【文献】
宮田 章裕,外3名,“健常歩行者センサデータを用いたバリア検出に向けた機械学習手法の検討”,情報処理学会研究報告,情報処理学会,2017年 3月10日,Vol.2017-GN-101 No.11,p. 1-8
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
対象センサ情報と、当該対象センサ情報に対応する所定の事象の発生有無を示す正解情報とを含む学習データに基づいて、所定の事象の発生有無の推定に用いられるモデルを生成する生成部、
をさらに備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の抽出装置。
ユーザの移動に関するセンサ情報であって、ユーザの移動における変化が所定の条件を満たし、前記ユーザの移動方向が前記ユーザが移動する道路の延びる方向と異なる方向であるセンサ情報が入力される入力層と、
出力層と、
前記入力層から前記出力層までのいずれかの層であって前記出力層以外の層に属する第1要素と、
前記第1要素と前記第1要素の重みとに基づいて値が算出される第2要素と、を含み、
前記入力層に入力されたセンサ情報に対し、前記出力層以外の各層に属する各要素を前記第1要素として、前記第1要素と前記第1要素の重みとに基づく演算を行うことにより、前記センサ情報に対応する位置の道路の状況の推定に用いられるスコアの値を前記出力層から出力するよう、
コンピュータを機能させ生成されたモデル。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る抽出装置、抽出方法、抽出プログラム、学習データ、及びモデルを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る抽出装置、抽出方法、抽出プログラム、学習データ、及びモデルが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔1.抽出処理〕
図1及び
図2を用いて、実施形態に係る抽出処理の一例について説明する。
図1及び
図2は、実施形態に係る抽出処理の一例を示す図である。
図1及び
図2の例では、ユーザが利用する端末装置10が検知したセンサ情報から、ユーザの移動における変化が所定の条件を満たす対象センサ情報を抽出する場合を示す。また、
図1及び
図2に示す抽出処理には、対象センサ情報と所定の事象の発生有無を示す情報を用いてモデルを生成する処理が含まれる。なお、抽出処理には、モデルを生成する処理が含まれなくてもよい。
【0011】
〔1−1.抽出システムの構成〕
まず、
図1及び
図2の説明に先立って、
図3に示す抽出システム1について説明する。
図3に示すように、抽出システム1は、端末装置10と、抽出装置100とが含まれる。端末装置10と、抽出装置100とは所定のネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。
図3は、実施形態に係る抽出システムの構成例を示す図である。なお、
図3に示した抽出システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の抽出装置100が含まれてもよい。
【0012】
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。
図1及び
図2は、端末装置10がスマートフォンである場合を示す。
【0013】
また、端末装置10は、GPS(Global Positioning System)センサ等の機能を有し、ユーザの位置情報(センサ情報)を検知し、取得するものとする。また、端末装置10は、通信を行っている基地局の位置情報や、WiFi(登録商標)(Wireless Fidelity)の電波を用いてユーザの位置情報を推定し、取得してもよい。なお、以下では位置情報を単に「位置」と記載する場合がある。
【0014】
また、端末装置10は、GPSセンサ等に限らず種々のセンサにより、各種センサ情報を検知してもよい。また、端末装置10は、加速度センサの機能を有し、ユーザの移動における加速度情報(センサ情報)を検知し、取得する。また、端末装置10は、温度センサや気圧センサ等の種々の機能を有し、温度や気圧等のユーザの置かれている環境情報を検知し、取得可能であってもよい。また、端末装置10は、心拍センサ等の種々の機能を有し、ユーザの生体情報を検知し、取得可能であってもよい。例えば、端末装置10を利用するユーザは、端末装置10と通信可能なウェアラブルデバイスを身に付けることにより、端末装置10によりユーザ自身のコンテキスト情報を取得可能としてもよい。例えば、端末装置10を利用するユーザは、端末装置10と通信可能なリストバンド型のウェアラブルデバイスを身に付けることにより、端末装置10によりユーザ自身の心拍(脈拍)に関する情報を端末装置10が取得可能としてもよい。
【0015】
また、端末装置10は、ユーザによる操作を受け付ける。また、端末装置10は、抽出装置100に種々の情報を送信する。例えば、端末装置10は、抽出装置100に位置情報や行動情報等を送信する。なお、以下では、端末装置10をユーザと表記する場合がある。すなわち、以下では、ユーザを端末装置10と読み替えることもできる。
【0016】
以下では、ユーザID「U1」により識別されるユーザを「ユーザU1」とする場合がある。このように、以下では、「ユーザU*(*は任意の数値)」と記載した場合、そのユーザはユーザID「U*」により識別されるユーザであることを示す。例えば、「ユーザU2」と記載した場合、そのユーザはユーザID「U2」により識別されるユーザである。例えば、
図3に示した抽出システム1には、ユーザU1が利用する端末装置10や、ユーザU2が利用する端末装置10等の多数の端末装置10が含まれる。
【0017】
図1に示す端末装置10は、ユーザU1によって利用される情報処理装置である。
図2に示す端末装置10は、ユーザU2によって利用される情報処理装置である。端末装置10は、ユーザによる種々の操作を受け付ける。なお、端末装置10をユーザと表記する場合がある。すなわち、ユーザを端末装置10と読み替えることもできる。
【0018】
抽出装置100は、ユーザの移動に関するセンサ情報のうち、前記ユーザの移動における変化が所定の条件を満たす対象センサ情報を抽出する情報処理装置である。また、抽出装置100は、対象センサ情報と、対象センサ情報に対応する正解情報とを含む学習データに基づいて、所定の事象の発生有無の推定に用いられるモデルを生成する。
【0019】
〔1−2.抽出例1〕
図1の例では、抽出装置100がユーザU1について、日時dt11〜dt17において検知されたユーザの移動に関するセンサ情報のうち、ユーザの移動における変化が所定の条件を満たすセンサ情報(以下、「対象センサ情報」ともいう)を抽出する場合を示す。なお、
図1の例では、説明を簡単にするために、センサ情報としてGPSにより検知される位置情報を用いる場合を示すが、センサ情報は、GPSにより検知される位置情報に限らず、加速度情報等の種々のセンサ情報であってもよい。なお、
図1の例では、ステップS12以前においては、XX歩道に道路破損OB1があることを示す情報を抽出装置100が未取得であるものとする。
【0020】
図1の例では、ユーザU1は、端末装置10を利用するユーザであり、抽出装置100は端末装置10が有するGPSセンサ等の機能により端末装置10の位置を取得する。
図1に示す地図情報MP1は、ユーザU1の位置を模式的に示す。また、地図情報MP1において、端末装置10(端末装置10を所有するユーザ)の位置を位置LC11〜LC17により示す。なお、位置LC11〜LC17を区別しない場合は、位置LCとする場合がある。また、以下では、抽出装置100がユーザU1の位置やユーザU1の行動情報をリアルタイムに取得する場合を示すが、抽出装置100は適宜のタイミングでユーザU1の位置やユーザU1の行動情報を取得し、抽出処理を行ってもよい。例えば、抽出装置100は、定期的(例えば1日おき)に各ユーザの位置や行動情報を取得し、抽出処理を行ってもよい。
【0021】
まず、抽出装置100は、日時dt11においてユーザU1の位置LC11を取得する。
図1の例では、抽出装置100は、日時dt11においてユーザU1がXX歩道上に位置することを示す位置LC11を取得する。例えば、抽出装置100は、
図1に示すXX歩道(道路情報RD1)のような各種の道路交通情報を有するものとする。例えば、抽出装置100は、道路交通情報と、ユーザU1の位置LCとの比較により、ユーザU1がXX歩道上に位置すると推定する。そして、抽出装置100は、日時dt11よりも後の日時dt12においてユーザU1が、XX歩道に沿って位置LC11とは異なる位置にいることを示す位置LC12を取得する。例えば、抽出装置100は、道路交通情報と、ユーザU1の位置LCの変化との比較により、ユーザU1がXX歩道上を移動していると推定する。
図1の例では、抽出装置100は、位置LC11、LC12により、ユーザU1がXX歩道に沿って(
図1では下から上方向へ)、XX歩道上を移動していると推定する。なお、抽出装置100は、端末装置10が検知した加速度に基づいて、ユーザの移動方向を推定してもよい。また、抽出装置100は、種々の従来技術を適宜用いることにより、端末装置10が検知した加速度に基づいて、最後に位置情報が検知された地点からの移動を推定してもよい。
【0022】
そして、抽出装置100は、日時dt12よりも後の日時dt13においてユーザU1が、XX歩道に沿って位置LC12とは異なる位置にいることを示す位置LC13を取得する。
図1の例では、抽出装置100は、位置LC12、LC13により、ユーザU1がXX歩道に沿って、XX歩道上を移動していると推定する。
【0023】
そして、抽出装置100は、日時dt13よりも後の日時dt14においてユーザU1が、XX歩道に沿う方向と交差する方向へ移動したことを示す位置LC14を取得する。
図1の例では、抽出装置100は、日時dt14においてユーザU1が、XX歩道上で何かを避けつつ移動するように位置LC13とは異なる位置にいることを示す位置LC14を取得する。
【0024】
そして、抽出装置100は、日時dt14よりも後の日時dt15においてユーザU1が、XX歩道に沿う方向と交差する方向へ移動したことを示す位置LC15を取得する。
図1の例では、抽出装置100は、日時dt15においてユーザU1が、XX歩道上で何かを迂回しつつ移動するように位置LC14とは異なる位置にいることを示す位置LC15を取得する。
【0025】
そして、抽出装置100は、日時dt15よりも後の日時dt16においてユーザU1が、XX歩道に沿って位置LC15とは異なる位置にいることを示す位置LC16を取得する。
図1の例では、抽出装置100は、位置LC15、LC16により、ユーザU1がXX歩道に沿って、XX歩道上を移動していると推定する。また、抽出装置100は、日時dt16よりも後の日時dt17においてユーザU1が、XX歩道に沿って位置LC16とは異なる位置にいることを示す位置LC17を取得する。
図1の例では、抽出装置100は、位置LC16、LC17により、ユーザU1がXX歩道に沿って、XX歩道上を移動していると推定する。
【0026】
抽出装置100は、日時dt11〜dt17において検知されたユーザの複数のセンサ情報である位置LC11〜LC17のうち、ユーザの移動における変化が所定の条件を満たす対象センサ情報を抽出する(ステップS11)。例えば、抽出装置100は、モデル情報記憶部125(
図9参照)に示すような「対象TG1(道路状況)」に対応するユーザの移動における変化の条件を満たす対象センサ情報を抽出する。例えば、抽出装置100は、ユーザU1の位置情報の変化が例えば歩道の延びる方向に対して所定の角度(例えば、30°等)以上の向きに移動していることを示すセンサ情報を抽出する。
図1の例では、抽出装置100は、ユーザU1がXX歩道において何かを避けて迂回している際の位置情報群を抽出する。例えば、抽出装置100は、XX歩道が延びる方向に対して所定の角度以上となっているユーザU1の位置情報群を抽出する。なお、上記は一例であり、抽出装置100は、種々の情報に基づいて、ユーザU1の位置情報群を抽出してもよい。
【0027】
図1の例では、抽出装置100は、日時dt13〜dt15においてユーザU1がXX歩道の延びる方向と交差する方向へ移動している位置情報LC13〜LC15を抽出する。なお、
図1の例では、ユーザU1の情報の抽出を例示するが、抽出装置100は、多数(例えば、1万人等)のユーザについても同様の情報を抽出しているものとする。
【0028】
また、抽出装置100は、事象情報を取得する(ステップS12)。例えば、抽出装置100は、ユーザU1のような迂回行動を示す情報が所定の閾値(例えば1000人等)以上抽出された場合に、XX歩道に関する事象情報F1を取得する。
図1の例では、抽出装置100は、XX歩道上の位置LC1に道路破損OB1が生じていることを示す事象情報F1を取得する。例えば、抽出装置100は、抽出装置100の管理者等がXX歩道へ実際に行くことにより、位置LC1の道路状況を確認し、管理者等がXX歩道の位置LC1の道路状況を抽出装置100へ入力することにより、XX歩道上の位置LC1に道路破損OB1が生じていることを示す事象情報F1を取得してもよい。
【0029】
また、例えば、抽出装置100は、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS:Social Networking Service)においてユーザが投稿した投稿情報等を解析することにより、XX歩道上の位置LC1に道路破損OB1が生じていることを示す事象情報F1を取得してもよい。例えば、抽出装置100は、対象センサ情報が抽出されたユーザが、SNSにおいて投稿した情報等を解析することにより、XX歩道上の位置LC1に道路破損OB1が生じていることを示す事象情報F1を取得してもよい。例えば、抽出装置100は、Twitter(登録商標)やFacebook(登録商標)等においてユーザが投稿した投稿情報を用いてもよい。例えば、抽出装置100は、ユーザがTwitterにおいて投稿した文章(文字情報)を用いてもよい。
【0030】
そして、抽出装置100は、抽出した対象センサ情報と、事象情報F1とに基づいて、モデルを生成する(ステップS13)。
図1の例では、抽出装置100は、位置情報LC13〜LC15と、XX歩道上の位置LC1に道路破損OB1が生じていることを示す事象情報F1とに基づいて、モデルM1を生成する。例えば、抽出装置100は、事象情報F1が取得された場合の対象センサ情報を正例として、モデルを生成する。例えば、抽出装置100は、道路状況に関する対象TG1に対応するモデルM1を生成する。
図1の例では、抽出装置100は、ユーザU1を含む多数(例えば、1万人等)のユーザについて抽出したセンサ情報を用いて、モデルM1を生成する。
【0031】
例えば、抽出装置100は、道路破損OB1が生じている位置LC1付近において抽出されたセンサ情報を正例として、モデルM1を生成する。例えば、抽出装置100は、正例となるセンサ情報が入力された場合に、スコア「1」を出力するように学習処理を行うことにより、モデルM1を生成する。例えば、抽出装置100は、センサ情報が入力された場合に、「1」に近いスコアを出力する程、対象TG1が生じている可能性が高いことを示すモデルM1を生成する。また、例えば、抽出装置100は、道路破損が生じていない歩道において検知されたユーザのセンサ情報を負例として、モデルM1を生成してもよい。例えば、抽出装置100は、負例となるセンサ情報が入力された場合に、スコア「0」を出力するように学習処理を行うことにより、モデルM1を生成する。例えば、抽出装置100は、センサ情報が入力された場合に、「0」に近いスコアを出力する程、対象TG1が生じている可能性が低いことを示すモデルM1を生成する。例えば、抽出装置100は、道路破損OB1が生じていないXX歩道の部分において検知されたユーザのセンサ情報を負例として、モデルM1を生成してもよい。例えば、抽出装置100は、道路破損OB1が発生する前、すなわち道路破損OB1が生じていない状態で位置LC1付近において検知されたセンサ情報を負例として、モデルM1を生成してもよい。例えば、抽出装置100は、道路破損OB1が補修された後、すなわち道路破損OB1が生じていない状態で位置LC1付近において検知されたセンサ情報を負例として、モデルM1を生成してもよい。
【0032】
なお、各モデルの生成は、機械学習に関する種々の従来技術を適宜用いて行われてもよい。例えば、モデルの生成は、SVM(Support Vector Machine)等の教師あり学習の機械学習に関する技術を用いて行われてもよい。また、例えば、モデルの生成は、教師なし学習の機械学習に関する技術を用いて行われてもよい。例えば、モデルの生成は、深層学習(ディープラーニング)の技術を用いて行われてもよい。例えば、モデルの生成は、DNN(Deep Neural Network)やRNN(Recurrent Neural Network)やCNN(Convolutional Neural Network)等の種々のディープラーニングの技術を適宜用いて行われてもよい。なお、上記モデルの生成に関する記載は例示であり、モデルの生成は、取得可能な情報等に応じて適宜選択された学習手法により行われてもよい。
【0033】
〔1−3.抽出例2〕
図2の例では、抽出装置100がユーザU2について、日時dt21〜dt28において検知されたユーザの移動に関するセンサ情報のうち、ユーザの移動における変化が所定の条件を満たす対象センサ情報を抽出する場合を示す。なお、
図2の例では、説明を簡単にするために、センサ情報としてGPSにより検知される位置情報を用いる場合を示すが、センサ情報は、GPSにより検知される位置情報に限らず、加速度情報等の種々のセンサ情報であってもよい。なお、
図2の例では、ステップS22以前においては、屋外広告AD2が位置LC2にあることを示す情報を抽出装置100が未取得であるものとする。
【0034】
図2の例では、ユーザU2は、端末装置10を利用するユーザであり、抽出装置100は端末装置10が有するGPSセンサ等の機能により端末装置10の位置を取得する。
図2に示す地図情報MP2は、ユーザU2の位置を模式的に示す。また、地図情報MP2において、端末装置10(端末装置10を所有するユーザ)の位置を位置LC21〜LC28により示す。なお、位置LC21〜LC28を区別しない場合は、位置LCとする場合がある。また、以下では、抽出装置100がユーザU2の位置やユーザU2の行動情報をリアルタイムに取得する場合を示すが、抽出装置100は適宜のタイミングでユーザU2の位置やユーザU2の行動情報を取得し、抽出処理を行ってもよい。例えば、抽出装置100は、定期的(例えば1時間おき)に各ユーザの位置や行動情報を取得し、抽出処理を行ってもよい。
【0035】
まず、抽出装置100は、日時dt21においてユーザU2の位置LC21を取得する。
図2の例では、抽出装置100は、日時dt21においてユーザU2がYY歩道上に位置することを示す位置LC21を取得する。例えば、抽出装置100は、
図2に示すYY歩道(道路情報RD2)のような各種の道路交通情報を有するものとする。例えば、抽出装置100は、道路交通情報と、ユーザU2の位置LCとの比較により、ユーザU2がYY歩道上に位置すると推定する。そして、抽出装置100は、日時dt21よりも後の日時dt22においてユーザU2が、YY歩道に沿って位置LC21とは異なる位置にいることを示す位置LC22を取得する。例えば、抽出装置100は、道路交通情報と、ユーザU2の位置LCの変化との比較により、ユーザU2がYY歩道上を移動していると推定する。
図2の例では、抽出装置100は、位置LC21、LC22により、ユーザU2がYY歩道に沿って(
図2では下から上方向へ)、YY歩道上を移動していると推定する。
【0036】
そして、抽出装置100は、日時dt22よりも後の日時dt23においてユーザU2が、YY歩道に沿って位置LC22とは異なる位置にいることを示す位置LC23を取得する。
図2の例では、抽出装置100は、位置LC22、LC23により、ユーザU2がYY歩道に沿って、YY歩道上を移動していると推定する。ここで、抽出装置100は、位置LC21、LC22、LC23により、ユーザU2の位置LC22から位置LC23までの間の移動速度が、位置LC21から位置LC22までの間に比べて低下していると推定する。例えば、抽出装置100は、ユーザU2の位置LC22から位置LC23までの間の移動速度が、ユーザU2の通常の移動速度に比べて低下していると推定する。なお、抽出装置100は、ユーザU2の加速度情報に基づいて、ユーザU2の移動速度が通常よりも低下していると推定してもよい。
【0037】
そして、抽出装置100は、日時dt23よりも後の日時dt24においてユーザU2が、YY歩道に沿って位置LC23とは異なる位置にいることを示す位置LC24を取得する。
図2の例では、抽出装置100は、位置LC23、LC24により、ユーザU2がYY歩道に沿って、YY歩道上を移動していると推定する。また、抽出装置100は、ユーザU2の位置LC23から位置LC24までの間の移動速度が、位置LC22から位置LC23までの間の移動速度と同様であるため、ユーザU2の移動速度が通常よりも低下していると推定する。
【0038】
そして、抽出装置100は、日時dt24よりも後の日時dt25においてユーザU2が、YY歩道に沿って位置LC24とは異なる位置にいることを示す位置LC25を取得する。
図2の例では、抽出装置100は、位置LC24、LC25により、ユーザU2がYY歩道に沿って、YY歩道上を移動していると推定する。また、抽出装置100は、ユーザU2の位置LC24から位置LC25までの間の移動速度が、位置LC22から位置LC23までの間の移動速度と同様であるため、ユーザU2の移動速度が通常よりも低下していると推定する。
【0039】
そして、抽出装置100は、日時dt25よりも後の日時dt26においてユーザU2が、YY歩道に沿って位置LC25とは異なる位置にいることを示す位置LC26を取得する。
図2の例では、抽出装置100は、位置LC25、LC26により、ユーザU2がYY歩道に沿って、YY歩道上を移動していると推定する。また、抽出装置100は、ユーザU2の位置LC25から位置LC26までの間の移動速度が、位置LC21から位置LC22までの間の移動速度と同様であるため、ユーザU2の移動速度が通常に戻ったと推定する。
【0040】
そして、抽出装置100は、日時dt26よりも後の日時dt27においてユーザU2が、YY歩道に沿って位置LC26とは異なる位置にいることを示す位置LC27を取得する。
図2の例では、抽出装置100は、位置LC26、LC27により、ユーザU2がYY歩道に沿って、YY歩道上を移動していると推定する。また、抽出装置100は、ユーザU2の位置LC26から位置LC27までの間の移動速度が、位置LC21から位置LC22までの間の移動速度と同様であるため、ユーザU2の移動速度が通常の移動であると推定する。
【0041】
そして、抽出装置100は、日時dt27よりも後の日時dt28においてユーザU2が、YY歩道に沿って位置LC27とは異なる位置にいることを示す位置LC28を取得する。
図2の例では、抽出装置100は、位置LC27、LC28により、ユーザU2がYY歩道に沿って、YY歩道上を移動していると推定する。また、抽出装置100は、ユーザU2の位置LC27から位置LC28までの間の移動速度が、位置LC21から位置LC22までの間の移動速度と同様であるため、ユーザU2の移動速度が通常の移動であると推定する。
【0042】
抽出装置100は、日時dt21〜dt28において検知されたユーザの複数のセンサ情報である位置LC21〜LC28のうち、ユーザの移動における変化が所定の条件を満たす対象センサ情報を抽出する(ステップS21)。例えば、抽出装置100は、モデル情報記憶部125(
図9参照)に示すような「対象TG2(屋外広告)」に対応するユーザの移動における変化の条件を満たす対象センサ情報を抽出する。例えば、抽出装置100は、ユーザU2の位置情報の変化が例えば通常の速度よりも低速で移動していることを示すセンサ情報を抽出する。
図2の例では、抽出装置100は、ユーザU2がYY歩道において通常よりも低速な移動している際の位置情報群を抽出する。
【0043】
図2の例では、抽出装置100は、日時dt22〜dt25においてユーザU2がYY歩道上を通常よりも低速で移動している位置情報LC22〜LC25を抽出する。なお、
図2の例では、ユーザU2の情報の抽出を例示するが、抽出装置100は、多数(例えば、5万人等)のユーザについても同様の情報を抽出しているものとする。なお、抽出装置100は、各ユーザの通常の移動速度を各ユーザの位置情報の履歴や加速度情報の履歴から推定し、推定した通常の移動速度を用いてもよい。
【0044】
また、抽出装置100は、事象情報を取得する(ステップS22)。例えば、抽出装置100は、ユーザU2のような通常よりも低速な移動を示す情報が所定の閾値(例えば1000人等)以上抽出された場合に、YY歩道に関する事象情報F2を取得する。
図2の例では、抽出装置100は、YY歩道脇の位置LC2に屋外広告AD2が配置されていることを示す事象情報F2を取得する。例えば、抽出装置100は、抽出装置100の管理者等がYY歩道へ実際に行くことにより、位置LC2の状況を確認し、管理者等がYY歩道脇の位置LC2に屋外広告AD2が配置されたことを示す情報を抽出装置100へ入力することにより、YY歩道脇の位置LC2に屋外広告AD2が配置されていることを示す事象情報F2を取得してもよい。
【0045】
また、例えば、抽出装置100は、SNSにおいてユーザが投稿した投稿情報等を解析することにより、YY歩道脇の位置LC2に屋外広告AD2が配置されていることを示す事象情報F2を取得してもよい。例えば、抽出装置100は、対象センサ情報が抽出されたユーザが、SNSにおいて投稿した情報等を解析することにより、YY歩道脇の位置LC2に屋外広告AD2が配置されていることを示す事象情報F2を取得してもよい。例えば、抽出装置100は、
図6中の行動情報記憶部122に示すように、対象センサ情報として位置情報LC22〜LC25が抽出されたユーザU2が、日時dt29においてSNSサイトBに投稿した情報等を解析することにより、YY歩道脇の位置LC2に屋外広告AD2が配置されていることを示す事象情報F2を取得してもよい。
【0046】
そして、抽出装置100は、抽出した対象センサ情報と、事象情報F2とに基づいて、モデルを生成する(ステップS23)。
図2の例では、抽出装置100は、位置情報LC22〜LC25と、YY歩道脇の位置LC2に屋外広告AD2が配置されていることを示す事象情報F2とに基づいて、モデルM2を生成する。例えば、抽出装置100は、事象情報F2が取得された場合の対象センサ情報を正例として、モデルを生成する。例えば、抽出装置100は、屋外広告に関する対象TG2に対応するモデルM2を生成する。
図2の例では、抽出装置100は、ユーザU2を含む多数(例えば、10万人等)のユーザについて抽出したセンサ情報を用いて、モデルM2を生成する。
【0047】
例えば、抽出装置100は、屋外広告AD2が配置されている位置LC2付近において抽出されたセンサ情報を正例として、モデルM2を生成する。例えば、抽出装置100は、正例となるセンサ情報が入力された場合に、スコア「1」を出力するように学習処理を行うことにより、モデルM2を生成する。例えば、抽出装置100は、センサ情報が入力された場合に、「1」に近いスコアを出力する程、対象TG2が生じている可能性が高いことを示すモデルM2を生成する。また、例えば、抽出装置100は、屋外広告がない歩道において検知されたユーザのセンサ情報を負例として、モデルM2を生成してもよい。例えば、抽出装置100は、負例となるセンサ情報が入力された場合に、スコア「0」を出力するように学習処理を行うことにより、モデルM2を生成する。例えば、抽出装置100は、センサ情報が入力された場合に、「0」に近いスコアを出力する程、対象TG2が生じている可能性が低いことを示すモデルM2を生成する。例えば、抽出装置100は、屋外広告AD2が配置されていないYY歩道の部分において検知されたユーザのセンサ情報を負例として、モデルM2を生成してもよい。例えば、抽出装置100は、屋外広告AD2が配置される前、すなわち屋外広告AD2がない状態で位置LC2付近において検知されたセンサ情報を負例として、モデルM2を生成してもよい。例えば、抽出装置100は、屋外広告AD2の撤去後、すなわち屋外広告AD2がない状態で位置LC2付近において検知されたセンサ情報を負例として、モデルM2を生成してもよい。
【0048】
上述したように、抽出装置100は、ユーザの移動における変化が所定の条件を満たす情報を適切に抽出することができる。
図1の例では、抽出装置100は、ユーザが歩道上を迂回するような行動を行っている場合、ユーザの移動における変化が所定の条件を満たすとして、その際のセンサ情報を対象センサ情報として抽出する。これにより、抽出装置100は、歩道においてユーザの進行方向への移動を妨げる所定の事象が発生している可能性が高い箇所におけるユーザのセンサ情報を対象センサ情報として抽出することが可能となる。また、
図2の例では、抽出装置100は、ユーザが歩道上において通常よりも低速で移動している場合、ユーザの移動における変化が所定の条件を満たすとして、その際のセンサ情報を対象センサ情報として抽出する。これにより、抽出装置100は、歩道においてユーザを注目させる所定の事象が発生している可能性が高い箇所におけるユーザのセンサ情報を対象センサ情報として抽出することが可能となる。また、抽出装置100は、このように抽出された対象センサ情報を用いてモデルを生成することにより、所定の事象の発生有無を適切に推定することができるモデルを生成することができる。
【0049】
〔1−4.抽出した情報の利用例〕
なお、上述したモデルの生成は一例であり、抽出装置100は、抽出した対象センサ情報を用いて種々のサービスを提供してもよい。例えば、抽出装置100は、抽出した対象センサ情報に関する情報を他の外部装置へ提供してもよい。
【0050】
〔1−4−1.広告の効果測定〕
例えば、抽出装置100は、抽出した対象センサ情報を用いて広告効果の定量化を行ってもよい。この点について、以下説明する。例えば、抽出装置100は、対象センサ情報と当該対象センサ情報に対応するユーザ属性とに基づいて、広告の効果を示す情報を推定してもよい。ここでは、抽出装置100は、YY歩道脇の位置LC2に屋外広告AD2が配置されていることを示す事象情報F2を取得済みであるものとする。この場合、抽出装置100は、YY歩道脇の位置LC2の付近において通常よりも低速の移動になることにより、対象センサ情報が取得されたユーザを屋外広告AD2に注目したユーザであると推定する。
【0051】
例えば、抽出装置100は、所定の期間(期間TM1)において屋外広告AD2に表示されていた広告(広告AC1)の広告効果を期間TM1について、位置LC2付近を通過したユーザ数等に基づいて推定してもよい。例えば、抽出装置100は、期間TM1において、位置LC2付近を通過した全ユーザを広告AC1に接触機会があったユーザ(接触機会ユーザ)として推定する。また、例えば、抽出装置100は、期間TM1において、位置LC2付近において対象センサ情報が抽出されたユーザを広告AC1に注目したユーザ(注目ユーザ)として推定する。
【0052】
例えば、抽出装置100は、接触機会ユーザの数に対する注目ユーザの数の割合を屋外広告AD2における広告AC1の効果(屋外広告評価値)として推定してもよい。例えば、抽出装置100は、接触機会ユーザの数が1万人であり、注目ユーザの数が200人である場合、屋外広告AD2における広告AC1の効果を「0.02(=2000/10000)」として推定してもよい。この場合、例えば、接触機会ユーザを広告の配信先となるユーザと同等とみなし、注目ユーザを配信された広告に対して何らかの行動を行ったユーザとみなした場合、抽出装置100は、屋外広告についても、インターネット等における広告配信と同様の効果測定が可能となる。例えば、注目ユーザを配信された広告をクリックしたユーザとみなした場合、抽出装置100は、上述した例では、屋外広告評価値をクリック率と同様の指標として算出することができる。これにより、抽出装置100は、対象センサ情報が取得された日時に屋外広告AD2に表示された広告の効果を測定することができる。
【0053】
なお、抽出装置100は、上述したような屋外広告の効果測定をユーザ属性に基づいて分類されたセグメント(ユーザ群)ごとに行ってもよい。例えば、抽出装置100は、20代や30代等の年代ごとに分類されたユーザ群ごとに、屋外広告の効果測定を行ってもよい。例えば、抽出装置100は、男性や女性等の性別ごとに分類されたユーザ群ごとに、屋外広告の効果測定を行ってもよい。また、例えば、抽出装置100は、年代と性別とを組み合わせたユーザ群ごとに、屋外広告の効果測定を行ってもよい。これにより、抽出装置100は、屋外広告AD2に表示された広告の効果をユーザ分類ごとに測定することができる。これにより、抽出装置100は、どの年代のユーザやどの性別のユーザに効果的か等を適切に推定することができる。
【0054】
〔1−4−2.情報提供〕
例えば、抽出装置100は、抽出した対象センサ情報に関する情報を所定のサービス提供者に提供してもよい。また、例えば、抽出装置100は、屋外広告の効果に関する情報を広告配信に関する所定のサービス提供者に提供してもよい。
【0055】
例えば、抽出装置100は、
図1の例において抽出した対象センサ情報に関する情報を、道路を整備する事業者等へ提供してもよい。例えば、抽出装置100は、多数のユーザが迂回行動を行っている歩道に関する情報を、道路を整備する事業者等へ提供してもよい。
【0056】
〔1−5.モデルの利用〕
抽出装置100は、上述した例で生成したモデルM1、M2等を用いて所定の事象の発生有無を推定してもよい。
【0057】
例えば、抽出装置100は、所定のエリアの歩道(AA歩道)において検知されたセンサ情報をモデルM1に入力することにより、AA歩道において道路状況に関する所定の事象が発生しているかどうかを予測してもよい。例えば、抽出装置100は、AA歩道において検知されたセンサ情報をモデルM1に入力し、出力されたスコアが所定の閾値以上である場合、AA歩道において、道路状況に異常が発生していると予測してもよい。例えば、抽出装置100は、センサ情報をモデルM1に入力し、出力されたスコアが所定の閾値以上である場合、そのセンサ情報を対象センサ情報として抽出してもよい。
【0058】
例えば、抽出装置100は、所定のエリアの歩道(BB歩道)において検知されたセンサ情報をモデルM2に入力することにより、BB歩道において屋外広告に関する所定の事象が発生しているかどうかを予測してもよい。例えば、抽出装置100は、BB歩道において検知されたセンサ情報をモデルM2に入力し、出力されたスコアが所定の閾値以上である場合、BB歩道において屋外広告が配置されたと予測してもよい。例えば、抽出装置100は、センサ情報をモデルM2に入力し、出力されたスコアが所定の閾値以上である場合、そのセンサ情報を対象センサ情報として抽出してもよい。
【0059】
〔1−6.正解情報〕
上述した例では、事象情報(正解情報)を管理者等の入力やユーザの投稿情報等に基づいて取得する場合を示したが、抽出装置100は、種々の手段により正解情報を取得してもよい。
【0060】
例えば、抽出装置100は、「対象TG1(道路状況)」に対応するモデルM1を生成する場合、正解情報を端末装置10においてジャイロセンサにより検知された情報から推定してもよい。例えば、抽出装置100は、「対象TG2(屋外広告)」に対応するモデルM2を生成する場合、正解情報を屋外広告AD2等のデジタルサイネージ等にカメラ等の撮像手段を設けることにより、正解情報を取得してもよい。
【0061】
〔1−7.ユーザの移動〕
上述した例では、ユーザが歩行している場合を示したが、ユーザの移動は、歩行に限らず、人力を駆動源とする移動体による移動であれば、どのような移動であってもよい。例えば、ユーザが自転車等のモータを駆動源としない移動体による移動であれば、どのような移動であってもよい。
【0062】
〔1−8.移動の変化〕
上述した例では、ユーザの移動における変化が迂回行動を示す場合や通常より低速になる場合を示したが、抽出装置100は、上記に限らず種々の移動の変化に対応する対象センサ情報を抽出してもよい。
【0063】
例えば、抽出装置100は、通常より高速になる、移動の変化に対応する対象センサ情報を抽出してもよい。例えば、抽出装置100は、通常より高速になる、移動の変化に対応する対象センサ情報を抽出してもよい。例えば、抽出装置100は、多数(例えば、10万人等)のユーザが通常より高速に移動する位置付近について、事象情報を取得してもよい。例えば、抽出装置100は、ユーザが通常より高速に移動することを示す対象センサ情報がCC歩道において所定の閾値(例えば1万人等)以上抽出された場合に、CC歩道に関する事象情報を取得してもよい。例えば、抽出装置100は、ユーザが通常より高速に移動することを示す対象センサ情報が検知される位置に喫煙所が有る場合、その対象センサ情報に基づいて、喫煙所に関するモデルを生成してもよい。
【0064】
例えば、抽出装置100は、多数(例えば、5千人等)のユーザが夜間において通常より高速に移動する位置付近について、事象情報を取得してもよい。例えば、抽出装置100は、ユーザが夜間において通常より高速に移動することを示す対象センサ情報がDD歩道において所定の閾値(例えば500人等)以上抽出された場合に、DD歩道に関する事象情報を取得してもよい。例えば、抽出装置100は、ユーザが通常より高速に移動することを示す対象センサ情報が検知される位置付近が夜間暗い場合、その対象センサ情報に基づいて、夜間に危険なエリアに関するモデルを生成してもよい。
【0065】
例えば、抽出装置100は、所定のユーザ属性のユーザが他のユーザ属性のユーザよりも高速に移動する位置付近について、事象情報を取得してもよい。例えば、抽出装置100は、ユーザ属性が女性であるユーザが、ユーザ属性が男性であるユーザよりも高速に移動することを示す対象センサ情報がEE歩道において所定の閾値(例えば5千人等)以上抽出された場合に、EE歩道に関する事象情報を取得してもよい。例えば、抽出装置100は、ユーザ属性が女性であるユーザが通常より高速に移動することを示す対象センサ情報が検知される位置付近が人気のないエリアである場合、その対象センサ情報に基づいて、危険なエリアに関するモデルを生成してもよい。
【0066】
例えば、抽出装置100は、多数(例えば、5千人等)のユーザが雨の日のみ、迂回している移動する位置付近について、事象情報を取得してもよい。例えば、抽出装置100は、ユーザが雨の日において迂回行動を行っていることを示す対象センサ情報がEE歩道において所定の閾値(例えば500人等)以上抽出された場合に、EE歩道に関する事象情報を取得してもよい。例えば、抽出装置100は、ユーザが迂回行動を行っていることを示す対象センサ情報が検知される位置付近が雨の日において水たまり(障害)が発生している場合、その対象センサ情報に基づいて、雨の日に障害が発生するエリアに関するモデルを生成してもよい。
【0067】
〔2.抽出装置の構成〕
次に、
図4を用いて、実施形態に係る抽出装置100の構成について説明する。
図4は、実施形態に係る抽出装置の構成例を示す図である。
図4に示すように、抽出装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、抽出装置100は、抽出装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0068】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワーク(例えば
図3中のネットワークN)と有線または無線で接続され、端末装置10との間で情報の送受信を行う。
【0069】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態に係る記憶部120は、
図4に示すように、ユーザ情報記憶部121と、行動情報記憶部122と、センサ情報記憶部123と、学習データ記憶部124と、モデル情報記憶部125とを有する。なお、
図4では、図示を省略するが、記憶部120には、
図1に示すXX歩道(道路情報RD1)のような道路情報や
図2に示すYY歩道(道路情報RD2)のような道路情報に関する各種情報が記憶される。また、
図4では、図示を省略するが、
図2に示す屋外広告AD2を表示する表示デバイス(掲示媒体)等を含む各種の施設等(関心地点:Point of Interest)が所在する位置等、関心地点に関する各種情報が記憶されてもよい。
【0070】
(ユーザ情報記憶部121)
実施形態に係るユーザ情報記憶部121は、ユーザに関する各種情報を記憶する。例えば、ユーザ情報記憶部121は、ユーザ属性に関する各種情報やユーザの行動に関する各種情報を記憶する。
図5は、実施形態に係るユーザ情報記憶部の一例を示す図である。
図5に示すユーザ情報記憶部121は、「ユーザID」、「年齢」、「性別」といった項目が含まれる。
【0071】
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。例えば、ユーザID「U1」により識別されるユーザは、
図1の例に示したユーザU1に対応する。また、「年齢」は、ユーザIDにより識別されるユーザの年齢を示す。なお、「年齢」は、例えば35歳など、ユーザIDにより識別されるユーザの具体的な年齢であってもよい。また、「性別」は、ユーザIDにより識別されるユーザの性別を示す。
【0072】
例えば、
図5に示す例において、ユーザID「U1」により識別されるユーザの年齢は、「30代」であり、性別は、「男性」であることを示す。また、例えば、
図5に示す例において、ユーザID「U2」により識別されるユーザの年齢は、「20代」であり、性別は、「女性」であることを示す。
【0073】
なお、ユーザ情報記憶部121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、ユーザ情報記憶部121は、年齢や性別に加えて他のデモグラフィック属性情報やサイコグラフィック属性情報を記憶してもよい。例えば、ユーザ情報記憶部121は、氏名、自宅、勤務地、興味、家族構成、収入、ライフスタイル等の情報を記憶してもよい。
【0074】
(行動情報記憶部122)
実施形態に係る行動情報記憶部122は、ユーザの行動に関する各種情報を記憶する。
図6は、実施形態に係る行動情報記憶部の一例を示す図である。例えば、行動情報記憶部122は、各ユーザの行動等の各種の行動情報を記憶する。
図6に示す行動情報記憶部122には、「ユーザID」、「行動ID」、「日時」、「種別」、「内容」といった項目が含まれる。
【0075】
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。例えば、ユーザID「U1」により識別されるユーザは、
図1の例に示したユーザU1に対応する。また、「行動ID」は、ユーザの行動を識別する情報を示す。「日時」は、対応するユーザの行動が行われた日時を示す。なお、
図6の例では、「dt10」等で図示するが、「日時」には、「2017年7月5日19時31分52秒」等の具体的な日時が記憶されてもよい。また、「種別」は、対応するユーザの行動の種別に関する情報を示す。また、「内容」は、対応するユーザの行動において対象となった内容を示す。
【0076】
例えば、
図6に示す例において、ユーザID「U1」により識別されるユーザ(ユーザU1)は、行動ID「AC10」により識別される行動(行動AC10)を行ったことを示す。例えば、
図6に示す例においてユーザU1は、日時dt10において、AコンビニでA折り畳み傘の購入(行動AC10)を行ったことを示す。
【0077】
例えば、
図6に示す例において、ユーザID「U2」により識別されるユーザ(ユーザU2)は、行動ID「AC29」により識別される行動(行動AC29)を行ったことを示す。例えば、
図6に示す例においてユーザU2は、日時dt29において、SNSサイトBへの「YYで見た広告は…」といった内容の投稿(行動AC29)を行ったことを示す。
【0078】
なお、行動情報記憶部122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。また、
図6では、ユーザIDごとに行動情報が行動情報記憶部122に記憶される場合を示したが、行動情報は、ユーザIDごとに限らず、例えば時刻順に記憶されてもよい。
【0079】
(センサ情報記憶部123)
実施形態に係るセンサ情報記憶部123は、種々のセンサにより検知されたセンサ情報を記憶する。例えば、センサ情報記憶部123は、位置情報や加速度情報等の種々のセンサ情報を記憶する。
図7は、実施形態に係るセンサ情報記憶部の一例を示す図である。
図7に示すセンサ情報記憶部123は、「ユーザID」、「センサ情報」といった項目が含まれる。「センサ情報」には、「日時」、「位置」、「加速度」といった項目が含まれる。
【0080】
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。「センサ情報」は、ユーザのセンサ情報の履歴を示す。「日時」は、各センサ情報が取得された日時を示す。なお、
図7の例では「日時」を抽象的な符号「dt11」等で図示するが、「日時」には、「2017年7月6日18時59分48秒」等の具体的な日時が記憶されてもよい。また、「位置」は、対応する日時において検知されたユーザの位置情報を示す。なお、
図7の例では「位置」を抽象的な符号「LC11」等で図示するが、「位置」には、具体的な緯度経度情報等が記憶されてもよい。また、「加速度」は、対応する日時において検知されたユーザの加速度情報を示す。
【0081】
例えば、
図7に示す例において、ユーザID「U1」により識別されるユーザの位置「LC11」が、日時「dt11」に取得されたことを示す。例えば、ユーザID「U1」により識別されるユーザが利用する端末装置10の位置「LC11」が、日時「dt11」に取得されたことを示す。例えば、
図7に示す例において、ユーザID「U1」により識別されるユーザの位置「LC12」が、日時「dt12」に取得されたことを示す。例えば、ユーザID「U1」により識別されるユーザが利用する端末装置10の位置「LC13」が、日時「dt13」に取得されたことを示す。
【0082】
また、例えば、
図7に示す例において、ユーザID「U3」により識別されるユーザの加速度「AS31」が、日時「dt31」に取得されたことを示す。例えば、ユーザID「U3」により識別されるユーザが利用する端末装置10の加速度「AS31」が、日時「dt31」に取得されたことを示す。例えば、
図7に示す例において、ユーザID「U3」により識別されるユーザの加速度「AS32」が、日時「dt32」に取得されたことを示す。
【0083】
なお、センサ情報記憶部123は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。また、センサ情報記憶部123は、抽出処理により抽出されたセンサ情報群であることを示す情報(フラグ)等を記憶してもよい。また、センサ情報記憶部123は、ユーザのコンテキストに関する情報を記憶してもよい。
【0084】
(学習データ記憶部124)
実施形態に係る学習データ記憶部124は、学習データに関する各種情報を記憶する。
図8は、実施形態に係る学習データ記憶部の一例を示す図である。例えば、学習データ記憶部124は、モデルの生成に用いる教師データを記憶する。
図8に示す学習データ記憶部124には、「対象」、「データID」、「正解情報」、「センサ情報」といった項目が含まれる。
【0085】
「対象」は、モデルが生成される対象となる事象を示す。「データID」は、学習データ(教師データ)を識別するための識別情報を示す。「正解情報」は、データIDにより識別される学習データにおいて、センサ情報に対応する所定の事象の発生有無を示す。
【0086】
「センサ情報」には、モデルの入力となるセンサ情報が記憶される。「センサ情報」には、「位置情報」、「加速度情報」といった項目が含まれる。「位置情報」は、データIDにより識別される学習データに含まれる位置情報を示す。例えば、「位置情報」には、抽出処理により抽出された位置情報群が記憶される。「加速度情報」は、データIDにより識別される学習データに含まれる加速度情報を示す。例えば、「加速度情報」には、抽出処理により抽出された加速度情報群が記憶される。
【0087】
例えば、
図8に示す例において、対象「TG1(道路状況)」に対応する学習データには、データID「DT1−1」により識別される学習データ(学習データDT1−1)等が含まれることを示す。また、学習データDT1−1には、正解情報RDT1−1や位置情報LDT1−1や加速度情報ADT1−1等が含まれることを示す。例えば、学習データDT1−1が、
図1の例において抽出されたデータである場合、正解情報RDT1−1は、ユーザU1が迂回している、すなわち道路に所定の事象が発生していることを示す値「1」であってもよい。また、例えば、学習データDT1−1が、
図1の例において抽出されたデータである場合、位置情報LDT1−1には、ユーザU1の位置LC13〜LC15が含まれてもよい。
【0088】
また、例えば、
図8に示す例において、対象「TG2(屋外広告)」に対応する学習データには、データID「DT2−1」により識別される学習データ(学習データDT2−1)等が含まれることを示す。また、学習データDT2−1には、正解情報RDT2−1や位置情報LDT2−1や加速度情報ADT2−1等が含まれることを示す。例えば、学習データDT2−1が、
図1の例において抽出されたデータである場合、正解情報RDT2−1は、ユーザU2の移動速度が通常より低下している、すなわちユーザU2が屋外広告AD2に注視していることを示す値「1」であってもよい。また、例えば、学習データDT2−1が、
図1の例において抽出されたデータである場合、位置情報LDT2−1には、ユーザU2の位置LC22〜LC26が含まれてもよい。
【0089】
なお、学習データ記憶部124は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、学習データ記憶部124は、学習データが追加された日時に関する情報を記憶してもよい。また、例えば、学習データ記憶部124は、各学習データがどのような抽出処理により追加されたかを示す情報を記憶してもよい。例えば、学習データ記憶部124は、各学習データが管理者の選択により追加されたか等を示す情報を記憶してもよい。
【0090】
(モデル情報記憶部125)
実施形態に係るモデル情報記憶部125は、モデルに関する情報を記憶する。例えば、モデル情報記憶部125は、生成処理により生成されたモデル情報(モデルデータ)を記憶する。
図9は、実施形態に係るモデル情報記憶部の一例を示す図である。
図9に示すモデル情報記憶部125は、「モデルID」、「対象」、「モデルデータ」といった項目が含まれる。なお、
図9では、モデルM1及びモデルM2のみを図示するが、各対象に対応する複数のモデル情報(モデルM3、M4等)が記憶されてもよい。
【0091】
「モデルID」は、モデルを識別するための識別情報を示す。例えば、モデルID「M1」により識別されるモデルは、
図1の例に示したモデルM1に対応する。「対象」は、対応するモデルの対象を示す。また、「対象」には、各対象に対応する条件等が記憶される。例えば、「対象TG1(道路状況)」には、センサ情報が対象に対応するための条件(例えば歩道の延びる方向に対して所定の角度以上迂回して移動)等が記憶される。また、「モデルデータ」は、対応付けられた対応するモデルのデータを示す。例えば、「モデルデータ」には、各層におけるノードと、各ノードが採用する関数と、ノードの接続関係と、ノード間の接続に対して設定される接続係数とを含む情報が含まれる。
【0092】
例えば、
図9に示す例において、モデルID「M1」により識別されるモデル(モデルM1)は、対象が「TG1(道路状況)」であり、入力されたセンサ情報に対応する位置において対象TG1が発生しているかを推定するために用いられることを示す。また、モデルM1のモデルデータは、モデルデータMDT1であることを示す。
【0093】
モデルM1(モデルデータMDT1)は、ユーザの移動に関するセンサ情報であって、ユーザの移動における変化が所定の条件を満たすセンサ情報が入力される入力層と、出力層と、入力層から出力層までのいずれかの層であって出力層以外の層に属する第1要素と、第1要素と第1要素の重みとに基づいて値が算出される第2要素と、を含み、入力層に入力されたセンサ情報に対し、出力層以外の各層に属する各要素を第1要素として、第1要素と第1要素の重みとに基づく演算を行うことにより、所定の事象の発生有無の推定に用いられるスコアの値を出力層から出力するよう、コンピュータを機能させるためのモデルである。
【0094】
ここで、モデルM1、M2等が「y=a
1*x
1+a
2*x
2+・・・+a
i*x
i」で示す回帰モデルで実現されるとする。この場合、例えば、モデルM1が含む第1要素は、x1やx2等といった入力データ(xi)に対応する。また、第1要素の重みは、xiに対応する係数aiに対応する。ここで、回帰モデルは、入力層と出力層とを有する単純パーセプトロンと見做すことができる。各モデルを単純パーセプトロンと見做した場合、第1要素は、入力層が有するいずれかのノードに対応し、第2要素は、出力層が有するノードと見做すことができる。
【0095】
また、モデルM1、M2等がDNN(Deep Neural Network)等、1つまたは複数の中間層を有するニューラルネットワークで実現されるとする。この場合、例えば、モデルM1が含む第1要素は、入力層または中間層が有するいずれかのノードに対応する。また、第2要素は、第1要素と対応するノードから値が伝達されるノードである次段のノードに対応する。また、第1要素の重みは、第1要素と対応するノードから第2要素と対応するノードに伝達される値に対して考慮される重みである接続係数に対応する。
【0096】
なお、モデル情報記憶部125は、上記に限らず、目的に応じて種々のモデル情報を記憶してもよい。
【0097】
(制御部130)
図4の説明に戻って、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、抽出装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(決定プログラムや生成プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。制御部130は、モデル情報記憶部125に記憶されているモデルM1やモデルM2等に従った情報処理により、ユーザの移動に関するセンサ情報であって、ユーザの移動における変化が所定の条件を満たすセンサ情報が入力される入力層と、出力層と、入力層から出力層までのいずれかの層であって出力層以外の層に属する第1要素と、第1要素と第1要素の重みとに基づいて値が算出される第2要素と、を含み、入力層に入力されたセンサ情報に対し、出力層以外の各層に属する各要素を第1要素として、第1要素と第1要素の重みとに基づく演算を行うことにより、所定の事象の発生有無の推定に用いられるスコアの値を出力層から出力する。
【0098】
例えば、抽出装置100は、上述した回帰モデルやニューラルネットワーク等、任意の構造を有するモデルを用いて、利用スコアや入札スコアの算出を行う。具体的には、モデルM1、M2等は、ユーザの移動に関するセンサ情報であって、ユーザの移動における変化が所定の条件を満たすセンサ情報(すなわち、上述したスコアの算出に用いられる各要素)が入力された場合に、所定の事象の発生有無に関するスコア(すなわち、ユーザが所定の行動を行う可能性がどの程度であるかを示唆するスコア)を出力するように係数が設定される。情報提供装置10は、このようなモデルM1、M2等を用いて、対応する行動パターンにおける各ユーザのスコアを算出する。
【0099】
なお、上記例では、モデルM1、M2等が、ユーザの移動に関するセンサ情報であって、ユーザの移動における変化が所定の条件を満たすセンサ情報が入力された場合に、所定の事象の発生有無に関するスコアを出力するモデルである例を示した。しかし、実施形態に係るモデルM1、M2等は、データの入出力を繰り返すことで得られる結果に基づいて生成されるモデルであってもよい。例えば、モデルは、ユーザの移動に関するセンサ情報であって、ユーザの移動における変化が所定の条件を満たすセンサ情報を入力とし、モデルM1が出力する利用スコアを出力とするよう学習されたモデル(モデルM1b)であってもよい。または、モデルは、ユーザの移動に関するセンサ情報であって、ユーザの移動における変化が所定の条件を満たすセンサ情報を入力とし、モデルM1bの出力値を出力とするよう学習されたモデルであってもよい。
【0100】
また、抽出装置100がGAN(Generative Adversarial Networks)を用いた推定処理を行う場合、モデルM1、M2等は、GANの一部を構成するモデルであってもよい。
【0101】
図4に示すように、制御部130は、取得部131と、抽出部132と、生成部133と、推定部134と、提供部135とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0102】
(取得部131)
取得部131は、各種情報を取得する。例えば、取得部131は、端末装置10等の外部の情報処理装置から各種情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザ情報記憶部121や行動情報記憶部122やセンサ情報記憶部123や学習データ記憶部124やモデル情報記憶部125等の記憶部120から各種情報を取得する。例えば、取得部131は、端末装置10が検知した各種の情報を取得する。例えば、取得部131は、端末装置10が検知した位置情報や加速度情報を取得する。
【0103】
例えば、取得部131は、ユーザの移動に関するセンサ情報を取得する。例えば、取得部131は、センサ情報のうち、ユーザの移動における変化が速度に関する条件を満たす対象センサ情報を抽出する。例えば、取得部131は、ユーザの位置情報を含むセンサ情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザの加速度情報を含むセンサ情報を取得する。例えば、取得部131は、歩道を移動するユーザのセンサ情報を取得する。例えば、取得部131は、人力を駆動源とする移動体により移動するユーザのセンサ情報を取得する。
【0104】
図1の例では、取得部131は、日時dt11においてユーザU1がXX歩道上に位置することを示す位置LC11を取得する。例えば、取得部131は、日時dt11よりも後の日時dt12においてユーザU1が、XX歩道に沿って位置LC11とは異なる位置にいることを示す位置LC12を取得する。例えば、取得部131は、日時dt12よりも後の日時dt13においてユーザU1が、XX歩道に沿って位置LC12とは異なる位置にいることを示す位置LC13を取得する。例えば、取得部131は、日時dt14においてユーザU1が、XX歩道上で何かを避けつつ移動するように位置LC13とは異なる位置にいることを示す位置LC14を取得する。
【0105】
図1の例では、取得部131は、日時dt15においてユーザU1が、XX歩道上で何かを迂回しつつ移動するように位置LC14とは異なる位置にいることを示す位置LC15を取得する。例えば、取得部131は、日時dt15よりも後の日時dt16においてユーザU1が、XX歩道に沿って位置LC15とは異なる位置にいることを示す位置LC16を取得する。例えば、取得部131は、日時dt16よりも後の日時dt17においてユーザU1が、XX歩道に沿って位置LC16とは異なる位置にいることを示す位置LC17を取得する。
【0106】
図1の例では、取得部131は、事象情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザU1のような迂回行動を示す情報が所定の閾値(例えば1000人等)以上抽出された場合に、XX歩道に関する事象情報F1を取得する。例えば、取得部131は、XX歩道上の位置LC1に道路破損OB1が生じていることを示す事象情報F1を取得する。
【0107】
(抽出部132)
抽出部132は、各種情報を抽出する。例えば、抽出部132は、ユーザ情報記憶部121や行動情報記憶部122やセンサ情報記憶部123や学習データ記憶部124やモデル情報記憶部125等の記憶部120から各種情報を抽出する。
【0108】
例えば、抽出部132は、取得部131により取得されたセンサ情報のうち、ユーザの移動における変化が所定の条件を満たす対象センサ情報を抽出する。
【0109】
図1の例では、抽出部132は、日時dt11〜dt17において検知されたユーザの複数のセンサ情報である位置LC11〜LC17のうち、ユーザの移動における変化が所定の条件を満たす対象センサ情報を抽出する。例えば、抽出部132は、モデル情報記憶部125(
図9参照)に示すような「対象TG1(道路状況)」に対応するユーザの移動における変化の条件を満たす対象センサ情報を抽出する。例えば、抽出部132は、ユーザU1の位置情報の変化が例えば歩道の延びる方向に対して所定の角度(例えば、30°等)以上の向きに移動していることを示すセンサ情報を抽出する。例えば、抽出部132は、ユーザU1がXX歩道において何かを避けて迂回している際の位置情報群を抽出する。例えば、抽出部132は、XX歩道が延びる方向に対して所定の角度以上となっているユーザU1の位置情報群を抽出する。
【0110】
(生成部133)
生成部133は、各種情報を生成する。例えば、生成部133は、ユーザ情報記憶部121や行動情報記憶部122やセンサ情報記憶部123や学習データ記憶部124等に記憶された情報からモデルを生成する。例えば、生成部133は、対象センサ情報と、当該対象センサ情報に対応する所定の事象の発生有無を示す正解情報とを含む学習データに基づいて、所定の事象の発生有無の推定に用いられるモデルを生成する。例えば、生成部133は、学習データ記憶部124に記憶されたセンサ情報群と、センサ情報群に対応する位置において所定の事象が発生したかどうかを示す正解情報とを含む学習データに基づいて、所定の事象の発生有無の推定に用いられるモデルを生成する。
【0111】
例えば、生成部133は、モデルM1、M2等を生成し、生成したモデルM1、M2等をモデル情報記憶部125に格納する。なお、生成部133は、いかなる学習アルゴリズムを用いてモデルM1、M2等を生成してもよい。例えば、生成部133は、ニューラルネットワーク(neural network)、サポートベクターマシン(SVM)、クラスタリング、強化学習等の学習アルゴリズムを用いてモデルM1、M2等を生成する。一例として、生成部133がニューラルネットワークを用いてモデルM1、M2等を生成する場合、モデルM1、M2等は、一以上のニューロンを含む入力層と、一以上のニューロンを含む中間層と、一以上のニューロンを含む出力層とを有する。
【0112】
図1の例では、生成部133は、抽出した対象センサ情報と、事象情報F1とに基づいて、モデルを生成する。例えば、生成部133は、位置情報LC13〜LC15と、XX歩道上の位置LC1に道路破損OB1が生じていることを示す事象情報F1とに基づいて、モデルM1を生成する。例えば、生成部133は、事象情報F1が取得された場合の対象センサ情報を正例として、モデルを生成する。例えば、生成部133は、道路状況に関する対象TG1に対応するモデルM1を生成する。
【0113】
(推定部134)
推定部134は、各種情報を推定する。例えば、推定部134は、センサ情報記憶部123に記憶された位置情報に基づいて、所定の事象の発生有無を推定する。例えば、推定部134は、センサ情報記憶部123に記憶されたセンサ情報をモデル情報記憶部125に記憶されたモデルに入力することにより、所定の事象の発生有無を推定する。
【0114】
例えば、推定部134は、抽出部132により抽出された対象センサ情報に基づいて、対象センサ情報に対応する位置における事象に関する情報を推定する。例えば、推定部134は、対象センサ情報に基づいて、対象センサ情報に対応する位置の道路の状況を推定する。例えば、推定部134は、対象センサ情報に基づいて、対象センサ情報に対応する位置における表示物に関する情報を推定する。例えば、推定部134は、対象センサ情報に基づいて、対象センサ情報に対応する位置における広告に関する情報を推定する。例えば、推定部134は、対象センサ情報と当該対象センサ情報に対応するユーザ属性とに基づいて、広告の効果を示す情報を推定する。例えば、推定部134は、センサ情報が入力されたモデルの出力に基づいて、所定の事象の発生有無を推定する。
【0115】
例えば、推定部134は、モデルM1、M2等に従った情報処理により、ユーザの移動に関するセンサ情報であって、ユーザの移動における変化が所定の条件を満たすセンサ情報を入力層に入力する。そして、推定部134は、入力データを中間層と出力層に伝播させることで出力層から所定の事象の発生有無に関するスコアを出力させる。
【0116】
図1の例では、推定部134は、道路交通情報と、ユーザU1の位置LCとの比較により、ユーザU1がXX歩道上に位置すると推定する。例えば、推定部134は、道路交通情報と、ユーザU1の位置LCの変化との比較により、ユーザU1がXX歩道上を移動していると推定する。例えば、推定部134は、位置LC11、LC12により、ユーザU1がXX歩道に沿って(
図1では下から上方向へ)、XX歩道上を移動していると推定する。例えば、推定部134は、位置LC12、LC13により、ユーザU1がXX歩道に沿って、XX歩道上を移動していると推定する。例えば、推定部134は、位置LC15、LC16により、ユーザU1がXX歩道に沿って、XX歩道上を移動していると推定する。例えば、推定部134は、位置LC16、LC17により、ユーザU1がXX歩道に沿って、XX歩道上を移動していると推定する。
【0117】
(提供部135)
提供部135は、種々の情報を提供する。例えば、提供部135は、端末装置10等の外部装置に各種情報を提供する。例えば、提供部135は、モデル情報記憶部125に記憶された各モデルを外部の情報処理装置へ提供する。例えば、提供部135は、推定結果に基づく情報を外部の情報処理装置へ提供する。
【0118】
例えば、提供部135は、抽出部132により抽出された対象センサ情報に関する情報を所定のサービス提供者に提供してもよい。また、例えば、提供部135は、屋外広告の効果に関する情報を広告配信に関する所定のサービス提供者に提供してもよい。例えば、提供部135は、
図1の例において抽出した対象センサ情報に関する情報を、道路を整備する事業者等へ提供してもよい。また、例えば、提供部135は、生成部133により生成されたモデルに関する情報を外部の情報処理装置へ提供してもよい。また、例えば、提供部135は、モデルが出力する情報を外部の情報処理装置へ提供してもよい。なお、上記は一例であり、提供部135は、抽出部132により抽出された対象センサ情報に基づく、種々の情報を外部の情報処理装置へ提供してもよい。
【0119】
〔3.抽出処理のフロー〕
次に、
図10を用いて、実施形態に係る抽出システム1による抽出処理の手順について説明する。
図10は、実施形態に係る抽出処理の一例を示すフローチャートである。また、
図10に示す抽出処理には、対象行動情報の抽出及びモデルの生成の処理が含まれる。
【0120】
図10に示すように、抽出装置100は、ユーザの移動に関するセンサ情報を取得する(ステップS101)。例えば、抽出装置100は、センサ情報記憶部123(
図7参照)に示すような位置情報の履歴を取得する。
図1の例では、抽出装置100は、端末装置10から日時dt11〜dt17に検知された位置情報LC11〜LC17等を取得する。
【0121】
また、抽出装置100は、ユーザの移動における変化が所定の条件を満たす対象センサ情報を抽出する(ステップS102)。例えば、抽出装置100は、学習データ記憶部124(
図8参照)に示すような対象TG1に関する条件を満たすような対象センサを抽出する。
図1の例では、抽出装置100は、位置情報LC11〜LC17のうち、道路破損OB1が位置する位置LC1を迂回する移動の変化に対応するセンサ情報群(位置情報LC13〜LC15)を抽出する。
【0122】
〔4.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る抽出装置100は、取得部131と、抽出部132とを有する。取得部131は、ユーザの移動に関するセンサ情報を取得する。抽出部132は、取得部131により取得されたセンサ情報のうち、ユーザの移動における変化が所定の条件を満たす対象センサ情報を抽出する。
【0123】
このように、実施形態に係る抽出装置100は、ユーザの移動における変化が所定の条件を満たす対象センサ情報を抽出することにより、ユーザの移動における変化が所定の条件を満たす情報を適切に抽出することができる。
【0124】
また、実施形態に係る抽出装置100において、抽出部132は、センサ情報のうち、ユーザの移動における変化が速度に関する条件を満たす対象センサ情報を抽出する。
【0125】
このように、実施形態に係る抽出装置100は、センサ情報のうち、ユーザの移動における変化が速度に関する条件を満たす対象センサ情報を抽出することにより、ユーザの移動における変化が所定の条件を満たす情報を適切に抽出することができる。
【0126】
また、実施形態に係る抽出装置100において、取得部131は、ユーザの位置情報を含むセンサ情報を取得する。
【0127】
このように、実施形態に係る抽出装置100は、センサ情報のうち、ユーザの位置情報を含むセンサ情報を取得することにより、ユーザの移動における変化が所定の条件を満たす情報を適切に抽出することができる。
【0128】
また、実施形態に係る抽出装置100において、取得部131は、ユーザの加速度情報を含むセンサ情報を取得する。
【0129】
このように、実施形態に係る抽出装置100は、ユーザの加速度情報を含むセンサ情報を取得することにより、ユーザの移動における変化が所定の条件を満たす情報を適切に抽出することができる。
【0130】
また、実施形態に係る抽出装置100において、取得部131は、歩道を移動するユーザのセンサ情報を取得する。
【0131】
このように、実施形態に係る抽出装置100は、歩道を移動するユーザのセンサ情報を取得することにより、ユーザの移動における変化が所定の条件を満たす情報を適切に抽出することができる。
【0132】
また、実施形態に係る抽出装置100において、取得部131は、人力を駆動源とする移動体により移動するユーザのセンサ情報を取得する。
【0133】
このように、実施形態に係る抽出装置100は、人力を駆動源とする移動体により移動するユーザのセンサ情報を取得することにより、ユーザの移動における変化が所定の条件を満たす情報を適切に抽出することができる。
【0134】
また、実施形態に係る抽出装置100は、推定部134を有する。推定部134は、抽出部132により抽出された対象センサ情報に基づいて、対象センサ情報に対応する位置における事象に関する情報を推定する。
【0135】
このように、実施形態に係る抽出装置100は、抽出した対象センサ情報に基づいて、対象センサ情報に対応する位置における事象に関する情報を推定することにより、所定の事象の発生を適切に推定することができる。
【0136】
また、実施形態に係る抽出装置100において、推定部134は、対象センサ情報に基づいて、対象センサ情報に対応する位置の道路の状況を推定する。
【0137】
このように、実施形態に係る抽出装置100は、対象センサ情報に基づいて、対象センサ情報に対応する位置の道路の状況を推定することにより、所定の事象の発生を適切に推定することができる。
【0138】
また、実施形態に係る抽出装置100において、推定部134は、対象センサ情報に基づいて、対象センサ情報に対応する位置における表示物に関する情報を推定する。
【0139】
このように、実施形態に係る抽出装置100は、対象センサ情報に基づいて、対象センサ情報に対応する位置における表示物に関する情報を推定することにより、所定の事象の発生を適切に推定することができる。
【0140】
また、実施形態に係る抽出装置100において、推定部134は、対象センサ情報に基づいて、対象センサ情報に対応する位置における広告に関する情報を推定する。
【0141】
このように、実施形態に係る抽出装置100は、対象センサ情報に基づいて、対象センサ情報に対応する位置における広告に関する情報を推定することにより、所定の事象の発生を適切に推定することができる。
【0142】
また、実施形態に係る抽出装置100において、推定部134は、対象センサ情報と当該対象センサ情報に対応するユーザ属性とに基づいて、広告の効果を示す情報を推定する。
【0143】
このように、実施形態に係る抽出装置100は、対象センサ情報と当該対象センサ情報に対応するユーザ属性とに基づいて、広告の効果を示す情報を推定することにより、所定の事象の発生を適切に推定することができる。
【0144】
また、実施形態に係る抽出装置100は、生成部133を有する。生成部133は、対象センサ情報と、当該対象センサ情報に対応する所定の事象の発生有無を示す正解情報とを含む学習データに基づいて、所定の事象の発生有無の推定に用いられるモデルを生成する。
【0145】
このように、実施形態に係る抽出装置100は、対象センサ情報と、当該対象センサ情報に対応する所定の事象の発生有無を示す正解情報とを含む学習データに基づいて、所定の事象の発生有無の推定に用いられるモデルを生成することにより、所定の事象の発生の適切な推定を可能にすることができる。
【0146】
〔5.ハードウェア構成〕
上述してきた実施形態に係る抽出装置100は、例えば
図11に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図11は、抽出装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM(Read Only Memory)1300、HDD(Hard Disk Drive)1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0147】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0148】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータをネットワークNを介して他の機器へ送信する。
【0149】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0150】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0151】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る抽出装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムまたはデータ(例えば、モデルM1、M2等)を実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムまたはデータ(例えば、モデルM1、M2等)を記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0152】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0153】
〔6.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0154】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0155】
また、上述してきた各実施形態に記載された各処理は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0156】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。