(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ガイド音声と、無線通信に関する情報を表す文字列に基づいて生成され、前記ガイド音声が有する時間長以下の時間長を有する設定音とが合成された合成音を収音する音声収音部と、
前記音声収音部が収音した前記合成音に含まれる前記ガイド音声を検出するガイド音声検出部と、
前記ガイド音声検出部が検出した前記ガイド音声に基づいて、前記合成音から前記ガイド音声と分離音とを分離する音源分離部と、
前記分離音から前記設定音を抽出する設定音抽出部と、
前記設定音を前記文字列に変換するテキスト変換部と、
を有することを特徴とする無線通信機器。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
本実施形態に係る無線通信システム100は、車載装置1(第1無線通信機器)と、携帯端末3(第2無線通信機器)とを備える。車載装置1、及び、携帯端末3は、それぞれ、Bluetoothの規格に従って通信する機能を有しており、これら装置間でペアリングが完了した後は、Bluetoothの規格に従って通信可能である。
【0016】
まず、
図1を参照して、本発明の実施形態に係る無線通信システム100が備える車載装置1の詳細な構成について説明する。
【0017】
図1は、無線通信システム100が備える車載装置1の機能ブロック図である。
車載装置1は、車両に搭載された装置である。車載装置1は、車両の現在位置を検出する自車位置検出を行う機能、地図上に車両の現在位置を表示する車両位置表示を行う機能、目的地までの経路を探索する経路探索を行う機能、及び、地図を表示して、地図上に目的地までの経路を表示し目的地までの経路を案内する経路案内を行う機能を備えたいわゆるカーナビゲーションである。
【0018】
図1に示すように、車載装置1は、車載装置制御部10と、操作部11と、車載装置タッチパネル13と、車載装置無線通信部15と、音声出力部17(出力部)と、GPSユニット20と、相対方位検出ユニット18と、車載装置記憶部14とを有する。
【0019】
車載装置制御部10は、CPUや、ROM、RAM、ASIC、信号処理回路等を備え、車載装置1の各部を制御する。車載装置制御部10は、例えばCPUが、ROMに記憶されたプログラムをRAMに読み出して処理を実行し、また例えばASICに実装された機能により処理を実行し、また例えば信号処理回路で信号処理を行って処理を実行する等、ハードウェア及びソフトウェアにより処理を実行する。車載装置制御部10は、機能ブロックとして、設定音生成部10aを備える。設定音生成部10aについては、後述する。
【0020】
操作部11は、車載装置1の筐体に設けられた操作ボタンを有し、ユーザーによる操作ボタンに対する操作を検出し、検出した操作に対応する信号を車載装置制御部10に出力する。車載装置制御部10は、操作部11から入力された操作信号に基づいて、操作ボタンに対する操作に対応する処理を実行する。
操作部11は、操作ボタンとして、少なくとも、機器登録画面表示ボタン11aを有する。機器登録画面表示ボタン11aがユーザーにより操作された場合の車載装置制御部10の処理については後述する。
【0021】
車載装置タッチパネル13は、液晶表示パネルや、有機ELパネル等の表示パネルを備え、車載装置制御部10の制御で、表示パネルに画像を表示する。
また、車載装置タッチパネル13は、表示パネルに重ねて配置されたタッチセンサーを備え、ユーザーによる車載装置タッチパネル13に対する操作を検出し、検出した操作に対応する信号を車載装置制御部10に出力する。車載装置制御部10は、車載装置タッチパネル13からの入力に基づいて、ユーザーによる車載装置タッチパネル13に対する操作に対応する処理を実行する。
【0022】
車載装置無線通信部15は、リンクマネージャーや、リンクコントローラー、高周波回路、アンテナ等を含む無線通信モジュール備え、車載装置制御部10の制御で、外部の装置とBluetoothに従って無線通信する。
【0023】
音声出力部17は、音声信号合成回路や、D/Aコンバーター、アンプ回路、スピーカー等を備え、車載装置制御部10の制御で、車載装置制御部10から入力された音声信号をD/Aコンバーターによりデジタル/アナログ変換し、アンプ回路により増幅して、図示しないスピーカーから音声として出力する。
特に、音声出力部17は、車載装置制御部10から、異なる複数の音声信号が入力された場合、音声信号合成回路において複数の音声信号を合成して、D/Aコンバーターに出力し、複数の音声信号に基づく音声が合成された状態で音声を出力する。
【0024】
GPSユニット20は、図示しないGPSアンテナを介してGPS衛星からのGPS電波を受信し、GPS電波に重畳されたGPS信号から、車両の現在地と、車両の進行方向とを算出する。GPSユニット20は、算出した車両の現在地を示す情報、及び、算出した車両の進行方向を示す情報を車載装置制御部10に出力する。
【0025】
相対方位検出ユニット18は、ジャイロセンサと、加速度センサとを備える。ジャイロセンサは、例えば振動ジャイロにより構成され、車両の相対的な方位(例えば、ヨー軸方向の旋回量)を検出する。加速度センサは、車両に作用する加速度(例えば、進行方向に対する車両の傾き)を検出する。相対方位検出ユニット18は、検出した車両の相対的な方位を示す情報、及び、検出した車両に作用する加速度を示す情報を車載装置制御部10に出力する。
【0026】
車載装置記憶部14は、不揮発性メモリーを備え、各種データを記憶する。車載装置記憶部14は、車載装置側対応音情報記憶部141と、マスター側通信情報記憶部142と、ガイド音声記憶部143と、を有する。
【0027】
なお、以下の説明では、16進数で数字を表す場合、「0x1」や、「0xf」のように、16進数の数字の前に「0x」を付けて表し、10進数で数字を表す場合と区別する。また、16進数で表された数字のことを、特に、「16進数数字」という。特に、「0x0」〜「0xf」の16個の16進数数字について、「基準16進数数字」という。
また、以下の説明では、音名を、英・米式表記で表すものとする。また、音名として、便宜的に、「低C」、「低D」、「低E」、「低F」、「低G」、「低A」、「低B」、「中C」、「中D」、「中E」、「中F」、「中G」、「中A」、「中B」、「高C」、「高D」、「高E」、「高F」、「高G」、「高A」、「高B」があるものとする。それぞれの音の高さと、MIDI(登録商標)ノート番号との対応関係は以下である。
「低C」→MIDIノート番号:48。「低D」→MIDIノート番号:50。「低E」→MIDIノート番号:52。「低F」→MIDIノート番号:53。「低G」→MIDIノート番号:55。「低A」→MIDIノート番号:57。「低B」→MIDIノート番号:59。「中C」→MIDIノート番号:60。「中D」→MIDIノート番号:62。「中E」→MIDIノート番号:64。「中F」→MIDIノート番号:65。「中G」→MIDIノート番号:67。「中A」→MIDIノート番号:69。「中B」→MIDIノート番号:70。「高C」→MIDIノート番号:72。「高D」→MIDIノート番号:74。「高E」→MIDIノート番号:76。「高F」→MIDIノート番号:77。「高G」→MIDIノート番号:79。「高A」→MIDIノート番号:81。「高B」→MIDIノート番号:83。
【0028】
車載装置側対応音情報記憶部141は、車載装置側対応音テーブル141aを記憶する。
図2は、車載装置側対応音テーブル141aの内容を説明に適した態様で模式的に示す図である。
ここで、本実施形態では、事前に、基準16進数数字のそれぞれ(「0x0」〜「0xf」のそれぞれ。)について、音名のいずれかが割り振られる。基準16進数数字のそれぞれに割り振られる音名は、それぞれ異なるものとされる。そして、対応音テーブルは、基準16進数数字のそれぞれと、基準16進数数字のそれぞれに割り振られた音名との対応関係を管理するテーブルである。
図2に示すように、本実施形態では、例えば、16進数数字「0x0」に対しては、音名「低C」が割り振られ、また例えば、16進数数字「0x1」に対しては、音名「低D」が割り振られる。
車載装置側対応音テーブル141aの使用のされ方については、後述する。
【0029】
マスター側通信情報記憶部142は、車載装置1と携帯端末3との間でBluetoothに対応するペアリングを行う際に用いられる情報であるマスター側通信情報を記憶する。本実施形態では、マスター側通信情報は、少なくとも、Bluetoothの規格に従ってペアリングを行う際に、マスターとしての車載装置1の識別に利用する識別情報(以下、「車載装置識別情報」という。)と、ペアリングに使用する暗証情報(パスキー、パスワード、パスコードと呼ばれる場合もある。)と、を少なくとも含む。車載装置識別情報は、機器識別情報に相当する。
【0030】
ガイド音声記憶部143は、ガイド音声の音声ファイル(以下、「ガイド音声ファイル」という。)を記憶する。ガイド音声については、後述する。
【0031】
また、車載装置記憶部14は、地図データ14aを記憶する。
地図データ14aは、道路の形状を地図に描画する際に用いる道路画像データや、地形等の背景を地図に描画する際に用いる背景画像データ、行政区画を示す文字列や、交差点名を示す文字列、道路名を示す文字列等の文字列を地図に描画する際に用いる文字列画像データ等の地図の表示に用いる画像データを備える。また、地図データ14aは、交差点等の道路網における結線点に対応するノードに関するノード情報や、ノードとノードとの間に形成される道路に対応するリンクに関するリンク情報等の経路の探索、及び、経路の案内に用いる経路情報を含む。
【0032】
上述したように、車載装置1は、車両の現在位置を検出する自車位置検出を行う機能、地図上に車両の現在位置を表示する車両位置表示を行う機能、目的地までの経路を探索する経路探索を行う機能、及び、地図を表示して、地図上に目的地までの経路を表示し目的地までの経路を案内する経路案内を行う機能を備える。自車位置検出に際し、車載装置制御部10は、GPSユニット20及び相対方位検出ユニット18からの入力、及び、地図データ14aに基づいて、車両の現在位置を検出する。なお、車両の現在位置を検出する方法はどのような方法であってもよく、また、検出に際し、車速を示す情報等の本実施形態で例示する情報以外の情報を用いてもよい。また、車両位置表示に際し、車載装置制御部10は、地図データ14aに基づいて、検出した現在位置を中心とした所定のスケールの地図を車載装置タッチパネル13に表示すると共に、検出した車両の現在位置を示すマークを地図に表示する。また、経路探索に際し、車載装置制御部10は、地図データ14aに基づいて、検出した現在位置から、ユーザーに設定された目的地に至る経路を探索する。また、経路案内に際し、車載装置制御部10は、目的地までの経路を地図上に表示すると共に、検出した車両の現在位置を地図上に表示し、目的地に至るまでの経路を案内する。
【0033】
図3は、無線通信システム100が備える携帯端末3の機能ブロック図である。
携帯端末3は、車載装置1が搭載された車両に搭乗するユーザーが所有する携帯型の端末である。携帯端末3は、例えば、スマートフォンであり、また例えば、タブレット型のコンピューターである。
【0034】
図3に示すように、携帯端末3は、携帯端末制御部30と、携帯端末タッチパネル31と、音声収音部32と、携帯端末記憶部33と、携帯端末無線通信部34と、携帯端末ネットワーク通信部35とを有する。
【0035】
携帯端末制御部30は、CPUや、ROM、RAM、ASIC、信号処理回路等を備え、携帯端末3の各部を制御する。携帯端末制御部30は、例えばCPUが、ROMに記憶されたプログラムをRAMに読み出して処理を実行し、また例えばASICに実装された機能により処理を実行し、また例えば信号処理回路で信号処理を行って処理を実行する等、ハードウェア及びソフトウェアにより処理を実行する。携帯端末制御部30は、機能ブロックとして、ガイド音声検出部301と、音源分離部302と、設定音抽出部303と、テキスト変換部304とを備える。これら機能ブロックについては、後述する。
【0036】
携帯端末タッチパネル31は、液晶表示パネルや、有機ELパネル等の表示パネルを備え、携帯端末制御部30の制御で、表示パネルに画像を表示する。
また、携帯端末タッチパネル31は、表示パネルに重ねて配置されたタッチセンサーを備え、ユーザーによる携帯端末タッチパネル31に対する操作を検出し、携帯端末制御部30に出力する。携帯端末制御部30は、携帯端末タッチパネル31からの入力に基づいて、ユーザーによる携帯端末タッチパネル31に対する操作に対応する処理を実行する。
【0037】
音声収音部32は、マイク(不図示)と接続され、マイクによって収音された音声に基づく信号に対して必要な信号処理を行いアナログ/デジタル変換して音声データを生成し、携帯端末制御部30に出力する。
【0038】
携帯端末記憶部33は、不揮発性のメモリーを備え、各種データを記憶する。
携帯端末記憶部33は、専用アプリケーションAPを記憶する。専用アプリケーションAPは、車載装置1と携帯端末3との間でのペアリングに関する処理(後述)を実行する機能を有するアプリケーションである。専用アプリケーションAPは、例えば、車載装置1を製造する企業が提供するアプリケーションであり、ユーザーにより、所定の手段で、携帯端末3にインストールされる。携帯端末記憶部33には、専用アプリケーションAPが使用可能な記憶領域が形成される。
【0039】
携帯端末記憶部33は、携帯端末側対応音情報記憶部331を有する。
携帯端末側対応音情報記憶部331は、上述した専用アプリケーションAPが使用可能な記憶領域で、携帯端末側対応音テーブル331aを記憶する。
携帯端末側対応音テーブル331aは、上述した車載装置側対応音テーブル141aの内容と完全に同一の内容のテーブルである。すなわち、車載装置1において管理される基準16進数数字と音名との対応関係と、携帯端末3において管理される基準16進数数字と音名との対応関係とは、同一である。
【0040】
携帯端末無線通信部34は、リンクマネージャーや、リンクコントローラー、高周波回路、アンテナ等を含む無線通信モジュール備え、携帯端末制御部30の制御で、外部の装置とBluetoothに従って無線通信する。
【0041】
携帯端末ネットワーク通信部35は、携帯端末制御部30の制御で、電話網や、インターネット、その他のネットワークを含んで構成されるグローバルネットワークGNと接続する外部の装置と、所定の通信規格に従って通信する。所定の通信規格は、例えば、HTTPであり、また例えば、WebSocketである。
【0042】
ところで、車載装置1は、グローバルネットワークGNに、直接、アクセスする機能を有していない。これを踏まえ、車載装置1は、グローバルネットワークGNにアクセスする場合、携帯端末3を用いてデザリングする。すなわち、車載装置1は、携帯端末3との間でBluetoothに従って通信リンクを確立し、携帯端末3との間でBluetoothに従って通信可能な状態を確立し、携帯端末3を介してグローバルネットワークGNにアクセスする。例えば、車載装置1は、携帯端末3を介してグローバルネットワークGNにアクセスし、所定のサーバーと通信して、地図データ14aの更新用のデータを取得し、取得したデータに基づいて地図データ14aを更新する。
ここで、車載装置1と携帯端末3との間でBluetoothに従って通信可能な状態を確立するためには、これら装置の間で、事前に、ペアリングが行われる必要がある。
従来、車載装置1と携帯端末3との間でペアリングを行う場合、ユーザーが、携帯端末3に表示された所定のユーザーインターフェースに、ペアリングに必要な情報を入力する必要があった。当該作業は煩雑であり、ユーザーの利便性に課題があった。
以上を踏まえ、ペアリングに際し、車載装置1と携帯端末3とは、以下の処理を実行し、ユーザーの利便性を向上する。
【0043】
図4は、ペアリングを行うときの車載装置1、及び、携帯端末3の動作を示すフローチャートである。
図4において、フローチャートFAは、車載装置1の動作を示し、フローチャートFBは、携帯端末3の動作を示す。
ペアリングに際し、まず、ユーザーは、携帯端末3の携帯端末タッチパネル31に対して所定の操作を行って、専用アプリケーションAPを起動する(ステップS1)。
なお、フローチャートFBの処理を、携帯端末制御部30は、ステップS1でユーザーにより起動された専用アプリケーションAPの機能により実行する。
【0044】
図4のフローチャートFBに示すように、専用アプリケーションAPの起動に応じて、携帯端末制御部30は、ペアリング開始通知画面G1を携帯端末タッチパネル31に表示する(ステップSB1)。
【0045】
図5は、ペアリング開始通知画面G1を示す図である。
図5に示すように、ペアリング開始通知画面G1には、ペアリング(車載装置1への携帯端末3の登録。)を開始することを示す情報、及び、車載装置1の機器登録画面G2(
図6参照。後述。)に対して操作を行うべきことを示す情報が表示される。ユーザーは、ペアリング開始通知画面G1を参照することにより、ペアリングが開始されること、及び、車載装置1の機器登録画面G2に対して操作を行う必要があることについて的確に認識できる。
【0046】
次いで、携帯端末制御部30は、携帯端末3の周囲の音の録音を開始する(ステップSB2)。詳述すると、携帯端末制御部30は、音声収音部32を制御して、携帯端末3の周囲の音声の収音を開始する。上述したように、音声収音部32は、マイクによって収音された音声に基づく音声データを生成し、携帯端末制御部30に出力する。携帯端末制御部30は、音声の収音の開始に応じて音声収音部32から入力される音声データを、携帯端末記憶部33に累積的に記憶する。以下、携帯端末記憶部33に累積的に記憶される音声データの集合を、「録音データ」と表現する。
【0047】
ペアリング開始通知画面G1を参照したユーザーは、車載装置1の機器登録画面表示ボタン11aを操作する(ステップS2)。
【0048】
図4のフローチャートFAに示すように、機器登録画面表示ボタン11aが操作されたことを検出した場合、車載装置制御部10は、車載装置タッチパネル13に機器登録開始画面G2を表示する(ステップSA1)。
【0049】
図6は、機器登録開始画面G2を示す図である。
図6に示すように、機器登録開始画面G2は、タッチ操作可能な開始ボタン13aを有する。また、機器登録開始画面G2には、開始ボタン13aがタッチ操作された場合、ペアリング(車載装置1への携帯端末3の登録。)が開始されることを示す情報、所定期間(本例では、30秒間。)、車載装置1から音が出力されることを示す情報、及び、音の出力が停止するまで、ユーザーが静かにすべきことを示す情報が表示される。
ユーザーは、機器登録開始画面G2を参照することにより、ペアリングを開始するために開始ボタン13aを操作すべきこと、開始ボタン13aの操作に応じて、所定期間、音が出力されること、及び、音の出力が停止するまで静かに待機すべきことを的確に認識できる。
【0050】
機器登録開始画面G2を参照したユーザーは、ペアリングを開始する場合、当該画面の開始ボタン13aを操作する(ステップS3)。
【0051】
開始ボタン13aが操作されたことを検出した場合、車載装置制御部10の設定音生成部10aは、設定音生成処理を実行する(ステップSA2)。以下、設定音生成処理について、詳述する。
【0052】
図7のフローチャートFCは、設定音生成処理の詳細を示すフローチャートである。
図7のフローチャートFCに示すように、設定音生成処理において、設定音生成部10aは、マスター側通信情報記憶部142が記憶するマスター側通信情報を取得する(ステップSC1)。上述したように、マスター側通信情報は、ペアリングに用いられる車載装置識別情報、及び、暗証情報を含む。
【0053】
次いで、車載装置制御部10は、ステップSC1で取得した車載装置識別情報、及び、暗証情報のそれぞれを、事前に登録された暗号化鍵により暗号化する(ステップSC2)。ステップSC2で車載装置制御部10が用いる暗号化鍵は、携帯端末3に登録された復号化鍵に対応しており、車載装置1に係る暗号化鍵で暗号化したデータは、携帯端末3に係る復号化鍵で復号することができる。
以下、暗号化された車載装置識別情報を「暗号化識別情報」といい、暗号化された暗証情報を「暗号化暗証情報」という。
ここで、暗号化識別情報についてより詳細に説明する。
【0054】
図8は、暗号化識別情報の説明に用いる図である。なお、
図8は、以下の設定音生成処理の説明にも用いる。
ステップSC2における暗号化前の車載装置識別情報が、文字列「123abc」であったとする。本実施形態では、「文字」は、ASCIIコードによって表される文字である。従って、車載装置識別情報の文字列を構成する文字のそれぞれは8ビットのASCIIコードによって表されると共に、車載装置識別情報の文字列はASCIIコードの組み合わせからなる所定長のビット列によって表される。以下、車載装置識別情報を表すビット列を、便宜的に「識別情報ビット列」という。
図8では、車載装置識別情報が、文字列「123abc」である場合の識別情報ビット列を示している。
ステップSC2において、車載装置制御部10は、識別情報ビット列に対して、暗号化鍵を用いた暗号化を施し、新たにビット列を生成する。新たに生成されたビット列が、暗号化識別情報に相当する。以下、暗号化識別情報を表すビット列を、便宜的に「暗号化識別情報ビット列」という。
図8では、暗号化識別情報ビット列の一例を示している。
【0055】
次いで、設定音生成部10aは、ステップSC2で生成した暗号化識別情報(暗号化識別情報ビット列)について、先頭から順番に4ビットずつに区分けする(ステップSC3)。例えば、ステップSC2で生成した暗号化識別情報ビット列が、
図8で例示した暗号化識別情報ビット列であるとすると、設定音生成部10aは、1ビット目〜4ビット目のビット列「1100」、5ビット目〜8ビット目のビット列「1000」、9ビット目〜12ビット目のビット列「1110」、13ビット目〜16ビット目のビット列「0110」というように、先頭から順番に4ビットずつに区分けする。区分けした4ビットのビット列は、それぞれ、基準16進数数字に変換可能である。
【0056】
次いで、設定音生成部10aは、区分けした4ビットのビット列のそれぞれを、基準16進数数字に変換する(ステップSC4)。ステップSC4の処理対象が
図8で例示した暗号化識別情報ビット列の場合、設定音生成部10aは、1ビット目〜4ビット目のビット列「1100」について基準16進数数字「0xc」に変換し、5ビット目〜8ビット目のビット列「1000」について基準16進数数字「0x8」に変換し、9ビット目〜12ビット目のビット列「1110」について基準16進数数字「0xe」に変換し、13ビット目〜16ビット目のビット列「0110」について基準16進数数字「0x6」に変換する。
以下、区分けされた4ビットのビット列のそれぞれを基準16進数数字に変換したものを、「変換後識別情報」という。変換後識別情報は、暗号化識別情報列を、16進数で表した情報に相当する。
【0057】
次いで、設定音生成部10aは、車載装置側対応音テーブル141aを参照し、変換後識別情報を構成する基準16進数数字のそれぞれを音名に変換する(ステップSC5)。ステップSC5において、設定音生成部10aは、変換後識別情報を構成する基準16進数数字のそれぞれについて、車載装置側対応音テーブル141aにおいて基準16進数数字と対応付けられた音名に変換する。ステップSC5の処理対象が
図8で例示した変換後識別情報の場合、設定音生成部10aは、基準16進数数字「0xc」について音名「中A」に変換し、基準16進数数字「0x8」について音名「中D」に変換し、基準16進数数字「0xe」について音名「高C」に変換し、基準16進数数字「0x6」について音名「低B」に変換する。
以下、変換後識別情報のそれぞれの基準16進数数字を、音名に変換したものを、「音名識別情報」という。
【0058】
次いで、設定音生成部10aは、ステップSC6〜ステップSC8の処理を実行する。ステップSC6〜ステップSC8の処理は、ステップSC3〜ステップSC5の処理に準じた処理であるため、簡潔に説明する。
ステップSC6において、設定音生成部10aは、暗号化暗証情報のビット列を、先頭から順番に4ビットずつに区分けする。
ステップSC7において、設定音生成部10aは、区分けした4ビットのビット列のそれぞれを、基準16進数数字に変換する。
ステップSC8において、設定音生成部10aは、車載装置側対応音テーブル141aを参照し、ステップSC7で変換された基準16進数数字のそれぞれを音名に変換する。
以下、ステップSC8において、基準16進数数字を、音名に変換したものを、「音名暗証情報」という。
【0059】
次いで、設定音生成部10aは、設定音開始情報と、音名識別情報と、区切情報と、音名暗証情報と、設定音終了情報とを組み合わせた設定音情報を生成する(ステップSC9)。
設定音開始情報は、音名のうち、基準16進数に割り振られていない1又は複数の音名からなる情報であって、区切情報、及び、設定音終了情報のいずれとも異なる音名の組み合わせ(便宜的に、1つの音名も「音名の組み合わせ」と表現する。)の情報である。
区切情報は、音名のうち、基準16進数に割り振られていない1又は複数の音名からなる情報であって、設定音開始情報、及び、設定音終了情報のいずれとも異なる音名の組み合わせの情報である。
設定音終了情報は、音名のうち、基準16進数に割り振られていない1又は複数の音名からなる情報であって、設定音開始情報、及び、区切情報のいずれとも異なる音名の組み合わせの情報である。
例えば、設定音開始情報は音名「高E」からなる情報であり、区切情報は音名「高F」からなる情報であり、設定音終了情報は音名「高G」からなる情報である。
設定音情報は、設定音開始情報→音名識別情報→区切情報→音名暗証情報→設定音終了情報の順番で、各情報が組み合わされる。
【0060】
次いで、設定音生成部10aは、設定音情報を構成する音名の個数を取得する(ステップSC10)。設定音情報を構成する音名の個数は、設定音開始情報を構成する音名の個数と、音名識別情報を構成する音名の個数と、区切情報を構成する音名の個数と、音名暗証情報を構成する音名の個数と、設定音終了情報を構成する音名の個数との合計である。
次いで、設定音生成部10aは、ガイド音声時間長を取得する(ステップSC11)。ガイド音声時間長は、ガイド音声記憶部143が記憶するガイド音声ファイルに基づいてガイド音声(後述)を音声出力した場合に、音声出力を開始してから、音声出力が終了するまでに要する時間の長さから、予め定められたマージンを除いた時間の長さである。ガイド音声時間長は、事前に登録される。
【0061】
次いで、設定音生成部10aは、ステップSC11で取得したガイド音声時間長を、ステップSC10で取得した設定音情報を構成する音名の個数で除算し、当該除算によって算出される値(以下、「単音時間長」という。)を取得する。(ステップSC12)。
次いで、設定音生成部10aは、ステップSC9で生成した設定音情報と、ステップSC12で取得した単音時間長とに基づいて、設定音音声ファイルを生成する(ステップSC13)。以下、ステップSC13の処理について詳述する。
【0062】
設定音音声ファイルは、「設定音情報を構成する音名に対応する音のそれぞれが、単音時間長ずつ、順番に、連続する音声」(以下、「設定音」という。)の音声ファイルである。例えば、設定音情報が、音名「低C」、音名「低D」、音名「低E」の組み合わせにより構成される情報の場合、設定音は、以下の音声である。すなわち、設定音は、単音時間長の音名「低C」に対応する音、単音時間長の音名「低D」に対応する音、及び、単音時間長の音名「低E」に対応する音が、この順番で連続する音声である。
また、本実施形態では、設定音の音色は、ピアノ音である。設定音をピアノ音とすることにより、ガイド音声と設定音とが合成された合成音(後述)について、人間の声のバックグラウンドでピアノ音が流れた状態となり、合成音を聴取するユーザーが違和感を抱くことを抑制できる。なお、設定音の音色は、ピアノ音に限らず、ブザー音、チャイム音、シンセサイザーなどの電子音、または人間の音声等であってもよく、ユーザーが設定音をどの音色にするかについて設定可能な構成でもよい。
ここで、車載装置1には、音名の組み合わせからなる情報(設定音情報に相当。)、及び、各音名に対応する音の時間長を示す情報(単音時間長に相当。)に基づいて、各音名に対応する音が時間長ずつ順番に連続する音声の音声ファイルを生成して出力する機能を有するモジュールが実装される。ステップSC13において、設定音生成部10aは、当該モジュールの機能により、設定音音声ファイルを生成する。
ステップSC13の処理後、設定音生成部10aは、設定音生成処理を終了する。
【0063】
図4のフローチャートFAに示すように、設定音生成部10aによる設定音生成処理が完了した後、車載装置制御部10は、合成音の音声出力を実行する(ステップSA3)。以下、ステップSA3の処理について詳述する。
合成音とは、ガイド音声と、設定音とが合成された音声である。ガイド音声とは、ペアリングに関する処理を実行中であることを報知する音声である。本実施形態では、ガイド音声は、「現在、ペアリングを実行しています。しばらくお待ちください。」という文言を、人間の声により出力する音声である。ガイド音声は、車載装置1、及び、携帯端末3がペアリングに関する処理を実行中であることをユーザーが認識可能な音声であればよい。ユーザーにガイド音声を聴取させることにより、車載装置1、及び、携帯端末3がペアリングに関する処理を実行中であることをユーザーに認識させることができる。これにより、例えば、ユーザーが、合成音の出力中に、携帯端末3において専用アプリケーションAPの起動を停止したり、車載装置1の電源を切ったりする等の、ペアリングの失敗の要因となるような操作を行うことを抑制できる。
【0064】
ステップSA3において、車載装置制御部10は、ガイド音声記憶部143が記憶するガイド音声ファイルに基づく音声信号と、設定音生成部10aが生成した設定音音声ファイルに基づく音声信号とを、並行して、音声出力部17に出力することにより、ガイド音声と設定音とが合成された合成音を音声出力する。
その際、車載装置制御部10は、ガイド音声に設定音が含まれた状態となるように、ガイド音声ファイルに基づく音声信号の出力を開始するタイミングに対する、設定音音声ファイルに基づく音声信号の出力を開始するタイミングを調整する。ガイド音に設定音が含まれた状態とは、ガイド音の音声出力が開始されるタイミングより後に設定音の音声出力が開始されるタイミングが到来し、かつ、設定音の音声出力が終了するタイミングより後にガイド音の音声出力が終了するタイミングが到来することを意味する。車載装置制御部10は、ガイド音声時間長と、設定音の時間長との関係を踏まえて、ガイド音声ファイルに基づく音声信号の出力を開始するタイミングに対する、設定音音声ファイルに基づく音声信号の出力を開始するタイミングを調整する。設定音の時間長とは、設定音音声ファイルに基づいて、設定音を音声出力した場合に、音声出力を開始してから、音声出力が終了するまでに要する時間の長さのことである。
なお、ガイド音声時間長が設定音の時間長と同じとなるように、設定音を構成する音名の単位時間長が設定されてもよい。この場合、ガイド音に設定音が含まれた状態においては、ガイド音の音声出力が開始されるタイミングで設定音の音声出力が開始されるタイミングが到来し、かつ、設定音の音声出力が終了するタイミングでガイド音の音声出力が終了するタイミングが到来する。
【0065】
合成音の音声出力が終了した後、車載装置制御部10は、合成音の音声出力が「3回」行われたか否かを判別する(ステップSA4)。
合成音の音声出力が「3回」行われていない場合(ステップSA4:NO)、車載装置制御部10は、処理手順をステップSA3へ戻し、合成音の音声出力を実行する。
一方、合成音の音声出力が「3回」行われた場合(ステップSA4:YES)、車載装置制御部10は、処理手順をステップSA5へ移行する。
このように、本実施形態では、車載装置制御部10は、合成音の音声出力を連続して「3回」繰り返して実行する。また、各合成音は、1つのガイド音声に、1つの設定音が合成された音声である。
【0066】
ステップSA5において、車載装置制御部10は、車載装置無線通信部15を制御して、携帯端末3から検索信号を受信したか否かを監視する。検索信号については、後述する。
【0067】
図4のフローチャートFBに示すように、ステップSB2で携帯端末3の周囲の音の録音を開始した後、携帯端末制御部30のガイド音声検出部301は、以下の処理を実行する(ステップSB3)。すなわち、ガイド音声検出部301は、随時、携帯端末記憶部33に累積的に記憶される録音データを分析し、録音データに記録される音声に「3回」分のガイド音声が含まれた状態となったか否かを監視する。例えば、ガイド音声検出部301は、以下の方法でステップSB3の処理を実行する。すなわち、専用アプリケーションAPには、ガイド音声の音声波形の特徴点を示す情報が登録される。携帯端末制御部30は、録音データに記録される音声の音声波形を分析し、ガイド音声の音声波形の特徴点とのパターンマッチングにより、録音データに記録される音声にガイド音声が含まれるか否かを、随時、監視する。そして、携帯端末制御部30は、録音データに記録される音声に「3回」分のガイド音声が含まれた状態となったことを検出した場合、ステップSB3において、録音データに記録される音声に「3回」分のガイド音声が含まれた状態となったと判別する。なお、録音データに記録される音声に、ガイド音声が含まれるか否かを判別する方法は、上記で例示した方法に限らず、既存の技術を用いたどのような方法であってもよい。
【0068】
ステップSB3において、録音データに記録される音声に「3回」分のガイド音声が含まれた状態とならなかったと判別した場合(ステップSB3:NO)、ガイド音声検出部301は、処理手順をステップSB3に戻し、録音データに記録される音声に「3回」分のガイド音声が含まれた状態となったか否か判別する。
ステップSB3において、録音データに記録される音声に「3回」分のガイド音声が含まれた状態となったと判別した場合(ステップSB3:YES)、ガイド音声検出部301は、録音データから、「3回」分のガイド音声に対応するデータ(以下、「合成音データ」という。)を抽出する(ステップSB4)。合成音データは、車載装置1が連続して「3回」音声出力する合成音(ガイド音声と設定音とが合成された音声。)を含む音声が録音されて生成される音声データである。合成音データに記録された音声には、合成音のほか、環境音が含まれる可能性がある。
次いで、ガイド音声検出部301は、抽出した合成音データを、1回目のガイド音声に対応するデータ(以下、「第1合成音データ」という。)と、2回目のガイド音声に対応するデータ(以下、「第2合成音データ」という。)と、3回目のガイド音声に対応するデータ(以下、「第3合成音データ」という。)との3つのデータに分割し、それぞれのデータを、音源分離部302に出力する(ステップSB5)。
【0069】
ここで、第1合成音データ、第2合成音データ、及び、第3合成音データは、それぞれ、1つの設定音情報に対応する音声が記録された音声データである。上述したように、車載装置1は、ペアリングに際し、ガイド音声と、設定音とを合成した合成音を、「3回」、音声出力する。そして、ガイド音声と設定音とは、1対1の関係にあり、1つのガイド音声に、1つの設定音が含まれた状態である。設定音抽出部303は、ガイド音声と設定音とが1対1の関係にあり、ガイド音声に設定音が含まれた状態であることを好適に活用して、第1合成音データ、第2合成音データ、及び、第3合成音データについて、1つの設定音情報に対応する音声が記録された状態で分割することができる。これにより、第1合成音データ、第2合成音データ、及び、第3合成音データを用いた以下の処理を、これらデータのそれぞれに、1つの設定音情報に対応する音声が記録されていることが担保された状態で、的確に行うことができる。
【0070】
次いで、携帯端末制御部30の音源分離部302は、以下の処理を実行する(ステップSB6)。すなわち、ステップSB6において、音源分離部302は、第1合成音データに基づいて、第1合成音データに記録された音声からガイド音声の音成分を抽出することによって、ガイド音声の音成分と、ガイド音声を除いた音声(以下、「第1分離音」という。)の音成分とに分離する。次いで、音源分離部302は、分離した第1分離音の音成分に基づいて、第1分離音が記録された音声データ(以下、「第1分離音音声データ」という。)を生成する。音源分離部302は、例えば、ブラインド音源分離処理を用いて、第1合成音データに記録された音声からガイド音声の音成分を抽出する。
同様にステップSB6において、音源分離部302は、第2合成音データに記録された音声を、ガイド音声の音成分と、ガイド音声を除いた音声(以下、「第2分離音」という。)の音成分とに分離する。次いで、音源分離部302は、分離した第2分離音の音成分に基づいて、第2分離音が記録された音声データ(以下、「第2分離音音声データ」という。)を生成する。
また同様にステップSB6において、音源分離部302は、第3合成音データに記録された音声を、ガイド音声の音成分と、ガイド音声を除いた音声(以下、「第3分離音」という。)の音成分とに分離する。次いで、音源分離部302は、分離した第3分離音の音成分に基づいて、第3分離音が記録された音声データ(以下、「第3分離音音声データ」という。)を生成する。
第1分離音、第2分離音、及び、第3分離音は、それぞれ、設定音を含む音声である。以下、第1分離音、第2分離音、及び、第3分離音を区別しない場合「分離音」と表現する。
ステップSB6において、音源分離部302は、第1分離音音声データ、第2分離音音声データ、及び、第3分離音音声データのそれぞれを、設定音抽出部303に出力する。
【0071】
次いで、携帯端末制御部30の設定音抽出部303は、以下の処理を実行する(ステップSB7)。すなわち、ステップSB7において、設定音抽出部303は、第1分離音音声データに記録された音声から、設定音(以下、「第1設定音」という。)の音成分を分離する。次いで、設定音抽出部303は、分離した第1設定音の音成分に基づいて、第1設定音が記録された音声データ(以下、「第1設定音音声データ」という。)を生成する。設定音抽出部303は、例えば、櫛側フィルタを用いたフィルタリング処理により、第1分離音音声データに記録された音声から、第1設定音の音成分を分離する。
同様にステップSB7において、設定音抽出部303は、第2分離音音声データに記録された音声から、設定音(以下、「第2設定音」という。)の音成分を分離する。次いで、設定音抽出部303は、分離した第2設定音の音成分に基づいて、第2設定音が記録された音声データ(以下、「第2設定音音声データ」という。)を生成する。
また同様にステップSB7において、設定音抽出部303は、第3分離音音声データに記録された音声から、設定音(以下、「第3設定音」という。)の音成分を分離する。次いで、設定音抽出部303は、分離した第3設定音の音成分に基づいて、第3設定音が記録された音声データ(以下、「第3設定音音声データ」という。)を生成する。
ステップSB7において、設定音抽出部303は、第1設定音音声データ、第2設定音音声データ、及び、第3設定音音声データのそれぞれを、テキスト変換部304に出力する。
【0072】
次いで、携帯端末制御部30のテキスト変換部304は、テキスト変換処理を実行する(ステップSB8)。以下、ステップSB8のテキスト変換処理について、詳述する。
【0073】
図9のフローチャートFDは、テキスト変換処理の詳細を示すフローチャートである。
ここで、上述した設定音情報に含まれる設定音開始情報、区切情報、及び、設定音終了情報について、設定音開始情報を構成する音名、区切情報を構成する音名、及び、設定音終了情報を構成する音名が、専用アプリケーションAPに登録されている。また、設定音開始情報が音声出力された場合における、当該情報の音成分の音声波形の特徴点を示す情報が、専用アプリケーションAPに登録されている。同様に、区切情報の音成分の音声波形の特徴点を示す情報、及び、設定音終了情報の音成分の音声波形の特徴点を示す情報が、専用アプリケーションAPに登録されている。
【0074】
図9のフローチャートFDに示すように、テキスト変換部304は、単音時間長を算出する(ステップSD1)。例えば、テキスト変換部304は、以下の方法で単音時間長を算出する。すなわち、テキスト変換部304は、専用アプリケーションAPに登録された設定音開始情報の音成分の音声波形の特徴点に基づいて、第1設定音音声データに記録された音声の音成分のうち、設定音開始情報に対応する音声の音成分を特定する。次いで、テキスト変換部304は、設定音開始情報の音成分に対応する音声の時間長を取得する。次いで、テキスト変換部304は、設定音開始情報の音成分に対応する音声の時間長を、設定音開始情報を構成する音名の個数によって除算することによって、単音時間長を算出する。なお、単音時間長の算出方法は、例示した方法に限らない。例えば、設定音情報に、単音時間長を含める構成でもよい。
【0075】
次いで、テキスト変換部304は、第1設定音音声データを取得する(ステップSD2)。
次いで、テキスト変換部304は、第1設定音音声データを分析し、第1設定音音声データに記録された音声の音成分のうち、音名識別情報に対応する音声の音成分を特定する(ステップSD3)。上述したように、設定音情報において、音名識別情報は、設定音開始情報と、区切情報との間に位置する。これを踏まえ、ステップSD3において、テキスト変換部304は、設定音開始情報の音声に対応する音成分と、区切情報の音声に対応する音成分との間の領域に含まれる音成分を、音名識別情報に対応する音声の音成分として特定する。
【0076】
次いで、テキスト変換部304は、第1設定音音声データのうち、音名識別情報に係る音成分のデータ(以下、「第1音名識別情報音声データ」という。)を分析し、音名識別情報を生成する(ステップSD4)。以下、第1音名識別情報音声データに基づいて生成される音名識別情報を、「第1音名識別情報」という。
【0077】
図10は、ステップSD4の処理の説明に用いる図である。
図10は、音名識別情報が、音名「低C」、音名「低C」、音名「低D」、及び、音名「低E」からなる場合において、第1音名識別情報音声データに基づいて音声を出力したときの時間の経過と、周波数の推移との関係を、説明に適した態様で模式的に示している。
ここで、音名のそれぞれについて、音名に対応する音の周波数を示す情報が、専用アプリケーションAPに事前に登録されている。
ステップSD4において、テキスト変換部304は、第1音名識別情報音声データを分析し、第1音名識別情報音声データに基づいて音声を出力した場合において、当該データに基づく音声の開始タイミングからステップSD1で取得した単音時間長の「1/2」分ずらしたタイミング(
図10の例では、タイミングT1。)を起点として、単音時間長を周期とするタイミング(
図10の例では、タイミングT2、T3、T4。)における音声の周波数を取得する。
図10の例では、テキスト変換部304は、第1音名識別情報音声データを分析し、タイミングT1〜T4のそれぞれのタイミングにおいて、第1音名識別情報音声データに基づいて出力される音声の周波数を取得する。
次いで、テキスト変換部304は、取得した各タイミングにおける音声の周波数に基づいて、各タイミングで出力される音声の音名を特定する。次いで、テキスト変換部304は、特定した音名を、音声出力の順番で組み合わせることによって、第1音名識別情報を生成する。
【0078】
次いで、テキスト変換部304は、携帯端末記憶部33の携帯端末側対応音情報記憶部331が記憶する携帯端末側対応音テーブル331aを参照し、ステップSD4で生成した第1音名識別情報を、変換後識別情報に変換する(ステップSD5)。以下、第1音名識別情報を変換して生成される変換後識別情報を、「第1変換後識別情報」という。
ステップSD5において、テキスト変換部304は、携帯端末側対応音テーブル331aに基づいて、第1音名識別情報を構成する音名のそれぞれを、基準16進数数字に変換することにより、第1音名識別情報を第1変換後識別情報に変換する。
【0079】
次いで、テキスト変換部304は、基準16進数数字の組み合わせからなる第1変換後識別情報をビット列に変換することによって、暗号化識別情報ビット列を生成する(ステップSD6)。以下、第1変換後識別情報に基づいて生成される暗号化識別情報を、「第1暗号化識別情報」という。上述したように、暗号化識別情報ビット列は、車載装置識別情報を、車載装置1に登録された暗号化鍵で暗号化した情報である。
【0080】
次いで、テキスト変換部304は、ステップSD6で生成した第1暗号化識別情報ビット列を、復号化鍵により復号することによって、識別情報ビット列を生成する(ステップSD7)。以下、第1暗号化識別情報ビット列を復号化鍵により復号することによって生成される識別情報ビット列を、「第1識別情報ビット列」という。
【0081】
ここで、復号化鍵は、専用アプリケーションAPに登録される。そして、専用アプリケーションAPへの復号化鍵の登録は、所定のサーバーにより行われる。専用アプリケーションAPへの復号化鍵の登録に際し、当該所定のサーバーは、ユーザーの認証を適切に行い、車載装置1の購入者等の正当な権限を有する者からアクセスがあった場合にのみ、車載装置1に登録された暗号化鍵に対応する復号化鍵を専用アプリケーションAPに登録する。例えば、当該所定のサーバーは、専用アプリケーションAPへの復号化鍵の登録に際し、車載装置1の車載装置識別情報と、正当な権限を有する者のみが取得可能なパスワードとを要求し、車載装置識別情報とパスワードとを利用した認証を行い、認証に成功した場合にのみ、専用アプリケーションAPに復号化鍵を登録する。
このように、携帯端末3の所有者が正当な権限を有する者である場合にのみ、車載装置1に登録された暗号化鍵に対応する復号化鍵が専用アプリケーションAPに登録された状態である。このため、ステップSD7における復号化鍵を用いた複合は、携帯端末3の所有者が正当な権限を有する者の場合にのみ、正常に実行することが可能である。
【0082】
次いで、テキスト変換部304は、ステップSD7で生成した第1識別情報ビット列を、ASCIIコードの文字の組み合わせからなる文字列に変換することによって、車載装置識別情報を生成する(ステップSD8)。以下、第1識別情報ビット列に基づいて生成される車載装置識別情報を、「第1車載装置識別情報」という。
【0083】
次いで、テキスト変換部304は、ステップSD2で取得した第1設定音音声データに基づいて、暗証情報を生成する(ステップSD9)。以下、第1設定音音声データに基づいて生成される暗証情報を、「第1暗証情報」という。第1設定音音声データに基づいて第1暗証情報を生成する処理の方法は、第1設定音音声データに基づいて第1車載装置識別情報を生成する処理(ステップSD3〜ステップSD8の処理。)の方法と同様であるため、説明を省略する。
【0084】
次いで、テキスト変換部304は、第2設定音音声データを取得し、取得した第2設定音音声データに基づいて、車載装置識別情報と、暗証情報とを生成する(ステップSD10)。以下、第2設定音音声データに基づいて生成される車載装置識別情報を、「第2車載装置識別情報」といい、第2設定音音声データに基づいて生成される暗証情報を、「第2暗証情報」という。
第2設定音音声データに基づいて第2車載装置識別情報、及び、第2暗証情報を生成する処理の方法は、第1設定音音声データに基づいて第1車載装置識別情報、及び、第1暗証情報を生成する処理(ステップSD3〜ステップSD9の処理。)の方法と同様であるため、説明を省略する。
【0085】
次いで、テキスト変換部304は、第3設定音音声データを取得し、取得した第3設定音音声データに基づいて、車載装置識別情報と、暗証情報とを生成する(ステップSD11)。以下、第3設定音音声データに基づいて生成される車載装置識別情報を、「第3車載装置識別情報」といい、第3設定音音声データに基づいて生成される暗証情報を、「第3暗証情報」という。
第3設定音音声データに基づいて第3車載装置識別情報、及び、第3暗証情報を生成する処理の方法は、第1設定音音声データに基づいて第1車載装置識別情報、及び、第1暗証情報を生成する処理(ステップSD3〜ステップSD9の処理。)の方法と同様であるため、説明を省略する。
【0086】
次いで、テキスト変換部304は、第1車載装置識別情報、第2車載装置識別情報、及び、第3車載装置識別情報に基づいて、車載装置識別情報検証処理を実行する(ステップSD12)。
ステップSD12の車載装置識別情報検証処理において、テキスト変換部304は、第1車載装置識別情報、第2車載装置識別情報、及び、第3車載装置識別情報のそれぞれの値が相互に一致する場合、これら情報の値を、車載装置識別情報の値として特定する。これら情報の値が一致する場合、これら情報の値が、実際の車載装置識別情報であると高い確度でいうことができるからである。
【0087】
一方、ステップSD12の車載装置識別情報検証処理において、テキスト変換部304は、第1車載装置識別情報、第2車載装置識別情報、及び、第3車載装置識別情報のそれぞれの値が相互に一致しない場合、車載装置識別情報の値を特定せず、対応する処理を実行する。対応する処理は、例えば、携帯端末タッチパネル31に、車載装置識別情報の取得が成功しなかった旨の情報を表示する処理である。これにより、ユーザーに、車載装置1を操作させて、再度、車載装置1から合成音を音声出力させることを促すことができる。
ここで、第1車載装置識別情報、第2車載装置識別情報、及び、第3車載装置識別情報は、それぞれ、車載装置1が音声出力する合成音に基づいて生成されるものである。従って、環境音の混入や、ノイズの影響、その他の要因により、これら情報の値が、実際の車載装置識別情報の値と異なる場合が生じ得る。ステップSD12の車載装置識別情報検証処理は、このような場合を踏まえて実行される。
なお、車載装置識別情報検証処理において、テキスト変換部304は、第1車載装置識別情報、第2車載装置識別情報、及び、第3車載装置識別情報のうち、2つの情報の値が一致する場合は、当該2つの情報の値を車載装置識別情報の値として特定する構成でもよい。また、車載装置識別情報検証処理において、テキスト変換部304は、第1車載装置識別情報、第2車載装置識別情報、及び、第3車載装置識別情報を用いて、所定の誤り訂正を行い、当該所定の誤り訂正を反映した値を、車載装置識別情報の値として特定する構成でもよい。これらのことは、後述するステップSD13の暗証情報検証処理についても同様である。
【0088】
次いで、テキスト変換部304は、第1暗証情報、第2暗証情報、及び、第3暗証情報に基づいて、暗証情報検証処理を実行する(ステップSD13)。
ステップSD13の暗証情報検証処理において、テキスト変換部304は、第1暗証情報、第2暗証情報、及び、第3暗証情報のそれぞれの値が相互に一致する場合、これら情報の値を、暗証情報として特定する。一方、ステップSD13の暗証情報検証処理において、テキスト変換部304は、第1暗証情報、第2暗証情報、及び、第3暗証情報のそれぞれの値が相互に一致しない場合、暗証情報の値を特定せず、対応する処理を実行する。対応する処理は、例えば、車載装置識別情報検証処理で例示した処理である。暗証情報検証処理は、車載装置識別情報検証処理と同様のことを目的として実行される。
【0089】
ステップSD13の処理後、テキスト変換部304は、テキスト変換処理を終了する。
以下の説明では、ステップSD12で車載装置識別情報が特定されると共に、ステップSD13で暗証情報が特定されたものとする。
【0090】
図4のフローチャートFBに示すように、ステップSB8におけるテキスト変換部304によるテキスト変換処理が完了した後、携帯端末制御部30は、Bluetoothの規格に従って、無線通信でアクセス可能なマスターを検索し、アクセス可能なマスターの識別情報を取得する(ステップSB9)。本実施形態では、車載装置1と、携帯端末3とは、十分に近い位置にあり、ステップSB10の処理において、携帯端末制御部30は、マスターとしての車載装置1を検索し、車載装置識別情報を取得する。
【0091】
次いで、携帯端末制御部30は、テキスト変換部304が特定した車載装置識別情報の値と同一の値の識別情報の装置を、ペアリングを行う対象として決定し、携帯端末無線通信部34を制御して、Bluetoothの規格に従って検索信号を送信する(ステップSB10)。テキスト変換部304が特定した車載装置識別情報の値と同一の値の識別情報の装置は、車載装置1に相当する。
【0092】
図4のフローチャートFAに示すように、ステップSA5において、車載装置制御部10は、車載装置無線通信部15を制御して、携帯端末3から検索信号を受信したか否かを監視する。
携帯端末3から検索信号を受信しなかった場合(ステップSA5:NO)、車載装置制御部10は、処理手順をステップSA5に戻し、携帯端末3から検索信号を受信したか否かを監視する。
携帯端末3から検索信号を受信した場合(ステップSA5:YES)、車載装置制御部10は、検索信号の送信元の携帯端末3とBluetoothの規格に従って、無線通信リンクを確立する(ステップSA6)。
次いで、車載装置制御部10、及び、携帯端末制御部30は、車載装置1と携帯端末3との間で確立した無線通信リンクを介してペアリングに必要な情報を送受信し、Bluetoothの規格に従って、ペアリングを実行する(ステップSA7、ステップSB11)。ペアリングに際し、携帯端末制御部30が送信する情報には、少なくとも、テキスト変換部304が特定した暗証情報が含まれる。車載装置制御部10は、暗証情報に基づいて、携帯端末3の認証を実行する。
【0093】
以上のように、本実施形態では、車載装置1と、携帯端末3とのペアリングに際し、ユーザーは、車載装置1の車載装置識別情報を調べた上で、携帯端末3に一覧表示された識別情報から、車載装置1の車載装置識別情報に対応する識別情報を選択したり、また、携帯端末3に暗証情報を入力したりする等の作業を行う必要がない。このため、ユーザーの利便性が向上する。
【0094】
以上説明したように、本実施形態に係る無線通信システム100は、車載装置1(第1無線通信機器)と携帯端末3(第2無線通信機器)とを備える。車載装置1は、ガイド音声を記憶するガイド音声記憶部143と、無線通信に関する情報を表す文字列に基づいて、ガイド音声が有する時間長以下の時間長を有する設定音を生成する設定音生成部10aと、ガイド音声と設定音とを合成した合成音を出力する音声出力部17(出力部)とを有する。携帯端末3は、車載装置1の音声出力部17より出力された合成音を収音する音声収音部32と、合成音からガイド音声を検出するガイド音声検出部301と、ガイド音声検出部301が検出したガイド音声に基づいて、合成音からガイド音声と分離音とを分離する音源分離部302と、分離音から設定音を抽出する設定音抽出部303と、設定音を文字列に変換するテキスト変換部304と、を有する。
この構成によれば、車載装置1と携帯端末3との間で無線通信可能な状態が確立していなときに、ユーザーが携帯端末3に対して無線通信に関する情報を入力する等の作業を行うことなく、携帯端末3に無線通信に関する情報を取得させることができる。このため、ユーザーの作業負担が減り、ユーザーの利便性が向上する。
【0095】
また、本実施形態では、設定音に対応する設定音情報(文字列)は、車載装置1を識別する車載装置識別情報(機器識別情報)を含む。
この構成によれば、車載装置1と携帯端末3との間で無線通信可能な状態が確立する前に、ユーザーが煩雑な作業を行うことなく、携帯端末3に車載装置識別情報を取得させることができ、ユーザーの利便性が向上する。
【0096】
また、本実施形態では、設定音に対応する設定音情報は、車載装置1に携帯端末3を認証させるために用いられる暗証情報を含む。
この構成によれば、車載装置1と携帯端末3との間で無線通信可能な状態が確立する前に、ユーザーが煩雑な作業を行うことなく、携帯端末3に暗証情報を取得させることができ、ユーザーの利便性が向上する。
【0097】
また、本実施形態では、設定音生成部10aは、機器識別情報(文字列)、及び、暗証情報(文字列)を暗号化し、暗号化した情報に基づいて設定音を生成する。
この構成によれば、暗号化した情報を復号できる装置のみが機器識別情報、及び、暗証情報を正常に取得することができるため、情報の漏えいを抑制できる。
【0098】
また、本実施形態によれば、設定音の音色は、ピアノ音である。
この構成によれば、合成音について、ガイド音声のバックグラウンドでピアノ音が流れた状態となり、合成音を聴取するユーザーが違和感を抱くことを抑制できる。
【0099】
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を例示するものであって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変形、及び、応用が可能である。
【0100】
例えば、本実施形態では、車載装置1と、携帯端末3とがBluetoothの規格に従って通信する場合を例にして説明を行った。しかしながら、車載装置1と、携帯端末3との間で行われる通信に用いられる通信規格は、Bluetoothに限らない。例えば、通信規格は、Wi−Fi(登録商標)であってもよい。
【0101】
本実施形態では、無線通信システム100の車載装置1は、車載装置識別情報及び暗証情報を暗号化させた後に設定音に変換し、携帯端末3は、設定音から取得した文字列の復号を行っていたが、車載装置1が、車載装置識別情報及び暗証情報を暗号化させずに設定音に変換する構成であってもよい。この場合、携帯端末3は、復号の処理を行わずに設定音から車載装置識別情報及び暗証情報を決定し、車載装置識別情報及び暗証情報に基づいてペアリングに関する処理を実行する。
【0102】
また、本実施形態では、無線通信機器を車載装置1及び携帯端末3として例示したが、無線通信機器の形態は任意である。例えば携帯端末3と別の携帯端末とによる無線通信システム100であってもよい。すなわち、本発明は、無線通信機能を有する無線通信機器、及び、無線通信機能を有する無線通信機器同士が無線通信可能な無線通信システムに適用できる。
【0103】
また、本実施形態では、文字列は、ASCIIコードの文字の組み合わせであったが、文字コードは、ASCIIコードに限らない。
【0104】
また、ガイド音声は、本実施形態で例示したものに限らず、ユーザーが耳で聴いて認識できるものであればよい。
【0105】
車載装置1は、合成音の音声出力を「3回」行ったが、合成音の音声出力の回数は、3回に限られない。
【0106】
また、例えば、上述した無線通信方法が、車載装置1及び携帯端末3が備えるコンピューターを用いて実現される場合、本発明を、上記制御方法を実現するためにコンピューターが実行するプログラム、このプログラムを前記コンピューターで読み取り可能に記録した記録媒体、或いは、このプログラムを伝送する伝送媒体の態様で構成することも可能である。上記記録媒体としては、磁気的、光学的記録媒体又は半導体メモリーデバイスを用いることができる。具体的には、フレキシブルディスク、HDD(Hard Disk Drive)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、Blu−ray(登録商標) Disc、光磁気ディスク、フラッシュメモリー、カード型記録媒体等の可搬型の、或いは固定式の記録媒体が挙げられる。また、上記記録媒体は、車載装置1及び携帯端末3が備える内部記憶装置であるROM(Read Only Memory)、HDD等の不揮発性記憶装置であってもよい。