(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記シャッターは、厚さ方向が前記カメラの光軸に沿い長手方向が前記シャッターのスライド移動方向に沿う帯板状のベース部と、前記スライド移動方向における前記ベース部の中央部に対して前記スライド移動方向の一方側に位置し前記ベース部から前記ベース部の短手方向に沿って互いに離れる方向に延び、前記シャッター支持部に接触した一対の第1の突起と、前記中央部に対して前記スライド移動方向の他方側に位置し前記ベース部から前記短手方向に沿って互いに離れる方向に延び、前記シャッター支持部に接触した一対の第2の突起と、を有し、
前記シャッター支持部は、前記ベース部を、前記ベース部が前記カメラと前記シートとの間に位置して前記レンズを前記入射側から覆う閉位置と、前記ベース部が前記レンズを露出させる開位置と、の間で、スライド移動可能に、前記一対の第1の突起と前記一対の第2の突起とを介して支持した、請求項1に記載の電子機器。
前記シャッターは、前記ベース部から前記カメラの光軸に沿い前記カメラから前記シートに向かう方向に突出し、前記第1の部分と前記第2の部分との接続部分に位置された操作片を有した、請求項5に記載の電子機器。
前記シートは、外周縁が前記カメラの撮像領域の外周面を囲むように位置され前記レンズへの前記光の入射を許容する透明領域と、前記撮像領域外に位置され前記透明領域を囲んだ非透明領域と、を有し、
前記シャッターには、前記シャッターが前記開位置に位置された場合に、前記レンズの前記入射側に位置して前記透明領域に面し、前記レンズから遠ざかるにつれて径が大きくなり、外周面が前記撮像領域の前記外周面を囲む貫通孔が設けられた、請求項4〜6のうちいずれか一つに記載の電子機器。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および効果は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも一つを得ることが可能である。
【0020】
なお、本明細書では、序数は、部品や、部材、部位、位置、方向等を区別するためだけに用いられており、順番や優先度を示すものではない。
【0021】
図1は、実施形態の電子機器1の正面側からの例示的な斜視図であって、第2のモジュール3が展開位置に位置された状態の図である。
【0022】
図1に示されるように、電子機器1は、例えば、ノートブック型(クラムシェル型)のパーソナルコンピュータとして構成され、第1のモジュール2と、第2のモジュール3と、を備えている。第1のモジュール2は、例えば机や、台、棚等の載置部に載置される。第2のモジュール3は、第1のモジュール2に対して回転中心軸C回りに回転可能に第1のモジュール2に支持され、展開位置(
図1)と閉じ位置(不図示)との間を移動可能である。具体的には、第2のモジュール3は、ヒンジ5を介して第1のモジュール2に連結されている。なお、電子機器1は、上記例には限定されず、例えば、デスクトップ型のパーソナルコンピュータや、スレート型(タブレット型)のパーソナルコンピュータ、スマートフォン、携帯電話、映像表示装置、テレビジョン受像機、ゲーム機等であってもよい。
【0023】
なお、本実施形態では、便宜上、方向が定義されている。X1方向は、第1のモジュール2の前後方向の前方と同じである。X2方向は、X1方向の反対方向であって、第1のモジュール2の前後方向の後方と同じである。Y1方向は、第1のモジュール2の幅方向(左右方向、長手方向)に沿う方向である。Y2方向は、Y1方向の反対方向である。Y1方向は左方、Y2は右方とも称される。Z1方向は、第1のモジュール2の高さ方向(上下方向の上方)と同じである。Z2方向は、Z1方向の反対方向である。X1方向、Y1方向、およびZ1方向は、互いに直交している。また、X2方向、Y2方向、およびZ2方向は、互いに直交している。
【0024】
第1のモジュール2は、第1の筐体11と、第1の筐体11に支持されたキーボード12と、を有している。キーボード12は、上方から操作可能な状態に第1の筐体11に支持されている。また、第1の筐体11内には、基板(不図示)が収容されている。基板には、CPU(Central Processing Unit)や、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の複数の電子部品(不図示)が実装されている。基板に設けられた配線と基板に実装された複数の電子部品とによって、電子機器1の電子回路の少なくとも一部が構成されている。
【0025】
第2のモジュール3は、第2の筐体21と、ディスプレイユニット22と、タッチパネル25と、を有している。ディスプレイユニット22は、表示画面22aが前方から視認可能な状態に、第2の筐体21に支持されている。また、タッチパネル25は、ディスプレイユニット22の表示画面22aを覆った状態で第2の筐体21に支持されている。第2の筐体21は、収容体の一例である。
【0026】
第2のモジュール3(第2の筐体21)が展開位置(
図1)に位置した状態では、第1の筐体11の上面11aおよびキーボード12と、第2の筐体21の前面21aおよびディスプレイユニット22の表示画面22aとが対向せず、第1の筐体11の上面11a、キーボード12、第2の筐体21の前面21a、ディスプレイユニット22の表示画面22aが露出する。このとき、第2の筐体21の前面21aおよび後面21bは、それぞれ、前方および後方を向く。
【0027】
一方、第2のモジュール3(第2の筐体21)が閉じ位置(不図示)に位置した状態では、第1の筐体11の上面11aおよびキーボード12と、第2の筐体21の前面21aおよびディスプレイユニット22の表示画面22aとが対向する。
【0028】
次に、第2のモジュール3について詳細に説明する。以下の説明では、特に言及しない限り、第2のモジュール3の姿勢は、表示画面22aがX1方向を向いた姿勢である。
【0029】
図1に示されるように、第2の筐体21は、扁平な略直方体に形成されている。第2の筐体21は、例えば、前壁21cや、後壁21d、下壁21e、上壁21f、左壁21g、右壁21h等の複数の壁を有している。
【0030】
前壁21cは、前面21aを含み、後壁21dは、後面21bを含む。
【0031】
下壁21eおよび上壁21fは、それぞれ、第2の筐体21の下端部21iおよび上端部21jを構成している。上端部21jは、回転中心軸Cと離間している。下端部21iは、上端部21jに対して回転中心軸C側に設けられている。
【0032】
左壁21gおよび右壁21hは、それぞれ、第2の筐体21の左端部21kおよび右端部21mを構成している。
【0033】
また、第2の筐体21は、フロントカバー23と、リヤカバー24と、を含む複数の部材の組み合わせによって構成されている。フロントカバー23は、前壁21cの一部を含み、矩形枠状に形成されている。リヤカバー24は、少なくとも後壁21dを含む。フロントカバー23とリヤカバー24とは、爪やネジ等によって互いに結合されている。
【0034】
タッチパネル25は、フロントカバー23における前面21a側に配置され、当該前面21aに固定されている。フロントカバー23の前面21aに対するタッチパネル25の固定は、例えば両面接着テープによる接着によってなされている。タッチパネル25は、扁平な略直方体に形成されている。なお、タッチパネル25は、設けられていなくてもよい。
【0035】
表示装置31は、例えば、液晶ディスプレイである。なお、表示装置31は、液晶ディスプレイに限られない。例えば、表示装置31は、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等であってもよい。
【0036】
図2は、実施形態の第2のモジュール3における上端部21jの正面側からの例示的な分解斜視図である。
図3は、実施形態の第2のモジュール3の上端部21jの例示的な正面図であって、シャッター53が開位置に位置された状態の図である。
図4は、実施形態の第2のモジュール3の上端部21jの例示的な正面図であって、シャッター53が閉位置に位置された状態の図である。
図5は、
図3のV-V断面図である。
図6は、
図4のVI-VI断面図である。
図7は、
図3のVII-VII断面図である。
図8は、実施形態の第2のモジュール3における上端部21jの例示的な正面図であって、シート52が取りはずれた状態の図である。
【0037】
図1〜
図8に示されるように、第2のモジュール3は、カメラ51と、シート52と、シャッター53と、支持部54と、を備える。カメラ51、シート52、シャッター53、および支持部54は、第2のモジュール3の上端部21jに設けられている。支持部54は、前壁21cに設けられている。カメラ51は、第2の筐体21内に収容されている。カメラ51のレンズ51aは、支持部54に設けられた貫通孔56f(
図5)から露出している。シート52およびシャッター53は、支持部54に収容された状態で支持部54に支持されている(
図5〜
図7)。シャッター53のX1方向にシート52が位置されている。シート52は、シャッター53およびカメラ51をX1方向から覆っている。シャッター53は、Y1方向およびY2方向にスライド移動可能に支持部54に支持されている。
【0038】
図2,
図5等に示されるように、支持部54は、シート52を収容した状態でシート52を支持したシート支持部55と、シャッター53を収容した状態でシャッター53を支持したシャッター支持部56と、を有する。
【0039】
シート支持部55は、前面21aからX2方向に凹んだ形状に構成されている。シート支持部55は、X1方向を向いた底面55aを有する。
【0040】
シャッター支持部56は、シャッター53を閉位置(
図4,
図6)と開位置(
図3,
図5)との間でスライド移動可能に支持している。閉位置は、シャッター53がカメラ51とシート52との間に位置してレンズ51aを光の入射側(X1方向側)から覆ってレンズ51aへの光を遮蔽する位置である。開位置は、シャッター53がレンズ51aを露出させる位置である。シャッター53のスライド移動方向は、Y1方向およびY2方向である。なお、以後、シャッター53のスライド移動方向を単にスライド移動方向と言う場合がある。
【0041】
図2等に示されるように、シャッター支持部56は、底面55aからX2方向に凹んだ形状に構成されている。シャッター支持部56は、底面56a、上面56b、下面56c、左面56d、および右面56eを有する。底面56aは、X1方向を向いている。上面56b、下面56c、左面56d、および右面56eは、底面56aの外縁部からX1方向に延びている。上面56bは、Z2方向を向いてY1方向に延びている。下面56cは、上面56bのZ2方向に位置し、Z1方向を向いてY1方向に延びている。左面56dは、Y2方向かつX1方向を向いている。すなわち左面56dは、底面56aに対して傾斜している。左面56dは、X1方向に延びている。右面56eは、左面56dのY2方向に位置し、Y1方向を向いてX1方向に延びている。底面56a、上面56b、下面56c、左面56d、および右面56eは、凹状面56yを構成している。凹状面56yは、凹部56hを形成している。凹部56hは、左面56dの傾斜により、底面56aから離れるにつれて広がる。上面56b、下面56c、左面56d、および右面56eは、複数の側面の一例である。左面56dは、傾斜面の一例である。
【0042】
シャッター支持部56の底面56aには、貫通孔56fと、二つの凹部56ga,56gbと、が設けられている。凹部56gaは、貫通孔56fのY1方向に位置され、凹部56gbは、凹部56gaのY1方向に位置されている。また、上面56bおよび下面56cには、貫通孔56iが設けられている。
【0043】
図5〜
図7等に示されるように、カメラ52は、第2の筐体21の光が入射するレンズ2aと、レンズ2aが固定された本体2bと、を有している。本体2bの内部には、イメージセンサ(不図示)が設けられている。イメージセンサは、レンズ2aを介して光を受光する。カメラ52は、基板57に実装されている。
【0044】
図9は、実施形態のシャッター53の正面側からの例示的な斜視図である。
図10は、実施形態のシャッター53の背面図側からの例示的な斜視図である。
【0045】
図9,
図10に示されるように、シャッター53は、ベース部53Aを有する。ベース部53Aは、Y1方向を長手方向とし、Z1方向を短手方向とする帯板状に構成されている。すなわち、ベース部53Aの長手方向は、シャッター53のスライド移動方向に沿う。また、ベース部53Aの厚さ方向は、X1方向(カメラ51の光軸H1(
図5))に沿う。
【0046】
ベース部53Aは、上端部53cと、下端部53dと、左端部53eと、右端部53fと、を有する。上端部53cは、Z1方向の端部であり、下端部53dは、Z2方向の端部である。すなわち、上端部53cと下端部53dとは、互いに反対側に設けられている。上端部53cおよび下端部53dは、Y1方向に延びている。左端部53eは、Y1方向の端部であり、右端部53fは、Y2方向の端部である。すなわち、左端部53eと右端部53fとは、互いに反対側に設けられている。左端部53eと右端部53fとは、Z1方向に延びている。シャッター53は、例えば合成樹脂材料によって構成されている。
【0047】
また、ベース部53Aは、X1方向を向いた前面53aと、X方向を向いた、前面53aの反対側の後面53bと、を有する。前面53aおよび後面53bは、それぞれ、上端部53cと下端部53dとに亘るとともに、左端部53eと右端部53fとに亘って設けられている。
【0048】
また、シャッター53は、一対の第1の突起53gと、一対の第2の突起53hと、一対の第3の突起53iと、を有する。一対の第1の突起53gは、スライド移動方向におけるベース部53Aの中央部53tに対してスライド移動方向の一方側に位置し、ベース部53Aからベース部53Aの短手方向に沿って互いに離れる方向に延びて、シャッター支持部56に接触している(
図8)。一対の第2の突起53hは、中央部53tに対してスライド移動方向の他方側に位置しベース部53Aからベース部53Aの短手方向に沿って互いに離れる方向に延び、シャッター支持部56に接触している(
図8)。一対の第3の突起53iは、シャッター支持部56から離間している。
【0049】
シャッター53では、ベース部53Aがカメラ51とシート52との間に位置してレンズ51aを入射側から覆ってレンズ51aへの光を遮蔽する閉位置と、ベース部53Aがレンズ51aを露出させる開位置と、の間で、Y1方向およびY2方向(交差方向)にスライド移動可能に、一対の第1の突起53gと一対の第2の突起53hとを介してシャッター支持部56に支持されている。
【0050】
また、シャッター53は、一対の爪部53jを有する。一対の爪部53jは、シャッター支持部56の一対の貫通孔56i(
図2)に入れられてシャッター支持部56に引っ掛かっている。これにより、シャッター支持部56に対するシャッター53の抜け止めがなされている。
【0051】
また、
図9に示されるように、シャッター53は、操作片53kを有する。操作片53kは、前面53aからX1方向に突出している。
【0052】
また、
図10に示されるように、シャッター53は、摺動部53mと、位置決め突起53nと、を有する。摺動部53mは、後面53bから突出して、シャッター支持部56の底面55aと摺動する。
【0053】
位置決め突起53nは、シャッター53が閉位置に位置された場合に凹部56gaに嵌り(
図6)、シャッター53が開位置に位置された場合に凹部56gbに嵌る(
図5)。
【0054】
また、
図9,10に示されるように、ベース部53Aには、貫通孔53pが設けられている。貫通孔53pは、シャッター53が開位置に位置された場合に、レンズ51aの入射側に位置して後述のシート52の透明領域52raに面する(
図5)。貫通孔53pは、レンズ51aから遠ざかるにつれて径が大きくなる。貫通孔53pは、当該貫通孔53pの外周面53paが撮像領域A1の外周面A1aを囲むように、設けられている(
図7)。
【0055】
また、
図9に示されるように、ベース部53Aは、ストライプ53qが印字された領域53raと、ストライプ53qが印字されていない領域53rbと、を有する。ストライプ53qは、網目状ハッチングが付与されている。
【0056】
また、ベース部53Aは、第1の部分53saと、第1の部分53saとY1方向(ベース部53Aの長手方向)に並べられた第2の部分52sbと、第1の部分53saと第2の部分52sbとを接続した接続部分52scと、を有する。第2の部分53sbは、第1の部分53saよりも厚さが薄い。第1の部分53saは、操作片53kのY2方向に位置し、第2の部分53sbは、操作片53kのY1方向に位置している。第2の部分53sbに、位置決め突起53nが設けられている。接続部分52scに、操作片53kが設けられている。
【0057】
図3〜
図6等に示されるように、シート52は、レンズ51aの光の入射側(X1方向側)からカメラ51を覆い、レンズ51aへの光の入射を許容する。
【0058】
シート52は、Y1方向およびY2方向を長手方向とし、Z1方向およびZ2方向を短手方向とした帯板状に形成されている。
【0059】
図3に示すように、シート52は、上端部52cと、下端部52dと、左端部52eと、右端部52fと、を有する。上端部52cは、Z1方向の端部であり、下端部52dは、Z2方向の端部である。すなわち、上端部52cと下端部52dとは、互いに反対側に設けられている。上端部52cおよび下端部52dは、Y1方向に延びている。左端部52eは、Y1方向の端部であり、右端部52fは、Y2方向の端部である。すなわち、左端部52eと右端部52fとは、互いに反対側に設けられている。左端部52eと右端部52fとは、Z1方向に延びている。
【0060】
また、シート52は、X1方向を向いた前面52aと、X2方向を向いた、前面52aの反対側の後面52b(
図4)と、を有する。前面52aおよび後面52bは、それぞれ、上端部52cと下端部52dとに亘るとともに、左端部52eと右端部52fとに亘って設けられている。
【0061】
シート52は、光の透過性を有する透明な基材52mの表面に光の透過性を有さない塗料52nが部分的に塗布されて構成されている。すなわち、シート52は、光の透過性を有した透明領域52raと、光を遮断する非透明領域53rbと、を有する。
図3,
図4では、非透明領域53rbには、ドットハッチングが付与されている。透明領域52raは、当該透明領域52raの外周縁raa(
図3)がカメラ51の撮像領域A1の外周面A1a(
図3)を囲むように、設けられている。透明領域52raは、レンズ51aへの光の入射を許容する。非透明領域52rbは、撮像領域A1外に位置され透明領域52raを囲んでいる。
【0062】
また、シート52には、シート52の厚さ方向(X1方向)にシート52を貫通した貫通孔52ga,52gb,52gcが設けられている。
【0063】
貫通孔52gaには、操作片53kが入れられている。操作片53kは、貫通孔52gaから突出している。また、貫通孔52gは、外部からシャッター53を部分的に視認可能にしている。シャッター53が閉位置に位置された場合には、シャッター53の領域53rbが貫通孔52gaに面しシャッター53が閉位置に位置されたことを表す(
図4)。一方、シャッター53が開位置に位置された場合には、領域53rbが貫通孔52gaに面しシャッター53が開位置に位置されたことを示す(
図3)。
【0064】
以上の構成の電子機器では、ユーザは、シャッター53の操作片53kを押しながらシャッター53をスライド移動方向に移動させることにより、シャッター53を閉位置や開位置に移動させることができる。
【0065】
以上のように、本実施形態の電子機器1は、第2の筐体21(収容体)と、第2の筐体21の外部からの光が入射するレンズ51aを有し、第2の筐体21に収容されたカメラ51と、レンズ51aの光の入射側からカメラ51を覆い、レンズ51aへの光の入射を許容するシート52と、第2の筐体21に設けられ、シャッター53が取り付けられた場合、シャッター53がカメラ51とシート52との間に位置してレンズ51aを入射側から覆ってレンズ51aへの光を遮蔽する閉位置と、シャッター53がレンズ51aを露出させる開位置と、の間で、シャッター53をスライド移動可能に支持するシャッター支持部56と、を備える。
【0066】
このような構成によれば、シート52が設けられていることにより、シャッター53の有無に関わらず、シート52によってカメラ51を保護することできるので、シャッター53の有無を選択可能な受注生産に対応しやすい。すなわち、電子機器1は、シャッター53を備えていてもよいし、シャッター53を備えていなくてもよい。
【0067】
また、電子機器1は、例えば、シャッター53を備える。
【0068】
このような構成によれば、シャッター53を閉位置に位置させることによってレンズ51aへの光を遮蔽することができるので、カメラ51のセキュリティーを向上させることができる。
【0069】
また、電子機器1では、例えば、シート52は、外周縁raaがカメラ51の撮像領域A1の外周面A1aを囲むように位置されレンズ51aへの光の入射を許容する透明領域52raと、撮像領域A1外に位置され透明領域52raを囲んだ非透明領域52rbと、を有する。シャッター53には、シャッター53が開位置に位置された場合に、レンズ51aの入射側に位置して透明領域52raに面し、レンズ51aから遠ざかるにつれて径が大きくなり、外周面53paが撮像領域A1の外周面A1aを囲む貫通孔53pが設けられている。
【0070】
このような構成によれば、例えば、シート52とカメラ51との位置ずれがある場合でも、当該位置ずれが目立つのを抑制することができる。
【0071】
また、電子機器1では、例えば、シャッター53は、厚さ方向がカメラ51の光軸H1に沿い長手方向がシャッター53のスライド移動方向に沿う帯板状のベース部53Aと、スライド移動方向におけるベース部53Aの中央部53tに対してスライド移動方向の一方側に位置しベース部53Aからベース部53Aの短手方向に沿って互いに離れる方向に延び、シャッター支持部56に接触した一対の第1の突起53gと、中央部53tに対してスライド移動方向の他方側に位置しベース部53Aからベース部53Aの短手方向に沿って互いに離れる方向に延び、シャッター支持部56に接触した一対の第2の突起53hと、を有する。シャッター支持部56は、ベース部53Aを、ベース部53Aがカメラ51とシート52との間に位置してレンズ51aを入射側から覆う閉位置と、ベース部53Aがレンズ51aを露出させる開位置と、の間で、スライド移動可能に、一対の第1の突起53gと一対の第2の突起53hとを介して支持する。
【0072】
このような構成によれば、例えば、シャッター53の移動の際にシャッター53のガタツキの発生を抑制しやすい。
【0073】
また、電子機器1では、例えば、シャッター53とシャッター支持部56との一方には、位置決め突起53nが設けられ、シャッター53とシャッター支持部56との他方には、シャッター53が閉位置に位置された場合に位置決め突起53nが嵌る凹部56ga(第1の開口部)と、シャッター53が開位置に位置された場合に位置決め突起53nが嵌る凹部56gb(第2の開口部)と、が設けられている。
【0074】
このような構成によれば、例えば、シャッター53を閉位置や開位置に保持しやすい。
【0075】
また、電子機器1では、例えば、シャッター53は、カメラ51の光軸H1に沿いカメラ51からシート52に向かうX1方向(第1の方向)を向いた前面53a(第1の面)と前面53aの反対側の後面53b(第2の面)とを有したベース部53Aと、前面53aからX1方向に突出した操作片53kと、を有する。シャッター支持部56は、X1方向を向きシャッター53の前面53aと面する底面55a(面)を有する。シャッター53の後面53bとシャッター支持部56の底面56aとの一方には、位置決め突起53nが設けられ、シャッター53の前面53aとシャッター支持部56の底面56aとの他方には、シャッター53が閉位置に位置された場合に位置決め突起53nが嵌る凹部56ga(第1の開口部)と、シャッター53が前記開位置に位置された場合に位置決め突起53nが嵌る凹部56gb(第2の開口部)と、が設けられている。
【0076】
このような構成によれば、ユーザが、操作片53kをX1方向(第1の方向)の反対方向に押しながら操作片53kをスライド移動方向に移動させた場合に、位置決め突起53nが凹部56gaや凹部56gbに出入りする際のシャッター53の挙動がユーザに伝わり易い。すなわち、ユーザがシャッター53の操作のクリック感を得やすい。
【0077】
電子機器1では、例えば、シャッター53の第2の部分53sbとシャッター支持部56との一方には、ベース部53Aの厚さ方向に延びた位置決め突起53nが設けられている。シャッター53の第2の部分53sbとシャッター支持部56との他方には、シャッター53が閉位置に位置された場合に位置決め突起53nが嵌る凹部56gaと、シャッター53が開位置に位置された場合に位置決め突起53nが嵌る凹部56gbが設けられている。
【0078】
このような構成によれば、ユーザが、操作片53kをX1方向の反対方向に押しながら操作片53kをスライド移動方向に移動させた場合に、位置決め突起53nが凹部56gaや凹部56gbに出入りする際のシャッター53の挙動がユーザにより伝わり易い。すなわち、ユーザがクリック感をより得やすい。
【0079】
また、電子機器1では、例えば、シャッター53は、ベース部53Aからカメラ51の光軸H1に沿いカメラ51からシート52に向かう方向に突出し、第1の部分53saと第2の部分53sbとの接続部分53scに位置された操作片53kを有する。
【0080】
このような構成によれば、ユーザが、操作片53kをX1方向の反対方向に押しながら操作片53kをスライド移動方向に移動させた場合に、位置決め突起53nが凹部56gaや凹部56gbに出入りする際のシャッター53の挙動がユーザにより伝わり易い。すなわち、ユーザがクリック感をより得やすい。
【0081】
また、電子機器1では、例えば、第2の筐体21は、前面21a(外面)を有する。シャッター支持部56は、前面21aから第2の筐体21の内部へ向かう方向に延びた複数の側面(上面56b、下面56c、左面56d、および右面56eと複数の側面(上面56b、下面56c、左面56d、および右面56e)を前面21aとは反対側で接続した底面56aとを有しシャッター53が入れられる凹状面56yを有する。複数の側面(上面56b、下面56c、左面56d、および右面56e)は、凹状面56yに囲まれた凹部56hが底面56aから離れるにつれて広がるように底面56aに対して傾斜した左面56d(傾斜面)を含む。
【0082】
このような構成によれば、例えば、凹部56hにシャッター53を入れ易い。
【0083】
また、電子機器1では、例えば、シート52には、外部からシャッター53を部分的に視認可能にした貫通孔52ga(視認部)が設けられている。シャッター53には、シャッター53が閉位置に位置された場合に貫通孔52gaに面しシャッター53が閉位置に位置されたことを表す領域53rb(第1の領域)と、シャッター53が開位置に位置された場合に貫通孔52gaに面しシャッター53が開位置に位置されたことを示す領域53rb(第2の領域)と、が設けられている。
【0084】
このような構成によれば、ユーザがシャッター53の位置を認識しやすい。
【0085】
なお、上記実施形態では、シャッター53に位置決め突起53nが設けられ、シャッター支持部56に、凹部56ga(第1の開口部)と、凹部56gb(第2の開口部)と、が設けられた例が示されたが、これに限定されない。例えば、シャッター支持部56に、位置決め突起53nが設けられ、シャッター53に凹部56ga(第1の開口部)と、凹部56gb(第2の開口部)と、が設けられていてもよい。また、第1の開口部と第2の開口部は、貫通孔であってもよい。
【0086】
以上、本発明の実施形態が例示されたが、上記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、形式、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
【解決手段】電子機器は、収容体と、カメラと、シートと、シャッター支持部と、を備える。カメラは、収容体の外部からの光が入射するレンズを有し、収容体に収容されている。シートは、レンズの光の入射側からカメラを覆い、レンズへの前記光の入射を許容する。シャッター支持部は、収容体に設けられ、シャッターが取り付けられた場合、シャッターがカメラとシートとの間に位置してレンズを入射側から覆ってカメラへの光を遮蔽する閉位置と、シャッターがレンズを露出させる開位置と、の間で、シャッターをスライド移動可能に支持する。