(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6806972
(24)【登録日】2020年12月9日
(45)【発行日】2021年1月6日
(54)【発明の名称】金属部品表面保護用塗り装置
(51)【国際特許分類】
B05B 13/02 20060101AFI20201221BHJP
B05B 12/00 20180101ALI20201221BHJP
【FI】
B05B13/02
B05B12/00 Z
【請求項の数】2
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2019-143238(P2019-143238)
(22)【出願日】2019年8月2日
【審査請求日】2019年8月9日
(31)【優先権主張番号】201910616914.3
(32)【優先日】2019年7月9日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520423851
【氏名又は名称】日照市市場監督管理局日照経済技術開発区分局
(74)【代理人】
【識別番号】100115303
【弁理士】
【氏名又は名称】岩永 和久
(72)【発明者】
【氏名】余達輝
【審査官】
清水 晋治
(56)【参考文献】
【文献】
特開2002−283304(JP,A)
【文献】
中国特許出願公開第104379771(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B05B 12/00−12/14
13/00−13/06
Japio−GPG/FX
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
正面視で、本体を含み、
前記本体の中には塗りチャンバが設けられ、前記塗りチャンバの前側には置き口が外部と連通するように設けられ、前記置き口の中には閉鎖回転軸が回転できるように設けられ、前記閉鎖回転軸には閉鎖ドア板が固定的に設けられ、前記閉鎖ドア板は前記塗りチャンバを閉鎖でき、
前記塗りチャンバの上側には引っ張りチャンバが連通するように設けられ、前記引っ張りチャンバの中には昇降装置がスライドできるように設けられ、前記塗りチャンバの中には左右対称の挟み装置が設けられ、前記挟み装置が前記昇降装置と回転できるように連結され、金属部品を前記挟み装置の間に置き、昇降装置の上昇により金属部品を前記挟み装置の間にきつく挟むことができ、
前記塗りチャンバの左右側には連通チャンバが対称的に設けられ、前記連通チャンバの中には回転親ねじが回転できるように設けられ、前記回転親ねじの下端が前記昇降装置と伝動できるように連結され、前記回転親ねじには移動ブロックがねじ山によって連結され、前記移動ブロックの中には挟みロック装置が設けられ、前記連通チャンバのうち前記塗りチャンバから離れた端壁にはラックが固定的に設けられ、前記ラックが前記挟みロック装置と噛合しているため、前記移動ブロックが昇降することにより前記挟みロック装置を回転連動させ、前記挟み装置に前記挟み装置にある金属部品を回転連動させることができ、前記塗りチャンバの下側には吹き付け装置が設けられ、前記吹き付け装置の後側には吹き付け調節装置が設けられ、金属部品が降下し回転し、前記吹き付け装置により保護剤を金属部品の表面に塗り、
前記昇降装置はスライドブロックを含み、
前記スライドブロックの中にはスライドチャンバが設けられ、前記スライドチャンバの中には引っ張りブロックがスライドできるように設けられ、前記引っ張りブロックの前後端には前記引っ張りブロックを復帰させることができる復帰部品が固定的に設けられ、前記引っ張りブロックの下端面には左右対称の回転ロッドが回転できるように設けられ、前記回転ロッドのもう一端が前記挟み装置とヒンジによって連結され、前記引っ張りブロックの上端面の中には押し引き溝が設けられ、前記引っ張りチャンバと前記塗りチャンバの後側には昇降チャンバが連通するように設けられ、前記昇降チャンバの中には昇降親ねじが回転できるように設けられ、前記昇降親ねじにはネジ山ブロックがねじ山によって連結され、前記ネジ山ブロックの前端が前記スライドブロックと固定的に連結され、
前記昇降チャンバの下側には伝動チャンバが連通するように設けられ、前記伝動チャンバの下端壁には回転モーターが取り付けられ、前記昇降親ねじの下端が前記回転モーターに伝動できるように連結され、前記伝動チャンバと前記連通チャンバとが連通しており、左右の前記回転親ねじの下端と前記伝動チャンバの下端壁とが回転できるように連結され、前記伝動チャンバの中にある前記昇降親ねじと前記回転親ねじとにはいずれもプーリーが固定的に設けられ、前記伝動チャンバのうち前記プーリーの前側に位置するところにはテンションプーリーが回転できるように設けられ、前記テンションプーリーと前記プーリーとが伝動ベルトにより伝動できるように連結され、
前記挟み装置は環状ブロックを含み、
前記環状ブロックの上端が前記回転ロッドとヒンジによって連結され、前記環状ブロックの中には挟み回転ブロックが回転できるように設けられ、前記挟み回転ブロックの中には伸縮チャンバが設けられ、前記伸縮チャンバの中には挟み板がスライドできるように設けられ、前記挟み板と前記伸縮チャンバとの間には伸縮バネが固定的に設けられ、前記挟み板のうち前記伸縮バネから離れた一端には滑り止めマットが固定的に設けられ、
前記挟みロック装置は移動チャンバを含み、
前記移動チャンバの中には移動ロックブロックがスライドできるように設けられ、前記移動ロックブロックの中にはスプラインスリーブが回転できるように設けられ、前記スプラインスリーブのうち前記塗りチャンバに近接した一端が前記環状ブロックと固定的に連結され、前記スプラインスリーブの中にはスプライン軸がスプラインにより連結され、前記移動チャンバのうち前記塗りチャンバから離れた側には噛合チャンバが連通するように設けられ、前記スプライン軸のうち対称中心から離れた一端が前記噛合チャンバの中に伸びており、且つ前記スプライン軸のうち対称中心から離れた一端には第一傘歯車が固定的に設けられ、前記第一傘歯車の後端には第二傘歯車が噛合するように連結され、前記第二傘歯車の後端面には噛合歯車が固定的に設けられ、前記噛合歯車と前記ラックとが噛合するように連結され、
前記移動チャンバの後側にはガイドスライド溝が連通するように設けられ、前記ガイドスライド溝の中には前記移動ロックブロックの後端面と固定的に連結された固定ロッドがスライドできるように設けられ、前記固定ロッドの後端が前記連通チャンバの中に伸びており、前記移動チャンバの上側には二つのロック回転溝が設けられ、前記ロック回転溝の中には回転ロックブロックが設けられ、前記回転ロックブロックの上端と前記ロック回転溝との間にはトーションバネが固定的に設けられ、
前記ロック回転溝の上側には動力提供装置が設けられ、前記動力提供装置と前記回転ロックブロックとが連結され、前記動力提供装置は前記回転ロックブロックの回転をコントロールでき、
前記移動ロックブロックの上端面が歯形構成であり、かつ前記歯形構成が前記回転ロックブロックと係合しているため、前記移動ロックブロックが前記塗りチャンバの方向へ移動でき、前記回転ロックブロックにより前記移動ロックブロックは逆方向へ移動することができなく、前記挟み装置の挟み安定性を高め、
前記動力提供装置は前記移動ブロックにある左右対称のリールチャンバを含み、
前記リールチャンバの中にはリールが回転できるように設けられ、前記リールのうち互いに近接した側には方向変換チャンバが連通するように設けられ、前記方向変換チャンバの中には方向変換輪が回転できるように設けられ、前記方向変換輪の間には巻きチャンバが設けられ、前記巻きチャンバの中には巻き回転軸が回転可能に設けられ、前記巻き回転軸には巻き輪が固定的に設けられ、前記巻き輪には二本の巻き糸が固定的に巻き付いており、前記巻き糸がそれぞれ前後側の前記方向変換輪と前記リールとを経由した後に、前記ロック回転溝の中に伸びており、かつ前記巻き糸が前記回転ロックブロックと固定的に連結され、
前記連通チャンバの上側にはベルトチャンバが連通するように設けられ、前記ベルトチャンバの中にはベルト回転軸が回転できるように設けられ、前記ベルト回転軸の下端が前記巻き回転軸とスプラインにより連結され、左側の前記ベルトチャンバの上端壁には動力モーターが固定的に設けられ、左側の前記ベルト回転軸の上端が前記動力モーターに伝動できるように連結され、前記ベルト回転軸の前側には回転輪が設けられ、前記回転輪と前記ベルト回転軸とが連結ベルトにより伝動できるように連結され、前記回転輪の下端面には第三傘歯車が固定的に設けられ、前記第三傘歯車のうち前記塗りチャンバに近接した一端には第四傘歯車が噛合するように連結され、左右側の前記第四傘歯車が連結軸により固定的に連結され、
前記吹き付け装置は左右対称の押し溝を含み、
前記押し溝の前側には三つの流通溝が設けられ、前記押し溝と前記流通溝との間にはそれぞれ密封スライド溝が連通するように設けられ、前記密封スライド溝の中には密封スライドブロックがスライドできるように設けられ、前記密封スライドブロックの後端と前記密封スライド溝との間には圧力バネが固定的に設けられ、前記密封スライドブロックの中には当接溝が設けられ、前記流通溝の上側と前記塗りチャンバとが連通しており、前記流通溝の上端壁にはいずれも噴霧ノズルが固定的に設けられ、
六つの前記流通溝の下側の間にはガイド穴が連通するように設けられ、前記ガイド穴の右端には液体貯蔵チャンバが連通するように設けられ、前記液体貯蔵チャンバの中には金属の表面を塗るために使う保護剤が貯蔵されており、前記保護剤は噴霧ノズルにより前記塗りチャンバに塗られて金属の表面に付着することができることを特徴とする金属部品表面保護用塗り装置。
【請求項2】
前記吹き付け調節装置は左右対称の回転チャンバを含み、
前記回転チャンバの中には連結ロッドが回転できるように設けられ、前記連結ロッドの前端には押しブロックが回転できるように連結され、前記押しブロックのうち対称中心に近接した一端が前記押し溝の中に伸びており、前記押しブロックは前記当接溝と当接でき、前記回転チャンバの後側には調節スライド溝が連通するように設けられ、前記調節スライド溝の中には調節スライドブロックがスライドできるように設けられ、前記調節スライドブロックのうち対称中心から離れた一端面には牽引紐が固定的に設けられ、前記牽引紐の外部には復帰バネがカバーするように設けられ、前記調節スライドブロックの上端には調節スライドロッドが当接するように設けられ、前記調節スライドロッドが前記固定ロッドの前記塗りチャンバに近接した側に位置し、
前記調節スライド溝のうち対称中心から離れた一端壁の中には牽引チャンバが連通するように設けられ、前記牽引チャンバの中には牽引輪が回転できるように設けられ、前記牽引紐のもう一端が前記牽引輪を経由した後に前記調節スライドロッドと固定的に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の金属部品表面保護用塗り装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は金属表面処理技術分野を取り上げて、具体的には金属部品表面保護用塗り装置である。
【背景技術】
【0002】
伝統的な金物類の金属部品は構造が小さくて不規則であるため、一般的に手動の補助器械を使って表面保護剤を塗る必要があり、塗る過程は時間がかかり、塗る頻度が低く、そして、保護剤を塗る過程において、塗り装置は金属部品のサイズに合わせて調整できなく、必要以上の面積を塗りかねなく、保護剤の浪費を招き、また、伝統的な金属部品の表面塗り作業は開放式であり、環境を汚染する問題や、作業員の健康問題を引き起こしやすく、本発明の装置は以上の問題を解決できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第104379771号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
技術問題:伝統的な金物類の金属部品は構造が小さくて不規則であるため、一般的に手動の補助器械を使って表面保護剤を塗る必要があり、塗る過程は時間がかかり、塗る頻度が低く、そして、保護剤を塗る過程において、塗り装置は金属部品のサイズに合わせて調整できなく、保護剤の浪費を招く。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するため、本発明は以下の技術プランを採用する:本発明の金属部品表面保護用塗り装置は、本体を含み、前記本体の中には塗りチャンバが設けられ、前記塗りチャンバの前側には置き口が外部と連通するように設けられ、前記置き口の中には閉鎖回転軸が回転できるように設けられ、前記閉鎖回転軸には閉鎖ドア板が固定的に設けられ、前記閉鎖ドア板は前記塗りチャンバを閉鎖でき、前記塗りチャンバの上側には引っ張りチャンバが連通するように設けられ、前記引っ張りチャンバの中には昇降装置がスライドできるように設けられ、前記塗りチャンバの中には左右対称の挟み装置が設けられ、前記挟み装置が前記昇降装置と回転できるように連結され、金属部品を前記挟み装置の間に置き、昇降装置の上昇により金属部品を前記挟み装置の間にきつく挟むことができ、前記塗りチャンバの左右側には連通チャンバが対称的に設けられ、前記連通チャンバの中には回転親ねじが回転できるように設けられ、前記回転親ねじの下端が前記昇降装置と伝動できるように連結され、前記回転親ねじには移動ブロックがねじ山によって連結され、前記移動ブロックの中には挟みロック装置が設けられ、前記連通チャンバのうち前記塗りチャンバから離れた端壁にはラックが固定的に設けられ、前記ラックが前記挟みロック装置と噛合しているため、前記移動ブロックが昇降することにより前記挟みロック装置を回転連動させ、前記挟み装置に前記挟み装置にある金属部品を回転連動させることができ、前記塗りチャンバの下側には
吹き付け装置が設けられ、前記
吹き付け装置の後側には
吹き付け調節装置が設けられ、金属部品が降下し回転し、前記
吹き付け装置により保護剤を金属部品の表面に塗る。
【0006】
優選の技術プランとして、前記昇降装置はスライドブロックを含み、前記スライドブロックの中にはスライドチャンバが設けられ、前記スライドチャンバの中には引っ張りブロックがスライドできるように設けられ、前記引っ張りブロックの前後端には前記引っ張りブロックを復帰させることができる復帰部品が固定的に設けられ、前記引っ張りブロックの下端面には左右対称の回転ロッドが回転できるように設けられ、前記回転ロッドのもう一端が前記挟み装置とヒンジによって連結され、前記引っ張りブロックの上端面の中には押し引き溝が設けられ、前記引っ張りチャンバと前記塗りチャンバの後側には昇降チャンバが連通するように設けられ、前記昇降チャンバの中には昇降親ねじが回転できるように設けられ、前記昇降親ねじにはネジ山ブロックがねじ山によって連結され、前記ネジ山ブロックの前端が前記スライドブロックと固定的に連結され、前記昇降チャンバの下側には伝動チャンバが連通するように設けられ、前記伝動チャンバの下端壁には回転モーターが取り付けられ、前記昇降親ねじの下端が前記回転モーターに伝動できるように連結され、前記伝動チャンバと前記連通チャンバとが連通しており、左右の前記回転親ねじの下端と前記伝動チャンバの下端壁とが回転できるように連結され、前記伝動チャンバの中にある前記昇降親ねじと前記回転親ねじとにはいずれもプーリーが固定的に設けられ、前記伝動チャンバのうち前記プーリーの前側に位置するところにはテンションプーリーが回転できるように設けられ、前記テンションプーリーと前記プーリーとが伝動ベルトにより伝動できるように連結され、
前記昇降装置が作動し前記引っ張りブロックを昇降連動させ、前記回転ロッドにより前記挟み装置が互いに向かって移動し、金属部品を前記挟み装置の間にきつく挟み、前記挟み装置が金属部品を昇降連動させる時、前記伝動ベルトにより前記移動ブロックを同期に昇降連動させ、これにより前記挟み装置に金属部品を回転連動させ、保護剤を塗ることに便利である。
【0007】
優選の技術プランとして、前記挟み装置は環状ブロックを含み、前記環状ブロックの上端が前記回転ロッドとヒンジによって連結され、前記環状ブロックの中には挟み回転ブロックが回転できるように設けられ、前記挟み回転ブロックの中には伸縮チャンバが設けられ、前記伸縮チャンバの中には挟み板がスライドできるように設けられ、前記挟み板と前記伸縮チャンバとの間には伸縮バネが固定的に設けられ、前記挟み板のうち前記伸縮バネから離れた一端には滑り止めマットが固定的に設けられ、前記回転ロッドが上昇し前記塗りチャンバの上端壁に止められ、これにより前記環状ブロックが互いに向かって移動し金属部品をきつく挟む。
【0008】
優選の技術プランとして、前記挟みロック装置は移動チャンバを含み、前記移動チャンバの中には移動ロックブロックがスライドできるように設けられ、前記移動ロックブロックの中にはスプラインスリーブが回転できるように設けられ、前記スプラインスリーブのうち前記塗りチャンバに近接した一端が前記環状ブロックと固定的に連結され、前記スプラインスリーブの中にはスプライン軸がスプラインにより連結され、前記移動チャンバのうち前記塗りチャンバから離れた側には噛合チャンバが連通するように設けられ、前記スプライン軸のうち対称中心から離れた一端が前記噛合チャンバの中に伸びており、且つ前記スプライン軸のうち対称中心から離れた一端には第一傘歯車が固定的に設けられ、前記第一傘歯車の後端には第二傘歯車が噛合するように連結され、前記第二傘歯車の後端面には噛合歯車が固定的に設けられ、前記噛合歯車と前記ラックとが噛合するように連結され、前記移動チャンバの後側にはガイドスライド溝が連通するように設けられ、前記ガイドスライド溝の中には前記移動ロックブロックの後端面と固定的に連結された固定ロッドがスライドできるように設けられ、前記固定ロッドの後端が前記連通チャンバの中に伸びており、前記移動チャンバの上側には二つのロック回転溝が設けられ、前記ロック回転溝の中には回転ロックブロックが設けられ、前記回転ロックブロックの上端と前記ロック回転溝との間にはトーションバネが固定的に設けられ、前記ロック回転溝の上側には動力提供装置が設けられ、前記動力提供装置と前記回転ロックブロックとが連結され、前記動力提供装置は前記回転ロックブロックの回転をコントロールできる。
【0009】
優選の技術プランとして、前記移動ロックブロックの上端面が歯形構成であり、かつ前記歯形構成が前記回転ロックブロックと係合しているため、前記移動ロックブロックが前記塗りチャンバの方向へ移動でき、前記回転ロックブロックにより前記移動ロックブロックは逆方向へ移動することができなく、前記挟み装置の挟み安定性を高める。
【0010】
優選の技術プランとして、前記動力提供装置は前記移動ブロックにある左右対称のリールチャンバを含み、前記リールチャンバの中にはリールが回転できるように設けられ、前記リールのうち互いに近接した側には方向変換チャンバが連通するように設けられ、前記方向変換チャンバの中には方向変換輪が回転できるように設けられ、前記方向変換輪の間には巻きチャンバが設けられ、前記巻きチャンバの中には巻き回転軸が回転可能に設けられ、前記巻き回転軸には巻き輪が固定的に設けられ、前記巻き輪には二本の巻き糸が固定的に巻き付いており、前記巻き糸がそれぞれ前後側の前記方向変換輪と前記リールとを経由した後に、前記ロック回転溝の中に伸びており、かつ前記巻き糸が前記回転ロックブロックと固定的に連結され、前記連通チャンバの上側にはベルトチャンバが連通するように設けられ、前記ベルトチャンバの中にはベルト回転軸が回転できるように設けられ、前記ベルト回転軸の下端が前記巻き回転軸とスプラインにより連結され、左側の前記ベルトチャンバの上端壁には動力モーターが固定的に設けられ、左側の前記ベルト回転軸の上端が前記動力モーターに伝動できるように連結され、前記ベルト回転軸の前側には回転輪が設けられ、前記回転輪と前記ベルト回転軸とが連結ベルトにより伝動できるように連結され、
前記回転輪の下端面には第三傘歯車が固定的に設けられ、前記第三傘歯車のうち前記塗りチャンバに近接した一端には第四傘歯車が噛合するように連結され、左右側の前記第四傘歯車が連結軸により固定的に連結され、
前記動力モーターが作動し左右側の前記巻き輪を回転連動させることができ、前記巻き糸により前記回転ロックブロックを前記ロック回転溝の中に回転させ、この時、前記移動ロックブロックが自在に移動し、前記挟み装置へのロックを解除できる。
【0011】
優選の技術プランとして、前記
吹き付け装置は左右対称の押し溝を含み、前記押し溝の前側には三つの流通溝が設けられ、前記押し溝と前記流通溝との間にはそれぞれ密封スライド溝が連通するように設けられ、前記密封スライド溝の中には密封スライドブロックがスライドできるように設けられ、前記密封スライドブロックの後端と前記密封スライド溝との間には圧力バネが固定的に設けられ、前記密封スライドブロックの中には当接溝が設けられ、前記流通溝の上側と前記塗りチャンバとが連通しており、前記流通溝の上端壁にはいずれも噴霧ノズルが固定的に設けられ、六つの前記流通溝の下側の間にはガイド穴が連通するように設けられ、前記ガイド穴の右端には液体貯蔵チャンバが連通するように設けられ、前記液体貯蔵チャンバの中には金属の表面を塗るために使う保護剤が貯蔵されており、前記保護剤は噴霧ノズルにより前記塗りチャンバに塗られて金属の表面に付着することができる。
【0012】
優選の技術プランとして、前記
吹き付け調節装置は左右対称の回転チャンバを含み、前記回転チャンバの中には連結ロッドが回転できるように設けられ、前記連結ロッドの前端には押しブロックが回転できるように連結され、前記押しブロックのうち対称中心に近接した一端が前記押し溝の中に伸びており、前記押しブロックは前記当接溝と当接でき、前記回転チャンバの後側には調節スライド溝が連通するように設けられ、前記調節スライド溝の中には調節スライドブロックがスライドできるように設けられ、前記調節スライドブロックのうち対称中心から離れた一端面には牽引紐が固定的に設けられ、前記牽引紐の外部には復帰バネがカバーするように設けられ、前記調節スライドブロックの上端には調節スライドロッドが当接するように設けられ、前記調節スライドロッドが前記固定ロッドの前記塗りチャンバに近接した側に位置し、前記調節スライド溝のうち対称中心から離れた一端壁の中には牽引チャンバが連通するように設けられ、前記牽引チャンバの中には牽引輪が回転できるように設けられ、前記牽引紐のもう一端が前記牽引輪を経由した後に前記調節スライドロッドと固定的に連結され、
前記挟み装置が金属部品をきつく挟む時に前記移動ロックブロックを連動させ、前記移動ロックブロックが互いに向かって移動することにより、前記固定ロッドが前記調節スライドロッドを押し動かし、前記調節スライドロッドが互いに向かって移動し、前記牽引紐により前記調節スライドブロックが駆動されて互いに背向けて移動し、これにより前記押しブロックが互いに向かって移動し、前記押しブロックと前記密封スライドブロックとが当接して対称中心に移動する時、押された前記密封スライドブロックが前に移動し前記流通溝を密封し、前記流通溝の中の前記噴霧ノズルが保護剤を塗ることを阻止し、これにより金属部品の長さにより前記噴霧ノズルの塗る量をコントロールでき、保護剤の浪費を減少する。
【発明の効果】
【0013】
本発明は挟み装置により金属部品を塗りチャンバの中にきつく挟み、金属部品が降下し回転することにより、保護剤を金属の表面に塗り、操作は自動化程度が高くて便利であり、塗り終わった後自動的に乾燥でき、保護剤を塗る効率を高め、また、塗る過程は閉鎖した装置内に行われるため、装置外の環境の清潔を保ち、さらに、
吹き付け装置は金属部品のサイズにより調節でき、保護剤の利用率を高める。
【図面の簡単な説明】
【0014】
下記に
図1〜8をあわせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:
図1は本発明装置の正面図であり、以下に述べる上下左右前後の方向と
図1の自身投影関係の上下左右前後の方向とが一致である。
【0015】
【
図1】
図1は本発明の金属部品表面保護用塗り装置の全体構成略図
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の金属部品表面保護用塗り装置は、主に金属部品表面に保護剤を塗る作業に適用され、以下に付図を合わせて本発明について詳しく説明する:
【0017】
本発明の前記金属部品表面保護用塗り装置は、本体10を含み、前記本体10の中には塗りチャンバ11が設けられ、前記塗りチャンバ11の前側には置き口79が外部と連通するように設けられ、前記置き口79の中には閉鎖回転軸80が回転できるように設けられ、前記閉鎖回転軸80には閉鎖ドア板81が固定的に設けられ、前記閉鎖ドア板81は前記塗りチャンバ11を閉鎖でき、前記塗りチャンバ11の上側には引っ張りチャンバ12が連通するように設けられ、前記引っ張りチャンバ12の中には昇降装置601がスライドできるように設けられ、前記塗りチャンバ11の中には左右対称の挟み装置602が設けられ、前記挟み装置602が前記昇降装置601と回転できるように連結され、金属部品を前記挟み装置602の間に置き、昇降装置601の上昇により金属部品を前記挟み装置602の間にきつく挟むことができ、前記塗りチャンバ11の左右側には連通チャンバ35が対称的に設けられ、前記連通チャンバ35の中には回転親ねじ38が回転できるように設けられ、前記回転親ねじ38の下端が前記昇降装置601と伝動できるように連結され、前記回転親ねじ38には移動ブロック36がねじ山によって連結され、前記移動ブロック36の中には挟みロック装置603が設けられ、前記連通チャンバ35のうち前記塗りチャンバ11から離れた端壁にはラック43が固定的に設けられ、前記ラック43が前記挟みロック装置603と噛合しているため、前記移動ブロック36が昇降することにより前記挟みロック装置603を回転連動させ、前記挟み装置602に前記挟み装置602にある金属部品を回転連動させることができ、前記塗りチャンバ11の下側には
吹き付け装置604が設けられ、前記
吹き付け装置604の後側には
吹き付け調節装置605が設けられ、金属部品が降下し回転し、前記
吹き付け装置604により保護剤を金属部品の表面に塗る。
【0018】
有益に、前記昇降装置601はスライドブロック13を含み、前記スライドブロック13の中にはスライドチャンバ14が設けられ、前記スライドチャンバ14の中には引っ張りブロック15がスライドできるように設けられ、前記引っ張りブロック15の前後端には前記引っ張りブロック15を復帰させることができる復帰部品16が固定的に設けられ、前記引っ張りブロック15の下端面には左右対称の回転ロッド26が回転できるように設けられ、前記回転ロッド26のもう一端が前記挟み装置602とヒンジによって連結され、前記引っ張りブロック15の上端面の中には押し引き溝17が設けられ、前記引っ張りチャンバ12と前記塗りチャンバ11の後側には昇降チャンバ18が連通するように設けられ、前記昇降チャンバ18の中には昇降親ねじ20が回転できるように設けられ、前記昇降親ねじ20にはネジ山ブロック19がねじ山によって連結され、前記ネジ山ブロック19の前端が前記スライドブロック13と固定的に連結され、前記昇降チャンバ18の下側には伝動チャンバ21が連通するように設けられ、前記伝動チャンバ21の下端壁には回転モーター23が取り付けられ、前記昇降親ねじ20の下端が前記回転モーター23に伝動できるように連結され、前記伝動チャンバ21と前記連通チャンバ35とが連通しており、左右の前記回転親ねじ38の下端と前記伝動チャンバ21の下端壁とが回転できるように連結され、前記伝動チャンバ21の中にある前記昇降親ねじ20と前記回転親ねじ38とにはいずれもプーリー24が固定的に設けられ、前記伝動チャンバ21のうち前記プーリー24の前側に位置するところにはテンションプーリー25が回転できるように設けられ、前記テンションプーリー25と前記プーリー24とが伝動ベルト22により伝動できるように連結され、
前記昇降装置601が作動し前記引っ張りブロック15を昇降連動させ、前記回転ロッド26により前記挟み装置602が互いに向かって移動し、金属部品を前記挟み装置602の間にきつく挟み、前記挟み装置602が金属部品を昇降連動させる時、前記伝動ベルト22により前記移動ブロック36を同期に昇降連動させ、これにより前記挟み装置602に金属部品を回転連動させ、保護剤を塗ることに便利である。
【0019】
有益に、前記挟み装置602は環状ブロック27を含み、前記環状ブロック27の上端が前記回転ロッド26とヒンジによって連結され、前記環状ブロック27の中には挟み回転ブロック28が回転できるように設けられ、前記挟み回転ブロック28の中には伸縮チャンバ29が設けられ、前記伸縮チャンバ29の中には挟み板30がスライドできるように設けられ、前記挟み板30と前記伸縮チャンバ29との間には伸縮バネ32が固定的に設けられ、前記挟み板30のうち前記伸縮バネ32から離れた一端には滑り止めマット31が固定的に設けられ、
前記回転ロッド26が上昇し前記塗りチャンバ11の上端壁に止められ、これにより前記環状ブロック27が互いに向かって移動し金属部品をきつく挟む。
【0020】
有益に、前記挟みロック装置603は移動チャンバ44を含み、前記移動チャンバ44の中には移動ロックブロック37がスライドできるように設けられ、前記移動ロックブロック37の中にはスプラインスリーブ33が回転できるように設けられ、前記スプラインスリーブ33のうち前記塗りチャンバ11に近接した一端が前記環状ブロック27と固定的に連結され、前記スプラインスリーブ33の中にはスプライン軸34がスプラインにより連結され、前記移動チャンバ44のうち前記塗りチャンバ11から離れた側には噛合チャンバ39が連通するように設けられ、前記スプライン軸34のうち対称中心から離れた一端が前記噛合チャンバ39の中に伸びており、且つ前記スプライン軸34のうち対称中心から離れた一端には第一傘歯車40が固定的に設けられ、前記第一傘歯車40の後端には第二傘歯車41が噛合するように連結され、前記第二傘歯車41の後端面には噛合歯車42が固定的に設けられ、前記噛合歯車42と前記ラック43とが噛合するように連結され、前記移動チャンバ44の後側にはガイドスライド溝60が連通するように設けられ、前記ガイドスライド溝60の中には前記移動ロックブロック37の後端面と固定的に連結された固定ロッド61がスライドできるように設けられ、前記固定ロッド61の後端が前記連通チャンバ35の中に伸びており、前記移動チャンバ44の上側には二つのロック回転溝45が設けられ、前記ロック回転溝45の中には回転ロックブロック46が設けられ、前記回転ロックブロック46の上端と前記ロック回転溝45との間にはトーションバネ47が固定的に設けられ、前記ロック回転溝45の上側には動力提供装置606が設けられ、前記動力提供装置606と前記回転ロックブロック46とが連結され、前記動力提供装置606は前記回転ロックブロック46の回転をコントロールできる。
【0021】
有益に、前記移動ロックブロック37の上端面が歯形構成であり、かつ前記歯形構成が前記回転ロックブロック46と係合しているため、前記移動ロックブロック37が前記塗りチャンバ11の方向へ移動でき、前記回転ロックブロック46により前記移動ロックブロック37は逆方向へ移動することができなく、前記挟み装置602の挟み安定性を高める。
【0022】
有益に、前記動力提供装置606は前記移動ブロック36にある左右対称のリールチャンバ49を含み、前記リールチャンバ49の中にはリール50が回転できるように設けられ、前記リール50のうち互いに近接した側には方向変換チャンバ51が連通するように設けられ、前記方向変換チャンバ51の中には方向変換輪52が回転できるように設けられ、前記方向変換輪52の間には巻きチャンバ53が設けられ、前記巻きチャンバ53の中には巻き回転軸54が回転可能に設けられ、前記巻き回転軸54には巻き輪55が固定的に設けられ、前記巻き輪55には二本の巻き糸48が固定的に巻き付いており、前記巻き糸48がそれぞれ前後側の前記方向変換輪52と前記リール50とを経由した後に、前記ロック回転溝45の中に伸びており、かつ前記巻き糸48が前記回転ロックブロック46と固定的に連結され、前記連通チャンバ35の上側にはベルトチャンバ57が連通するように設けられ、前記ベルトチャンバ57の中にはベルト回転軸56が回転できるように設けられ、前記ベルト回転軸56の下端が前記巻き回転軸54とスプラインにより連結され、左側の前記ベルトチャンバ57の上端壁には動力モーター59が固定的に設けられ、左側の前記ベルト回転軸56の上端が前記動力モーター59に伝動できるように連結され、前記ベルト回転軸56の前側には回転輪82が設けられ、前記回転輪82と前記ベルト回転軸56とが連結ベルト58により伝動できるように連結され、前記回転輪82の下端面には第三傘歯車83が固定的に設けられ、前記第三傘歯車83のうち前記塗りチャンバ11に近接した一端には第四傘歯車84が噛合するように連結され、左右側の前記第四傘歯車84が連結軸85により固定的に連結され、前記動力モーター59が作動し左右側の前記巻き輪55を回転連動させることができ、前記巻き糸48により前記回転ロックブロック46を前記ロック回転溝45の中に回転させ、この時、前記移動ロックブロック37が自在に移動し、前記挟み装置602へのロックを解除できる。
【0023】
有益に、前記
吹き付け装置604は左右対称の押し溝70を含み、前記押し溝70の前側には三つの流通溝71が設けられ、前記押し溝70と前記流通溝71との間にはそれぞれ密封スライド溝72が連通するように設けられ、前記密封スライド溝72の中には密封スライドブロック73がスライドできるように設けられ、前記密封スライドブロック73の後端と前記密封スライド溝72との間には圧力バネ74が固定的に設けられ、前記密封スライドブロック73の中には当接溝75が設けられ、前記流通溝71の上側と前記塗りチャンバ11とが連通しており、前記流通溝71の上端壁にはいずれも噴霧ノズル76が固定的に設けられ、六つの前記流通溝71の下側の間にはガイド穴77が連通するように設けられ、前記ガイド穴77の右端には液体貯蔵チャンバ78が連通するように設けられ、前記液体貯蔵チャンバ78の中には金属の表面を塗るために使う保護剤が貯蔵されており、前記保護剤は噴霧ノズル76により前記塗りチャンバ11に塗られて金属の表面に付着することができる。
【0024】
有益に、前記
吹き付け調節装置605は左右対称の回転チャンバ67を含み、前記回転チャンバ67の中には連結ロッド69が回転できるように設けられ、前記連結ロッド69の前端には押しブロック68が回転できるように連結され、前記押しブロック68のうち対称中心に近接した一端が前記押し溝70の中に伸びており、前記押しブロック68は前記当接溝75と当接でき、前記回転チャンバ67の後側には調節スライド溝62が連通するように設けられ、前記調節スライド溝62の中には調節スライドブロック90がスライドできるように設けられ、前記調節スライドブロック90のうち対称中心から離れた一端面には牽引紐64が固定的に設けられ、前記牽引紐64の外部には復帰バネ91がカバーするように設けられ、前記調節スライドブロック90の上端には調節スライドロッド63が当接するように設けられ、前記調節スライドロッド63が前記固定ロッド61の前記塗りチャンバ11に近接した側に位置し、前記調節スライド溝62のうち対称中心から離れた一端壁の中には牽引チャンバ65が連通するように設けられ、前記牽引チャンバ65の中には牽引輪66が回転できるように設けられ、前記牽引紐64のもう一端が前記牽引輪66を経由した後に前記調節スライドロッド63と固定的に連結され、前記挟み装置602が金属部品をきつく挟む時に前記移動ロックブロック37を連動させ、前記移動ロックブロック37が互いに向かって移動することにより、前記固定ロッド61が前記調節スライドロッド63を押し動かし、前記調節スライドロッド63が互いに向かって移動し、前記牽引紐64により前記調節スライドブロック90が駆動されて互いに背向けて移動し、これにより前記押しブロック68が互いに向かって移動し、前記押しブロック68と前記密封スライドブロック73とが当接して対称中心に移動する時、押された前記密封スライドブロック73が前に移動し前記流通溝71を密封し、前記流通溝71の中の前記噴霧ノズル76が保護剤を塗ることを阻止し、これにより金属部品の長さにより前記噴霧ノズルの塗る量をコントロールでき、保護剤の浪費を減少する。
【0025】
以下に
図1〜8を合わせて本願発明の金属部品表面保護用塗り装置の使用手順について詳しく説明する:
使用時に、閉鎖ドア板81を回転させて塗りチャンバ11を開け、手動で金属部品を挟み回転ブロック28の間に置き、押し引き溝17により引っ張りブロック15を上方へ引き、塗りチャンバ11の上端壁の止め作用により、回転ロッド26が回転することにより、左右の挟み回転ブロック28が互いに向かって移動し金属部品をきつく挟み、この時回転ロックブロック46が移動ロックブロック37を固定することにより、移動ロックブロック37が逆方向へ移動することができなくなり、金属部品を放して逆方向へ閉鎖ドア板81を回転させ、塗りチャンバ11を閉め、移動ロックブロック37が移動する過程に、固定ロッド61が駆動されて互いに向かって移動することにより、調節スライドロッド63が固定ロッド61に押されて互いに向かって移動し、牽引紐64により調節スライドブロック90が駆動されて互いに背向けて移動し、これにより押しブロック68が互いに向かって移動し、押しブロック68と密封スライドブロック73とが当接して対称中心に移動する時、押された密封スライドブロック73が前に移動し流通溝71を密封し、流通溝71の中の噴霧ノズル76が保護剤を塗ることを阻止し、これにより金属部品の長さにより噴霧ノズルの塗る量をコントロールでき、保護剤の浪費を減少し、そして、回転モーター23が作動し昇降親ねじ20を回転連動させることにより、ネジ山ブロック19がスライドブロック13を降下連動させ、回転モーター23が作動する時、伝動ベルト22により回転親ねじ38を回転させることで、移動ブロック36が降下し、これにより金属部品を降下連動させ、移動ブロック36が降下する時、噛合歯車42がラック43により回転することにより、スプラインスリーブ33が挟み回転ブロック28を回転連動させ、これにより金属部品を回転させ、これにより噴霧ノズル76が保護剤を均一に金属部品の表面に塗り、塗り終わった時、回転モーター23が逆方向へ回転することにより、ネジ山ブロック19にスライドブロック13を上昇連動させ、移動ブロック36が初期位置に上昇し、この過程に、噛合歯車42が逆方向へ回転することにより、挟み回転ブロック28に金属部品を逆方向へ回転連動させ、風力による乾燥過程を完成し、この時、巻き回転軸54とベルト回転軸56とがスプラインにより連結され、動力モーター59が作動し巻き輪55を回転させ、巻き糸48により回転ロックブロック46をロック回転溝45の中に回転させ、これにより移動ロックブロック37が自在に移動でき、左右の挟み回転ブロック28を押すこれにより、左右の挟み回転ブロック28が互いに背向けて移動し、これにより金属部品を取り外すことができ、この時装置全体が初期状態に戻り、次の塗り作業を準備する。
【0026】
本発明の有益効果は:本発明は挟み装置により金属部品を塗りチャンバの中にきつく挟み、金属部品が降下し回転することにより、保護剤を金属の表面に塗り、操作は自動化程度が高くて便利であり、塗り終わった後自動的に乾燥でき、保護剤を塗る効率を高め、また、塗る過程は閉鎖した装置内に行われるため、装置外の環境の清潔を保ち、さらに、
吹き付け装置は金属部品のサイズにより調節でき、保護剤の利用率を高める。
【0027】
以上の方式により、本分野の当業者は本発明の範囲内に作動モードにより各種な変化を加えることができる。
【要約】
【課題】本発明は金属部品表面保護用塗り装置を開示した。
【解決手段】
本発明の金属部品表面保護用塗り装置は、本体を含み、前記本体の中には塗りチャンバが設けられ、前記塗りチャンバの前側には置き口が外部と連通するように設けられ、前記置き口の中には閉鎖回転軸が回転できるように設けられ、前記閉鎖回転軸には閉鎖ドア板が固定的に設けられ、前記閉鎖ドア板は前記塗りチャンバを閉鎖でき、前記塗りチャンバの上側には引っ張りチャンバが連通するように設けられ、前記引っ張りチャンバの中には昇降装置がスライドできるように設けられ、前記塗りチャンバの中には左右対称の挟み装置が設けられ、前記挟み装置が前記昇降装置と回転できるように連結されている。
【選択図】
図1