(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0033】
(実施の形態1)
本実施の形態において、商品の購入の履歴に関する購入情報の集合と商品情報の集合とを用いて、1以上の各ユーザに対して、一人または二人以上の家族の属性値を取得する情報処理装置について説明する。なお、家族の属性値とは、家族のメンバーの年齢に関する情報、好きな素材、嫌いな素材等の素材に関する情報、嫌いな産地に関する情報等である。
【0034】
また、本実施の形態において、1年より多い期間の購入情報の集合を用いて、家族のメンバーの属性値を変更する情報処理装置について説明する。なお、属性値の変更とは、例えば、属性値「小学生」を属性値「中学生」に変更することである。
【0035】
さらに、本実施の形態において、購入情報の集合を用いて、購入に関する平均的な情報に対して特異な情報を、各ユーザに対して取得し、出力する情報処理装置について説明する。
【0036】
図1は、本実施の形態における情報処理装置1のブロック図である。情報処理装置1は、格納部11、処理部12、および出力部13を備える。
【0037】
格納部11は、商品情報格納部111、購入情報格納部112、家族情報格納部113、家族属性値取得元情報格納部114、差異情報取得元情報格納部115、および平均的購入情報格納部116を備える。
【0038】
処理部12は、商品属性値取得部121、家族属性値取得部122、メンバー情報構成部123、家族属性値蓄積部124、家族属性値変更部125、差異情報取得部126、および平均的購入情報取得部127を備える。
【0039】
出力部13は、差異情報出力部111を備える。
【0040】
格納部11には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、後述する商品情報、後述する購入情報、後述する家族情報、後述する家族属性値取得元情報、後述する差異情報取得元情報、後述する平均的購入情報等である。
【0041】
商品情報格納部111は、2以上の商品情報が格納される。商品情報は、商品に関する情報である。ここで、商品とは、購入の対象である。つまり、ここでの商品は、サービスも含む、と考えても良い。また、商品は、例えば、食品、日用品、家電、衣料、レンタルビデオ等、問わない。また、商品情報は、商品を識別する商品識別子と、商品の1以上の商品属性値とを有する。商品識別子は、商品を識別できる情報であれば何でも良く、例えば、商品ID、商品番号、商品名等である。商品属性値は、例えば、価格、大きさ、利用対象属性値、素材属性値、産地属性値、量、トクホ食品である旨の情報、栄養機能食品である旨の情報などである。利用対象属性値とは、商品を消費したり、使用したりする対象を示す情報である。利用対象属性値とは、商品の利用対象を特定可能な商品属性値である。利用対象属性値は、例えば、「小学生低学年向け」「高校1年生向け」「20歳以上」「65歳以上」「男児向け」「女児向け」などである。素材属性値とは、商品の素材に関する情報である。素材属性値とは、商品の素材を示す商品属性値である。素材属性値は、例えば、「希少糖」、「キシリトール」、「海老」、「木製」、「アルミ製」などである。産地属性値とは、商品または素材の産地を示す商品属性値である。産地属性値は、例えば、「中国」、「韓国」、「A地域」、「B県」、「C地方」などである。
【0042】
なお、2以上の商品情報は、情報処理装置1に存在しても良いが、後述する商品サーバ等の外部の装置に存在しても良い。
【0043】
購入情報格納部112には、2以上の購入情報が格納される。購入情報は、商品を購入したことに関する情報である。購入情報は、商品の購入履歴の情報である。購入情報は、ユーザを識別するユーザ識別子と、ユーザが購入した商品の商品識別子とを有する。ユーザ識別子は、ユーザを識別可能な情報であれば何でも良く、例えば、ユーザID、氏名、メールアドレス、電話番号などである。購入情報は、通常、購入日を有する。購入日は、時刻を含む情報でも良い。
【0044】
また、購入情報格納部112には、購入日が1年を超える期間の2以上の購入情報が格納されることは好適である。
【0045】
家族情報格納部113には、1または2以上の家族情報が格納される。家族情報格納部113には、ユーザ毎に家族情報が格納されることは好適である。
【0046】
家族情報は、家族のプロファイル情報である、と言える。家族情報は、一人または二人以上の家族のメンバーに関する情報である。家族情報は、ユーザ識別子と、1以上の家族属性値とを有する。家族属性値とは、ユーザ識別子で識別されるユーザを含む家族の属性値である。また、1以上の家族属性値は、家族全体の属性値、家族の各メンバーの属性値を有することは好適である。1以上の家族属性値は、例えば、家族のメンバーの年齢属性値、家族のメンバーの性別属性値、好素材情報、嫌素材情報、家族全体の属性値などである。年齢属性値とは、家族の年齢に関する属性値である。年齢属性値は、例えば、年齢、年齢層、学年などである。年齢属性値は、例えば、15歳、小学生、中学生、幼稚園年少、「4〜6才」などでも良い。性別属性値とは、家族の性別に関する属性値である。性別属性値は、例えば、「男」「女」である。好素材情報とは、好む素材であることを示す情報である。好素材情報は、素材を示す素材属性値でも良いし、素材属性値へのフラグ、素材のID等でも良い。好素材情報は、例えば、「キシリトール」、「希少糖」等である。嫌素材情報とは、嫌う素材またはアレルギーの素材であることを示す情報である。嫌素材情報は、素材を示す素材属性値でも良いし、素材属性値へのフラグ、素材のID等でも良い。嫌素材情報は、例えば、「海老」「たまご」等である。
【0047】
また、家族全体の属性値は、例えば、大家族であることを示す情報、富裕層であることを示す情報などである。家族情報は、2以上のメンバー情報を有することは好適である。メンバー情報とは、家族の各メンバーの情報である。一のメンバー情報は、メンバーを識別するメンバー識別子を有することは好適である。メンバー識別子は、ユーザ識別子と同じでも良い。また、メンバー情報は、例えば、メンバー識別子とメンバーの属性値とを有する。なお、メンバーの属性値は、家族属性値である。
【0048】
家族属性値取得元情報格納部114には、1または2以上の家族属性値取得元情報が格納される。家族属性値取得元情報は、家族属性値を取得するために使用される情報である。家族属性値取得元情報は、例えば、家族属性値取得条件と、家族属性値との対の情報である。家族属性値取得条件は、家族属性値を取得するための条件を示す情報である。家族属性値取得条件は、商品属性値を含む条件を示す情報である。家族属性値取得元情報が家族属性値取得条件と家族属性値との対の情報である場合、一のユーザ識別子に対応する1以上の商品識別子が合致した家族属性値取得条件と対になる家族属性値が取得される。
【0049】
差異情報取得元情報格納部115には、1または2以上の差異情報取得元情報が格納される。差異情報取得元情報は、差異情報取得条件と、差異情報との対である。差異情報取得条件は、差異情報を取得するための条件を示す情報である。差異情報取得条件は、商品属性値と平均的購入情報とに関する条件である。差異情報とは、予め決められた条件を満たすほど、平均的購入情報との差異が大きい場合に、取得される情報である。
【0050】
平均的購入情報格納部116には、1または2以上の平均的購入情報が格納される。平均的購入情報は、商品の平均的な購入に関する情報である。平均的購入情報は、例えば、平均的な1か月の購入金額、平均的な購入商品の産地の割合、平均的な添加物の発がん物質含有を含む割合などである。
【0051】
処理部12は、各種の処理を行う。各種の処理とは、商品属性値取得部121、家族属性値取得部122、メンバー情報構成部123、家族属性値蓄積部124、家族属性値変更部125、差異情報取得部126、平均的購入情報取得部127等が行う処理である。
【0052】
商品属性値取得部121は、一のユーザ識別子に対応する2以上の購入情報に含まれる商品識別子と対になる2以上の商品属性値を取得する。
【0053】
さらに具体的には、例えば、商品属性値取得部121は、1以上の各ユーザ識別子ごとに、ユーザ識別子を含む1以上の購入情報を購入情報格納部112から検索する。次に、商品属性値取得部121は、検索した1以上の各購入情報に含まれる商品識別子を取得する。次に、商品属性値取得部121は、取得した1以上の各商品識別子と対になる2以上の商品属性値を商品情報格納部111から取得する。なお、商品属性値取得部121が検索する購入情報は、購入日がある範囲(例えば、最近1年など)の購入情報からでも良い。
【0054】
家族属性値取得部122は、商品属性値取得部121が取得した2以上の商品属性値を用いて、一のユーザ識別子で識別されるユーザを含む家族の1以上の家族属性値を取得する。家族属性値取得部122は、すべてのユーザのユーザ識別子に対して、商品属性値取得部121が取得した2以上の商品属性値を用いて、1以上の家族属性値を取得することは好適である。
【0055】
さらに具体的には、例えば、家族属性値取得部122は、商品属性値取得部121が取得した2以上の商品属性値に、家族属性値取得元情報格納部114に格納されている家族属性値取得条件を適用し、当該2以上の商品属性値が合致する1または2以上の家族属性値取得条件を決定する。次に、例えば、家族属性値取得部122は、当該1以上の各家族属性値取得条件と対になる家族属性値を、家族属性値取得元情報格納部114から取得する。
【0056】
家族属性値取得部122は、商品属性値取得部121が取得した2以上の商品属性値の中の利用対象属性値を用いて、一のユーザ識別子で識別されるユーザを含む家族の年齢または性別に関する家族属性値を取得する。なお、年齢に関する家族属性値は、年齢属性値という。性別に関する家族属性値は、性別属性値という。家族属性値取得部122は、一のユーザ識別子が含まれる2以上の購入情報が有する2以上の商品識別子と対になる商品属性値のうちの利用対象属性値を用いて、1以上の年齢属性値を取得する。家族属性値取得部122は、一のユーザ識別子が含まれる2以上の購入情報が有する2以上の商品識別子と対になる商品属性値のうちの利用対象属性値を用いて、1以上の性別属性値を取得する。
【0057】
家族属性値取得部122は、一のユーザ識別子が含まれる2以上の購入情報が有する2以上の商品識別子と対になる商品属性値のうちの素材属性値を検知し、同一の素材属性値が予め決められた条件を満たすほど多い場合に、当該素材属性値を取得する。この素材属性値は、好む素材の属性値であり、好素材情報である。予め決められた条件は、例えば、同一の素材属性値の数に関する条件、同一の素材属性値の割合に関する条件等である。
【0058】
家族属性値取得部122は、一のユーザ識別子が含まれる2以上の購入情報が有する2以上の商品識別子と対になる商品属性値のうちの素材属性値を検知し、同一の素材属性値が予め決められた条件を満たすほど少ない場合に、当該素材属性値を取得する。この素材属性値は、嫌いな素材またはアレルギー素材の属性値であり、嫌素材情報である。予め決められた条件は、例えば、同一の素材属性値の数に関する条件、同一の素材属性値の割合に関する条件等である。
【0059】
家族属性値取得部122は、一のユーザ識別子が含まれる2以上の購入情報が有する2以上の商品識別子と対になる商品属性値のうちの産地属性値を検知し、同一の産地属性値が予め決められた条件を満たすほど少ない場合に、当該産地属性値を取得する。かかる産地属性値は、ユーザが避ける産地を示す情報である。かかる産地属性値は、嫌産地情報である。嫌産地情報とは、産地属性値でも良いし、当該産地属性値へのフラグでも良い。予め決められた条件は、同一の産地属性値の数に関する条件、同一の産地属性値の割合に関する条件等である。
【0060】
メンバー情報構成部123は、新たなメンバー情報を構成する。メンバー情報構成部123は、家族属性値取得部122が取得した家族属性値が、一のユーザ識別子を有する家族情報に存在しない場合に、新たなメンバー情報を構成する。なお、新たなメンバー情報の構成とは、通常、家族属性値取得部122が取得した家族属性値を含むメンバー情報を構成することである。また、新たなメンバー情報の構成とは、例えば、対応する家族情報の中に、新たなメンバー情報の領域の確保し、当該領域に家族属性値取得部122が取得した家族属性値を書き込むことでも良い。新たなメンバー情報の構成とは、例えば、新たなメンバー情報のメンバー識別子を生成し、当該メンバー識別子と家族属性値取得部122が取得した家族属性値とを有するメンバー情報を構成することでも良い。
【0061】
さらに具体的には、例えば、メンバー情報構成部123は、家族属性値取得部122が取得した家族属性値が一のユーザ識別子を有する家族情報に存在するか否かを判断する。そして、存在しない場合に、例えば、メンバー情報構成部123は、家族属性値取得部122が取得した家族属性値を有するメンバー情報を構成する。
【0062】
メンバー情報構成部123は、例えば、家族属性値取得部122が取得した1または2以上の利用対象属性値に対応する年齢属性値を決定し、当該年齢属性値を含むメンバー情報を構成しても良い。
【0063】
つまり、メンバー情報構成部123は、家族属性値取得部122が取得した1または2以上の利用対象属性値が「小学生向け」であり、家族情報の中の家族属性値の中に、小学生に対応する年齢属性値が存在しない場合、メンバー情報構成部123は、小学生に対応する年齢属性値を含むメンバー情報を構成する。
値を有し。
【0064】
家族属性値蓄積部124は、家族属性値取得部122が取得した1以上の家族属性値を、一のユーザ識別子に対応付けて、家族情報格納部113に蓄積する。
【0065】
家族属性値蓄積部124は、メンバー情報構成部123が構成したメンバー情報を一のユーザ識別子を有する家族情報に付加する。
【0066】
家族属性値蓄積部124は、家族属性値取得部122が取得した好素材情報を、一のユーザ識別子に対応付けて蓄積する。家族属性値蓄積部124は、家族属性値取得部122が取得した好素材情報を、一のメンバー識別子に対応付けて蓄積しても良い。
【0067】
家族属性値蓄積部124は、家族属性値取得部122が取得した嫌素材情報を、一のユーザ識別子に対応付けて蓄積する。家族属性値蓄積部124は、家族属性値取得部122が取得した嫌素材情報を、一のメンバー識別子に対応付けて蓄積しても良い。
【0068】
家族属性値蓄積部124は、家族属性値取得部122が取得した嫌産地情報を、一のユーザ識別子に対応付けて蓄積する。家族属性値蓄積部124は、家族属性値取得部122が取得した嫌産地情報を、一のメンバー識別子に対応付けて蓄積しても良い。
【0069】
家族属性値変更部125は、一のユーザ識別子を有する、1年以上前の購入日の1以上の購入情報を用いて、一のユーザ識別子を有する家族情報の中の家族属性値を変更する。1年以上前の購入日の1以上の購入情報を用いて家族属性値を変更することは、例えば、1年以上前に決定した年齢属性値に対応する決定日情報から現在までの時間の経過を検知し、年齢属性値を変更することでも良い。
【0070】
例えば、「1年前」に「小学1年生向け」の商品属性値を有する1または2以上の購入情報から、家族属性値取得部122が年齢属性値「小学1年生」または「7歳」を取得した場合、家族属性値変更部125は、当該年齢属性値を「小学2年生」または「8歳」に変更する。
【0071】
差異情報取得部126は、一のユーザが購入した2以上の商品の各商品識別子に対応する2以上の商品属性値と、平均的購入情報とを用いて、差異情報を取得する。差異情報とは、平均的な購入に対する差異が予め決められた条件を満たすほど大きいことに関する情報である。差異情報は、商品属性値でも良い。差異情報は、例えば、「新製品好き」「富裕層」「ダイエット志向」等である。また、予め決められた条件は、格納部11に格納されている。なお、差異情報は、家族属性値として使用しても良い。
【0072】
差異情報取得部126は、一のユーザが購入した2以上の商品の各商品識別子に対応する2以上の商品属性値と、平均的購入情報とが合致する差異情報取得条件と対になる差異情報を取得する。さらに具体的には、差異情報取得部126は、例えば、一のユーザが購入した2以上の商品の各商品識別子に対応する2以上の商品属性値を取得する。次に、差異情報取得部126は、当該2以上の商品属性値と平均的購入情報とに合致する1以上の差異情報取得条件を決定する。次に、差異情報取得部126は、当該1以上の各差異情報取得条件と対になる差異情報を差異情報取得元情報格納部115から取得する。
【0073】
平均的購入情報取得部127は、2以上のユーザの2以上の各購入情報が有する商品識別子と対になる商品属性値から、平均的購入情報を取得する。平均的購入情報取得部127は、通常、2以上のユーザの2以上の各購入情報が有する商品識別子と対になる商品属性値を取得し、当該取得した2以上の商品属性値に対して統計処理し、平均的購入情報を取得する。平均的購入情報は、例えば、一ユーザの月単位の購入額の平均値、購入商品の平均的な産地の割合、購入商品の中で添加物の発がん物質含有を含む割合等である。
【0074】
出力部13は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、差異情報である。また、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0075】
差異情報出力部111は、差異情報取得部126が取得した差異情報を出力する。
【0076】
格納部11、商品情報格納部111、購入情報格納部112、家族情報格納部113、家族属性値取得元情報格納部114、差異情報取得元情報格納部115、および平均的購入情報格納部116は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0077】
格納部11等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が格納部11等で記憶されるようになってもよい。
【0078】
処理部12、商品属性値取得部121、家族属性値取得部122、メンバー情報構成部123、家族属性値蓄積部124、家族属性値変更部125、差異情報取得部126、および平均的購入情報取得部127は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部12等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0079】
出力部13、および差異情報出力部111は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。出力部13等は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0080】
次に、情報処理装置1の動作について、
図2のフローチャートを用いて説明する。
【0081】
(ステップS201)処理部12は、家族属性値等を取得するタイミングであるか否かを判断する。家族属性値等を取得するタイミングである場合はステップS202に行き、家族属性値等を取得するタイミングでない場合はステップS209に行く。なお、家族属性値等を取得するタイミングは、例えば、月に1度の決められたタイミング、情報処理装置1の使用者からの指示が受け付けられたタイミングである。家族属性値等を取得するタイミングは、問わない。
【0082】
(ステップS202)処理部12は、カウンタiに1を代入する。
【0083】
(ステップS203)商品属性値取得部121は、i番目のユーザが存在するか否かを判断する。i番目のユーザが存在する場合はステップS204に行き、i番目のユーザが存在しない場合はステップS201に戻る。なお、i番目のユーザが存在するか否かは、例えば、i番目のユーザ識別子が購入情報格納部112に存在するか否かにより判断される。
【0084】
(ステップS204)商品属性値取得部121は、i番目のユーザのユーザ識別子を含む購入情報を検索する。商品属性値取得部121は、通常、i番目のユーザ識別子をキーとして、購入情報格納部112から購入情報を検索する。ただし、商品属性値取得部121は、後述する購入情報サーバ等の外部の装置から購入情報を検索しても良い。
【0085】
(ステップS205)商品属性値取得部121は、ステップS204で検索した1以上の各購入情報が有する商品識別子と対になる1以上の商品属性値を取得する。なお、商品属性値取得部121は、後述する商品サーバ2等の外部の装置から1以上の商品属性値を取得しても良い。
【0086】
(ステップS206)家族属性値取得部122等は、家族属性値取得処理を行う。家族属性値取得処理について、
図3のフローチャートを用いて説明する。
【0087】
(ステップS207)差異情報取得部126は、差異情報取得処理を行う。差異情報取得処理について、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0088】
(ステップS208)処理部12は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS203に戻る。
【0089】
(ステップS209)処理部12は、家族属性値を変更するタイミングであるか否かを判断する。家族属性値を変更するタイミングである場合はステップS210に行き、家族属性値を変更するタイミングでない場合はステップS217に行く。なお、家族属性値を変更するタイミングは、例えば、年に1度の決められたタイミング、情報処理装置1の使用者からの指示が受け付けられたタイミング等である。家族属性値を変更するタイミングは、問わない。
【0090】
(ステップS210)処理部12は、カウンタiに1を代入する。
【0091】
(ステップS211)家族属性値変更部125は、i番目の年齢属性値が家族情報格納部113に存在するか否かを判断する。i番目の年齢属性値が存在する場合はステップS212に行き、存在しない場合はステップS201に戻る。
【0092】
(ステップS212)家族属性値変更部125は、i番目の年齢属性値を家族情報格納部113から取得する。
【0093】
(ステップS213)家族属性値変更部125は、i番目の年齢属性値を取得した日付に関する日付情報を取得する。なお、日付情報は、例えば、i番目の年齢属性値に対応付けて、家族情報格納部113に格納されている。日付情報は、例えば、年齢属性値を取得した時に使用した購入情報が有する購入日の情報、i番目の年齢属性値を取得した日の情報である。
【0094】
(ステップS214)家族属性値変更部125は、ステップS213で取得した日付情報を用いて、i番目の年齢属性値を変更するか否かを判断する。変更すると判断した場合はステップS215に行き、変更しないと判断した場合はステップS216に行く。なお、家族属性値変更部125は、通常、ステップS213で取得した日付情報とi番目の年齢属性値との両方を用いて、i番目の年齢属性値を変更するか否かを判断する。
【0095】
(ステップS215)家族属性値変更部125は、i番目の年齢属性値を変更する。つまり、家族属性値変更部125は、i番目の年齢属性値(例えば、「10歳」)から、新たな年齢属性値(例えば、「11歳」)を取得し、i番目の年齢属性値を新たな年齢属性値に更新する。また、家族属性値変更部125は、更新した日(現在の日)を、新たな年齢属性値に対応付けて蓄積する。
【0096】
(ステップS216)処理部12は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS211に戻る。
【0097】
(ステップS217)処理部12は、平均的購入情報を取得するタイミングであるか否かを判断する。平均的購入情報を取得するタイミングである場合はステップS218に行き、平均的購入情報を取得するタイミングでない場合はステップS201に戻る。なお平均的購入情報を取得するタイミングは、例えば、年に1度の決められたタイミング、情報処理装置1の使用者からの指示が受け付けられたタイミング等である。平均的購入情報を取得するタイミングは、問わない。
【0098】
(ステップS218)処理部12は、カウンタiに1を代入する。
【0099】
(ステップS219)平均的購入情報取得部127は、取得するべきi番目の平均的購入情報が存在するか否かを判断する。i番目の平均的購入情報が存在する場合はステップS220に行き、i番目の平均的購入情報が存在しない場合はステップS201に戻る。
【0100】
(ステップS220)平均的購入情報取得部127は、i番目の平均的購入情報に対応する1以上の商品属性値を購入情報格納部112から取得する。
【0101】
(ステップS221)平均的購入情報取得部127は、ステップS220で取得した1以上の商品属性値を統計処理し、平均的購入情報を取得する。そして、平均的購入情報取得部127は、平均的購入情報を識別する平均的購入情報識別子に対応付けて、平均的購入情報格納部116に平均的購入情報を蓄積する。
【0102】
(ステップS222)処理部12は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS219に戻る。
【0103】
なお、
図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0104】
次に、ステップS206の家族属性値取得処理について、
図3のフローチャートを用いて説明する。
【0105】
(ステップS301)家族属性値取得部122は、カウンタiに1を代入する。
【0106】
(ステップS302)家族属性値取得部122は、i番目の家族属性値取得元情報が家族属性値取得元情報格納部114に存在するか否かを判断する。i番目の家族属性値取得元情報が存在する場合はステップS303に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0107】
(ステップS303)家族属性値取得部122は、i番目の家族属性値取得元情報が有する家族属性値取得条件を取得する。
【0108】
(ステップS304)家族属性値取得部122は、ステップS205で取得された1以上の商品属性値がステップS303で取得した家族属性値取得条件に合致するか否かを判断する。合致する場合はステップS305に行き、合致しない場合はステップS309に行く。
【0109】
(ステップS305)家族属性値取得部122は、i番目の家族属性値取得元情報が有する家族属性値を取得する。
【0110】
(ステップS306)メンバー情報構成部123は、ステップS305で取得した家族属性値と、当該ユーザのユーザ識別子を含む家族情報の家族属性値とを用いて、メンバー情報を構成するか否かを判断する。メンバー情報を構成する場合はステップS307に行き、メンバー情報を構成しない場合はステップS308に行く。
【0111】
(ステップS307)メンバー情報構成部123は、新たなメンバー情報を構成する。メンバー情報構成部123は、通常、ステップS305で取得した家族属性値を有するメンバー情報を構成する。
【0112】
(ステップS308)家族属性値蓄積部124は、ステップS305で取得した家族属性値を、当該ユーザのユーザ識別子を含む家族情報の中に書き込む。または、家族属性値蓄積部124は、ステップS305で取得した家族属性値を含むメンバー情報を、当該ユーザのユーザ識別子を含む家族情報の中に書き込む。
【0113】
(ステップS309)家族属性値取得部122は、カウンタiを1、インクリメントする。ステップS302に戻る。
【0114】
次に、ステップS207の差異情報取得処理について、
図4のフローチャートを用いて説明する。
【0115】
(ステップS401)差異情報取得部126は、カウンタiに1を代入する。
【0116】
(ステップS402)差異情報取得部126は、i番目の差異情報取得元情報が差異情報取得元情報格納部115に存在するか否かを判断する。i番目の差異情報取得元情報が存在する場合はステップS403に行き、存在しない場合は上位処理にリターンする。
【0117】
(ステップS403)差異情報取得部126は、i番目の差異情報取得元情報が有する差異情報取得条件を差異情報取得元情報格納部115から取得する。
【0118】
(ステップS404)差異情報取得部126は、ステップS403で取得した差異情報取得条件を用いて、平均購入情報を使用するか否かを判断する。
【0119】
(ステップS405)差異情報取得部126は、ステップS403で取得した差異情報取得条件に対応する平均購入情報を平均的購入情報格納部116から取得する。
【0120】
(ステップS406)差異情報取得部126は、ステップS205で取得された1以上の商品属性値を用いて、ステップS403で取得した差異情報取得条件に合致するか否かを判断する。合致する場合はステップS407に行き、合致しない場合はステップS409に行く、なお、ステップS405で平均購入情報を取得した場合、かかる判断において、当該平均購入情報も用いる。
【0121】
(ステップS407)差異情報取得部126は、i番目の差異情報取得元情報が有する差異情報を取得する。
【0122】
(ステップS408)差異情報出力部111は、ステップS407で取得された差異情報を出力する。なお、ここでの出力は、例えば、当該ユーザの家族情報の中に書き込むことである。
【0123】
(ステップS409)カウンタiを1、インクリメントする。ステップS402に戻る。
【0124】
以下、本実施の形態における情報処理装置1の具体的な動作について説明する。
【0125】
今、商品情報格納部111には、
図5に示す商品情報管理表が格納されている。商品情報管理表は、1以上の商品情報を管理する表である。商品情報管理表は、「商品識別子」「商品名」「商品属性」を有するレコードを格納している。「商品属性」は「価格」「利用対象」「素材」「産地」「量」「トクホ食品」「栄養機能食品」等の商品属性値を有する。「利用対象」には利用対象属性値が入る。「素材」には素材属性値が入る。「産地」には産地属性値が入る。「トクホ食品」にはトクホ食品であるか否かのフラグが入る。トクホ食品が「1」の場合はトクホ食品であり、「0」の場合はトクホ食品でないことを示す。「栄養機能食品」には栄養機能食品であるか否かのフラグが入る。栄養機能食品が「1」の場合は栄養機能食品であり、「0」の場合は栄養機能食品でないことを示す。
【0126】
また、購入情報格納部112には、
図6に示す購入情報管理表が格納されている。購入情報管理表は、1以上の購入情報を管理する表である。購入情報管理表には、「ID」「ユーザ識別子」「商品識別子」「購入日」を有する1以上のレコードが格納されている。「ID」はレコードを識別する情報である。「購入日」は商品を購入した日である。
【0127】
また、家族情報格納部113には、
図7に示す構造を有する家族情報管理表が格納されている。家族情報管理表は、「ユーザ識別子」、1以上の「家族全体属性値」、1以上の「メンバー情報」を有する1以上のレコードが格納されている。「家族全体属性値」には、家族の中のメンバーが特定できない家族属性値(例えば、富裕層)が入る。「家族全体属性値」は、ここでは「好素材情報」「嫌素材情報」「嫌産地情報」「他」を有する。「メンバー情報」は、「メンバー識別子」、1以上の「家族個別属性値」を有する。「家族個別属性値」には、家族の中のメンバーが特定できる家族属性値(例えば、年齢属性値、性別属性値)が入る。「家族個別属性値」は、ここでは「年齢属性値」「性別」「他」を有する。
【0128】
また、家族属性値取得元情報格納部114には、
図8に示す家族属性値取得元情報管理表が格納されている。家族属性値取得元情報管理表は、「ID」「家族属性値取得条件」「家族属性値」を有する。「ID」はレコードを識別する情報である。
図8の「ID=1」は、「利用対象が「男児」の商品を1年間に10以上購入している」という家族属性値取得条件を満たすユーザに対して、家族属性値である年齢属性値が「4〜6才」、性別属性値「男」の家族(メンバー)が存在する、と判断することを示す。「ID=2」は、「利用対象が「女児」の商品数の割合が、1年間に購入した商品数の中の3割以上である」という家族属性値取得条件を満たすユーザに対して、家族属性値である年齢属性値が「4〜6才」、性別属性値「女」の家族が存在する、と判断することを示す。「ID=3」は、「価格が1万円以上で、利用対象が「男性」の商品を1年間に10以上購入している、という家族属性値取得条件を満たすユーザに対して、家族属性値である年齢属性値が「成人」、性別属性値「男」の家族が存在する、と判断することを示す。「ID=4」は、素材Xの商品を年に20以上購入している、という家族属性値取得条件を満たすユーザに対して、家族属性値である好素材情報がXである、と判断することを示す。「ID=5」は、全商品購入数の中で、産地Yの商品の割合が1%以下である、という家族属性値取得条件を満たすユーザに対して、家族属性値である嫌産地情報がYである、と判断することを示す。「ID=6」は、全購入商品数が100以上であり、かつ素材Zの商品を購入していない、という家族属性値取得条件を満たすユーザに対して、家族属性値である嫌素材情報がZである、と判断することを示す。「ID=7」は、1年間の購入した商品の価格の総額が1000000円以上である、という家族属性値取得条件を満たすユーザに対して、家族属性値「富裕層」、と判断することを示す。「ID=8」は、1年間の購入した商品のうち、量が1kg以上の商品の割合が50%以上である、という家族属性値取得条件を満たすユーザに対して、家族属性値「大家族」、と判断することを示す。
【0129】
また、差異情報取得元情報格納部115には、
図9に示す差異情報取得元情報管理表が格納されている。差異情報取得元情報管理表には、「ID」「差異情報取得条件」「差異情報」を有する1以上のレコードが格納されている。
図9の「ID=1」は、一のユーザの平均購入価格が、全商品の平均価格の5倍以上であるという差異情報取得条件に合致するユーザに対する差異情報は、「高額商品好き」であることを示す。「ID=2」は、一のユーザが購入した商品の購入日と発売日との差の平均が、全ユーザが購入した商品の購入日と発売日との差の平均と比較して、1/5以下であるという差異情報取得条件に合致するユーザに対する差異情報は、「新商品好き」であることを示す。
【0130】
また、平均的購入情報格納部116には、
図10に示す平均的購入情報管理表が格納されている。平均的購入情報管理表には、「ID」「平均的購入情報識別子」「平均的購入情報」を有する1以上のレコードが格納されている。
図10の「ID=1」は、すべての商品の平均価格が「2580円」であることを示す。これは、平均的購入情報取得部127が、商品情報格納部111のすべての商品情報の価格の平均を算出し、蓄積した情報である。「ID=2」は、発売日から購入日までの期間の、全購入情報の平均が「87日」であることを示す。これは、平均的購入情報取得部127が、全購入情報の「購入日」を購入情報格納部112から取得し、全購入情報の「商品識別子」と対になる「発売日」を商品情報格納部111から取得し、各購入情報に対して、「発売日」と「購入日」との差異である期間の平均を「87日」と算出したものである。「ID=3」は、1か月の全ユーザの購入した商品の価格の合計の平均である。これも、平均的購入情報取得部127が、ユーザ毎に、当該1か月の消費金額を算出し、当該消費金額の平均値を算出したものである。
【0131】
かかる状況において、情報処理装置1は、以下のように動作する。つまり、例えば、商品属性値取得部121は、ユーザ識別子「u001」をキーとして、
図6の購入情報管理表から購入情報を検索し、1以上の商品識別子(例えば、「2」「1」「98251」・・・)と購入日とを取得する。次に、商品属性値取得部121は、取得した1以上の各商品識別子と対になる1以上の商品属性値を
図5の商品情報管理表から取得する。そして、商品属性値取得部121は、購入日と1以上の商品属性値とを対応付けて保持しておく。
【0132】
次に、家族属性値取得部122等は、ユーザ識別子「u001」で識別されるユーザの家族の家族属性値取得処理を以下のように行う。つまり、家族属性値取得部122は、取得した1以上の商品属性値と購入日とを用いて、取得した1以上の商品属性値が
図8の各家族属性値取得条件に合致するか否かを見ていく。そして、3年前の購入日の2以上の購入情報から取得された1以上の商品属性値が「ID=2」の家族属性値取得条件に合致した、とする。そして、家族属性値取得部122は、ユーザ識別子「u001」に対応付けて、年齢属性値「4〜6才」、性別属性値「女」を取得する。そして、現在、ユーザ識別子「u001」に対応付いたメンバー情報は、メンバー識別子「u001A」のみのメンバー情報である、とする。そして、メンバー情報構成部123は、ユーザ識別子「u001」に対応するメンバー情報の中に、年齢属性値「4〜6才」、性別属性値「女」のメンバーの情報が存在しない、と判断する。つまり、メンバー情報構成部123は、年齢属性値「4〜6才」、性別属性値「女」のメンバー情報を構成する、と判断する。そして、メンバー情報構成部123は、当該メンバーのメンバー識別子「u001B」を生成する。なお、ここでは、メンバー識別子は「ユーザ識別子+A|B|C|・・・」であり、ユニークである、とする。また、メンバー情報構成部123は、メンバー識別子「u001B」、年齢属性値「4〜6才」、性別属性値「女」を有するメンバー情報を構成する。次に、家族属性値蓄積部124は、メンバー識別子「u001B」、年齢属性値「4〜6才」、性別属性値「女」を有するメンバー情報を、当該ユーザのユーザ識別子「u001」を含む家族情報の中に書き込む。
【0133】
また、家族属性値取得部122は、ここ最近1年の購入日の2以上の購入情報から取得された1以上の商品属性値が「ID=1」の家族属性値取得条件に合致した、とする。そして、メンバー情報構成部123は、メンバー識別子「u001C」、年齢属性値「4〜6才」、性別属性値「男」を有するメンバー情報を構成する。次に、家族属性値蓄積部124は、メンバー識別子「u001C」、年齢属性値「4〜6才」、性別属性値「男」を有するメンバー情報を、当該ユーザのユーザ識別子「u001」を含む家族情報の中に書き込む。
【0134】
次に、家族属性値取得部122は、ここ最近1年の購入日の2以上の購入情報から取得された1以上の商品属性値が、「ID=4」の家族属性値取得条件「(素材=キシリトール)>=20商品/年」に合致する、と判断した、とする。そして、家族属性値取得部122は、「好素材情報=キシリトール」を取得する。そして、家族属性値蓄積部124は、「好素材情報=キシリトール」をユーザ識別子「u001」を含む家族情報の中に書き込む。
【0135】
次に、家族属性値取得部122は、すべての購入日の2以上の購入情報から取得された1以上の商品属性値が、「ID=5」の家族属性値取得条件「(産地=中国)/全購入商品数<=0.01」に合致する、と判断した、とする。そして、家族属性値取得部122は、「嫌産地情報=中国」を取得する。そして、家族属性値蓄積部124は、「嫌産地情報=中国」をユーザ識別子「u001」を含む家族情報の中に書き込む。
【0136】
次に、家族属性値取得部122は、すべての購入日の2以上の購入情報から取得された1以上の商品属性値が、「素材情報=海老」を代入した「ID=6」の家族属性値取得条件に合致する、と判断した、とする。そして、家族属性値取得部122は、「嫌素材情報=海老」を取得する。そして、家族属性値蓄積部124は、「嫌素材情報=海老」をユーザ識別子「u001」を含む家族情報の中に書き込む。
【0137】
次に、家族属性値取得部122は、ここ最近1年の購入日の2以上の購入情報から取得された1以上の商品属性値が、「ID=7」および「ID=8」の家族属性値取得条件に合致する、と判断した、とする。そして、家族属性値取得部122は、家族属性値「富裕層」「大家族」を取得する。そして、家族属性値蓄積部124は、「富裕層」「大家族」をユーザ識別子「u001」を含む家族情報の中に書き込む。
【0138】
次に、差異情報取得部126は、すべての購入日の2以上の購入情報から取得された1以上の商品属性値、および
図10の「ID=2」の平均的購入情報「87日」を、
図9の表の差異情報取得条件に適用し、1以上の商品属性値等が「ID=2」の差異情報取得条件に合致する、と判断した、とする。そして、差異情報取得部126は、差異情報「新商品好き」を取得する。次に、差異情報出力部111は、ユーザ識別子「u001」に対応付けて、差異情報「新商品好き」を蓄積する。なお、かかる差異情報「新商品好き」は、
図7の家族情報管理表に追記される、とする。
【0139】
以上の処理を、ユーザ識別子「u002」等の他のユーザの購入情報に対しても行い、
図7の家族情報管理表を更新する。
【0140】
次に、家族属性値変更部125は、以下のように、家族属性値を変更する。つまり、家族属性値変更部125は、ユーザ識別子「u001」に対応付けられている「u001B」のメンバー情報を構成する年齢識別子「4〜6才」は、3年前の購入情報に基づいていることを検知する。そして、「4〜6才」から3年経過しているので、「7〜9才」と判断し、「7〜9才」を「小学生」に変更する。なお、「7〜12才」と「小学生」との対応等の情報は、格納部11に格納されている、とする。そして、家族属性値変更部125は、「u001B」のメンバー情報を構成する年齢識別子「4〜6才」を「小学生」に変更する。
【0141】
以上の処理により、
図7の家族情報管理表のユーザ識別子「u001」のレコードが構成された、とする。
【0142】
以上、本実施の形態によれば、商品の購入情報から購入者を含む家族の属性値を取得できる。つまり、一のユーザの購買履歴を示す購入情報から、一人または二人以上の家族のプロファイルデータを取得できる。
【0143】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、商品を識別する商品識別子と、当該商品の1以上の商品属性値とを有する2以上の商品情報に基づいた処理が行われるプログラムであって、コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、ユーザを識別するユーザ識別子と、当該ユーザが購入した商品の商品識別子とを有する2以上の購入情報が格納される購入情報格納部と、ユーザ識別子と、当該ユーザ識別子で識別されるユーザを含む家族の属性値である1以上の家族属性値とを有する家族情報が格納される家族情報格納部とを具備し、コンピュータを、一のユーザ識別子に対応する2以上の購入情報に含まれる商品識別子と対になる2以上の商品属性値を取得する商品属性値取得部と、前記商品属性値取得部が取得した2以上の商品属性値を用いて、前記一のユーザ識別子で識別されるユーザを含む家族の1以上の家族属性値を取得する家族属性値取得部と、前記家族属性値取得部が取得した1以上の家族属性値を、前記一のユーザ識別子に対応付けて、前記家族情報格納部に蓄積する家族属性値蓄積部として機能させるためのプログラムである。
【0144】
(実施の形態2)
本実施の形態において、実施の形態1と異なる点は、商品情報を格納している商品サーバが、情報処理装置と分離されている点である。
【0145】
図11は、本実施の形態における情報システムAの概念図である。情報システムAは、商品サーバ2、2以上の情報処理装置3を備える。商品サーバ2と2以上の各情報処理装置3とは、インターネット等のネットワークにより通信可能である。商品サーバ2は、情報処理装置3からの要請により、商品情報の提供が可能である。商品サーバ2、情報処理装置3とも、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバ等であり、その種類は問わない。
【0146】
図12は、本実施の形態における情報システムAのブロック図である。情報システムAを構成する商品サーバ2は、商品情報格納部111を備える。
【0147】
情報処理装置3は、格納部31、処理部32、出力部13を備える。格納部31は、購入情報格納部112、家族情報格納部113、家族属性値取得元情報格納部114、差異情報取得元情報格納部115、平均的購入情報格納部116を備える。処理部32は、商品属性値取得部321、家族属性値取得部122、メンバー情報構成部123、家族属性値蓄積部124、家族属性値変更部125、差異情報取得部126、平均的購入情報取得部127を備える。出力部13は、差異情報出力部111を備える。
【0148】
商品属性値取得部321は、一のユーザ識別子に対応する2以上の購入情報に含まれる商品識別子と対になる2以上の商品属性値を取得する。
【0149】
商品属性値取得部321は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。商品属性値取得部321の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0150】
以上、本実施の形態によれば、一つの商品情報データベースを複数の情報処理装置3が有効利用できる。
【0151】
また、本実施の形態によれば、商品の購入情報から購入者を含む家族の属性値を取得できる。つまり、一のユーザの購買履歴を示す購入情報から、一人または二人以上の家族のプロファイルデータを取得できる。
【0152】
なお、本実施の形態における情報処理装置3を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、外部の装置に格納されている2以上の商品情報に基づいた処理が行われるプログラムであって、コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、ユーザを識別するユーザ識別子と、当該ユーザが購入した商品の商品識別子とを有する2以上の購入情報が格納される購入情報格納部と、ユーザ識別子と、当該ユーザ識別子で識別されるユーザを含む家族の属性値である1以上の家族属性値とを有する家族情報が格納される家族情報格納部とを具備し、コンピュータを、一のユーザ識別子に対応する2以上の購入情報に含まれる商品識別子と対になる2以上の商品属性値を外部の装置から取得する商品属性値取得部と、前記商品属性値取得部が取得した2以上の商品属性値を用いて、前記一のユーザ識別子で識別されるユーザを含む家族の1以上の家族属性値を取得する家族属性値取得部と、前記家族属性値取得部が取得した1以上の家族属性値を、前記一のユーザ識別子に対応付けて、前記家族情報格納部に蓄積する家族属性値蓄積部として機能させるためのプログラムである。
【0153】
(実施の形態3)
本実施の形態において、実施の形態1と異なる点は、商品情報を格納している商品サーバ、および購入情報を格納している購入情報サーバが、情報処理装置と分離されている点である。
【0154】
図13は、本実施の形態における情報システムAの概念図である。情報システムBは、商品サーバ2、1または2以上の購入情報サーバ4、情報処理装置5を備える。商品サーバ2、1以上の各購入情報サーバ4、情報処理装置5とは、インターネット等のネットワークにより通信可能である。購入情報サーバ4、情報処理装置5とも、例えば、クラウドサーバ、ASPサーバ等であり、その種類は問わない。
【0155】
図14は、本実施の形態における情報システムBのブロック図である。購入情報サーバ4は、購入情報サーバ格納部41、購入情報送信部42を備える。
【0156】
情報処理装置5は、格納部31、受信部51、処理部52、出力部13を備える。受信部51は、購入情報受信部511を備える。処理部52は、購入情報蓄積部521、商品属性値取得部321、家族属性値取得部122、メンバー情報構成部123、家族属性値蓄積部124、家族属性値変更部125、差異情報取得部126、平均的購入情報取得部127を備える。
【0157】
購入情報サーバ4を構成する購入情報サーバ格納部41は、ユーザを識別するユーザ識別子と、ユーザが購入した商品の商品識別子とを有する2以上の購入情報が格納される。
【0158】
購入情報サーバ格納部41は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。購入情報サーバ格納部41に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が購入情報サーバ格納部41で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が購入情報サーバ格納部41で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が購入情報サーバ格納部41で記憶されるようになってもよい。
【0159】
購入情報送信部42は、2以上の購入情報を情報処理装置5に送信する。購入情報送信部42は、通常、情報処理装置5からの指示が受信されたことに応じて、購入情報サーバ格納部41の2以上の購入情報を情報処理装置5に送信する。
【0160】
購入情報送信部42は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0161】
情報処理装置5を構成する受信部51は、各種の情報を受信する。各種の情報とは、例えば、購入情報、商品情報、1以上の商品識別子等である。
【0162】
購入情報受信部511は、購入情報サーバ4から2以上の購入情報を受信する。
【0163】
受信部51、購入情報受信部511は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0164】
処理部52は、各種の処理を行う。各種の処理とは、購入情報蓄積部521、商品属性値取得部321、家族属性値取得部122、メンバー情報構成部123、家族属性値蓄積部124、家族属性値変更部125、差異情報取得部126、平均的購入情報取得部127等が行う処理である。
【0165】
購入情報蓄積部521は、購入情報受信部511が受信した購入情報を購入情報格納部112に蓄積する。
【0166】
処理部52、購入情報蓄積部521は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部52等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0167】
以上、本実施の形態によれば、一つの商品情報データベース、複数の購入情報サーバの購入情報を利用した処理が行える。
【0168】
また、本実施の形態によれば、商品の購入情報から購入者を含む家族の属性値を取得できる。つまり、一のユーザの購買履歴を示す購入情報から、一人または二人以上の家族のプロファイルデータを取得できる。
【0169】
なお、本実施の形態における情報処理装置5を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、外部の装置に格納されている2以上の商品情報に基づいた処理が行われるプログラムであって、コンピュータがアクセス可能な記録媒体は、ユーザを識別するユーザ識別子と、当該ユーザが購入した商品の商品識別子とを有する2以上の購入情報が格納される購入情報格納部と、ユーザ識別子と、当該ユーザ識別子で識別されるユーザを含む家族の属性値である1以上の家族属性値とを有する家族情報が格納される家族情報格納部とを具備し、コンピュータを、外部の装置から2以上の購入情報を受信する購入情報受信部と、購入情報受信部が受信した購入情報を前記購入情報格納部に蓄積する購入情報蓄積部と、一のユーザ識別子に対応する2以上の購入情報に含まれる商品識別子と対になる2以上の商品属性値を外部の装置から取得する商品属性値取得部と、前記商品属性値取得部が取得した2以上の商品属性値を用いて、前記一のユーザ識別子で識別されるユーザを含む家族の1以上の家族属性値を取得する家族属性値取得部と、前記家族属性値取得部が取得した1以上の家族属性値を、前記一のユーザ識別子に対応付けて、前記家族情報格納部に蓄積する家族属性値蓄積部として機能させるためのプログラムである。
【0170】
また、上記の実施の形態において蓄積した家族情報の利用方法は問わない。家族情報は、例えば、情報のレコメンドや広告出力に利用可能である。
【0171】
また、
図15は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の情報処理装置等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図15は、このコンピュータシステム300の概観図であり、
図16は、システム300のブロック図である。
【0172】
図15において、コンピュータシステム300は、CD−ROMドライブを3012含むコンピュータ301と、キーボード302と、マウス303と、モニタ304とを含む。
【0173】
図16において、コンピュータ301は、CD−ROMドライブ3012と、MPU3013と、バス3014と、ROM3015と、RAM3016と、ハードディスク3017とを含む。ROM3015は、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶している。RAM3016は、MPU3013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供する。ハードディスク3017は、通常、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶している。ここでは、図示しないが、コンピュータ301は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0174】
コンピュータシステム300に、上述した実施の形態の情報処理装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM3101に記憶されて、CD−ROMドライブ3012に挿入され、さらにハードディスク3017に転送されても良い。また、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ301に送信され、ハードディスク3017に記憶されても良い。プログラムは実行の際にRAM3016にロードされる。プログラムは、CD−ROM3101またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0175】
プログラムは、コンピュータ301に、上述した実施の形態の情報処理装置等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切なモジュールを呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム300がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0176】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信するステップや、情報を受信するステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
【0177】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0178】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0179】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0180】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。