特許第6807511号(P6807511)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6807511
(24)【登録日】2020年12月10日
(45)【発行日】2021年1月6日
(54)【発明の名称】医用脚部固定器械
(51)【国際特許分類】
   A61G 13/12 20060101AFI20201221BHJP
   A61F 5/05 20060101ALI20201221BHJP
【FI】
   A61G13/12 B
   A61F5/05
【請求項の数】6
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2020-44152(P2020-44152)
(22)【出願日】2020年3月13日
【審査請求日】2020年5月20日
(31)【優先権主張番号】201911054707.X
(32)【優先日】2019年10月31日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519354290
【氏名又は名称】済寧奇康包装有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】718003500
【氏名又は名称】鄒 静文
(72)【発明者】
【氏名】楼国樺
【審査官】 松江 雅人
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−056888(JP,A)
【文献】 特開2007−175418(JP,A)
【文献】 実開平06−044523(JP,U)
【文献】 中国特許出願公開第110236854(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61G 13/12
A61F 5/01,5/04−5/058
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
クッションベースを含み、前記クッションベースの左右両端には回転可能な脚部挟み板が対称的に設置され、前記脚部挟み板の間には医療空間が設置され、患者の脚部を前記医療空間の中に置いて治療を受けられ、前記脚部挟み板において前記医療空間に近接する側壁には固定ブロックが固定的に設置され、前記固定ブロックの間には伸縮ベルトが設置され、前記伸縮ベルトは固定リングとフックにより前記固定ブロックと連結され、患者の脚部を前記医療空間の中に固定でき、前記固定ブロックの下端には脚部緩衝ブロックが固定的に設置され、前記脚部緩衝ブロックは患者の脚部に緩衝作用を果たせ、
前記クッションベースの中にはクッション制御空間が設置され、前記クッション制御空間の中にはクッション緩衝機構が設置され、前記クッション緩衝機構は患者の脚部に支持作用を果たせ、前記クッションベースの左右両端には回転機構が対称的に設置され、前記回転機構は前記脚部挟み板の回転角度を調節できて前記脚部挟み板に患者の脚部をきつく挟ませることができ、
前記クッションベースの下端には支持ベースが設置され、前記支持ベースの中には昇降空間が左右対称に設置され、前記昇降空間の中には上下スライド可能な昇降棒が設置され、前記昇降棒の表面にはラックが設置され、前記昇降棒の上端と前記クッションベースの下端とが固定的に連結され、前記昇降空間の間にはモーター空間が設置され、前記モーター空間の中にはメインモーターが設置され、前記メインモーターには第一伝動軸が伝動可能に連結され、前記第一伝動軸には第一プーリが固定的に設置され、前記昇降空間の中には昇降伝動機構が設置され、前記昇降伝動機構の中には回転可能な第二プーリが設置され、前記第一プーリと前記第二プーリとがベルトにより連結され、前記昇降伝動機構の中には回転可能な昇降歯車が設置され、前記昇降歯車と前記昇降棒とが噛み合い、前記昇降歯車が回転する時、前記昇降歯車は前記昇降棒を上下にスライド連動させ、そして前記クッションベースの高さを調整できることを特徴とする医用脚部固定器械。
【請求項2】
前記回転機構は前記クッションベースの中に左右対称且つ回転可能に設置された旋転軸を含み、前記旋転軸の前後両端には旋転歯車が固定的に設置され、前記脚部挟み板の中には環状歯面が設置され、前記旋転歯車が前記脚部挟み板と噛み合い、前記旋転軸の前端には手動クランクリンクが固定的に設置され、前記手動クランクリンクの中には手動クランク軸が設置され、前記手動クランク軸には手動クランクが固定的に設置され、前記手動クランクを揺らす時、前記手動クランクは前記手動クランク軸と、前記手動クランクリンクと、前記旋転軸により前記旋転歯車を回転連動させ、前記旋転歯車がさらに前記脚部挟み板を回転連動させることを特徴とする請求項1に記載の医用脚部固定器械。
【請求項3】
前記クッション緩衝機構は前記クッションベースの中に固定的に設置された空気タンクを含み、前記空気タンクの中には不活性気体が貯蔵され、前記空気タンクの上端には排気パイプが前記空気タンクと連通するように設置され、前記排気パイプの上端にはクッションが前記排気パイプと連通するように設置され、前記クッションの中には不活性気体が貯蔵され、前記空気タンクの左端には吸気パイプが前記空気タンクと連通するように設置され、前記吸気パイプの上端には空気ポンプが前記吸気パイプと連通するように設置され、前記空気ポンプの上端には空気出しパイプが設置され、前記空気出しパイプの上端と前記クッションとが連通していることを特徴とする請求項2に記載の医用脚部固定器械。
【請求項4】
前記クッション制御空間の右壁には超小型モーターが設置され、前記超小型モーターの左端には動力軸が伝動可能に連結され、前記動力軸の左端には右摩擦盤が設置され、前記クッション制御空間の中には回転可能な横向き伝動軸が設置され、前記横向き伝動軸の外端には中空軸がカバーするように設置され、前記中空軸がスプラインにより前記横向き伝動軸と連結され、前記中空軸の右端には左摩擦盤が固定的に設置され、前記中空軸の下端には磁石がスライド可能に連結され、前記磁石の右端にはばねが連結され、前記ばねの右端には電磁石が連結され、前記電磁石の底端が前記クッション制御空間の下壁と固定的に連結され、前記左摩擦盤と前記右摩擦盤とが摩擦により連結されていることを特徴とする請求項3に記載の医用脚部固定器械。
【請求項5】
前記横向き伝動軸の左端には第一伝動歯車が固定的に設置され、前記第一伝動歯車の左端には第二伝動歯車が固定的に設置され、前記第二伝動歯車の軸心には連結軸が固定的に設置され、前記連結軸が前記クッション制御空間の下壁に回転可能に設置され、前記連結軸の頂端には第三伝動歯車が固定的に設置され、前記第三伝動歯車の上端には第四伝動歯車が噛み合い、前記第四伝動歯車の軸心には定位軸が固定的に設置され、前記定位軸には制御板歯車が固定的に設置され、前記制御板歯車が前記第四伝動歯車の後端に位置し、前記制御板歯車の上端には制御板が噛み合い、前記制御板歯車が回転する時、前記制御板を左右にスライドさせ、さらに前記排気パイプの開閉を制御できることを特徴とする請求項4に記載の医用脚部固定器械。
【請求項6】
前記昇降伝動機構は前記昇降空間の中に回転可能に設置された第二伝動軸を含み、前記第二伝動軸の左右両端には第一傘歯車が対称的に設置され、前記第一傘歯車において前記第二プーリから離れた一端には第二傘歯車が噛み合い、前記第二傘歯車の軸心には第三伝動軸が固定的に設置され、前記第三伝動軸には前記昇降歯車が固定的に設置され、前記昇降歯車が前記第二傘歯車の後端に位置していることを特徴とする請求項5に記載の医用脚部固定器械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は医用器械分野に関わり、具体的には医用脚部固定器械である。
【背景技術】
【0002】
脚部が骨折することはよく見られる外傷性疾患であり、患者が治療を受ける過程に、患者の脚部を固定することは医者に要求され、そして骨の位置を合わすように調整し、治療過程に、患者の脚部を相対静止状態に保ち、こうして手術効果をよくし、治療効果も高くなり、しかし、個人的な苦痛などの原因で、患者の脚部はずっと静的よい状態を保持できないため、治療に大いに影響し、治療の難易度を高くすると同時に治療効果を下げ、従い、患者の脚部を固定するための医用の脚部固定器械が必要となり、伝統的な固定装置は使用が複雑で、患者に対する保護措置が足りなく、患者の苦痛感を軽減できなく、さらに患者の脚部位置を便利に調整できなく、そのため、患者の苦痛感を抑えられ、また患者の脚部位置をすぐに調整できる医用脚部固定器械により、上記の問題を解決する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第104721014号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
技術問題:
伝統的な固定装置は使用が複雑で、患者に対する保護措置が足りなく、患者の苦痛感を軽減できなく、さらに患者の脚部位置を便利に調整できない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の問題を解決するため、本願発明は医用脚部固定器械を設計する。医用脚部固定器械は、クッションベースを含み、前記クッションベースの左右両端には回転可能な脚部挟み板が対称的に設置され、前記脚部挟み板の間には医療空間が設置され、患者の脚部を前記医療空間の中に置いて治療を受けられ、前記脚部挟み板において前記医療空間に近接する側壁には固定ブロックが固定的に設置され、前記固定ブロックの間には伸縮ベルトが設置され、前記伸縮ベルトは固定リングとフックにより前記固定ブロックと連結され、患者の脚部を前記医療空間の中に固定でき、前記固定ブロックの下端には脚部緩衝ブロックが固定的に設置され、前記脚部緩衝ブロックは患者の脚部に緩衝作用を果たせ、前記クッションベースの中にはクッション制御空間が設置され、前記クッション制御空間の中にはクッション緩衝機構が設置され、前記クッション緩衝機構は患者の脚部に支持作用を果たせ、前記クッションベースの左右両端には回転機構が対称的に設置され、前記回転機構は前記脚部挟み板の回転角度を調節できて前記脚部挟み板に患者の脚部をきつく挟ませることができ、前記クッションベースの下端には支持ベースが設置され、前記支持ベースの中には昇降空間が左右対称に設置され、前記昇降空間の中には上下スライド可能な昇降棒が設置され、前記昇降棒の表面にはラックが設置され、前記昇降棒の上端と前記クッションベースの下端とが固定的に連結され、前記昇降空間の間にはモーター空間が設置され、前記モーター空間の中にはメインモーターが設置され、前記メインモーターには第一伝動軸が伝動可能に連結され、前記第一伝動軸には第一プーリが固定的に設置され、前記昇降空間の中には昇降伝動機構が設置され、前記昇降伝動機構の中には回転可能な第二プーリが設置され、前記第一プーリと前記第二プーリとがベルトにより連結され、前記昇降伝動機構の中には回転可能な昇降歯車が設置され、前記昇降歯車と前記昇降棒とが噛み合い、前記昇降歯車が回転する時、前記昇降歯車は前記昇降棒を上下にスライド連動させ、そして前記クッションベースの高さを調整できる。
【0006】
前記回転機構は前記クッションベースの中に左右対称且つ回転可能に設置された旋転軸を含み、前記旋転軸の前後両端には旋転歯車が固定的に設置され、前記脚部挟み板の中には環状歯面が設置され、前記旋転歯車が前記脚部挟み板と噛み合い、前記旋転軸の前端には手動クランクリンクが固定的に設置され、前記手動クランクリンクの中には手動クランク軸が設置され、前記手動クランク軸には手動クランクが固定的に設置され、前記手動クランクを揺らす時、前記手動クランクは前記手動クランク軸と、前記手動クランクリンクと、前記旋転軸により前記旋転歯車を回転連動させ、前記旋転歯車がさらに前記脚部挟み板を回転連動させる。
【0007】
前記クッション緩衝機構は前記クッションベースの中に固定的に設置された空気タンクを含み、前記空気タンクの中には不活性気体が貯蔵され、前記空気タンクの上端には排気パイプが前記空気タンクと連通するように設置され、前記排気パイプの上端にはクッションが前記排気パイプと連通するように設置され、前記クッションの中には不活性気体が貯蔵され、前記空気タンクの左端には吸気パイプが前記空気タンクと連通するように設置され、前記吸気パイプの上端には空気ポンプが前記吸気パイプと連通するように設置され、前記空気ポンプの上端には空気出しパイプが設置され、前記空気出しパイプの上端と前記クッションとが連通している。
【0008】
有益なように、前記クッション制御空間の右壁には超小型モーターが設置され、前記超小型モーターの左端には動力軸が伝動可能に連結され、前記動力軸の左端には右摩擦盤が設置され、前記クッション制御空間の中には回転可能な横向き伝動軸が設置され、前記横向き伝動軸の外端には中空軸がカバーするように設置され、前記中空軸がスプラインにより前記横向き伝動軸と連結され、前記中空軸の右端には左摩擦盤が固定的に設置され、前記中空軸の下端には磁石がスライド可能に連結され、前記磁石の右端にはばねが連結され、前記ばねの右端には電磁石が連結され、前記電磁石の底端が前記クッション制御空間の下壁と固定的に連結され、前記左摩擦盤と前記右摩擦盤とが摩擦により連結されている。
【0009】
有益なように、前記横向き伝動軸の左端には第一伝動歯車が固定的に設置され、前記第一伝動歯車の左端には第二伝動歯車が固定的に設置され、前記第二伝動歯車の軸心には連結軸が固定的に設置され、前記連結軸が前記クッション制御空間の下壁に回転可能に設置され、前記連結軸の頂端には第三伝動歯車が固定的に設置され、前記第三伝動歯車の上端には第四伝動歯車が噛み合い、前記第四伝動歯車の軸心には定位軸が固定的に設置され、前記定位軸には制御板歯車が固定的に設置され、前記制御板歯車が前記第四伝動歯車の後端に位置し、前記制御板歯車の上端には制御板が噛み合い、前記制御板歯車が回転する時、前記制御板を左右にスライドさせ、さらに前記排気パイプの開閉を制御できる。
【0010】
前記昇降伝動機構は前記昇降空間の中に回転可能に設置された第二伝動軸を含み、前記第二伝動軸の左右両端には第一傘歯車が対称的に設置され、前記第一傘歯車において前記第二プーリから離れた一端には第二傘歯車が噛み合い、前記第二傘歯車の軸心には第三伝動軸が固定的に設置され、前記第三伝動軸には前記昇降歯車が固定的に設置され、前記昇降歯車が前記第二傘歯車の後端に位置している。
【発明の効果】
【0011】
本願発明の効果は:本願発明は構成が簡単で、メンテナンスと使用が便利である。本願発明は内蔵された挟み板及びクッション装置により、患者の脚部を固定し、患者の脚部を有効に保護でき、患者が治療を受ける時の苦痛感を軽減でき、同時に医者が患者の脚部位置を調整することに便利を与え、医者の手術負担を軽減し、医療効果を大いに高める。
【図面の簡単な説明】
【0012】
下記に図1〜4をあわせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:図1は本発明装置の正面図であり、本願に記載の各方向が、図1と同じ向きに装置を見た際の方向である。
【0013】
図1図1は本願発明の全体構成概略図
図2図2図1の「A―A」構成の拡大概略図
図3図3図1の「B」構成の拡大概略図
図4図4図3の「C」構成の拡大概略図
【発明を実施するための形態】
【0014】
本願発明は医用脚部固定器械であり、主に医用器械分野に用いられ、下記に本願発明の附図に合わせて更なる説明を行う。
【0015】
本願発明に記載の医用脚部固定器械は、クッションベース24を含み、前記クッションベース24の左右両端には回転可能な脚部挟み板11が対称的に設置され、前記脚部挟み板11の間には医療空間100が設置され、患者の脚部を前記医療空間100の中に置いて治療を受けられ、前記脚部挟み板11において前記医療空間100に近接する側壁には固定ブロック15が固定的に設置され、前記固定ブロック15の間には伸縮ベルト13が設置され、前記伸縮ベルト13は固定リング12とフック14により前記固定ブロック15と連結され、患者の脚部を前記医療空間100の中に固定できし、前記固定ブロック15の下端には脚部緩衝ブロック16が固定的に設置され、前記脚部緩衝ブロック16は患者の脚部に緩衝作用を果たせ、前記クッションベース24の中にはクッション制御空間400が設置され、前記クッション制御空間400の中にはクッション緩衝機構201が設置され、前記クッション緩衝機構201は患者の脚部に支持作用を果たせ、前記クッションベース24の左右両端には回転機構101が対称的に設置され、前記回転機構101は前記脚部挟み板11の回転角度を調節できて前記脚部挟み板11に患者の脚部をきつく挟ませることができ、前記クッションベース24の下端には支持ベース26が設置され、前記支持ベース26の中には昇降空間200が左右対称に設置され、前記昇降空間200の中には上下スライド可能な昇降棒25が設置され、前記昇降棒25の表面にはラックが設置され、前記昇降棒25の上端と前記クッションベース24の下端とが固定的に連結され、前記昇降空間200の間にはモーター空間300が設置され、前記モーター空間300の中にはメインモーター36が設置され、前記メインモーター36には第一伝動軸35が伝動可能に連結され、前記第一伝動軸35には第一プーリ34が固定的に設置され、前記昇降空間200の中には昇降伝動機構301が設置され、前記昇降伝動機構301の中には回転可能な第二プーリ32が設置され、前記第一プーリ34と前記第二プーリ32とがベルト33により連結され、前記昇降伝動機構301の中には回転可能な昇降歯車66が設置され、前記昇降歯車66と前記昇降棒25とが噛み合い、前記昇降歯車66が回転する時、前記昇降歯車66は前記昇降棒25を上下にスライド連動させ、そして前記クッションベース24の高さを調整できる。
【0016】
前記回転機構101は前記クッションベース24の中に左右対称且つ回転可能に設置された旋転軸19を含み、前記旋転軸19の前後両端には旋転歯車18が固定的に設置され、前記脚部挟み板11の中には環状歯面が設置され、前記旋転歯車18が前記脚部挟み板11と噛み合い、前記旋転軸19の前端には手動クランクリンク21が固定的に設置され、前記手動クランクリンク21の中には手動クランク軸22が設置され、前記手動クランク軸22には手動クランク23が固定的に設置され、前記手動クランク23を揺らす時、前記手動クランク23は前記手動クランク軸22と、前記手動クランクリンク21と、前記旋転軸19により前記旋転歯車18を回転連動させ、前記旋転歯車18がさらに前記脚部挟み板11を回転連動させる。
【0017】
前記クッション緩衝機構201は前記クッションベース24の中に固定的に設置された空気タンク43を含み、前記空気タンク43の中には不活性気体が貯蔵され、前記空気タンク43の上端には排気パイプ41が前記空気タンク43と連通するように設置され、前記排気パイプ41の上端にはクッション17が前記排気パイプ41と連通するように設置され、前記クッション17の中には不活性気体が貯蔵され、前記空気タンク43の左端サタンには吸気パイプ38が前記空気タンク43と連通するように設置され、前記吸気パイプ38の上端には空気ポンプ37が前記吸気パイプ38と連通するように設置され、前記空気ポンプ37の上端には空気出しパイプ39が設置され、前記空気出しパイプ39の上端と前記クッション17とが連通している。
【0018】
有益なように、前記クッション制御空間400の右壁には超小型モーター42が設置され、前記超小型モーター42の左端には動力軸44が伝動可能に連結され、前記動力軸44の左端には右摩擦盤45が設置され、前記クッション制御空間400の中には回転可能な横向き伝動軸48が設置され、前記横向き伝動軸48の外端には中空軸47がカバーするように設置され、前記中空軸47がスプラインにより前記横向き伝動軸48と連結され、前記中空軸47の右端には左摩擦盤46が固定的に設置され、前記中空軸47の下端には磁石49がスライド可能に連結され、前記磁石49の右端にはばね51が連結され、前記ばね51の右端には電磁石52が連結され、前記電磁石52の底端が前記クッション制御空間400の下壁と固定的に連結され、前記左摩擦盤46と前記右摩擦盤45とが摩擦により連結されている。
【0019】
有益なように、前記横向き伝動軸48の左端には第一伝動歯車55が固定的に設置され、前記第一伝動歯車55の左端には第二伝動歯車54が固定的に設置され、前記第二伝動歯車54の軸心には連結軸53が固定的に設置され、前記連結軸53が前記クッション制御空間400の下壁に回転可能に設置され、前記連結軸53の頂端には第三伝動歯車57が固定的に設置され、前記第三伝動歯車57の上端には第四伝動歯車58が噛み合い、前記第四伝動歯車58の軸心には定位軸59が固定的に設置され、前記定位軸59には制御板歯車61が固定的に設置され、前記制御板歯車61が前記第四伝動歯車58の後端に位置し、前記制御板歯車61の上端には制御板62が噛み合い、前記制御板歯車61が回転する時、前記制御板62を左右にスライドさせ、さらに前記排気パイプ41の開閉を制御できる。
【0020】
前記昇降伝動機構301は前記昇降空間200の中に回転可能に設置された第二伝動軸31を含み、前記第二伝動軸31の左右両端には第一傘歯車29が対称的に設置され、前記第一傘歯車29において前記第二プーリ32から離れた一端には第二傘歯車27が噛み合い、前記第二傘歯車27の軸心には第三伝動軸28が固定的に設置され、前記第三伝動軸28には前記昇降歯車66が固定的に設置され、前記昇降歯車66が前記第二傘歯車27の後端に位置している。
【0021】
以下、附図1〜4を参照し、本願発明の使用手順を詳しく説明する:。初期状態に、メインモーター36が作動しなく、超小型モーター42が作動しなく、脚部挟み板11が上昇していなく、フック14と固定ブロック15とが離れており、クッション17の中に気体がなく、昇降棒25が上昇していなく、制御板62がクッション制御空間400の中に収められている。
【0022】
治療を始める時、超小型モーター42を始動し、超小型モーター42が動力軸44を回転連動させ、動力軸44が右摩擦盤45を回転連動させ、この時、電磁石52に通電し、電磁石52が磁石49を反発して右方にスライドさせることにより、磁石49が中空軸47と左摩擦盤46を右方にスライドさせ、左摩擦盤46を右摩擦盤45と摩擦により連結し、そして動力軸44が中空軸47を回転連動させ、中空軸47が横向き伝動軸48を回転連動させ、横向き伝動軸48が第一伝動歯車55と第二伝動歯車54により連結軸53を回転連動させ、連結軸53が第三伝動歯車57と第四伝動歯車58により定位軸59を回転連動させ、定位軸59が制御板歯車61を回転連動させ、制御板歯車61が制御板62を左方にスライドさせ、さらに制御板62により排気パイプ41を閉じ、その後、超小型モーター42を止め、空気ポンプ37を始動し、空気ポンプ37が空気タンク43内部の気体を吸気パイプ38と空気出しパイプ39を介してクッション17の中に吸い上げることにより、クッション17は膨張し、そして空気ポンプ37を止め、患者の脚をクッション17に置き、また手動で手動クランク23を揺らし、手動クランク23は手動クランク軸22と、手動クランクリンク21と、旋転軸19により旋転歯車18を回転連動させ、旋転歯車18がさらに脚部挟み板11を回転連動させ、脚部挟み板11が患者の脚部をきつく挟み、その後、伸縮ベルト13を引っ張り、またフック14を右側に位置する固定ブロック15の中に引っ掛け、患者の脚部を医療空間100の中に固定し、この時、メインモーター36を始動し、メインモーター36が第一伝動軸じく35を回転連動させ、第一伝動軸35が第一プーリ34と、ベルト33と、第二プーリ32により第二伝動軸31を回転連動させ、第二伝動軸31が第一傘歯車29と第二傘歯車27により第三伝動軸28を回転連動させ、第三伝動軸28が昇降歯車66を回転連動させ、昇降歯車66がさらに昇降棒25を上昇させられ、ここで医者が患者の脚部の高さを調節することを助ける。
【0023】
上記の実施例は本願発明の技術的構想と特徴を説明するだけであり、その目的は当業者に本願発明内容を了解させてさらに実施させるのであり、本願発明の保護範囲を制限することはできない。本願発明の精神の実質に基づいて行われたすべての等価的な変化又は修飾は、本願発明の保護範囲の中に含むべきである。
【要約】
【課題】本発明は医用脚部固定器械を開示した。
【解決手段】
クッションベースを含み、前記クッションベースの左右両端には回転可能な脚部挟み板が対称的に設置され、前記脚部挟み板の間には医療空間が設置され、患者の脚部を前記医療空間の中に置いて治療を受けられ、前記脚部挟み板において前記医療空間に近接する側壁には固定ブロックが固定的に設置され、前記固定ブロックの間には伸縮ベルトが設置され、本願発明は内蔵された挟み板及びクッション装置により、患者の脚部を固定し、患者の脚部を有効に保護でき、患者が治療を受ける時の苦痛感を軽減でき、同時に医者が患者の脚部位置を調整することに便利を与え、医者の手術負担を軽減し、医療効果を大いに高める。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4