特許第6810433号(P6810433)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6810433
(24)【登録日】2020年12月15日
(45)【発行日】2021年1月6日
(54)【発明の名称】空間管理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20201221BHJP
   G06F 21/35 20130101ALI20201221BHJP
【FI】
   G06Q50/10
   G06F21/35
【請求項の数】7
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2020-48925(P2020-48925)
(22)【出願日】2020年3月19日
(62)【分割の表示】特願2020-41017(P2020-41017)の分割
【原出願日】2020年3月10日
【審査請求日】2020年3月26日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516004695
【氏名又は名称】株式会社tsumug
(74)【代理人】
【識別番号】110002790
【氏名又は名称】One ip特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】牧田 恵里
(72)【発明者】
【氏名】小笠原 治
【審査官】 小山 和俊
(56)【参考文献】
【文献】 特開2020−030611(JP,A)
【文献】 特開2018−109847(JP,A)
【文献】 特開2017−151501(JP,A)
【文献】 特開2019−131089(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
G06F 21/35
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理空間に設けられた空間端末と、管理サーバと、ユーザが有するユーザ端末と、がネットワークにより互いに接続された空間管理システムであって、
前記管理サーバは、
前記ユーザ端末からの認証リクエストに基づき、前記ユーザに関する評価が認証条件を満たしているか判定する判定手段と、
前記判定手段の判定に基づき、前記空間端末への認証許可指示の発信有無を制御する認証許可指示手段と、
を備えており、
前記管理空間は、第1の管理空間と、当該第1の管理空間内の第2の管理空間と、を含むユーザが進入して利用可能な空間であり、
前記空間端末は、前記管理サーバからの前記認証許可指示に基づいて、前記第1の管理空間と前記第2の管理空間への進入を許可する認証手段を備え、
前記第1の管理空間に対しては、
前記認証許可指示手段は、前記認証条件としてネガティブ評価の条件を満たしていると判定された場合に、前記空間端末へ前記第1の管理空間に対し進入を許可する認証許可指示を発信せず、
前記第2の管理空間に対しては、
前記認証許可指示手段は、前記認証条件としてポジティブ評価の条件を満たしていると判定された場合に、前記空間端末へ前記第2の管理空間に対し進入を許可する認証許可指示を発信する、
ことを特徴とする空間管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の空間管理システムであって、
前記ユーザに関する評価は、前記管理空間の利用により変化するユーザに関するスコアである動的なスコアを含み、
前記ネガティブ評価の条件とは、前記動的スコアに対してネガティブな評価が所定回数連続していることである、
ことを特徴とする空間管理システム。
【請求項3】
請求項1または請求項2のいずれかに記載の空間管理システムであって、
前記ユーザに関する評価は、前記管理空間の利用により変化するユーザに関するスコアである動的なスコアを含み、
前記ネガティブ評価の条件とは、前記動的スコアの評価がユーザ全体の下位所定割合以下に位置することである、
ことを特徴とする空間管理システム。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の空間管理システムであって、
前記ユーザに関する評価は、前記管理空間の利用及び前記ユーザと関係なく、一定の評価が可能な条件である外的条件を含む、
前記ネガティブ評価の条件とは、前記外的条件に該当しないことである、
ことを特徴とする空間管理システム。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の空間管理システムであって、
前記ユーザに関する評価は、前記管理空間の利用及び前記ユーザと関係なく、一定の評価が可能な条件である外的条件を含む、
前記ネガティブ評価の条件とは、前記外的条件に該当することである、
ことを特徴とする空間管理システム。
【請求項6】
請求項4または請求項5のいずれかに記載の空間管理システムであって、
前記外的条件は、法律または条令により定められた条件を含む、
ことを特徴とする空間管理システム。
【請求項7】
請求項4に記載の空間管理システムであって、
前記外的条件は、外部機関による試験結果に関する評価または当該試験結果に基づき取得可能な資格の有無に関する条件を含む、
ことを特徴とする空間管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は空間管理システムに関し、特に、部屋に備えた商品の使用や設備の利用によって、空間や物の有効利用を図る技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、複数のユーザで一つの部屋や設備を共有する所謂ルームシェアが様々な事業者から提供されている。かかるサービスは、余剰の有効利用を図るものであり、その考え方は所謂シェアリングエコノミーと呼ばれたりしている。
【0003】
特許文献1には、複数のユーザで一つの部屋及びその部屋の備品を利用した際に、利用に係る費用を代表者に対してまとめて決済をするのではなく、各人に対して直接決済処理を行う技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2017−228274
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した技術は、一つの空間をシェアし、使用した分にかかる費用を使用したユーザに振り分けるものであり、部屋の効率的な使用を実現し得る。
【0006】
一方、上述したシェアリングエコノミーの目指す究極的な姿は、モノを所有しない世界であり、特許文献1に記載の技術によって十分な解決に至っていない。
【0007】
そこで、本発明は、空間の有効活用を通じてモノや設備の共有を効率的に行うシステムを提供することを一つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、
管理空間に設けられた空間端末と、管理サーバと、ユーザが有するユーザ端末と、がネットワークにより互いに接続された空間管理システムであって、
前記管理サーバは、
前記ユーザ端末からの認証リクエストに基づき、前記ユーザに関する評価が認証条件を満たしているか判定する判定手段と、
前記判定手段により、前記認証条件としてネガティブ評価の条件を満たしていると判定された場合に、前記空間端末へ認証許可指示を発信しない認証許可指示手段と、
を備えている、
ことを特徴とする空間管理システムが得られる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、所定の空間(例えば、マンションの空き部屋)に、消費対象物(商品)や、利用対象物(設備)を集中させ、所定の認証を受けたユーザに利用を許可させることにより、モノや設備、そして空間の効率的な利用・共有を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施の形態によるシステムの構成例を示す図である。
図2】本発明の実施の形態によるシステムの構成イメージ図である。
図3図1の管理サーバの機能ブロック図である。
図4図1のユーザ端末の機能ブロック図である。
図5図1の認証部の構造を模式的に示す図である。
図6】本システムの処理を示す図である。
図7】本システムの実施の形態1を示す図である。
図8】本システムの実施の形態1を示す図である。
図9】本システムの実施の形態2を示す図である。
図10】本システムの実施の形態3を示す図である。
図11】本システムの実施の形態4を示す図である。
図12】本システムの実施の形態5を示す図である。
図13】本システムをとりまく人的な状況を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明は、以下のような構成を備える。
[項目1]
管理空間に設けられた空間端末と、管理サーバと、ユーザが有するユーザ端末と、がネットワークにより互いに接続された空間管理システムであって、
前記管理サーバは、
前記ユーザ端末からの認証リクエストに基づき、前記ユーザに関する評価が認証条件を満たしているか判定する判定手段と、
前記判定手段により、前記認証条件としてネガティブ評価の条件を満たしていると判定された場合に、前記空間端末へ認証許可指示を発信しない認証許可指示手段と、
を備えている、
ことを特徴とする空間管理システム。
[項目2]
管理空間に設けられた空間端末と、管理サーバと、ユーザが有するユーザ端末と、がネットワークにより互いに接続された空間管理システムであって、
前記管理サーバは、
前記ユーザ端末からの認証リクエストに基づき、前記ユーザに関する評価が認証条件を満たしているか判定する判定手段と、
前記判定手段の判定に基づき、前記空間端末への認証許可指示の発信有無を制御する認証許可指示手段と、
を備えており、
前記管理空間は、第1の管理空間と、当該第1の管理空間内の第2の管理空間とを含み、
前記第1の管理空間と前記第2の管理空間の一方に対しては、
前記認証許可指示手段は、前記認証条件としてネガティブ評価の条件を満たしていると判定された場合に、前記空間端末へ認証許可指示を発信せず、
前記第1の管理空間と前記第2の管理空間の他方に対しては、
前記認証許可指示手段は、前記認証条件としてポジティブ評価の条件を満たしていると判定された場合に、前記空間端末へ認証許可指示を発信する、
ことを特徴とする空間管理システム。
[項目3]
項目1または2に記載の空間管理システムであって、
前記ユーザに関する評価は、前記管理空間の利用により変化するユーザに関するスコアである動的なスコアを含み、
前記ネガティブ評価の条件とは、前記動的スコアに対してネガティブな評価が所定回数連続していることである、
ことを特徴とする空間管理システム。
[項目4]
項目1ないし項目3に記載の空間管理システムであって、
前記ユーザに関する評価は、前記管理空間の利用により変化するユーザに関するスコアである動的なスコアを含み、
前記ネガティブ評価の条件とは、前記動的スコアの評価がユーザ全体の下位所定割合以下に位置することである、
ことを特徴とする空間管理システム。
[項目5]
項目1ないし項目3に記載の空間管理システムであって、
前記ユーザに関する評価は、前記管理空間の利用及び前記ユーザと関係なく、一定の評価が可能な条件である外的条件を含む、
前記ネガティブ評価の条件とは、前記外的条件に該当しないことである、
ことを特徴とする空間管理システム。
[項目6]
項目1ないし項目5に記載の空間管理システムであって、
前記ユーザに関する評価は、前記管理空間の利用及び前記ユーザと関係なく、一定の評価が可能な条件である外的条件を含む、
前記ネガティブ評価の条件とは、前記外的条件に該当することである、
ことを特徴とする空間管理システム。
[項目7]
項目5または項目6に記載の空間管理システムであって、
前記外的条件は、法律または条令により定められた条件を含む、
ことを特徴とする空間管理システム。
[項目8]
項目5に記載の空間管理システムであって、
前記外的条件は、外部機関による試験結果に関する評価または当該試験結果に基づき取得可能な資格の有無に関する条件を含む、
ことを特徴とする空間管理システム。
【0012】
<実施の形態の詳細>
以下、本発明の実施の形態による空間管理システム(以下、単に「システム」という)ついて、図面を参照しながら説明する。添付図面において、同一または類似の要素には同一または類似の参照符号及び名称が付され、各実施形態の説明において同一または類似の要素に関する重複する説明は省略することがある。また、各実施形態で示される特徴は、互いに矛盾しない限り他の実施形態にも適用可能である。
【0013】
<概要>
本発明の実施の形態によるシステムは、例えば、マンション等の空き部屋(管理空間)をシェアリング空間として、商品や設備等を集めておき、当該部屋への入室を許可されたユーザの当該部屋内での活動(商品の購入、設備の使用等)に関する情報を取得し、ユーザに対して課金等行うものであり、特に、入室許可等のためのユーザに関する評価に関するものである。
【0014】
<構成>
図1に示されるように、本システムは、管理空間として、例えば部屋を管理する空間端末10と、管理サーバ20と、ユーザ端末40とを備えている。なお、本実施の形態においては、空間は空き部屋であるものとして説明するが、例えば、所定の広さを持った空間であればよい。
【0015】
空間端末10は、認証部11と、取得部12とを有している。認証部11は、ユーザが部屋へ入室する際に所定の方法で認証する。本実施の形態における認証方法はユーザのスマートフォン等の電子デバイスとの近距離通信を利用しているが、認証方法はこれに限られず指紋、声紋、静脈、虹彩等を利用した生体認証や、PINコード入力等やNFCカード等の入力を求める認証、またこれらの認証の組み合わせ等をセキュリティレベルに応じて適宜利用することとしてもよい。認証方法としては、ユーザ個人が特定できる方法であればどのようなものであってもよい。また、取得部12は、ユーザの行動をトレースすることができるもの(例えば、各種カメラを含む各種センサなど)であり、当該ユーザが部屋の中での挙動を把握するために用いられる。
【0016】
図2は、本システムと部屋の関係を模式的に示す図である。図示されるように、部屋のドア部には入室をしようとするユーザを認証するための認証部11が設けられている。また、部屋の中には各所に取得部12としてのカメラが設置されており、ユーザが手に取った商品や、利用した設備の情報が把握可能になっている。取得部12の目的は、ユーザが部屋1内において使用(購入)した商品や、利用した(借りた)備品・設備を把握することにあり、当該目的を達成する方法であれば、どのような方法であってもよい。例えば、受動的な方法として、カメラを含む各種センサを利用することにより商品の移動、数の変化、開封、消費等が検知でき、当該検知した事実をユーザ関連付けることとしてもよいし、能動的な方法としてユーザ自らによる、商品ボタンの押下や、各棚のタブレット端末等の操作、利用の申請、QRコード(登録商標)の読み取り又は提示をさせることにより行ってもよい。
【0017】
<ハードウェア構成>
本実施の形態による管理サーバ20は、以下のようなハードウェア構成を有する。なお、以下の構成は一例であり、これ以外の構成を有していても良い。
【0018】
<管理サーバ20>
図2に示されるように、管理サーバ20は、ユーザ端末と通信を介して情報処理を実行することにより、システムの一部を構成する。管理サーバ20は、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、或いはクラウド・コンピューティング技術、仮想化環境技術(アプリケーション実行環境のコンテナ化等)及び開発及び運用の自動化技術等を適宜組み合わせることによって論理的に実現されてもよい。
【0019】
管理サーバ20は、少なくとも、プロセッサ210、メモリ211、ストレージ212、送受信部213、入出力部214等を備え、これらはバス215を通じて相互に電気的に接続される。
【0020】
プロセッサ210は、管理サーバ20全体の動作を制御し、各要素間におけるデータの送受信の制御、及びアプリケーションの実行に必要な情報処理等を行う演算装置である。例えばプロセッサ210はCPU(Central Processing Unit)であり、ストレージ212に格納されメモリ211に展開されたプログラム等を実行して各情報処理を実施する。
【0021】
メモリ211は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性記憶装置で構成される主記憶と、フラッシュメモリやHDD(Hard Disc Drive)等の不揮発性記憶装置で構成される補助記憶と、を含む。メモリ211は、プロセッサ210のワークエリア等として使用される。
【0022】
ストレージ212は、アプリケーション・プログラム等の各種プログラムを格納する。各処理に用いられるデータを格納したデータベースがストレージ212に構築されていてもよい。
【0023】
送受信部213は、管理サーバ20をネットワーク(不図示)に接続する。なお、送受信部213は、Bluetooth(登録商標)及びBLE(Bluetooth Low Energy)やWi−Fi等に例示される近距離通信インタフェースを備えていてもよい。
【0024】
入出力部214は、必要に応じて使用するキーボード・マウス類等の情報入力機器、及びディスプレイ等の出力機器である。
【0025】
バス215は、上記各要素に共通に接続され、例えば、アドレス信号、データ信号及び各種制御信号を伝達する。
【0026】
<ユーザ端末40>
同様に、ユーザ端末40もまた管理サーバ20と同様の構成を備えている。即ち、ユーザ端末40は、管理サーバ20と通信を介して情報処理を実行することにより、システムの一部を構成する。本発明において使用する「ユーザ端末」の語は、例えば、スマートフォン等の携帯通信機器等が例示できるがこれに限られず、NFC(Near Field Communication)等の近距離無線通信を行うデバイス(カードキー等)を含むユーザが利用するデバイスという意味を有する。以下においては、上述したスマートフォン等の携帯通信機器を例に説明する。
【0027】
ユーザ端末40は、少なくとも、プロセッサ420、メモリ421、ストレージ422、送受信部423、入出力部424等を備え、これらはバス425を通じて相互に電気的に接続される。
【0028】
上述した管理サーバ20と同様に、プロセッサ420は、ユーザ端末2全体の動作を制御し、各要素間におけるデータの送受信の制御、及びアプリケーションの実行に必要な情報処理等を行う演算装置である。例えばプロセッサ420はCPU(Central Processing Unit)であり、ストレージ422に格納されメモリ421に展開されたプログラム等を実行して各情報処理を実施する。
【0029】
メモリ421は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性記憶装置で構成される主記憶と、フラッシュメモリやHDD(Hard Disc Drive)等の不揮発性記憶装置で構成される補助記憶と、を含む。メモリ421は、プロセッサ420のワークエリア等として使用され、また、ユーザ端末2の起動時に実行される各種設定情報等を格納する。
【0030】
ストレージ422は、アプリケーション・プログラム等の各種プログラムを格納する。各処理に用いられるデータを格納したデータベースがストレージ422に構築されていてもよい。
【0031】
送受信部423は、ユーザ端末40をネットワーク(不図示)に接続する。なお、送受信部423は、Bluetooth(登録商標)及びBLE(Bluetooth Low Energy)やWi−Fi等に例示される近距離通信インタフェースを備えていてもよい。
【0032】
入出力部424は、必要に応じて使用するキーボード・マウス類等の情報入力機器、及びディスプレイ等の出力機器である。
【0033】
バス425は、上記各要素に共通に接続され、例えば、アドレス信号、データ信号及び各種制御信号を伝達する。
【0034】
<認証部(ロック部)>
図5は本実施形態の認証部11(ドア情報管理システム)の構成例を示す図である。本実施の形態においては、ドアの施錠手段に取り付けられたロック部の開錠/施錠の動作が認証の承認/非承認と連動している。換言すれば、ロック部に取り付けられた開錠/施錠用の認証手段をユーザの認証にも利用する。ドア15には内側に室内機12inが設けられる。室内機12inは閉域網である携帯電話回線網30を介して管理サーバ20と通信可能に接続される。なお、室内機12inと管理サーバ20との通信は一般的なネットワークで接続されることとしてもよい。ネットワークの種類や特徴については用途や目的に応じて適宜採用できる。携帯電話回線網30では、たとえば、3G(第3世代移動通信システム)、4G(第4世代移動通信システム)、5G(第5世代移動通信システム)、LTE(Long Term Evolution)などの規格に準じた通信が行われる。ドア15の外側には室外機12Outが設けられる。室外機12Outと室内機12inとは、たとえばNFC(Near Field Communication)などの短距離無線通信、BLE(Bluetooth Low Energy)やZigBeeなどの短距離無線PAN(Personal Area Network)、その他の無線通信規格により通信を行うことができる。
【0035】
室内機12inにはセンサ13が設けられ、センサ13と室内機12inとは通信が可能になっている。センサ13は、ドア15の開閉に関する情報を検知して、検知したドア情報を出力する。センサ13は、たとえば、ドアが開閉したことを検知する接触センサであってもよいし、ドアが動いたこと検知する赤外線センサであってもよい。また、センサ13は、ドアの動いた開閉方向を検出してドアが開いたまたは閉じたことを検知するセンサであってもよい。また、センサ13は、ドアが動いたスピードを検知する、たとえば、3軸の加速度センサであってもよいし、ドアの開閉時に発生した音の量を測定する騒音計であってもよい。センサ13は複数設置することもできる。なお、室内機12inとセンサ13とは別体になっていてもよい。
【0036】
ドア情報はセンサ13から室内機12inに出力される。室内機12inはドア情報を取得して管理サーバ20に送信する。管理サーバ20ではドア情報が蓄積される。
【0037】
これらの通信方式は、特に図示されるものに限定されない。通信の経路やその数については用途や目的に応じて採用することとすればよい。
【0038】
本実施の形態においては、人間が通行するドア及び収納等の扉に設置されているロック部を認証の手段としているが、これ以外の方法であってもよい。
【0039】
<処理の流れ>
図6は、本システムの処理の流れを示す図である。ユーザは、部屋1のドア認証部にユーザ端末をかざすと、認証リクエストが認証部に送信される(ステップS601)。認証部からは、管理サーバに認証されたユーザの情報が送信される(ステップS602)。なお、必要に応じてユーザ端末から管理サーバに対して認証されたユーザ情報を送ることとしてもよい(ステップS602’)。
【0040】
ユーザが部屋の中で行った行動はカメラによって撮像され行動が分析される。かかる分析によりユーザがどの商品を購入したか(手に取ったか)、設備を利用したかが判定される。当該判定に基づいて、カメラからは商品の使用情報(設備の利用情報)が管理サーバに送信される(ステップS603)。なお、例えば、商品の陳列什器等に備え付けられた購入認証端末や商品自体のバーコードの読み取り等を行うことにより、使用情報をユーザ端末から管理サーバに送信することとしてもよい(ステップS603’)。管理サーバは、使用情報に基づいて購入処理を行う(ステップS604)。管理サーバは、所定の決済処理を行い、当該処理結果をユーザ端末に送信する(S605)。
【0041】
<実施の形態1>
図7は、例えばユーザが部屋1を利用するためにユーザ端末40を認証部11にかざして認証を行うなど、ユーザがユーザ端末40により認証部11にて認証を行う際のイメージ図である。本実施の形態においては、認証のための判断基準として、ユーザに関する評価が用いられる。例えば、認証を行う際にユーザ端末40からユーザ情報を管理サーバに送信し、ユーザに関する評価情報を呼び出して認証可否を判断してもよいし、または、ユーザ端末40から当該評価に関する情報が管理サーバに直接送信されてもよい。管理サーバは、例えば当該評価に関連する基準スコアなどを設定し、当該評価が一定の値以上であることを確認するなどして、認証条件を満たしているかを確認し、例えば当該認証条件を満たしている場合に、管理サーバから認証許可指示を認証部11に発信し、ロック部を解錠するように制御してもよい。これにより部屋へのアクセスの可否を管理・記録する。当該評価は、例えば、静的なスコアや動的なスコア、外的条件のいずれか、または、それらの任意の組み合わせによって決定され、ストレージ212に記憶される。
【0042】
静的なスコアとは、例えば、ユーザの年収や、ユーザの所属(例えば、企業種別や学校種別、主婦(主夫)など)、ユーザの性別、ユーザの年齢などのユーザ属性を含む、部屋の利用によって変化しないユーザに関するスコアであればよい。
【0043】
動的なスコアとは、例えば、過去の利用後の部屋の状態や、過去に利用した物の状態、過去の部屋の利用履歴に関する情報(例えば、利用頻度、利用シチュエーションなど)などの部屋の利用によって変化するユーザに関するスコアであればよい。また、動的なスコアは、後述のマイクロジョブに関するスコア(例えば、マイクロジョブをこなした回数や、実施されたマイクロジョブの出来栄えに関する評価など)であってもよい。
【0044】
外的条件とは、例えば、法律または条令や外部機関による認定などの部屋やユーザと関係なく、一定の評価が可能な条件である。例えば年齢に関する法的な評価であり、例えば、飲酒または喫煙が可能な年齢、公営ギャンブルが可能な年齢、運転免許証を取得可能な年齢、選挙が可能な年齢、深夜労働が可能な年齢、クレジットカードの申し込み可能な年齢、質屋やリサイクルショップで品物を売ることが可能な年齢、労働が可能な年齢、献血可能な量に対応する各年齢などに関する評価であり、部屋内でこれらの基準を確認する必要がある行為が行われる可能性があるときには、例えば、各年齢が適さない場合の当該外的条件に関する評価については、動的なスコアや静的なスコアで通常設定し得る評価基準スコアを満たさないような特異なスコア(例えば、評価を大きくマイナスさせるスコアなど)とするなど、認証のための評価の1つとしてもよい。また、外的条件は、例えば外部機関による試験結果に関する評価や当該試験結果に基づき取得可能な資格の有無に関する評価であってもよく、例えば、外部機関が開催する語学試験の試験結果、所定の技術に関する試験の試験結果、所定の知識に関する試験の試験結果、政府機関等が開催する士業に関する資格取得試験の試験結果などに関する評価であってもよい。
【0045】
より具体的には、例えば、空間所有者が「部屋の利用頻度が高く、過去に利用した物や部屋の状態が良い、30代の主婦(主夫)」を優先的に承認したい場合には、図8に例示されるような形で静的なスコアや動的なスコアなどの条件を設定してもよい。
【0046】
そして、設定された条件に近いほどスコアが高くなるように評価のスコアが算出されていてもよく、別途設定された許容スコアに応じて、入室の許可を行うようにしてもよい。これについては、例えば、4つの項目が満たされていればスコアが100、3つの項目が満たされていれば75、2つの項目が満たされていれば50、1つの項目が満たされていれば25のようにスコアが算出され、許容スコアを75とすれば3つ以上の項目が満たされていれば入室可能とする、といった単純な算出方法もあれば、項目ごとに重みづけをさらに設定してスコアを算出可能に構成したり、全てではない1つ以上の項目を必須項目として設定するなどの算出方法であってもよい。
【0047】
これにより、空間所有者が希望する条件に近い対象ユーザにだけ入室を許可することが可能であるため、空間所有者は部屋などの空間の管理が簡便かつ柔軟となるとともに、条件に合致しないユーザの入室を妨げられることで安全性を高めることが可能となる。
【0048】
また、入室許可対象のユーザは上記スコア制よりも限定されてしまうが、上記スコア制に代えて、図8に例示されるような形で設定された条件に全て合致するユーザにだけ入室を許可することで、空間所有者の希望に合致するユーザだけを許可できるように管理が可能となる。
【0049】
なお、図8は、画面300上で行われる評価スコアの設定表示の例である。例えばチェックボックス301により、条件項目の有効化設定を行うようにしてもよく、有効化した条件項目だけでスコアが算出されるようにしてもよい。各条件項目は、例えばテキストボックス302に空間所有者が直接入力してもよいし、プルダウンメニューから選択するようにしてもよいし、例えばスライドバー303のように条件を選択できるようにしてもよい。条件の設定が完了した際には、設定ボタン304を押下するようにしてもよい。
【0050】
また、図8のように所定の条件項目を提示する方法に代えて、例えば、部屋の利用に基づく変化はしない静的スコアとして、例えば空間所有者が作成した質問を提示してもよい。質問とは、例えば、部屋1に配置している物や部屋で提供されるサービスなどに関する所定の知識を確認する問題であって、ユーザに当該問題に対する回答を記入させ、空間所有者が当該問題に対して正否を確認し、当該問題に対する回答結果(正答率)を静的スコアとしてスコア化して記憶してもよい。その際、空間所有者は、問題ごとに重みづけを設定したり、正答が必須の問題を設定するようにしてもよい。さらに、その際、外的条件として、問題に用いられた所定の知識に関する、外部機関主催の試験の結果が所定スコア以上である場合、または、当該所定の知識に関する資格を有している場合、当該問題に対する回答は免除されてもよい。これにより、空間所有者は、部屋に関する所定の物や技術、サービスに関する知識レベルを一定以上有するユーザにのみ空間利用を許可することが可能となる。
【0051】
<実施の形態2>
図9は、認証のための判断基準として用いられる第1のユーザに関する動的スコアを、次に利用した第2のユーザが評価する際のイメージ図である。本実施の形態においては、第1のユーザが部屋1を利用した後、第2のユーザが部屋1に入室した際に、利用後の部屋や物の状態などについて評価を行うことで、第1のユーザの動的スコアを更新する。
【0052】
第1のユーザに対する評価は、例えば、部屋1内の清掃状況や物品等の状態、物品等の配置、消耗品の残量状況などである。
【0053】
これにより、空間所有者が第1のユーザが利用後に部屋1の状態や部屋1内の物の状態を確認せずとも、第1のユーザの動的スコアを更新することが可能となる。
【0054】
ここで、第2のユーザが第1のユーザの評価を実施することを促すために、第1のユーザの評価後に、部屋1や物の利用料が減額されたり、次回以降に利用可能な割引チケットが付与されるなどのコスト面での利益を与えてもよいし、第2のユーザの動的スコアの項目として、評価の実施頻度などを設けて、評価を実施すると動的スコアが向上するように設定可能にしてもよい。
【0055】
また、第1のユーザがその前のユーザの評価として、マイナス評価をした項目について、第2のユーザが同様に第1のユーザに対してプラス評価をした場合には、マイナスからプラスへ転じるための労力を鑑みて、プラス評価を維持した時よりもプラスの評価としてもよい。
【0056】
さらに、例えば部屋1の空間所有者と、部屋1内で利用可能な物を提供している物所有者が異なる場合であって、部屋1を利用するユーザの物の利用に関する評価が低い場合には、その旨を物所有者に通知されるようにしてもよい。これによって、物所有者は物を退避するなどの措置を取ることが可能となる。また、この逆で、部屋1内にある物を利用するために部屋1を訪れるユーザの部屋の利用に関する評価が低い場合には、そのユーザは部屋1への入室は許可されず、物所有者に入室許可を付与して、物の利用や持ち出しに立ち会うようにさせてもよい。
【0057】
<実施の形態3>
図10は、部屋1内で物またはサービスを利用するための決済を行う際のイメージ図である。本実施の形態においては、ユーザが部屋1内で物またはサービスを利用するための決済について、例えば入室時などの物やサービスを利用する前に、ユーザのスコア(例えば、静的なスコアや動的なスコアなど)がスコア基準を満たさない場合、当該決済ができない旨を通知する。また、物やサービスごとにスコア基準が設定されている場合には、当該決済ができない旨を個別に判断可能なように通知してもよい。
【0058】
このように、ユーザが物やサービスを部屋1内で利用する前に、決済ができない旨を通知する、すなわち物やサービスを利用できない旨を通知することにより、無断で物やサービスを利用した場合には犯罪であることが特に当該通知との関係から明らかになる。
【0059】
また、どのような項目が満たされればスコア基準を満たすかどうかについて、ユーザに提示するようにしてもよい。特に、動的なスコアに基づく項目が対象である場合には、条件を提示することによりユーザが部屋1を利用する際に、プラス評価となるように利用することを促すことができる。
【0060】
<実施の形態4>
図11は、部屋ごとに入室許可を行う際のイメージ図である。本実施の形態においては、例えば原則的に誰でも入室可能な設定がなされている第1のゲート(ドア)において、スコアが著しく低い(マイナス評価を連続で受けてたり、動的なスコアの評価が全体に対して下位2割に含まれていたり、法廷年齢を満たしていないなど)第2のユーザのみ、部屋1への入室を認証部11が拒否するように設定を行う。さらに、部屋1内にある別の空間(例えば、部屋2)には、プラス評価を連続で受けているなど、スコアが著しく高い(プラス評価を連続で受けてたり、動的なスコアの評価が全体に対して上位2割に含まれているなど)第1のユーザのみ、部屋2への入室を認証部11が許可するように設定を行う。
【0061】
このように、ユーザのスコアが著しく低い、または、高いことに基づき、入室の可否が決まるように設定を行うことで、判定基準が明確となり、空間所有者は簡便な管理を行うことができる。特に図11のように二段階に設定をすることにより、著しく評価の低い第2のユーザの入室を拒否しながら、著しく評価の高い第1のユーザを例えば特別な物やサービスが利用可能な部屋2へ入室可能とすることができるなどの設定が可能となる。
【0062】
<実施の形態5>
図12は、部屋1内で第1のユーザが一時オーナーとなり、第2のユーザを含む一以上のユーザを招集して利用する際のイメージ図である。本実施の形態においては、空間所有者が第1のユーザに、入室の可否に関するオーナー権を一時的に移譲することにより、部屋1内で第1のユーザが一時オーナーとなり、第2のユーザを含む一以上のユーザに入室許可を付与または解除することによってユーザを招集して利用する。
【0063】
この構成により、空間所有者が第2のユーザを含む一以上のユーザに対しても入室許可の設定を施したりする手間が省けることになるとともに、第1のユーザにとっても例えばユーザの追加や削除などの依頼を逐次行う必要がなくなる。
【0064】
また、一時オーナー権は、例えば所定の時間だけ移譲することが可能なものであり、所定の時間を経過すると一時オーナー権が消滅するようにしてもよい。必要に応じて、第1のユーザが空間所有者に連絡をして、所定の時間を延長するように設定変更可能にしてもよい。
【0065】
さらに、当該利用の際に使用したものに関する支払いについては、一時オーナー権を有する第1のユーザに課金してもよい。また、第1のユーザは、招集したユーザに所定の金額を課金できるようにしてもよいし、第1のユーザに課金された分を招集したユーザに分配できるようにしてもよい。
【0066】
また、ユーザのスコアに応じて、一時オーナー権の移譲の可否を設定してもよい。例えば、基準スコアに達していないユーザは、第1のユーザになることはできないようにしてもよい。
【0067】
<システムを取り巻くユーザの関係性>
図13は、本システムを取り巻くユーザの関係性を模式的に示す図である。図示されるように、部屋1は、マンション等の空き部屋を有効活用されてなるものである。具体的には、「Sharer」「Cooperator」「Purchaser」「User」「Retailer」という5つのカテゴリに分かれる。カテゴリの名称は特にこれらに限定されない。
【0068】
Sharerは、販売物品や共有家電その他複数人で同時又は順次共有可能な物品を所定の価格で部屋1に提供する。Retailerも同様である。これら部屋1に物品等を提供する場合、ユーザ端末から本実施の形態によるシステムに対して、提供した物品に関する情報(物品の製品名や価格)等を登録する。このうち、提供した商品が他のユーザに販売されたり、提供した設備が利用された場合には、これらを提供したユーザに対して一定の料率を乗じた所定の報酬が還元される。
【0069】
Retailerは、部屋1をあたかも一つの店舗や倉庫、音楽演奏、と同様に活用することが可能である。この場合、Retailerは、販売をする商品や提供するサービスを管理サーバに登録しておけばよい。
【0070】
Sharer及びRetailerは、例えば上述した物所有者等の部屋1内の物やサービスを管理している所有者であり得る。
【0071】
PurchaserやUserは、部屋1において(又は部屋1の外で)、物品を購入したり、備品や設備を利用する者である。これらの者の部屋内での挙動の把握は、上述したカメラ12によって行うこととしていたが、ユーザの行動把握は別の方法によって行うこととしてもよい。部屋1内で消費したものや借りたものを適切に把握可能な方法であればどのようなものであってもよい。
【0072】
Cooperatorは、例えば、部屋1内の整理整頓掃除等、部屋全体の運営に資するようなマイクロジョブを行う。マイクロジョブの例としては、例えば、部屋1内の設備のメンテンナンス、備品(消耗品を含む)の品質管理・検品や補充、設備や部屋内の備品の使用方法の説明・利用方法の説明などが例示できる。また、ユーザから預かった物品の梱包等の作業までをマイクロジョブとして行い、配送業者に引き渡すといった、他の事業者との連携を行うこととしてもよい。マイクロジョブは、定型的なタスク(例えば、自分あての荷物の自室への配達、定期的な注文、掃除機等の備品を利用した自室の清掃等)が予めシステムに用意されていてもよいし、ユーザからの要望と報酬提案に応じて当該要望を当該報酬にて引き受けるCooperatorとのマッチングをシステム上で行うこととしてもよい。各マイクロジョブには報酬が割り当てられており、そのマイクロジョブが完了すると、Cooperatorにはその報酬が支払われる。
【0073】
なお、マイクロジョブは、ユーザや、物やサービスを管理している所有者により行われてもよく、マイクロジョブを完了すると、ユーザや、物やサービスを管理している所有者にはその報酬が支払われる。
【0074】
なお、上述したように、空間1によって得られた利益は、マンション等の建物の所有者に対しても分配される。
【0075】
なお、本実施の形態によるシステムは、図10に示されるように、認証部11により認証されたユーザ端末40が管理サーバと直接通信することとしてもよい。
【0076】
以上、説明した実施の形態によれば、ユーザをスコアにより評価し、当該スコアに基づき入室管理を行うことで、簡便かつ柔軟に入室管理が可能となる。また、部屋1への入室認証によって、誰が部屋1に入ったのかがわかり、かつ部屋に設けられたカメラ等でユーザの行動をトレースすることができることから、支払いの手間を低減することができる。
【0077】
上述した実施の形態は、本発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良することができると共に、本発明にはその均等物が含まれることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0078】
10 空間端末
11 認証部
12 取得部
40 ユーザ端末
【要約】      (修正有)
【課題】空間の有効活用を通じてものや設備の共有を効率的に行う空間管理システムを提供する。
【解決手段】空間管理システムは、管理空間として、部屋を管理する空間端末10と、管理サーバ20と、ユーザ端末40とを備える。管理サーバ20は、ユーザ端末40からの認証リクエストに基づき、ユーザに関する評価が認証条件を満たしているか判定する判定手段と、判定手段により、認証条件としてネガティブ評価の条件を満たしていると判定された場合に、空間端末10へ認証許可指示を発信しない認証許可指示手段と、を備える。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13