特許第6808767号(P6808767)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6808767
(24)【登録日】2020年12月11日
(45)【発行日】2021年1月6日
(54)【発明の名称】抵抗器および電流検出装置
(51)【国際特許分類】
   G01R 15/00 20060101AFI20201221BHJP
【FI】
   G01R15/00 500
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2019-18449(P2019-18449)
(22)【出願日】2019年2月5日
(62)【分割の表示】特願2014-18342(P2014-18342)の分割
【原出願日】2014年2月3日
(65)【公開番号】特開2019-66499(P2019-66499A)
(43)【公開日】2019年4月25日
【審査請求日】2019年2月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】000105350
【氏名又は名称】KOA株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100118500
【弁理士】
【氏名又は名称】廣澤 哲也
(74)【代理人】
【識別番号】100186749
【弁理士】
【氏名又は名称】金沢 充博
(74)【代理人】
【識別番号】100174089
【弁理士】
【氏名又は名称】郷戸 学
(74)【代理人】
【識別番号】100092406
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 信太郎
(72)【発明者】
【氏名】仲村 圭史
(72)【発明者】
【氏名】亀子 健司
【審査官】 永井 皓喜
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2011/068205(WO,A1)
【文献】 特開平11−126637(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0126818(US,A1)
【文献】 特開2011−3694(JP,A)
【文献】 特開2005−188931(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01R 15/00
H01C 3/00
H01R 4/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電流検出に用いられるシャント抵抗器と、バスバーと、電流検出用回路を含み、シャント抵抗器とバスバーが固定用ボルトと固定用ナットにより締結されてなる電流検出装置であって、
前記シャント抵抗器は、電流検出に用いられる抵抗体と、該抵抗体の両端に備えた一対の電極と、該電極に設けられ前記電流検出用回路と接続される電圧検出端子と、前記固定用ボルトを挿通するための貫通孔を備え、
前記貫通孔には、前記固定用ボルトと組み合わせられる前記固定用ナットが配置され、
前記固定用ナットは、前記貫通孔の開口の周囲に当接する当接面と、前記貫通孔の内面に当接する圧入部を備え、
前記固定用ナットと前記シャント抵抗器とは、前記圧入部を前記貫通孔に圧入することで固定され、
前記圧入部は、前記固定用ナットが配置される開口の反対側の開口まで到達しておらず、
前記電極は、前記抵抗体に接合し、前記抵抗体よりも厚みを有する起部と、前記起部の表面に電圧検出端子を備え、
前記電流検出用回路を、前記起部に載置したことを特徴とする電流検出装置。
【請求項2】
前記電極の前記起部に対する段差部分にバスバーの端部を収容して、バスバーの表面と起部の表面が略同一の平坦面を構成し、電流検出回路を搭載した基板を前記平坦面に載置して、前記電圧検出端子に接続した前記基板と、前記バスバーと、前記電極の段差部分とをボルトにより反対側に配置した固定ナットに固定した、請求項1に記載の電流検出装置。
【請求項3】
電流検出に用いられるシャント抵抗器と、バスバーと、電流検出用回路を含み、シャント抵抗器とバスバーが固定用ボルトと固定用ナットにより締結されてなる電流検出装置であって、
前記シャント抵抗器は、電流検出に用いられる抵抗体と、該抵抗体の両端に備えた一対の電極と、該電極に設けられ前記電流検出用回路と接続される電圧検出端子と、前記固定用ボルトを挿通するための貫通孔を備え、
前記貫通孔には、前記固定用ボルトと組み合わせられる前記固定用ナットが配置され、
前記固定用ナットは、前記貫通孔の開口の周囲に当接する当接面と、前記貫通孔の内面に当接する圧入部を備え、
前記固定用ナットと前記シャント抵抗器とは、前記圧入部を前記貫通孔に圧入することで固定され、
前記圧入部は、前記固定用ナットが配置される開口の反対側の開口まで到達しておらず、
前記固定用ナットは、前記電圧検出端子が形成された側とは反対側に固定されており、
前記電極は前記抵抗体に接合する起部と段差部分を備え、バスバーの端部を該段差部分に収容する、電流検出装置。
【請求項4】
前記起部の表面に電圧検出端子を備えた、請求項に記載の電流検出装置。
【請求項5】
前記電極の段差部分にバスバーの端部を収容して、バスバーの表面と起部の表面が略同一の平坦面を構成し、電流検出回路を搭載した基板を前記平坦面に載置して、前記電圧検出端子に接続した前記基板と、前記バスバーと、前記電極の段差部分とをボルトにより反対側に配置した固定ナットに固定した、請求項に記載の電流検出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シャント抵抗器および該シャント抵抗器を用いた電流検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、シャント抵抗器とバスバーを接続する方法として、シャント抵抗器の電極部とバスバーに孔を形成しておき、この孔を介してボルトとナットで固定する方法が知られている。また、シャント抵抗器の電極部をボルト状に形成し、この電極部にナットを用いてバスバーを固定する方法が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
しかし、ボルトとナットを用いた方法では、ボルトまたはナットが自由に動き、固定作業が煩雑になることがある。また、電極部の孔を雌ネジとした場合、ネジ山に力が集中するが、電極に用いられる銅材では硬度が低く、特に電極が薄い板状の場合は、十分な固着強度が得られないことがある。
【0004】
また、シャント抵抗器と電流検出回路が搭載された回路基板とを固定することがある。例えば、予め回路基板に形成しておいた固着用端子と、シャント抵抗器の電極部分とを半田付けで固定する方法がある。しかし、この方法では、回路基板の固定位置が定まらない、また固着強度が不十分となるなどの問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】再公表特許WO2011−068205号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述の事情に基づいてなされたもので、バスバーや回路基板等をシャント抵抗器に十分な強度で容易に固定でき、且つ電極自体の加工が最低限で済むシャント抵抗器、および該シャント抵抗器を含む電流検出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のシャント抵抗器は、電流検出に用いられるシャント抵抗器であって、前記シャント抵抗器には、固定用ボルトを挿通するための貫通孔を備え、前記貫通孔には、前記固定用ボルトと組み合わせられる固定用ナットが配置され、前記固定用ナットは、前記貫通孔の開口の周囲に当接する当接面と、前記貫通孔の内面に当接する圧入部を備え、前記固定用ナットと前記シャント抵抗器とは、前記圧入部を前記貫通孔に圧入することで固定されていることを特徴とする。電極にネジ止め部材が固定されているので、バスバー等の固定作業が容易になる。また、ネジ止め部材が電極とは別部材なので、強度を有するネジ止め部材を選択でき、電極自体の加工が最低限で済む。
【0008】
また、本発明の電流検出装置は、電流検出に用いられるシャント抵抗器と、バスバーと、電流検出用回路を含み、シャント抵抗器とバスバーが固定用ボルトと固定用ナットにより締結されてなる電流検出装置であって、前記シャント抵抗器は、電流検出に用いられる抵抗体と、該抵抗体の両端に備えた一対の電極と、該電極に設けられ前記電流検出用回路と接続される電圧検出端子と、前記固定用ボルトを挿通するための貫通孔を備え、前記貫通孔には、前記固定用ボルトと組み合わせられる前記固定用ナットが配置され、前記固定用ナットは、前記貫通孔の開口の周囲に当接する当接面と、前記貫通孔の内面に当接する圧入部を備え、前記固定用ナットと前記シャント抵抗器とは、前記圧入部を前記貫通孔に圧入することで固定され、前記圧入部は、前記固定用ナットが配置される開口の反対側の開口まで到達しておらず、前記電極は、前記抵抗体に接合し、前記抵抗体よりも厚みを有する起部と、前記起部の表面に電圧検出端子を備え、前記電流検出用回路を、前記起部に載置したことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1A】本発明の第1実施例の電流検出装置の表面側の斜視図である。
図1B】本発明の第1実施例の電流検出装置の裏面側の斜視図である。
図1C】本発明の第1実施例の電流検出装置の左側は断面図であり、右側は正面図である。
図1D】本発明の第1実施例の電流検出装置の分解斜視図である。
図2A】本発明の第2実施例のシャント抵抗器の斜視図である。
図2B】本発明の第2実施例のシャント抵抗器の断面図である。
図3】本発明の第3実施例の電流検出装置の断面図である。
図4A】本発明の第4実施例の電流検出装置の表面側の斜視図である。
図4B】本発明の第4実施例の電流検出装置の裏面側の斜視図である。
図4C】本発明の第4実施例の電流検出装置の分解斜視図である。
図4D】本発明の第4実施例のバスバーを固定した段階の斜視図である。
図5A】本発明の第5実施例の電流検出装置の表面側の斜視図である。
図5B】本発明の第5実施例の電流検出装置の裏面側の斜視図である。
図6A】本発明の第6実施例の電流検出装置の表面側の斜視図である。
図6B】本発明の第6実施例の電流検出装置の裏面側の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、図1A乃至図6Bを参照して説明する。なお、各図中、同一または相当する部材または要素には、同一の符号を付して説明する。
【0011】
図1A−1Dは本発明の第1実施例の電流検出装置を示す。この電流検出装置は少なくとも一対の電極を備えたシャント抵抗器10を含む。シャント抵抗器10は、Cu−Mn−Ni系等の抵抗合金からなる抵抗体11と、Cu等の金属からなる一対の板状の電極12,12を備える金属抵抗器である。シャント抵抗器10は、電極12,12に基板20を固定するための孔13を備え、また両端部分にはバスバー等と固定接続して通電するための孔を備えている。抵抗体11と電極12は、端面同士を突き合わせて接合され、レーザー、電子ビームなどの方法で溶接されている。電極12,12における抵抗体11との接続部分の近傍には検出端子16,16が設けられている。検出端子16はCu等の金属からなる棒状の小片であり、電極12に溶接等により固定される。基板20は、例えばガラスエポキシ基材からなり、電流検出IC、配線パターン、信号出力端子(いずれも不図示)等からなる電流検出回路を搭載している。
【0012】
シャント抵抗器の電極12には、該電極とは別部材の組になるネジ止め部材(ナット15)が固着されている。ネジ止め部材のボルト14およびナット15はそれぞれ雄ネジ部14a、雌ネジ部15aを備える(図1C参照)。そして、一のネジ止め部材(ボルト14)と他のネジ止め部材(ナット15)との間に所定の介在部材(この例では電流検出回路を搭載した基板20)を配置して、ネジ止めにより固定している。
【0013】
基板20は検出端子16に接続する配線パターンを備え、被検出電流が電極12から抵抗体11を流れることによって生じる電圧が検出端子16から取り出され、電流検出ICによって信号処理され、基板20の出力端子から検出電圧として出力される。なお、基板20に代えて、電流供給用のバスバーを介在部材として電極12に組になるネジ止め部材を用いて接続・固定してもよい。
【0014】
基板20はボルト14を挿通する孔21および検出端子16を挿通する孔22を備える(図1D参照)。そして、シャント抵抗器10に基板20を重ね、基板20の孔21をシャント抵抗器10の孔13に位置合わせし、検出端子16を基板20の孔22に挿通し、孔21および孔13に表側からボルト14を挿通し、裏側からナット15でネジ止めする。これにより、シャント抵抗器10に介在部材である基板20が組となるネジ止め部材により固定される。
【0015】
ネジ止め部材のボルト14は雄ネジ部14aを備えている。また、ネジ止め部材のナット15は雌ネジ部15aを備え、且つ、孔13に圧入される凸部15bを備える。凸部(圧入部)15bの外径は、孔13の内径よりも少し大きく、ナット15の凸部(圧入部)15bを孔13に圧入することで、ナット15が電極12に固定される。なお、凸部(圧入部)15bを溶接して電極12に固定してもよい。ネジ止め部材の材質は、銅、黄銅、ステンレス、チタンなどが用いられる。電極12と同じ銅でもよいし、他の材質のものでもよい。
【0016】
電極12に孔13を備え、ネジ止め部材であるナット15は孔13の開口部の周囲に当接している当接面15cを備える。即ち、ナット15の当接面15cは電極12の下面側の電極面に当接している。そして、ナット15の開口周囲には凸部(圧入部)15bが形成されているので、ネジ止め部材の一部であるナット15の凸部(圧入部)15bの外周は電極12の孔13の内面に当接している。凸部(圧入部)15bは、ナット15が配置される開口の反対側の開口まで到達しない。そして、凸部(圧入部)15bは円環状である(図1C図1D参照)。
【0017】
これにより、ナット15が電極12の孔13に予め固定されているので、ボルト14の雄ネジ部14aを基板20の孔21および電極12の孔13に挿入して、ナット15にネジ止めをするのみで、基板20を十分な強度で容易にシャント抵抗器10に固定できる。そして、ネジ止め部材が電極とは別部材なので、強度を有するネジ止め部材を選択できる。また、電極12にはボルト貫通用の孔13を設けるのみで済み、最低限の加工で基板20をシャント抵抗器に簡単な作業で装着することが可能となる。検出端子16は電極12の上面側(一方の面)に形成され、電極12に予め固定したネジ止め部材(本例ではナット15)は、検出端子16が形成された電極12の面とは異なる、電極12の下面側(他方の面)に固定されている。従って、基板20とシャント抵抗器10をボルトとナットで固定する場合に、検出端子16と接続された基板20および電極12が共にボルトとナットで挟持されるため、安定して固定することができる。
【0018】
図2A−2Bは本発明の第2実施例のシャント抵抗器を示す。この実施例では、電極12の孔13の周囲に六角形状の凹部13aを形成している。従って、外形が六角形状のナット15が凹部13aに嵌合し、ナット15が空回りするのを防止する。ナット15は第1実施例と異なり、凸部15bを備えないが、ナット15を、凹部13a内に圧入したり、凹部13a内に配置後に溶接したり、接着剤により接着したり等により、ナット15は容易に外れない程度に電極12に予め固着されている。凹部13aは六画形状の他、円形などでもよく、ナット15を電極12に位置決めできる形状とする。
【0019】
これにより、第1実施例と同様に、ナット15が電極12の孔13に固定されているので、ボルト14を基板20の孔21および電極12の孔13に挿入して、ナット15にネジ止めをするのみで、基板20を十分な強度で容易にシャント抵抗器10に装着できる。
【0020】
図3は本発明の第3実施例の電流検出装置を示す。この実施例は上記第2実施例の変形例であり、電極12に設けた凹部13aに、一方のネジ止め部材であるボルト14の六角形状の頭部を固定し、反対側から他方のネジ止め部材であるナット15をボルト14の雄ネジ部14aにネジ止め固定したものである。ボルト14は他の実施例と同様に電極12に圧入、溶接、接着等により予め固定されている。これによっても、第1実施例および第2実施例と同様に、基板20を十分な強度で容易にシャント抵抗器10に装着できる。
【0021】
図4A−4Dは本発明の第4実施例の電流検出装置を示す。この実施例は、電流検出回路を搭載した基板20とバスバー23をネジ止め部材14,15で、シャント抵抗器10に固定している(図4A−4B参照)。電極12aは通常の厚さの起部Aに対してバスバー23の厚みと略同じ高さの段差を有する。バスバー23の端部を段差部分に収容すると、バスバー23の表面と起部Aの表面とが略同一の平坦面を構成する(図4D参照)。
【0022】
基板20には、第1実施例と同様に、ボルト挿通用の孔21と検出端子挿通用の孔22が設けられている。バスバー23には、電極12aの段差部に挿入された時にボルト挿通用の孔21に対応する位置に、孔24が設けられ、対応する電極12aに孔13が設けられている。そして、ボルト14が、基板20の孔21、バスバー23の孔24、電極12aの孔13を貫通して挿入され、反対側に固着されたナット15にネジ止め固定される。ナット15には凸部15aを備え、電極12aの孔13に圧入され、固定されることは第1実施例と同様である(図4C参照)。
【0023】
係る構成により、バスバー23を固定した時に、バスバー23の表面と起部Aの表面とが略平坦面となるので、基板20の載置が容易になり、バスバーの固定方向が規制され、バスバーが回動してバスバー同士が接触する等によるショート発生を防止できる等のメリットが生じる。そして、シャント抵抗器10にバスバー23と電流検出回路を搭載した基板20をネジ止め部材により同時に固定できるので、シャント抵抗器へのこれらの介在部材の固定作業を大幅に簡素化でき、且つ十分な固着強度が得られる。
【0024】
図5A−5Bは本発明の第5実施例の電流検出装置を示す。この実施例はワッシャ26に接続した検出線27をシャント抵抗器10の両電極12にボルト14およびナット15からなる一組のネジ止め部材を用いて固定した例である。電極12には孔13を備え、検出線27を接続したワッシャ26(介在部材)を介してボルト14が孔13に電極表面側から挿通され、電極裏面側に予め固着されたナット15にネジ止めされ固定される。ナット15には孔13に圧入する凸部を設けたり、電極12にナット15の外形に嵌合する凹部を設けたり、また、溶接や、接着剤などにより、電極12とナット15を予め固着しておく。
【0025】
図6A−6Bは本発明の第6実施例の電流検出装置を示す。この実施例は、一対の電極を備えたシャント抵抗器を含む電流検出装置において、一方の電極12のみに予め固定しておいた一のネジ止め部材(ナット15)と、他のネジ止め部材(ボルト14)との間に所定の介在部材(基板20)を配置して、ネジ止めで固定した例である。他方の電極12においては、係止部28を用いて基板20の片側を固定している。その他の構成は第1実施例と同様である。
【0026】
この電流検出装置は、一方の電極12の裏面側にナット15を固定し、基板20の片側を他方の電極の係止部28に固定し、基板の孔21と電極の孔13にボルト14を挿通し(図1C参照)、上記ナット15にネジ止めすることで製作することができる。この電極片側のみの一組のネジ止め部材による介在部材の固定においても、十分な強度で容易にシャント抵抗器10に基板20を装着できる。
【0027】
これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0028】
本発明は、シャント抵抗器に基板やバスバー等を十分な強度で且つ簡易に固定する電流検出装置に好適に利用可能である。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2A
図2B
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B
図6A
図6B