(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明は、オレフィン系ポリマーを含む熱溶融性組成物であり、強固な接着性と接着剤残りのしない剥離性のバランスを維持することにより、優れた蓋材として好適に用いられることを達成するという効果を有するものである。
以下、本発明を詳細について説明する。
【0014】
<エチレン酢酸ビニル共重合体(A)>
本発明のエチレン酢酸ビニル共重合体(A)は、酢酸ビニル由来の構成単位の含有量が10〜35質量%、かつ190℃、21.18Nにおけるメルトフローレートが100〜2700g/10分の範囲であり、エチレン及び酢酸ビニルを共重合したものである。
【0015】
エチレン酢酸ビニル共重合体(A)中の酢酸ビニル由来の構成単位は、エチレン酢酸ビニル共重合体全体を100質量%とした場合に10〜35質量%の範囲であることが好ましく、12〜32質量%の範囲がより好ましく、13〜30質量%の範囲が特に好ましい。酢酸ビニル由来の構成単位の質量が前記範囲内であると、接着性及び耐ブロッキング性に優れる。
【0016】
エチレン酢酸ビニル共重合体(A)のメルトフローレートは100〜2700g/10分の範囲であることが重要であり、より好ましくは150〜2600g/10分であり、さらに好ましくは200〜2500g/10分であり、特に好ましくは、250〜2400である。なお、本発明においてメルトフローレートとは、JIS K7210に準拠して測定を行い、ヒーターで加熱された円筒容器内で一定量の樹脂などを温度190℃、荷重21.18Nで加圧し、容器底部に設けられた開口部(ノズル)から10分間あたりに押出された樹脂などの量を測定した値を示し、「g/10分」で表示する。
【0017】
<オレフィン系ポリマー(B)>
本発明のオレフィン系ポリマー(B)は、190℃、21.18Nにおけるメルトフローレートが0.5〜60g/10分の範囲にあるものである。オレフィンの単独重合体でも、オレフィンの共重合体でもよく、具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリイソブチレン、ポリペンテン、ポリヘキセン、ポリヘプテン、ポリオクテン、ポリデテン等の単独重合体、エチレンとエチレン以外のオレフィンとの共重合体、プロピレンとエチレン、プロピレン以外のオレフィンとの共重合体、エチレン、プロピレン以外のオレフィンとエチレン、プロピレン以外のオレフィンの共重合体が挙げられ、エチレンとエチレン以外のオレフィンとの共重合体がより好ましい。
【0018】
エチレン以外のオレフィンとしては、1−プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、cis−2−ブテン、trans−2−ブテン、イソブチレン、cis−2−ペンテン、trans−2−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、2−メチル−2−ブテン及び2,3−ジメチル−2−ブテン等が挙げられる。
【0019】
エチレン以外のオレフィンとしては、炭素数が3〜10のオレフィンが好ましく、1−プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテンがより好ましく、1−ブテン、1−オクテンが特に好ましい。
【0020】
エチレンとエチレン以外のオレフィンとの共重合体としては、エチレン−1−プロピレン共重合体、エチレン−1-ブテン共重合体、エチレン−1−ヘキセン共重合体、エチレン−1−オクテン共重合体、エチレン−1−デセン共重合体などが挙げられる。これらの中でも、エチレン−1−ブテン共重合体、エチレン−1−オクテン共重合体が好ましい。
【0021】
プロピレンとエチレン、プロピレン以外のオレフィンとの共重合体としては、プロピレン−1−ブテン共重合体、プロピレン−1−ヘキセン共重合体、プロピレン−1−オクテン共重合体、プロピレン−1−デセン共重合体などが挙げられる。これらの中でも、プロピレン−1−ブテン共重合体、プロピレン−1−オクテン共重合体が好ましい。
【0022】
エチレン、プロピレン以外のオレフィンとエチレン、プロピレン以外のオレフィンとの共重合体としては、1−ブテン−1−ヘキセン共重合体、1−ブテン−1−オクテン共重合体、1−ブテン−1−デセン共重合体、1−オクテン−1−デセン共重合体などが挙げられる。これらの中でも、1−ブテン−1−オクテン共重合体、1−オクテン−1−デセン共重合体が好ましい。
【0023】
本発明のオレフィン系ポリマー(B)は、単独または2種以上が使用できるが、メルトフローレートの異なる2種類のオレフィン系ポリマーを使用することが好ましい。中でも、エチレン−1−ブテン共重合体及びエチレン−1−オクテン共重合体の併用が好ましい。
【0024】
<ワックス(C)>
上記熱溶融性組成物の必須成分であるワックス(C)としては特に限定されないが、例えば、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、モンタンワックス、フィッシャートロプシュワックス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス、ポリエチレン・ポリプロピレンワックス、カルナバワックス、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、低分子量エチレン・プロピレン共重合物、低分子量エチレン・プロピレン共重合物の酸化物、低分子量エチレン・ブテン共重合体、低分子量プロピレン・ブテン・エチレン共重合物、低分子量エチレン・プロピレン共重合物のスチレングラフト物、エチレン・プロピレン共重合物の無水マレイン酸化物、プロピレン・ブテン・エチレン共重合物の無水マレイン酸化物などの変性ワックス等が挙げられる。これらの中でも、パラフィンワックスが好ましい。これらのワックスは、単独または2種以上使用できる。
【0025】
ワックス(C)の融点は40〜65℃であることが重要であり、好ましくは46〜63℃の範囲が好ましく、より好ましくは47〜62℃であり、特に好ましくは、50〜60℃である。なお、本発明において融点とは、示差走査熱量計(DSC)測定で、10℃/分で昇温した際のピークトップの温度である。
【0026】
<粘着付与樹脂(D)>
上記熱溶融性組成物の必須成分である粘着付与樹脂(D)としては、例えば、テルペン系樹脂、水素添加されたテルペン系樹脂、ロジン系樹脂、水素添加されたロジン系樹脂、炭化水素系樹脂、水素添加された炭化水素系樹脂、エポキシ系樹脂、水素添加されたエポキシ系樹脂、ポリアミド系樹脂、水素添加されたポリアミド系樹脂、エラストマー系樹脂、水素添加されたエラストマー系樹脂、フェノール系樹脂、水素添加されたフェノール系樹脂、ケトン系樹脂、水素添加されたケトン系樹脂、石油系樹脂、水素添加された石油系樹脂、スチレン系樹脂及び水素添加されたスチレン系樹脂などが挙げられる。これらの粘着付与樹脂は、単独または2種以上使用できる。これらの中でも、水素添加された石油系樹脂が好ましい。
【0027】
粘着付与樹脂(D)の軟化点は100〜160℃以下であることが重要であり、好ましくは110〜150℃の範囲が好ましく、より好ましくは115〜145℃であり、特に好ましくは117〜143℃である。なお、本発明で軟化点とは、JIS K 6863に規定される方法により求められる温度である。すなわち、規定の環に粘着付与樹脂(D)を充填し、熱媒体中に入れて水平に保持し、粘着付与樹脂(D)の中央に規定の球を置き、一定の割合で熱媒体の温度を上昇させたとき、粘着付与樹脂(D)の軟化により球が沈み、環台の底板に触れたときの温度である。
【0028】
本発明の熱溶融性組成物は、前記エチレン酢酸ビニル共重合体(A)、前記オレフィン系ポリマー(B)、前記ワックス(C)、及び前記粘着付与樹脂(D)を、(A):(B):(C):(D)=2〜25:10〜40:35〜65:3〜25(質量%)
の組成で含有するものであり、(A):(B):(C):(D)=3〜23:12〜38:38〜63:5〜23(質量%)の組成で含有することが好ましい。但し、(A)〜(D)の合計を100質量%とする。エチレン酢酸ビニル共重合体(A)、粘着付与樹脂(D)の含有量は、主に開封強度と耐衝撃性とのバランスに影響を及ぼす。また、オレフィン系ポリマー(B)の含有量は、剥離感、被着体汚染に影響を及ぼす。さらに、ワックス(C)の含有量は、主に耐ブロッキング性、生産性及び凝集力の両立に影響を及ぼす。
【0029】
<その他成分>
本発明の熱溶融性組成物は、任意成分として酸化防止剤、疎水性酸化物微粒子、シランカップリング剤、シリコーンオイル、ブロッキング防止剤などを含有できる。
【0030】
酸化防止剤としては、例えば、ペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、ジエチル〔[3,5−ビス(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニル]メチル〕ホスフォネート、4,6−ビス(オクチルチオメチル)−o−クレゾール、エチレンビス(オキシエチレン)ビス[3−(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ−m−トリル]プロピオネート、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジフォスファイト等が挙げられる。
【0031】
フェノール系酸化防止剤は、ペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]が好ましく、リン系酸化防止剤は、トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイトが好ましい。これらは単独または2種以上が使用できる。
【0032】
疎水性酸化物微粒子としては、例えば、シリカ(二酸化ケイ素)、アルミナ、チタニア、酸化カルシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、ケイ酸カルシウム等が挙げられる。これらは単独または2種以上が使用できる。
【0033】
シランカップリング剤としては、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、メルカプトブチルトリメトキシシラン及び3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン等が挙げられる。これらは単独または2種以上が使用できる。
【0034】
シリコーンオイルとしては、例えば、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、メチルハイドロジェンシリコーンオイル、反応性シリコーンオイルや非反応性シリコーンオイル等の変性シリコーンオイル等が挙げられる。これらは単独または2種以上が使用できる。
【0035】
ブロッキング防止剤としては、例えば、無機質微粉末及び有機質微粉末を用いることができる。無機質微粉末としては、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、シリカ、タルク、クレー、ケイ酸微粉末、合成ケイ酸塩、沈降性硫酸バリウム、ケイ酸カルシウム、水酸化アルミニウム等が使用でき、有機質微粉末として、耐熱性を有するポリエチレン、ポリプロピレン、ウレタン、アクリル、ナイロン、尿素系樹脂等からなるフィラー、スチレン架橋フィラー、ベンゾグアナミン架橋フィラー、クエン酸脂肪酸モノグリセライド、グリセリンモノステアレート、グリセリンモノベヘネート、グリセリンモノオレート等が挙げられる。これらは単独または2種以上が使用できる。
【0036】
上記の任意成分の配合量は、後述する物性との関係で様々であるため下限値は限定できない。しかし、その上限値は、熱溶融性組成物100質量部に対し、10質量部以下が好ましく、8質量部以下がより好ましい。配合量が10質量部以下になることで任意成分のブリードアウト等がより生じにくくなる。
【0037】
本発明の熱溶融性組成物は、エチレン酢酸ビニル共重合体(A)と、オレフィン系ポリマー(B)と、ワックス(C)と、粘着付与樹脂(D)と、その他必要に応じて用いられる任意成分をロール、バンバリーミキサー、ニーダー、撹拌機を備えた溶融釜、一軸若しくは二軸の押し出し機などを用いて加熱混合してなる加熱溶融性組成物や、適当な溶剤に溶解して攪拌混合してなる溶剤型組成物を用いて得ることができる。本発明に用いられる熱溶融性組成物は、溶剤を使用しない加熱溶融性組成物が好ましい。
【0038】
本発明の熱溶融性組成物は、150℃での粘度が500〜50000mPa・sであることが好ましく、800〜48000mPa・sであることがより好ましい。なお、粘度は、B型粘度計(測定条件は、150℃、ローターNo.3、12rpm、30秒間)を使用し、測定した値である。
【0039】
<蓋材>
本発明の熱溶融性組成物は、蓋材用として好適に使用することができる。蓋材は、基材の片面に熱溶融性組成物を塗布した熱溶融性組成物層を有しており、開封可能な容器に用いることができる。また、蓋材は基材の片面に熱溶融性組成物を塗布した後、熱溶融性組成物の最外面に疎水性酸化物微粒子を付着させることができ、開封可能な容器に用いることができる。
【0040】
蓋材の製造方法は、本発明が目的とする蓋材を製造することができる限り、特に限定されるものではなく、既知の製造方法を使用して製造することができる。熱溶融性組成物、熱溶融性組成物の最外面に付着させる疎水性酸化物微粒子の塗工方法は、特に限定されることはなく、通常知られた接触塗工法、非接触塗工法により塗工することができる。接触塗工法とは、熱溶融性組成物を塗工する際、噴出機を部材やフィルムに接触させる塗工方法である。非接触塗工法とは、熱溶融性組成物を塗工する際、噴出機を部材やフィルムに接触させない塗工方法である。
【0041】
接触塗工法として、例えば、スロットコーター塗工、グラビアコーター塗工、ロールコーター塗工などが挙げられ、非接触塗工法として、例えば、螺旋状に塗工できるスパイラル塗工、波状に塗工できるオメガ塗工、コントロールシーム塗工、面状に塗工できるスロットスプレー塗工、カーテンスプレー塗工、点状に塗工できるドット塗工、線状に塗工できるビード塗工などが挙げられる。熱溶融性組成物層の厚みは、1〜100μmが好ましい。疎水性酸化物微粒子層の厚みは、0.3〜5μmが好ましい。また、熱溶融性組成物層は、加熱または紫外線照射によって架橋することもできる。
【0042】
基材は、樹脂シート、紙、ガラス、アルミニウム(アルミ箔)から選ばれる少なくとも1種以上で構成されてなる。例えば、樹脂シートとしては、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアリレート系樹脂、アクリル系樹脂、ポリフェニレンサルファイド系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ビニル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリイミド系樹脂、エポキシ樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリノルボルネン等のオレフィン系樹脂などの樹脂から形成される樹脂シートが挙げられる。蓋材は1層であっても積層されていても良く、さらに不織布、織布、布などを積層することができる。
【0043】
積層構成としては特に限定されず任意であるが、好ましい具体例としては「紙/ポリエチレン」、「アルミニウム/ポリエチレン」、「紙/アルミニウム/ポリエチレン」、「ポリエチレンテレフタレート/紙/ポリエチレン」、「ポリエチレンテレフタレート/アルミニウム/ポリエチレン」、「ポリエチレンテレフタレート/紙/アルミニウム/ポリエチレン」等が挙げられる。また、基材には必要に応じて、基材の表面にコロナ放電処理、プラズマ処理、ブラスト処理、ケミカルエッチング処理などの易接着処理、帯電防止処理、着色処理などを施してもよい。基材の厚みには特に制限はないが、1〜300μmが好ましい。
【0044】
<密封容器>
上記蓋材は、容器と共に好適に使用することができる。また、上記容器は、容器の開口部と蓋材をヒートシールして用いられる。
【実施例】
【0045】
以下、本発明を実施例により具体的かつ詳細に説明するが、これらの実施例は本発明の一態様に過ぎず、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。なお、例中、「部」、「%」は、それぞれ「質量部」、「質量%」を表す。
【0046】
<熱溶融性組成物の製造>
[実施例1〜12、比較例1〜12]
表1、2に記載した原料を表1、2の組成に従い撹拌機を備えたニーダーに入れ、減圧下、140℃で均一になるまで撹拌し、熱溶融性組成物1〜24を得た。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
以下に、表1、2中の原料について示す。
EVA1:エチレン酢酸ビニル共重合体(MFR:150g、酢酸ビニル量:28%、融点:69℃)
EVA2:エチレン酢酸ビニル共重合体(MFR:350g、酢酸ビニル量:20%、融点:78℃)
EVA3:エチレン酢酸ビニル共重合体(MFR:400g、酢酸ビニル量:28%、融点:67℃)
EVA4:エチレン酢酸ビニル共重合体(MFR:1000g、酢酸ビニル量:20%、融点:69℃)
EVA5:エチレン酢酸ビニル共重合体(MFR:2000g、酢酸ビニル量:20%、融点:72℃)
EVA6:エチレン酢酸ビニル共重合体(MFR:2500g、酢酸ビニル量:14%、融点:79℃)
EVA7:エチレン酢酸ビニル共重合体(MFR:30g、酢酸ビニル量:32%、融点:66℃)
オレフィン系ポリマー1:エチレン−1−ブチレンポリマー(MFR:1g/10分(190℃)、融点:110℃)
オレフィン系ポリマー2:エチレン−1−ブチレンポリマー(MFR:4g/10分(190℃)、融点:100℃)
オレフィン系ポリマー3:エチレン−1−オクテン共重合物(MFR:30g/10分(190℃)、融点:80℃)
オレフィン系ポリマー4:エチレン−1−オクテン共重合物(MFR:30g/10分(190℃)、融点:65℃)
オレフィン系ポリマー5:エチレン−1−オクテン共重合物(MFR:30g/10分(190℃)、融点:96℃)
オレフィン系ポリマー6:エチレン−1−オクテン共重合物(MFR:15g/10分(190℃)、融点:120℃)
オレフィン系ポリマー7:エチレン−1−オクテン共重合物(MFR:500g/10分(190℃)、融点:70℃)
WAX1:パラフィンワックス(融点:47℃)
WAX2:パラフィンワックス(融点:53℃)
WAX3:パラフィンワックス(融点:55℃)
WAX4:パラフィンワックス(融点:61℃)
WAX5:パラフィンワックス(融点:69℃)
粘着付与樹脂1:ロジン系粘着付与樹脂(軟化点:125℃)
粘着付与樹脂2:水添テルペン系粘着付与樹脂(軟化点125℃)
粘着付与樹脂3:部分水添石油系粘着付与樹脂(軟化点:135℃)
粘着付与樹脂4:水添石油系粘着付与樹脂(軟化点:140℃)
粘着付与樹脂5:水添石油系粘着付与樹脂(軟化点:90℃)
酸化防止剤:ペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]
シランカップリング剤:メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン
シリコーン:ジメチルシリコーンオイル(動粘度:500mm
2/s(25℃))
ブロッキング防止剤:クエン酸脂肪酸モノグリセライド(融点:60℃)
【0050】
<蓋材の作製>
[実施例13〜24、比較例13〜24]
得られた熱溶融性組成物(組成物1〜組成物24)を140℃に加熱して、積層構成がPET/アルミニウム/ポリエチレンである基材(厚さ100μm)のポリエチレン上に、塗布量が20g/m
2になるように塗布し、「PET/アルミニウム/ポリエチレン/熱溶融性組成物」という構成の積層体である蓋材(蓋材1〜蓋材24)を得た。
【0051】
<蓋材の評価>
得られた蓋材(蓋材1〜蓋材24)について、後述する方法に従い、開封強度(0℃雰囲気及び23℃雰囲気)、剥離感、熱溶融性組成物の被着体汚染、落下時の耐衝撃性、耐ブロッキング性を評価し、結果を表3に示す。
【0052】
[開封強度(0℃、23℃)]
得られた蓋材を、容器の形状(タブ付きの直径75mmの円形)に切り抜き、フランジ付きポリスチレン製容器(フランジ幅3mm、フランジ外径70mm、高さ55mm、内容積約130cm
3、厚み約400μmになるように成形した容器)のフランジ上にヒートシールして食品容器をそれぞれ作製した。ヒートシール条件は、温度150℃、圧力3kg/cm
2、時間0.5秒とした。その後、低温(0℃)及び常温(23℃)の各条件において、各食品容器上の蓋材のタブを開封始点からみて仰角45度の方向に100mm/分の速度で引っ張り、開封時の最大荷重をシール強度(N)とした。各食品容器についてn=5点測定し、その平均値を求め下記基準で判断した。○を実用可能と判断した。
○:シール強度平均値が、10N以上15N未満
×:シール強度平均値が、10N未満または15N以上
【0053】
[剥離感]
得られた蓋材を、容器の形状(タブ付きの直径75mmの円形)に切り抜き、フランジ付きポリスチレン製容器(フランジ幅3mm、フランジ外径70mm、高さ55mm、内容積約130cm
3、厚み約400μmになるように成形した容器)のフランジ上にヒートシールして食品容器をそれぞれ作製した。ヒートシール条件は、温度150℃、圧力3kg/cm
2、時間0.5秒とした。その後、常温(23℃)の条件で、各食品容器上の蓋材のタブを開封始点からみて仰角45度の方向に剥離した際のスリップスティックの有無をn=5点測定し、確認した。〇、△を実用可能と判断した。
○:滑らかに蓋材が剥離でき、スリップスティックは発生しなかった
△:若干抵抗感はあったが、蓋材が剥離でき、スリップスティックは発生しなかった
×:剥離時にスリップスティックが発生した
【0054】
[熱溶融性組成物の被着体汚染]
得られた蓋材を、容器の形状(タブ付きの直径75mmの円形)に切り抜き、フランジ付きポリスチレン製容器(フランジ幅3mm、フランジ外径70mm、高さ55mm、内容積約130cm
2、厚み約400μmになるように成形した容器)のフランジ上にヒートシールして食品容器をそれぞれ作製した。ヒートシール条件は、温度150℃、圧力3kg/cm
2、時間0.5秒とした。その後、常温(23℃)の条件で、蓋材のタブを手剥離し、フランジ付きポリスチレン製容器のフランジ部分の熱溶融性組成物の有無をn=5点測定し、確認した。〇、△を実用可能と判断した。
〇:目視で確認し、熱溶融性組成物が残っていない
△:目視で確認し、フランジ全体の面積中に熱溶融性組成物が5%未満残っている
×:目視で確認し、フランジ全体の面積中に熱溶融性組成物が5%以上残っている
【0055】
[落下時の耐衝撃性]
得られた蓋材を、容器の形状(タブ付きの直径75mmの円形)に切り抜き、容器の形状(タブ付きの直径75mmの円形)に切り抜いた蓋材を、水100gを添加したフランジ付きポリスチレン製容器(フランジ幅3mm、フランジ外径70mm、高さ55mm、内容積約130cm
2、厚み約400μmになるように成形した容器)のフランジ上にヒートシールして食品容器をそれぞれ作製した。ヒートシール条件は、温度150℃、圧力3kg/cm
2、時間0.5秒とした。その後、常温(23℃)の条件で、1mの高さから落下させ、蓋材の開封及び空気漏れの有無をn=5点測定し、確認した。〇、△を実用可能と判断した。
○:蓋の開封及び空気漏れなし
△:蓋の開封はなかったが、若干空気漏れあり
×:蓋の開封及び空気漏れあり
【0056】
[耐ブロッキング性]
得られた蓋材を、5cm角に切ったものを10枚重ね、その上に10kgの重りを置いて、40℃雰囲気内で24時間静置する。その後、重りを取り除き、23℃雰囲気下に1時間静置し、蓋材を剥離した際のブロッキングの有無を確認した。〇、△を実用可能と判断した。
○:剥離抵抗感がなく剥離できる
△:剥離抵抗感が若干あるが剥離できる
×:剥離時にブロッキングが発生し、剥離できない
【0057】
【表3】
【0058】
表3の結果からも明らかなように、比較例では結果は不十分であったのに対し、実施例では良好な結果を示している。