特許第6809904号(P6809904)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ スネクマの特許一覧

特許6809904ブレード、羽根車、及び、ターボマシンと、ブレードを製造する方法
<>
  • 特許6809904-ブレード、羽根車、及び、ターボマシンと、ブレードを製造する方法 図000002
  • 特許6809904-ブレード、羽根車、及び、ターボマシンと、ブレードを製造する方法 図000003
  • 特許6809904-ブレード、羽根車、及び、ターボマシンと、ブレードを製造する方法 図000004
  • 特許6809904-ブレード、羽根車、及び、ターボマシンと、ブレードを製造する方法 図000005
  • 特許6809904-ブレード、羽根車、及び、ターボマシンと、ブレードを製造する方法 図000006
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6809904
(24)【登録日】2020年12月14日
(45)【発行日】2021年1月6日
(54)【発明の名称】ブレード、羽根車、及び、ターボマシンと、ブレードを製造する方法
(51)【国際特許分類】
   F01D 5/14 20060101AFI20201221BHJP
   F01D 9/02 20060101ALI20201221BHJP
【FI】
   F01D5/14
   F01D9/02 101
【請求項の数】13
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-541097(P2016-541097)
(86)(22)【出願日】2014年12月12日
(65)【公表番号】特表2017-500488(P2017-500488A)
(43)【公表日】2017年1月5日
(86)【国際出願番号】FR2014053317
(87)【国際公開番号】WO2015092234
(87)【国際公開日】20150625
【審査請求日】2017年11月16日
(31)【優先権主張番号】1362910
(32)【優先日】2013年12月18日
(33)【優先権主張国】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】315008740
【氏名又は名称】サフラン エアークラフト エンジンズ
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100102819
【弁理士】
【氏名又は名称】島田 哲郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100153084
【弁理士】
【氏名又は名称】大橋 康史
(74)【代理人】
【識別番号】100160705
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 健太郎
(74)【代理人】
【識別番号】100157211
【弁理士】
【氏名又は名称】前島 一夫
(72)【発明者】
【氏名】サミ ベニッシュー
(72)【発明者】
【氏名】クリスチャン バリオー
(72)【発明者】
【氏名】ステファニー ドゥフランドル
(72)【発明者】
【氏名】セバスチャン ディガール ブルー ドゥ キュイサール
(72)【発明者】
【氏名】パトリック エミリアン ポール エミリー ユシャン
【審査官】 高吉 統久
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−140971(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0299980(US,A1)
【文献】 特開2007−016778(JP,A)
【文献】 特開2001−055902(JP,A)
【文献】 特開2006−348937(JP,A)
【文献】 仏国特許出願公開第2715968(FR,A1)
【文献】 特開平10−184311(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F01D 5/12− 5/16
F01D 9/00− 9/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
羽根車の軸線(X)を中心として配置されているN個のブレードを有するターボマシン羽根車(100)のためのブレード(10)であって、
前記ブレードの第1の端部が、前記ブレードのエアフォイル(16)に向かう側において、プラットフォーム壁と呼称される表面(15)を有する第1のプラットフォーム(13)を有するブレード(10)において、
前記ブレードは、前記第1のプラットフォームが前記エアフォイルと共に一体的に形成されており、前記ブレードの軸方向範囲の第1の部分の全体において、前記第1のプラットフォームの前記プラットフォーム壁を通過する前記羽根車の前記軸線(X)に対して垂直である平面内の区域が、前記エアフォイルの第1の側における第1の直線セグメント(48ps)と、前記エアフォイルの第2の側における第2の直線セグメント(48ss)とによって実質的に構成されており、及び、前記第1の直線セグメント及び前記第2の直線セグメントの各々は、前記エアフォイルの両側において半径方向(R)に対して(90°−180°/N)の角度(α)を形成し、
前記第1のプラットフォーム(13)は、前記ブレードの前縁(36)の付近に位置する上流側の限界点(U)から延びている端縁(45u)、及び、前記ブレードの後縁(38)の付近に位置する下流側の限界点(D)から延びている端縁(45d)を有し、
交差カーブは、前記エアフォイルの理論表面(30)と前記第1のプラットフォーム(13)の前記表面の理論表面(40)の間で形成される交差のカーブであり、半径方向図において、前記上流側の限界点(U)と前記下流側の限界点(D)における交差カーブに対する接線が平行であることを特徴とするブレード。
【請求項2】
前記ブレードの前記軸方向範囲の全体において、前記第1のプラットフォーム(13)の前記プラットフォーム壁(15)を通過する前記羽根車の前記軸線に対して垂直である平面上の区域が、前記エアフォイルの第1の側における第1の直線セグメント(48ps)と、前記エアフォイルの第2の側における第2の直線セグメント(48ss)とによって実質的に構成されており、及び、前記第1の直線セグメント及び前記第2の直線セグメントの各々は、前記エアフォイルの両側において半径方向に対して(90°−180°/N)の角度を形成する請求項1に記載のブレード。
【請求項3】
前記ブレードの第2の端部が第2のプラットフォーム(22)を有し、
前記ブレードの前記軸方向範囲の第2の部分の全体において前記第2のプラットフォームの壁(24)を通過する前記羽根車の前記軸線に対して垂直な平面上の区域が、前記エアフォイルの前記第1の側における第3の直線セグメントと、前記エアフォイルの前記第2の側における第4の直線セグメントとによって実質的に構成されており、及び、
前記第3の直線セグメント及び前記第4の直線セグメントの各々が、前記エアフォイルの両側において半径方向に対して(90°−180°/N)の角度を形成する、請求項1又は2に記載のブレード。
【請求項4】
前記ブレードの前記軸方向範囲の前記第1の部分は、前記エアフォイルから上流に、及び/又は、前記エアフォイルから下流に延びる請求項1〜3のいずれか1項に記載のブレード。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のN個のブレード(10)を含む羽根車(100)。
【請求項6】
請求項5に記載の羽根車(100)を含むターボマシン(110)。
【請求項7】
ブレードのためのプラットフォーム壁(15)をモデリングするモデリング方法において、
前記ブレードの軸方向範囲の第1の部分全体において、羽根車の軸線(X)に対して垂直である平面上の前記プラットフォーム壁の区域が、エアフォイルの第1の側における第1の直線セグメント(48ps)と、前記エアフォイルの第2の側における第2の直線セグメント(48ss)とを有し、及び、前記第1の直線セグメント及び前記第2の直線セグメントの各々が前記エアフォイルの両側において半径方向に対して(90°−180°/N)の角度を形成するように、及び、前記ブレードのプラットフォームが、前記エアフォイルと共に一体的に形成されているように見えるように、コンピュータを使用して、前記プラットフォーム壁(15)のデジタルモデルを作成する段階であって、前記プラットフォームは、前記ブレードの前縁(36)の付近に位置する上流側の限界点(U)から延びている端縁(45u)、及び/又は、前記ブレードの後縁(38)の付近に位置する下流側の限界点(D)から延びておりかつ前記ブレードの前記後縁(38)と整列されている端縁(45d)を有し、
交差カーブは、前記エアフォイルの理論表面(30)と前記プラットフォームの表面の理論表面(40)の間で形成される交差のカーブであり、半径方向図において、前記上流側の限界点(U)と前記下流側の限界点(D)における交差カーブに対する接線が平行である、段階を含むことを特徴とするモデリング方法。
【請求項8】
前記エアフォイルの前記軸方向範囲の前記第1の部分は、前記エアフォイルから上流に、及び/又は、前記エアフォイルから下流に延びる請求項7に記載のモデリング方法。
【請求項9】
前記羽根車の軸線を基準として、前記エアフォイル(30)に関する理論表面を決定する段階と、
前記ブレードに関する第1の構造カーブ(45)を決定する段階と、
前記第1の構造カーブに対して、前記羽根車の前記軸線を中心として360°/Nの角度を経由した回転を加えることによって、第2の構造カーブ(45ps)を画定する段階とをさらに含み、
前記プラットフォーム壁を作成するために、前記第1の構造カーブ(45)及び前記第2の構造カーブ(45ps)に突き当たりながら移動する直線セグメントを掃引することによって、プラットフォーム壁支持表面(46)が作成され、及び、前記プラットフォーム壁は、2つの互いに隣接するブレードの間の境界を実質的に画定する限界カーブによって画定される前記プラットフォーム壁支持表面の一部分を含むように前記プラットフォーム壁が作成される、請求項7又は8に記載のモデリング方法。
【請求項10】
前記プラットフォーム壁(46)に関する理論表面を決定する段階をさらに含み、
その次に、前記第1の構造カーブ(45)が上流から下流に理論エアフォイル表面(30)を延長し、及び、前記理論エアフォイル表面を通過し、且つ、前記理論エアフォイル表面と理論プラットフォーム壁表面との間の交点(44)と概ね同じ距離だけ半径方向に前記軸線(X)から離れているように、前記第1の構造カーブ(45)が決定される、請求項9に記載のモデリング方法。
【請求項11】
前記第1の構造カーブ(45)は、前記理論エアフォイル表面(30)の外側において前記第1の構造カーブが前記理論プラットフォーム壁表面(40)内に含まれるように決定される、請求項10に記載のモデリング方法。
【請求項12】
ターボマシン羽根車のためのブレードを製造する方法であって、前記ブレードの第1の端部は、前記ブレードのエアフォイル(16)に向かう側に、プラットフォーム壁と呼称される表面(15)を有する第1のプラットフォーム(13)を有する方法において、
前記プラットフォーム壁を画定するために、請求項7〜11のいずれか1項に記載のプラットフォーム壁モデリング方法が使用され、前記第1のプラットフォームが前記エアフォイルと共に一体的に形成されることを特徴とする方法。
【請求項13】
前記ターボマシンは低圧タービンを有する2スプール型ターボマシンである、請求項6に記載のターボマシン(110)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、羽根車の軸線の周りに配置されているN個のブレードを有するターボマシン羽根車のためのブレードに関する。ブレードの第1の端部は、ブレードのエアフォイルに向かう側に、「プラットフォーム壁」と呼称される表面を有する第1のプラットフォームを有する。この個数Nは、羽根車内に収容されるブレードの個数に等しい整数である。
【背景技術】
【0002】
こうしたブレードはローターホイールであってもよく、及び、その羽根車の中を通過する流れから到来するエネルギーを受け取るか、又は、この流れに対してエネルギーを伝達してもよい。こうしたブレードは、さらにステーターホイール(stator wheel)の一部分であってもよく、この場合にはブレードは流れを案内する役割を果たす。
【0003】
以下では、術語「プラットフォーム壁」は、エアフォイルに面するブレードのプラットフォームの表面を示すように、本明細書で使用されている。
【0004】
ターボマシン羽根車のためのブレードは、特に、先端プラットフォーム壁を有する先端と根元プラットフォーム壁を有する根元を有する時に、形状が複雑である部品を構成する。したがって、このブレードを製造することは比較的に難しく、及び、複数の部品を含み、及び/又は、場合によっては5軸マシニングセンタを必要とする、金型又は機械設備一式(tooling)が使用されることを通常は必要とする。
【0005】
これらが基本的に鋳造(他の方法も想定可能である)によって製造されるブレードであり、及び、1つ又は複数のプラットフォームがエアフォイルと共に一体的に形成されるということを理解されたい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明の目的は、これらの欠点を克服することと、従来のブレードよりも製造が単純又は容易であるブレードを提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1のプラットフォームがエアフォイルと共に一体的に形成される本序文で示されているタイプのブレードでは、この目的は、ブレードの軸方向の範囲(extent)の第1の部分において、第1のプラットフォームの壁を通過する羽根車の軸線に対して垂直な平面内の区域(section)が、基本的に、エアフォイルの第1の側における第1の直線セグメントと、エアフォイルの第2の側における第2の直線セグメントとによって構成されており、及び、第1及び第2のセグメントの各々がエアフォイルの両側において半径方向に対して90°180°/Nの角度を形成することによって実現される。
【0008】
ブレードの軸方向の範囲の第1の部分は、特に、エアフォイルから上流に、又は、エアフォイルから下流に延びてもよい(場合によっては、さらに、ブレードに対して軸方向に位置合わせされている形で延びてもよい)。ブレードのこの第1の軸方向に延びる部分は、特に、ブレードの前縁の連結フィレット(connection fillet)を越えて上流に延びるか、及び/又は、ブレードの後縁の下流連結フィレットを越えて下流に延びてもよい。
【0009】
したがって、上記定義の通りの2つのブレードが互いに隣接して配置される時に(第1のブレードと第2のブレード)、2つのブレードが羽根車の形に組み合わされる時と同一の位置において、その2つのブレードのエアフォイルの間に位置した「エアフォイル間」空間内において、羽根車の軸線に対して垂直であり且つブレードの第1の部分内に軸方向に位置している平面内において、第1のブレードの区域が、第2のブレードの区域を実質的に構成するセグメントと整合しているセグメント(第1のセグメントと見なされてもよい)によって実質的に構成されている。したがって、2つのブレードの第1のプラットフォーム壁の羽根車の軸線に対して垂直である平面内の区域が、互いに整合している2つの直線セグメント、即ち、第1のブレードに関する第1のセグメントと、第2のブレードに関する第2のセグメントとを有する。好ましくは、第1のセグメントと第2のセグメントは、互いに隣接している端部を有する。
【0010】
第1及び第2のセグメントは2つのベクトルを画定し、この2つのベクトルは、羽根車の軸線に対して垂直な平面の上に射影される時に、ブレードを通過する羽根車の子午線面に関して対称である。
【0011】
これら2つのベクトルはブレードの2つの側に関するそれぞれの「製造方向」を画定する。ブレードの軸方向範囲の第1の部分内のエアフォイルの両側におけるこれらの方向におけるプラットフォーム壁区域の直線状の形状によって、プラットフォーム壁は、様々な製造方法(鋳造、火花侵食機械加工、機械加工等)を使用して、製造が比較的に容易である。
【0012】
さらに、有利なことに、ブレードの軸方向範囲の第1の部分内では、第1のプラットフォームの壁が、2つの隣り合うブレードの間の境界において完全な連続性を有する。
【0013】
上述したブレード形状は、さらに、第1及び第2のセグメントがブレードの外向きの半径方向に対して鋭角を形成するということを意味する。
【0014】
一実施態様では、ブレードの軸方向範囲の全体において、第1のプラットフォームの壁を通過する羽根車の軸線に対して垂直な平面上の区域が、実質的に、エアフォイルの第1の側における第1の直線セグメントと、エアフォイルの第2の側における第2の直線セグメントとによって構成されており、及び、第1及び第2のセグメントの各々がエアフォイルの両側において90°180°/Nの角度を形成する。
【0015】
一実施態様では、ブレードの第2の端部は第2のプラットフォームを有する。ブレードの軸方向範囲の第2の部分において、第2のプラットフォームの壁を通過する羽根車の軸線に対して垂直な平面上の区域が、実質的に、エアフォイルの第1の側における第3の直線セグメントと、エアフォイルの第2の側における第4の直線セグメントとによって構成されており、及び、前記第3の直線セグメント及び前記第4の直線セグメントの各々がエアフォイルの両側において半径方向に対して90°180°/Nの角度を形成する。
【0016】
好ましくは、ブレードの軸方向範囲の第1及び第2の部分は互いに同一である。
【0017】
この実施態様では、したがって、ブレードの製造が特に簡素化される。明確に述べると、ブレードプラットフォーム壁の上記形状の故に、先端及び根元プラットフォーム壁はブレードの端部において互いに平行である。即ち、羽根車の軸線に対して垂直である平面内の先端及び根元プラットフォーム壁の区域は、ブレードの圧力側と吸引側との両方において、先端及び根元プラットフォーム壁のためのそれぞれのセグメントによって実質的に構成されており、及び、これら2つのセグメントは互いに対して平行である。
【0018】
したがって、ブレードの両側では、先端及び根元製造方向が互いに平行である。製造方法、及び、したがって、概して、製造機械設備一式が、比較的に簡素であることが可能である。
【0019】
一実施様態では、第1のプラットフォームは、ブレードの前縁を実質的に延長する端縁、及び/又は、ブレードの後縁を実質的に延長する端縁を有する。
【0020】
この場所又はこれらの場所における端縁の存在が、ブレードの周囲の流体の流れを過剰に乱すことがないが、ブレードを製造するために簡素な形状の機械設備一式を使用することを可能にするということが発見されている。
【0021】
本発明は、さらに、上記定義の通りのN個のブレードを有する羽根車と、特にこうした羽根車を有する低圧タービンを有する2スプール型ターボマシン(two−spool turbomachine)である、ターボマシンとを提供する。
【0022】
本発明の第2の目的は、特に従来技術のブレードに比較して、製造が特に容易であるブレードを画定することを可能にする、ブレードのためのプラットフォーム壁のモデリング方法を提案することである。
【0023】
この目的は、ブレードプラットフォーム壁が、次の段階、即ち、
− コンピュータを使用して、ブレードの軸方向範囲の第1の部分において、及び、場合によっては、ブレードの軸方向範囲の全体において、羽根車の軸線に対して垂直である平面上のプラットフォーム壁の区域が、エアフォイルの第1の側における第1の直線セグメントと、エアフォイルの第2の側における第2の直線セグメントとを形成し、及び、第1及び第2のセグメントの各々がエアフォイルの両側において半径方向に対して90°180°/Nの角度を形成するように、及び、ブレードのプラットフォームが、エアフォイルと共に一体的に形成されている形に見えるように、プラットフォームのデジタルモデルを作成する段階、を使用してモデリングされる時に実現される。
【0024】
術語「半径方向」は、本明細書では、ブレードのエアフォイルにおいて半径方向である方向を意味するために使用されている。
【0025】
この方法は、上記定義の通りのブレードのデジタルモデルを得ることを可能にする。
【0026】
ブレードの第1のプラットフォームの壁のデジタルモデルが作成されることを可能にするために、この方法は、
− 羽根車の軸線を基準として、エアフォイルに関する理論表面を決定する段階と、
− ブレードに関する第1の構造カーブ(construction curve)を決定する段階とを含んでもよい。
【0027】
その次に、この第1の構造カーブは、プラットフォーム壁支持表面を構成することを可能にする。
【0028】
例えば、第1の構造カーブが次のように作成されてもよい。この方法は、理論エアフォイル表面が決定される段階を含んでもよい。及び、その次に、第1の構造カーブが、この第1の構造カーブが上流から下流に理論エアフォイル表面を延長し、及び、理論エアフォイル表面を通過し、且つ、理論エアフォイル表面と理論プラットフォーム壁表面との間の交点と概ね同じ距離だけ半径方向に軸線から離れているように、第1の構造カーブが決定される。
【0029】
さらに、好ましくは、理論エアフォイル表面の外側において第1の構造カーブが理論プラットフォーム壁表面内に含まれているように、第1の構造カーブを決定することが可能である。
【0030】
これらの措置が、作成されるプラットフォームがプラットフォーム壁に関する理論表面に近いように、第1の構造カーブを画定することを簡単にする。この表面は、空気力学的に理想的であるプラットフォームを原則的に有するという目的のために計算されるプラットフォーム壁表面である。したがって、この計算されたプラットフォーム壁は高レベルの空気力学的性能を有する。
【0031】
さらに、好ましくは、プラットフォーム壁に関する理論表面との第1の構造カーブの交点が厳密に2つの箇所によって構成されるように、第1の構造カーブを画定することが可能である。
【0032】
さらに、好ましくは、少なくとも1つの方向、即ち、上述した製造方向に関して、プラットフォーム壁に関する理論表面の付近に、圧力側と吸引側の両方において、鋭角又は直角である、エアフォイルの理論表面に対する法線と上記方向との間の角度が存在するように、第1の構造カーブを画定することが可能である。
【0033】
この条件を満たすために、第1の構造カーブは、特に、意図された製造方向に対して法線が垂直である箇所において理論エアフォイル表面に交差してもよい。
【0034】
第1の構造カーブを計算する上述の方法は、第1のプラットフォームの壁を計算するために適切な補助を与える第1の構造カーブを得ることを可能にする。
【0035】
その次に、この第1の構造カーブは、プラットフォーム壁を計算する時に使用される。
【0036】
様々な方法が、プラットフォーム壁が作成されることを可能にすることができる。
【0037】
例えば、第1の構造カーブの軸方向範囲の全体にわたって、軸線に対して垂直な平面内のプラットフォーム壁支持表面の区域が直線セグメントによって構成されるように画定されている、プラットフォーム壁支持表面を作成することによって開始することが可能である。
【0038】
プラットフォーム壁支持表面は、適切なプラットフォーム壁を構成するために使用される表面である。エアフォイルの両側において、特に、(ブレード間の隙間を無視する場合に)2つの互いに隣接するブレードの間の境界(limit)を実質的に画定するカーブである限定カーブ(limitation curve)においてプラットフォーム壁支持表面を限定する(制限する)ための限定(制限)操作によって、プラットフォーム壁がプラットフォーム壁支持表面から作成される。
【0039】
上述した第1の構造カーブは、したがって、様々な形でプラットフォーム壁支持表面を作成するために使用されることが可能である。
【0040】
一実施様態では、プラットフォーム壁支持表面は、次の操作、即ち、
− 第1の構造カーブに対して羽根車の軸線を中心として360°/Nの角度を経由した回転を加えることによって、ブレードのための第2の構造カーブを画定する操作と、
− 第1及び第2の構造カーブに突き当たり(bear against)ながら移動する直線セグメントを掃引(sweep)することによって、プラットフォーム壁支持表面(第1のプラットフォーム壁支持表面)を画定する操作
とを行うことによって作成される。
【0041】
術語「突き当たること(bearing against)」は、本明細書では、直線セグメントが両方の構造カーブと常に接触した状態を保つということを意味する。
【0042】
直線セグメントは、羽根車の軸線に対して垂直である平面内に常に留まりながら移動する。
【0043】
したがって、プラットフォーム壁は、このプラットフォーム壁支持表面の一部分を含むように作成される。このプラットフォーム壁は、特に、互いに隣接するブレードの間の境界を画定する限界カーブにおいてプラットフォーム壁支持表面を限定することによって、プラットフォーム壁支持表面から得られる。
【0044】
構造カーブの(羽根車の軸線に対する)軸方向の範囲全体において、第1及び第2の構造カーブに対して突き当たりながら第1及び第2の構造カーブ上を移動する直線セグメントを掃引することによって、プラットフォーム壁支持表面が作成されるので、プラットフォーム壁支持表面の区域は、この軸線に対して垂直であり且つ直線セグメントによって構成されている平面に従う。
【0045】
構造によって、上記定義の通りのプラットフォーム壁支持表面は、理論エアフォイル表面の一方の側だけを延び、即ち、圧力側に向かって、又は、吸引側に向かって延びる。理論エアフォイルの第2の側にプラットフォーム壁支持表面を作成するために、例えば、次の操作、即ち、
− (第2の構造カーブを作成するために使用された第1の回転と第2の回転とが互いに反対方向に行われる場合に)−360°/Nの角度を経由した軸線に対する第2の回転を第1のプラットフォーム壁支持表面に対して加えることによって、第2のプラットフォーム壁支持表面を作成する操作を行うことが可能である。
【0046】
その次に、プラットフォーム壁は、軸方向に第1の構造カーブの少なくとも一部分において、理論エアフォイル表面の両側に位置している第1及び第2のプラットフォーム壁支持表面のそれぞれに2つの部分を含むように画定される。
【0047】
プラットフォーム壁を作成することは、特に、プラットフォーム壁の部分を形成しない表面部分を第1及び第2のプラットフォーム壁支持表面から排除することを必要とする。このことは、特に、
− 理論エアフォイル表面の内側に位置しており、及び/又は、
− 理論エアフォイル表面と、理論プラットフォーム壁支持表面の1つに理論エアフォイル表面を連結する連結フィレットとの間に位置している、プラットフォーム壁支持表面部分に関係する。
【0048】
プラットフォーム壁は、エアフォイルの両側において限定カーブによってプラットフォーム壁表面を限定することによって完成させられる。
【0049】
本発明は、さらに、ターボマシン羽根車のためのブレードの第1の端部が、そのブレードのエアフォイルに面するプラットフォーム壁表面を有する第1のプラットフォームを有し、及び、プラットフォーム壁を画定するために上記定義の通りのプラットフォーム壁モデリング方法が使用され、及び、第1のプラットフォームがエアフォイルと一体的に形成される、ターボマシン羽根車のためのブレードを製造する方法も提供する。
【0050】
この方法では、ブレードは、主に鋳造によって作られることが好ましい。
【0051】
本発明は、さらに、CATIA(登録商標)CADツールを使用することによって、上記定義の通りのプラットフォーム壁モデリング方法を行うことにも関する。
【0052】
最後に、本発明は、さらに、上記定義の通りのプラットフォーム壁モデリング方法の諸段階をコンピュータが実行することを可能にするための命令を含むコンピュータプログラムと、上記定義の通りのコンピュータプログラムを記憶するコンピュータ可読データ媒体と、上記定義の通りのデータ媒体とを含むコンピュータとを提供する。
【0053】
非限定的な具体例として示されている実施形態の以下の詳細な説明を了解することによって、本発明が適切に理解されることが可能であり、及び、本発明の利点がより明確になるだろう。この説明は添付図面を参照しながら行われる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
図1】本発明のブレードの略斜視図である。
図2図1に示されているブレードと同じブレードを含む羽根車を示す、ターボマシンの部分略斜視図である。
図3図1のブレードのデジタルモデルが本発明のモデリング方法によって作成されている時の、この図1のブレードのデジタルモデルの略斜視図である。
図4図1のブレードが本発明のモデリング方法によって作成されている時の図1のブレードのデジタルモデルを示す、羽根車の軸線に対して半径方向である略図である。
図5図1のブレードが本発明のモデリング方法によって作成されている時の図1のブレードのデジタルモデルにおける、羽根車の軸線に沿って見た場合の略図である。
【発明を実施するための形態】
【0055】
図1は、本発明の実施形態を示す3つの互いに同一のブレード10を示す。ブレード10の各々は、N個のブレード10を備える羽根車100を形成するように、N−1個の同一のブレードと共にアセンブリされるように設計されている(図2)。
【0056】
羽根車100自体は、ターボマシン110の一部分を形成する。
【0057】
羽根車100内では、ブレード10はその羽根車の軸線Xの周りに軸対称的な形にローターディスク12上に取り付けられている。羽根車が使用されている時には、流体流が羽根車の上流側から下流側に軸線Xに沿って流れる。
【0058】
次の説明では、上流側に関連した要素が「u」と記述され、一方、下流側に関連した要素が「d」と記述される。
【0059】
各ブレード10は、羽根車から外方に向かう半径方向において、連続して、根元14と、エアフォイル16と、先端18とを備える。
【0060】
したがって、根元14と先端18はブレードの2つの端部を構成する。根元14と先端18はそれぞれのプラットフォーム13、22を含む。これらのプラットフォーム13、22は、(ブレード10に関しては半径方向Rである)エアフォイル16の縦方向に対して概ね垂直である方向に延びる。
【0061】
根元プラットフォーム13はプラットフォーム壁15を有し、及び、先端のプラットフォーム22はプラットフォーム壁24を有する。
【0062】
半径方向図では、プラットフォーム壁15は、上流端縁17uと下流端縁17dと圧力側端縁17psと吸引側端縁17ssとによって画定されている概ね長方形である輪郭を有する。
【0063】
プラットフォーム壁15は、2つの相補的な部分、即ち、エアフォイルの圧力側に位置した圧力側部分15psと、エアフォイルの吸引側に位置した部分15ssとによって、形成されている。
【0064】
プラットフォーム壁15は、(実質的に、変化する半径を有する連結フィレットである)連結表面20を介して、エアフォイル16の表面に連結されている。
【0065】
本発明によるブレード10の形状を画定するために使用されるモデリング方法を次で説明する。
【0066】
この方法は次の操作を含む。
a)エアフォイルの理論表面を決定する。
b)プラットフォーム壁の理論表面を決定する。
c)ブレードに関する構造カーブを決定する。
d)プラットフォーム壁を作成する。
【0067】
これらの操作は、例えばDassault Systemes社製のCATIA(登録商標)ソフトウェアのようなコンピュータ支援設計プログラムを使用して、コンピュータ上で行われる。
【0068】
したがって、後述する様々な作成操作は3次元実体を作成する操作であり、こうした3次元実体は、仮想3次元環境または空間内で定義される。
【0069】
a)理論エアフォイル表面の決定
理論エアフォイル表面30が最初に作成される。この表面は、エアフォイル16のために必要とされる外側表面を表す。この表面は、特に、エアフォイルに適用可能である空気力学的な制約条件の関数である。エアフォイルは、吸引側30ssと圧力側30psとによって構成されており、及び、前縁36と後縁38とを有する(図3)。
【0070】
b)理論プラットフォーム壁表面の決定
その次に、理論根元プラットフォーム壁表面40と理論先端プラットフォーム壁表面60とが作成又は決定される。これらの表面の各々は、羽根車を通る気体流の通過を画定する内側又は外側ケーシングのために必要とされる形状を概ね有する。
【0071】
表面40、60は、画定されるべきブレードの範囲とフットプリントとを軸方向に画定する限界カーブ(40U、40D、60U,60D)に軸方向に上流及び下流に延びる。
【0072】
説明している実施形態では、表面40、60は、軸線Aを中心として画定されている回転曲面である。即ち、例えば、局所的な突起及び/又は凹みを含む所謂「3D」プラットフォームを画定することに至る表面のような、回転曲面ではないプラットフォーム壁のための理論表面も本発明の範囲内で使用されることが可能である。
【0073】
軸線を中心とした術語「回転曲面」は、本明細書では、軸線を中心としてカーブを回転させることによって形成される表面を意味する。
【0074】
c)ブレード構造カーブの作成
理論エアフォイル及びプラットフォーム壁表面(30、40、60)によって構成される支持実体を画定した後に、第1の構造カーブ45、65が、根元14のプラットフォーム13と、ブレード10の先端18のプラットフォーム22とに関してそれぞれに作成される。
【0075】
このために、交差カーブ(intersection curve)44が、理論エアフォイル表面30と理論根元プラットフォーム壁表面40との間で決定される。
【0076】
交差カーブ64も、理論エアフォイル表面30と理論根元プラットフォーム壁表面60との間で決定される。
【0077】
その次に、製造方向が決定される。これらの製造方向は1対の(正規化された)ベクトルDps、Dssによって決定される。これらのベクトルは、それぞれに、エアフォイルのために使用される製造方法が決定されることを可能にする方向をエアフォイルの2つの側に関して決定する。
【0078】
羽根車の軸線Xに沿って見た場合に、ベクトルDps、Dssの各々は、半径方向Rに対して90°180°/Nに等しい角度αにあり、この場合に、Nは羽根車のブレードの個数であり(図5)、及び、したがって、2つの互いに隣接するブレードの間の(軸線X上の)頂点における角度は360°/Nに等しい。
【0079】
これとは対称的に、半径方向に対して垂直な平面上への射影では、ベクトルDps、Dssは互いに反対方向に方向付けられている(図4)。
【0080】
したがって、ベクトルDps、Dssは、半径方向(R)において理論エアフォイル表面30を通過して延びており且つ羽根車の軸線Xを含む平面に関して互いに対称である。
【0081】
次に、製造方向(ベクトルDps、Dss)と、根元プラットフォーム13に関する第1の構造カーブ45とがどのように決定されるかを詳細に説明するが、これと同じ方法が、その後で、先端プラットフォーム22に関する第1の構造カーブ65を決定するために使用される。
【0082】
理論ブレード表面と理論プラットフォーム壁表面との間の特定の交差カーブ(本具体例では、交差カーブはカーブ44である)の場合に、各々の製造方向(ベクトルDps、Dssの対によって決定される)が、後述するように定義される「限界(limit)」点と呼称される1対の箇所(U、D)に対応する。
【0083】
1対の限界点(U、D)は、ブレードの前縁36の付近と後縁38の付近とにそれぞれに概ね位置している1対の箇所であり、これらは想定されている交差カーブ(カーブ44)の一部分を形成し、及び、ベクトルDps、Dssにそれぞれに関連付けられている2つの相補的な部分(44ps、44ss)の形に交差カーブを再分割し、及び、したがって、これらの部分(44ps、44ss)の各々上のあらゆる箇所において、当該箇所における理論エアフォイル表面に対する法線の間の角度が、関連したベクトルDps、Dssに対して鋭角又は直角を形成する。
【0084】
言い換えると、これらの湾曲部分の1つの湾曲部分上の各箇所において、理論エアフォイル壁表面は、この湾曲部分に関連付けられているベクトルDps、Dssに対して非ネガティブな抜け勾配(draught)を有する。
【0085】
概して、このことは、半径方向図(図4)では、限界点(U、D)における交差カーブ(カーブ44)に対する接線が、図4に示されているように、製造方向(Dps、Dss)に対して平行であるということを意味する。
【0086】
製造方向(1対のベクトルDps、Dss)が選択され、これによって1対の限界点U、Dを決定する。
【0087】
その次に、根元プラットフォーム壁に関する第1の構造カーブ45が、次の条件を満たすように画定される。
− カーブ45は限界点U、Dを通過しなければならない。
− カーブ45は、理論プラットフォーム壁表面40の上流及び下流限界カーブ40U、40Dのそれぞれに向かって上流及び下流に延びなければならない。
− カーブ45は、限界点U、Dの間の理論エアフォイル表面30を横断することなしに、限界点U、Dを互いに連結しなければならない。
【0088】
したがって、第1の構造カーブ45は、
− 限界点U、Dに端部を有する、カーブ44の内側の部分45i(半径方向図(図4)では、この湾曲部分45iはカーブ44の内側を延びる)と、
− それぞれに限界点Uからカーブ40に及び限界点Dからカーブ40dに、理論根元プラットフォーム壁表面40上に形成されている2つの湾曲部分45u、45d
とを備える。
【0089】
その次に、第2の構造カーブ45psが、軸線Xに対して角度360/Nを経由して第1の構造カーブ45を回転させることによって作成される。
【0090】
その次に、先端プラットフォーム22に関する第1及び第2の構造カーブ65、65psが類似の仕方で作成される。
【0091】
d)根元及び先端プラットフォーム壁の作成
根元プラットフォーム壁15が、最初に次の操作を行うことによって構成され、
− プラットフォーム壁支持表面46が、第1の構造カーブ45と第2の構造カーブ45psとに突き当たり即ち接触し続けながら移動する直線セグメントを掃引することによって作成される。
【0092】
軸線Xに対して垂直な平面内のプラットフォーム壁支持表面46の区域が図5に示されている。
【0093】
表面46がカーブ45の軸方向範囲全体にわたって2つのカーブ45、45psの間で直線セグメントを掃引することによって構成されるので、軸線に対して垂直な平面内のプラットフォーム壁支持表面46の区域は直線セグメント48である。
− その次に、プラットフォーム壁15が作成される。
【0094】
これを行うために、表面20が、圧力側において、理論エアフォイル表面30とプラットフォーム壁支持表面46との間の連結フィレットに関して、最初に計算される。
【0095】
その次に、プラットフォーム壁支持表面46は、連結フィレット表面20の端部において限定される。
【0096】
理論エアフォイル表面30から上流及び下流において、プラットフォーム壁支持表面は第1の構造カーブ45に延びる。
【0097】
その次に、互いに隣接するブレードのプラットフォームを画定する所望の限界カーブ52が最初に与えられるか又は作成される。プラットフォーム壁支持表面46が、その次に、限界カーブ52によって分離される2つの部分46ps、46ssに分割される。
【0098】
その次に、プラットフォーム壁支持表面46の部分46ssが、軸線Xを中心として−360°/Nの角度を経由して回転させられる。この回転が加えられる部分46ssが、したがって、吸引側における理論エアフォイル表面に対して相対的に配置される。
【0099】
吸引側における理論エアフォイル表面30とプラットフォーム壁支持表面46ssとの間の連結フィレットの表面20が、最初に計算される。
【0100】
その次に、プラットフォーム壁支持表面46ssは、連結フィレット表面20の端部において限定される。
【0101】
この部分46ss(理論エアフォイル表面30の吸引側に位置している)と部分46psは、共に、ブレード10の根元14のプラットフォーム13の壁15を構成する。
【0102】
(別の実施形態では、上述した表面46ss、46psの一部分だけがプラットフォーム壁15を作成するために使用される。表面46ss、46psのこれらの部分に加えて、その次に、プラットフォーム壁15は、例えば回転曲面ではない表面部分のような、表面46ss、46ps以外の表面も有する。)
【0103】
エアフォイル16から上流及び下流では、プラットフォーム壁支持表面の部分46ss、46psは互いに隣接しており、及び、第1の製造カーブ52において、即ち、カーブ45u、45dにおいて、突出端縁を形成する。
【0104】
これとは逆に、限界カーブ52において、互いに隣接する表面46ps、46ssは完全に連続している。
【0105】
構造によって、理論エアフォイル表面30の両側では、プラットフォーム壁支持表面部分46ss、46psの区域48ss、48psが、半径方向Rに対して90°180°/Nに等しい角度αを形成する(図5)。
【0106】
さらに、ブレードの軸方向範囲の全体にわたって、プラットフォーム壁15を通る羽根車の軸線に対して垂直な平面上の区域が、エアフォイルの第1の側において第1の直線セグメント48psを有し、及び、エアフォイルの第2の側において第2の直線セグメント48ssを有する。これらの第1及び第2のセグメント48ss,48psの各々は、半径方向Rに対して、エアフォイルの両側において90°180°/Nの角度を形成する。
【0107】
先端プラットフォーム壁24が根元プラットフォーム壁15と同じ仕方で作成される。
【0108】
したがって、先端及び根元プラットフォーム壁に関する支持表面の区域は、軸線Xに対して垂直な平面内において、互いに平行な直線セグメント48、68を有する。
【0109】
理論エアフォイル表面30は、根元側において、連結フィレット20において限定される。理論エアフォイル表面30は、先端側において作成される連結フィレット72において同様に限定される。
【0110】
その次に、この限定が終了した後に、ブレード全体のデジタルモデルが、特にプラットフォーム壁15、24と連結フィレット20、72と理論エアフォイル表面30とをブレードの中に組み込むことによって、完成させられる。
【0111】
その次に、ブレード10は、このようにして決定されたデジタルモデルによって決定された形状を有する形で製造されることが可能である。
【符号の説明】
【0112】
10 ブレード
13 根元プラットフォーム
14 根元
15 プラットフォーム壁
16 エアフォイル
18 先端
20 連結表面
22 先端プラットフォーム
30 理論エアフォイル表面
40 理論根元プラットフォーム壁表面
60 理論先端プラットフォーム壁表面
100 羽根車
図1
図2
図3
図4
図5