特許第6806688号(P6806688)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6806688
(24)【登録日】2020年12月8日
(45)【発行日】2021年1月6日
(54)【発明の名称】網膜治療に関する改良
(51)【国際特許分類】
   A61F 9/008 20060101AFI20201221BHJP
   A61B 3/10 20060101ALI20201221BHJP
【FI】
   A61F9/008 130
   A61F9/008 120A
   A61F9/008 120E
   A61B3/10
【請求項の数】14
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-538212(P2017-538212)
(86)(22)【出願日】2016年1月26日
(65)【公表番号】特表2018-504207(P2018-504207A)
(43)【公表日】2018年2月15日
(86)【国際出願番号】GB2016050163
(87)【国際公開番号】WO2016120607
(87)【国際公開日】20160804
【審査請求日】2018年9月5日
(31)【優先権主張番号】1501274.3
(32)【優先日】2015年1月26日
(33)【優先権主張国】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】509012991
【氏名又は名称】オプトス ピーエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(72)【発明者】
【氏名】スワン, デレク
【審査官】 細川 翔多
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−135550(JP,A)
【文献】 特開2014−121606(JP,A)
【文献】 特開2015−008841(JP,A)
【文献】 特開2014−217755(JP,A)
【文献】 特開2012−148071(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0095349(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0015553(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 9/008
A61B 3/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
網膜治療システムの制御パラメータを決定する方法であって、
前記網膜治療システムの光学システムおよび画像レーザを使用して、被験者の眼の網膜の画像を取得するステップと、
入力モジュールが、メモリデバイスから、前記光学システムおよび/または前記眼によってもたらされる歪みによって引き起こされる前記網膜の前記画像の歪み記述を受け取るステップと、
前記入力モジュールが、前記歪み記述を使用して修正済み網膜画像を発生させるステップと、
プレゼンテーションモジュールにより、前記網膜治療システムの使用者に前記修正済み網膜画像を呈するステップと、
前記プレゼンテーションモジュールが、前記網膜の少なくとも一つの治療部位に位置する前記修正済み網膜画像の位置データを前記使用者から受け取るステップと、
前記プレゼンテーションモジュールが、前記治療部位で使用する為に必要なレーザ光パターンを前記使用者から受け取るステップと、
制御パラメータプロセッサが、前記網膜治療システムの治療用レーザからのレーザ光を前記治療部位まで前記光学システムに案内させる位置制御パラメータを決定する為に前記位置データと共に前記歪み記述を使用するステップと、
前記制御パラメータプロセッサが、パターン制御パラメータを決定する為に前記必要なレーザ光パターンと共に前記歪み記述を使用するステップであって、前記パターン制御パラメータは前記治療用レーザにレーザ光パターンを作り出させ、前記レーザ光パターンは前記光学システムを通過して前記必要なレーザ光パターンを前記治療部位に生じさせることができる、前記ステップと、
を有する方法。
【請求項2】
被験者の眼の前記網膜の前記画像を取得するステップは、前記網膜治療システムの光学システムおよび前記画像レーザを備える超広視野走査型レーザ検眼鏡を使用する工程を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記使用者から前記位置データを受け取るステップは、前記修正済み網膜画像または前記網膜画像のアノテーションからデータを受け取る工程を有する、請求項1〜2のいずれか一項に記載の方法。
【請求項4】
前記使用者から前記位置データを受け取るステップは、前記修正済み網膜画像または前記網膜画像の座標としてデータを受け取る工程を有する、請求項1〜2のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記必要なレーザ光パターンを前記使用者から受け取るステップは、前記修正済み網膜画像または前記網膜画像のアノテーションから前記必要なレーザ光パターンを受け取る工程を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記必要なレーザ光パターンを前記使用者から受け取るステップは、前記修正済み網膜画像または前記網膜画像の座標として前記必要なレーザ光パターンを受け取る工程を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記位置制御パラメータは、前記光学システムに対する位置制御信号を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記位置制御信号は、前記治療用レーザからの前記レーザ光を前記治療部位まで案内する位置に前記光学システムの第1走査要素および第2走査要素を配置するように前記光学システムを構成する為に使用される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記パターン制御パラメータは、前記治療用レーザに対するパターン制御信号を有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記網膜画像の前記歪み記述は、歪みを決定する為の方法に基づく光学システムモデルを使用して導かれる、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記網膜画像の前記歪み記述は、歪みを決定する為の方法に基づく視標を使用して導かれる、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記網膜の前記治療部位を治療する為に使用される前記パターン制御パラメータおよび前記位置制御パラメータを格納または出力するステップを更に有する、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
網膜治療システムにおいて、
被験者の眼の網膜の画像を取得するように配置された画像レーザおよび光学システムと、
前記光学システムおよび/または前記眼によってもたらされる歪みによって引き起こされる前記網膜の前記画像の歪み記述を受け取り、修正済み網膜画像を発生させる為に前記歪み記述を使用するように配置された入力モジュールと、
前記網膜治療システムの使用者に、前記修正済み網膜画像を呈するように配置されたプレゼンテーションモジュールであって、
前記入力モジュールは、前記修正済み網膜画像の位置データおよび治療部位に使用される必要なレーザ光パターンを前記使用者から受け取るように更に配置され、前記修正済み網膜画像は、前記網膜の少なくとも一つの治療部位を位置する、前記プレゼンテーションモジュールと、
位置制御パラメータを決定する為に前記位置データと共に前記歪み記述を使用するように配置され、さらに、パターン制御パラメータを決定する為に前記必要なレーザ光パターンと共に前記歪み記述を使用するように配置された制御パラメータプロセッサと、
前記光学システムを通してレーザ光を前記網膜に案内するように配置された治療用レーザと、
前記位置制御パラメータと前記パターン制御パラメータとを受け取るように配置され、前記治療用レーザからのレーザ光を前記治療部位に案内するように前記光学システムを構成し、前記光学システムを通過して前記治療部位で前記必要なレーザ光パターンを生じさせるレーザ光パターンを作り出すように前記治療用レーザを構成する、コントローラと、
を有する、網膜治療システム。
【請求項14】
前記画像レーザおよび光学システムを備える超広視野走査型レーザ検眼鏡を備える、請求項13に記載の網膜治療システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、網膜治療、特に、改善された網膜画像と網膜の治療を組み合せる網膜光凝固治療の改良に関する。
【0002】
網膜光凝固は、被験者の網膜および脈絡膜の血管および構造的異常を治療する為に使用される。最近、パターン化された光凝固システムが利用可能になってきており、それによって、スポットサイズおよび光凝固レーザのパターンが、治療者のような使用者によって予め決められてもよい。これは、使用者が、レーザ導入光凝固の選択パターンを被験者の網膜に適用することを可能にし、光凝固処理の精度、安楽性、速度を改善する。しかしながら、光凝固処理の為の網膜位置の選択において、さらに、選択されるレーザパターンにおいて注意を払う必要がある。これは、例えば、網膜の画像において提供される被験者の網膜について可能な限り多くの情報を有することを使用者に要求する。
【発明の概要】
【0003】
本発明の第1態様によると、網膜治療システムの制御パラメータを決定する方法は、
【0004】
(i)網膜治療システムの光学システムおよび画像レーザを使用して、被験者の眼の網膜の画像を取得するステップと、
【0005】
(ii)網膜治療システムの使用者に網膜の画像を呈するステップと、
【0006】
(iii)網膜の少なくとも一つの治療部位に位置する網膜画像の位置データを使用者から受け取るステップと、
【0007】
(iv)治療部位で使用する為に必要なレーザ光パターンを使用者から受け取るステップと、
【0008】
(v)網膜治療システムの治療用レーザからのレーザ光を治療部位まで光学システムに案内させる位置制御パラメータを決定する為に位置データを使用するステップと、
【0009】
(vi)パターン制御パラメータを決定する為に必要なレーザ光パターンを使用するステップであって、パターン制御パラメータは治療用レーザにレーザ光パターンを作り出させ、レーザ光パターンは光学システムを通過して必要なレーザ光パターンを治療部位に生じさせる、ステップと、
【0010】
を有する。
【0011】
この方法のステップの順番は、変更可能であり、追加ステップを加えてもよいことが理解されよう。
【0012】
網膜治療システムの制御パラメータを決定する方法は、さらに、
【0013】
網膜画像の歪みの記述(description)を受け取るステップと、
【0014】
歪み記述を使用して修正済み網膜画像を発生させるステップと、
【0015】
修正済み網膜画像を網膜治療システムの使用者に呈するステップと、
【0016】
網膜の少なくとも一つの部位に位置する修正済み網膜画像の位置データを使用者から受け取るステップと、
【0017】
位置制御パラメータを決定する為に位置データと共に歪み記述を使用するステップであって、位置制御パラメータは、光学システムに、治療用レーザからのレーザ光を治療部位まで案内させる、ステップと、
【0018】
パターン制御パラメータを決定する為に必要なレーザ光パターンと共に歪み記述を使用するステップであって、パターン制御パラメータは、治療用レーザにレーザ光パターンを作り出させ、治療部位に必要なレーザ光パターンを生じさせる、ステップと、
【0019】
を有してもよい。
【0020】
被験者の眼の前記網膜の前記画像を取得するステップは、前記網膜治療システムの光学システムおよび前記画像レーザを備える超広視野走査型レーザ検眼鏡を使用する工程を有してもよい。光学システムは、光学要素および検出器を備えてもよい。光学要素は、第1走査要素、第1走査移動要素、第2走査要素、第2走査移動要素を備えてもよい。
【0021】
被験者の網膜の無散瞳検査において遠周辺部に眼底を結像させる超広視野走査型レーザ検眼鏡が利用可能である。結果として生じる網膜の広視野画像は、被験者網膜における疾患程度の画質が向上された視覚化を与え、治療部位の位置の決定および部位の光凝固治療に使用される最適レーザ光パターンを改良する為に使用可能である。
【0022】
網膜画像または修正済み網膜画像を網膜知慮システムの使用者に呈するステップは、網膜治療システムの視覚表示ユニットに画像を呈する工程を有してもよい。
【0023】
使用者から位置データを受け取るステップは、網膜画像のアノテーションからのデータまたは修正済み画像を受け取る工程を有してもよい。使用者から位置データを受け取るステップは、網膜画像の座標としてデータまたは修正済み網膜画像を受け取る工程を有してもよい。
【0024】
使用者から必要なレーザパターンを受け取る捨て婦は、網膜画像のアノテーションからパターンまたは修正済み網膜画像を受け取る工程を有してもよい。必要なレーザパターンを使用者から受け取るステップは、網膜画像の座標としてパターンまたは修正済み画像を受け取る工程を有してもよい。必要なレーザパターンを使用者から受け取るステップは、パターンを作成するレーザスポットの分布の為に、網膜他像の座標としてパターンまたは修正済み網膜画像を受け取る工程を有してもよい。
【0025】
位置制御パラメータは、光学システムの為の位置制御信号を有してもよい。位置制御信号は、治療用レーザからのレーザ光を治療部位に案内する位置に光学システムの第1走査要素および第2走査要素を配置するように光学システムを構成する為に使用されてもよい。
【0026】
パターン制御パラメータは、治療用レーザの為のパターン制御信号を有してもよい。パターン制御信号は、レーザ光パターンを作り出すように治療用レーザを構成する為に使用されてもよく、レーザ光パターンは、光学システムを通過する際、治療部位で必要なレーザ光パターンを生じさせる。
【0027】
網膜画像の歪み記述は、歪みを決定する為の方法に基づく光学システムモデルを使用して導かれてもよい。網膜画像の歪み記述は、歪みを決定する為の方法に基づく視標を使用して導かれてもよい。歪み記述は、ルックアップテーブルまたは式の形式でもよい。網膜画像の歪みは、光学システムおよび/または眼によってもたらされる歪みによって引き起こされる場合がある。
【0028】
この方法は、網膜の治療部位を治療する為に使用されるパターン制御パラメータおよび位置制御パラメータを格納または出力するステップを更に有してもよい。この方法は、網膜の治療部位を地用する為に使用されるパターン制御パラメータおよび位置制御パラメータを格納するステップを有してもよい。
【0029】
本発明の第2態様によると、網膜治療システムは、
【0030】
(i)被験者の眼の前記網膜の画像を取得する画像レーザおよび光学システムと、
【0031】
(ii)システムの使用者に、網膜画像を呈するプレゼンテーションモジュールと、
【0032】
(iii)網膜の少なくとも一つの治療部位に位置する網膜画像の位置データおよび治療部位で使用する為に必要なレーザ光パターンを使用者から受け取る入力モジュールと、
【0033】
(iv)位置制御パラメータを決定する為に位置データを使用し、パターン制御パラメータを決定する為に必要なレーザ光パターンを使用する制御パラメータプロセッサと、
【0034】
(v)光学システムを通してレーザ光を網膜に案内する治療用レーザと、
【0035】
(vi)位置制御パラメータとパターン制御パラメータとを受け取り、治療用レーザからのレーザ光を治療部位に案内するように光学システムを構成し、光学システムを通過して治療部位で必要なレーザ光パターンを生じさせるレーザ光パターンを作り出すように治療用レーザを構成する、コントローラと、
【0036】
を有する。
【0037】
入力モジュールは、網膜画像の歪み記述を受け取ってもよい。入力モジュールは、歪み記述を使用して修正済み画像を発生させてもよい。プレゼンテーションモジュールは、修正済み網膜画像を網膜治療システムの使用者に呈してもよい。入力モジュールは、網膜の少なくとも一つの治療部位を位置する修正済み網膜画像の位置データを使用者から受け取ってもよい。制御パラメータプロセッサは、位置制御パラメータを決定する為に、位置データと共に歪み記述を使用してもよい。制御プロセッサは、パターン制御パラメータを決定する為に、必要なレーザ光パターンと共に歪み記述を使用してもよい。
【0038】
網膜治療システムは、画像レーザおよび光学システムを備える超広視野走査型レーザ検眼鏡を備えてもよい。光学システムは、光学要素および検出器を備えてもよい。光学要素は、第1走査要素、第1走査移動要素、第2走査要素、第2走査移動要素を備えてもよい。
【0039】
網膜治療システムのプレゼンテーションモジュールは、視覚的表示ユニットを備えてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0040】
以下、添付図面を参照して、単に一例として、本発明の実施形態を説明する。
図1図1は、本発明の第1態様に従う網膜治療システムの制御パラメータを決定する方法を例示するフローチャートである。
図2図2は、本発明の第2態様に従う網膜治療システムの概略的表示である。
【詳細な説明】
【0041】
図1を参照すると、網膜治療システムの制御パラメータを決定する方法は、
【0042】
網膜治療システム(1)の光学システムおよび画像レーザを使用して、被験者の眼の網膜の画像を取得するステップと、
【0043】
網膜治療システム(2)の使用者に網膜の画像を呈するステップと、
【0044】
網膜(3)の少なくとも一つの部位に位置する網膜画像の位置データを使用者から受け取るステップと、
【0045】
治療部位(4)で使用する為に必要なレーザ光パターンを使用者から受け取るステップと、
【0046】
位置制御パラメータを決定する為に位置データを使用するステップであって、位置制御パラメータは、光学システムに、網膜治療システムの治療用レーザからのレーザ光を治療部位(5)まで案内させる、ステップと、
【0047】
パターン制御パラメータを決定する為に必要なレーザ光パターンを使用するステップであって、パターン制御パラメータは、治療用レーザにレーザ光パターンを作り出させ、レーザ光パターンは、光学システムを通過し、必要なレーザ光パターンを治療部位(6)に生じさせる、ステップと、
【0048】
を有する。
【0049】
図2を参照すると、網膜治療システム21は、画像レーザ23,光学システム25,プレゼンテーションモジュール27,入力モジュール29,制御パラメータプロセッサ31,治療用レーザ33,コントローラ35を備える。
【0050】
画像レーザ23および光学システム25は、超広視野走査型レーザ検眼鏡を形成する。光学システム25は、光学要素を備え、第1走査要素、第1走査移動要素、第2走査要素、第2走査移動要素、検出器を備える(全ては図示せず)。画像レーザ23は、レーザ光線を放射し、レーザ光線は、光学システムを通過して被験者の眼37の網膜に進む。網膜からの光は、光学システムを通過して戻り、網膜の画像を形成する検出器(図示せず)によって検出される。超広視野走査型レーザ検眼鏡は、遠周辺部に眼底を結像させ、結果として生じる超広視野網膜画像は、被験者の網膜における疾患程度の視覚化を向上させる。
【0051】
入力モジュール29は、メモリデバイス用リーダーを備えてもよい。この実施形態において、入力モジュール29は、メモリデバイスから網膜画像の歪み記述を受け取る。画像歪みは、被験者の眼37および光学システム25によってもたらされる歪みによって引き起こされる。入力モジュール29は、さらにプロセッサを備えてもよく、プロセッサは、修正済み網膜画像を発生させる為に歪み記述を使用する。入力モジュール29は、修正済み網膜画像をプレゼンテーションモジュール27に渡す。
【0052】
プレゼンテーションモジュール27は、視覚的表示ユニット(図示せず)を備える。視覚的表示ユニットは、修正済み網膜画像を網膜治療システムの使用者に呈する。使用者は、視覚的表示ユニットおよびマウスやペンのようなマーキングデバイス(図示せず)を使用し、修正済み網膜画像にアノテーション(注釈)をつける。修正済み網膜画像は、網膜の少なくとも一つの治療部位を位置する位置データを表示する為に、更に、治療部位で使用する為に必要なレーザ光パターンを表示する為に注釈が付けられる。プレゼンテーションモジュール27は、位置データおよび必要なレーザ光パターンを入力モジュール29に渡す。
【0053】
入力モジュール29は、位置データおよび必要なレーザ光パターン、歪み記述を制御パラメータプロセッサ31に渡す。制御パラメータプロセッサ31は、位置データと共に歪み記述を使用し、位置制御パラメータを決定する。制御パラメータプロセッサ31は、同様に、必要なレーザ光パターンと共に歪み記述を使用し、パターン制御パラメータを決定する。制御パラメータプロセッサ31は、位置制御パラメータおよびパターン制御パラメータをコントローラ35に渡す。
【0054】
位置制御パラメータは、光学システム25の為の位置制御信号を備える。コントローラ35による位置制御信号の受領の際、コントローラ35は、治療用レーザ33からのレーザ光を治療部位に案内する位置に光学システム25の第1走査要素、第2走査要素を配置するようにシステム25を構成する為に位置制御信号を使用する。パターン制御パラメータは、治療用レーザ33の為にパターン制御信号を備える。コントローラ35によるパターン制御信号の受領の際、コントローラ35は、レーザ光パターンを作り出すように治療用レーザ33を構成する為にパターン制御信号を使用し、レーザ光パターンは、光学システム25を通過する際、治療部位で必要なレーザ光パターンを生じさせる。
【0055】
そのため、治療用レーザ33は、レーザ光を必要なパターンで、被験者の眼37の網膜における治療部位の位置に案内し、例えば光凝固術によって、その部位の治療の為に使用可能である。
【0056】
この実施形態では、光学システム5および被験者の眼の歪みが考慮される。しかしながら、これは該当しないことが理解されよう。この実施形態において、入力モジュール9,制御パラメータプロセッサ11、コントローラ15は、別個のモジュールとして示されている。これらは、同一モジュール内に構成可能であり、ハードウェア、ソフトウェハ、これらの組合せとして実現可能であることが理解されよう。
図1
図2