特許第6807510号(P6807510)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6807510自動車のホイールハブのボルトの取り外し装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6807510
(24)【登録日】2020年12月10日
(45)【発行日】2021年1月6日
(54)【発明の名称】自動車のホイールハブのボルトの取り外し装置
(51)【国際特許分類】
   B60B 29/00 20060101AFI20201221BHJP
【FI】
   B60B29/00 A
【請求項の数】6
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2020-42951(P2020-42951)
(22)【出願日】2020年3月12日
【審査請求日】2020年9月21日
(31)【優先権主張番号】201911215709.2
(32)【優先日】2019年12月2日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519250899
【氏名又は名称】済寧貝拉灯具有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】718003500
【氏名又は名称】鄒 静文
(72)【発明者】
【氏名】孫可涵
【審査官】 上谷 公治
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−014007(JP,A)
【文献】 特開2003−191704(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第1974303(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60B 29/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
手持ち器を含み、前記手持ち器の中の上端には左方に開口した変位空間が設置され、前記変位空間の下側には伝動空間が設置され、前記伝動空間の中には装置に動力を提供する伝動機構が設置され、前記変位空間の中にはボルトを取り外せるボルト取り外し機構が設置され、前記伝動空間の中の下端にはボルトを収集して取り出すことができる送り取り出し機構が設置され、
前記ボルト取り外し機構は前記変位空間の右端の上下壁に位置したスライド溝を含み、前記スライド溝が内部に開口しており、前記変位空間の中の右端には移動板が設置され、前記移動板の上端が上側の前記スライド溝の中に位置しており、かつ前記スライド溝の中で左右にスライドでき、前記移動板の上端の左端面には復帰ばねが固定的に設置され、前記復帰ばねの左端が前記スライド溝の左壁と連結され、前記移動板の下端面には下側の前記スライド溝の中で左右にスライドできる第一ラックが固定的に設置され、前記移動板の中には左方に開口したスライドブロック空間が設置され、前記スライドブロック空間の中には前記スライドブロック空間の中でスライドできるスライドブロックが設置され、前記スライドブロックの左端面には前記変位空間の中で左右にスライドできる歯柱が固定的に設置され、前記歯柱の左端面には固定ブロックが固定的に設置され、前記固定ブロックの中には左方に開口した制限空間が設置され、前記制限空間の右壁には電磁石が固定的に設置され、前記電磁石の右端には導線が通電できるように連結され、前記変位空間の下壁には上方に開口した第一従動空間が設置され、下側の前記スライド溝の下壁には上方に開口した第二従動空間が設置され、前記第一従動空間の左壁と前記第二従動空間の左壁には回転軸が回転できるように設置され、前記回転軸の左端には前記第一従動空間の中に位置した回転歯車が設置され、前記回転歯車が前記歯柱と噛み合っており、前記回転軸の左端には従動プーリーも設置され、前記従動プーリーにはベルトが連結され、前記回転軸の右端には前記第二従動空間の中に位置した第一傘歯車が設置され、前記第二従動空間の前後壁には旋転ロッドが回転できるように設置され、前記旋転ロッドの後端には前記第一傘歯車と噛み合った第二傘歯車が設置され、前記旋転ロッドの前端には前記第一ラックと噛み合った旋転歯車が設置されていることを特徴とする自動車のホイールハブのボルトの取り外し装置。
【請求項2】
前記手持ち器の中の下端には下方に開口した移動空間が設置され、前記移動空間の右側には通電空間が設置され、前記移動空間の中には前記移動空間の中で左右にスライドできる移動ブロックが設置され、前記移動ブロックの下端にはハンドルが固定的に設置され、前記移動ブロックの右端面には押しロッドが固定的に設置され、前記押しロッドの右端が前記通電空間の中に延びており、前記移動ブロックの右端面には圧力ばねが固定的に設置され、前記圧力ばねの右端が前記移動空間の右端面と固定的に連結され、前記通電空間の中の右端には前記通電空間の中で左右にスライドできる移動導電ブロックが設置され、前記移動導電ブロックの右端面には圧縮ばねが固定的に設置され、前記圧縮ばねの右端が前記通電空間の右壁と連結され、前記移動導電ブロックの右端面には電線が通電できるように連結され、前記移動導電ブロックの右端面には弾性紐が固定的に連結され、前記通電空間の左端には前記通電空間の中で左右にスライドできる移動通電ブロックが設置され、前記移動通電ブロックの左端面には引き力ばねが固定的に連結され、前記引き力ばねの右端が前記通電空間の左壁と連結され、前記移動通電ブロックの左端面には導線が通電できるように連結され、前記変位空間の右壁には左方に開口した押しロッド空間が設置され、前記押しロッド空間の中には前記押しロッド空間の中で左右にスライドできる押しロッドが設置され、前記押しロッドの右端面には弾性ばねが固定的に設置され、前記弾性ばねの右端が前記押しロッド空間の右端面と連結され、前記押しロッドの下端面には引き紐が固定的に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の自動車のホイールハブのボルトの取り外し装置。
【請求項3】
前記伝動機構は、前記伝動空間の右壁に固定されたモータを含み、前記モータの左端には伝動軸が伝動できるように連結され、前記伝動軸の右端には第一主動歯車が設置され、前記伝動軸の左端には第二主動歯車が設置され、前記伝動空間の上端の左右壁には旋転軸が回転できるように設置され、前記旋転軸の右端にはラチェットホイールが設置され、前記ラチェットホイールが前記第一主動歯車と噛み合うことができ、前記ラチェットホイールの中には外部に開口した十二個の回転空間が設置され、前記回転空間の中の左右壁には固定ロッドが固定的に設置され、前記固定ロッドには回転歯が設置され、前記回転歯と前記固定ロッドとの間にはねじりばねが設置され、前記旋転軸の左端には前記ベルトにより前記従動プーリーと回転できるように連結された主動プーリーが設置され、前記伝動空間の下端の左右壁には回転ロッドが回転できるように設置され、前記回転ロッドの右端には前記回転ロッドと噛み合うことができる前記ラチェットホイールが設置され、二つの前記ラチェットホイールの内部構造が逆であり、前記回転ロッドの左端にはウォームが設置されていることを特徴とする請求項1に記載の自動車のホイールハブのボルトの取り外し装置。
【請求項4】
前記送り取り出し機構は、前記変位空間の下壁に位置した収集空間を含み、前記収集空間が上方に開口しており、前記収集空間の下端の左壁の中には外部空間と連通した出口が設置され、前記出口の下壁には上方に開口した仕切板空間が設置され、前記仕切板空間の中には前記仕切板空間の中で上下にスライドできる仕切板が設置され、前記仕切板の下端面には下端が前記仕切板空間の下壁と連結された支持ばねが固定的に設置され、前記仕切板の下端面には弾性紐が固定的に連結され、前記収集空間の下端の右壁には左方に開口した押し板が設置され、前記押し板の右端面には右端が前記押し板空間の右壁と連結された伸びばねが固定的に設置され、前記押し板の右端面には前記押し板空間の右壁の中でスライドできる第二ラックが固定的に設置され、前記第二ラックの右端面には前記弾性紐の一端が固定的に連結され、前記伝動空間の下端の前後壁には回転棒が回転できるように設置され、前記回転棒の後端には前記ウォームと噛み合ったウォームホイールが設置され、前記回転棒の前端には前記第二ラックと噛み合うことができる従動歯車が設置されていることを特徴とする請求項1に記載の自動車のホイールハブのボルトの取り外し装置。
【請求項5】
前記支持ばねの弾力は、前記仕切板が前記仕切板空間の中でスライドするときに受けた摩擦力と前記仕切板の自身の重力の和より大きく、前記伸びばねの引き力は、前記押し板が前記収集空間の中でスライドするときに受けた摩擦力より大きいことを特徴とする請求項4に記載の自動車のホイールハブのボルトの取り外し装置。
【請求項6】
二つの前記復帰ばねの引き力は、前記移動板と、前記歯柱及び前記固定ブロックが前記変位空間の中でスライドするときに受けた摩擦力より大きいことを特徴とする請求項1に記載の自動車のホイールハブのボルトの取り外し装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自動車分野を取り上げて、具体的には自動車のホイールハブのボルトの取り外し装置である。
【背景技術】
【0002】
自動車のホイールをメンテナンスするとき、ホイールハブ全体を自動車から取り外す必要があり、その前に、ホイールハブを固定するボルトを先に取り外す必要がある。
現在、ホイールハブのボルトを取り外すとき、補助道具を使うが、これらの補助道具で各ボルトを取り外した後にボルトを単独に取らなければならなく、作業効率が低く、また、ボルトを集めて収集できなく、ボルトを紛失する可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第101418833号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願発明が解決しようとする技術問題は自動車のホイールハブのボルトの取り外し装置を提供し、作業効率が低くボルトを集めて収集できない問題を克服し、作業効率を向上させ、ボルトを集めて収集する機能を増やす。
【課題を解決するための手段】
【0005】
自動車のホイールハブのボルトの取り外し装置は、手持ち器を含み、前記手持ち器の中の上端には左方に開口した変位空間が設置され、前記変位空間の下側には伝動空間が設置され、前記伝動空間の中には装置に動力を提供する伝動機構が設置され、前記変位空間の中にはボルトを取り外せるボルト取り外し機構が設置され、前記伝動空間の中の下端にはボルトを収集して取り出すことができる送り取り出し機構が設置され、前記ボルト取り外し機構は前記変位空間の右端の上下壁に位置したスライド溝を含み、前記スライド溝が内部に開口しており、前記変位空間の中の右端には移動板が設置され、前記移動板の上端が上側の前記スライド溝の中に位置しており、かつ前記スライド溝の中で左右にスライドでき、前記移動板の上端の左端面には復帰ばねが固定的に設置され、前記復帰ばねの左端が前記スライド溝の左壁と連結され、前記移動板の下端面には下側の前記スライド溝の中で左右にスライドできる第一ラックが固定的に設置され、前記移動板の中には左方に開口したスライドブロック空間が設置され、前記スライドブロック空間の中には前記スライドブロック空間の中でスライドできるスライドブロックが設置され、前記スライドブロックの左端面には前記変位空間の中で左右にスライドできる歯柱が固定的に設置され、前記歯柱の左端面には固定ブロックが固定的に設置され、前記固定ブロックの中には左方に開口した制限空間が設置され、前記制限空間の右壁には電磁石が固定的に設置され、前記電磁石の右端には導線が通電できるように連結され、前記変位空間の下壁には上方に開口した第一従動空間が設置され、下側の前記スライド溝の下壁には上方に開口した第二従動空間が設置され、前記第一従動空間の左壁と前記第二従動空間の左壁には回転軸が回転できるように設置され、前記回転軸の左端には前記第一従動空間の中に位置した回転歯車が設置され、前記回転歯車が前記歯柱と噛み合っており、前記回転軸の左端には従動プーリーも設置され、前記従動プーリーにはベルトが連結され、前記回転軸の右端には前記第二従動空間の中に位置した第一傘歯車が設置され、前記第二従動空間の前後壁には旋転ロッドが回転できるように設置され、前記旋転ロッドの後端には前記第一傘歯車と噛み合った第二傘歯車が設置され、前記旋転ロッドの前端には前記第一ラックと噛み合った旋転歯車が設置されている。
【0006】
さらに、前記手持ち器の中の下端には下方に開口した移動空間が設置され、前記移動空間の右側には通電空間が設置され、前記移動空間の中には前記移動空間の中で左右にスライドできる移動ブロックが設置され、前記移動ブロックの下端にはハンドルが固定的に設置され、前記移動ブロックの右端面には押しロッドが固定的に設置され、前記押しロッドの右端が前記通電空間の中に延びており、前記移動ブロックの右端面には圧力ばねが固定的に設置され、前記圧力ばねの右端が前記移動空間の右端面と固定的に連結され、前記通電空間の中の右端には前記通電空間の中で左右にスライドできる移動導電ブロックが設置され、前記移動導電ブロックの右端面には圧縮ばねが固定的に設置され、前記圧縮ばねの右端が前記通電空間の右壁と連結され、前記移動導電ブロックの右端面には電線が通電できるように連結され、前記移動導電ブロックの右端面には弾性紐が固定的に連結され、前記通電空間の左端には前記通電空間の中で左右にスライドできる移動通電ブロックが設置され、前記移動通電ブロックの左端面には引き力ばねが固定的に連結され、前記引き力ばねの右端が前記通電空間の左壁と連結され、前記移動通電ブロックの左端面には導線が通電できるように連結され、前記変位空間の右壁には左方に開口した押しロッド空間が設置され、前記押しロッド空間の中には前記押しロッド空間の中で左右にスライドできる押しロッドが設置され、前記押しロッドの右端面には弾性ばねが固定的に設置され、前記弾性ばねの右端が前記押しロッド空間の右端面と連結され、前記押しロッドの下端面には引き紐が固定的に連結されている。
【0007】
さらに、前記伝動機構は、前記伝動空間の右壁に固定されたモータを含み、前記モータの左端には伝動軸が伝動できるように連結され、前記伝動軸の右端には第一主動歯車が設置され、前記伝動軸の左端には第二主動歯車が設置され、前記伝動空間の上端の左右壁には旋転軸が回転できるように設置され、前記旋転軸の右端にはラチェットホイールが設置され、前記ラチェットホイールが前記第一主動歯車と噛み合うことができ、前記ラチェットホイールの中には外部に開口した十二個の回転空間が設置され、前記回転空間の中の左右壁には固定ロッドが固定的に設置され、前記固定ロッドには回転歯が設置され、前記回転歯と前記固定ロッドとの間にはねじりばねが設置され、前記旋転軸の左端には前記ベルトにより前記従動プーリーと回転できるように連結された主動プーリーが設置され、前記伝動空間の下端の左右壁には回転ロッドが回転できるように設置され、前記回転ロッドの右端には前記回転ロッドと噛み合うことができる前記ラチェットホイールが設置され、二つの前記ラチェットホイールの内部構造が逆であり、前記回転ロッドの左端にはウォームが設置されている。
【0008】
さらに、前記送り取り出し機構は、前記変位空間の下壁に位置した収集空間を含み、前記収集空間が上方に開口しており、前記収集空間の下端の左壁の中には外部空間と連通した出口が設置され、前記出口の下壁には上方に開口した仕切板空間が設置され、前記仕切板空間の中には前記仕切板空間の中で上下にスライドできる仕切板が設置され、前記仕切板の下端面には下端が前記仕切板空間の下壁と連結された支持ばねが固定的に設置され、前記仕切板の下端面には弾性紐が固定的に連結され、前記収集空間の下端の右壁には左方に開口した押し板が設置され、前記押し板の右端面には右端が前記押し板空間の右壁と連結された伸びばねが固定的に設置され、前記押し板の右端面には前記押し板空間の右壁の中でスライドできる第二ラックが固定的に設置され、前記第二ラックの右端面には前記弾性紐の一端が固定的に連結され、前記伝動空間の下端の前後壁には回転棒が回転できるように設置され、前記回転棒の後端には前記ウォームと噛み合ったウォームホイールが設置され、前記回転棒の前端には前記第二ラックと噛み合うことができる従動歯車が設置されている。
【0009】
さらに、前記支持ばねの弾力は、前記仕切板が前記仕切板空間の中でスライドするときに受けた摩擦力と前記仕切板の自身の重力の和より大きく、前記伸びばねの引き力は、前記押し板が前記収集空間の中でスライドするときに受けた摩擦力より大きい。
【0010】
さらに、二つの前記復帰ばねの引き力は、前記移動板と、前記歯柱及び前記固定ブロックが前記変位空間の中でスライドするときに受けた摩擦力より大きい。
【発明の効果】
【0011】
本願発明の有益的な効果は:本願発明は構造が簡単であり、操作が便利であり、作業中にホイールハブのボルトを連続的に取り外すことができ、効率を大幅に上げ、取り外されたボルトが集中に収集され、ボルトの紛失を防ぎ、ボルトの取り外しの利便性を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
下記に図1〜5をあわせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:図1は本発明装置の正面図であり、以下に述べる上下左右前後の方向と図1の自身投影関係の上下左右前後の方向とが一致である。
【0013】
図1図1は本願発明の構造概略図
図2図2は本願発明の図1のA―Aの構造概略図
図3図3は本願発明の伝動空間の全断面の正面構造概略図
図4図4は本願発明のラチェットホイールの内部構造概略図
図5図5は本願発明の図1のB―Bの構造概略図
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1〜5を参照し、自動車のホイールハブのボルトの取り外し装置は、手持ち器10を含み、前記手持ち器10の中の上端には左方に開口した変位空間40が設置され、前記変位空間40の下側には伝動空間66が設置され、前記伝動空間66の中には装置に動力を提供する伝動機構68が設置され、前記変位空間40の中にはボルトを取り外せるボルト取り外し機構41が設置され、前記伝動空間66の中の下端にはボルトを収集して取り出すことができる送り取り出し機構20が設置され、前記ボルト取り外し機構41は前記変位空間40の右端の上下壁に位置したスライド溝44を含み、前記スライド溝44が内部に開口しており、前記変位空間40の中の右端には移動板45が設置され、前記移動板45の上端が上側の前記スライド溝44の中に位置しており、かつ前記スライド溝44の中で左右にスライドでき、前記移動板45の上端の左端面には復帰ばね43が固定的に設置され、前記復帰ばね43の左端が前記スライド溝44の左壁と連結され、前記移動板45の下端面には下側の前記スライド溝44の中で左右にスライドできる第一ラック48が固定的に設置され、前記移動板45の中には左方に開口したスライドブロック空間47が設置され、前記スライドブロック空間47の中には前記スライドブロック空間47の中でスライドできるスライドブロック46が設置され、前記スライドブロック46の左端面には前記変位空間40の中で左右にスライドできる歯柱39が固定的に設置され、前記歯柱39の左端面には固定ブロック35が固定的に設置され、前記固定ブロック35の中には左方に開口した制限空間36が設置され、前記制限空間36の右壁には電磁石37が固定的に設置され、前記電磁石37の右端には導線38が通電できるように連結され、前記変位空間40の下壁には上方に開口した第一従動空間30が設置され、下側の前記スライド溝44の下壁には上方に開口した第二従動空間42が設置され、前記第一従動空間30の左壁と前記第二従動空間42の左壁には回転軸31が回転できるように設置され、前記回転軸31の左端には前記第一従動空間30の中に位置した回転歯車33が設置され、前記回転歯車33が前記歯柱39と噛み合っており、前記回転軸31の左端には従動プーリー32も設置され、前記従動プーリー32にはベルト29が連結され、前記回転軸31の右端には前記第二従動空間42の中に位置した第一傘歯車62が設置され、前記第二従動空間42の前後壁には旋転ロッド82が回転できるように設置され、前記旋転ロッド82の後端には前記第一傘歯車62と噛み合った第二傘歯車81が設置され、前記旋転ロッド82の前端には前記第一ラック48と噛み合った旋転歯車54が設置されている。
【0015】
有益的には、前記手持ち器10の中の下端には下方に開口した移動空間17が設置され、前記移動空間17の右側には通電空間55が設置され、前記移動空間17の中には前記移動空間の中で左右にスライドできる移動ブロック16が設置され、前記移動ブロック16の下端にはハンドル15が固定的に設置され、前記移動ブロック16の右端面には押しロッド13が固定的に設置され、前記押しロッド13の右端が前記通電空間55の中に延びており、前記移動ブロック16の右端面には圧力ばね14が固定的に設置され、前記圧力ばね14の右端が前記移動空間17の右端面と固定的に連結され、前記通電空間55の中の右端には前記通電空間55の中で左右にスライドできる移動導電ブロック60が設置され、前記移動導電ブロック60の右端面には圧縮ばね57が固定的に設置され、前記圧縮ばね57の右端が前記通電空間55の右壁と連結され、前記移動導電ブロック60の右端面には電線59が通電できるように連結され、前記移動導電ブロック60の右端面には弾性紐25が固定的に連結され、前記通電空間55の左端には前記通電空間55の中で左右にスライドできる移動通電ブロック61が設置され、前記移動通電ブロック61の左端面には引き力ばね11が固定的に連結され、前記引き力ばね11の右端が前記通電空間55の左壁と連結され、前記移動通電ブロック61の左端面には導線12が通電できるように連結され、前記変位空間40の右壁には左方に開口した押しロッド空間53が設置され、前記押しロッド空間53の中には前記押しロッド空間53の中で左右にスライドできる押しロッド49が設置され、前記押しロッド49の右端面には弾性ばね52が固定的に設置され、前記弾性ばね52の右端が前記押しロッド空間53の右端面と連結され、前記押しロッド49の下端面には引き紐50が固定的に連結されている。
【0016】
有益的には、前記伝動機構68は、前記伝動空間66の右壁に固定されたモータ69を含み、前記モータ69の左端には伝動軸70が伝動できるように連結され、前記伝動軸70の右端には第一主動歯車71が設置され、前記伝動軸70の左端には第二主動歯車73が設置され、前記伝動空間66の上端の左右壁には旋転軸64が回転できるように設置され、前記旋転軸64の右端にはラチェットホイール67が設置され、前記ラチェットホイール67が前記第一主動歯車71と噛み合うことができ、前記ラチェットホイール67の中には外部に開口した十二個の回転空間77が設置され、前記回転空間77の中の左右壁には固定ロッド75が固定的に設置され、前記固定ロッド75には回転歯78が設置され、前記回転歯78と前記固定ロッド75との間にはねじりばね76が設置され、前記旋転軸64の左端には前記ベルト29により前記従動プーリー32と回転できるように連結された主動プーリー65が設置され、前記伝動空間66の下端の左右壁には回転ロッド72が回転できるように設置され、前記回転ロッド72の右端には前記回転ロッド72と噛み合うことができる前記ラチェットホイール67が設置され、二つの前記ラチェットホイール67の内部構造が逆であり、前記回転ロッド72の左端にはウォーム74が設置されている。
【0017】
有益的には、前記送り取り出し機構20は、前記変位空間40の下壁に位置した収集空間23を含み、前記収集空間23が上方に開口しており、前記収集空間23の下端の左壁の中には外部空間と連通した出口28が設置され、前記出口28の下壁には上方に開口した仕切板空間24が設置され、前記仕切板空間24の中には前記仕切板空間24の中で上下にスライドできる仕切板27が設置され、前記仕切板27の下端面には下端が前記仕切板空間24の下壁と連結された支持ばね26が固定的に設置され、前記仕切板27の下端面には弾性紐25が固定的に連結され、前記収集空間23の下端の右壁には左方に開口した押し板22が設置され、前記押し板22の右端面には右端が前記押し板空間21の右壁と連結された伸びばね34が固定的に設置され、前記押し板22の右端面には前記押し板空間21の右壁の中でスライドできる第二ラック19が固定的に設置され、前記第二ラック19の右端面には前記弾性紐25の一端が固定的に連結され、前記伝動空間66の下端の前後壁には回転棒58が回転できるように設置され、前記回転棒58の後端には前記ウォーム74と噛み合ったウォームホイール79が設置され、前記回転棒58の前端には前記第二ラック19と噛み合うことができる従動歯車80が設置されている。
【0018】
有益的には、前記支持ばね26の弾力は、前記仕切板27が前記仕切板空間24の中でスライドするときに受けた摩擦力と前記仕切板27の自身の重力の和より大きく、前記伸びばね34の引き力は、前記押し板22が前記収集空間23の中でスライドするときに受けた摩擦力より大きい。
【0019】
有益的には、二つの前記復帰ばね43の引き力は、前記移動板45と、前記歯柱39及び前記固定ブロック35が前記変位空間40の中でスライドするときに受けた摩擦力より大きい。
【0020】
初期状態では、前記固定ブロック35が二つの前記復帰ばね43の作用により左方へ前記変位空間40から伸びだし、前記仕切板27が前記支持ばね26の作用により前記出口28の中に位置しており、前記移動ブロック16が前記圧力ばね14の作用により前記移動空間17の中の左端に位置している。
【0021】
ボルトを取り外すとき、手でハンドル15を握り、取り外し待ちのボルトキャップを制限空間36に合わせ、ボルトキャップが制限空間36の中に位置した後、手動で右方へハンドル15を押し、これにより移動ブロック16と移動ブロック16の右端の押しロッド13とを右方へ移動させ、移動通電ブロック61が押しロッド13の押し力を受けて右方へ移動して移動導電ブロック60と接触し、電磁石37が電源と接続して磁力を生じ、これにより制限空間36の中のボルトキャップをしっかし吸引し、モータ69を始動し、モータ69が作動して伝動軸70を回転させ、これにより第一主動歯車71と第二主動歯車73を回転させ、第一主動歯車71が回転して第一主動歯車71と回転歯78で噛み合っているラチェットホイール67を回転させ、これにより旋転軸64と主動プーリー65を回転させ、主動プーリー65が回転して主動プーリー65とベルト29で連結された従動プーリー32を回転させ、従動プーリー32が回転して回転軸31と回転軸31にある回転歯車33と第一傘歯車62を回転させ、回転歯車33が回転して回転歯車33と噛み合っている歯柱39を回転させ、第一傘歯車62が回転して第一傘歯車62と噛み合っている第二傘歯車81を回転させ、これにより旋転ロッド82と旋転ロッド82の前端の旋転歯車54とを回転させ、旋転歯車54が回転して旋転歯車54と噛み合っている第一ラック48を右方へ移動させ、これにより移動板45と移動板45の左端の歯柱39とを右方へ移動させ、これによりホイールにあるボルトを回転させて取り外して右方へ送り、移動板45が右端面まで移動して押しロッド49を押して右方へ移動させるとき、引き紐50を引っ張り、移動導電ブロック60が引き紐50の引き力作用により右方へ移動して移動通電ブロック61との接触から離脱し、電磁石37が停電して磁力を失い、制限空間36の中のボルトが収集空間23の中に落ち、ハンドル15を放してモータ69を止め、固定ブロック35と、歯柱39及び移動板45が二つの復帰ばね43の引き力作用により左方へ移動して復帰する。
【0022】
取り外されたボルトを取るとき、モータ69を反転させ、機械伝動により第二主動歯車73に回転歯78で噛み合っているラチェットホイール67を回転させ、これにより回転ロッド72と回転ロッド72の左端のウォーム74を回転させ、ウォーム74が回転してウォーム74と噛み合っているウォームホイール79を回転させ、これにより回転棒58と従動歯車80を回転させ、従動歯車80が回転して従動歯車80と噛み合っている第二ラック19を左方へ移動させ、これにより押し板22を押して左方へ移動させ、第二ラック19が左方へ移動すると同時に弾性紐25を引っ張り、仕切板27が弾性紐25の引き力作用によりにより下方へ移動し、出口28を開け、押し板22の中のボルトが押し板22によって左方へ押し出され、モータ69を止め、押し板22が伸びばね34の作用により右方へ移動して復帰し、仕切板27が支持ばね26の作用により上方へ移動して復帰する。
【0023】
以上に述べたのはただ本願発明の具体的な実施方式で、しかし本願発明の保護範囲はここに限らないである。全部の創造的な労働を通じなく思いついた変化と取替は本願発明の保護範囲にカバーされる。だから本願発明の保護範囲は権利要求書が限定される保護範囲を標準とする。
【要約】
【課題】本発明は自動車のホイールハブのボルトの取り外し装置を開示した。
【解決手段】
手持ち器を含み、前記手持ち器の中の上端には左方に開口した変位空間が設置され、前記変位空間の下側には伝動空間が設置され、前記伝動空間の中には装置に動力を提供する伝動機構が設置され、前記変位空間の中にはボルトを取り外せるボルト取り外し機構が設置され、前記伝動空間の中の下端にはボルトを収集して取り出すことができる送り取り出し機構が設置され、前記ボルト取り外し機構は前記変位空間の右端の上下壁に位置したスライド溝を含み、前記スライド溝が内部に開口しており、前記変位空間の中の右端には移動板が設置され、前記移動板の上端が上側の前記スライド溝の中に位置しており、かつ前記スライド溝の中で左右にスライドでき、前記移動板の上端の左端面には復帰ばねが固定的に設置されている。
【選択図】図1
図1
図2
図3
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図5