【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の一態様は、単一起動ボタンに動作可能に接続されてもよい単一吐出インターフェースに動作可能に接続された単一装置内の薬剤リザーバの別個のカートリッジに収容された独立してユーザ選択可能な2つ以上の複数用量の薬剤を送達するための薬品送達装置であってよい。前記装置は更にハウジング内に収容された用量設定機構の2つ以上の別個の独立の用量設定器を有することができ、前記装置は、ユーザ操作可能な可変用量ロッキング機構をロック解除すると、適宜の用量の選択を可能にする用量設定器のそれぞれに動作可能に接続されたユーザ操作可能な可変用量ロッキング機構を備えていてもよい。単一起動ボタンを起動すると、2つ以上の薬剤の選択された用量が吐出され、用量送達が完了すると、ユーザ操作可能な可変用量ロッキング機構が自動的にロックされる。
【0015】
本発明の別の態様は、本発明の薬品送達装置のユーザ操作可能な可変用量ロッキング機構をより簡単に操作することができること、すなわちユーザ一般によって、及び特に体力がない老人によって用量設定のロッキング機構のロック解除できることであってもよい。
【0016】
本発明の別の態様は、薬品送達装置のユーザ操作可能な可変用量ロッキング機構のロック解除を、ロックスライダのロック解除によってユーザによる片手の操作で簡単に行い得ることであってもよい。
【0017】
本発明の別の態様は、薬品送達装置の1実施形態のユーザ操作可能な可変用量ロッキング機構が、単一インターフェースを介して単一起動によって第1の薬剤(1aa)及び第2の薬剤(11aa)の2つの等しい又は等しくない可変用量の送達さえも可能にし、薬剤投与が完了すると2つの用量設定機構を自動的にロックすることであってもよい。
【0018】
本発明の別の態様は、薬品送達装置の1実施形態のユーザ操作可能な可変用量ロッキング機構が、単一インターフェースを介して単一起動によって第1の薬剤(1aa)、第2の薬剤(11aa)、及び第3の薬剤(111aa)の2つの等しい又は等しくない可変用量及び1つの固定用量の送達さえも可能にし、薬剤投与が完了すると2つの用量設定機構を自動的にロックすることであってもよい。
【0019】
特定の実施形態では、本発明の薬品送達装置、すなわち複数用量の、ユーザ選択可能な装置は、単一吐出インターフェースを介して単一の装置内で独立して選択可能な2つ以上の薬剤を送達し得る。薬剤、すなわち第1の薬剤(1aa)及び第2の薬剤(11aa)は、共通の針ハブを介して単一の針を通して送達されてもよい。一実施形態における薬品送達装置は、2つの薬剤のそれぞれについて2つの別個の独立した用量設定器を含んでいてもよく、動作可能に接続された独立したユーザ操作可能な可変用量ロッキング機構を有する用量設定機構の各用量設定器は、用量ロッキング機構のロックを解除すると適切な用量を選択し易くし得る。本発明の別の態様では、用量ロッキング機構は用量設定機構の用量ドラムに動作可能に接続され得る。薬剤は、薬剤リザーバに収容されたカートリッジに収容されていてもよい。
【0020】
2つ以上の薬剤を送達するように適合された薬品送達装置は、2つ以上のハウジングを含み、各ハウジングは、用量設定機構、用量送達機構、及び取外し可能な薬剤カートリッジを備えている。装置(12)は、共通の針ハブ、吐出インターフェース、及び起動機構を備えている。この装置は、(i)用量設定機構及び用量送達機構をロック及びロック解除することができるユーザ操作可能な用量ロッキング機構を備え、(ii)装置が可変用量の少なくとも1つの薬剤を送達可能であることを特徴とする。
【0021】
薬品送達装置は、2つの薬剤が可変用量として送達され、1つの薬剤が固定用量として送達されるように、3つの薬剤を送達するように適合される。
【0022】
薬品送達装置は、2つの薬剤を送達するように適合され、2つのハウジングを含み、1つの薬剤は可変用量として送達され、1つの薬剤は固定用量として送達される。
【0023】
薬品送達装置は、2つの薬剤を送達するように適合され、2つのハウジングを含み、2つの薬剤が可変用量として送達される。
【0024】
薬品送達装置は、少なくとも1つの薬剤を固定用量で送達するように適合されている。
【0025】
薬品送達装置のユーザ操作可能な用量ロッキング機構は、可変又は固定用量を設定するように適合されている。
【0026】
本発明の薬品送達装置のある実施形態では、1つ以上の薬剤は、ヒトインスリン、ヒトインスリンアナログ、ヒトインスリン誘導体、エキセンディン-3、エキセンディン-4、エキセンディン-3アナログ、エキセンディン-4アナログ、エキセンディン-3誘導体、又はエキセンディン−4誘導体、グルカゴン様ペプチド(GLP-1)、GLP-1アナログ、GLP-1誘導体、鎮静剤、催眠剤、抗炎症剤、抗生物質、抗糖尿病薬、抗高血圧薬、抗骨粗鬆症薬、抗血栓薬、抗ウイルス薬、抗真菌薬、抗コリン薬、抗不安薬、アドレナリン作動薬、抗精神病薬、抗パーキンソン病薬、抗痙攣薬、中枢神経刺激剤、抗狭心症薬、抗不整脈薬、抗高脂血症薬、利尿剤、抗喘息剤、抗凝血剤、抗貧血剤、ビタミン、ホルモン、抗ヒスタミン剤、抗ガン剤、抗アレルギー薬、抗関節炎剤、抗アルツハイマー剤、バソプレシン受容体遮断剤、抗痙攣剤、ステロイド、麻酔剤、血栓溶解剤、制酸剤、プロトンポンプ阻害剤、プロテアーゼ阻害剤、血小板凝集抑制剤、粘液溶解薬、抗マラリア剤、制吐剤、緩下剤、去痰剤、酵素、避妊薬、気管支拡張剤、鎮咳剤、抗片頭痛薬、駆虫薬、食欲抑制薬及び抗てんかん薬及びそれらの組み合わせを含む群から選択される。
【0027】
インスリンアナログの例には、それらに限定されないがGly(A21)、Arg(B31)、Arg(B32)ヒトインスリン;Lys(B3)、Glu(B29)ヒトインスリン;Lys(B28)、Pro(B29)ヒトインスリン;Asp(B28)ヒトインスリン;B28位のプロリンがAsp、Lys、Leu、Val又はAlaによって置換され、B29位においてLysがProで置換されていてもよいヒトインスリン;Ala(B26)ヒトインスリン;Des(B28-B30)ヒトインスリン;Des(B27)ヒトインスリン又はDes(B30)ヒトインスリンが挙げられる。インスリン誘導体の例には、それらに限定されないがB29-N-ミリストイル-des(B30)ヒトインスリン;B29-N-パルミトイル-des(B30)ヒトインスリン;B29-N-ミリストイルヒトインスリン;B29-N-パルミトイルヒトインスリン;B28-N-ミリストイルLysB28ProB29ヒトインスリン;B28-N-パルミトイル-LysB28ProB29ヒトインスリン;B30-N-ミリストイル-ThrB29LysB30ヒトインスリン;B30-N-パルミトイル-ThrB29LysB30ヒトインスリン;B29-N-(N-パルミトイル-Y-グルタミル)-des(B30)ヒトインスリン;B29-N-(N-リトコール-Y-グルタミル)-des(B30)ヒトインスリン;B29-N-(ω-カルボキシヘプタデカノイル)-des(B30)ヒトインスリン及びB29-N-(ω-カルボキシヘプタデカノイル)ヒトインスリン、又はそれらの組み合わせが挙げられる。
【0028】
ヒトインスリンの誘導体の例には、トレオニンメチルエステル
830ヒトインスリン及びN
εB29テトラデカノイルdes(b30)ヒトインスリンがある。
【0029】
エキセンディン-4(1-39)を含む群から選択されるエキセンディン-4の例には、配列H-His-Gly-Glu-Gly-Thr-Phe-Thr-Ser-Asp-Leu-Ser-Lys-Gln-Met-Glu-Glu-Glu-Ala-Val-Arg-Leu-Phe-Ile-Glu-Trp-Leu-Lys-Asn-Gly-Gly-Pro-Ser-Ser-Gly-Ala-Pro-P-ro-Pro-Ser-NH
2のペプチド、又はそれらの混合物がある。
【0030】
本発明の薬品送達装置の一実施形態では、薬剤品の1つは、GLP-1(7-37)、そのインスリン分泌性アナログ及びそれらのインスリン分泌性誘導体を含む群から選択される。GLP-1アナログの非限定的な例には、GLP-1(7-36)アミド、Arg
34-GLP-1(7-37)、Gly
8-GLP-1(7-37)、Gly
8-GLP-1(7-36)-アミド、Aib
8-GLP-1(7-36)-アミド、Aib
8-GLP-1(7-37)、Val
8Asp
22-GLP-1(7-36)-アミド、Val
8-GLP-1(7-36)-アミド、Val
8Asp
22-GLP-1(7-37)がある。GLP-1誘導体の非限定的な例には、デスアミノ-His
7、Arg
26、Lys
34(N
C-(γ-Glu(Nα-ヘキサデカノイル))-GLP- -1(7-37)、Lys
34(N-(γ-Glu(Nα-ヘキサデカノイル))-GLP- -1(7-37)、デスアミノ-His
7、Arg
26、Lys
34(N
C-オクタノイル)-GLP-1(7-37)、Lys
34(N-オクタノイル)-GLP-1(7-37)、Arg
26,34、Lys
33(N
C-(ω-カルボキシペンタデカノイル))-GLP-1(7-38)、Lys
33(N
C-(ω-カルボキシペンタデカノイル))-GLP-1(7-38)、Arg
26,34、Lys
36(N
C.-(γ-Glu(Nα-ヘキサデカノイル)))-GLP- -1(7-36)及びArg
34、Lys
36(N
C.-(γ-Glu(Nα-ヘキサデカノイル)))-GLP- -1(7-36)及びArg
34、Lys
26(N
C-(γ-Glu(Nα-ヘキサデカノイル)))-GLP-1(7-37)、Lys
26(N
C-(γ-Glu(Nα-ヘキサデカノイル)))-GLP-1(7-37)、Val
8Glu
22-GLP-1(7-36)-アミド、Val
8Glu
22-GLP-1(7-37)、Val
8Lys
22-GLP-1(7-36)-アミド、Val
8Lys
22-GLP-1(7-37)、Val
8Arg
22-GLP-1(7-36)-アミド、Val
8Arg
22-GLP-1(7-37)、Val
8His
22-GLP-1(7-36)-アミド、Val
8His
22-GLP-1(7-37)、Val
8Trp
19Glu
22-GLP-1(7-37)、Val
8Glu
22Val
25-GLP-1(7-37)、Val
8Tyr
16Glu
22-GLP-1(7-37)、Val
8Trp
16Glu
22-GLP-1(7-37)、Val
8Leu
16Glu
22-GLP-1(7-37)、Val
8Tyr
18Glu
22-GLP-1(7-37)、Val
8Glu
22His
37-GLP-1(7-37)、Val
8Glu
22IIe
33-GLP-1(7-37)、Val
8Trp
16Glu
22Val
25IIe
33-GLP-1(7-37)、Val
8Trp
16Glu
22IIe
33-GLP-1(7-37)、、Val
8Glu
22Val
25IIe
33-GLP-1(7-37)、Val
8Trp
16Glu
22Val
25-GLP-1(7-37)及びそのアナログ(類縁体)がある。
【0031】
治療効果のある適切な薬剤品成分には、6−メチルメルカプトプリン(MMPR)、アブシキシマブ、アセトアミノフェン、アセタゾラミドナトリウム、アセチルシステイン、ACTH、アシクロビルナトリウム、アデノシン、メシル酸アラトロフロキサシン、アルブミン、ヒト血清、アルコール、エチル、アルデスロイキン、アレムツズマブ、アルフェンタニル塩酸塩、アロプリノールナトリウム、アルプロスタジル、アルテプラーゼ、アミホスチン、硫酸アミカシン、アミノ酸溶液、アミノカプロン酸、アミノフィリン、アミノsyn3.5M、アミノsyn7、アミノsyn8.5、アミノsynII、アミオダロン塩酸塩、塩化アンモニウム、アモバルビタールナトリウム、アモキシリンナトリウム、アモキシリンクラブラン酸、アムホテリシンB、アムホテリシンBコレステロール硫酸コンプレックス、アムホテリシンBリピドコンプレックス、アンフォテリシンBリポソーム、アンピシリンナトリウム、スルバクタムナトリウム、アムサクリン、アナキンラ、アニデュラファンギン、アニレリジンリン酸塩、アニストレプラーゼ、抗胸腺細胞グロブリン(ウサギ)、アルガトロバン、アルギニン塩酸塩、アリピプラゾール、アスコルビン酸、アスパラギナーゼ、アテノロール、アトラクリウムベシレート、アトロピン硫酸塩、オーロチオグルコース、アザシチジン、アザチオプリンナトリウム、アジスロマイシン二水和物、アズロシリンナトリウム、アズトレオナム、バシトラシン、バクロフェン、ベンズキナミド塩酸塩、メタンスルホン酸ベンズトロピン、リン酸ベタメタゾンナトリウム、ベバシズマブ、ビバリルジン、硫酸ブレオマイシン、血液全体、ボルテゾミブ、ブレチリウムトシレート、マレイン酸ブロムフェニルアミン、ブメタニド、塩酸ブピバカイン、ブピバカインリポソーム、ブプレノルフィン塩酸塩、ブスルファン、ブトルファノール酒石酸塩、カフェイン、カフェインクエン酸、カルシトリオール、塩化カルシウム、エデト酸二ナトリウムカルシウム、グルセプト酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、カルベニシリン二ナトリウム、カルボプラチン、カルムスチン、カスポファンギン酢酸塩、セファマンドールナフェート(CefamandoleNafate)、セファゼドン、セファゾリンナトリウム、セフェピム塩酸塩、セフメノキシム、セフメタゾールナトリウム、セフォニシドナトリウム、セフォペラゾンナトリウム、セフォラニド、セフォタキシムナトリウム、セフォテタン二ナトリウム、セフォキシチンナトリウム、セフピロム硫酸塩、セフタロリンフォサミル、セフタジジム、セフチゾキシムナトリウム、セフトリアキソンナトリウム、セフロキシムナトリウム、セファロチンナトリウム、セファロチンナトリウム、ニュートラル(Cephalothin Sodium, Neutral)、セファピリンナトリウム、セフラジン、セツキシマブ、クロラムフェニコールコハク酸ナトリウム、クロルジアゼポキシド塩酸塩、エジシル酸クロルメチアゾール、硫酸クロロキン、クロロチアジナトリウム、マレイン酸クロルフェニラミン、クロルプロマジン塩酸塩、シドフォビル、塩酸シメチジン、シプロフロキサシン、シサトラクリウムベシル酸塩、シスプラチン、クラドリビン、クラリスロマイシン、リン酸クリンダマイシン、ブドウ糖アミノ酸(Clinimix)注射、クロファラビン、クロナゼパム、クロニジン塩酸塩、クロキサシリンナトリウム、コデインリン酸塩、コデイン硫酸塩、コリチンメタナトリウム、コラーゲン(塞栓症用)、コニバプタン塩酸塩、結合型エストロゲン、コルチコトロピン、コトリモキサゾール、シアノコバラミン、乳酸シクリジン、シクロホスファミド、シクロスポリン、シタラビン、ダカルバジン、ダクチノマイシン、ダルテパリンナトリウム、ダナパロイドナトリウム、ダントロレンナトリウム、ダプトマイシン、ダウノルビシン塩酸塩、デフェロキサミンメシレート、デスラノシド、デキサメタゾンリン酸ナトリウム、コハク酸デキサメタゾンナトリウム、デクスメデトミジン塩酸塩、デクスラゾキサン、デキストラン、ジアモルヒネ塩酸塩、ジアトリゾエート(ナトリウム及びメグルミン)、ジアゼパム、ジアゾキシド、ジクロロメトトレキセート、ニリン酸ジエチルスチルベストロール、ジギトキシン、ジゴキシン、メシル酸ジヒドロエルゴタミン、ジルチアゼム塩酸塩、ジメンヒドリナート、ジフェンヒドラミン塩酸塩、リン酸ジソピラミド、ジスルフィラム、ドブタミン塩酸塩、ドセタキセル、ドラセトロンメシル塩酸、ドーパミン塩酸塩、ドリペネム、塩化ドキサクリウム、ドキサプラム塩酸塩、ドキソルビシン塩酸塩、ドキソルビシン塩酸塩リポソーム、ドキシサイクリン塩酸塩、ドロペリドール、ドロトレコギンアルファ、エデト酸カルシウム二ナトリウム、塩化エドロホニウム、エナラプリラト、エノキサプリンナトリウム、エフェドリン硫酸塩、エピネフリン塩酸塩、エピポドフィロトキシン(VP-16-213)、エピルビシン塩酸塩、エポエチンアルファ、エポプロステノールナトリウム、エプチフィバチド、マレイン酸エルゴノビン、エルゴタミン酒石酸塩、エルタペネム、グルコヘプトン酸エリスロマイシン、ラクトビオン酸エリスロマイシン、エスモロール塩酸塩、エソメプラゾールナトリウム、エタクリン酸ナトリウム、エタノールアミンオレアート、エチドロン酸二ナトリウム、エトミデート、エトポシド、リン酸エトポシド、ファモチジン、脂肪エマルジョン、フェノルドパムメシレート、クエン酸フェンタニル、クエン酸フェンタニル及びドロペリドール、フィルグラスチュール、FK506、フロクサシリン、フロクスウリジン、フルコナゾール、フルシット オオサジン、フルダラビンリン酸塩、フルマゼニル、フルオロウラシル、フルフェナジンHCl、葉酸、ナトリウム塩、ホスアプレピタントメグルミン、ホスカルネットナトリウム、フォスフェニトインナトリウム、フレアミン(Freamin) II、フレアミンIII、フロセミド、ガラクトース、硝酸ガリウム、ガンシクロビルナトリウム、ガチフロキサシン、ゲムシタビン塩酸塩、硫酸ゲンタマイシン、グロブリン、免疫(ヒト)、グリコピロレート、金チオリンゴ酸ナトリウム、グラニセトロン塩酸塩、乳酸ハロペリドール、ヘパリンナトリウム、ヘロイン塩酸塩、ヘタスターチ、乳酸化電解質注射液中のヘタスターチ、ヒアルロニダーゼ、ヒドララジン塩酸塩、塩酸、リン酸ヒドロコルチゾンナトリウム、コハク酸ヒドロコルチゾンナトリウム、ヒドロモルホン塩酸塩、ヒドロキシジン塩酸塩、臭化ブチルヒオスシン、高カロリー輸液溶剤、イブプロフェン、イブチリドフマル酸塩、イダルビシン塩酸塩、イホスファミド、イミペネム-シラスタチンナトリウム、免疫グロブリン静脈注射(ヒト)、乳酸イナムリノン、インジゴチン二硫酸ナトリウム、インドメタシンナトリウム三水和物、インフリキシマブ、インスリンアスパルト、インスリンリスプロ、インスリン、レギュラ、インターフェロンアルファ-2a、インターフェロンアルファ-2b、インターロイキン-2、組み換え体(Recombinant)、イントラリピド、ヨージパミド(ナトリウム及びメグルミン)、イプロプラチン(Iproplatin)、イリノテカン塩酸塩、鉄デキストラン、鉄スクロース、イソプロテレノール塩酸塩、硝酸イソソルビド、イトラコナゾール、カナマイシン硫酸塩、ケタミン塩酸塩、ケトプロフェン、ケトロラクトロメタミン、ラベタロール塩酸塩、ランソプラゾール、ロイコボリンカルシウム、酒石酸レバロルファン、レベチラセタム、レボブピバカイン、レボカルニチン、レボドパ、レボフロキサシン、カルシウムレボロイコボリン、酒石酸レボファノール、レボチロキシンナトリウム、リドカイン塩酸塩、リンコマイシン塩酸塩、リネゾリド、リポシン(登録商標)II、ロラゼパム、硫酸マグネシウム、マンニトール溶液、塩酸メクロレタミン、メルファラン、メナジオール二リン酸ナトリウム、メナジオン重亜硫酸ナトリウム、メノトロピン、塩酸メペリジン、メルカプトプリンナトリウム、メロペネム、メスナ、重酒石酸メタノラミノール、塩化メタンコリン、メサドン塩酸塩、メチシリンナトリウム、メトカルバモール、メトヘキシタールナトリウム、メトトレキセートナトリウム、メトトリメプラジン塩酸塩、メトキサミン塩酸塩、塩酸メチルドパ、マレイン酸メチルエルゴノビン、コハク酸メチルプレドニゾロンナトリウム、メトクロプラミド塩酸塩、メトプロロール酒石酸塩、メトロニダゾール塩酸塩、メズロシリンナトリウム、ミカファンギンナトリウム、ミコナゾール、ミダゾラム塩酸塩、乳酸ミルリノン、ミノサイクリン塩酸塩、ミトラマイシン、マイトマイシン、ミトキサトロン塩酸塩、ミバクリウム塩化物、モルヒネ塩酸塩、硫酸モルヒネ、モルヒネ酒石酸塩、モキサラクタム二ナトリウム、モキシフロキサシン塩酸塩、複数のビタミン点滴、MVI-12、ミコフェノール酸モフェチル塩酸塩、Nメチルフォルアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、ナフシリンナトリウム、塩酸ナルブフィン、ナロキソン塩酸塩、メチル硫酸ネオスチグミン、ネシリチド、硫酸ネチルマイシン、ニカルジピン塩酸塩、ニトロフラントインナトリウム、ニトログリセリン、ニトロプルシドナトリウム、ニザチジン、重酒石酸ノルエピネフリン、N-ホスホノアセチル-L-アスパラギン酸(Pala)、オクトレオチド酢酸塩、オファツマブ、オフロキサシン、オメプラゾールナトリウム、オンダンセトロン塩酸塩、アヘンアルカロイド、混合物、クエン酸オルフェナドリン、オキサシリンナトリウム、オキサリプラチン、オキシコンチン塩酸塩、塩酸オキシモルフォン、オキシトシン、パクリタキセル、パロノセトロン塩酸塩、パミドロ酸ニナトリウム、臭化パンクロニウム、パニツムマブ、パントプラゾールナトリウム、パパべリン塩酸塩、パラアルデヒド、非経口栄養混合物、ぺメトレキセド、ペニシリンGカリウム、ペニシリンGナトリウム、イセチオン酸ペンタミジン、乳酸ペンタゾシン、ペントバルビタールナトリウム、ペントスタチン、ペルフルオロケミカル乳剤、腹膜透析溶液、ペルフェナジン、ペルツズマブ、フェノバルビタールナトリウム、メシル酸フェントラミン、フェニレフリン塩酸塩、フェニトインナトリウム、ホスホノホルメート、フィトナジオン、ピペラシリン及びタゾバクタム、ピペラシリンナトリウム、プリカマイシン、ポリミキシンB硫酸塩、酢酸カリウム、塩化カリウム、リン酸カリウム、塩化プラリドキシム、リン酸プレドニゾロンナトリウム、プロカインアミド塩酸塩、プロカイン塩酸塩、エジシル酸プロクロルペラジン、メシル酸プロクロルペラジン、プロマジン塩酸塩、プロメタジン塩酸塩、プロパフェノン塩酸塩、プロポフォール、プロプラノロール塩酸塩、硫酸プロタミン、タンパク質加水分解物、ピリドスチグミン臭化物、ピリドキシン塩酸塩、キシリジングルコネート、硫酸キニジン、キヌプリスチン及びダルホプリスチン、ラニチジン塩酸塩、レミフェンタニル塩酸塩、レセルピン、レテプラーゼ、リボ不ラビン、リファンピン、リトドリン塩酸塩、リツキシマブ、臭化ロクロニウム、ロミデプシン、ロピバカイン塩酸塩、サルグラモスチム、臭化水素酸スコポラミン、セコバルビタールナトリウム、クエン酸シルデナフィル、酢酸ナトリウム、アスコルビン酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、塩化ナトリウム、クエン酸ナトリウム、グリコール酸ナトリウム、ヨウ化ナトリウム、乳酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、ソマトロピン、ソタロール塩酸塩、ストレプトキナーゼ、硫酸ストレプトマイシン、ストレプトゾシン、塩化サクシニルコリン、スフェンタニルクエン酸塩、スルファメトキサゾール−トリメトプリム、スルフィソキサゾールジエタノールアミン、スマトリプタンコハク酸塩、スラミン、タクロリムス、テイコプラニン、テラバンシン、テムシロリムス、テネクテプラーゼ、テニポシド、硫酸テルブタリン、テリパラチド酢酸塩、テトラカインHCI、テトラサイクリンHCI、テオフィリン予混合物、チアミン塩酸塩、チエチルプラジンマレイン酸塩、チオペンタールナトリウム、チオリダジン塩酸塩、チオテパ、チオチキセン塩酸塩、チカルシリン二ナトリウム、チカルシリン二ナトリウム-クラブラン酸カリウム、チゲサイクリン、チロフィバン塩酸塩、トブラマイシン硫
酸塩、トラゾリン塩酸塩、トポテカン塩酸塩、トルセミド、完全非経口溶液、微量元素溶液、トラマドール塩酸塩、トラネキサム酸、トラスツズマブ、トラバソール(Travasol)、トレポロスチニルナトリウム、トリフルオペラジン塩酸塩、トリフルプロマジン塩酸塩、トリメトベンズアミド塩酸塩、グルクロン酸トリメトレキサート、トロメタミン、トロファミン(Trophamin)、トリプトファン、塩化ツボクラリン、ウロキナーゼ、バルプロ酸ナトリウム、バンコマイシン塩酸塩、バソプレシン、臭化ベクロニウム、ベラパミル塩酸塩、ビダラビン、硫酸ビンブラスチン、硫酸ビンクリスチン、ビノレルビン酒石酸塩、ビタミンA、ビタミンB複合体、ビタミンCを含むビタミンB複合体、ビタミンE、ビタミンK、ボリコナゾール、ワルファリンナトリウム、ジコノチド、ジドブジンおよびこれらの組み合わせも含まれ得る。
【0032】
本発明の別の態様は、独立してユーザ選択可能な可変用量の第1の薬剤(1aa)及び第2の薬剤(11aa)を送達するための薬品送達装置が以下の重要な特徴を有し得る。(i)一実施形態では、個々の可変用量設定機構は、それぞれのチャンバ/薬剤リザーバのカートリッジに収容された第1の薬剤(1aa)及び第2の薬剤(11aa)のそれぞれに対して設けられてもよい。(ii)第1の薬剤(1aa)及び第2の薬剤(11aa)をそれぞれの薬剤チャンバ/薬剤リザーバから送達するために、単一吐出インターフェースに動作可能に接続された単一起動ボタンが設けられてもよい。(iii)第1の薬剤(1aa)及び第2の薬剤(11aa)のためのロック及びロック解除機構は、それらが機能するように用量設定機構のそれぞれの用量設定器と連結されてもよい。(iv)第1の薬剤(1aa)及び第2の薬剤(11aa)の用量設定器のそれぞれについて個々にロック解除が提供されてもよい。(v)第1の薬剤(1aa)及び第2の薬剤(11aa)の用量設定器のそれぞれは、それぞれのロッキング機構のロック解除後にのみ動作可能であってもよい。(vi)単一起動ボタンのユーザ操作による第1の薬剤(1aa)及び第2の薬剤(11aa)の設定用量の送達の完了後、それぞれの用量設定器は自動的にロックされ得る。本発明の薬品送達装置の特徴(i)〜(vi)は、選択された用量が等しくないか等しいかに応じて、薬剤(laa)及び薬剤(11aa)の送達を単独で、又は一緒に行い得る。薬剤(1aa)、薬剤(11aa)の送達の可能な方法は以下の通りであってよい。(a)一実施形態では、等しい用量の薬剤(1aa)及び薬剤(11aa)の可変薬品送達が行われる。例えば、5、10、15及び20IU等の等しい用量の薬剤(1aa)及び薬剤(11aa)の両方を送達することができ、(b)別の実施形態では、異なる用量の薬剤(1aa)と薬剤(11aa)の可変薬品送達を行うことができる。例えば、薬剤(1aa)及び薬剤(11aa)のそれぞれの用量は、15IU及び5IU、20IU及び5IUなどの組み合わせであってよい。(c)別の実施形態では、薬剤(11aa)がブロックされている間に、薬剤(1aa)からの可変薬品送達を行うことができ、(d)更に別の実施形態では、薬剤(1aa)がロックされている間に薬剤(11aa)からの可変薬品送達が行われてもよい。
【0033】
発明の更に別の態様は、薬品送達装置が3つ以上の薬剤を送達し得ることであってもよい。独立してユーザ選択可能な可変用量の第1の薬剤(1aa)、独立してユーザ選択可能な可変用量の第2の薬剤(11aa)、及びユーザ選択可能な固定用量の第3の薬剤(111aa)を含む3つの薬剤を送達するための薬品送達装置が以下の重要な特徴を有し得る。(i)個々の可変用量設定は、チャンバ/薬剤リザーバのカートリッジに収容される第1の薬剤(1aa)及び第2の薬剤(11aa)のそれぞれについて提供されることができ、別個のユーザ選択可能な固定用量設定は、カートリッジチャンバ/リザーバに収容される第3の薬剤(111aa)について行い得る。(ii)第1の薬剤(1aa)、第2の薬剤(11aa)及び第3の薬剤(111aa)をそれぞれの薬剤チャンバ/薬剤リザーバから送達するために、単一吐出インターフェースに動作可能に接続された単一起動ボタンが設けられてもよい。(iii)第1の薬剤(laa)、第2の薬剤(11aa)及び第3の薬剤(111aa)のためのロック機構及びロック解除機構は、それらが機能するようにそれぞれの用量設定器とリンク/連結されてもよい。(iv)第1の薬剤(1aa)、第2の薬剤(11aa)、及び第3の薬剤(111aa)の用量設定器のそれぞれについて個々にロック解除が提供されてもよい。(v)第1の薬剤(1aa)、第2の薬剤(11aa)、及び第3の薬剤(111aa)の用量設定器のそれぞれは、それぞれのロッキング機構のロック解除後にのみ動作可能であってもよい。(vi)単一起動ボタンのユーザ操作による第1の薬剤(1aa)、第2の薬剤(11aa)及び第3の薬剤(111aa)の設定用量の送達の完了後、それぞれの用量設定器は自動的にロックされ得る。
【0034】
3つの薬剤を送達するための本発明の薬品送達装置の(i)〜(vi)の特徴は、第1の薬剤(1aa)、第2の薬剤(11aa)及び第3の薬剤(111aa)の用量設定が等しいか等しくないかによって単独で、又は一緒に行い得る。薬剤(1aa)、薬剤(11aa)及び薬剤(111aa)の送達の可能な方法は、以下の通りであり得る。(a)一実施形態では、薬剤(111aa)がロックされている間に、等しい用量の薬剤(1aa)及び薬剤(11aa)の可変薬品送達がユーザによる単一起動ボタンの作動によって送達され得る。(b)別の実施形態では、異なる用量の薬剤(1aa)及び薬剤(11aa)の可変薬品送達は、薬剤(111aa)がロックされている間に、ユーザによる単一起動ボタンの起動によって送達され得る。(c)別の実施形態では、薬剤(1aa)の可変薬品送達は、薬剤(11aa)及び薬剤(111aa)がロックされている間に、ユーザによる単一起動ボタンの起動によって送達され得る。(d)別の実施形態では、薬剤(11aa)の可変薬品送達は、薬剤(1aa)及び薬剤(111aa)がロックされている間に、ユーザによる単一起動ボタンの起動によって送達され得る。(e)別の実施形態では、薬剤(1aa)の可変薬品送達及び薬剤(111aa)の固定用量薬品送達は、薬剤(11aa)がロックされている間に、ユーザによる単一起動ボタンの起動によって送達され得る。(f)別の実施形態では、薬剤(11aa)の可変薬品送達及び薬剤(111aa)の固定用量薬品送達は、薬剤(1aa)がロックされている間にユーザによる単一起動ボタンの起動によって送達され得る。(g)別の実施形態では、薬剤(111aa)の固定用量薬品送達は、薬剤(1aa)及び薬剤(11aa)がロックされている間に、ユーザによる単一起動ボタンの起動によって送達されてもよい。(h)更に別の実施形態では、薬剤(1aa)、薬剤(11aa)の可変用量送達、及び薬剤(111aa)の固定用量は、ユーザによる単一起動ボタンの起動によって送達され得る。
【0035】
単一吐出インターフェースを介して単一の装置内で独立してユーザが選択可能な2つの薬剤を送達するための薬品送達装置の実施形態では、装置は、1つ以上の用量を含む第1の薬剤(1aa)を収容するカートリッジを備える薬剤リザーバに動作可能に接続されたユーザ操作可能な用量設定器を備える円筒形ハウジングを有する。同様に、装置は、1つ以上の用量を含む第2の薬剤(11aa)を含む別個のカートリッジを備える別個の薬剤リザーバに動作可能に接続されたユーザ操作可能な可変用量設定器を備える別個の円筒形ハウジングを有している。薬品送達装置の第1の薬剤(1aa)及び第2の薬剤(11aa)の薬剤リザーバのそれぞれは、円筒形用量ドラムの近位端に向かって設けられた円筒用量設定器を含む別個の用量設定機構を備えていてもよい。第1の薬剤(1aa)及び第2の薬剤(11aa)の用量ドラムは、その近位部から遠位部まで延びるそれらの外周面に設けられた内向き(内側)の螺旋溝を有してもよい。用量ドラムは更に、それらの近位部に設けられた長手方向溝を有してもよい。第1の薬剤(1aa)及び第2の薬剤(11aa)の用量ドラムの長手方向溝は、近位部の螺旋溝の初期位置から延びていてもよく、遠位の内向きの螺旋溝(
図1;3b、33b)の直前で終端してもよい。用量ドラムの近位部の長手方向溝の初期位置及び螺旋溝の始点は、同一で1つであってもよい。 用量選択の間に、内向きの螺旋溝が設けられる場合は、用量ドラムは、時計回り方向に回転し得るが、外向きの螺旋溝が設けられる場合は、用量ドラムは反対方向、すなわち反時計回り方向に回転し得る。
【0036】
2つの薬剤を送達するための薬品送達装置は、円筒状ハウジングに格納された第1の薬剤(1aa)用量送達機構と、円筒形ハウジングに取り付けられ、用量設定機構の用量設定器に動作可能に接続されたユーザ操作可能な可変用量ロッキング機構、及び他の円筒状ハウジングに格納された第2の薬剤(11aa)用量送達機構と、別の円筒形ハウジングに取り付けられ、用量設定機構の第2の用量設定器に動作可能に接続された別個のユーザ操作可能な可変用量ロッキング機構とを備え得る。
【0037】
薬品送達装置の薬剤リザーバのカートリッジに含まれる第1の薬剤(1aa)及び第2の薬剤(11aa)の薬品送達装置のユーザ操作可能な可変用量ロッキング機構のそれぞれは、ノブ、ブラケット及びバネの要素を備えていてもよい。ユーザ操作可能な可変用量ロッキング機構は、用量設定機構をロック及びロック解除することができ、用量送達機構を順に能動化することができる。ノブは、用量設定機構のロック及びロック解除中に異なる位置を取り得る。バネの機能は、設定用量の送達後に用量設定器の自動ロックを達成することであり、用量ドラムのカウンタレベルはゼロ位置に達し得る。バネは、ロック解除中に圧縮位置を取ることができ、ロック状態の間は弛緩位置を取ることができる。ノブの機能は、ロッキング機構のロックを解除することであり得る。ブラケットは、ノブ及びバネを支持するためのものであってもよい。第1の薬剤(1aa)及び第2の薬剤(11aa)のロッキング機構のブラケットは、それぞれのハウジングの外面上でその近位部に向かってしっかりと取り付けられ得る。ブラケットは、溶接/一体成形/スナップ嵌めによって、ハウジングの外面にしっかりと保持され得る。ブラケットは、長方形、正方形、台形、楕円形などの任意の形状であってもよい。
図1〜
図16に示す本発明の実施形態では、ブラケットは長方形であってもよい。ブラケットは、互いに平行で長方形を形成し得るブラケットの長手方向の表面と、ブラケット横面とによって界接(境界)されることができ、ノブとバネがその内部に配置され得る。
【0038】
ノブは、頂部のノブ上面、底部のノブ下面、遠端に向かう側面のノブ縦面、及びノブ下面の中間部のいずれかから下方に突出するノブ突出部によって界接され得る。ノブは、ブラケット内で拘束され得る。ノブは、ブラケットの遠位端に向かって配置されてもよい。その意図は使用中にノブが外れないことである。ノブは、ユーザ操作可能な可変用量ロッキング機構のロック又はロック解除中に、ノブ突出部を長手方向溝又は内向きの螺旋溝に嵌合することによって、薬品送達装置の用量設定機構の用量ドラムとの接触を確立する重要な構成要素であり得る。
【0039】
第1の薬剤(1aa)及び第2の薬剤(11aa)の用量設定器は、ノブのノブ突出部が用量ドラムの長手方向溝と整列するときにロックされ得る。ロック状態では、ノブの縦面は、ブラケットの遠位の横面を偏倚させる。用量設定器は、ノブを近位方向にスライドしたときに、ノブのノブ突出部が用量ドラムの用量ドラム螺旋溝と整列したときにロック解除され得る。
【0040】
薬剤リザーバの第1の薬剤(1aa)を収容するカートリッジ、及び別個の薬剤リザーバの第2の薬剤(11aa)を収容するカートリッジは、単一の針を含む共通の針ハブに動作可能に接続され得る。選択された用量の第1の薬剤(1aa)及び第2の薬剤(11aa)は、単一吐出インターフェースを介して単一起動ボタンの起動で共通の針ハブを介して単一の針を通して送達され得る。
【0041】
2つの薬剤を送達するための薬品送達装置の実施形態では、第1の薬剤(1aa)用量設定機構の用量設定器、及び第2の薬剤(11aa)容量設定機構の用量設定器は、単一起動ボタン、及び単一吐出インターフェースに作動的に接続されることができ、それによって等しい用量が選択され得る場合に第1の薬剤(1aa)用量、及び第2の薬剤(11aa)の送達を容易にし得る。第1の薬剤(1aa)と第2の薬剤(11aa)の用量が等しくない選択があり得る場合、残りの用量が他の選択された薬剤用量と一致するまでより高用量の薬剤が最初に送達され、投与の完了まで両方の薬剤の同時送達が行われる(
図3及び
図4)。例えば、選択された第1の薬品(laa)の投薬量が例えば40国際単位のインスリンであり、選択された第2の薬品(11aa)が例えば20国際単位のインスリンアナログである場合、単一吐出インターフェースを介して単一起動ボタンを起動すると同時に、本発明の薬品送達装置は先ず20国際単位のインスリンのみを送達し、続いて、20国際単位のインスリン及びインスリンアナログを同時に送達する。
【0042】
ユーザ操作可能な用量ロッキング機構は、ユーザ操作可能な可変用量ロッキング機構、又はユーザ操作可能な固定用量ロッキング機構のいずれかであってもよい。ユーザ操作可能な用量ロッキング機構は、用量設定機構及び用量送達機構をロック及びロック解除することができる。
【0043】
本発明で用いられる用語は、以下のようなものであってもよい。本発明の薬品送達装置に使用される「ユーザ操作可能な可変用量ロッキング機構」は、薬剤リザーバ(1、11)に格納され得るカートリッジ(1a、11a)に含まれる要求に応じてユーザが用量を変更し得る薬剤(1aa、11aa)の送達に使用されるロッキング機構を指してもよい。ユーザは、それぞれのロッキング機構のロックを解除した後、要求に応じて用量設定器を操作することによって可変用量を独立して設定することが可能であり得る。
【0044】
本発明の薬品送達装置で用いられる「ユーザ操作可能な固定用量ロッキング機構」は、薬剤リザーバ(111)に更に格納され得るカートリッジ(111a)に含まれる固定用量の薬剤(111aa)の送達に使用されるロッキング機構を指してもよい。ユーザはロッキング機構のロック解除後に用量設定器を操作することによって固定用量のみを設定し得る。
【0045】
「ユーザ操作可能な可変用量ロッキング機構」及び「ユーザ操作可能な固定用量ロッキング機構」の両方で使用される構成要素、及びこれらの機能方法は、ロック及びロック解除に関して同一であってもよい。
【0046】
薬品送達装置の構成要素又は副構成要素の近位部又は近位端は、薬品送達装置の用量設定部又は用量設定端部を指してもよい。
【0047】
薬品送達装置の構成要素又は副構成要素の遠位部又は遠位端は、薬品送達装置の送達部又は送達端部を指してもよい。
【0048】
起動機構は、単一起動ボタンであってよい。
【0049】
本発明で使用される薬剤は、治療的効果のある1つ又は1つ以上の医薬成分又はその組み合わせを指してもよい。例えば、第1の薬剤(laa)、第2の薬剤(11aa)及び第3の薬剤(111aa)のそれぞれは、1つの治療的効果のある薬剤成分、又は1つ以上の治療的効果のある薬剤成分のいずれかを含み得る。
【0050】
以下に本発明の実施形態を記載する。様々な実施形態は、本発明を説明するためだけの役割を果たす。しかし、それらは、決して本発明の範囲を制限するものではないことを理解されたい。しかし、当業者は、同様の機能的設計に想到するために、薬品送達装置の様々な構成要素、例えば、カートリッジホルダ又は用量ドラム、ハウジングなどへの自明の変更を行うことが可能であり、本発明はそのような変更の全てを包含するものとみなし得る。
【0051】
本発明の(i)ユーザ操作可能な2つの可変用量ロッキング機構と、(ii)ユーザ操作可能な2つの可変用量ロッキング機構と、ユーザ操作可能な固定用量ロッキング機構とを含む薬品送達装置の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1から
図19を参照して詳細に説明する本発明は、可変用量の第1の薬剤(1aa)、第2の薬品(11aa)及び固定用量の3の薬品(111aa)が、本発明をより良く説明するための実施形態の1つであってもよい。しかし、薬品送達装置の別の実施形態では、ユーザ操作可能な可変用量ロッキング機構が薬剤のうちの1つのためであり、ユーザ操作可能な固定用量ロッキング機構が薬剤のうちの2つのためであってもよい。3つの薬剤の全てが、ユーザ操作可能な可変用量ロッキング機構又はユーザ操作可能な固定用量ロッキング機構のいずれかを有してもよい、薬品送達装置の更に別の実施形態も存在し得る。本発明は、そのような変更のすべてを包含するものと見なし得る。
【0052】
本発明の上記の、及び他の利点及び目的、及びこれらを獲得する態様は、添付図面を参照した本発明の実施形態の以下の説明によってより明らかになり、本発明がより理解されよう。