特許第6808483号(P6808483)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6808483
(24)【登録日】2020年12月11日
(45)【発行日】2021年1月6日
(54)【発明の名称】点検口
(51)【国際特許分類】
   E04F 19/08 20060101AFI20201221BHJP
【FI】
   E04F19/08 101H
【請求項の数】6
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-256326(P2016-256326)
(22)【出願日】2016年12月28日
(65)【公開番号】特開2018-109267(P2018-109267A)
(43)【公開日】2018年7月12日
【審査請求日】2019年12月4日
(73)【特許権者】
【識別番号】000110479
【氏名又は名称】ナカ工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100093986
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 雅男
(74)【代理人】
【識別番号】100128864
【弁理士】
【氏名又は名称】川岡 秀男
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 誠司
【審査官】 松本 隆彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開平08−254008(JP,A)
【文献】 特開2001−295459(JP,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2014−0056893(KR,A)
【文献】 韓国登録実用新案第20−0394584(KR,Y1)
【文献】 特開平09−242318(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04F19/08
E05D3/18
E05D15/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外枠内に連結ヒンジを介して内枠を開閉自在に連結してなる点検口であって、
前記連結ヒンジは、内枠に固定される第一リンク片と、
前記第一リンク片に滑り対偶で連結されるとともに、前記外枠に形成されるヒンジ支承部上に摺動自在に支承されて内枠を閉蓋姿勢に保持する第二リンク片とからなり、
前記内枠は、前記第二リンク片に形成されるフック部を前記ヒンジ支承部に係止させて開蓋状態を保持可能な点検口。
【請求項2】
前記ヒンジ支承部にはストッパ部を膨隆させたストッパ杆が連結されるとともに、
前記第二リンク片には、前記ストッパ杆が貫通し、前記内枠の閉蓋姿勢から開蓋姿勢までの姿勢変換に伴う前記ストッパ杆の相対移動を許容する長孔が開設される請求項1記載の点検口。
【請求項3】
前記第一リンク片は内枠に対して回転自在に連結される請求項1または2記載の点検口。
【請求項4】
前記第一リンク片には、内枠の閉蓋動作中に該内枠に当接する内枠当接片が設けられる請求項3記載の点検口。
【請求項5】
前記第二リンク片のフック部と、内枠の閉蓋時におけるヒンジ支承部への当接部との境界には、内枠のフック部方向への移動に際してヒンジ支承部に衝接して第二リンク片の移動に対する抵抗力を発生させて第二リンク片の第一リンク片との摺動を第二リンク片のヒンジ支承部への乗り上げに先行させる傾斜部が設けられる請求項1から4のいずれかに記載の点検口。
【請求項6】
前記内枠には、前記外枠の点検口設置壁面への露出端を覆い、閉蓋姿勢において一本の連続する矩形枠形状の目地を構成する外向きフランジが設けられる請求項1から5のいずれかに記載の点検口。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、点検口に関するものである。
【背景技術】
【0002】
天井空間等の配線等を点検するための点検用開口を開閉するための点検口としては、特許文献1に記載のものが知られている。
【0003】
この従来例において、点検口は天井に開設された点検用開口に固定される外枠と、外枠内に開閉姿勢間で回転自在に連結される内枠とを有する。内枠にはアームがスライド自在に連結され、該アームの先端に頭部を膨隆させた軸体が突設される。
【0004】
一方外枠には、上記軸体がスライド自在に挿通する案内溝が開設されており、軸体が案内溝内をスライドすることにより内枠の移動を許容する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第2690281号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上述した従来例において、点検用開口に固定した外枠への内枠の連結操作は、内枠を所定姿勢に保持した状態でアームの軸体を外枠の案内溝に挿入する必要があり、内枠が重い場合、あるいは点検用開口内が暗い場合には、軸体を案内溝に正確に導くことが困難であり、連結作業性が劣るという問題がある。
【0007】
本発明は、以上の欠点を解消すべくなされたものであって、内枠の連結作業性を向上させることにより設置効率を向上させた点検口の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば上記目的は、
外枠1内に連結ヒンジ2を介して内枠3を開閉自在に連結してなる点検口であって、
前記連結ヒンジ2は、内枠3に固定される第一リンク片4と、
前記第一リンク片4に滑り対偶で連結されるとともに、前記外枠1に形成されるヒンジ支承部5上に摺動自在に支承されて内枠3を閉蓋姿勢に保持する第二リンク片6とからなり、
前記内枠3は、前記第二リンク片6に形成されるフック部7を前記ヒンジ支承部5に係止させて開蓋状態を保持可能な点検口を提供することにより達成される。
【0009】
本発明において、内枠3は該内枠3に固定される第一リンク片4と、第一リンク片4に連結される第二リンク片6とからなる連結ヒンジ2を介して外枠1に連結されており、開蓋状態において第二リンク片6に形成されるフック部7が外枠1のヒンジ支承部5に係止される。
【0010】
開蓋状態から内枠3を閉蓋状態に移行させると、第一リンク片4のヒンジ支承部5との摺接部位がフック部7から開放端側に摺動して移動するとともに、第一リンク片4が第二リンク片6に対して摺動して内枠3の移動の自由度が確保され、第一リンク片4の所定部位がヒンジ支承部5上に支承されて閉蓋状態が維持される。
【0011】
連結ヒンジ2が予め内枠3に連結され、該連結ヒンジ2のフック部7を外枠1のヒンジ支承部5に係止した状態で開蓋姿勢を保持するモードを有する本発明において、上記開蓋姿勢で第一リンク片4のフック部7を外枠1のヒンジ支承部5に係止させることにより外枠1への内枠3の連結が完了する。
【0012】
この結果、従来例のように、内枠3の装着に際し、軸体が狭い案内溝に合致する姿勢に内枠3を保持する必要がなくなり取付作業性が向上する。
【0013】
また、上記目的を達成するための本発明の他の態様として、
前記ヒンジ支承部5にはストッパ部8を膨隆させたストッパ杆9が連結されるとともに、
前記第二リンク片6には、前記ストッパ杆9が貫通し、前記内枠3の閉蓋姿勢から開蓋姿勢までの姿勢変換に伴う前記ストッパ杆9の相対移動を許容する長孔10が開設される点検口を構成することができる。
【0014】
内枠3は、フック部7をヒンジ支承部5に係止させた状態で開蓋状態に保持可能であり、この状態から内枠3を壁裏空間内方向に押し込んだ際のフック部7の係止解除の防止には、内枠3の外枠1への装着回転位置を除く位置でフック部7の移動を規制する適宜のストッパを壁裏空間内に配置することにより防止できるが、本発明のように、ストッパ杆9をヒンジ支承部5に形成した場合には、内枠3の装着角度を考慮する必要がなくなるために、外枠1への連結作業性が向上する。
【0015】
また、ストッパ部8をストッパ杆9に形成することにより、フック部7をヒンジ支承部5に係止させた後、例えばボルトにより形成されるストッパ杆9をねじ込むだけでストッパを形成することができるために、内枠3の外枠1への連結作業性を低下させることがない。
【0016】
さらに、第二リンク片6に開設され、上記ストッパ杆9が貫通する長孔10はストッパ杆9のガイド孔として機能するために、内枠3の移動経路を正確に規制することができ、内枠3の円滑な開閉操作が可能になる。
【0017】
また、上記目的を達成するための本発明の他の態様として、
前記第一リンク片4は内枠3に対して回転自在に連結される点検口を構成することができる。
【0018】
本発明によれば、内枠3を開放した状態で、さらに、第一リンク片4に対して内枠3を回転させることができるために、点検作業性を向上させることが可能になる。
【0019】
この場合、
前記第一リンク片4には、内枠3の閉蓋動作中に該内枠3に当接する内枠当接片11が設けられる点検口を構成すると、内枠3を閉蓋方向への回転操作に第一リンク片4を確実に追随させることができるために、操作性が向上する。
【0020】
さらに、上記目的を達成するための本発明の他の態様として、
前記第二リンク片6のフック部7と、内枠3の閉蓋時におけるヒンジ支承部5への当接部との境界には、内枠3のフック部7方向への移動に際してヒンジ支承部5に衝接して第二リンク片6の移動に対する抵抗力を発生させて第二リンク片6の第一リンク片4との摺動を第二リンク片6のヒンジ支承部5への乗り上げに先行させる傾斜部12が設けられる点検口を構成することができる。
【0021】
本発明において、内枠3の閉蓋操作は、内枠3を閉蓋方向に回転させた後、内枠3の回転端の外枠1との干渉を防止するために、内枠3をフック部7方向にスライドさせて行われる。
【0022】
第二リンク片6の傾斜部12は、内枠3をスライドさせる際に第二リンク片6のヒンジ支承部5上での摺動に抵抗を付与することにより、まず、第二リンク片6と第一リンク片4との滑り対偶でのスライド動作が先行して発生することが保証される。
【0023】
この結果、開放状態の内枠3の閉蓋操作は、内枠3を回転基端側に押し付けるようにして閉蓋方向に回転させるだけで行うことができるために、操作性が向上する。
【0024】
さらに、上記目的を達成するための本発明の他の態様として、
前記内枠3には、前記外枠1の点検口設置壁面17への露出端を覆い、閉蓋姿勢において一本の連続する矩形枠形状の目地を構成する外向きフランジ20dが設けられる点検口を構成することができる。
【0025】
第二リンク片6のヒンジ支承部5に対するスライド、回転動作に加え、第二リンク片6の第一リンク片4に対するスライドが許容される本発明において、内枠3の下端が外枠1側に張り出し、閉蓋状態において一本の連続した目地が外部に現れる所謂一本目地を構成しても内枠3の外向きフランジ20dの点検口設置壁面17との衝接を発生させることなく開閉操作を行うことができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、点検口は、予め固定した外枠のヒンジ支承部に第二リンク片のフック部を係止させて内枠を連結することにより設置することができるために、設置効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】閉蓋状態の天井点検口を示す斜視図である。
図2】開蓋状態の天井点検口を示す斜視図である。
図3】閉蓋状態での連結ヒンジを示す部分拡大図である。
図4】連結ヒンジを示す図で、(a)は図3の斜視図、(b)は連結ヒンジの分解斜視図である。
図5】連結ヒンジの動作を示す図で、(a)は内枠の開蓋動作初期を示す図、(b)は内枠の開蓋状態を示す図である。
図6】開蓋状態での連結ヒンジを示す要部拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1以下に天井点検口として形成された本発明の実施の形態を示す。
【0029】
天井点検口は、天井裏空間内に配設されるチャンネル材13から吊り金具14を使用して固定される外枠1と、外枠1に連結されて図1に示す閉蓋姿勢から図2に示す開蓋姿勢まで回転自在連結される内枠3とを有して構成される。
【0030】
なお、本明細書において、閉蓋状態を基準に天井裏空間側を「上」、室内空間側を「下」、内枠3の回転先端側(図1の右上方向)を「後方」、その反対方向を「前方」とする。
【0031】
図1に示すように、外枠1はアルミニウム材等の押出形材を適宜長さに切断した外枠片1aをコーナ金具1bを使用して矩形枠形状に連結して形成される。図3に示すように、天井下地材15に天井仕上材16を固定した点検口設置壁面17としての天井壁面には、点検用開口17aが開設されており、外枠1は、点検用開口17aに嵌合させるようにして装着される。
【0032】
また、図3、4に示すように、上記外枠片1aには上部縦壁部18aと、上部縦壁部18aの下端から外方に向けて延設される水平壁部18bと、水平壁部18bの自由端から下方に延設される下部縦壁部18cとが形成され、上部縦壁部18aの外壁面に上記コーナ金具1bを嵌合保持するための金具嵌合部18dが設けられる。
【0033】
さらに、水平壁部18bには、内枠3を閉蓋操作する際の内枠3との衝接音を防止するとともに、閉蓋状態におけるメタルコンタクトを防止し、さらに、天井裏空間の密閉性を確保する目的でパッキン19が固定される。
【0034】
また、下部縦壁部18cの下端には外向フランジ18eが突設されており、内枠3を開放した際の目地を形成する。
【0035】
一方、内枠3は、外枠1と同様に、上部縦壁部20a、水平壁部20b、および下部縦壁部20cを備えた内枠片3aを図外のコーナ金具を使用して矩形枠形状に連結して形成される。図4に示すように、内枠3の開口部は、蓋取付金具21を介してネジ25等により固定される天井下地材15の下面に、下部縦壁部20cと水平壁部20bとで形成される段部に支持される天井仕上材16を接着することにより閉塞され、閉蓋姿勢において水平壁部20bが外枠1のパッキン19に当接する。
【0036】
また、下部縦壁部20cの下端縁には、閉蓋姿勢において外枠1の外向フランジ18eを完全に覆う外向フランジ20dが設けられており、内枠3の閉蓋姿勢において天井壁面17に対する目地を構成する。
【0037】
以上のように形成される内枠3は連結ヒンジ2を介して外枠1に連結される。
【0038】
連結ヒンジ2は、図3以下に示すように、内枠3の対向する一対の枠片の前端部近傍に連結される第一リンク片4と、この第一リンク片4に滑り対偶で連結される第二リンク片6とを有する。
【0039】
図4に示すように、第一リンク片4は内枠3の上部縦壁部20aの外壁に沿って前後方向に向けて配置される板状主体部4aを有し、板状主体部4aに形成されるピン挿通孔4bを貫通する軸体22により内枠3に回転自在に連結される。
【0040】
また、第一リンク片4の上下側縁には第二リンク片6をスライド自在に嵌合するための断面L字形状の折り曲げ部4cが形成され、さらに、第一リンク片4の下端縁には、閉蓋状態の内枠3の上端縁に当接する内枠当接片11が突設される。
【0041】
一方、第二リンク片6は上記第一リンク片4の折り曲げ部4c間にスライド自在に嵌合される垂直片部6aと、垂直片部6aの前端部から内方に折り曲げられる水平片部6bとを有し、水平片部6bの先端にフック部7が形成される。
【0042】
垂直片部6aの後端には、上記第一リンク片4の後方への離脱を防止するためのストッパビス6cが固定されるとともに、水平片部6bから外方に向けてストッパ舌片6dが突設され、第一リンク片4の前方へのストローク規制が行われる。
【0043】
さらに、上記水平片部6bの先端には立ち下がり片7aの下端から後方に係止片7bを屈曲させたフック部7と、フック部7の後端から下方に向けて傾斜する傾斜部12とを有しており、傾斜部12の基端から前方に向けて長孔10が開設される。
【0044】
これに対し、外枠1には垂直片23aの上端にヒンジ支承部5を曲成した支承部形成部材23が連結される。この支承部形成部材23は、上記垂直片23aをビス23bによりコーナ金具1bに共締して外枠1の上部縦壁部18aの内壁面に連結され、連結状態において、ヒンジ支承部5は、内枠3の閉蓋状態において第二リンク片6の傾斜部12の基端に対応して配置される(図3参照)。
【0045】
また、このヒンジ支承部5には縦方向にネジ穴5aが形成されており、外枠1の上端縁との間のスペースを利用してビス頭部をストッパ部8とするストッパ杆9としてのビスがねじ込まれる。
【0046】
したがって、本例において、内枠3は、図3に示すように、第二リンク片6の傾斜部12の基端部がヒンジ支承部5上に支承されるとともに、内枠3の回転先端縁(後端縁)の下方への移動がロック部材24により規制されて閉蓋状態が維持される(図1参照)。
【0047】
この状態からロック部材24によるロックを解除して、内枠3の後端縁を下方に移動させると、内枠3はヒンジ支承部5の後端縁と第二リンク片6との接触部を回転中心として回転するとともに、第二リンク片6が第一リンク片4に対して後方にスライドし、図5(a)に示すように、内枠3は回転初期における外向フランジ20dの天井壁面17との衝接が防止される。
【0048】
以上の回転初期の状態からさらに内枠3を開蓋方向に回転させると、図5(b)に示すように、フック部7がヒンジ支承部5に乗り上げた状態で係止して外枠1から吊り下げられるとともに第一リンク片4の降下が第二リンク片6のストッパビス6cにより規制された開蓋状態に移行する。
【0049】
また、図5(b)に示す開蓋状態において内枠3は第一リンク片4と内枠3とを連結する軸体22周りに回転自在であり、図5(b)において矢印方向に回転させて開口周りにスペースを作ることができる。
【0050】
以上の状態からの閉蓋状態への移行は、内枠3を閉蓋方向に回転させて行われ、内枠3が図5(b)の鎖線位置にあるときには、まず、内枠3は第一リンク片4の内枠当接片11に当接した後、さらに回転操作を続けると、第一リンク片4は内枠3の回転動作に追随する。
【0051】
この後、さらに内枠3、および第一リンク片4を概ね図5(a)の状態まで回転させた後、内枠3を前方にスライドさせると、まず、第二リンク片6の傾斜部12がヒンジ支承部5の後端縁に当接する。この状態からさらに内枠3を前方に押し込むと、第一リンク片の板状主体部4aの端部とストッパ舌片6dとが当節してスライドが制限され、傾斜部12がヒンジ支承部5に乗り上がるために適宜の抵抗があるために、まず、円滑な摺動が保証される第二リンク片6と第一リンク片4との間の摺動が発生する。
【0052】
この状態からさらに内枠3を先端方向に押し込むと、傾斜部12がヒンジ支承部5上に乗り上がった後、傾斜部12の基端部がヒンジ支承部5に乗り上がる。これによって内枠3の前端縁は上方に押し上げられるとともに、後端を押し込むと内枠3は閉蓋状態に移行する。
【0053】
また、天井点検口の設置は、まず、外枠1を固定した状態で、図5(b)に示すように、第二リンク片6のフック部7をヒンジ支承部5に係止させた後、ストッパ杆9をヒンジ支承部5にねじ込むだけで行うことができる。
【符号の説明】
【0054】
1 外枠
2 連結ヒンジ
3 内枠
4 第一リンク片
5 ヒンジ支承部
6 第二リンク片
7 フック部
8 ストッパ部
9 ストッパ杆
10 長孔
11 内枠当接片
12 傾斜部
17 点検口設置壁面
20d 外向きフランジ
図1
図2
図3
図4
図5
図6