(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0026】
(実施の形態1)
本実施の形態において、コンテンツ群内のカレントコンテンツを変更する主操作部品と、コンテンツ群内のカレントコンテンツの相対位置を示す相対位置部品とを備え、コンテンツ群内のカレントコンテンツの相対的位置に関わらず、主操作部品が固定位置に存在し、かつ相対位置部品がカレントコンテンツの相対的位置を示す情報処理装置について説明する。
【0027】
また、相対位置部品は主操作部品に重なる態様で表示されるスライダーバーであり、バーの長さの左右比が相対的位置を示す情報処理装置について説明する。
【0028】
また、コンテンツは複数のパーツからなり、パーツごとに、主操作部品と相対位置部品とを有する情報処理装置について説明する。
【0029】
また、変更速度の調整機構を有する情報処理装置について説明する。
【0030】
また、変更速度の調整機構が、主操作部品の左右または前後への伸張の程度により変更速度を決定する情報処理装置について説明する。
【0031】
また、変更速度の調整機構が、主操作部品への押圧により変更速度を取得する情報処理装置について説明する。
【0032】
また、相対位置部品はスライダーバーであり、バーの任意の箇所の指示を受け付け、指示に対応する箇所のコンテンツにカレントコンテンツを変更する情報処理装置について説明する。
【0033】
また、相対位置部品はスライダーバーであり、バーの延長線上の領域への指示を受け付けた場合、最初または最後のコンテンツをカレントコンテンツとする情報処理装置について説明する。
【0034】
図1は、本実施の形態における情報処理装置1のブロック図である。なお、情報処理装置1は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ(PC)、携帯電話、ウェアラブル端末等であるが、デバイスの種類は問わない。
【0035】
情報処理装置1は、格納部11、入力受付部12、処理部13、および出力部14を備える。格納部11は、コンテンツ群格納部111を備える。入力受付部12は、主操作部品121、および相対位置部品122を備える。処理部13は、制御部131を備える。制御部131は、速度決定手段1311、および変更手段1312を備える。
【0036】
格納部11は、種々の情報を格納し得る。種々の情報とは、例えば、後述するコンテンツ群などである。
【0037】
コンテンツ群格納部111には、コンテンツ群が格納される。コンテンツ群とは、順序を有する2以上のコンテンツの集合である。コンテンツは、例えば、コンテンツ候補、パーツ候補、動画のフィールド、楽曲のフィールドなどであるが、ウェブページの部分、操作画面の部分などでもよい。コンテンツ候補とは、目的のコンテンツとなり得る候補である。目的のコンテンツとは、例えば、メッセージへの添付、視聴等の目的のために、候補中から選択され、決定されるコンテンツである。
【0038】
なお、コンテンツは、通常、2以上のパーツを有するが、一つのパーツのみを有しても良い。コンテンツは、通常、静止画であるが、動画、音声、文字列、およびそれらの集合等でもよい。また、コンテンツのデータ構造は問わない。コンテンツの具体例としては、LINE(登録商標)のメッセージ、ショートメッセージ等に貼り付けるスタンプが挙げられる。
【0039】
コンテンツ群は、例えば、コンテンツ候補群、2以上のパーツ候補群、映画やTV番組等の動画、楽曲などであるが、画面上に一部しか表示できないウェブページ、画面上に一部しか表示できない操作画面などでもよい。コンテンツ候補群とは、2または3以上のコンテンツ候補の集合である。コンテンツ候補群は、順序を有する3以上のコンテンツ候補の集合であることは好適である。つまり、コンテンツ候補群を構成する3以上の各コンテンツ候補は、順序を識別する順序識別子に対応付いていても良い。また、コンテンツ候補群を構成する3以上のコンテンツ候補は、順番に記録媒体に蓄積されていても良い。
【0040】
パーツ候補群とは、2または3以上のパーツ候補の集合である。パーツ候補とは、目的のコンテンツのパーツとなり得る情報である。パーツとは、コンテンツを構成する部分である。パーツ候補群を構成する2または3以上のパーツ候補は、順序を有することは好適である。パーツの具体例としては、コンテンツが人物や動物のスタンプの場合、人物等を構成する顔のパーツ、体のパーツ等が挙げられる。
【0041】
入力受付部12は、入力を受け付ける。一般に、受け付けとは、キーボードやマウスやタッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。本実施形態における受け付けは、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付けである。また、入力は、操作や指示等である。
【0042】
入力受付部12は、候補の選択を変更する操作を受け付けることは好適である。候補の選択を変更することは、例えば、コンテンツ群の中の現時選択されているコンテンツであるカレントコンテンツを切り替えることであってもよい。または、候補の選択を変更することは、例えば、一のコンテンツの部分であり、現在選択されている部分であるカレントコンテンツを移動させることでもよい。は、入力受付部12は、主操作部品121と相対位置部品122とで構成されたUIであることは好適である。このUIは、候補の選択を変更する操作を受け付け、主操作部品121の画面上の位置は変化させずに、相対位置部品122の変化により、コンテンツ候補群におけるカレントコンテンツの位置を視覚的に示すものである。
【0043】
図2は、本実施の形態におけるUIを示す図である。このUIは、主操作部品121、および相対位置部品122を備える。
【0044】
主操作部品121は、コンテンツ群の中のカレントコンテンツを変更する操作(以下、変更操作)を受け付ける。カレントコンテンツとは、例えば、コンテンツ群を構成する2以上のコンテンツのうち、現時点で選択されているコンテンツである。または、カレントコンテンツとは、一のコンテンツの部分であり、現時点で選択されている部分であってもよい。UIは、通常、カレントコンテンツの画像が表示される領域であるカレントコンテンツ表示領域123も有する。
【0045】
主操作部品121は、変更操作を主として受け付ける部品である。主操作部品121は、例えば、ボタン、矢印キー、またはそれらの組み合わせなどであるが、その形態は問わない。
図2に示した主操作部品121は、左右の矢印キーを一体化したボタンである。主操作部品121には、その右端近傍に右向きの矢印が表示され、その左端近傍に左向きの矢印が表示されることは好適である。
【0046】
相対位置部品122は、コンテンツ群内のカレントコンテンツの相対的位置を視覚的に示す部品である。相対位置部品122は、例えば、スライダーバーであるが、矢印などでもよく、その形態は問わない。なお、スライダーバー以外の相対位置部品の例については、後述する。
【0047】
図2に示した相対位置部品122は、主操作部品121に重なる態様で表示されるスライダーバーである。ただし、スライダーバーは、主操作部品121に必ずしも重なっていなくてよく、例えば、主操作部品121の近傍にあってもよい。このスライダーバーは、カレントコンテンツが切り替わるのに応じて移動する。このスライダーバーは、棒状であるが、円弧状でもよく、その形状は問わない。
【0048】
図2のスライダーバーに対する主操作部品121の相対的な位置は、コンテンツ候補群におけるカレントコンテンツの位置に対応している。従って、コンテンツ候補群におけるカレントコンテンツの相対的位置は、例えば、主操作部品121に対するバーの長さの左右比で示される。
【0049】
入力受付部12が受け付ける変更操作は、通常、主操作部品121に対する操作であるが、相対位置部品122に対する操作も含み得る。主操作部品121に対する操作とは、例えば、主操作部品121を押す操作である。押す操作は、例えば、強く押す操作、弱く押す操作、長く押す操作、短く押す操作などを含み得る。押す操作の強弱によって、変更の速度が変化することは好適である。または、押す操作の長短によって、変更の速度が変化することも好適である。ただし、変更操作は、例えば、引っ張る操作、フリック操作などでもよく、その態様は問わない。
【0050】
また、例えば、
図2の示した主操作部品121の左側が押された場合と右側が押された場合とで、変更の方向が変化することも好適である。変更の方向が変化することは、例えば、右側が押されると順方向に切り替わり、左側が押されると逆方向に切り替わることである。ただし、右側および左側と、順方向および逆方向との対応関係は、上記とは逆でもよい。また、上記において、左側は下側と読み替え、右側は上側と読み替えても構わない。
【0051】
他方、相対位置部品122に対する操作とは、例えば、相対位置部品122の任意の箇所を指示する操作、相対位置部品122と所定の位置関係にある領域を指示する操作などである。相対位置部品122の任意の箇所を指示する操作は、例えば、相対位置部品122の一態様であるスライダーバー(以下、スライダーバー122と記す場合がある)上の任意の箇所を指示する操作などであってもよい。また、相対位置部品122と所定の位置関係にある領域を指示する操作は、例えば、スライダーバー122の延長線上の領域を指示する操作などであってもよい。
【0052】
主操作部品121は、予め決められた操作により伸張することは好適である。予め決められた操作とは、例えば、左右または上下にドラッグする操作であるが、例えば、左右または上下にピンチアウトする操作や、2回以上連続してクリックする操作等でもよく、その態様は問わない。ドラッグとは、主操作部品121を一の指先で押したまま、当該指先を移動させる操作である。ピンチアウトとは、主操作部品121を2つの指先で押したまま、当該の2つの指先の間隔を広げる操作である。
【0053】
主操作部品121がドラッグにより伸張する様子を
図3に示す。ユーザが、主操作部品121の右側を押すと、その近傍に表示されている右向きの矢印の態様が変化することは好適である。態様が変化することは、例えば、色が変わることでもよいし、輝度が増すことでもよいし、サイズが大きくなることでもよく、変化の種類は問わない。伸張は、例えば、主操作部品121の画像であり、長さの異なる複数の画像を予め格納部11に格納しておき、ドラッグに応じて、当該複数の画像を短いものから順番に読み出す処理によって、実現されてもよい。または、伸張は、例えば、主操作部品121の画像に対し、ドラッグに応じて引き延ばす処理を施すことでも実現可能である。
【0054】
ユーザが、主操作部品121の右側を指先で押したまま、当該指先を右向きに移動させるドラッグを行うと、主操作部品121の右側が、指先の移動に従って右向きに伸張する。かかるドラッグに応じて伸張しつつある又は伸張した主操作部品121Aの右側に、早送りを示す二連の矢印が表示されることは好適である。
【0055】
ユーザが、当該指先を右向きに移動させるドラッグを継続すると、主操作部品121Aの右側は、さらに右向きに伸張する。さらに伸張しつつある又は伸張した主操作部品121Bの右側に、より高速な早送りを示すN連(Nは3以上の整数:以下では三連とする)の矢印が表示されることは好適である。
【0056】
スライダーバーは、カレントコンテンツが切り替わるたびに、カレントコンテンツに対応する箇所が主操作部品121と重なった状態を継続して移動する。このため、スライダーバーは、カレントコンテンツの変更速度に応じた速さで移動する。
【0057】
なお、矢印、二連の矢印、および三連の矢印は、
図2、
図3の例では、主操作部品121の内部に表示されているが、出力部14は、矢印等を、主操作部品121の外部、好ましくは、主操作部品121の近傍に表示してもよい。また、
図3の例では、矢印、二連の矢印、および三連の矢印のうち、1種類だけが、順次、表示されているが、出力部14は、2種類以上の矢印を例えば低輝度で同時に表示し、そのうち1つを、順次、高輝度に変更してもよい。さらに、
図2、
図3の例では、スライダーバー122は、常時、表示されているが、出力部14は、例えば、主操作部品121がドラッグを受け付けた場合に、スライダーバー122を消去し、スライダーバー122が存在していた線上に、二連の矢印、三連の矢印等を表示し、ドラッグの解除後に、矢印を消去して、スライダーバー122の表示を再開してもよい。
【0058】
入力受付部12は、例えば
図4に示すように、スライダーバー122の上の任意の箇所の指示を受け付けることは好適である。スライダーバー122の上の任意の箇所の指示が受け付けられると、カレントコンテンツは、その指示された箇所に対応するコンテンツに、直接、切り替わる。
図4の例では、ユーザは、スライダーバー122の右端から1/4の箇所の指示しており、カレントコンテンツは、コンテンツ群の先頭から1/4に位置するコンテンツにジャンプしている。
【0059】
スライダーバー122は、ジャンプ後のカレントコンテンツに対応する箇所が主操作部品121と重なるように移動する。このため、
図4の例では、スライダーバー122は、当該バーの右端から1/4の箇所が主操作部品121と重なるように移動している。
【0060】
また、入力受付部12は、例えば
図5に示すように、スライダーバー122が存在しない領域であり、スライダーバー122の延長線上の領域への指示を受け付けてもよい。スライダーバー122の延長線上の領域への指示が受け付けられると、カレントコンテンツは、コンテンツ群の先頭または末尾のコンテンツがカレントコンテンツに切り替わる。
図5の例では、スライダーバー122を右向きに延長した延長線122A上に、領域122Bが定義されている。この領域122Bへの指示が受け付けられたことで、カレントコンテンツは、コンテンツ群の先頭のコンテンツにジャンプしている。スライダーバー122は、当該バーの右端が主操作部品121と重なるように移動している。
【0061】
処理部13は、入力受付部12が受け付けた操作や指示等に応じて、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、制御部131、速度決定手段1311、および変更手段1312などの処理である。各種の処理には、フローチャートで説明する各種の判別なども含まれる。
【0062】
制御部131は、入力受付部12が受け付けた変更操作に応じて、カレントコンテンツを変更する。変更することは、例えば、コンテンツ群の中の別のコンテンツに切り替えること、またはコンテンツの中の別の部分に移動すること等である。変更操作は、例えば、短押し、長押し、左右または上下にドラッグする操作、軽押し、強押し等であるが、これに限らない。短押しとは、主操作部品121を短く押す操作であり、タップまたはクリックともいう。長押しとは、主操作部品121を長く押す操作であり、ロングタッチともいう。左右または上下にドラッグする操作とは、主操作部品121を押している状態で、その押している主体(例えば、指先やペン先等)を左右または上下に移動させる操作であり、以下では、単にドラッグと呼ぶ場合がある。軽押しおよび強押しとは、主操作部品121を押す押圧が、相対的に軽い場合および強い場合をいう。
【0063】
制御部131は、例えば、入力受付部12が受け付けた変更操作に応じて、カレントコンテンツを変更する。その際、入力受付部12は、例えば、短押し、ドラッグ等の各種の変更操作を受け付け、制御部131は、受け付けられた変更操作の種類によって異なる態様で、カレントコンテンツを変更することは好適である。異なる態様とは、例えば、変更操作が短押しである場合は、カレントコンテンツを隣のコンテンツまたは隣接する部分に変更し、変更操作がドラッグである場合は、その方向または距離または押圧のうち1種類以上に応じて、早送り、巻き戻しなどを行うことであってもよい。早送りとは、1倍よりも早い速度でカレントコンテンツを変更することである。巻き戻しとは、順送りや早送りの方向(これを順方向と呼ぶ)とは逆方向にカレントコンテンツを変更することである。
【0064】
制御部131は、例えば、長押しに応じて、1倍速で順送りを行い、ドラッグ等の予め決められた操作に応じて、1倍速を超える早送りや巻き戻しを行ってもよい。順送りとは、順序に従って、基準の速度で変更することである。順送りの基準速度を1倍速と呼ぶ。早送りとは、順送りの一種であり、変更速度が1倍速を超える場合である。巻き戻しとは、順送りの順序とは逆の順序で変更することである。巻き戻しの速度も、通常、1倍速以上であるが、1倍速未満でもよい。
【0065】
ドラッグに応じて早送りや巻き戻しを行う場合、制御部131は、右方向または上方向のドラッグに応じて早送りを行い、左方向または下方向のドラッグに応じて巻き戻しを行うことは好適である。なお、長押しは、ドラッグの移動量が小さい場合と見なすことで、ドラッグに含めることも可能である。その場合、長押しによる順送りは、1倍速の早送りと見なし、早送りに含めればよい。
【0066】
また、制御部131は、早送りまたは巻き戻しを行う際に、ドラッグの移動量、または押圧に応じて、早送りまたは巻き戻しの速度を制御することは、より好適である。制御部131は、早送りまたは巻き戻しの速度を、例えば、移動量または押圧をパラメータとする増加関数により算出してもよいし、または、移動量または押圧と速度との対の集合である対応情報を用いて取得してもよい。
【0067】
制御部131は、通常、入力受付部12を構成する主操作部品121が受け付けた変更操作により、カレントコンテンツを変更する。加えて、制御部131は、例えば、入力受付部12を構成する相対位置部品122に対する指示により、カレントコンテンツを変更してもよい。
【0068】
詳しくは、制御部131は、例えば、相対位置部品122の一態様であるスライダーバーに対する指示が受け付けられた場合、バー上の当該指示の箇所に対応するコンテンツにカレントコンテンツを変更する。そして、制御部131は、カレントコンテンツの変更に応じて、スライダーバーの左右比を変更することは好適である。
【0069】
また、制御部131は、主操作部品121に対する予め決められた操作に応じて、主操作部品121を伸張させることは好適である。予め決められた操作は、例えば、ドラッグであるが、連続クリック等でもよく、その態様は問わない。これにより、ディスプレイ上の主操作部品121は、
図3に示したように伸張する。
【0070】
また、制御部131は、例えば、スライダーバー122が存在しない領域であり、スライダーバーの延長線上の領域に対する指示が受け付けられた場合に、コンテンツ群の中の最初または最後のコンテンツにカレントコンテンツを変更することは好適である。
【0071】
速度決定手段1311は、主操作部品121に対する予め決められた操作を受け付けた場合に、カレントコンテンツの変更速度を変更する。
【0072】
例えば、主操作部品121が予め決められた操作により伸張し、速度決定手段1311は、主操作部品121の伸張の度合いを取得し、伸張の度合いにより、変更速度を決定することは好適である。伸張の度合いとは、例えば、伸張の長さ、伸張の比などである。伸張の長さとは、伸張後の長さと伸張前の長さとの差分である。伸張の比とは、伸張前の長さに対する伸張後の長さの比である。
【0073】
または、速度決定手段1311は、主操作部品121に対する押下の圧力に関する圧力情報を取得し、その圧力情報により、変更速度を決定してもよい。
【0074】
変更手段1312は、速度決定手段1311が決定した変更速度に応じた速度で、カレントコンテンツを変更する。変更速度に応じた速度で変更することは、例えば、変更速度が1倍速である場合に順送りしたり、変更速度がn倍速(n>1)である場合に早送りしたり、または、変更速度がマイナスである場合に巻き戻ししたりすることである。
【0075】
出力部14は、各種の情報を出力する。一般に、出力とは、ディスプレイへの表示、スピーカーからの音出力、プリンタでの印字、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。本実施の形態における出力は、通常、ディスプレイを介して、視覚的に表示することである。また、各種の情報とは、例えば、
図2に示したようなUIの構成要素、カレントコンテンツが変更された旨などである。UIの構成要素とは、主操作部品121、相対位置部品122、カレントコンテンツの画像などである。カレントコンテンツが変更された旨は、通常、相対位置部品122の変化によって表現される。カレントコンテンツが変更された旨は、例えば、主操作部品121に対する相対位置部品122の位置の変化によって表現されることは好適である。または、カレントコンテンツが変更された旨は、例えば、相対位置部品122の表示態様の変化によって表現されてもよい。表示態様の変化とは、例えば、色の変化、輝度の変化、点滅周期の変化、大きさの変化、形状の変化のうち、1種類以上の変化である。
【0076】
出力部14は、制御部131によりカレントコンテンツが変更された旨を、主操作部品121の位置は変化させずに、かつ相対位置部品122の変化により出力する。主操作部品121の位置とは、画面上での位置である。主操作部品121の位置を変化させないことは、主操作部品121の少なくとも一点の位置を変化させないことである。少なくとも一点の位置を変化させないことは、例えば、主操作部品121を、当該部品上の一点を中心に回転させたり伸縮させたりする場合や、当該部品の一部を固定し、他の部分を変形させる場合や、部品全体を固定する場合も含む。相対位置部品122の変化とは、例えば、主操作部品121に対する相対位置部品122の位置の変化である。相対位置部品122の位置とは、通常、相対位置部品122の全体の位置であるが、相対位置部品122の一部の位置でもよい。例えば、相対位置部品122が、移動しないバーと、そのバーに沿って移動可能な矢印とで構成される場合、そのバーに対する矢印の位置によって、カレントコンテンツが変更された旨を出力してもよい。
【0077】
出力部14は、主操作部品121の形態を変化させてよいし、相対位置部品122の内部または近傍に表示される情報を変化させてもよい。主操作部品121の形態を変化させることは、例えば、
図3に示したように、主操作部品121がドラッグを受け付けたことに応じて、主操作部品121を伸張させること等であってもよい。相対位置部品122の内部または近傍に表示される情報を変化させるとは、例えば、
図3に示したように、主操作部品121がドラッグを受け付けたことに応じて、最初、矢印の態様を変化させ、次に、矢印を二連の矢印に変化させ、さらに、二連の矢印に三連の矢印に変化させること等でもよい。
【0078】
出力部14は、例えば、主操作部品121に対する2方向のバーの長さが、コンテンツ群内のカレントコンテンツの相対的位置を視覚的に示すように、スライダーバーを出力することは好適である。2方向とは、通常、左右または上下である。また、2方向のバーの長さがカレントコンテンツの相対的位置を示すことは、例えば、主操作部品121に対する2方向のバーの長さの比が、コンテンツ群内のカレントコンテンツの相対的位置を示すことである。なお、例えば、主操作部品121に対するバーの左側の長さが1、主操作部品121に対するバーの左側の長さが2の比である場合、カレントコンテンツは、複数の順序性を有するコンテンツを含むコンテンツ群内の1/3の箇所のコンテンツである。但し、長さの比は正確でなくても良い。順序性を有するコンテンツを含むコンテンツ群とは、例えば、2以上のコンテンツが順番に並べられたものであり、例えば、複数のフィールドが順番に並べられた動画である。
【0079】
出力部14は、スライダーバー122を、カレントコンテンツが切り替わったことに応じて、その指示された箇所が主操作部品121と重なるように出力する。その結果、ディスプレイ上のスライダーバー122は、カレントコンテンツが切り替わるたびに移動する。また、スライダーバー122は、カレントコンテンツの変更速度に応じた速さで移動する。
【0080】
格納部11、およびコンテンツ群格納部111は、例えば、ハードディスクやフラッシュメモリといった不揮発性の記録媒体が好適であるが、RAMなど揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0081】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、ネットワークや通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。入力デバイスは、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等、何でもよい。
【0082】
入力受付部12は、入力デバイスを含むと考えても、含まないと考えてもよい。入力受付部12等は、入力デバイスのドライバーソフトによって、または入力デバイスとそのドライバーソフトとで実現され得る。
【0083】
処理部13、制御部131、速度決定手段1311、および変更手段1312は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部13等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。ただし、処理手順は、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
【0084】
出力部14は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えてもよい。出力部14は、出力デバイスのドライバーソフトによって、または出力デバイスとそのドライバーソフトとで実現され得る。
【0085】
次に、情報処理装置1の動作について、
図6〜
図8のフローチャートを用いて説明する。なお、既出の事項に関する説明は、省略または簡略化している。
【0086】
図6は、情報処理装置1の動作を説明するフローチャートである。
【0087】
(ステップS601)処理部13は、出力指示を受け付けたか否かを判別する。出力指示とは、UIの出力の指示である。出力指示は、通常、コンテンツ候補群を識別するコンテンツ群識別子を有している。出力指示を受け付けた場合はステップS602に進み、受け付けていない場合はステップS601に戻る。
【0088】
(ステップS602)処理部13は、受け付けられた出力指示に対応するコンテンツ候補群をコンテンツ群格納部111から取得する。ただし、処理部13は、出力指示が受け付けられるたびに、前回とは異なるコンテンツ候補群をコンテンツ群格納部111から取得してもよい。
【0089】
(ステップS603)処理部13は、取得したコンテンツ候補群のうち一のコンテンツ候補をカレントコンテンツに設定する。一のコンテンツとは、通常、コンテンツ候補群を代表する代表コンテンツ候補である。代表コンテンツ候補は、コンテンツ候補群の中央に配置されていることは好適である。
【0090】
(ステップS604)出力部14は、カレントコンテンツと入力受付部12とを、ディスプレイを介して出力する。これによって、ディスプレイに、例えば
図2に示したUIが出力される。
【0091】
(ステップS605)処理部13は、入力受付部12が変更操作を受け付けたか否かを判別する。変更操作を受け付けた場合はステップS606に進み、受け付けていない場合はステップS607に進む。
【0092】
(ステップS606)制御部131は、入力受付部12が受け付けた変更操作に応じて、カレントコンテンツを変更する処理である変更処理を実行する。なお、変更処理については、
図7および
図8のフローチャートを用いて説明する。その後、ステップS605に戻る。
【0093】
(ステップS607)処理部13は、入力受付部12が決定操作を受け付けたか否かを判別する。決定操作とは、例えば、図示しない“OK”ボタンの押下などである。決定操作を受け付けた場合はステップS608に進み、受け付けていない場合はステップS609に進む。
【0094】
(ステップS608)処理部13は、カレントコンテンツを目的のコンテンツに決定する。なお、こうして決定された目的のコンテンツは、例えば、実施の形態2のメッセージ送信装置などに引き渡され、LINE(登録商標)等のメッセージに添付されてもよい。その後、ステップS605に戻る。
【0095】
(ステップS609)処理部13は、キャンセル操作を受け付けたか否かを判別する。キャンセル操作とは、例えば、図示しない“戻る”ボタンの押下などである。キャンセル操作を受け付けた場合はステップS601に戻り、受け付けていない場合はステップS605に戻る。
【0096】
なお、
図6のフローチャートにおいて、情報処理装置1の電源オンやプログラムの起動に応じて処理が開始し、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。ただし、処理の開始または終了のトリガは問わない。
【0097】
図7および
図8は、上記ステップS606の変更処理を説明するフローチャートである。
【0098】
(ステップS701)制御部131は、受け付けられた変更操作が短押しであるか否かを判別する。受け付けられた変更操作が短押しである場合はステップS702に進み、短押しでない場合はステップS704に進む。
【0099】
(ステップS702)変更手段1312は、カレントコンテンツを次のコンテンツ候補に変更する。
【0100】
(ステップS703)制御部131は、スライダーバーの左右比を単位量だけ変更する。その後、上位処理にリターンする。
【0101】
(ステップS704)制御部131は、受け付けられた変更操作が予め決められた操作であるか否かを判別する。予め決められた操作は、例えば、主操作部品121のドラッグである。受け付けられた変更操作が予め決められた操作である場合はステップS705に進み、予め決められた操作でない場合はステップS712に進む。
【0102】
(ステップS705)制御部131は、予め決められた操作に応じて主操作部品121を伸張させる。具体的には、制御部131は、ドラッグに応じて、その移動量に応じた度合いで、主操作部品121を伸張させてもよい。
【0103】
(ステップS706)制御部131は、主操作部品121の伸張の度合いを取得する。ここでは、伸張の度合い“n倍”が取得されたとする。
【0104】
(ステップS707)速度決定手段1311は、変更速度を、伸張の度合いに応じた速度に決定する。ここでは、変更速度は、例えば“n倍”に決定される。
【0105】
(ステップS708)変更手段1312は、カレントコンテンツを、変更速度に応じた速さで変更する。ここでは、カレントコンテンツは、n倍速で変更される。
【0106】
(ステップS709)制御部131は、スライダーバーの左右比を、カレントコンテンツの変更の度に、単位量だけ変更する。
【0107】
(ステップS710)制御部131は、当該操作が解除されたか否かを判別する。当該操作が解除された場合はステップS711に進み、解除されていない場合はステップS708に戻る。
【0108】
(ステップS711)カレントコンテンツの変更は停止し、速度決定手段1311は、変更速度を、元の速度である1倍速に戻す。その後、上位処理にリターンする。
【0109】
(ステップS712)制御部131は、受け付けられた変更操作がスライダーバー上の任意の箇所への指示であるか否かを判別する。変更操作がスライダーバー上の任意の箇所への指示である場合はステップS712に進み、そうでない場合はステップS716に進む。
【0110】
(ステップS713)制御部131は、バー上における当該指示の箇所に対応するコンテンツ候補にカレントコンテンツを変更する。
【0111】
(ステップS714)制御部131は、当該コンテンツ候補群のおけるカレントコンテンツの位置を取得する。制御部131は、当該コンテンツ候補群のおけるカレントコンテンツの位置を、例えば、スライダーバー上における当該指示の箇所の位置と、当該コンテンツ候補群を構成するコンテンツ候補の総数とを用いて取得してもよい。
【0112】
(ステップS715)制御部131は、カレントコンテンツの変更に応じて、スライダーバーの左右比を変更する。その後、上位処理にリターンする。
【0113】
(ステップS716)制御部131は、受け付けられた変更操作がスライダーバーの延長線上の領域への指示であるか否かを判別する。受け付けられた変更操作がスライダーバーの延長線上の領域への指示である場合はステップS717に進み、そうでない場合は上位処理にリターンする。
【0114】
(ステップS717)変更手段1312は、カレントコンテンツを、当該コンテンツ候補群の中の先頭または末尾のコンテンツ候補に変更する。
【0115】
(ステップS718)制御部131は、スライダーバーの左右比を、最大値対0に変更する。その後、上位処理にリターンする。
【0116】
以下、本実施の形態における情報処理装置1の具体的な動作例について説明する。なお、動作例は、種々の変更が可能であり、本発明を何ら限定するものではない。また、既出の事項に関する説明は、省略または簡略化している。
【0117】
情報処理装置1は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末である。情報処理装置1は、
図1の構成に加えて、LINE(登録商標)等のメッセージを送受信するための通信手段を有する。ユーザは、情報処理装置1を利用して、人物や動物のスタンプを作成する。作成されたスタンプは、メッセージに添付され、通信手段を介して送信される。
【0118】
コンテンツ群格納部111には、
図9に示すような3以上のコンテンツ群が格納されている。図示されているのは、顔のパーツ候補群であり、具体的には、眉毛の候補群、目の候補群、および口の候補群である。なお、コンテンツ群格納部111には、体のパーツ候補群も格納されていてよい。体のパーツ候補群とは、具体的には、手の候補群、脚の候補群等である。
【0119】
入力受付部12が出力指示を受け付けると、処理部13は、1または2以上のコンテンツ候補群をコンテンツ群格納部111から取得する。本例では、初回の出力指示に対して、眉毛の候補群、目の候補群、および口の候補群が取得される。眉毛の候補群は、5つの眉毛の候補で構成され、目の候補群は、30の目の候補で構成され、口の候補群は、20の口の候補で構成されている。
【0120】
なお、2回目の出力指示に対しては、手の候補群および脚の候補群が取得されてもよいし、手の候補群だけが取得されてもよい。後者の場合、脚の候補群は、3回目の出力指示に対して取得される。
【0121】
処理部13は、取得したコンテンツ候補群のうち一のコンテンツ候補をカレントコンテンツに設定する。2以上のコンテンツ候補群を取得した場合、処理部13は、コンテンツ候補群ごとに、一のコンテンツ候補をカレントコンテンツに設定する処理を行う。従って、本例では、初回の出力指示に対して、眉毛の候補群のうち一つが眉のカレントコンテンツに設定され、また、目の候補群のうち一つが目のカレントコンテンツに設定され、さらに、口の候補群のうち一つが口のカレントコンテンツに設定される。
【0122】
なお、初回の出力指示に対してカレントコンテンツに設定される候補を、カレントコンテンツの初期値と呼ぶ。好適な初期値は、中央の候補である。従って、眉のカレントコンテンツの初期値は、5個の候補のうち3番目の候補であり、目のカレントコンテンツの初期値は、30個の候補のうち15番目または16番目の候補であり、口のカレントコンテンツの初期値は、20個の候補のうち10番目または11番目の候補である。中央の候補が2つある場合、処理部13は、そのうち1つをランダムに選択してもよいし、先頭に近い方を選択してもよいし、末尾に近い方を選択しても構わない。
【0123】
出力部14は、カレントコンテンツと入力受付部12との対を、1以上、有するUIを、ディスプレイを介して出力する。これによって、ディスプレイには、例えば、
図10に示したUIが表示される。このUIは、眉、目および口の3つのカレントコンテンツと、眉用、目用、および口用の3つの入力受付部12(12a,12b,12c)とを有する。各入力受付部12は、
図2と同様の構成を有する。
【0124】
ユーザは、3つの入力受付部12の各々に対して、各種の変更操作を行うことができる。例えば、眉用の入力受付部12aに対する変更操作が受け付けられたとすると、制御部131は、当該変更操作の種類を判別し、判別結果に応じた態様で、眉のカレントコンテンツの変更を行う。
【0125】
制御部131は、受け付けられた変更操作が、主操作部品121の短押しである場合、変更手段1312は、眉のカレントコンテンツを次の候補に変更する。例えば、眉のカレントコンテンツの初期値が、眉の候補群を構成する5つの眉の候補のうち3番目の候補である場合、制御部131は、眉のカレントコンテンツを、1回目の短押しに応じて、3番目の候補から4番目の候補に変更し、2回目の短押しに応じて、4番目の候補から5番目の候補に変更する。3回目の短押しに対しては、制御部131は、末尾の候補と先頭の候補とは連続であると見なして、5番目の候補から1番目の候補に直接、変更することは好適である。ただし、末尾から先頭への直接の変更は行わなくてもよい。
【0126】
制御部131は、短押しが受け付けられるたびに、眉のカレントコンテンツが次の候補に切り替わったことに応じて、スライダーバーの左右比を単位量だけ変更する。単位量は、例えば、スライダーバーの全長を、当該コンテンツ候補群を構成するコンテンツ候補の総数から1を減じた数で除算することにより算出される。例えば、初期状態において、左右のバーの長さが各々“6”であれば、全長は“12”であり、単位量は、12/(5−1)=3のように算出される。従って、制御部131は、初期状態における左右比“6:6”を、1回目の短押しに応じて、“(6−3):(6+3)”=“3:9”に変更し、さらに、2回目の短押しに応じて、“(3−3):(9+3)”=“0:12”に変更してもよい。
【0127】
なお、スライダーバーの全長は、本実施の形態では一定であるが、可変であってもよい。例えば、スライダーバーの左端または右端のうち少なくとも一方が、常に画面の端に達しているように、その全長を変化させてもよい。具体的には、画面の幅が“24”であれば、制御部131は、初期状態における左右のバーの長さを各々“12”としてもよい。そして、制御部131は、この左右比“12:12”を、1回目の短押しに応じて、“(12−3):12”=“9:12”に変更し、また、2回目の短押しに応じて、“(9−3):12”=“6:12”に変更し、さらに、3回目の短押しに応じて、“(6−3):12”=“3:12”のように変更してもよい。これにより、直接バーにタッチする場合のタッチ領域を最大化できる。
【0128】
また、制御部131は、受け付けられた変更操作がドラッグ等の予め決められた操作である場合、主操作部品121を伸張させる。制御部131は、例えば、ドラッグに応じて、その移動量に応じた度合いで、主操作部品121を伸張させる。伸張の度合いは、例えば、移動量をパラメータとする増加関数で算出されてもよいし、移動量と伸張率との対の集合である対応情報を用いて取得されてもよい。移動量と伸張率との対の集合とは、例えば、移動量をdとして、“0≦d<d1”と“1倍”との対、“d1≦d<d2”と“2倍”との対、“d1≦d<d3”と“4倍”との対、…などであってもよい。
【0129】
制御部131は、主操作部品121の伸張の度合いを取得し、速度決定手段1311は、変更速度を、取得された伸張の度合いに応じた速度に変更する。例えば、伸張の度合いとして“1倍”が取得されたとすると、変更速度は、“1倍速”に設定される。その後、伸張の度合い“2倍”が取得されたとすると、変更速度は、例えば“1倍速”から“2倍速”に変更され、さらに、伸張の度合い“4倍”が取得されたとすると、変更速度は、“2倍速”から“4倍速”に変更される。ドラッグが解除されると、変更速度は、“1倍速”に戻る。
【0130】
なお、主操作部品121が押された直後の期間であり、移動量dが“0≦d<d1”である期間は、受け付けられた変更操作が、短押しであるか、長押しであるか、ドラッグであるかの判別を行うことは、通常、困難である。そのため、制御部131は、主操作部品121が押された時点では、短押しと見なして、隣の候補への変更を行い、“0≦d<d1”である状態の継続時間が閾値に達した又は超えた場合に、1倍速で順送りを開始してもよい。そして、制御部131は、“d1≦d<d2”の状態に移行した場合に、変更速度を1倍速から2倍速に変更し、さらに“d2≦d<d3”の状態に移行した場合に、変更速度を2倍速から4倍速に変更してもよい。
【0131】
変更手段1312は、眉のカレントコンテンツを、変更速度に応じた速さで変更する。従って、例えば、ユーザが主操作部品121を長押しした場合、移動量は“0≦d<d1”で、変更速度が“1倍速”に設定される結果、眉のカレントコンテンツは1倍速で切り替わる。また、ユーザが主操作部品121を、“d1≦d<d2”を満たす量、ドラッグすると、変更速度が“2倍速”に設定される結果、眉のカレントコンテンツは2倍速で切り替わる。さらに、ユーザが主操作部品121を、“d2≦d<d3”を満たす量、ドラッグすると、変更速度が“4倍速”に設定される結果、眉のカレントコンテンツは4倍速で切り替わる。
【0132】
また、制御部131は、ドラッグの継続中、眉のカレントコンテンツが隣の候補に切り替わるたびに、スライダーバーの左右比を、前述した単位量だけ変更する。
【0133】
制御部131は、受け付けられた変更操作がスライダーバー上の任意の箇所への指示である場合、バー上における当該指示の箇所に対応するコンテンツ候補に、眉のカレントコンテンツを変更する。例えば、初期状態において、全長“12”のスライダーバーの右端から1/4の位置が指定された場合、眉のカレントコンテンツは、眉のカレントコンテンツ群を構成する5つの眉の候補のうち、先頭から2番目の候補に切り替わる。
【0134】
制御部131は、当該コンテンツ候補群のおけるカレントコンテンツの位置を取得する。制御部131は、当該コンテンツ候補群のおけるカレントコンテンツの位置を、例えば、スライダーバー上における当該指示の箇所の位置と、当該コンテンツ候補群を構成するコンテンツ候補の総数とを用いて取得してもよい。例えば、当該指示の箇所が、スライダーバーの右端から1/4の位置であり、当該コンテンツ候補群を構成するコンテンツ候補の総数が5である場合、カレントコンテンツの位置として、“先頭から2番目”が取得されてもよい。
【0135】
また、制御部131は、カレントコンテンツの変更に応じて、スライダーバーの左右比を変更する。上例の場合、左右比は、例えば、“(6+3):(6−3)”=“9:3”に変更される。
【0136】
受け付けられた変更操作がスライダーバーの延長線上の領域への指示である場合、変更手段1312は、カレントコンテンツを、当該コンテンツ候補群の中の先頭または末尾のコンテンツ候補に変更する。例えば、指示が左側のバーの延長線上の領域への指示であれば、末尾のコンテンツ候補に変更し、右側のバーの延長線上の領域への指示であれば、先頭のコンテンツ候補に変更してもよい。
【0137】
また、制御部131は、スライダーバーの左右比を、最大値対0に変更する。上例の場合、左右比は、例えば、“12:0”または“0:12”に変更される。
【0138】
目用の入力受付部12bまたは口の用の入力受付部12cに対する変更操作が受け付けられた場合も、目の候補群または口の候補群に関し、上記と同様の手順で、カレントコンテンツの変更が行われる。
【0139】
ユーザは、眉、目、および口に対応する3種類のカレントコンテンツの変更が完了すると、決定操作を行う。入力受付部12が決定操作を受け付けると、処理部13は、当該3種類のカレントコンテンツを、目的のコンテンツの眉、目、および口に決定する。
【0140】
その後、ユーザは、2回目の出力操作を行う。2回目の出力操作が受け付けられると、処理部13は、手の候補群および脚の候補群を取得し、出力部14は、手のカレントコンテンツと入力受付部12との対、および脚のカレントコンテンツと入力受付部12との対を有するUIを、ディスプレイを介して出力する。ユーザは、ディスプレイ上の2つの入力受付部12の各々に対して、各種の変更操作を行う。制御部131は、手および脚の2種類のカレントコンテンツの変更を行う。ユーザは、手および脚に対応する2種類のカレントコンテンツの変更が完了した後、決定操作を行う。処理部13は、当該2種類のカレントコンテンツを、目的のコンテンツの手および脚に決定する。
【0141】
こうして決定された目的のコンテンツは、例えば、格納部11に蓄積される。格納部11に格納されているコンテンツは、例えば、処理部13が作成したメッセージにスタンプとして添付され、通信手段を介して送信される。または、決定された目的のコンテンツは、例えば、実施の形態2のメッセージ送信装置に引き渡され、メッセージ送信装置が送信しようとするメッセージにスタンプとして添付されてもよい。
【0142】
以上、本実施の形態によれば、情報処理装置1は、順序を有する2以上のコンテンツの集合であるコンテンツ群をコンテンツ群格納部111に格納しており、コンテンツ群の中のカレントコンテンツを変更する変更操作を主操作部品121によって受け付けると、コンテンツ群内のカレントコンテンツの相対的位置を相対位置部品122によって視覚的に示し、主操作部品121が受け付けた変更操作により、カレントコンテンツを変更し、カレントコンテンツが変更された旨を、主操作部品121の位置は変化させずに、かつ相対位置部品122の変化により出力することにより、コンテンツ群内のカレントコンテンツの相対的位置に関わらず、主操作部品121が固定位置に存在し、かつカレントコンテンツの相対的位置を示すことができる。その結果、ユーザは、コンテンツ群の中から所望のコンテンツを選択する操作を、コンテンツ数が多くても容易に行うことができる。
【0143】
また、相対位置部品122は、主操作部品121に重なる態様で表示されるスライダーバーであり、情報処理装置1は、主操作部品121に対する2方向のバーの長さが、コンテンツ群内のカレントコンテンツの相対的位置を視覚的に示すように、スライダーバーを出力することにより、主操作部品121の位置が変わることなく、カレントコンテンツの相対的位置がわかる。
【0144】
また、コンテンツは、2以上のパーツからなり、情報処理装置1は、2以上のパーツごとに、主操作部品121と相対位置部品122とを具備することにより、パーツごとに、パーツ群内のカレントのパーツの相対的位置を示すことができる。その結果、ユーザは、パーツごとに、パーツ群の中から所望のパーツを選択し、選択した複数のパーツを組み合わせてコンテンツを作成する操作を、パーツ数が多くても容易に行うことができる。
【0145】
また、情報処理装置1は、主操作部品121に対する予め決められた操作を受け付けた場合に、カレントコンテンツの変更速度を変更し、変更速度に応じた速度で、カレントコンテンツを変更するので、コンテンツの選択を容易化できる。
【0146】
また、主操作部品121は、予め決められた操作により伸張し、情報処理装置1は、伸張の度合いを取得し、伸張の度合いにより、変更速度を決定するので、変更速度の変化を視覚化できる。
【0147】
また、情報処理装置1は、主操作部品121に対する押下の圧力に関する圧力情報を取得し、圧力情報により、変更速度を決定することにより、主操作部品121に対する押圧に応じて、変更速度を調整できる。
【0148】
また、相対位置部品122は、スライダーバーであり、バーの上の任意の箇所の指示を受け付け、情報処理装置1は、指示の箇所に対応するコンテンツにカレントコンテンツを変更することにより、スライダーバー上の任意の箇所への指示に応じて、カレントコンテンツを当該箇所までジャンプできる。
【0149】
また、相対位置部品122は、スライダーバーであり、情報処理装置1は、スライダーバーが存在しない領域であり、スライダーバーの延長線上の領域に対する指示が受け付けられた場合、コンテンツ群の中の最初または最後のコンテンツにカレントコンテンツを変更することにより、スライダーバーの延長線上の領域への指示に応じて、カレントコンテンツを先頭または末尾までジャンプできる。
【0150】
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現してもよい。本実施の形態における情報処理装置1を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、順序を有する2以上のコンテンツの集合であるコンテンツ群が格納されるコンテンツ群格納部111を具備し、このプログラムは、コンピュータを、コンテンツ群の中のカレントコンテンツを変更する変更操作を主操作部品121により受け付ける入力受付部12と、コンテンツ群内のカレントコンテンツの相対的位置を相対位置部品122により視覚的に示す処理部13と、主操作部品121が受け付けた変更操作により、カレントコンテンツを変更する制御部131と、制御部131によりカレントコンテンツが変更された旨を、主操作部品121の位置は変化させずに、かつ相対位置部品122の変化により出力する出力部14として機能させるためのプログラムである。
【0151】
また、上記プログラムにおいて、相対位置部品122は、主操作部品121に重なる態様で表示されるスライダーバーであり、出力部14は、主操作部品121に対する2方向のバーの長さが、コンテンツ群内のカレントコンテンツの相対的位置を視覚的に示すように、スライダーバーを出力することは好適である。
【0152】
また、上記プログラムにおいて、コンテンツは、2以上のパーツからなり、2以上のパーツごとに、主操作部品121と相対位置部品122とを具備することは好適である。
【0153】
また、上記プログラムにおいて、制御部131は、主操作部品121に対する予め決められた操作を受け付けた場合に、カレントコンテンツの変更速度を変更する速度決定手段1311と、変更速度に応じた速度で、カレントコンテンツを変更する変更手段1312とを具備することは好適である。
【0154】
また、上記プログラムにおいて、主操作部品121は、予め決められた操作により伸張し、速度決定手段1311は、伸張の度合いを取得し、当該伸張の度合いにより、変更速度を決定することは好適である。
【0155】
また、上記プログラムにおいて、速度決定手段1311は、主操作部品121に対する押下の圧力に関する圧力情報を取得し、当該圧力情報により、変更速度を決定することは好適である。
【0156】
また、上記プログラムにおいて、相対位置部品122は、スライダーバーであり、バーの上の任意の箇所の指示を受け付け、制御部131は、指示の箇所に対応するコンテンツにカレントコンテンツを変更することは好適である。
【0157】
また、上記プログラムにおいて、相対位置部品122は、スライダーバーであり、制御部131は、スライダーバーが存在しない領域であり、当該スライダーバーの延長線上の領域に対する指示が受け付けられた場合、コンテンツ群の中の最初または最後のコンテンツにカレントコンテンツを変更することは好適である。
【0158】
なお、相対位置部品122は、本実施の形態では、
図2等に示したスライダーバーであったが、例えば、
図11に示すような移動しないバー122Xおよび矢印122Yの組でもよい。バー122Xは、例えば、主操作部品121と重なる位置に存在する。矢印122Yは、カレントコンテンツの変更に応じて、バー122Xに沿って移動する。ただし、バー122Xは、必ずしも主操作部品121と重なっていなくてもよく、例えば、主操作部品121の近傍にあってもよいし、主操作部品121から離れた場所に存在していても良い。また、バー122Xは、棒状とは限らず、円弧状でも良く、部分的に変形していても良く、方向性を有する部品(方向性部品)であれば、その形状は問わない。バー122Xの長さは、一定でもよいし、可変でもよい。方向性部品とは、順方向および逆方向を示し得る部品をいう。例えば、水平に置かれた棒状の部品は、順方向および逆方向を左右で示すことができる。また、円弧状の部品は、順方向および逆方向を右回りおよび左回りで示し得る。
【0159】
また、バー122Xのような移動しない方向性部品と組み合わせる部品であり、カレントコンテンツの変更に応じて、方向性部品に沿って移動する部品(移動部品)は、矢印122Yのような矢印に限らない。移動部品は、例えば、円、楕円、多角形などでもよく、その形状は問わない。なお、方向性部品は、太さがない又はないと見なし得るほど細い線分も含む。線分と組み合わせる移動部品は、大きさ及び形状がない又はないと見なし得るほど小さい点であってもよい。方位性部品は、線分に沿って並ぶ3以上の点や目盛の集合でもよい。方位性部品は、必ずしも表示しなくてよい。移動する部品は、変更速度に応じて、表示態様(例えば、色、輝度、点滅周期、大きさ、形状等)が変化することは好適である。
【0160】
(実施の形態2)
本実施の形態においては、実施の形態1に記載の情報処理装置と同様にカレントコンテンツを決定し、決定したカレントコンテンツを含むメッセージを送信し得るメッセージ送信装置について説明する。
【0161】
図12は、本実施の形態におけるメッセージ送信装置2のブロック図である。なお、一のメッセージ送信装置2は、他のメッセージ送信装置2や図示しない端末装置にメッセージを送信する。また、メッセージ送信装置2は、通常、他のメッセージ送信装置2からのメッセージを受信し、出力できる。なお、メッセージ送信装置2は、いわゆるスマートフォン、タブレット端末、 パーソナルコンピュータ、携帯電話、ウェラブル端末等、デバイスの種類は問わない。
【0162】
メッセージ送信装置2は、格納部11A、入力受付部12A、処理部13A、出力部14A、メッセージ送信部25、およびメッセージ受信部26を備える。格納部11Aは、コンテンツ群格納部111を備える。入力受付部12Aは、主操作部品121、および相対位置部品122を備える。処理部13Aは、制御部131を備える。制御部131は、速度決定手段1311、および変更手段1312を備える。
【0163】
格納部11Aは、格納部11に格納されている情報に加えて、送信先情報も格納される。送信先情報とは、メッセージの送信先を示す情報である。送信先情報は、例えば、メールアドレス、電話番号等であるが、何でもよい。
【0164】
入力受付部12Aは、入力受付部12が受け付ける情報に加えて、メッセージを構成するための情報も受付ける。
【0165】
処理部13Aは、処理部13が行う処理に加えて、メッセージ構成処理も行う。メッセージ構成処理とは、入力受付部12Aが受け付けた情報を用いてメッセージを構成する処理である。メッセージは、例えば、LINE(登録商標)のメッセージ、ショートメッセージ等であるが、その種類は問わない。
【0166】
出力部14Aは、出力部14が出力する情報に加えて、メッセージ受信部26が他のメッセージ送信装置2から受信したメッセージも出力する。
【0167】
メッセージ送信部25は、処理部13Aが構成したメッセージを送信する。また、メッセージ送信部25は、処理部13Aが構成したメッセージに、処理部13Aが決定したカレントコンテンツを含めて送信することもできる。さらに、メッセージ送信部25は、カレントコンテンツを含むメッセージを、メッセージを送信する処理部(図示しない)に渡してもよい。なお、メッセージを送信する処理部とは、例えば、LINE(登録商標)、メーラー、チャットシステム等である。
【0168】
メッセージ受信部26は、他のメッセージ送信装置2からメッセージを受信する。
【0169】
メッセージ送信部25は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0170】
メッセージ受信部26は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0171】
本実施の形態によれば、メッセージ送信装置2は、実施の形態1と同様にカレントコンテンツを決定し、決定したカレントコンテンツを含むメッセージを送信することができる。または、メッセージ送信装置1は、決定したカレントコンテンツを、メッセージを送信する処理部に渡してもよい。その結果、ユーザは、コンテンツ群の中から所望のコンテンツを選択し、メッセージに含めて送信する操作を容易に行うことができる。
【0172】
なお、上述した各実施の形態では、通常、相対位置部品122は必須であるが、これを省略することも可能である。
【0173】
(実施の形態3)
本実施の形態は、実施の形態1または2の構成から、相対位置部品122を省略したものである。
【0174】
本実施の形態では、カレントコンテンツが変更された旨は、主操作部品121の変化によって表現される。主操作部品121の変化とは、通常、表示態様の変化であるが、位置の変化も含み得る。なお、表示態様の変化は、先行する各実施の形態と同じでよい。
【0175】
本実施の形態の主操作部品121は、コンテンツ群の中のカレントコンテンツを変更する変更操作を受け付け、変更速度に応じて、カレントコンテンツが変化する。主操作部品121が受け付ける変更操作は、先行する各実施の形態と同じでよい。変更速度に応じた主操作部品121の変化は、先行する各実施の形態と同じでよいが、位置の変化も伴ってよい。具体的には、主操作部品121は、例えば、
図3に示したように、ドラッグを受け付け、ドラッグに応じて伸張してもよい。また、主操作部品121が伸張する際、図示されるように、一方端側が移動し、他方端は動かなくてもよいが、他方端も動いて構わない。その場合、出力部14は、他方端が、一方端側の移動方向と同じ方向に、一方端側の移動速度よりも遅い速度で移動するように、主操作部品121の画像を出力することは好適である。
【0176】
本実施の形態によれば、順序を有する2以上のコンテンツの集合であるコンテンツ群が格納されるコンテンツ群格納部と、前記コンテンツ群の中のカレントコンテンツを変更する変更操作を受け付ける主操作部品と、前記主操作部品が受け付けた変更操作により、カレントコンテンツを変更する制御部と、前記制御部によりカレントコンテンツが変更された旨を、前記主操作部品の変化により出力する出力部とを具備する情報処理装置が実現される。
【0177】
また、上記構成において、前記コンテンツは、2以上のパーツからなり、2以上のパーツごとに、前記主操作部品を具備することは好適である。
【0178】
また、上記構成において、前記制御部は、前記主操作部品に対する予め決められた操作を受け付けた場合に、カレントコンテンツの変更速度を変更する速度決定手段と、前記変更速度に応じた速度で、カレントコンテンツを変更する変更手段とを具備することは好適である。
【0179】
また、上記構成において、前記主操作部品は、予め決められた操作により伸張し、前記速度決定手段は、前記伸張の度合いを取得し、当該伸張の度合いにより、前記変更速度を決定することは好適である。
【0180】
また、上記構成において、前記速度決定手段は、前記主操作部品に対する押下の圧力に関する圧力情報を取得し、当該圧力情報により、前記変更速度を決定することは好適である。
【0181】
また、上記情報処理装置により決定されたカレントコンテンツを含むメッセージを送信する、または前記カレントコンテンツを含むメッセージを、メッセージを送信する処理部に渡すメッセージ送信部を具備するメッセージ送信装置が実現される。
【0182】
さらに、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現してもよい。本実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、順序を有する2以上のコンテンツの集合であるコンテンツ群が格納されるコンテンツ群格納部を具備し、このプログラムは、前記コンピュータを、前記コンテンツ群の中のカレントコンテンツを変更する変更操作を主操作部品により受け付ける入力受付部と、前記主操作部品が受け付けた変更操作により、カレントコンテンツを変更する制御部と、前記制御部によりカレントコンテンツが変更された旨を、前記主操作部品の変化により出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
【0183】
また、
図13は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した実施の形態1の情報処理装置1または実施の形態2のメッセージ送信装置2等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図13は、このコンピュータシステム300の概観図であり、
図14は、システム300のブロック図である。
【0184】
図13において、コンピュータシステム300は、CD−ROMドライブを含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0185】
図14において、コンピュータ301は、CD−ROMドライブ3012に加えて、MPU3013と、MPU3013、CD−ROMドライブ3012に接続されたバス3014と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM3015と、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM3016と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク3017とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0186】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態1の情報処理装置1または実施の形態2のメッセージ送信装置2の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3101に記憶されて、CD−ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD−ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0187】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態1の情報処理装置1または実施の形態2のメッセージ送信装置2の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0188】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0189】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0190】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0191】
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0192】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。