【実施例】
【0054】
本開示の例となる実施形態は、単なる例証であって、限定することは意図されていない、それらのある特定の例となる具体的な実施形態に関して以下にさらに説明される。
【0055】
高多孔率低質量のハニカム体を、ZSM−5及びAL−20を含むゼオライトスラリーでコーティングした。ゼオライトスラリーを壁の細孔内にのみ配置した。乾燥後、ゼオライトが壁に配置された高多孔率低質量のハニカム体を、チャネル壁面上の層として三元触媒(TWC)でコーティングした。試料を焼成し、本開示の例となる実施形態に従ってC
3H
6を使用して、炭化水素(HC)の吸着及び脱着/酸化について試験した。C
3H
6をCS条件下で吸着させ、かなりの部分を加熱サイクル(HT)中に酸化した。比較試料をTWCのみでコーティングし、次に、同様に焼成し、炭化水素(HC)吸着及び脱着/酸化について試験した。
【0056】
約1インチ(2.54cm)直径×約3インチ(7.62cm)長の寸法を有する高多孔率低質量のハニカム体基材を、ゼオライトなしで、真空コーティング法を使用して、TWC(約0.1g/4cm
3)でコーティングした。この触媒加工された比較試料の約1インチ(2.5cm)直径×約1インチ(2.4cm)長の試料を、フーリエ変換赤外分光法(FTIR)検出器を使用して、90,000ch/hrの空間速度(chは容積変化を指し、したがって、ch/hrは、本明細書では1時間あたりの容積変化を指す)及び約17.4リットル/分の全流量で、約400ppmのプロピレン、5000ppmの一酸化炭素、500ppmの一酸化窒素、14%のCO
2、10%の蒸気(H
2O)、1700ppmの水素(H
2)、残りの窒素を用いた、ライトオフベンチ試験において試験した。
図8は、オン・ウォールTWCを有する試料についての時間(秒)の関数としてのプロピレン濃度(ppm)802、及び基材上の触媒の入口温度(℃)804及び出口温度(℃)806の生データプロットを示している。領域「CS」に示されるように、触媒が熱くなる前は、プロピレンは除去されなかった。プロピレンは、約280秒において酸化され、濃度は、領域「HT」に示されるように、約50ppm未満に低下した。約0〜100秒及び約100〜200秒の間のプロピレン曲線におけるスパイクは、スケール変更によって生じた機器の異常である。
【0057】
約1インチ(2.5cm)直径×約3インチ(7.6cm)長の寸法を有する同じ高多孔率低質量のハニカム体基材に、約0.1g/cm
3の負荷でZSM−5ゼオライトをコーティングし、その後、本明細書に記載される本開示の例となる実施形態に従って、チャネル壁面上に約0.1g/cm
3の負荷で、比較例で用いたものと同じTWCをコーティングした。この例となる触媒加工された試料の約1インチ(2.4cm)直径×約1インチ(2.6cm)長の試料を、比較例について上で説明したように、フーリエ変換赤外分光法(FTIR)検出器を使用して、90,000ch/hrの空間速度及び17.9リットル/分の全流量で、400ppmのプロピレン、5000ppmの一酸化炭素、500ppmの一酸化窒素、14%のCO
2、H
2Oの10%蒸気、1700ppmの水素、残りの窒素を用いたライトオフベンチ試験において試験した。
図9は、本開示の例となる実施形態に従った、オン・ウォールTWC及び壁内に配置されたゼオライトを有する例についての時間(秒)の関数としてのプロピレン濃度(ppm)902、並びに、入口温度(℃)904及び出口温度(℃)910の生データプロットを示している。
図8及び9を参照すると、プロピレン濃度902は、試験開始時において、本開示の例となる実施形態における約15秒の開始時間よりもはるかに低くなることが分かり、高多孔率低質量のハニカム体基材の細孔内にコーティングされたZSM−5ゼオライト内におけるプロピレンのかなりの吸着が示唆される。曲線904で示される温度が上昇し、触媒が加熱されるにつれて、プロピレン濃度902は0へと低下し、TWC上の酸化反応が示唆される。冷間始動領域CSでは、ボックス906に示されるように(
図10の曲線902と802の間の領域を参照)、HCの吸着が生じた。TWC触媒及びゼオライトが加熱されるにつれて、楕円908によって示されるように(
図10の曲線902と802の間の網掛けの領域を参照)、HCの脱着及び分解が生じた。この例の発熱反応は、ゼオライト上のプロピレン(HC)の吸着、及び、表面のTWC上での加熱サイクルの間の脱着及び酸化を示している。
【0058】
図10は、比較例におけるTWCのみ、並びに、本明細書に記載される本開示の例となる実施形態の例における細孔内のZSM−5及び壁上のTWCについての2つのライトオフ試験を示す、
図8及び9に由来するデータの重ね合わせを提供している。2つの例を比較する図は、約60%超近くのプロピレンが吸着され、小画分(<10%)のプロピレンが脱着され、残りの炭化水素はCO
2へと酸化されたことを示している。これらの例は、壁上にTWCがコーティングされた高速ライトオフ高多孔率低質量のハニカム体基材の細孔内にゼオライトをコーティングして、低温において吸着をもたらし、その後、高温において吸着させたプロピレンの脱着及びTWC上での酸化をもたらすことの利点を明確に実証している。
【0059】
自動車用触媒におけるゼオライトは、例えば、C
3〜C
10のHC鎖、アルカン、アルケン、芳香族などを含む、広範囲のHCを吸着することが、本出願人によって見出されている。ゼオライトは、約100,000マイル(約161,000km)を超えて、安定性と信頼性を維持することが見出されている。高速ライトオフ高多孔率低質量のハニカム体基材の細孔内に堆積されたゼオライトを、壁上に堆積させたTWCと組み合わせることによって、本開示の例となる実施形態の概念が実証される。
【0060】
理論に縛られることは望まないが、高速ライトオフ高多孔率低質量のハニカム体基材の壁は薄いことから、壁の細孔内に配置されたゼオライトに吸着されるHCの経路は非常に短く、急速な吸着を生じうる。本明細書で用いられる場合、経路とは、単純に、ガスが基材の壁を貫通するためにとる経路のことを指す。加えて、TWC触媒に対する脱着されたHCの経路もまた同じ理由から短く、低温における効率的な吸着並びに高温における脱着及び酸化が生じる。壁上に配置されたTWCは、壁内で一塊になる前に、触媒温度まで加熱される傾向にある。よって、壁のバルクが加熱されたときに脱着されたHCを加熱された触媒によって容易に酸化することができ、低温における効率的な吸着並びに高温における脱着及び酸化が生じる。さらには、薄い多孔質の壁は、ゼオライトが効率的に用いられ、吸着させたHCを放出して酸化させるように、より厚い、あまり多孔質ではない壁よりも容易に加熱される。
【0061】
この開示に従った、例えば10%P〜35%Pの範囲など、より低い多孔率(%P)を有するディーゼル酸化触媒(DOC)の例となる実施形態では、ゼオライトは、DOCの壁の細孔内に配置することができ、TWCは、本明細書に記載されるように壁上に配置することができる。DOCの事例では、ゼオライトは、エンジンサイクルが冷却温度で動作するときにHCを吸着し、その後、エンジンサイクルが高温で動作するときに上に記載かつ実証されるようにHCを脱着及び酸化することができる。
【0062】
これらの例となる実施形態の幾つかでは、エンジン排気などの流体を清浄化するための排気システムは、壁の細孔の内に配置されたゼオライト及び本明細書に記載されるように基材の壁上に配置されたTWCを備えた、高多孔率又はより低い多孔率を有する低質量の基材を含みうる。基材は、筐体内に配置されてもよく、該筐体は、排気システムなどの流体処理システム内に配置されうる。筐体は、カンと称することもでき、セラミックハニカム体をカン内に配置するプロセスをキャニングと称することができる。
【0063】
図11は、壁の細孔内に配置されたゼオライト触媒及び壁の表面上に配置されたTWCを備えた、多孔質セラミックハニカム体を含む排気システムの例となる実施形態を示している。これらの実施形態の幾つかに従ったシステム3は、エンジン5又は、精製される、排ガス流などの流体流「G」の他の供給源、基材9を取り付けるためのチャンバ8を有する筐体7、フィルタ11、及び、排気管又は排気筒などの出口パイプ13を含みうる。筐体7は、ガス流Gをチャンバ8内へと、筐体チャンバ8内に配置された基材9のチャネルを通って誘導し、それによって、例となる実施形態の幾つかに関して上述されるようにガス流が精製される、入口12を有しうる。精製されたガス流G1は、出口14を通って筐体7から出ることができ、それぞれの出口及び入口端を塞栓20で封止された入口及び出口チャネルを有するスルーウォールフィルタ11の壁を通過する際に濾過されて、排気管13からの精製かつ濾過されたガス流の排出をもたらすことができる。フィルタ11は、ディーゼル微粒子フィルタ又はガス微粒子フィルタとすることができ、これらの例となる実施形態の幾つかに従った基材9の上流又は下流でありうる。さらには、排気システムの追加的な構成要素は、例えば、選択的触媒還元(SCR)触媒及び他の互換性のある構成要素を含みうる。
【0064】
システム21では、これらの例となる実施形態の幾つかに従って、基材は、精製されたガス流G1が排気管13から直接流出できるように、エンジン10から遠くに位置し、微粒子フィルタ11を伴わない。すなわち、システム3では、基材は、本開示のさまざまな例となる実施形態に従って上述されるように、エンジン5に密結合されて、高速ライトオフをもたらしうる。同じように、基材9はシステム21のエンジン10に密結合されていなくてもよいが、システム21は、それにもかかわらず、フィルタ、SCR触媒など、及びそれらの組合せを含みうる。基材9が、
図7に関して上述した低質量密度の入口部分、冷間始動時及び/又は冷熱サイクル排出成分を吸着し、三元触媒(TWC)のライトオフ温度に近いかそれより高い温度で排出成分を脱着する収着剤、並びに、本明細書に記載される例となる実施形態の幾つかに従って脱着した排出成分を分解する、このようなTWCを有する場合には、基材は、エンジンと密接に結合する必要はなく、目標とする規制を下回る十分な駆動サイクル排出量を依然としてもたらしつつ、スペースが限られたシステム設計により大きい柔軟性を提供することができる。
【0065】
さらには、これらの例となる実施形態に従って配置された収着剤及びTWCを有しない構成要素は、非効率性を生じうる。例えば、
図12に示されるように、TWC37よりもエンジン35の近くに配置された収着剤33は、排ガス流G中の排出成分を吸着するであろうが、しかしながら、TWC37は、加熱が遅延し、さらに、おそらくは、収着剤が脱着温度において成分を脱着した後に、ライトオフ温度に達するであろう。他方では、エンジン35により近いTWC37は、より速く加熱されるが、脱着した成分を分解することができないであろう。さらには、エンジンにより近いTWC37、及び収着剤33よりエンジンからさらに遠い追加のTWC39は、追加的な構成要素及び重量を付け加え、さらなるスペースを必要とするであろう。
【0066】
本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、本開示にさまざまな修正及び変形がなされうることは、当業者にとって明白であろう。よって、添付の特許請求の範囲及びそれらの等価物の範囲内に入ることを条件として、添付の特許請求の範囲が本開示の修正及び変形にも及ぶことが意図されている。
【0067】
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
【0068】
実施形態1
第1の端面から第2の端面まで延在するチャネルを形成する多孔質壁の基材、
前記壁の第1の部分の細孔内に配置されたイン・ウォールゼオライト触媒、及び
前記壁の前記第1の部分の壁面上に配置された三元触媒(TWC)
を備えている、多孔質セラミックハニカム体。
【0069】
実施形態2
前記壁の前記第1の部分が、前記第1の端面から前記第2の端面まで少なくとも部分的に延在することを特徴とする、実施形態1に記載の多孔質セラミックハニカム体。
【0070】
実施形態3
前記壁の前記第1の部分が、前記壁の第2の部分によって前記第1の端面から離間されており、前記第1の端面が前記多孔質セラミックハニカム体の入口側にあることを特徴とする、実施形態1又は2に記載の多孔質セラミックハニカム体。
【0071】
実施形態4
前記壁の前記第2の部分が、前記壁の細孔内にゼオライト触媒を実質的に含まないことを特徴とする、実施形態1〜3のいずれかに記載の多孔質セラミックハニカム体。
【0072】
実施形態5
前記壁の前記第2の部分が、前記壁の前記第1の部分より小さい質量を有することを特徴とする、実施形態1〜4のいずれかに記載の多孔質セラミックハニカム体。
【0073】
実施形態6
TWCが、前記壁の前記第2の部分の少なくとも一部分の上に配置されていることを特徴とする、実施形態1〜5のいずれかに記載の多孔質セラミックハニカム体。
【0074】
実施形態7
前記壁の前記第1の部分が、前記壁の第3の部分によって前記第2の端面から離間されていることを特徴とする、実施形態1〜6のいずれかに記載の多孔質セラミックハニカム体。
【0075】
実施形態8
前記第2の部分の前記第1の端面から前記第1の部分までと、前記第3の部分の前記第2の端面から前記第1の部分までとが、実質的に同じ長さ又は異なる長さであることを特徴とする、実施形態1〜7のいずれかに記載の多孔質セラミックハニカム体。
【0076】
実施形態9
前記壁の前記第3の部分が、前記壁の細孔内にゼオライトを実質的に含まないことを特徴とする、実施形態1〜8のいずれかに記載の多孔質セラミックハニカム体。
【0077】
実施形態10
TWCが、前記壁の前記第3の部分の少なくとも一部分の上に配置されていることを特徴とする、実施形態1〜9のいずれかに記載の多孔質セラミックハニカム体。
【0078】
実施形態11
前記TWCが、炭化水素酸化触媒、CO酸化触媒、及びNOx還元触媒のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、実施形態1〜10のいずれかに記載の多孔質セラミックハニカム体。
【0079】
実施形態12
前記ゼオライトが、ZSM−5、ベータゼオライト、モルデナイト、Y−ゼオライト、超安定化Y−ゼオライト、リン酸アルミニウムゼオライト、グメリナイト、マッツァイト、オフレタイト、ZSM−12、ZSM−18、ベリロリン酸塩−H、ボグザイト、SAPO−40、SAPO−41、それらの組合せ、及びそれらの混合物のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、実施形態1〜11のいずれかに記載の多孔質セラミックハニカム体。
【0080】
実施形態13
前記基材が、押出成形されたゼオライトを含むことを特徴とする、実施形態1〜12のいずれかに記載の多孔質セラミックハニカム体。
【0081】
実施形態14
前記基材の多孔率が約50%を超えることを特徴とする、実施形態1〜13のいずれかに記載の多孔質セラミックハニカム体。
【0082】
実施形態15
前記メジアン細孔径が約7〜10μmであることを特徴とする、実施形態1〜14のいずれかに記載の多孔質セラミックハニカム体。
【0083】
実施形態16
むき出しの前記基材の密度が、600/3の幾何学形状において、約0.12〜0.18gm/cm
3であることを特徴とする、実施形態1〜15のいずれかに記載の多孔質セラミックハニカム体。
【0084】
実施形態17
前記ゼオライトが、ある特定の温度以下における冷間始動時に、排ガス流から炭化水素を吸着し、前記ある特定の温度を上回ると炭化水素を脱着するように構成されており、かつ
前記TWCが、前記ある特定の温度を上回る上限を有する温度範囲において、前記脱着した炭化水素の少なくとも一部分を分解するように構成されている
ことを特徴とする、実施形態1〜16のいずれかに記載の多孔質セラミックハニカム体。
【0085】
実施形態18
前記ある特定の温度が、約150℃〜約250℃の範囲の触媒ライトオフ温度であることを特徴とする、実施形態1〜17のいずれかに記載の多孔質セラミックハニカム体。
【0086】
実施形態19
前記基材がコージエライトを含み、かつ
前記基材の多孔率が約50%未満であり、前記基材のメジアン細孔径が約7〜10μmであり、前記基材の密度が、400/4の幾何学形状において、約0.19〜0.35gm/cm
3である
ことを特徴とする、実施形態1〜13のいずれかに記載の多孔質セラミックハニカム体。
【0087】
実施形態20
前記ゼオライトが、ある特定の温度以下において、ゆっくりとしたサイクルの間に炭化水素を吸着し、前記ある特定の温度を超えると炭化水素を脱着するように構成されており、
前記TWCが、前記ある特定の温度を上回る上限を含む温度範囲において、前記脱着した炭化水素の少なくとも一部を分解するように構成されている
ことを特徴とする、実施形態1〜13及び19のいずれかに記載の多孔質セラミックハニカム体。
【0088】
実施形態21
第1の端面から第2の端面まで延在するチャネルを形成する多孔質壁の基材;及び
前記壁の少なくとも一部分の壁面上に配置された三元触媒(TWC)
を備えており、
前記基材が押出成形されたゼオライト触媒を含んでいる、
多孔質セラミックハニカム体。
【0089】
実施形態22
ゼオライト触媒の多孔質セラミック体を押出成形する工程、及び
前記多孔質セラミック体の壁の壁面上に三元触媒(TWC)を配置する工程
を含む、セラミック物品の製造方法。
【0090】
実施形態23
多孔質セラミック体の壁の第1の部分の壁の細孔内にゼオライト触媒を配置する工程、及び
前記多孔質セラミック体の前記壁の前記第1の部分の少なくとも一部分の壁面上に三元触媒(TWC)を配置する工程
を含む、セラミック物品の製造方法。
【0091】
実施形態24
前記TWCが、炭化水素酸化触媒、CO酸化触媒、及びNOx還元触媒のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、実施形態23に記載の方法。
【0092】
実施形態25
前記多孔質セラミック体の前記壁が、前記多孔質セラミック体の第1の端面から第2の端面まで延在する軸方向チャネルを画成し、かつ
前記壁の前記第1の部分が、前記第1の端面から前記第2の端面まで少なくとも部分的に延在する
ことを特徴とする、実施形態23又は24に記載の方法。
【0093】
実施形態26
前記壁の前記第1の部分が、前記壁の第2の部分によって前記第1の端面から離間されており、
前記壁の前記第2の部分が、前記壁の細孔内にゼオライト触媒を実質的に含まない
ことを特徴とする、実施形態23〜25のいずれかに記載の方法。
【0094】
実施形態27
前記壁の前記第2の部分が、前記壁の前記第1の部分よりも低い密度を有することを特徴とする、実施形態26に記載の方法。
【0095】
実施形態28
前記壁の前記第1の部分が、前記壁の第3の部分によって前記第2の端面から離間されており、
前記壁の前記第3の部分が、前記壁の細孔内にゼオライト触媒を実質的に含まない
ことを特徴とする、実施形態23〜27のいずれかに記載の方法。
【0096】
実施形態29
第1の端面から第2の端面まで延在するチャネルを形成する多孔質壁の基材、
前記壁の第1の部分の細孔内に配置されたイン・ウォールゼオライト触媒、及び
前記壁の前記第1の部分の壁の少なくとも一部分の壁面上に配置された三元触媒(TWC)
を備えている多孔質セラミックハニカム体と、
精製される排ガス流を受け入れるように構成された入口、
精製された排ガス流を放出するように構成された出口、及び
前記精製される排ガス流を前記基材の前記第1の端面内へと導くように構成された、前記入口と前記出口との間のチャンバであって、前記基材が前記チャンバ内に配置されている、チャンバ
を備えている筐体と
を含む、排気システム。
【0097】
実施形態30
排ガス流を生成し、かつ、前記筐体の前記入口に出力するように構成されたエンジンをさらに含むことを特徴とする、実施形態29に記載のシステム。
【0098】
実施形態31
前記筐体の前記チャンバに取り付けられた前記基材が、前記エンジンに密結合していることを特徴とする、実施形態29又は30に記載のシステム。
【0099】
実施形態32
前記排ガス流を精製するように構成された、フィルタ及び選択的触媒還元(SCR)触媒のうちの少なくとも1つをさらに含むことを特徴とする、実施形態29〜31のいずれかに記載のシステム。