(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6806957
(24)【登録日】2020年12月9日
(45)【発行日】2021年1月6日
(54)【発明の名称】複数種の気体を混合し燃焼させることができるガスタービン
(51)【国際特許分類】
F02C 5/02 20060101AFI20201221BHJP
F23R 3/28 20060101ALI20201221BHJP
F02C 9/40 20060101ALI20201221BHJP
【FI】
F02C5/02
F23R3/28 A
F23R3/28 F
F02C9/40 B
F02C9/40 A
【請求項の数】9
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2019-198033(P2019-198033)
(22)【出願日】2019年10月31日
【審査請求日】2019年12月12日
(31)【優先権主張番号】201910798657.X
(32)【優先日】2019年8月27日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519272710
【氏名又は名称】杭州味想汽車用品有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】718003500
【氏名又は名称】鄒 静文
(72)【発明者】
【氏名】劉梓意
【審査官】
谿花 正由輝
(56)【参考文献】
【文献】
特開平08−144931(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F02C 5/02
F02C 9/40
F23R 3/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転可能な回転輪を含み、前記回転輪の中には右方に開口した偏心円溝が形成され、前記回転輪の回転中心が前記偏心円溝の円心と重なり合わなく、前記偏心円溝の中には燃焼箱が回転できるように設けられ、前記燃焼箱の左端が前記偏心円溝の左側内壁に回転できるように連結され、前記燃焼箱が前記回転輪の回転中心と重なり合い、
前記燃焼箱と前記回転輪との間には噴気装置が連結され、前記燃焼箱の中には燃焼空間が設けられ、前記噴気装置は前記燃焼空間の中にクリーンエネルギーの気体を注入でき、クリーンエネルギーの気体は前記燃焼空間の中で混合し燃焼し高温高圧の気体を生成でき、前記燃焼空間の右側内壁の中には気体導入装置が設けられ、前記燃焼箱の右端には固定箱が固定的に連結され、前記固定箱の中には出力装置が設けられ、前記気体導入装置は前記燃焼空間の中の高温高圧の気体を前記出力装置の中に導入することができ、そして出力軸で動力を出力し、
前記回転輪の左端にはモーター軸が固定的に連結され、前記回転輪の左側にはモーター箱が設けられ、前記モーター箱の中にはモーターが固定され、前記モーター軸の左端が前記モーターに伝動できるように連結され、前記モーターを始動し、これによって前記モーター軸で前記回転輪を回転させ、これによって前記噴気装置を駆動し前記燃焼空間の中にはクリーンエネルギーの気体を注入でき、本願発明はクリーンエネルギーの気体を燃料とし、燃焼し生成したものが大気に排出されても環境を汚染しなく、
前記燃焼空間の左側内壁には温度探針が固定され、前記温度探針が前記モーターに通電できるように連結され、前記温度探針は前記燃焼空間の中の温度が高すぎることを検知したら、前記モーターを止め、これによって前記燃焼空間の中へのクリーンエネルギーの気体の注入を停止することを特徴とする複数種の気体を混合し燃焼させることができるガスタービン。
【請求項2】
前記噴気装置は前記燃焼箱の中に固定的に連結された四つの気体貯蔵箱を含み、四つの前記気体貯蔵箱が等間隔に環状に配列され、前記気体貯蔵箱が前記燃焼空間の中に延びており、前記気体貯蔵箱の中には気体貯蔵空間が設けられ、四つの前記気体貯蔵空間の中にはそれぞれクリーンエネルギーの気体が貯蔵され、
前記気体貯蔵空間において前記燃焼空間に近接する側の内壁には抜き穴が連通するように設けられ、前記抜き穴が前記燃焼空間と連通しており、前記気体貯蔵空間の中の気圧が高く、
前記気体貯蔵空間の中には押し板がスライドできるように設けられ、前記押し板において前記燃焼空間から離れている端には押しロッドが固定的に連結され、前記押しロッドが前記偏心円溝の中に延びており、前記押しロッドにおいて前記押し板から離れている側にはローリング輪が回転できるように設けられ、前記気体貯蔵空間の中のクリーンエネルギーの気体の気圧作用によって前記押しロッドを前記ローリング輪と当接させ、前記ローリング輪が前記偏心円溝の円形内壁と当接していることを特徴とする請求項1に記載の複数種の気体を混合し燃焼させることができるガスタービン。
【請求項3】
前記ローリング輪の両側にはスライドロッドがスライドできるように設けられ、前記ローリング輪の中には連結軸が固定的に連結され、前記連結軸が両側の前記スライドロッドの間に回転できるように連結され、前記気体貯蔵空間の両側内壁の中にはバネ溝が対称に設けられ、前記スライドロッドが前記バネ溝の中に延びており、前記スライドロッドにおいて前記燃焼空間に近接した端と前記バネ溝において前記燃焼空間に近接した側の内壁との間には復帰バネが固定的に連結されていることを特徴とする請求項2に記載の複数種の気体を混合し燃焼させることができるガスタービン。
【請求項4】
前記抜き穴の中には前記燃焼空間に向かって開口した逆止弁が固定され、前記逆止弁は前記燃焼空間の中の気体が前記気体貯蔵空間の中に逆流することを防ぐことができることを特徴とする請求項2に記載の複数種の気体を混合し燃焼させることができるガスタービン。
【請求項5】
前記気体導入装置は前記燃焼空間の右側内壁の中に連通するように設けられたガイドスライド溝を含み、前記ガイドスライド溝の中には密封板がスライドできるように設けられ、前記ガイドスライド溝の右側内壁の中には右方に開口した絞り穴が設けられ、前記絞り穴と前記ガイドスライド溝との間にはU型溝が上下対称で連通するように設けられていることを特徴とする請求項2に記載の複数種の気体を混合し燃焼させることができるガスタービン。
【請求項6】
気体が前記絞り穴を経由する時に、気体の流動速度が増加し、気体の運動エネルギーによって前記出力装置を駆動することを特徴とする請求項5に記載の複数種の気体を混合し燃焼させることができるガスタービン。
【請求項7】
前記密封板の右端と前記ガイドスライド溝の右側内壁との間には圧力バネが固定的に連結され、前記密封板の左端には気圧探針が固定的に連結され、前記気圧探針が前記圧力バネに通電できるように連結されていることを特徴とする請求項5に記載の複数種の気体を混合し燃焼させることができるガスタービン。
【請求項8】
前記出力装置は前記固定箱の中に設けられた空き空間を含み、前記空き空間の左側内壁の中には左方に開口した空気入れ穴が連通するように設けられ、前記空気入れ穴が前記絞り穴に連通しており、前記空き空間の中には連結回転部品が回転できるように設けられ、前記出力軸の左端が前記連結回転部品に固定的に連結され、前記出力軸の右端が前記固定箱の外に延びており、前記連結回転部品の円周面には四つの羽根が固定的に連結され、四つの前記羽根が等間隔に環状に配列され、前記空き空間の上下両側内壁の中には背向けて開口した排気穴が連通するように設けられていることを特徴とする請求項5に記載の複数種の気体を混合し燃焼させることができるガスタービン。
【請求項9】
前記固定箱の上下両側には栓が対称に設けられ、前記栓の中には前記空き空間に向かって開口した凹溝が設けられ、前記栓は前記凹溝によって前記固定箱にカバーし前記排気穴を密封することができ、前記凹溝の左右両側の内壁の中にはピン穴が連通するように設けられ、前記ピン穴が前記凹溝に背向けて開口しており、前記排気穴の左右両側の内壁の中には係合穴が対称に設けられ、前記係合穴が前記排気穴に背向けて開口していることを特徴とする請求項8に記載の複数種の気体を混合し燃焼させることができるガスタービン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明はガスタービン分野を取り上げて、具体的には複数種の気体を混合し燃焼させることができるガスタービンである。
【背景技術】
【0002】
ガスタービンとは、連続的に流動する気体を作業物質としてインペラーを高速に回転させ、燃料のエネルギーを有効仕事に変換する内燃機関で、回転インペラー式熱機関である。一般的なガスタービンの燃料はガソリン、ディーゼル油、灯油、落花生油などの、ほとんどの可燃性液体を含むほか、混合液体も含む。しかし、一般的な液体が燃焼し生成したものは大気に排出されると、環境を破壊し、回収処理のコストを上げる。本願発明の複数種の気体を混合し燃焼させることができるガスタービンは上記の問題を解決できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第104763475号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
技術問題:
既存のガスタービンは一般的に可燃性液体や混合液体を燃料とし、燃焼で生成したものが大気に排出されると環境を破壊し、回収処理のコストを上げる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するため、本願発明は以下の技術プランを採用する:本願発明の複数種の気体を混合し燃焼させることができるガスタービンは、回転可能な回転輪を含み、前記回転輪の中には右方に開口した偏心円溝が形成され、前記回転輪の回転中心が前記偏心円溝の円心と重なり合わなく、前記偏心円溝の中には燃焼箱が回転できるように設けられ、前記燃焼箱の左端が前記偏心円溝の左側内壁に回転できるように連結され、前記燃焼箱が前記回転輪の回転中心と重なり合い、前記燃焼箱と前記回転輪との間には噴気装置が連結され、前記燃焼箱の中には燃焼空間が設けられ、前記噴気装置は前記燃焼空間の中にクリーンエネルギーの気体を注入でき、クリーンエネルギーの気体は前記燃焼空間の中で混合し燃焼し
高温高圧の気体を生成でき、前記燃焼空間の右側内壁の中には気体導入装置が設けられ、前記燃焼箱の右端には固定箱が固定的に連結され、前記固定箱の中には出力装置が設けられ、前記気体導入装置は前記燃焼空間の中の高温高圧の気体を前記出力装置の中に導入することができ、そして出力軸で動力を出力し、前記回転輪の左端にはモーター軸が固定的に連結され、前記回転輪の左側にはモーター箱が設けられ、前記モーター箱の中にはモーターが固定され、前記モーター軸の左端が前記モーターに伝動できるように連結され、前記モーターを始動し、これによって前記モーター軸で前記回転輪を回転させ、これによって前記噴気装置を駆動し前記燃焼空間の中にはクリーンエネルギーの気体を注入でき、前記燃焼空間の左側内壁には温度探針が固定され、前記温度探針が前記モーターに通電できるように連結され、前記温度探針は前記燃焼空間の中の温度が高すぎることを検知したら、前記モーターを止め、これによって前記燃焼空間の中へのクリーンエネルギーの気体の注入を停止する。
【0006】
優選の技術プランとして、前記噴気装置は前記燃焼箱の中に固定的に連結された四つの気体貯蔵箱を含み、四つの前記気体貯蔵箱が等間隔に環状に配列され、前記気体貯蔵箱が前記燃焼空間の中に延びており、前記気体貯蔵箱の中には気体貯蔵空間が設けられ、四つの前記気体貯蔵空間の中にはそれぞれ
クリーンエネルギーの気体が貯蔵され、前記気体貯蔵空間において前記燃焼空間に近接する側の内壁には抜き穴が連通するように設けられ、前記抜き穴が前記燃焼空間と連通しており、前記気体貯蔵空間の中には押し板がスライドできるように設けられ、前記押し板において前記燃焼空間から離れている端には押しロッドが固定的に連結され、前記押しロッドが前記偏心円溝の中に延びており、前記押しロッドにおいて前記押し板から離れている側にはローリング輪が回転できるように設けられ、前記気体貯蔵空間の中のクリーンエネルギーの気体の気圧作用によって前記押しロッドを前記ローリング輪と当接させ、前記ローリング輪が前記偏心円溝の円形内壁と当接し、前記ローリング輪の回転中心が前記偏心円溝の円心と重なり合わないため、そして前記燃焼箱が前記回転輪の回転中心と重なり合うため、前記回転輪が回転し前記ローリング輪を押し動かしてスライドさせることができ、これによって前記押しロッドで前記押し板を押し動かしてスライドさせ、これによって前記気体貯蔵空間の中のクリーンエネルギーの気体を前記抜き穴から前記燃焼空間の中に押す。
【0007】
優選の技術プランとして、前記ローリング輪の両側にはスライドロッドがスライドできるように設けられ、前記ローリング輪の中には連結軸が固定的に連結され、前記連結軸が両側の前記スライドロッドの間に回転できるように連結され、前記気体貯蔵空間の両側内壁の中にはバネ溝が対称に設けられ、前記スライドロッドが前記バネ溝の中に延びており、前記スライドロッドにおいて前記燃焼空間に近接した端と前記バネ溝において前記燃焼空間に近接した側の内壁との間には復帰バネが固定的に連結され、前記復帰バネの弾力によって前記ローリング輪が終始前記偏心円溝の円形内壁と当接しながら前記偏心円溝の円形内壁に沿って回転することができ、前記ローリング輪と前記偏心円溝の内壁とを損なうことを避ける。
【0008】
優選の技術プランとして、前記抜き穴の中には前記燃焼空間に向かって開口した逆止弁が固定され、前記逆止弁は前記燃焼空間の中の気体が前記気体貯蔵空間
の中に逆流することを防ぐことができる。
【0009】
優選の技術プランとして、前記気体導入装置は前記燃焼空間の右側内壁の中に連通するように設けられたガイドスライド溝を含み、前記ガイドスライド溝の中には密封板がスライドできるように設けられ、前記ガイドスライド溝の右側内壁の中には右方に開口した絞り穴が設けられ、前記絞り穴と前記ガイドスライド溝との間にはU型溝が上下対称で連通するように設けられ、前記密封板は前記U型溝と前記ガイドスライド溝とを遮断することができ、前記燃焼空間の中の気圧が上がる時、前記密封板が押されて右方へスライドし、これによって前記U型溝を前記ガイドスライド溝と連通させ、この時前記燃焼空間の中の気体が前記ガイドスライド溝と、前記U型溝と、前記絞り穴とを経由して前記出力装置の中に排出される。
【0010】
優選の技術プランとして、気体が前記絞り穴を経由する時に、気体の流動速度が増加し、気体の運動エネルギーによって前記出力装置を駆動する。
【0011】
優選の技術プランとして、前記密封板の右端と前記ガイドスライド溝の右側内壁との間には圧力バネが固定的に連結され、前記密封板の左端には気圧探針が固定的に連結され、前記気圧探針が前記圧力バネに通電できるように連結され、前記モーターの消費した電力を前記出力軸の出力する動力より遥かに小さくするため、前記気圧探針に限界値を設定し、前記気圧探針は前記燃焼空間の中の気圧が小さいことを検知した時、前記圧力バネを通電させ、前記密封板に前記U型溝を密封させ、前記気圧探針は前記燃焼空間の中の気圧が前記気圧シリンダーの限界値に達することを検知した時、前記圧力バネの通電状態を解除し、これによって前記密封板が前記燃焼空間の気圧の作用によってスライドし、これによって前記U型溝を前記ガイドスライド溝と連通させ、これによって前記燃焼空間の中の高圧気体が前記U型溝と前記絞り穴とを経由し前記出力装置の中に入り、前記出力軸で動力を出力する。
【0012】
優選の技術プランとして、前記出力装置は前記固定箱の中に設けられた空き空間を含み、前記空き空間の左側内壁の中には左方に開口した空気入れ穴が連通するように設けられ、前記空気入れ穴が前記絞り穴に連通しており、前記空き空間の中には連結回転部品が回転できるように設けられ、前記出力軸の左端が前記連結回転部品に固定的に連結され、前記出力軸の右端が前記固定箱の外に延びており、前記連結回転部品の円周面には四つの羽根が固定的に連結され、四つの前記羽根が等間隔に環状に配列され、前記空き空間の上下両側内壁の中には背向けて開口した排気穴が連通するように設けられ、高圧気体が前記絞り穴を経由する時、気体の流動速度が増加するため、高圧気体が前記絞り穴と前記空気入れ穴とを経由し前記空き空間の中に入り、前記羽根と前記連結回転部品とを押し動かして回転させ、これによって前記出力軸を回転連動させ、動力を出力し、前記空き空間の中の気体が前記排気穴から大気に排出され、クリーンエネルギーの気体を使用しているので、燃焼し生成したものは空気を汚染しなく、直接に排出でき、回収処理のコストを下げる。
【0013】
優選の技術プランとして、前記固定箱の上下両側には栓が対称に設けられ、前記栓の中には前記空き空間に向かって開口した凹溝が設けられ、前記栓は前記凹溝によって前記固定箱にカバーし前記排気穴を密封することができ、前記凹溝の左右両側の内壁の中にはピン穴が連通するように設けられ、前記ピン穴が前記凹溝に背向けて開口しており、前記排気穴の左右両側の内壁の中には係合穴が対称に設けられ、前記係合穴が前記排気穴に背向けて開口しており、前記ピン穴が前記係合穴と向き合うとき、ピンによって栓を前記固定箱と連結し、この時気体が前記排気穴から大気に排出されることができない。
【発明の効果】
【0014】
本願発明はクリーンエネルギーの気体を燃料とし、燃焼し生成したものが大気に排出されても環境を汚染しなく、回収処理のコストを節約し、また。多種類の気体を混合し燃焼させることができ、クリーンエネルギーの気体の燃料を一種類だけ使用すること避け、燃料使用のコストをコントロールできる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
下記に
図1〜5をあわせて本願発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:
図1は本願発明装置の正面図であり、以下に述べる上下左右前後の方向と
図1の自身投影関係の上下左右前後の方向とが一致である。
【0016】
【
図1】
図1は本願発明の複数種の気体を混合し燃焼させることができるガスタービ ンの全体構成略図
【発明を実施するための形態】
【0017】
本願発明は複数種の気体を混合し燃焼させることができるガスタービンを取り上げ、主にクリーンエネルギーの気体を燃料とするガスタービンに適用され、以下に本願発明の付図をあわせて本願発明を詳しく説明する。
【0018】
本願発明の前記複数種の気体を混合し燃焼させることができるガスタービンは、回転可能な回転輪11を含み、前記回転輪11の中には右方に開口した偏心円溝27が形成され、前記回転輪11の回転中心が前記偏心円溝27の円心と重なり合わなく、前記偏心円溝27の中には燃焼箱12が回転できるように設けられ、前記燃焼箱12の左端が前記偏心円溝27の左側内壁に回転できるように連結され、前記燃焼箱12が前記回転輪11の回転中心と重なり合い、前記燃焼箱12と前記回転輪11との間には噴気装置100が連結され、前記燃焼箱12の中には燃焼空間16が設けられ、前記噴気装置100は前記燃焼空間16の中にクリーンエネルギーの気体を注入でき、クリーンエネルギーの気体は前記燃焼空間16の中で混合し燃焼し
高温高圧の気体を生成でき、前記燃焼空間16の右側内壁の中には気体導入装置101が設けられ、前記燃焼箱12の右端には固定箱23が固定的に連結され、前記固定箱23の中には出力装置102が設けられ、前記気体導入装置101は前記燃焼空間16の中の高温高圧の気体を前記出力装置102の中に導入することができ、そして出力軸21で動力を出力し、前記回転輪11の左端にはモーター軸15が固定的に連結され、前記回転輪11の左側にはモーター箱13が設けられ、前記モーター箱13の中にはモーター14が固定され、前記モーター軸15の左端が前記モーター14に伝動できるように連結され、前記モーター14を始動し、これによって前記モーター軸15で前記回転輪11を回転させ、これによって前記噴気装置100を駆動し前記燃焼空間16の中にはクリーンエネルギーの気体を注入でき、前記燃焼空間16の左側内壁には温度探針45が固定され、前記温度探針45が前記モーター14に通電できるように連結され、前記温度探針45は前記燃焼空間16の中の温度が高すぎることを検知したら、前記モーター14を止め、これによって前記燃焼空間16の中へのクリーンエネルギーの気体の注入を停止する。
【0019】
以下に噴気装置100を詳しく説明し、前記噴気装置100は前記燃焼箱12の中に固定的に連結された四つの気体貯蔵箱36を含み、四つの前記気体貯蔵箱36が等間隔に環状に配列され、前記気体貯蔵箱36が前記燃焼空間16の中に延びており、前記気体貯蔵箱36の中には気体貯蔵空間44が設けられ、四つの前記気体貯蔵空間44の中にはそれぞれ
クリーンエネルギーの気体が貯蔵され、前記気体貯蔵空間44において前記燃焼空間16に近接する側の内壁には抜き穴35が連通するように設けられ、前記抜き穴35が前記燃焼空間16と連通しており、前記気体貯蔵空間44の中には押し板43がスライドできるように設けられ、前記押し板43において前記燃焼空間16から離れている端には押しロッド42が固定的に連結され、前記押しロッド42が前記偏心円溝27の中に延びており、前記押しロッド42において前記押し板43から離れている側にはローリング輪41が回転できるように設けられ、前記気体貯蔵空間44の中のクリーンエネルギーの気体の気圧作用によって前記押しロッド42を前記ローリング輪41と当接させ、前記ローリング輪41が前記偏心円溝27の円形内壁と当接し、前記ローリング輪11の回転中心が前記偏心円溝27の円心と重なり合わないため、そして前記燃焼箱12が前記回転輪11の回転中心と重なり合うため、前記回転輪11が回転し前記ローリング輪41を押し動かしてスライドさせることができ、これによって前記押しロッド42で前記押し板43を押し動かしてスライドさせ、これによって前記気体貯蔵空間44の中のクリーンエネルギーの気体を前記抜き穴35から前記燃焼空間16の中に押す。
【0020】
有益に、前記ローリング輪41の両側にはスライドロッド39がスライドできるように設けられ、前記ローリング輪41の中には連結軸40が固定的に連結され、前記連結軸40が両側の前記スライドロッド39の間に回転できるように連結され、前記気体貯蔵空間44の両側内壁の中にはバネ溝37が対称に設けられ、前記スライドロッド39が前記バネ溝37の中に延びており、前記スライドロッド39において前記燃焼空間16に近接した端と前記バネ溝37において前記燃焼空間16に近接した側の内壁との間には復帰バネ38が固定的に連結され、前記復帰バネ38の弾力によって前記ローリング輪41が終始前記偏心円溝27の円形内壁と当接しながら前記偏心円溝27の円形内壁に沿って回転することができ、前記ローリング輪41と前記偏心円溝27の内壁とを損なうことを避ける。
【0021】
有益に、前記抜き穴35の中には前記燃焼空間16に向かって開口した逆止弁34が固定され、前記逆止弁34は前記燃焼空間16の中の気体が前記気体貯蔵空間44
の中に逆流することを防ぐことができる。
【0022】
以下に気体導入装置101を詳しく説明し、前記気体導入装置101は前記燃焼空間16の右側内壁の中に連通するように設けられたガイドスライド溝28を含み、前記ガイドスライド溝28の中には密封板17がスライドできるように設けられ、前記ガイドスライド溝28の右側内壁の中には右方に開口した絞り穴18が設けられ、前記絞り穴18と前記ガイドスライド溝28との間にはU型溝25が上下対称で連通するように設けられ、前記密封板17は前記U型溝25と前記ガイドスライド溝28とを遮断することができ、前記燃焼空間16の中の気圧が上がる時、前記密封板17が押されて右方へスライドし、これによって前記U型溝25を前記ガイドスライド溝28と連通させ、この時前記燃焼空間16の中の気体が前記ガイドスライド溝28と、前記U型溝25と、前記絞り穴18とを経由して前記出力装置102の中に排出される。
【0023】
有益に、気体が前記絞り穴18を経由する時に、気体の流動速度が増加し、気体の運動エネルギーによって前記出力装置102を駆動する。
【0024】
有益に、前記密封板17の右端と前記ガイドスライド溝28の右側内壁との間には圧力バネ26が固定的に連結され、前記密封板17の左端には気圧探針46が固定的に連結され、前記気圧探針46が前記圧力バネ26に通電できるように連結され、前記モーター14の消費した電力を前記出力軸21の出力する動力より遥かに小さくするため、前記気圧探針46に限界値を設定し、前記気圧探針46は前記燃焼空間16の中の気圧が小さいことを検知した時、前記圧力バネ28を通電させ、前記密封板17に前記U型溝25を密封させ、前記気圧探針46は前記燃焼空間16の中の気圧が前記気圧シリンダー46の限界値に達することを検知した時、前記圧力バネの通電状態を解除し、これによって前記密封板17が前記燃焼空間16の気圧の作用によってスライドし、これによって前記U型溝25を前記ガイドスライド溝28と連通させ、これによって前記燃焼空間16の中の高圧気体が前記U型溝25と前記絞り穴18とを経由し前記出力装置102の中に入り、前記出力軸21で動力を出力する。
【0025】
以下に前記出力装置102を詳しく説明し、前記出力装置102は前記固定箱23の中に設けられた空き空間19を含み、前記空き空間19の左側内壁の中には左方に開口した空気入れ穴24が連通するように設けられ、前記空気入れ穴24が前記絞り穴18に連通しており、前記空き空間19の中には連結回転部品20が回転できるように設けられ、前記出力軸21の左端が前記連結回転部品20に固定的に連結され、前記出力軸21の右端が前記固定箱23の外に延びており、前記連結回転部品20の円周面には四つの羽根22が固定的に連結され、四つの前記羽根22が等間隔に環状に配列され、前記空き空間19の上下両側内壁の中には背向けて開口した排気穴30が連通するように設けられ、高圧気体が前記絞り穴18を経由する時、気体の流動速度が増加するため、高圧気体が前記絞り穴18と前記空気入れ穴24とを経由し前記空き空間19の中に入り、前記羽根22と前記連結回転部品20とを押し動かして回転させ、これによって前記出力軸21を回転連動させ、動力を出力し、前記空き空間19の中の気体が前記排気穴30から大気に排出され、クリーンエネルギーの気体を使用しているので、燃焼し生成したものは空気を汚染しなく、直接に排出でき、回収処理のコストを下げる。
【0026】
有益に、前記固定箱23の上下両側には栓32が対称に設けられ、前記栓32の中には前記空き空間19に向かって開口した凹溝33が設けられ、前記栓32は前記凹溝33によって前記固定箱23にカバーし前記排気穴30を密封することができ、前記凹溝33の左右両側の内壁の中にはピン穴29が連通するように設けられ、前記ピン穴29が前記凹溝33に背向けて開口しており、前記排気穴30の左右両側の内壁の中には係合穴31が対称に設けられ、前記係合穴31が前記排気穴30に背向けて開口しており、前記ピン穴29が前記係合穴31と向き合うとき、ピンによって栓32を前記固定箱23と連結し、この時気体が前記排気穴30から大気に排出されることができない。
【0027】
以下に
図1〜5を合わせて本願発明の使用手順を詳しく説明する。
【0028】
初期状態では、密封板17がU型溝25を密封しており、圧力バネ26が通電されており、栓32が固定箱23に被せられており、ピンによって栓32が固定箱23と固定されており、四つの気体貯蔵空間44の中にそれぞれ
クリーンエネルギーの気体が貯蔵されており、気体貯蔵空間44の中の気圧が高い。
【0029】
使用時に、ピン穴29と係合穴31からピンを取り出し、栓32を固定箱23から取り外し、モーター14を始動し、これによってモーター軸15で回転輪11を回転させ、これによって偏心円溝27の円形内壁でローリング輪14を燃焼空間16の方向へ押し動かすと同時にローリング輪41が偏心円溝27の円形内壁に沿って回転でき、ローリング輪41と偏心円溝27の内壁とを損なうことを避け、ローリング輪41が燃焼空間16の方向へスライドする時、押しロッド42を押し、これによって押し板43を押し動かし、これによって気体貯蔵空間44の中のクリーンエネルギーの気体が逆止弁34と抜き穴35とを通って燃焼空間16の中に押され、回転輪11が引き続き回転し、復帰バネ38の弾力によってスライドロッド39を押し動かしてスライドさせ、これによって連結軸40でローリング輪41をスライドさせ、これによってローリング輪41を終始に偏心円溝27の円形内壁と当接させることができると同時に気体貯蔵空間44の中の気圧の作用で押し板43が押されてスライドし、これによって押しロッド42を駆動しスライドさせ、押しロッド42を終始にローリング輪41と当接させ、逆止弁34は燃焼空間16の中の気体が気体貯蔵空間44の中に逆流することを防ぐことができる。
【0030】
回転輪11が引き続き回転し、これによって四種類のクリーンエネルギーの気体を順に且つ連続的に燃焼空間16の中に注入し混合し燃焼させることいができ、これによって燃焼空間16の中の温度と気圧を上げ、温度探針45が燃焼空間16の中の温度を検知し、燃焼空間16の中の温度が高すぎる時、モーター14を止め、これによって燃焼空間16の中にクリーンエネルギーの気体を注入することを停止し、気圧探針46が燃焼空間16の中の気圧を検知し、燃焼空間16の中の気圧が低いと検知した時、圧力バネ26を通電させ、密封板17にU型溝25を封鎖させ、気圧探針46は燃焼空間16の中の気圧が気圧シリンダー46の限界値に達することを検知した時、圧力バネの通電状態を解除し、これによって密封板17が燃焼空間16の気圧の作用によってスライドし、これによってU型溝25をガイドスライド溝28と連通させ、これによって燃焼空間16の中の気体がガイドスライド溝28と、U型溝25と、絞り穴18と、空気入れ穴24とを経由し羽根22に吹きかけられ、気体が絞り穴18を通る時流動速度が増加し、これによって気体は空き空間19と連結回転部品20とを押し動かして回転させることができ、これによって出力軸21を駆動し回転させ、動力を出力し、モーター14の消費した電力を出力軸21の出力する動力より遥かに小さくするため、気圧探針46に限界値を設定し、空き空間19の中の気体が排気穴30から大気へ排出される。
【0031】
本願発明装置を停止するとき、モーター14を止め、出力軸21が回転しなくなった後、栓32を固定箱23にカバーし、排気穴30を封鎖する。
【0032】
本願発明の有益効果は:本願発明はクリーンエネルギーの気体を燃料とし、燃焼し生成したものが大気に排出されても環境を汚染しなく、回収処理のコストを節約し、また。多種類の気体を混合し燃焼させることができ、クリーンエネルギーの気体の燃料を一種類だけ使用すること避け、燃料使用のコストをコントロールできる。
【0033】
以上の方式により、当業者は本願発明の範囲内に作業方式により各種の変化を加えることができる。
【要約】
【課題】本願発明は複数種の気体を混合し燃焼させることができるガスタービンを開示した。
【解決手段】
回転可能な回転輪を含み、前記回転輪の中には右方に開口した偏心円溝が形成され、前記回転輪の回転中心が前記偏心円溝の円心と重なり合わなく、前記偏心円溝の中には燃焼箱が回転できるように設けられ、前記燃焼箱の左端が前記偏心円溝の左側内壁に回転できるように連結され、前記燃焼箱が前記回転輪の回転中心と重なり合い、前記燃焼箱と前記回転輪との間には噴気装置が連結され、前記燃焼箱の中には燃焼空間が設けられ、前記噴気装置は前記燃焼空間の中にクリーンエネルギーの気体を注入でき、クリーンエネルギーの気体は前記燃焼空間の中で混合し燃焼し高温の気体を生成できる。
【選択図】
図1