特許第6809667号(P6809667)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6809667紙幣を含むセキュリティ書類を付番およびニス引きするための印刷機
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6809667
(24)【登録日】2020年12月14日
(45)【発行日】2021年1月6日
(54)【発明の名称】紙幣を含むセキュリティ書類を付番およびニス引きするための印刷機
(51)【国際特許分類】
   B41F 11/00 20060101AFI20201221BHJP
   B41F 13/00 20060101ALI20201221BHJP
   B41F 23/08 20060101ALI20201221BHJP
   B41F 31/06 20060101ALI20201221BHJP
   B41M 1/02 20060101ALI20201221BHJP
   B41M 7/02 20060101ALI20201221BHJP
【FI】
   B41F11/00 B
   B41F13/00 614
   B41F23/08
   B41F31/06
   B41M1/02
   B41M7/02
【請求項の数】14
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2017-42656(P2017-42656)
(22)【出願日】2017年3月7日
(62)【分割の表示】特願2013-510705(P2013-510705)の分割
【原出願日】2011年5月12日
(65)【公開番号】特開2017-136854(P2017-136854A)
(43)【公開日】2017年8月10日
【審査請求日】2017年3月10日
【審判番号】不服2019-1093(P2019-1093/J1)
【審判請求日】2019年1月28日
(31)【優先権主張番号】10163336.0
(32)【優先日】2010年5月19日
(33)【優先権主張国】EP
(31)【優先権主張番号】10163327.9
(32)【優先日】2010年5月19日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】591031371
【氏名又は名称】カーベーアー−ノタシ ソシエテ アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】110001302
【氏名又は名称】特許業務法人北青山インターナショナル
(72)【発明者】
【氏名】シェーデ,ヨハネス,ジョージ
(72)【発明者】
【氏名】ジジ,マティアス
【合議体】
【審判長】 藤本 義仁
【審判官】 畑井 順一
【審判官】 尾崎 淳史
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−111873(JP,A)
【文献】 特開2006−181963(JP,A)
【文献】 特開2000−103035(JP,A)
【文献】 特開2001−191489(JP,A)
【文献】 特開2004−34641(JP,A)
【文献】 特開昭56−167457(JP,A)
【文献】 特開2003−118915(JP,A)
【文献】 実開平2−27340(JP,U)
【文献】 特開2002−120348(JP,A)
【文献】 特開2003−182031(JP,A)
【文献】 特開2007−276471(JP,A)
【文献】 特開2000−127342(JP,A)
【文献】 特開2004−314435(JP,A)
【文献】 特開2000−62134(JP,A)
【文献】 特表2008−542078(JP,A)
【文献】 特表2009−517243(JP,A)
【文献】 特表2010−523377(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41F5/00-B41F13/70
B41F23/00-23/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙幣を含むセキュリティ書類を付番およびニス引きするためのシート供給型の印刷機であって、
複数のセキュリティインプリントを保持する個別のシートを連続して供給するシート供給器(01)と、
シートを付番する少なくとも1の付番ユニット(21、22)を有する付番グループ(02)と、
前記付番グループ(02)の下流に配置され、シートの表面側および裏面側にニスを適用するためのニス引きグループ(03;03)であって、シートの表面側にニスを適用する少なくとも第1のニス引きユニット(31)と、シートの裏面側にニスを適用する少なくとも第2のニス引きユニット(32)とを有するニス引きグループ(03;03)と、
ニス引き後にシートを乾燥させる乾燥ユニット(61、62)と、
前記ニス引きグループ(03;03)から出たニス引き済みのシートを収集するシート送達システム(04)と、を具えており、
前記ニス引きグループ(03;03)は、前記ニス引きグループ(03;03)と前記シート送達システム(04)の間に配置された少なくとも1の移送シリンダまたはドラム(35;37)を含み、当該少なくとも1の移送シリンダまたはドラム(35;37)は、ニス引き済みのシートを冷却する冷却ローラとして設計されており、
前記ニス引きグループ(03;03)が、
シートの経路の下側に配置され、シートの経路の上側に配置された前記少なくとも第1のニス引きユニット(31)と協働する第1のシリンダまたはドラム(33)と、
シートの経路の上側に配置され、シートの経路の下側に配置された前記少なくとも第2のニス引きユニット(32)と協働する第2のシリンダまたはドラム(34)と、を具えており、
前記第1のシリンダまたはドラム(33)から前記第2のシリンダまたはドラム(34)へとシートを直接移送するために、前記第2のシリンダまたはドラム(34)は前記第1のシリンダまたはドラム(33)の直後に配置されていることを特徴とする印刷機。
【請求項2】
請求項1に記載の印刷機において、前記付番グループ(02)は、中間シート把持システム(05)によって前記ニス引きグループ(03;03)に接続され、前記中間シート把持システム(05)は、循環チェーンと、シートの前縁でシートを保持し、前記付番グループ(02)から前記ニス引きグループ(03;03)へとシートを運搬するために、前記循環チェーン間にシートの経路と交差するように間隔をあけて装着された把持棒とを具えていることを特徴とする印刷機。
【請求項3】
請求項2に記載の印刷機において、前記付番グループ(02)がさらに、前記付番グループ(02)の定置部分(26)から離れて待避できる、あるいは定置部分(26)に接続できる可動台(25、25’)、特に可動インク台を具え、
前記中間シート把持システム(05)が、前記可動台(25、25’)の下側で稼動することを特徴とする印刷機。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか一項に記載の印刷機において、前記付番グループ(02)およびニス引きグループ(03;03)が、互いから分離できるモジュール群として構成されていることを特徴とする印刷機。
【請求項5】
請求項2または3に記載の印刷機において、前記付番グループ(02)へのシートの移送は、前記付番グループ(02)の運搬シリンダ(27)と協働するシート移送シリンダまたはドラム(11)によって行われており、
前記中間シート把持システム(05)から前記ニス引きグループ(03)へのシートの移送は、前記移送シリンダまたはドラム(11)から前記付番グループ(02)の運搬シリンダ(27)へとシートが運搬される位置の高さに対応する位置で行われることを特徴とする印刷機。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れか一項に記載の印刷機において、付番が前記付番グループ(02)においてシートの表面側に行われており、
付番済みのシートは、前記少なくとも第1のニス引きユニット(31)によってシートの表面側をニス引きするために、且つ、この表面側をニス引きした直後に、前記少なくとも第2のニス引きユニット(32)によってシートの裏面側をニス引きするために、乾燥処理をすることなく前記ニス引きグループ(03;03)へと運搬され、
シートの表面側が、前記少なくとも第1のニス引きユニット(31)によってニス引きされる前に、乾燥されないことを特徴とする印刷機。
【請求項7】
請求項6に記載の印刷機において、前記付番グループ(02)が、酸化性のインクおよびUV硬化性のインクを用いて、シートの表面側に付番するよう構成されていることを特徴とする印刷機。
【請求項8】
請求項1乃至の何れか一項に記載の印刷機がさらに、シートを硬化させる中間UV硬化ユニット(65)を具えており、当該UV硬化ユニット(65)は、シートの経路に沿って、前記付番グループ(02)とニス引きグループ(03)の間に配置されており、UV硬化性のインクが付番に用いられていることを特徴とする印刷機。
【請求項9】
請求項1乃至8の何れか一項に記載の印刷機がさらに、シートの検査を行い、付番およびニス引きの前にシートの品質に影響を与える不具合の発生を判定するために、前記付番グループ(02)の上流に配置された検査グループを具えていることを特徴とする印刷機。
【請求項10】
請求項1乃至9の何れか一項に記載の印刷機において、前記少なくとも第1のニス引きユニット(31)は、前記付番グループ(02)と前記ニス引きグループ(03;03)の間の、前記ニス引きグループ(03;03)の上流に位置する第1の作業空間(WS1)からオペレータによってアクセス可能であり、前記少なくとも第2のニス引きユニット(32)が、前記ニス引きグループ(03;03)の下流に位置する第2の作業空間(WS2)からオペレータによってアクセス可能であるように、当該印刷機が構成されていることを特徴とする印刷機。
【請求項11】
請求項に記載の印刷機において、前記ニス引きグループ(03)がさらに、
前記第1のシリンダまたはドラム(33)と協働し、前記第1のニス引きユニット(31)の直後に配置された第3のニス引きユニット(31)と、
前記第2のシリンダまたはドラム(34)と協働し、前記第2のニス引きユニット(32)の直後に配置された第4のニス引きユニット(32)と、を具えることを特徴とする印刷機。
【請求項12】
請求項または11に記載の印刷機がさらに、
前記乾燥ユニット(61、62)が、
前記少なくとも第1のニス引きユニット(31)によるニス引きの後であって、前記第2のシリンダまたはドラム(34)へとシートを移送する前にシートの表面側を乾燥させるため、前記第1のシリンダまたはドラム(33)と協働する、少なくとも第1の乾燥ユニット(61)と、
前記少なくとも第2のニス引きユニット(32)によるニス引きの後にシートの裏面側を乾燥させるため、前記第2のシリンダまたはドラム(34)と協働する、少なくとも第2の乾燥ユニット(62)と、を含むことを特徴とする印刷機。
【請求項13】
請求項12に記載の印刷機において、前記少なくとも第1および第2のニス引きユニット(31、32)が、シートの表面側および裏面側にUV硬化性のニスを適用するよう設計されており、前記第1および第2の乾燥ユニット(61、62)がUV硬化ユニットであることを特徴とする印刷機。
【請求項14】
請求項1乃至13の何れか一項に記載の印刷機において、前記少なくとも第1および第2のニス引きユニット(31、32)が、付随のニスチャンバによってニス付けされるアニロックスローラ(310、320)をそれぞれ具えるフレキソ印刷のニス引きユニットであり、前記アニロックスローラ(310、320)は、フレキソ印刷のフォームシリンダ(311、321)と協働することを特徴とする印刷機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は概して、紙幣を含むセキュリティ書類を付番およびニス引きするためのシート供給型またはウェブ供給型の印刷機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
セキュリティシート、または、場合によってはセキュリティの連続ウェブを付番するための付番機が、当該技術において知られている。例えば、本願出願人の名における国際公開WO2006/129245A2およびWO2007/060624A1の双方は、参照によりその全てが本書に援用されており、このような付番機を開示している。
【0003】
紙幣のニス引きは特に、流通する紙幣の耐久性やライフサイクルを向上させるために行われてきた。例えば、紙幣のニス引きに関する情報は、以下の論文で見つけることができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】[Buitelaar1999]:Tom Buitelaarによる、De Nederlandsche Bank NV,Amsterdam,the Netherlands,「Effects of Banknote varnishing」(Currency Conference CSI、Sydney 1999)
【非特許文献2】[deHeij2000]:Hans A.M.de Heijによる、De Nederlandsche Bank NV,Amsterdam,the Netherlands,「The design methodology of Dutch banknotes」(IS&T/SPIE’s 12th International Symposium on Electronic Imaging、Optical Security and Counterfeit Deterrence Techniques III、San Jose、California、USA(January 27−28,2000)、Proceedings of SPIE vol.3973、pp.2−22)
【非特許文献3】[Wettstein2000]:Frank Wettsteinによる、Cash Division,Swiss National Bank,Berne and Hubert Lieb,Environmental Unit,Swiss National Bank,Zurich,「Life cycle assessment(LCA)of Swiss banknotes」(Quarterly Bulletin 3/2000 of the Swiss National Bank、September 2000)
【非特許文献4】[Buitelaar2003]:Tom Buitelaarによる、De Nederlandsche Bank NV,Amsterdam,the Netherlands,「Circulation Fitness Management」,Banknote 2003 Conference,Washington DC,February 3,2003)
【0005】
紙幣などのセキュリティ書類のニス引きに関する更なる情報は、欧州特許出願公開EP0256170A1、EP1932678A1、および国際公開WO01/08899A1、WO02/094577A1、およびWO2006/021856A1において見つけることができる。
【0006】
セキュリティのシートまたは連続ウェブをニス引きするためのニス引き機も、当該技術において知られている。例えば、国際公開WO02/051638A1、WO2010/023598A1、および欧州特許出願公開EP0976555A1は、このようなニス引き機を開示している。
【0007】
WO02/051638A1は特に、紙幣をニス引きするために使用できる独立型のフレキソ印刷機を開示しており、当該印刷機は、シートの右側と合わせるためにシート経路の上側に配置された少なくとも第1のフレキソ印刷ユニットと、第1のフレキソ印刷ユニットの下流であって、シートの裏面側と合わせるためにシート経路の下側に配置された少なくとも第2のフレキソ印刷ユニットとを具える。WO02/051638A1によると、2つのフレキソ印刷ユニットは、少なくとも2つの中間シリンダによって分離されており、第2のフレキソ印刷ユニットは第1のフレキソ印刷ユニットに対して高さ方向にオフセットしている。
【0008】
EP0976555A1は特に、シート経路に沿って交互に配置された多層コーティングユニットから構成されたシート供給型のコーティングシステムを開示しており、これらのコーティングユニットはシート経路の上下双方に配置される。EP0976555A1によると、このようなコーティングシステムは、従来のオフセットした印刷グループの直後に接続する、あるいは更なるオフセットした印刷ユニットと組み合わせることができる。しかし、この文書中には、コーティングシステムを付番グループに接続することに関する開示または教示はされていない。
【0009】
EP0976555A1に記載された全ての構成は、シート経路に沿って交互に配置された複数の印刷またはコーティングタワーを有する概ね類似した構成を共有しており、その構成は、セキュリティ以外の用途に使用される従来の印刷機の構成と同様に、相当な設置面積を必要とする。より正確には、これらの全ての構成は、シートの表面側および裏面側が交互に接触する周囲に一連の移送シリンダを使用している。従って、このソリューションは、それぞれの印刷動作の後、シートが下流に位置する移送シリンダへと運搬される前に、シートを中間乾燥する必要がある。このような構成では、シートが下流に位置する移送シリンダへと運搬される前に酸化溶媒ベースのインクを乾燥するには乾燥時間が短すぎるため、このようなソリューションは、酸化溶媒ベースのインクの用途には適していない。
【発明の概要】
【0010】
本発明の概略的な目的は、一工程に付番ステップとニス引きステップを適切に組み込んだシート供給型またはウェブ供給型の印刷機を提供することである。
【0011】
本発明の更なる目的は、付番グループおよびニス引きグループの様々な構成要素の保守を容易にするとともに適切な作業性を確保しながらも、可能な限り小型の印刷機を提供することである。
【0012】
本発明の更に他の目的は、酸化溶媒ベースのインクおよびUV硬化性のインクを用いて付番される印刷物をニス引きするのに適した印刷機を提供することである。
【0013】
これらの目的は、特許請求の範囲に規定される印刷機によって実現される。
【0014】
紙幣を含むセキュリティ書類を付番およびニス引きするためのシート供給型またはウェブ供給型の印刷機が適宜提供されており、当該印刷機は:
複数のセキュリティインプリントを保持する個別のシートまたは連続ウェブの一連の部分の形態をした印刷物に付番するための少なくとも1の付番ユニットを具える付番グループと;
印刷物の表面側および裏面側にニスを適用するために付番グループの下流に配置されたニス引きグループであって、印刷物の表面側にニスを適用するために印刷物の経路の上側に配置された少なくとも第1のニス引きユニットと、印刷物の裏面側にニスを適用するために印刷物の経路の下側に配置された少なくとも第2のニス引きユニットとを具えるニス引きグループと、を具える。
【0015】
個別のシートの形態をした印刷物を処理するよう構成された印刷機の好適な実施形態によると、当該印刷機はさらに:
付番グループへと連続して個別のシートを供給するためのシート供給器と;
ニス引きグループから出たニス引き済みのシートを収集するためのシート送達システムと、を具えており、
付番グループは、中間シート把持システムによってニス引きグループに接続されており、この中間シート把持システムは、循環チェーンと、シートの前縁でシートを保持し、付番グループからニス引きグループへとシートを運搬するために、循環チェーン間にシート経路と交差するように間隔を置いて装着された把持棒とを具える。
【0016】
紙幣を含むセキュリティ書類を付番およびニス引きするためのシート供給型の印刷機が更に提供されており、当該印刷機は:
複数のセキュリティインプリントを保持する個別のシートの形態をした印刷物を連続して供給するシート供給器と;
シートを付番するために少なくとも1の付番ユニットを具える付番グループと;
シートの表面側および裏面側にニスを適用するために付番グループの下流に配置されたニス引きグループであって、シートの表面側にニスを適用する少なくとも第1のニス引きユニットと、シートの裏面側にニスを適用する少なくとも第2のニス引きユニットとを具えるニス引きグループと;
ニス引きグループから出たニス引き済みのシートを収集するためのシート送達システムと、を具えており、
付番グループは、中間シート把持システムによってニス引きグループに接続されており、この中間シート把持システムは、循環チェーンと、シートの前縁でシートを保持し、付番グループからニス引きグループへとシートを運搬するために、循環チェーン間にシート経路と交差するように間隔を置いて装着された把持棒とを具える。
【0017】
中間シート把持システムを具える上記印刷機の有意な変形態様によると、付番グループはさらに、付番グループの定置部分から離れて待避できる、あるいは定置部分に接続できる可動台、好適には可動インク台を具える。このような場合、中間シート把持システムは、可動台の下側で有利に稼動する。
【0018】
本発明の印刷機は、付番ステップを付番グループにおいて印刷物の表面側(「付番側」)に実施し、少なくとも第1のニス引きユニットによって印刷物の表面側をニス引きし、表面側をニス引きした直後に、少なくとも第2のニス引きユニットによって印刷物の裏面側(「付番側」の反対側)をニス引きするために、付番済みの印刷物をニス引きグループに直接運搬するように設計されることが好ましい。これは、印刷物がニス引きされる前に、印刷物の表面側(「付番側」)を中間乾燥するという点で特に有利であるが、これは必要不可欠ではなく、場合によっては省略できる。実際は、付番側が最初にニス引きされ、ニスの層で印刷物の面を実質的に密封し、それにより、ニスの層の下に位置する付番を保護する。出願人によって行われた試験はさらに、第1のニス引きユニットにおいて行うインク分割のおかげで、付番動作時に適用された(未だ湿っている)酸化溶媒ベースのインクによって第1のニス引きユニットに汚染が生じないことを実証している。
【0019】
本発明の更に有利な実施形態は従属請求項の主題を形成しており、これは後述する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本発明の特徴および利点は、以下の本発明の実施形態の詳述を読むことで更に明らかとなり、これらの実施形態は、非限定的な例示によって単に表され、添付の図面によって図示されている。
図1図1は、本発明の好適な実施形態による印刷機の概略的な側面図である。
図2図2は、図1の印刷機のニス引きグループの概略的な拡大側面図である。
図3図3は、本発明の他の実施形態によるニス引きグループの概略的な側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の好適な実施形態は、シート供給型の印刷機を示す図1および2を参照に記載されている。しかしながら、本発明は、ウェブ供給型の印刷機にも同様に適用できると理解されたい。したがって、本発明は、個別のシートまたは連続ウェブの一連の部分の形態をした、いかなる印刷物の処理にも適用される。
【0022】
図1は、印刷機の好適な実施形態の概略的な側面図であり、この例では、個別のシートを連続して供給するシート供給器01を有しており、このシートは通常はマトリックス形式に配置された複数のセキュリティインプリントを保持している。これらのシートは最初に、シートを付番するために、少なくとも1の付番ユニットを具える付番グループ02に供給され、次いで、シートの表面側および裏面側にニスを適用するために、付番グループ02から下流に位置するニス引きグループ03へと供給される。そのために、ニス引きグループ03は、シートの表面側にニスを適用する少なくとも第1のニス引きユニット31と、シートの裏面側にニスを適用する少なくとも第2のニス引きユニット32とを具えている。第1および第2のニス引きユニット31、32はそれぞれ、シート経路の上側と下側に配置される。
【0023】
一旦、表面側と裏面側がニス引きされると、シートは、ニス引きグループ03から出たニス引き済みシートを収集する、当該分野において既知のシート送達システム04に運搬される。
【0024】
付番グループ02およびニス引きグループ03は、中間シート把持システム05によって互いに有利に接続されており、この中間シート把持システム05は、先端でシートを保持し、付番グループ02からニス引きグループ03へとシートを運搬するために、間隔が空いた把持棒を具えている。この中間シート把持システム05は、上流端50と下流端51に配置された一対のチェーンホイール間に位置する循環チェーンから構成されており、循環チェーンは、動作時は常に(この例では、時計方向に)駆動している。把持棒(図示せず)は、チェーン間に、一定間隔でシート経路と交差するように装着されており、シートを付番グループ02から適切に離し、下流に位置するニス引きグループ03へと運搬する。
【0025】
中間シート把持システム05の利点は、付番グループ02において付番された、シートの新たに印刷された側(以下、表面側という)が、ニス引きグループ03に運ばれる前にいかなる面とも接触せず、その結果、染みなどの印刷品質の問題を防止するという点にある。
【0026】
付番グループ02は、本願出願人の名における国際公開WO2006/129245A2およびWO2007/060624A1に開示された付番グループと同一である。この開示は、参照により本書に援用される。従って、上記の国際公開を参照することができるため、付番グループ02の構造は、本書において詳しく説明はしない。この付番グループ02は、特に、上流に位置する移送シリンダ(または、場合によってはドラム)11によってシート供給器01から供給されるシートを運搬する運搬シリンダ27(または印象シリンダ)を収容している定置部分26(または印刷ユニット)を具えているということを理解すれば十分である。運搬シリンダ27は、この例では反時計方向に回転し、第1および第2の付番ユニット21、22を通過したシートを運搬する。任意の印刷ユニット(参照せず)が、第1の印刷ユニット21の上流に設けられる。一旦付番されると、シートは、中間シート把持システム05の上流端50で運搬シリンダ27から離される。付番は、酸化溶媒ベースのインクまたはUV硬化性のインクを用いて、付番グループ02において活版印刷(または凸版印刷)機によって行われる。
【0027】
図1に示すように、付番グループ02は可動台25(このケースでは、インク台として機能する)を具えていることが好ましく、この可動台は、付番グループ02の定置部分26から離れて待避できる、あるいは定置部分26に接続することができる。符号25は、動作位置にある、すなわち定置部分26に接続された可動台(図1の実線に示す)を意味しており、符号25’は、保守位置にある、すなわち定置部分26から離れて待避した可動台(図1の点線に示す)を意味している。
【0028】
図1は、中間シート把持システム05が可動台25、25’の下側で稼働し、保守作業および付番グループ02へのアクセスが確実に危険とならないようにしていることを示していると理解されたい。実際、付番グループ02とニス引きグループ03の間には空間が設けられて、可動台25がその保守位置25’へと待避できることを確実にしている。
【0029】
付番グループ02およびニス引きグループ03は、互いに容易に取り外しできるモジューラ群として構成されることが好ましい。中間シート把持システム05からニス引きグループ03へのシートの移送が、移送シリンダまたはドラム11から付番グループ02の運搬シリンダ27へとシートが運搬される位置の高さに相当する位置で行われることが、更に好ましい。この方法では、付番グループ02を省略することが必要な場合には、ニス引きグループ03を潜在的にシート送り込みシステム(すなわち、移送シリンダ11の下流)に直接接続することができる。ニス引きグループ03は、場合によって付番グループ02から独立して使用することができる独立モジュールとして適宜設計され、構成される。
【0030】
図2は、図1の印刷機のニス引きグループ03を詳細に示している。これは特に、シート経路の下側に位置し、シート経路の上側に位置する第1のニス引きユニット31と協働する第1のシリンダまたはドラム33を示している。さらに、シート経路の上側に位置し、シート経路の下側に位置する第2のニス引きユニット32と協働する第2のシリンダまたはドラム34を示しており、この第2のシリンダまたはドラム34は、第1のシリンダまたはドラム33の直後に配置され、第1のシリンダまたはドラム33から第2のシリンダまたはドラム34へのシートの直接的な運搬を確実にする。図示のように、第1および第2のシリンダまたはドラム33、34は、付番グループ02の印象シリンダ27と同様に、2段階シリンダまたはドラムとしてデザインされることが好ましい。
【0031】
第1および第2のニス引きユニット(および、必要に応じて設けることができる追加のニス引きユニット)は、アニロックスローラ310、320それぞれからなるフレキソ印刷ユニットであることが好ましく、各アニロックスローラ310、320は、関連するインクチャンバ(参照せず)によってインクが付けられ、フレキソ印刷版を保持する関連するフォームシリンダ311、321それぞれと協働する。この印刷版は、シートの対応する側の実質的に全てにわたってニスを適用する、あるいは、場合によって、シートの選択した領域にのみニスを適用するように設計することができ、後者の場合は、フレキソ印刷版には対応するインク運搬領域が設けられる。
【0032】
移送シリンダまたはドラム35は、第2のシリンダ34からシート送達システム04へとシートを適切に移送するように設けられており、このシート送達システム04は、この例では、時計方向にシートを運搬する。この移送シリンダまたはドラム35は、シート送達システム04がシートを反時計方向に運搬するよう設計されている場合は、省略することができ、あるいは追加の移送シリンダまたはドラムを必要に応じて設けることもできる(例えば、図3に示す)。移送シリンダまたはドラム35を含むこれらの移送シリンダまたはドラムを、例えば、印刷物の表面側および/または裏面側の検査を行うために使用することができる。さらに、1以上の移送シリンダまたはドラムを、乾燥ユニットの作用の結果として通常加熱される印刷物の温度を冷却するための冷却ローラとして設計することができる。
【0033】
第1のニス引きユニット31によるニス引きの後であって、第2のシリンダまたはドラム34へと印刷物を移送する前にシートの表面側を乾燥させるため、少なくとも第1の乾燥ユニット61が更に設けられる。同様に、第2のニス引きユニット32によるニス引きの後にシートの裏面側を乾燥させるため、少なくとも第2の乾燥ユニット62が設けられる。これらの乾燥ユニット61、62は、UV硬化性のニスを用いてニス引きをする場合にはUV硬化ユニットを含んでいることが好ましく、ニスの種類は本発明の文中に使用されたものが好ましい。
【0034】
UV硬化性のインクを用いて付番ステップを行う場合は、付番グループ02において付番されたシートを硬化させるために、中間UV硬化ユニット65(図1および2に示す)を、シートの経路に沿って付番グループ02とニス引きグループ03の間に設ける。しかしながら、このような中間UV硬化ユニット65は省略することができる。
【0035】
図3は、一般に符号03で示されたニス引きグループの他の実施形態を図示しており、図1および2のニス引きグループ03の代わりに使用することができる。このようなニス引きグループ03は同様に、シート経路の上下にそれぞれ配置され、図1および2と同種の第1および第2のニス引きユニット31、32とそれぞれ協働する第1および第2のシリンダまたはドラム33、34を有する。第1および第2のシリンダまたはドラム33、34の向きは、図示されているような、第1および第2のシリンダまたはドラム33、34とそれぞれ協働する第3および第4のニス引きユニット31、32(関連するインクチャンバによってインク付けされるアニロックスローラ310、320と、フレキソ印刷版を保持するフレキソフォームシリンダ311、321とをそれぞれ具備する)を提供できるように構成されている。換言すると、2つのニス引きユニット31、31、32、32はそれぞれ、シートの各側をニス引きするために設けられている。
【0036】
このようなソリューションにより、ニス引きステップに関して非常に高い自由度が可能となる。例えば、1つのニス引きユニット(例えば、ユニット31または32)を使用して下塗りを適用し、第2のニス引きユニット(例えば、ユニット31または32)を使用して下塗りの上にニスの層を適用することができる。各側に2つのニス引きユニットをさらに使用して、2つの異なる種類のニスを適用する、あるいは蛍光特性などの不可視の特徴を適用することができる。このようなソリューションは特に、国際公開WO2010/023598A1に開示された用途において都合がよい。
【0037】
同様に、UV硬化ユニット61が、第2のシリンダまたはドラム34に運搬される前に、ニス引きユニット31、31によってシートの表面側に適用されたUV硬化性のニスを硬化させるために設けられており、第2のUV硬化ユニット62が、第2のシリンダまたはドラム34から離れる前に、シートの裏面側に適用されたUV硬化性のニスを硬化させるために、ニス引きユニット32、32の下流に設けられている。
【0038】
図3のニス引きグループ03の動作は、図1および2を参照に記載されたニス引きグループ03の動作と同様である。すなわち、印刷済みシートは、シートの表面側(すなわち、付番された側)をニス引きするために、付番グループ02から第1のシリンダまたはドラム33へと運搬され、その直後に、シートの裏面側をニス引きするために、シリンダまたはドラム34の下流へと運搬される。
【0039】
一旦裏面側がニス引きされると、これらのシートは第1の移送シリンダまたはドラム35に運搬され、必要に応じて、任意のカメラ101によって表面側を検査することができる。この他の実施形態では、2つの更なる(任意の)移送シリンダまたはドラム36、37が、第1の移送シリンダまたはドラム35とシート送達システム04の間に配置される。第2の移送シリンダ36を用いて、必要に応じて、任意のカメラ102によってシートの裏面側を検査することができる。第3の移送シリンダ37は、下流に位置するシート送達システム04へのシートの適切な運搬を確保するために必要であり、ニス引きグループ03において処理されたシートを冷却する冷却ローラとして設計することもできる。
【0040】
本発明の上述した実施形態によると、付番ステップは、付番グループ02において印刷物の表面側(すなわち、図1乃至3の図において上方を向いた側)に行うことが好ましく、付番済みの印刷物は、第1のニス引きユニット31(および、任意の更なるニス引きユニット)によって印刷物の表面側をニス引きをして、表面側をニス引きした直後に、第2のニス引きユニット32(および任意の更なるニス引きユニット)によって印刷物の裏面側(すなわち、図1乃至3の図において下方を向いた側)をニス引きをするために、ニス引きグループ03、03に直接運搬されると理解されたい。換言すると、付番側が最初にニス引きされ、次いで付番されていない側がニス引きされ、付番側は、ニス引きされる前に、印刷品質に負の影響を与えうる、いかなる要素または面とも接触しない。
【0041】
ニス引きをする前に、付番を中間乾燥することが好ましいが、本願出願人により行われた実験は、第1の乾燥ユニット61によって急速に硬化するニスの層によって付番が覆われるため、中間乾燥(または硬化)は不可欠ではなく、省略することもできることを実証している。これは特に、印刷物の付番に酸化溶媒ベースのインクを使用する場合に有用となる。しかしながら、印刷物の付番にUV硬化性のインクを使用する場合には、付番のUV硬化性のインクがシートに適用されるニスの性質に干渉しない、または負の影響を与えないということを確実にするため、UV硬化ユニット65が都合がよい。
【0042】
実際に、提案された構成により、第1のニス引きユニット31によって、ニスの少なくとも1の層をシートの付番側に適用することができる。フォームシリンダ311と、第1のシリンダまたはドラム33によって運搬されるシートの面の間で行われるインク分割により、付番側が第1のニス引きユニット31によって適用されるニスの層で実質的に密封され、インクによる汚れは生じない。
【0043】
本発明の上記の実施形態によると、印刷機は、表面側のニス引きユニット(すなわち、図1、2のユニット31、および図3のユニット31、31)が、付番グループ02とニス引きグループ03、03の間の、ニス引きグループ03、03の上流に位置する第1の作業空間WS1からオペレータによってアクセスできるように構成されていることを、さらに理解されたい。裏面側のニス引きユニット(すなわち、図1、2のユニット32、および図3のユニット32、32)は、ニス引きグループ03、03の下流に位置する第2の作業空間WS2からオペレータによってアクセスできる。したがって、ニス引きグループ03、03の構造は、ニス引きグループに関連する構成要素へのアクセスが容易であって、危険ではないような構造である。このようなアクセスは、印刷機の床部に沿って延びているシート把持システム05によって、シートが付番グループ02からニス引きグループ03、03へと運搬されていることによって、さらに容易となる。
【0044】
添付された特許請求の範囲によって規定されるような発明の範囲から逸脱することなく、様々な改変および/または改良を上記の実施形態にすることができる。例えば、本発明は、個別のシートまたは連続ウェブの一連の部分の形態をした印刷物の処理にも同様に適用できる。
【0045】
さらに、印刷機は、付番やニス引きの前に印刷物の検査を行い、印刷物の品質に影響を与える不具合の発生を判定すべく、付番グループ02の上流に配置される検査グループを更に有するように変更することができる。このような検査グループは、本願出願人の名における、参照により本書において援用される国際公開WO2005/008605A1およびWO2005/008606A1に開示されているような、検査グループであってもよい。
【0046】
更なる印刷または処理ユニットには、例えば、レーザーマークユニットを設けることができ、このレーザーマークユニットは、ニス引きする前に印刷物上にレーザマーキングを適用するためにニス引きグループの上流に、あるいは、ニス引きグループによって適用されるニスの層を通して、またはその層内にレーザマーキングを適用するためにニス引きグループの下流に、配置することができる。
【符号の説明】
【0047】
01 シート供給器
02 付番グループ
03 ニス引きグループ(図1、2)
03 ニス引きグループ(図3
04 シート送達システム
05 循環チェーンと、シートの前縁でシートを保持するために、循環チェーン間にシート経路と交差するように間隔を置いて装着された把持棒とを具える中間シート把持システム
11 シート供給器01から付番グループ02へと連続してシートを移送するシート移送シリンダまたはドラム
21 付番グループ02の(第1の)付番ユニット/シリンダ
22 付番グループ02の(第2の)付番ユニット/シリンダ
25 (動作位置にある)付番グループ02の可動(インク)台
25’(メンテナンスのために待避位置にある)付番グループ02の可動(インク)台
26 付番グループ02の定置部分(印刷ユニット)
27 付番グループ02の運搬(印象)シリンダ
31 シートの表面側をニス引きする第1のニス引きユニット(フレキソ印刷ユニット)
32 シートの裏面側をニス引きする第2のニス引きユニット(フレキソ印刷ユニット)
31 シートの表面側をニス引きする第3のニス引きユニット(フレキソ印刷ユニット)(図3
32 シートの裏面側をニス引きする第4のニス引きユニット(フレキソ印刷ユニット)(図3
33 第1のニス引きユニット31と協働する第1のシリンダまたはドラム
34 第2のニス引きユニット32と協働する第2のシリンダまたはドラム
35 第2のシリンダまたはドラム34からシート送達システム04へとニス引き済みシートを移送する(および、シートの表面側を任意に検査する、またはシートを冷却する冷却ローラとして潜在的に設計された)移送シリンダ
36 (例えば、シートの裏面側を検査するために)シートをシート送達システム04へと移送する(任意の)移送シリンダまたはドラム
37 (潜在的に、シートを冷却する冷却ローラとして設計された)シートをシート送達システム04へと移送する(任意の)移送シリンダまたはドラム
50 シートが付番グループ02から離れる、中間シート把持システム05の上流端
51 シートがニス引きグループ03へと送達される中間シート把持システム05の下流端
61 第1のニス引きユニット31によるニス引きの後、シートを第2のシリンダまたはドラム34へと移送する前に、シートの表面側を乾燥/硬化させる第1の乾燥ユニット(UV硬化ユニット)
62 第2のニス引きユニット32によるニス引きの後、シートの裏面側を乾燥/硬化させる第2の乾燥ユニット(UV硬化ユニット)
65 (UV硬化性のインクで付番した場合に)シート経路に沿って付番グループ02とニス引きグループ03の間でシートを硬化させる中間UV硬化ユニット
101 シートの表面側(付番を含む)を検査するカメラ(任意)
102 シートの裏面側を検査するカメラ(任意)
310 第1のニス引きユニット31のアニロックスローラ
311 第1のニス引きユニット31のフォームシリンダ
320 第2のニス引きユニット32のアニロックスローラ
321 第2のニス引きユニット32のフォームシリンダ
310 第3のニス引きユニット31のアニロックスローラ(図3
311 第3のニス引きユニット31のフォームシリンダ(図3
320 第4のニス引きユニット32のアニロックスローラ(図3
321 第4のニス引きユニット32のフォームシリンダ(図3
WS1 第1のニス引きユニット31(および任意の更なるニス引きユニット)にアクセスする作業空間
WS2 第2のニス引きユニット32(および任意の更なるニス引きユニット)にアクセスする作業空間
図1
図2
図3