【実施例】
【0406】
これらの実施例は例証の目的のみのために提供するものであり、本明細書に提供された特許請求の範囲を制限するものではない。
中間体1 2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エタノール
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【0407】
ステップ1: 3−(((メチルスルホニル)オキシ)メチル)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル
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塩化メタンスルホニル(32mL、401mmol)を、0℃で3−(ヒドロキシメチル)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル(50g、267mmol)、トリエチルアミン(74mL、534mmol)及びDCM(500mL)の溶液に30分かけて加えた。得られた濁オレンジ色混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで10%クエン酸水溶液(200mL)で希釈した。層を分離し、有機相を洗浄(10%クエン酸水溶液200mL、飽和NaHCO
3 200mL、次いで水100mL)した。有機相を乾燥(Na
2SO
4)し、濃縮して、標題化合物を暗オレンジ色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 4.33 (d, J = 5.3 Hz, 2H), 3.91 (m, 2H), 3.61 (m, 2H), 3.21 (s, 3H), 2.89 (m, 1H), 1.37 (s, 9H).
【0408】
ステップ2: 3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル
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3−(((メチルスルホニル)オキシ)メチル)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル(70g、267mmol)及びフッ化テトラブチルアンモニウム(THF中1M、500mL、500mmol)の溶液を1時間還流し、次いで室温に冷却した。溶媒の半分を回転蒸発器上で除去した。得られた濃厚油状物を酢酸エチル(300mL)で希釈し、次いで洗浄(ブライン2×200mL)した。混合したブライン層を酢酸エチル(200mL)で抽出した。有機物を合わせ、洗浄(水200mL)した。この水性相を酢酸エチル(3×150mL)で抽出した。有機物を合わせ、乾燥(Na
2SO
4)し、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(0−40%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、標題化合物(42g、2ステップで83%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 4.52 (dd, J = 47.3, 5.3 Hz, 2H), 3.94-3.83 (m, 2H), 3.66-3.52 (m, 2H), 2.94-2.77 (m, 1H), 1.37 (s, 9H).
【0409】
ステップ3: 3−(フルオロメチル)アゼチジン塩酸塩
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HCl水溶液(6M、111mL、666mmol)を、0℃で3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチル(42g、222mmol)及びメタノール(450mL)の溶液にゆっくり加えた。反応物を終夜撹拌し(浴を切って室温に昇温)、次いで濃縮した。濃厚油状物が得られるまで、残留水を回転蒸発器上にてメタノール(3×400mL)を用いて共沸除去した。この油状物は高真空下で固化して、標題化合物(27g、97%)を吸湿性の白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 9.18 (br s, 2H), 4.56 (dd, J = 47.6, 5.3 Hz, 2H), 4.03-3.92 (m, 2H), 3.78-3.68 (m, 2H), 3.19-3.00 (m, 1H).
【0410】
ステップ4: 2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エタノール
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1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(220mL、1.47mol)を、3−(フルオロメチル)アゼチジン塩酸塩(62.0g、494mmol)及び無水テトラヒドロフラン(1L)の懸濁液に激しく撹拌しながら加えた。15分後、2−ブロモエタノール(70mL、986mmol)を加えた。反応物を23時間激しく撹拌し、酢酸エチル(750mL)で希釈し、更に15−30分間撹拌し、次いで濾過した。含水の濾過ケーキを酢酸エチル(550mL)に再度懸濁し、濾過し、更に酢酸エチルで洗浄した。濾液を濃縮し、高真空下15分間置き、酢酸エチル(500mL)で希釈し、15−30分間撹拌した。得られた懸濁液を濾過し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を濃縮し、他のバッチと混合し、蒸留(1torrにてbp〜55℃)して、約40g(バッチ毎、61%)の2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エタノールを澄んだ液体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 4.48 (dd, J = 47.6, 6.4 Hz, 2H), 4.35 (t, J = 5.3 Hz, 1H), 3.31-3.30 (m, 2H), 3.23 (dt, J = 7.6, 1.3 Hz 2H), 2.90 (dd, J = 7.1, 6.1 Hz, 2H), 2.75-2.62 (m, 1H), 2.40 (t, J = 6.2 Hz, 2H);
13C NMR (100 MHz, DMSO-d
6): δ 83.7 (J = 163.0 Hz), 61.2, 59.2, 55.9 (J = 8.0 Hz), 30.8 (J = 19.0 Hz).
【0411】
2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エタノールを、シリカゲルクロマトグラフィー[酢酸エチル/ヘキサン(10:7)→酢酸エチル/ヘキサン/メタノール/トリエチルアミン(10:7:2:1)]により精製することもできる。
【0412】
中間体2 (R)−3−(フルオロメチル)ピロリジン塩酸塩
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ステップ1: (R)−3−(((メチルスルホニル)オキシ)メチル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
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(R)−3−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(21.5g、107mmol)及びトリエチルアミン(30mL、214mmol)のDCM(250mL)中混合物を0℃に冷却した。塩化メタンスルホニル(12.5mL、160.5mmol)を添加漏斗により滴下添加し、得られた混合物を0℃で撹拌し、次いで3時間かけて室温に徐々に昇温した。10%クエン酸水溶液を加え、層を分離した。有機層を洗浄(10%クエン酸水溶液、飽和NaHCO
3水溶液、次いでブライン)し、乾燥(Na
2SO
4)し、回転蒸発器上で濃縮して、標題化合物(30g、定量的)をオレンジ色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 4.26-4.11 (m, 2H), 3.44-3.28 (m, 2H), 3.26-3.14 (m, 1H), 3.18 (s, 3H), 3.05-2.93 (m, 1H), 2.62-2.49 (m, 1H), 2.00-1.87 (m, 1H), 1.72-1.56 (m, 1H), 1.40 (s, 9H).
【0413】
ステップ2: (R)−3−(フルオロメチル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル
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フッ化テトラブチルアンモニウム(THF中1M、530mL、530mmol)及び(R)−3−(((メチルスルホニル)オキシ)メチル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(30g)の混合物を終夜還流した。冷却後、溶媒を減圧下で除去し、残留物を10%クエン酸水溶液とDCMとの間で分配した。有機層を洗浄(水)し、乾燥(Na
2SO
4)し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(0から50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、標題化合物(14.3g、2ステップで66%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 4.49-4.41 (m, 1H), 4.37-4.29 (m, 1H), 3.40-3.28 (m, 2H), 3.24-3.18 (m, 1H), 3.02-2.98 (m, 1H), 2.58-2.52 (m, 1H), 1.95-1.88 (m, 1H), 1.67-1.54 (m, 1H), 1.38 (s, 9H).
【0414】
ステップ3: (R)−3−(フルオロメチル)ピロリジン塩酸塩
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(R)−3−(フルオロメチル)ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチル(14.3g、70.4mmol)の1,4−ジオキサン(60mL)中溶液を、氷浴中で冷却した。HCl(1,4−ジオキサン中4M、44mL、176mmol)を加え、得られたピンク色溶液を室温で終夜撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、ジエチルエーテルを残留物に加えた。混合物を真空下で濃縮して、標題化合物(9.5g、97%)をピンク色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6, HCl塩): δ 9.35 (br s, 2H), 4.57-4.47 (m, 1H), 4.44-4.33 (m, 1H), 3.33-3.10 (m, 3H), 2.95-2.87 (m, 1H), 2.69-2.57 (m, 1H), 2.05-1.97 (m, 1H), 1.70-1.61 (m, 1H).
【0415】
中間体3 (S)−2−((R)−3−(フルオロメチル)ピロリジン−1−イル)プロパン−1−オール
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ステップ1: (R)−1−(トリチルオキシ)プロパン−2−オール
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ジメチルアミノピリジン(165mg、1.35mmol)を、0℃で(R)−プロパン−1,2−ジオール(10.3g、135.4mmol)及び塩化トリチル(38.1g、136.7mmol)のDCM(400mL)中溶液に加えた。次いでトリエチルアミン(47.2mL、338.4mmol)を反応混合物に滴下添加した。溶液を室温に昇温し、終夜撹拌した。反応混合物を1.0N HCl水溶液(200mL)で洗浄し、ブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)し、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(36.4g、84%)を白色固体として得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d
6): δ 7.76-7.21 (m, 15H), 4.69 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 3.82-3.76 (m, 1H), 2.94 (dd, J = 8.7, 5.7 Hz, 1H), 2.69 (dd, J = 8.7, 5.7 Hz, 1H), 1.06 (d, J = 6.4 Hz, 3H).
【0416】
ステップ2: (R)−3−(フルオロメチル)−1−((S)−1−(トリチルオキシ)プロパン−2−イル)ピロリジン
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トリフリン酸無水物(DCM中1.0M、51.8mL、51.8mmol)を、−78℃で(R)−1−(トリチルオキシ)プロパン−2−オール(15.0g、47.1mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(32.8mL、188.4mmol)のDCM(190mL)中溶液に滴下添加した。反応混合物を−78℃で1.5時間撹拌し、次いで中間体2(7.9g、56.5mmol)のDCM(20mL)中溶液を加えた。混合物を室温に昇温し、終夜撹拌した。水(200mL)及び飽和NaHCO
3(200mL)を混合物に加え、層を分離した。水層をDCM(2回)で抽出した。混合した有機層を乾燥(Na
2SO
4)し、減圧下で濃縮して、次のステップ用に粗物質を得た。
【0417】
ステップ3: (S)−2−((R)−3−(フルオロメチル)ピロリジン−1−イル)プロパン−1−オール
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(R)−3−(フルオロメチル)−1−((S)−1−(トリチルオキシ)プロパン−2−イル)ピロリジン(19.0g、47.1mmol)、ギ酸(151mL)及びジエチルエーテル(38mL)の混合物を室温で8時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残留物をDCMに溶解し、得られた溶液を洗浄(飽和K
2CO
3、次いでブライン)し、乾燥(Na
2SO
4)し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(10:7酢酸エチル/ヘキサンから10:7:2:1酢酸エチル/ヘキサン/メタノール/トリエチルアミン)により精製して、標題化合物(3.9g、2ステップで51%)を暗オレンジ色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 4.38-4.32 (m, 2H), 4.22-4.20 (m, 1H), 3.49-3.44 (m, 1H), 3.21-3.16 (m, 1H), 2.65-2.61 (m, 1H), 2.58-2.53 (m, 1H), 2.52-2.47 (m, 1H), 2.45-2.35 (m, 1H), 2.34-2.30 (m, 1H), 2.29-2.24 (m, 1H), 1.83-1.75 (m, 1H), 1.38-1.30 (m, 1H), 0.98 (d, J = 6.5 Hz, 3H).
【0418】
中間体4 (R)−2−(3−(フルオロメチル)ピロリジン−1−イル)エタノール
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2−ブロモエタノール(1.0mL、14.3mmol)、中間体2(1.0g、7.2mmol)及びK
2CO
3(3.0g、21.5mmol)のアセトニトリル(24mL)中混合物を、80℃で終夜加熱した。不溶物を濾別し、溶媒を減圧下で除去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(603mg、57%)を淡黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 4.41 (t, J = 5.4 Hz, 1H), 4.37-4.18 (m, 2H), 3.48-3.43 (m, 2H), 2.58-2.52 (m, 1H), 2.49-2.37 (m, 5H), 2.30 (dd, J = 9.0, 5.2 Hz, 1H), 1.87-1.75 (m, 1H), 1.40-1.30 (m, 1H).
【0419】
中間体5 (2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェノール
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ステップ1: 3−(フルオロメチル)−1−(2−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)フェノキシ)エチル)アゼチジン
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2−(4−ヨードフェノキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン(510mg、1.68mmol)、中間体1(327mg、2.46mmol)、K
2CO
3(458mg、3.31mmol)、CuI(66mg、0.34mmol)及びブチロニトリル(3.3mL)の混合物を、真空/窒素サイクル(3回)で脱気した。混合物を130℃で終夜加熱し、室温に冷却し、次いで酢酸エチル(60mL)で希釈した。混合物を洗浄(水30mL、次いでブライン30mL)し、乾燥(MgSO
4)し、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(356mg、69%)を茶褐色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 6.93 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 6.82 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 5.30 (t, J = 2.9 Hz, 1H), 4.51 (dd, J = 47.7, 5.0 Hz, 2H), 3.84 (br, 2H), 3.81-3.73 (m, 1H), 3.55-3.48 (m, 1H), 3.45-3.18 (br, 2H), 3.18-2.89 (br, 2H), 2.81-2.65 (m, 3H), 1.92-1.65 (m, 3H), 1.64-1.46 (m, 3H).
【0420】
ステップ2: 4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェノール
[この文献は図面を表示できません]
3−(フルオロメチル)−1−(2−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)フェノキシ)エチル)アゼチジン(674mg、2.18mmol)の溶液を、80%酢酸/水(21mL)中室温で7時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチル(60mL)に溶解した。有機層を飽和NaHCO
3(3×30mL)、次いでブライン(30mL)で洗浄し、乾燥(MgSO
4)し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物(129mg、30%)を灰白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 8.88 (s, 1H), 6.71 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 6.64 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 4.50 (dd, J = 47.6, 6.2 Hz, 2H), 3.79 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.30 (td, J = 7.6, 1.3 Hz, 2H), 2.98 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 2.77-2.69 (m, 1H), 2.66 (t, J = 5.6 Hz, 2H).
【0421】
中間体6 4−((S)−2−((R)−3−(フルオロメチル)ピロリジン−1−イル)プロポキシ)フェノール
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ステップ1: (R)−1−((S)−1−(4−(ベンジルオキシ)フェノキシ)プロパン−2−イル)−3−(フルオロメチル)ピロリジン
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水素化ナトリウム(鉱油中60%、0.20g、5.0mmol)を、0℃で中間体3(0.40g、2.5mmol)のDMF(10mL)中溶液に加えた。混合物を5分間撹拌し、トリフルオロメタンスルホン酸4−(ベンジルオキシ)フェニル(1.0g、2.5mmol)のDMF(5mL)中溶液を滴下添加した。得られた混合物を25℃で1時間撹拌し、水(100mL)中に注ぎ入れ、次いで酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。混合した有機層を洗浄(水2×30mL)し、乾燥(Na
2SO
4)し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM中0−2%メタノール)により精製して、標題化合物(0.50g、42%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 7.44-7.29 (m, 5H), 6.92-6.82 (m, 4H), 5.01 (s, 2H), 4.42-4.37 (m, 1H), 4.29-4.26 (m, 1H), 4.03-3.98 (m, 1H), 3.85-3.80 (m, 1H), 2.95-2.91 (m, 1H), 2.82-2.47 (m, 5H), 1.99-1.95 (m, 1H), 1.57-1.49 (m, 1H), 1.23 (d, J = 8.4 Hz, 3H).
【0422】
ステップ2: 4−((S)−2−((R)−3−(フルオロメチル)ピロリジン−1−イル)プロポキシ)フェノール
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(R)−1−((S)−1−(4−(ベンジルオキシ)フェノキシ)プロパン−2−イル)−3−(フルオロメチル)ピロリジン(1.4g、4.0mmol)、10%パラジウム炭素(0.4g)及びメタノール(40mL)の混合物を、水素(50psi)下50℃で18時間撹拌した。混合物をセライトに通して濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残留物をDCM(20mL)に再度溶解し、洗浄(飽和NaHCO
3 20mL)し、乾燥(Na
2SO
4)し、真空中で濃縮して、標題化合物(1.0g、定量的)を茶褐色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 8.88 (s, 1H), 6.74 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.65 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 4.36-4.33 (m, 1H), 4.24-4.21 (m, 1H), 3.96-3.91 (m, 1H), 3.71-3.66 (m, 1H), 2.73-2.54 (m, 4H), 2.45-2.39 (m, 2H), 1.85-1.80 (m, 1H), 1.40-1.34 (m, 1H), 1.10 (d, J = 6.4 Hz, 3H).
【0423】
中間体7 (R)−4−(2−(3−(フルオロメチル)ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェノール
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中間体6に概説した手順に従って、2−(4−ヨードフェノキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン及び中間体4から標題化合物を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 8.89 (s, 1H), 6.74 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 6.65 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 4.39-4.18 (m, 2H), 3.94 (t, J = 5.9 Hz, 2H), 2.71 (t, J = 5.9 Hz, 2H), 2.67-2.60 (m, 1H), 2.59-2.40 (m, 3H), 2.40-2.35 (m, 1H), 1.90-1.78 (m, 1H), 1.44-1.32 (m, 1H).
【0424】
中間体8 (4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)ベンズアルデヒド
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4−ヨードベンズアルデヒド(3.18g、13.7mmol)、中間体1(2.75g、20.7mmol)、Cs
2CO
3(8.95g、27.5mmol)、CuI(266mg、1.37mmol)及びm−キシレン(14mL)の混合物を、真空/窒素サイクル(3回)で脱気した。混合物を140℃で終夜加熱し、室温に冷却し、次いで減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(3.03g、93%)を無色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 9.86 (s, 1H), 7.85 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.09 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 4.50 (dd, J = 47.6, 6.2 Hz, 2H), 4.04 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 3.35-3.30 (m, 2H), 3.00 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 2.76 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 2.73-2.65 (m, 1H).
【0425】
実施例1 1−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)ベンジル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチル−1H−インドール−5−オール
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ステップ1: 5−(ベンジルオキシ)−2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−1−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)ベンジル)−3−メチル−1H−インドール
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5−(ベンジルオキシ)−2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−1−(4−ヨードベンジル)−3−メチル−1H−インドール(252mg、0.40mmol、合成に関して米国特許5780497号参照)、中間体1(81mg、0.61mmol)、K
2CO
3(113mg、0.82mmol)、CuI(19mg、0.10mmol)及びブチロニトリル(1mL)の混合物を、真空/窒素サイクル(3回)で脱気した。混合物を130℃で終夜加熱し、室温に冷却し、次いで酢酸エチル(50mL)で希釈した。混合物を洗浄(水30mL、次いでブライン30mL)し、乾燥(MgSO
4)し、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(166mg、65%)を黄色泡状物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.50-7.45 (m, 4H), 7.44 (m, 8H), 7.20 (d, J = 8.9 Hz, 1H), 7.14-7.10 (m, 3H), 6.81 (dd, J = 8.8, 2.4 Hz, 1H), 6.76-6.69 (m, 4H), 5.16 (s, 2H), 5.14 (s, 2H), 5.12 (s, 2H), 4.48 (dd, J = 47.6, 6.3 Hz, 2H), 3.80 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 3.27 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 2.95 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 2.76-2.67 (m, 1H), 2.65 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 2.16 (s, 3H); LCMS: 641.1 [M+H]
+.
【0426】
ステップ2: 1−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)ベンジル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチル−1H−インドール−5−オール
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5−(ベンジルオキシ)−2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−1−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)ベンジル)−3−メチル−1H−インドール(156mg、0.24mmol)、10%パラジウム炭素(74mg、0.07mmol)、酢酸エチル(2.6mL)及びエタノール(0.7mL)の混合物を、水素の雰囲気下6時間撹拌した。反応混合物をセライトのパッドに通して濾過し、セライトを酢酸エチルで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮して、所望の化合物(111mg、100%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 9.66 (s, 1H), 8.69 (s, 1H), 7.15 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.06 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 6.85 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.80 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.77-6.69 (m, 4H), 6.57 (dd, J = 8.7, 2.2 Hz, 1H), 5.09 (s, 2H), 4.48 (dd, J = 47.6, 6.3 Hz, 2H), 3.80 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 3.27 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 2.95 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 2.77-2.67 (m, 1H), 2.65 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 2.10 (s, 3H);
13C NMR (100 MHz, DMSO-d
6, HCl塩): δ 157.2, 156.4, 150.9, 138.0, 131.5, 131.3, 130.7, 129.2, 127.3, 122.0, 115.4, 114.4, 111.3, 110.7, 106.5, 102.5, 82.4 (J = 164.0 Hz), 63.1, 55.4 (J = 7.9 Hz), 52.9, 46.0, 29.7 (J = 20.4 Hz), 9.4; HRMS-ESI (m/z): [M+H]
+C
28H
29FN
2O
3の計算値, 461.2240; 実測値, 461.2234.
【0427】
実施例2 1−(4−((S)−2−((R)−3−(フルオロメチル)ピロリジン−1−イル)プロポキシ)ベンジル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチル−1H−インドール−5−オール
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実施例1に概説した手順に従って、5−(ベンジルオキシ)−2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−1−(4−ヨードベンジル)−3−メチル−1H−インドール及び中間体3から標題化合物を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 9.67 (s, 1H), 8.70 (s, 1H), 7.16 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.05 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 6.85 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.80 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.75 (s, 4H), 6.57 (dd, J = 8.7, 2.2 Hz, 1H), 5.10 (s, 2H), 4.34-4.14 (m, 2H), 3.94 (dd, J = 9.4, 4.7 Hz, 1H), 3.70 (dd, J = 9.4, 6.2 Hz, 1H), 2.72-2.51 (m, 4H), 2.45-2.32 (m, 2H), 2.10 (s, 3H), 1.86-1.74 (m, 1H), 1.41-1.27 (m, 1H), 1.07 (d, J = 6.4 Hz, 3H);
13C NMR (100 MHz, DMSO-d
6, HCl塩): δ 157.2, 156.4, 150.9, 138.0, 131.6, 131.3, 130.7, 129.2, 127.4, 122.0, 115.4, 114.6, 111.3, 110.7, 106.5, 102.5, 83.9 (J = 165.5 Hz), 83.5 (J = 165.5 Hz), 67.5, 67.4, 58.5, 58.4, 52.6 (J = 6.2 Hz), 52.1 (J = 5.7 Hz), 51.5, 50.5, 46.0, 36.8 (J = 19.6 Hz), 36.0 (J = 19.6 Hz), 25.4 (J = 6.9 Hz), 24.1 (J = 6.9 Hz), 13.4, 13.2, 9.4(窒素がプロトン化されているジアステレオマーのため、側鎖の各炭素に関して2種の共振がある);HRMS−ESI(m/z):[M+H]
+C
30H
33FN
2O
3としての計算値489.2553;実測値、489.2550。
【0428】
実施例3 1−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)ベンジル)−2−(4−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−インドール−5−オール
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ステップ1: 5−(ベンジルオキシ)−2−(4−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−インドール
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(4−(ベンジルオキシ)フェニル)ヒドラジン塩酸塩(1.0g、4.0mmol)及び1−(4−フルオロフェニル)プロパン−1−オン(638mg、4.2mmol)のEtOH(10mL)中混合物に、濃HCl(12M、1mL)を加えた。反応混合物を還流状態で6時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、濃縮した。残留物を酢酸エチル(100mL)に再度溶解し、水(30mL)及び飽和ブライン(50mL)で洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0−3%酢酸エチル)により精製して、標題化合物(400mg、30%)を薄黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 7.86 (s, 1H), 7.58 - 7.48 (m, 4H), 7.45 - 7.38 (m, 2H), 7.37 - 7.31 (m, 1H), 7.30 - 7.24 (m, 1H), 7.22 - 7.15 (m, 3H), 7.13 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.96 (dd, J = 8.8, 2.4 Hz, 1H), 5.16 (s, 2H), 2.40 (s, 3H).
【0429】
ステップ2: 5−(ベンジルオキシ)−1−(4−ブロモベンジル)−2−(4−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−インドール
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5−ベンジルオキシ−2−(4−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−インドール(0.4g、1.21mmol)のDMF(3mL)中溶液に、0℃で水素化ナトリウム(鉱油中60%分散体、72mg、1.81mmol)をゆっくり加えた。混合物を0℃で30分間撹拌した後、1−ブロモ−4−(ブロモメチル)ベンゼン(0.45g、1.81mmol)のDMF(2mL)中溶液を加えた。得られた混合物を25℃で16時間撹拌した。反応物を水(5mL)でクエンチし、混合物を酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。混合した有機層を水及びブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0−10%酢酸エチル)により精製して、標題化合物(580mg、81%)を灰白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 7.54 - 7.46 (m, 4H), 7.41 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 7.35 (d, J = 8.0 Hz, 3H), 7.26 - 7.21 (m, 3H), 7.17 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.14 - 7.03 (m, 3H), 6.93 (dd, J = 8.8, 2.4 Hz, 1H), 6.79 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 5.15 (s, 2H), 5.11 (s, 2H), 2.24 (s, 3H); LCMS: 500.2 [M+H]
+.
【0430】
ステップ3: 4−((5−(ベンジルオキシ)−2−(4−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−インドール−1−イル)メチル)フェノール
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5−ベンジルオキシ−1−[(4−ブロモフェニル)メチル]−2−(4−フルオロフェニル)−3−メチル−インドール(480mg、0.81mmol)の1,4−ジオキサン(3mL)及び水(2.5mL)中溶液に、水酸化カリウム(0.14g、2.42mmol)、ジ−tert−ブチル−[3−(2,4,6−トリイソ−プロピルフェニル)フェニル]ホスファン(27mg、0.06mmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(30mg、0.03mmol)を加えた。混合物を窒素雰囲気下90℃で16時間撹拌した。25℃に冷却した後、混合物を酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。混合した有機層を飽和ブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0−9%酢酸エチル)により精製して、標題化合物(250mg、71%)を薄黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 7.50 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.40 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 7.36 - 7.31 (m, 1H), 7.29 - 7.27 (m, 2H), 7.15 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.14 - 7.06 (m, 3H), 6.93 (dd, J = 8.8, 2.4 Hz, 1H), 6.79 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.68 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 5.15 (s, 2H), 5.10 (s, 2H), 4.80 (s, 1H), 2.24 (s, 3H).
【0431】
ステップ4: 2−(4−((5−(ベンジルオキシ)−2−(4−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−インドール−1−イル)メチル)フェノキシ)−エタノール
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4−[[5−ベンジルオキシ−2−(4−フルオロフェニル)−3−メチル−インドール−1−イル]メチル]フェノール(0.3g、0.69mmol)のアセトニトリル(5mL)中溶液に、炭酸カリウム(0.47g、3.4mmol)を、続いて2−ブロモエタノール(0.43g、3.4mmol)を加えた。混合物を80℃で16時間撹拌した。25℃に冷却した後、混合物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、水及びブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0−20%酢酸エチル)により精製して、標題化合物(0.27g、65%)を薄黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 7.50 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 7.40 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 7.36 - 7.31 (m, 1H), 7.29 - 7.24 (m, 2H), 7.15 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.13 - 7.06 (m, 3H), 6.92 (dd, J = 8.8, 2.4 Hz, 1H), 6.85 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.78 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 5.14 (s, 2H), 5.11 (s, 2H), 4.03 (t, J = 4.4 Hz, 2H), 3.98 - 3.90 (m, 2H), 2.24 (s, 3H).
【0432】
ステップ5: メタンスルホン酸2−(4−((5−(ベンジルオキシ)−2−(4−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−インドール−1−イル)メチル)フェノキシ)−エチル
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2−[4−[[5−ベンジルオキシ−2−(4−フルオロフェニル)−3−メチル−インドール−1−イル]メチル]フェノキシ]エタノール(0.27g、0.45mmol)のDCM(3mL)中溶液に、0℃でトリエチルアミン(125μL、0.90mmol)を、続いて塩化メタンスルホニル(43μL、0.54mmol)を加えた。得られた混合物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(30mL)で希釈した。混合物を水及びブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0−18%酢酸エチル)により精製して、標題化合物(0.2g、80%)を薄黄色油状物として得た。
【0433】
ステップ6: 5−(ベンジルオキシ)−1−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)ベンジル)−2−(4−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−インドール
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メタンスルホン酸2−[4−[[5−ベンジルオキシ−2−(4−フルオロフェニル)−3−メチル−インドール−1−イル]メチル]フェノキシ]エチル(0.1g、0.18mmol)及び3−(フルオロメチル)アゼチジン塩酸塩(0.11g、0.89mmol)のアセトニトリル(1mL)中混合物に、N,N−ジイソ−プロピルエチルアミン(0.24mL、1.43mmol)を加えた。混合物を80℃で16時間撹拌した。25℃に冷却した後、混合物を減圧下で濃縮して、標題化合物を薄黄色油状物として得、これを更には精製せずに次のステップに直接使用した。LCMS:553.3[M+H]
+。
【0434】
ステップ7: 1−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)ベンジル)−2−(4−フルオロフェニル)−3−メチル−1H−インドール−5−オール
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粗製の2−[4−[[5−ベンジルオキシ−2−(4−フルオロフェニル)−3−メチル−インドール−1−イル]メチル]フェノキシ]−N,N−ジメチル−エタンアミン(100mg)のTHF(1mL)及びメタノール(1mL)中溶液に、10%パラジウム炭素(30mg、0.03mmol)を加えた。混合物を水素雰囲気下25℃で6時間撹拌し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を逆相HPLC(水中0.2%ギ酸を含む26−56%アセトニトリル)により精製して、標題化合物(18mg、30%)を灰白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 8.78 (s, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.43 - 7.35 (m, 2H), 7.35 - 7.26 (m, 2H), 7.13 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.83 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.75 - 6.65 (m, 4H), 6.62 (dd, J = 8.4, 2.0 Hz, 1H), 5.12 (s, 2H), 4.45 (dd, J = 49.6, 6.0 Hz, 2H), 3.80 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.30 - 3.20 (m, 2H), 3.00 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 2.73 - 2.61 (m, 3H), 2.11 (s, 3H). LCMS: 463.2 [M+H]
+.
【0435】
実施例4 1−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)ベンジル)−3−メチル−2−フェニル−1H−インドール
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ステップ1: 3−メチル−2−フェニル−1H−インドール
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フェニルヒドラジン(5g、46.2mmol)、濃HCl(5.0mL、50.0mmol)及びプロピオフェノン(6.82g、50.9mmol)のエタノール(25.0mL)中溶液を、80℃で16時間撹拌した。25℃に冷却した後、エタノールを減圧下で蒸発させ、残留物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、次いで水(50mL)及びブライン(50mL)で洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中5%酢酸エチル)により精製して、標題化合物(10g、定量的)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 8.05 (brs, 1H), 7.65 - 7.56 (m, 3H), 7.51 - 7.46 (m, 2H), 7.43 - 7.33 (m, 2H), 7.25 - 7.19 (m, 1H), 7.19 - 7.13 (m, 1H), 2.48 (s, 3H).
【0436】
ステップ2: 1−(4−ヨードベンジル)−3−メチル−2−フェニル−1H−インドール
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3−メチル−2−フェニル−1H−インドール(10.0g、48.25mmol)のDMF(100mL)中溶液に、0℃で水素化ナトリウム(鉱油中60%分散体、2.51g、62.72mmol)を加えた。混合物を20℃で20分間撹拌した後、1−(ブロモメチル)−4−ヨード−ベンゼン(18.62g、62.72mmol)を加えた。得られた混合物を20℃で更に4.5時間撹拌した。反応物を水(1000mL)でクエンチし、得られた混合物を濾過して、標題化合物(13g、62%)を茶褐色固体として得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 7.68 - 7.61 (m, 1H), 7.54 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.46 - 7.37 (m, 3H), 7.34 - 7.28 (m, 2H), 7.21 - 7.11 (m, 3H), 6.69 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 5.17 (s, 2H), 2.31 (s, 3H).
【0437】
ステップ3: 1−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)ベンジル)−3−メチル−2−フェニル−1H−インドール
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1−[(4−ヨードフェニル)メチル]−3−メチル−2−フェニル−インドール(100mg、0.24mmol)、t−ブチルXphos(20mg、0.047mmol)、中間体1(47mg、0.35mmol)及びCs
2CO
3(116.2mg、0.35mmol)のトルエン(2.0mL)中混合物に、20℃で酢酸パラジウム(5.3mg、0.024mmol)を加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下100℃で18時間撹拌した。20℃に冷却した後、反応溶液を酢酸エチル(50mL)で希釈し、水(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、減圧下で濃縮した。残留物を逆相HPLC(1−28%アセトニトリル/水中0.2%ギ酸)により精製して、標題化合物(7.2mg、7%)を無色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): δ 7.57 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.49 - 7.39 (m, 3H), 7.35 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 7.25 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.17 - 7.05 (m, 2H), 6.81 - 6.71 (m, 4H), 5.22 (s, 2H), 4.54 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 4.43 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 3.94 (t, J = 5.2 Hz, 2H), 3.57 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 3.27 - 3.24 (m, 2H), 2.93 - 2.80 (m, 3H), 2.27 (s, 3H). LCMS: 429.2 [M+H]
+.
【0438】
実施例5 4−(1−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)ベンジル)−3−メチル−1H−インドール−2−イル)フェノール
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ステップ1: 2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−メチル−1H−インドール
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1−(4−ベンジルオキシフェニル)プロパン−1−オン(5.0g、20.81mmol)及びフェニルヒドラジン(2.7g、24.97mmol)のエタノール(30mL)中溶液に、濃HCl(2.8mL、33.30mmol)を加えた。反応混合物を80℃で15時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を濾過し、濾過ケーキを水(50mL)で洗浄し、真空乾固して、標題化合物(6.13g、77%)を茶褐色固体として得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。LCMS:314.2[M+H]
+。
【0439】
ステップ2: 2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−1−(4−ヨードベンジル)−3−メチル−1H−インドール
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2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−3−メチル−1H−インドール(2.4g、6.28mmol)のDMF(15mL)中混合物に、0℃でNaH(鉱油中60%分散体、0.38g、9.42mmol)を加え、30分間撹拌した。得られた混合物に1−(ブロモメチル)−4−ヨード−ベンゼン(2.24g、7.54mmol)を加え、次いで得られた混合物を25℃で15時間撹拌した。反応物を水(50mL)でクエンチした。反応混合物を濾過した。濾過ケーキを水(50mL)で洗浄し、真空乾固して、標題化合物(1.93g、58%)を茶褐色固体として得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 7.66 - 7.59 (m, 1H), 7.55 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.50 - 7.32 (m, 5H), 7.24 - 7.11 (m, 5H), 7.02 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.69 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 5.16 (s, 2H), 5.11 (s, 2H), 2.30 (s, 3H).
【0440】
ステップ3: 2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−1−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)ベンジル)−3−メチル−1H−インドール
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2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−1−(4−ヨードベンジル)−3−メチル−1H−インドール(100mg、0.19mmol)、中間体1(75mg、0.57mmol)、炭酸カリウム(78mg、0.57mmol)及びヨウ化銅(I)(18mg、0.090mmol)のo−キシレン(5mL)中混合物を、130℃で15時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物を調製用TLC(石油エーテル中70%酢酸エチル)により精製して、標題化合物(55mg、53%)を黄色油状物として得た。LCMS:535.3[M+H]
+。
【0441】
ステップ4: 4−(1−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)ベンジル)−3−メチル−1H−インドール−2−イル)フェノール
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2−(4−ベンジルオキシフェニル)−1−[[4−[2−[3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル]エトキシ]フェニル]メチル]−3−メチル−インドール(55mg、0.10mmol)のTHF(2mL)及びメタノール(2mL)中溶液に、10%Pd炭素(55mg、0.050mmol)を加えた。混合物を水素雰囲気(15psi)下25℃で16時間撹拌した。混合物を濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を逆相HPLC(35−65%アセトニトリル/水中0.1%NH
4HCO
3)により精製して、標題化合物(18.8mg、41%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): δ 7.52 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.19 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.10 - 7.01 (m, 2H), 6.83 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.79 - 6.71 (m, 4H), 5.17 (s, 2H), 4.46 (dd, J = 47.6, 5.6 Hz, 2H), 3.91 (t, J = 5.2 Hz, 2H), 3.52 - 3.48 (m, 2H), 3.21 - 3.17 (m, 2H), 2.89 - 2.77 (m, 3H), 2.22 (s, 3H). LCMS: 445.2 [M+H]
+.
【0442】
実施例6 (4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)(6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチル−1H−インドール−3−イル)メタノン
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ステップ1: 4−ヨード−3−ニトロフェノール
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濃HCl(25mL)に溶解した4−アミノ−3−ニトロフェノール(10.0g、64.88mmol)の溶液に、0℃で水(20mL)中の亜硝酸ナトリウム(8.95g、129.77mmol)を滴下添加した。0℃で1時間撹拌した後、水(40mL)中のヨウ化カリウム(21.5g、129.77mmol)を、0℃で滴下添加した。得られた混合物を26℃で16時間撹拌した。沈殿物を濾取し、水で洗浄し、真空乾固して、標題化合物(15g、87%)を赤オレンジ色固体として得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 10.61 (s, 1H), 7.83 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 6.87 (dd, J = 8.4, 2.8 Hz, 1H).
【0443】
ステップ2: 4−(ベンジルオキシ)−1−ヨード−2−ニトロベンゼン
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4−ヨード−3−ニトロフェノール(5.0g、18.87mmol)及び炭酸カリウム(5.2g、37.7mmol)のアセトン(50mL)中混合物に、臭化ベンジル(3.6g、20.7mmol)を加えた。反応混合物を26℃で16時間撹拌した。固体を濾別した。得られた残留物を濃縮し、酢酸エチル(100mL)に溶解し、水(50mL×2)で洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮して、標題化合物(6g、89%)を茶褐色固体として得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.95 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.50 - 7.32 (m, 5H), 7.13 (dd, J = 2.8, 8.8 Hz, 1H), 5.19 (s, 2H).
【0444】
ステップ3: 5−(ベンジルオキシ)−2−ヨードアニリン
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4−(ベンジルオキシ)−1−ヨード−2−ニトロベンゼン(2.0g、5.63mmol)、活性炭素(270mg、22.5mmol)及びFeCl
3(90mg、0.56mmol)のMeOH(15mL)中混合物を、窒素雰囲気下10分間加熱還流した。反応混合物にヒドラジン一水和物(1.22g、22.5mmol)を滴下添加し、混合物を更に8時間還流した。室温に冷却した後、混合物をDCM(50mL)及び水(50mL)で希釈し、次いでセライトに通して濾過し、DCM(100mL)で抽出した。有機層を分離し、無水Na
2SO
4で脱水し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0−10%酢酸エチル)により精製して、標題化合物(1.6g、87%)を茶褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.43 - 7.27 (m, 6H), 6.43 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 6.07 (dd, J = 8.8, 2.8 Hz, 1H), 5.17 (s, 2H), 4.98 (s, 2H).
【0445】
ステップ4: N−(5−(ベンジルオキシ)−2−ヨードフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
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5−ベンジルオキシ−2−ヨード−アニリン(5g、15.38mmol)及びトリエチルアミン(6.4mL、46.13mmol)のDCM(100mL)中溶液に、0℃で2,2,2−トリフルオロ酢酸無水物(2.6mL、18.45mmol)を加えた。反応混合物を25℃で2時間撹拌した。溶媒を真空で除去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中10%酢酸エチル)により精製して、標題化合物(6.2g、95%)を白色固体として得、これを更には精製せずに次のステップに直接使用した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 11.23 (s, 1H), 7.80 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.45 - 7.32 (m, 5H), 7.11 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 6.87 (dd, J = 3.2, 8.8 Hz, 1H), 5.12 (s, 2H).
【0446】
ステップ5: N−(5−(ベンジルオキシ)−2−((4−(ベンジルオキシ)フェニル)エチニル)フェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
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N−(5−(ベンジルオキシ)−2−ヨードフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(5.0g、11.87mmol)、1−(ベンジルオキシ)−4−エチニルベンゼン(3.7g、17.81mmol)、トリエチルアミン(4.9mL、35.62mmol)、Pd(PPh
3)
2Cl
2(250mg、0.36mmol)及びヨウ化銅(I)(113mg、0.59mmol)のアセトニトリル(50mL)中混合物を、25℃で5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0−30%酢酸エチル)により精製して、標題化合物(4g、61%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 11.17 (s, 1H), 7.51 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.45 - 7.30 (m, 13H), 7.12 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.07 - 7.00 (m, 3H), 5.13 (s, 2H), 5.10 (s, 2H).
【0447】
ステップ6: (6−(ベンジルオキシ)−2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−1H−インドール−3−イル)(4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)フェニル)メタノン
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N−(5−(ベンジルオキシ)−2−((4−(ベンジルオキシ)フェニル)エチニル)フェニル)−2,2,2−トリフルオロ−アセトアミド(500mg、0.997mmol)、tert−ブチル(4−ヨードフェノキシ)ジメチルシラン(500mg、1.50mmol)、炭酸カリウム(413mg、2.99mmol)及びPd(PPh
3)
2Cl
2(70mg、0.1mmol)のアセトニトリル(5mL)中混合物を、CO雰囲気(15psi)下25℃で5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0−30%酢酸エチル)により精製して、標題化合物(400mg、63%)を茶褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 11.71 (s, 1H), 7.49 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.37 - 7.20 (m, 12H), 7.12 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 6.90 - 6.90 (m, 1H), 6.86 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 6.74 (d, J = 8.8 Hz, 3H), 6.52 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 5.04 (s, 2H), 4.91 (s, 2H), 0.77 (s, 9H), 0.00 (s, 6H).
【0448】
ステップ7: (6−(ベンジルオキシ)−2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−3−イル)(4−ヒドロキシフェニル)メタノン
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水素化ナトリウム(鉱油中60%分散体、56mg、1.41mmol)のTHF(3mL)中懸濁液に、0℃でTHF(3mL)中の[6−ベンジルオキシ−2−(4−ベンジルオキシフェニル)−1H−インドール−3−イル]−[4−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−フェニル]メタノン(0.6g、0.94mmol)を滴下添加した。0℃で30分間撹拌した後、ヨードメタン(0.07mL、1.13mmol)を加えた。得られた混合物を25℃で更に16時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3(10mL)でクエンチし、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。混合した有機物を無水Na
2SO
4で脱水し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0−50%酢酸エチル)により精製して、標題化合物(0.4g、79%)を茶褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 10.02 (s, 1H), 7.55 - 7.46 (m, 3H), 7.44 - 7.28 (m, 11H), 7.22 (d, J = 8.8 Hz, 3H), 6.95 - 6.84 (m, 3H), 6.54 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 5.18 (s, 2H), 5.06 (s, 2H), 3.60 (s, 3H).
【0449】
ステップ8: (6−(ベンジルオキシ)−2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−3−イル)(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)メタノン
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[6−ベンジルオキシ−2−(4−ベンジルオキシフェニル)−1−メチル−インドール−3−イル]−(4−ヒドロキシフェニル)メタノン(250mg、0.460mmol)、トリフェニルホスフィン(0.36g、1.39mmol)及び中間体1(92mg、0.69mmol)のTHF(3mL)中混合物に、0℃でアゾジカルボン酸ジイソ−プロピル(0.28mL、1.39mmol)を滴下添加した。得られた混合物を25℃で16時間撹拌し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中50%酢酸エチル)により精製して、標題化合物(200mg、66%)を茶褐色固体として得た。LCMS:655.3[M+H]
+。
【0450】
ステップ9: (4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)(6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチル−1H−インドール−3−イル)メタノン
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(6−(ベンジルオキシ)−2−(4−(ベンジルオキシ)フェニル)−1−メチル−1H−インドール−3−イル)(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)メタノン(100mg、0.153mmol)及び10%パラジウム炭素(20mg)のMeOH(1mL)及びTHF(1mL)中混合物を、水素雰囲気下25℃で16時間撹拌した。混合物をセライトに通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物を逆相HPLC(アセトニトリル65%/水中0.1%ギ酸))により精製して、標題化合物(2.6mg、3%)を黒色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 8.20 (br. s, 1H), 7.52 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.04 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 6.84 (s, 1H), 6.70 - 6.59 (m, 5H), 4.58 - 4.38 (m, 2H), 3.86 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 3.29 - 3.27 (m, 3H), 2.97 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 2.67 - 2.64 (m, 4H), 2.39 - 2.35 (m, 1H).
【0451】
実施例7
5−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェノキシ)−6−(4−(メチルスルホニル)フェニル)ナフタレン−2−オール
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ステップ1: 5−ブロモ−6−(4−(メチルスルホニル)フェニル)ナフタレン−2−オール
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三臭化ホウ素(0.73mL、7.6mmol)を、−78℃で1−ブロモ−6−メトキシ−2−(4−(メチルスルホニル)フェニル)ナフタレン(1.48g、3.78mmol、合成に関して国際公開第2004/009086A1号参照)のDCM(16mL)中溶液に滴下添加した。反応混合物を0℃に昇温し、2時間撹拌し、−78℃に再度冷却し、次いでメタノール(4mL)でクエンチした。反応混合物を水(40mL)で希釈し、酢酸エチル/DCM(1:2)で抽出した。有機層を洗浄(飽和NaHCO
3 40mL、次いでブライン40mL)し、乾燥(MgSO
4)し、減圧下で濃縮して、標題化合物(1.43g、100%)をピンク色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 10.19 (s, 1H), 8.17 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 8.03 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.85 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.38 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.32-7.28 (m, 1H), 7.27-7.25 (m, 1H), 3.31 (s, 3H).
【0452】
ステップ2: 2−((5−ブロモ−6−(4−(メチルスルホニル)フェニル)ナフタレン−2−イル)オキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン
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p−トルエンスルホン酸ピリジニウム(191mg、0.76mmol)及び3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(0.7mL、7.7mmol)を、5−ブロモ−6−(4−(メチルスルホニル)フェニル)ナフタレン−2−オール(1.43g、3.78mmol)のDCM(20mL)中懸濁液に加えた。反応物を室温で3時間撹拌し、洗浄(水30mL、次いでブライン30mL)し、乾燥(MgSO
4)し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(1.34g、77%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 8.25 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 8.05 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.96 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.63-7.60 (m, 1H), 7.52-7.47 (m, 1H), 7.46 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 5.73-5.71 (m, 1H), 3.84-3.75 (m, 1H), 3.66-3.58 (m, 1H), 3.32 (s, 3H), 2.00-1.78 (m, 3H), 1.73-1.52 (m, 3H).
【0453】
ステップ3: 3−(フルオロメチル)−1−(2−(4−((2−(4−(メチルスルホニル)フェニル)−6−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)オキシ)フェノキシ)エチル)アゼチジン
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2−((5−ブロモ−6−(4−(メチルスルホニル)フェニル)ナフタレン−2−イル)オキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン(139mg、0.26mmol)、中間体5(116mg、0.51mmol)、Cs
2CO
3(293mg、0.90mmol)、CuCl(12mg、0.12mmol)及びジグライム(1.6mL)の混合物を、真空/窒素サイクル(3回)で脱気した。混合物を140℃で終夜加熱し、室温に冷却し、酢酸エチル(60mL)で希釈した。混合物を洗浄(水2×20mL、次いでブライン20mL)し、乾燥(MgSO
4)し、減圧下で濃縮した。粗物質をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(103mg、66%)をベージュ色固体として得た。LCMS:606.1[M+H]
+。
【0454】
ステップ4: 5−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェノキシ)−6−(4−(メチルスルホニル)フェニル)ナフタレン−2−オール
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3−(フルオロメチル)−1−(2−(4−((2−(4−(メチルスルホニル)フェニル)−6−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)ナフタレン−1−イル)オキシ)フェノキシ)エチル)アゼチジン(100mg、0.17mmol)の80%酢酸/水(1.7mL)中溶液を、室温で6.5時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチル(30mL)に溶解した。有機層を洗浄(飽和NaHCO
3 3×20mL、次いでブライン20mL)し、乾燥(MgSO
4)し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(65mg、73%)を灰白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 10.05 (s, 1H), 7.90 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.83 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.76 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.09 (dd, J = 8.6, 2.3 Hz, 1H), 6.70 (d, J = 9.1 Hz, 2H), 6.58 (d, J = 9.1 Hz, 2H), 4.47 (dd, J = 47.6, 6.3 Hz, 2H), 3.75 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.26 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 3.21 (s, 3H), 2.95 (t, J = 6.5 Hz, 2H), 2.76-2.66 (m, 1H), 2.64 (t, J = 5.6 Hz, 2H);
13C NMR (100 MHz, DMSO-d
6, HCl塩): δ 156.5, 152.9, 152.3, 147.0, 142.7, 139.1, 136.6, 129.8, 128.1, 126.8, 125.8, 124.3, 124.3, 124.2, 121.6, 119.7, 115.7, 109.2, 82.4 (J = 164.1 Hz), 63.6, 55.4 (J = 8.0 Hz), 53.1, 43.4, 29.6 (J = 21.3 Hz). HRMS-ESI (m/z): [M+H]
+ C
29H
28FNO
5Sの計算値, 522.1750; 実測値, 522.1748.
【0455】
実施例8
(R)−5−(4−(2−(3−(フルオロメチル)ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェノキシ)−6−(4−(メチルスルホニル)フェニル)ナフタレン−2−オール
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実施例7に概説した手順に従って、2−((5−ブロモ−6−(4−(メチルスルホニル)フェニル)ナフタレン−2−イル)オキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン及び中間体7から標題化合物を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 10.06 (s, 1H), 7.90 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.83 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.76 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.09 (dd, J = 9.2, 2.3 Hz, 1H), 6.73 (d, J = 9.1 Hz, 2H), 6.59 (d, J = 9.1 Hz, 2H), 4.36-4.14 (m, 2H), 3.88 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 3.21 (s, 3H), 2.67 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 2.62-2.55 (m, 1H), 2.54-2.37 (m, 3H), 2.33 (dd, J = 9.1, 5.4 Hz, 1H), 1.88-1.75 (m, 1H), 1.40-1.30 (m, 1H). LCMS: 536.0 [M+H]
+.
【0456】
実施例9
(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)(6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)メタノン
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無水DMF(1mL)を含む25mLの丸底フラスコに、室温で水素化ナトリウム(鉱油中60%分散体、17mg、0.43mmol)を、続いて中間体1(52mg、0.39mmol)を入れた。室温で10分間撹拌した後、(4−フルオロフェニル)−[6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾチオフェン−3−イル]メタノン(48mg、0.13mmol、Tetrahedron Lett. 1999, 40, 675における手順に従って調製した)のDMF(1mL)中溶液を加えた。反応混合物を60℃で2時間加熱した後、室温に冷却した。反応混合物を飽和NH
4Cl溶液(10mL)で希釈し、酢酸エチル(10mL×2)で抽出した。混合した有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下で濃縮した。粗生成物を逆相HPLCにより精製して、標題化合物(45mg、72%)を薄黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 9.76 (s, 2H), 7.67 - 7.62 (m, 3H), 7.33 (dd, J = 2.3, 0.5 Hz, 1H), 7.25 (dd, J = 8.8, 0.5 Hz, 1H), 7.19 - 7.15 (m, 2H), 6.91 - 6.87 (m, 2H), 6.85 (dd, J = 8.7, 2.3 Hz, 1H), 6.69 - 6.65 (m, 2H), 4.49 (dd, J = 47.6, 6.3 Hz, 2H), 3.94 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 3.29 (dd, J = 7.7, 1.5 Hz, 2H), 2.98 (dd, J = 7.3, 5.9 Hz, 2H), 2.72 - 2.67 (m, 3H). LCMS: 478.2 [M+H]
+.
【0457】
実施例10
(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)(2−(4−フルオロフェニル)−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)メタノン。
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ステップ1: 2−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニル)−N,N−ジメチルエタンチオアミド
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0℃に冷却した無水THF(27mL)に、ジイソプロピルアミン(4.04g、40mmol)及びn−ブチルリチウム(25mL、40mmol、ヘキサン中1.6M溶液)を加えた。0℃で15分後、反応混合物を−78℃に冷却した。次いで4−メトキシベンズアルデヒド(5.0g、37mmol)のTHF(10mL)中溶液を、続いてN,N−ジメチルチオホルムアミド(3.56g、40mmol)を加えた。反応混合物を−78℃で3時間維持し、次いで0℃に昇温した後、塩化アンモニウムの飽和溶液(100mL)でクエンチした。反応混合物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。混合した有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0−50%酢酸エチル)により精製して、所望の生成物(3.03g、36%)を灰白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.36 - 7.30 (m, 2H), 6.89 - 6.84 (m, 2H), 5.26 (s, 2H), 3.79 (s, 3H), 3.52 (s, 3H), 3.11 (s, 3H).
【0458】
ステップ2: 6−メトキシ−N,N−ジメチルベンゾ[b]チオフェン−2−アミン
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2−ヒドロキシ−2−(4−メトキシフェニル)−N,N−ジメチル−チオアセトアミド(3.10g、13.8mmol)のDCM(100mL)中溶液に、メタンスルホン酸(4.5mL、68.8mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。得られた赤色溶液を飽和重炭酸ナトリウム溶液で希釈した。有機層を分離し、硫酸ナトリウムで脱水した後、減圧下で濃縮した。粗製の残留物をヘプタン中0−10%酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(1.45g、46%)を灰白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.32 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.86 (dd, J = 8.6, 2.4 Hz, 1H), 5.93 (s, 1H), 3.82 (s, 3H), 2.96 (s, 6H). LCMS: 208.1 [M+H]
+.
【0459】
ステップ3: (2−(ジメチルアミノ)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)(4−フルオロフェニル)メタノン
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塩化アルミニウム(986mg、7.4mmol)を室温で無水DCM(15mL)に懸濁し、塩化4−フルオロベンゾイル(1.08g、6.8mmol)を注射器によりゆっくり加えた。得られた薄黄色溶液を0℃で冷却し、6−メトキシ−N,N−ジメチル−ベンゾチオフェン−2−アミン(1.4g、6.8mmol)の無水DCM(15mL)中溶液を加えた。添加が完了した後、反応混合物を室温に昇温した。室温で3時間撹拌した後、反応混合物を氷水と1N HClとの混合物中に注ぎ入れ、DCM(2×50mL)で抽出した。混合した有機層を飽和重炭酸ナトリウム溶液、ブライン、次いで水で洗浄した。有機物を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中0−20%酢酸エチル)により精製して、標題化合物(1.19g、55%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.91 - 7.85 (m, 2H), 7.37 (dd, J = 8.9, 0.5 Hz, 1H), 7.15 - 7.06 (m, 3H), 6.83 (dd, J = 8.9, 2.5 Hz, 1H), 3.82 (s, 3H), 2.86 (s, 6H). LCMS: 329.8 [M+H]
+.
【0460】
ステップ4: (2−(ジメチルアミノ)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)メタノン
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水素化ナトリウム(鉱油中60%懸濁液、436mg、10.9mmol)を、室温で無水DMF(10mL)に加え、続いて中間体1(1.45g、10.9mmol)を加えた。反応混合物を室温で10分間撹拌した後、[2−(ジメチルアミノ)−6−メトキシ−ベンゾチオフェン−3−イル]−(4−フルオロフェニル)メタノン(1.09g、3.31mmol)のDMF(10mL)中溶液に加えた。反応混合物を70℃で2時間加熱した後、室温に冷却した。反応混合物をNH
4Clの飽和溶液(100mL)で希釈し、酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。混合した有機物を硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(10−100%酢酸エチル/ヘキサン)により精製して、標題化合物(1.20g、82%)を得た。LCMS:443.4[M+H]
+。
【0461】
ステップ5: (4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)(2−(4−フルオロフェニル)−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)メタノン
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冷却した[2−(ジメチルアミノ)−6−メトキシ−ベンゾチオフェン−3−イル]−[4−[2−[3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル]エトキシ]フェニル]メタノン(110mg、0.25mmol)のTHF(2mL)中溶液に、5℃でTHF中1Mブロモ−(4−フルオロフェニル)マグネシウム溶液(0.37mL、0.37mmol)を加えた。反応混合物を室温に2時間昇温した後、NH
4Clの水溶液(50mL)でクエンチし、次いで酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。混合した有機層をNa
2SO
4で脱水し、濃縮して、粗生成物(105mg)を得、これを更には精製せずに次のステップに続けて使用した。LCMS:494.3[M+H]
+。
【0462】
ステップ6: (4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)(2−(4−フルオロフェニル)−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン−3−イル)メタノン。
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ジクロロメタン(2mL)中の[4−[2−[3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル]エトキシ]フェニル]−[2−(4−フルオロフェニル)−6−メトキシ−ベンゾチオフェン−3−イル]メタノン(105mg、0.21mmol)を−5℃に冷却し、三臭化ホウ素のジクロロメタン中1M溶液(0.42mL、0.42mmol)を加えた。反応混合物を0℃で1時間撹拌した後、氷水中に注ぎ入れた。混合物を酢酸エチル(50mL)で抽出し、分離した。有機層を硫酸ナトリウムで脱水した後、減圧下で濃縮した。粗生成物を逆相HPLCにより精製して、標題化合物(36mg、36%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.86 (s, 1H), 7.68 - 7.63 (m, 2H), 7.42 - 7.37 (m, 3H), 7.30 (dd, J = 8.8, 0.5 Hz, 1H), 7.19 - 7.14 (m, 2H), 6.92 - 6.87 (m, 3H), 4.48 (dd, J = 47.6, 6.3 Hz, 2H), 3.95 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 3.29 - 3.25 (m, 2H), 2.99 - 2.94 (m, 2H), 2.76 - 2.64 (m, 3H). LCMS: 480.2 [M+H]
+.
【0463】
実施例11
3−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェノキシ)−2−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−6−オール
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ステップ1: 3−ブロモ−6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン1−オキシド
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3−ブロモ−6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾチオフェン(4.0g、11mmol)のDCM(20mL)中溶液に、トリフルオロ酢酸(20mL、264.5mmol)を加えた。5分後、過酸化水素(11mmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した後、重亜硫酸ナトリウムの飽和水溶液を加え、15分間激しく撹拌を続けた。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をDCM(100mL)と飽和重炭酸ナトリウム溶液(100mL)との間で分配した。有機層を分離し、Na
2SO
4で脱水し、次いで濃縮して、粗製の標題化合物(3.87g)を茶褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.80 - 7.75 (m, 2H), 7.55 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.13 (dd, J = 8.5, 2.4 Hz, 1H), 7.06 - 7.01 (m, 2H), 3.92 (s, 3H), 3.87 (s, 3H).
【0464】
ステップ2: 3−(4−ヨードフェノキシ)−6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン1−オキシド
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水素化ナトリウム(鉱油中60%分散体、120mg、3.0mmol)をDMF(7mL)に懸濁した後、4−ヨードフェノール(660mg、3.0mmol)を加えた。反応混合物を室温で10分間撹拌し、次いで3−ブロモ−6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾチオフェン1−オキシド(1.0g、2.7mmol)を加えた。次いで得られた混合物を70℃に2時間加熱した後、室温に冷却した。反応混合物をNH
4Clの飽和水溶液(100mL)でクエンチし、次いで酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。混合した有機層を乾燥し、次いで減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタン中0−40%酢酸エチル)により精製して、標題化合物(0.8g、59%)を薄黄色固体として得た。LCMS:505.1[M+H]
+。
【0465】
ステップ3: 3−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェノキシ)−6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン1−オキシド
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3−(4−ヨードフェノキシ)−6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾチオフェン1−オキシド(100mg、0.198mmol)、中間体1(52.8mg、0.397mmol)、ヨウ化第一銅(15.1mg、0.0793mmol)及び炭酸カリウム(82.2mg、0.595mmol)のブチロニトリル(2mL)中混合物を、N
2下115℃で24時間加熱し、この時点で反応をLCMSによりモニターすると完全に転化していた。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(25mL)で希釈し、濾過した。緑色濾液を濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン中10−100%酢酸エチル)により精製して、標題化合物(60mg、59%)を得た。LCMS:510.3[M+H]
+。
【0466】
ステップ4: 3−(フルオロメチル)−1−(2−(4−((6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェノキシ)エチル)アゼチジン
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0℃に冷却した3−[4−[2−[3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル]エトキシ]フェノキシ]−6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾチオフェン1−オキシド(60mg、0.12mmol)のTHF(3mL)中溶液に、水素化アルミニウムリチウムのTHF中4M溶液(0.045mL、0.18mmol)を加えた。0℃で1時間撹拌した後、反応物を1N NaOH溶液(10mL)でクエンチした。反応混合物を酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。混合した有機物を減圧下で濃縮して、粗製の標題化合物(41mg)を得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。LCMS:494.4[M+H]
+。
【0467】
ステップ5: 3−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェノキシ)−2−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−6−オール
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−5℃で冷却した3−(フルオロメチル)−1−[2−[4−[6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾチオフェン−3−イル]オキシフェノキシ]エチル]アゼチジン(41mg、0.083mmol)のDCM(2mL)中溶液に、三臭化ホウ素のジクロロメタン中1M溶液(0.16mL、0.16mmol)を加えた。反応混合物を−5℃で4時間撹拌した後、氷水中に注ぎ入れた。反応混合物を酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。混合した有機物を硫酸ナトリウムで脱水した後、減圧下で濃縮した。粗生成物を逆相HPLCにより精製して、標題化合物(20mg、52%)を灰白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 8.27 (s, 1H), 7.51 - 7.47 (m, 2H), 7.25 (dd, J = 2.1, 0.5 Hz, 1H), 7.08 (dd, J = 8.6, 0.5 Hz, 1H), 6.83 (s, 4H), 6.81 - 6.76 (m, 3H), 4.55 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 4.43 (d, J = 6.3 Hz, 1H), 3.82 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.98 (dd, J = 7.3, 5.9 Hz, 2H), 2.89 (d, J = 0.5 Hz, 2H), 2.73 (d, J = 0.7 Hz, 1H), 2.70 - 2.66 (m, 3H). LCMS: 466.1 [M+H]
+.
【0468】
実施例12 3−(4−((S)−2−((R)−3−(フルオロメチル)ピロリジン−1−イル)プロポキシ)フェノキシ)−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−6−オール
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ステップ1: 6−ベンジルオキシ−2−(4−ブロモ−フェニル)−ベンゾ[b]チオフェン
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臭化ベンジル(4.49g、26.4mmol)及びK
2CO
3(6.0g、44mmol)を、2−(4−ブロモ−フェニル)−ベンゾ[b]チオフェン−6−オール(6.75g、22mmol、合成に関して国際公開第2010/132601A1号参照)のアセトニトリル(150mL)中溶液に加えた。混合物を80℃で2時間加熱し、濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残留物をヘキサンで洗浄して、所望の化合物(7.3g、84%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.78-7.76 (m, 2H), 7.74-7.34 (m, 8H), 7.27-7.22 (m, 1H), 7.11-7.09 (m, 1H), 6.83-6.81 (m, 1H), 5.15 (s, 2H).
【0469】
ステップ2: 6−(ベンジルオキシ)−3−ブロモ−2−(4−ブロモフェニル)ベンゾ[b]チオフェン
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N−ブロモアセトアミド(2.72g、19.7mmol)を、6−ベンジルオキシ−2−(4−ブロモ−フェニル)−ベンゾ[b]チオフェン(7.3g、18.5mmol)のDCM(150mL)中懸濁液に加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、DCM(100mL)で希釈し、洗浄し(水、次いでブライン)、次いで濃縮した。酢酸エチルから再結晶化して、標題化合物(4.4g、45%)を薄茶褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.62-7.30 (m, 11H), 7.25-7.00 (m, 1H), 5.12 (s, 2H).
【0470】
ステップ3: 6−(ベンジルオキシ)−3−ブロモ−2−(4−ブロモフェニル)ベンゾ[b]チオフェン1−オキシド
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トリフルオロ酢酸(25mL)を、6−(ベンジルオキシ)−3−ブロモ−2−(4−ブロモフェニル)ベンゾ[b]チオフェン(4.4g、8.6mmol)のDCM(30mL)中溶液に滴下添加した。過酸化水素(30%、2.3mL)を反応物に加え、混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を重亜硫酸ナトリウム(水5mL中500mg)を加えることによりクエンチし、15分間激しく撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残留物をDCMで希釈した。混合物を注意深く洗浄(飽和NaHCO
3)し、濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(1:1DCM/石油エーテル)により精製して、標題化合物(2.6g、57%)を淡黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.85-7.79 (m, 3H), 7.51-7.34 (m, 8H), 7.20 (m, 1H), 5.24 (s, 2H).
【0471】
ステップ4: 6−(ベンジルオキシ)−2−(4−ブロモフェニル)−3−(4−((S)−2−((R)−3−(フルオロメチル)ピロリジン−1−イル)プロポキシ)フェノキシ)ベンゾ[b]チオフェン1−オキシド
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水素化ナトリウム(170mg、60%、油中分散体)を、中間体6(0.9g、3.55mmol)のDMF(20mL)中溶液に20分内で3回に分けて加えた。6−(ベンジルオキシ)−3−ブロモ−2−(4−ブロモフェニル)ベンゾ[b]チオフェン1−オキシド(1.9g、3.55mmol)を混合物に加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、洗浄(水)した。水性相をDCM(50mL)で逆抽出し、混合した有機抽出物を乾燥(MgSO
4)し、濃縮して、標題化合物(0.95g、24%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 7.58 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.48 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.43-7.35 (m, 7H), 7.27-7.25 (m, 1H), 7.11-7.05 (m, 3H), 6.82 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 5.14 (s, 2H), 4.56-3.61 (m, 4H), 3.32-3.04 (m, 5H), 2.91-2.82 (m, 1H), 2.37-2.31 (m, 1H), 2.05-2.01 (m, 1H), 1.27 (d, J = 8.4 Hz, 3H).
【0472】
ステップ5: (R)−1−((S)−1−(4−((6−(ベンジルオキシ)−2−(4−ブロモフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェノキシ)プロパン−2−イル)−3−(フルオロメチル)ピロリジン
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6−(ベンジルオキシ)−2−(4−ブロモフェニル)−3−(4−((S)−2−((R)−3−(フルオロメチル)ピロリジン−1−イル)プロポキシ)フェノキシ)ベンゾ[b]チオフェン1−オキシド(0.9g、1.36mmol)、HCl(エーテル中1M、15.0mL、15.0mmol)及びDCM(5mL)の溶液を1時間撹拌し、減圧下で濃縮し、次いでTHF(15mL)に再度溶解した。クロロトリメチルシラン(1.47g、13.6mmol)及びトリフェニルホスフィン(1.3g、5.0mmol)を反応混合物に加え、混合物を8時間加熱還流した。反応混合物を濃縮し、酢酸エチル(200mL)で希釈し、洗浄(飽和NaHCO
3)し、再度濃縮した。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(30:1DCM/メタノール)により精製して、所望の化合物(0.45g、51%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 7.56-7.31 (m, 11H), 7.06-7.00 (m, 3H), 6.83 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 5.11 (s, 2H), 4.28-4.14 (m, 2H), 4.04-3.83 (m, 2H), 2.96-2.51 (m, 6H), 2.02-1.99 (m, 1H), 1.55-1.53 (m, 1H), 1.25 (d, J = 7.0 Hz, 3H).
【0473】
ステップ6: (R)−1−((S)−1−(4−((6−(ベンジルオキシ)−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェノキシ)プロパン−2−イル)−3−(フルオロメチル)ピロリジン
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ナトリウムメトキシド(3.12g、57.9mmol)を、(R)−1−((S)−1−(4−((6−(ベンジルオキシ)−2−(4−ブロモフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェノキシ)プロパン−2−イル)−3−(フルオロメチル)ピロリジン(450mg、0.69mmol)、CuI(131mg、0.69mmol)、DMF(4.8mL)、MeOH(10.5mL)及び酢酸エチル(0.28mL)の混合物に加えた。反応混合物を110℃で12時間加熱し、酢酸エチル(60mL)で希釈し、洗浄(ブライン)し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(12:1DCM/MeOH)により精製して、標題化合物(320mg、77%)を薄黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 7.58-7.25 (m, 11H), 7.05-6.95 (m, 3H), 6.84-6.81 (m, 2H), 5.11 (s, 2H), 4.41-4.28 (m, 2H), 4.05-3.84 (m, 2H), 3.82 (s, 3H), 2.97-2.57 (m, 6H), 2.04-1.98 (m, 1H), 1.58-1.46 (m, 1H), 1.25 (d, J = 7.0 Hz, 3H).
【0474】
ステップ7: 3−(4−((S)−2−((R)−3−(フルオロメチル)ピロリジン−1−イル)プロポキシ)フェノキシ)−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−6−オール
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(R)−1−((S)−1−(4−((6−(ベンジルオキシ)−2−(4−メトキシフェニル)ベンゾ[b]チオフェン−3−イル)オキシ)フェノキシ)プロパン−2−イル)−3−(フルオロメチル)ピロリジン(0.35g、0.58mmol)、Pd(OH)
2(0.1g)及びギ酸アンモニウム(0.4g、5.8mmol)のメタノール(10mL)中混合物を、12時間加熱還流した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。粗物質を逆相HPLCにより精製して、所望の化合物(48mg、16%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 9.60 (br s, 1H), 7.43 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.39 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.20 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.05-7.02 (m, 4H), 6.92 (d, J = 9.1 Hz, 2H), 6.87 (dd, J = 8.6, 2.3 Hz, 1H), 4.38-4.30 (m, 1H), 4.26-4.18 (m, 1H), 4.02-3.97 (m, 1H), 3.80-3.74 (m, 1H), 3.78 (s, 3H), 2.75-2.64 (m, 2H), 2.64-2.53 (m, 2H), 2.45-2.37 (m, 2H), 1.88-1.75 (m, 1H), 1.43-1.31 (m, 1H), 1.11 (d, J = 7.0 Hz, 3H); HRMS-ESI (m/z): [M+H]
+ C
29H
30FNO
4Sの計算値, 508.1958; 実測値, 508.1955.
【0475】
実施例13
6−(2−(エチル(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)ベンジル)アミノ)−4−メトキシフェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−オール
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ステップ1: ピバル酸6−(2−(エチル(4−(−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)ベンジル)アミノ)−4−メトキシフェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル
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トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(399mg、1.88mmol)を、ピバル酸6−(2−(エチルアミノ)−4−メトキシフェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル(215mg、0.564mmol、合成に関して米国特許7612114号参照)、中間体8(405mg、1.71mmol)及び酢酸(0.24mL、4.19mmol)のDCE(5mL)中溶液に加えた。反応物を室温で終夜撹拌し、次いで飽和NaHCO
3(5mL)でクエンチした。混合物をDCM(50mL)で希釈し、洗浄(飽和NaHCO
3 25mL、次いでブライン25mL)し、乾燥(Na
2SO
4)し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(227mg、67%)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.17 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.08 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 7.05 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.84-6.78 (m, 3H), 6.75 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 6.68 (dd, J = 8.6, 2.8 Hz, 1H), 4.50 (dd, J = 47.7, 6.3 Hz, 2H), 3.93 (d, J = 2.1 Hz, 2H), 3.85 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.71 (s, 3H), 3.61-3.50 (m, 1H), 3.30 (td, J = 7.6, 1.2 Hz, 2H), 2.98 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 2.87 (q, J = 6.8 Hz, 2H), 2.85-2.78 (m, 2H), 2.76-2.54 (m, 5H), 1.80-1.66 (m, 1H), 1.63-1.55 (m, 1H), 1.30 (s, 9H), 0.90 (t, J = 6.8 Hz, 3H). LCMS: 603.3 [M+H]
+.
【0476】
ステップ2: 6−(2−(エチル(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)ベンジル)アミノ)−4−メトキシフェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−オール
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ピバル酸6−(2−(エチル(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)ベンジル)アミノ)−4−メトキシフェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−イル(220mg、0.367mmol)及びK
2CO
3(255mg、1.85mmol)のメタノール(3.7mL)中懸濁液を、室温で1時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮し、次いで酢酸エチル(20mL)で希釈した。混合物を洗浄(飽和NaHCO
3 20mL、次いでブライン20mL)し、乾燥(Na
2SO
4)し、減圧下で濃縮した。粗製の残留物を逆相HPLC(アセトニトリル、水、TFA)により精製した。得られた物質を酢酸エチル及び飽和NaHCO
3で遊離塩基化して、標題化合物(95mg、50%)を白色泡状物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 9.01 (s, 1H), 7.14 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.80 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 6.77 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 6.75 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 6.66 (dd, J = 8.4, 2.7 Hz, 1H), 6.52-6.47 (m, 2H), 4.49 (dd, J = 47.7, 6.3 Hz, 2H), 3.97-3.88 (m, 2H), 3.85 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.71 (s, 3H), 3.55-3.45 (m, 1H), 3.31(t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.99 (t, J = 6.6 Hz, 2H), 2.86 (q, J = 6.6 Hz, 2H), 2.79-2.64 (m, 5H), 2.63-2.51 (m, 2H), 1.77-1.61 (m, 1H), 1.60-1.52 (m, 1H), 0.87 (t, J = 6.8 Hz, 3H);
13C NMR (100 MHz, DMSO-d
6): δ 157.6, 157.3, 155.0, 149.5, 136.7, 136.4, 130.9, 129.7, 129.4, 127.2, 127.2, 114.8, 113.9, 112.9, 110.1, 109.1, 84.6 (J = 164.0 Hz), 66.2, 58.2, 57.2, 56.0 (J = 7.6 Hz), 54.9, 48.5, 38.9, 32.8, 30.7 (J = 20.0 Hz), 30.4, 30.0, 12.3. HRMS-ESI (m/z): [M+H]
+ C
32H
39FN
2O
3の計算値, 519.3023; 実測値, 519.3015.
【0477】
実施例14
4−(3−(2−クロロフェニル)−4−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)イソオキサゾール−5−イル)フェノール
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ステップ1: 4−ブロモ−3−(2−クロロフェニル)−5−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)フェニル)イソオキサゾール
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p−トルエンスルホン酸ピリジニウム(507mg、2.02mmol)及び3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(1.3mL、14.3mmol)を、4−(4−ブロモ−3−(2−クロロフェニル)イソオキサゾール−5−イル)フェノール(3.79g、10.08mmol、合成に関して国際公開第2012/052395A1号参照)のDCM(100mL)中懸濁液に加えた。反応混合物を室温で5時間撹拌し、DCMで希釈し、洗浄(飽和NaHCO
3 200mL)し、乾燥(MgSO
4)し、次いで減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(3.90g、83%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 8.01 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 7.71 (dd, J = 8.0, 0.9 Hz, 1H), 7.67-7.54 (m, 3H), 6.99 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 5.65-5.61 (m, 1H), 3.80-3.71 (m, 1H), 3.64-3.56 (m, 1H), 1.97-1.73 (m, 3H), 1.70-1.50 (m, 3H). LCMS: 349.5 [(M-THP)+H]
+.
【0478】
ステップ2: 4−(3−(2−クロロフェニル)−5−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)フェニル)イソオキサゾール−4−イル)フェノール
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4−ブロモ−3−(2−クロロフェニル)−5−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)フェニル)イソオキサゾール(909mg、2.09mmol)、(4−ヒドロキシフェニル)ボロン酸(921mg、4.18mmol)、K
3PO
4一水和物(1.44g、6.27mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)二塩化物(76mg、0.11mmol)及びジオキサン(21mL)の混合物を、真空/窒素サイクル(3回)で脱気した。反応混合物を90℃で25時間加熱し、室温に冷却し、酢酸エチル(60mL)で希釈し、洗浄(水30mL、次いでブライン30mL)し、乾燥(MgSO
4)し、次いで減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(366mg、39%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 9.59 (s, 1H), 7.55-7.48 (m, 4H), 7.48-7.39 (m, 2H), 7.08 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 6.96 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 6.69 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 5.55-5.51 (m, 1H), 3.78-3.69 (m, 1H), 3.61-3.53 (m, 1H), 1.92-1.67 (m, 3H), 1.67-1.46 (m, 3H).
【0479】
ステップ3: 3−(2−クロロフェニル)−4−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−5−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)フェニル)イソオキサゾール
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アゾジカルボン酸ジイソプロピル(0.32mL、1.63mmol)を、室温で4−(3−(2−クロロフェニル)−5−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)フェニル)イソオキサゾール−4−イル)フェノール(360mg、0.80mmol)、中間体1(192mg、1.44mmol)及びトリフェニルホスフィン(427mg、1.63mmol)のTHF(8mL)中混合物に加えた。混合物を4時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(276mg、61%)を白色泡状物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.54-7.45 (m, 5H), 7.44-7.39 (m, 1H), 7.08 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 7.06 (d, J = 9.0 Hz, 2H), 6.85 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 5.53-5.50 (m, 1H), 4.50 (dd, J = 47.6, 6.2 Hz, 2H), 3.86 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.77-3.69 (m, 1H), 3.60-3.53 (m, 1H), 3.30 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 2.98 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 2.77-2.64 (m, 3H), 1.93-1.68 (m, 3H), 1.66-1.46 (m, 3H). LCMS: 563.1 [M+H]
+.
【0480】
ステップ4: 4−(3−(2−クロロフェニル)−4−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)イソオキサゾール−5−イル)フェノール
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3−(2−クロロフェニル)−4−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−5−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)フェニル)イソオキサゾール(264mg、0.47mmol)の80%酢酸/水(1.7mL)中混合物を、室温で7時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチル(40mL)に溶解した。有機層を洗浄(飽和NaHCO
3 3×20mL、次いでブライン20mL)し、乾燥(MgSO
4)し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(169mg、75%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 10.07 (s, 1H), 7.53-7.44 (m, 3H), 7.42 (dd, J = 7.3, 1.7 Hz, 1H), 7.40 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.04 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 6.84 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 6.81 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 4.49 (dd, J = 47.6, 6.2 Hz, 2H), 3.86 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.30 (t, J = 7.1 Hz, 2H), 2.98 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 2.78-2.63 (m, 3H). LCMS: 479.0 [M+H]
+.
【0481】
実施例15
(R)−4−(3−(2−クロロフェニル)−4−(4−(2−(3−(フルオロメチル)ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)イソオキサゾール−5−イル)フェノール
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実施例14に概説した手順に従って、4−(3−(2−クロロフェニル)−5−(4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)フェニル)イソオキサゾール−4−イル)フェノール及び中間体4から標題化合物を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 10.07 (s, 1H), 7.54-7.45 (m, 3H), 7.42 (dd, J = 7.3, 1.8 Hz, 1H), 7.40 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.09 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 6.87 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 6.81 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 4.39-4.17 (m, 2H), 4.00 (t, J = 5.9 Hz, 2H), 2.74 (t, J = 5.9 Hz, 2H), 2.67-2.60 (m, 1H), 2.60-2.40 (m, 3H), 2.37 (dd, J = 8.9, 5.3 Hz, 1H), 1.90-1.76 (m, 1H), 1.42-1.33 (m, 1H). LCMS: 493.0 [M+H]
+.
【0482】
実施例16
4−(3−(2−クロロ−フェニル)−4−{3−フルオロ−4−[2−(3−フルオロメチル−アゼチジン−1−イル)−エトキシ]−フェニル}−イソチアゾール−5−イル)−フェノール
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ステップ1: 3−(2−クロロ−フェニル)−5−(4−メトキシ−フェニル)−イソチアゾール
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酸化白金(57mg、0.25mmol)の変性エタノール(2mL)中懸濁液を、水素の雰囲気下5分間撹拌した。容器を排気し窒素で再充填(×3)した後、3−(2−クロロ−フェニル)−5−(4−メトキシ−フェニル)−イソオキサゾール(国際公開第2012084711号における手順に従って調製した)(300mg)の変性エタノール(8mL)中懸濁液を加えた。容器を排気し水素で再充填(3回)し、得られた混合物を周囲温度で4時間撹拌した。固体をセライトのパッドに通して濾別し、酢酸エチルで洗浄し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をトルエン(10mL)に懸濁し、p−クロルアニル(258mg、1.05mmol)及びP
2S
5(350mg、1.58mmol)を加え、混合物を1.5時間加熱還流した。反応物を室温に冷却し、H
2Oでクエンチした。混合物を酢酸エチル(3回)及びDCM(3回)で抽出した。混合した有機層を乾燥(Na
2SO
4)し、減圧下で濃縮した。粗物質をシクロヘキサン中0%−20%酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(95mg、30%)をオレンジ色ゴム状物として得た。LCMS:302.1[M+H]
+。
【0483】
ステップ2: 4−ブロモ−3−(2−クロロ−フェニル)−5−(4−メトキシ−フェニル)−イソチアゾール
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3−(2−クロロ−フェニル)−5−(4−メトキシ−フェニル)−イソチアゾール(180mg、0.60mmol)、N−ブロモスクシンイミド(139mg、0.78mmol)及びp−トルエンスルホン酸一水和物(8mg、0.04mmol)のDCM(5mL)中混合物を、室温で4時間撹拌した。更にN−ブロモスクシンイミド(139mg、0.78mmol)及びp−トルエンスルホン酸一水和物(8mg、0.04mmol)を加え、混合物を65時間撹拌した。反応物をメタ重亜硫酸ナトリウム溶液でクエンチし、混合物を酢酸エチル(3回)で抽出した。混合した有機層をブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)し、減圧下で濃縮した。粗物質をシクロヘキサン中0%−15%酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を琥珀色ゴム状物として得た(68mg、30%)。LCMS:379.9[M+H]
+。
【0484】
ステップ3: 4−[4−ブロモ−3−(2−クロロ−フェニル)−イソチアゾール−5−イル]−フェノール
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4−ブロモ−3−(2−クロロ−フェニル)−5−(4−メトキシ−フェニル)−イソチアゾール(68mg、0.18mmol)のDCM(5mL)中溶液に、−78℃でBBr
3(DCM中1M、0.89mL、0.89mmol)を滴下添加した。得られた溶液を室温に昇温し、20時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、H
2Oでクエンチし、DCMで希釈した。相を相分離器で分離し、有機物を乾燥(Na
2SO
4)し、次いで減圧下で濃縮した。粗物質をDCMで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(43mg、65%)を白色固体として得た。LCMS:366.1[M+H]
+。
【0485】
ステップ4: 4−ブロモ−3−(2−クロロ−フェニル)−5−[4−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−フェニル]−イソチアゾール
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4−[4−ブロモ−3−(2−クロロ−フェニル)−イソチアゾール−5−イル]−フェノール(43mg、0.12mmol)、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(43μL、0.47mmol)及びp−トルエンスルホン酸ピリジニウム(3mg、0.01mmol)のDCM(2mL)中混合物を、1.2時間撹拌した。反応物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチし、DCM(3回)で抽出した。混合した有機層を減圧下で濃縮し、得られた残留物をシクロヘキサン中0%−10%酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。これにより標題化合物(33mg、61%)を無色ガラス状物として得た。LCMS:450.1[M+H]
+。
【0486】
ステップ5: 4−{3−(2−クロロ−フェニル)−5−[4−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−フェニル]−イソチアゾール−4−イル}−2−フルオロ−フェノール
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バイアルに、4−ブロモ−3−(2−クロロ−フェニル)−5−[4−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−フェニル]−イソチアゾール(33mg、0.07mmol)、3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニルボロン酸(34mg、0.22mmol)、酢酸パラジウム(II)(1mg、0.004mmol)、炭酸カリウム(15mg、0.11mmol)及びDMF(1.5mL)を入れた。容器を排気し、アルゴンで再度充填(3回)し、次いで110℃で18時間撹拌した。混合物に3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニルボロン酸(10mg、0.06mmol)、酢酸パラジウム(II)(2mg、0.01mmol)及び炭酸カリウム(15mg、0.11mmol)を加えた。黒色反応混合物を110℃で更に4時間撹拌した後、冷却し、酢酸エチルで希釈し、濾過した。有機物をブライン(3回)で洗浄し、水溶液を酢酸エチル(2回)で抽出した。混合した有機物をブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)し、減圧下で濃縮した。粗物質をシクロヘキサン中0%−20%酢酸エチルで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。これにより標題化合物(16mg、47%)を無色ガラス状物として得た。LCMS:482.2[M+H]
+。
【0487】
ステップ6: 4−(3−(2−クロロ−フェニル)−4−{3−フルオロ−4−[2−(3−フルオロメチル−アゼチジン−1−イル)−エトキシ]−フェニル}−イソチアゾール−5−イル)−フェノール
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4−{3−(2−クロロ−フェニル)−5−[4−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−フェニル]−イソチアゾール−4−イル}−2−フルオロ−フェノール(16mg、0.03mmol)、中間体1(8mg、0.06mmol)、トリフェニルホスフィン(17mg、0.07mmol)のTHF(1mL)中混合物に、DIAD(13μL、0.07mmol)を加えた。得られた溶液を室温で6時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。粗物質をDCM中0%−5%MeOHで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。得られたゴム状物をアセトニトリル(1mL)、H
2O(0.25mL)及び酢酸(2mL)の混合物に溶解し、室温で18時間撹拌した。更に酢酸(1mL)及びH
2O(0.25mL)を加え、4時間撹拌を続けた。溶媒を減圧下で蒸発させ、得られた残留物を酢酸エチル中に溶解し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(2回)で洗浄した。混合した有機相をブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)し、減圧下で濃縮した。粗物質をDCM中0%−8%MeOHで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(5mg、32%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 7.37-7.20 (m, 4H), 7.17-7.11 (m, 2H), 6.81-6.75 (m, 2H), 6.74-6.62 (m, 3H), 4.56 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 4.44 (d, J = 5.7 Hz, 1H), 3.96 (t, J = 5.4 Hz, 2H), 3.51 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 3.18 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 2.93-2.77 (m, 3H). LCMS: 513.2 [M+H]
+.
【0488】
実施例17
[3−(2−クロロ−フェニル)−5−(4−ヒドロキシ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イル]−{3−フルオロ−4−[2−(3−フルオロメチル−アゼチジン−1−イル)−エトキシ]−フェニル}−メタノン
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ステップ1: 1−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−3−(4−メトキシ−フェニル)−プロピノン
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塩化3,4−ジフルオロベンゾイル(4.3g、24.36mmol)、1−エチニル−4−メトキシ−ベンゼン(3.22g、24.36mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)二塩化物(171mg、0.24mmol)及びヨウ化銅(I)(93mg、0.49mmol)のTHF(75mL)中混合物に、窒素の雰囲気下トリエチルアミン(10.2mL、73.08mmol)を加えた。得られた混合物を超音波処理して得られた沈殿物を粉砕し、反応混合物を室温で4時間撹拌した。固体を濾別し、濾過ケーキをEtOAcで洗浄し、濾液を減圧下で濃縮した。粗物質をシクロヘキサン中0−100%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物をベージュ色固体として得た(5.9g、89%)。LCMS:273.0[M+H]
+。
【0489】
ステップ2: [3−(2−クロロ−フェニル)−5−(4−メトキシ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イル]−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−メタノン
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1−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−3−(4−メトキシ−フェニル)−プロピノン(423mg、1.55mmol)のEt
2O(8mL)中懸濁液を、塩化2−クロロ−N−ヒドロキシベンゼンカルボキシミドイル(196mg、1.03mmol)のEt
2O(8mL)中溶液に加えた。反応混合物を0℃に冷却し、トリエチルアミン(0.173ml、1.24mmol)のEt
2O(2mL)中溶液を1時間かけて滴下添加した。添加が完了した時点で、混合物を室温に昇温し、65時間撹拌した。反応物を水を加えることによりクエンチし、ブラインを加え、混合物をEtOAcで抽出した。有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、真空中で蒸発させた。粗生成物をシクロヘキサン中0−20%EtOAcで溶出するシリカ上でのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(353mg、44%)を白色固体として得た。LCMS:426.0[M+H]
+。
【0490】
ステップ3: [3−(2−クロロ−フェニル)−5−(4−ヒドロキシ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イル]−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−メタノン
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三臭化ホウ素(4.14mL、4.14mmol、DCM中1M)を、−78℃で[3−(2−クロロ−フェニル)−5−(4−メトキシ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イル]−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−メタノン(353mg、0.83mmol)のDCM(20mL)中溶液に滴下添加した。混合物を−78℃で10分間撹拌した後、周囲温度に昇温し、18時間撹拌した。反応物を0℃に冷却し、次いで水でクエンチした後、DCM(3回)で抽出した。混合した有機層をブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)し、減圧下で濃縮した。粗生成物をDCM(10mL)に溶解し、次いで−78℃に冷却した後、三臭化ホウ素(4.14mL、4.14mmol、DCM中1M)で滴下処理した。反応混合物を周囲温度に昇温し、65時間撹拌した。反応物を0℃に冷却し、次いで水でクエンチし、DCM(3回)で抽出した。混合した有機物をブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)し、減圧下で濃縮した。粗物質をDCM中0%−4%MeOHで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。これにより標題化合物を灰白色泡状物として得た(238mg、70%)。LCMS:412.2[M+H]
+。
【0491】
ステップ4: {3−(2−クロロ−フェニル)−5−[4−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−フェニル]−イソオキサゾール−4−イル}−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−メタノン
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[3−(2−クロロ−フェニル)−5−(4−ヒドロキシ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イル]−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−メタノン(238mg、0.58mmol)のDCM(6mL)中溶液に、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(79μL、0.87mmol)及びp−トルエンスルホン酸ピリジニウム(29mg、0.12mmol)を加えた。反応混合物を4時間撹拌した後、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(158μL、1.74mmol)、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム(58mg、0.23mmol)及び4Åモレキュラーシーブスを更に加えた。反応物を18時間撹拌した後、反応物を濾過し、DCM中0%−4%MeOHで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。これにより標題化合物を無色ガラス状物として得た(180mg、63%)。LCMS:496.3[M+H]
+。
【0492】
ステップ5: {3−(2−クロロ−フェニル)−5−[4−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−フェニル]−イソオキサゾール−4−イル}−{3−フルオロ−4−[2−(3−フルオロメチル−アゼチジン−1−イル)−エトキシ]−フェニル}−メタノン
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{3−(2−クロロ−フェニル)−5−[4−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−フェニル]−イソオキサゾール−4−イル}−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−メタノン(110mg、0.22mmol)、中間体1(35mg、0.27mmol)及び炭酸セシウム(502mg、1.54mmol)のMeCN(5mL)中混合物を、2時間加熱還流した。混合物を周囲温度に冷却し、更に2−(3−フルオロメチル−アゼチジン−1−イル)−エタノール(50mg、0.38mmol)を加えた。反応物を3時間加熱還流し、次いで周囲温度に冷却し、水で希釈した。混合物を酢酸エチル(3回)で抽出し、混合した有機層をブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)し、減圧下で濃縮した。粗物質をDCM中0%−10%MeOHで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。これにより標題化合物を無色ガラス状物として得た(51mg、38%)。LCMS:609.2[M+H]
+。
【0493】
ステップ6: [3−(2−クロロ−フェニル)−5−(4−ヒドロキシ−フェニル)−イソオキサゾール−4−イル]−{3−フルオロ−4−[2−(3−フルオロメチル−アゼチジン−1−イル)−エトキシ]−フェニル}−メタノン
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{3−(2−クロロ−フェニル)−5−[4−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−フェニル]−イソオキサゾール−4−イル}−{3−フルオロ−4−[2−(3−フルオロメチル−アゼチジン−1−イル)−エトキシ]−フェニル}−メタノン(60mg、0.10mmol)、酢酸(1mL)、水(0.25mL)及びアセトニトリル(1mL)の混合物を18時間撹拌した。酢酸(1mL)を反応物に加え、混合物を更に4時間撹拌した。反応物を酢酸エチルで希釈し、次いで飽和NaHCO
3水溶液で塩基性化した。相を分離し、水性相を酢酸エチルで抽出した。混合した有機層を飽和NaHCO
3溶液で洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)し、減圧下で濃縮した。粗物質をDCM中0%−8%2Mメタノール性アンモニアで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。これにより標題化合物を淡黄色固体として得た(6mg、10%)。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 7.58-7.52 (m, 1H), 7.48-7.41 (m, 3H), 7.38-7.31 (m, 4H), 6.78-6.71 (m, 2H), 6.64 (t, J = 8.3 Hz, 1H), 4.56 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.44 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 4.02 (t, J = 5.3 Hz, 2H), 3.56 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 3.25 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 2.97-2.79 (m, 3H). LCMS: 525.1 [M+H]
+.
【0494】
実施例18
4−(シクロヘキシリデン−{4−[2−(3−フルオロメチル−アゼチジン−1−イル)−エトキシ]−フェニル}−メチル)−フェノール
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ステップ1: 4−[シクロヘキシリデン−(4−ヨード−フェニル)メチル]−フェノール
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四塩化チタン(10.8g,56.6mmol)を、冷却(0℃)した亜鉛(7.5g,115.4mmol)のテトラヒドロフラン(100mL)中撹拌懸濁液に滴下添加した。添加が完了した時点で、混合物を70℃で30分間加熱し、次いで周囲温度に冷却した。(4−ヒドロキシ−フェニル)−(4−ヨード−フェニル)−メタノン(J.Med.Chem.52, (15), 4694-2009における手順に従って調製した)(5g、15.4mmol)及びシクロヘキサノン(0.15g、15.4mmol)のテトラヒドロフラン(100mL)中溶液を、15分かけて滴下添加した。混合物を70℃で15分間加熱し、次いで周囲温度に冷却した。反応物を水(200mL)を加えることによりクエンチし、得られた水性相を酢酸エチル(2×50mL)中に抽出した。混合した抽出物を水(50mL)で洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)し、蒸発乾固した。得られた油状物をシクロヘキサン中10−40%酢酸エチルで溶出するシリカ上でのフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物をクリーム色固体として得た(4.7g、78%)。LCMS:391[M+H]
+。
【0495】
ステップ2: (4−ヨード−フェニル)−[4−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−フェニル]−メタノン
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p−トルエンスルホン酸(150mg,0.79mmol)、(4−ヨード−フェニル)−[4−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−フェニル]−メタノン(2.4g、6.15mmol)及び3,4−ジヒドロピラン(1.4mL、61.5mmol)のDCM(50mL)中溶液を、室温で15分間撹拌した。混合物を炭酸ナトリウム水溶液(30mL)及び水(30mL)で洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)し、減圧下で蒸発させた。得られた油状物をシクロヘキサンで溶出するシリカ上でのフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して固体を得、これをジエチルエーテルで摩砕して、標題化合物をクリーム色固体として得た(1.2g、41%)。
【0496】
ステップ3: (シクロヘキシリデン−{4−[2−(3−フルオロメチル−アゼチジン−1−イル)−エトキシ]−フェニル}−メチル)−フェノール
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脱気した(4−ヨード−フェニル)−[4−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−フェニル]−メタノン(500mg、1.05mmol)、中間体1(168mg、1.26mmol)、炭酸カリウム(290mg、2.0mmol)、ヨウ化銅(20mg、0.105mmol)及び1,10フェナントロリン(0.40mg、0.21mmol)のブチロニトリル(10mL)中混合物を、マイクロ波照射下140℃で1時間、次いで160℃で2時間加熱した。反応混合物を周囲温度に冷却し、メタノール及び酢酸エチルで希釈し、SCXカートリッジに適用した。カートリッジをメタノール続いてメタノール中2Mアンモニアで溶出した。適切な塩基性フラクションを混合し、蒸発させて、標題化合物の遊離塩基を澄んだ油状物として得た。遊離塩基をメタノール(5mL)に溶解し、フマル酸(0.5当量)で処理し、次いで蒸発させて固体を得、これをジエチルエーテルで摩砕して、クリーム色固体を得た(2.6mg、5%)。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): δ 6.98 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 6.87-6.82 (m, 4H), 6.68-6.64 (m, 3H), 4.58 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 4.46 (d, J = 4.5 Hz, 1H), 4.11 (t, J = 5.0 Hz, 2H), 4.03 (t, J = 13.7 Hz, 2H), 3.83-3.77 (m, 2H), 3.15-2.99 (m, 1H), 2.25-2.16 (m, 4H), 1.64-1.51 (m, 6H). LCMS: 396.2 [M+H]
+.
【0497】
実施例19
(R,Z)−1−(2−(4−(1,2−ジフェニルブタ−1−エン−1−イル)フェノキシ)エチル)−3−(フルオロメチル)ピロリジン
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ステップ1: 4−(1,2−ジフェニルブタ−1−エン−1−イル)フェノール
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プロピオフェノン(8.12g、60.54mmol)のTHF(100mL)中撹拌混合物に、−5℃でTiCl
4(11mL、100.9mmol)を滴下添加し、混合物を70℃で2時間加熱した。室温に冷却した後、4−ヒドロキシベンゾフェノン(10.0g、50.45mmol)のTHF(50mL)中溶液及び亜鉛粉体(16.49g、252.24mmol)を加えた。反応混合物を70℃で更に4時間撹拌した。室温に冷却した後、反応混合物を水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(100mL×2)で抽出した。混合した有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン中10%酢酸エチル)により精製して、標題化合物(14.2g、66%、Z/E=1/1の混合物)を薄黄色固体として得た。
【0498】
ステップ2: (R,Z)−1−(2−(4−(1,2−ジフェニルブタ−1−エン−1−イル)フェノキシ)エチル)−3−(フルオロメチル)ピロリジン
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中間体4(0.29g、2mmol)、4−[1,2−ジフェニルブタ−1−エニル]フェノール(Z/E異性体の1:1混合物、0.3g、1mmol)及びトリフェニルホスフィン(0.79g、3mmol)のTHF(6mL)中溶液に、0℃でアゾジカルボン酸ジイソプロピル(0.61g、3mmol)を滴下添加した。反応混合物を25℃で12時間撹拌した。反応混合物を水(20mL)でクエンチし、酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。混合した有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中40%酢酸エチル)により精製し、次いで逆相HPLC(アセトニトリル74−100%/水中0.2%NH
4OH)により更に精製して、標題化合物(15mg、4%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): δ 7.36 - 7.33 (m, 2H), 7.28 - 7.09 (m, 6H), 6.77 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 6.57 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 4.38 - 4.36 (m, 1H), 4.26 - 4.24 (m, 1H), 3.98 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 2.86 - 2.79 (m, 3H), 2.72 - 2.42 (m, 6H), 1.99 - 1.93 (m, 1H), 1.56 - 1.51 (m, 1H), 0.90 (t, J = 7.2 Hz, 3H). LCMS: 430.2 [M+H]
+.
【0499】
実施例20
(R)−1−((S)−1−(4−((Z)−1,2−ジフェニルブタ−1−エン−1−イル)フェノキシ)プロパン−2−イル)−3−(フルオロメチル)ピロリジン
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ステップ2、実施例19に示した手順と同様の手順に従って、中間体3から標題化合物を白色固体として収率3%で調製した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): δ 7.35 - 7.33 (m, 2H), 7.26 - 7.11 (m, 6H), 6.79 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 6.61 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 4.44 - 4.29 (m, 2H), 3.96 - 3.95 (m, 2H), 3.14 - 2.62 (m, 6H), 2.48 - 2.42 (m, 2H), 2.04 - 1.98 (m, 1H), 1.68 - 1.62 (m, 1H), 1.31 - 1.18 (m, 3H), 0.91 (t, J = 7.6 Hz, 3H). LCMS: 444.2 [M+H]
+.
【0500】
実施例21
(Z)−1−(2−(4−(1,2−ジフェニルブタ−1−エン−1−イル)フェノキシ)エチル)−3−(フルオロメチル)アゼチジン
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ステップ2、実施例19に示した手順と同様の手順に従って、中間体1から標題化合物を白色固体として収率10%で調製した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): δ 7.35 - 7.33 (m, 2H), 7.28 - 7.09 (m, 6H), 6.76 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 6.54 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 4.52 - 4.39 (m, 2H), 3.86 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.48 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 3.16 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.84 - 2.78 (m, 3H), 248 - 2.42 (m, 2H), 0.90 (t, J = 7.2 Hz, 3H); LCMS: 416.2 [M+H]
+.
【0501】
実施例22
(R,Z)−4−(1−(4−(2−(3−(フルオロメチル)ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−2−フェニルブタ−1−エン−1−イル)フェノール
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ステップ1: ピバル酸(R、E)−4−(1−(4−(2−(3−(フルオロメチル)ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−2−フェニルブタ−1−エン−1−イル)フェニル
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ピバル酸(E)−4−(1−(4−ヒドロキシフェニル)−2−フェニルブタ−1−エン−1−イル)フェニル(0.2g、0.50mmol)、中間体4(147mg、1.0mmol)及びトリフェニルホスフィン(0.39g、1.5mmol)の無水THF(3mL)中溶液に、窒素雰囲気下0℃でアゾジカルボン酸ジイソ−プロピル(0.3mL、1.5mmol)を加えた。得られた混合物を室温に昇温し、16時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残留物を調製用TLC(酢酸エチル)により精製して、標題化合物(0.1g、38%)を無色油状物として得た。LCMS:530.3[M+H]
+。
【0502】
ステップ2: (R、Z)−4−(1−(4−(2−(3−(フルオロメチル)ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−2−フェニルブタ−1−エン−1−イル)フェノール
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ピバル酸(R、E)−4−(1−(4−(2−(3−(フルオロメチル)ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−2−フェニルブタ−1−エン−1−イル)フェニル(100mg、0.19mmol)のメタノール(2mL)中溶液に、炭酸カリウム(52mg、0.38mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。混合物を濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を逆相HPLC(水中16−46%アセトニトリル)により精製して、標題化合物(27mg、32%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 9.48 (s, 1H), 7.17 - 7.15 (m, 2H), 7.09 - 7.08 (m, 3H), 6.97 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.74 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.68 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.57 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 4.33 - 4.32 (m, 1H), 4.21 - 4.20 (m, 1H), 3.89 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.68 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.59 - 2.55 (m, 1H), 2.45 - 2.33 (m, 4H), 1.83 - 1.79 (m, 1H), 1.38 - 1.34 (m, 1H), 0.84 (t, J = 7.2 Hz, 3H). LCMS: 446.2 [M+H]
+.
【0503】
実施例23
((Z)−4−(1−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−2−フェニルブタ−1−エン−1−イル)フェノール
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ステップ2、実施例22に示した手順と同様の手順に従って、中間体1から標題化合物を収率9%で調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.17 - 7.12 (m, 2H), 7.09 - 7.05 (m, 3H), 6.97 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.74 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 6.69 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.54 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 4.48 (dd, J = 47.6, 6.0 Hz, 2H), 3.75 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.28 - 3.24 (m, 2H), 2.94 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.70 - 2.63 (m, 2H), 2.45 - 2.40 (m, 3H), 0.84 (t, J = 7.2 Hz, 3H). LCMS: 432.2 [M+H]
+.
【0504】
実施例24
4−((Z)−1−(4−((S)−2−((R)−3−(フルオロメチル)ピロリジン−1−イル)プロポキシ)フェニル)−2−フェニルブタ−1−エン−1−イル)フェノール
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ステップ2、実施例22に示した手順と同様の手順に従って、中間体3から標題化合物を収率3%で調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO- d
6): δ 7.19 - 7.17 (m, 2H), 7.10 - 7.06 (m, 3H), 6.97 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 6.74 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 3.67 (t, J = 6.4 Hz, 1H), 2.66 - 2.53 (m, 4H), 2.41 - 2.35 (m, 4H), 1.80 - 1.77 (m, 1H), 1.36 - 1.33 (m, 1H), 1.06 (d, J = 6.0 Hz, 3H); LCMS: 460.3 [M+H]
+.
【0505】
実施例25
(E)−5−(1−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−2−フェニルブタ−1−エン−1−イル)−1H−インダゾール
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ステップ1: 5−ブロモ−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−インダゾール
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5−ブロモ−1H−インダゾール(20g、101.5mmol)のTHF(300mL)中混合物を0℃に冷却し、NaH(鉱油中60%分散体、6.1g、152.3mmol)を少しずつ加えた。30分間撹拌した後、(2−(クロロメトキシ)エチル)トリメチルシラン(27mL、152.3mmol)を加えた。反応混合物を25℃に昇温し、15時間撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl水溶液(10mL)でクエンチし、澄んだ黄色溶液を得、これを冷水中に注ぎ入れ、次いで酢酸エチル(300mL×2)で抽出した。混合した有機層をブライン(300mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0−10%酢酸エチルで溶出)により精製して、標題化合物(35.3g、85%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 7.96 (s, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.53 - 7.45 (m, 2H), 5.73 (s, 2H), 3.53 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 0.88 (t, J = 8.0 Hz, 2H), -0.07 (s, 9H).
【0506】
ステップ2: (4−ヨードフェニル)(1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−インダゾール−5−イル)メタノール
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2−[(5−ブロモインダゾール−1−イル)メトキシ]エチル−トリメチル−シラン(35.3g、86.3mmol)のTHF(300mL)中溶液に、窒素雰囲気下−78℃でn−BuLi(ヘキサン中2.5M、38mL、94.9mmol)を滴下添加し、混合物溶液を30分間撹拌した。次いで反応混合物に、4−ヨードベンズアルデヒド(22g、94.9mmol)のTHF(50mL)中溶液を加え、−78℃で更に2時間撹拌した。混合物を飽和NH
4Cl水溶液(50mL)でクエンチした。混合物を水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(300mL×2)で抽出した。混合した有機層をブライン(300mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0−17%酢酸エチルで溶出)により精製して、標題化合物(21g、51%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 7.99 (s, 1H), 7.74 (s, 1H), 7.68 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.54 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.38 (dd, J = 8.4, 1.2 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 5.93 (s, 1H), 5.72 (s, 2H), 3.53 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 0.88 (t, J = 8.0 Hz, 2H), -0.07 (s, 9H).
【0507】
ステップ3: (4−ヨードフェニル)(1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−インダゾール−5−イル)メタノン
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(4−ヨードフェニル)−[1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)インダゾール−5−イル]メタノール(21g、43.7mmol)のジクロロメタン(300mL)中溶液に、二酸化マンガン(38g、437mmol)を加えた。混合物を25℃で15時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を濃縮して、標題化合物(20g、96%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 8.20 (s, 1H), 8.13 (s, 1H), 7.98 (dd, J = 8.4, 1.2 Hz, 1H), 7.88 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.68 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 5.79 (s, 2H), 3.58 (t, J = 8.4 Hz, 2H), 0.91 (t, J = 8.4 Hz, 2H), -0.05 (s, 9H).
【0508】
ステップ4: 5−(1−(4−ヨードフェニル)−2−フェニルブタ−1−エン−1−イル)−1H−インダゾール
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亜鉛粉体(547mg、8.4mmol)を乾燥THF(10mL)に懸濁し、0℃に冷却した。得られた懸濁液に、窒素雰囲気下TiCl
4(0.5mL、4.5mmol)を滴下添加した。混合物を15℃に昇温し、次いで70℃に2時間加熱した。室温に冷却した後、(4−ヨードフェニル)−[1−(2−トリメチルシリルエトキシメチル)インダゾール−5−イル]メタノン(500mg、1.05mmol)及びプロピオフェノン(0.44mL、3.34mmol)の乾燥したTHF(10mL)中溶液を加えた。混合物を遮光中窒素雰囲気下70℃に2時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0−30%酢酸エチルで溶出)により、続いて調製用TLC(石油エーテル中30%酢酸エチルで溶出)により精製して、標題化合物(E及びZ異性体の混合物、300mg、64%)を白色固体として得た。
【0509】
ステップ5: 5−(1−(4−ヨードフェニル)−2−フェニルブタ−1−エン−1−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−インダゾール
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5−[1−(4−ヨードフェニル)−2−フェニル−ブタ−1−エニル]−1H−インダゾール(300mg、0.67mmol)のTHF(6mL)中混合物に、0℃でNaH(鉱油中60%分散体、40mg、1mmol)を少しずつ加えた。反応混合物を30分間撹拌し、次いで(2−(クロロメトキシ)エチル)トリメチルシラン(0.18mL、1mmol)を加えた。反応混合物を15℃に昇温し、更に15時間撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl水溶液(2mL)でクエンチし、これを冷水中に注ぎ入れ、次いで酢酸エチル(50mL×2)により抽出した。混合した有機層をブライン(50mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、減圧下で濃縮した。残留物を調製用TLC(石油エーテル中19%酢酸エチルで溶出)により精製して、標題化合物(180mg、44%)を黄色油状物として得た。LCMS:581.2[M+H]
+。
【0510】
ステップ6: 5−(1−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−2−フェニルブタ−1−エン−1−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−インダゾール
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2−[[5−[1−(4−ヨードフェニル)−2−フェニル−ブタ−1−エニル]インダゾール−1−イル]メトキシ]エチル−トリ−メチル−シラン(180mg、0.31mmol)、中間体1(124mg、0.93mmol)、炭酸カリウム(129mg、0.93mmol)及びヨウ化銅(I)(59mg、0.31mmol)のo−キシレン(5mL)中混合物を、130℃に15時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物を調製用TLC(石油エーテル中75%酢酸エチルで溶出)により精製して、標題化合物(E及びZ異性体の混合物、100mg、47%)を黄色油状物として得た。LCMS:586.4[M+H]
+。
【0511】
ステップ7: (E)−5−(1−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−2−フェニルブタ−1−エン−1−イル)−1H−インダゾール
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5−(1−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−2−フェニルブタ−1−エン−1−イル)−1−((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)−1H−インダゾール(100mg、0.15mmol)のTHF(2mL)中溶液に、TBAF(THF中1M溶液、1mL、1mmol)を加えた。混合物を80℃に15時間加熱した。室温に冷却した後、混合物を減圧下で濃縮した。残留物を酢酸エチル(100mL)に溶解し、10%クエン酸(50mL×2)及びブライン(50mL)で洗浄した。有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を逆相HPLC(アセトニトリル55−85%/水中0.05%NH
4OH)により精製して、標題化合物(5.2mg、8%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): δ 8.04 (s, 1H), 7.66 (s, 1H), 7.50 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.21 - 7.10 (m, 6H), 6.79 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 6.55 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 4.45 (dd, J = 47.6, 5.6 Hz, 2H), 3.86 (t, J = 5.2 Hz, 2H), 3.50 - 3.46 (m, 2H), 3.19 - 3.15 (m, 2H), 2.87 - 2.78 (m, 3H), 2.49 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 0.94 (t, J = 7.2 Hz, 3H). LCMS: 456.2 [M+H]
+.
【0512】
実施例26
(R,E)−5−(2−(2−クロロ−4−メトキシフェニル)−2−シクロブチル−1−(4−(2−(3−(フルオロメチル)ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)ビニル)−3−フルオロ−1H−インダゾール
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ステップ1: (R)−3−(フルオロメチル)−1−(2−(4−ヨードフェノキシ)エチル)ピロリジン
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1,4−ジヨードベンゼン(4.5g、13.6mmol)、中間体4(1g、6.80mmol)、CuI(258mg、1.36mmol)、Cs
2CO
3(4.4g、13.6mmol)及びブチロニトリル(27mL)の混合物を、真空/窒素サイクル(3回)で脱気し、次いで125℃で2日間加熱した。混合物を室温に冷却し、酢酸エチルで希釈し、洗浄(水、次いでブライン)し、乾燥(Na
2SO
4)し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM中10%MeOH)により精製して、標題化合物(1.18g、50%)を茶褐色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.57 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 6.88 (d, J = 8.9 Hz, 2H), 4.38-4.17 (m, 2H), 4.02 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 2.74 (t, J = 5.8 Hz, 2H), 2.65-2.60 (m, 1H), 2.56-2.40 (m, 3H), 2.38 -2.35 (m, 1H), 1.87-1.78 (m, 1H), 1.41-1.33 (m, 1H). LCMS: 350.0 [M+H]
+.
【0513】
ステップ2: 5−((Z)−2−シクロブチル−2−(5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボリナン−2−イル)−1−(4−(2−((R)−3−(フルオロメチル)ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)ビニル)−3−フルオロ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−インダゾール
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5−(シクロブチルエチニル)−3−フルオロ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−インダゾール(0.5g、1.68mmol、合成に関して国際公開第2013/142266A1号参照)、5,5,5’,5’−テトラメチル−2,2’−ビ(1,3,2−ジオキサボリナン)(397.5mg、1.76mmol)及びエチレンビス(トリフェニルホスフィン)白金(0)(25mg、0.03mmol)の1,4−ジオキサン(3.4mL)中混合物を、真空/窒素サイクル(3回)で脱気した。混合物を100℃で2時間加熱し、室温に冷却し、次いで1,4−ジオキサン(3.4mL)で希釈した。炭酸セシウム(1.09g、3.35mmol)、水(0.067mL)、(R)−3−(フルオロメチル)−1−(2−(4−ヨードフェノキシ)エチル)ピロリジン(585.2mg、1.68mmol)及びビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)二塩化物(58.8mg、0.08mmol)を反応混合物に加えた。混合物を真空/窒素サイクル(3回)で脱気し、室温で2時間撹拌し、水で希釈し、次いでジエチルエーテルで抽出した。有機抽出物を洗浄(水、次いでブライン)し、乾燥(Na
2SO
4)し、濃縮して、標題化合物(1.2g、定量的)を茶褐色泡状物として得た。LCMS:634.1[M+H]
+。
【0514】
ステップ3: 5−((E)−2−(2−クロロ−4−メトキシフェニル)−2−シクロブチル−1−(4−(2−((R)−3−(フルオロメチル)ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)ビニル)−3−フルオロ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−インダゾール
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5−((Z)−2−シクロブチル−2−(5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボリナン−2−イル)−1−(4−(2−((R)−3−(フルオロメチル)ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)ビニル)−3−フルオロ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−インダゾール(600mg、0.95mmol)、1−ブロモ−2−クロロ−4−メトキシベンゼン(315mg、1.42mmol)、PdCl
2(PPh
3)
2(66mg、0.09mmol)、1,4−ジオキサン(3.8mL)及び4M KOH水溶液(1.4mL、5.6mmol)の混合物を、真空/窒素サイクル(3回)で脱気し、次いで90℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水で希釈し、次いでジエチルエーテルで抽出した。混合した抽出物を洗浄(水、次いでブライン)し、乾燥(Na
2SO
4)し、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン中0−100%酢酸エチル)により精製して、標題化合物(401mg、64%)を灰白色泡状物として得た。LCMS:662.0[M+H]
+。
【0515】
ステップ4: (R,E)−5−(2−(2−クロロ−4−メトキシフェニル)−2−シクロブチル−1−(4−(2−(3−(フルオロメチル)ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)ビニル)−3−フルオロ−1H−インダゾール
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5−((E)−2−(2−クロロ−4−メトキシフェニル)−2−シクロブチル−1−(4−(2−((R)−3−(フルオロメチル)ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)ビニル)−3−フルオロ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−インダゾール(401mg、0.64mmol)の80%酢酸/水(2mL)中溶液を、80℃で終夜加熱した。反応混合物を濃縮し、酢酸エチルで希釈し、洗浄(飽和NaHCO
3、水、次いでブライン)し、乾燥(Na
2SO
4)し、濃縮した。残留物を逆相HPLC(55−65%アセトニトリル/0.1%TFAを含む水)により精製した。アセトニトリルを減圧下で除去し、残った水性相を飽和NaHCO
3で中和した。水性相を酢酸エチルで抽出し、次いで有機相を洗浄し(水、次いでブライン)、乾燥(Na
2SO
4)し、濃縮して、標題化合物(38mg)を得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 12.60 (s, 1H), 7.49-7.46 (m, 2H), 7.20 (dd, J = 8.7, 1.6 Hz, 1H), 7.16 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.94 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 6.86-6.83 (m, 3H), 6.59 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 4.32-4.30 (m, 1H), 4.20-4.18 (m, 1H), 3.88 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 3.73 (s, 3H), 3.35-3.31 (m, 1H), 3.10-2.85 (br, 1H), 2.71-2.62 (m, 2H), 2.59 (m, 1H), 2.41 (br, 2H), 2.33-2.32 (m, 1H), 1.86-1.76 (m, 4H), 1.69-1.55 (m, 2H), 1.38-1.34 (m, 2H). LCMS: 578.0 (M+H)
+.
【0516】
実施例27
(R,E)−5−(2−(3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−2−シクロブチル−1−(4−(2−(3−(フルオロメチル)ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)ビニル)−3−フルオロ−1H−インダゾール
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実施例26に概説した手順に従って、5−((Z)−2−シクロブチル−2−(5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボリナン−2−イル)−1−(4−(2−((R)−3−(フルオロメチル)ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)ビニル)−3−フルオロ−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−インダゾール及び2−ブロモ−3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジンから標題化合物を調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 12.66 (s, 1H), 9.05-9.04 (m, 1H), 8.34 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.52 (dd, J = 8.9, 1.8 Hz, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.21 (dd, J = 8.7, 1.6 Hz, 1H), 6.75 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 6.60 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 4.32-4.29 (m, 1H), 4.20-4.17 (m, 1H), 3.88 (m, 2H), 3.51-3.42 (m, 1H), 3.10-2.90 (br, 1H), 2.66-2.55 (m, 3H), 2.40-2.32 (m, 3H), 2.04-1.97 (m, 1H), 1.90-1.86 (m, 1H), 1.79-1.70 (m, 3H), 1.66-1.57 (m, 1H), 1.40-1.34 (m, 2H). LCMS: 616.9 [M+H]
+.
【0517】
実施例28
2−(4−(2−((R)−3−(フルオロメチル)ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−3−(4−ヒドロキシフェニル)−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]オキサチイン−6−オール
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ステップ1: 5−ヒドロキシベンゾ[d][1,3]オキサチオール−2−オン
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チオ尿素(10.56g、138mmol)の2N HCl(140mL)中溶液に、ベンゾキノン(10g、193mmol)の酢酸(140mL)中溶液を滴下添加した。得られた溶液を室温で30分間撹拌し、次いで窒素雰囲気下110℃に3時間加熱した。反応物を氷浴中で冷却し、0℃で16時間貯蔵した。得られた沈殿物を濾過し、濾過ケーキを酢酸エチル(200mL)に再度溶解した。有機溶液を水(100mL×3)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、減圧下で濃縮して、標題化合物(15.6g、84%)を白色固体として得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 7.15 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 6.91 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.78 (dd, J = 9.2, 2.4 Hz, 1H), 5.22 (s, 1H).
【0518】
ステップ2: 5−(ベンジルオキシ)ベンゾ[d][1,3]オキサチオール−2−オン
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5−ヒドロキシベンゾ[d][1,3]オキサチオール−2−オン(11g、65.41mmol)のアセトン(200mL)中溶液に、0℃でヨウ化カリウム(10.68g、65.41mmol)、炭酸カリウム(18.08g、130.82mmol)及び臭化ベンジル(13.98mmol、87.76mmol)をゆっくり加えた。混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで室温に昇温し、16時間撹拌した。反応物を水(100mL)でクエンチし、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。混合した有機層を水(100mL×3)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0−10%酢酸エチル)により精製して、標題化合物(11g、65%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 7.42 - 7.39 (m, 5H), 7.19 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.00 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.94 (d, J = 9.2, 2.4 Hz, 1H), 5.07 (s, 2H).
【0519】
ステップ3: 4−(ベンジルオキシ)−2−メルカプトフェノール
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5−(ベンジルオキシ)ベンゾ[d][1,3]オキサチオール−2−オン(1g、3.87mmol)のTHF(20mL)及びEtOH(10mL)中溶液を、20分間窒素でパージした後、5N NaOH(3.1mL)を加えた。窒素を吹き込み続けながら、反応物を室温で撹拌した。次いで混合物を0℃に冷却し、2N HClを加えてpHを中性にした。混合物を酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。混合した有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、減圧下で濃縮して、標題化合物(800mg、89%)を緑色固体として得、これを更には精製せずに次のステップに直接使用した。
1H NMR (400 MHz, アセトン-d
6): δ 7.40 - 7.35 (m, 5H), 7.19 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 6.8 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.79 (d, J = 9.2, 2.4 Hz, 1H), 4.97 (s, 2H), 2.96 (brs, 1H).
【0520】
ステップ4: 1,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタノン
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1,2−ビス(4−メトキシフェニル)エタノン(20g、78.03mmol)及びピリジン塩酸塩(63g、546.2mmol)の溶液を、200℃に5時間加熱した。室温に冷却した後、混合物を氷水中に注ぎ入れ、酢酸エチル(200mL×3)で抽出した。混合した有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、減圧下で濃縮して、標題化合物(17g、95%)を黄色固体として得、これを更には精製せずに次のステップに直接使用した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): δ 7.93 (d, J = 9.2 Hz, 2H), 7.06 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 6.83 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.71 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 4.13 (s, 1H).
【0521】
ステップ5: 2−(4−ヒドロキシフェニル)−1−(4−(メトキシメトキシ)フェニル)エタノン
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化合物1,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタノン(10g、43.81mmol)のDMF(100mL)中溶液に、0℃でクロロメチルメチルエーテル(4.99mL、65.72mmol)及びN,N−ジイソ−プロピルエチルアミン(9.2mL、52.58mmol)を加えた。混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで26℃で18時間撹拌した。反応物を水(100mL)でクエンチし、酢酸エチル(200mL×3)で抽出した。混合した有機層を水(20mL×3)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0−20%酢酸エチル)により精製して、標題化合物(11g、92%)を黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 9.26 (s, 1H), 7.99 (d, J = 9.2 Hz, 2H), 7.10 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.04 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 6.98 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 5.28 (s, 2H), 4.15 (s, 2H).
【0522】
ステップ6: 1−(4−(メトキシメトキシ)フェニル)−2−(4−((トリイソ−プロピルシリル)オキシ)フェニル)エタノン
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2−(4−ヒドロキシフェニル)−1−[4−(メトキシメトキシ)フェニル]エタノン(11g、40.4mmol)のDMF(100mL)中溶液に、0℃でクロロトリイソ−プロピルシラン(15.58g、80.79mmol)及びイミダゾール(5.5g、80.79mmol)を加えた。反応混合物を26℃で16時間撹拌した。反応物を水(100mL)でクエンチし、酢酸エチル(100mL×3)により抽出した。混合した有機層を水(150mL×6)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0−10%酢酸エチル)により精製して、標題化合物(15g、87%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.97 (d, J = 9.2 Hz, 2H), 7.27 - 7.04 (m, 4H), 6.82 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 5.23 (s, 2H), 4.16 (s, 2H), 3.48 (s, 3H). 1.28 - 1.21 (m, 3H), 1.08 - 1.06 (m, 18H).
【0523】
ステップ7: 2−ブロモ−1−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(4−((トリイソ−プロピルシリル)オキシ)フェニル)エタノン
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1−[4−(メトキシメトキシ)フェニル]−2−(4−トリイソ−プロピルシリルオキシフェニル)エタノン(5.7g、13.3mmol)のTHF(120mL)中溶液に、0℃で三臭化トリメチルフェニルアンモニウム(5.5g、14.63mmol)を加えた。混合物を℃で10分間撹拌し、次いで26℃で4時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、標題化合物(6g、97%)を黄色油状物として得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。
【0524】
ステップ8: 2−((5−(ベンジルオキシ)−2−ヒドロキシフェニル)チオ)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(4−((トリイソ−プロピルシリル)オキシ)フェニル)エタノン
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4−ベンジルオキシ−2−メルカプト−フェノール(3g、12.91mmol)の溶液に、DMF(10mL)中の2−ブロモ−1−(4−ヒドロキシルフェニル)−2−(4−トリイソ−プロピルシリルオキシフェニル)エタノン(6g、12.91mmol)を滴下添加した。混合物を0℃に冷却し、N,N−ジイソ−プロピルエチルアミン(3.3mL、19.37mmol)を滴下添加し、次いで26℃で3時間撹拌した。反応物をHCl(1N)でクエンチしてpHを中性に調節し、次いで水(20mL)を加えた。得られた混合物を酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。混合した有機層を水(2×30mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中10%酢酸エチル)により精製して、標題化合物(5.2g、66%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.94 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.40 - 7.20 (m, 9H), 6.86 - 6.18 (m, 7H), 6.17 (s, 1H), 5.92 (s, 1H), 4.97 (s, 1H), 4.86 (s, 2H), 1.25 - 1.19 (m, 3H), 1.08 - 1.01 (m, 18H).
【0525】
ステップ9: 4−((2S,3R)−6−(ベンジルオキシ)−3−(4−((トリイソ−プロピルシリル)オキシ)フェニル)−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]オキサチイン−2−イル)フェノール
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2−((5−(ベンジルオキシ)−2−ヒドロキシフェニル)チオ)−1−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(4−((トリイソ−プロピルシリル)オキシ)フェニル)エタノン(5.0g、8.13mmol)のジクロロメタン(100mL)中溶液に、0℃でトリフルオロ酢酸(6.1mL、81.32mmol)及びトリエチルシラン(5.2mL、32.53mmol)をゆっくり加えた。反応物を0℃で3時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3水溶液(30mL)でクエンチし、DCM(50mL×3)で抽出した。混合した有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0−20%酢酸エチル)により精製して、標題化合物(cis−エナンチオマーの混合物、3g、62%)を黄色油状物として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 7.46 - 7.40 (m, 5H), 6.91 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.86 - 6.80 (m, 3H), 6.77 (d. J = 8.0 Hz, 2H), 6.71 (dd, J = 8.4, 2.0 Hz, 1H), 6.66 - 6.63 (m, 4H), 5.41 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 5.04 (s, 2H), 4.84 (s, 1H), 4.28 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 1.27 - 1.19 (m, 3H), 1.09 - 1.07 (m, 18H).
【0526】
ステップ10: 2−(4−(2−((R)−3−(フルオロメチル)ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−3−(4−ヒドロキシフェニル)−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]オキサチイン−6−オール
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トリフェニルホスフィン(0.66g、2.5mmol)のトルエン(2mL)中溶液に、窒素雰囲気下0℃でアゾジカルボン酸ジイソ−プロピル(0.5mL、2.5mmol)をゆっくり加えた。次いで4−[6−ベンジルオキシ−3−(4−トリイソ−プロピルシリルオキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサチイン−2−イル]フェノール(cis異性体の混合物、0.5g、0.83mmol)及び中間体4(0.38g、2.5mmol)のトルエン(3mL)中溶液を、混合物に滴下添加した。混合物を0℃で10分間撹拌し、次いで100℃で16時間撹拌した。室温に冷却した後、混合物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0−50%酢酸エチル)により精製し、次いで調製用TLC(酢酸エチル)により更に精製して、標題化合物(cis−エナンチオマーの混合物、0.8g、79%)を白色固体として得た。LCMS:728.3[M+H]
+。
【0527】
ステップ11:2−(4−(2−((R)−3−(フルオロメチル)ピロリジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−3−(4−ヒドロキシフェニル)−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]オキサチイン−6−オール
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[4−[6−ベンジルオキシ−2−[4−[2−[(3R)−3−(フルオロメチル)ピロリジン−1−イル]エトキシ]フェニル]−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサチイン−3−イル]フェノキシ]−トリイソ−プロピルシラン(0.25g、0.34mmol)のジクロロメタン(5mL)中溶液に、−78℃でトリブロモボラン(0.52mL、0.52mmol)を加えた。反応混合物を−78℃で3時間撹拌した。反応物をMeOH(10mL)でクエンチし、減圧下で濃縮した。残留物を逆相HPLC(アセトニトリル30−60%/水中0.1%ギ酸)により精製して、標題化合物(cis−エナンチオマーの混合物、6.9mg、2.8%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 8.12 (s, 1H), 6.99 - 6.80 (m, 2H), 6.78 - 6.72 (m, 5H), 6.54 - 6.49 (m, 4H), 5.38 (s, 1H), 4.60 (s, 1H), 4.36 - 4.23 (m, 2H), 4.01 - 3.98 (m, 2H), 2.76 - 2.74 (m, 2H), 2.65 - 2.64 (m, 1H), 2.58 - 2.56 (m,2H), 2.41 - 2.38 (m, 2H), 1.86 - 1.83 (m, 1H), 1.41 - 1.36 (m, 1H); LCMS: 482.2 [M+H]
+.
【0528】
実施例29
2−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−3−(4−ヒドロキシフェニル)−2、3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]オキサチイン−6−オール
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実施例28のステップ10及び11に記載した手順と同様の手順に従って、中間体1から標題化合物を収率14%で調製した。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 9.29 (s, 1H), 9.19 (s, 1H), 7.01 - 6.98 (m, 2H), 6.80 - 6.72 (m, 5H), 6.53 - 6.48 (m, 4H), 5.39 (s, 1H), 4.59 (s, 1H), 4.58 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 4.46 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 3.94 (t, J = 4.2 Hz, 2H), 3.62 - 3.59 (m, 2H), 2.99 - 2.96 (m, 3H), 2.87 - 2.82 (m, 2H). LCMS: 468.1 [M+H]
+.
【0529】
実施例30
2−(4−((S)−2−((R)−3−(フルオロメチル)ピロリジン−1−イル)プロポキシ)フェニル)−3−(4−ヒドロキシフェニル)−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]オキサチイン−6−オール
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実施例28のステップ10及び11に記載した手順と同様の手順に従って、中間体3から標題化合物を調製した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): δ 7.00 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.83 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.76 - 6.71 (m, 3H), 6.55 (s, 1H), 6.48 - 6.46 (m, 3H), 5.38 (s, 1H), 4.52 - 4.50 (m, 2H), 4.42 (s, 1H), 4.40 - 4.38 (m, 2H), 4.09 (s, 1H), 4.08 - 4.02 (m, 2H), 2.20 - 2.13 (m, 2H); LCMS: 496.2 [M+H]
+.
【0530】
実施例31
2−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−3−(3−ヒドロキシフェニル)−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]オキサチイン−6−オール
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ステップ1: 1−(2−(4−(6−(ベンジルオキシ)−3−(3−(ベンジルオキシ)フェニル)−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]オキサチイン−2−イル)フェノキシ)エチル)−3−(フルオロメチル)アゼチジン
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6−ベンジルオキシ−3−(3−ベンジルオキシフェニル)−2−(4−ヨードフェニル)−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサチイン(50mg、0.08mmol、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 2004, 101, 5776におけるスキームに従って調製した)及び中間体1(52mg、0.39mmol)のトルエン(2mL)中溶液に、炭酸セシウム(51mg、0.16mmol)及び2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソ−プロピルビフェニル(3.3mg、0.01mmol)を加えた。反応混合物を5分間窒素で脱気し、メタンスルホナト(2−ジ−t−ブチルホスフィノ−2’,4’,6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル)(2’−アミノ−1,1’−ビフェニル−2−イル)パラジウム(II)(6.1mg、0.01mmol)を加えた。反応混合物を100℃に16時間加熱した。室温に冷却した後、反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物を調製用TLC(DCM中2%MeOHで溶出)により精製して、標題化合物(cis異性体の混合物、100mg、純度72%)を茶褐色固体として得た。LCMS:648.3[M+H]
+。
【0531】
ステップ2: 2−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−3−(3−ヒドロキシフェニル)−2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]オキサチイン−6−オール
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1−[2−[4−[(2S,3R)−6−ベンジルオキシ−3−(3−ベンジルオキシフェニル)−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサチイン−2−イル]フェノキシ]エチル]−3−(フルオロメチル)アゼチジン(100mg、0.11mmol)のDCM(5mL)中溶液に、窒素雰囲気下−78℃でトリブロモボラン(0.1mL、1.1mmol)を加えた。混合物を−78℃で1時間撹拌した。反応物を飽和NaHCO
3水溶液(0.5mL)でクエンチし、減圧下で濃縮した。残留物を調製用HPLC(アセトニトリル10−40%/水中0.2%ギ酸)により精製して、標題化合物(cis−エナンチオマーの混合物、15mg、27%)を茶褐色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): δ 8.47 (s, 1H), 7.06 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 6.87 - 6.82 (m, 4H), 6.60 - 6.52 (m, 4H), 6.36 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.43 (s, 1H), 4.64 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 4.52 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 4.51 (s, 1H), 4.21 - 4.02 (m, 5H), 3.48 (d, J = 4.4 Hz, 2H), 3.20 - 3.14 (m, 1H). LCMS: 468.1 [M+H]
+.
【0532】
実施例32
(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)(6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)メタノン
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ステップ1: (4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)(6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)メタノン
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(4−ヒドロキシフェニル)−[6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル]メタノン(0.2g、0.52mmol、J.Med.Chem.1992, 35, 931における手順に従って調製した)のTHF(5mL)中溶液に、中間体1(0.14g、1.04mmol)及びトリフェニルホスフィン(0.41g、1.55mmol)を加えた。反応溶液を窒素雰囲気で2分間パージし、次いでアゾジカルボン酸ジイソ−プロピル(0.31g、1.55mmol)を0℃で滴下添加した。反応物を25℃で16時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮した。残留物を調製用TLC(酢酸エチルで溶出)により精製して、標題化合物(200mg、77%)を無色油状物として得た。
【0533】
ステップ2: (4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)(6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル)メタノン及び11−[4−[2−[3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル]エトキシ]フェニル]−11H−ベンゾ[a]フルオレン−3,9−ジオール
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[4−[2−[3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル]エトキシ]フェニル]−[6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3,4−ジヒドロナフタレン−1−イル]メタノン(100mg、0.2mmol)の無水DCM(5mL)中溶液に、−40℃でトリブロモボラン(DCM中1M、0.6mL、0.6mmol)を加えた。得られた混合物を−40℃で5時間撹拌した。反応物を−40℃にてMeOH(2mL)でクエンチし、濃縮した。残留物を逆相HPLC(20−50%アセトニトリル/水中0.2%ギ酸)により精製して粗生成物を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中0−10%MeOH)により更に精製して、純粋な生成物を薄黄色固体として得た(5.5mg、6%)、
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 7.78 (d, J = 9.2 Hz, 2H), 7.05 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.84 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.70 - 6.68 (m, 2H), 6.55 - 6.48 (m, 3H), 4.88 (s, 1H), 4.53 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 4.42 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 4.03 (t, J = 5.2 Hz, 2H), 3.66 - 3.56 (m, 4H), 2.96 - 2.92 (m, 4H), 2.76 - 2.72 (m, 1H). LCMS: 474.2 [M+H]
+.
【0534】
実施例33 8−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−2,8−ジヒドロ−1H−ベンゾ[2,3]オキセピノ[4,5−c]クロメン−5,11−ジオール
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ステップ1: 5,11−ビス((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−2,8−ジヒドロ−1H−ベンゾ[2,3]オキセピノ[4,5−c]クロメン−8−オール
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5,11−ビス((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−1H−ベンゾ[2,3]オキセピノ[4,5−c]クロメン−8(2H)−オン(500mg、0.95mmol、J.Med.Chem. 2009, 52, 7544における手順に従って調製した)のDCM(5mL)中溶液に、窒素雰囲気下−20℃でジ−イソ−ブチルアルミニウム水素化物(THF中1M、1.2mL、1.2mmol)を滴下添加した。混合物を−20℃で1.5時間撹拌した。反応物を40%酒石酸ナトリウムカリウム水溶液(5mL)でクエンチし、DCM(20mL×3)で抽出した。混合した有機層を40%酒石酸ナトリウムカリウム水溶液(10mL)及びブライン(10mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中0−3%酢酸エチル)により精製して、標題化合物(90mg、18%)を薄黄色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 7.43 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.27 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.67 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.63 - 6.58 (m, 2H), 6.56 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.07 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 4.64 - 4.47 (m, 2H), 3.05 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 2.98 - 2.78 (m, 2H), 1.00 (s, 18H), 0.24 (s, 12H).
【0535】
ステップ2: 1−(2−(4−(5,11−ビス((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−2,8−ジヒドロ−1H−ベンゾ[2,3]オキセピノ[4、5−c]クロメン−8−イル)フェノキシ)エチル)−3−(フルオロメチル)アゼチジン
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1−[2−(4−ブロモフェノキシ)エチル]−3−(フルオロメチル)アゼチジン(263mg、0.91mmol)のテトラヒドロフラン(3mL)中溶液に、N
2雰囲気下−78℃でヘキサン中n−ブチルリチウム(2.5M、0.45mL、1.13mmol)をゆっくり加えた。混合物を−78℃で30分間撹拌した。次いで5,11−ビス((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−2,8−ジヒドロ−1H−ベンゾ[2,3]オキセピノ[4,5−c]クロメン−8−オール(160mg、0.30mmol)のTHF(1mL)中溶液をゆっくり加えた。次いで得られた混合物を−78℃で30分間撹拌した。反応混合物を−78℃にて飽和NH
4Cl水溶液でクエンチし、次いで酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。混合した有機層を水(5mL)及びブライン(5mL)で洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)し、減圧下で濃縮して、標題化合物(380mg、純度48%)を薄黄色油状物として得た。
【0536】
薄黄色油状物のDCM(3mL)中溶液に、16℃で濃HCl(0.1mL、1.2mmol)を加え、次いで混合物を16℃で30分間撹拌した。DCM(30mL)で希釈し、反応混合物を水(3mL)、NaHCO
3(3mL)及びブライン(5mL)で洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(DCM中0−3%MeOH)により精製して、標題化合物(150mg、76%)を薄黄色固体として得た。LCMS:718.4[M+H]
+。
【0537】
ステップ3: 8−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−2,8−ジヒドロ−1H−ベンゾ[2,3]オキセピノ[4,5−c]クロメン−5,11−ジオール
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1−(2−(4−(5,11−ビス((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−2,8−ジヒドロ−1H−ベンゾ[2,3]オキセピノ[4,5−c]クロメン−8−イル)フェノキシ)エチル)−3−(フルオロメチル)アゼチジン(150mg、0.19mmol)のTHF(2mL)中溶液に、フッ化テトラブチルアンモニウム(THF中1M、0.6mL、0.60mmol)を加え、混合物を18℃で16時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、混合物をブライン(3mL×5)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中0−5%MeOHで溶出)により、続いて逆相クロマトグラフィー(27−57%アセトニトリル/水中0.05%NH
4OH)により精製して、標題化合物(19mg、18%)を薄ピンク色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD): δ 7.36 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.15 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.01 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 6.80 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.49 (s, 1H), 6.48 - 6.45 (m, 1H), 6.34 (dd, J = 8.4, 2.0 Hz, 1H), 6.14 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 6.03 (s, 1H), 4.65 - 4.58 (m, 2H), 4.50 (dd, J = 47.2, 4.4 Hz, 1H), 4.04 (t, J = 4.4 Hz, 2H), 3.93 (t, J = 8.4 Hz, 2H), 3.69 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 3.25 - 3.17 (m, 2H), 3.09 - 2.94 (m, 1H), 2.89 - 2.75 (m, 2H). LCMS: 490.2 [M+H]
+.
【0538】
実施例34 cis−5−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−6−フェニル−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−オール
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ステップ1: 3−(フルオロメチル)−1−(2−(4−(cis−6−メトキシ−2−フェニル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)フェノキシ)エチル)アゼチジン
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4−(cis−6−メトキシ−2−フェニル−テトラリン−1−イル)フェノール(75.0mg、0.23mmol、J.Med Chem. 1969, 12, 881における手順に従って調製した)のトルエン(5mL)中溶液に、中間体1(60mg、0.45mmol)及びトリフェニルホスフィン(179mg、0.68mmol)を加えた。反応混合物を窒素雰囲気で2分間パージし、次いでアゾジカルボン酸ジイソプロピル(138mg、0.68mmol)を0℃で滴下添加した。反応物を100℃で16時間撹拌した。室温に冷却した後、混合物を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(DCM中0−10%MeOHで溶出)により精製して、標題化合物(cis−エナンチオマーの混合物、64mg、63%)を黄色油状物として得た。LCMS:446.1[M+H]
+。
【0539】
ステップ2: cis−5−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−6−フェニル−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−2−オール
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3−(フルオロメチル)−1−[2−[4−[(1R,2S)−6−メトキシ−2−フェニル−テトラリン−1−イル]フェノキシ]エチル]アゼチジン(cis−エナンチオマーの混合物、40.0mg、0.090mmol)のDCM(3mL)中溶液に、−40℃で三臭化ホウ素(DCM中1M、0.18mL、0.18mmol)を滴下添加した。反応物を−40℃で5時間撹拌した。反応物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(5mL)でクエンチし、ジクロロメタン(5mL×2)で抽出した。有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を逆相HPLC(アセトニトリル50−80%/水中0.1%NH
4HCO
3)により精製して、標題化合物(cis−エナンチオマーの混合物、2.7mg、4%)を白色固体として得た。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6): δ 7.19 - 7.10 (m, 3H), 6.80 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 6.70 - 6.65 (m, 2H), 6.52 (d, J = 8.4 Hz, 3H), 6.31 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 4.53 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 4.42 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 4.20 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 3.89 (t, J = 5.2 Hz, 2H), 3.58 (t, J = 8.0 Hz, 2H), 3.28 - 3.25 (m, 3H), 3.03 - 2.87 (m, 5H), 2.26 - 2.18 (m, 1H), 1.77 - 1.75 (m, 1H). LCMS: 431.9 [M+H]
+.
【0540】
実施例72 [3−(2−クロロ−フェニル)−5−(4−ヒドロキシ−フェニル)−イソチアゾール−4−イル]−{3−フルオロ−4−[2−(3−フルオロメチル−アゼチジン−1−イル)−エトキシ]−フェニル}−メタノン
ステップ1: 3−(2−クロロ−フェニル)−5−(4−メトキシ−フェニル)−イソオキサゾール−4−カルボン酸メチルエステル
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(4−メトキシ−フェニル)−プロピン酸メチルエステル(1.00g、5.26mmol)及び塩化2−クロロベンゾヒドロキシイミノイル(666mg、3.51mmol)のジエチルエーテル(18mL)中混合物に、0℃でトリエチルアミン(586μL、4.21mmol)のジエチルエーテル(3mL)中溶液を1時間かけて少しずつ加えた。得られた混合物を室温に昇温し、18時間撹拌し、次いでH
2Oを加えることによりクエンチした。反応混合物をジエチルエーテル(3回)で抽出した。混合した有機層をブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)し、減圧下で濃縮した。粗物質をシクロヘキサン中0%−20%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を灰白色固体として得た(663mg、55%)。LCMS[M+H]
+=344.2、RT=4.05分。
【0541】
ステップ2: 3−(2−クロロ−フェニル)−5−(4−メトキシ−フェニル)−イソチアゾール−4−カルボン酸メチルエステル
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酸化白金(101mg、0.46mmol)のIMS(4mL)中懸濁液を、水素の雰囲気下5分間撹拌した。容器を排気し、窒素で再度充填(3回)した後、3−(2−クロロ−フェニル)−5−(4−メトキシ−フェニル)−イソオキサゾール−4−カルボン酸メチルエステル(766mg、2.22mmol)のIMS(16mL)中懸濁液を加えた。容器を排気し、水素で再度充填(3回)し、得られた混合物を室温で4時間撹拌した。黒色反応混合物をセライトのパッドに通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物をTHF(20mL)中に溶解し、次いでP
2S
5(1.48g、6.66mmol)、重炭酸ナトリウム(410mg、4.88mmol)及びp−クロルアニル(1.20g、4.88mmol)で処理した。反応混合物を65時間撹拌し、次いでH
2Oでクエンチし、EtOAc(3回)で抽出した。混合した有機層を乾燥(Na
2SO
4)し、減圧下で濃縮した。粗物質をシクロヘキサン中0%−80%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を油状白色固体として得た(298mg、37%)。LCMS[M+H]
+=360.1、RT=4.11分。
【0542】
ステップ3: 3−(2−クロロ−フェニル)−5−(4−メトキシ−フェニル)−イソチアゾール−4−カルボン酸
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3−(2−クロロ−フェニル)−5−(4−メトキシ−フェニル)−イソチアゾール−4−カルボン酸メチルエステル(298mg、0.83mmol)、2N LiOH水溶液(2.07mL、4.14mmol)、MeOH(5mL)、THF(5mL)及びH
2O(2mL)の混合物を、50℃で18時間加熱した。更に2N LiOH(2.07mL、4.14mmol)及びMeOH(2mL)を反応物に加え、混合物を50℃で20時間加熱した。反応物を室温に冷却し、1M HClで酸性化し、EtOAc(3回)で抽出した。混合した有機層をブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)し、減圧下で濃縮した。粗物質をDCM中0%−8%MeOHで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物を灰白色固体として得た(173mg、60%)。LCMS[M+H]
+=345.9、RT=3.45分。
【0543】
ステップ4: [3−(2−クロロ−フェニル)−5−(4−メトキシ−フェニル)−イソチアゾール−4−イル]−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−メタノン
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3−(2−クロロ−フェニル)−5−(4−メトキシ−フェニル)−イソチアゾール−4−カルボン酸(860mg、2.49mmol)のDCM(50mL)中溶液に、塩化オキサリル(842μL、9.96mmol)を加えた。混合物を水浴中に置いた後、DMF(1滴)を加えた。反応物を室温で4.5時間撹拌し、次いで真空中で濃縮した。得られた残留物をTHF(20mL)に溶解し、−78℃に冷却した。溶液に3,4−ジフルオロフェニルマグネシウム臭化物(24.9mL、12.45mmol、THF中0.5M溶液)を滴下添加した。添加が完了した時点で、反応混合物を室温にゆっくり昇温し、6時間撹拌した。反応物を氷浴上で冷却し、H
2Oでクエンチし、室温に昇温し、2M HClで酸性化した。混合物をEtOAc(3回)で抽出した。混合した有機層をブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)し、真空中で濃縮した。得られた残留物をシクロヘキサン中0%−20%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。これにより標題化合物を黄色ガラス状物として得た(589mg、54%)。LCMS[M+H]
+=441.8、RT=4.27分。
【0544】
ステップ5: [3−(2−クロロ−フェニル)−5−(4−ヒドロキシ−フェニル)−イソチアゾール−4−イル]−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−メタノン
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[3−(2−クロロ−フェニル)−5−(4−メトキシ−フェニル)−イソチアゾール−4−イル]−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−メタノン(589mg、1.33mmol)のDCM中溶液に、−78℃でBBr
3(DCM中1M溶液、13.33mL、13.33mmol)を加えた。反応物を−78℃で15分間撹拌し、室温に昇温し、20時間撹拌した。反応物を氷浴上で冷却した後、H
2Oでクエンチし、次いで室温に昇温した。混合物をDCM/H
2Oで希釈し、相を分離した。水性相をDCM(2回)で抽出し、混合した有機層をH
2Oで洗浄し、相分離器に通した。有機層を乾燥(Na
2SO
4)し、真空中で濃縮した。得られた残留物をシクロヘキサン中0%−40%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。これにより標題化合物を淡黄色固体として得た(371mg、65%)。LCMS[M+H]
+=427.8、RT=3.88分。
【0545】
ステップ6: {3−(2−クロロ−フェニル)−5−[4−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−フェニル]−イソチアゾール−4−イル}−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−メタノン
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[3−(2−クロロ−フェニル)−5−(4−ヒドロキシ−フェニル)−イソチアゾール−4−イル]−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−メタノン(371mg、0.87mmol)、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(318μL、3.48mmol)、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム(22mg、0.09mmol)のDCM(10mL)中混合物を、室温で4時間撹拌した。反応物をH
2Oで希釈し、次いでDCM(3回)で抽出し、混合した有機層を乾燥(Na
2SO
4)し、真空中で濃縮した。得られた残留物をシクロヘキサン中0%−20%EtOAcで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。これにより標題化合物を無色ガラス状物として得た(364mg、82%)。LCMS[M+H]
+=511.9、RT=4.63分。
【0546】
ステップ7: {3−(2−クロロ−フェニル)−5−[4−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−フェニル]−イソチアゾール−4−イル}−{3−フルオロ−4−[2−(3−フルオロメチル−アゼチジン−1−イル)−エトキシ]−フェニル}−メタノン
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{3−(2−クロロ−フェニル)−5−[4−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−フェニル]−イソチアゾール−4−イル}−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−メタノン(364mg、0.71mmol)、2−(3−フルオロメチル−アゼチジン−1−イル)−エタノール(142mg、1.07mmol)及び炭酸セシウム(1.62g、4.98mmol)のアセトニトリル(15mL)中混合物を、20時間加熱還流した。反応物を室温に冷却し、H
2Oで希釈し、EtOAc(2回)で抽出した。混合した有機層をブラインで洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)し、真空中で濃縮した。得られた残留物をDCM中0%−10%MeOHで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。これにより標題化合物を琥珀色ゴム状物として得た(327mg、74%)。LCMS[M+H]
+=628.0、RT=2.76分。
【0547】
ステップ8: [3−(2−クロロ−フェニル)−5−(4−ヒドロキシ−フェニル)−イソチアゾール−4−イル]−{3−フルオロ−4−[2−(3−フルオロメチル−アゼチジン−1−イル)−エトキシ]−フェニル}−メタノン
{3−(2−クロロ−フェニル)−5−[4−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシ)−フェニル]−イソチアゾール−4−イル}−{3−フルオロ−4−[2−(3−フルオロメチル−アゼチジン−1−イル)−エトキシ]−フェニル}−メタノン(327mg、0.52mmol)、酢酸(20mL)、アセトニトリル(12mL)及びH
2O(7mL)の溶液を、室温で18時間撹拌した。混合物をブラインで希釈し、次いでEtOAc(2回)で抽出した。混合した有機層を飽和NaHCO
3溶液で洗浄し、乾燥(Na
2SO
4)し、真空中で濃縮した。得られた残留物をDCM中0%−8%MeOHで溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。得られた残留物をEt
2Oで摩砕し、次いでEtOAcから再結晶化した。これにより標題化合物を白色固体として得た(48mg、17%)。LCMS[M+H]
+=541.2、RT=3.54分。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3): δ 7.51 - 7.43 (m, 1H), 7.39 (dd, 1H, J = 2.1, 11.5 Hz), 7.35-7.27 (m, 4H), 7.17-7.11 (m, 2H), 6.69 - 6.59 (m, 3H), 4.55 (d, 1H, J = 5.4 Hz), 4.43 (d, 1H, J = 5.4 Hz), 4.02 (t, 2H, J = 5.4 Hz), 3.57 (t, 2H, J = 7.6 Hz), 3.26 (t, 2H, J = 7.3 Hz), 2.97-2.80 (m, 3H).
【0548】
実施例82: 5−[(E)−2−(2−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−1−[4−[2−[3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル]エトキシ]フェニル]ブタ−1−エニル]−1H−インダゾール
ステップ1: (Z)−5−(1−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ブタ−1−エン−1−イル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−インダゾール及び(E)−5−(2−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−1−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ブタ−1−エン−1−イル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−インダゾール
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5−[(Z)−1,2−ビス(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ブタ−1−エニル]−1−テトラヒドロピラン−2−イル−インダゾール(J.Med.Chem. 2015, 58, 4888-4904における中間体28、2.0g、3.93mmol)、K
3PO
4(2.5g、11.8mmol)、1−[2−(4−ブロモフェノキシ)エチル]−3−(フルオロメチル)アゼチジン(1134mg、3.93mmol)、Pd(PPh
3)
2Cl
2(276mg、0.39mmol)のジオキサン(20mL)及び水(1mL)中混合物を、N
2下50℃で16時間激しく撹拌した。反応混合物を精製せずに次のステップに直接使用した。
【0549】
ステップ2: (E)−5−(2−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−1−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)ブタ−1−エン−1−イル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−インダゾール及び(Z)−5−(1−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−2−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)ブタ−1−エン−1−イル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−インダゾール
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(Z)−5−(1−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−2−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ブタ−1−エン−1−イル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−インダゾール及び(E)−5−(2−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)−1−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ブタ−1−エン−1−イル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−インダゾールのジオキサン中混合物(ステップ1から)に、KOH(656mg、11.7mmol)、Pd(PPh
3)
2Cl
2(274mg、0.39mmol)及び2−クロロ−4−フルオロヨードベンゼン(1.1g、4.29mmol)を加えた。得られた混合物をN
2雰囲気下80℃で16時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、シリカゲルカラム(DCM中0−10%MeOH)で精製して、(E)−5−(2−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−1−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)ブタ−1−エン−1−イル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−インダゾール及び(Z)−5−(1−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−2−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)ブタ−1−エン−1−イル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−インダゾールの混合物(1.6g、単離収率70%、2種の異性体1:1)を薄黄色油状物として得た。
【0550】
ステップ3: (E)−5−(2−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−1−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)ブタ−1−エン−1−イル)−1H−インダゾール
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(E)−5−(2−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−1−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)ブタ−1−エン−1−イル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−インダゾール及び(Z)−5−(1−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−2−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)ブタ−1−エン−1−イル)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−インダゾール(ステップ2から)のメタノール(10mL)中混合物に、ジオキサン中4M HCl(10mL、40mmol)を加えた。混合物を10℃で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、逆相クロマトグラフィー(25−55%アセトニトリル/水中0.25%ギ酸)で、続いて更に逆相クロマトグラフィー(65−95%アセトニトリル/水中0.1%NH
4OH)で精製して、(E)−5−(2−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−1−(4−(2−(3−(フルオロメチル)アゼチジン−1−イル)エトキシ)フェニル)ブタ−1−エン−1−イル)−1H−インダゾール(270mg、39%)を灰白色固体として得た。LCMS: 508.2 [M+H]
+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d
6) δ 13.10 (s, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.53 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.38 - 7.27 (m, 2H), 7.20 - 7.08 (m, 2H), 6.81 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.59 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 4.56 - 4.38 (m, 2H), 3.75 (t, J = 5.6 Hz, 2H), 3.25 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 2.93 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 2.75 - 2.59 (m, 3H), 2.35 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 0.89 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
【0551】
実施例901: 乳癌細胞ERα高含有量蛍光画像化アッセイ(F10)
1日目に、1ウェル当たり10,000細胞の密度で384ウェルのポリ−リジンコーティング組織培養プレート(Greiner番号T−3101−4)において、10%のFBS(木炭ストリップ)、L−グルタミンを含有する50ul/ウェルのRPMI(フェノールレッド不含)中に、MCF7乳癌細胞を播種した。2日目に、化合物を2つの化合物供給源濃度:100uM及び1uM(最終的に、2つの重複する滴定曲線を与えるため)で、Labcyte低死容積プレートにおいて、10ul/ウェルで、及び10ulのDMSOをバックフィルのための指定ウェルにおいて、及び5uMのフルベストラント(コントロール化合物)を指定ウェルにおいて調製する。Labcyte Echoアコースティックディスペンサーを使用して、化合物及びコントロールを分注することで、前定義されている段階希釈(1.8×、10ポイント、デュプリケートにて)を有する化合物、及び適切なバックフィル、及びコントロール化合物(移動された最終合計体積は417.5nlであり、化合物分注体積は、2.5nlから417.5nlを範囲とする;0.84%のDMSO(v/v)最終)を分注し、最終的に、0.05nMから835nMの濃度範囲を生成した。細胞プレートを37℃で4時間インキュベートした。Biotek EL406プレート洗浄器及びディスペンサーを使用して以下の通りに、固定及び透過処理を実施した。16%のパラホルムアルデヒド(Electron Microscopy Sciences番号15710−S)15ulの添加によって、各ウェル中50ulの細胞培養培地に直接的に、Biotek EL406上のぜん動ポンプ5ulカセットを使用して細胞を固定した(ホルムアルデヒドの最終濃度は3.7%w/vであった)。試料を30分インキュベートした。ウェル含有物を吸引し、0.5%w/vのウシ血清アルブミン、0.5%v/vのTriton X−100(抗体希釈バッファー)を含有するリン酸緩衝生理食塩水(PBS)50ul/ウェルを、各ウェルに添加した。試料を30分間インキュベートした。ウェル含有物を吸引し、100ul/ウェルのPBSで3回洗浄した。Biotek EL406プレート洗浄器及びディスペンサーを使用して以下の通りに、エストロゲン受容体アルファ(ESR1)の免疫蛍光染色を実施した。ウェル上清をウェルから吸引し、抗体希釈バッファー中の1:1000に希釈された抗ESR1 mAb(F10)(Santa Cruz sc−8002)25ul/ウェルを分注した。試料を2時間室温でインキュベートした。試料を100ul/ウェルのPBSで4回洗浄した。1:1000に希釈された二次抗体溶液(Alexafluor 488コンジュゲート抗マウスIgG(LifeTechnologies番号A21202)25ul/ウェル及び抗体希釈バッファー中に希釈されたHoechst 33342 1ug/ml)を各ウェル中に分注した。試料を2時間室温でインキュベートした。Biotek EL406を使用して、試料を100ul/ウェルのPBSで3回洗浄した。Cellomics VTI Arrayscan V(Thermo)を使用して、ESR1の定量的蛍光イメージングを実施した。両チャネルについて25%標的飽和に設定された「ピーク標的百分位」を設定する自動露出(DMSOコントロールウェルに基づく)を使用する生物学的応用「コンパートメント分析」を使用するCellomics Arrayscanを使用して、試料の蛍光画像(チャネル1:XF53 Hoechst(DNA染色);チャネル2:XF53 FITC(ESR1染色))を獲得した。チャネル1(DNA染色)を使用して、核領域(Circ)を定義した。核領域内のAlexafluor 488蛍光強度(ESR1)である「Mean_CircAvgIntCh2」の測定値を細胞ごとのベースで測定し、全ての測定細胞にわたり平均した。Genedata Screener Softwareを使用し、DMSO及び5nMのフルベストラント処置試料が使用されて、データ分析を実施して、ESR1中の0%及び100%変化を定義した。「ロバストフィット」方法を使用して、曲線の変曲点(EC50)及び最大効果のプラトー(Sinf)を定義した。
【0552】
表1a及び1bからの代表的化合物についての例示的な生物学データは、それぞれ表2a及び2bに示されている。
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【0553】
実施例902: ERαコアクチベーターアッセイ(PGC1a)
ERαコアクチベーターペプチドアンタゴニストアッセイ:試験化合物をジメチルスルホキシド中1mMで調製し、384ウェルの澄んだV底ポリプロピレンプレート(Greiner cat番号781280)中のBiomek FXを使用して12ポイントにおいて1倍から3倍の滴定で段階希釈した。化合物段階希釈の各濃度1mlを、TR−FRET共調節因子バッファーE(Life Technologies PV4540)32.3mlと混合することによって、3×化合物中間希釈を調製した。Biomek FXを使用して、3×化合物中間希釈2mlを1536ウェル(Aurora Biotechnologies MaKO 1536黒色プレート、番号00028905)に移動した。Beckman Coulter Bioraptr Dispenserを使用して、以下に分注する:1ウェル当たり2mlの「3×ERα溶液」:7.5mMのジチオスレイトール(DTT)を含有するTR−FRET共調節因子バッファーE中22nMのERα(ヒトエストロゲン受容体アルファ、GSTタグ付きESR1リガンド結合性ドメイン、貫通残基S282−V595、野生型配列又は突然変異:Y537S又はD538Gを含有するかのいずれか);及びTR−FRET共調節因子バッファーE(7.5mMのDTTとともに)中の3×アッセイミックス(750nMのフルオレセイン−PGC1aペプチド(配列:EAEEPSLLKKLLLAPANTQ;Life Technologies PV4421)2μl、12nMのエストラジオール、15nMの抗GSTTb−標識化抗体)。「受容体なし」コントロールウェルは、GST−ERαタンパク質がないバッファーを受けた。プレートを1800rpmで20秒間、V回転遠心分離機において遠心分離し、2時間室温で、プレートを覆ってインキュベートした。TR−FRETセッティングを使用するPerkin Elmer EnVision Fluorescence Readerを使用して、測定値を作成した(トップミラー:Perkin Elmer Lance/DELFIA Dual放出(PE番号2100−4160);励起フィルター:Perkin Elmer UV(TFR)340nm(PE番号2100−5010);放出フィルター:Chroma 495nm/10nm及び520nm/25nm(LanthaScreenについてはChroma番号PV003フィルター、EnVisionについては25mmの直径);励起光:100%;遅延:100us;ウィンドウ時間:200;順次ウィンドウ数:1;フラッシュ間の時間:2000us;フラッシュ数:100;フラッシュ数(第2検出器):100)。阻害百分率値を、化合物なし(ジメチルスルホキシドのみ)コントロール及び「ERαなしコントロール」に比して算出した。Genedata Screenerソフトウェアを使用して、曲線フィッティング及びIC50算出を実施した。
【0554】
実施例903: Ishikawa子宮細胞アルカリホスファターゼアッセイ
5%の木炭デキストラン処理FBS及び20mMのHEPESを含有するDMEM:HamのF−12の50:50フェノールレッド不含基礎培地からなるエストロゲン不含基礎培地(EFBM)中で24時間、T225におけるサブコンフルエントなIshikawa細胞をインキュベートする。細胞を翌日にEFBM中にて透明な384ウェルプレートにおいて、1mL当たり2.5×10
5細胞、1ウェル当たり16μL(1ウェル当たり4000細胞)の濃度で平板培養する。各化合物の12ポイント半対数希釈をDMSO中で実施し、引き続いてEFBM中で希釈する。細胞を平板培養した後直ちに、EFBM中に等体積の化合物を添加し、細胞を3日間インキュベートする。細胞を5%のホルマリンで固定し、PBSで濯ぐ。アルカリホスファターゼ基質4−ニトロフェニルホスフェート二ナトリウム塩6水和物を、2mMのMgCl
2、1Mのジエタノールアミンを含有する溶液に添加し(1mg/mLの最終濃度)、pH9.0に調整する。基質溶液を細胞培養物に添加し(1ウェル当たり16μL)、1−30nMの濃度範囲の17β−エストラジオールで処理された細胞の405nm波長での光学濃度が1.0−1.2吸光度単位に達した時に、OD405をマルチウォールプレート分光光度計にて測定した。DMSO単独で処理された細胞は、バックグラウンドコントロールとして働く。バックグラウンド減算試料におけるパーセント活性を以下の通りに測定する:%活性=17β−エストラジオール処理細胞のOD405試料/OD405最大×100。
【0555】
実施例904: 卵巣癌細胞生存能力アッセイ
10%のFBS及び20mMのHEPESを含有するRPMIに、BG−1細胞を希釈する。細胞懸濁液16マイクロリットルを384ウェルプレートの各ウェルに添加し、細胞を終夜インキュベートする。翌日、各化合物の11ポイント段階半対数希釈を細胞に16μL中にて0.3−0.000003μMを範囲とする最終濃度で添加する。5日から7日の化合物曝露後、CellTiter−GLo(Promega、Madison WI)16μLを細胞に添加し、各ウェルの相対発光ユニット(RLU)を決定する。細胞不含培地32μLに添加されたCellTiter−Gloを使用して、バックグラウンド値を得る。各試料のパーセント生存能力を以下の通りに決定する:(RLU試料−RLUバックグラウンド/RLU未処理細胞−RLUバックグラウンド)×100=%生存能力。
【0556】
A1847、SKOV3、SW626、A2780を含めて、追加のER+卵巣癌細胞株における生存能力効果は、実施例38と同様のアッセイにおいてプロファイリングすることができる。
【0557】
実施例905: 細胞ウエスタンアッセイにおける卵巣癌細胞ER−α
10%の木炭ストリップFBS及び20mMのHEPESを含有するRPMI中で、BG−1細胞を希釈する。細胞懸濁液16マイクロリットルをポリ−D−リジン384ウェルプレートの各ウェルに添加し、細胞を終夜インキュベートする。翌日、各化合物の11ポイント段階半対数希釈を細胞に16μL中にて0.3−0.000003μMを範囲とする最終濃度で添加する。化合物添加後4時間又は24時間で、細胞を20分間固定する(PBS中10%のホルマリン)。固定に続いて、細胞をPBS、0.1% Triton中に浸透させ、LICORブロッキングバッファー(50μl/ウェル、90’)でブロックする。LICORブロッキングバッファー/0.1%のツイーン20中に1:1000で希釈されたSP1ウサギモノクローナルAb(Thermo Scientific)を用いて、ウェルを次いで終夜4℃でインキュベートする。ツイーンを有するが抗体不含ブロッキングバッファーで処理されたウェルをバックグラウンドコントロールとして使用する。全てのウェルを0.1%のツイーン20/PBSで洗浄し、次いで、0.1%のツイーン20及び0.01%のSDSを含有するLICORブロッキングバッファー中に希釈されたヤギ抗マウスIRDye(商標)800CW(LICOR Inc.;1:10000)及びDRAQ5 DNA染料(2mMのストックについては1:2000)中で60分間インキュベートする。細胞を次いで0.1%のツイーン20/PBS中で洗浄する(各々50μl/ウェル、5’)。プレートをLICOR Odyssey赤外イメージングシステム上で走査する。800nmチャネル及び700nmチャネルにおける積分強度を測定して、それぞれER及びDNAのレベルを決定する。パーセントERレベルを以下の通りに決定する。
(積分強度800nm試料/積分強度700nm試料)/(積分強度800nm未処理細胞/積分強度700nm未処理細胞)×100=%ERレベル。
【0558】
A1847、SKOV3、SW626、A2780を含めて、追加のER+卵巣癌細胞株におけるER−αの定常状態レベルに対する効果は、実施例39と同様のアッセイにおいてプロファイリングすることができる。
【0559】
本明細書に記載されている化合物を試験するために企図される他の癌細胞株としては、ER陽性子宮内膜細胞株(Ishikawa、ECC1、HEC−1、EnCa−101)及びER陽性子宮頸部細胞株(Caski、HeLa、SiHa)が挙げられる。
【0560】
実施例906: PEO細胞生存能力アッセイ
PEO−1、PEO−4及びPEO−6卵巣癌細胞株を、10%のFBSを含有するRPMI中で1mL当たり20,000細胞の濃度に調整した。細胞懸濁液(320細胞)16マイクロリットルを384ウェルプレートの各ウェルに添加し、細胞を終夜インキュベートして、細胞が付着するのを可能にした。翌日、各化合物の10ポイント段階1:5希釈を細胞に16μL中にて1−0.0000005μMを範囲とする最終濃度で添加した。7日の化合物曝露後、CellTiter−GLo(Promega、Madison WI)16μLを細胞に添加し、各ウェルの相対発光ユニット(RLU)を決定した。細胞不含培地32μLに添加されたCellTiter−Gloを使用して、バックグラウンド値を得た。各試料のパーセント生存能力を以下の通りに決定した。(RLU試料−RLUバックグラウンド/RLU未処理細胞−RLUバックグラウンド)×100=%生存能力。
【0561】
実施例907: PEO ERウエスタン分析
5%のCSSを有するRPMI中にて48時間、細胞を平板培養し、次いで、化合物で4時間又は24時間処理した。Haltプロテアーゼ&ホスファターゼ使い捨て阻害剤カクテル(Thermo Scientific、Cat番号78442)を含有する修飾放射性免疫沈降バッファー(mRIPA;10mMのトリス、150mMのNaCl、1%(v/v)のNP−40、0.5%のデオキシコーレート、0.1%のSDS、5mMのEDTA、pH7.4)中に、細胞を溶解した。清澄化溶解物の総タンパク質を、Lowryアッセイ(Biorad DCタンパク質アッセイ)によって定量化した。NuPAGE(登録商標)LDS試料バッファー及び試料還元剤を溶解物に添加し、70℃に10分間加熱した。総細胞タンパク質15ugを、MOPS SDSランニングバッファー中のNuPAGE 4−12%ビストリスゲルにおいて電気泳動的に分離し、次いで、移動バッファー中のニトロセルロース膜に、XCell IIブロットモジュールを使用して移動した。膜をブロッキングバッファー(LI−COR、Lincoln、NE)中で30分間室温でインキュベートし、その後、ERアルファ(SP−1、Thermo Fisher Scientific、Cat番号RM−9101)、ERベータ(Cell Signaling Technology、Cat番号5513)に対してウサギ抗体、又はアルファチューブリン(Sigma、Cat番号T6199)に対してマウス抗体を用いる60分のインキュベーションが続いた。IRDye(登録商標)コンジュゲート化ヤギ抗マウス又は抗ウサギIgG(LI−COR)を用いるインキュベーションに続いて、Odyssey(登録商標)赤外イメージングシステムを使用して、タンパク質バンドを定量化した。Graphpad PRISM(登録商標)ソフトウェアを使用して、ERレベルを決定するためのデータのグラフ化を実施した。%ERレベルを以下の通りに算出した。
%ER=(試料bkgrdの蛍光ERバンド/試料bkgrdの蛍光チューブリンバンド)/
(未処理細胞bkgrdの蛍光ERバンド/未処理細胞bkgrdの蛍光チューブリン)
【0562】
実施例908: 乳癌モデル;異種移植アッセイ(MCF−7)
0.72mgの17−βエストラジオールを含有する時間放出ペレットをnu/nuマウスに皮下埋め込みした。10%のFBSを含有するRPMI中で5%のCO
2、37℃にて、MCF−7細胞を成長させた。細胞をスピンダウンし、50%のRPMI(血清不含)及び50%のマトリゲル中に1×10
7細胞/mLで再懸濁した。MCF−7細胞を右側腹部上にペレット埋め込みの2−3日後に皮下注射した(100μL/動物)。腫瘍体積(長さ×幅
2/2)を隔週でモニタリングした。腫瘍が〜200mm
3の平均体積に達した時、動物をランダム化し、治療を開始した。動物をビヒクル又は化合物で4週間毎日治療した。腫瘍体積及び体重を研究全体にわたって隔週でモニタリングした。治療期間の終わりに、血漿及び腫瘍試料を、それぞれ薬物動態学的及び薬力学的分析のために採取した。
【0563】
実施例909: 乳癌モデル;異種移植アッセイ(MCF−7誘導体)
MCF−7腫瘍(平均腫瘍体積200mm
3)を保有する雌性nu/nuマウス(補足の17−βエストラジオールペレットを用いる;0.72mg;60日の緩徐放出)を、経口経管栄養によってタモキシフェン(シトレート)で治療した。腫瘍体積(長さ×幅
2/2)及び体重を毎週2回モニタリングした。腫瘍体積が依然として静止している著しい抗腫瘍縮小効果に続いて、明らかな腫瘍増殖が、およそ100日の治療で最初に観察された。120日の治療で、タモキシフェン用量を増加させた。急速に成長する腫瘍をタモキシフェン抵抗性と見なし、新たな宿主動物中へのインビボ継代のために選択した。タモキシフェン抵抗性腫瘍からの腫瘍断片(〜100mm
3/動物)を、雌性nu/nuマウスの右側腹部に皮下埋め込みした(17−βエストラジオールペレットを用いる(0.72mg;60日の緩徐放出))。継代された腫瘍を定常タモキシフェン選択下で維持し、腫瘍体積(長さ×幅
2/2)を毎週モニタリングした。腫瘍体積が〜150−250mm
3に達した時、動物を治療群(平均腫瘍体積200mm
3)にランダム化し、タモキシフェン処置を終了した(タモキシフェンコントロールアームを除く)。動物をビヒクル又は化合物で4週間毎日治療した。腫瘍体積及び体重を研究の持続期間に毎週2回モニタリングした。治療期間の終わりに、血漿及び腫瘍試料を、それぞれ薬物動態学的及び薬力学的分析のために採取した。
【0564】
実施例910: 卵巣癌モデル;異種移植アッセイ(BG−1)
時間放出ペレット(0.72mgの17−βエストラジオール/60日)を雌性nu/nuマウスに皮下埋め込みする。10%のFBS、10mMのピルビン酸ナトリウム、10mMの非必須アミノ酸を含有する50/50のDMEM:HamのF−12中にて5%のCO
2、37℃で、BG−1細胞を成長させる。注射前に、細胞をトリプシン処理し、50%のDMEM:HamのF−12(血清不含)及び50%のマトリゲル中に5×10
7細胞/mLで懸濁させる。BG−1細胞をペレット埋め込みの2−3日後に右側腹部上に皮下注射する(100μL/動物)。腫瘍体積(長さ×幅
2/2)を隔週でモニタリングする。腫瘍が〜250mm
3の平均体積に達した時、動物をランダム化し、治療を開始する。動物をビヒクル又は化合物で毎日治療する。腫瘍体積及び体重を研究の全体にわたって隔週でモニタリングする。治療期間の終わりに、血漿及び腫瘍試料を、それぞれ薬物動態学的及び薬力学的分析のために採取する。
【0565】
実施例911: 子宮内膜癌モデル;異種移植アッセイ(ECC−1)
10%のFBS、1%の非必須アミノ酸及び100単位のペニシリン/ストレプトマイシンを含有するDMEM(フェノールレッド、4.5g/Lのグルコース及びL−グルタミン)中にて10%のCO
2、37℃で、ECC−1細胞を成長させた。細胞をスピンダウンし、50%のDMEM(血清不含)及び50%のマトリゲル(BD、高濃度)中に5×10
7細胞/mLで再懸濁した。時間放出ペレット(0.72mgの17−βエストラジオール/60日)を雌性nu/nuマウスに皮下埋め込みした。ECC−1細胞をペレット埋め込みの2−3日後に右側腹部上に皮下注射した(100μL/動物)。腫瘍体積をモニタリングし、腫瘍が移植のための適当なサイズに達した時、それらを切除した。切除された腫瘍を小片(〜100mm
3)に切断し、2−3日間、エストラジオールペレット(0.72mgの17−βエストラジオール/60日)を含有する雌性nu/nuに段階的に移植した(10Gのトロカール、右側腹部)。腫瘍体積(長さ×幅×幅/2)をモニタリングし、触診可能の腫瘍が観察された時、動物をランダム化し、治療を開始した。動物をビヒクル又は化合物で4週間毎日、又は腫瘍体積が2000mm
3に達するまで治療した(どちらか早く達したほう)。腫瘍体積及び体重を研究の全体にわたって隔週でモニタリングした。治療期間の終わりに、血漿及び腫瘍試料を、それぞれ薬物動態学的及び薬力学的分析のために採取した。
【0566】
実施例912: 未成熟子宮湿重量−アンタゴニストモード
雌性未成熟CD−IGSラット(到着時21日齢)を3日間治療した。動物に3日間毎日投薬した。ビヒクル又は試験化合物を経管栄養によって経口的に投与し、その後、15分後に0.1mg/kgのエチニルエストラジオールの経口用量が続いた。第4日目に、投薬の24時間後、血漿を薬物動態学的分析のために回収した。血漿回収に続いて直ちに、動物を安楽死させ、子宮を除去及び秤量した。
【0567】
実施例913: 未成熟子宮湿重量−アゴニストモード
雌性未成熟CD−IGSラット(到着時21日齢)を3日間治療した。動物に3日間毎日投薬した。ビヒクル又は試験化合物を経管栄養によって経口的に投与した。第4日目に、投薬の24時間後、血漿を薬物動態学的分析のために回収した。血漿回収に続いて直ちに、動物を安楽死させ、子宮を除去及び秤量した。
【0568】
実施例914: 成体子宮湿重量−10日
雌性CD−IGSラット(69日齢、Charles River Laboratories)を購入し、群分けした。群1を供給元(Charles River Laboratories)で60日齢に卵巣摘出し、研究を外科手術の2週後に開始したが、群2−8は無傷であった。ビヒクル又は試験化合物を10日間経口的に投与した。第10及び最終投薬の2時間後、心穿刺を実施し、血清を薬物動態学的及びエストラジオール分析のために回収した。血清回収に続いて直ちに、動物を安楽死させ、子宮及び卵巣を除去及び秤量した。1群当たり2匹の動物からの子宮及び卵巣を、10%の中性緩衝ホルマリン中に固定し、パラフィン包埋、切片化、及びH&E(SDPath)について染色するために送付した。染色組織をラボラトリ内で分析し、次いで、有資格の病理学者によって読み取るために送付した。1群当たり4匹の動物からの子宮及び卵巣を転写分析のための液体N
2中でフラッシュ凍結して、エストロゲン受容体によってモジュレートされた遺伝子の選択セットを検査した。
【0569】
実施例915: 乳癌臨床治験
目的:この研究の目的は、式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、(IVd)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)若しくは(X)の化合物又はその薬学的に許容される塩の、エストロゲン受容体(ER)陽性の転移性乳癌の第一又は第二選択治療としての有効性を判定すること、化合物が引き起こし得る任意の副作用についての情報を収集すること、及び化合物の薬物動態学的特性を評価することである。
【0570】
介入:患者は、1日当たり1回又は2回、式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、(IVd)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)若しくは(X)の化合物又はその薬学的に許容される塩1−50mg/kgを投与される。
【0571】
評価項目:主要評価項目:腫瘍縮小効果及び/又は病勢コントロール。
【0572】
副次評価項目:(a)副作用、(b)薬物動態学的特性、(c)定義されている時点で完全若しくは部分奏功又は安定を有する患者の割合、(d)無増悪期間及び全生存期間、及び(e)臨床応答の予測的なバイオマーカー。
【0573】
詳細な記載:患者は、式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、(IVd)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)若しくは(X)の化合物又はその薬学的に許容される塩を、経口的に1日1回又は2回与えられる。各投薬サイクルより前に、身体検査、血液検査、及び任意の副作用の判定を実施する。12週毎に、患者の癌をCT走査又はMRIのいずれかで再評価して、治療が効いているのかどうか決定する。この研究への参加は、増悪又は許容されない毒性が生じるまで続く。
【0574】
適格性:18歳以上である女性対象。
【0575】
組み入れ基準:侵襲的乳癌、ステージIV疾患の組織学的又は細胞学的に確認された診断;局所治療で以前に治療したことがない、RECISTによって定義されている通りの少なくとも1つの測定可能な標的病変;閉経後の状態;ER陽性乳癌;HER2陰性乳癌;進行型又は転移性疾患のための最大1つまでの事前ホルモン治療;ECOG活動状態0−1;平均寿命>12週;適切な肝臓及び骨髄機能:AST<2.5×ULN;ビリルビン<1.5×ULN;ANC>1,500/ul;血小板数>100,000/ul;正常のPT及びPTT;事前照射から、及び治療関連毒性から回復して少なくとも2週。
【0576】
除外基準:HER2−陽性乳癌;転移性疾患のための事前化学療法レジメン;脳転移の病歴又は存在;平行治験薬治療;事前の骨髄又は幹細胞移植;頸部又は非メラノーマ皮膚癌の治癒的に治療された上皮内癌腫を含めない、最近5年以内の他の悪性腫瘍の病歴;制御されていない感染;活動性出血、又は輸血を必要とする出血の病歴;活動性心疾患;重篤な医学的又は精神的疾病。
【0577】
実施例916: 子宮内膜癌臨床治験
目的:この研究の目的は、進行型又は転移性子宮内膜癌の治療における式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、(IVd)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)若しくは(X)の化合物又はその薬学的に許容される塩の有効性を判定すること、化合物が引き起こし得る任意の副作用についての情報を収集すること、及び化合物の薬物動態学的特性を評価することである。
【0578】
介入:患者は、1日当たり1回又は2回、式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、(IVd)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)若しくは(X)の化合物又はその薬学的に許容される塩1−50mg/kgを投与される。
【0579】
評価項目:主要評価項目:腫瘍縮小効果及び/又は病勢コントロール。
【0580】
副次評価項目:(a)副作用、(b)薬物動態学的特性、(c)定義されている時点で完全若しくは部分奏功又は安定を有する患者の割合、(d)無増悪期間及び全生存期間、及び(e)臨床応答の予測的なバイオマーカー。
【0581】
詳細な記載:患者は、式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、(IVd)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)若しくは(X)の化合物又はその薬学的に許容される塩を、経口的に1日1回又は2回与えられる。各投薬サイクルより前に、身体検査、血液検査、及び任意の副作用の判定を実施する。12週毎に、患者の癌をCT走査又はMRIのいずれかで再評価して、治療が効いているのかどうか決定する。この研究への参加は、増悪又は許容されない毒性が生じるまで続く。
【0582】
適格性:18歳以上である女性対象。
【0583】
組み入れ基準:進行型又は転移性子宮内膜癌の組織学的又は細胞学的に確認された診断;局所治療で以前に治療したことがない、RECISTによって定義されている通りの少なくとも1つの測定可能な標的病変;ホルモン受容体陽性子宮内膜癌;ECOG活動状態0−1;平均寿命>12週;適切な肝臓及び骨髄機能:AST<2.5×ULN;ビリルビン<1.5×ULN;ANC>1,500/ul;血小板数>100,000/ul;正常のPT及びPTT;事前照射から、及び事前外科手術又は治療関連毒性から回復して少なくとも2週。
【0584】
除外基準:脳転移の病歴又は存在;平行治験薬治療;事前の骨髄又は幹細胞移植;頸部又は非メラノーマ皮膚癌の治癒的に治療された上皮内癌腫を含めない、最近5年以内の他の悪性腫瘍の病歴;制御されていない感染;活動性出血、又は輸血を必要とする出血の病歴;活動性心疾患;重篤な医学的又は精神的疾病。
【0585】
実施例917: 卵巣癌臨床治験
目的:この研究の目的は、進行型卵巣癌の治療における式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、(IVd)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)若しくは(X)の化合物又はその薬学的に許容される塩の有効性を判定すること、化合物が引き起こし得る任意の副作用についての情報を収集すること、及び化合物の薬物動態学的特性を評価することである。
【0586】
介入:患者は、1日当たり1回又は2回、式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、(IVd)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)若しくは(X)の化合物又はその薬学的に許容される塩1−50mg/kgを投与される。
【0587】
評価項目:主要評価項目:腫瘍縮小効果及び/又は病勢コントロール
【0588】
副次評価項目:(a)副作用、(b)薬物動態学的特性、(c)定義されている時点で完全若しくは部分奏功又は安定を有する患者の割合、(d)無増悪期間及び全生存期間、及び(e)臨床応答の予測的なバイオマーカー。
【0589】
詳細な記載:患者は、式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、(IVd)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)若しくは(X)の化合物又はその薬学的に許容される塩を、経口的に1日1回又は2回与えられる。各投薬サイクルより前に、身体検査、血液検査(腫瘍マーカー、例えば、CA−125を含める)、及び任意の副作用の判定を実施する。12週毎に、患者の癌をCT走査又はMRIのいずれかで再評価して、治療が効いているのかどうか決定する。この研究への参加は、増悪又は許容されない毒性が生じるまで続く。
【0590】
適格性:18歳以上である女性対象。
【0591】
組み入れ基準:進行型卵巣癌の組織学的又は細胞学的に確認された診断;局所治療で以前に治療したことがない、RECISTによって定義されている通りの少なくとも1つの測定可能な標的病変;ER陽性卵巣癌;ECOG活動状態0−1;平均寿命>12週;適切な肝臓及び骨髄機能:AST<2.5×ULN;ビリルビン<1.5×ULN;ANC>1,500/ul;血小板数>100,000/ul;正常のPT及びPTT;事前照射から、及び事前外科手術又は治療関連毒性から回復して少なくとも2週。
【0592】
除外基準:脳転移の病歴又は存在;平行治験薬治療;事前の骨髄又は幹細胞移植;頸部又は非メラノーマ皮膚癌の治癒的に治療された上皮内癌腫を含めない、最近5年以内の他の悪性腫瘍の病歴;制御されていない感染;活動性出血、又は輸血を必要とする出血の病歴;活動性心疾患;重篤な医学的又は精神的疾病。
【0593】
実施例918: ER陽性のNSCLC臨床治験
目的:この研究の目的は、進行型又は転移性エストロゲン受容体(ER)陽性非小細胞肺癌(NSCLC)の治療における単一の薬剤としての又は組合せでの式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、(IVd)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)若しくは(X)の化合物又はその薬学的に許容される塩の有効性を判定すること、化合物が単一の薬剤として又は組合せで引き起こし得る任意の副作用についての情報を収集すること、及び単一の薬剤としての又は組合せでの化合物の薬物動態学的特性を評価することである。
【0594】
介入:患者は、単一の薬剤として又は組合せで、1日当たり1回又は2回、式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、(IVd)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)若しくは(X)の化合物又はその薬学的に許容される塩1−50mg/kgを投与される。
【0595】
評価項目:主要評価項目:腫瘍縮小効果及び/又は病勢コントロール。副次評価項目:(a)副作用、(b)薬物動態学的特性、(c)定義されている時点で完全若しくは部分奏功又は安定を有する患者の割合、(d)無増悪期間及び全生存期間、及び(e)臨床応答の予測的なバイオマーカー。
【0596】
詳細な記載:患者は、式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、(IVd)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)若しくは(X)の化合物又はその薬学的に許容される塩を、経口的に1日1回又は2回、単一の薬剤として又は組合せで与えられる。各投薬サイクルより前に、身体検査、血液検査、及び任意の副作用の判定を実施する。12週毎に、患者の癌をCT走査又はMRIのいずれかで再評価して、治療が効いているのかどうか決定する。この研究への参加は、増悪又は許容されない毒性が生じるまで続く。
【0597】
適格性:18歳以上である男性及び女性対象。
【0598】
組み入れ基準:進行型又は転移性ER陽性NSCLCの組織学的又は細胞学的に確認された診断;局所治療で以前に治療したことがない、RECISTによって定義されている通りの少なくとも1つの測定可能な標的病変;ECOG活動状態0−1;平均寿命>12週;適切な肝臓及び骨髄機能:AST<2.5×ULN;ビリルビン<1.5×ULN;ANC>1,500/ul;血小板数>100,000/ul;正常のPT及びPTT;事前照射から、及び事前外科手術又は治療関連毒性から回復して少なくとも2週。
【0599】
除外基準:脳転移の病歴又は存在;平行治験薬治療;事前の骨髄又は幹細胞移植;頸部又は非メラノーマ皮膚癌の治癒的に治療された上皮内癌腫を含めない、最近5年以内の他の悪性腫瘍の病歴;制御されていない感染;活動性出血、又は輸血を必要とする出血の病歴;活動性心疾患;重篤な医学的又は精神的疾病。
【0600】
実施例919: 子宮内膜症臨床治験
目的:この研究の目的は、症状性の/重篤な子宮内膜症を有する患者の治療における、単一の薬剤としての又は組合せでの式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、(IVd)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)若しくは(X)の化合物又はその薬学的に許容される塩の有効性を判定すること、化合物が単一の薬剤として又は組合せで引き起こし得る任意の副作用についての情報を収集すること、及び単一の薬剤としての又は組合せでの化合物の薬物動態学的特性を評価すること。
【0601】
介入:患者は、1日当たり1回又は2回、単一の薬剤として又は組合せで、式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、(IVd)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)若しくは(X)の化合物又はその薬学的に許容される塩1−50mg/kgを投与される。
【0602】
評価項目:この研究の評価項目は、症状改善及び/又は疼痛軽減、並びに子宮内膜組織の収縮である。
【0603】
詳細な記載:患者は、式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、(IVd)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)若しくは(X)の化合物又はその薬学的に許容される塩を、経口的に1日1回又は2回、単一の薬剤として又は組合せで与えられる。各投薬サイクルより前に、身体検査、血液検査、及び任意の副作用の判定を実施する。
【0604】
適格性:18歳以上である女性対象。
【0605】
組み入れ基準:症状性子宮内膜症の診断;閉経前又は閉経期前後の状態;ECOG活動状態0−1;適切な肝臓及び骨髄機能:AST<2.5×ULN;ビリルビン<1.5×ULN;ANC>1,500/ul;血小板数>100,000/ul;正常のPT及びPTT;事前外科手術又は治療関連毒性から少なくとも2週。
【0606】
除外基準:妊娠又は授乳中;頸部又は非メラノーマ皮膚癌の治癒的に治療された上皮内癌腫を含めない、最近5年以内の他の悪性腫瘍の病歴;平行治験薬治療;制御されていない感染;活動性心疾患;様々な医学的又は精神的疾病。
【0607】
実施例920: 子宮平滑筋腫臨床治験
目的:この研究の目的は、症状性子宮平滑筋腫を有する患者の治療における、単一の薬剤としての又は組合せでの式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、(IVd)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)若しくは(X)の化合物又はその薬学的に許容される塩の有効性を判定すること、化合物が単一の薬剤として又は組合せで引き起こし得る任意の副作用についての情報を収集すること、及び単一の薬剤としての又は組合せでの化合物の薬物動態学的特性を評価すること。
【0608】
介入:患者は、1日当たり1回又は2回、単一の薬剤として又は組合せで、式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、(IVd)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)若しくは(X)の化合物又はその薬学的に許容される塩1−50mg/kgを投与される。
【0609】
評価項目:この研究の評価項目は、症状改善及び/又は疼痛軽減、並びに平滑筋腫の収縮である。
【0610】
詳細な記載:患者は、式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、(IVd)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)若しくは(X)の化合物又はその薬学的に許容される塩を、経口的に1日1回又は2回、単一の薬剤として又は組合せで与えられる。各投薬サイクルより前に、身体検査、血液検査、及び任意の副作用の判定を実施する。
【0611】
適格性:18歳以上である女性対象。
【0612】
組み入れ基準:症状性子宮平滑筋腫の診断;閉経前又は閉経期前後の状態;ECOG活動状態0−1;適切な肝臓及び骨髄機能:AST<2.5×ULN;ビリルビン<1.5×ULN;ANC>1,500/ul;血小板数>100,000/ul;正常のPT及びPTT;事前外科手術又は治療関連毒性から少なくとも2週。
【0613】
除外基準:妊娠又は授乳中;頸部又は非メラノーマ皮膚癌の治癒的に治療された上皮内癌腫を含めない、最近5年以内の他の悪性腫瘍の病歴;平行治験薬治療;制御されていない感染;活動性心疾患;重篤な医学的又は精神的疾病。
【0614】
実施例921: 非経口薬学的組成物
注射による投与(皮下、静脈内)に適当な非経口薬学的組成物を調製するため、式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、(IVd)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)若しくは(X)の水溶性化合物又はその薬学的に許容される塩100mgを、滅菌水中に溶解させ、次いで、0.9%の滅菌生理食塩水10mLと混合する。混合物を、注射による投与に適当な投与単位形態に組み込む。
【0615】
別の実施態様において、式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、(IVd)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)若しくは(X)の化合物又はその薬学的に許容される塩1.2g、酢酸ナトリウムバッファー溶液(0.4M)2.0mL、HCl(1N)又はNaOH(1M)(適当なpHになるまで適量)、水(蒸留、滅菌)(20mLになるまで適量)の成分を混合して、注射可能な製剤を形成する。水を除く上記の成分の全てを混合し、必要ならば、わずかに加熱しながら撹拌する。充分な定量の水を次いで添加する。
【0616】
実施例922: 経口溶液剤
経口送達のための薬学的組成物を調製するため、20%のプロピレングリコール水溶液を調製する。これに、十分な量の式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、(IVd)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)若しくは(X)の化合物又はその薬学的に許容される塩を添加して、20mg/mLの溶液を提供する。
【0617】
実施例923: 経口カプセル剤
経口送達のための薬学的組成物を調製するため、式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、(IVd)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)若しくは(X)の化合物又はその薬学的に許容される塩10−1500mgをデンプンと混合する。混合物を、経口投与に適当である硬ゼラチンカプセルなどの経口投与量単位に組み込む。
【0618】
別の実施態様において、式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、(IVd)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)若しくは(X)の化合物又はその薬学的に許容される塩10−1500mgを、サイズ4のカプセル又はサイズ1のカプセル(ヒプロメロース又は硬ゼラチン)に入れ、カプセルを閉じる。
【0619】
実施例924: 経口錠剤
式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、(IVd)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)若しくは(X)の化合物又はその薬学的に許容される塩48重量%、微結晶性セルロース45重量%、低置換ヒドロキシプロピルセルロース5重量%、及びステアリン酸マグネシウム2重量%を混合することによって、錠剤を調製する。錠剤を直接圧縮によって調製する。圧縮錠剤の総重量を250−500mgで維持する。
【0620】
実施例925: 局所ゲル組成物
薬学的局所ゲル組成物を調製するため、式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)、(III)、(IIIa)、(IIIb)、(IIIc)、(IV)、(IVa)、(IVb)、(IVc)、(IVd)、(V)、(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)若しくは(X)の化合物又はその薬学的に許容される塩を、ヒドロキシプロピルセルロース、プロピレングリコール、ミリスチン酸イソプロピル及び精製アルコールUSPと混合する。得られたゲル混合物を次いで、局所投与に適当であるチューブなどの容器に組み込む。
【0621】
前述の発明は、理解の明瞭さの目的で、例示及び実施例を経て一部詳細に記載されてきたが、記載及び実施例は、本発明の範囲を限定すると解釈されるべきでない。本明細書において引用されている全ての特許及び化学文献の開示は、それらの全内容が出典明示により明確に援用される。