特許第6806969号(P6806969)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6806969三環式誘導体化合物、その製造方法及びそれを含む薬学的組成物
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6806969
(24)【登録日】2020年12月9日
(45)【発行日】2021年1月6日
(54)【発明の名称】三環式誘導体化合物、その製造方法及びそれを含む薬学的組成物
(51)【国際特許分類】
   C07D 471/04 20060101AFI20201221BHJP
   C07D 519/00 20060101ALI20201221BHJP
   A61K 31/496 20060101ALI20201221BHJP
   A61K 31/497 20060101ALI20201221BHJP
   A61K 31/4995 20060101ALI20201221BHJP
   A61K 31/501 20060101ALI20201221BHJP
   A61K 31/506 20060101ALI20201221BHJP
   A61P 3/06 20060101ALI20201221BHJP
   A61P 9/00 20060101ALI20201221BHJP
   A61P 9/10 20060101ALI20201221BHJP
   A61P 17/02 20060101ALI20201221BHJP
   A61P 19/02 20060101ALI20201221BHJP
   A61P 19/10 20060101ALI20201221BHJP
   A61P 21/02 20060101ALI20201221BHJP
   A61P 25/00 20060101ALI20201221BHJP
   A61P 25/04 20060101ALI20201221BHJP
   A61P 25/08 20060101ALI20201221BHJP
   A61P 25/14 20060101ALI20201221BHJP
   A61P 25/16 20060101ALI20201221BHJP
   A61P 25/18 20060101ALI20201221BHJP
   A61P 25/28 20060101ALI20201221BHJP
   A61P 29/02 20060101ALI20201221BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20201221BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20201221BHJP
【FI】
   C07D471/04 112Z
   C07D471/04CSP
   C07D519/00 301
   C07D519/00 311
   A61K31/496
   A61K31/497
   A61K31/4995
   A61K31/501
   A61K31/506
   A61P3/06
   A61P9/00
   A61P9/10
   A61P9/10 101
   A61P17/02
   A61P19/02
   A61P19/10
   A61P21/02
   A61P25/00
   A61P25/04
   A61P25/08
   A61P25/14
   A61P25/16
   A61P25/18
   A61P25/28
   A61P29/02
   A61P35/00
   A61P43/00 111
【請求項の数】14
【全頁数】109
(21)【出願番号】特願2019-88851(P2019-88851)
(22)【出願日】2019年5月9日
(62)【分割の表示】特願2017-564557(P2017-564557)の分割
【原出願日】2016年6月3日
(65)【公開番号】特開2019-163287(P2019-163287A)
(43)【公開日】2019年9月26日
【審査請求日】2019年5月9日
(31)【優先権主張番号】10-2015-0081021
(32)【優先日】2015年6月9日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520412305
【氏名又は名称】オンコニック セラピューティクス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100126505
【弁理士】
【氏名又は名称】佐貫 伸一
(74)【代理人】
【識別番号】100131392
【弁理士】
【氏名又は名称】丹羽 武司
(72)【発明者】
【氏名】リ,ヒョンホ
(72)【発明者】
【氏名】チュン,クアンウ
(72)【発明者】
【氏名】チョ,ボ ヨン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ウンソン
(72)【発明者】
【氏名】チャン,ウンスン
(72)【発明者】
【氏名】オウ,ヒョンチャン
(72)【発明者】
【氏名】キム,チョンミン
(72)【発明者】
【氏名】パク,ジソン
(72)【発明者】
【氏名】リ,ハンチャン
【審査官】 安藤 倫世
(56)【参考文献】
【文献】 特表2012−508273(JP,A)
【文献】 特表2005−521698(JP,A)
【文献】 国際公開第2009/061131(WO,A2)
【文献】 特表2011−500758(JP,A)
【文献】 特表2010−502651(JP,A)
【文献】 特表2018−521033(JP,A)
【文献】 Park, Chun-Ho; Chun, Kwangwoo; Joe, Bo-Young; Choi, Jong-Hee; Lee, Han-Chang; Ku, Il-Whea; Kim, Hyun Young; Koh, Seong-Ho; Cho, Goang Won; Kim, Seung Hyun; Kim, Myung-Hwa,Synthesis and evaluation of thiopyrano[3,4-c]quinoline-9-carboxamide derivatives as inhibitors of poly(ADP-ribose) polymerase-1 (PARP-1),Medicinal Chemistry Research ,2012年,21(8),1533-1543
【文献】 C.G.WERMUTH編,『最新 創薬化学 上巻』,株式会社テクノミック,1998年 8月15日,235-271頁,13章 等価置換に基づく分子の変換
【文献】 野崎正勝ら,創薬化学,化学同人,1995年 7月 1日,p.98-99
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61K
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記化学式1で表される三環式誘導体化合物、その光学異性体、そのラセミ体またはその薬学的に許容可能な塩:
【化1】
化学式1中、
Lは、−CH−または−C(=O)−であり、
は、H、ハロゲン原子またはC−Cアルコキシであり、
及びRは、それぞれ独立してHまたはC−Cアルキルであり、またはR及びRは、互いに連結されて環を形成することができ、
A環は、フェニル、またはピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、チオフェン、チアゾール、チアジアゾール、オキサゾール、オキサジアゾール、インドール、インダゾール、ジヒドロシクロペンタピリジン、ジヒドロフロピリジン、オキサゾロピリジン、ベンゾオキサゾールおよびベンゾイソオキサゾールからなる群から選択されるヘテロアリールであり、
{ここで、前記フェニルは、一つ以上のH原子がハロゲン原子、−CN、−CF、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、−C(=O)−R、−C(=O)−OR、−NH−C(=O)−R、−NO、−NR及び−C(=O)−NRからなる群から選択された置換基で置換されたものであり、およびヘテロアリールは非置換されるか、又はヘテロアリールは、一つ以上のHがハロゲン原子、−CN、−CF、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、−CH−OR、−C(=O)−OR、−
S(=O)−Rび−C(=O)−NRからなる群から選択された置換基で置換され得る}、
は、C−Cアルキルであり
は、C−Cアルキルであり、
、HまたはC−Cアルキルであり、及び
は、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルである。
【請求項2】
前記R及びRは、それぞれ独立してHまたはC−Cアルキルである、請求項1に記載の三環式誘導体化合物、その光学異性体、そのラセミ体またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項3】
前記A環は、少なくとも一つ以上の置換基で置換されるものである、請求項に記載の三環式誘導体化合物、その光学異性体、そのラセミ体またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項4】
前記R及びRは、互いに連結されて環を形成するものである、請求項1に記載の三環式誘導体化合物、その光学異性体、そのラセミ体またはその薬学的に許容可能な塩。
【請求項5】
下記化合物のうちのいずれか一つであることを特徴とする、請求項1に記載の三環式誘導体化合物、その光学異性体、そのラセミ体またはその薬学的に許容可能な塩:
1)8−{[4−(4−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
2)8−{[4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−10−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
3)10−エトキシ−8−{[4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
4)10−エトキシ−8−{[4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
5)10−エトキシ−8−{[4−(ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
6)10−エトキシ−8−{[4−(5−フルオロピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
7)10−エトキシ−8−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
8)10−エトキシ−8−{[4−(6−フルオロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
9)10−エトキシ−8−{[4−(3−フルオロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
10)8−{[4−(5−クロロ−3−フルオロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−10−エトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
11)10−エトキシ−8−{[4−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]
ナフチリジン−5(6H)−オン;
12)8−({4−[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペラジン−1−イル}メチル)−10−エトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[
h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
13)8−{[4−(5−クロロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−10−エトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
14)8−{[4−(6−クロロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−10−エトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
15)8−{[4−(3−クロロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−10−エトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
16)8−{[4−(5−ブロモピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−10−エトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
17)10−エトキシ−8−{[4−(3−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
18)6−{4−{(10−エトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ
ベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−N
−メチルニコチンアミド;
19)6−{4−{(10−エトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ
ベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−N
−エチルニコチンアミド;
20)N−シクロプロピル−6−{4−[(10−エトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ニコチンアミド;
21)8−{[4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−10−エトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
22)8−{[4−(4−ブロモフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−10−エトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
23)4−{4−[(10−エトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ
ベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベン
ゾニトリル;
24)3−フルオロ−4−{4−[(10−エトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6
−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−
1−イル}ベンゾニトリル;
25)3−クロロ−4−{4−[(10−エトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−
ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1
−イル}ベンゾニトリル;
26)4−{4−[(10−エトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ
ベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−3
−メチルベンゾニトリル;
27)10−エトキシ−8−{[4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
28)4−{4−[(10−エトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ
ベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−3,5−ジフルオロベンゾニトリル;
29)4−{4−[(10−エトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ
ベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−2
−フルオロベンゾニトリル;
30)4−{4−[(10−エトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ
ベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−N
−エチルベンズアミド;
31)4−{4−[(10−エトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ
ベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−2
−フルオロ−N−メチルベンズアミド;
32)4−{4−[(10−エトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ
ベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−N
−エチル−2−フルオロベンズアミド;
33)3−クロロ−4−{4−[(10−エトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−
ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1
−イル}−N−エチルベンズアミド;
34)3−クロロ−N−シクロプロピル−4−{4−[(10−エトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンズアミド;
35)3−クロロ−4−{4−[(10−エトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−
ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1
−イル}−N−メチルベンズアミド;
36)4−{4−[(10−エトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ
ベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−N,3−ジメチルベンズアミド;
37)4−{4−[(10−エトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ
ベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−N
−エチル−3−メチルベンズアミド;
38)N−シクロプロピル−4−{4−[(10−エトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−3−メチルベンズアミド;
39)10−メトキシ−8−{[4−(ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
40)10−メトキシ−8−{[4−(3−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
41)8−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−10−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
42)4−{4−[(10−メトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ
ベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベン
ゾニトリル;
43)8−{[4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−10−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
44)4−{4−[(10−メトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ
ベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−3
−メチルベンゾニトリル;
45)3−フルオロ−4−{4−[(10−メトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6
−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−
1−イル}ベンゾニトリル;
46)3,5−ジフルオロ−4−{4−[(10−メトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,
5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニトリル;
47)2−フルオロ−4−{4−[(10−メトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6
−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−
1−イル}ベンゾニトリル;
48)8−{[4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
49)8−{[4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
50)3−フルオロ−4−{4−[(5オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベン
ゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニ
トリル;
51)3−クロロ−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベン
ゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニ
トリル;
52)3−ブロモ−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベン
ゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニ
トリル;
53)3−メチル−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベン
ゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニ
トリル;
54)3−メトキシ−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベ
ンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾ
ニトリル;
55)8−({4−[4−(ジエチルアミノ)−2−フルオロフェニル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5−(6H)−オン;
56)3−アセチル−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベ
ンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾ
ニトリル;
57)4−フルオロ−2−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベ
ンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾ
ニトリル;
58)3,5−ジフルオロ−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベ
ンゾニトリル;
59)8−{[4−(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
60)2−フルオロ−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベ
ンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾ
ニトリル;
61)2−クロロ−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベン
ゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニ
トリル;
62)4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−2−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル;
63)2−メチル−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベン
ゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニ
トリル;
64)N−エチル−3−メチル−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキ
サヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イ
ル}ベンズアミド;
65)N−シクロプロピル−3−メチル−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,
6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン
−1−イル}ベンズアミド;
66)3−フルオロ−N−メチル−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘ
キサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−
イル}ベンズアミド;
67)N−エチル−3−フルオロ−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘ
キサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−
イル}ベンズアミド;
68)N−(3−フルオロ−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒ
ドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}
フェニル)プロピオンアミド;
69)N−シクロプロピル−3−フルオロ−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンズアミド;
70)3−クロロ−N−メチル−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキ
サヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イ
ル}ベンズアミド;
71)3−クロロ−N−エチル−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキ
サヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イ
ル}ベンズアミド;
72)3−クロロ−N−シクロプロピル−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,
6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン
−1−イル}ベンズアミド;
73)3−ブロモ−N−メチル−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキ
サヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イ
ル}ベンズアミド;
74)3−ブロモ−N−エチル−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキ
サヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イ
ル}ベンズアミド;
75)3−ブロモ−N−シクロプロピル−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,
6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン
−1−イル}ベンズアミド;
76)2−フルオロ−N−メチル−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘ
キサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−
イル}ベンズアミド;
77)N−エチル−2−フルオロ−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘ
キサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−
イル}ベンズアミド;
78)N−シクロプロピル−2−フルオロ−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン
−1−イル}ベンズアミド;
79)N−エチル−2−フルオロ−N−メチル−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,
4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペ
ラジン−1−イル}ベンズアミド;
80)2−クロロ−N−メチル−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキ
サヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イ
ル}ベンズアミド;
81)2−クロロ−N−エチル−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキ
サヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イ
ル}ベンズアミド;
82)2−クロロ−N−シクロプロピル−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,
6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン
−1−イル}ベンズアミド;
83)エチル2−クロロ−5−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒド
ロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベ
ンゾエート;
84)N−エチル−3,5−ジフルオロ−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−
1−イル}ベンズアミド;
85)N−シクロプロピル−3,5−ジフルオロ−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペ
ラジン−1−イル}ベンズアミド;
86)8−{[4−(ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
87)8−({4−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
88)8−({4−[3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
89)6−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ニコチノニトリル;
90)8−{[4−(3−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;91)8−{[4−(5−フルオロ−3−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
92)8−{[4−(ピラジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
93)8−{[4−(6−クロロピリダジン−3−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
94)8−{[4−(3,5−ジクロロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メ
チル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
95)N−メチル−6−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベン
ゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ニコチン
アミド;
96)N−エチル−6−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベン
ゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ニコチン
アミド;
97)N−シクロプロピル−6−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒ
ドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}
ニコチンアミド;
98)8−{[4−(チアゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
99)エチル2−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h
][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}チアゾール−4
−カルボン酸塩;
100)N−エチル2−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベン
ゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}チアゾー
ル−4−カルボキサミド;
101)2−フルオロ−4−{8−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ
ベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]−3,8−ジアザビシクロ[3,2,1]オクタン−3−イル}ベンゾニトリル;
102)6−{8−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][
1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]−3,8−ジアザビシクロ[3,2,1]オクタン−3−イル}ニコチノニトリル;
103)2−フルオロ−4−{(1S,4S)−5−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル}ベンゾニトリル;
104)6−{(1S,4S)−5−[(オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル}ニコチノニトリル;
105)10−エトキシ−8−{[4−(5−フルオロピリミジン−2−イル)−2−メチルピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
106)10−エトキシ−8−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−2−メチルピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
107)3−フルオロ−4−{3−メチル−4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−
ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1
−イル}ベンゾニトリル;
108)(R)−3−フルオロ−4−{3−メチル−4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニトリル;
109)(S)−3−フルオロ−4−{3−メチル−4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニトリル;
110)(R)−3−フルオロ−4−{2−メチル−4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニトリル;
111)2−フルオロ−4−{3−メチル−4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−
ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1
−イル}ベンゾニトリル;
112)(R)−2−フルオロ−4−{3−メチル−4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニトリル;
113)(S)−2−フルオロ−4−{3−メチル−4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジ
ン−1−イル}ベンゾニトリル;
114)(R)−2−フルオロ−4−{2−メチル−4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニトリル;
115)8−({4−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,2]ナフチリジン−5(6H)−オン;
116)6−{4−[(10−エトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒド
ロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ニ
コチノニトリル;
117)8−({4−[2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
118)8−({4−[3−クロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
119)8−{[4−(3−フルオロ−4−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
120)8−{[4−(5−クロロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
121)8−({4−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
122)8−({4−[5−(メチルスルホニル)ピリジン−2−イル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
123)5−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][
1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ピコリノニトリル;
124)2−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][
1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}イソニコチノニトリ
ル;
125)2−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][
1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ニコチノニトリル;
126)6−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][
1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ピコリノニトリル;
127)8−{[4−(4−メトキシピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
128)8−({4−[5−(メトキシメチル)−ピリジン−2−イル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
129)5−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][
1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ピラジン−2−カル
ボニトリル;
130)8−{[4−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
131)8−{[4−(6−メトキシピリダジン−3−イル)ピペラジン−1−イル]メ
チル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
132)6−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][
1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ピリダジン−3−カ
ルボニトリル;
133)5−クロロ−6−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベ
ンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ニコチ
ノニトリル;
134)6−クロロ−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベ
ンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ニコチ
ノニトリル;
135)4−クロロ−6−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベ
ンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ニコチ
ノニトリル;
136)5−クロロ−2−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベ
ンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}イソニ
コチノニトリル;
137)4−メトキシ−6−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ
ベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ニコ
チノニトリル;
138)8−{[4−(5−ブロモ−4−メトキシピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
139)2−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][
1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}チアゾール−4−カ
ルボニトリル;
140)5−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][
1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}チオフェン−2−カ
ルボニトリル;
141)エチル2−{4−[((5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ
[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}チアゾール
−5−カルボン酸塩;
142)2−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][
1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}チアゾール−5−カ
ルボニトリル;
143)5−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][
1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−1,3,4−チアジ
アゾール−2−カルボニトリル;
144)2−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][
1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}オキサゾール−4−
カルボニトリル;
145)5−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][
1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−1,2,4−チアジ
アゾール−3−カルボニトリル;
146)5−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][
1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−1,3,4−オキサ
ジアゾール−2−カルボニトリル;
147)8−{[4−(5−クロロベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
148)8−{[4−(2−メチルベンゾ[d]オキサゾール−6−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
149)8−{[4−(3−メチルベンゾ[d]イソオキサゾール−5−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
150)8−{[4−(1H−インドール−6−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;151)8−{ [4−(1H−インダゾール−5−イル)ピペラジン−1−イル]メチ
ル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
152)8−{[4−(1H−インダゾール−6−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
153)8−{[4−(ベンゾ[d]イソオキサゾール−5−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
154)8−{[4−(オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル)ピペラジン−1
−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
155)8−{[4−(オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル)ピペラジン−1
−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
156)8−{[4−(2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
157)1−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][
1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[c]ピリジン−4−カルボニトリル;
158)8−{[3−(ピラジン−2−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オ
クタン−8−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
159)6−{3−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][
1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)ニコチノニトリル;
160)8−{[3−(6−クロロピリダジン−3−イル)−3,8−ジアザビシクロ[
3.2.1]オクタン−8−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][
1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
161)3−フルオロ−4−{(1S,4S)−5−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル}ベンゾニトリル;
162)8−{[(1S,4S)−5−(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒド
ロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
163)8−{[(1S,4S)−5−(6−クロロピリダジン−3−イル)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル]メチル}−10−フルオロ−1,2,3,
4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
164)10−フルオロ−8−{[(1S,4S)−5−(ピリダジン−2−イル)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラ
ヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
165)(S)−2−フルオロ−4−{2−メチル−4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニトリル;
166)10−フルオロ−8−{[4−(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
167)10−フルオロ−8−{[4−(ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
168)10−フルオロ−8−{[4−(3−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
169)10−フルオロ−8−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
170)6−{4−[(10−フルオロ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒド
ロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル]メチル}ピペラジン−1−イル)ニ
コチノニトリル;
171)2−{4−[(10−フルオロ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒド
ロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル]メチル}ピペラジン−1−イル)チ
アゾール−5−カルボニトリル;
172)10−フルオロ−8−{[4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
173)2−フルオロ−4−{[4−(10−フルオロ−5−オキソ−1,2,3,4,5,
6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル]メチル}ピペラジン
−1−イル)ベンゾニトリル;
174)4−{[4−(10−フルオロ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒド
ロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル]メチル}ピペラジン−1−イル)−
2−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル;
175)10−フルオロ−8−{[4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
176)3−フルオロ−4−{4−[(10−フルオロ−5−オキソ−1,2,3,4,5,
6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル]メチル}ピペラジン
−1−イル)ベンゾニトリル;
177)6−{(1S,4S)−5−[(10−フルオロ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル}ニコチノニトリル;
178)10−フルオロ−8−{[4−(ピラジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)オン;
179)8−{ [4−(5−クロロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチ
ル}−10−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
180)5−{4−[(10−フルオロ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒド
ロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}コ
ールリノニトリル;
181)8−{[4−(6−クロロピリダジン−3−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−10−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン
−5(6H)−オン;
182)6−{4−[(10−フルオロ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒド
ロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ピ
リダジン−3−カルボニトリル;
183)5−{4−[(10−フルオロ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒド
ロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}チ
オフェン−2−カルボニトリル;
184)6−{8−[(10−フルオロ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒド
ロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]−3,8−ジアザビシクロ[3,2,1]オクタン−3−イル}ニコチノニトリル;
185)4−{4−[(10−フルオロ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒド
ロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−
3−メトキシベンゾニトリル;
186)5−[4−(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−カルボニル)ピペラジン−1−イル]チオフェン−2−カルボニトリル;
187)6−[4−(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−カルボニル)ピペラジン−1−イル]ニコチノニトリル;
188)2−[4−(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−カルボニル)ピペラジン−1−イル]チアゾール−4−カルボニトリル;または
189)2−[4−(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−カルボニル)ピペラジン−1−イル]チアゾール−5−カルボニトリル。
【請求項6】
下記のステップを含む、下記化学式1aで表される三環式誘導体化合物、その光学異性
体、そのラセミ体またはその薬学的に許容可能な塩の製造方法:
(1)化学式2のニコチン酸化合物を酸塩化物(acid chloride)に変化させる試薬を用いて酸塩化物を製造し、化学式3のアニリンとアミド化反応(amidation reaction)を行うか、化学式2のニコチン酸化合物と化学式3のアニリンとをカップリング反応(coupling reaction)により化学式4の化合物を製造するステップ;
(2)前記ステップ1で製造した化学式4の化合物に保護基(protection group)を導入してN−保護された化学式5の化合物を製造するステップ;
(3)前記ステップ2で製造した化学式5の化合物を金属−触媒下で環化反応させて化学式6の化合物を製造するステップ;
(4)前記ステップ3で製造した化学式6の化合物を水素及びパラジウム(Pd)触媒下で環−還元反応させて化学式7の化合物を製造するステップ;
(5)前記ステップ4で製造した化学式7の化合物に還元剤(reducing agent)を用いて化学式8の化合物を製造するステップ;
(6)前記ステップ5で製造した化学式8の化合物をハロゲン化及びアミン化合物とのアミノ化反応(amination reaction)を介して化学式9の化合物を製造するステップ;及び
(7)前記ステップ6で製造した化学式9の化合物の保護基(protection group)を脱保護して化学式1aの化合物を製造するステップ。
【化2】
反応式1中、
Xは、ハロゲン原子であり、
Yは、H、C−Cアルコキシまたはハロゲン原子であり、
Alkは、C―C10の直鎖または側鎖アルキルであり、
proは、アリール基、ベンジル基、ベンジルオキシメチル基、パラメトキシベンジル基(PMB)およびメトキシメチル基(MOM)からなる群から選択された保護基であり、
Bは、
【化3】
であり、
A環、R及びRは、請求項1で定義した通りである。
【請求項7】
下記のステップを含む、下記化学式1aで表される三環式誘導体化合物、その光学異性
体、そのラセミ体またはその薬学的に許容可能な塩の製造方法:
(1)化学式8の化合物の保護基(protection group)を脱保護反応により除去して化学式10の化合物を製造するステップ;及び
(2)前記ステップ1で製造した化学式10の化合物のハロゲン化およびアミン化合物とのアミノ化反応(amination reaction)により化学式1aの化合物
を製造するステップ。
【化4】
反応式2中、
Yは、H 、C−Cアルコキシまたはハロゲン原子であり、
proは、アリール基、ベンジル基、ベンジルオキシメチル基、パラメトキシベンジル基(PMB)およびメトキシメチル基(MOM)からなる群から選択された保護基であり、
Bは、
【化5】
であり、
A環、R及びRは、請求項1で定義した通りである。
【請求項8】
下記のステップを含む、下記化学式1bで表される三環式誘導体化合物、その光学異性体、そのラセミ体またはその薬学的に許容可能な塩の製造方法:
(1)化学式7の化合物の保護基(protection group)を脱保護反応により除去して化学式11の化合物を製造するステップ;
(2)前記ステップ1で製造した化学式11の化合物に水酸化カリウム水溶液または水酸化ナトリウム水溶液を徐々に滴加して加水分解されたカルボン酸である化学式12の化合物を製造するステップ;及び
(3)前記ステップ2で製造した化学式12の化合物とアミン化合物とをカップリング反応させて化学式1bの化合物を製造するステップ。
【化6】
反応式3中、
Yは、H、C−Cアルコキシまたはハロゲン原子であり、
Alkは、C−C10の直鎖または側鎖アルキルであり、
proは、アリール基、ベンジル基、ベンジルオキシメチル基、パラメトキシベンジル基(PMB)およびメトキシメチル基(MOM)からなる群から選択された保護基であり、
Bは、
【化7】
であり、
A環、R及びRは、請求項1で定義した通りである。
【請求項9】
請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の三環式誘導体化合物、その光学異性体、そのラセミ体またはその薬学的に許容可能な塩を有効成分として含む、PARP−1、タンキラーゼ−1またはタンキラーゼ−2の活性により誘発される疾患の予防または治療用薬学組成物。
【請求項10】
前記疾患は、神経退化疾患、心血管系疾患、糖尿による神経病症、骨関節炎、骨粗鬆症または癌から選択される1つ以上であることを特徴とする、請求項に記載の薬学的組成物。
【請求項11】
前記神経退化疾患は、神経因性疼痛、癇疾、脳卒中、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、ハンチントン病、精神分裂病、慢性または急性の痛み、虚血性脳損傷、低酸素症後の神経細胞の損失または外傷及び神経損傷から選択される1つ以上の疾患である、請求項10に記載の薬学的組成物。
【請求項12】
前記心血管系疾患は、アテローム性動脈硬化症、高脂血症、心血管組織損傷、冠状動脈
疾患、心筋梗塞、狭心症または心臓性ショックから選択される1つ以上の疾患である、請求項10に記載の薬学的組成物。
【請求項13】
請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の三環式誘導体化合物、その光学異性体、そのラセミ体またはその薬学的に許容可能な塩の有効量を、これを必要とする非ヒト対象体に投与して、PARP−1、タンキラーゼ−1またはタンキラーゼ−2の活性によって誘発される疾患を予防または治療する方法。
【請求項14】
PARP−1、タンキラーゼ−1またはタンキラーゼ−2の活性により誘発される疾患の予防または治療用薬学的製剤を製造するための、請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の三環式誘導体化合物、その光学異性体、そのラセミ体またはその薬学的に許容可能な塩の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリ(ADP−リボース)ポリメラーゼに対して阻害活性を有する三環式誘導体化合物に係り、さらに詳しくは、PARP−1、タンキラーゼ−1またはタンキラーゼ−2に対して優れた阻害活性を有する三環式誘導体化合物、その製造方法及びそれを含む薬学的組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
ポリ(ADP−リボース)ポリメラーゼ(PARP)は、PARP−1、PARP−2、PARP−3、PARP−4(vPARP)、PARP−5(タンキラーゼ−1、タンキラーゼ−2)、PARP−7、PARP−10などの約17種のタンパク質からなる[Curr Pharm Des.、13(9)、933〜962、2007]。これらは、すべてそれらの触媒ドメインにおいては特定のレベルの相同性を示すが、細胞で作用する機能は異なっている[BioEssays.、26(8)、882〜893、2004]。
【0003】
PARP−1及びPARP−2に起因する多くの機能のうちの主なものは、ADP−リボシル化によるDNA修復を容易に行うことであり、多くのDNA修復タンパク質の数を調整することである。PARPの活性化は、放射線、酸素フリーラジカル、または酸化窒素(NO)などに露出した後に、一本鎖DNA切断によって誘導される。DNAが損傷した場合には、PARPが活性化されて一本鎖DNA切断を修復するため、癌治療の際の様々なタイプで発生する可能性のある抵抗性に寄与することができる。特に、PARP阻害剤は、BRCA−1及びBRCA−2のような二本鎖DNA切断の修復因子が欠乏した腫瘍の特異的死滅に有用なものであると報告されていて、二本鎖DNA切断修復因子に異常がある乳癌、卵巣癌、前立腺癌などの様々な癌種の患者オーダーメード型抗癌剤として開発されている[Nature、434、913〜916、2005; Cancer Biology&Therapy、4、934〜936、2005]。また、PARP阻害剤は、併用投与時に既存の化学療法に用いられる抗癌薬の効能を強めるということが明らかになっている[Pharmacological Research、52、25〜33、2005; Mol Cancer Ther、2、371〜382、2003; Clin Cancer Res、6、2860〜2867、2000]。PARP阻害剤の効能を強める抗癌薬には、白金化合物(シスプラチンおよびカルボプラチン)、トポイソメラーゼ阻害剤(イリノテカンおよびトポテカン)およびテモゾロミドなどがある。
【0004】
また、PARPの阻害が脳損傷に対する抵抗性(resistance)を強化させるということが知られている。脳梗塞が起きて脳の血管が詰まると脳の血管に酸素が届きにくくなり、この時に多く放出されたグルタミン酸は、グルタミン酸受容体を過剰活性化させて活性酸素を過剰生成してDNAの損傷をもたらす。脳梗塞におけるDNAの損傷によるPARPの活性化は、過量のNAD+を急激に消費させて脳細胞にエネルギーを枯渇させて、虚血性脳損傷(ischemic Brain Injury)を誘発すると考えられている[Cereb Blood Flow Metab.、17(11)、1143〜1151、1997]。PARP阻害剤は、虚血性脳損傷だけでなく、癲癇、脳卒中、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、ハンチントン病、精神分裂病、慢性または急性の痛み、虚血性脳損傷、低酸素症後の神経細胞の損失、外傷および神経損傷を含む様々な神経疾患と心血管系(cardiovascular)疾患の治療に用いることができる。
【0005】
さらに、PARP阻害剤は、マクロファージ、P型セレクチンでの誘導可能酸化窒素合
成酵素(iNOS)および内皮細胞での細胞間接着分子−1(ICAM−1)の生成を抑制する。このような活性は、PARP阻害剤によって示された強力な抗炎症効果の基礎となる。のみならず、PARP阻害は、好中球の損傷組織への転座及び浸透を防止することにより、壊死を減少させることができる。したがって、PARP阻害剤は、炎症性の症状の治療にも有用である。最近では、糖尿による神経病症(diabetic neuropathy)の治療にもPARP阻害剤の治療可能性が示唆されている[Diabetes.54(12)、3435〜3441、2005]。
【0006】
一方、PARP−5であるタンキラーゼ−1、タンキラーゼ−2は、Wnt/β−catenin信号経路、DNAの修復過程および細胞周期に関連性の高い有糸分裂に関与するものであると知られている[Biochimica et Biophysica Acta、1846、201〜205、2014]。また、タンキラーゼ−1、タンキラーゼ−2は、TRF−1をADP−リボシル化してテロメア(telomere)の長さの陽性調節因子として機能し、テロメラーゼ(telomerase)によってテロメアの伸長を許容する。このため、タンキラーゼ−1、タンキラーゼ−2の阻害は、Wnt/β−catenin信号経路、DNAの修復過程およびテロメア(telomere)の伸長を阻害してPARP−1とは異なる機序により抗癌効果を示すことができる[Nature Reviews Drug Discovery、11、923〜936、2012]。
【0007】
そこで、本発明者らは、ポリ(ADP−リボース)ポリメラーゼ(PARP)の活性によって誘発される各種疾患の治療に使用可能なPARP−1阻害剤またはタンキラーゼ阻害剤である三環式誘導体化合物を合成し、前記化合物がPARP−1、タンキラーゼ−1またはタンキラーゼ−2に対して優れた阻害活性を示すことを確認し、本発明を完成するに至った。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】Curr Pharm Des.、13(9)、933〜962、2007年
【非特許文献2】BioEssays.、26(8)、882〜893、2004
【非特許文献3】Nature、434、913−916、2005
【非特許文献4】Cancer Biology&Therapy、4、934〜936、2005
【非特許文献5】Pharmacological Research、52、25〜33、2005
【非特許文献6】Mol Cancer Ther、2、371〜382、2003
【非特許文献7】Clin Cancer Res、6、2860〜2867、2000
【非特許文献8】Cereb Blood Flow Metab.、17(11)、1143〜1151、1997
【非特許文献9】Diabetes.54(12)、3435〜3441、2005
【非特許文献10】Nature Reviews Drug Discovery、11、923〜936、2012
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、PARP−1、タンキラーゼ−1またはタンキラーゼ−2に対して優れた阻害活性を有する三環式誘導体化合物及びその製造方法を提供することである。
【0010】
本発明の他の目的は、前記三環式誘導体化合物を有効成分として含むPARP−1、タンキラーゼ−1またはタンキラーゼ−2の活性によって誘発される各種疾患の予防または治療のための薬学的組成物を提供することである。
【0011】
本発明のまた他の目的は、PARP−1、タンキラーゼ−1またはタンキラーゼ−2の活性によって誘発される各種疾患の予防または治療用薬剤の製造のための前記三環式誘導体化合物の用途を提供するすることである。
【0012】
本発明のまた他の目的は、前記三環式誘導体化合物を投与してPARP−1、タンキラーゼ−1またはタンキラーゼ−2の活性によって誘発される各種疾患を予防または治療する方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明では、三環式誘導体化合物を合成し、前記誘導体化合物がPARP−1、タンキラーゼ−1またはタンキラーゼ−2の活性を抑制することにより、PARP−1、タンキラーゼ−1またはタンキラーゼ−2の活性によって誘発される各種疾患の治療に非常に効果的であり、生体安定性があることを確認した。
【0014】
三環式誘導体化合物
本発明は、下記化学式1で表される三環式誘導体化合物、その光学異性体、そのラセミ体またはその薬学的に許容可能な塩を提供する:
【0015】
【化1】
【0016】
化学式1中、
Lは、−CH−または−C(=O)−であり、
は、H、ハロゲン原子またはC−Cアルコキシであり、
及びRは、それぞれ独立してHまたはC−Cアルキルであり、またはR及びRは、互いに連結されて環を形成することができ、
A環は、アリールまたはヘテロ原子を1〜3個含むヘテロアリールであり{ここで、前記アリールおよびヘテロアリールは、それぞれ独立して非置換されるか、一つ以上のHがハロゲン原子、−CN、−CF、−C−Cアルキル、−C−Cアルコキシ、−CH−OR、−C(=O)−R、−C(=O)−OR、−S(=O)−R、−NH−C(=O)−R、−NO、−NR及び−C(=O)−NRからなる群から選択された置換基で置換され得る。}、
、R及びRは、それぞれ独立してHまたはC1―アルキルであり、
は、C1―アルキルまたはC3−シクロアルキルである。
【0017】
本発明において、前記ハロゲン原子は、F、ClまたはBrのうちから選択されることが好ましいが、これに限定されるものではない。
【0018】
本発明の一実施様態によれば、
Lは、−CH−または−C(=O)−であり、
は、H、ハロゲン原子またはC−Cアルコキシであり、
及びRは、それぞれ独立してHまたはC−Cアルキルであり、またはR及びRは、互いに連結されて環を形成することができ、
A環は、アリールまたはヘテロ原子を1〜3個含むヘテロアリールであり{ここで、前記アリールは、一つ以上のHがハロゲン原子、−CN、−CF、−C−Cアルキル、−C−Cアルコキシ、−C(=O)−R、−NH−C(=O)−R、−NO及び−C(=O)−NRからなる群から選択された置換基で置換されたものであり、ヘテロアリールは、非置換されるか、一つ以上のHがハロゲン原子、−CN、−C−Cアルキル、−C−Cアルコキシ、−CH−OR、−C(=O)−OR、−S(=O)−R及び−C(=O)−NRからなる群から選択された置換基で置換され得る。}、
は、C1―アルキルであり、
は、Hであり、
は、C−CアルキルまたはC−Cシクロアルキルであり得る。
また、本発明の他の実施様態によれば、
Lは、−CH−または−C(=O)−であり、
は、Hまたはハロゲン原子であり、
及びRは、それぞれ独立してHまたはC−Cアルキルであり、またはRとRは、互いに連結されて環を形成することができ、
A環は、アリールまたはヘテロ原子を1〜3個含むヘテロアリールであり{ここで、前記アリールは、一つ以上のHがハロゲン原子、−CN、−C−Cアルキル、−C−Cアルコキシ、−C(=O)−R、−NO及び−C(=O)−NRからなる群から選択された置換基で置換されたものであり、ヘテロアリールは、非置換されるか、一つ以上のHがハロゲン原子、−CN、−C−Cアルキル、−C−Cアルコキシ、−C(=O)−OR、−S(=O)−R及び−C(=O)−NRからなる群から選択された置換基で置換され得る。}、
は、C1―アルキルであり、
は、Hであり、
は、C1―アルキルまたはC3−シクロアルキルであり得る。
【0019】
本発明の一実施様態によれば、前記R及びRは、それぞれ独立してHまたはC−Cアルキルであり得る。このとき、前記A環は、少なくとも一つ以上の置換基で置換されるものであることが好ましい。
【0020】
本発明の他の実施様態によれば、前記R及びRは、互いに連結されて環を形成することができる。
【0021】
また、本発明において、前記アリールはベンゼン環であり、ヘテロアリールは単環式環または二環式環であり得る。前記単環式環は、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、チオフェン、チアゾール、チアジアゾール、オキサゾールおよびオキサジアゾールからなる群から選択された環であることが好ましく、前記二環式環は、インドール、インダゾール、シクロペンタピリジン、ジヒドロシクロペンタピリジン、プロピリジン、ジヒ
ドロフロピリジン、オキサゾロピリジン、ベンゾオキサゾールおよびベンゾイソオキサゾールからなる群から選択された環であることが好ましい。
【0022】
本発明の化学式1の三環式誘導体化合物のうちの好ましい化合物は、具体的に下記の通りである。
【0023】
1)8−{[4−(4−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
2)8−{[4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−10−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
3)10−エトキシ−8−{[4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
4)10−エトキシ−8−{[4−(ピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
5)10−エトキシ−8−{[4−(ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
6)10−エトキシ−8−{[4−(5−フルオロピリミジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
7)10−エトキシ−8−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
8)10−エトキシ−8−{[4−(6−フルオロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
9)10−エトキシ−8−{[4−(3−フルオロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
10)8−{[4−(5−クロロ−3−フルオロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−10−エトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
11)10−エトキシ−8−{[4−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
12)8−({4−[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペラジン−1−イル}メチル)−10−エトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
13)8−{[4−(5−クロロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−10−エトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
14)8−{[4−(6−クロロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−10−エトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
15)8−{[4−(3−クロロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−10−エトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
16)8−{[4−(5−ブロモピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−10−エトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
17)10−エトキシ−8−{[4−(3−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
18)6−{4−{(10−エトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−N−メチルニコチンアミド;
19)6−{4−{(10−エトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−N−エチルニコチンアミド;
20)N−シクロプロピル−6−{4−[(10−エトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ニコチンアミド;
21)8−{[4−(4−クロロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−10−エトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
22)8−{[4−(4−ブロモフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−10−エトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
23)4−{4−[(10−エトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニトリル;
24)3−フルオロ−4−{4−[(10−エトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニトリル;
25)3−クロロ−4−{4−[(10−エトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニトリル;
26)4−{4−[(10−エトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−3−メチルベンゾニトリル;
27)10−エトキシ−8−{[4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
28)4−{4−[(10−エトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−3,5−ジフルオロベンゾニトリル;
29)4−{4−[(10−エトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−2−フルオロベンゾニトリル;
30)4−{4−[(10−エトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−N−エチルベンズアミド;
31)4−{4−[(10−エトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−2−フルオロ−N−メチルベンズアミド;
32)4−{4−[(10−エトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−N
−エチル−2−フルオロベンズアミド;
33)3−クロロ−4−{4−[(10−エトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−N−エチルベンズアミド;
34)3−クロロ−N−シクロプロピル−4−{4−[(10−エトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンズアミド;
35)3−クロロ−4−{4−[(10−エトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−N−メチルベンズアミド;
36)4−{4−[(10−エトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−N,3−ジメチルベンズアミド;
37)4−{4−[(10−エトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−N−エチル−3−メチルベンズアミド;
38)N−シクロプロピル−4−{4−[(10−エトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−3−メチルベンズアミド;
39)10−メトキシ−8−{[4−(ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
40)10−メトキシ−8−{[4−(3−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
41)8−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−10−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
42)4−{4−[(10−メトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニトリル;
43)8−{[4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−10−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
44)4−{4−[(10−メトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−3−メチルベンゾニトリル;
45)3−フルオロ−4−{4−[(10−メトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニトリル;
46)3,5−ジフルオロ−4−{4−[(10−メトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニトリル;
47)2−フルオロ−4−{4−[(10−メトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニトリル;
48)8−{[4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
49)8−{[4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オ
ン;
50)3−フルオロ−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニトリル;
51)3−クロロ−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニトリル;
52)3−ブロモ−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニトリル;
53)3−メチル−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニトリル;
54)3−メトキシ−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニトリル;
55)8−({4−[4−(ジエチルアミノ)−2−フルオロフェニル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5−(6H)−オン;
56)3−アセチル−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニトリル;
57)4−フルオロ−2−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニトリル;
58)3,5−ジフルオロ−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニトリル;
59)8−{[4−(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
60)2−フルオロ−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニトリル;
61)2−クロロ−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニトリル;
62)4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−2−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル;
63)2−メチル−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニトリル;
64)N−エチル−3−メチル−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンズアミド;
65)N−シクロプロピル−3−メチル−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンズアミド;
66)3−フルオロ−N−メチル−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘ
キサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンズアミド;
67)N−エチル−3−フルオロ−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンズアミド;
68)N−(3−フルオロ−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}フェニル)プロピオンアミド;
69)N−シクロプロピル−3−フルオロ−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンズアミド;
70)3−クロロ−N−メチル−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンズアミド;
71)3−クロロ−N−エチル−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンズアミド;
72)3−クロロ−N−シクロプロピル−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンズアミド;
73)3−ブロモ−N−メチル−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンズアミド;
74)3−ブロモ−N−エチル−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンズアミド;
75)3−ブロモ−N−シクロプロピル−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンズアミド;
76)2−フルオロ−N−メチル−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンズアミド;
77)N−エチル−2−フルオロ−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンズアミド;
78)N−シクロプロピル−2−フルオロ−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンズアミド;
79)N−エチル−2−フルオロ−N−メチル−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンズアミド;
80)2−クロロ−N−メチル−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンズアミド;
81)2−クロロ−N−エチル−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンズアミド;
82)2−クロロ−N−シクロプロピル−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンズアミド;
83)エチル2−クロロ−5−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾエート;
84)N−エチル−3,5−ジフルオロ−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンズアミド;
85)N−シクロプロピル−3,5−ジフルオロ−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンズアミド;
86)8−{[4−(ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
87)8−({4−[4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
88)8−({4−[3−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
89)6−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ニコチノニトリル;
90)8−{[4−(3−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;91)8−{[4−(5−フルオロ−3−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
92)8−{[4−(ピラジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
93)8−{[4−(6−クロロピリダジン−3−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
94)8−{[4−(3,5−ジクロロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
95)N−メチル−6−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ニコチンアミド;
96)N−エチル−6−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ニコチンアミド;
97)N−シクロプロピル−6−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ニコチンアミド;
98)8−{[4−(チアゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
99)エチル2−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}チアゾール−4−カルボン酸塩;
100)N−エチル2−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}チアゾール−4−カルボキサミド;
101)2−フルオロ−4−{8−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ
ベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]−3,8−ジアザビシクロ[3,2,1]オクタン−3−イル}ベンゾニトリル;
102)6−{8−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]−3,8−ジアザビシクロ[3,2,1]オクタン−3−イル}ニコチノニトリル;
103)2−フルオロ−4−{(1S,4S)−5−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル}ベンゾニトリル;
104)6−{(1S,4S)−5−[(オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル}ニコチノニトリル;
105)10−エトキシ−8−{[4−(5−フルオロピリミジン−2−イル)−2−メチルピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
106)10−エトキシ−8−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)−2−メチルピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
107)3−フルオロ−4−{3−メチル−4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニトリル;
108)(R)−3−フルオロ−4−{3−メチル−4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニトリル;
109)(S)−3−フルオロ−4−{3−メチル−4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニトリル;
110)(R)−3−フルオロ−4−{2−メチル−4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニトリル;
111)2−フルオロ−4−{3−メチル−4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニトリル;
112)(R)−2−フルオロ−4−{3−メチル−4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニトリル;
113)(S)−2−フルオロ−4−{3−メチル−4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニトリル;
114)(R)−2−フルオロ−4−{2−メチル−4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニトリル;
115)8−({4−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,2]ナフチリジン−5(6H)−オン;
116)6−{4−[(10−エトキシ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ニコチノニトリル;
117)8−({4−[2−クロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
118)8−({4−[3−クロロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
119)8−{[4−(3−フルオロ−4−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
120)8−{[4−(5−クロロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
121)8−({4−[5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
122)8−({4−[5−(メチルスルホニル)ピリジン−2−イル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
123)5−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ピコリノニトリル;124)2−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}イソニコチノニトリル;
125)2−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ニコチノニトリル;126)6−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ピコリノニトリル;127)8−{[4−(4−メトキシピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
128)8−({4−[5−(メトキシメチル)−ピリジン−2−イル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
129)5−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ピラジン−2−カルボニトリル;
130)8−{[4−(6−メチルピリダジン−3−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
131)8−{[4−(6−メトキシピリダジン−3−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
132)6−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ピリダジン−3−カルボニトリル;
133)5−クロロ−6−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ニコチノニトリル;
134)6−クロロ−4−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ニコチノニトリル;
135)4−クロロ−6−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ニコチ
ノニトリル;
136)5−クロロ−2−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}イソニコチノニトリル;
137)4−メトキシ−6−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ニコチノニトリル;
138)8−{[4−(5−ブロモ−4−メトキシピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
139)2−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}チアゾール−4−カルボニトリル;
140)5−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}チオフェン−2−カルボニトリル;
141)エチル2−{4−[((5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}チアゾール−5−カルボン酸塩;
142)2−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}チアゾール−5−カルボニトリル;
143)5−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−1,3,4−チアジアゾール−2−カルボニトリル;
144)2−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}オキサゾール−4−カルボニトリル;
145)5−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−1,2,4−チアジアゾール−3−カルボニトリル;
146)5−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−1,3,4−オキサジアゾール−2−カルボニトリル;
147)8−{[4−(5−クロロベンゾ[d]オキサゾール−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
148)8−{[4−(2−メチルベンゾ[d]オキサゾール−6−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
149)8−{[4−(3−メチルベンゾ[d]イソオキサゾール−5−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
150)8−{[4−(1H−インドール−6−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;151)8−{[4−(1H−インダゾール−5−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
152)8−{[4−(1H−インダゾール−6−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン

153)8−{[4−(ベンゾ[d]イソオキサゾール−5−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
154)8−{[4−(オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
155)8−{[4−(オキサゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
156)8−{[4−(2,3−ジヒドロフロ[2,3−b]ピリジン−6−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
157)1−{4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−6,7−ジヒドロ−5H−シクロペンタ[c]ピリジン−4−カルボニトリル;
158)8−{[3−(ピラジン−2−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
159)6−{3−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)ニコチノニトリル;
160)8−{[3−(6−クロロピリダジン−3−イル)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
161)3−フルオロ−4−{(1S,4S)−5−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル}ベンゾニトリル;
162)8−{[(1S,4S)−5−(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
163)8−{[(1S,4S)−5−(6−クロロピリダジン−3−イル)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル]メチル}−10−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
164)10−フルオロ−8−{[(1S,4S)−5−(ピリダジン−2−イル)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
165)(S)−2−フルオロ−4−{2−メチル−4−[(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ベンゾニトリル;
166)10−フルオロ−8−{[4−(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
167)10−フルオロ−8−{[4−(ピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
168)10−フルオロ−8−{[4−(3−メチルピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
169)10−フルオロ−8−{[4−(5−フルオロピリジン−2−イル)ピペラジン
−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
170)6−{4−[(10−フルオロ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル]メチル}ピペラジン−1−イル)ニコチノニトリル;
171)2−{4−[(10−フルオロ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル]メチル}ピペラジン−1−イル)チアゾール−5−カルボニトリル;
172)10−フルオロ−8−{[4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
173)2−フルオロ−4−{[4−(10−フルオロ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル]メチル}ピペラジン−1−イル)ベンゾニトリル;
174)4−{[4−(10−フルオロ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル]メチル}ピペラジン−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル;
175)10−フルオロ−8−{[4−(4−フルオロ−2−メチルフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
176)3−フルオロ−4−{4−[(10−フルオロ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル]メチル}ピペラジン−1−イル)ベンゾニトリル;
177)6−{(1S,4S)−5−[(10−フルオロ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル}ニコチノニトリル;
178)10−フルオロ−8−{[4−(ピラジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)オン;
179)8−{[4−(5−クロロピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−10−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
180)5−{4−[(10−フルオロ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ピコリノニトリル;
181)8−{[4−(6−クロロピリダジン−3−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−10−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン;
182)6−{4−[(10−フルオロ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}ピリダジン−3−カルボニトリル;
183)5−{4−[(10−フルオロ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}チオフェン−2−カルボニトリル;
184)6−{8−[(10−フルオロ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]−3,8−ジアザビシクロ[3,2,1]オクタン−3−イル}ニコチノニトリル;
185)4−{4−[(10−フルオロ−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−イル)メチル]ピペラジン−1−イル}−3−メトキシベンゾニトリル;
186)5−[4−(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−カルボニル)ピペラジン−1−イル]チオフェン−2−カルボニトリル;
187)6−[4−(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−カルボニル)ピペラジン−1−イル]ニコチノニトリル;
188)2−[4−(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−カルボニル)ピペラジン−1−イル]チアゾール−4−カルボニトリル;または
189)2−[4−(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−カルボニル)ピペラジン−1−イル]チアゾール−5−カルボニトリル。
【0024】
本発明において、薬学的に許容可能な塩としては、薬学的に許容可能な遊離酸(free acid)によって形成された酸付加塩が有用である。酸付加塩は、通常の方法、例えば、化合物を過量の酸水溶液に溶解させ、この塩を水混和性有機溶媒、例えば、メタノール、エタノール、アセトンまたはアセトニトリルを用いて沈殿させて製造する。同モル量の化合物及び水中の酸またはアルコール(例えば、グリコールモノメチルエーテル)を加熱し、次いで混合物を蒸発させて乾燥させるか、または析出された塩を吸引濾過することができる。
【0025】
このとき、遊離酸としては、有機酸及び無機酸を使用することができ、無機酸としては、塩酸、リン酸、硫酸、硝酸などを使用することができ、有機酸としては、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、マレイン酸(maleic acid)、コハク酸、シュウ酸、安息香酸、酒石酸、フマル酸(fumaric acid)、マンデル酸、プロピオン酸(propionic acid)、クエン酸(citric acid)、乳酸(lactic acid)、グリコール酸(glycollic acid)、グルコン酸(gluconic acid)、ガラクツロン酸、グルタミン酸、グルタル酸(glutaric acid)、グルクロン酸(glucuronic acid)、アスパラギン酸、アスコルビン酸、カルボン酸、バニリン酸、ヨウ化水素酸などを使用することができるが、それに限定されない。
【0026】
また、塩基を用いて薬学的に許容可能な金属塩を作ることができる。アルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩は、例えば、化合物を過量のアルカリ金属水酸化物またはアルカリ土類金属水酸化物溶液中に溶解させ、非溶解化合物塩をろ過した後、ろ液を蒸発、乾燥させて得る。このとき、金属塩としては、特にナトリウム、カリウムまたはカルシウム塩を製造することが製薬上適しているが、これらに限定されるものではない。また、これに対応する銀塩は、アルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩を適当な銀塩(例えば、硝酸銀)と反応させて得ることができる。
【0027】
前記化学式1の化合物の薬学的に許容可能な塩は、別に指示されない限り、化学式1の化合物に存在可能な酸または塩基性基の塩を含む。例えば、薬学的に許容可能な塩としては、ヒドロキシ基のナトリウム、カルシウム、カリウム塩などが挙げられ、アミノ基の他の薬学的に許容可能な塩としては、ヒドロブロマイド、硫酸塩、水素硫酸塩、リン酸塩、水素リン酸塩、二水素硫酸塩、酢酸塩、コハク酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、乳酸塩、マンデル酸塩、メタンスルホン酸(メシル酸)塩およびp−トルエンスルホン酸(トシル酸)塩などがあるが、これに限定されるものではなく、本発明の目的に合致するいかなる塩も使用できることは、通常の技術者には自明なものであり、このような塩は、当業界に知られている通常の塩の製造方法を用いて製造することができる。
【0028】
また、前記化学式1の化合物は、非対称中心を有するので、異なる鏡像異性体の形態で
存在し得る。化学式1の化合物のすべての光学異性体および(R)または(S)型立体異性体、及びこれらの混合物も、本発明の範囲内に含まれる。本発明は、ラセミ体、1つ以上の鏡像異性体の形態、1つ以上の部分の立体異性体の形態、又はこれらの混合物の用途を含み、当業界で知られている異性体の分離方法や製造過程を含む。
【0029】
三環式誘導体化合物の製造方法
また、本発明は、前記化学式1で表される三環式誘導体化合物、その光学異性体、そのラセミ体またはその薬学的に許容可能な塩の製造方法を提供する。
【0030】
好ましくは、前記化学式1の化合物は、下記の反応式に示される方法により製造することができるが、このような製造方法に限定されるものではない。特に、当業者であれば、当該分野における公知の技術を用いて様々な方法によって本発明の前記化学式1の化合物を製造することができるということを十分に理解できる。
【0031】
下記の反応式は、本発明による代表的な化合物の製造方法を製造ステップ別に示すものであり、本発明の各種化合物は、反応式1〜3の製造過程で用いられる試薬、溶媒および反応順序を変更するなどの変更や修正によって製造され得る。
【0032】
製法1
具体的には、本発明は、下記反応式1のように、
(1)化学式2のニコチン酸化合物を酸塩化物(acid chloride)に変化させる試薬を用いて酸塩化物を製造し、化学式3のアニリンとアミド化反応(amidation reaction)を行うか、化学式2のニコチン酸化合物と化学式3のアニリンとをカップリング反応(coupling reaction)により化学式4の化合物を製造するステップと;
(2)ステップ1で製造した化学式4の化合物に保護基(protection group)を導入してN−保護された化学式5の化合物を製造するステップと;
(3)ステップ2で製造した化学式5の化合物を金属−触媒下で環化反応させて化学式6の化合物を製造するステップと;
(4)ステップ3で製造した化学式6の化合物を水素及びパラジウム(Pd)触媒下で環−還元反応させて化学式7の化合物を製造するステップと;
(5)ステップ4で製造した化学式7の化合物を水素化アルミニウムリチウム(lithium aluminium hydride:LAH)などの還元剤(reducing agent)を用いて化学式8の化合物を製造するステップと;
(6)ステップ5で製造した化学式8の化合物をハロゲン化及びアミン化合物とのアミノ化反応(amination reaction)を介して化学式9の化合物を製造するステップと;
(7)ステップ6で製造した化学式9の化合物の保護基(protection group)を脱保護して化学式1aの化合物を製造するステップと;を含む方法により、本発明の三環式誘導体、その光学異性体、そのラセミ体またはその薬学的に許容可能な塩を製造することができる。
【0033】
【化2】
【0034】
前記反応式1中、
Xは、ハロゲン原子であり、
Yは、H、C1―アルコキシまたはハロゲン原子であり、
Alkは、C1―10の直鎖または側鎖アルキルであり、
proは、アリール基、ベンジル基、ベンジルオキシメチル基、パラメトキシベンジル基(PMB)およびメトキシメチル基(MOM)からなる群から選択された保護基であり、
Bは、
【化3】
であり、
A環、R及びRは、前記定義した通りである。
【0035】
各ステップについて具体的に説明すると、次の通りである。
ステップ1においては、商業的に容易に確保することができるニコチン酸である化学式2の化合物に、塩化チオニルまたは塩化オキサリルなどのカルボン酸を酸塩化物(acid chloride)に変化させる試薬を用いて酸塩化物を製造する。この反応は、溶媒を使用しないかまたは反応に悪影響を及ぼさないジクロロメタン、クロロホルム、トルエンなどの溶媒を用いて行う。反応温度は特に限定されるものではないが、 一般に反応は、常温乃至加温下で行ってもよく、好ましくは加温で行う。生成された酸塩化物とアニ
リンである化学式3の化合物の一般的なアミド化反応(amidation reaction)を介して化学式4の化合物を製造する。この反応は、塩基を使用せずに行うことができるが、一般的には、アミド化反応に使用可能な塩基であるピリジン、トリエチルアミン、ジエチルイソプロピルアミンなどの有機アミンの存在下で反応に悪影響を及ぼさないジクロロメタン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、トルエン、N,N−ジメチルホルムアミド等を用いて行う。反応温度は特に限定されるものではないが、一般に反応は、冷温乃至常温下で行ってもよく、好ましくは常温下で行う。他の方法によれば、2−ハロニコチン酸(化学式2)と置換された−アニリン(化学式3)にカップリング試薬(coupling reagent)を用いて反応させる一般的なアミド化反応(amidation reaction)を介して化学式4の化合物を製造する。一般に、カップリング試薬(coupling reagent)としては、商業的に容易に入手できる(1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(EDCI)、1,3−ジシクロヘキシルカルボイミド(DCC)、 1,1−カルボニルジイミダゾールなどを用いる。この反応は、塩基を使用せずに行うことができるが、アミド化反応に使用可能な一般的な塩基である4−ジメチルアミノピリジン、ピリジン、トリエチルアミン、ジエチルイソプロピルアミン、N−メチルモルホリンまたはジメチルフェニルアミンなどの存在下で、反応に悪影響を及ぼさない溶媒であるアセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジクロロメタン等を用いて行う。反応温度は特に限定されるものではないが、一般に反応は、冷温乃至加温下で行ってもよく、好ましくは冷温または常温で行う。
【0036】
ステップ2においては、前記ステップ1で製造した化学式4の化合物に保護基(protection group)を導入してN−保護されたアミド中間生成物である化学式5の化合物を合成する。保護基(protection group)としては、メトキシメチル(MOM)、ベンジルオキシメチル(BOM)などのアルコキシメチル、またはベンジル(Bn)やp−メトキシベンジル(PMB)などが導入できる。この反応には、塩基としては、水素化ナトリウム、カリウムt−ブトキシド、炭酸カリウム、水酸化ナトリウムなどを用い、溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさないテトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、トルエン、ジクロロメタン、水などを用いるかこれらの混合溶媒を用いる。反応温度は特に限定されるものではないが、一般に反応は、冷温乃至加温下で行ってもよく、好ましくは常温で行う。
【0037】
ステップ3においては、前記ステップ2で製造したN−保護されたアミド中間生成物である化学式5の化合物を金属−触媒下で環化反応して化学式6の化合物を製造する。この反応の場合、金属−触媒としては、典型的にはパラジウム(0)またはパラジウム(II)を用い、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)((PPhPd)、酢酸パラジウム(II)(Pd(OAc))、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(Pddba)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)塩(PdCl(PPh)などを用いることができる。この反応は、リガンド(ligand)を使用せずに行うことができるが、一般的には金属−触媒下で環化反応に使用されるリガンド(ligand)であるトリフェニルホスフィン(PPh、トリブチルホスフィン(BuP)、1,2−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(DPPP)または(R)−2,2'−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1'−ビナフチル((R)−biNAP)などを用いて反応を行う。このとき、使用可能な塩基としては、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸銀、ジエチルイソプロピルアミンなどが挙げられ、反応に悪影響を及ぼさないN,N−ジメチルホルムアミド、ベンゼン、キシレン、アセトニトリルなどの溶媒を用いて反応を行う。反応温度は特に限定されるものではないが、一般に反応は、常温乃至加温下で行ってもよく、好ましくは加温で行う。
【0038】
ステップ4においては、前記ステップ3で製造した化学式6の化合物を水素とパラジウ
ム(Pd)触媒下で環−還元して化学式7の化合物を製造する。この反応は、反応に悪影響を及ぼさないアルコール、クロロホルム、ジクロロメタン、酢酸エチルなどの有機溶媒及びこれらの混合溶媒を用いて行う。これらの反応温度は特に限定されるものではないが、一般に反応は、常温で行う。
【0039】
ステップ5においては、前記ステップ4で製造した化学式7の化合物を水素化アルミニウムリチウム(LAH)または水素化ホウ素ナトリウム(NaBH)などの還元剤(reducing agent)を用いて化学式8の化合物に還元させる。一般に、還元剤(reducing agent)としては、商業的に容易に入手できる水素化アルミニウムリチウム(LAH)、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH)、水素化ジイソブチルアルミニウム(DIBAL−H)などを用いることができる。また、前記反応は、好ましくは、反応に悪影響を及ぼさない溶媒の存在下で行い、このような目的で商用可能な溶媒の例としては、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、アルコールなどがある。反応温度は、特に限定されるものではないが、一般に反応は、冷温乃至加温下で行ってもよく、好ましくは冷温または常温で行う。
【0040】
ステップ6においては、前記ステップ5で製造した化学式8の化合物のハロゲン化およびアミン化合物とのアミノ化により化学式9の化合物を製造する。このとき、ハロゲン化合物の転換は、一般にヒドロキシ基をハロゲンに転換させるトリブロモホスフィン、テトラブロモメタン、塩化チオニル等を用いて、反応に悪影響を及ぼさない溶媒であるクロロホルム、アセトニトリル、ジクロロメタンなどの存在下で行うことができ、反応温度は特に限定されるものではないが、一般に反応は、冷温乃至常温下で行う。また、前記ハロゲン化合物の一般的なアミノ化反応(amination reaction)を介して化学式9の化合物を製造することができる。通常アミノ化反応に使用可能な塩基であるピリジン、トリエチルアミン、ジエチルイソプロピルアミンなどの有機アミンまたは炭酸カリウムなどの存在下で、反応に悪影響を及ぼさないメタノールまたはエタノールなどのアルコール、ジクロロメタン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、トルエン、N,N−ジメチルホルムアミド等を用いて反応を行う。反応温度は特に限定されるものではないが、一般に反応は、冷温乃至加温下で行ってもよく、好ましく常温乃至加温で行う。
【0041】
ステップ7においては、前記ステップ6で製造した化学式9の化合物を、一般的な有機合成において公知の方法によって脱保護反応させて化学式1aの三環式誘導体化合物を製造する。
【0042】
製法2
また、本発明は、下記反応式2のように、
(1)反応式1のステップ5で製造した化学式8の化合物の保護基(protection group)を脱保護反応により除去して化学式10の化合物を製造するステップと;
(2)前記ステップ1で製造した化学式10の化合物のハロゲン化およびアミン化合物とのアミノ化反応(amination reaction)により化学式1aの化合物を製造するステップと;を含む方法により、本発明の三環式誘導体化合物、その光学異性体、そのラセミ体またはその薬学的に許容可能な塩を製造することができる。
【0043】
【化4】
【0044】
前記反応式2中、Y、B、proは、前記定義した通りである。
各ステップについて具体的に説明すると、次の通りである。
【0045】
ステップ1においては、反応式1のステップ5で製造した化学式8の化合物を、一般的な有機合成において公知の方法によって脱保護反応させて化学式10の化合物を製造する。
【0046】
ステップ2においては、前記ステップ1で製造した化学式10の化合物のハロゲン化およびアミン化合物とのアミノ化により化学式1aの化合物を製造する。このとき、ハロゲン化合物の転換は、一般にヒドロキシ基をハロゲンに転換させるトリブロモホスフィン、テトラブロモメタン、塩化チオニル等を用いて、反応に悪影響を及ぼさない溶媒であるクロロホルム、アセトニトリル、ジクロロメタンなどの存在下で行うことができ、反応温度は特に限定されるものではないが、一般に反応は、冷温乃至常温下で行う。また、前記ハロゲン化合物に一般的なアミノ化反応(amination reaction)を行い化学式9の化合物を製造することができる。通常アミノ化反応に使用可能な塩基であるピリジン、トリエチルアミン、ジエチルイソプロピルアミンなどの有機アミンまたは炭酸カリウムなどの存在下で、反応に悪影響を及ぼさないメタノールまたはエタノールなどのアルコール、ジクロロメタン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、トルエン、N,N−ジメチルホルムアミド等を用いて反応を行う。反応温度は特に限定されるものではないが、一般に反応は、冷温乃至加温下で行ってもよく、好ましく常温乃至加温で行う。
【0047】
製法3
また、本発明は、下記反応式3のように、
(1)反応式1のステップ4で製造した化学式7の化合物の保護基(protection group)を脱保護反応により除去して化学式11の化合物を製造するステップと;
(2)前記ステップ1で製造した化学式11の化合物に水酸化カリウム水溶液または水酸化ナトリウム水溶液を徐々に滴加して加水分解されたカルボン酸である化学式12の化合物を製造するステップと;
(3)前記ステップ2で製造した化学式12の化合物とアミン化合物とをカップリング反応させて化学式1bの化合物を製造するステップと;を含む方法により、本発明の三環式誘導体化合物、その光学異性体、そのラセミ体またはその薬学的に許容可能な塩を製造することができる。
【0048】
【化5】
【0049】
前記反応式3中、Y及びBは、前記化学式1で定義した通りであり、Alkは、C1―10の直鎖または側鎖アルキルであり、proは、アリール基、ベンジル基、ベンジルオキシメチル基、パラメトキシベンジル基(PMB)、メトキシメチル基(MOM)などの保護基であり、好ましくはパラメトキシベンジル基(PMB)またはメトキシメチル基(MOM)である。
各ステップについて具体的に説明すると、次の通りである。
【0050】
ステップ1においては、反応式1のステップ4で製造した化学式7の化合物を、一般的な有機合成において公知の方法によって脱保護反応させて化学式11の化合物を製造する。
【0051】
ステップ2においては、前記ステップ1で製造した化学式11の化合物に水酸化カリウム水溶液または水酸化ナトリウム水溶液を徐々に滴加して加水分解されたカルボン酸である化学式12の化合物を製造する。この反応は、反応に悪影響を及ぼさないメタノールやエタノールなどのアルコール溶媒下で行われ、反応温度は特に限定されるものではないが、一般に反応は、冷温乃至加温下で行ってもよく、好ましく常温下で行う。本反応は、一般的なエステルの加水分解条件下で行うことができる。
【0052】
ステップ3においては、前記ステップ2で製造した化学式12の化合物とアミン化合物とをカップリング試薬(coupling reagent)を用いて反応させる一般的なアミド化反応(amidation reaction)により化学式1bの化合物を製造する。一般に、カップリング試薬(coupling reagent)としては、商業的に容易に入手できる1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド(EDCI)、1,3−ジシクロヘキシルカボイミド(DCC)、 1,1−カルボニルジイミダゾールなどを用いる。この反応は、塩基を使用せずに反応を行うことができるが、アミド化反応に使用可能な一般的な塩基である4−ジメチルアミノピリジン、ピリジン、トリエチルアミン、ジエチルイソプロピルアミン、N−メチルモルホリンまたはジメチルフェニルアミンなどの存在下で、反応に悪影響を及ぼさない溶媒であるアセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジクロロメタン等を用いて反応を行う。反応温度は特に限定されるものではないが、一般に反応は、冷温乃至加温下で行ってもよく、好ましくは冷
温または常温下で行う。
【0053】
前記反応式で生成された目的化合物は、通常の方法、例えば、カラムクロマトグラフィー、再結晶化などの方法を用いて分離精製することができる。
【0054】
本発明の化学式1の化合物は、当該技術分野における通常の方法によって薬学的に許容可能な塩及び溶媒化物に製造することができる。
【0055】
三環式誘導体化合物を含む薬学的組成物、その用途、これを用いた治療方法
本発明は、下記化学式1で表される三環式誘導体化合物、その光学異性体、そのラセミ体またはその薬学的に許容可能な塩を有効成分として含む、PARP−1、タンキラーゼ−1またはタンキラーゼ−2活性により誘発される疾患の予防または治療のための薬学的組成物を提供する。
【0056】
【化6】
L、A環、R、R及びRは、前記定義した通りである。
【0057】
前記PARP−1、タンキラーゼ−1またはタンキラーゼ−2活性により誘発される疾患としては、神経因性疼痛、癇疾、脳卒中、アルツハイマー病、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、ハンチントン病、精神分裂病、慢性または急性の痛み、虚血性脳損傷、低酸素症後の神経細胞の損失、外傷および神経損傷、神経退化疾患、アテローム性動脈硬化症、高脂血症、心血管組織損傷、冠状動脈疾患、心筋梗塞症、狭心症、心臓性ショックなどの心血管系疾患、糖尿による神経病症、骨関節炎、骨粗鬆症または癌などを含むことができる。
【0058】
本発明の三環式誘導体またはその塩は、ポリ(ADP−リボース)ポリメラーゼの活性を抑制することにより、PARP−1、タンキラーゼ−1またはタンキラーゼ−2の活性により誘発される疾患、特に神経因性疼痛、神経退化疾患、心血管系疾患、糖尿による神経病症、炎症性疾患、骨粗鬆症または癌の予防または治療に有用に用いることができる。
【0059】
本発明の薬学的組成物は、ラット、マウス、家畜、人間などの哺乳動物に多様な経路に投与することができる。本発明において、薬学的組成物の投与経路としては、口腔、静脈内、筋肉内、動脈内、骨髄内、硬膜内、心臓内、経皮、皮下、腹腔内、鼻腔内、腸管、局所、舌下または直腸が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0060】
また、薬学的組成物の投与方法としては、経口および非経口投与が好ましい。本明細書で用いられる用語「非経口」は、皮下、皮内、静脈内、筋肉内、関節内、滑液嚢内、胸骨
内、硬膜内、病巣内および頭蓋骨内の注射または注入技術を含む。
【0061】
本発明による薬学的組成物には、1つ以上の薬学的に許容される担体、1つ以上の賦形剤および/または希釈剤をさらに含むことができる。
【0062】
薬学的に適した担体の非限定的例には、固形物および/または液状物、例えば、エタノール、グリセロール、水などが含まれる。当該治療組成物中の担体の量は、治療組成物または治療学的組成物の総重量を基準として、約5〜約99重量%の範囲であり得る。適切な薬学的に許容される賦形剤および希釈剤の非限定的例には、非毒性の相溶性充填剤、結合剤、崩壊剤、緩衝剤、防腐剤、湿潤剤、増量剤、酸化防止剤、潤滑剤、香味剤、漸増剤、着色剤、界面活性剤、乳化剤、懸濁剤などが含まれる。このような賦形剤および希釈剤としては、ラクトース、デキストロース、スクロース、ソルビトール、マンニトール、ザイリトール、エリスリトール、マルチトール、澱粉、アカシアゴム、アルジネート、ゼラチン、カルシウムフォスフェイト、カルシウムシリケート、セルロース、メチルセルロース、微晶質セルロース、ポリビニルピロリドン、水、メチルヒドロキシベンゾエート、プロピルヒドロキシベンゾエート、タルク、マグネシウムステアレート、及び鉱物油などが挙げられるが、これに限定されるものではなく、他の薬学的に許容可能なすべての担体、賦形剤および希釈剤が使用可能なのは、通常の技術者にとっては自明である。
【0063】
本発明の化合物またはその塩を含む組成物は、それぞれ通常の方法によって錠剤、散剤、顆粒剤、丸剤、カプセル剤、懸濁液、エマルジョン、内用液剤、シロップなどの経口型剤形、外用剤、坐剤または滅菌注射溶液の形に製形化して用いることができる。
【0064】
本発明による薬学的組成物は、滅菌注射用の水性または油性懸濁液であって、滅菌注射用製剤の形であってもよい。このような懸濁液は、好適な分散剤または湿潤剤(例えば、Tween 80)及び懸濁化剤を用いて、この分野における公知の技術によって剤形化させることができる。また、滅菌注射用製剤は、無毒性の非経口的に許容される希釈剤または溶媒中の滅菌注射溶液もしくは懸濁液(例えば、1,3−ブタンジオール中の溶液)であってもよい。許容可能なビヒクル及び溶媒としては、マンニトール、水、リンガー溶液及び等張性塩化ナトリウム溶液などがある。また、通常、滅菌不揮発性オイルが溶媒または懸濁化媒質として用いられる。このような目的のために、合成モノまたはジグリセリドをはじめとして、刺激性の低い不揮発性オイルであれば、いずれも使用可能である。オレイン酸およびそのグリセリド誘導体のような脂肪酸はもとより薬学的に許容される天然オイル(例えば、オリーブ油またはヒマシ油)、特にこれらのポリオキシエチル化されたものも注射製剤に有用である。
【0065】
本発明による薬学的組成物は、カプセル、錠剤、および水性懸濁液および溶液をはじめとして経口的に許容されるいかなる容量でも経口投与されることができるが、これらに限定されるものではない。
【0066】
また、本発明の薬学的組成物は、直腸投与のための坐剤の形態で投与されてもよい。これらの組成物は、本発明の化合物を、室温で固形であるが直腸の温度では液体になる適切な非刺激性の賦形剤と混合することにより製造されることができる。このような物質としては、ココアバター、ミツロウおよびポリエチレングリコールが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0067】
本発明による薬学的組成物の経口投与は、所望の治療が局所適用によって接近が容易な部位または器官に関与する場合、特に有用である。皮膚に局所的に適用する場合、薬学的組成物は、担体に懸濁または溶解された活性成分を含有した適切な軟膏に剤形化されるべきである。本発明の化合物を局所投与するための担体としては、鉱油、流動パラフィン、
白色ワセリン、プロピレングリコール、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン化合物、乳化ワックスおよび水が挙げられるが、これらに限定されるものではない。他の方法によれば、薬学的組成物は、担体に懸濁または溶解された活性化合物を含有した適切なローションまたはクリームに製形化されてもよい。適切な担体としては、鉱油、ソルビタンモノステアレート、ポリソルベート60、セチルエステルワックス、セテアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、ベンジルアルコールおよび水が挙げられるが、これらに限定されるものではない。本発明の薬学的組成物は、また、直腸用の坐剤により又は適切な浣腸剤により、下部腸管に局所適用することもできる。局所適用された経皮パッチも本発明に含まれる。
【0068】
本発明の薬学的組成物は、鼻腔内エアロゾル又は吸入により投与することができる。こうした組成物は、薬剤の分野で周知の技術にしたがって製造し、ベンジルアルコール又は他の適切な保存剤、生物学的利用能を高める吸収促進剤、フルオロカーボン及び/又は当該技術分野で既知の他の可溶化剤又は分散剤を用いて塩水中溶液として製造することができる。
【0069】
本発明の薬学的組成物に、前記新規化合物は、治療学的有効量または予防学的有効量で含有される。本発明による化合物の好ましい投与量は、患者の状態及び体重、疾病の程度、薬物形態、投与経路及び期間によって異なるが、当業者により適宜選択できる。しかし、好ましい効果のために、本発明の化学式1の化合物は、0.0001〜1000mg/kg、好ましくは0.01〜500mg/kgの量を一日1回乃至数回に分けて投与できる。本発明の組成物中、前記化学式1の化合物は、全体組成物の総重量に対して0.0001〜50重量%の含有量で配合することができる。
【0070】
本発明の前記薬学組成物は、前記化学式Iで表される化合物、その光学異性体、そのラセミ体またはその薬学的に許容可能な塩のほか、同一または類似の薬効を示す有効成分を1種以上さらに含むことができる。
【0071】
また、本発明は、PARP−1、タンキラーゼ−1またはタンキラーゼ−2の活性によって誘発される各種疾患の予防または治療用の薬剤の製造のための前記三環式誘導体化合物の用途を提供する。薬剤の製造のための前記化学式Iで表される化合物は、薬学的に許容される補助剤、希釈剤、担体などを混合することができ、他の活性製剤と共に複合製剤として製造されて相乗作用を発揮することができる。
【0072】
また、本発明は、前記三環式誘導体化合物の有効量を人間を含む哺乳類に投与してPARP−1、タンキラーゼ−1またはタンキラーゼ−2の活性によって誘発される各種疾患を予防または治療する方法を提供する。本発明の予防または治療方法は、前記化学式Iで表される化合物を投与することにより、徴候の発現前に疾病そのものを扱うだけではなく、その徴候を阻害するか回避することも含む。疾患の管理において、特定の活性成分の予防的または治療学的容量は、疾病または状態の性質(nature)と重大度、および活性成分が投与される経路に応じて多様である。容量及び容量の頻度は、個々の患者の年齢、体重、および反応によって異なる。適切な用量・用法は、これらの因子を当然考慮する、この分野の通常の知識を有する者によって容易に選択することができる。また、本発明の予防または治療方法は、前記化学式Iで表される化合物と共に疾患の治療に役立つ追加の活性製剤の治療学的に有効な量の投与をさらに含むことができ、追加の活性製剤は、前記化学式Iの化合物と共にシナジー効果または相加的効果を示すことができる。
【0073】
本発明の薬学的組成物、用途、治療方法に記載された事項は、互いに矛盾しない限り同様に適用される。
【発明の効果】
【0074】
本発明による三環式誘導体化合物は、PARP−1、タンキラーゼ−1またはタンキラーゼ−2の活性を抑制することにより、神経因性疼痛、神経退化疾患、心血管系疾患、糖尿による神経病症、炎症性疾患、骨粗鬆症または癌の予防または治療に有用に用いることができる。
【発明を実施するための形態】
【0075】
以下、実施例を参照しながら本発明についてさらに詳細に説明する。これら実施例は、ひたすら本発明を例示するためのものであって、本発明の範囲がこれら実施例によって制限されるものと解釈されないのは、当業界の通常の知識を有する者にとって自明なことであろう。
【0076】
実施例1:8−{[4−(4−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン二塩酸塩の合成
【0077】
ステップ1:エチル3−(2−クロロニコチンアミド)ベンゾエートの合成
【化7】
2−クロロニコチン酸(1.049kg、6.66mol)をジクロロメタン(6L)に溶かした後、エチル−3−アミノベンゾエート(1.000kg、6.05mol)を滴加した。0℃に冷却し、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボジイミド塩酸塩(EDC、1.600kg、9.08mol)および1−ヒドロキシ−ベンゾトリアゾール水和物(HOBt、245g、1.82mol )を加え、常温で16時間攪拌した。水を加えて反応を終了させた後、有機溶媒層を水層と分離して飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧濃縮して得られた固体を酢酸エチル及びヘキサンで洗浄し、減圧下で乾燥させて標題化合物(1.584kg、86%、黄色固体)を得た。
【0078】
H NMR(400MHz、CDCl);δ 8.53(dd、J=1.6Hz、4.4Hz、1H)、8.41(s、1H)、8.21(dd、J=2.0Hz、8.0Hz、1H)、8.14(s、1H)、8.08〜8.05(m、1H)、7.89〜7.87(m、1H)、7.49(t、J=8.0Hz、1H)、7.42(dd、J=4.8Hz、7.2Hz、1H)、4.37(q、J=6.8Hz、2H)、1.38(t、J=6.8Hz、3H)
【0079】
ステップ2:エチル3−[2−クロロ−N−(メトキシメチル)ニコチンアミド]ベンゾエートの合成
【化8】
ステップ1で製造した化合物(527g、1.73mol)をジクロロメタン(5.27
L)に溶かした後、0℃に冷却した後にメトキシメチルクロライド(278g、3.46mol)を加えた。反応液にヨウ化ナトリウム(39g、0.15mol)およびテトラブチルアンモニウムブロマイド(223g、0.69mol)を滴加した。水酸化ナトリウムを水(100ml)に溶かして30分間加え、常温で10時間攪拌した。水を加えて反応を終了させた後、有機溶媒層を分離して減圧濃縮した。濃縮された残余物に酢酸エチル及び水を入れ、有機溶媒層を分離し、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄した後、有機溶媒層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧濃縮した。別の精製過程なしで標題化合物(517g、86%、黄色固体)を得た。
【0080】
H NMR(400MHz、CDCl);δ 8.24(d、J=4.8Hz、1H)、7.87〜7.85(m、2H)、7.53〜7.41(m、2H)、7.31(t、J=8.0Hz、1H)、7.12〜7.09(m、1H) 、5.30(s、2H)、4.34(q、J=6.8Hz、2H)、3.55(s、3H)、1.38(t、J=6.8Hz、3H)
【0081】
ステップ3:エチル6−(メトキシメチル)−5−オキソ−5,6−ジヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−カルボン酸塩の合成
【化9】
ステップ2で製造した化合物(774g、2.22mol)をN,N−ジメチルホルムアミド(4.5L)に溶かした後、トリブチルホスフィン(247g、1.23mol)、パラジウム(II)酢酸(137g、0.61mol)および炭酸カリウム(676g、4.89mol)を加え、120℃で1時間反応させた。温度を60℃に下げた後、氷水で反応を終わらせ、ろ過して固体を得た。得られた固体にメタノールを滴加して1.5時間攪拌した後、ろ過して標題化合物(308g、44%、白色固体)を得た。
【0082】
H NMR(400MHz、CDCl);δ 9.05(dd、J=2.0Hz、4.4Hz、1H)、8.93〜8.91(m、1H)、8.78〜8.74(m、1H)、8.30(s、1H)、8.05〜8.03(m、1H)、 7.59(dd、J=4.4Hz、8.0Hz、1H)、5.88(s、2H)、4.46(q、J=6.8Hz、2H)、3.50(s、3H)、1.46(t、J=6.8Hz、 1H)
【0083】
ステップ4:エチル6−(メトキシメチル)−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−カルボン酸塩の合成
【化10】
ステップ3で製造した化合物(257g、0.82mol)にテトラヒドロフラン(3L)及び水(3L)を加えた後、10%−パラジウム(51g、20wt%)を加え、水素ガス下(4bar)で3時間攪拌した。反応物をセライトフィルターを用いてパラジウ
ムを除去した後、ジクロロメタンで抽出した。溶媒を減圧濃縮して、ジクロロメタンが2L残っているときに、ヘキサン(3L)を入れて1.5時間攪拌した。生成された固体をろ過して標題化合物(325g、52%、白色固体)を得た。
【0084】
H NMR(400MHz、CDCl);δ 8.22(d、J=1.2Hz、1H)、7.86(dd、J=1.2Hz、8.4Hz、1H)、7.49(d、J=8.4Hz、1H)、5.78(s、2H)、4.42(Q 、J=7.2Hz、2H)、3.49〜3.46(m、1H)、3.43(s、3H)、2.72(t、J=6.4Hz、1H)、2.00〜1.98(m、1H)、1.43(t、J=7.2Hz、3H)
【0085】
ステップ5:8−(ヒドロキシメチル)−6−(メトキシメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5−(6H)−オンの合成
【化11】
ステップ4で製造した化合物(50g、160mmol)にテトラヒドロフラン(1L)及びメタノール(0.3L)を加えた後、0℃に冷却した。水素化ホウ素ナトリウム(36g、96mmol)を徐々に加え、常温で1時間攪拌した後、60℃で12時間反応させた。反応物を常温に冷ました後、水で反応を終結させ、2N塩酸で中和した。反応物を減圧濃縮し、固体をろ過した後、水及びアセトンで洗浄して標題化合物(44g、99%、黄色固体)を得た。
【0086】
H NMR(400MHz、DMSO−d);δ 7.82(d、J=8.0Hz、1H)、7.41(s、1H)、7.14(d、J=8.0Hz、1H)、7.07(s、1H)、5.58(s、2H)、5.34(s、 1H)、4.59(s、2H)、3.40〜3.30(m、2H)、3.25(s、3H)、2.50〜2.46(m、2H)、1.83〜1.80(m、2H)
【0087】
ステップ6:8(クロロメチル)−6−(メトキシメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オンの合成
【化12】
ステップ5で製造した化合物(54mg、0.19mmol)にジクロロメタン(5 mL)を加えた後、塩化チオニル(0.028ml、0.39mmol)を0℃で徐々に滴加した。常温で4時間攪拌して反応終了を確認した後、ジクロロメタン及び0℃の水を入れ、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。溶媒を減圧濃縮して標題化合物(37mg、収率:44%、黄色固体)を得た。得られた化合物は、これ以上の精製なしに次の反応に使用した。
【0088】
H NMR(400MHz、CDOD);δ 7.72(d、J=8.Hz、1H)、7.30(s、1H)、7.21(dd、J=8.8Hz、1.6Hz、1H)、4.68(s、2H)、3.41(t、J=5.4Hz 、2H)、2.59(t、J=6.2Hz、2H)、1.92〜1.88(m、2H)
【0089】
ステップ7:6−(メトキシメチル)−8−{[4−(4−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オンの合成
【化13】
ステップ6で製造した化合物(100mg、0.34mmol)にメタノール(5.0ml)を加えた後、1−(4−メトキシフェニル)ピペラジン(108mg、0.41mmol)及びトリメチルアミンを加えた。80℃で24時間攪拌して反応終了を確認した後、反応液を濃縮した。その後、ジクロロメタンで抽出し、有機溶媒層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧濃縮して得られた残余物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:9)で精製して標題化合物(115mg、収率: 75%)を得た。
【0090】
H NMR(400MHz、CDCl);δ 7.52(s、1H)、7.41〜7.39(m、1H)、7.26〜7.22(m、1H)、6.91〜6.89(m、2H)、6.85〜6.82(m、2H)、5.75(s、2H) 、3.77(s、3H)、3.67(s、2H)、3.49〜3.43(m、5H)、3.12〜3.10(m、4H)、2.70〜2.63(m、6H)、2.10〜1.95(m、2H)
【0091】
ステップ8:8−{[4−(4−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オンの合成
【化14】
ステップ7で製造した化合物(115mg、0.26mmol)をジクロロメタン(10ml)に溶かした後、トリフルオロ酢酸(2ml)を入れ、還流冷却器を用いて24時間加熱した。反応終了を確認した後、ジクロロメタンで抽出し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で再度ジクロロメタンで抽出した。無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧濃縮して得られた残余物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=1:9)で精製して標題化合物(68mg、収率:65%)を得た。
【0092】
H NMR(400MHz、CDCl);δ 7.40(d、J=8.0Hz、1H)、7.312(br、1H)、7.25〜7.20(m、1H)、6.90(d、J=8.8Hz、2H)、6.83(d、J=8.8Hz、 2H)、4.99(s、1H)、3.77(s、1H)、3.70(s、2H)、3.49〜3.46(m、2H)、3.14〜3.09(m、6H)、2.73〜2.71(m、4H) 、1.98〜1.97(m、2H)
【0093】
ステップ9:8−{[4−(4−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン二塩酸塩の合成
【化15】
ステップ8で製造した化合物(68mg、0.17mmol)をメタノール(2ml)に溶かした後、1.25M塩酸メタノール溶液(2ml)を加えて12時間攪拌した。反応終結後、溶媒を減圧濃縮した後、酢酸エチルで固体を生成し、ろ過して標題化合物(83mg、収率:100%、固体)を得た。
【0094】
H NMR(400MHz、DMSO−d);δ 11.05(s、1H)、11.1〜10.9(br、1H)、8.34(d、J=8.4Hz、1H)、7.84〜7.78(m、1H)、7.75(s、1H)、7.35(d、J=9.2Hz、1H)、7.27(d、J=9.6Hz、1H)、5.00〜4.60(m、2H)、4.10(s、3H)、4.04(d、J=13.2Hz、2H)、3.80〜3.74(m、4H)、3.63〜3.58(m、2H)、3.44〜3.41(m、2H)、2.92〜2.88(m、2H)、2.34〜2.32(m、2H)
【0095】
実施例2:8−{[4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−10−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン二塩酸塩の合成
【0096】
8−クロロメチル−10−メトキシ−6−メトキシメチル−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5−オン及び1−(4−フルオロフェニル)ピペラジンを用いて、前記実施例1と同様の方法で標題化合物(17mg、収率:64%、白色固体)を得た。
【0097】
H NMR(400MHz、DMSO−d);δ11.91(br、1H)、11.66(br、1H)、7.45(s、1H)、7.15〜6.95(m、5H)、4.40(br、2H)、4.01(s、3H)、3.80〜3.65(m、2H)、3.45〜3.30(m、2H)、3.30〜3.15(m、4H)、2.70〜2.30(m、4H)、1.90〜1.70(m、2H)
【0098】
実施例3:10−エトキシ−8−{[4−(4−フルオロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン三塩酸塩の合成
【0099】
8−クロロメチル−10−エトキシ−6−メトキシメチル−2,3,4,6−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5−オン及び1−(4−フルオロフェニル)ピペラジンを用いて、前記実施例1と同様の方法で標題化合物(36mg、0.07mmol、87%)を得た。
【0100】
H NMR(400MHz、DMSO−d);δ 11.03(s、1H)、10.60〜10.45(br、1H)、7.42(s、1H)、7.12〜7.08(m、2H)、7.04〜6.98(m、2H)、6.88(s、1H)、4.35(d、J=4.8Hz、2H)、4.26(q、J=7.0Hz、2H)、3.73(d、J=12.8Hz、2H)、3.21〜3.17(m、4H)、3.17〜3.06(m、 4H)、1.80〜1.70(m、2H)、1.45(t、J=7.0Hz、3H)
【0101】
実施例1〜3に記載の方法と同様の方法を用いるが、下記表1に示すように、置換基を変えて実施例4〜実施例114の化合物を製造した。
【0102】
【表1-1】
【表1-2】

【表1-3】
【表1-4】
【表1-5】

【表1-6】

【表1-7】
【表1-8】
【表1-9】
【表1-10】
【表1-11】

【表1-12】
【表1-13】

【表1-14】
【表1-15】
【表1-16】

【表1-17】
【表1-18】

【表1-19】
【表1-20】

【表1-21】
【表1-22】

【表1-23】
【表1-24】

【表1-25】
【表1-26】
【0103】
実施例115:8−({4−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,2]ナフチリジン−5(6H)−オン二塩酸塩の合成
【0104】
ステップ1:8−(ヒドロキシメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5−(6H)−オンの合成
【化16】
実施例1のステップ5で製造した化合物(34g、123mmol)にエタノール(0.38L)を加えた後、12N塩酸(0.34L、419mmol)を徐々に滴加して90℃で4時間反応させた。反応物を0℃に冷やした後、4N水酸化ナトリウム溶液で中和した。1時間攪拌して生成された固体をろ過した後、水及びエタノールで洗浄して標題化合
物(26g、92%、黄色固体)を得た。
【0105】
H NMR(400MHz、DMSO−d);δ 10.75(s、1H)、7.71(d、J=8.4Hz、1H)、7.17(s、1H)、6.99(d、J=8.4Hz、1H)、6.86(s、1H)、5.26(br、 1H)、4.52(s、2H)、3.35〜3.25(m、2H)、2.44(d、J=6.4Hz、2H)、1.84〜1.74(m、2H)
【0106】
ステップ2:8(クロロメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5−(6H)−オンの合成
【化17】
ステップ1で製造した化合物(25g、110mmol)にジクロロメタン(0.66L)を加えた後、塩化チオニル(14.5ml、199mmol)を常温で徐々に滴加した。常温で12時間攪拌した後、溶媒を減圧濃縮した。0℃で水(200ml)を加えた後、4N水酸化ナトリウム溶液で中和した。反応物を1時間攪拌して生成された固体をろ過した後、エタノールで洗浄して標題化合物(27g、99%、黄色固体)を得た。
【0107】
H NMR(400MHz、DMSO−d);δ 10.98(s、1H)、7.80(d、J=8.4Hz、1H)、7.26(s、1H)、7.14(d、J=8.4Hz、1H)、7.00(br、1H)、4.79(s、 2H)、3.32〜3.29(m、2H)、2.46(d、J=6.0Hz、2H)、1.83〜1.75(m、2H)
【0108】
ステップ3:8−({4−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,2]ナフチリジン−5(6H)−オンの合成
【化18】
ステップ2で製造した8−(クロロメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5−(6H)−オン(50mg、0.20mmol)を用いて前記実施例1のステップ7と同様の方法で標題化合物(41mg、収率:46%、黄色固体)を得た。
【0109】
H NMR(400MHz、CDOD);δ 7.73(d、J=8.4Hz、1H)、7.46(d、J=8.8Hz、2H)、7.30(s、1H)、7.23(d、J=8.4Hz、1H)、7.03(d、J=8.8Hz、2H)、3.65(s、2H)、3.45〜3.41(m、2H)、3.33〜3.30(m、4H)、2.66〜2.60(m、6H)、1.95〜1.89(m、2H)
【0110】
ステップ4:8−({4−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,2]ナフチリジン−5(6H)−オン二塩酸塩の合成
【化19】
ステップ3で製造した8−({4−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン−1−イル}メチル)−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5−(6H)−オン(40mg、0.09mmol)を用いて、前記実施例1のステップ9と同様の方法で標題化合物(20mg、収率:43%、黄色固体)を得た。
【0111】
H NMR(400MHz、DMSO−d);δ 11.81(s、1H)、11.70〜11.50(br、1H)、8.05(d、J=8.8Hz、1H)、7.58(d、J=8.0Hz、1H)、7.52(d、J=8.8Hz、 2H)、7.47(s、1H)、7.08(d、J=8.4Hz、2H)、4.41(s s 、2H)、3.94(br、4H)、3.33〜3.30(m、6H)、2.52〜2.46(m、2H)、1.80〜1.78(m、2H)
【0112】
実施例115に記載の方法と同様の方法を用いるが、下記表2に示すように、置換基を変えて実施例116乃至実施例165の化合物を製造した。
【0113】
【表2-1】
【表2-2】
【表2-3】
【表2-4】
【表2-5】
【表2-6】
【表2-7】
【表2-8】
【表2-9】

【表2-10】
【表2-11】
【表2-12】
【0114】
実施例166:10−フルオロ−8−{[4−(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オン二塩酸塩の合成
【0115】
ステップ1:エチル3−アミノ−5−フルオロベンゾエートの合成
【化20】
エチル3−アミノ−2,4−ジクロロ−5−フルオロベンゾエート(5.0g、17.73mmol)をメタノール(70ml)に溶かした後、水素ガス下で10%−パラジウム(500mg)を加え、常温で1日間攪拌した。反応終了後、溶液をセライトでフィルタして減圧濃縮した残余物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=1
0:1)で精製して標題化合物(2266.6mg、収率:70%、白色固体)を得た。
【0116】
H NMR(400MHz、CDCl);δ 7.13(s、1H)、7.09(d、J=8.8Hz、1H)、6.56〜6.53(m、1H)、4.35(q、J=6.8Hz、2H)、1.38(t、J=6.8Hz、3H)
【0117】
ステップ2:エチル3−(2−クロロニコチンアミド)−5−フルオロベンゾエートの合成
【化21】
2−クロロニコチン酸(3g、18.68mmol)をジクロロメタンに溶かした後、0℃に冷却し、塩化オキサリルを滴加した。その後、N,N−ジメチルホルムアミドを触媒量加え、3時間還流攪拌して反応を終了した後、溶媒を減圧濃縮して2−クロロピリジン−3−塩化カルボニルを得た後に再度ジクロロメタンに溶かした後、0℃に冷却し、前記ステップ1で得られた化合物(2.63g、14.37mmol)及びトリエチルアミンを加え、常温で12時間攪拌した。溶媒を減圧濃縮して得られた残余物に酢酸エチルを加え、減圧ろ過して固体を除去した。ろ過後に得られたろ液を減圧濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製して標題化合物(4.20g、収率:91%、白色固体)を得た。
【0118】
H NMR(400MHz、CDCl);δ 8.36〜8.35(m、1H)、7.84〜7.82(m、2H)、7.73〜7.71(m、1H)、7.34〜7.32(m、1H)、7.24〜7.22(m、1H)、4.37(q、J=7.2Hz、2H)、1.40〜1.36(m、3H)
【0119】
ステップ3:エチル3−{2−クロロ−N−(メトキシメチル)ニコチンアミド}−5−フルオロベンゾエートの合成
【化22】
ステップ2で製造した化合物(4.2g、13.01mmol)をテトラヒドロフランに溶かした後、0℃に冷却し、カリウムt−ブトキシド(1844.3mg、15.61mmol)を加えて30分間攪拌した。反応液にメトキシメチルクロライドを徐々に滴加した後、1時間攪拌した後、水を徐々に加えて反応を終了させた。その後、ジクロロメタンで抽出し、有機溶媒層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させて溶媒を減圧濃縮して得られた残余物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製して標題化合物(2.05g、収率: 46%、黄色固体)を得た。
【0120】
H NMR(400MHz、CDCl);δ 8.28(s、1H)、7.62〜7.56(m、3H)、7.19〜7.15(m、2H)、5.28(s、2H)、4.35(s、2H)、3.59(s、3H)、1.37(br、3H)
【0121】
ステップ4:エチル10−フルオロ−6−(メトキシメチル)−5−オキソ−5,6−ジヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−カルボン酸塩の合成
【化23】
ステップ3で製造した化合物(2.05g、5.93mmol)をN,N−ジメチルホルムアミドに溶かした後、酢酸パラジウム(II)(399.4mg、1.78mmol)、ビスジフェニルホスフィノプロパン(733.8mg、1.78mmol) 、トリブチルホスフィン(1.46ml、5.93mmol)、炭酸カリウム(1639.2mg、11.86mmol)を順番に加え、5時間還流撹拌した。反応液に水を加えて反応を終了させ、ジクロロメタンで抽出した後、有機溶媒層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧濃縮して得られた残余物にメタノールを加えて減圧ろ過した。ろ過して得られた固体にジクロロメタンを加え、減圧ろ過して標題化合物(1145.3mg、収率:58%、黄色固体)を得た。
【0122】
H NMR(400MHz、CDCl);δ 9.17(s、1H)、8.83(d、J=7.6Hz、1H)、8.16(s、1H)、7.77(d、J=12.4Hz、1H)、7.63〜7.60(m、1H)、5.87(s、2H)、4.46(q、J=6.8Hz、2H)、3.50(s、3H)、1.45(t、J=7.2Hz、3H)
【0123】
ステップ5:エチル10−フルオロ−6−(メトキシメチル)−5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−カルボン酸塩の合成
【化24】
ステップ4で製造した化合物(945.3mg、2.86mmol)をジクロロメタン/メタノール(15ml)に溶かした後、水素ガス下で10%−パラジウム(4mg)を加え、常温で一日攪拌した。反応終了後、溶液をセライトでフィルタして減圧濃縮した残余物をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製して標題化合物(841.2mg、収率:90%、白色固体)を得た。
【0124】
H NMR(400MHz、CDCl);δ 8.01(s、1H)、7.49(d、J=14.8Hz、1H)、6.08(d、J=19.6Hz、1H)、5.73(s、2H)、4.42(q、J=6.8Hz、2H) 、3.42(s、5H)、2.70(t、J=6.0H
z、2H)、1.98〜1.92(m、2H)、1.42(t、J=6.8Hz、3H)
【0125】
ステップ6:10−フルオロ−8−(ヒドロキシメチル)−6−(メトキシメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オンの合成
【化25】
ステップ5で製造した化合物(200mg、0.60mmol)を無水テトラヒドロフラン(10ml)に溶かした後、水素化アルミニウムリチウム(34.1mg、0.90mmol)を0℃で徐々に滴加した。0℃で2時間攪拌して反応終了を確認した後、0℃の水(0.034ml)、1.0Nナトリウムヒドロキシド(0.034ml)、0℃の水(0.068ml)を順番に加えて1時間攪拌した。その後、セライトでフィルタして減圧濃縮した残余物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=30:1)で精製して標題化合物(130.2mg、収率:74%、オフホワイト固体)を得た。
【0126】
H NMR(400MHz、CDCl);δ 7.28(s、1H)、6.91(d、J=14.4Hz、1H)、6.06(d、J=20.0Hz、1H)、5.68(s、2H)、4.76(d、J=5.2Hz、2H) 、3.41(s、5H)、2.68(t、J=6.0Hz、2H)、1.94(t、J=6.0Hz、2H)
【0127】
ステップ7:8(クロロメチル)−10−フルオロ−6−(メトキシメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オンの合成
【化26】
ステップ6で製造した化合物(44.4mg、0.15mmol)に無水ジクロロメタン(7ml)を加えた後、塩化チオニル(0.044ml、0.61mmol)を0℃で徐々に滴加した。常温で4時間攪拌して反応終了を確認した後、ジクロロメタン及び0℃の水を入れて有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、溶媒を減圧濃縮して標題化合物(33.4mg、収率:72%、白色固体)を得た。得られた化合物は、これ以上の精製なしに次の反応に使用した。
【0128】
ステップ8:10−フルオロ−8−{[4−(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−6−(メトキシメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)オンの合成
【化27】
ステップ7で製造した化合物(43mg、0.14mmol)を用いて実施例1のステップ7と同様の方法で標題化合物(46mg、収率:66%、白色固体)を得た。
【0129】
H NMR(400MHz、CDCl);δ 7.99(dd、J=2.0、0.8Hz、1H)、7.97(dd、J=2.8、0.8Hz、1H)、7.30(s、1H)、6.97〜6.88(m、2H)、6.07(d、J=19.6Hz、1H)、5.70(s、2H)、3.63(s、2H)、3.48〜3.40(m、5H)、3.40〜3.30(m、4H)、2.72〜2.63(m、6H)、2.00〜1.90(m、2H)
【0130】
ステップ9:10−フルオロ−8−{[4−(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)オンの合成
【化28】
ステップ8で製造した化合物(46mg、0.9mmol)を用いて実施例1のステップ8と同様の方法で標題化合物(34mg、74%、黄色固体)を得た。
【0131】
H NMR(400MHz、CDCl);δ 11.71(br、1H)、7.98(dd、J=8.0、2.4Hz、1H)、7.90(dd、J=13.2、2.8Hz、1H)、7.13(s、1H)、6.94〜6.81(m、2H)、6.03(d、J=17.6Hz、1H)、3.60(s、1H)、3.48〜3.40(m、2H)、3.38〜3.32(m、4H)、2.78〜2.70(m、2H)、2.70〜2.62(m、4H)、2.00〜1.90(m、2H)
【0132】
ステップ10:10−フルオロ−8−{[4−(2−フルオロ−4−ニトロフェニル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)オン二塩酸塩の合成
【化29】
ステップ9で製造した化合物(34mg、0.07mmol)を用いて実施例1のステップ9と同様の方法で標題化合物(40mg、99%、白色固体)を得た。
【0133】
H NMR(400MHz、DMSO−d);δ 11.32(br、1H)、11.20(br、1H)、8.10〜8.04(m、2H)、7.33〜7.25(m、2H)、7.13(s、1H)、4.40(br、2H)、3.83〜3.67(m、2H)、3.50〜3.20(m、8H)、2.50〜2.40(m、2H)、1.80〜1.70(m、2H)
【0134】
実施例166に記載の方法と同様の方法を用いるが、下記の表3に示すように、置換基を変えて実施例167〜実施例177の化合物を製造した。
【0135】
【表3-1】
【表3-2】
【表3-3】
【0136】
実施例178:10−フルオロ−8−{[4−(ピラジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)オン二塩酸塩の合成
【0137】
ステップ1:8−(クロロメチル)−10−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)−オンの合成
【化30】
実施例166のステップ7で製造した化合物(163mg、0.52mmol)にジクロロメタン(8.0ml)を加えた後、トリフルオロ酢酸(1.5ml)を加えた。50℃で24時間攪拌して反応させた。反応液を常温に冷やした後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させた後、減圧濃縮して標題化合物(124mg、89%、黄色固体)を得た。
【0138】
H NMR(400MHz、DMSO−d);δ 11.11(br、1H)、7.08(s、1H)、6.94(d、J=14.8Hz、1H)、6.56(d、J=14.0Hz、1H)、4.75(s、2H)、3.30〜3.20(m、2H)、2.50〜2.40(m、2H)、1.80〜1.70(m、2H)
【0139】
ステップ2:10−フルオロ−8−{[4−(ピラジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)オンの合成
【化31】
ステップ1で製造した化合物(33mg、0.12mmol)を用いて実施例1のステップ7と同様の方法で標題化合物(16mg、収率:33%、白色固体)を得た。
【0140】
H NMR(400MHz、DMSO−d);δ 10.95(br、1H)、8.29(s、1H)、8.06(s、1H)、7.82(d、J=2.8Hz、1H)、7.03(s、1H)、6.84(d、J=14.4Hz、 1H)、6.57(d、J=14.0Hz、1H)、4.00〜3.20(m、12H)、2.50〜2.40(m、2H)、1.80〜1.70(m、2H)
【0141】
ステップ3:10−フルオロ−8−{[4−(ピラジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]メチル}−1,2,3,4−テトラヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−5(6H)オン二塩酸塩の合成
【化32】
ステップ2で製造した化合物(11mg、0.03mmol)を用いて実施例1のステップ9と同様の方法で標題化合物(5mg、収率:38%、白色固体)を得た。
【0142】
H NMR(400MHz、DMSO−d);δ 11.47(br、1H)、11.37(br、1H)、8.42(s、1H)、8.16(s、1H)、7.95(d、J=2.4Hz、1H)、7.37(d、J=14.0Hz、 1H)、7.12(s、1H)、4.50〜4.30(m、4H)、3.50〜3.25(m、6H)、3.20〜3.05(m、2H)、2.50〜2.42(m、2H)、1.80〜1.70(m、2H)
【0143】
実施例178に記載の方法と同様の方法を用いるが、下記表4に示すように、置換基を変えて実施例179〜実施例185の化合物を製造した。
【0144】
【表4-1】
【表4-2】
【0145】
実施例186:5−[4−(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−カルボニル)ピペラジン−1−イル]チオフェン−2−カルボニトリル二塩酸塩の合成
【0146】
ステップ1:エチル5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−カルボン酸塩の合成
【化33】
実施例1のステップ4で製造した化合物(500mg、1.56mmol)のエタノール(50 mL)を加えた後、12N塩酸(5.0 mL、15.60mmol)を徐々に滴加して常温で24時間反応させた。エタノールを減圧濃縮した後、水(5.0 mL)を入れて0℃に冷やしてから4N水酸化ナトリウム溶液で中和した。1時間攪拌して生成された固体をろ過した後、水で洗浄して標題化合物(423mg、99%、黄色固体)を得た。
【0147】
H NMR(400MHz、CDOD);δ 7.91(s、1H)、7.79(d、J
=8.4Hz、1H)、7.72(d、J=8.4Hz、1H)、4.63(bR、2H)、3.45〜3.00(m、2H)、2.62〜2.52(m、2H)、1.95〜1.80(m、2H)、1.35(t、J=7.2Hz、3H)
【0148】
ステップ2:5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−カルボン酸の合成
【化34】
ステップ1で製造した化合物(150mg、0.55mmol)をメタノール(6ml)に溶かした後、水酸化ナトリウム水溶液(水酸化ナトリウム200mg、水3ml)を入れた。反応溶液を24時間還流冷却した後、減圧濃縮して溶媒を除去した。濃縮された残余物に酢酸エチルを入れて2N塩酸で中和した。生成された固体をフィルターして酢酸エチルで洗浄した。
【0149】
H NMR(400MHz、DMSO−d);δ 11.04(br、1H)、7.88(d、J=8.0Hz、1H)、7.28(s、1H)、7.59(d、J=8.0Hz、1H)、7.06(br、1H)、3.30〜3.20(m、2H)、2.50〜2.40(m、2H)、1.90〜1.80(m、2H)
【0150】
ステップ3:5−[4−(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−カルボニル)ピペラジン−1−イル]チオフェン−2−カルボニトリルの合成
【化35】
ステップ2で製造した化合物(30mg、0.12mmol)をジメチルホルムアミド(3ml)に溶かした後、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(35mg、0.18mmol)、ヒドロベンゾトリアゾール(25mg、0.18mmol)、4−メチルモルホリン(70μL、0.64mmol)、5−(ピペラジン−1−イル)−チオフェン−カボニトリル塩酸塩(38mg、0.17mmol)を加えて常温で1時間攪拌した。反応終結を確認した後、水を加えて酢酸エチルで3回抽出した後、有機溶媒層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧濃縮した。減圧濃縮した残余物をカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1)で精製して標題化合物(37mg、収率:71%、白色固体)を得た。
【0151】
H NMR(400MHz、CDOD);δ 7.88(d、J=8.0Hz、1H)、7.48(d、J=4.4Hz、1H)、7.38(d、J=0.8Hz、1H)、7.28(d、J=8.4Hz、1.6Hz、1H)、6.26(d、J=4.0Hz、1H)、3.96
(br、2H)、3.65(br、2H)、3.50〜3.20(m、6H)、2.60〜2.50(m、2H)、2.00〜1.90(m、2H)
【0152】
ステップ4:5−[4−(5−オキソ−1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロベンゾ[h][1,6]ナフチリジン−8−カルボニル)ピペラジン−1−イル]チオフェン−2−カルボニトリル二塩酸塩の合成
【化36】
ステップ3で製造した化合物(25mg、0.06mmol)を用いて実施例1のステップ9と同様の方法で標題化合物(27mg、収率:91%、白色固体)を得た。
【0153】
H NMR(400MHz、DMSO−d);δ 11.13(br、1H)、7.90(d、J=8.4Hz、1H)、7.64(d、J=4.4Hz、1H)、7.28(s、1H)、7.17(d、J=7.6Hz、1H) 、6.30(d、J=4.4Hz、1H)、3.80〜3.50(m、4H)、3.45〜3.20(m、6H)、2.60〜2.40(m、2H)、1.80〜1.70(m、2H)
【0154】
実施例186に記載の方法と同様の方法を用いるが、下記表5に示すように、置換基を変えて実施例187乃至実施例189の化合物を製造した。
【0155】
【表5】
【0156】
実験例1:ポリ(ADP−リボース)ポリメラーゼ[PARP−1]酵素阻害試験
本発明の化合物のPARP−1酵素阻害活性は、BPS Bioscience社から購入したキット(cat.80551)を用いて次のように検定した。
【0157】
ヒストンをBPS Bioscienceのkitで提供された96ウェルプレートにコーティングし、4℃で16時間放置した。その後、プレートをPBST(7.5mM NaHPO、2.5mM NaHPO、145mM NaCl、0.05%Tween 20、pH7.4)で4回洗浄した後、非特異的反応を防ぐためにブロッキングバッファ(blocking buffer:BPS Bioscienceのkitから提供)を添加して、25℃で1時間放置した。1時間放置した後、プレートをPBSTで再び4回洗浄し、様々な濃度の実施例の化合物をPARP−1酵素(50ng/well)と アッセイ混合物(assay mixture)と活性化DNA(activated DNA)を含有する反応液に添加して、25℃で1時間反応させた。1時間後、各ウェルをPBSTで4回洗浄し、PARP酵素によるリボシル化の量を測定するためにstreptavidin−linked peroxidase(StreP−HRP、1:50希釈)を添加して、25℃で30分間反応させた。プレートをPBSTで4回洗浄してから、最終的にHRP化学発光(HRP chemiluminescent)基質を入れて反応させた。各酵素によって形成されたヒストンリボシル化の量は、SynergyTMH4 ハイブリッドマルチモードマイクロプレートリーダー(H4 HyBrid Multi−Mode Microplate Reader)(BioTek Instruments、Inc.、米国)を用いて定量化した。本発明の化合物に対してそれぞれの濃度別に収得された結果は、2個のウェルから得られた平均値であり、結果の分析は、SigmaPlot 10(Systat Software Inc.、米国)を用いて化合物のIC50値を計算した(表6参照)。
【0158】
【表6-1】



【表6-2】
【0159】
実験例2:タンキラーゼ−1、2酵素阻害試験
本発明の化合物のタンキラーゼ−1またはタンキラーゼ−2酵素阻害活性は、BPS Bioscience社から購入したキット(cat.80573、80578)を用いて次のように検定した。
【0160】
ヒストンをBPS Bioscienceのkitで提供された96ウェルプレートにコーティングして 4℃で16時間放置した。その後、プレートをPBST(7.5mMNaHPO、2.5mM NaHPO、145mM NaCl、0.05%Tween20、pH7.4)で4回洗浄した後、非特異的反応を防ぐためにブロッキングバッファ(blocking buffer:BPS Bioscienceのkitから提供)を添
加して25℃で1時間放置した。1時間放置した後、プレートをPBSTで再び4回洗浄して多様な濃度の実施例の化合物をタンキラーゼ−1酵素(40ng/welll)またはタンキラーゼ−2酵素(15ng/well)及びアッセイ混合物(assay mixture)を含有する反応液に入れて、25℃で1時間反応させた。1時間後に各ウェルをPBSTで4回洗浄して、PARP酵素によるリボシル化の量を測定するためにstreptavidin−linked peroxidase(Strep−HRP、1:50希釈)を添加して、25℃で30分間反応させた。プレートをPBSTで4回洗浄してから、最終的にHRP化学発光(HRP chemiluminescent)基質を入れて反応させた。各酵素によって形成されたヒストンリボシル化の量は、 SynergyTMH4 ハイブリッドマルチモードマイクロプレートリーダー(H4 HyBrid Multi−Mode Microplate Reader)(BioTek Instruments、Inc.、米国)を用いて定量化した。本発明の化合物に対してそれぞれの濃度別に収得された結果は、2個のウェルから得られた平均値であり、結果の分析は、 SigmaPlot 10(Systat Software Inc.、米国)を用いて化合物のIC50値を計算した(表7及び表8参照)。
【0161】
【表7】
【0162】
【表8】
【0163】
実験例3:細胞を用いたPARP−1酵素阻害試験
本発明の化合物のPARP−1酵素阻害能力を確認するために、細胞内に生成されるPARの量を測定した。
【0164】
HCT−15大腸癌細胞を、10%ウシ胎児血清(fetal bovine serum:FBS)を含むRPMI培地で培養した。培養されたHCT−15細胞を96ウェルプレートに2×10cells/wellで播種した後、37℃、5%COの培養条件下で16時間培養した。培養後、前記実施例の化合物を濃度別で細胞に処理した後、37℃で30分間培養した。その後、DNA損傷物質であるHを50mM処理した後、25℃で5分間反応させ、Methanol/Acetone(7/3)で−20℃で10分間固定させた。10分後にTBSTで3回洗浄した後、非特異的反応を防ぐために、5%Non fat dry milkを添加して、25℃で1時間放置した。1時間後にanti−PAR antibody(1:1000希釈)を添加して、25℃で1時間反応させ、TBSTで3回洗浄した後、HRP conjugated anti−mouse antibody(1:1000希釈)を添加して、25℃で1時間反応させた。プレートをTBSTで3回洗浄した後、最終的にHRP化学発光(HRP chemiluminescent)基質を入れて反応させた。細胞内に生成されたPARの量は、SynergyTM H4 ハイブリッドマルチモードマイクロプレートリーダー(H4 HyBrid Multi−Mode Microplate Reader)(BioTek Instruments、Inc.、米国)を用いて定量化した。本発明の化合物に対してそれぞれの濃度別に収得された結果は、3個のウェルから得られた平均値であり、結果の分析は、SigmaPlot 10(Systat Software Inc.、米国)を用いて化合物のIC50値を計算した(表9参照)。
【0165】
【表9】
【0166】
本発明による化合物は、PARP−1、タンキラーゼ−1またはタンキラーゼ−2を阻害することにより、神経因性疼痛、神経退化疾患、心血管系疾患、糖尿による神経病症、炎症性疾患、骨粗鬆症または癌の予防または治療に有用に用いることができる。
【0167】
以上、本発明の特定の部分を詳細に記述したが、当業界の通常の知識を有する者にとっては、このような具体的な記述はただ好ましい実施様態に過ぎないものであり、これに本発明の範囲が限定されないことは明白である。従って、本発明の実質的な範囲は、添付の請求項とその等価物により定義されると言える。
【産業上の利用可能性】
【0168】
本発明による三環式誘導体化合物は、PARP−1、タンキラーゼ−1またはタンキラーゼ−2の活性を抑制することにより、神経因性疼痛、神経退化疾患、心血管系疾患、糖尿による神経病症、炎症性疾患、骨粗鬆症または癌の予防または治療に有用に用いることができる。