特許第6807242号(P6807242)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6807242ローラとエンコーダとの連結構造、およびそれを備えた印刷装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6807242
(24)【登録日】2020年12月9日
(45)【発行日】2021年1月6日
(54)【発明の名称】ローラとエンコーダとの連結構造、およびそれを備えた印刷装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 43/00 20060101AFI20201221BHJP
   B41J 15/04 20060101ALI20201221BHJP
【FI】
   B65H43/00
   B41J15/04
【請求項の数】3
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2017-16085(P2017-16085)
(22)【出願日】2017年1月31日
(65)【公開番号】特開2018-122961(P2018-122961A)
(43)【公開日】2018年8月9日
【審査請求日】2019年12月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000207551
【氏名又は名称】株式会社SCREENホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】110002310
【氏名又は名称】特許業務法人あい特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山下 真祐
【審査官】 松林 芳輝
(56)【参考文献】
【文献】 特開2016−172610(JP,A)
【文献】 特開2016−172640(JP,A)
【文献】 特開2006−250336(JP,A)
【文献】 特開2002−341658(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2016/0272449(US,A1)
【文献】 登録実用新案第3093023(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 5/02
B65H 5/06
B65H 5/22
B65H 7/00−7/20
B65H20/00−20/40
B65H23/00−23/198
B65H23/24−23/34
B65H26/00−26/08
B65H27/00
B65H29/12−29/24
B65H29/32
B65H43/00−43/08
B41J11/00−11/70
B41J13/00
B41J15/00−15/24
G03G13/00
G03G15/00
G03G21/16
G03G21/18
F16B 7/00−7/22
F16D 1/00
F16D 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷装置の搬送路に配置されるローラであってローラ軸体を有するローラと、当該ローラの回転を検出するためのエンコーダであってエンコーダ軸体を有するエンコーダとを同軸に連結する構造であって、
前記ローラ軸体およびエンコーダ軸体を外嵌する筒状のカップリングと、
前記ローラ軸体の周方向に間隔を空けて設けられた複数の第1のローラ締結位置において、前記カップリングと前記ローラ軸体とを各第1のローラ締結位置における締め込み量を調整可能に締結する第1のローラ締結ユニットと、
前記第1のローラ締結位置に対し前記ローラ軸体の軸方向に離隔し、かつ前記ローラ軸体の周方向に間隔を空けて設けられた複数の第2のローラ締結位置において、前記カップリングと前記ローラ軸体とを各第2のローラ締結位置における締め込み量を調整可能に締結する第2のローラ締結ユニットと、
前記エンコーダ軸体の周方向に間隔を空けて設けられた複数の第1のエンコーダ締結位置において、前記カップリングと前記エンコーダ軸体とを各第1のエンコーダ締結位置における締め込み量を調整可能に締結する第1のエンコーダ締結ユニットと、
前記第1のエンコーダ締結位置に対し前記エンコーダ軸体の軸方向に離隔し、かつ前記エンコーダ軸体の周方向に間隔を空けて設けられた複数の第2のエンコーダ締結位置において、前記カップリングと前記エンコーダ軸体とを各第2のエンコーダ締結位置における締め込み量を調整可能に締結する第2のエンコーダ締結ユニットとを含む、連結構造。
【請求項2】
前記複数の第2のローラ締結位置は、前記複数の第1のローラ締結位置と、前記ローラ軸体の周方向に関して揃っており、
前記複数の第2のエンコーダ締結位置は、前記複数の第1のエンコーダ締結位置と、前記エンコーダ軸体の周方向に関して揃っている、請求項1に記載の連結構造。
【請求項3】
搬送路を備えた印刷装置であって、
ローラ軸体を有し、前記搬送路に配置されたローラと、
エンコーダ軸体を有し、前記ローラの回転を検出するためのエンコーダと、
請求項1または2に記載の連結構造とを含む、印刷装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、印刷装置の搬送路に配置されるローラとエンコーダとの連結構造、およびそれを備えた印刷装置に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、搬送路を搬送される用紙に印字ユニットで印字を行う印刷装置が開示されている。この印刷装置では、搬送路に配置される従動ローラにエンコーダを連結し、このエンコーダによって用紙の送りを検出している。そして、検出された用紙の送りに基づいて印字ユニットへの用紙の送り速度が制御される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016−43482号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
高精度の印刷を行うために、エンコーダの検出には高い精度が求められており、そのため、従動ローラ(ローラ)に対するエンコーダの軸芯出しを高精度に行う必要がある。
この軸芯出し(シャフトアライメント)は、軸芯同士が同一線上に位置するように設けられるように、位置を調整する作業である。具体的には、軸芯出しでは、ローラ軸体とエンコーダ軸体との軸芯を一致させ、かつローラ軸体に対するエンコーダ軸体の傾きをなくす必要がある。このような軸芯出しの作業を容易に行うことが望まれている。
【0005】
そこで、この発明の目的は、ローラに対するエンコーダの軸芯出しを容易に行うことができるローラとエンコーダとの連結構造および印刷装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の目的を達成するための請求項1に記載の発明は、印刷装置の搬送路に配置されるローラであってローラ軸体を有するローラと、当該ローラの回転を検出するためのエンコーダであってエンコーダ軸体を有するエンコーダとを同軸に連結する構造であって、前記ローラ軸体およびエンコーダ軸体を外嵌する筒状のカップリングと、前記ローラ軸体の周方向に間隔を空けて設けられた複数の第1のローラ締結位置において、前記カップリングと前記ローラ軸体とを各第1のローラ締結位置における締め込み量を調整可能に締結する第1のローラ締結ユニットと、前記第1のローラ締結位置に対し前記ローラ軸体の軸方向に離隔し、かつ前記ローラ軸体の周方向に間隔を空けて設けられた複数の第2のローラ締結位置において、前記カップリングと前記ローラ軸体とを各第2のローラ締結位置における締め込み量を調整可能に締結する第2のローラ締結ユニットと、前記エンコーダ軸体の周方向に間隔を空けて設けられた複数の第1のエンコーダ締結位置において、前記カップリングと前記エンコーダ軸体とを各第1のエンコーダ締結位置における締め込み量を調整可能に締結する第1のエンコーダ締結ユニットと、前記第1のエンコーダ締結位置に対し前記エンコーダ軸体の軸方向に離隔し、かつ前記エンコーダ軸体の周方向に間隔を空けて設けられた複数の第2のエンコーダ締結位置において、前記カップリングと前記エンコーダ軸体とを各第2のエンコーダ締結位置における締め込み量を調整可能に締結する第2のエンコーダ締結ユニットとを含む、連結構造である。
【0007】
この構成によれば、作業者は、ローラに対するエンコーダの軸芯合わせにおいて、第1のローラ締結ユニットを用いて複数の第1のローラ締結位置における締め込み量を個々に調整し、かつ第2のローラ締結ユニットを用いて複数の第2のローラ締結位置における締め込み量を個々に調整する。第1のローラ締結位置と第2のローラ締結位置とがローラ軸体の軸方向に離隔している。そのため、複数の第1および第2のローラ締結位置における締め込み量を個々に調整することにより、ローラ軸体の軸芯に対するカップリングの位置合わせを高精度に行い、かつローラ軸体に対するカップリングの姿勢を調整できる。
【0008】
また、作業者は、第1のエンコーダ締結ユニットを用いて複数の第1のエンコーダ締結位置における締め込み量を個々に調整し、かつ第2のエンコーダ締結ユニットを用いて複数の第2のエンコーダ締結位置における締め込み量を個々に調整する。第1のエンコーダ締結位置と第2のエンコーダ締結位置とがエンコーダ軸体の軸方向に離隔している。そのため、複数の第1および第2のエンコーダ締結位置における締め込み量を個々に調整することにより、カップリングに対するエンコーダ軸体の軸芯の位置合わせを高精度に行い、かつカップリングに対するエンコーダ軸体の姿勢を調整できる。
【0009】
したがって、第1および第2のローラ締結ユニットならびに第1および第2のエンコーダ締結ユニットを用いてローラ軸体とエンコーダ軸体との軸芯合わせを行うことにより、エンコーダ軸体の軸芯をローラ軸体の軸芯に合わせることができ、かつローラ軸体に対するエンコーダ軸体の傾きをなくすことができる。これにより、ローラに対するエンコーダの芯出しを高精度に行うことができ、そのような高精度の芯出しを容易に実現することができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、前記複数の第2のローラ締結位置は、前記複数の第1のローラ締結位置と、前記ローラ軸体の周方向に関して揃っており、前記複数の第2のエンコーダ締結位置は、前記複数の第1のエンコーダ締結位置と、前記エンコーダ軸体の周方向に関して揃っている、請求項1に記載の連結構造である。
この構成によれば、複数の第2のローラ締結位置が複数の第1のローラ締結位置に揃っており、かつ複数の第2のエンコーダ締結位置が複数の第1のエンコーダ締結位置に揃っているので、ローラ軸体に対するエンコーダ軸体の傾きを、より容易に排除することができる。したがって、熟練を要さずとも、ローラに対するエンコーダの芯出しを行うことができ、そのような芯出しを誰でも行うことができる。
【0011】
前記の目的を達成するための請求項3に記載の発明は、搬送路を備えた印刷装置であって、ローラ軸体を有し、前記搬送路に配置されたローラと、エンコーダ軸体を有し、前記ローラの回転を検出するためのエンコーダと、請求項1または2に記載の連結構造とを含む、印刷装置を提供する。
この構成によれば、請求項1に関連して説明した作用効果と同等の作用効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、本発明の一実施形態に係る印刷装置が適用されたインクジェット印刷装置を含む印刷システムの概略構成を示す側面図である
図2図2は、前記インクジェット印刷装置における、従動ローラとエンコーダとの連結構造を説明するための図解的な断面図である。
図3図3は、図2を矢視IIIから見た平面図である。
図4図4は、図2の切断面線IV-IVから見た断面図である。
図5図5は、図2の切断面線V-Vから見た断面図である。
図6図6は、ねじの構成を説明するための断面図である。
図7図7は、ローラ軸体に対するエンコーダ軸体の軸芯出しを説明するための断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る印刷装置が適用されたインクジェット印刷装置(印刷装置)2を含む印刷システム1の概略構成を示す側面図である。
印刷システム1は、インクジェット印刷装置2と、インクジェット印刷装置2に連続紙P(用紙)を供給する給紙部3と、インクジェット印刷装置2によって印刷された連続紙Pを排出する排紙部4とを含む。
【0014】
給紙部3は、長尺の連続紙Pが巻き回されたロールを、水平軸周りに回転可能に保持する。給紙部3から引き出された連続紙Pが、インクジェット印刷装置2に供給される。
排紙部4は、インクジェット印刷装置2で印刷された連続紙Pを水平軸周りに巻き取る。連続紙Pの供給側を上流とし連続紙Pの排紙側を下流として説明する場合、給紙部3はインクジェット印刷装置2の上流側に配置され、排紙部4はインクジェット印刷装置2の下流側に配置される。
【0015】
インクジェット印刷装置2は、搬送方向に並ぶ複数のユニットからなる。インクジェット印刷装置2は、給紙部3側から順に、入口ユニット5と、中間ユニット6と、出口ユニット7とを含む。
入口ユニット5は、搬送路10と、駆動ローラ11と、ニップローラ12と、エッジ調整ユニット13と、4つの搬送ローラ14と、2つの印字ユニット15とを含む。駆動ローラ11、ニップローラ12、エッジ調整ユニット13、搬送ローラ14および印字ユニット15は、給紙部3側から、この順に配置されている。
【0016】
駆動ローラ11およびニップローラ12は、給紙部3から連続紙Pを取り込み、取り込んだ連続紙Pを印字ユニット15側へ送り込む。エッジ調整ユニット13は、連続紙Pが幅方向に蛇行する場合にその位置を自動的に矯正し、これにより、連続紙Pの適正な搬送を図るものである。
入口ユニット5に搭載される4つの搬送ローラ14は、搬送路10に沿って配置されており、搬送路10を流れる連続紙Pの下面に当接することにより、当該連続紙Pを搬送路10に沿って搬送させる。
【0017】
各印字ユニット15は、たとえばインク滴を連続紙Pに吐出して印刷画像を形成するインクジェットヘッドである。2個の印字ユニット15は、給紙部3側から順に、たとえばブラック(K)およびシアン(C)の色で印字を行う。
入口ユニット5におけるエッジ調整ユニット13の下流側にある駆動ローラ11とニップローラ12と、4つの搬送ローラ22のうちの最上流側の搬送ローラ22との間には、従動ローラ(ローラ)16が配置されている。従動ローラ16は、搬送路10の屈曲点に配置されている。従動ローラ16には、エンコーダローラとも呼ばれ、その回転軸に、従動ローラの回転角度の検出するためのエンコーダ17が連結されている。
【0018】
連続紙Pが搬送されると従動ローラ16は回転し、従動ローラ16の回転に伴ってエンコーダ17のエンコーダ軸体32(図2等参照)が回転し、それに応じて、エンコーダ17が、搬送速度に応じた信号を出力する。この信号は、制御装置(図示しない)に入力される。制御装置は、エンコーダ17からの信号に基づいて搬送速度の制御を行う。
中間ユニット6は、4つの搬送ローラ18と、2個の印字ユニット19とを含む。
【0019】
中間ユニット6に搭載される4つの搬送ローラ18は、搬送路10に沿って配置されており、搬送路10を流れる連続紙Pの下面に当接することにより、当該連続紙Pを搬送路10に沿って搬送させる。
各印字ユニット19は、たとえばインク滴を連続紙Pに吐出して印刷画像を形成するインクジェットヘッドである。2個の印字ユニット19は、給紙部3側から順に、たとえばマゼンタ(M)、イエロー(Y)の色で印字を行う。
【0020】
出口ユニット7は、搬送路10の上流側から順に、搬送ローラ20と、ヒートドラム21と、搬送ローラ22と、検査部23と、駆動ローラ24と、ニップローラ25とを含む。ヒートドラム21は、ヒータを内蔵している。ヒートドラム21は、連続紙Pに吐出されたインク滴を加熱して乾燥させるためのユニットである。ヒートドラム21は、連続紙Pの搬送に応じて回転駆動される。検査部23は、連続紙Pに形成された印刷画像における汚れや抜けなどの印刷欠陥について検査する。検査後の連続紙Pは、出口ユニット7から排出され、排紙部4においてロール状に巻き取られる。インクジェット印刷装置2は、高い印刷解像度(たとえば約1200dpi)を実現可能に設けられている。
【0021】
また、印字ユニット15,19として4つ(4色に対応)を設ける場合を例として挙げたが、これに加えて、金色のインクを吐出する印字ユニットや、オーバーコート材を吐出する印字ユニットを適宜設けてもよい。
図2は、インクジェット印刷装置2における、従動ローラ16とエンコーダ17との連結構造CSを説明するための図解的な断面図である。図3は、図2を矢視IIIから見た平面図である。図4は、図2の切断面線IV-IVから見た断面図である。図5は、図2の切断面線V-Vから見た断面図である。図6は、ねじ49の構成を説明するための断面図である。
【0022】
図2および図3に示すように、従動ローラ16は、搬送路10による搬送方向に直交し、かつ水平方向に沿う所定の軸方向に延びるローラ軸体31を有している。以下、ローラ軸体31の軸方向を軸方向X1とし、軸方向X1の一方を第1の軸方向X11とし、軸方向X1の他方を第2の軸方向X12とする。また、ローラ軸体31の周方向を周方向Y1とする。ローラ軸体31は、従動ローラ16における第2の軸方向X12の端部をなす。ローラ軸体31は、軸方向X1を中心とする円柱状である。
【0023】
ローラ軸体31は、軸受61を介して、搬送側板62に支持されている。搬送側板62は、連続紙Pの搬送路10に沿って設けられている。搬送側板62は、ローラ軸体31だけでなく、搬送ローラ14,18,20,22や印字ユニット15,19等を支持し、かつそれらの寸法基準となる骨組み部材である。
図2および図3に示すように、エンコーダ17は、従動ローラ16に対し、第2の軸方向X12側に配置されている。エンコーダ17は、エンコーダ本体33と、エンコーダ本体33に回転可能に設けられたエンコーダ軸体32とを含む。
【0024】
以下、エンコーダ軸体32の軸方向を軸方向X2とし、軸方向X2の一方を第3の軸方向X21とし、軸方向X2の他方を第4の軸方向X22とする。また、エンコーダ軸体32の周方向を周方向Y2とする。エンコーダ軸体32は、エンコーダ17における第3の軸方向X21側の端部をなす。
図3に示すように、エンコーダ17は、エンコーダ支持板63によって支持されている。エンコーダ支持板63は、搬送側板62に複数本の支柱64を介し、搬送側板62と平行な姿勢に支持されている。エンコーダ支持板63には、エンコーダ17のエンコーダ本体33が固定されている。
【0025】
図2および図3に示すように、インクジェット印刷装置2は、ローラ軸体31と、エンコーダ17のエンコーダ軸体32とを同軸に(ローラ軸体31の回転軸線(軸芯)C1と、エンコーダ軸体32の回転軸線(軸芯)C2とが同一線上に位置するように)連結する連結構造CSをさらに含む。連結構造CSは、カップリング34と、カップリング34とローラ軸体31とをそれぞれねじ締結(締結)する第1および第2のローラ締結ユニットR1,R2と、カップリング34とエンコーダ軸体32とをそれぞれねじ締結(締結)する第1および第2のエンコーダ締結ユニットE1,E2とを含む。
【0026】
図2および図3に示すように、カップリング34は、筒状(たとえば円筒状)をなし、ローラ軸体31の第2の軸方向X12側の端部と、エンコーダ軸体32の第3の軸方向X21側の端部との双方を外嵌している。カップリング34の内径は、ローラ軸体31の外径やエンコーダ軸体32の外径よりも僅かに大径である。そのため、ローラ軸体31の外径やエンコーダ軸体32をカップリング34により外嵌した状態で、ローラ軸体31の外周およびエンコーダ軸体32の外周とカップリング34の内周との間には微小のガタ(たとえばコンマ数ミリ程度のガタ)が設けられている。第1および第2のローラ締結ユニットR1,R2は、軸方向X1に離隔している。第1のローラ締結ユニットR1は、第2のローラ締結ユニットR2に対し、第1の軸方向X11側に配置されている。
【0027】
図4に示すように、第1のローラ締結ユニットR1は、カップリング34とローラ軸体31とを締結する3つの第1のねじ締結部41を含む。3つの第1のねじ締結部41は、互いに共通の軸方向位置において、周方向Y1に等間隔(120°等間隔)を空けて配置されている。各第1のねじ締結部41は、当該周方向位置(第1のローラ締結位置PR1)におけるねじ46の締め込み量を調整可能に設けられている。
【0028】
図4に示すように、各第1のねじ締結部41は、ローラ軸体31の周面に設けられたねじ穴47と、ねじ穴47に対し、径方向外方からねじ締結されたねじ46とを有している。ねじ46の先端は、ローラ軸体31の外周面に当接している。図6に示すように、ねじ46は、頭部を有しない、いわゆるいもねじによって構成されている。また、この実施形態では、ねじ46は、径方向外側に配置されたロックねじ48によって、脱落の防止が図られている。このロックねじ48も、いわゆるいもねじによって構成されている。
【0029】
各ねじ46の締め込み量を上げる(締める)ことにより、当該周方向位置(第1のローラ締結位置PR1)において、カップリング34がローラ軸体31に対し、ローラ軸体31の径方向外方に離隔するように移動する。逆に、各ねじ46の締め込み量を下げる(緩める)ことにより、当該周方向位置(第1のローラ締結位置PR1)において、カップリング34がローラ軸体31に対し、ローラ軸体31の径方向外方に接近するように移動する。
【0030】
図2に示すように、第2のローラ締結ユニットR2は、カップリング34とローラ軸体31とを締結する3つの第2のねじ締結部42(図2では、1つのみ図示)を含む。各第2のねじ締結部42は、当該周方向位置(第2のローラ締結位置PR2)におけるねじ46の締め込み量を調整可能に設けられている。各第2のねじ締結部42は、第1のねじ締結部41と同等の構成を有している。3つの第2のねじ締結部42は、互いに共通の軸方向位置において、周方向Y1に等間隔(120°等間隔)を空けて配置されている。この実施形態では、第2のねじ締結部42が設けられる複数の周方向位置(第2のローラ締結位置PR2)が第1のねじ締結部41が設けられる複数の周方向位置(第1のローラ締結位置PR1)と周方向Y1に関して揃っている。
【0031】
第1および第2のエンコーダ締結ユニットE1,E2は、軸方向X2に離隔している。第1のエンコーダ締結ユニットE1は、第2のエンコーダ締結ユニットE2に対し、第3の軸方向X21側に配置されている。
図5に示すように、第1のエンコーダ締結ユニットE1は、カップリング34とエンコーダ軸体32とを締結する3つの第3のねじ締結部43を含む。3つの第3のねじ締結部43は、互いに共通の軸方向位置において、周方向Y2に等間隔(120°等間隔)を空けて配置されている。各第3のねじ締結部43は、当該周方向位置(第1のエンコーダ締結位置PE1)におけるねじ51の締め込み量を調整可能に設けられている。
【0032】
図5に示すように、各第3のねじ締結部43は、ローラ軸体31の周面に設けられたねじ穴52と、ねじ穴52に対し、径方向外方からねじ締結されたねじ51とを有している。ねじ51の先端は、エンコーダ軸体32の外周面に当接している。図6に括弧書きで示すように、ねじ51は、頭部を有しない、いわゆるいもねじによって構成されている。また、この実施形態では、ねじ51は、径方向外側に配置されたロックねじ53によって、脱落の防止が図られている。このロックねじ53も、いわゆるいもねじによって構成されている。
【0033】
各ねじ51の締め込み量を上げる(締める)ことにより、当該周方向位置(第1のローラ締結位置PR1)において、カップリング34がエンコーダ軸体32に対し、エンコーダ軸体32の径方向外方に離隔するように移動する。逆に、各ねじ51の締め込み量を下げる(緩める)ことにより、当該周方向位置(第1のエンコーダ締結位置PE1)において、カップリング34がエンコーダ軸体32に対し、エンコーダ軸体32の径方向外方に接近するように移動する。
【0034】
図2に示すように、第2のエンコーダ締結ユニットE2は、カップリング34とエンコーダ軸体32とを締結する4つの第4のねじ締結部44を含む(図2では、1つのみ図示)。各第4のねじ締結部44は、当該周方向位置(第2のエンコーダ締結位置PE2)におけるねじ51の締め込み量を調整可能に設けられている。各第4のねじ締結部44は、第3のねじ締結部43と同等の構成を有している。3つの第4のねじ締結部44は、互いに共通の軸方向位置において、周方向Y2に等間隔(120°等間隔)を空けて配置されている。この実施形態では、第4のねじ締結部44が設けられる複数の周方向位置(第2のエンコーダ締結位置PE2)が第3のねじ締結部43が設けられる複数の周方向位置(第1のエンコーダ締結位置PE1)と周方向Y2に関して揃っている。
【0035】
また、この実施形態では、第3および第4のねじ締結部43,44が設けられる複数の周方向位置(第1および第2のエンコーダ締結位置PE1,PE2)が、第1および第2のねじ締結部41,42が設けられる複数の周方向位置(第1および第2のローラ締結位置PR1,PR2)と周方向Y1,Y2に関して揃っている。
従動ローラ16の回転軸線C1と、エンコーダ17の回転軸線C2とは、互いに同軸上に配置されている必要がある。そのため、作業者は、インクジェット印刷装置2の組み立て工程において、従動ローラ16に対するエンコーダ17の軸芯出し(シャフトアライメント)を行う。この軸芯出しは、ローラ軸体31とエンコーダ軸体32とを連結させる際に、作業者が手作業で行う。
【0036】
この軸芯出しでは、ローラ軸体31の回転軸線C1とエンコーダ軸体32の回転軸線C2とを合わせ、かつローラ軸体31に対するエンコーダ軸体32の傾斜をなくすことが求められる。これにより、従動ローラ16の回転軸線C1と、エンコーダ17の回転軸線C2とを同軸上に配置することを実現できる。
前述のように、インクジェット印刷装置2は高い印刷解像度(たとえば約1200dpi)を実現可能に設けられており、そのため、各印字ユニット15,19に対する連続紙Pの送りを高精度に制御する必要がある。したがって、エンコーダ17の検出には高い精度が求められており、そのため、従動ローラ16に対するエンコーダ17の軸芯出しを高精度に行う必要がある。
【0037】
図2を参照して、ローラ軸体31とエンコーダ軸体32との連結作業において、作業者は、筒状のカップリング34によって、ローラ軸体31の第2の軸方向X12側の端部を外嵌させる。その後、作業者は、第1および第2のローラ締結ユニットR1,R2を用いることにより、すなわち3つの第1のねじ締結部41のねじ46を締め込み、かつ3つの第2のねじ締結部42のねじ46を締め込むことにより、カップリング34とローラ軸体31とを結合させる。
【0038】
次いで、作業者は、筒状のカップリング34によって、エンコーダ軸体32の第3の軸方向X21側の端部を外嵌させる。その後、作業者は、第1および第2のエンコーダ締結ユニットE1,E2を用いることにより、すなわち3つの第3のねじ締結部43のねじ51を締め込み、かつ3つの第4のねじ締結部44のねじ51を締め込むことにより、カップリング34とエンコーダ軸体32とを結合させる。
【0039】
次いで、作業者は、ローラ軸体31に対するエンコーダ軸体32の軸芯出し(従動ローラ16に対するエンコーダ17の軸芯出し)を行う。
図7は、ローラ軸体31に対するエンコーダ軸体32の軸芯出しを説明するための断面図である。
作業者は、3つの第1のねじ締結部41におけるねじ46の締め込み量を個々に調整し、かつ3つの第2のねじ締結部42におけるねじ46の締め込み量を個々に調整する。第1のねじ締結部41と第2のねじ締結部42とが、軸方向X1に離隔している。そのため、第1および第2のねじ締結部41,42におけるねじ46の締め込み量を調整することにより、ローラ軸体31の回転軸線C1に対するカップリング34の位置合わせを高精度に行い、かつローラ軸体31に対するカップリング34の姿勢を調整できる。
【0040】
また、作業者は、3つの第3のねじ締結部43におけるねじ51の締め込み量を個々に調整し、かつ3つの第4のねじ締結部44におけるねじ51の締め込み量を個々に調整する。第3のねじ締結部43と第4のねじ締結部44とが、軸方向X2に離隔している。そのため、第3および第4のねじ締結部43,44におけるねじ51の締め込み量を調整することにより、カップリング34に対するエンコーダ軸体32の回転軸線C2の位置合わせを高精度に行い、かつカップリング34に対するエンコーダ軸体32の姿勢を調整できる。
【0041】
したがって、第1および第2のローラ締結ユニットR1,R2(3つの第1のねじ締結部41および3つの第2のねじ締結部42)ならびに第1および第2のエンコーダ締結ユニットE1,E2(3つの第3のねじ締結部43および3つの第4のねじ締結部44)を用いてローラ軸体31とエンコーダ軸体32との軸芯合わせを行うことにより、エンコーダ軸体32の回転軸線C2をローラ軸体31の回転軸線C1に合わせることができ、かつローラ軸体31に対するエンコーダ軸体32の傾きをなくすことができる。
【0042】
このうち、ローラ軸体31に対するエンコーダ軸体32の傾きの調整について詳細に説明する。
図7に示すように、一つの周方向位置(たとえば、回転軸線C1,C2から見て上方に位置する周方向位置)における第1および第2のローラ締結位置PR1,PR2に着目する。この場合、第1のねじ締結部41のねじ46の締め込み量を上げる(締める)ことにより、第1のローラ締結位置PR1において、カップリング34がローラ軸体31に対し上昇し、逆に、第1のねじ締結部41のねじ46の締め込み量を下げる(緩める)ことにより、第1のローラ締結位置PR1において、カップリング34がローラ軸体31に対し下降する。また、第2のねじ締結部42のねじ46の締め込み量を上げる(締める)ことにより、第2のローラ締結位置PR2において、カップリング34がローラ軸体31に対し上昇し、逆に、第2のねじ締結部42のねじ46の締め込み量を下げる(緩める)ことにより、第2のローラ締結位置PR2において、カップリング34がローラ軸体31に対し下降する。
【0043】
したがって、第1のねじ締結部41のねじ46の締め込み量を上げ、および/または第2のねじ締結部42のねじ46の締め込み量を下げることにより、ローラ軸体31に対しカップリング34がA1方向(すなわち、第2の軸方向X12に向かうに従って下向き)に傾く。また、第1のねじ締結部41のねじ46の締め込み量を下げ、および/または第2のねじ締結部42のねじ46の締め込み量を上げることにより、ローラ軸体31に対しカップリング34がA2方向(すなわち、第2の軸方向X12に向かうに従って上向き)に傾く。
【0044】
図7に示すように、たとえば、回転軸線C1,C2から見て上方に位置する周方向位置における第1および第2のエンコーダ締結位置PE1,PE2に着目する。この場合、第3のねじ締結部43のねじ51の締め込み量を上げる(締める)ことにより、第1のエンコーダ締結位置PE1において、エンコーダ軸体32がカップリング34に対して下降し、逆に、第3のねじ締結部43のねじ51の締め込み量を下げる(緩める)ことにより、第1のエンコーダ締結位置PE1において、エンコーダ軸体32がカップリング34に対して上昇する。また、第4のねじ締結部44のねじ51の締め込み量を上げる(締める)ことにより、第2のエンコーダ締結位置PE2において、エンコーダ軸体32がカップリング34に対して下降し、逆に、第4のねじ締結部44のねじ51の締め込み量を下げる(緩める)ことにより、第2のエンコーダ締結位置PE2において、エンコーダ軸体32がカップリング34に対して上昇する。
【0045】
したがって、第3のねじ締結部43のねじ51の締め込み量を上げ、および/または第4のねじ締結部44のねじ51の締め込み量を下げることにより、カップリング34に対しエンコーダ軸体32がB2方向(すなわち、第4の軸方向X22に向かうに従って上向き)に傾く。また、第3のねじ締結部43のねじ51の締め込み量を下げ、および/または第4のねじ締結部44のねじ51の締め込み量を上げることにより、カップリング34に対しエンコーダ軸体32がB1方向(すなわち、第4の軸方向X22に向かうに従って下向き)に傾く。
【0046】
したがって、第1および第2のローラ締結ユニットR1,R2ならびに第1および第2のエンコーダ締結ユニットE1,E2を用いてローラ軸体31とエンコーダ軸体32との軸芯合わせを行うことにより、エンコーダ軸体32の回転軸線C2をローラ軸体31の回転軸線C1に合わせることができるだけでなく、併せてローラ軸体31に対するエンコーダ軸体32の傾きをなくすことができる。
【0047】
以下、参考形態について説明する。
たとえば、第1および第2のローラ締結ユニットR1,R2の双方ではなく、第1および第2のローラ締結ユニットR1,R2の一方(たとえば第1のローラ締結ユニットR1)を用いてカップリング34とローラ軸体31とをねじ締結(締結)し、かつ第1および第2のエンコーダ締結ユニットE1,E2の双方ではなく、第1および第2のエンコーダ締結ユニットE1,E2の一方(たとえば第1のエンコーダ締結ユニットE1)を用いてカップリング34とエンコーダ軸体32とをねじ締結(締結)することを考える。
【0048】
しかしながら、第1のローラ締結ユニットR1および第1のエンコーダ締結ユニットE1を用いてローラ軸体31とエンコーダ軸体32との軸芯合わせを行う場合には、ローラ軸体31とカップリング34との位置合わせを軸方向X1の1か所で行い、かつエンコーダ軸体32とカップリング34との位置合わせを軸方向X2の1か所で行うことになる。この場合、エンコーダ軸体32の回転軸線C2をローラ軸体31の回転軸線C1に合わせることはできものの、かつローラ軸体31に対するエンコーダ軸体32の傾きの調整を行うことが困難である。そのため、この場合の芯出し作業は、作業者の経験や勘に頼ってしまう。したがって、熟練ではない、未熟な作業者であれば、従動ローラ16に対するエンコーダ17の芯出しを行うことができないか、あるいは芯出しをできたとしても、その作業に長時間を要していた。
【0049】
このような参考形態に対し、この実施形態によれば、第1および第2のローラ締結ユニットR1,R2ならびに第1および第2のエンコーダ締結ユニットE1,E2を用いてローラ軸体31とエンコーダ軸体32との軸芯合わせを行うことにより、エンコーダ軸体32の回転軸線C2をローラ軸体31の回転軸線C1に合わせることができ、かつローラ軸体31に対するエンコーダ軸体32の傾きをなくすことができる。これにより、従動ローラ16に対するエンコーダ17の芯出しを高精度に行うことができ、そのような高精度の芯出しを容易に実現することができる。したがって、この芯出し作業に関して熟練の作業者でなくても、このような芯出しを高精度に行うことができる。
【0050】
また、カップリング34とローラ軸体31との結合を、軸方向X1の複数か所(2か所)で達成するために、軸方向X1に交差する方向(たとえば上下方向)のモーメントに対する強度を高く保つことができる。これにより、輸送時の振動に伴う芯ずれの発生を効果的に抑制することができる。
また、第3および第4のねじ締結部43,44が設けられる複数の周方向位置(第1および第2のエンコーダ締結位置PE1,PE2)が、第1および第2のねじ締結部41,42が設けられる複数の周方向位置(第1および第2のローラ締結位置PR1,PR2)と周方向Y1,Y2に関して揃っているので、ローラ軸体31に対するエンコーダ軸体32の傾きを、より容易になくすことができ、これにより、従動ローラ16に対するエンコーダ17の高精度の芯出しを容易に実現することができる。
【0051】
また、第1のねじ締結部41および第2のねじ締結部42のねじ46がそれぞれいもねじを用いて構成されているので、第1のねじ締結部41のねじ46および第2のねじ締結部42のねじ46が軸方向X1に近接して配置される場合であっても、これらのねじ46同士が干渉することを防止できる。
また、第3のねじ締結部43および第4のねじ締結部44のねじ51がそれぞれいもねじを用いて構成されているので、第3のねじ締結部43のねじ51および第2のねじ締結部42のねじ51が軸方向X2に近接して配置される場合であっても、これらのねじ51同士が干渉することを防止できる。
【0052】
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、第3および第4のねじ締結部43,44が設けられる複数の周方向位置(第1および第2のエンコーダ締結位置PE1,PE2)が、第1および第2のねじ締結部41,42が設けられる複数の周方向位置(第1および第2のローラ締結位置PR1,PR2)と周方向Y1,Y2に関してずれていてもよい。
【0053】
また、ねじ締結部41〜44が設けられる複数の周方向位置がそれぞれ3つであるとして説明したが、それ以上であってもよい。
また、ローラとして、従動ローラ16を例に挙げて説明したが、エンコーダ17と連結されるローラであれば、その他のローラ(たとえば搬送ローラ14,18,20,22)に本発明を適用することもできる。
【0054】
また、印刷装置として、インクジェット印刷装置2を例に挙げて説明したが、それ以外の種類の印刷装置に本発明を適用することもできる。また、印刷対象の紙媒体として、連続紙Pを一例に説明したが、枚葉紙を印刷対象の紙媒体とすることもできる。また、印刷対象の媒体は紙ではなく、プラスチックシートであってもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【符号の説明】
【0055】
2 :インクジェット印刷装置(印刷装置)
10 :搬送路
16 :従動ローラ(ローラ)
17 :エンコーダ
31 :ローラ軸体
32 :エンコーダ軸体
34 :カップリング
CS :連結構造
E1 :第1のエンコーダ締結ユニット
E2 :第2のエンコーダ締結ユニット
PE1 :第1のエンコーダ締結位置
PE2 :第2のエンコーダ締結位置
PR1 :第1のローラ締結位置
PR2 :第2のローラ締結位置
R1 :第1のローラ締結ユニット
R2 :第2のローラ締結ユニット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7