【実施例】
【0024】
実施例1
COF
2粗生成物ガス5モルを乾燥された5Lのステンレス製反応釜に導入し、その後、三フッ化塩素を導入して反応させ、ClF
3とフッ化カルボニル粗生成物ガスとのモル比は、1:1である。反応温度は499℃であり、反応圧力は5MPaであり、上記反応釜の排気口から反応生成物を排出し、温度が−110℃の低温冷却トラップに導入し、凍結真空排気の方法により不純物を除去し、精製されたガスをフッ化カルボニル精製ガスの貯蔵タンクに収集し、精製されたガスを検出した。
具体的には、精製されたガスをガスクロマトグラフ−質量分析計(GC−MS、型番:株式会社島津製作所製GC−2014)とフーリエ変換赤外分光光度計(FT−IR、型番:Nicolet6700)に導入し、その組成を分析した。収集されたガスは、GC−MS及びFT−IRによりフッ化カルボニルと確認され、ガスクロマトグラフのデータ結果の主成分の積分面積から主成分の純度を算出した。
【0025】
ここで、ガスクロマトグラフによる測定には、Porapakカラム、モレキュラーシーブ13Xカラムを使用し、キャリアガスとしてHeガスを使用し、TCD検出器を使用し、Heキャリアガスの流速が60mL/minであり、カラム温度が23℃であり、注入口温度が60℃であり、TCD温度が60℃である。ガスクロマトグラムの最大のピークは、フッ化カルボニルに由来するピークである。
精製ガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、純度は99.95%であり、不純物CO
2含有量<50×10
-6(体積比)、COCl
2含有量<50×10
-6(体積比)、CO含有量<5×10
-6(体積比)、N
2O含有量<5×10
-6(体積比)であることが明らかになった。
【0026】
実施例2
反応釜において、反応温度は−99℃であり、反応圧力は−0.09MPaであり、反応中において、触媒としてセシウムのフッ化物(CsF)2gを使用し、ClF
3とフッ化カルボニル粗生成物ガスとのモル比は1000:1となった以外は、実施例1と同様にした。
実施例1の検出条件で精製ガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、純度は99.95%であり、不純物CO
2含有量<150×10
-6(体積比)、COCl
2含有量<150×10
-6(体積比)、CO含有量<15×10
-6(体積比)、N
2O含有量<15×10
-6(体積比)であることが明らかになった。
【0027】
実施例3
反応釜において、反応温度は299℃であり、反応圧力は1MPaであり、触媒としてナトリウムのフッ化物(NaF)2gを使用し、ClF
3とフッ化カルボニル粗生成物ガスとのモル比は0.001:1となった以外は、実施例1と同様にした。
実施例1の検出条件で精製ガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、純度は99.95%であり、不純物CO
2含有量<70×10
-6(体積比)、COCl
2含有量<70×10
-6(体積比)、CO含有量<7×10
-6(体積比)、N
2O含有量<7×10
-6(体積比)であることが明らかになった。
【0028】
実施例4
反応釜において、反応温度は199℃であり、反応圧力は−0.05MPaであり、触媒としてカリウムのフッ化物(KF)2gを使用した以外は、実施例1と同様にした。
実施例1の検出条件で精製ガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、純度は99.95%であり、不純物CO
2含有量<80×10
-6(体積比)、COCl
2含有量<80×10
-6(体積比)、CO含有量<8×10
-6(体積比)、N
2O含有量<8×10
-6(体積比)であることが明らかになった。
【0029】
実施例5
反応釜において、反応温度は1℃であり、反応圧力は1MPaであり、触媒としてユウロピウムのフッ化物(EuF
3)2gを使用した以外は、実施例1と同様にした。
実施例1の検出条件で精製ガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、純度は99.95%であり、不純物CO
2含有量<100×10
-6(体積比)、COCl
2含有量<100×10
-6(体積比)、CO含有量<10×10
-6(体積比)、N
2O含有量<10×10
-6(体積比)であることが明らかになった。
【0030】
実施例6
反応釜において、反応温度は−49℃であり、反応圧力は5MPaであり、触媒として銅のフッ化物(CuF
2)2gを使用した以外は、実施例1と同様にした。
実施例1の検出条件で精製ガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、純度は99.95%であり、不純物CO
2含有量<120×10
-6(体積比)、COCl
2含有量<120×10
-6(体積比)、CO含有量<12×10
-6(体積比)、N
2O含有量<12×10
-6(体積比)であることが明らかになった。
【0031】
実施例7
COF
2粗生成物ガス5モルを乾燥の5Lのステンレス製反応釜に導入し、その後、一フッ化塩素5モルを導入して反応させ、反応温度は499℃であり、反応圧力は5MPaであり、実施例1と同様にした。
実施例1の検出条件で精製ガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、純度は99.95%であり、不純物CO
2含有量<50×10
-6(体積比)、COCl
2含有量<50×10
-6(体積比)、CO含有量<5×10
-6(体積比)、N
2O含有量<5×10
-6(体積比)であることが明らかになった。
【0032】
実施例8
COF
2粗生成物ガス5モルを乾燥の5Lのステンレス製反応釜に導入し、その後、一フッ化塩素5モルを導入して反応させ、反応中において触媒としてアルミニウムのフッ化物(AlF
3)2gを使用した以外は、実施例2と同様にした。
実施例2の検出条件で精製ガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、純度は99.95%であり、不純物CO
2含有量<150×10
-6(体積比)、COCl
2含有量<150×10
-6(体積比)、CO含有量<15×10
-6(体積比)、N
2O含有量<15×10
-6(体積比)であることが明らかになった。
【0033】
実施例9
COF
2粗生成物ガス5モルを乾燥の5Lのステンレス製反応釜に導入し、その後、一フッ化塩素5モルを導入して反応させ、反応中において触媒として銀のフッ化物(AgF)2gを使用した以外は、実施例3と同様にした。
実施例3の検出条件で精製ガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、純度は99.95%であり、不純物CO
2含有量<70×10
-6(体積比)、COCl
2含有量<70×10
-6(体積比)、CO含有量<7×10
-6(体積比)、N
2O含有量<7×10
-6(体積比)であることが明らかになった。
【0034】
実施例10
COF
2粗生成物ガス5モルを乾燥の5Lのステンレス製反応釜に導入し、その後、一フッ化塩素5モルを導入して反応させ、反応中において触媒としてセシウムのフッ化物(CsF)2gを使用した以外は、実施例4と同様にした。
実施例4の検出条件で精製ガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、純度は99.95%であり、不純物CO
2含有量<80×10
-6(体積比)、COCl
2含有量<80×10
-6(体積比)、CO含有量<8×10
-6(体積比)、N
2O含有量<8×10
-6(体積比)であることが明らかになった。
【0035】
実施例11
COF
2粗生成物ガス5モルを乾燥の5Lのステンレス製反応釜に導入し、その後、一フッ化塩素5モルを導入して反応させ、反応中において触媒としてナトリウムのフッ化物(NaF)2gを使用した以外は、実施例5と同様にした。
実施例5の条件で精製ガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、純度は99.95%であり、不純物CO
2含有量<100×10
-6(体積比)、COCl
2含有量<100×10
-6(体積比)、CO含有量<10×10
-6(体積比)、N
2O含有量<10×10
-6(体積比)であることが明らかになった。
【0036】
実施例12
COF
2粗生成物ガス5モルを乾燥の5Lのステンレス製反応釜に導入し、その後、一フッ化塩素5モルを導入して反応させ、反応中において触媒としてカリウムのフッ化物(KF)2gを使用した以外は、実施例6と同様にした。
実施例6の検出条件で精製ガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、純度は99.95%であり、不純物CO
2含有量<120×10
-6(体積比)、COCl
2含有量<120×10
-6(体積比)、CO含有量<12×10
-6(体積比)、N
2O含有量<12×10
-6(体積比)であることが明らかになった。
【0037】
実施例13
COF
2粗生成物ガス5モルを乾燥の5Lのステンレス製反応釜に導入し、その後、五フッ化塩素5モルを導入して反応させた以外は、実施例1と同様にした。
実施例1の条件で精製ガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、純度は99.95%であり、不純物CO
2含有量<50×10
-6(体積比)、COCl
2含有量<50×10
-6(体積比)、CO含有量<5×10
-6(体積比)、N
2O含有量<5×10
-6(体積比)であることが明らかになった。
【0038】
実施例14
COF
2粗生成物ガス5モルを乾燥の5Lのステンレス製反応釜に導入し、その後、五フッ化塩素5モルを導入して反応させ、反応中において触媒としてユウロピウムのフッ化物(EuF
3)2gを使用した以外は、実施例2と同様にした。
実施例2の検出条件で精製ガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、純度は99.95%であり、不純物CO
2含有量<150×10
-6(体積比)、COCl
2含有量<150×10
-6(体積比)、CO含有量<15×10
-6(体積比)、N
2O含有量<15×10
-6(体積比)であることが明らかになった。
【0039】
実施例15
COF
2粗生成物ガス5モルを乾燥の5Lのステンレス製反応釜に導入し、その後、五フッ化塩素5モルを導入して反応させ、反応中において触媒として銅のフッ化物(CuF
2)2gを使用した以外は、実施例3と同様にした。
実施例3の検出条件で精製ガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、純度は99.95%であり、不純物CO
2含有量<70×10
-6(体積比)、COCl
2含有量<70×10
-6(体積比)、CO含有量<7×10
-6(体積比)、N
2O含有量<7×10
-6(体積比)であることが明らかになった。
【0040】
実施例16
COF
2粗生成物ガス5モルを乾燥の5Lのステンレス製反応釜に導入し、その後、五フッ化塩素5モルを導入して反応させ、反応中において触媒としてセシウムのフッ化物(CsF)2gを使用した以外は、実施例4と同様にした。
実施例4の検出条件で精製ガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、純度は99.95%であり、不純物CO
2含有量<80×10
-6(体積比)、COCl
2含有量<80×10
-6(体積比)、CO含有量<8×10
-6(体積比)、N
2O含有量<8×10
-6(体積比)であることが明らかになった。
【0041】
実施例17
COF
2粗生成物ガス5モルを乾燥の5Lのステンレス製反応釜に導入し、その後、五フッ化塩素5モルを導入して反応させ、反応中において触媒としてアルミニウムのフッ化物(AlF
3)2gを使用した以外は、実施例5と同様にした。
実施例5の検出条件で精製ガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、純度は99.95%であり、不純物CO
2含有量<100×10
-6(体積比)、COCl
2含有量<100×10
-6(体積比)、CO含有量<10×10
-6(体積比)、N
2O含有量<10×10
-6(体積比)であることが明らかになった。
【0042】
実施例18
COF
2粗生成物ガス5モルを乾燥の5Lのステンレス製反応釜に導入し、その後、五フッ化塩素5モルを導入して反応させ、反応中において触媒として銀のフッ化物(AgF)2gを使用した以外は、実施例6と同様にした。
実施例6の検出条件で精製ガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、純度は99.95%であり、不純物CO
2含有量<120×10
-6(体積比)、COCl
2含有量<120×10
-6(体積比)、CO含有量<12×10
-6(体積比)、 N
2O含有量<12×10
-6(体積比)であることが明らかになった。
【0043】
実施例19
COF
2粗生成物ガス5モルを乾燥の5Lのステンレス製反応釜に導入し、その後、フッ素ガス5モルを導入して反応させた以外は、実施例1と同様にした。
実施例1の条件で精製ガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、純度は99.95%であり、不純物CO
2含有量<50×10
-6(体積比)、COCl
2含有量<50×10
-6(体積比)、CO含有量<5×10
-6(体積比)、N
2O含有量<5×10
-6(体積比)であることが明らかになった。
【0044】
実施例20
COF
2粗生成物ガス5モルを乾燥の5Lのステンレス製反応釜に導入し、その後、フッ素ガス5モルを導入して反応させ、反応中において触媒としてユウロピウムのフッ化物(EuF
3)2gを使用した以外は、実施例2と同様にした。
実施例2の検出条件で精製ガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、純度は99.95%であり、不純物CO
2含有量<150×10
-6(体積比)、COCl
2含有量<150×10
-6(体積比)、CO含有量<15× 10
-6(体積比)、N
2O含有量<15×10
-6(体積比)であることが明らかになった。
【0045】
実施例21
COF
2粗生成物ガス5モルを乾燥の5Lのステンレス製反応釜に導入し、その後、フッ素ガス5モルを導入して反応させ、反応中において触媒として銅のフッ化物(CuF
2)2gを使用した以外は、実施例3と同様にした。
実施例3の検出条件で精製ガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、純度は99.95%であり、不純物CO
2含有量<70×10
-6(体積比)、COCl
2含有量<70×10
-6(体積比)、CO含有量<7×10
-6(体積比)、N
2O含有量<7×10
-6(体積比)であることが明らかになった。
【0046】
実施例22
COF
2粗生成物ガス5モルを乾燥の5Lのステンレス製反応釜に導入し、その後、フッ素ガス5モルを導入して反応させ、反応中において触媒としてセシウムのフッ化物(CsF)2gを使用した以外は、実施例4と同様にした。
実施例4の検出条件で精製ガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、純度は99.95%であり、不純物CO
2含有量<80×10
-6(体積比)、COCl
2含有量<80×10
-6(体積比)、CO含有量<8×10
-6(体積比)、N
2O含有量<8×10
-6(体積比)であることが明らかになった。
【0047】
実施例23
COF
2粗生成物ガス5モルを乾燥の5Lのステンレス製反応釜に導入し、その後、フッ素ガス5モルを導入して反応させ、反応中において触媒としてアルミニウムのフッ化物(AlF
3)2gを使用した以外は、実施例5と同様にした。
実施例5の検出条件で精製ガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、純度は99.95%であり、不純物CO
2含有量<100×10
-6(体積比)、COCl
2含有量<100×10
-6(体積比)、CO含有量<10×10
-6(体積比)、N
2O含有量<10×10
-6(体積比)であることが明らかになった。
【0048】
実施例24
COF
2粗生成物ガス5モルを乾燥の5Lのステンレス製反応釜に導入し、その後、フッ素ガス5モルを導入して反応させ、反応中において触媒として銀のフッ化物(AgF)2gを使用した以外は、実施例6と同様にした。
実施例6の検出条件で精製ガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、純度は99.9%であり、不純物CO
2含有量<120×10
-6(体積比)、COCl
2含有量<120×10
-6(体積比)、CO含有量<12×10
-6(体積比)、N
2O含有量<12×10
-6(体積比)であることが明らかになった。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
実施例25
CO 5モルを乾燥の5Lのステンレス製反応釜に導入し、その後、三フッ化塩素を導入し、ClF
3とCOガスとのモル比は1:1であり、反応釜において、反応温度は499℃であり、反応圧力は5MPaであり、上記反応釜の排気口から反応生成物を排出し、温度が-110℃の低温冷却トラップに導入し、凍結真空排気の方法により不純物を除去し、精製されたガスをフッ化カルボニル精製ガスの貯蔵タンクに収集し、調製されたガスを検出した。
具体的には、精製されたガスをガスクロマトグラフ-質量分析計(GC−MS、型番:株式会社島津製作所製GC−2014)とフーリエ変換赤外分光光度計(FT−IR、型番:Nicolet6700)に導入し、その組成を分析した。収集されたガスは、GC-MS及びFT-IRによりフッ化カルボニルと確認され、ガスクロマトグラフのデータ結果の主成分の積分面積により主成分の純度を算出した。
ガスクロマトグラフによる測定には、Porapakカラム、モレキュラーシーブ 13X カラムを使用し、キャリアガスとしてHeガスを使用し、TCD検出器を使用し、Heキャリアガスの流速が60mL/minであり、カラム温度が23℃であり、注入口温度が60 ℃であり、TCD温度が60℃である。ガスクロマトグラムの最大のピークは、フッ化カルボニルに由来するピークである。
調製されたガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、収率は95%であり、純度は96%であることが明らかになった。
【0052】
実施例26
反応釜において、反応温度は−99℃であり、反応圧力は−0.09MPaであり、反応中において触媒としてセシウムのフッ化物2gを使用し、ClF
3とCOガスとのモル比は100:1となった以外は、実施例25と同様にした。
調製されたガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、収率は83%であり、純度は88%であることが明らかになった。
【0053】
実施例27
CO
2 5モルを乾燥の5Lのステンレス製反応釜に導入し、その後、5モルの三フッ化塩素を導入し、反応中において触媒としてナトリウムのフッ化物(NaF)2gを使用し、ClF
3とCO
2ガスとのモル比は0.001:1となった以外は、実施例25と同様にした。
調製されたガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、収率は35%であり、純度は70%であることが明らかになった。
【0054】
実施例28
CO
2 5モルを乾燥の5Lのステンレス製反応釜に導入し、その後、5モルの三フッ化塩素を導入し、反応中において触媒としてカリウムのフッ化物(KF)2gを使用した以外は、実施例26と同様にした。
調製されたガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、収率は42%であり、純度は74%であることが明らかになった。
【0055】
実施例29
COFCl 5モルを乾燥の5Lのステンレス製反応釜に導入し、その後、5モルの三フッ化塩素を導入し、反応中において触媒としてユウロピウムのフッ化物EuF
3 2gを使用した以外は、実施例25と同様にした。
調製されたガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、収率は85%、純度は90%であることが明らかになった。
【0056】
実施例30
COFCl 5モルを乾燥の5Lのステンレス製反応釜に導入し、その後、5モルの三フッ化塩素を導入し、反応中において触媒として銅のフッ化物(CuF
2)2gを使用した以外は、実施例26と同様にした。
調製されたガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、収率は84%であり、純度は89%であることが明らかになった。
【0057】
実施例31
CO 5モルを乾燥の5Lのステンレス製反応釜に導入し、その後、一フッ化塩素5モルを導入し、反応中において触媒としてアルミニウムのフッ化物(AlF
3)2gを使用した以外は、実施例25と同様にした。
調製されたガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、収率は80%であり、純度は92%であることが明らかになった。
【0058】
実施例32
CO 5モルを乾燥の5Lのステンレス製反応釜に導入し、その後、一フッ化塩素5モルを導入し、反応中において触媒として銀のフッ化物(AgF)2gを使用した以外は、実施例26と同様にした。
調製されたガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、収率は73%であり、純度は88%であることが明らかになった。
【0059】
実施例33
CO
2 5モルを乾燥の5Lのステンレス製反応釜に導入し、その後、一フッ化塩素5モルを導入し、反応中において触媒としてセシウムのフッ化物(CsF)2gを使用した以外は、実施例31と同様にした。
調製されたガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、収率は40%であり、純度は70%であることが明らかになった。
【0060】
実施例34
CO
2 5モルを乾燥の5Lのステンレス製反応釜に導入し、その後、一フッ化塩素5モルを導入し、反応中において触媒としてナトリウムのフッ化物(NaF)2gを使用した以外は、実施例32と同様にした。
調製されたガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、収率は45%であり、純度は72%であることが明らかになった。
【0061】
実施例35
COFCl 5モルを乾燥の5Lのステンレス製反応釜に導入し、その後、一フッ化塩素5モルを導入し、反応中において触媒としてカリウムのフッ化物2gを使用した以外は、実施例31と同様にした。
調製されたガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、収率は77%であり、純度は90%であることが明らかになった。
【0062】
実施例36
COFCl 5モルを乾燥の5Lのステンレス製反応釜に導入し、その後、一フッ化塩素5モルを導入し、反応中において触媒を使用しなかった以外は、実施例32と同様にした。
調製されたガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、収率は76%であり、純度は89%であることが明らかになった。
【0063】
実施例37
CO 5モルを乾燥の5Lのステンレス製反応釜に導入し、その後、五フッ化塩素5モルを導入し、反応中において触媒としてセシウムのフッ化物(CsF)2gを使用した以外は、実施例25と同様にした。
調製されたガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、収率は95%であり、純度は96%であることが明らかになった。
【0064】
実施例38
CO 5モルを乾燥の5Lのステンレス製反応釜に導入し、その後、五フッ化塩素5モルを導入し、反応中において触媒としてユウロピウムのフッ化物(EuF
3)2gを使用した以外は、実施例26と同様にした。
調製されたガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、収率は81%であり、純度は88%であることが明らかになった。
【0065】
実施例39
CO
2 5モルを乾燥の5Lのステンレス製反応釜に導入し、その後、五フッ化塩素5モルを導入し、反応中において触媒として銅のフッ化物(CuF
2)2gを使用した以外は、実施例37と同様にした。
調製されたガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、収率は44%であり、純度は70%であることが明らかになった。
【0066】
実施例40
CO
2 5モルを乾燥の5Lのステンレス製反応釜に導入し、その後、五フッ化塩素5モルを導入し、反応中において触媒としてアルミニウムのフッ化物(AlF
3)2gを使用した以外は、実施例38と同様にした。
調製されたガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、収率は40%であり、純度は72%であることが明らかになった。
【0067】
実施例41
COFCl 5モルを乾燥の5Lのステンレス製反応釜に導入し、その後、五フッ化塩素5モルを導入し、反応中において触媒を使用しなかった以外は、実施例37と同様にした。
調製されたガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、収率は83%であり、純度は90%であることが明らかになった。
【0068】
実施例42
COFCl 5モルを乾燥の5Lのステンレス製反応釜に導入し、その後、五フッ化塩素5モルを導入し、反応中において触媒として銀のフッ化物2gを使用した以外は、実施例38と同様にした。
調製されたガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、収率は82%であり、純度は89%であることが明らかになった。
【0069】
実施例43
COFCl 5モルを乾燥の5Lのステンレス製反応釜に導入し、その後、フッ素ガス5モルを導入し、反応中において触媒を使用しなかった以外は、実施例25と同様にした。
調製されたガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、収率は81%であり、純度は88%であることが明らかになった。
【0070】
実施例44
COFCl 5モルを乾燥の5Lのステンレス製反応釜に導入し、その後、フッ素ガス5モルを導入し、反応中において触媒として銀のフッ化物2gを使用した以外は、実施例26と同様にした。
調製されたガスを検出したところ、精製ガスはフッ化カルボニルであり、収率は80%であり、純度は87%であることが明らかになった。
【0071】
【表3】
【0072】
【表4】
【0073】
上記実施例により、本発明が調製するフッ化カルボニルは、比較的に高い収率、及び純度を有する。
以上、実施例の説明は本発明の方法及びその主旨の理解を助けるためのものに過ぎない。なお、当業者にとっては、本発明は、その原理から逸脱することなく、若干の改良及び修飾も可能であり、それらの改良及び修飾はいずれも本発明の特許請求の範囲によって保護される範囲に包含される。