(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6807568
(24)【登録日】2020年12月10日
(45)【発行日】2021年1月6日
(54)【発明の名称】触感認知具セット
(51)【国際特許分類】
A63H 33/00 20060101AFI20201221BHJP
【FI】
A63H33/00 K
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2020-522889(P2020-522889)
(86)(22)【出願日】2020年4月21日
(86)【国際出願番号】JP2020017155
【審査請求日】2020年7月17日
(31)【優先権主張番号】特願2019-90489(P2019-90489)
(32)【優先日】2019年5月13日
(33)【優先権主張国】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519358634
【氏名又は名称】ブリングモット合同会社
(74)【代理人】
【識別番号】100160990
【弁理士】
【氏名又は名称】亀崎 伸宏
(72)【発明者】
【氏名】榎本 貴子
【審査官】
宮本 昭彦
(56)【参考文献】
【文献】
登録実用新案第3193383(JP,U)
【文献】
特開2001−346855(JP,A)
【文献】
特開2009−247911(JP,A)
【文献】
特開2011−250887(JP,A)
【文献】
ものの重さ比較ブロック,[Online]Monotaro,2013年 7月12日,[2020年9月15日検索],URL,https://web.archive.org/web/20130712191159/https://www.monotaro.com/g/00357664
【文献】
[Online]浮力実験用体 科学工作 学校教材 ネット通販 美工社,2012年 3月15日,[2020年9月29日検索],URL,https://web.archive.org/web/20120315210613/thhp://bicosya.com/science/physics/physics_m34.shtml
【文献】
北欧スウェーデン発「The Friendly Swede」エッグシェイプハンドエクササイズボール 卵型ハンドグリップ,[Online]ダイエットのメモ帳,2016年 6月 5日,[2020年6月22日検索],URL,https://memotyou.hatenadiary.jp/entry/2016/06/05/170745
【文献】
海洋堂ホビーロビー門真,[Online]ツイッター,2017年 9月28日,[2020年8月17日検索],URL,https://twitter.com/HLK_kaiyodo/status/913322642102304769
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63H 1/00 − 37/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
手で触られ、摘まれ、掴まれ及び握られるための立体形状を有する複数個の触感認知具と、前記複数個の触感認知具を並べるための目印になる複数の文字が昇順又は降順に表示されていて、前記複数個の触感認知具の硬度に基づく所定の順番に該複数個の触感認知具が並べられる部材と、で構成され、該複数個の触感認知具が、互いに同じ前記立体形状でかつ互いに異なる硬度で形成された触感認知具セットであって、
前記複数個の触感認知具は、手の触覚により硬度が識別されるためのものであることを特徴とする
触感認知具セット。
【請求項2】
前記立体形状は、突起を有する形状であることを特徴とする
請求項1に記載の触感認知具セット。
【請求項3】
前記複数個の触感認知具は、それぞれ、JISK6253準拠のタイプAデュロメータによって測定される硬度が5°以上100°以下の値となるように、合成ゴム、合成樹脂、金属、木材及び石のいずれか1種の材料によって形成されていることを特徴とする
請求項1又は2に記載の触感認知具セット。
【請求項4】
前記複数個の触感認知具として、第1の色で形成された第1の触感認知具と、前記第1の色とは異なる第2の色で形成された第2の触感認知具と、を含むように構成され、前記複数個の触感認知具は、色差により、前記複数個の触感認知具の硬度が識別されることが支援されることを特徴とする
請求項1〜3のいずれかに記載の触感認知具セット。
【請求項5】
前記立体形状は、4本の突起が放射状に伸びた形状であることを特徴とする
請求項1〜4のいずれかに記載の触感認知具セット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、互いに同じ形状でかつ互いに異なる硬度で形成された複数個の玩具
(触感認知具)から構成される玩具セット
(触感認知具セット)に関するものである。具体的に、本発明は、高齢者、要介護者、及び認知症患者等の利用者が、複数個の玩具の各々を手指で触ったり、摘んだり、掴んだり、握ったりして硬度を感じ取り、複数個の玩具の硬度の差異を識別することで、認知力の訓練となり、低下した認知機能の改善に繋がる触感認知玩具セットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
幼児の教育玩具として、物品を並べたり、嵌めたり、入れたり、組み立てたり、積み上げたりする多数の玩具(ゲーム)が存在している。このような玩具は、高齢者及び認知症患者等の認知機能の改善のための訓練にも利用されている。また、介護・福祉機関では、高齢者の認知症の予防及び症状の改善、並びにハンデキャップを有する人々の発達支援等のために、玩具を使用することで脳を活性させる遊び及びリハビリを行うことの必要性が大変重要視されている。
【0003】
このような教育玩具のうち、嗅覚、触覚等の知覚を使用した玩具も存在する。このような玩具をゲーム感覚で使用することは、高齢者及び認知症患者の脳を刺激し、自然に認知機能が改善される可能性がある。このため、このような玩具は、介護施設及び病院等でも利用されている。また、このような玩具の利用が認知機能の改善やリハビリの効果を早めることが報告されている。
【0004】
例えば、特開2002−162895号公報には、触覚による形状認識表示シートが開示されている。この形状認識表示シートは、紙、プラスチック板、金属板等に微小な凹凸を付したシートである。
【0005】
また、特許第4669233号公報には、縦n列と横n列の列毎にn個異なる種類のモチーフを整列させて、モチーフの組合せを完成させるパズルが開示されている。このパズルは、指等の触覚にて識別可能となるようにモチーフが立体的に形成されている。このパズルによれば、モチーフに識別突部が設けられているため、視聴覚障害者であっても、指等の触覚により一のモチーフと他のモチーフの識別を容易に行うことができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特開2002−162895号公報に開示されているシート、及び特許第4669233号公報に開示されているパズルは、いずれも触覚機能を利用した識別玩具であるが、指先だけの触覚を利用し、文字、数字並びに形状を認識することにより識別するものにすぎない。このような玩具を改良することで、手の触覚を最大限に利用することが可能となれば、認知機能の改善等に役立つと考えられる。
【0007】
そこで本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、認知機能を改善する触感認
知具セットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の触感認知具セットは、手で触られ、摘まれ、掴まれ及び握られるための立体形状を有する複数個の触感認知具
と、前記複数個の触感認知具を並べるための目印になる複数の文字が昇順又は降順に表示されていて、前記複数個の触感認知具の硬度に基づく所定の順番に該複数個の触感認知具が並べられる部材と、で構成され、該複数個の触感認知具が、互いに同じ前記立体形状でかつ互いに異なる硬度で形成された触感認知具セットであって、前記複数個の触感認知具は、手の触覚により硬度が識別さ
れるためのものであり、
最も硬度が高い触感認知具は、手の触覚により硬度が識別される際に変形しないものであることを特徴とする。
また、本発明の触感認知具セットにおいて、前記立体形状は、突起を有する形状であることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の触感認知具セットにおいて、前記複数個の触感認知具
のうち、前記
最も硬度が高い触感認知具
以外の触感認知具は、それぞれ
、合成ゴム
又は合成樹脂
のどちらか1種の材料によって形成されていることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の触感認
知具セットは、前記複数個の
触感認知具として、前記第1の色で形成された第1の
触感認知具と、前記第1の色とは異なる第2の色で形成された第2の
触感認知具と、を含むように構成され、前記複数個の
触感認知具は、色差により、前記複数個の
触感認知具の硬度が識別されることが支援されることを特徴とする。
また、本発明の触感認
知具セットにおいて、前記立体形状は、4本の突起が放射状に伸び
た形状であることを特徴とする。
【0012】
例えば、触感認
知具セットは、互いに同じ立体形状でかつ互いに異なる硬度で形成された手のひらに収まる複数個の
触感認知具として、2〜10種類又はそれ以上の種類の
触感認知具を揃えたものである。複数個の
触感認知具は、ふにゃふにゃの硬さから石及び鉄程度の硬さまで、硬度が段階的に設定されている。このような触感認
知具セットによれば、1人又は複数人で、複数個の
触感認知具の各々を手のひら及び指で触り、摘み、掴み及び握ること等の動作により、複数個の
触感認知具の硬度を識別し、複数個の
触感認知具をその硬度に基づく所定の順番に並べることで、ゲームとして遊び楽しみながら、認知機能が自然に訓練される。
【発明の効果】
【0013】
本発明の触感認
知具セットによれば、認知機能を改善することができる。
【0014】
具体的に、本発明の触感認
知具セットは、幼児に利用されるだけではなく、高齢者、要介護者及び認知症患者に、自宅、介護施設及び病院等での認知機能の改善の訓練のために利用される。この触感認
知具セットによれば、手の触覚を使いゲームとして遊び楽しむことで、自然に脳機能の改善、認知機能の向上に繋げることができる。このような触感認
知具セットは、互いに同じ立体形状でかつ互いに異なる硬度で形成された複数個の
触感認知具として、2〜10種類又はそれ以上の種類の
触感認知具を揃えたものである。高齢者・要介護者及び認知症患者は、このような複数個の
触感認知具の各々を手のひら及び指で触り、摘み、掴み及び握ること等の動作により、複数個の
触感認知具の硬度を識別し、複数個の
触感認知具をその硬度に基づく所定の順番、すなわち硬軟の順番に並べることで脳を活性化させることができる。このような利用により、リハビリ効果が高まる。さらに、触感認
知具セットによれば、利用者の血液の循環と頭の回転を良くし、身体の機能低下を遅らせる効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の実施形態に係る玩具の外観斜視図である。
【
図5】
図1に示す玩具の使用状態図であり、手で触られた状態を示す。
【
図6】
図1に示す玩具の使用状態図であり、手で摘まれた状態を示す。
【
図7】
図1に示す玩具の使用状態図であり、手で掴まれた状態を示す。
【
図8】
図1に示す玩具の使用状態図であり、手で握られた状態を示す。
【
図9】本発明の実施形態に係る触感認知玩具セットの概略図であり、遊び方の一例を示す。
【0016】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る触感認知玩具セット
(触感認知具セット)について詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明の実施形態に係る玩具
(触感認知具)1の外観斜視図である。
図1に示すように、玩具1は、略、消波ブロック(いわゆるテトラポッド(登録商標))と同様の形状で形成されている。具体的に、玩具1は、4本の脚(突起)が放射状に伸びた形状で形成され、1本の脚の先端に、乳首形状(球状)の突起先端部2を有している。
【0018】
ただし、玩具1の形状は、手で硬度を認識できる立体形状であればよく
、他の立体形状、平面シート状でも構わない。ここで言う「立体形状」とは、机等に置かれただけで重力以外の外力が積極的に加わっていない自然な状況において、形状が初期の状態のままで一定に維持される立体形状のことであり、布袋に小豆等が入れられたお手玉等、形状が一定に維持されない物品の形状を除外した意味である。
【0019】
玩具1は、複数個で触感認知玩具セットを構成する。触感認知玩具セットを構成する複数個の玩具1は、全てが互いに同じ立体形状であるが、全てが互いに異なった硬度で形成されている。
【0020】
例えば、高齢者及び認知症患者は、触感認知玩具セットを構成する複数個の玩具1の各々を手で触り、摘み、掴み及び握ることで、複数個の玩具1の硬度を触覚で識別し、硬度に基づく所定の順番(例えば、硬度の昇順又は降順)に並べるゲームを行う。このような触感認知玩具セットによれば、手を使う事で脳を活性化させ、リハビリ効果を高めることができる。
【0021】
具体的に、高齢者及び認知症患者は、触感認知玩具セットを構成する複数個の玩具1の各々について、玩具1の突起
先端部2を指先で摘んで微妙な硬度の差を感じ取ったり、玩具1の全体を指及び手のひらで掴み又は握る時に、適度に指及び手のひらで押圧する力の差を感じ取るか玩具1自体の変形の具合を感じ取ったりすることで、玩具1の硬度を識別する。
【0022】
触感認知玩具セットを構成する複数個の玩具1は、それぞれ、合成ゴム及び合成樹脂のいずれか1種の材料によって形成され、JISK6253準拠のタイプAデュロメータによって測定される硬度が5°以上100°以下の値となっている。この触感認知玩具セットは、構成する全ての玩具1が互いに異なる硬度で形成されている。硬度の高い玩具1は、金属、木材及び石等のいずれか1種の材料によって形成されていてもよい。なお、複数個の玩具1は、互いに同じ立体形状で形成されているが、ここで言う「同じ立体形状」には、視覚で形状が簡単に判別できない程度の形状の差を有する立体形状を含む。
【0023】
図2は、
図1に示す玩具1の正面図である。
図2に示すように、玩具1は、1本の脚の先端に球状の突起
先端部2を有している。この突起
先端部2は、乳首をイメージしたものであり、複数個の玩具1の硬度を識別する時に、指先で摘んで硬度を認識し易くする。玩具1は、突起
先端部2の反対側である底の側に、上方(突起
先端部2の側)に向けて窪んだ空洞部3を有している。玩具1が空洞部3を有していることで、玩具1の内部が空洞になり、複数個の玩具1の硬度を識別する時に、指及び手のひらで掴んだり、握ったりして力を加えることで玩具1の全体が変形し易くなり、玩具1の硬度を認識し易くなる。
【0024】
図3は、
図1に示す玩具1の上面図である。
図3に示すように、玩具1は、1本の脚の先端に球状の突起
先端部2を有している。
【0025】
図4は、
図1に示す玩具1の底面図である。
図4に示すように、玩具1は、突起
先端部2(
図2を参照)の反対側である底の側に、突起
先端部2の側に向けて窪んだ空洞部3を有している。玩具1が空洞部3を有していることで、玩具1の内部が空洞になり、複数個の玩具1の硬度を識別する時に、指及び手のひらで掴んだり、握ったりして力を加えることで玩具1の全体が変形し易くなり、玩具1の硬度を認識し易くなる。また、玩具1が空洞部3を有しているので、利用者は、空洞部3に指先を入れて硬度の識別を行うこともできる。
【0026】
図5は、
図1に示す玩具1の使用状態図であり、手(指先)で突起
先端部2が触られた状態を示す。
図5に示すように、利用者は、複数個の玩具1の各々を触ることで、複数個の玩具1の硬度を識別する。
【0027】
図6は、
図1に示す玩具1の使用状態図であり、手(指先)で突起
先端部2が摘まれて力が加えられている状態を示す。
図6に示すように、利用者は、乳首を指先で摘むように、複数個の玩具1の各々の突起
先端部2を摘むことで、複数個の玩具1の硬度を識別する。
【0028】
図7は、
図1に示す玩具1の使用状態図であり、手(指と手のひら)で掴まれて力が加えられている状態を示す。
図7に示すように、利用者は、複数個の玩具1の各々を指及び手のひらで押圧した場合に、玩具1から得られる反発力による刺激を感じ取り、または玩具1の全体の変形を感じ取り、複数個の玩具1の硬度を識別する。
【0029】
図8は、
図1で示す玩具1の使用状態図であり、手(手のひら)で握られて力が加えられている状態を示す。
図8に示すように、利用者は、複数個の玩具1の各々を手のひらで握った場合に、手のひらに玩具1の4本の脚の先端が当たり、握る力を加えることで玩具1からの強い反発力による刺激が得られる。また、玩具1が空洞部3を有していることで、握る力により玩具1が変形し易くなり、変形の度合いによる玩具1の硬度の識別がし易くなっている。
【0030】
図9は、本発明の実施形態に係る触感認知玩具セットの概略図であり、遊び方の一例を示す。
図9に示すように、触感認知玩具セットは、10個の玩具1と、硬さ順番シート4と、から構成されている。10個の全ての玩具1は、JISK6253準拠のタイプAデュロメータによって測定される硬度が5°以上100°以下の値となる互いに異なる硬度で形成されている。ここでの説明は、複数個の玩具1を手の触覚で識別し、硬さ順番シート4の上に、硬度に基づく所定の順番(例えば、硬度の昇順又は降順)に並べるゲームの一例である。触感認知玩具セットにおいて、10個の玩具1の色を複数種類で構成することで、複数個の玩具1の硬度の識別が支援される。例えば、10個の玩具1の各々をブルー、ピンク、黄、グリーン、オレンジの5色のいずれかで形成する。これにより、判別が難しい互いに近い硬度の玩具1同士を色差で判別できる。
【0031】
このように、上述した触感認知玩具セットは、互いに同じ形状でかつ互いに異なる硬度で形成された複数個の玩具1で構成され、複数個の玩具1の各々が手で触られ、摘まれ、掴まれ及び握られる。この触感認知玩具セットは、手の触覚により複数個の玩具1の硬度が識別される。
【0032】
また、触感認知玩具セットにおいて、複数個の玩具1は、それぞれ、JISK6253準拠のタイプAデュロメータによって測定される硬度が5°以上100°以下の値となるように、合成ゴム、合成樹脂、木材及び石のいずれか1種の材料によって形成されている。なお、ここで言う「1種の材料によって形成されている」とは、複数個の玩具1の各々についてのことであり、例えば、一つ目の玩具1が合成ゴムのみによって形成され、二つ目の玩具1が合成樹脂のみによって形成されていることを意味する。すなわち、複数個の玩具1の全てで捉えた場合、複数個の玩具1は、互いに種類の異なる材料から形成されていることもある。
【0033】
また、触感認知玩具セットにおいて、複数個の玩具1は、硬度に基づく所定の順番に並べられて使用されるものである。
【0034】
また、触感認知玩具セットは、複数個の玩具1として、第1の色で形成された第1の玩具と、第1の色とは異なる第2の色で形成された第2の玩具と、を含むように構成され、複数個の玩具1は、色差により、複数個の玩具1の硬度が識別されることが支援される。
【0035】
本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術思想を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
【符号の説明】
【0036】
1 玩具
2 突起
先端部
3 空洞部
4 硬さ順番シート
【要約】
触感認知玩具セットは、互いに同じ立体形状でかつ互いに異なる硬度で形成された手のひらに収まる複数個の玩具として、2〜10種類又はそれ以上の種類の玩具を揃えたものである。このような触感認知玩具セットによれば、1人又は複数人で、複数個の玩具の各々を手のひら及び指で触り、摘み、掴み及び握ること等の動作により、複数個の玩具の硬度を識別し、複数個の玩具をその硬度に基づく所定の順番に並べることで、ゲームとして遊び楽しみながら、認知機能が自然に訓練される。このような認知機能を改善する触感認知玩具セットを提供する。