(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記二重の積層部において、内側容器本体の側周壁と外側容器本体の側周壁とが、分離した状態であるようにブロー成形工程を行うことを特徴とする請求項7に記載の容器の製造方法。
前記二重の積層部において、内側容器本体の側周壁と外側容器本体の側周壁とが、溶着した状態であるようにブロー成形工程を行うことを特徴とする請求項7に記載の容器の製造方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、このように容器に収容される内容物の内容量を少量化するためには、従来に比較して、容器自体の大きさを小さくすることが考えられる。
【0009】
しかしながら、例えば、医薬品容器に関しては、薬事法第50条に規定されるように、医薬品は、その直接の容器又は直接の被包に、一定の事項を記載させなければならない。
【0010】
このため、医薬品容器自体の大きさが小さいと、表示スペースが狭くなり、このような薬事法第50条に定められる―定の事項を記載することが困難になる。
【0011】
このため、本出願人は、既に、特許文献1(特開2016−94213号公報)において、容器の内容量を少量化できるとともに、容器自体の大きさを小さくすることなく、ラベル、印字などの情報を表示する表示スペース部分を確保でき、しかも自立可能な容器、および、容器の製造方法を提供した。
【0012】
図10(A)は、特許文献1の容器100の断面図、
図10(B)は、特許文献1の容器100の縦断面図、
図11は、特許文献1の容器100の製造方法を説明する概略図である。
【0013】
図10に示したように、特許文献1の容器100は、断面楕円形状の内容物を収容する収容部102が形成された容器本体104と、容器本体104の漸次径が小さくなった肩部106を備えている。
【0014】
そして、この肩部106の中央には、図示しないキャップなどの蓋部材を脱着自在に装着するための雄ネジ108が形成された口部110を備えている。また、容器本体104の側周壁112を容器本体104の底部114から下方に延設した延設足部116を備えている。
【0015】
また、このような構造の容器100を製造する製造方法は、
図11(A)に示したように、射出成形工程によって、パリソン118を成形している。
【0016】
このパリソン118は、容器本体104となるべき収容部形成部120を備えた本体部122と、この本体部122より拡径されるとともに、本体部122の側周壁124を、本体部122の底部126よりも下方に延設した、延設足部116に対応する延設足部128とを備えた形状をしている。
【0017】
その後、
図11(B)に示したように、ブロー成形金型130を用いて、ブロー成形工程によって、射出成形で得られたパリソン118の本体部122の口部を介して、収容部形成部120内にエアーを吹き込み、パリソン118の本体部122の側周壁124を膨らませて容器本体104を形成している。
【0018】
しかしながら、特許文献1の容器100では、容器本体104の厚さが厚く、
図10(B)の矢印で示したように、容器本体104から内容物を排出するために、容器本体104の側周壁112を指などで摘まんで押した際に(以下、単に、「スクイズ」と言う)、容器本体104の底部114が突っ張った状態になって変形しにくく、スクイズ効果に劣ることになる。
【0019】
また、容器本体104の側周壁112、底部114、延設足部116が一体であるので、剛性が高く、スクイズしようとしても、変形しにくく、スクイズ効果に劣ることになる。
【0020】
また、特許文献2(特公平04−010849号公報)には、
図12に示したような構造の二重容器200が提案されている。
【0021】
図12(A)は、特許文献2の二重容器200の縦断面図、
図12(B)は、特許文献2の二重容器200の製造方法を説明する概略図である。
【0022】
特許文献2の二重容器200は、
図12(A)に示したように、内側容器本体204と、内側容器本体204の外周側に形成され、内側容器本体204と離間した状態で、内側容器本体204を取り囲むように形成された外側容器本体206とを備えている。
【0023】
そして、これらの内側容器本体204と外側容器本体206とが、口部208において一体化されている。また、外側容器本体206の下端
206aは、内側容器本体204の底部
202と略同一の位置となるようになっている。
【0024】
このような構造の二重容器200を製造する製造方法は、
図12(B)に示したように、射出成形工程によって、パリソン210を成形している。
【0025】
パリソン210は、内側容器本体204となるべき収容部形成部212を備えた内側本体部214と、この内側本体部214より拡径された外側本体部220を備えている。また、外側本体部220は、その側周壁216を、内側本体部214の底部218の位置まで延設した形状をしている。
【0026】
その後、
図12(B)に示したように、ブロー成形金型222を用いて、ブロー成形工程によって、射出成形で得られたパリソン210の内側本体部214の口部を介して収容部形成部212内にエアーを吹き込み、パリソン210の内側本体部214の側周壁215を膨らませて内側容器本体204を形成している。
【0027】
しかしながら、特許文献2の二重容器200では、内側容器本体204と外側容器本体206とが、離間した状態とする必要があるので、
図12(B)に示したように、ブロー成形金型222の下金型224に、パリソン210の内側本体部214と外側本体部220との間に嵌入する突設部226を形成する必要があり、ブロー成形金型222の構造が複雑で、コストが高くつくことになる。
【0028】
また、内側容器本体204と外側容器本体206との間が離間した状態であるので、外側容器本体206の側壁を、スクイズしても、内側容器本体204が押された状態になりにくく、スクイズ効果に劣ることになる。
【0029】
さらに、特許文献2の二重容器200では、外側容器本体206の下端206aは、内側容器本体204の底部202と略同一の位置に設定されているので、特許文献1のように、延設足部が存しない。
【0030】
従って、特許文献2の二重容器200を、例えば、後述するような特許文献5(特許第4357183号公報)に開示されるような、スクイズした際に、内側容器が元の形状に戻らないような構造(内側容器が変形した状態のままになる構造)の二重容器に用いた場合に、スクイズした際に、内側容器本体204の底部202が、外側容器本体206の下端206aより下方に突設した状態となって、自立できないことになる。
【0031】
また、特許文献3(特許第4251351号公報)、特許文献4(特許第4251352号公報)には、二重容器とその成形方法が開示されている。
【0032】
図13(A)は、特許文献3、特許文献4の二重容器300の縦断面図、
図13(B)は、特許文献3、特許文献4の二重容器300の製造方法を説明する概略図である。
【0033】
これらの特許文献3、特許文献4の二重容器300は、
図13(A)に示したように、内側容器本体302と、内側容器本体302の外周側に形成され、内側容器本体302と離間した状態で、内側容器本体302を取り囲むように形成された外側容器本体304とを備えている。
【0034】
そして、これらの内側容器本体302と外側容器本体304とが、口部306において一体化されている。また、外側容器本体304の下端304aは、内側容器本体302の底部302aと略同一の位置となるようになっている。
【0035】
また、外側容器本体304の下端304aを湾曲したカール部308として、カール部308の内周端を、内側容器本体302の底部302a の外周端部に、接着剤により密着固定した構造である。
【0036】
このような構造の二重容器300を製造する製造方法は、
図13(B)に示したように、射出成形工程によって、パリソン310を成形している。
【0037】
パリソン310は、内側容器本体302となるべき収容部形成部312を備えた内側本体部314と、この内側本体部314より拡径された外側本体部316を備えている。外側本体部316は、その側周壁315を、外側容器本体304の下端304aの位置まで延設した形状をしている。
【0038】
その後、
図13(B)に示したように、ブロー成形金型318を用いて、ブロー成形工程によって、射出成形で得られたパリソン310の内側本体部314の口部を介して収容部形成部312内にエアーを吹き込み、パリソン310の内側本体部314の側周壁311を膨らませて内側容器本体302を形成している。
【0039】
そして、その後、外側容器本体304の下端304aを湾曲したカール部308として、カール部308の内周端を、内側容器本体302の底部302aの外周端部に、接着剤により密着固定している。
【0040】
しかしながら、特許文献3、特許文献4の二重容器300では、内側容器本体302と外側容器本体304とが、離間した状態とする必要があるので、
図13(B)に示したように、ブロー成形金型318の上金型320に、パリソン310の内側本体部314と外側本体部316との間に嵌入する突設部322を形成する必要があり、ブロー成形金型318の構造が複雑で、コストが高くつくことになる。
【0041】
また、ブロー成形工程の後に、別途、外側容器本体304の下端304aを湾曲したカール部308となるように折り曲げて、カール部308の内周端を、内側容器本体302の底部302aの外周端部に、接着剤により密着固定する折り曲げ・接着工程が必要となり、煩雑な工程が必要で、時間と手間がかかり、コストも高くつくことになる。
【0042】
また、内側容器本体302と外側容器本体304との間が離間した状態であるので、外側容器本体304の側壁を、スクイズしても、内側容器本体302が押された状態になりにくく、スクイズ効果に劣ることになる。
【0043】
さらに、特許文献3、特許文献4の二重容器300では、外側容器本体304の下端304aは、内側容器本体302の底部302aと略同一の位置に設定されているので、特許文献1のように、延設足部が存しない。
【0044】
また、外側容器本体304の下端304aのカール部308の内周端が、内側容器本体302の底部302aの外周端部に、接着剤により密着固定した状態である。
【0045】
従って、特許文献3、特許文献4の二重容器300を、例えば、特許文献5(特許第4357183号公報)に開示されるような、スクイズした際に、内側容器本体302が変形しにくく、内側容器が元の形状に戻らないような構造(内側容器が変形した状態のままになる構造)の二重容器に用いることは不可能である。
【0046】
本発明は、このような現状に鑑み、容器の内容量を少量化できるとともに、容器自体の大きさを小さくすることなく、ラベル、印字などの情報を表示する表示スペース部分を確保でき、しかも自立可能な容器、および、容器の製造方法を提供することを目的とする。
【0047】
また、本発明の目的は、単一成形機内で行われる射出成形工程とブロー成形工程により、一体成形することによって、二次工程の組み立て工程を省略することができ、複雑で煩雑な工程が不要で、コストを低減することができるとともに、異物が付着するおそれがなく、品質が低下することのない容器、および容器の製造方法を提供することを目的とする。
【0048】
また、本発明の目的は、視認性に優れ、容器本体の収容部内に収容された内容物の、例えば、種類や残存液量などの確認、または、内容物に含まれる異物の確認をすることが容易な容器、および、容器の製造方法を提供することを目的とする。
【0049】
さらに、本発明の目的は、点眼容器として使用する場合に、スクイズして、容器本体の収容部に収容された内容物を容器本体から押し出す(排出)することが容易な容器、および、容器の製造方法を提供することを目的とする。
【0050】
さらに、本発明の目的は、前述したようなスクイズ性に極めて優れるとともに、特許文献5(特許第4357183号公報)に開示されるような、スクイズした際に、内側容器が元の形状に戻らないような構造(内側容器が変形した状態のままになる構造)の二重容器に用いることも可能な容器、および、容器の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0051】
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明されたものであって、本発明の容器は、
内容物を容器に出し入れするための口部と、
前記内容物を収容する収容部が形成された内側容器本体と、
前記内側容器本体の外周側に形成され、内側容器本体を取り囲むように形成された外側容器本体とを備え、
前記内側容器本体と外側容器本体とが、口部において一体化され、
前記内側容器本体の側周壁と外側容器本体の側周壁とが、内側容器本体の少なくとも側周壁の部分において、
相互に密着した状態で二重の積層部を形成しており、
前記外側容器本体の側周壁の下端が、内側容器本体の底部よりも下方に位置するように延設した延設足部を備えることを特徴とする。
【0052】
このように構成することによって、容器の内容量を少量化できるとともに、外側容器本体の側周壁の下端が、内側容器本体の底部よりも下方に位置するように延設した延設足部を備えているので、容器自体の大きさを小さくすることなく、例えば、ラベル、印字などの情報を表示する表示スペース部分を確保できる。
【0053】
また、外側容器本体の側周壁の下端が、内側容器本体の底部よりも下方に位置するように延設した延設足部を備えているので、容器自体も自立可能であり便利である。
【0054】
また、例えば、容器を、点眼用、点鼻用に使用する場合には、ノズルやポンプの関係で、容器本体の口径の大きさが限定されている。
【0055】
この場合にも、限定された容器本体の口径の大きさで、限定された使用期間に必要な容量を確保しても、容器本体の胴部の長さが長くなってしまうことがない。
【0056】
その結果、容器の長さが長くなって、容器自体が大型化することなく、取扱い、保管などに便利である。
【0057】
さらに、内側容器本体の側周壁と外側容器本体の側周壁とが、内側容器本体の少なくとも側周壁の部分において、
相互に密着した状態で二重の積層部を形成しているので、内側容器本体の側周壁と外側容器本体の側周壁の厚さ、ならびに、内側容器本体の底部の厚さをそれぞれ小さく(薄く)することができる。
【0058】
従って、内側容器本体の側周壁と外側容器本体の側周壁の厚さを薄くできるので、視認性に優れ、容器本体の収容部内に収容された内容物の、例えば、種類や残存液量、内容物に含まれる異物などを確認することが容易である。
【0059】
また、内側容器本体の側周壁と外側容器本体の側周壁の厚さ、ならびに、内側容器本体の底部の厚さが、薄くなっているので、柔軟性に優れ、例えば、点眼容器に使用する場合、スクイズし易くなって、容器本体の収容部に収容された内容物を排出する効果に優れる。
【0060】
さらに、内側容器本体の側周壁と外側容器本体の側周壁とが、内側容器本体の少なくとも側周壁の部分において、
相互に密着した状態で二重の積層部を形成しており、しかも、外側容器本体の側周壁の下端が、内側容器本体の底部よりも下方に位置するように延設した延設足部を備えている。
【0061】
従って、例えば、特許文献5(特許第4357183号公報)に開示されるような、スクイズした際に、内側容器が元の形状に戻らないような構造(内側容器が変形した状態のままになる構造)の二重容器に用いた場合にも、スクイズした際に、内側容器本体の底部が、外側容器本体の下端より下方に突設した状態とならず、自立することができる。
【0062】
さらに、本願発明の容器を、例えば、点眼容器、点鼻容器、塗布容器などの医薬品容器に用いた場合に、内容量を少量化することができる。
【0063】
すなわち、病院で処方された医薬品について、医薬品容器の内容量を少量化することにより、短期間で消費しやすくなる。このため、患者が医薬品を使用期限内に使用することができる。
【0064】
従って、患者に対して、定期的な処方が可能になる。つまり、短期間で医薬品を消費してしまうため、再度、医薬品を処方してもらう必要があり、定期的な診察を必要とする患者に対して、必然的な通院を促す効果がある。
【0065】
また、本発明の容器の製造方法は、
内容物を容器に出し入れするための口部と、
前記内容物を収容する収容部が形成された内側容器本体と、
前記内側容器本体の外周側に形成され、内側容器本体を取り囲むように形成された外側容器本体とを備え、
前記内側容器本体と外側容器本体とが、口部において一体化され、
前記内側容器本体の側周壁と外側容器本体の側周壁とが、内側容器本体の少なくとも側周壁の部分において、
相互に密着した状態で二重の積層部を形成しており、
前記外側容器本体の側周壁の下端が、内側容器本体の底部よりも下方に位置するように延設した延設足部を備える容器の製造方法であって、
射出成形用金型を用いて、
前記内側容器本体となるべき収容部形成部を備えた内側本体部と、
前記内側本体部の側周壁より拡径されるとともに、外側本体部の側周壁の下端が、内側本体部の底部よりも下方に位置するように延設した延設足部を備えた、外側容器本体となるべき外側本体部と、
を備えたパリソンを成形する射出成形工程と、
ブロー成形金型を用いて、
前記射出成形で得られたパリソンの本体部の口部より空気を吹き込み、前記内側本体部の側周壁を膨らませて内側容器本体を形成するとともに、
前記内側容器本体の側周壁と外側容器本体の側周壁とが、内側容器本体の少なくとも側周壁の部分において、二重の積層部を形成するようにブロー成形を行うブロー成形工程と、
を備えることを特徴とする。
【0066】
このように構成することによって、内側容器本体の側周壁と外側容器本体の側周壁とが、内側容器本体の少なくとも側周壁の部分において、
相互に密着した状態で二重の積層部を形成しており、外側容器本体の側周壁の下端が、内側容器本体の底部よりも下方に位置するように延設した延設足部を備える容器であって、容器の内容量を少量化した一体化された容器を簡単に製造することができ、コストを低減することができる。
【0067】
また、単一成形機内で行われる射出成形工程とブロー成形工程によって、一体成形するので、特許文献3、特許文献4に開示されるような折り曲げ・接着工程を省略することができ、複雑で煩雑な工程が不要で、コストを低減することができるとともに、異物が付着するおそれがなく、品質が低下することがない。
【0068】
また、本発明の容器は、前記二重の積層部において、内側容器本体の側周壁と外側容器本体の側周壁とが、分離した状態であることを特徴とする。
【0069】
また、本発明の容器の製造方法は、前記二重の積層部において、内側容器本体の側周壁と外側容器本体の側周壁とが、分離した状態であるようにブロー成形工程を行うことを特徴とする。
【0070】
このように構成することによって、二重の積層部において、内側容器本体の側周壁と外側容器本体の側周壁とが、分離した状態であるので、内側容器本体の側周壁と外側容器本体の側周壁の厚さを薄くでき、柔軟性に優れるので、例えば、点眼容器に使用する場合、スクイズし易くなって、容器本体の収容部に収容された内容物を排出する効果に優れる。
【0071】
また、本発明の容器は、前記二重の積層部において、内側容器本体の側周壁と外側容器本体の側周壁とが、溶着した状態であることを特徴とする。
【0072】
また、本発明の容器の製造方法は、前記二重の積層部において、内側容器本体の側周壁と外側容器本体の側周壁とが、溶着した状態であるようにブロー成形工程を行うことを特徴とする。
【0073】
このように構成することによって、二重の積層部において、内側容器本体の側周壁と外側容器本体の側周壁とが、溶着した状態であるので、強度に優れるとともに、内側容器本体の底部が薄く柔軟性に優れるので、例えば、点眼容器に使用する場合、スクイズし易くなって、容器本体の収容部に収容された内容物を排出する効果に優れる。
【0074】
また、本発明では、前記内側容器本体の厚さが、外側容器本体の厚さより小さいことを特徴とする。
【0075】
このように構成することによって、内側容器本体の厚さが、外側容器本体の厚さより小さく、内側容器本体が柔軟性に優れるので、例えば、点眼容器に使用する場合、スクイズし易くなって、容器本体の収容部に収容された内容物を排出する効果に優れる。
【0076】
しかも、内側容器本体の厚さが、外側容器本体の厚さより小さく、内側容器本体が柔軟性に優れるので、例えば、特許文献5(特許第4357183号公報)に開示されるような、スクイズした際に、内側容器が元の形状に戻らないような構造(内側容器が変形した状態のままになる構造)の二重容器に用いる場合に好適である。
【0077】
また、本発明では、前記外側容器本体の側周壁の厚さが、スクイズ側の端部に向かって漸次厚さが小さくなっていることを特徴とする。
【0078】
このように構成することによって、外側容器本体の側周壁の厚さが、スクイズ側の端部に向かって漸次厚さが小さくなっているので、スクイズ側からスクイズした際に、スクイズ側で、容器本体が撓みやすく、スクイズし易くなって、容器本体の収容部に収容された内容物を排出する効果に優れる。
【0079】
また、本発明では、前記外側容器本体の側周壁の厚さが、スクイズ側と直交する側の端部に向かって漸次厚さが小さくなっていることを特徴とする。
【0080】
このように構成することによって、外側容器本体の側周壁の厚さが、前記スクイズ側と直交する側の端部に向かって漸次厚さが小さくなっているので、スクイズ側からスクイズした際に、スクイズ側と直交する側でも、容器本体が撓みやすく、全体的にスクイズし易くなって、容器本体の収容部に収容された内容物を排出する効果に優れる。
【発明の効果】
【0081】
本発明によれば、容器の内容量を少量化できるとともに、外側容器本体の側周壁の下端が、内側容器本体の底部よりも下方に位置するように延設した延設足部を備えているので、容器自体の大きさを小さくすることなく、例えば、ラベル、印字などの情報を表示する表示スペース部分を確保できる。
【0082】
また、外側容器本体の側周壁の下端が、内側容器本体の底部よりも下方に位置するように延設した延設足部を備えているので、容器自体も自立可能であり便利である。
【0083】
また、例えば、容器を、点眼用、点鼻用に使用する場合には、ノズルやポンプの関係で、容器本体の口径の大きさが限定されている。
【0084】
この場合にも、限定された容器本体の口径の大きさで、限定された使用期間に必要な容量を確保しても、容器本体の胴部の長さが長くなってしまうことがない。
【0085】
その結果、容器の長さが長くなって、容器自体が大型化することなく、取扱い、保管などに便利である。
【0086】
さらに、内側容器本体の側周壁と外側容器本体の側周壁とが、内側容器本体の少なくとも側周壁の部分において、
相互に密着した状態で二重の積層部を形成しているので、内側容器本体の側周壁と外側容器本体の側周壁の厚さ、ならびに、内側容器本体の底部の厚さをそれぞれ小さく(薄く)することができる。
【0087】
従って、内側容器本体の側周壁と外側容器本体の側周壁の厚さを薄くできるので、視認性に優れ、容器本体の収容部内に収容された内容物の、例えば、種類や残存液量、内容物に含まれる異物などを確認することが容易である。
【0088】
また、内側容器本体の側周壁と外側容器本体の側周壁の厚さ、ならびに、内側容器本体の底部の厚さが、薄くなっているので、柔軟性に優れ、例えば、点眼容器に使用する場合、スクイズし易くなって、容器本体の収容部に収容された内容物を排出する効果に優れる。
【0089】
さらに、内側容器本体の側周壁と外側容器本体の側周壁とが、内側容器本体の少なくとも側周壁の部分において、
相互に密着した状態で二重の積層部を形成しており、しかも、外側容器本体の側周壁の下端が、内側容器本体の底部よりも下方に位置するように延設した延設足部を備えている。
【0090】
従って、例えば、特許文献5(特許第4357183号公報)に開示されるような、スクイズした際に、内側容器が元の形状に戻らないような構造(内側容器が変形した状態のままになる構造)の二重容器に用いた場合にも、スクイズした際に、内側容器本体の底部が、外側容器本体の下端より下方に突設した状態とならず、自立することができる。
【0091】
さらに、本願発明の容器を、例えば、点眼容器、点鼻容器、塗布容器などの医薬品容器に用いた場合に、内容量を少量化することができる。
【0092】
すなわち、病院で処方された医薬品について、医薬品容器の内容量を少量化することにより、短期間で消費しやすくなる。このため、患者が医薬品を使用期限内に使用することができる。
【0093】
従って、患者に対して、定期的な処方が可能になる。つまり、短期間で医薬品を消費してしまうため、再度、医薬品を処方してもらう必要があり、定期的な診察を必要とする患者に対して、必然的な通院を促す効果がある。
【0094】
さらに、本発明によれば、内側容器本体の側周壁と外側容器本体の側周壁とが、内側容器本体の少なくとも側周壁の部分において、
相互に密着した状態で二重の積層部を形成しており、外側容器本体の側周壁の下端が、内側容器本体の底部よりも下方に位置するように延設した延設足部を備える容器であって、容器の内容量を少量化した一体化された容器を簡単に製造することができ、コストを低減することができる。
【0095】
また、単一成形機内で行われる射出成形工程とブロー成形工程によって、一体成形するので、特許文献3、特許文献4に開示されるような折り曲げ・接着工程を省略することができ、複雑で煩雑な工程が不要で、コストを低減することができるとともに、異物が付着するおそれがなく、品質が低下することがない。
【発明を実施するための形態】
【0097】
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
(実施例1)
【0098】
図1(A)は、本発明の容器の正面図、
図1(B)は、
図1(A)の容器の側面図、
図1(C)は、
図1(A)の容器の上面図、
図2(A)は、
図1(C)のA−A線での断面図、
図2(B)は、
図1(C)のB−B線での断面図である。
【0099】
図1(A)〜
図2(B)において、符号10は、全体で本発明の容器を示している。
【0100】
本発明の容器10は、例えば、点眼容器、点鼻容器、塗布容器などの医薬品容器などの容器において、容器内の収容部に収容される、例えば、液状物質、流動物質、半流動物質、固形体、粉粒体などの固形物などからなる内容物の内容量を少量化するための容器である。
【0101】
図1(A)〜
図2(B)に示したように、本発明の容器10は、断面略楕円形状の内容物を収容する収容部12が形成された内側容器本体14と、内側容器本体14の漸次径が小さくなった肩部16を備えている。そして、この肩部16の中央には、図示しないキャップなどの蓋部材を脱着自在に装着するための雄ネジ18が形成された、内容物を容器10に出し入れするための口部20を備えている。
【0102】
また、内側容器本体14は、肩部16の外周端から下方に延びた側周壁22を備えており、この側周壁22の下端から、漸次半径が縮小するように下方にドーム形状に突設する傾斜底面24と、下端の平面形状の底部26が形成されている。
【0103】
一方、内側容器本体14の外周側には、内側容器本体14を取り囲むように、内側容器本体14と略断面が同形状の外側容器本体28が形成されている。また、内側容器本体14と外側容器本体28とが、口部20において一体化された構造となっている。
【0104】
さらに、外側容器本体28には、漸次径が小さくなった肩部30を備えており、この肩部30の外周端から下方に、側周壁32が形成されている。また、
図2に示したように、この側周壁32の下端32aが、内側容器本体14の底部26よりも下方に位置するように、延設足部34が延設されている。なお、この実施例では、延設足部34が、外側容器本体28の側周壁32の全周に形成されている。
【0105】
また、
図2に示したように、内側容器本体14の側周壁22と外側容器本体28の側周壁32とが、内側容器本体14の少なくとも側周壁22の部分において、
相互に密着した状態で二重の積層部36を形成している。
すなわち、この実施例では、内側容器本体14の側周壁22と外側容器本体28の側周壁32とが、肩部16、30の部分から、側周壁22の部分において、
相互に密着した状態で二重の積層部36を形成している。
なお、本明細書では、肩部16、30は、それぞれ、内側容器本体14の側周壁22と外側容器本体28の側周壁32の一部を形成している。
【0106】
なお、この実施例では、口部20には、雄ネジ18が形成されているが、雌ネジでもよく、また、例えば、いわゆる「スナップフィット式」の嵌合用の凹凸を設けるようにしてもよい。
【0107】
また、この実施例では、断面楕円形状の内側容器本体14、外側容器本体28としたが、内側容器本体14、外側容器本体28の形状は、何ら限定されるものではなく、例えば、断面円形形状、断面矩形形状、断面多角形形状とするなど適宜変更可能である。
【0108】
このように構成することによって、容器10の内容量を少量化できるとともに、外側容器本体28の側周壁32の下端32aが、内側容器本体14の底部26よりも下方に位置するように延設した延設足部34を備えているので、容器10自体の大きさを小さくすることなく、例えば、ラベル、印字などの情報を表示する表示スペース部分を確保できる。
【0109】
また、外側容器本体28の側周壁32の下端32aが、内側容器本体14の底部26よりも下方に位置するように延設した延設足部34を備えているので、容器10自体も自立可能であり便利である。
【0110】
また、例えば、容器10を、点眼用、点鼻用に使用する場合には、ノズルやポンプの関係で、容器本体の口径の大きさが限定されている。
【0111】
この場合にも、限定された容器本体の口径の大きさで、限定された使用期間に必要な容量を確保しても、容器本体の胴部の長さが長くなってしまうことがない。
【0112】
その結果、容器10の長さが長くなって、容器10自体が大型化することなく、取扱い、保管などに便利である。
【0113】
さらに、内側容器本体14の側周壁22と外側容器本体28の側周壁32とが、内側容器本体14の側周壁22の部分において、
相互に密着した状態で二重の積層部36を形成しているので、内側容器本体14の側周壁22と外側容器本体28の側周壁32の厚さ、ならびに、内側容器本体14の底部26の厚さをそれぞれ小さく(薄く)することができる。
【0114】
従って、内側容器本体14の側周壁22と外側容器本体28の側周壁32の厚さを薄くできるので、視認性に優れ、容器本体の収容部内に収容された内容物の、例えば、種類や残存液量、内容物に含まれる異物などを確認することが容易である。
【0115】
また、内側容器本体14の側周壁22と外側容器本体28の側周壁32の厚さ、ならびに、内側容器本体14の底部26の厚さが、薄くなっているので、柔軟性に優れ、例えば、点眼容器に使用する場合、
図1の矢印Cに示したように、スクイズした際に、容器本体が撓みやすく、スクイズし易くなって、容器本体の収容部に収容された内容物を排出する効果に優れる。
【0116】
また、内側容器本体14の側周壁22の下端から、漸次半径が縮小するように下方にドーム形状に突設する傾斜底面24と、下端の平面形状の底部26が形成されているので、柔軟性に優れ、スクイズし易くなって、容器本体の収容部に収容された内容物を排出する効果に優れる。
【0117】
さらに、内側容器本体14の側周壁22と外側容器本体28の側周壁32とが、内側容器本体14の少なくとも側周壁22の部分において、
相互に密着した状態で二重の積層部36を形成しており、しかも、外側容器本体28の側周壁32の下端32aが、内側容器本体14の底部26よりも下方に位置するように延設した延設足部34を備えている。
【0118】
従って、後述する実施例2に示したように、特許文献5に開示されるような、スクイズした際に、内側容器が元の形状に戻らないような構造(内側容器が変形した状態のままになる構造)の二重容器に用いた場合にも、スクイズした際に、内側容器本体14の底部26が、外側容器本体28の下端(外側容器本体28の側周壁32の下端32a)より下方に突設した状態とならず、自立することができる。
【0119】
さらに、本願発明の容器10を、例えば、点眼容器、点鼻容器、塗布容器などの医薬品容器に用いた場合に、内容量を少量化することができる。
【0120】
すなわち、病院で処方された医薬品について、医薬品容器の内容量を少量化することにより、短期間で消費しやすくなる。このため、患者が医薬品を使用期限内に使用することができる。
【0121】
従って、患者に対して、定期的な処方が可能になる。つまり、短期間で医薬品を消費してしまうため、再度、医薬品を処方してもらう必要があり、定期的な診察を必要とする患者に対して、必然的な通院を促す効果がある。
【0122】
このように構成される本願発明の容器10を製造する方法について、以下に、
図3(A)〜
図6(B)に基づいて説明する。
【0123】
図3(A)〜
図4(B)は、パリソンを成形する射出成形工程を示す概略図、
図5(A)〜
図6(B)は、ブロー成形工程を示す概略図である。
【0124】
先ず、
図3(A)に示したように、射出成形金型40を準備する。この射出成形金型40は、左右一対の相互に離接可能に構成された左金型42と右金型44とを備えている。また、これらの左金型42と右金型44とを型締めした際に形成される凹部46に、脱着自在に嵌合可能な下金型48を備えている。
【0125】
さらに、これらの左金型42と右金型44とを型締めした際に、左金型42と右金型44との間の上部に形成される凹部41に、脱着自在に嵌合可能な略円柱形状の突出部50が形成された上金型52と、容器10の口部20の雄ネジ18に対応する形状のねじ金型53とを備えている。
【0126】
図3(A)に示したように、これらの左金型42と、右金型44と、下金型48と、上金型52と、ねじ金型53を型締めする。これによって、後述するように、内側容器本体14となるべきパリソン56の内側本体部60に対応する内側本体部用間隙54aと、この内側本体部用間隙54aより拡径されるとともに、下方に延びるように形成された外側容器本体28の肩部30、側周壁32、延設足部34に対応する外側本体部用間隙54bとを備えた射出成形用間隙(キャビティー)54が形成される。
【0127】
また、
図3(A)に示したように、下金型48には、別途図示しない射出成形機に連結されたゲート48aが形成されている。
【0128】
そして、この状態で、
図3(B)に示したように、下金型48のゲート48aを介して、射出成形用間隙(キャビティー)54内に溶融樹脂を注入する。
【0129】
その後、
図4(A)に示したように、左金型42と、右金型44と、下金型48とを相互に離反する方向に移動させる。これにより、
図4(B)に示したように、上金型52には、パリソン56が形成される。
【0130】
すなわち、
図4(B)に示したように、このパリソン56は、内側容器本体14となるべき収容部形成部58を備えた内側本体部60と、外側本体部66を備えている。
この外側本体部66は、内側本体部60の側周壁62より拡径されるとともに、外側本体部66の側周壁66aの下端66bが、内側本体部60の底部60aよりも下方に位置するように延設した延設足部64を備えた、外側容器本体28となるべき外側本体部66を備えている。
【0131】
次に、このように形成されたパリソン56を、
図5(A)に示したように、ブロー成形金型70を用いてブロー成形を行う。
【0132】
すなわち、
図5(A)に示したように、ブロー成形金型70は、左右一対の相互に離接可能に構成された左金型72と、右金型74と、上金型76と、容器10の口部20の雄ネジ18に嵌合するねじ金型77とを備えている。
また、これらの左金型72と右金型74とを型締めした際に形成される凹部78に、脱着自在に嵌合可能な下金型80を備えている。
【0133】
なお、この場合、ブロー成形金型70の上金型76とねじ金型77は、
図4のパリソンを成形する射出成形工程で用いた上金型52とねじ金型53をそのまま用いるようにするのが望ましい。これにより、同じ金型を用いてブロー成形を行うことができるので、部品点数の省略、工程の簡素化、コストと大量生産に向き、時間を節約することができる。
【0134】
もちろん、いったんパリソンを、パリソンを成形する射出成形工程で用いた上金型52とねじ金型53から取り外して、ストックしておき、別のブロー成形金型70を用いてブロー成形を行うことも可能である。
【0135】
また、左金型72と右金型74には、
図5(A)に示したように、左金型72と右金型74とを型締めした際に、内側容器本体14の側周壁22に対応するブロー間隙72a、74aがそれぞれ形成されている。
【0136】
そして、
図5(B)に示したように、このように形成される上金型76と、左金型72と、右金型74と、下金型80を型締めする。そして、図示しないが、上金型76には、エアー吹き込み口が開閉可能に形成されており、このエアー吹き込み口を介して、パリソン56の口部を介して、内側本体部60の収容部形成部58内に、エアーを吹き込んでブロー成形を行う。
【0137】
この場合、
図5(B)に示したように、左金型72と下金型80とで形成されるブロー間隙72aの下方部分72bと、右金型74と下金型80とで形成されるブロー間隙74aの下方部分74bとで、延設足部34に対応する延設足部64を挟持することになる。
【0138】
これにより、ブロー成形の際に、パリソン56の射出形状を保持したままで、パリソン56の内側本体部60の側周壁62を膨らませて内側容器本体14を形成することができる。
【0139】
また、下金型80が、内側本体部60の底部60aと当接する上部当接面80aを備えている。
【0140】
これにより、
図6(A)に示したように、パリソン56の内側本体部60の側周壁62を膨らませれば、内側容器本体14が形成される。
【0141】
なお、この実施例では、下金型80が、内側本体部60の底部60aと当接する上部当接面80aを備えるようにしたが、下金型80が、内側本体部60の底部60aと当接せずに、隙間をある程度設けておき、いわゆる「延伸ブロー成形法」を用いて、ブロー成形を行うことも可能である。
【0142】
そして、ブロー成形金型70から取り出せば、
図6(B)に示したように、
図1〜
図2に示したような構造の本発明の容器10が一体的に成形される。
なお、
図6(B)では、説明の便宜上、傾斜底面24を省略して、下端の平面形状の底部26のみを図示している。
【0143】
すなわち、このようにパリソン56を成形する射出成形工程と、ブロー成形工程とを行うことによって、内容物を容器10に出し入れするための口部20と、内容物を収容する収容部12が形成された内側容器本体14と、内側容器本体14の外周側に形成され、内側容器本体14を取り囲むように形成された外側容器本体28とを備え、内側容器本体14と外側容器本体28とが、口部20において一体化された容器を得ることができる。
【0144】
また、この容器10は、内側容器本体14の側周壁22と外側容器本体28の側周壁32とが、内側容器本体14の側周壁22の部分において、
相互に密着した状態で二重の積層部36を形成しており、外側容器本体28の側周壁32の下端32aが、内側容器本体14の底部26よりも下方に位置するように延設した延設足部34を備えている。
【0145】
従って、容器10の内容量を少量化した一体化された容器10を簡単に製造することができ、コストを低減することができる。
【0146】
また、単一成形機内で行われる射出成形工程とブロー成形工程によって、一体成形するので、二次工程の組み立て工程を省略することができ、複雑で煩雑な工程が不要で、コストを低減することができるとともに、異物が付着するおそれがなく、品質が低下することがない。
【0147】
なお、この場合、本発明の容器10の材質としては、射出成形とブロー成形を行うことができる熱可塑性の樹脂であれば、特に限定されるものではなく、本発明の容器10の使用用途に応じて、適宜選択すれば良い。
【0148】
すなわち、使用する合成樹脂としては、特に、限定されるものではなく、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂などが使用可能である。また。容器10内の内容物の量を視認するためには、透明、半透明であるのが望ましいが、特に限定されるものではなく、不透明であっても構わない。
【0149】
また、本発明の容器10では、二重の積層部36において、内側容器本体14の側周壁22と外側容器本体28の側周壁32とが、分離した状態であってもよい。
【0150】
このように構成することによって、内側容器本体14の側周壁22と外側容器本体28の側周壁32とが、分離した状態であるので、内側容器本体14の側周壁22と外側容器本体28の側周壁32の厚さを薄くでき、柔軟性に優れるので、例えば、点眼容器に使用する場合、スクイズし易くなって、容器本体の収容部に収容された内容物を排出する効果に優れる。
【0151】
また、本発明の容器10では、二重の積層部36において、内側容器本体14の側周壁22と外側容器本体28の側周壁32とが、溶着した状態であってもよい。
【0152】
このように構成することによって、内側容器本体14の側周壁22と外側容器本体28の側周壁32とが、溶着した状態であるので、強度に優れるとともに、内側容器本体14の底部26が薄く、柔軟性に優れるので、例えば、点眼容器に使用する場合、スクイズし易くなって、容器本体の収容部に収容された内容物を排出する効果に優れる。
【0153】
また、本発明の容器10では、
図2(A)に示したように、内側容器本体14の厚さT1が、外側容器本体28の厚さT2より小さいのが望ましい。
【0154】
このように構成することによって、内側容器本体14の厚さT1が、外側容器本体28の厚さT2より小さい(T1<T2)ので、内側容器本体14が柔軟性に優れるので、例えば、点眼容器に使用する場合、スクイズし易くなって、容器本体の収容部に収容された内容物を排出する効果に優れる。
【0155】
しかも、内側容器本体14の厚さT1が、外側容器本体28の厚さT2より小さく、内側容器本体14が柔軟性に優れるので、例えば、特許文献5(特許第4357183号公報)に開示されるような、スクイズした際に、内側容器が元の形状に戻らないような構造(内側容器が変形した状態のままになる構造)の二重容器に用いる場合に好適である。
【0156】
また、本発明の容器10では、
図7(A)に示したように、外側容器本体28の側周壁32の厚さが、スクイズ側の端部に向かって漸次厚さが小さくなっているのが望ましい。
【0157】
このように構成することによって、外側容器本体28の側周壁32の厚さが、スクイズ側の端部に向かって漸次厚さが小さくなっているので、
図7(A)の矢印Cで示したように、スクイズ側からスクイズした際に、スクイズ側で容器本体が撓みやすく、スクイズし易くなって、容器本体の収容部に収容された内容物を排出する効果に優れる。
【0158】
また、本発明の容器10では、
図7(B)に示したように、外側容器本体28の側周壁32の厚さが、スクイズ側と直交する側の端部に向かって漸次厚さが小さくなっているのが望ましい。
【0159】
このように構成することによって、外側容器本体28の側周壁32の厚さが、スクイズ側と直交する側の端部に向かって漸次厚さが小さくなっているので、
図7(B)の矢印Cで示したように、スクイズ側からスクイズした際に、スクイズ側と直交する側でも、容器本体が撓みやすく、全体的にスクイズし易くなって、容器本体の収容部に収容された内容物を排出する効果に優れる。
【0160】
また、本発明の容器10では、
図8(A)に示したように、外側容器本体28の側周壁32の厚さが、スクイズ側の端部に向かって漸次厚さが小さくなっているとともに、外側容器本体28の側周壁32の厚さが、スクイズ側と直交する側の端部に向かって漸次厚さが小さくなっているのが望ましい。
【0161】
このように構成することによって、
図8(A)の矢印Cで示したように、スクイズ側からスクイズした際に、スクイズ側で、容器本体が撓みやすく、しかも、スクイズ側と直交する側でも、容器本体が撓みやすく、全体的にスクイズし易くなって、容器本体の収容部に収容された内容物を排出する効果に優れる。
【0162】
さらに、この実施例では、内側容器本体14の側周壁22の下端から、漸次半径が縮小するように下方にドーム形状に突設する傾斜底面24と、下端の平面形状の底部26が形成するようにしたが、
図8(B)に示したように、内側容器本体14の側周壁22の下端から、漸次半径が縮小するように上方にドーム形状に突設する傾斜底面24と、下端の平面形状の底部26が形成しても良い。
【0163】
また、内側容器本体14の底部の形状、外側容器本体28の延設足部34の形状は、特に限定されるものではなく、例えば、特許文献1(特開2016−94213号公報)の
図7〜
図15に示されているような種々の形状とすることができる。
【0164】
すなわち、その詳細は、図示しないが、例えば、特許文献1の
図7に示したように、本発明の容器10において、延設足部34が、外側容器本体28の側周壁32の一部に、複数個形成しても良い。
【0165】
また、特許文献1の
図8〜
図11に示したように、本発明の容器10において、内側容器本体14の底部26と、延設足部34との間に、複数個の補強用リブ(略三角形のトラス形状のリブ)を一定間隔置換して形成しても良い。
【0166】
さらに、特許文献1の
図12〜
図13に示したように、本発明の容器10において、内側容器本体14の底部を、下方に向かって突設するテーパー形状、または、ドーム形状に形成されてもよい。
【0167】
また、特許文献1の
図14に示したように、本発明の容器10において、内側容器本体14の底部を、上方に向かって突設したテーパー形状、または、ドーム形状に形成されてもよい。
【0168】
さらに、特許文献1の
図15に示したように、本発明の容器10において、内側容器本体14の底部を、蛇腹形状に形成しても良い。
(実施例2)
【0169】
図9(A)は、本発明の容器の別の実施例を示す
図2(B)と同様な断面図、
図9(B)は、
図9(A)の本発明の容器の使用状態を説明する概略断面図である。
【0170】
この実施例の容器10は、
図1〜
図8に示した実施例の容器10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0171】
この実施例の容器10では、
図9(A)〜
図9(B)に示したように、特許文献5(特許第4357183号公報)に開示されるような、スクイズした際に、内側容器が元の形状に戻らないような構造(内側容器が変形した状態のままになる構造)の二重容器に用いる場合に好適な実施例としている。
【0172】
すなわち、この実施例の容器10では、外側容器本体28の側周壁32の下端32aまでの長さが、
図1〜
図8に示した実施例の容器10よりも比較的長くなっている。また、これに対応して、内側容器本体14の底部26までの長さも長くなっている。
【0173】
そして、二重の積層部36において、内側容器本体14の側周壁22と外側容器本体28の側周壁32とが、分離した状態となっている。
【0174】
また、図示しないが、特許文献5の開閉弁として機能する、分与弁24(バルブフランジ24cとバルブヘッド24b)と同様な口部構造、すなわち、スクイズした際に、内側容器が元の形状に戻らないような構造(内側容器が変形した状態のままになる構造)の二重容器となっている。
【0175】
これにより、
図9(B)の矢印で示したように、スクイズした際に、内側容器本体14が元の形状に戻らないような構造(内側容器が変形した状態のままになる構造)になっている。
【0176】
従って、特許文献5に開示されるような、スクイズした際に、内側容器が元の形状に戻らないような構造(内側容器が変形した状態のままになる構造)の二重容器に用いた場合にも、スクイズした際に、内側容器本体14の底部26が、外側容器本体28の下端(外側容器本体28の側周壁32の下端32a)より下方に突設した状態とならず、自立することができる。
【0177】
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、上記実施例では、点眼容器、点鼻容器、塗布容器などの医薬品容器などの容器において、容器内の収容部に収容される、例えば、液状物質、流動物質、半流動物質、固形体、粉粒体などの固形物などからなる内容物の内容量を少量化するための容器について説明したが、これ以外でも、例えば、食品分野、工業分野など少量化が望まれる容器に適用することができる。
【0178】
また、上記実施例では、縦置き型の金型を用いて製造する方法について説明したが、いわゆる「横置き型」の金型を用いて製造することも、また、いわゆる「多数個取り」と呼ばれる金型を用いて、一度に複数の容器10を得ることもできるなど本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。