特許第6806912号(P6806912)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6806912リンク構造を採用した天井型ディスプレイ位置調節装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6806912
(24)【登録日】2020年12月8日
(45)【発行日】2021年1月6日
(54)【発明の名称】リンク構造を採用した天井型ディスプレイ位置調節装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/64 20060101AFI20201221BHJP
【FI】
   H04N5/64 581K
   H04N5/64 581H
【請求項の数】4
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2019-539948(P2019-539948)
(86)(22)【出願日】2017年7月5日
(65)【公表番号】特表2020-505847(P2020-505847A)
(43)【公表日】2020年2月20日
(86)【国際出願番号】KR2017007158
(87)【国際公開番号】WO2018139718
(87)【国際公開日】20180802
【審査請求日】2019年7月23日
(31)【優先権主張番号】10-2017-0011035
(32)【優先日】2017年1月24日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】516217136
【氏名又は名称】トップ システム カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】TOP SYSTEM CO., LTD.
(73)【特許権者】
【識別番号】516217147
【氏名又は名称】カン,テ ウォク
【氏名又は名称原語表記】KANG, TAE WOOK
(74)【代理人】
【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(72)【発明者】
【氏名】カン,テ ウォク
【審査官】 大室 秀明
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2007/0272815(US,A1)
【文献】 特開2009−114809(JP,A)
【文献】 特開2011−048113(JP,A)
【文献】 特開平10−075410(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2004/0135050(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F9/00
H04N5/64−5/655
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下部が開放された中空状に形成され、室内空間の上、天井(P)に配置される本体(100)と、
前記本体(100)を前記天井(P)の上部に固定する固定ブラケット(200)と、
前記本体(100)の内部に装着され、前記天井(P)下部方向にスライディングされるスライディング部材(300)と、
前記スライディング部材(300)を、前記本体(100)の下部にスライディング移動させる昇降手段(400)と、
前記スライディング部材(300)の下部に左右両側に結合される支持台(500)と、
後方は、前記支持台(500)間に、ヒンジ軸(601)によって回転自在に結合されれば、前方には、ディスプレイ(T)が装着されるメインリンク(600)と、
前記メインリンク(600)を、前記ヒンジ軸(601)を中心に回転させ、前記ディスプレイ(T)の角度を調節する角度調節手段(700)と、を含むが、
前記昇降手段(400)は、前記本体(100)から、前記スライディング部材(300)を上下方向にスライディング移動させ、前記ディスプレイ(T)を、前記天井(P)を基準に、上部または下部に移動させ、
前記角度調節手段(700)は、前記昇降手段(400)により、前記天井(P)の下部に移動された前記メインリンク(600)を回転させ、前記ディスプレイ(T)の視聴角度を調節し、
前記メインリンク(600)の後方には、前記ヒンジ軸(601)を基準に回転されるように、前記角度調節手段(700)がヒンジ結合される結合突起(602)が突設され、
前記角度調節手段(700)は、
前記結合突起(602)にヒンジ結合される第1結合部材(710)と、
前記第1結合部材(710)と離隔されるように、前記スライディング部材(300)の下部にヒンジ結合される第2結合部材(720)と、
前記第1結合部材(710)と前記第2結合部材(720)との間の上部に構成される第3結合部材(730)と、
前記第3結合部材(730)と離隔されるように、前記第1結合部材(710)と前記第2結合部材(720)との間の下部に構成される第4結合部材(740)と、
四角形状に、前記第1結合部材(710)、前記第2結合部材(720)、前記第3結合部材(730)及び前記第4結合部材(740)にヒンジ結合されたリンク部材(750)と、
前記第3結合部材(730)には、螺合され、前記第4結合部材(740)には、回転自在に結合されるスクリュー軸(760)と、
前記第4結合部材(740)に結合され、前記スクリュー軸(760)を回転させる回転モータ(770)と、を含むが、
前記回転モータ(770)により、前記スクリュー軸(760)が一側方向に回転し、前記第3結合部材(730)と前記第4結合部材(740)との間隔が狭まれば、前記リンク部材(750)により、前記第1結合部材(710)と前記第2結合部材(720)との間隔が広くなり、
前記回転モータ(770)により、前記スクリュー軸(760)が他側方向に回転し、前記第3結合部材(730)と前記第4結合部材(740)との間隔が広くなれば、前記リンク部材(750)により、前記第1結合部材(710)と前記第2結合部材(720)との間隔が狭まりながら、前記メインリンク(600)の後方を、前記ヒンジ軸(601)を中心に回転させ、前記メインリンク(600)の前方に装着された前記ディスプレイ(T)の角度を調節し、
前記本体(100)内側には、上下方向に、多数個のスライディング溝(101)が形成され、
前記スライディング部材(300)には、前記スライディング溝(101)に沿い、多数個の結合孔(301)が形成され、
それぞれの前記結合孔(301)に挿入結合され、前記スライディング溝(101)に沿ってスライディングされるスライディング突起(900)をさらに含むが、
前記スライディング突起(900)は、
前記スライディング部材(300)から突出され、前記スライディング溝(101)に沿ってスライディングされ、外周縁には、外面から内側に傾いた傾斜面(911)が形成されたスライディング部(910)と、
前記結合孔(301)に結合されるように、前記スライディング部(910)から突設され、端には、前記結合孔(301)に挿入され、前記結合孔(301)の内側外周縁にかかる係止爪(921)が形成された結合部(920)と、からなることを特徴とするリンク構造を採用した天井型ディスプレイ位置調節装置。
【請求項2】
前記メインリンク(600)の前端が突出され、回転自在に切開部(801)が形成され、前記支持台(500)及び前記角度調節手段(700)を覆い包むように、前記スライディング部材(300)の下部に装着されるカバー部材(800)をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のリンク構造を採用した天井型ディスプレイ位置調節装置。
【請求項3】
前記昇降手段(400)は、
前記本体(100)内部に、上端が回転自在に結合されるリードスクリュー(410)と、
前記スライディング部材(300)の上端に結合され、前記リードスクリュー(410)の回転により、上下方向に昇降運動する昇降ユニット(420)と、
前記リードスクリュー(410)を回転させるメインモータ(430)と、を含むが、
前記メインモータ(430)が回転すれば、前記リードスクリュー(410)が回転しながら、前記昇降ユニット(420)が、前記リードスクリュー(410)に沿って昇降運動しながら、前記スライディング部材(300)を上下方向にスライディングさせ、前記ディスプレイ(T)を、前記天井(P)を基準に、上部または下部に移動させることを特徴とする請求項1に記載のリンク構造を採用した天井型ディスプレイ位置調節装置。
【請求項4】
前記リードスクリュー(410)が挿入されるように、中空状に形成され、一側は、前記昇降ユニット(420)に装着され、他側は、前記スライディング部材(300)の下部に装着され、前記昇降ユニット(420)と共に昇降運動しながら、前記昇降ユニット(420)の下部に突出された前記リードスクリュー(410)を覆い包む保護管(440)をさらに含むことを特徴とする請求項に記載のリンク構造を採用した天井型ディスプレイ位置調節装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リンク構造を採用した天井型ディスプレイ位置調節装置に係り、さらに詳細には、ディスプレイを視聴しない場合には、天井上に位置していて、ディスプレイを視聴するときには、天井下に降りてきて、視聴角度まで自動的に調節されるようにするリンク構造を採用した天井型ディスプレイ位置調節装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、ディスプレイは、すなわち、TVは、室内のいずれか一ヵ所に配置し、視聴を行うことになる。
【0003】
そのようなディスプレイは、視聴を行っても行わなくとも、空間のある一部分を占めることになる。
【0004】
最近では、空間活用度を最大限高めることができ、高めるために、ディスプレイを、壁や天井などに設置して使用することになった。
【0005】
特に、天井に設置することができる天井掛け用ディスプレイ固定装置が開発されている。
【0006】
図1は、従来の天井掛け用ディスプレイ固定装置の構成図である。
【0007】
図1に図示されているように、従来の天井掛け用ディスプレイ固定装置は、天井付着ブラケット12と、前記天井付着ブラケットの下端に設置され、長さが可変される支持棒16,18と、前記支持棒に連結され、左右角度調節される調節ブラケット22と、前記調節ブラケットに結合されるディスプレイ装置付着ブラケット24と、前記付着ブラケットの所定位置に付着される1対のブラケット連結板26と、前記ブラケット連結板に結合される角度調節ねじ用ブラケット32と、前記ブラケット連結板に形成され、前記角度調節ねじ用ブラケットの外周に接するように設置される角度調節板30と、前記角度調節板を密着させ、角度調節板を角度調節ねじ用ブラケットに加圧する角度調節ねじ34と、から構成される。
【0008】
しかし、従来のそのような天井掛け用ディスプレイ固定装置は、ディスプレイの位置を調節したり、視聴角度を手動で調節したりしなければならないという問題点があり、さらに、ディスプレイが常時室内に露出されているという問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、前述のような問題点を解決するためのものであり、ディスプレイを視聴しないときには、天井上にあって、視聴を行うときには、自動的に天井下に降りてきて、視聴することができるようにし、自動的にディスプレイの視聴角度を調節することができるリンク構造を採用した天井型ディスプレイ位置調節装置を提供するところにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するために、本発明のリンク構造を採用した天井型ディスプレイ位置調節装置は、下部が開放された中空状に形成され、天井上に配置される本体と、前記本体を固定する固定ブラケットと、前記本体の内部に装着され、前記天井下部方向にスライディングされるスライディング部材と、前記スライディング部材を、前記本体の下部にスライディング移動させる昇降手段と、前記スライディング部材の下部に左右両側に結合される支持台と、後方は、前記支持台間にヒンジ軸によって回転自在に結合されれば、前方には、ディスプレイが装着されるメインリンクと、前記メインリンクを前記ヒンジ軸を中心に回転させ、前記ディスプレイの角度を調節する角度調節手段と、を含むが、前記昇降手段は、前記本体から、前記スライディング部材を上下方向にスライディング移動させ、前記ディスプレイを、前記天井を基準に、上部または下部に移動させ、前記角度調節手段は、前記昇降手段により、前記天井の下部に移動された前記メインリンクを回転させ、前記ディスプレイの視聴角度を調節することを特徴とする。
【0011】
また、前記メインリンクの後方には、前記ヒンジ軸を基準に回転されるように、前記角度調節手段がヒンジ結合される結合突起が突設され、前記角度調節手段は、前記結合突起にヒンジ結合される第1結合部材と、前記第1結合部材と離隔されるように、前記スライディング部材の下部にヒンジ結合される第2結合部材と、前記第1結合部材と前記第2結合部材との間の上部に構成される第3結合部材と、前記第3結合部材と離隔されるように、前記第1結合部材と前記第2結合部材との間の下部に構成される第4結合部材と、四角形状に、前記第1結合部材、前記第2結合部材、前記第3結合部材及び前記第4結合部にヒンジ結合されるリンク部材と、前記第3結合部材には、螺合され、前記第4結合部材には、回転自在に結合されるスクリュー軸と、前記第4結合部材に結合され、前記スクリュー軸を回転させる回転モータと、を含むが、前記回転モータにより、前記スクリュー軸が一側方向に回転し、前記第3結合部材と前記第4結合部材との間隔が狭まれば、前記リンク部材により、前記第1結合部材と前記第2結合部材との間隔が広くなり、前記回転モータにより、前記スクリュー軸が他側方向に回転し、前記第3結合部材と前記第4結合部材との間隔が広くなれば、前記リンク部材により、前記第1結合部材と前記第2結合部材との間隔が狭まりながら、前記メインリンクの後方を、前記ヒンジ軸を中心に回転させ、前記メインリンクの前方に装着された前記ディスプレイの角度を調節することを特徴とする。
【0012】
また、前記メインリンクの前端が突出され、回転自在に切開部が形成され、前記支持台及び前記角度調節手段を覆い包むように、前記スライディング部材の下部に装着されるカバー部材をさらに含むことを特徴とする。
【0013】
また、前記昇降手段は、前記本体内部に、上端が回転自在に結合されるリードスクリューと、前記スライディング部材の上端に結合され、前記リードスクリューの回転により、上下方向に昇降運動する昇降ユニットと、前記リードスクリューを回転させるメインモータと、を含むが、前記メインモータが回転すれば、前記リードスクリューが回転しながら、前記昇降ユニットが、前記リードスクリューに従って昇降運動しながら、前記スライディング部材を上下方向にスライディングさせ、前記ディスプレイを、前記天井を基準に、上部または下部に移動させることを特徴とする。
【0014】
また、前記リードスクリューが挿入されるように、中空状に形成され、一側は、前記昇降ユニットに装着され、他側は、前記スライディング部材の下部に装着され、前記昇降ユニットと共に昇降運動しながら、前記昇降ユニットの下部に突出された前記リードスクリューを覆い包む保護管をさらに含むことを特徴とする。
【0015】
また、前記本体内側には、上下方向に、多数個のスライディング溝が形成され、前記スライディング部材には、前記スライディング溝に沿い、多数個の結合孔が形成され、それぞれの前記結合孔に挿入結合され、前記スライディング溝に沿ってスライディングされるスライディング突起をさらに含むが、前記スライディング突起は、前記スライディング部材から突出され、前記スライディング溝に沿ってスライディングされ、外周縁には、外面から内側に傾いた傾斜面が形成されたスライディング部と、前記結合孔に結合されるように、前記スライディング部から突設され、端には、前記結合孔に挿入され、前記結合孔の外周縁にかかる係止爪が形成された結合部と、からなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
以上で説明したような本発明のリンク構造を採用した天井型ディスプレイ位置調節装置によれば、次のような効果がある。
【0017】
第一に、前記昇降手段と前記角度調節手段とにより、ディスプレイを視聴しないときには、天井上にあって、視聴を行うときには、自動的に天井下に降りてきて、視聴することができるようにし、自動的にディスプレイの視聴角度を調節することができる効果がある。
【0018】
第二に、リンクの構成によってなる前記角度調節手段700を構成することにより、前記回転モータにより、前記スクリュー軸が一側と他側とに回転し、前記第1結合部材と前記第2結合部材との間隔を調節し、前記第1結合部材がヒンジ結合された前記結合突起の位置を、前記ヒンジ軸を中心に回転移動させ、前記ディスプレイの位置を手軽に調節することができ、前記回転モータが止まったとき、前記ディスプレイの荷重による、視聴角度の変化を防止する効果がある。
【0019】
第三に、前記カバー部材を構成することにより、内部に構成される前記角度調節手段、前記支持台及び前記メインリンクの後端を露出させず、美観を損なわないようにしながら、異物が入ることを最小化させる効果がある。
【0020】
第四に、前記リードスクリュー、前記昇降ユニット及び前記メインモータで構成された昇降手段を構成することにより、容易であって簡単に設置が可能でありながら、前記ディスプレイを天井上または天井下に手軽に移動させることができる効果がある。
【0021】
第五に、前記保護管が、前記昇降ユニットの下部に突出された前記リードスクリューを覆い包むことにより、前記リードスクリューに塗布された潤滑油が外部に落ちることを防止しながら、異物がたまることを防止する効果がある。
【0022】
第六に、前記スライディング部と前記結合部とからなる前記スライディング突起を構成することにより、前記スライディング突起が多数個によってなっているために、前記スライディング部材がスライディングするとき、摩擦による抵抗を最小化させることができ、前記スライディング突起の前記スライディング部が摩擦によって摩耗されたとき、前記結合部によって手軽に交換を行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】従来の天井掛け用ディスプレイ固定装置の構成図である。
図2】本発明の一実施形態による天井突出型ディスプレイ位置調節装置の一側斜視図である。
図3】本発明の一実施形態による天井突出型ディスプレイ位置調節装置の昇降手段の構成及び作動を示した側断面図である。
図4】本発明の一実施形態による天井突出型ディスプレイ位置調節装置の昇降手段により、ディスプレイが動く様子を示した例示図である。
図5】本発明の一実施形態による天井突出型ディスプレイ位置調節装置において、本体からスライディングされたスライディング部材の他側斜視図である。
図6】本発明の一実施形態による天井突出型ディスプレイ位置調節装置の角度調節手段を示した底面斜視図である。
図7】本発明の一実施形態による天井突出型ディスプレイ位置調節装置の角度調節手段の構成及び作動を示した側断面図である。
図8】本発明の一実施形態による天井突出型ディスプレイ位置調節装置の角度調節手段により、ディスプレイが動く様子を示した例示図である。
図9】本発明の一実施形態による天井突出型ディスプレイ位置調節装置において、カバー部材の構成を示した斜視図である。
図10】本発明の一実施形態による天井突出型ディスプレイ位置調節装置において、スライディング突起を示した側断面図及び分解斜視図である。
図11】本発明の一実施形態による天井突出型ディスプレイ位置調節装置において、スライディング突起を示した平断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の一実施形態によるリンク構造を採用した天井型ディスプレイ位置調節装置は、ディスプレイを視聴しないときには、天井上にあって、視聴を行うときには、自動的に天井下に降りてきて、視聴することができるようにし、自動的にディスプレイの視聴角度を調節することができる。
【0025】
図2ないし図11に図示されているように、本発明の一実施形態による突出型ディスプレイT位置調節装置は、本体100、固定ブラケット200、スライディング部材300、昇降手段400、支持台500、メインリンク600、角度調節手段700、カバー部材800及びスライディング部材900を含む。
【0026】
前記本体100は、下部が開放された中空状に形成され、図4に図示されているように、天井P上に配置される。
【0027】
すなわち、前記本体100は、室内空間の上、天井Pに配置される。
【0028】
そのような前記本体100は、図3に図示されているように、後述する構成要素が装着される。
【0029】
前記固定ブラケット200は、図4に図示されているように、前記本体100を固定する。
【0030】
すなわち、前記固定ブラケット200は、前記本体100を前記天井P上部に固定させ、動いたり落ちたりしないようにする。
【0031】
前記スライディング部材300は、前記本体100の内部に装着される。
【0032】
そのような前記スライディング部材300は、図3に図示されているように、後述する前記昇降手段により、前記本体100内部において、上下方向にスライディングされながら、ディスプレイTを視聴しないときには、天井Pの上に上昇させ、視聴するときには、天井Pの下に移動させる。
【0033】
前記スライディング部材300が、前記本体100において、スライディングされる詳細な説明は、後述する。
【0034】
前記昇降手段400は、前記スライディング部材300を、前記本体100においてスライディング移動させる。
【0035】
すなわち、前記昇降手段400は、前記スライディング部材300を、前記本体100内部または前記本体100下部に移動させ、前記ディスプレイTが天井Pの上または下に位置するようにする。
【0036】
そのような前記昇降手段400は、リードスクリュー410、昇降ユニット420、メインモータ430及び保護管440を含む。
【0037】
前記リードスクリュー410は、前記本体100内部に、上端が回転自在に結合される。
【0038】
すなわち、前記リードスクリュー410は、図3に図示されているように、前記本体100の内部に上下方向に配置され、前記本体100内部に挿入されてスライディングされる前記スライディング部材300の内部に配置されるように、上端が前記本体100の上端に回転自在に結合される。
【0039】
前記昇降ユニット420は、前記スライディング部材300の上端に結合されながら、前記リードスクリュー410の回転により、図3に図示されているように、上下方向に昇降運動する。
【0040】
さらに詳細には、前記昇降ユニット420は、前記リードスクリュー410とは螺合されながら、前記スライディング部材300の上端に結合され、前記リードスクリュー410に沿って上下方向に昇降運動を行うことになる。
【0041】
そのような前記昇降ユニット420は、前記リードスクリュー410の回転により、図3(a)に図示されているように、前記スライディング部材300を上昇させ、図4(a)に図示されているように、前記ディスプレイTが天井Pの上に配置されるようにするか、あるいは図3(b)に図示されているように、前記スライディング部材300を下降させ、図4(b)に図示されているように、前記ディスプレイTが天井Pの下に配置されるようにする。
【0042】
前記メインモータ430は、前記リードスクリュー410を回転させる。
【0043】
すなわち、前記メインモータ430は、図3に図示されているように、前記本体100の上部に回転自在に結合された前記リードスクリュー410の上端に結合され、前記リードスクリュー410を回転させ、前記昇降手段400が上下方向に昇降運動を行うようにする。
【0044】
そのような前記昇降手段400は、前記メインモータ430の回転により、前記リードスクリュー410が回転しながら、前記昇降ユニット420が、前記リードスクリュー410に沿って昇降運動することになり、それにより、前記スライディング部材300が上下方向にスライディング移動しながら、前記ディスプレイTを、前記天井Pを基準に、上部または下部に移動させる。
【0045】
そのように、前記リードスクリュー410、前記昇降ユニット420及び前記メインモータ430で構成された昇降手段400を構成することにより、容易であって簡単に設置が可能でありつつ、前記ディスプレイTを天井Pの上または下に手軽に移動させることができる。
【0046】
本実施形態においては、前記昇降手段400を、前記リードスクリュー410、前記昇降ユニット420及び前記メインモータ430で構成したが、本実施形態とは異なり、前記スライディング部材300をスライディング移動させることができるものであるならば、他の構成によってなってもよい。
【0047】
一方、前記保護管440は、図3に図示されているように、前記リードスクリュー410が挿入されるように、中空状に形成され、一側は、前記昇降ユニット420に装着され、他側は、前記スライディング部材300の下部に装着される。
【0048】
そのような前記保護管440は、前記スライディング部材300及び前記昇降ユニット420と共に昇降運動しながら、前記昇降ユニット420の下部に突出された前記リードスクリュー410を覆い包む。
【0049】
そのように、前記保護管440が、前記昇降ユニット420の下部に突出された前記リードスクリュー410を覆い包むことにより、前記リードスクリュー410に塗布された潤滑油が外部に落ちることを防止しながら、異物がたまることを防止する。
【0050】
前記支持台500は、図3図6及び図7に図示されているように、前記スライディング部材300の下部に左右両側に結合される。
【0051】
そのような前記支持台500は、図3に図示されているように、後述する前記角度調節手段700と前記メインリンク600とが結合され、前記メインリンク600を回転させ、前記メインリンク600に結合される前記ディスプレイTの視聴角度を調節することができるように支持する。
【0052】
前記メインリンク600は、後方は、前記支持台500間に、ヒンジ軸601によって回転自在に結合され、前方には、前記ディスプレイTが装着される。
【0053】
すなわち、前記メインリンク600は、図6及び図7に図示されているように、後方が前記ヒンジ軸601により、前記支持台500間に回転自在に、前記ヒンジ軸601によって結合され、前方が前記ヒンジ軸601を中心に上下方向に回転しながら、前方に装着された前記ディスプレイTの視聴角度を調節することができるようにする。
【0054】
そのような前記メインリンク600の後方には、前記ヒンジ軸601を基準に回転されるように、後述する前記角度調節手段700がヒンジ結合される結合突起602が突設される。
【0055】
すなわち、前記結合突起602は、前記角度調節手段700により、前記メインリンク600が、前記ヒンジ軸601を中心に回転自在に、前記ヒンジ軸601が離隔されるように突設される。
【0056】
前記角度調節手段700は、前記メインリンク600を、前記ヒンジ軸601を中心に回転させ、前記メインリンク600の前方に装着された前記ディスプレイTの角度を調節する。
【0057】
すなわち、前記角度調節手段700は、図8(b)に図示されているように、前記昇降手段400により、前記天井Pの下部に移動された前記メインリンク600を回転させ、前記ディスプレイTの視聴角度を調節する。
【0058】
そのような前記角度調節手段700は、第1結合部材710、第2結合部材720、第3結合部材730、第4結合部材740、リンク部材750、スクリュー軸760及び回転モータ770を含む。
【0059】
前記第1結合部材710は、図6及び図7に図示されているように、前記結合突起602にヒンジ結合される。
【0060】
そして、前記第2結合部材720は、前記第1結合部材710と離隔されるように、前記スライディング部材300の下部にヒンジ結合される。
【0061】
そのような前記第1結合部材710と前記第2結合部材720は、後述する前記リンク部材750により、前記第3結合部材730と前記第4結合部材740との間隔の変化により、反対に変化することになる。
【0062】
すなわち、前記第1結合部材710と前記第2結合部材720との間隔は、前記リンク部材750により、前記第3結合部材730と前記第4結合部材740との間隔が狭まれば、広くなり、広くなれば狭まることになる。
【0063】
このとき、前記第2結合部材720は、前記スライディング部材300にヒンジ結合されるために、位置が変わらず、前記第1結合部材710の位置が変化しつつ、ヒンジ結合された前記結合突起602の位置を移動させ、前記メインリンク600を、前記ヒンジ軸601を中心に回転させ、前記ディスプレイTの位置を調節する。
【0064】
前記第3結合部材730は、前記第1結合部材710と前記第2結合部材720との間の上部に構成される。
【0065】
そのような前記第3結合部材730は、後述する前記スクリュー軸760に螺合され、前記スクリュー軸760の回転により、上下方向に移動する。
【0066】
そして、前記第4結合部材740は、前記第3結合部材730と離隔されるように、前記第1結合部材710と前記第2結合部材720との間の上部に構成される。
【0067】
そのような前記第4結合部材740は、後述する前記スクリュー軸760が回転自在に結合され、前記回転モータ770が固定結合される。
【0068】
前記リンク部材750は、四角形状であり、前記第1結合部材710、前記第2結合部材720、前記第3結合部材730及び前記第4結合部740にそれぞれヒンジ結合される。
【0069】
すなわち、前記リンク部材750は、前記第1結合部材710、前記第2結合部材720、前記第3結合部材730及び前記第4結合部740がそれぞれの頂点に位置し、四角形状をなすようにヒンジ結合される。
【0070】
そのように結合された前記リンク部材750は、前記第1結合部材710と前記第2結合部材720との間隔の変化により、前記第3結合部材730と前記第4結合部材740との間隔が反対に変化することになる。
【0071】
さらに詳細には、前記リンク部材750は、前記第3結合部材730と前記第4結合部材740との間隔が狭まれば、前記第1結合部材710と前記第2結合部材720との間隔が広くなるようにし、前記第3結合部材730と前記第4結合部材740との間隔が広くなれば、前記第1結合部材710と前記第2結合部材720との間隔が狭まるようにする。
【0072】
前記スクリュー軸760は、前述のように、前記第3結合部材730には螺合され、前記第4結合部材740には、回転自在に結合される。
【0073】
そのように結合された前記スクリュー軸760が回転しながら、螺合された前記第3結合部材730を前記スクリュー軸760に沿って移動させ、前記第3結合部材730と前記第4結合部材740との間隔を調節する。
【0074】
そして、前記回転モータ770は、前記第4結合部材740に結合され、前記スクリュー軸760を回転させる。
【0075】
そのような前記回転モータ770は、図7(a)に図示されているように、前記スクリュー軸760を一側方向に回転させ、前記第3結合部材730と前記第4結合部材740との間隔が狭まれば、前記リンク部材750により、前記第1結合部材710と前記第2結合部材720との間隔が広くなるようにし、図7(b)に図示されているように、前記スクリュー軸760を他側方向に回転させ、前記第3結合部材730と前記第4結合部材740との間隔が広くなれば、前記リンク部材750により、前記第1結合部材710と前記第2結合部材720との間隔が狭まるようにする。
【0076】
そのようなリンクの構成によってなる前記角度調節手段700を構成することにより、前記回転モータ770により、前記スクリュー軸760が一側と他側とに回転し、前記第1結合部材710と前記第2結合部材720との間隔を調節し、前記第1結合部材710がヒンジ結合された前記結合突起602の位置を、前記ヒンジ軸601を中心に回転移動させ、前記ディスプレイTの位置を手軽に調節することができ、前記回転モータ770が止まったとき、前記ディスプレイTの荷重による、視聴角度の変化を防止する。
【0077】
前記カバー部材800は、図2図5図6及び図9に図示されているように、前記支持台500及び前記角度調節手段700を覆い包むように、前記スライディング部材300の下部に装着される。
【0078】
そのような前記カバー部材800には、前記メインリンク600の前端が突出され、回転自在に、すなわち、前記メインリンク600の前方が上下方向に動くことができるように、切開部801が形成される。
【0079】
そのように、前記カバー部材800を構成することにより、内部に構成される前記角度調節手段700、前記支持台500及び前記メインリンク600の後端を露出させず、美観を損なわないようにしながら、異物が入ることを最小化させる。
【0080】
一方、図10(a)及び図11に図示されているように、前記本体100内側には、上下方向に、多数個のスライディング溝101が形成され、前記スライディング部材300には、前記スライディング溝101に沿い、多数個の結合孔301が形成される。
【0081】
そして、前記スライディング突起900は、それぞれの前記結合孔301に挿入結合され、前記スライディング溝101に沿ってスライディングされる。
【0082】
すなわち、前記スライディング突起900は、前述の前記本体100から、前記スライディング部材300がスライディングが良好になされるように、前記本体100に形成された前記スライディング溝101に沿い、多数個が前記結合孔301に結合されてスライディングされる。
【0083】
そのような前記スライディング突起900は、図10及び図11に図示されているように、スライディング部910と結合部920とからなる。
【0084】
前記スライディング部910は、図10(a)及び図11に図示されているように、前記スライディング部材300から突出され、前記スライディング溝101に沿ってスライディングされる。
【0085】
そのような前記スライディング部910の外周縁には、図10及び図11に図示されているように、外面から内側に傾いた傾斜面911が形成される。
【0086】
そのような前記傾斜面911は、多数個によってなる前記スライディング突起900が、図2に図示されているように、前記スライディング部材300が、前記本体100からスライディングされて降りていて上昇するとき、前記スライディング部910が前記スライディング溝101にかからないように挿入され、スライディングがなされるようにする。
【0087】
そして、前記結合部920は、図10及び図11に図示されているように、前記結合孔301に結合されるように、前記スライディング部910から突設される。
【0088】
そのような前記結合部920の端には、図10(b)及び図11に図示されているように、前記結合孔301に挿入され、前記結合孔301の内側外周縁にかかる係止爪921が形成される。
【0089】
そのような前記係止爪921は、前記結合孔301に結合された前記スライディング突起900が任意に抜けないように結合させる。
【0090】
そのように、前記スライディング部910と前記結合部920とからなる前記スライディング突起900を構成することにより、前記スライディング突起900が多数個によってなっているために、前記スライディング部材900がスライディングするとき、摩擦による抵抗を最小化させることができ、前記スライディング突起900の前記スライディング部910が摩擦によって摩耗されたとき、前記結合部920によって手軽に交換を行うことができる。
【0091】
そのような構成によってなる本発明の一実施形態による天井突出型ディスプレイ位置調節装置の作動過程について説明する。
【0092】
まず、図4(a)に図示されているように、天井Pの上にディスプレイTが位置するように、前記本体100に、前記スライディング部材300がスライディングされて上がった状態に装着される。
【0093】
その後、ディスプレイTを視聴するときには、図3に図示されているように、前記メインモータ430が回転すれば、前記昇降ユニット420が、前記リードスクリュー410に沿って降りながら、前記スライディング部材を下降させ、前記スライディング部材の下部に配置されるディスプレイTが、図4(b)に図示されているように、天井Pの下に降りてきて、視野に入ることになる。
【0094】
そのように、前記ディスプレイTが天井P下に降りてくれば、図7に図示されているように、前記角度調節手段700により、前記メインリンク600を回転させ、図8(b)に図示されているように、前記ディスプレイTの角度を調節し、ディスプレイT視聴を容易にする。
【0095】
一方、反対に視聴が終われば、前述の内容と反対になされながら、前記ディスプレイTは、前記天井Pの上に入り、室内空間から見えなくなる。
【0096】
そのように、前記昇降手段400と前記角度調節手段700とにより、ディスプレイTを視聴しないときには、天井Pの上にあり、視聴を行うときには、自動的に天井P下に降りてきて、視聴することができるようにし、自動的にディスプレイTの視聴角度を調節することができるようになる。
【0097】
本発明の天井突出型ディスプレイ位置調節装置は、前述の実施形態に局限されず、本発明の技術思想が許容される範囲内において、多様に変形して実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0098】
本発明のリンク構造を採用した天井型ディスプレイ位置調節装置は、ディスプレイを視聴しない場合には、天井上に位置させ、ディスプレイを視聴するときには、天井下に位置させ、視聴角度まで自動的に調節されるようにする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図9
図10
図11