特許第6806904号(P6806904)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6806904板葺きモジュールのためのソーラーセル、板葺きモジュール、及びソーラーセルを製造する方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6806904
(24)【登録日】2020年12月8日
(45)【発行日】2021年1月6日
(54)【発明の名称】板葺きモジュールのためのソーラーセル、板葺きモジュール、及びソーラーセルを製造する方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 31/0224 20060101AFI20201221BHJP
   H01L 31/18 20060101ALI20201221BHJP
【FI】
   H01L31/04 262
   H01L31/04 460
【請求項の数】18
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2019-530103(P2019-530103)
(86)(22)【出願日】2018年12月6日
(86)【国際出願番号】CN2018119519
(87)【国際公開番号】WO2020103196
(87)【国際公開日】20200528
【審査請求日】2019年9月25日
(31)【優先権主張番号】201811385343.9
(32)【優先日】2018年11月20日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519195877
【氏名又は名称】チェンドゥ イエファン サイエンス アンド テクノロジー シーオー., エルティーディー.
【氏名又は名称原語表記】CHENGDU YEFAN SCIENCE AND TECHNOLOGY CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100107984
【弁理士】
【氏名又は名称】廣田 雅紀
(74)【代理人】
【識別番号】100102255
【弁理士】
【氏名又は名称】小澤 誠次
(74)【代理人】
【識別番号】100096482
【弁理士】
【氏名又は名称】東海 裕作
(74)【代理人】
【識別番号】100188352
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 一弘
(74)【代理人】
【識別番号】100113860
【弁理士】
【氏名又は名称】松橋 泰典
(74)【代理人】
【識別番号】100131093
【弁理士】
【氏名又は名称】堀内 真
(74)【代理人】
【識別番号】100150902
【弁理士】
【氏名又は名称】山内 正子
(74)【代理人】
【識別番号】100141391
【弁理士】
【氏名又は名称】園元 修一
(74)【代理人】
【識別番号】100198074
【弁理士】
【氏名又は名称】山村 昭裕
(74)【代理人】
【識別番号】100096013
【弁理士】
【氏名又は名称】富田 博行
(72)【発明者】
【氏名】イン ビンウェイ
(72)【発明者】
【氏名】ソン ジュン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン ジェンロン
(72)【発明者】
【氏名】チェン デンユン
(72)【発明者】
【氏名】ディン シーイン
(72)【発明者】
【氏名】チョウ フーシェン
【審査官】 佐竹 政彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2018−152561(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0349174(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2017/0194516(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 31/0224、31/04−31/078、31/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
と背面とを備えるソーラーセルであり、前記正面には、複数の正面バスバーが配設されており、前記背面には、複数の背面バスバーが配設されており、
前記ソーラーセルは、複数のセクションを含み、各セクションは、それぞれ、前記セクションの縁に位置する一つの正面バスバーと一つの背面バスバーとを含む、板葺きソーラーセルモジュールのためのソーラーセルであって、
各正面バスバーが本体を有し、かつ前記ソーラーセルの縁に本体は位置せず、
前記ソーラーセルの少なくとも一つのセクションの正面バスバーはその一端又は両端に延長部分を備え、前記延長部分が、前記正面バスバーが位置する前記縁と交差する前記少なくとも一つのセクションの他の縁に沿って延び、
前記ソーラーセルは面取りを備え、前記ソーラーセルの少なくとも一つの面取りセクションの正面バスバーの延長部分は、前記正面バスバーが位置する前記セクションの縁と交差する、前記面取りセクションの他の縁に沿って延び、
前記延長部分は、前記面取りセクションの他の縁のエリア全体に沿って延び、且つ、前記他の縁と隣接する前記面取りセクションのもう一つの縁におけるエリアの一部又はエリア全体に沿って延び続ける、
前記板葺きソーラーモジュールのためのソーラーセル。
【請求項2】
前記延長部分は、直線であり且つ幅が漸次に変化しないもの又は直線であり且つ幅が漸次に変化するものである、
ことを特徴とする請求項に記載のソーラーセル。
【請求項3】
前記複数の正面バスバーは、均等に間隔を置いて前記正面に配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のソーラーセル。
【請求項4】
前記複数の正面バスバーは、不均等に間隔を置いて前記正面に配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のソーラーセル。
【請求項5】
前記複数の正面バスバーは、隣り合う二つの正面バスバーを含み、前記二つの正面バスバーが、他の正面バスバーに対して前記ソーラーセルの縁に近接しない、
ことを特徴とする請求項に記載のソーラーセル。
【請求項6】
前記複数の正面バスバーは、二対の正面バスバーを含み、前記二対の正面バスバーの各々の対の二つの正面バスバーが隣り合い、前記二対の正面バスバーが、それぞれ前記ソーラーセルの一つの縁に近接する、
ことを特徴とする請求項に記載のソーラーセル。
【請求項7】
前記複数の正面バスバーは、隣り合う二つの正面バスバーを含み、前記二つの正面バスバーが、前記ソーラーセルの縁に近接する、
ことを特徴とする請求項に記載のソーラーセル。
【請求項8】
前記複数の正面バスバーは、二対の正面バスバーを含み、前記二対の正面バスバーの各々の対の二つの正面バスバーが隣り合い、前記二対の正面バスバーのうち一対の正面バスバーが、前記ソーラーセルの縁に近接し、前記二対の正面バスバーのうち他方の対の正面バスバーが、前記ソーラーセルの縁に近接しない、
ことを特徴とする請求項に記載のソーラーセル。
【請求項9】
前記ソーラーセルが複数のソーラーセルのストリップに分割した後に、正面バスバーが対応するソーラーセルのストリップの一側の長縁およびそれに隣する短縁と隣り合い、背面バスバーが他側の長縁と隣り合うように、前記複数の背面バスバーの配置が、前記複数の正面バスバーの配置に対応する、
ことを特徴とする請求項に記載のソーラーセル。
【請求項10】
記請求項1〜のいずれか1項に記載のソーラーセルから分割されたソーラーセルのストリップによって作製された、
ことを特徴とする板葺きソーラーセルモジュール。
【請求項11】
板葺きソーラーセルモジュールためのソーラーセルを作製する方法であって、
前記方法は、
複数のバスバーを正面と背面に配設し、前記複数のバスバーが前記ソーラーセルを複数のセクションに分割し、各セクションが、前記セクションの縁に位置する一つの正面バスバーと一つの背面バスバーとを含み、各正面バスバーは本体を有し、前記ソーラーセルの縁に本体は位置せず、前記ソーラーセルの少なくとも一つのセクションの正面バスバーは、その一端又は両端に延長部分を備え、前記延長部分が、前記正面バスバーが位置する前記縁と交差する前記少なくとも一つのセクションの他の縁に沿って延びる、ことを含
前記ソーラーセルは面取りを備え、前記面取りを備えるソーラーセルの少なくとも一つの面取りセクションの正面バスバーの延長部分は、前記正面バスバーが位置する縁と交差する前記面取りセクションの他の縁に沿って延び、
前記延長部分は、前記面取りセクションの他の縁のエリア全体に沿って延び、且つ、前記他の縁と隣接する前記面取りセクションのもう一つの縁におけるエリアの一部又はエリア全体に沿って延び続ける、
ことを特徴とする、前記方法。
【請求項12】
前記延長部分は、直線であり且つ幅が漸次に変化しないもの又は直線であり且つ幅が漸次に変化するものである、
ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記複数の正面バスバーは、均等に間隔を置いて前記正面に配置されている、
ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記複数の正面バスバーは、不均等に間隔を置いて前記正面に配置されている、
ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記複数の正面バスバーは、隣り合う二つの正面バスバーを含み、前記二つの正面バスバーが、他の正面バスバーに対して前記ソーラーセルの縁に近接しない、
ことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記複数の正面バスバーは、二対の正面バスバーを含み、前記二対の正面バスバーの各々の対の二つの正面バスバーが隣り合い、前記二対の正面バスバーが、それぞれ前記ソーラーセルの一つの縁に近接する、
ことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記複数の正面バスバーは、隣り合う二つの正面バスバーを含み、前記二つの正面バスバーが、前記ソーラーセルの縁に近接する、
ことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記複数の正面バスバーは、二対の正面バスバーを含み、前記二対の正面バスバーの各々の対の二つの正面バスバーが隣り合い、前記二対の正面バスバーのうち一対の正面バスバーが、前記ソーラーセルの縁に近接し、前記二対の正面バスバーのうち他方の対の正面バスバーが、前記ソーラーセルの縁に近接しない、
ことを特徴とする請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、板葺きモジュールのためのソーラーセル、板葺きモジュール、及び板葺きモジュールためのソーラーセルを製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
グロバールにおいて石炭、石油、と天然ガスなどの通常の化石エネルギーの消費速度が加速したことに従い、生存環境が悪化になりつつであり、特に温室ガスの排出が、日々厳しくなるグロバールな気候変化を導き、人類社会の持続可能な発展が、深刻な脅威となっている。世界の国々は、通常の化石エネルギーの有限性と開発利用による環境問題とに対応するために、それぞれ各自のエネルギー発展戦略を策定した。太陽エネルギーは、確実性、安全性、一般性、利用時間長期性、環境保護性、と資源充足性の特徴を持つことによって、最も重要な再生エネルギーの一種となり、未来のグロバールな電力供給の重要な支柱になることが期待できる。
【0003】
太陽エネルギーというクリーンなエネルギーを強力的に推進と使用している背景のもと、板葺きモジュール技術は、モジュールパワーを著しく向上でき、板葺きモジュールの製造プロセスが、ソーラー電池パターン設計に対して一定な要求を提出し、通常の板葺き電池設計では、分割されたソーラーセルのストリップを使用して板葺きモジュールを作成している。ソーラー電池のバスバーに設計された流路が均等ではないため、電流収集経路が長く、板葺きモジュールを製造してエレクトロルミネセンス(EL)画像において、縁両端の画像が中間よりも暗いことがあり、最終のモジュールのパワー出力に影響を与える。
【0004】
特に、現在、板葺きモジュールを作成する単結晶シリコンウェハは、円弧の面取りがあり、板葺き電池ストリングの相応する位置には、充足な電池―導電性接着剤―電池のような接続を有しない。ソーラーセルの縁のストリップバスバーは、有効な幅が中間よりも短く、このように面取りがあるストリップを使用して板葺きモジュールを作成すると、面取り部分において、電流収集経路が長く、抵抗が大きくて、該エリアにおけるEL結像が中間よりも暗く、モジュールのパワー出力に影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、先行技術における欠陥を克服できるような、板葺きモジュールためのソーラーセルを提供することを目的としている。
【0006】
前記目的は、本発明による板葺きモジュールためのソーラーセルによって実現し、前記ソーラーセルは、ソーラーセル正面とソーラーセル背面とを備え、前記ソーラーセル正面には、複数の正面バスバーが配設されており、前記ソーラーセル背面には、複数の背面バスバーが配設されており、前記ソーラーセルは、複数のセクションを含み,各セクションは、それぞれ、その縁に位置する一つの正面バスバーと一つの背面バスバーとを含み、前記ソーラーセルの少なくとも一つのセクションの正面バスバー及び/又は背面バスバーは、一端又は両端に延長部分を備え、前記延長部分が、前記少なくとも一つのセクションにおける前記縁と交差する他の縁に沿って延びる。
【0007】
本発明は、正面バスバーを延長させ、バスバーの電流収集能力を向上したことによって、モジュールのパワーを向上した。
【0008】
本発明に係る一つの好適な実施形態によれば、前記ソーラーセルは面取りを備え、前記ソーラーセルの少なくとも一つの面取りを備える面取りセクションにおける正面バスバー及び/又は背面バスバーの延長部分は、前記面取りセクションの正面バスバー及び/又は背面バスバーが位置するセクションの縁と交差する前記面取りセクションの他の縁に沿って延びる。例えば、正面バスバー及び/又は背面バスバーが、前記面取りセクションの面取りがない一側の長辺に沿って延びるとき、前記正面バスバー及び/又は背面バスバーが、面取りセクションにおける長縁と垂直する他の縁、つまりその短縁まで至る後、該正面バスバー及び/又は背面バスバーが、続いて短縁に沿って延びる。ここで、面取り部分のバスバーを延長させ、面取り部分におけるバスバーの電流収集能力を向上したことによって、面取り板葺きモジュールのEL結像を改善し、面取りモジュールのパワーを向上した。
【0009】
前記延長部分は、前記面取りセクションの他の縁におけるエリアの一部又はエリア全体に沿って延びることが好ましい。
【0010】
さらに、前記延長部分は、前記面取りセクションの他の縁のエリア全体に沿って延び、且つ続いて、前記面取りセクションの他の縁と隣接するもう一つの縁におけるエリアの一部又はエリア全体に沿って延びることが好ましい。例えば、正面バスバーが前記面取りセクションの面取りがない一側の長辺に沿って延びるとき、前記正面バスバーが、面取りセクションにおける長縁と垂直する他の縁、つまりその短縁まで至った後、該正面バスバーが、続いて短縁のエリア全体に沿って延び、且つ続いて、面取りセクションの短縁と隣接するもう一つの縁、つまり面取りの縁におけるエリアの一部又はエリア全体に沿って延びる。
【0011】
本発明に係る一つの好適な実施形態によれば、前記延長部分は、直線であり且つ幅が漸次に変化しないもの又は直線であり且つ幅が漸次に変化するものである。
【0012】
本発明に係る一つの好適な実施形態によれば、前記複数の正面バスバーは、均等に間隔を置いて前記ソーラーセル正面に配置されている。
【0013】
本発明に係る一つの好適な実施形態によれば、前記複数の正面バスバーは、不均等に間隔を置いて前記ソーラーセル正面に配置されている。
【0014】
前記複数の正面バスバーは、二つの隣り合う正面バスバーを含み、前記二つの隣り合う正面バスバーが、他の正面バスバーに対して前記ソーラーセルの縁に近接しないことが好ましい。
【0015】
前記複数の正面バスバーは、二対の正面バスバーを含み、前記二対の正面バスバーの各々の二つの正面バスバーが隣り合い、前記二対の隣り合う正面バスバーが、それぞれ前記ソーラーセルの一つの縁に近接することが好ましい。
【0016】
前記複数の正面バスバーは、二つの隣り合う正面バスバーを含み、前記二つの隣り合う正面バスバーが、前記ソーラーセルの縁に近接することが好ましい。
【0017】
前記複数の正面バスバーは、二対の正面バスバーを含み、前記二対の正面バスバーの各々の二つの正面バスバーが隣り合い、前記二対の正面バスバーのうち一対の正面バスバーが、前記ソーラーセルの縁に近接し、前記二対の正面バスバーのうち他対の正面バスバーが、前記ソーラーセルの縁に近接しないことが好ましい。
【0018】
本発明に係る一つの好適な実施形態によれば、前記ソーラーセルが複数のソーラーセルのストリップに分割した後に、正面バスバーが各ソーラーセルのストリップの一側の長縁およびそれに隣する短縁に寄り、背面バスバーが他側の長縁に寄るように、前記複数の背面バスバーの配置が、前記複数の正面バスバーの配置に対応してもよい。
【0019】
本発明のもう一側面によれば、前記実施形態のいずれか1項に記載のソーラーセルから分割されたソーラーセルのストリップによって作成された板葺きモジュールを提供する。
【0020】
本発明のまた一側面によれば、板葺きモジュールためのソーラーセルを製造する方法を提供して、前記方法は、複数のバスバーを前記ソーラーセルの正面と背面に配設し、前記複数のバスバーが前記ソーラーセルを複数のセクションに分割し、各セクションがそれぞれ、その縁に位置する一つの正面バスバーと一つの背面バスバーとを含み、前記ソーラーセルの少なくとも一つのセクションのバスバーは、一端又は両端に延長部分を備え、前記延長部分が、前記少なくとも一つのセクションにおける前記縁と交差する他の縁に沿って延びる、ことを含む。
【0021】
本発明に係る一つの好適な実施形態によれば、本発明の板葺きモジュールためのソーラーセルを製造する方法において、前記ソーラーセルは面取りを備え、前記ソーラーセルの少なくとも一つの面取りを備える面取りセクションにおけるバスバーの延長部分は、前記面取りセクションにおけるバスバーが位置する縁と交差する他の縁に沿って延びる。
【0022】
本発明の板葺きモジュールためのソーラーセルを製造する方法において、前記延長部分は、前記面取りセクションの他の縁におけるエリアの一部又はエリア全体に沿って延びることが好ましい。さらに、前記延長部分は、前記面取りセクションの他の縁のエリア全体に沿って延び、且つ続いて、前記面取りセクションの他の縁と隣接するもう一つの縁におけるエリアの一部又はエリア全体に沿って延びることが好ましい。
【0023】
本発明に係る一つの好適な実施形態によれば、本発明の板葺きモジュールためのソーラーセルを製造する方法において、前記延長部分は、直線であり且つ幅が漸次に変化しないもの又は直線であり且つ幅が漸次に変化するものであってもよい。
【0024】
本発明に係る一つの好適な実施形態によれば、本発明の板葺きモジュールためのソーラーセルを製造する方法において、前記複数のバスバーは、複数の正面バスバーであってもよい。その代わりに、前記複数のバスバーは、背面バスバーであってもよい。
【0025】
本発明に係る一つの好適な実施形態によれば、本発明の板葺きモジュールためのソーラーセルを製造する方法において、前記複数の正面バスバーは、均等に間隔を置いてソーラーセル正面に配置されていてもよい。
【0026】
本発明に係る一つの好適な実施形態によれば、本発明の板葺きモジュールためのソーラーセルを製造する方法において、前記複数の正面バスバーは、不均等に間隔を置いて前記ソーラーセル正面に配置されていてもよい。
【0027】
本発明の板葺きモジュールためのソーラーセルを製造する方法において、前記複数の正面バスバーは、二つの隣り合う正面バスバーを含み、前記二つの隣り合う正面バスバーが、他の正面バスバーに対して前記ソーラーセルの縁に近接しないことが好ましい。
【0028】
本発明の板葺きモジュールためのソーラーセルを製造する方法において、前記複数の正面バスバーは、二対の正面バスバーを含み、前記二対の正面バスバーの各々の二つの正面バスバーが隣り合い、前記二対の正面バスバーが、それぞれ前記ソーラーセルの一つの縁に近接することが好ましい。
【0029】
本発明の板葺きモジュールためのソーラーセルを製造する方法において、前記複数の正面バスバーは、二つの隣り合う正面バスバーを含み、前記二つの隣り合う正面バスバーが、前記ソーラーセルの縁に近接することが好ましい。
【0030】
本発明の板葺きモジュールためのソーラーセルを製造する方法において、前記複数の正面バスバーは、二対の正面バスバーを含み、前記二対の正面バスバーの各々の二つの正面バスバーが隣り合い、前記二対の正面バスバーのうち一対の正面バスバーが、前記ソーラーセルの縁に近接し、前記二対の正面バスバーのうち他対の正面バスバーが、前記ソーラーセルの縁に近接しないことが好ましい。
【0031】
本発明に係る一つの好適な実施形態によれば、本発明の板葺きモジュールためのソーラーセルを製造する方法において、一端又は両端に延長部分を備える前記ソーラーセルの少なくとも一つのセクションのバスバーは、正面バスバーである。
【発明の効果】
【0032】
本発明によれば、面取り部分のバスバーを延長させるように設計し、面取り部分におけるバスバーの電流収集能力を向上したことによって、面取り板葺きモジュールのEL結像を改善し、面取りモジュールのパワーを向上した。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1-2】図1図2は、それぞれ上面図と下面図によって先行技術によるソーラーセルのソーラーセル正面とソーラーセル背面を示す。
図3-4】図3図4は、それぞれ上面図と下面図によって本発明による一つの好適な実施形態のソーラーセルのソーラーセル正面とソーラーセル背面を示す。
図5図5は、図3図4におけるソーラーセルの面取りエリアを示す局部拡大図である。
図6-7】図6図7は、それぞれ上面図と下面図によって本発明によるもう一つの好適な実施形態のソーラーセルのソーラーセル正面とソーラーセル背面を示す。
図8図8は、図6図7におけるソーラーセルの面取りエリアを示す局部拡大図である。
図9-10】図9図10は、それぞれ上面図と下面図によって本発明によるさらに一つの好適な実施形態のソーラーセルのソーラーセル正面とソーラーセル背面を示す。
図11-12】図11図12は、それぞれ上面図と下面図によって本発明によるまた一つの好適な実施形態のソーラーセルのソーラーセル正面とソーラーセル背面を示す。
図13-14】図13図14は、それぞれ上面図と下面図によって本発明によるまた一つの好適な実施形態のソーラーセルのソーラーセル正面とソーラーセル背面を示す。
図15-16】図15図16は、それぞれ上面図と下面図によって本発明によるまた一つの好適な実施形態のソーラーセルのソーラーセル正面とソーラーセル背面を示す。
図17-18】図17図18は、それぞれ上面図と下面図によって本発明によるまた一つの好適な実施形態のソーラーセルのソーラーセル正面とソーラーセル背面を示す。
図19-20】図19図20は、それぞれ上面図と下面図によって本発明によるまた一つの好適な実施形態のソーラーセルのソーラーセル正面とソーラーセル背面を示す。
図21図21は、本発明による板葺きモジュールためのソーラーセルを製造する方法を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、図面を参照しながら本発明の内容を説明する。また、当業者は、本発明がこれに限定されず、同等な内容も本発明の範囲に収めることを理解できる。
【0035】
図1図2は、それぞれ上面図と下面図によって先行技術によるソーラーセル100のソーラーセル正面とソーラーセル背面を示す。前記ソーラーセル100は、面取り131、132、133、134を備える。
【0036】
前記ソーラーセル正面には、複数の正面バスバー101、102、103、104、105が配設されており、前記ソーラーセル背面には、複数の背面バスバー106、107、108、109、110が配設されており、前記ソーラーセル100がソーラーセルのストリップに分割した後に、各ソーラーセルのストリップがそれぞれ一側に正面バスバーを備え、且つ他側に背面バスバーを備えるように、前記複数の背面バスバー106、107、108、109、110の配置が、前記複数の正面バスバー101、102、103、104、105の配置に対応する。
【0037】
図1図2に示されたように、前記ソーラーセル100は五つのソーラーセルのストリップに分割でき、図1図2に示す順に、第一ソーラーセルのストリップが正面バスバー101と背面バスバー106とを備え、第二ソーラーセルのストリップが正面バスバー102と背面バスバー107とを備え、第三ソーラーセルのストリップが正面バスバー103と背面バスバー108とを備え、第四ソーラーセルのストリップが正面バスバー104と背面バスバー109とを備え、第五ソーラーセルのストリップが正面バスバー105と背面バスバー110とを備える。特に、ソーラーセル縁の、面取りを持つソーラーセルのストリップは、バスバーの有効な幅が中間よりも短いため、それを使って板葺きモジュールを作成する時、面取り部分において、電流収集経路が長く、抵抗が大きくて、該エリアにおけるEL結像が中間よりも暗く、モジュールのパワー出力に影響を与える。
【0038】
本発明は図1図2の先行設計に対して改良して、バスバーの電流収集能力、特に面取り部分における電流収集能力を増大させることによって、板葺きモジュールのEL結像を改善し、板葺きモジュールのパワーを向上する。図3ないし図12は、本発明によるソーラーセルの多数の好適な実施形態を示した。
【0039】
図3図4は、それぞれ上面図と下面図によって本発明による一つの好適な実施形態のソーラーセル200のソーラーセル正面とソーラーセル背面を示す。図に示されたソーラーセル200は、四つの稜線が面取りされた四角棒のスライスからなるので、ソーラーセル正面とソーラーセル背面から見ると、ソーラーセルは、四つの角部に面取りを持つほぼ四角形である。つまり、前記ソーラーセル200は、面取り221、222、223、224を備える。
【0040】
前記ソーラーセル正面には、ソーラーセル中の二つの縁と平行する複数のお互いに平行する正面バスバー201、202、203、204、205が配設されており、前記ソーラーセル背面には、ソーラーセル中の同じ二つの縁と平行する複数のお互いに平行する背面バスバー206、207、208、209、210が配設されている。前記ソーラーセルは、複数の並置きのセクション231、232、233、234、235を備え、各セクションが、それぞれ一つの正面バスバーと一つの背面バスバーとを含む。
【0041】
該実施形態において、前記複数の正面バスバー201、202、203、204、205は、不均等に間隔を置いて前記ソーラーセル正面に配置されている。前記複数の正面バスバー201、202、203、204、205は、二つの隣り合う正面バスバー202、203を含み、この二つの隣り合う正面バスバーが、他の正面バスバーに対して前記ソーラーセルの縁に近接しない。本実施形態において、二つの隣り合う正面バスバー202、203は、センターに寄るセクションに位置する。しかし、本発明はこれに限定されず、他の実施形態において、前記複数の正面バスバーは、均等に間隔を置いて前記ソーラーセル正面に配置されてもよく、正面バスバーが前記ソーラーセルの縁に近接してもよい。
【0042】
前記ソーラーセル200が前記セクションでソーラーセルのストリップに分割した後に、各ソーラーセルのストリップがそれぞれ一側の長縁に正面バスバーを備えるとともに、他側の長縁に背面バスバーを備え、且つ少なくとも一つのソーラーセルのストリップが一側の長縁およびそれに交差する短縁に正面バスバーを備えるように、前記複数の背面バスバー206、207、208、209、210の配置が、前記複数の正面バスバー201、202、203、204、205の配置に対応する。図3図4に示されたように、前記ソーラーセル200は五つのソーラーセルのストリップに分割でき、図3図4に示す順に、左から右へ、第一ソーラーセルのストリップが正面バスバー201と背面バスバー206とを備え、第二ソーラーセルのストリップが正面バスバー202と背面バスバー207とを備え、第三ソーラーセルのストリップが正面バスバー203と背面バスバー208とを備え、第四ソーラーセルのストリップが正面バスバー204と背面バスバー209とを備え、第五ソーラーセルのストリップが正面バスバー205と背面バスバー210とを備える。上記のように、前記第一〜第五ソーラーセルのストリップの各々は、ぞれぞれ一側の長縁に正面バスバーを備えるとともに、他側の長縁に背面バスバーを備え、且つ前記第一〜第五ソーラーセルのストリップにおける少なくとも一つのソーラーセルのストリップが一側の長縁およびそれに交差する短縁に正面バスバーを備え、言い換えると、長縁にはバスバーを備え、交差する短縁にはバスバーの延長部分を備える。
【0043】
具体的に言うと、前記第一〜第五ソーラーセルのストリップにおける最も外側にある二つのソーラーセルのストリップ、つまり第一ソーラーセルのストリップと第五ソーラーセルのストリップは、面取りを備える。第一ソーラーセルのストリップは、左側の面取りセクション231でもあり、第五ソーラーセルのストリップは、右側の面取りセクション235でもある。面取りを備える左側の面取りセクション231における正面バスバー201は、面取りがない一側の長辺に沿って延び、長辺に交差する(図の中実施形態は垂直である)短辺まで至った後、該正面バスバー201が続いて短辺に沿って延び、つまり、バスバーの延長部分211を備える。図5は、ソーラーセルの面取り221エリアを示す局部拡大図であり、図5によって、バスバー201の延長部分211がもっと明確に観察される。図に示されたように、前記延長部分211は、前記面取りセクション231の短縁231-1に沿って延びる。前記延長部分211は、ずっと面取り221まで延びてもよく、又は、短縁231-1のエリアの一部に沿って延びて面取り221まで延びなくてもよい。前記延長部分211は、直線であり且つ幅が漸次に変化しない、つまり一定の幅を有してもよく、直線であり且つ幅が漸次に変化する、つまり変化する幅を有してもよい。
【0044】
ソーラーセルの交差する短辺又は面取りの近くに正面バスバーの延長部分を備えるという設計によって、ソーラー電池の電流収集能力を増強させ、板葺きモジュールパワーを向上させることが実現できる。
【0045】
類似的に、第五ソーラーセルのストリップ、つまり右側の面取りセクション235における正面バスバー205は、面取りがない一側の長辺に沿って延び、長辺に交差する(図の中実施形態は垂直である)短辺まで至った後、該正面バスバー205が続いて短辺に沿って延び、つまり、バスバーの延長部分を備える。前記延長部分は、右側の面取りセクション235の短縁に沿って延び、前記延長部分は、ずっと面取り222まで延びてもよく、又は、短縁のエリアの一部だけに沿って延びて面取り222まで延びなくてもよい。
【0046】
もちろん、図に示された実施形態において、バスバーの延長部分は、ソーラーセルのストリップの長辺に交差する下側の短縁に位置し、当業者は、いずれ一側の短縁に、又は上下二つの交差する短縁にバスバーの延長部分を設置してもよいことを理解できる。
【0047】
図6図7は、それぞれ上面図と下面図によって本発明によるもう一つの好適な実施形態のソーラーセル300のソーラーセル正面とソーラーセル背面を示す。図に示されたソーラーセル300は、四つの稜線が面取りされた四角棒のスライスからなるので、ソーラーセル正面とソーラーセル背面から見ると、ソーラーセルは、四つの角部に面取りを持つほぼ四角形である。つまり、前記ソーラーセル300は、面取り321、322、323、324を備える。
【0048】
前記ソーラーセル正面には、ソーラーセル中の二つの縁と平行する複数のお互いに平行する正面バスバー301、302、303、304、305が配設されており、前記ソーラーセル背面には、ソーラーセル中の同じ二つの縁と平行する複数のお互いに平行する背面バスバー306、307、308、309、310が配設されている。前記ソーラーセルは、複数の並置きのセクション331、332、333、334、335を備え、各セクションが、それぞれ一つの正面バスバーと一つの背面バスバーとを含む。
【0049】
図6図7に示す実施形態において、前記複数の正面バスバーと前記複数の背面バスバーの配置は、図3図4に示す実施形態と同様であるので、重複した説明を省略する。
【0050】
面取りを備える左側の面取りセクション331における正面バスバー301は、面取りがない一側の長辺に沿って、長辺に交差する短辺まで延びた後、該正面バスバー301が続いて短辺に沿って延び、つまり、バスバーの延長部分311を備える。図8は、ソーラーセルの面取り321エリアを示す局部拡大図であり、図8によって、バスバー301の延長部分311がより明確に観察される。本実施形態において、前記延長部分311は、前記面取りセクション331の短縁331-1のエリア全体に沿って延び、そして、続いて前記面取りセクション331の面取りの縁331-2に沿って延び、前記延長部分311は、面取りの縁331-2のエリア全体に沿って延びてもよく、又は、面取りの縁331-2のエリアの一部に沿って延びてもよい。前記延長部分311は、直線であり且つ幅が漸次に変化しない、つまり一定の幅を有してもよく、直線であり且つ幅が漸次に変化する、つまり変化する幅を有してもよい。
【0051】
ソーラーセルの他側には、面取りを備える他方の面取りセクション335におけるバスバー305が、他方の面取りセクション335の短縁に沿って延びる延長部分を備えてもよく、前記延長部分が、ずっと面取り322まで延びてもよく、又は、他方の面取りセクション335の短縁のエリアの一部だけに沿って延びて面取り322まで延びなくてもよい。さらに、バスバー305的延長部分は、他方の面取りセクション335の短縁全体に沿って延び、続いて他方の面取りセクション335の面取りの縁のエリアの一部又はエリア全体に沿って延びることが好ましい。
【0052】
もちろん、図に示された実施形態において、バスバーの延長部分は、ソーラーセルのストリップの長辺に交差する下側の短縁に位置し、当業者は、いずれ一側の短縁に、又は上下二つの交差する短縁にバスバーの延長部分を設置してもよいことを理解できる。
【0053】
図9図10は、それぞれ上面図と下面図によって本発明による一つの好適な実施形態のソーラーセル400のソーラーセル正面とソーラーセル背面を示す。図に示されたソーラーセル400は、四つの稜線が面取りされた四角棒のスライスからなるので、ソーラーセル正面とソーラーセル背面から見ると、ソーラーセルは、四つの角部に面取りを持つほぼ四角形である。つまり、前記ソーラーセル400は、面取り421、422、423、424を備える。
【0054】
前記ソーラーセル正面には、ソーラーセル中の二つの縁と平行する複数のお互いに平行する正面バスバー401、402、403、404、405が配設されており、前記ソーラーセル背面には、ソーラーセル中の同じ二つの縁と平行する複数のお互いに平行する背面バスバー406、407、408、409、410が配設されている。前記ソーラーセルは、複数の並置きのセクション431、432、433、434、435を備え、各セクションが、それぞれ一つの正面バスバーと一つの背面バスバーとを含む。
【0055】
該実施形態において、前記複数の正面バスバー401、402、403、404、405は、不均等に間隔を置いて前記ソーラーセル正面に配置されている。前記複数の正面バスバー401、402、403、404、405は、二対の正面バスバー401、402と404、405を含み、この二対の正面バスバーの各々の二つの正面バスバーが隣り合い、この二対の正面バスバー401、402と404、405が、それぞれ前記ソーラーセルの一つの縁に近接する。しかし、本発明はこれに限定されず、他の実施形態において、前記複数の正面バスバーは、均等に間隔を置いて前記ソーラーセル正面に配置されてもよく、正面バスバーが前記ソーラーセルの縁に近接しなくてもよい。
【0056】
前記ソーラーセル400が前記セクションで複数のソーラーセルのストリップに分割した後に、各ソーラーセルのストリップがそれぞれ一側の長縁に正面バスバーを備えるとともに、他側の長縁に背面バスバーを備えるように、前記複数の背面バスバー406、407、408、409、410の配置が、前記複数の正面バスバー401、402、403、404、405の配置に対応する。図9図10に示されたように、前記ソーラーセル400は五つのソーラーセルのストリップに分割でき、図9図10に示す順に、左から右へ、第一ソーラーセルのストリップが正面バスバー401と背面バスバー406とを備え、第二ソーラーセルのストリップが正面バスバー402と背面バスバー407とを備え、第三ソーラーセルのストリップが正面バスバー403と背面バスバー408とを備え、第四ソーラーセルのストリップが正面バスバー404と背面バスバー409とを備え、第五ソーラーセルのストリップが正面バスバー405と背面バスバー410とを備える。上記のように、前記第一〜第五ソーラーセルのストリップの各々は、ぞれぞれ一側の長縁に正面バスバーを備えるとともに、他側の長縁に背面バスバーが備え、且つ前記第一〜第五ソーラーセルのストリップにおける少なくとも一つのソーラーセルのストリップが一側の長縁およびそれに交差する短縁に正面バスバーを備え、言い換えると、長縁にはバスバーを備え、交差する短縁にはバスバーの延長部分を備える。
【0057】
具体的に言うと、前記第一〜第五ソーラーセルのストリップにおける最も外側にある二つのソーラーセルのストリップ、つまり第一ソーラーセルのストリップと第五ソーラーセルのストリップは、面取りを備える。第一ソーラーセルのストリップは、左側の面取りセクション431でもあり、第五ソーラーセルのストリップは、右側の面取りセクション435でもある。面取りを備える左側の面取りセクション431における正面バスバー401は、面取りがない一側の長辺に沿って延び、長辺に交差する(図の中実施形態は垂直である)短辺まで至った後、該正面バスバー401が続いて短辺に沿って延び、つまり、バスバーの延長部分411を備える。前記延長部分411は、前記面取りセクション431の交差する短縁431-1に沿って面取り421へ延びる。前記延長部分411は、ずっと面取り421まで延びてもよく、又は、面取りセクション431の交差する短縁431-1のエリアの一部に沿って延びて面取り421まで延びなくてもよい。前記延長部分411は、直線であり且つ幅が漸次に変化しない、つまり一定の幅を有してもよく、直線であり且つ幅が漸次に変化する、つまり変化する幅を有してもよい。
【0058】
ソーラーセルの端縁又は面取りの近くに正面バスバーの延長部分を備えるという設計によって、ソーラー電池の電流収集能力を増強させ、板葺きモジュールパワーを向上させることが実現できる。
【0059】
類似的に、第五ソーラーセルのストリップ、つまり右側の面取りセクション435における正面バスバー405は、面取りがない一側の長辺に沿って、長辺に交差する短辺まで延びた後、該正面バスバー405が続いて短辺に沿って延び、つまり、バスバーの延長部分を備える。前記延長部分は、右側の面取りセクション435の短縁に沿って面取り422へ延び、前記延長部分は、ずっと面取り422まで延びてもよく、又は、他方の面取りセクション435の短縁のエリアの一部だけに沿って延びて面取り422まで延びなくてもよい。
【0060】
もちろん、図に示された実施形態において、バスバーの延長部分は、ソーラーセルのストリップの長辺に交差する下側の短縁に位置し、当業者は、いずれ一側の短縁に、又は上下二つの交差する短縁にバスバーの延長部分を設置してもよいことを理解できる。
【0061】
図11図12は、それぞれ上面図と下面図によって本発明による一つの好適な実施形態のソーラーセル500のソーラーセル正面とソーラーセル背面を示す。図に示されたソーラーセル500は、四つの稜線が面取りされた四角棒のスライスからなるので、ソーラーセル正面とソーラーセル背面から見ると、ソーラーセルは、四つの角部に面取りを持つほぼ四角形である。つまり、前記ソーラーセル500は、面取り521、522、523、524を備える。
【0062】
前記ソーラーセル正面には、ソーラーセル中の二つの縁と平行する複数のお互いに平行する正面バスバー501、502、503、504、505が配設されており、前記ソーラーセル背面には、ソーラーセル中の同じ二つの縁と平行する複数のお互いに平行する背面バスバー506、507、508、509、510が配設されている。前記複数の正面バスバーと前記複数の背面バスバーの配置は、図7図8に示す実施形態と同様であるので、重複した説明を省略する。
【0063】
面取りを備える左側の面取りセクション531における正面バスバー501は、面取りがない一側の長辺に沿って、長辺に交差する短辺まで延びた後、該正面バスバー501が続いて短辺に沿って延び、つまり、バスバーの延長部分511を備える。前記延長部分511は、前記面取りセクション531の交差する短縁531-1のエリア全体に沿って延び、そして、続いて前記面取りセクション531の面取りの縁531-2に沿って延び、前記延長部分511は、面取りの縁531-2のエリア全体に沿って延びてもよく、又は、面取りの縁531-2のエリアの一部だけに沿って延びてもよい。前記延長部分511は、直線であり且つ幅が漸次に変化しない、つまり一定の幅を有してもよく、直線であり且つ幅が漸次に変化する、つまり変化する幅を有してもよい。
【0064】
類似的に、第五ソーラーセルのストリップ、つまり右側の面取りセクション523における正面バスバー505は、面取りがない一側の長辺に沿って、長辺に交差する短辺まで延びた後、該正面バスバー505が続いて短辺に沿って延び、つまり、バスバーの延長部分を備える。前記延長部分が、他方の面取りセクション523の短縁に沿って延びてもよく、前記延長部分が、ずっと面取り522まで延びてもよく、又は、他方の面取りセクション523の短縁のエリアの一部だけに沿って延びて面取り522まで延びなくてもよい。さらに、バスバー505の延長部分は、他方の面取りセクション523の短縁全体に沿って延び、続いて他方の面取りセクション523の面取りの縁のエリアの一部又はエリア全体に沿って延びることが好ましい
【0065】
もちろん、図に示された実施形態において、バスバーの延長部分は、ソーラーセルのストリップの長辺に交差する下側の短縁に位置し、当業者は、いずれ一側の短縁に、又は上下二つの交差する短縁にバスバーの延長部分を設置してもよいことを理解できる。
【0066】
図13図14は、それぞれ上面図と下面図によって本発明による一つの好適な実施形態のソーラーセル600のソーラーセル正面とソーラーセル背面を示す。図に示されたソーラーセル600は、四つの稜線が面取りされた四角棒のスライスからなるので、ソーラーセル正面とソーラーセル背面から見ると、ソーラーセルは、四つの角部に面取りを持つほぼ四角形である。つまり、前記ソーラーセル600は、面取り621、622、623、624を備える。
【0067】
前記ソーラーセル正面には、ソーラーセル中の二つの縁と平行する複数のお互いに平行する正面バスバー601、602、603、604、605が配設されており、前記ソーラーセル背面には、ソーラーセル中の同じ二つの縁と平行する複数のお互いに平行する背面バスバー606、607、608、609、610が配設されている。前記ソーラーセルは、複数の並置きのセクション631、632、633、634、635を備え、各セクションが、それぞれ一つの正面バスバーと一つの背面バスバーとを含む。
【0068】
該実施形態において、前記複数の正面バスバー601、602、603、604、605は、不均等に間隔を置いて前記ソーラーセル正面に配置されている。前記複数の正面バスバー601、602、603、604、605は、二つの隣り合う正面バスバー604、605を含み、この二つの隣り合う正面バスバー604、605が、他の正面バスバーに対して前記ソーラーセルの縁に近接する。本実施形態において、二つの隣り合う正面バスバー604、605は、最も縁に寄るセクションに位置する。
【0069】
前記ソーラーセル600が前記セクションでソーラーセルのストリップに分割した後に、各ソーラーセルのストリップがそれぞれ一側の長縁に正面バスバーを備えるとともに、他側の長縁に背面バスバーを備え、且つ少なくとも一つのソーラーセルのストリップが一側の長縁およびそれに交差する短縁に正面バスバーを備えるように、前記複数の背面バスバー606、607、608、609、610の配置が、前記複数の正面バスバー601、602、603、604、605の配置に対応する。図13図14に示されたように、前記ソーラーセル600は五つのソーラーセルのストリップに分割でき、図13図14に示す順に、左から右へ、第一ソーラーセルのストリップが正面バスバー601と背面バスバー606とを備え、第二ソーラーセルのストリップが正面バスバー602と背面バスバー607とを備え、第三ソーラーセルのストリップが正面バスバー603と背面バスバー608とを備え、第四ソーラーセルのストリップが正面バスバー604と背面バスバー609とを備え、第五ソーラーセルのストリップが正面バスバー605と背面バスバー610とを備える。上記のように、前記第一〜第五ソーラーセルのストリップの各々は、ぞれぞれ一側の長縁に正面バスバーを備えるとともに、他側の長縁に背面バスバーを備え、且つ前記第一〜第五ソーラーセルのストリップにおける少なくとも一つのソーラーセルのストリップが一側の長縁およびそれに交差する短縁に正面バスバーを備え、言い換えると、長縁にはバスバーを備え、交差する短縁にはバスバーの延長部分を備える。
【0070】
具体的に言うと、前記第一〜第五ソーラーセルのストリップにおける最も外側にある二つのソーラーセルのストリップ、つまり第一ソーラーセルのストリップと第五ソーラーセルのストリップは、面取りを備える。第一ソーラーセルのストリップは、左側の面取りセクション631でもあり、第五ソーラーセルのストリップは、右側の面取りセクション635でもある。面取りを備える左側の面取りセクション631における正面バスバー601は、面取りがない一側の長辺に沿って延び、長辺に交差する(図の中実施形態は垂直である)短辺まで至った後、該正面バスバー601が続いて短辺に沿って延び、つまり、バスバーの延長部分611を備える。図に示されたように、前記延長部分611は、前記面取りセクション631の短縁631-1に沿って延びる。前記延長部分611は、ずっと面取り621まで延びてもよく、又は、短縁631-1のエリアの一部に沿って延びて面取り621まで延びなくてもよい。前記延長部分611は、直線であり且つ幅が漸次に変化しない、つまり一定の幅を有してもよく、直線であり且つ幅が漸次に変化する、つまり変化する幅を有してもよい。
【0071】
ソーラーセルの交差する短辺又は面取りの近くに正面バスバーの延長部分を備えるという設計によって、ソーラー電池の電流収集能力を増強させ、板葺きモジュールパワーを向上させることが実現できる。
【0072】
類似的に、第五ソーラーセルのストリップ、つまり右側の面取りセクション635における正面バスバー605は、面取りがない一側の長辺に沿って延び、長辺に交差する(図の中実施形態は垂直である)短辺まで至った後、該正面バスバー605が続いて短辺に沿って延び、つまり、バスバーの延長部分を備える。前記延長部分は、右側の面取りセクション635の短縁に沿って延び、前記延長部分は、ずっと面取り622まで延びてもよく、又は、短縁のエリアの一部だけに沿って延びて面取り622まで延びなくてもよい。
【0073】
もちろん、図に示された実施形態において、バスバーの延長部分は、ソーラーセルのストリップの長辺に交差する下側の短縁に位置し、当業者は、いずれ一側の短縁に、又は上下二つの交差する短縁にバスバーの延長部分を設置してもよいことを理解できる。
【0074】
図15図16は、それぞれ上面図と下面図によって本発明によるもう一つの好適な実施形態のソーラーセル700のソーラーセル正面とソーラーセル背面を示す。図に示されたソーラーセル700は、四つの稜線が面取りされた四角棒のスライスからなるので、ソーラーセル正面とソーラーセル背面から見ると、ソーラーセルは、四つの角部に面取りを持つほぼ四角形である。つまり、前記ソーラーセル700は、面取り721、722、723、724を備える。
【0075】
前記ソーラーセル正面には、ソーラーセル中の二つの縁と平行する複数のお互いに平行する正面バスバー701、702、703、704、705が配設されており、前記ソーラーセル背面には、ソーラーセル中の同じ二つの縁と平行する複数のお互いに平行する背面バスバー706、707、708、709、710が配設されている。前記ソーラーセルは、複数の並置きのセクション731、732、733、734、735を備え、各セクションが、それぞれ一つの正面バスバーと一つの背面バスバーとを含む。
【0076】
図15図16に示す実施形態において、前記複数の正面バスバーと前記複数の背面バスバーの配置は、図13図14に示す実施形態と同様であるので、重複した説明を省略する。
【0077】
面取りを備える左側の面取りセクション731における正面バスバー701は、面取りがない一側の長辺に沿って延び、長辺に交差する(図の中実施形態は垂直である)短辺まで至った後、該正面バスバー701が続いて短辺に沿って延び、つまり、延長部分711を備える。本実施形態において、前記延長部分711は、前記面取りセクション731の短縁731-1のエリア全体に沿って延び、そして、続いて前記面取りセクション731の面取りの縁731-2に沿って延び、前記延長部分711は、面取りの縁731-2のエリア全体に沿って延びてもよく、又は、面取りの縁731-2のエリアの一部に沿って延びてもよい。前記延長部分711は、直線であり且つ幅が漸次に変化しない、つまり一定の幅を有してもよく、直線であり且つ幅が漸次に変化する、つまり変化する幅を有してもよい。
【0078】
ソーラーセルの他側には、面取りを備える他方の面取りセクション735におけるバスバー705が、他方の面取りセクション735の短縁に沿って延びる延長部分を備えてもよく、前記延長部分が、ずっと面取り722まで延びてもよく、又は、他方の面取りセクション735の直角短縁のエリアの一部だけに沿って延びて面取り722まで延びなくてもよい。さらに、正面バスバー705的延長部分は、他方の面取りセクション735の短縁全体に沿って延び、続いて他方の面取りセクション735の面取りの縁のエリアの一部又はエリア全体に沿って延びることが好ましい。
【0079】
図17図18は、それぞれ上面図と下面図によって本発明による一つの好適な実施形態のソーラーセル800のソーラーセル正面とソーラーセル背面を示す。図に示されたソーラーセル800は、四つの稜線が面取りされた四角棒のスライスからなるので、ソーラーセル正面とソーラーセル背面から見ると、ソーラーセルは、四つの角部に面取りを持つほぼ四角形である。つまり、前記ソーラーセル800は、面取り821、822、823、824を備える。
【0080】
前記ソーラーセル正面には、ソーラーセル中の二つの縁と平行する複数のお互いに平行する正面バスバー801、802、803、804、805が配設されており、前記ソーラーセル背面には、ソーラーセル中の同じ二つの縁と平行する複数のお互いに平行する背面バスバー806、807、808、809、810が配設されている。前記ソーラーセルは、複数の並置きのセクション831、832、833、834、835を備え、各セクションが、それぞれ一つの正面バスバーと一つの背面バスバーとを含む。
【0081】
該実施形態において、前記複数の正面バスバー801、802、803、804、805は、不均等に間隔を置いて前記ソーラーセル正面に配置されている。前記複数の正面バスバー801、802、803、804、805は、二対の正面バスバー802、803と804、805を含み、この二対の正面バスバーの各々の二つの正面バスバーが隣り合い、この二対の正面バスバーのうち一対の正面バスバー804、805が、前記ソーラーセルの一つの縁に近接し、他対の正面バスバー802、803が、前記ソーラーセルのいずれの縁にも近接しない。
【0082】
前記ソーラーセル800が前記セクションで複数のソーラーセルのストリップに分割した後に、各ソーラーセルのストリップがそれぞれ一側の長縁に正面バスバーを備えるとともに、他側の長縁に背面バスバーを備え、少なくとも一つのソーラーセルのストリップが一側の長縁およびそれに交差する短縁に正面バスバーを備えるように、前記複数の背面バスバー806、807、808、809、810の配置が、前記複数の正面バスバー801、802、803、804、805の配置に対応する。図17図18に示されたように、前記ソーラーセル800は五つのソーラーセルのストリップに分割でき、図17図18に示す順に、左から右へ、第一ソーラーセルのストリップが正面バスバー801と背面バスバー806とを備え、第二ソーラーセルのストリップが正面バスバー802と背面バスバー807とを備え、第三ソーラーセルのストリップが正面バスバー803と背面バスバー808とを備え、第四ソーラーセルのストリップが正面バスバー804と背面バスバー809とを備え、第五ソーラーセルのストリップが正面バスバー805と背面バスバー810とを備える。上記のように、前記第一〜第五ソーラーセルのストリップの各々は、ぞれぞれ一側の長縁に正面バスバーを備えるとともに、他側の長縁に背面バスバーを備え、且つ前記第一〜第五ソーラーセルのストリップにおける少なくとも一つのソーラーセルのストリップが一側の長縁およびそれに交差する短縁に正面バスバーを備え、言い換えると、長縁にはバスバーを備え、交差する短縁にはバスバーの延長部分を備える。
【0083】
具体的に言うと、前記第一〜第五ソーラーセルのストリップにおける最も外側にある二つのソーラーセルのストリップ、つまり第一ソーラーセルのストリップと第五ソーラーセルのストリップは、面取りを備える。第一ソーラーセルのストリップは、左側の面取りセクション831でもあり、第五ソーラーセルのストリップは、右側の面取りセクション835でもある。面取りを備える左側の面取りセクション831における正面バスバー801は、面取りがない一側の長辺に沿って延び、長辺に交差する(図の中実施形態は垂直である)短辺まで至った後、該正面バスバー801が続いて短辺に沿って延び、つまり、延長部分811を備える。前記延長部分811は、前記面取りセクション831の交差する短縁831-1に沿って面取り821へ延びる。前記延長部分811は、ずっと面取り821まで延びてもよく、又は、面取りセクション831の交差する短縁831-1のエリアの一部だけに沿って延びて面取り821まで延びなくてもよい。前記延長部分811は、直線であり且つ幅が漸次に変化しない、つまり一定の幅を有してもよく、直線であり且つ幅が漸次に変化する、つまり変化する幅を有してもよい。
【0084】
ソーラーセルの交差する短辺又は面取りの近くに延長された正面バスバーを備えるという設計によって、ソーラー電池の電流収集能力を増強させ、板葺きモジュールパワーを向上させることが実現できる。
【0085】
類似的に、第五ソーラーセルのストリップ、つまり右側の面取りセクション835における正面バスバー805は、面取りがない一側の長辺に沿って延び、長辺に交差する(図の中実施形態は垂直である)短辺まで至った後、該正面バスバー805が続いて短辺に沿って延び、つまり、延長部分を備える。前記延長部分は、右側の面取りセクション835の短縁に沿って面取り822へ延び、前記延長部分は、ずっと面取り822まで延びてもよく、又は、他方の面取りセクション835の短縁のエリアの一部に沿って延びて面取り822まで延びなくてもよい。
【0086】
もちろん、図に示された実施形態において、バスバーの延長部分は、ソーラーセルのストリップの長辺に交差する下側の短縁に位置し、当業者は、いずれ一側の短縁に、又は上下二つの交差する短縁にバスバーの延長部分を設置してもよいことを理解できる。
【0087】
図19図20は、それぞれ上面図と下面図によって本発明による一つの好適な実施形態のソーラーセル900のソーラーセル正面とソーラーセル背面を示す。図に示されたソーラーセル900は、四つの稜線が面取りされた四角棒のスライスからなるので、ソーラーセル正面とソーラーセル背面から見ると、ソーラーセルは、四つの角部に面取りを持つほぼ四角形である。つまり、前記ソーラーセル900は、面取り921、922、923、924を備える。
【0088】
前記ソーラーセル正面には、ソーラーセル中の二つの縁と平行する複数のお互いに平行する正面バスバー901、902、903、904、905が配設されており、前記ソーラーセル背面には、ソーラーセル中の同じ二つの縁と平行する複数のお互いに平行する背面バスバー906、907、908、909、910が配設されている。前記複数の正面バスバーと前記複数の背面バスバーの配置は、図17図18に示す実施形態と同様であるので、重複した説明を省略する。
【0089】
面取りを備える左側の面取りセクション931における正面バスバー901は、面取りがない一側の長辺に沿って、長辺に交差する短辺まで延びた後、該正面バスバー901が続いて短辺に沿って延び、つまり、延長部分911を備える。前記延長部分911は、前記面取りセクション931の交差する短縁931-1のエリア全体に沿って延び、そして、続いて前記面取りセクション931の面取りの縁931-2に沿って延び、前記延長部分911は、面取りの縁931-2のエリア全体に沿って延びてもよく、又は、面取りの縁931-2のエリアの一部だけに沿って延びてもよい。前記延長部分911は、直線であり且つ幅が漸次に変化しない、つまり一定の幅を有してもよく、直線であり且つ幅が漸次に変化する、つまり変化する幅を有してもよい。
【0090】
類似的に、第五ソーラーセルのストリップ、つまり右側の面取りセクション923における正面バスバー905は、面取りがない一側の長辺に沿って、長辺に交差する短辺まで延びた後、該正面バスバー905が続いて短辺に沿って延び、つまり、延長部分を備える。前記延長部分が、他方の面取りセクション923の短縁に沿って延びてもよく、前記延長部分が、ずっと面取り922まで延びてもよく、又は、他方の面取りセクション923の短縁のエリアの一部だけに沿って延びて面取り922まで延びなくてもよい。さらに、バスバー905の延長部分は、他方の面取りセクション923の短縁全体に沿って延び、続いて他方の面取りセクション923の面取りの縁のエリアの一部又はエリア全体に沿って延びることが好ましい
【0091】
図21は、本発明による板葺きモジュールためのソーラーセルを製造する方法を示すフロー図である。前記方法は、
前記ソーラーセル背面に複数の背面バスバーを配設する、という背面バスバーを配設するステップと、
前記ソーラーセルのソーラーセル正面に複数の正面バスバーを配設し、前記複数の正面バスバーが前記ソーラーセルを複数のセクションに分割し、正面バスバーが、図3図6に示されたように、または図9図11に示されたように、または図13図15に示されたように、または図17図19に示されたように配設されてもよく、前記ソーラーセルの少なくとも一つのセクション、例えば、面取りを備える面取りセクションの正面バスバーが、一端又は両端に延長部分を備え、前記延長部分が、前記少なくとも一つのセクションの縁に沿って延びるという正面バスバーを配設するステップと、
前記ソーラーセルが複数のストリップに分割した後に、各ストリップの一側が正面バスバーであり、他側が背面バスバーであるように、前記複数の正面バスバーの配置を、前記複数の背面バスバーの配置に対応させるというステップと、を含む。
【0092】
正面バスバーの延長部分は、前記面取りセクションの短縁のエリアの一部又はエリア全体に沿って延びてもよい。さらに、前記延長部分は、前記面取りセクションの短縁のエリア全体に沿って延び、そして、続いて前記面取りセクションの面取りの縁のエリアの一部又はエリア全体に沿って延びることが好ましい。前記延長部分は、直線であり且つ幅が漸次に変化しないもの又は直線であり且つ幅が漸次に変化するものであってもよい。
【0093】
本発明の方法によれば、ソーラーセル、特に、交差する短辺又は面取りの近くにバスバーの延長部分を備えて、ソーラー電池の電流収集能力を増強させ、板葺きモジュールパワーを向上させることが実現できる。
【0094】
当業者は、以上の内容が本発明の思想に関する好適な実施形態を詳しく説明するものであると理解でき、本発明によれば、ソーラーセル的正面及び/又は背面バスバーは、均一的に配設してもよく、又は、不均一的に配設してもよく、ソーラーセルがソーラーセルのストリップに分割した後に、ソーラーセルのストリップの各々は、ぞれぞれ一側の長縁に正面バスバーを備えるとともに、他側の長縁に背面バスバーを備え、且つ前記ソーラーセルのストリップにおける少なくとも一つのソーラーセルのストリップが一側の長縁およびそれに交差する短縁に(正面及び/又は背面)バスバーを備え、言い換えると、長縁にはバスバーを備え、交差する短縁にはバスバーの延長部分を備える。
【0095】
本発明の保護しようとする範囲は、特許請求の範囲だけで限定される。本発明の教導によって、本発明に開示された構成を交替する構成を、実施できる交替実施形態とすることが当業者に理解されやすく、そして、本発明に開示された実施形態を組み合わせて新たな実施形態を形成してもよく、又は、本発明を他の類似する分野に応用してもよく、これらの実施形態は、もちろん添付された特許請求の範囲の保護範囲に入る。
【要約】
本発明は、板葺きモジュールためのソーラーセル、板葺きモジュール、およびソーラーセルを製造する方法に係る。前記ソーラーセルは、ソーラーセル正面とソーラーセル背面とを備え、前記ソーラーセル正面には、複数の正面バスバーが配設されており、前記ソーラーセル背面には、複数の背面バスバーが配設されており、前記ソーラーセルは、複数のセクションを含み,各セクションは、それぞれ、その縁に位置する一つの正面バスバーと一つの背面バスバーとを含み、前記ソーラーセルの少なくとも一つのセクションの正面バスバーは、一端又は両端に延長部分を備え、前記延長部分が、前記少なくとも一つのセクションにおける前記縁と交差する他の縁に沿って延びる。前記板葺きモジュールは、前記ソーラーセルから分割されたソーラーセルのストリップによって作成される。
図1
図2
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図21