(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6808670
(24)【登録日】2020年12月11日
(45)【発行日】2021年1月6日
(54)【発明の名称】採点者集団が集約された採点技術にアクセスするための方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20120101AFI20201221BHJP
G06Q 10/06 20120101ALI20201221BHJP
【FI】
G06Q10/10 320
G06Q10/06
【請求項の数】11
【外国語出願】
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2018-48352(P2018-48352)
(22)【出願日】2018年3月15日
(65)【公開番号】特開2019-121331(P2019-121331A)
(43)【公開日】2019年7月22日
【審査請求日】2018年8月16日
(31)【優先権主張番号】201821001182
(32)【優先日】2018年1月10日
(33)【優先権主張国】IN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】510337621
【氏名又は名称】タタ コンサルタンシー サービシズ リミテッド
【氏名又は名称原語表記】TATA Consultancy Services Limited
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100185269
【弁理士】
【氏名又は名称】小菅 一弘
(72)【発明者】
【氏名】シャー ヴィラル プラカシュ
(72)【発明者】
【氏名】ダリアマーニ アニー
(72)【発明者】
【氏名】ボラ サンジータ
【審査官】
塩田 徳彦
(56)【参考文献】
【文献】
特表2000−511672(JP,A)
【文献】
特開2010−102730(JP,A)
【文献】
韓国公開特許第10−2012−0022100(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一人以上の候補者の1つ以上の評価を査定するための方法であって、前記方法は、
プラットフォーム所有者によって、1つ以上の評価の経路の採点に関係する1つ以上の職務サービスを支援するためのプラットフォームを提供するステップであって、前記プラットフォームは、複数の採点者に関するアクセスの様式が、前記評価の経路に関係なく単一のものであるように、複数の採点技術を集約する、ステップと、
前記プラットフォームにより、前記少なくとも一人の採点者の技能に揃えて、特定の評価を査定するために、一人以上の採点者から受信された1つまたは複数の依頼を分析するための能力を機関に提供するステップと、
受信モジュールにおいて、査定対象の一人以上の候補者の1つ以上の評価を受信するステップと、
デジタル表現モジュールにおいて、前記一人以上の候補者の各受信された1つ以上の評価のデジタル表現を生成するステップと、
登録モジュールにおいて、前記生成されたデジタル表現の1つの査定を実施するために、前記複数の採点者を、登録モジュールによって、登録するステップであって、前記複数の採点者は、機関に属する一人以上の個人採点者、又はすべての前記機関に利用可能な、共有された集団の一人以上の採点者を含む、ステップと、
選択モジュールによって、予め定義された選択パラメータのセットに基づいて、前記登録された複数の採点者から少なくとも一人の採点者を選択するステップと、
割り当てモジュールによって、査定のために、各評価の前記生成されたデジタル表現を前記選択された少なくとも一人の採点者に割り当てるステップと、
各評価の各共有されたデジタル表現の評価の結果を発行するステップと、
を含むプロセッサ実施のステップを備える、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記予め定義された選択パラメータのセットは、教育資格、以前の経験及び好意的評価、並びに前記採点者によって行われた仕事の品質を含む、方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、
1つ以上の予め定義された支払いモデルは、前記プラットフォーム所有者と前記採点者との間で収入を共有する、方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法であって、
前記一人以上の登録された採点者は、自身の人物評詳細を更新するために、予め定義された手続きに従う、方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法であって、
前記1つ以上の評価の経路は、ペン−紙ベースの評価、オンライン評価、光学応答シート、及び記録されたマルチメディアを含む、方法。
【請求項6】
一人以上の候補者の1つ以上の評価を査定するためのシステムであって、前記システムは、
複数の命令のセットを有するメモリと、
前記複数の命令のセットを実行するために、前記メモリと通信可能に結合されたプロセッサと、
プラットフォーム所有者によって、1つ以上の評価の経路の採点に関係する1つ以上の職務サービスを支援するように構成されたプラットフォームであって、前記プラットフォームは、複数の採点者に関するアクセスの様式が、前記評価の経路に関係なく単一のものであるように、複数の採点技術を集約し、
前記プラットフォームにより、前記少なくとも一人の採点者の技能に揃えて、特定の評価を査定するために、一人以上の採点者から受信された1つまたは複数の依頼を分析するための能力を機関に提供するように構成された、前記プラットフォームと、
査定対象の一人以上の候補者の1つ以上の評価を受信するように構成された受信モジュールと、
前記一人以上の候補者の各受信された1つ以上の評価のデジタル表現を生成するように構成されたデジタル表現モジュールと、
前記生成されたデジタル表現の1つの査定を実施するために、前記複数の採点者を登録するように構成された登録モジュールであって、前記複数の採点者は、機関に属する一人以上の個人採点者、又はすべての前記機関に利用可能な、共有された集団の一人以上の採点者を含む、登録モジュールと、
予め定義された選択パラメータのセットに基づいて、前記登録された複数の採点者から、少なくとも一人の採点者を選択するように構成された選択モジュールと、
前記受信された1つ以上の評価を査定するために、前記生成されたデジタル表現を前記選択された採点者のセットに割り当てるように構成された割り当てモジュールと、
前記一人以上の候補者の各受信された1つ以上の評価の各共有されたデジタル表現の評価の結果を発行するように構成された発行モジュールと、
を備える、システム。
【請求項7】
請求項6に記載のシステムであって、
前記予め定義された選択パラメータのセットは、教育資格、以前の経験及び好意的評価、並びに前記採点者によって行われた仕事の品質を含む、システム。
【請求項8】
請求項6に記載のシステムであって、
前記一人以上の登録された採点者は、自身の人物評詳細を更新するために、予め定義された手続きに従う、システム。
【請求項9】
請求項6に記載のシステムであって、
前記1つ以上の評価の経路は、ペン−紙ベースの評価、オンライン評価、光学応答シート、及び記録されたマルチメディアを含む、システム。
【請求項10】
請求項6に記載のシステムであって、
前記複数の採点者は、自身の関心がある、プラットフォーム上で挙げられたような、特定の評価のための査定に対して要求を提起することが可能である、システム。
【請求項11】
システム上でプロセッサによって実行される場合、前記プロセッサに、一人以上の候補者の1つ以上の評価を査定するための方法を実施させる1つ以上の命令を格納する非一時的なコンピュータ媒体であって、
プラットフォーム所有者によって、1つ以上の評価の経路の採点に関係する1つ以上の職務サービスを支援するためのプラットフォームを提供するステップであって、前記プラットフォームは、複数の採点者に関するアクセスの様式が、前記評価の経路に関係なく単一のものであるように、複数の採点技術を集約する、ステップと、
前記プラットフォームにより、前記少なくとも一人の採点者の技能に揃えて、特定の評価を査定するために、一人以上の採点者から受信された1つまたは複数の依頼を分析するための能力を機関に提供する、ステップと、
受信モジュールによって、査定対象の一人以上の候補者の1つ以上の評価を受信するステップと、
デジタル表現モジュールによって、前記一人以上の候補者の各受信された1つ以上の評価のデジタル表現を生成するステップと、
登録モジュールによって、前記生成されたデジタル表現の1つの査定を実施するための複数の採点者を登録するステップであって、前記複数の採点者は、機関に属する一人以上の個人採点者、又はすべての前記機関に利用可能な共有された集団の一人以上の採点者を含む、ステップと、
選択モジュールによって、予め定義された選択パラメータのセットに基づいて、前記登録された複数の採点者から少なくとも一人の採点者を選択するステップと、
割り当てモジュールによって、査定のために、各評価の前記生成されたデジタル表現を前記選択された少なくとも一人の採点者に割り当てるステップと、
各評価の各共有されたデジタル表現の評価の結果を発行するステップと、
を備える、非一時的なコンピュータ媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[優先権]
本発明は、インド国において2018年1月10日に出願されたインド特許出願第201821001182号明細書(発明の名称:Method and system for marker community to access aggregated marking technologies)に対する優先権を主張する。
【0002】
本明細書における実施形態は、一般に、異なる採点技術を集約することによって、一人以上の候補者の評価を査定するためのプラットフォームを提供する分野に関し、特に、機関に属する一人以上の個人、又は共有された集団の一人以上の採点者に、集約された採点技術へのアクセスを提供するための方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
デジタル進化は、評価の分野において、その存在を示しており、このことは、評価の様式又は経路において、多様性をもたらした。そのような多様性においては、候補者は、オンライン評価、ペン/紙ベースの評価、光学応答シート、記録されたマルチメディアなどのような評価を受けることが可能である。採点のアプローチはまた、候補者を評価する様式に基づいて、異なってくる。例えば、複数選択肢の質問応答は、自動化されたインテリジェントな技術を用いて採点されるが、これに対して、主観タイプの応答又は、オンライン評価若しくはオフライン評価の記録されたメディアの応答は、主題又は領域において要求される専門知識を用いた、採点者の手作業による介入を要求する。現在のところ、査定目的のための異なるプラットフォーム及び異なる技術において、異なるシステムが存在してもよく、採点者は、査定の経路及び様式に関して、評価者の全ての異なる要求を扱える単一のプラットフォームを有していない。このプラットフォームは、異なる採点技術/査定技術の集約されたシステムを提供し、そのため、採点者のためのアクセスの様式は、評価の経路とは無関係に、単一のものである。現存するプロセスにおいては、採点者は、自身の機関に制限されたままであり、且つ、自身の所属を超えて参加する機会を有していない。この発明はまた、自身の領域における専門知識を有する採点者の集団を作り出すことに関し、ここで該採点者の集団は、異なる経路及び異なる技術における異なる様式の評価を実施する複数の機関の採点プロセスに参加することが可能である。該機関は、採点者要員から専門の採点者を活用することが可能であり、このようにして、世界中で最も大きな採点者供給中心としてのプラットフォームを作るであろう。任意の教育機関又は評価実施団体は、採点者要員にアクセスすることが可能であり、プラットフォームは、評価経路を集約するための能力を提供すると共に、統合された採点プラットフォームを提供する。
【発明の概要】
【0004】
以下は、実施形態の基本的理解を提供することを目的として、本開示の幾つかの実施形態の簡略化された概要を提示するものである。この概要は、実施形態の広範囲にわたる概観ではない。この概要は、実施形態の鍵となる要素/重要な要素を識別することを意図するものではなく、又は、実施形態の範囲の境界を定めることを意図するものではない。この概要のただ一つの目的は、以下に提示されるより詳細な説明の前置きとして、簡略化された形で幾つかの実施形態を提示することである。
【0005】
前述の観点から、本明細書における実施形態は、一人以上の候補者の1つ以上の評価を査定するためのシステムを提供する。システムは、ユーザインターフェース、プラットフォーム、メモリ、及びプロセッサを備える。ユーザインターフェースは、複数の入力を提供する。プラットフォームは、プラットフォーム所有者によって提供されるが、これは、一人以上の候補者の評価の査定に参加するために、複数の採点者が自身を登録することを促進するためである。プロセッサは、デジタル表現モジュール、登録モジュール、選択モジュール、割り当てモジュール、及び発行モジュールを更に備える。受信モジュールは、査定対象の一人以上の候補者の1つ以上の評価を受信するように構成される。1つ以上の評価は、ペン−紙ベースの評価、オンライン評価、光学応答シート、及び記録されたマルチメディアを含む。デジタル表現モジュールは、一人以上の候補者の、各受信された1つ以上の評価のデジタル表現を生成するように構成される。登録モジュールは、生成されたデジタル表現の1つの査定を実施するために、複数の採点者を登録するように構成され、その場合、複数の採点者は、1つ以上の機関に属する一人以上の個人又は、全ての機関若しくは評価実施団体に対して利用可能な共有された集団の一人以上の採点者を含む。選択モジュールは、予め定義された選択パラメータのセットに基づいて、登録された複数の採点者から、少なくとも一人の採点者を選択するように構成され、その場合、予め定義された選択パラメータのセットは、教育資格、以前の経験及び好意的評価、並びに採点者によって行われた仕事の品質を含む。割り当てモジュールは、受信された1つ以上の評価を査定するために、生成されたデジタル表現を、選択された採点者のセットに割り当てるように構成され、最後に、発行モジュールは、一人以上の候補者の各受信された1つ以上の評価の、各共有されたデジタル表現の評価の結果を発行するように構成される。
【0006】
別の態様において、本明細書における実施形態は、一人以上の候補者の1つ以上の評価を査定するための方法を提供する。初めに、プロセスは、査定対象の一人以上の候補者の1つ以上の評価を受信する。該1つ以上の評価は、ペン−紙ベースの評価、オンライン評価、光学応答シート、及び記録されたマルチメディアなどのような、異なる経路の評価を含んでもよい。ここでの実施形態は、一人以上の候補者の各受信された1つ以上の評価のデジタル表現を生成するための方法を提供する。更に、プラットフォームは、生成されたデジタル表現の1つの査定を実施するために、複数の採点者を登録することを提供し、その場合、複数の採点者は、1つ以上の機関に属する一人以上の個人、又は全ての機関に対して利用可能な共有された集団の一人以上の採点者を含む。次のステップでは、プラットフォームは、予め定義された選択パラメータのセットに基づいて、登録された複数の採点者から、少なくとも一人の採点者を選択し、その場合、予め定義された選択パラメータのセットは、教育資格、以前の経験及び好意的評価、並びに以前の査定において採点者によって行われた仕事の品質を含む。更に、プラットフォームは、受信された1つ以上の評価を査定するために、生成されたデジタル表現を、選択された少なくとも一人の採点者に割り当て、最後に、プラットフォームは、一人以上の候補者の各受信された1つ以上の評価の、各共有されたデジタル表現の評価の結果を発行する。
【0007】
本明細書における更に別の実施形態は、1つ以上の命令を格納する非一時的なコンピュータ媒体を提供し、ここで該命令は、システム上でプロセッサによって実行される場合、一人以上の候補者の1つ以上の評価を査定するための方法をプロセッサに実施させる。最初に、プロセッサは、査定対象の一人以上の候補者の1つ以上の評価を受信する。1つ以上の評価は、ペン−紙ベースの評価、オンライン評価、光学応答シート、及び記録されたマルチメディアなどのような、異なる経路の評価を含んでもよい。ここでの実施形態は、一人以上の候補者の各受信された1つ以上の評価のデジタル表現を生成するための方法を提供する。更に、プラットフォームは、生成されたデジタル表現の1つの査定を実施するために、複数の採点者を登録することを提供し、その場合、複数の採点者は、1つ以上の機関に属する一人以上の個人、又は全ての機関に対して利用可能な共有された集団の一人以上の採点者を含む。次のステップでは、プラットフォームは、予め定義された選択パラメータのセットに基づいて、登録された複数の採点者から、少なくとも一人の採点者を選択し、その場合、予め定義された選択パラメータのセットは、教育資格、以前の経験及び好意的評価、並びに以前の査定において採点者によって行われた仕事の品質を含む。更に、プラットフォームは、受信された1つ以上の評価を査定するために、生成されたデジタル表現を、選択された少なくとも一人の採点者に割り当て、最後に、プラットフォームは、一人以上の候補者の各受信された1つ以上の評価の、各共有されたデジタル表現の評価の結果を発行する。
【0008】
本明細書における任意のブロック図は、本主題の原理を具体化する例証的システムの概念図を表しているということは、当業者によって正しく認識されるべきである。同様に、任意のフローチャート、流れ図、状態遷移図、疑似コードなどは、コンピュータ可読な媒体の中で実質的に表され、コンピューティングデバイス又はプロセッサによって、そのように実行される様々なプロセスを表しており、このことは、そのようなコンピューティングデバイス又はプロセッサが明確に示されているか否かによらないことが正しく認識されるであろう。
【0009】
本明細書における実施形態は、図面を参照しながら、以下のより詳細な説明から、より良く理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本開示の実施形態に係る、一人以上の候補者の1つ以上の評価を査定するためのブロック図を示すものである。
【
図2a】本開示の実施形態に係る、一人以上の候補者の1つ以上の評価を査定することに関係するステップを例証するフローチャートである。
【
図2b】本開示の実施形態に係る、一人以上の候補者の1つ以上の評価を査定することに関係するステップを例証するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書における実施形態、及び該実施形態の様々な特徴及び利点は、添付図において例証され、且つ、以下の説明で詳述される非制限的な実施形態を参照しながら、より完全に説明される。本明細書で使用される実施例では、単に、本明細書の実施形態が実践される方法の理解を促進すると共に、当業者が本明細書の実施形態を実践するのを更に可能にすることが意図されている。従って、実施例は、本明細書の実施形態の範囲を制限するものと解釈されるべきではない。
【0012】
ここで、図面、特に
図1から
図2a及び
図2bを参照すると(そこでは同様な参照符号は、図を通して一貫して、対応する特徴を表している)、好ましい実施形態が示され、これらの実施形態は、以下の典型的なシステム及び/又は方法の文脈において説明される。
【0013】
本開示の実施形態によれば、一人以上の候補者の1つ以上の評価を査定するためのシステム100が、
図1のブロック図に示される。システム100は、査定対象の一人以上の候補者の1つ以上の評価を受信するように構成され、更に、システム100は、受信された1つ以上の評価のデジタル表現を生成する。複数の採点者は、1つ以上の機関に属する個人、及び全ての機関に対して利用可能な共有された集団の一人以上の採点者を含む。個人又は、共有された集団の一人以上の採点者は、採点者の技能一式が要求されるような採点の場合、評価の採点を依頼することが可能である。更に、システムは、登録された採点者から少なくとも一人の採点者を選択すると共に、査定のために生成されたデジタル表現を割り当てるように構成される。
【0014】
本開示の実施形態によれば、システム100は、
図1のブロック図に示されるように、ユーザインターフェース102、プラットフォーム104、メモリ106、及びプロセッサ108から成る。プロセッサ108は、メモリ106と通信している。プロセッサ108は、メモリ106に格納された複数のアルゴリズムを実行するように構成される。プロセッサ108は、様々な機能を実施するための、複数のモジュールを更に含む。複数のモジュールは、以下に限定されるわけではないが、受信モジュール110、デジタル表現モジュール112、登録モジュール114、選択モジュール116、割り当てモジュール118、発行モジュール120、及び収入管理モジュール122を含んでもよい。
【0015】
本開示の実施形態によれば、ユーザインターフェース102は、複数の入力をプロセッサ108に提供するように構成される。ユーザインターフェース/入力モジュールは、例えば、ウェブインターフェース、グラフィカルユーザインターフェースなどの、様々なソフトウェア及びハードウェアのインターフェースを含むことが可能であり、例えば、LAN、ケーブルなどの有線ネットワーク、及び、WLAN、セルラー又は衛星のような無線ネットワークを含む、多種多様なネットワークN/W及びプロトコルタイプの中で、多数の通信を促進することが可能である。
【0016】
本開示の一実施形態によれば、システム100のプラットフォーム所有者は、プラットフォーム104を提供すると共に、一人以上の採点者を集約するためのエコシステムを可能にすることに責任があるが、ここで該一人以上の採点者は、機関に属する一人以上の個人、又は共有された集団からの一人以上の採点者のいずれかである。プラットフォーム所有者はまた、ユーザインターフェースのようなプラットフォームサービスを提供し、評価を受信し、受信された評価のデジタル表現を生成し、複数の採点者を登録し、評価の結果を発行する。プラットフォームはまた、採点のための評価を割り当てる前に、採点者の選択を目的として、インターフェースを機関に提供することに責任がある。プラットフォームはまた、採点者の技能に揃えて、特定の評価を査定するために、一人以上の採点者からの別々の依頼を分析するための能力を機関に提供することが正しく認識されるであろう。
【0017】
本開示の一実施形態によれば、システム100は受信モジュール110を含み、受信モジュール110は、一人以上の候補者に対する査定を行うために、1つ以上の評価を受信するように構成される。受信された1つ以上の評価は、異なる経路の評価を含んでもよく、該異なる経路に対して、ペン−紙ベースの評価、オンライン評価、光学応答シート、ケーススタディ、記録されたマルチメディアなどのような査定が、採点者によって要求される。
【0018】
本開示の一実施形態によれば、システム100はデジタル表現モジュール112を含み、デジタル表現モジュール112は、一人以上の候補者の各受信された1つ以上の評価のデジタル表現を生成するように構成される。
【0019】
本開示の一実施形態によれば、システム100は登録モジュール114を含み、登録モジュール114は、1つ以上の評価のデジタル表現の査定を実施するために、複数の採点者を登録するように構成される。登録モジュール114は、プラットフォーム104上で、複数の採点者の各々を登録するように構成される。採点者は、機関に対して、自身の人物評の可視性を改善することが可能であり、ここで可視性の改善は、プラットフォーム上での登録の後、任意の時点で、自身の適格性、資格、及び教育資格を付加することによって行われることが正しく認識されるであろう。
【0020】
本開示においては、それらに限られるわけではないが、2つのモデルが存在し、該2つのモデルにおいては、複数の採点取り決めが設計される、又は準備されることが正しく認識されるであろう。第1は、企業モデルであり、その場合、企業モデルは単一機関の構造を保持するであろう。そして該機関は、機関に属する一人以上の個人に評価査定を割り当てるための能力を備えた、その機関自体の一人以上の個人採点者を有する。これに加えて、該企業モデルは、共有された集団から、一人以上の採点者を外部調達するための付加的な能力を有する。準備の時、プラットフォーム所有者は、1つ以上の採点レベル構成を可能にするであろう。ここで採点レベル構成を可能にすることとは、デジタル評価の採点を可能にすること、紙−ペン評価の採点、メッセージ放送管理、回答本管理、複数の採点者の査定を促進するためのベンチマーク及び標準化能力を可能にすること、採点者の技能一式における改善を要求する人たちを識別することなどであり、これによって、採点者が登録申し込みすることを可能にし、複数の採点者の共有された要員から採点者の契約を可能にする。
【0021】
更に、第2は、共有された集団モデルであり、その場合、プラットフォーム所有者は、デジタル評価の査定のために、機関に属する一人以上の個人、及び共有された集団の一人以上の採点者の両方からの登録を可能にする。機関はまた、評価の採点を構成及び管理するために、このモデルにおける登録申し込みを可能にする。
【0022】
本開示の一実施形態によれば、システム100はまた、選択モジュール116を含む。選択モジュール116は、プラットフォーム104上で、登録された複数の採点者から、少なくとも一人の採点者を選択するように構成される。選択は、予め定義された選択パラメータのセットに基づくものであり、ここで該選択パラメータは、採点者の教育資格、以前の経験及び採点者が受けた好意的評価、並びに以前の仕事で採点者が実行した仕事の品質などである。更に、選択はまた、予め定義されたベンチマークパラメータのセットに揃っている採点者の査定の結果に基づく。機関に属する一人以上の個人、又は共有された集団の一人以上の採点者は、採点を採点者の技能一式に揃える場合、評価の採点を依頼することが可能である。
【0023】
本開示の一実施形態によれば、システム100は、割り当てモジュール118を含む。割り当てモジュール118は、採点のために、1つ以上の評価のデジタル表現を割り当てるように構成される。
【0024】
本開示の一実施形態によれば、システム100は、発行モジュール120を含む。発行モジュール120は、プラットフォームによって、少なくとも一人の採点者と共有される評価の1つ以上のデジタル表現の採点の結果を発行するように構成される。
【0025】
本開示の一実施形態によれば、システム100は、収入管理モジュール122を含む。プラットフォームは、機関によって計画された評価査定に参加する採点者に対する報酬として、異なる支払い選択肢を構成するための能力を機関に提供する。報酬は、トークン若しくはクレジットポイント、又は採点者の地理の通貨における現金の形であってもよい。機関に対して、収入構成の複数の様式が利用可能であるが、ここで該機関は、幾つかのパラメータに基づいて、どれだけ多くのトークンポイント、又はどれだけ多くの現金が、採点者に送金されるべきかを決定するための複数のルールを有する。ルール作成において役立つパラメータは、採点者の能力、採点者領域の主題専門性レベル、経験、評価の規模のような実施される評価の属性としての採点者の全ての他の属性、評価経路、査定されるべき質問応答の量、主題若しくは領域又は評価のいずれかの複雑さを含む。
【0026】
動作においては、一人以上の候補者の1つ以上の評価を査定するための、複数の採点技術を集約するべく関係するステップを例証するフローチャート200が、
図2a及び
図2bに示される。最初にステップ202では、1つ以上の評価の採点において関係する1つ以上の職務サービスを支援するために、プラットフォーム104が、プラットフォーム所有者によって提供される。
【0027】
次のステップ204では、査定対象の一人以上の候補者の1つ以上の評価が、受信モジュール110で受信される。1つ以上の評価は、異なる経路の評価を含んでもよく、該異なる経路の評価に対して、ペン−紙ベースの評価、オンライン評価、光学応答シート、ケーススタディ、記録されたマルチメディアなどのような採点者査定が要求される。注意するべきことであるが、評価のリストは、上で挙げたことに限定されない。評価のリストは、査定対象の候補者の任意のタイプの評価を含んでもよい。
【0028】
次のステップ206では、複数の採点者の各々は、プラットフォーム104上で登録される。複数の採点者は、機関に属する一人以上の個人、共有された集団の一人以上の採点者を含む。選択は、予め定義された選択パラメータのセットに基づくものであり、ここで該選択パラメータは、採点者の教育資格、以前の経験及び採点者が受けた好意的評価、並びに以前の仕事において採点者が実行した仕事の品質のようなものである。更に、選択はまた、予め定義されたベンチマークパラメータのセットに揃っている採点者の査定の結果に基づく。機関に属する一人以上の個人、又は共有された集団の一人以上の採点者は、採点を採点者の技能一式に揃える場合、評価の採点を依頼することが可能である。
【0029】
ステップ208では、プラットフォーム所有者は、選択モジュール116において、予め定義されたパラメータのセットに基づいて、登録された複数の採点者から少なくとも一人の採点者を選択する。その場合、予め定義された選択パラメータのセットは、教育資格、以前の経験及び好意的評価、並びに採点者によって行われた仕事の品質を含む。
【0030】
ステップ210では、割り当てモジュール118を使用して、1つ以上の評価が、複数の採点者から選択された少なくとも一人の採点者に割り当てられる。もし採点者が、自身の人物評が与えられた特定の評価に調和していると思う場合、各採点者は、プラットフォーム上に表示されるような、特定の評価を査定することに対して要求を提起する資格があることが正しく認識されるであろう。
【0031】
最後のステップ212では、各評価の結果が、機関に対して発行されると共に、採点者によって共有される。
【0032】
記述された説明は、任意の当業者が、実施形態を作製及び使用することを可能とするべく、本明細書における主題を説明している。主題である実施形態の範囲は、請求項によって定義され、当業者に対して生じる他の変更例を含んでもよい。そのような他の変更例は、請求項の範囲内にあることが意図されているが、このことが当てはまるのは、もし他の変更例が、請求項の文字通りの言い回しと違わない類似の要素を有する場合、又は、もし他の変更例が、請求項の文字通りの言い回しと実質の無い違いを有する等価な要素を含む場合である。
【0033】
本明細書における本開示の実施形態は、一人以上の候補者の1つ以上の評価を査定するためのシステム及び方法を提供する。該システム及び方法は、評価及び複数の採点者の登録を受信するためのプラットフォームを提供する。登録の間、採点者は、システムによって求められる場合、自身の資格証明書をアップロードしなければならない。更に、プラットフォームは、評価を査定するために、登録された採点者のリストから採点者を選択するための、予め定義されたパラメータのセットを有する。関心のある採点者は、プラットフォーム上に挙げられたような、自身の関心、領域、及び利用可能性がある特定の評価に対して要求を提起してもよい。プラットフォームは、各候補者の評価を査定した結果を共有する/発行するための能力を提供してもよい。
【0034】
しかしながら、理解されるべきことであるが、保護の範囲は、自身の中にメッセージを有するコンピュータ可読な手段に加えて、そのようなプログラムにまで拡張される。そのようなコンピュータ可読な格納手段は、プログラムが、サーバ上で、若しくはモバイルデバイス上で、又は任意の適切なプログラム可能なデバイス上で作動する場合、1つ以上の方法ステップを実施するためのプログラムコード手段を含む。ハードウェアデバイスは、任意の種類のデバイスであり得るが、ここで任意の種類のデバイスは、例えば、サーバ若しくはパーソナルコンピュータなど、又はこれらの任意の組み合わせのような、任意の種類のコンピュータを含めて、プログラム可能なものである。デバイスはまた、例えば、ハードウェア手段であり得る手段を含んでもよい。ここで該ハードウェア手段は、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマラブルゲートアレイ(FPGA)、若しくはハードウェア手段とソフトウェア手段の組み合わせ(例えば、ASIC及びFPGA)、又は、少なくとも1つのマイクロプロセッサ及び、自身の中に配置されたソフトウェアモジュールを有する少なくとも1つのメモリ、のようなものである。従って、手段は、ハードウェア手段及びソフトウェア手段の両方を含むことが可能である。本明細書で説明される方法の実施形態は、ハードウェア及びソフトウェアにおいて実施することが可能である。デバイスはまた、ソフトウェア手段を含んでもよい。代わりに、実施形態は、例えば、複数のCPUを使用して、異なるハードウェアデバイス上で実施してもよい。
【0035】
本明細書における実施形態は、ハードウェア要素及びソフトウェア要素を備えることが可能である。ソフトウェアにおいて実施される実施形態は、以下に限定されるわけではないが、ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む。本明細書で説明される様々なモジュールによって実施される機能は、他のモジュール又は、他のモジュールの組み合わせにおいて実施してもよい。この説明の目的のために、コンピュータ使用可能な媒体又はコンピュータ可読な媒体は、任意の装置であり得るが、ここで該任意の装置は、システム、装置、若しくはデバイスの命令実行によって、又は該命令実行に関連して、使用されるためのプログラムを格納すること、伝達すること、伝搬させること、又は輸送することを備えることが可能である。
【0036】
媒体は、電子的、磁気的、光学的、電磁気的、赤外の、又は半導体のシステム(若しくは装置若しくはデバイス)、或いは伝搬媒体であり得る。コンピュータ可読な媒体の例は、半導体メモリ又は固体メモリ、磁気テープ、取り外し可能なコンピュータディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、剛性磁気ディスク、及び光ディスクを含む。光ディスクの現在の例は、コンパクトディスク−読み出し専用メモリ(CD−ROM)、コンパクトディスク−読み出し/書き込みメモリ(CD−R/W)及びDVDを含む。
【0037】
プログラムコードを格納する、及び/又は実行するのに適切なデータ処理システムは、システムバスを通してメモリ要素に直接又は間接に結合された、少なくとも1つのプロセッサを含むであろう。メモリ要素は、プログラムコードを実際に実行する間に使用されるローカルメモリ、大容量記憶装置、及びキャッシュメモリを含むことが可能である。ここで該キャッシュメモリは、実行の間に、コードを大容量記憶装置から取り出さなければならない回数を減らすために、少なくとも幾つかのプログラムコードの一時的な格納を提供する。
【0038】
入力/出力(I/O)デバイス(キーボード、表示装置、ポインティングデバイスなどを含むが、これらに限定されない)は、直接か又は介在するI/Oコントローラを通すかのいずれかで、システムに結合することが可能である。また、ネットワークアダプタをシステムに結合してもよいが、これは、データ処理システムが、他のデータ処理システム若しくはリモートプリンタに、又は、プライベートネットワーク若しくはパブリックネットワークを通してストレージデバイスに、結合されることを可能にするためである。モデム、ケーブルモデム、及びイーサネット(登録商標)カードは、ネットワークアダプタの現在利用可能なタイプの、幾つかのものにすぎない。
【0039】
実施形態を実施するための代表的なハードウェア環境は、本明細書における実施形態に従う、情報処理/コンピュータシステムのハードウェア構成を含んでもよい。本明細書におけるシステムは、少なくとも1つのプロセッサ又は中央処理装置(CPU)を備える。CPUは、システムバスを介して、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、及び入力/出力(I/O)アダプタのような様々なデバイスに相互連結される。I/Oアダプタは、ディスク装置及びテープドライブ、又はシステムによって可読である他のプログラム格納デバイスのような、周辺デバイスに接続することが可能である。システムは、プログラムストレージデバイス上で独創的な命令を読み取り、これらの命令に従うことで、本明細書における実施形態の方法論を実行することが可能である。
【0040】
システムは、ユーザインターフェースアダプタを更に含むが、このユーザインターフェースアダプタは、キーボード、マウス、スピーカ、マイクロフォン、及び/又はタッチスクリーンデバイス(図示せず)のような他のユーザインターフェースをバスに接続して、ユーザ入力を集める。加えて、通信アダプタは、バスをデータ処理ネットワークに接続し、表示アダプタは、バスを表示デバイスに接続する。ここで表示デバイスは、例えば、モニタ、プリンタ、又は送信器のような出力デバイスとして具体化してもよい。
【0041】
これまでの説明は、様々な実施形態を参照しながら、提示されてきた。原理、精神、及び範囲から有意に逸脱することなく、説明された構造及び動作の方法における代替及び変更が実践され得るということは、本願が属する技術分野の当業者であれば、正しく認識するであろう。