(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6810475
(24)【登録日】2020年12月15日
(45)【発行日】2021年1月6日
(54)【発明の名称】電池パック
(51)【国際特許分類】
H02J 7/00 20060101AFI20201221BHJP
H01M 10/44 20060101ALI20201221BHJP
【FI】
H02J7/00 S
H01M10/44 P
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2018-224168(P2018-224168)
(22)【出願日】2018年11月29日
(65)【公開番号】特開2020-89194(P2020-89194A)
(43)【公開日】2020年6月4日
【審査請求日】2020年1月20日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】595098011
【氏名又は名称】東洋システム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000800
【氏名又は名称】特許業務法人創成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】湯浅 寿春
(72)【発明者】
【氏名】石井 寿朗
(72)【発明者】
【氏名】海老澤 昇
(72)【発明者】
【氏名】庄司 秀樹
【審査官】
佐藤 卓馬
(56)【参考文献】
【文献】
特開2010−115087(JP,A)
【文献】
特開2008−061363(JP,A)
【文献】
特開2007−295713(JP,A)
【文献】
特開2011−108536(JP,A)
【文献】
特表2013−538419(JP,A)
【文献】
特開2008−271690(JP,A)
【文献】
特開平10−028334(JP,A)
【文献】
特開2005−192330(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/00
H01M 10/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
充放電可能な単一の又は複数の電池を含むセル部と、
前記セル部と電気機器との電気的接続のための端子と、
前記セル部と電気的に接続されて前記セル部からの給電によって動作し、前記セル部の放電又は充電を制御する制御部を含む保護回路部と、を備えた電池パックであって、
前記保護回路部は、
前記セル部から前記制御部への給電のための電気的接続をオンオフするスイッチ素子を含み、
前記制御部は、
前記スイッチ素子がオフである際に前記端子による前記セル部と前記電気機器との電気的接続がなされると前記セル部から前記電気機器を介して給電を受けて動作を開始して前記スイッチ素子をオンに制御し、
前記スイッチ素子がオンであり前記制御部が前記セル部から給電を受けて前記動作をしている際に前記端子による前記セル部と前記電気機器との電気的接続が切断されると、前記スイッチ素子をオフに制御することを特徴とする電池パック。
【請求項2】
前記複数の電池は直列に接続され、
前記スイッチ素子は、前記複数の電池の一端の正端子と前記制御部との間、前記複数の電池間の接続点と前記制御部との間、及び前記複数の電池の他端の負端子と前記制御部との間の各々にスイッチ素子を含むことを特徴とする請求項1記載の電池パック。
【請求項3】
前記スイッチ素子は、ノーマリオフの電界効果トランジスタからなることを特徴とする請求項2記載の電池パック。
【請求項4】
前記電気機器が前記セル部から放電電流を受け入れる機器である場合には、前記端子を介した前記セル部と前記電気機器との接続によって前記電気機器内の電流路を介した前記制御部への給電路が形成されることを特徴とする請求項1記載の電池パック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気機器を駆動するための電源としてのリチウムイオン電池等の電池を有し、当該電池を保護する機能を備えた電池パックに関する。
【背景技術】
【0002】
電池パックは、一般的に、携帯電話機、ポータブルAV機器、電気工具等の持ち運び自在な電気機器の例えば、内蔵電源として使用されるものであり、電気機器から取り外しも可能にされている。電池パックは、特許文献1に開示されているように通常、電池自身であるセル部と保護回路部とから構成されている。セル部は複数の充放電可能な電池、例えば、リチウムイオン電池が直列に接続されたものである。保護回路部は基板上に形成された電気回路を含み、セル部の各電池の端子と電気的及び機械的に接続されており、セル部の各電池の充電電流値、放電電流値、温度等のパラメータを監視して過充電及び過放電を防止するものである。また、保護回路部は電池パックが電気機器に取り付けられると、電気機器の電源端子と機械的及び電気的に接続される機器接続端子を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−9023号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近時、電池パックを手術用ドリル等の医療器具の電源として使用することが考えられている。医療器具の中でも手術室に持ち込むような医療器具は135℃の高温で数十分間の滅菌処理を必ず行う必要があるので、そのような医療器具の電源として使用する場合には電池パックも同様に滅菌処理を施すことになる。ところが、高温滅菌処理中の電池が充電や放電を行うと、電池の寿命が短くなってしまったり液漏れ等の不具合を起こして全く使用できない電池になってしまったりすることが実験で分かっている。そのような不具合を起こさないために、電池パックを医療器具本体から取り外して電池パック単体で滅菌処理を行うことになる。
【0005】
しかしながら、電池パックでは、セル部と保護回路部とが常に接続状態にあるので、電池パック単体でも保護回路部には電流が流れ得る。よって、電池パックではセル部から保護回路部に例えば、数10μA〜数100μA程度の微小電流が漏れ流れ続けることになる。この漏れ電流は通常の温度環境下ではセル部に影響を及ぼすことはないが、滅菌処理の例えば、135℃の高温下ではセル部から保護回路部へ流れる漏れ電流量が大きくなり、電池寿命が短くなったり、上記したように液漏れ等の不具合を起こす可能性がある。
【0006】
また、電池パックを長期保存する場合においても同様にセル部から保護回路部に僅かながら電流が常時流れ込み、蓄電量が徐々に低下して結果的に過放電となり得る。
【0007】
そこで、本発明の目的は、電気機器から外された単体状態においてセル部から保護回路部へ流れる漏れ電流の低減を図った電池パックを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の電池パックは、充放電可能な単一の又は複数の電池を含むセル部と、前記セル部と電気機器との電気的接続のための端子と、前記セル部と電気的に接続されて前記セル部からの給電によって動作し、前記セル部の放電又は充電を制御する制御部を含む保護回路部と、を備えた電池パックであって、前記保護回路部は、前記セル部から前記制御部への給電のための電気的接続をオンオフするスイッチ素子を含み、前記制御部は、前記スイッチ素子がオフである際に前記端子による前記セル部と前記電気機器との電気的接続がなされると
前記セル部から前記電気機器を介して給電を受けて動作を開始して前記スイッチ素子をオンに制御し、前記スイッチ素子がオンであり前記制御部が前記セル部から給電を受けて前記動作をしている際に前記端子による前記セル部と前記電気機器との電気的接続が切断されると、前記スイッチ素子をオフに制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の電池パックによれば、電池パックの電気機器からの取り外しが行われると、セル部と電気機器との接続が切断されたか否かが判定され、その接続が切断されたと判定されると、セル部と保護回路部との電気的接続が遮断部により遮断される。この結果、セル部から保護回路部に微小の漏れ電流が流れることが防止される。よって、高温滅菌処理の135℃程度の高温下でもセル部から保護回路部へ漏れ電流が流れることが阻止され、電池パックの短寿命化や液漏れ等の不具合を防止することができる。また、電池パックを長期保存する場合にもセル部から保護回路部への電流の流れ込みが阻止され、自己放電のみとなるので、蓄電量の低下を長期に亘って押さえることができ、その結果、過放電となることが防止され得る。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明が適用された電池パックの回路構成を示す図である。
【
図2】
図1の電池パックの起動時の動作を示すフローチャートである。
【
図3】
図1の電池パックと電気機器の手術用ドリルとが接続された状態を示す回路図である。
【
図4】
図1の電池パックの取り外し判定ルーチンの動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施例を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0012】
図1は本発明を適用した電池パック10を示している。この電池パック10は、セル部11と保護回路部21とを備えている。セル部11は4つの電池12a〜12dを有し、電池12a〜12dはその順で直列に接続されている。電池12a〜12dの各々は例えば、リチウムイオン電池である。電池12aの正端子に接続した接続点13a、電池12aの負端子と電池12bの正端子との接続点13b、電池12bの負端子と電池12cの正端子との接続点13c、電池12cの負端子と電池12dの正端子との接続点13d、及び電池12dの負端子に接続した接続点13eは保護回路部21に接続されている。本実施例ではセル部11は複数の電池12a〜12dを備えるが、その電池の数は4つに限らず、例えば、5以上の電池の直列接続でも良い。また、複数の電池ではなくて単一の電池を備えるだけでも良い。
【0013】
保護回路部21は、制御デバイス22、FET(電界効果トランジスタ)23a〜23e、放電スイッチ24、充電スイッチ25、そして電流計測用抵抗26を備えている。保護回路部21のこれらの素子は同一の基板30上に形成されている。
【0014】
基板30には外部装置である電気機器40と接続するための機器接続端子31a〜31fが設けられている。機器接続端子31a〜31fの各々は予め定められた位置に配置されており、本電池パック10を電源とする電気機器40と電気的及び機械的に接続可能にされている。電気機器40には機器接続端子31a〜31fに各々対応した接続端子41a〜41fが設けられており、例えば、電池パック10と電気機器40とがコネクタによって接続されるならば、機器接続端子31a〜31fはコネクタのオス側又はメス側として形成される。
【0015】
機器接続端子31aは電池パック10の放電モードで電気機器40に放電電流を供給するための正電源側放電用、31bは電気機器40が充電器の場合の充電モードにおいて充電電流を受け入れるための正電源側充電用、31cは電気機器が接続されたことを検知するための起動用、31dは電気機器と通信するための通信用、31eは通常モードと省エネモードとを選択するためのエネルギーモード選択用、31fは電気機器の負電源側の共通電源用の端子である。機器接続端子31b〜31fは制御デバイス22に個別に接続されているが、そのうちの機器接続端子31b、31c、31fは制御デバイス22の電源入力端子INA、INB、INCに各々接続されている。
【0016】
制御デバイス22は制御部であり、例えば、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)からなる。FET23a〜23eは遮断部のスイッチ素子であり、制御デバイス22と接続点13a〜13eの各々との間に接続されている。すなわち、FET23aのドレインは接続点13aに接続され、FET23bのドレインは接続点13bに接続され、FET23cのドレインは接続点13cに接続され、FET23dのドレインは接続点13dに接続され、FET23eのドレインは接続点13eに接続されている。FET23a〜23eのゲートは制御デバイス22に個別に接続されている。FET23a〜23eのゲートは制御デバイス22に共通接続されている。FET23a〜23eはノーマリオフである。なお、遮断部のスイッチ素子としては、FETのような半導体スイッチに限らず、機械的なスイッチを用いても良いことは勿論である。
【0017】
放電スイッチ24は電池パック10の放電時にオンとなるスイッチ素子であり、充電スイッチ25は電池パック10の充電時にオンとなるスイッチ素子である。放電スイッチ24及び充電スイッチ25の各々の一端は接続点13aに接続ライン14aを介して接続されている。放電スイッチ24の他端は機器接続端子31aに接続され、充電スイッチ25の他端は機器接続端子31bに接続されている。放電スイッチ24及び充電スイッチ25の各々制御端は制御デバイス22に接続されおり、それらのオンオフ制御は制御デバイス22によって行われる。放電スイッチ24はノーマリオンであり、充電時にオフに制御され、充電スイッチ25はノーマリオフであり、充電時にオンに制御される。
【0018】
電流計測用抵抗26は電池パック10の放電モード時の放電電流及び充電モード時の充電電流を計測するための抵抗である。電流計測用抵抗26の一端は機器接続端子31fに接続され、他端は接続ライン14bを介して接続点13eに接続されている。また、電流計測用抵抗26の両端は制御デバイス22に接続され、それにより制御デバイス22には放電電流又は充電電流に応じた電圧レベルが供給される。
【0019】
このような構成の本発明による電池パック10においては、電気機器40の接続端子41a〜41fが機器接続端子31a〜31fに接続されていない場合には、FET23a〜23eはオフ状態にある。また、制御デバイス22には電源電圧が供給されず、制御デバイス22は動作停止中にある。この状態では、セル部11の各電池12a〜12dから制御デバイス22への経路は遮断されている。よって、電池12a〜12dから制御デバイス22への微小電流の流れ込みを防止することができる。
【0020】
次に、
図2を用いて電気機器40として充電器が機器接続端子31a〜31fに接続された場合の電池パック10の動作について説明する。充電器が接続されると、充電器の接続端子41b,41fから機器接続端子31b,31f間に電圧が印加される。この印加電圧は更に機器接続端子31b,31fから制御デバイス22の電源入力端子INA,INCに印加され、制御デバイス22を起動させることとなる。なお、充電器の場合には接続端子41aを設けなくても良い。
【0021】
制御デバイス22は起動すると、
図2に示すように、先ず、充電モード及び放電モードのいずれであるかを判断する(ステップS101)。制御デバイス22は、例えば、機器接続端子31bと接続された電源入力端子INAへの正電位の印加であるならば、充電モードと判断することができる。充電モードと判断した場合には、放電スイッチ24をオフに制御し、充電スイッチ25をオンに制御し(ステップS102)、FET23a〜23eをオンに制御する(ステップS103)。充電スイッチ25のオンにより機器接続端子31bから充電スイッチ25を介して電池12a〜12dに充電電流が流れ、また、その充電電流は電流計測用抵抗26を流れて機器接続端子31fに達する。これにより電池12a〜12dが充電されることになる。FET23a〜23eのオンにより制御デバイス22は電池12a〜12d各々の電圧を測定することができ、また、制御デバイス22は電流計測用抵抗26の両端電圧を読み取ってその読取電圧から充電電流を計測することができる(ステップS104)。
【0022】
次いで、
図2及び
図3を用いて電気機器40として例えば、手術用ドリル40aが電池パック10に接続された場合の電池パック10の動作について説明する。
図3に示すように、ドリル40aには、機器接続端子31a〜31fに各々対応した接続端子41a〜41fが設けられており、ドリル40aに電池パック10が取り付けられると、機器接続端子31a〜31fと接続端子41a〜41fとが互いに機械的及び電気的に接続される。このように接続されると、セル部11の正電位が接続点13a、放電スイッチ24、機器接続端子31aを介して接続端子41aに印加され、一方、セル部11の負電位は接続点13e、接続ライン14b、電流計測用抵抗26、機器接続端子31fを介して接続端子41fに印加される。これによりドリル40aは接続端子41a,41f間にセル部11の蓄電電圧が印加されるので動作可能となる。
【0023】
また、ドリル40aにおいては、接続端子41aと41cとを短絡するように結ぶ電流路である接続ライン42が形成されている。これにより機器接続端子31a〜31fと接続端子41a〜41fとが機械的及び電気的に接続されると、接続端子41aに印加された正電位が接続ライン42、接続端子41c、機器接続端子31cを介して制御デバイス22の電源入力端子INBに印加される。セル部11の負電位は接続点13eから接続ライン14b、電流計測用抵抗26を介して制御デバイス22の電源入力端子INCに印加される。よって、制御デバイス22の電源入力端子INB,INC間にはセル部11の蓄電電圧が印加されるので制御デバイス22は起動されることとなる。
【0024】
図2に示すように、制御デバイス22は起動すると、充電モード及び放電モードのいずれであるかを判断する(ステップS101)。制御デバイス22は、例えば、機器接続端子31cと接続された電源入力端子INBへの正電位の印加であるならば、放電モードと判断することができる。放電モードと判断した場合には、放電スイッチ24をオンに制御し、充電スイッチ25をオフに制御し(ステップS105)、FET23a〜23eをオンに制御する(ステップS106)。放電スイッチ24はオンのままであるのでドリル40aには継続的にセル部11の蓄電電圧が印加される。FET23a〜23eの各々のオンにより制御デバイス22は電池12a〜12dの各々の電圧を測定することができ、また、制御デバイス22は電流計測用抵抗26の両端電圧を読み取ってその読取電圧から放電電流を計測することができる(ステップS107)。
【0025】
上記したように電気機器40と電池パック10とが接続された状態においては、制御デバイス22はFET23a〜23eのオンによりFET23a、23eを介して得られるセル部11の蓄電電圧を入力するので、その蓄電電圧を電源電圧として継続して動作することができる。
【0026】
図4に示すように、制御デバイス22は、電気機器40と電池パック10とが接続された状態においては、取り外し判定ルーチンを例えば、予め定められたタイミングで繰り返し実行する。取り外し判定ルーチンでは、電気機器40から電池パック10が取り外されたか否かを判別する(ステップS111)。電池パック10の取り外しが行われると、充電モードでは電源入力端子INAへの正電位の印加がなくなり、放電モードでは電源入力端子INBへの正電位の印加がなくなる。よって、電源入力端子INA又はINBへの正電位の印加がなくなると、電気機器40から電池パック10が取り外されたと判別することができる。制御デバイス22は、電池パック10が取り外されたと判別すると、放電スイッチ24及び充電スイッチ25の制御を停止し(ステップS112)、FET23a〜23eをオフに制御する(ステップS113)。
【0027】
ステップS112により放電スイッチ24がオンとなり、充電スイッチ25がオフとなる。また、ステップS113によりFET23a〜23eがオフとなるので、制御デバイス22への電源電圧印加がなくなるので制御デバイス22の動作は停止する。
【0028】
このように、電池パック10の電気機器40からの取り外しが行われると、FET23a〜23eが全てオフとなるので、電池12a〜12dの各々から制御デバイス22への電流の流れ込みが遮断されることになる。すなわち、セル部11から保護回路部21に微小の漏れ電流が流れることが防止される。よって、高温滅菌処理の135℃程度の高温下でもセル部11から保護回路部21へ漏れ電流が流れることが阻止され、電池パックの短寿命化や液漏れ等の不具合を防止することができる。また、電池パックを長期保存する場合にも、セル部から保護回路部への電流の流れ込みが阻止され、自己放電のみとなるので、蓄電量の低下を長期に亘って押さえることができ、その結果、過放電となることが防止され得る。
【0029】
また、上記した実施例においては、電気機器40に電池パック10が接続されたか否かを機器接続端子31b又は31cへの正電位の印加の有無から判断しているが、電気機器40に電池パック10が接続されたことを機械的に検出しても良い。例えば、上記した電池パック10が電気機器40内に取り付けられると、機械的にオンとなるスイッチによって制御デバイス22に電池パック10の蓄電電圧が供給され、それにより制御デバイス22が上記した動作を開始するように構成することができる。また、電気機器40が充電器であるか否かの判別も、機械的にオンとなるスイッチを充電器とそれ以外の機器とで異なる位置に個別に配置することにより可能である。
【0030】
また、上記実施例においては、電池パック10が、手術ドリル等の電気機器に取り付けられて当該電気機器に電力を供給する電池パックである場合を例に説明したが、電池パック10は、電池パック10を動力源として動作する電気自動車(HV(Hybrid Vehicle)、PHV(Plug-in Hybrid Vehicle)、EV(Electric Vehicle))等の移動体または固定装置に用いられてもよい。
【0031】
例えば、電池パック10を電気自動車に搭載する場合には、組立後の車両保管時や輸送時に電池パック10と電気自動車の電力供給用端子とを取り外しておくことで、電池パック10の蓄電量の低下を長期に亘って押さえることができ、その結果、過放電となることが防止することが可能である。
【符号の説明】
【0032】
10 電池パック
11 セル部
12a〜12d 電池
14a,14b 接続ライン
21 保護回路部
22 制御デバイス
23a〜23e FET
24 放電スイッチ
25 充電スイッチ
26 電流計測用抵抗
30 基板
31a〜31f 機器接続端子
40 電気機器
40a 手術用ドリル
41a〜41f 接続端子
42 接続ライン