特許第6810480号(P6810480)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6810480
(24)【登録日】2020年12月15日
(45)【発行日】2021年1月6日
(54)【発明の名称】水準器
(51)【国際特許分類】
   G01C 9/32 20060101AFI20201221BHJP
【FI】
   G01C9/32
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2019-52955(P2019-52955)
(22)【出願日】2019年3月20日
(65)【公開番号】特開2020-153838(P2020-153838A)
(43)【公開日】2020年9月24日
【審査請求日】2019年11月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】591006634
【氏名又は名称】株式会社エビス
(74)【代理人】
【識別番号】100091373
【弁理士】
【氏名又は名称】吉井 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100097065
【弁理士】
【氏名又は名称】吉井 雅栄
(74)【代理人】
【識別番号】100201237
【弁理士】
【氏名又は名称】吉井 将太郎
(72)【発明者】
【氏名】丸山 清
【審査官】 仲野 一秀
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2003/0150122(US,A1)
【文献】 米国特許第4484393(US,A)
【文献】 国際公開第98/26251(WO,A1)
【文献】 特許第3504591(JP,B2)
【文献】 欧州特許出願公開第0656524(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 9/18−9/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定面に当接する基準面が底面に設けられている器体に、この器体の側面から視認し得るようにして気泡管測定器が設けられていると共に、この気泡管測定器が前記基準面と直交状態に配設されていて、基準面を前記測定面としての立面に当接した際に、前記気泡管測定器が水平方向に配設されて気泡管測定器の気泡の位置により前記測定面の垂直度を測定し得るように構成され、前記器体に、前記気泡管測定器を反射してこの気泡管測定器の反射像を前記基準面の反対側に存する器体の上面から視認し得るミラー部を有するミラー視認機構が設けられている水準器において、前記器体に、前記気泡管測定器に向かって照明光を照射する光源が設けられていると共に、この気泡管測定器と光源との間に、光源からの照明光を減光若しくは遮断する減光部が配設されて、前記ミラー部に向かう方向の照明光が減光若しくは遮断されるように構成され、この減光部を介して直接若しくは間接照射された前記気泡管測定器が、前記ミラー視認機構を介して器体の上面から視認されるように構成されていることを特徴とする水準器。
【請求項2】
前記気泡管測定器を有する取付体が前記器体に取付けられることで、器体の側面から気泡管測定器を視認可能に構成されており、この気泡管測定器若しくは取付体に前記減光部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の水準器。
【請求項3】
前記気泡管測定器は、気泡管支持体に測定用気泡管が設けられていると共に、この気泡管支持体に、前記測定用気泡管と隣接状態にしてシート状の前記減光部が設けられていることを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の水準器。
【請求項4】
前記光源は、点灯・消灯を制御する電源スイッチを備えていると共に、この電源スイッチが前記器体に表出状態に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の水準器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば測定面として壁面の垂直度を測定する水準器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
壁面などの立面に当接する基準面が底面に設けられている直方体形状の器体内に、気泡管測定器を備えた取付体が装着されていると共に、この気泡管測定器が器体の側面に形成されている窓孔から視認し得るように構成されていて、立面に器体底面の基準面を当接させ、この立面に対して水平方向に横設された前記気泡管測定器の気泡位置を見ることで立面の垂直度を測定可能となる水準器が従来から実施されている。
【0003】
このような垂直度測定用の水準器は、測定面(壁面などの立面)に対して正対した姿勢で測定者が器体を立面に当接させるが、気泡管測定器が器体の側面から視認可能な構成であるため、側方から器体(気泡管測定器)を覗き込まなければならない。即ち、立面に正対した姿勢のまま気泡管測定器による測定ができないため、作業能率が悪いと言える。
【0004】
そこで、出願人は、ミラー部を利用して器体上面から見ても測定できるようにし、測定面となる立面に器体を当接させ、立面と正対した姿勢のままで、側方から覗き込むことなく、そのまま気泡管測定器を視認して測定することができる水準器を開発し、特許第3504591号(特許文献1)を取得している。
【0005】
一方、水準器は、夜間や暗所で使用されることも多いが、暗いと気泡管測定器が見づらいために、素早く正確に測定することが難しい。
【0006】
そこで、気泡管測定器を照らす光源を備えて、暗所での測定が容易な水準器も従来から提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第3504591号公報
【特許文献2】特開2002−48538号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
出願人は、上記特許文献1のようなミラー視認機構が設けられている水準器にも、気泡管測定器を照らす光源を設けて暗所での測定が可能となるようにしたいと考えた。
【0009】
しかし、光源で気泡管測定器を照らすと、器体側面から視認することは問題ないが、器体上面から視認する場合に、光源の直射光がミラー部に反射して目に飛び込み、眩しくて気泡管測定器の反射像が非常に確認しづらくなってしまうという問題に直面した。
【0010】
出願人は、このような問題に直面後も試行錯誤した末に、光源の照明光により暗所でも素早く且つ正確に測定を行うことができ、ミラー視認機構を介した器体の上面から視認される気泡管測定器の反射像も適度な照明により容易に視認可能となる本発明の水準器を完成させるに至った。
【課題を解決するための手段】
【0011】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0012】
測定面Aに当接する基準面1が底面に設けられている器体2に、この器体2の側面3から視認し得るようにして気泡管測定器4が設けられていると共に、この気泡管測定器4が前記基準面1と直交状態に配設されていて、基準面1を前記測定面Aとしての立面Aに当接した際に、前記気泡管測定器4が水平方向に配設されて気泡管測定器4の気泡5の位置により前記測定面Aの垂直度を測定し得るように構成され、前記器体2に、前記気泡管測定器4を反射してこの気泡管測定器4の反射像Iを前記基準面1の反対側に存する器体2の上面6から視認し得るミラー部7を有するミラー視認機構8が設けられている水準器において、前記器体2に、前記気泡管測定器4に向かって照明光を照射する光源9が設けられていると共に、この気泡管測定器4と光源9との間に、光源9からの照明光を減光若しくは遮断する減光部10が配設されて、前記ミラー部7に向かう方向の照明光が減光若しくは遮断されるように構成され、この減光部10を介して直接若しくは間接照射された前記気泡管測定器4が、前記ミラー視認機構8を介して器体2の上面6から視認されるように構成されていることを特徴とする水準器に係るものである。
【0013】
また、前記気泡管測定器4を有する取付体11が前記器体2に取付けられることで、器体2の側面3から気泡管測定器4を視認可能に構成されており、この気泡管測定器4若しくは取付体11に前記減光部10が設けられていることを特徴とする請求項1記載の水準器に係るものである。
【0014】
また、前記気泡管測定器4は、気泡管支持体16に測定用気泡管17が設けられていると共に、この気泡管支持体16に、前記測定用気泡管17と隣接状態にしてシート状の前記減光部10が設けられていることを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の水準器に係るものである。
【0015】
また、前記光源9は、点灯・消灯を制御する電源スイッチ15を備えていると共に、この電源スイッチ15が前記器体2に表出状態に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の水準器に係るものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明は上述のように構成したから、測定面となる立面に器体を当接させた後、立面と正対した姿勢のままで側方から覗き込むことなく気泡管測定器の反射像を視認して測定することができ、しかも、光源の照明光により暗所でも素早く且つ正確に測定を行うことができると共に、器体の上面から視認される気泡管測定器の反射像は、照明光による眩しさがなく視認し易く測定し易いなど、極めて実用性に優れた水準器となる。
【0017】
また、請求項2,3記載の発明においては、器体に減光部が設けられる構成を、簡易構成にして容易に設計実現可能となる一層実用性に優れた構成の水準器となり、特に請求項3記載の発明によれば、気泡管測定器にかさばらずに減光部を設けることができ、大幅な構造変更が不要で実現化が一層容易となる。
【0018】
また、請求項4記載の発明においては、光源を容易に点灯・消灯制御できる一層実用性に優れた構成の水準器となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本実施例を示す説明斜視図である。
図2】本実施例の取付体を示す説明分解斜視図である。
図3】本実施例の使用状態を示す、器体を一部省略した説明側断面図である。
図4】本実施例を示す、器体を一部省略した説明平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
【0021】
測定面Aとしての壁面などの立面Aに器体2底面の基準面1を当接すると、気泡管測定器4が水平方向に配設されるので、この気泡管測定器4の気泡5位置により立面Aの垂直度を測定できる。
【0022】
この際、気泡管測定器4は、器体2の側面3から視認できるが、器体2の上面6からも反射視認できる。
【0023】
具体的には、ミラー視認機構8のミラー部7に映る気泡管測定器4の反射像Iを、前記基準面1の反対側に存する器体2の上面6から視認できる。
【0024】
即ち、基準面1を立面Aに当接させた際、器体2の側面3から気泡管測定器4を覗き込むことで垂直度の測定を行うことができるが、わざわざ側面3を覗き込まなくても、立面Aと正対した姿勢のまま、器体2の上面6からミラー視認機構8のミラー部7を介して気泡管測定器4(の反射像I)が反射視認でき、立面Aの垂直度を容易に測定できる。
【0025】
また、本発明は、例えば夜間などの暗所下においても、器体2に設けられている光源9から照射される照明光によって気泡管測定器4を視認することができるので、暗い場所でも器体2の側面からあるいは器体2の上面6から光源9によって照らされた気泡管測定器4を視認して測定が可能である。
【0026】
この際、光源9から気泡管測定器4を通過して前記ミラー部7に向かう照明光は、気泡管測定器4と光源9との間に配設された減光部10により減光若しくは遮断されるので、たとえ前方への指向性が強いLEDが光源9として採用されていたとしても、光源9の眩しい直射光がミラー部7で反射して視認されることはなく、減光部10を介して直接若しくは間接照射された眩しさのない気泡管測定器4の反射像Iを視認可能である。
【実施例】
【0027】
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0028】
本実施例は、図1に示すような測定面Aに当接する基準面1が底面に設けられている中空直方体形状の器体2に、この器体2の側面3から視認し得るようにして気泡管測定器4が設けられていると共に、この気泡管測定器4が前記基準面1と直交状態に配設されていて、基準面1を前記測定面Aとしての壁面などの立面Aに当接した際に、前記気泡管測定器4が立面Aの法線方向となる水平方向に配設されて気泡管測定器4の気泡5の位置により前記測定面Aの垂直度を測定し得るように構成され(図3参照)、また、前記器体2に、前記気泡管測定器4を反射してこの気泡管測定器4の反射像Iを前記基準面1の反対側に存する器体2の上面6から視認し得るミラー部7を有するミラー視認機構8が設けられている。
【0029】
また、前記気泡管測定器4を有する取付体11が前記器体2内に装着されることで、前記器体2の側面3に設けられている第一窓孔12から気泡管測定器4を視認可能に構成されており、前記ミラー視認機構8は、前記取付体11に前記気泡管測定器4の近傍から器体2の上面6側へと連通する導光部13が設けられ、この導光部13の途中に前記ミラー部7が所定角度で配設されていて、前記器体2の上面6に設けられている第二窓孔14から前記ミラー部7に映る前記気泡管測定器4の反射像Iを視認可能に構成されている。
【0030】
本実施例の気泡管測定器4は、やや厚みのある略円板形状体に透明樹脂で成形された気泡管支持体16に、測定用気泡管17が埋設状態に設けられている。
【0031】
更に詳しくは、気泡管支持体16は、図2に示すように、略円板形を呈する対向側面のうちの一方が分離可能な蓋板18に構成されていると共に、この蓋板18を開放した内部の直径方向に中空形状の気泡管収容部19が設けられており、この気泡管収容部19内に前記測定用気泡管17が収容されて蓋板18で閉塞されることによって気泡管支持体16に測定用気泡管17が埋設状態に設けられている。図中符号20は蓋板18を位置決め装着するための位置決め片である。
【0032】
また、この気泡管測定器4は、前記気泡管支持体16の外周の一部が、後述の嵌合孔22の受面に当接させる平坦形状の位置合せ面21に形成されている。
【0033】
本実施例のこの気泡管測定器4の前記器体2への設置構造は、この気泡管測定器4が装着された前記取付体11が器体2に取付けられることによって設置されている。
【0034】
取付体11は、図2に示すように、前記器体2内に挿入して装着可能な略直方体形状であって、器体2に対し1/2以下の長さを有する形状に透明樹脂で成形され、更に対向側面間を貫通する略円形の嵌合孔22を有する形状に成形されていて、この嵌合孔22に、前記測定用気泡管17が埋設状態に設けられている前記気泡管測定器4が側面側から嵌合装着されている。
【0035】
また、この嵌合孔22には、内周面の一部に前記位置合せ面21が当接重合する平坦受面23が設けられ、この位置合せ面21と平坦受面23とを互いに当接重合させて前記気泡管測定器4を嵌合孔22に嵌合すると、嵌合孔22(取付体11)に対し気泡管測定器4が回り止め状態で装着されるように構成されていると共に、この回り止め装着状態で、気泡管測定器4の測定用気泡管17の管長方向が、取付体11の長さ方向と直交状態で配設するように前記位置合せ面21の形成位置等が設定構成されている。
【0036】
この取付体11の器体2への取付構造について説明すると、器体2は、長さ方向の両端部が開口する角筒形状に形成されており、この器体2の一端側開口部から取付体11が器体2内に挿入されて装着されている。
【0037】
また、この取付体11の上部にネジ孔24が形成され、このネジ孔24に、前記器体2の上面6に形成されているネジ通し孔25を介して挿通される取付ネジ26を螺着することにより、取付体11が器体2内で固定されており、この取付体11の器体2への固定状態では、気泡管測定器4の測定用気泡管17(の管長方向)が前記基準面1と直交状態に配設されると共に、器体2の側面3に設けられている円形の第一窓孔12から、気泡管測定器4の側面側を視認し得るように構成されている。図中符号27は器体2の一端側開口部を閉塞するキャップである。
【0038】
また、この取付体11は、前記ミラー視認機構8を介して気泡管測定器4を器体2の上面6に設けられている長方形状の第二窓孔14からも視認可能となるように、前記嵌合孔22(に嵌合装着されている気泡管測定器4)の側方(図1図2における気泡管測定器4左側近傍)から第二窓孔14へと連通する前記導光部13(導光路13)を内部に有する形状に形成されている。
【0039】
また、この導光部13には、取付部11の前記嵌合孔22に臨設する下方位置から斜め上方に向かって傾斜し前記第二窓孔14の一端側(図1における左側)孔縁へと至る傾斜面部28が形成され、この傾斜面部28に沿って帯板状のミラー部7(反射鏡7)が貼設されている。
【0040】
従って、器体2の側面3の第一窓孔12から気泡管測定器4を視認できるだけでなく、図4のように気泡管測定器4の前記測定用気泡管17が前記ミラー部7で反射され、このミラー部7に映る気泡管測定器4(の測定用気泡管17)の反射像Iが、導光部13・第二窓孔14を介して器体2の上面6から視認できる(測定できる)前記ミラー視認機構8が構成されている(図4参照)。
【0041】
本実施例は、前記器体2に、前記気泡管測定器4に向かって照明光を照射する光源9が設けられている。
【0042】
具体的には、光源9は電池が内装される電源ボックス29に設けられ、この電源ボックス29が器体2に取付けられることによって器体2に光源9が設けられている。
【0043】
また、電源ボックス29は、前記器体2内に挿入して装着可能な略直方体形状であって、器体2に対し1/2以下の長さを有する形状に形成され、この電源ボックス29の長さ方向の一端部(図1における左側端部)に前記光源9としての砲弾型LEDが突設され、他端部は、一回り径大に形成されて、この他端部は器体2内に挿入不可能な形状に形成されていると共に、この他端部に光源9の点灯・消灯を制御する電源スイッチ15が設けられている。
【0044】
この電源ボックス29の器体2への取付構造は、電源ボックス29の対向側面に没動可能な係止突部30が設けられている一方、この係止突部30が係合する係合孔31が器体2の他端側の側面3に設けられていて、電源ボックス29の一端側(光源9の存する側)を器体2の他端側(図1における右側)開口部から挿入して、係止突部30を係合孔31に係合することで抜止状態に取付けられており、この取付状態では、前記電源スイッチ15を有する電源ボックス29の他端部は器体2の他端部より外部へ表出していて電源スイッチ15を操作可能に構成されている。尚、電源ボックス29は、前記係止突部30を没動させて係合孔31から係脱することで、器体2から取り外して電池交換等が可能である。
【0045】
また、電源ボックス29を器体2に取付けた際に、前記光源9と前記取付体11とが間隔を置いて配設されるように各部の取付位置や寸法等が設定構成されていると共に、光源9の照明光が前記気泡管測定器4の測定用気泡管17に向かって照射されるように、光源9の電源ボックス29への取付け位置が設定構成されている。
【0046】
本実施例は、気泡管測定器4と光源9との間に、光源9からの照明光を減光若しくは遮断する減光部10が配設されて、前記ミラー部7に向かう方向の照明光が減光若しくは遮断されるように構成され、この減光部10を介して直接若しくは間接照射された前記気泡管測定器4が、前記ミラー視認機構8を介して器体2の上面6から視認されるように構成されている。
【0047】
具体的には、前記気泡管測定器4の気泡管支持体16に、前記気泡管収容部19と隣接状態にして前記蓋板18により閉塞される中空形状の減光材収容部32が設けられ、この減光材収容部32内にシート状の減光材10が配設されて、この減光材10が前記減光部10として構成されている。即ち、本実施例では、減光部10は測定用気泡管17と隣接状態にして気泡管測定器4に設けられており、シート状であることから、かさばらずに省スペースに配設できている。尚、この減光部10は、取付体11に設けられていても良い。
【0048】
また、この減光部10としては、例えば光を遮ったり半分だけ透過させたり拡散させたり散乱させたりする紙製や合成樹脂製等の適宜な公知の減光材や遮光材を採用すると良い。
【0049】
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
【符号の説明】
【0050】
1 基準面
2 器体
3 側面
4 気泡管測定器
5 気泡
6 上面
7 ミラー部
8 ミラー視認機構
9 光源
10 減光部
11 取付体
15 電源スイッチ
16 気泡管支持体
17 測定用気泡管
A 測定面(立面)
I 気泡管測定器の反射像
図1
図2
図3
図4