(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記制御部は、前記前面部センサーから前記電源感知信号を受信する場合、前記制御部と前記前面部センサーと間に配置されたタッチセンサーを介して受信することを特徴とする請求項2に記載の指紋認識カード。
前記制御部は、前記指紋認識センサーから感知された指紋の正常獲得の有無、感知された指紋と保存済み認証情報との一致の有無、及び獲得された指紋の種類の少なくとも一つを判断することを特徴とする請求項1又は2に記載の指紋認識カード。
前記保安領域の活性化を制御するステップは、前記感知された指紋と保存済み認証情報とが一致する場合、前記保安領域の特定のアプレットを活性化するステップを含む請求項12に記載の電源作動方法。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
多数の図において、同じ参照番号は同じ構成要素を意味する。
【0023】
本明細書に開示されている本発明の概念に係る実施例に対して特定の構造的又は機能的説明は、単に本発明の概念に係る実施例を説明するための目的で例示されたものであり、本発明の概念に係る実施例は、多様な形態に実施することができ、本明細書に説明された実施例に限定されない。
【0024】
本発明の概念に係る実施例は多様な変更を加えることができ、種々の形態を有することができる。実施例を図面に例示し、本明細書で詳細に説明するが、これは本発明概念に係る実施例を特定の開示形態に対して限定しようとするのではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるすべての変更、均等物、又は代替物を含む。
【0025】
第1又は第2などの用語は、多様な構成素子を説明するのに使用できるが、前記構成素子は前記用語によって限定されない。前記用語は、一つの構成素子を他の構成素子から区別する目的としてのみ、例えば、本発明概念に係る権利範囲から逸脱しないまま、第1構成素子は第2構成素子と命名されてもよく、同様に第2構成素子は第1構成素子と命名されてもよい。
【0026】
ある構成素子が違う構成素子に「連結されて」いるか、「接続されて」いると言及されたときには、その他の構成素子に直接的に連結されているか又は接続されていてもよいが、中間に他の構成素子が存在することもある。反面、ある構成素子が他の構成素子に「直接連結されて」いるか、「直接接続されて」いると言及されたときには、中間に他の構成素子が存在しない場合もある。構成要素間の関係を説明する他の表現、即ち「〜間に」と「すぐ〜間に」又は「〜に隣接する」と「〜に直接隣接する」なども同様に解釈される。
【0027】
本明細書で使用された用語は、単に特定の実施例を説明するために使われたものであり、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は文脈上、明らかに異ならない限り、複数の表現を含む。本明細書で、「含む」又は「有する」などの用語は、本明細書に記載された特徴、数字、ステップ、作動、構成素子、部分品又はこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、一つ又はそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、作動、構成素子、部分品又はこれらを組み合わせたものの存在又は付加の可能性を予め排除しない。
【0028】
また、特に断らない限り、技術的であるか、科学的な用語を含み、ここで使用されるすべての用語は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有した者によって一般的に理解されるものと同じ意味を示す。一般的に使用される辞典に定義されているような用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有するものとして解釈されるべきであり、本明細書で明らかに定義しない限り、理想的であるか、過度に形式的な意味として解釈されない。
【0029】
図1は、本発明の一実施例による指紋認識カードの外観を示す図であり、
図1の(a)は、カード100の前面、(b)はカード100の背面を示す図である。
図1を参照すれば、本発明の一実施例による指紋認識カード100は、ICチップ110、表示部120、指紋認識センサー130、ベゼル140を含む。さらに、実施例により、カード100の背面に静電容量型センサー150(capacitive sensor)を含む。
【0030】
指紋認識カード100は、カードの正当な利用者の指紋が認識される場合に、ICチップ110に保存された決済情報又は利用者識別情報を提供し、カード決済又は利用者識別のような動作を遂行することができる。板状の指紋認識カード100は、内蔵バッテリーを内部に備えており、電源モジュールの作動に応じて内蔵バッテリーの電源を指紋認識センサー160に提供することによって、指紋を感知する。例えば、カード100のベゼル140には、静電気程度の少量の電気が流れ、利用者の指紋がタッチされれば、人体接触を感知し、電源信号を制御部に伝達する。即ち、指紋認識センサー130の縁に具現されたベゼル140が静電容量型センサーとして作動することによって、電源スイッチの機能を具現し、指紋認識センサー130に内蔵バッテリーの電源を供給することによって、指紋認識センサー130を活性化する。
【0031】
ベゼル140は、指紋認識センサー130の縁に形成された金属フレームであり、静電容量型センサーとして作動することができる。即ち、人体接触を感知し、感知信号を伝達することによって、不活性状態の指紋認識センサー130を活性化させることができる。他の実施例として、本発明のカード100は、前面のベゼル140外に、背面にも静電容量型センサー150を備えるように実現することができる。例えば、背面の静電容量型センサー150は、指紋認識センサー130の下に配置される銅版に具現され得る。背面にもセンサー150を配置する場合、利用者がカードの前面部ベゼル140と背面部センサー150とを指で握ったとき、両側で人体接触の感知が可能になる。一実施例として、感知作動は、前面又は背面の片方のみ感知することもでき、両側で感知された場合に、電源スイッチとして作動するように具現することもできる。
【0032】
一実施例として、ベゼル140を用いた電源作動方法は、ベゼル140と接続された制御部の設定を通じて、一定時間以上の人体接触感知時、電源信号を発生させるように実現することができる。例えば、3秒以上接触時、電源が作動するように
電源として作動するようソフトウェアで設定した場合、利用者が、ベゼル140に3秒以上指接触時に、電源信号を発生させるように実現することができる。
【0033】
表示部120は、指紋認識カード100を使用するときに活用可能な種々の情報を視覚的に出力することができる。例えば、表示部120は、白黒又はカラー液晶、LEDなどのように視覚的に情報を表示可能な構成要素を含むことができる。表示部120は、指紋認識カード100の電源のオン・オフ情報、指紋認識を通じて指紋が確認される場合、指紋確認情報、決済要請に対する決済応答情報、OTP(One Time Password)を生成するか受信した場合、当該OTP情報などを表示する。
【0034】
ICチップ110は、カード100の作動に必要な制御及び演算を行うコントロール装置又はプロセッサを意味する。ICチップ110は、入力信号を受信し、入力信号に応じる命令語を生成する。例えば、ICチップ110は、指紋認識センサー130から感知された指紋検証結果を受信した後、ICチップを活性化し、後続作業(例えば、OTP生成)を行うことができる。また、ICチップ110は、入力信号に応じて予め決定されたアルゴリズムなどを利用して、情報を算出し、産出された結果データを表示部120に伝達する。
【0035】
本発明の指紋認識カード100は、前述したように、ICチップ110、表示部120、指紋認識センサー130、ベゼル140の有機的な動きを通じてカードの活性化及び機能具現を実施する。本発明のカード100は、電源作動時、ボタン又はスイッチの代わりに、ベゼルのような代替モジュールを用いることによって、カード内の構成要素間の配置効率を最大化し、利用者の便宜性を向上させるという利点がある。
【0036】
図2は、指紋認識カード200の内部の構成要素を示したブロック図である。
図2を参照すれば、指紋認識カード200は、第1領域210、第2領域240、第3領域280、内蔵バッテリー285、及びベゼル270を含む。
【0037】
第1領域210は、第1制御部220及び表示部230を含む。第1領域210は、ベゼル270を用いた電源作動時、内蔵バッテリーを介して電源を供給することができる。第1領域210に含まれたカード制御部220は、スリープ状態にあるが、ベゼル270の入力を感知し、内蔵バッテリー285から提供された電源を第2領域240に提供することができる。ベゼル270は、電源ボタンを代替して電源スイッチとして作動する。
【0038】
前述したように、本発明の一実施例によれば、指紋認識センサー260の縁に備えられる導電性金属ベゼル270は、電源スイッチの代わりに、静電容量型センサーとして作動し、人体接触を感知する。ベゼル270は、タッチセンサー275を介して第1制御部220と連結される。ベゼル270に接触が感知されれば、タッチセンサー275に信号が伝えられ、タッチセンサー275が第1制御部に入力信号を伝達することによって、電源信号を感知することができる。第1制御部220は、タッチセンサー275から受信した信号を電源入力信号と認識し、第2領域240又は第3領域280を活性化することができる。
【0039】
他の実施例として、本発明のカード100は、背面にも静電容量型センサー150を備えるように実現することができる。例えば、背面の静電容量型センサー150は、指紋認識センサー130の下の配置される銅版で具現され得る。背面にもセンサー150を配置する場合、利用者がカードの前面部ベゼル140と背面部センサー150とを指で握った時、両側で人体接触の感知が可能になる。前面又は背面に生成されたセンサー270又はセンサー150は、人体接触が感知されれば、タッチセンサー275に感知信号を伝達し、電源がオンにように、第1制御部に伝達することによって、電源スイッチのような役割を果たす。
【0040】
本発明による指紋認識カード200において、電源が入力されない状況では内蔵バッテリー285の電力がほとんど消耗しなく、ベゼル270を介した電源入力により、第1領域210がスリップ状態から目覚め、他の領域に選択的に電源を提供するので、内蔵バッテリー285の電力消耗を最小化することができる。
【0041】
一実施例として、第1制御部220は、認証情報を保存することができる。第1制御部220は、第2領域240で感知された指紋情報を受信し、指紋情報が保存済み認証情報と一致するかを判断することができる。他の実施例として、第1制御部220は、第2制御部250で指紋感知による判断結果、即ち、感知された指紋が認証情報と一致するか否かだけを受信し、このような判断結果に基づいて第3領域280を活性化することができる。実施例により、第1制御部220は、第2領域240から提供された指紋認証結果に基づいて第3領域280の活性化を制御することができる。例えば、指紋認証結果は、指紋認識センサー260から感知された指紋の正常獲得の有無、感知された指紋と保存済み認証情報との照合、及び獲得された指紋の種類の少なくとも一つを判断して生成することができる。
【0042】
第1領域210が第3領域280を活性化することは、第3領域280に含まれた保安装置290内に保存された情報を外部に伝送するか、保安装置290の特定のアプレット(applet)を活性化することであってもよく、また、第3領域280に電源を供給する方式、第3領域280のアンテナを連結し、通信機能を活性化する方式などからなっていてもよい。
【0043】
第1領域210に含まれた表示部230は、カード電源のON/OFFを表示するか、第2領域240で感知された指紋が正常に認証されたのかどうか、内蔵バッテリー285のバッテリー放電の有無、又は選択的にOTP情報を表示することができる。
図2の表示部230は、
図1の表示部120に相応してもよい。
【0044】
第2領域240は、第1領域210を介して提供された内蔵バッテリー285の電源に応じて活性化され、指紋認識センサー260を介して利用者の指紋情報を感知することができる。実施例により、第2領域240には認証制御部である第2制御部250が含まれてもよい。認証制御部250は、指紋認識センサー260を介して感知された指紋情報と保存済み認証情報とを比較し、指紋認識カード200の正当な所有者が指紋を入力したかを判断することができる。認証制御部250は、判断結果を第1制御部220に提供し、第1制御部220が他の領域(例えば、第3領域280)を活性化するか、表示部230に指紋認識結果を表示することができるように具現する。
【0045】
実施例により、指紋認識カード200は、複数の指の指紋情報を管理することができるが、認証制御部250は、指紋認識センサー260で感知された情報がどの指の指紋なのかを判断することもできる。例えば、認証制御部250は、指紋認識センサー260を介して感知された指紋が親指の指紋か、人差し指の指紋かをその特性により判断し、第1領域210の第1制御部220に指紋照合に対する情報及び指紋の種類情報を共に提供することができる。複数の指の指紋情報は、第1制御部220で管理され、認証制御部250は、第1制御部220と通信して感知された指紋がどの指の指紋かを判断することができる。
【0046】
第1制御部220は、特定の指と関連した入力信号、即ち、特定のアプレットを活性化するための入力信号を管理し、特定の指の指紋の入力に応じて、関連した入力信号を第3領域280に提供することができる。第3領域280は。第1制御部220から受信した入力信号に応じて異なるアプレットを遂行することができ、認証された指の種類に応じて異なるアプレットを実行することができる。
【0047】
例えば、第1制御部220と第3領域280は、複数の連結線で連結されてもよく、連結線の電気的連結の組み合わせによって、第1制御部220から第3領域280に異なる入力信号が提供されるものと認識することができる。第1制御部220と第3領域280が、二つの連結線で連結されている場合、二つの連結線の電気的連結の組み合わせによって4種類の入力信号が区分され、提供され得る。
【0048】
実施例により、認証制御部250は、感知された指紋情報が正常な指紋情報かを判断することができる。例えば、認証制御部250は、感知された指紋情報に指紋を特定できる特徴点が既設定された個数以上獲得されない場合に、正常な指紋情報ではないものと判断することができる。また、正確な指紋情報の感知のためには、指紋認識センサー260に一定時間以上は指がタッチされていなければならず、このような時間以内に指接触が除去された場合には、正常に指紋情報が獲得できなかったと判断し、指紋情報の再入力を要請することができる。
【0049】
他の実施例において、認証制御部250は、指紋認識センサー260の指紋入力の開始、完了、指紋再要請などを、表示部230を介して表示することもできる。この場合、認証制御部250は、第1領域210の第1制御部220に表示部230を介して表示される情報を伝達することができる。例えば、指紋入力開始を示す'Start'、そして指紋情報感知が完了した場合には、'OK'のような情報を表示し、指紋が正常に獲得できなかった場合には、再要請を示す'RE−Start'のような情報を表示することができる。
【0050】
また、認証制御部250の指紋比較結果が表示部230を介して利用者に表示され得る。例えば、指紋認識結果認証が成功した場合には、'PASS'、認証が失敗した場合には、'FAIL'又は'Error'という情報が表示部230に表示され得る。
【0051】
前述したように、第1制御部220は、認証された指の種類に応じて異なる入力信号を第3領域280に提供するか、第1制御部220自らが異なる動作を行うこともできる。
【0052】
利用者は、指紋比較結果に従って、指紋認識カード200の次の動作を予測することができる。また、指紋認証が正常に行われていない場合、指紋認識センサー260に対して、より正確な指紋情報を入力するように試みることができる。
【0053】
実施例により、指紋情報と認証情報を既設定された回数以上比較したにもかかわらず、認証がなされない場合には、指紋認識カード200が盗難に遭うなどによって不正の利用者による指紋認識カード200の使用と認知し、第1制御部220は指紋認識カード200の作動を制限する。
【0054】
例えば、指紋認識カード200に、ベゼル270を介した電源信号が入力される場合にも、第1制御部220は、第2領域240及び/又は第3領域280を活性化しないことがある。
【0055】
保存済み認証情報と指紋認識センサー260を通じて獲得された指紋情報が一致する場合、第1制御部220は第3領域280を活性化する。
【0056】
本明細書では第、1領域210と第2領域240の第1制御部220及び認証制御部である第2認証部250が、それぞれ分離されたものとして説明したが、実施例により、第1制御部220及び第2制御部250は一つの制御部に具現され得る。
【0057】
一般に、指紋認識センサー260に接続されたMCU(例えば、第2制御部250)の電力消耗が大きいので、本発明の一実施例では、第1制御部220を介して指紋情報の演算と検証を分離して作業するように具現した。しかし、性能及び電力消耗の改善によって、一つのMCU(例えば、第2制御部250)で本発明を構成することも可能である。
【0058】
第3領域280の活性化は、第1領域210を介して内蔵バッテリー285から電源が提供されるか、電源印加の有無と関係なく、第3領域280自らの動作により活性化することもある。
第3領域280は、保安装置290及びアンテナ294を含む。保安装置290は、保存済み認証情報、カード利用者情報、利用者認証情報などを保存することができ、実施例により複数のアプレット(applet)を保存する記録媒体を含むことができる。第3領域280は、
図1のICチップ110に相応してもよい。第3領域280は、保安領域と称することができる。
【0059】
さらに、保安装置290は、暗号化モジュールを含んで保存された情報やアプレットを暗号化して、保存することができる。例えば、保安装置290は、保安要素(SE)(Secure Element)を含むことができる。SEは、UICC(Universal Integrated Circuit Card)、embedded SE(eSE)及びmicro SDを含む。UICCは、携帯電話を開通するときに必要なUSIMチップと同じ意味で使用されてもよく、eSEは、電子機器製造業者が機器のメインボードにSEを付着する形態で具現された要素を意味することになる。Micro SDは、主に脱付着可能な形態で提供され、移動通信社の影響力から離れ、例えば、micro SDは、提供した機関に所有権があり、これを通したサービスが可能に作られた。SEは、自主的な暗号化システムだけでなく、SEが装着された装置の作動を管轄する中央処理装置(CPU)と分離された形態で提供されるので、ハッキングなどに強く、保安性が高い。従って、保安装置290の活性化は、第1領域210により制御されてもよいが、保安装置290内部の作動は、保安装置290自らの制御手段によって行われる。
【0060】
アンテナ294は、板状の指紋認識カード200に印刷された導電性パターンを含み、外部装置と保安装置290と間の通信を行う。例えば、第3領域280が活性化された場合、保安装置290に保存されたカード決済情報や利用者認証情報が外部の決済代行端末、決済代行サーバー、利用者認証装置などに伝送され得る。
【0061】
また別の実施例として、保安装置290は、アンテナ294を介して外部のOTP生成モジュールに対してOTP生成を要請することができる。例えば、保安装置290は、外部のOTP生成モジュールに近距離無線通信などの方法で利用者情報を伝達することによって、OTP生成を要請することができる。OTP生成モジュールによって生成されたOTPを受信した第3領域280は、OTP情報を、表示部230を介して表示できる。
【0062】
実施例により、保安装置290は、外部装置から受信した決済承認情報、利用者認証情報、及びOTP情報などを保安装置290に保存するか、第1領域210に提供することができる。第1領域210は、外部装置から受信された情報を、表示部230を介して表示することによって、利用者がカード使用に活用することができるようにする。
【0063】
保安装置290は、異なるアプレットを行うことによって、多様な動作を実行することができ、このようなアプレットの実行は、外部から受信された呼び出し命令に基づくか、第1制御部220から受信された入力信号、又はカード自体に備えられた入力手段によって開始され得る。カード自体に備えられた入力手段は、カード自体のハードキー等を介して保安装置290で行われるアプレットを選択することを意味する。例えば、利用者が指紋認識カード200を介して決済しようとするとき、IDカードで指紋認識カード200を活用しようとするとき、OTP番号を生成しようとするときに、異なるハードキーを入力し、指紋認識カード200を使用することができる。また、前述したように、利用者が入力した指の種類に応じて第1制御部220から異なる入力信号が提供され、入力信号に基づいて異なるアプレットが実行され得る。
【0064】
第3領域280は、保安装置290に接触された接触部292をさらに含む。接触部292は、外部のカード読み取り機などと電気的に連結され、保安装置290に電気的信号を伝達することができる。一実施例として、充電回路287は、内蔵バッテリー285と保安装置290に接触された接触部292を連結する。カード読み取り機は、接触部292を介して保安装置290と接触する接触端子を備えることができる。本発明の一実施例による指紋認識カード300は、カード読み取り機と電気的に連結された接触部292を介して電流を供給され、電流を受信した充電回路287は、内蔵バッテリー285に電流を供給し、充電することができる。
【0065】
このような充電回路287を備えるということによって、内蔵バッテリー285が放電される場合にも、カード読み取り機を介して容易に内蔵バッテリー285を充電できるので、指紋認識カード200の寿命を延長させることができる。
【0066】
実施例により、第2領域240及び第3領域280が活性化された後、既設定された時間が経過すれば、自動的に各領域が非活性化される。各領域が活性化される時間は、同じ又は異なってもよく、内部のタイマーを駆動し、時間をカウントすることができる。また、第1領域210で各領域の活性化を制御するので、第1領域210で各領域の活性化時間を確認し、既設定された活性化時間が経過すれば、第2領域240及び/又は第3領域280を非活性化させることができる。
【0067】
このような方式を通じて、指紋認識カード200は、内蔵バッテリー285の消耗を最小化し、外部の電源なしでも指紋認識及び表示動作を行うことができる。
【0068】
しかし、内蔵バッテリー285の電力が消耗し切れた場合にも、持続的に指紋認識カード200を使用できるようにしなければならない。
【0069】
図3は、本発明の他の実施例による指紋認識カードを示す図である。
図3の実施例は、
図2の表示部と第1制御部を含む第1領域210を除いて具現した指紋認識カードの構成を示すブロック図である。同じ参照符号は、実質的に同じ構成要素を示し、実質的に同じ構成及び動作を行うので、説明の便宜のために具体的な説明は省略する。
【0070】
指紋認識カード300は、第2領域340、第3領域380、充電回路387、内蔵バッテリー285、及びベゼル370を含む。第1領域210と第1制御部220を含まない場合、指紋認識カード300は、第2制御部をメインプロセッサとして利用することができる。一実施例として、ベゼル270を用いた電源作動時、第2制御部350はスリープ状態であるが、ベゼル370の入力を感知し、内蔵バッテリー385から提供された電源を第2領域340に提供することができる。即ち、ベゼル370は、電源ボタンを代替して電源スイッチとして作動することができる。選択的に、ベゼル370と第2制御部350と間には、タッチセンサーをさらに備えることができる。例えば、タッチセンサーを備える場合には、タッチセンサーが指紋認識センサー360から指紋情報を受信し、指紋情報を演算し、第2制御部350に伝達でき、タッチセンサーを備えない場合には、第2制御部350が指紋認識センサー360から指紋情報が伝達され、必要な演算を全部行うように実現することができる。
【0071】
本発明の一実施例によれば、指紋認識センサー260の縁に備えられる導電性金属ベゼル370は、電源スイッチの代わりに、静電容量型センサーとして作動して人体接触を感知する。ベゼル370は、タッチセンサー又は第2制御部350と連結され得る。ベゼル370に接触が感知されれば、タッチセンサーに信号が伝えられ、タッチセンサーが第2制御部350に入力信号を伝達することによって、電源信号を感知することができる。第2制御部350は、ベゼル又はタッチセンサーから受信した信号を電源入力信号として認識し、第2領域240又は第3領域280を活性化することができる。
【0072】
このように、第1制御部なしで、第2制御部350が電源感知及び指紋認識機能を全部行う場合、第2制御部350は、
図2の実施例に採用された制御部(例えば、MCU)に比べて、性能及び容量に優れた構成のMCUが採用され得る。また、第2制御部350を用いて具現する場合、回路配置時、追加空間を確保することによって、他の機能を追加するか、改善できる構成要素をさらに配置することができるという利点がある。
【0073】
他の実施例として、
図1(b)に示されるように、本発明のカード100は、背面にも静電容量型センサー150を備えるように実現することができる。例えば、背面の静電容量型センサー150は、指紋認識センサー130の下に配置される銅版で具現され得る。背面にもセンサー150を配置する場合、利用者がカードの前面部ベゼル140と背面部センサー150とを指で握ったとき、両側で人体接触の感知が可能になる。前面又は背面に生成されたセンサー(例えば、ベゼル又は背面の銅版)は、人体接触が感知されれば、タッチセンサーに感知信号を伝達し、電源が入ってくるように、第2制御部350に伝達することによって、電源スイッチのような役割を果たす。
【0074】
図4は、本発明の一実施例による指紋認識カードの電源作動方法を説明するための例示図であり、カード400の断面図である。
図4(a)は、指紋認識センサー430を取り囲むベゼル440がセンサー430から突出された場合を示しており、(b)は、センサー430とベゼル440とが同じ高さに具現された場合を示している。本実施例によるカード400は、制御部420、指紋認識センサー430、ベゼル440を含む。
【0075】
図4(a)に示されるように、ベゼル440と指紋認識センサー430は、それぞれが制御部420と連結される。一実施例として、ベゼル440は、センサー430を保護し、指接触時、初めに接触されるように、センサー430より高く設計されている(
図4(a))。他の実施例として、
図4(b)に示されたように、カード450に具現されるベゼル460は、指紋認識センサー430と同じ高さであってもよい。
【0076】
前述したように、導電性金属からなるベゼル440は、人体接触を感知し、制御部420に伝達することができる。一実施例として、ベゼル440は、第1制御部220又は第2制御部350に電源感知信号を送信することができる。他の実施例として、ベゼル440と制御部420と間にタッチセンサーが配置された場合には、ベゼル440で感知した信号をタッチセンサーに伝達し、タッチセンサーが制御部420に電源感知信号を伝達することによって、電源が供給されるように具現され得る。
【0077】
例えば、利用者が指紋認識カードを使用する場合、指をセンサーの上に当てると、ベゼル460部分まで指が接触され、ベゼル460を介して電源が作動する。感知作動速度を向上すれば、電源作動と指紋認識時間との間隔を短くすることができ、利用者は別途の電源作動のための待機なしで、指接触時、すぐに指紋認識が行われるように感じられる。即ち、指紋認識カード400、450が別途の電源ボタン(又はスイッチ)を備える場合、利用者は電源ボタンを押し、指紋センサーに指を当てなければならない不便があったが、本発明による指紋認識カード400、450は、センサーと電源機能を一体化された形態に具現することによって、利用者の便宜を最大化する効果がある。
【0078】
図5は、本発明の他の実施例による指紋認識カード500の電源作動方法を説明するための図である。カード500は、制御部520、指紋認識センサー530、ベゼル540及び背面のセンサー550を含む。
【0079】
図5の実施例において、カード500は、背面に静電容量型センサー550を備えるように実現することができる。例えば、背面の静電容量型センサー550は、指紋認識センサー530の下に配置される銅版で具現され得る。背面にもセンサー550を配置する場合、利用者がカードの前面部ベゼル540と背面部センサー550)を指で握った時、両側で人体接触の感知が可能になる。
【0080】
前面又は背面に生成されたセンサー(例えば、ベゼル540又は背面の銅版550)は、人体接触が感知されれば、タッチセンサーに感知信号を伝達し、電源が入ってくるように制御部520に伝達することによって、電源スイッチのような役割を果たす。前述したように、制御部520に信号が伝達される前に、タッチセンサーを経由して信号が伝達され得る。
【0081】
一実施例として、カード500は、前面部のベゼル540を介して人体接触が感知された場合、又は背面のセンサー550を介して人体接触が感知された場合のいずれか一つの感知が発生しても電源作動として感知することができる。他の実施例では、カード500は、前面部のセンサー540と背面部のセンサー550の両方で感知された場合(例えば、カードを二つの指で握った場合)、電源作動として感知するように具現され得る。また他の実施例では、前面と背面のうちの片方のみで認識される場合と両側で認識される場合に異なる動作を行うように実現することができる。
【0082】
図6は、本発明の一実施例による指紋認識カードの電源作動方法を説明するための流れ図である。指紋認識カードは、電源感知信号を受信する前の待機状態にある(S610)。制御部及び保安装置は、電力消耗を最小化するためにオフ(OFF)状態であってもよい。但し、ベゼル140と背面センサー150を含む電源モジュールが連結された制御部は、スリープ(SLEEP)状態であってもよく、電源感知信号を伝達されれば、活性化され、他のモジュールに電源を供給するように具現され得る。
【0083】
一実施例として、指紋認識カードの構成が
図2に示されるように配置された場合、第1制御部220は、タッチセンサーを介してベゼルから感知された信号の伝達を受けることができる(S620)。第1制御部220は、感知された信号により活性化され、指紋認識機能が必要な場合、第2制御部250を活性化する(S630、S640)。実施例により、第1制御部220は、活性化された後、どの構成(第2制御部250又は保安装置290)を活性化するかを設計することができる。
【0084】
第2制御部250が活性化されれば、指紋認識センサー260を活性化して、利用者の指紋を感知する(S650)。指紋情報が正確に認識されない場合には、表示部の案内を通じて再認識を要請することができる(S660)。
【0085】
次に、制御部が指紋情報を検証することができる(S670)。一実施例として、第2制御部250は、入力された指紋情報がどの情報であるか(例えば、どの指の情報であるか)を、1次的に検証して第1制御部220に伝達し、第1制御部220は、指紋情報が保存された情報と同じ指紋の情報であるかを検証することができる。他の実施例として、第1制御部220がなく、第2制御部250にのみ構成された場合には、第2制御部250が指紋情報の種類と真正の可否を全部検証するように具現され得る。
【0086】
指紋情報の検証が完了すれば、第1制御部220は、保安領域を活性化して後続作動を実施することができる(S680)。例えば、指紋認識カードが出入証又はIDカードとして機能する場合、アンテナを連結して活性化することができ、OTPカードである場合には、OTPアルゴリズムを実行して、OTP番号を表示することができる。
【0087】
以上では、本発明について図面に示された好ましい実施例を中心にして詳細に調べた。このような実施例は、この発明を限定しようとするものではなく、例示的なものに過ぎず、限定的な観点ではなく説明的な観点で考慮されなければならない。本発明の真の技術的保護範囲は、前述した説明ではなく添付の特許請求範囲の技術的思想によって決まるべきである。本明細書に特定の用語が使用されたが、これは単に本発明の概念を説明するための目的で使用されたものであり、意味限定や特許請求範囲に記載された本発明の範囲を制限するために使用されたものではない。本発明の各ステップは、必ずしも記載された順に従う必要はなく、並列的、選択的又は個別的に実行され得る。本発明が属する技術分野における通常の知識を有した者は、特許請求範囲で請求する本発明の本質的な技術思想から逸脱しない範囲で多様な変形形態及び均等な他の実施例が可能であることを理解するだろう。均等物は、現在の公示された均等物だけでなく将来に開発される均等物、即ち、構造と関係がなく同じ機能を遂行するように発明された全ての構成要素を含むものとして理解しなければならない。