(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6808286
(24)【登録日】2020年12月11日
(45)【発行日】2021年1月6日
(54)【発明の名称】二重容器
(51)【国際特許分類】
B65D 77/04 20060101AFI20201221BHJP
A45D 40/00 20060101ALI20201221BHJP
B65D 8/06 20060101ALN20201221BHJP
【FI】
B65D77/04 ABRG
A45D40/00 H
!B65D8/06 A
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-15258(P2017-15258)
(22)【出願日】2017年1月31日
(65)【公開番号】特開2018-122870(P2018-122870A)
(43)【公開日】2018年8月9日
【審査請求日】2019年8月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
(74)【代理人】
【識別番号】100076598
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 一豊
(74)【代理人】
【識別番号】100165607
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 一成
(74)【代理人】
【識別番号】100196690
【弁理士】
【氏名又は名称】森合 透
(72)【発明者】
【氏名】桑原 和仁
【審査官】
佐藤 正宗
(56)【参考文献】
【文献】
特開2016−222288(JP,A)
【文献】
特開2010−173724(JP,A)
【文献】
特開2015−030459(JP,A)
【文献】
実開平06−080629(JP,U)
【文献】
実開昭60−040209(JP,U)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0126851(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 77/04
A45D 40/00
B65D 8/06
A45D 33/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物が充填された内容器本体(21)と、該内容器本体(21)の口部(21A)を閉塞する保護キャップ(22)と、前記内容器本体(21)が収容される外容器本体(11)と、前記内容器本体(21)が収容された外容器本体(11)の口部(11a)を閉塞する外装蓋(15)と、を有する二重容器であって、
前記外容器本体(11)が、円筒部(12)と該円筒部(12)に連結された状態で相対的に回転可能に設けられた底部(13)とを有し、前記底部(13)と前記内容器本体(21)との対向部にネジ送り機構(S)が設けられており、
前記底部(13)を回転させると、前記ネジ送り機構(S)によって前記内容器本体(21)がネジ送りされ、前記外容器本体(11)内への前記内容器本体(21)の着脱が可能とされることを特徴とする二重容器。
【請求項2】
保護キャップ(22)が内容器本体(21)の口部(21A)に係合しており、ネジ送り機構(S)によって前記内容器本体(21)が外容器本体(11)の底部(13)側の固定位置に移動する際に、前記外容器本体(11)の口部(11a)に前記保護キャップ(22)が当接して相対的に移動させられることにより前記保護キャップ(22)と前記内容器本体(21)との係合が解除される請求項1記載の二重容器。
【請求項3】
円筒部(12)と内容器本体(21)とが対向する壁面の一方に係止凸部(12a)が形成され、他方に前記係止凸部(12a)に係合可能な係止凹部(21c)が形成されている請求項1又は2記載の二重容器。
【請求項4】
円筒部(12)と底部(13)の一方に環状挿入部(12b)及び案内凸部(12c)が形成され、他方に前記環状挿入部(12b)が挿入される間隙(13a)及び前記案内凸部(12c)と係合する案内凹部(13c)が形成されている請求項1乃至3のいずれか一項に記載の二重容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外容器内に交換可能な内容器が収容される二重容器に関する。
【背景技術】
【0002】
クリーム等の内容物が充填された容器は、装飾性、デザイン等に優れていることが要望され、様々な加飾(蒸着、塗装、厚肉化など)が施されるが、使い棄て容器であるため、環境への負荷低減を考慮することが必要である。そこで容器を二重構造とし、外容器から内容物を使い終った内容器を外し、新たな内容器に交換することで、外容器の再利用を図った二重容器が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1に示す二重容器では、内容物を収容する内容器2が、その口部30を保護キャップ11によって閉塞されたレフィール容器として流通される。保護キャップ11は、装着筒部14の雌ねじ部15を内容器2の雄ねじ部23に螺合させることにより内容器2の口部20に装着される構成であり、内容器2に保護キャップ11が装着された状態において、パッキン16が、保護キャップ11の頂壁部と、口部20の上端との間に挟み込まれてシールされることにより、内容器2が密封されている。このような構成では、内容器2を外容器3の内側に挿入する前に、或いは挿入後に、使用者が螺合を解除して保護キャップ11を内容器2から取り外して使用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013−75672号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記特許文献1に示す二重容器では、螺合を解除するだけで保護キャップが容易に取り外すことが可能な構成となっているため、流通段階中に悪戯などによって保護キャップが外されて内容器が開封される虞があった。
【0006】
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、流通段階において、悪戯などによって保護キャップが不用意に取り外されて開封することを防止すると共に、内容器を外容器に装着する際には容易に開封できるようにした二重容器を創出することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための手段のうち、本発明の主たる手段は、
内容物が充填された内容器本体
と、内容器本体の口部を閉塞する保護キャップ
と、内容器本体が収容される外容器本体と、内容器本体が収容された外容器本体の口部を閉塞する外装蓋と
、を有する二重容器であって、
外容器本体が、円筒部と円筒部に連結された状態で相対的に回転可能に設けられた底部とを有し、底部と内容器本体との対向部にネジ送り機構が設けられており、
底部を回転させると、ネジ送り機構によって内容器本体がネジ送りされ、外容器本体内への内容器本体の着脱が可能とされることを特徴とする、と云うものである。
【0008】
本発明の主たる手段では、外容器本体側を回転させることにより、内容器本体を外容器本体内に確実に装着することを達成し得ると共に、外容器本体内から内容器本体を確実に取り出すことを達成し得る。
【0009】
また本発明の他の手段は、上記主たる手段に、保護キャップが内容器本体の口部に係合しており、ネジ送り機構によって内容器本体が外容器本体の底部側の固定位置に移動する際に、外容器本体の口部に保護キャップが当接して相対的に移動させられることにより保護キャップと内容器本体との係合が解除される、との手段を加えたものである。
【0010】
上記手段では、外容器本体側を回転させて内容器本体を外容器本体内に装着する操作に連動して、保護キャップを内容器本体の口部から取り外すこと、すなわち内容器を自動的に開封することを達成し得る。
また上記手段では、内容器本体の着脱を行うためのネジ送り操作を、より簡単な構成で達成し得る。
【0013】
また本発明の他の手段は、上記手段に、円筒部と内容器本体とが対向する壁面の一方に係止凸部が形成され、他方に前記係止凸部に係合可能な係止凹部が形成されている、との手段を加えたものである。
【0014】
上記手段では、周方向においては円筒部と底部とが一緒に回転することを防止し、鉛直方向においては内容器本体が円筒部に対して相対的に移動すること確保することにより、内容器本体のネジ送りを確実に達成し得る。
【0015】
また本発明の他の手段は、上記手段に、円筒部と底部の一方に環状挿入部及び案内凸部が形成され、他方に環状挿入部が挿入される間隙及び案内凸部と係合する案内凹部が形成されている、との手段を加えたものである。
【0016】
上記手段では、間隙からの環状挿入部の抜けを防止し、円筒部と底部との間の相対的な回転を確保し得る。
【発明の効果】
【0017】
本発明では、流通段階において、悪戯などによって保護キャップが不用意に取り外されて開封されることを防止することができる。また内容器を外容器に装着する操作に連動して保護キャップが外れるため、内容器を容易に開封することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の実施例を示す二重容器の半断面図である。
【
図2】内容器本体と保護キャップとを有して構成される内容器(レフィール容器)を示す半断面図である。
【
図3】内容器を外容器本体に装着する初期状態を示す断面図である。
【
図4】内容器が外容器本体内に装着された終了状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の実施例を示す二重容器の半断面図、
図2は内容器本体と保護キャップとを有して構成される内容器(レフィール容器)を示す半断面図、
図3は内容器を外容器本体に装着する初期状態を示す断面図、
図4は内容器が外容器本体内に装着された終了状態を示す断面図である。尚、各図においては内容物を省略している。
図1に示すように、本発明の二重容器1は、クリーム等の内容物が充填された内容器(レフィール容器)20と、その内容器20を収容する外容器10と、を備えて構成されている。
【0020】
外容器10は、外容器本体11及びこの外容器本体11の口部11aを閉塞する外装蓋15を有して構成され、また外容器本体11は上端及び下端が開放された円筒部12と、この円筒部12の下端に回動可能に連結された底部13とを有して構成されている。外容器本体11を構成する円筒部12、底部13及び外装蓋15を含む外容器10の全体は、例えばポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリスチレン系等の合成樹脂からなり、例えば射出成形等によって成形される。
【0021】
外容器本体11を構成する円筒部12の上部側の内壁面には縦溝から成る係止凹部12aが形成されている。
図3及び
図4に示すように、本実施例では係止凹部12aが軸対称を成す2箇所の位置に形成されている。また円筒部12の下端には肉薄状の環状挿入部12bが連設されており、この環状挿入部12bの外周面にはアンダーカット状の案内凸部12cが一体に形成されている。
【0022】
底部13は底壁部13Aと二重壁を構成する内壁部13B及び外壁部13Cとを有して構成され、内壁部13Bと外壁部13Cとの間には円環状の間隙13aが設けられている。内壁部13Bの内面には後述するネジ送り機構Sの一部を構成する雄ネジ部13bが刻設され、また間隙13aに面する外壁部13Cの内面には案内凹部13cが形成されている。
【0023】
そして、円筒部12と底部13とは、円筒部12側の環状挿入部12bが底部13側の間隙13aに挿入され、且つ円筒部12側の案内凸部12cが底部13側の案内凹部13cに係合する状態で組み立てられている。これにより、環状挿入部12bは間隙13aに案内されて周方向に回転することが可能となる。また案内凸部12cと案内凹部13cとの係合は、間隙13a内からの環状挿入部12bの抜けを防止する。すなわち、円筒部12と底部13との相対的な回転が可能となっている。
【0024】
図1に示すように、外容器10を構成する外装蓋15は、頂壁15Aと周壁部15Bとを有して成る有頂円筒状の部材であり、周壁部15Bの内面には雌ねじ15aが刻設されている。また頂壁15Aの下面には円盤状のパッキン16が嵌合されており、外装蓋15の頂壁15Aの下面と後述の内容器本体21の口部21Aの上端面との間にパッキン16の外周端部が挟み込まれてシールすることにより、内容器本体21内を密封することが可能となっている。
【0025】
図2に示すように、内容器20は、例えばポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリスチレン系等の合成樹脂からなり、例えば射出成形等によって成形された内容器本体21及び保護キャップ22を有して構成される。
内容器20を構成する内容器本体21は有底円筒状の部材であり、この内容器本体21の口部21Aの外壁面には雄ねじ21aが刻設されており、この雄ねじ21aには上述の外装蓋15の周壁部15Bの内壁に形成された雌ねじ15aが螺合される(
図1参照)。
【0026】
内容器本体21の外壁面で且つ雄ねじ21aの下部には円環状から成るフランジ21bが周突設され、このフランジ21bの下部には鉛直方向に延びる係止凸部21cが突設されている。
図3及び
図4に示すように、本実施例では係止凸部21cが軸対称を成す2箇所の位置に形成されており、これら係止凸部21cは上述の外容器本体11を構成する円筒部12の内壁面に形成された係止凹部12aに係合する。
【0027】
内容器本体21の下部側には、一回り小さな直径から構成される鍋底部21Cが段差部21Bを介して連設されている。鍋底部21Cの側壁外面には後述するネジ送り機構Sの一部を構成する雌ネジ部21dが刻設されており、この雌ネジ部21dは外容器本体11を構成する底部13の内壁部13Bの内面に形成された雄ネジ部13bに螺合される(
図1、
図4参照)。
【0028】
内容器20を構成する保護キャップ22は頂壁22Aと周壁部22Bとを有して成る有頂円筒状の部材であり、周壁部22Bの下端は外径方向にわずかに膨出するスカート部22Cとなっており、このスカート部22Cの内面にはアンダーカット状の係止部22aが周設されている。この係止部22aが内容器本体21側のフランジ21bに係合することにより保護キャップ22が内容器本体21の口部21Aを閉塞する。
尚、頂壁22Aには、下面から垂下して内容器本体21の口部21Aの内面に当接するインナーリング22bが設けられており、このインナーリング22bのシール機能により内容器20が外容器本体11内に装着されるまでの間、すなわち保護キャップ22による閉塞が解除されるまでの間、内容器本体21内を密封する。
【0029】
図2に示すように、内容器20は、内容物が充填された内容器本体21の口部21Aを保護キャップ22で閉塞した状態で流通段階に置かれる。保護キャップ22を内容器本体21の口部21Aに装着すると、保護キャップ22のスカート部22Cが内容器本体21側の雄ねじ21a及びフランジ21bを径方向外側から覆うと共に、保護キャップ22の係止部22aが内容器本体21のフランジ21bの下端を強固に係止する。これにより、特に流通段階においては、悪戯などによって保護キャップ22が内容器本体21から取り外され、内容器20が不用意に開封されてしまうこと防止することができる。
【0030】
次に、上記した二重容器を使用する際の手順について
図3及び
図4を参照しつつ説明する。
(内容器の装着作業)
二重容器1は内容物が充填された内容器本体21を外容器10の内部に装着した状態(
図1参照)で流通されるが、内容器本体21を外容器10の内部に装着
するには、まず、
図3に示すように外装蓋15を外した状態の外容器本体11内に内容器20を挿入することにより行う。この際、外容器本体11と内容器本体21とは周方向の相対的な位置合わせを行い、外容器本体11側の円筒部12に形成された係止凹部12a内に内容器本体21に設けられた係止凸部21cを挿入させる。これにより、周方向においては、外容器本体11側の円筒部12と内容器本体21とが一体化されるため、円筒部12を保持した状態で底部13を回した場合には、底部13のみが回転し、内容器本体21が底部13と一緒に回転することを防止する。同時に、内容器本体21が円筒部12に対して鉛直方向に沿って相対的に移動することを確保する。よって、内容器本体21のネジ送りを確実に行うことが可能となっている。
【0031】
次に、使用者は一方の手で外容器本体11の底部13を把持すると共に他方の手で外容器本体11の円筒部12を保持した状態において、円筒部12に対し底部13を容器軸O回りに正転(例えば、時計回り方向の回転)させる(ネジ送り操作)。すると、ネジ送り機構Sを構成する外容器本体11側の雄ネジ部13bと内容器本体21側の雌ネジ部21dとが噛み合う。さらに回転させると、
図4に示すように、内容器本体21を下方の底部側に向かってネジ送りすることができる。そして、内容器本体21の鍋底部21Cの底壁が外容器本体11の底部13の底壁に当接する又は近接する固定位置まで内容器本体21を鉛直方向の下方に移動させる。
【0032】
このネジ送り操作の途中においては、保護キャップ22のスカート部22Cの下端面が、外容器本体11を構成する円筒部12の上端である口部11aの上端面に当接する。このため、この状態からさらに回転させると、内容器本体21の下方への移動に対して保護キャップ22が相対的に上方に持ち上げられて移動させられることから、保護キャップ22側の係止部22aと内容器本体21側のフランジ21bとの係合が連動的に解除され、保護キャップ22が内容器本体21の口部21Aから外れる。
最後に、内容器本体21の口部21Aに、外れた保護キャップ22の代わりに外装蓋15を螺合させることにより、
図1に示す外容器10の内部に内容器本体21が装着された二重容器1とすることができる。
【0033】
内容器の交換作業)
内容物を使い切った場合には、外容器10内の使用済み内容器本体21を内容物が充填された新たな内容器本体21に交換することにより、外容器10を再利用することが可能となる。この交換作業では、まず、使用済み内容器本体21を外容器10から取り出すが、この作業は上記「内容器の装着
作業」の順序を逆から行うことで可能となる。
【0034】
すなわち、最初に外装蓋15を螺脱させて使用済み内容器本体21の口部21Aを出現させる。次に、円筒部12に対し底部13を容器軸O回りに逆転(例えば、反時計回り方向の回転)させるネジ送り操作を行い、使用済み内容器本体21を上方に移動させ、ネジ送り機構Sを構成する外容器本体11側の雄ネジ部13bと内容器本体21側の雌ネジ部21dとの噛み合いを解除させる。これにより、使用済み内容器本体21を外容器本体11内から取り出すことができる。
【0035】
次に、内容物が充填された新たな内容器本体21を外容器10内に装着するが、この作業は上記「内容器の装着
作業」と同様であるので詳しい説明は省略するが、外容器本体11内に装着された状態にある新たな内容器本体21の口部21Aに外装蓋15を螺合させることで、内容器20の交換作業が完了する。このように本発明では、内容器20を外容器20内に装着する際に、円筒部12と底部13とを相対的に回転させるだけで保護キャップ22を連動して取り外し、外容器10を開封することができるため、交換作業を簡単に行うことができる。
【0036】
以上、実施例に沿って本発明の構成とその作用効果について説明したが、本発明の実施の形態は上記実施例に限定されるものではない。
【0037】
例えば、上記実施例では外装蓋15が内容器本体21の口部21Aに対して螺合により閉塞する構成を示して説明したが、保護キャップ22同様に外装蓋15が口部21Aに係合することにより閉塞される構成であっても良い。
【0038】
また上記実施例では外容器本体11を構成する円筒部12の内壁面に係止凹部12aが形成され、これに対応する内容器20の外壁面に係止凸部21cが形成された場合を示して説明したが、円筒部12側に係止凸部が形成され、内容器20に係止凹部が形成される構成であっても良い。
【0039】
さらに上記実施例では係止凹部12a及びこれに対応する係止凸部21cが軸対称を成す2箇所の位置に形成された場合を示して説明したが、少なくとも1箇所の位置に形成されていれば良く、3箇所以上の位置に形成されていても良い。
【0040】
また上記実施例では、円筒部12側に環状挿入部12b及び案内凸部12cを有し、底部13側にこれらが挿入される間隙13a及び案内凹部13cを有する構成を示して説明したが、底部13側に環状挿入部及び案内凸部を形成し、円筒部12側にこれらが挿入される間隙及び案内凹部が形成される構成とすることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明の二重容器は、必要に応じて内容器の交換を要する容器の分野における用途展開をさらに広い領域で図ることができる。
【符号の説明】
【0042】
1 : 二重容器
10 : 外容器
11 : 外容器本体
11a: 外容器本体の口部
12 : 円筒部
12a: 係止凹部
12b: 環状挿入部
12c: 案内凸部
13 : 底部
13A: 底壁部
13B: 内壁部
13C: 外壁部
13a: 間隙
13b: 雄ネジ部
13c: 案内凹部
15 : 外装蓋
15A: 頂壁
15B: 周壁部
15a: 雌ねじ
16 : パッキン
20 : 内容器(レフィール容器)
21 : 内容器本体
21A: 内容器本体の口部
21B: 段差部
21C: 鍋底部
21a: 雄ねじ
21b: フランジ
21c: 係止凸部
21d: 雌ネジ部
22 : 保護キャップ
22A: 頂壁
22B: 周壁部
22C: スカート部
22a: 係止部
22b: インナーリング
S : ネジ送り機構