(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記モノリシックキャリア構造は、前記少なくとも1つのリザーバ及び前記接触パッドアレイのうちの少なくとも一方をさらに搭載する、請求項1に記載のデジタル分注装置。
電気配線が、各単一機能接触パッドを前記複数の流体分注装置に接続し、前記電気配線が、前記モノリシックキャリア構造上に設けられている、請求項1または請求項2に記載のデジタル分注装置。
前記少なくとも1つのリザーバは、前記モノリシックキャリア構造の表面によって規定され、充填されたときに、前記キャリア構造が前記流体と直接接触して前記流体を外部ソースから受け取り、前記流体を前記流体分注装置に誘導するように構成されている、請求項1〜6の何れか一項に記載のデジタル分注装置。
複数のリザーバを規定するように前記第2のモノリシックキャリア構造の上に設けられた第3のモノリシックキャリア構造をさらに含む、請求項8に記載のデジタル分注装置。
前記モノリシックキャリア構造は、前記リザーバと前記ダイとの間に流体経路を形成し、動作中に前記リザーバの下流の流体経路壁が流体と接触し、流体を前記リザーバから前記ダイへ誘導するように構成される、請求項11に記載のデジタル分注装置。
【発明を実施するための形態】
【0005】
図1は、デジタル分注装置1の一例を、正面略断面図で示している。一例において、デジタル分注装置1は、デジタル滴定カセットである。デジタル滴定カセットは、デジタル滴定ホスト装置への挿入、及び使用後の別のカセットによる置換を目的とすることがある。デジタル滴定カセットは、分注の際に、デジタル滴定カセットの下に延びる流体を受け取るためのマイクロウェルプレート又はマルチウェルプレートなどに、流体を分注することができる。一例において、ウェルプレートは、類似の又は異なる組成の試薬を別々の容器内に別々に保持する。別の例では、ウェルは、数ピコリットルから数マイクロリットルの液体を保持する。デジタル分注装置の一例は、デジタル駆動される種々の流体分注装置を含むデジタル滴定カセットであるが、本開示に記載される原理は、高精度のデジタル駆動による流体分注に関わる他の応用分野にも適用され得る。
【0006】
図示した分注装置1は、上面3及び底面5を有する。本開示は、「上」及び「下」を指すが、これらの言葉は、互いに対して相対的であるとみなされるべきである。分注装置1は、任意の向きを有することができ、上側と呼ばれるものは、実際には下側に延びていることがあり、逆も同様である。一例において、上及び下は、分注の際の装置1の向きを指している。
【0007】
デジタル分注装置1は、少なくとも1つのモノリシックキャリア構造7を含む。キャリア構造7は、単一の部品として鋳造される。例示的モノリシックキャリア構造7は、エポキシ成形化合物、ガラス、FR4、又は任意の適当な成形プラスチック又はPCBを含み得る。図示した例では、デジタル分注装置1は、比較的平板状の形状を有している。「平板状」とは、装置1の長さL若しくは幅(紙面に向かって延びる幅)の3分の1未満、又は、装置1の長さL若しくは幅の5分の1未満の厚みTを指す場合がある。
【0008】
少なくとも1つのキャリア構造7は、流体を受け取るリザーバ9を搭載している。各リザーバ9は、ピペットなどの外部ソースから流体を受け取り、その流体をリザーバ9の下流の流体分注装置11に供給することができる。リザーバ9は、キャリア構造7の上面3に延在する場合がある。リザーバ9は、キャリア構造7内の予め成形された切り欠き、又は流体分注装置11に連通する別個に取り付けられたカップである場合がある。
【0009】
少なくとも1つのキャリア構造7は、その底面5に流体分注装置11を搭載している。各流体分注装置11は、ウェルプレートのウェルに流体滴を分注するための液滴発生器15のアレイを備える場合がある。流体分注装置11は、キャリア構造7内に埋め込まれてもよく、又は別のキャリア構造を介して直接的又は間接的に接着されてもよい。一例では、装置1は、少なくとも1行及び少なくとも2列の流体分注装置11を含む。分注装置1の一例は、分注装置11のアレイの行よりも多くの列を有していた。列の長さは、装置1の長さLに平行に延びる場合がある。
【0010】
例えば、リザーバ9は、部分的にカップ形状であってもよく、すなわち、流体を受け取るように上部が開放され、また、流体を流体分注装置に向けて供給するために、底部又は側面が開放されていてもよい。リザーバ9は、上部がより広く、底部がより狭くてもよく、例えば、流れの方向にテーパを有し、又は湾曲していてもよい。リザーバ9は、流体分注装置11内の流体供給スロットに連通する場合がある。一例では、リザーバ9と流体分注装置との間に追加の流体経路が設けられる。一例では、流体を1つのリザーバ9から複数の流体分注装置11に供給するための流体経路が設けられる。流体分注装置11は、リザーバ9から流体を受け取り、流体をノズルアレイに向けて誘導するために、少なくとも1つの供給スロットと、供給スロットの下流の例えばファンアウト方式のマイクロチャネル13とを含むことがある。
【0011】
各流体分注装置11は、MEMSダイの一部であってもよい。一例では、各1つの流体分注装置11は、1つの独立したダイによって形成される。別の例では、単一のダイは、複数の流体分注装置11を含む。ダイは、加工されたシリコン及び薄膜層を含む場合がある。流体供給スロットは、ダイのシリコン基板を貫通して延びる場合がある。液滴発生器15及びマイクロチャネル13は、薄膜層の中に延びる場合がある。本開示では、各液滴発生器15は、ノズルチャンバと、ノズルチャンバ内の少なくとも1つの液滴吐出アクチュエータと、少なくとも1つの対応するノズルとを含む場合がある。ノズルチャンバは、マイクロチャネルから流体を受け取る。液滴吐出アクチュエータは、ノズルを通してノズルチャンバから流体を分注する。ノズルは、流体分注装置11のノズルプレートを貫通して延びている。例えば、アクチュエータは、熱抵抗器又は圧電アクチュエータであってもよい。各流体分注装置11は、少なくとも1つの液滴発生器アレイを含む。液滴発生器は、熱インクジェット又は圧電インクジェットプリントヘッドに使用される液滴発生器と同様に機能する場合がある。各流体分注装置11は、例えば、1から約1000まで変化する任意の数の液滴発生器15を有する場合がある。各流体分注装置11によって、一度に単一のノズルから単一の液滴を分注することが容易になり、例えば、11ピコリットル以下のような非常に少ない量の液体を噴射することが可能になる。
【0012】
デジタル分注装置1は、接触パッド19のアレイ17を含む。接触パッドアレイ17は、ホスト装置の電極と接続され、ホスト装置が流体分注装置11の液滴発生器15を制御することを可能にする。分注装置1は、前記接触パッドアレイ17を複数の流体分注装置11に接続する電気配線21をさらに含む。一例では、アレイ17の1つの接触パッド19が、複数の流体分注装置11に接続される場合がある。アレイ17の他の各接触パッド19も、複数の流体分注装置11に接続される場合がある。したがって、各流体分注装置11に対して別個の接触パッドアレイ17を使用するのではなく、単一の接触パッドアレイ17を使用して、複数の流体分注装置11を駆動することができる。
【0013】
動作中、少なくとも1つの接触パッド19及び関連する電気配線21は、ホスト装置の接地回路に接続される場合がある。接地された接触パッドは、関連する電気配線21を介して複数の流体分注装置11に接続される場合がある。別の1つ以上の接触パッド19は、ホスト装置の信号回路に接続される場合がある。各信号接触パッド19は、関連する電気配線21を介して複数の流体分注装置11にさらに接続され、流体を分注するために複数の流体分注装置11の液滴発生器15に信号を送る場合がある。一例では、各信号接触パッドは、電源電圧(Vdd)、データ、クロックなどのうちの少なくとも1つである場合がある。また、流体分注装置11に接続されないダミーパッドが、接触パッドアレイ17に設けられる場合がある。例によっては、特定のパッドが、例えば認証のような、分注の容易化とは異なる機能を有する場合がある。
【0014】
一例では、1つの機能的接触パッドが複数の流体分注装置11に接続される。各機能的接触パッド19は、接地信号、電源電圧、データ及びクロックのうちの1つを、複数の流体分注装置11へ/から導くことができる。本開示では、機能的接触パッドアレイ17は、多くとも、分注するために流体分注装置11を駆動するのに必要な接触パッド19を含むに過ぎない。各機能的接触パッド19が別個の機能を有する1つの単一機能接触パッドアレイ17を、複数の流体分注装置11に接続することができる。
【0015】
一例において、分注装置1は、単一のモノリシックキャリア構造7内に、複数のリザーバ9を備えている。別の例では、分注装置1は、単一のモノリシックキャリア構造7に搭載された複数の流体分注装置11を備えている。さらに別の例では、機能的接触パッドアレイ17の1つ又は各接触パッド19は、複数の流体分注装置11に接続される。
【0016】
単一の平板状モノリシックキャリア構造7内に分注構成要素のアレイを配置し、各機能接触パッド19が複数の流体分注装置11に接続された単一の機能接触パッドアレイ17を介してそれらの構成要素をトリガできるようにすることにより、(i)例えば9以上の流体分注装置11のようなより高密度の流体分注装置のアレイ、(ii)流体分注装置アレイ構成の柔軟性、及び/又は(iii)分注装置1の費用効率の高い製造が容易になる場合がある。これにより、デジタル滴定カセットを、任意の寸法又はタイプのウェルプレートに対して最適化することができる。
【0017】
図2は、モノリシックキャリア構造103及び2行の流体分注ダイ131を含むデジタル分注装置101の一例を示す図である。各ダイ131は、別個の流体分注装置111を備えている。流体分注ダイ131は、各ノズルが液滴発生器の一部であるノズルアレイ123を有している。別の例では、複数の流体分注ダイ131は、キャリア構造103に接着され、キャリア構造103内に直接オーバーモールドされ、又は、キャリア構造103内にその後オーバーモールドされた単一のPCB(プリント回路基板)と接着されることがある。一例では、複数の流体分注ダイ131が、その後オーバーモールドされることなく、単一のPCBに接着される。この場合、PCBは、キャリア構造103である。
【0018】
デジタル滴定カセット101は、単一の機能的接触パッドアレイ117を含む。各単一の機能的接触パッド119は、複数の流体分注ダイ131に電気的に接続される場合がある。各単一の機能的接触パッド119は、モノリシックキャリア構造103の中に、又はモノリシックキャリア構造に沿って延びる電気配線を介して、複数のダイ131に接続される場合がある。例えば、電気配線は、MID(成形回路部品)及び/又はLDS(レーザー・ダイレクト・ストラクチャリング)技術を使用して形成されることができる。例えば、装置101内の全ての流体分注ダイ131は、接触パッドアレイ117の同じ機能的接触パッド119に接続される。
【0019】
図3A〜
図3Cは、他の例示的デジタル滴定カセット201を、正面図、底面図及び平面図でそれぞれ示している。デジタル滴定カセット201は、
図3Aに示されているように、一般に平板状である。デジタル滴定カセット201は、リザーバ209、流体分注装置211、電気配線221、接触パッドアレイ217等を搭載する少なくとも1つの剛性のモノリシックキャリア構造203を含む。
【0020】
図3Bは、例示的カセット201の底面図である。カセット201は、流体分注装置211のアレイ225を含む。各流体分注装置211は、種々の薄膜層に設けられた液滴生成回路を含む個別の薄いスライバ流体分注ダイから形成される場合がある。本開示では、薄いスライバダイは、少なくとも1つの薄膜層を上部に有するシリコン基板を含み、ダイは、構造的安定性を得るための追加の支持を備えている場合がある。モノリシックキャリア構造は、このような構造的支持を提供することができる。別の例では、薄いスライバダイは、約500ミクロン未満、例えば約300ミクロン未満、例えば約200ミクロン未満、又は例えば約150ミクロン未満の厚み(図面の紙面に向かって延びる)を有する。一例において、剛性のモノリシックキャリア構造203は、薄いダイに機械的支持を提供する場合がある。
【0021】
電気配線221は、流体分注装置211を接触パッドアレイ217に電気的に接続することができる。図示した例では、電気配線221の大部分は、剛性のモノリシックキャリア構造203の表面、例えば底面に配置されている。別の例では、電気配線221は、MID技術、LDS技術、及び/又は、キャリア構造203に接着され若しくは埋め込まれたフレキシブル回路を使用して、配置される場合がある。別の例では、電気配線221は、キャリア構造203に接着され、又は埋め込まれた独立したPCB(プリント回路基板)上に設けられる。電気配線221の一部は、キャリア構造203を貫通して延びる場合がある。この目的のために、電気配線221は、底面上の流体分注装置211を上面の接触パッドアレイ217に接続するボンディングパッド、バイア又は接点227を含む場合がある。はんだ付け及び/又はワイヤボンディングのような適当な技術が、接点やバイア227と電気配線221の残りとの間に使用される場合がある。同様に、はんだ付け又はワイヤボンディングを使用して、電気配線221を流体装置211及び接触パッドアレイ217に接続する場合がある。
【0022】
図3Cは、例示的カセット201の上面を示している。ホスト装置の回路と接続するために、複数の接触パッドを含む接触パッドアレイ217が、上面に設けられることがある。一例において、接触パッドアレイ217内の単一の接触パッドは、複数の流体分注デバイス211に接続される。
【0023】
カセット201の上面は、リザーバ209のアレイをさらに含む。一例において、リザーバ209は、モノリシックキャリア構造203の一体部分である。例えば、リザーバ209は、キャリア構造203に開口部として直接成形され、又は切り出される。各リザーバ209は、種々の流体分注装置211と連通し、例えば、記号A
〜Hで示されるように、種々の流体を保持及び分注することができる。一例において、各リザーバ209は、ホスト装置の動作位置に、約100マイクロリットル以下、約50マイクロリットル以下、又は約20マイクロリットル以下を保持する形に形成される。
【0024】
図4は、モノリシックキャリア構造303、流体分注装置311及び電気配線321を含むデジタル滴定カセット301の別の例を示している。カセット301は、
図3A〜
図3Cを用いて上で説明したものと同様の特徴を有する場合がある。
図4のカセット301は、複数行及び複数列の流体分注装置311を有している。この図では、カセット301は、2行8列の流体分注装置311を有している。さらに、カセット301は、2つの独立した電気配線アセンブリ321を有する場合があり、各配線アセンブリ321は、電気配線を対応する接触パッドアレイ及び流体分注ダイに接続するためのボンディングパッド、接点及び/又はバイア327を含む場合がある。配線及び接触技術は、
図3A〜
図3Cについて述べたものと同様であってよい。例えば、フレックス回路、PCB回路、LDS、MIDなどである。各電気配線アセンブリ321が対応する接触パッドアレイに接続され、それによって、1行あたり1つの接触パッドが提供される場合がある。
【0025】
図5A〜
図5Cは、流体分注装置アレイ425の種々の例を示し、
図5Dは、流体を流体分注装置アレイ425に供給する対応するリザーバアレイ429の一例を示している。
図5A〜
図5Cに点線の軸で示したように、
図5Dでは、各流体分注アレイ425内の流体分注装置411は、各リザーバアレイ429内のリザーバ409と同じピッチPで設けられている。一例において、ピッチPは約9ミリメートルである。他の例において、ピッチPは、0.5ミリメートル又は0.75ミリメートルの倍数である場合がある。各流体分注装置のピッチPは、ウェルプレートのウェルピッチに基づいて選択されてもよい。
【0026】
図5A〜
図5Cにおける各例示的流体分注アレイ425は、同じ総数の流体分注装置411を有している。
図5A〜
図5Cにおける例示的流体分注アレイ425は、異なる総数の流体分注ダイ431を有している。
図5Aは、各流体分注装置411が、独立した単一のダイ431によって形成される例を示している。
図5Bは、単一のダイ431が、2つの流体分注装置411を含む例を示している。
図5Cは、各単一のダイ431が、4つの流体分注装置411を含む例を示している。
図5B及び
図5Cの各ダイ431は、複数のリザーバ409に連通され、単一のダイから異なる対応するウェルへ異なる流体を分注することができるように構成されている。他の例では、異なる数の流体分注装置411を、単一のダイ431に含めてもよい。
【0027】
図5〜
図5Cにおいて各流体分注ダイ431は、厚み、幅及び長さを有しており、厚みは紙面に向かって延び、幅はピッチ軸Aに対して平行に延び、長さはピッチ軸Aに対して垂直に延びている。流体分注ダイ431は、約0.9ミリメートル以下、約0.5ミリメートル以下、300ミクロン以下、200ミクロン以下、又は150ミクロン以下の厚みを有する薄いスライバダイであり得る。各ダイ431の幅は、約1ミリメートル以下、0.5ミリメートル以下、例えば約0.3ミリメートル以下とすることができる。各ダイ431の長さは、ピッチP、及び、ダイ431が包含する流体分注装置411の選択された数に応じて決まる場合がある。ピッチPが9ミリメートルである場合、
図5Aの各ダイ431の長さは、約1.5ミリメートルであり、
図5Bの各ダイ431の長さは、約10ミリメートルであり、
図5Cの各ダイ431の長さは、約30ミリメートルである。例えば、ダイの長さは、Ls=(n×P)+mのような式で捉えることができる。Lsはダイの長さであり、nはダイが包含する流体分注装置の選択された数であり、Pは流体分注装置のピッチ(ウェルプレートのウェルピッチに基づくことがある)であり、mは各流体分注装置の選択された長さに応じて決まる。例えば、mは、0.2ミリメートルと3ミリメートルとの間であり得る。次に、流体分注装置の選択された長さmは、ノズルアレイの所望の長さに応じて決まることがある。
【0028】
上述したように、複数の流体分注装置411を1つのダイ431に含めてもよい。流体分注装置は、流体を個別のウェルに分注するように構成される。接触パッドアレイ417及び電気配線421は、同じダイ431上で各流体分注装置411を別々に駆動するように構成される場合がある。一例において、ノズルプレートは、ノズルを持たない領域によって隔てられたノズルアレイを有する領域を含み、ノズルアレイ領域が、ダイ431内の流体分注装置411を規定する場合がある。別の例では、ノズルアレイは、ダイの長さにわたって途切れることなく延びている場合があり、電気配線、ソフトウェア及び/又はファームウェアは、別々のウェルに分注するために、大きなアレイ内の別個のノズル群を駆動するように構成され、各ノズル群が、独立した流体分注装置411を規定する場合がある。他の例では、アクティブノズルのゾーン間にダミーノズルを設け、アクティブノズル領域が、流体分注装置を規定する場合がある。
【0029】
図6〜
図8は、モノリシックキャリア構造503の一例を斜視図で示している。モノリシックキャリア構造503は、比較的高密度のリザーバアレイ529を含む。図示されたモノリシックキャリア構造503は、流体分注装置アレイを有しない中間製品であってもよい。流体分注装置アレイは、別個に製造され、接続されてもよい。
図6は、モノリシックキャリア構造503の上面を示しているのに対し、
図7及び
図8は、キャリア構造503の底面を示している。
【0030】
図示した例において、キャリア構造503は、キャリア構造503の主平面内に延在し、構造503の端部から突出し得る取っ手545を含む。取っ手は、キャリア構造
503内に一体成形されている。
【0031】
図示した例において、リザーバ509は、複数の行及び列を成すようにキャリア構造503内に一体成形されている。例えば、リザーバ509は、モノリシックキャリア構造503の表面によって直接規定され、充填されたときに、キャリア構造503が流体と直接接触し、外部ソースから流体を受け取り、流体を流体分注装置に誘導するように構成される。図示した例では、行にA〜Dのラベルが付けされ、列に1〜12のラベルが付されている。図示した例では、48個のリザーバ509がキャリア構造503に予め成形されている。他の例では、もっと少ないリザーバ509又はもっと多くのリザーバ509が、例えばマトリクス配置で、キャリア構造503に組み込まれることがある。
【0032】
キャリア構造503は、複数の流体分注装置と接続するための少なくとも1つの接触パッドアレイ517を搭載する場合がある。
図6に示されるように、キャリア構造503は、互いに離間した4つの別個の接触パッドアレイ517のような複数の個別接触パッドアレイ517を含む場合があり、各アレイ517内の単一の機能的接触パッド519は、複数の流体分注装置に接続される。各リザーバ509の下に、1つの流体分注装置を配置することができる。したがって、図示の例では、各別個の接触パッドアレイ517が、一列A〜Dの流体分注装置に接続される。
【0033】
接触バイア527は、先に述べたような種々の適当なバイア技術を使用し、キャリア構造503を貫通して上面から底面まで延びている。
図7及び
図8に示されるように、別個の電気配線群521A〜521Dは底部に設けられ、各別個の電気配線群521A〜521Dが、上面側の個別の接触パッドアレイ517に接続される。各電気配線群521A〜521Dは、接触パッドアレイ517に対する配線の反対側の端部で、例えば各配線521を適当なダイにワイヤボンディングすることによって、1行A〜Dの流体分注装置に接続される。図示した例では、各電気配線群521A〜521D内の各電線が、リザーバ509の近くで終わっており、電線は、その場所から対応する流体分注装置に接続されることになる。ここでも、MID技術及び/又はLDS技術を使用して、電気配線521A〜521Dをキャリア構造503に付与することができる。
【0034】
一例では、流体分注装置を搭載するPCBのような第2のモノリシックキャリア構造は、図示のモノリシックキャリア構造503の底部に容易に接合されることができる。流体分注ダイは、第2のキャリア構造内に成形されるか、又は接着され得る。例えば、そのような第2のモノリシックキャリア構造は、キャリア構造503の底部に、矩形の事前成形された切り欠き551として配置されることがある。例えば、このような第2のモノリシックキャリア構造のボンディングパッドは、電気配線521A〜521Dの端点に接続されることができる。別の例では、第1のモノリシックキャリア構造503は、FR4、ガラス、成形プラスチックなどから作成される場合がある。第2のモノリシックキャリア構造は、例えば、FR4、ガラス、成形プラスチック、PCB基板材料などから作成される場合がある。
【0035】
図9は、種々の流体分注ダイ631が取り付けられたモノリシックキャリア構造603のアセンブリの一例を示す平面図である。例示されたモノリシックキャリア構造603は、8つの貫通穴635を含む。単一列の8つの流体分注ダイ631が、モノリシックキャリア構造603の貫通穴635の中又は上に取り付けら
れて
いる。図示された例では、流体分注ダイ631の上面は、穴635を通して視認可能である。
【0036】
キャリア構造603は、PCBであってもよい。接触パッドアレイ19及び電気配線621は、キャリア構造603上に設けられる。例えば、PCBのプリント回路層は、電気配線621を形成するために使用される。流体分注ダイ631は、PCB及び電気配線621に取り付けられる。例えば、そのような取り付けは、(i)スクリーン印刷されたはんだペースト、(ii)針又はジェット分注接着剤、(iii)スタンプ転写接着剤又は(iv)ダイアタッチフィルムを用いて実施される。流体分注ダイ631のボンディングパッドは、配線621にワイヤボンディングされてもよく、又は、流体分注ダイ631が、電気的接続のために加熱されたスクリーン印刷された半田ペーストを通して取り付けられてもよい。図示の例では、各ダイ631の各配線群621は、個別の接触パッドアレイ617に接続される。8つの別個の接触パッドアレイ617の行が、ホスト装置電極と接続され、流体分注ダイ631を駆動するために、流体分注ダイ631の行に沿って延びている。
【0037】
図10は、
図9のアセンブリを含むデジタル滴定カセット601を示している。
図9のアセンブリは、この例では支持フレーム603Bと呼ばれる第2のモノリシックキャリアに取り付けられる。支持フレーム603Bは、ホストデジタル滴定装置の中に滑入され、その位置が固定される働きをする場合がある。支持フレーム603Bは、把持及びホスト装置内の手動配置を容易にするために、取っ手645を含む場合がある。第1のモノリシックキャリア構造603は、フレーム603Bに接着される場合がある。フレーム603Bは、メモリデバイス637をさらに支持する場合がある。例えば、メモリデバイス637は、製品識別データ、認証データなどを含む場合がある。メモリデバイス637は、リードオンリメモリ、リードライトメモリ、マイクロコントローラ、集積回路などのうちの少なくとも1つである場合がある。
【0038】
図示された例では、個別のリザーバカップ609が、貫通穴635上の単一のPCBアセンブリに接着され、各流体分注ダイに流体を供給する。別の例では、成形リザーバを含む単一のモノリシックリザーバカップアレイが、PCBアセンブリ上に接着される場合がある。
【0039】
図11は、複数の薄いスライバ流体分注ダイ731が、少なくともそのノズルが露出されるような形で内部に埋め込まれた第1のモノリシックキャリア構造703Aを含むデジタル滴定カセット701の例を示している。ダイ731は、例えば圧縮成形によって、第1の成形されたキャリア構造703Aの中にオーバーモールドされる場合がある。例えば、電気配線721は、ダイ731の端部に電気的に接続される場合がある。電気配線721は、封止材料739によって封止される場合がある。電気経路721は、第1のモノリシックキャリア構造703Aを貫通して、第1のモノリシックキャリア構造703Aの上側まで延在する場合がある。電気トレースは、モノリシックキャリア構造703Aを貫通して例えばTMV(貫通成形バイア)の形で延在し、電線をダイ731へと導く場合がある。ダイ731は、電気配線721にワイヤボンディングされる場合がある。電気配線721は、第1のモノリシックキャリア構造703Aの上側の第2のモノリシックキャリア構造703B上に設けられてもよい。
【0040】
図12は、
図11のデジタル滴定カセット701の上側を示す図であり、第1のモノリシックキャリア構造703Aの上に第2のモノリシックキャリア構造703Bが見えており、第2のモノリシックキャリア構造703Bの上に第3のモノリシックキャリア構造703Cが見えている。第2のモノリシックキャリア構造703Bは、PCBアセンブリであってもよい。第2のモノリシックキャリア構造703Bは、例えばPSA(感圧接着剤)などの接着剤を使用して、第1のモノリシックキャリア構造703Aの上部に取り付けられる場合がある。第2のモノリシックキャリア構造703Bは、流体分注ダイ731に接続するために、第1のモノリシックキャリア構造703AのTMV又はボンディングパッドに接続された電気配線を含む。第2のモノリシックキャリア構造703Cは、ホスト装置と接続するための少なくとも1つの接触パッドアレイ717をさらに含む。少なくとも1つの接触パッドアレイ717は、第2のモノリシックキャリア構造703Bの縁に沿って、例えば、縁とリザーバアレイとの間に延在する場合がある。
【0041】
第3のモノリシックキャリア構造703Cは、各流体分注ダイ731に流体を供給するためのリザーバ709を形成する、成形された比較的剛性のカップのアレイであってもよい。
図11と
図12の組み合わせによって示されるように、単一のダイ731の長さは、一列の複数のカップ形リザーバ709にわたることがある。例えば、ダイ731は、複数の流体分注装置を含み、各装置が、別個のリザーバ709に連通し、1つのダイ731が、異なる流体を異なる対応するウェルに分注することができるように構成される。同様の構造は、
図1〜
図4を参照して説明された。リザーバ709のピッチは、ダイ内の流体分注装置のピッチと同じであってもよい。
【0042】
図13及び
図14は、1つのモノリシックキャリア構造803のみを有するデジタル滴定カセット801の例を示している。
図13は、上側の斜視図を示し、
図14は、下側の斜視図を示している。
図13に示されるように、モノリシックキャリア構造803は、予め成形されたリザーバ809のアレイを含む。図示されたキャリア構造803は、1行のリザーバ809を含む。リザーバ809の行に沿って、個別の接触パッドアレイ817が設けられている。電気配線821は、上側に、電気配線821と、TMVのような電気的バイア827との間に設けられている。電気配線821は、例えばキャリア構造803上にワイヤを直接メッキすることによって、MIDによって形成されることがある。電気的バイア827は、キャリア構造803を貫通して底部側まで延び、流体分注ダイ831に接続されている。
図14の下部に示されるように、さらに別の電気配線821が、例えばTMV及び/又はMID技術を再び使用して、各バイア827から各流体分注ダイ801まで延在する場合がある。
【0043】
流体分注ダイ831は、底部のキャリア構造803に埋め込まれてもよい。ダイ831は、薄いスライバダイであってもよい。一例では、ダイ831は、圧縮成形技術を用いてオーバーモールドされる。ダイ831の上部の少なくとも1つの流体スロットは、リザーバ809に連通する場合がある。底部側でダイ831を配線821に接続するために、例えば、ワイヤボンディングが使用されてもよい。
【0044】
図15は、単一の成形されたモノリシックキャリア構造903を有するデジタル滴定カセット901の断面を示している。カセット901は、逆さまに示されている。リザーバ909は、キャリア構造903の中に一体成形され、成形された流体通路941に向かって開口している。キャリア構造903は、底側に、流体分注ダイ931を受け入れて接着するための成形ポケット943を含む場合がある。スタンプ転写接着剤を使用して、ダイ931は、例えばポケット943の底面に接着される場合がある。キャリア構造903の両側の電気配線921と接続するために、TMV927が、キャリア構造903に形成される場合がある。ダイ931は、電気経路921にワイヤボンディングされる場合がある。ワイヤボンディングワイヤ921B及び/又はTMV927は、接着剤、エポキシ系化合物などのような封止材料939を用いて封止される場合がある。封止材料939は、ダイ931とポケットの壁との間において、ポケット943内に延在する場合がある。
【0045】
図16は、デジタル滴定カセットの製造方法を示している。この方法は、リザーバアレイを有するモノリシックキャリア構造を成形することを含む(ブロック100)。一例では、キャリア構造は、平板状であり、リザーバは、平板状キャリア構造を貫通する穴であり、例えば、流体を受け入れて誘導するテーパ部分又は湾曲部分を有する。この方法は、キャリア構造上に電気配線を設けること(ブロック110)をさらに含む。別の例では、電気配線は、MID及び/又はLDS技術を使用して、及びTMVのような貫通穴バイアを作成することによって設けられてもよい。この方法はさらに、流体分注装置をモノリシックキャリア構造に取り付けることを含む(ブロック120)。流体分注装置は、リザーバに連通された種々の流体分注ダイを含むか、又は、そのような流体分注ダイの一部であってもよい。別の接着技術としては、ダイをキャリア構造に取り付けることを容易にする、(i)スクリーン印刷されたはんだペースト、(ii)針又はジェット分注接着剤、(iii)スタンプ転写接着剤又は(iv)ダイアタッチフィルムが挙げられる。電気配線は、例えばワイヤボンディングによって、ダイに電気的に接合される(ブロック130)。
【0046】
図17は、デジタル滴定カセットの製造方法の他の例を示している。この方法は、流体分注装置のアレイを単一のモノリシックキャリア構造の中に、そのモノリシックキャリア構造の片側付近に成形することを含む(ブロック200)。一例では、流体分注装置は、薄いスライバ流体分注ダイであり、ダイは、エポキシ成形化合物のようなプラスチック化合物の中に圧縮成形される。この方法は、モノリシックキャリア構造に流体通路を設けること(ブロック210)をさらに含む。例えば、貫通穴のアレイが、ダイに接続されるキャリア構造内に成形され、又は、流体経路として機能する種々の切り欠きが、キャリア構造内に成形される。この方法は、モノリシックキャリア構造の反対側にリザーバのアレイを設けること(ブロック220)をさらに含む。一例では、少なくとも1つのリザーバが、モノリシックキャリア構造の流体分注ダイの側面に対向する側に成形され、先に述べた流体通路又は流体経路と接続するように構成される。別の例では、少なくとも1つのリザーバカップが、モノリシックキャリア構造の流体分注ダイの側面とは反対の側に接着される。
【0047】
図18は、デジタル滴定カセットの製造方法のさらに別の例を示している。この方法は、流体を受け入れて供給するためのリザーバカップを形成する貫通穴のアレイを有するモノリシックキャリア構造を成形することを含む(ブロック300)。この方法はさらに、貫通穴の隣りにTMVを形成することを含む(ブロック310)。一例では、TMVは、一方の側の流体分注装置を他方の側の接触パッドアレイと電気的に接続するために、モノリシックキャリア構造の両側に付与された電気配線に接続される。電気配線は、MID及び/又はLDS技術及び/又はPCBのプリント回路層のパターニング又はフレキシブル回路の使用などの他の技術を使用して、付与される場合がある。この方法はさらに、貫通穴が流体分注装置と連通するような形で、流体分注装置を、カップ状の穴に対向して、貫通穴の上にあるモノリシックキャリア構造に取り付けることを含む(ブロック320)。この方法はさらに、例えばワイヤボンディング及び/又ははんだペーストによって、TMVを流体噴射装置に接続することを含む(ブロック330)。さらに別の例では、ボンディングワイヤ及び/又はTMVは、封止される場合がある。
【0048】
図3B、
図4、
図6〜
図10及び
図14の例に示されるように、電気配線の長さの大部分は、バイアによってキャリア構造を貫通する場所を除き、平板状のモノリシックキャリア構造に沿って、当該モノリシックキャリア構造に平行に延びている。また、接触パッドアレイは概ね、平板状モノリシックキャリア構造の表面上に、モノリシックキャリア構造に平行に延びている。さらに、ノズルアレイのノズルは、モノリシックキャリア構造の主表面に平行な平面を貫通して延びる場合がある。この平面は、
図2、
図3B、
図3C、
図4、
図5A〜
図5D、
図9、
図10の平面、又は
図1に示される長さ方向Lによって定義されることがができる。
【0049】
本開示の特定の例では、流体分注装置のピッチは、既存のウェルプレートのウェルのピッチと整合される。例えば、既存のウェルプレートの特定のウェルピッチは、750ミクロンと9ミリメートルである。したがって、流体分注デバイスのピッチは、9ミリメートル、又は、750ミクロンの倍数である場合がある。本開示の種々の例では、1行のリザーバ内のリザーバのピッチは、1行の流体分注装置のピッチの離散的な倍数である場合がある。例えば、流体分注装置のピッチが750ミクロン又はその倍数、例えば1.5又は3ミリメートルである場合、リザーバのピッチは、そのピッチの離散的な倍数、例えば0.75、1.5、3、6、12ミリメートルなどである場合がある。流体経路は、1つのリザーバから複数の流体分注装置に流体を導くように設けられる場合がある。
【0050】
本開示に記載される種々の分注装置は、比較的平板状、又は平板状である場合がある。「平板状」といった場合、これは、アレイ1が、分注装置の幅の3分の1未満又は5分の1未満の厚みT(例えば、
図1参照)を有するものと理解される場合がある。
図1では、幅は、紙面に向かって延びている。分注装置の長さLは、幅より大きい場合があり、アレイの長さと幅によって主平面が形成され、モノリシックキャリア構造は、主平面に沿って延びている場合がある。例えば、カセットの全長は、約50〜300ミリメートルの間、例えば約100ミリメートルである場合があり、全幅は、約15〜約200ミリメートルの間、例えば突出する取っ手(存在する場合)を考慮せずに約35ミリメートルである場合があり、又は例えば取っ手を含めてさらに約20ミリメートル長い場合がある。そのような分注装置の、上面と底面との間の最大厚みは、10ミリメートル未満、例えば6ミリメートル未満、例えば5ミリメートル未満、例えば約4ミリメートルである場合がある。例えば、分注装置は、
図6、
図7、
図10、
図13及び
図14の例と同様の形状を有する場合がある。
【0051】
本開示の種々の態様の1つは、1つのモノリシックキャリア構造、あるいは、各モノリシックキャリア構造がリザーバ、流体通路、流体装置、電気配線などの構成要素の比較的大きなアレイをそれぞれ搭載する複数の平行なモノリシックキャリア構造の使用に関するものである。また、モノリシックキャリア構造は、リザーバからダイへ流体を導くための切り出し流体経路を含む場合がある。一例では、流体は、リザーバからダイへ直接流れる。
【0052】
一例において、本開示の各リザーバは、約200マイクロリットル以下、約100マイクロリットル以下、約50マイクロリットル以下、又は約20マイクロリットル以下の流体容量を保持する形状を有する。
【0053】
本開示の各流体分注装置は、薄いスライバダイから構成されてもよく、又はその一部であってもよい。薄いスライバダイは、約0.9ミリメートル以下、0.5ミリメートル以下、300ミクロン以下、200ミクロン以下又は150ミクロン以下の厚みを有する場合がある。各ダイの幅は、約1ミリメートル以下、0.5ミリメートル以下、例えば約0.3ミリメートルであってもよい。各ダイの長さは、ダイが包含する流体分注装置のピッチ及び選択された数に応じて決まる場合がある。例えば、ダイの長さは、約1
〜80ミリメートルの間である場合がある。
【0054】
流体分注ダイ技術は、例えば、圧電又は熱インクジェット技術などのインクジェットプリントヘッド技術から利用されてもよい。本開示の種々の例では、1つの流体分注装置当たりの流体分注ノズルの数は、1ノズルから約1000ノズルまで様々であってよく、ダミーノズルや検知ノズルを数えずに、例えば5から600までの間のノズル、例えば約100ノズルである場合がある。
【0055】
本開示の種々の例では、流体流アクチュエータは、熱アクチュエータ又は圧電アクチュエータを含む場合がある。これらのアクチュエータは、ダイの一部を形成する場合がある。分注装置は、ダイの外側の他の流体流アクチュエータの空所であってもよい。例えば、流体の流れは、流体アクチュエータ、重力及び毛管力のうちの少なくとも1つによって確立される場合がある。それ以上の積極的な背圧調整を提供する必要はない。例えば、フィルターなし、毛管媒体なしなど。
【0056】
本開示は、デジタル滴定カセットを主に扱ってきたが、開示された特徴は、同様の特徴を有する任意のデジタル分注装置に適用することができ、滴定用途のみに限定するものとして解釈されるべきではない。