(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
走行専用フレームの基端部に受け板を立ち上げてあり、この受け板の上端面の縁から受け孔を切り込んであり、手動操作体に離脱防止用の掛け止め部を設けてあり、この掛け止め部が上記受け孔に掛け止め可能であることを特徴とする請求項1記載のローダ。
走行専用フレーム及び荷台フレームは全長に亘ってチャンネル型に形成され、いずれもフレームの幅方向の両側部は開口端側の辺部が互いに接近する方向に曲げ加工されて折り曲げ辺部を形成していることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のローダ。
荷台フレームの基部には内部が収納室となっている収納部を取り付けてあり、この収納部に操作駆動装置を配置してあって、上記収納部はその上部に昇降作動体の挿入孔に対向する手動操作体が挿通しかつ傾動可能な開口部が開けられており、上記昇降作動体の保持ローラを支点軸に軸支し、上記昇降作動体に第1の軸を介して連結体の一端部を回転可能に連結し、この連結体の他端部が第2の軸を介して上記収納部に回転可能に連結されており、上記保持ローラはレールの走行面上を走行可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のローダ。
走行専用フレームは基端部側の開口は補強板を兼用している受け板で覆われると共に両側部と一体化され、反対側の先端部側の開口は補強板で覆われると共に両側部と一体化され、荷台フレームは基端部側の開口は上記収納部の背部で覆われると共に両側部と一体化され、反対側の先端部側の開口は上記荷台フレームの延伸部で覆われると共に両側部と一体化されていることを特徴とする請求項4記載のローダ。
走行専用フレームの底部に長さ方向に長い規制板を取り付けてあり、ガイドフレームの両側部に軸を軸受けしてあり、上記規制板の下方の上記走行専用フレームとの間は上記軸が貫通しかつ移動可能な空間となっており、上記軸は上記ガイドフレームの動作に従動可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のローダ。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来例においては、例えば貨物車輌の貨物室の床面に埋設したレールに貨物搬送装置となるローダをセットした時点で、貨物室の床面全体が平坦ではなく前又は後ろ側に傾斜されていると、ローダに貨物を積載する前に、ローダが下がり勾配側に向かって滑ってしまう欠点があった。
このため、作業者がローダを押さえて、積載面上に荷物を積載してから改めて荷役作業をすることになり、荷役作業の効率が悪くなるばかりでなく余分な労力を必要とした。
この発明の目的は、荷役作業の効率の向上を図ると共に作業者の労力の負担を軽減することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明に係るローダの第1の特徴は、ローダ本体、このローダ本体を操作するための手動操作体とからなり、上記ローダ本体は、走行専用フレームと、この走行専用フレームと組合わせてある荷台フレームと、この荷台フレームと上記走行専用フレームとの間に配置されているローダ位置保持具と、上記荷台フレーム内に配置されこの荷台フレームの移動を案内するガイドフレームと、上記荷台フレームの移動及び昇降を作動させるための操作駆動装置とを備えていることにある。
上記走行専用フレームはチャンネル型に形成されており、長さ方向に間隔を置いて複数の走行ローラを配置してあり、各走行ローラは荷室床内に設けてある溝型のレールの走行面上を走行可能であって、ローラ軸によって回転自在に軸支されている。
上記荷台フレームはチャンネル型に形成され、上部の上面が荷物積載面となっている。
上記ローダ位置保持具はばね板とこのばね板に取り付けてある制動体とを備えており、上記ばね板の一端部側が上記荷台フレームに取り付けられ、他端部側が自由端となっており、上記制動体の一部は上記走行専用フレームの開口部から下方に突出されて上記レールの走行面にばね力で離反可能に圧接されている。
上記ガイドフレームはチャンネル型に形成されていると共に上記荷台フレームにその内面側で重ねられた状態で固定されており、ガイドフレームの幅方向の両側部には上記走行ローラが相対的関係において走行可能である昇降用傾斜ガイド孔を形成してある。
上記操作駆動装置は昇降作動体を備え、この昇降作動体は上記ローダ本体の基部側に配置されていると共に上記走行専用フレームの幅方向の側部に軸受されている支点軸にこの支点軸を中心として旋回可能に軸支され、かつ、上記荷台フレームと互いに動作可能に連結されている。
上記手動操作体は上記昇降作動体の挿入孔内に挿入及び離脱が可能であって、挿入状態で起伏可能であり、上記手動操作体の起伏動作は上記昇降作動体が上記支点軸を中心とする旋回動作を招来し、この動作に基づいて上記荷台フレーム及びガイドフレームがその長さ方向に前進後退可能であって、この前進後退動作に基づいて上記走行専用フレームの走行ローラが相対的に上記ガイドフレームの昇降用傾斜ガイド孔を走行し、上記荷台フレームの荷物積載面が荷室床の積載床面のレベルを基準として昇降する。
この発明に係るローダの第2の特徴は、第1の特徴を前提とし、走行専用フレームの基端部に受け板を立ち上げてあり、この受け板の上端面の縁から受け孔を切り込んであり、手動操作体に離脱防止用の掛け止め部を設けてあり、この掛け止め部が上記受け孔に掛け止め可能であることにある。
この発明に係るローダの第3の特徴は、第1又は第2の特徴を前提とし、走行専用フレーム及び荷台フレームは全長に亘ってチャンネル型に形成され、いずれもフレームの幅方向の両側部は開口端側の辺部が互いに接近する方向に曲げ加工されて折り曲げ辺部を形成していることにある。
この発明に係るローダの第4の特徴は、第1乃至第3のいずれかの特徴を前提とし、荷台フレームの基部には内部が収納室となっている収納部を取り付けてあり、この収納部に操作駆動装置を配置してあって、上記収納部はその上部に昇降作動体の挿入孔に対向する手動操作体が挿通しかつ傾動可能な開口部が開けられており、上記昇降作動体の保持ローラを支点軸に軸支し、上記昇降作動体に第1の軸を介して連結体の一端部を回転可能に連結し、この連結体の他端部が第2の軸を介して上記収納部に回転可能に連結されており、上記保持ローラはレールの走行面上を走行可能であることにある。
この発明に係るローダの第5の特徴は、第4の特徴を前提とし、走行専用フレームは基端部側の開口は補強板を兼用している受け板で覆われると共に両側部と一体化され、反対側の先端部側の開口は補強板で覆われると共に両側部と一体化され、荷台フレームは基端部側の開口は上記収納部の背部で覆われると共に両側部と一体化され、反対側の先端部側の開口は上記荷台フレームの延伸部で覆われると共に両側部と一体化されていることにある。
この発明に係るローダの第6の特徴は、第4又は第5の特徴を前提とし、荷台フレームの収納部の両側部に滑り止め部を設けてあることにある。
この発明に係るローダの第7の特徴は、第1乃至第6のいずれかの特徴を前提とし、走行専用フレーム及びガイドフレームには、それぞれ軽量化用の開口部を複数開けてあることにある。
この発明に係るローダの第8の特徴は、第1乃至第7のいずれかの特徴を前提とし、走行専用フレームの底部に長さ方向に長い規制板を取り付けてあり、ガイドフレームの両側部に軸を軸支してあり、上記規制板の下方の上記走行専用フレームとの間は上記軸が貫通しかつ移動可能な空間となっており、上記軸は上記ガイドフレームの動作に従動可能であることにある。
【発明の効果】
【0006】
この発明によれば、荷台フレームと走行専用フレームとの間にローダ位置保持具を組み込むと共に上記荷台フレームに取り付け、上記ローダ位置保持具がローダのセット時には走行レールの走行面に圧接するので全体を定位置に保持でき、荷物の搬送時には上記走行面から離れるのでローダの走行を妨げないので、荷役作業が連続して円滑に行え、作業者の手間を省け、荷役作業の効率の向上を図ると共に作業者の労力の負担軽減をすることができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、この発明に係るローダの実施形態について図面に基づいて説明する。
図1〜
図4において、ローダ1はローダ本体1Aとこのローダ本体を操作するための手動操作体1Bとからなる。
図1に示すローダ本体1Aは、走行専用フレーム2と、この走行専用フレームの上に組合わせてある荷台フレーム3と、この荷台フレームと上記走行専用フレームとの間に配置されているローダ位置保持具4と、上記荷台フレーム内に配置されこの荷台フレームの移動を案内するガイドフレーム5と、上記荷台フレームの移動及び昇降を作動させるための操作駆動装置6とを備えている。
【0009】
走行専用フレーム2について、
図1〜
図9を参照して説明する。
走行専用フレーム2は防錆に優れた長く薄い鋼板を用いており、一枚の薄い鋼板、例えばステンレス製鋼板によりチャンネル型(図示の例で上端開口の溝形)に形成されている。走行専用フレーム2は、立ち上げられている幅方向の両側部2aの各上部が対向側である内側に鈍角に折り曲げられている折り曲げ辺部2a1であって、全長の曲がりに対する強度を高めている。この強度は、走行専用フレーム2の長さ方向の両端を補強板を兼用している受け板2b及び補強板2cで覆い、両板は両側部2aとを一体化させて、走行専用フレーム2の強度を一層高めている。そして、基端側(
図1右側)の受け板2bは、走行専用フレーム2の側部2aの高さを越えて後述する荷台フレーム3の収納部31内まで立ち上げられている。受け板2bの上端には半円形状のストッパー用の受け孔2b1(
図9参照)が形成されている。受け板2bは、手動操作体1Bが必要以上に傾動するのを防止するストッパの役割を兼用している。
そして、
図1、
図2、
図8及び
図9に示す走行専用フレーム2の底部には、軽量化用の開口部2dを複数個所を開けてある。各開口部2dの大きさ及び形状は適宜選択される。
また、走行専用フレーム2はその内部に長さ方向に所定間隔を置いて走行ローラ7を配置してある。各走行ローラ7はローラ軸8に移転自在に軸支されており、
図5及び
図6に示すように各ローラ軸の両端部は走行専用フレーム2の両側部2aに回転自在に軸受けされている。各走行ローラ7は走行専用フレーム2の底部から露出され、貨物車両などの荷台の荷室床Fに埋め込み状態で設けられている溝型のレールRの走行面Ra上を走行可能である。
また、走行専用フレーム2の複数個所(
図1の例では前後の2個所)には、この走行専用フレームを幅方向に横断するように支持板9を取り付けてある。各支持板9と走行専用フレーム2の底部との間に軸を通じてサイドローラ10をそれぞれ回転自在に取り付けてある。両サイドローラ10は走行専用フレーム2の両側部2aから一部が露出されており、溝型のレールRの対向壁面上を走行可能である。
このために、走行専用フレーム2は各走行ローラ7を通じて溝型のレールR内を走行する際、サイドローラ10がレールRの対向壁面上を走行するために、横ブレすることなく円滑に前後すなわち、先端側(
図1左側)及び基端側(右側)の双方に向けて直進することができる。
さらに、
図1、
図2及び
図6に示すように、走行専用フレーム2の底部内面には走行専用フレームの長さ方向に沿って長い規制板11を固定してある。規制板11の両端部は走行専用フレーム2にねじ止めされており、走行専用フレーム2の幅内に納まる幅を有する溝形のばね板からなる。規制板11は、中央の上辺部11a1を挟んで一辺部11a2が先端側(
図1左側)に向けて下がり勾配の傾斜となり、他辺部11a3が垂直となっている。規制板11は走行専用フレーム2の底部との間が空間11bとなっており、この空間は後述する軸12が移動可能な広さになっている。規制板11は上辺部11a1が荷台フレーム3の内面に弾力的に当接可能である。
【0010】
荷台フレーム3について、
図1〜
図7を参照して説明する。
荷台フレーム3は荷物を積載するものであって、この荷台フレームは走行専用フレーム2と同様に、防錆の優れた長い一枚の薄い鋼板(例えばステンレス鋼板)である。荷台フレーム3はチャンネル型(図示の例で下端開口の山形)に形成され、上部の平坦面が荷物積載面3bとなっている。
荷台フレーム3の幅方向の両側部3aは下部が折り曲げ辺部3a1となっており、これらの折り曲げ辺部が互いに「ハ」字形を形成するように、すなわち互いに対向側にかつ下端に向けて接近するようになだらかな傾斜面を形成する曲げ加工がされている(
図5参照)。このような加工により、荷台フレーム3の強度の補強を図っている。
また、荷台フレーム3の基端部の上部には内部が収納室となっている収納部31を取り付けていある。収納部31内は、操作駆動装置6の上側を収納するためのスペースを有している。収納部31の上部には操作用の開口部31aを厚み方向に貫通状態に開けてある。この操作用の開口部31aは収納部の先端側(
図1左側)に位置する四角状の差し入れ用の開口部31a1と、基端部側(同図右側)に位置する「U」形状の可動用の開口部31a2とを連通して鍵穴状に形成したものである。荷台フレーム3における上部の上面は収納部31を除いて荷物積載面3bとなっている。
荷台フレーム3は、全体で走行専用フレーム2を上側から覆って走行専用フレームと共に長い筒形を形成し、そして、走行専用フレームの補強を兼ねている。また、荷台フレーム3の基端部側及び先端部側の各側部3aにおける折り曲げ辺部3a1の一部をそれぞれ切り欠き、走行専用フレーム2のサイドローラ10の一部を各側部3aから露出させて、サイドローラの走行を妨げないようにしてある。
荷台フレーム3は走行専用フレーム2を内部に収納して、この走行専用フレームと共に筒形に組み立てた状態では、荷台フレームにおける収納部31は荷室床Fの積載床面Fa上に突出する高さに設定されているが、収納部を除く上面である荷物積載面3bは積載床面Faより低く設定されている(
図5及び
図6参照)。このため、荷台フレーム3は荷物積載面3bの対応する部分が薄肉に形成され、溝型のレールRをその開口より一段低い位置において走行可能である。
収納部31の背部31cは荷台フレーム3の基部側の開口を覆い、側部3aと一体化されている。荷台フレーム3の先端部側は延伸されており、延伸部3cが先端部側の開口を覆い、側部3aと一体化されている。
【0011】
ローダ位置保持具4について、
図1、
図2及び
図10を参照して説明する。
ローダ位置保持具4は走行専用フレーム2と荷台フレーム3との間に配置されている。ローダ位置保持具4は、ばね板41とこのばね板に取り付けてある制動体42とを備えている。
ばね板41は、
図1及び
図10に示すようにその本体を挟んで一側(
図10左側)が下方に折り曲げられて折り曲げ部41aを形成し、この折り曲げ部にはねじの通し孔41a1を設けてある。そして、ばね板41の本体の他側(
図10右側)を斜め上方に折り曲げて、折り曲げ部41bを形成し、この折り曲げ部にはばね板の幅方向に長孔41b1を形成している。長孔41b1内には、この長孔をすり抜けない太さの丸棒状の制動体42を溶接などの手段で固着してある。制動体42は本例では金属製のものとしているが、材質としては金属には限定されず、長期の耐久性確保の観点から耐摩耗性を有するものが望ましい。
ばね板41は、
図1に示すように折り曲げ部41aが通し孔41a1(
図10参照)を通じてねじ43により荷台フレーム3の内面に固定され、折り曲げ部41b側が自由端となっている。制動体42のうち、折り曲げ部41bから下方に露出されている部分は、ローダ1のセット時に、走行専用フレーム2の開口部2dから下方に突出され、レールRの走行面Raに所定の圧力で離反可能に当接されている。
【0012】
荷台フレーム3をその長さ方向の移動を案内するガイドフレーム5について、
図1、
図2及び
図5〜
図7に基づいて説明する。
ガイドフレーム5は、図示の例では荷台フレーム3と同様に、一枚の薄くて長いステンレス製鋼板により開口が下向きのチャンネル型(図示の例で下端開口の山形)に形成されている。ガイドフレーム5の長さ及び幅は荷台フレーム3内に納めるために、荷台フレームと比較して短く設定されている。ガイドフレーム5は荷台フレーム3にその内面側で重ねられた状態で固定され、荷台フレームとの一体化を図り、この荷台フレームの補強を兼ねている。
ガイドフレーム5の幅方向の両側部5aには互いに対向位置関係に昇降用傾斜ガイド孔5bを端面から切り込んであって、各側の昇降用傾斜ガイド孔が長さ方向に間隔を置いて配置されている。各昇降用傾斜ガイド孔5bは、
図1に示すように右肩上がりのほぼ「つ」の字形となっている。幅方向において対向している昇降用傾斜ガイド5b上には、走行専用フレーム2における走行ローラ7が相対的に滑らかに走行可能である。
ガイドフレーム5には各側部5aから走行専用フレーム2の底部に向けて軸受部5a1を延出してあり、対向する軸受部5a1を軸12が貫通している。軸12の両端はガイドフレーム5の各側部5aに軸支されている。軸12は規制板11の下方を貫通している。規制板11は、ガイドフレーム5の長さ方向に長くかつ、溝形を形成している。軸12は、規制板11の上辺部11a1及び一辺部11a2の内面に沿って移動可能である。
また、チャンネル型のガイドフレーム5はその本体の平面部分に軽量化用の開口部5cを長さ方向の複数箇所に設けてある。
【0013】
操作駆動装置6について、
図1〜
図4及び
図11並びに
図12を参照して説明する。
操作駆動装置6は、
図11及び
図12に示すように昇降作動体61と連結体であるリンク62とを備えている。昇降作動体61は溝形の支持台13の側部13a間に配置されている。支持台13は走行専用フレーム2の底部の内面上に固着されている。そして、支持台13の両側部13aであって、走行専用フレーム2の基端部の端面は走行専用フレームの受け板2bと溶接などの手段により一体化されている。支持台13の両側部13aには孔13a1(
図11)を開けて、支持台の軽量化を図っている。
また、昇降作動体61はクランクを構成し、両側からの下部に伸ばしてある支持部61aが支点軸14にこの支点軸を中心として旋回自在に軸支されている。支点軸14の両端部は支持台13の両側部13aを貫通して、走行専用フレーム2の両側部2aに軸受されている。支点軸14は、
図1及び
図11に示すように保持ローラ18を回転自在に取り付けてある。保持ローラ18は、支持台13及び走行専用フレーム2の各底部から露出されている。保持ローラ18は、走行ローラ7より小径であるが、レールRの走行面Raを走行可能である。
昇降作動体61の中心部には上下方向に挿入孔61bを開けてあり、前側(
図1左側)には軸受けとなる板状の上軸受け61cを設けてある。
対のリンク62は上軸受け61cを両側から挟むようにして上軸受けの前側に配置されている。両リンク62の基部側の端部は上軸受け61cに第1の軸15を通じて回転可能に軸支されている。また、対のリンク62の先端側の端部には、軸孔62aを厚み方向に貫通してあり、先端部側は上記軸孔を挿通している第2の軸16を介して回転可能に軸支されている。第2の軸16の両端部は収納部31の両側部31bの軸孔31b2(
図7)に軸受けされている。また、対のリンク62の先端側の端部間には、
図11及び
図12に示すように双方の間隔を維持するために円筒状の間隔保持体62bが配置されている。第2の軸16は間隔保持体62bを貫通している。
【0014】
手動操作体1Bは
図1〜
図3に示すように棒状の操作ハンドルであって、本体の先端部が小径の差し入れ部1Baとなっている。手動操作体1Bの本体と差し入れ部1Baとの境界には掛け止め部であるつば部17を取り付けている。手動操作体1Bの先端部の差し入れ部1Baは、昇降作動体61に開けてある縦孔状の挿入孔61b内に上方から係合状態に挿入可能であり、反対に挿入孔から引き抜き可能である。そして、手動操作体1Bを昇降作動体61の挿入孔61b内に差し入れた状態で起伏することにより、昇降作動体61が支点軸14を支点として、旋回可能となり、手動操作体1Bが昇降作動体61を駆動させる。
【0015】
図1〜
図4に基づいて、走行専用フレーム2、荷台フレーム3及びガイドフレーム5に対する操作駆動装置6の関係を説明する。
操作駆動装置6の昇降作動体61は、
図1に示すように、互いに重なり合って筒形に組み立てられている走行専用フレーム2及び荷台フレーム3の基端側(
図1右側)の内部に位置している。そして、昇降作動体61は、その主要部が荷台フレーム3の収納部31内に収納されている。昇降作動体61の上面は収納部31の操作用の開口部31aに露出され、図示の例では、この開口部の開口面と同一面を形成している。
手動操作体1Bにおいて、昇降作動体61を収納部31の開口部31a1を通じて挿入孔61b内に挿入すると、手動操作体が荷台フレーム3の収納部31上に起立状態になる(
図1参照)。
この状態から、手動操作体1Bを次第に傾斜状態にする(
図1時計方向に傾く)操作をするにつれて、この手動操作体が「U」形状の開口部31a2に接近しながら、さらに傾きの動作が進むと、その基部側が開口部31a2に進入し、差し入れ部1Baが受け板2bの半円形の受け孔2b1に当接することにより、傾動が停止する。
このように、手動操作体1Bを
図1時計方向に倒すことにより、手動操作体はリンク62を通じて昇降作動体61が
図2に示すように、支点軸14を中心として時計方向に旋回する。この旋回に基づいて、荷台フレーム3及びガイドフレーム5が
図1右方に引っ張られるから、このガイドフレームとの相対関係において、走行専用フレーム2の走行ローラ7がガイドフレームの昇降用傾斜ガイド孔5bをゆっくり走行する。このため、荷台フレーム3が斜めに上昇移動して、荷物積載面3bのレベルが荷室床Fの積載床面Faのレベルより高くなり、荷物が荷物積載面上に接し、やがて荷物を押し上げて積載可能になる。
走行専用フレーム2に対してガイドフレーム5は荷台フレーム3と共に昇降用傾斜ガイド孔5bの角度に沿って従動可能(上昇移動)であるが、これら移動に伴って、
図1及び
図2に示すように軸12も規制板11下方に形成されている空間11bを移動可能(上昇移動)である。
軸12はガイドフレーム5に取り付けられているものの、規制板11は上昇移動しない走行専用フレーム2に取り付けられているので、荷台フレーム3を介してガイドフレームが支点軸14を中心として先端側を開く方向に移動しようとしても、規制板が軸の上方移動を阻止することができる。
【0016】
次に、
図1〜
図7を参照してこの発明に係るローダの使用方法について説明する。
ローダ本体1Aの荷物積載面3bに荷物Gを積載して、車両の荷室床Fに搬入する場合について説明する。
まず、倉庫の荷物の出し入れ口に車両を接近させた後、ローダ本体1Aを
図1に示す通常の状態で、荷室床Fに設けられている例えば二対の溝型のレールRのうち、一対の各レールR内に納める。このセット時に、荷室床Fに勾配があってもローダ位置保持具4の制動体42が所定のばね力で荷物積載面3bに圧接しているので、ローダ位置保持具の位置が保持され、停止位置が安定している。このため、作業者がローダ本体1Aを押さえながら、荷物の搬入を待つ必要性がない。
そして、搬入に際しては、フォークリフトなどの運搬車を使って荷物GをパレットPの上面に乗せたまま、荷室床Fの床面上に各レールR上を跨ぐように置く。
その後、手動操作体1Bの先端部の差し入れ部1Baを荷台フレームの収納部31の操作用の開口部31aから昇降作動体61の挿入孔61b内に挿入すると、手動操作体が昇降作動体上に起立され、荷台フレーム3の基端部側において直立状態となる(
図1参照)。手動操作体1Bをハンドルにしてローダ本体1AをレールRの走行面Ra上を走行させ、荷物Gを載せているパレットPの下方に差し入れる。
差し入れてから、起立している手動操作体1Bを荷台フレーム3の基端側に倒すと、昇降作動体61が
図2に示すように、支点軸14を中心として時計方向に旋回するから、荷台フレーム3及びガイドフレーム5が
図1右方に引っ張られ、走行専用フレーム2の走行ローラ7が相対的にガイドフレームの昇降用傾斜ガイド孔5bを走行する。この結果、荷台フレーム3が斜めに上昇して、荷物積載面3bが荷室床Fの積載床面Faより高くなるから、パレットPを介して積載している荷物Gを積載床面Faより高く押上げる{
図4(ii)参照}。この状態で、傾斜している手動操作体1Bをハンドルにして、ローダ本体1Aを所定の位置まで前進走行させて、荷物Gを運搬し、その後、手動操作体を元の直立状態に戻すと、昇降作動体61が支点軸14を中心として
図1反時計方向に旋回し、荷台フレーム3及びガイドフレーム5が
図1左方に引っ張られ、次第に荷台フレームの荷物積載面3bが積載床面Faのレベルよりスライド降下する。この結果、降下する過程で、運搬した荷物Gは荷室床Fの積載床面Fa上に着床されることになるから、この運搬した荷物と荷物積載面3bとは離れる。その後、手動操作体1Bをハンドルにして手動操作体を元の起立状態に戻してから、ローダ本体1AをレールRの走行面Ra上を後退走行させて、元の位置に戻す。
このように、搬入する場合は手動操作体1Bを傾動させて、荷台フレーム3を上昇させて荷物Gを積載し、そのまま、ローダ本体1Aを搬入する位置まで前進走行させて、その後、手動操作体を元の起立状態に戻し、荷台フレーム3を降下させることにより、荷物が床面上に着床してからやがて荷物積載面3bから切り離されるので、ローダ本体1Aを後退走行させる。対のレールR及びローダ1を使用して上記操作を繰り返して、搬入作業を終える。
当初の対のレールRを使用して搬入を終えた段階では、隣接する対のレールを使用して搬入する場合も、上記と同様の操作を繰り返せば良い。この場合、2台のローダ本体1Aの基部の各収納部31をそれぞれの手で把持しながら、ローダ本体を横移動させて隣接する対のレール内にそれぞれ納める。
ローダ本体1Aを片手で持ち運ぶ際、滑り止め部31b1が設けられているので、ローダ本体1Aが手から滑べり落ちるのを抑制することができる。
車両の荷室床Fから荷物Gを搬出する場合について説明する。
搬出は搬入する場合と実質的に変わりがない。すなわち、レールR内のローダ本体1Aを搬出すべき荷物の位置まで前進走行し、荷物Gを載せているパレットPの下方に差し入れる。そして、起立している手動操作体1Bを荷台フレーム3の基端側に倒すと、走行専用フレーム2の走行ローラ7が相対的にガイドフレーム5の昇降用傾斜ガイド孔5bを走行し、荷台フレーム3が斜めにスライド移動しながら上昇して、荷物積載面3bが荷室床Fの積載床面Faより高くなるから、パレットPを介して積載している荷物を積載床面より高く押上げる。この状態で、傾斜している手動操作体1Bをハンドルにして、ローダ本体1Aを荷物Gの搬出の位置まで後退走行させて、積載荷物を運搬し、その後、手動操作体を元の直立状態に戻す。このため、荷台フレーム3の荷物積載面3bが積載床面Faのレベルより降下するから、運搬した荷物Gは着床し、やがて荷物と荷物積載面3bとは離れる。この結果、搬出作業を終える。
以上のように、昇降作動体61の挿入孔61bに手動操作体1Bの先端部分を縦に差し入れ、手前に倒したり元の位置に戻す操作をすることで、操作駆動装置6が支点軸14を中心として回り、この回る動作に伴って荷物積載面3bを有するローダ本体1Aの荷台フレーム3は、走行専用フレーム2に対しスライドして前後に昇降移動することで、荷物の搬入搬出をスムーズに行う。搬出するときは、フォークリフトなどの運搬車を使ってパレットP上の荷物Gを荷室床Fから倉庫などに搬出する。
【0017】
この発明によれば、ローダのセット時では、ローダ位置保持具4の制動体42がレールRの走行面Raに当接すると共に、ばね板41のばね力により適度に走行面に圧着されるので、ローダ本体1Aの位置保持が確実になり、そして荷物Gの移動時は荷台フレーム3及びガイドフレーム5の上昇により、制動体42が、レールRの走行面より離れ、ローダ本体の走行には支障なく使用できるから作業の負担を軽減することができる。
ローダ位置保持具4のばね板41の一端部は荷台フレーム3に取り付けられるが、図示するように荷台フレームに直接ねじ43で固定しても良いが、ばね板41の一端部をガイドフレーム5に固着して、このガイドフレームを介してばね板を荷台フレームに間接的に取り付けても良い。
この発明においては、走行専用フレーム2の基端部に受け板2bを立ち上げてあり、この受け板に受け孔2b1を切り込んであって、手動操作体1Bには離脱防止用の掛け止め部17を設け、この掛け止め部が上記受け孔に掛け止め可能であるので、受け板2b及び掛け止め部17が手動操作体の抜け防止用のストッパー手段となり、作業中に手動操作体1Bが不意に抜けないことから、作業が円滑に行える。
この発明によれば、走行専用フレーム2及び荷台フレーム3を全長に亘ってチャンネル型に形成し、それぞれの両側部の開口側を対向側に折り曲げ辺部2a1,3a1に形成しているので、各フレームの全長の曲がりに対する強度を高めることができる。走行専用フレーム2及び荷台フレーム3の座屈に対する強度が増す。そして、ローダ本体1Aを構成する走行専用フレーム2、荷台フレーム3及びガイドフレーム5に防錆性に優れた薄い鋼板を用いれば、ローダ本体の変形に対する強度に対応することができる。このように強度を高めることで、ローダ本体1A全体を頑健に構成しても、ローダ本体自体が重くなることを防止できて、積載床面Faに埋設した複数列の溝型のレールRに対するローダ本体1Aの横持ち移動に基づく、差し替え作業がし易くなる。
この発明によれば、走行専用フレーム2の先端側及び基部側の両端の開口を補強板2c及び受け板2bで覆いかつ、補強板及び受け板を走行専用フレームの両側部の端部と一体化してあるので、走行専用フレームの強度の向上を図ることができる。そして、荷台フレーム3も基部側の端部の開口を収納部31の背部31cで覆い、この背部と両側部3aとを一体化し、そして荷台フレームの先端部を伸ばして延伸部3cで端部の開口を覆いかつこの延長部と両側部3aとを一体化してあるので、荷台フレームの強度の向上を図ることができる。
この発明によれば、荷台フレーム3の基部に操作駆動装置6の昇降作動体61を収納する収納部31を取り付けてあり、上記昇降作動体は走行専用フレーム2の側部2aに支点軸14にこの支点軸を中心として旋回可能に軸支し、この支点軸に上記昇降作動体の保持ローラ18を取り付け、上記支点軸の位置を低くでき、また上記昇降作動体に第1の軸15を介してリンク62の一端部を回転可能に支持し、このリンクの他端部が第2の軸16を介して収納部31に回転可能に連結されている。このため、走行専用フレーム2と荷台フレーム3とは、リンク62によりフリー連結効果で、昇降作動体61の梃子(てこ)の作用をスムーズに、荷台フレームに伝えることができると共に、昇降作動体自体の座高も低くすることが可能となり、結果としてローダ本体1Aにおける操作駆動装置6の高さを低く抑えることができる。
この発明によれば、収納部31の両側部に滑り止め部31b1を設けてあるので、ローダ本体1Aを上記収納部を持って位置を変更する際に、手からローダ本体が意図することなく滑り落ちる事故の発生を抑制することができる。滑り止め部31b1は図示するように長孔に限られない。
この発明によれば、走行専用フレーム2、荷台フレーム3及びガイドフレーム5はステンレス製などの軽量鋼板を素材とし、走行専用フレーム及びガイドフレームには軽量化用の開口部2d,5cを複数開けてあるので、大幅に軽量化することができる。
この発明によれば、ローダ本体1Aの使用前後において、これを基部側を持って運ぶ際、規制板11を走行専用フレーム2に固定し、ガイドフレーム5の両側部5aで軸12を軸支し、しかもこの軸が規制板11の空間11b内を移動可能に貫通されている。このため、規制板11は、昇降移動する荷台フレーム3及びガイドフレーム5に対して移動しない走行専用フレーム2に取り付けられているので、荷台フレーム及びガイドフレームが支点軸14を中心と予想に反して大きく開こうとして、軸12がこの動作に従動して上方に移動しようとしても、規制板11が上動を抑制し、荷台フレームが異常に開くのを阻止するから、ローダ本体1Aの扱いがし易い。
この発明によれば、走行専用フレーム2に複数の走行ローラ7及びサイドローラ10を組合わせて付設しているので、走行専用フレームにおける横ブレを防止することができ、円滑な走行が可能となる。