特許第6810835号(P6810835)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6810835
(24)【登録日】2020年12月16日
(45)【発行日】2021年1月13日
(54)【発明の名称】フラックス調製装置及び使用方法
(51)【国際特許分類】
   B02C 4/02 20060101AFI20201228BHJP
   B23K 3/00 20060101ALI20201228BHJP
   B02C 4/42 20060101ALI20201228BHJP
【FI】
   B02C4/02
   B23K3/00 A
   B02C4/42
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2018-217794(P2018-217794)
(22)【出願日】2018年11月20日
(65)【公開番号】特開2020-59017(P2020-59017A)
(43)【公開日】2020年4月16日
【審査請求日】2019年1月15日
(31)【優先権主張番号】201811191066.8
(32)【優先日】2018年10月12日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520408353
【氏名又は名称】日照港豊熱電有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100115303
【弁理士】
【氏名又は名称】岩永 和久
(72)【発明者】
【氏名】楊▲き▼
【審査官】 岡田 三恵
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭52−117253(JP,A)
【文献】 特開平10−305393(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第107890905(CN,A)
【文献】 中国特許出願公開第106807496(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B02C 4/02
B02C 4/42
B23K 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体を含み、前記装置本体の中には上方に開口した第一空キャビティが設置され、前記装置本体の中には前記第一空キャビティの右側に位置する第一伝動キャビティが設置され、前記第一伝動キャビティと前記第一空キャビティとの間には左右に延設される第一回転軸が回転できるように係合し装着され、且つ前記第一回転軸の左端が回転できるように前記第一空キャビティの左端壁と係合接続され、前記第一空キャビティの中には前記第一回転軸の外表面に固定装着される第一破砕輪が設置され、前記第一伝動キャビティの中には前記第一回転軸の右端に固定装着される第一平歯車が設置され、前記装置本体の中には前記第一空キャビティと前記第一伝動キャビティとの間に位置する第二伝動キャビティが設置され、且つ前記第一回転軸が前記第二伝動キャビティを回転できるように貫通し、前記第二伝動キャビティの中には前記第一回転軸の外表面に固定装着される第二平歯車が設置され、前記第二伝動キャビティと前記第一空キャビティとの間には左右に延設される第二回転軸が回転できるように係合装着され、且つ前記第二回転軸が前記第一回転軸の後側に位置し、前記第二回転軸の左端が前記第一空キャビティの左端壁と回転できるように係合接続され、前記第二伝動キャビティの中には前記第二回転軸の外表面に固定装着される第三平歯車が設置され、且つ前記第三平歯車と前記第二平歯車とが噛み合い、前記第一空キャビティの中には前記第二回転軸の外表面に固定装着され且つ前記第一破砕輪と係合する第二破砕輪が設置され、前記装置本体の中には前記第一伝動キャビティの右側に位置する第三伝動キャビティが設置され、前記第三伝動キャビティと前記第一伝動キャビティとの間には左右に延設される第三回転軸が回転できるように係合装着され、前記第一伝動キャビティの中には前記第三回転軸の左端に固定装着されるイレギュラ平歯車が設置され、前記第三伝動キャビティの中には前記第三回転軸の右端に固定装着される第一傘歯車が設置され、前記装置本体の中には前記第三伝動キャビティの下方に位置する第四伝動キャビティが設置され、前記第三伝動キャビティと前記第四伝動キャビティとの間には上下に延設される第四回転軸が回転できるように係合装着され、前記第三伝動キャビティの上端壁の中には回転モータが固定装着され、且つ前記第四回転軸の上端と前記回転モータとが動力で接続され、前記第四回転軸の下端が前記第四伝動キャビティの下端壁と回転できるように係合接続され、前記第三伝動キャビティの中には前記第四回転軸の外表面に位置し且つ前記第一傘歯車と噛み合う第二傘歯車が固定装着され、前記装置本体の中には前記第一空キャビティの下側に位置する第二空キャビティが設置され、且つ前記第二空キャビティの右端壁と前記第四伝動キャビティとが連通し、前記第一空キャビティと前記第二空キャビティとの間には第三空キャビティが連通して設置され、前記第二空キャビティの中には接続ブラケットによって前記第二空キャビティの中に固定装着される伝動取付ブロックが設置され、前記伝動取付ブロックの上端には円柱形回転ブロックが滑合装着され、前記円柱形回転ブロックの上端にはテーパ状傾斜面が設置され、前記第二空キャビティの内壁上側には環状回転ブロックが回転できるように係合装着され、前記環状回転ブロックの上端面には前記円柱形回転ブロックへ延伸する傾斜面が設置され、前記第二空キャビティの内壁の中には環状溝が連通して設置され、前記環状溝の中には前記環状回転ブロックの外表面に固定装着されるアウトリングギヤが設置され、前記装置本体の中には前記第三伝動キャビティと前記第四伝動キャビティとの間に位置する第五伝動キャビティが設置され、前記第四回転軸が前記第五伝動キャビティを回転できるように貫通し、前記第五伝動キャビティの中には前記第四回転軸の外表面に固定装着される第一伝動輪が設置され、前記環状溝の右端壁には第六伝動キャビティが連通して設置され、且つ前記第六伝動キャビティが前記第五伝動キャビティの下側に位置し、前記環状溝と前記第五伝動キャビティとの間には第五回転軸が回転できるように係合接続され、前記第五伝動キャビティの中には前記第五回転軸の上端に固定装着される第二伝動輪が設置され、前記第一伝動輪と前記第二伝動輪との間には第一伝動ベルトが動力で接続され、前記第六伝動キャビティの中には前記第五回転軸の下端に固定装着され且つ前記アウトリングギヤと噛み合う第四平歯車が設置され、前記円柱形回転ブロックと前記環状回転ブロックとの相対する端面にはいずれも上下にずれる破砕ブロックが固定装着され、前記第二空キャビティの中には前記円柱形回転ブロックの外表面下側に固定装着される濾過装置が設置され、前記濾過装置のうち前記円柱形回転ブロックから遠離する一端が前記環状回転ブロックと当接し、前記伝動取付ブロックの中には上方に開口した開放溝が設置され、前記開放溝の下端壁には上へ延設される第六回転軸が回転できるように係合装着され、且つ前記第六回転軸が前記円柱形回転ブロックの中に挿入して前記円柱形回転ブロックと固定で係合接続され、前記開放溝の右端壁の中には前記第二空キャビティと連通する連通溝が設置され、前記開放溝の中には前記第六回転軸の外表面に固定装着される第三伝動輪が設置され、前記第四伝動キャビティの中には前記第四回転軸の外表面に固定装着される第四伝動輪が設置され、前記第三伝動輪と前記第四伝動輪との間には第二伝動ベルトが動力で接続され、前記装置本体の中には前記第二空キャビティの下側に位置する下方に開口した出口が設置され、前記出口と前記第二空キャビティとの間には第四空キャビティが連通して設置され、前記装置本体の上端には前記第一空キャビティの上側に位置する入口取付ブロックが固定装着され、前記入口取付ブロックの中には前記第一空キャビティと連通する上下に貫通したフラックス入口が設置され、前記フラックス入口には前記第一空キャビティの方向へ延伸する斜面が設置され、これによりフラックス原料を添加することに便利を与え、前記環状回転ブロックと前記円柱形回転ブロックとの相対する端面にはいずれも加熱抵抗線が固定装着され、前記加熱抵抗線によって前記第二空キャビティの中のフラックスに対して乾燥運転を行い、前記装置本体の下端壁には左右対称の取付台が固定装着され、前記取付台の下端にはサポート台が固定装着され、前記サポート台によって装置が運転する時の安定度を増加することを特徴とするフラックス調製装置。
【請求項2】
まず作業員がフラックス原料をフラックス入口を経由して第一空キャビティの中に添加し、この時回転モータを起動し、回転モータが第四回転軸を通じて第二傘歯車を動かして回転させ、第二傘歯車が第一傘歯車との間の噛合関係により第三回転軸を動かして回転させ、第三回転軸がイレギュラ平歯車と第一平歯車との間の噛合関係により第一回転軸を動かして回転させ、第一回転軸が第一破砕輪を動かして回転させ、同時に第一回転軸が第二平歯車と第三平歯車との間の噛合関係により第二破砕輪を動かして回転させ、この時第一破砕輪と第二破砕輪とが第一空キャビティの中のフラックス原料に対して初期の研磨を行い、初期の研磨を施されたフラックス原料が第三空キャビティを経由して第二空キャビティの中に落ち、この時第四回転軸が第一伝動輪と第二伝動輪との間の動力の係合を通じて第五回転軸を動かして回転させ、第五回転軸が第四平歯車とアウトリングギヤとの間の噛合関係を通じて環状回転ブロックを動かして回転させ、同時に第四回転軸が第四伝動輪と第三伝動輪との間の動力の係合を通じて第六回転軸を動かして回転させ、第六回転軸が円柱形回転ブロックを動かして回転させ、円柱形回転ブロックの回転する方向と環状回転ブロックとが逆であり、この時、円柱形回転ブロックと環状回転ブロックの外表面の破砕ブロックとによりフラックス原料に対して最後の研磨を施し、同時に加熱抵抗線を起動して第二空キャビティの中のフラックスを乾燥し、この時加工されたフラックスが濾過装置と第四空キャビティとを経由して出口から排出されることを含む請求項1に記載のフラックス調製装置の使用方法
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はフラックスを加工する技術分野に関わり、具体的にはフラックス調製装置及び使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
フラックスとは、ろう材界面の張力を減らす第三種類の物質のことを指す。溶接においては、スラグや機体を生成することによって、溶解する金属に対して保護作用を果たし、使用に際しては使用説明を参照しながら乾燥を行う必要があり、また、フラックスの顆粒度が要求され、顆粒の大きさでも乾燥品質でもフラックスの使用に大きな影響を及ぼしうり、伝統的なフラックス加工設備は一般、乾燥工芸や研磨工芸を別々で行い、作業員の調製効率を低下させ、乾燥の品質にも影響をきたす。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第104227271号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的はフラックス調製装置及び使用方法を提供して、現有技術における上記欠点を補うことである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のフラックス調製装置は、装置本体を含み、前記装置本体の中には上方に開口した第一空キャビティが設置され、前記装置本体の中には前記第一空キャビティの右側に位置する第一伝動キャビティが設置され、前記第一伝動キャビティと前記第一空キャビティとの間には左右に延設される第一回転軸が回転できるように係合し装着され、且つ前記第一回転軸の左端が回転できるように前記第一空キャビティの左端壁と係合接続され、前記第一空キャビティの中には前記第一回転軸の外表面に固定装着される第一破砕輪が設置され、前記第一伝動キャビティの中には前記第一回転軸の右端に固定装着される第一平歯車が設置され、前記装置本体の中には前記第一空キャビティと前記第一伝動キャビティとの間に位置する第二伝動キャビティが設置され、且つ前記第一回転軸が前記第二伝動キャビティを回転できるように貫通し、前記第二伝動キャビティの中には前記第一回転軸の外表面に固定装着される第二平歯車が設置され、前記第二伝動キャビティと前記第一空キャビティとの間には左右に延設される第二回転軸が回転できるように係合装着され、且つ前記第二回転軸が前記第一回転軸の後側に位置し、前記第二回転軸の左端が前記第一空キャビティの左端壁と回転できるように係合接続され、前記第二伝動キャビティの中には前記第二回転軸の外表面に固定装着される第三平歯車が設置され、且つ前記第三平歯車と前記第二平歯車とが噛み合い、前記第一空キャビティの中には前記第二回転軸の外表面に固定装着され且つ前記第一破砕輪と係合する第二破砕輪が設置され、前記装置本体の中には前記第一伝動キャビティの右側に位置する第三伝動キャビティが設置され、前記第三伝動キャビティと前記第一伝動キャビティとの間には左右に延設される第三回転軸が回転できるように係合装着され、前記第一伝動キャビティの中には前記第三回転軸の左端に固定装着されるイレギュラ平歯車が設置され、前記第三伝動キャビティの中には前記第三回転軸の右端に固定装着される第一傘歯車が設置され、前記装置本体の中には前記第三伝動キャビティの下方に位置する第四伝動キャビティが設置され、前記第三伝動キャビティと前記第四伝動キャビティとの間には上下に延設される第四回転軸が回転できるように係合装着され、前記第三伝動キャビティの上端壁の中には回転モータが固定装着され、且つ前記第四回転軸の上端と前記回転モータとが動力で接続され、前記第四回転軸の下端が前記第四伝動キャビティの下端壁と回転できるように係合接続され、前記第三伝動キャビティの中には前記第四回転軸の外表面に位置し且つ前記第一傘歯車と噛み合う第二傘歯車が固定装着され、前記装置本体の中には前記第一空キャビティの下側に位置する第二空キャビティが設置され、且つ前記第二空キャビティの右端壁と前記第四伝動キャビティとが連通し、前記第一空キャビティと前記第二空キャビティとの間には第三空キャビティが連通して設置され、前記第二空キャビティの中には接続ブラケットによって前記第二空キャビティの中に固定装着される伝動取付ブロックが設置され、前記伝動取付ブロックの上端には円柱形回転ブロックが滑合装着され、前記円柱形回転ブロックの上端にはテーパ状傾斜面が設置され、前記第二空キャビティの内壁上側には環状回転ブロックが回転できるように係合装着され、前記環状回転ブロックの上端面には前記円柱形回転ブロックへ延伸する傾斜面が設置され、前記第二空キャビティの内壁の中には環状溝が連通して設置され、前記環状溝の中には前記環状回転ブロックの外表面に固定装着されるアウトリングギヤが設置され、前記装置本体の中には前記第三伝動キャビティと前記第四伝動キャビティとの間に位置する第五伝動キャビティが設置され、前記第四回転軸が前記第五伝動キャビティを回転できるように貫通し、前記第五伝動キャビティの中には前記第四回転軸の外表面に固定装着される第一伝動輪が設置され、前記環状溝の右端壁には第六伝動キャビティが連通して設置され、且つ前記第六伝動キャビティが前記第五伝動キャビティの下側に位置し、前記環状溝と前記第五伝動キャビティとの間には第五回転軸が回転できるように係合接続され、前記第五伝動キャビティの中には前記第五回転軸の上端に固定装着される第二伝動輪が設置され、前記第一伝動輪と前記第二伝動輪との間には第一伝動ベルトが動力で接続され、前記第六伝動キャビティの中には前記第五回転軸の下端に固定装着され且つ前記アウトリングギヤと噛み合う第四平歯車が設置され、前記円柱形回転ブロックと前記環状回転ブロックとの相対する端面にはいずれも上下にずれる破砕ブロックが固定装着され、前記第二空キャビティの中には前記円柱形回転ブロックの外表面下側に固定装着される濾過装置が設置され、前記濾過装置のうち前記円柱形回転ブロックから遠離する一端が前記環状回転ブロックと当接し、前記伝動取付ブロックの中には上方に開口した開放溝が設置され、前記開放溝の下端壁には上へ延設される第六回転軸が回転できるように係合装着され、且つ前記第六回転軸が前記円柱形回転ブロックの中に挿入して前記円柱形回転ブロックと固定で係合接続され、前記開放溝の右端壁の中には前記第二空キャビティと連通する連通溝が設置され、前記開放溝の中には前記第六回転軸の外表面に固定装着される第三伝動輪が設置され、前記第四伝動キャビティの中には前記第四回転軸の外表面に固定装着される第四伝動輪が設置され、前記第三伝動輪と前記第四伝動輪との間には第二伝動ベルトが動力で接続され、前記装置本体の中には前記第二空キャビティの下側に位置する下方に開口した出口が設置され、前記出口と前記第二空キャビティとの間には第四空キャビティが連通して設置される。
【0006】
さらなる技術プランとして、前記装置本体の上端には前記第一空キャビティの上側に位置する入口取付ブロックが固定装着され、前記入口取付ブロックの中には前記第一空キャビティと連通する上下に貫通したフラックス入口が設置され、前記フラックス入口には前記第一空キャビティの方向へ延伸する斜面が設置され、これによりフラックス原料を添加することに便利を与える。
【0007】
さらなる技術プランとして、前記環状回転ブロックと前記円柱形回転ブロックとの相対する端面にはいずれも加熱抵抗線が固定装着され、前記加熱抵抗線によって前記第二空キャビティの中のフラックスに対して乾燥運転を実施する。
【0008】
さらなる技術プランとして、前記装置本体の下端壁には左右対称の取付台が固定装着され、前記取付台の下端にはサポート台が固定装着され、前記サポート台によって装置が運転する時の安定度を増加する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の有益効果は:
使用する時、作業員がフラックス原料をフラックス入口を経由して第一空キャビティの中に添加し、この時回転モータを起動し、回転モータが第四回転軸を通じて第二傘歯車を動かして回転させ、第二傘歯車が第一傘歯車との間の噛合関係により第三回転軸を動かして回転させ、第三回転軸がイレギュラ平歯車と第一平歯車との間の噛合関係により第一回転軸を動かして回転させ、第一回転軸が第一破砕輪を動かして回転させ、同時に第一回転軸が第二平歯車と第三平歯車との間の噛合関係により第二破砕輪を動かして回転させ、この時第一破砕輪と第二破砕輪とが第一空キャビティの中のフラックス原料に対して初期の研磨を行い、初期の研磨を施されたフラックス原料が第三空キャビティを経由して第二空キャビティの中に落ち、この時第四回転軸が第一伝動輪と第二伝動輪との間の動力の係合を通じて第五回転軸を動かして回転させ、第五回転軸が第四平歯車とアウトリングギヤとの間の噛合関係を通じて環状回転ブロックを動かして回転させ、同時に第四回転軸が第四伝動輪と第三伝動輪との間の動力の係合を通じて第六回転軸を動かして回転させ、第六回転軸が円柱形回転ブロックを動かして回転させ、円柱形回転ブロックの回転する方向と環状回転ブロックとが逆であり、この時、円柱形回転ブロックと環状回転ブロックの外表面の破砕ブロックとによりフラックス原料に対して最後の研磨を施し、同時に加熱抵抗線を起動して第二空キャビティの中のフラックスを乾燥し、この時加工されたフラックスが濾過装置と第四空キャビティとを経由して出口から排出される。
【0010】
本発明は構造が簡単で、操作が便利で、緊密に組み立てられた伝動構造によりフラックスの研磨から乾燥等まで各工程を完了し、これによりフラックスの使用に便利を与え、フラックスに対する二次研磨によって最終のフラックス完成品の顆粒度のサイズをもっと精細にさせ、フラックスに対する研磨工芸と乾燥工芸とを同時に進ませ、フラックスの加工効率を増加し、入口に設置される斜面を通じてフラックス原料をもっと便利に添加し、支持台によって装置の運転時の安定性を強化し、これによりフラックスの使用効果を増加する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は本発明のフラックス調製装置の内部全体構造概略図である。
図2図2は本発明の図1におけるA-Aの断面概略図である。
図3図3は本発明の図1におけるイレギュラ歯車の噛合の概略図である。
図4図4は本発明の図1におけるBの構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
下記に図1〜4を合わせて本発明について詳しく説明します。説明を便利にさせるように、ここで下記の方位に規定します:下記の上下左右前後という方向は図1の自身の投影関係の上下左右前後の方向と一致します。
【0013】
図1〜4を参照し、本発明実施例におけるクイックフラックスは、装置本体100を含み、前記装置本体100の中には上方に開口した第一空キャビティ127が設置され、前記装置本体100の中には前記第一空キャビティ127の右側に位置する第一伝動キャビティ122が設置され、前記第一伝動キャビティ122と前記第一空キャビティ127との間には左右に延設される第一回転軸129が回転できるように係合し装着され、且つ前記第一回転軸129の左端が回転できるように前記第一空キャビティ127の左端壁と係合接続され、前記第一空キャビティ127の中には前記第一回転軸129の外表面に固定装着される第一破砕輪128が設置され、前記第一伝動キャビティ122の中には前記第一回転軸129の右端に固定装着される第一平歯車121が設置され、前記装置本体100の中には前記第一空キャビティと前記第一伝動キャビティ122との間に位置する第二伝動キャビティ123が設置され、且つ前記第一回転軸129が前記第二伝動キャビティ123を回転できるように貫通し、前記第二伝動キャビティ123の中には前記第一回転軸129の外表面に固定装着される第二平歯車124が設置され、前記第二伝動キャビティ123と前記第一空キャビティ127との間には左右に延設される第二回転軸151が回転できるように係合装着され、且つ前記第二回転軸151が前記第一回転軸129の後側に位置し、前記第二回転軸151の左端が前記第一空キャビティ127の左端壁と回転できるように係合接続され、前記第二伝動キャビティ123の中には前記第二回転軸151の外表面に固定装着される第三平歯車152が設置され、且つ前記第三平歯車152と前記第二平歯車124とが噛み合い、前記第一空キャビティ127の中には前記第二回転軸151の外表面に固定装着され且つ前記第一破砕輪128と係合す且つ前記第一破砕輪と係合する第二破砕輪150が設置され、前記装置本体100の中には前記第一伝動キャビティ122の右側に位置する第三伝動キャビティ115が設置され、前記第三伝動キャビティ115と前記第一伝動キャビティ122との間には左右に延設される第三回転軸117が回転できるように係合装着され、前記第一伝動キャビティ122の中には前記第三回転軸117の左端に固定装着されるイレギュラ平歯車120が設置され、前記第三伝動キャビティ115の中には前記第三回転軸117の右端に固定装着される第一傘歯車116が設置され、前記装置本体100の中には前記第三伝動キャビティ115の下方に位置する第四伝動キャビティ105が設置され、前記第三伝動キャビティ115と前記第四伝動キャビティ105との間には上下に延設される第四回転軸110が回転できるように係合装着され、前記第三伝動キャビティ115の上端壁の中には回転モータ119が固定装着され、且つ前記第四回転軸110の上端と前記回転モータ119とが動力で接続され、前記第四回転軸110の下端が前記第四伝動キャビティ105の下端壁と回転できるように係合接続され、前記第三伝動キャビティ115の中には前記第四回転軸110の外表面に位置し且つ前記第一傘歯車116と噛み合う第二傘歯車118が固定装着され、前記装置本体100の中には前記第一空キャビティ127の下側に位置する第二空キャビティ132が設置され、且つ前記第二空キャビティ132の右端壁と前記第四伝動キャビティ105とが連通し、前記第一空キャビティ127と前記第二空キャビティ132との間には第三空キャビティ131が連通して設置され、前記第二空キャビティ132の中には接続ブラケットによって前記第二空キャビティ132の中に固定装着される伝動取付ブロック103が設置され、前記伝動取付ブロック103の上端には円柱形回転ブロック133が滑合装着され、前記円柱形回転ブロック133の上端にはテーパ状傾斜面が設置され、前記第二空キャビティ132の内壁上側には環状回転ブロック136が回転できるように係合装着され、前記環状回転ブロック136の上端面には前記円柱形回転ブロック133へ延伸する傾斜面が設置され、前記第二空キャビティ132の内壁の中には環状溝134が連通して設置され、前記環状溝134の中には前記環状回転ブロック136の外表面に固定装着されるアウトリングギヤ135が設置され、前記装置本体100の中には前記第三伝動キャビティ115と前記第四伝動キャビティ105との間に位置する第五伝動キャビティ112が設置され、前記第四回転軸110が前記第五伝動キャビティ112を回転できるように貫通し、前記第五伝動キャビティ112の中には前記第四回転軸110の外表面に固定装着される第一伝動輪111が設置され、前記環状溝134の右端壁には第六伝動キャビティ162が連通して設置され、且つ前記第六伝動キャビティ162が前記第五伝動キャビティ112の下側に位置し、前記環状溝134と前記第五伝動キャビティ112との間には第五回転軸106が回転できるように係合接続され、前記第五伝動キャビティ112の中には前記第五回転軸160の上端に固定装着される第二伝動輪114が設置され、前記第一伝動輪111と前記第二伝動輪114との間には第一伝動ベルト113が動力で接続され、前記第六伝動キャビティ162の中には前記第五回転軸160の下端に固定装着され且つ前記アウトリングギヤ135と噛み合う第四平歯車161が設置され、前記円柱形回転ブロック133と前記環状回転ブロック136との相対する端面にはいずれも上下にずれる破砕ブロック141が固定装着され、前記第二空キャビティ132の中には前記円柱形回転ブロック133の外表面下側に固定装着される濾過装置142が設置され、前記濾過装置142のうち前記円柱形回転ブロック133から遠離する一端が前記環状回転ブロック136と当接し、前記伝動取付ブロック103の中には上方に開口した開放溝138が設置され、前記開放溝138の下端壁には上へ延設される第六回転軸137が回転できるように係合装着され、且つ前記第六回転軸137が前記円柱形回転ブロック133の中に挿入して前記円柱形回転ブロック133と固定で係合接続され、前記開放溝138の右端壁の中には前記第二空キャビティ132と連通する連通溝104が設置され、前記開放溝138の中には前記第六回転軸137の外表面に固定装着される第三伝動輪139が設置され、前記第四伝動キャビティ105の中には前記第四回転軸110の外表面に固定装着される第四伝動輪109が設置され、前記第三伝動輪139と前記第四伝動輪109との間には第二伝動ベルト106が動力で接続され、前記装置本体100の中には前記第二空キャビティ132の下側に位置する下方に開口した出口102が設置され、前記出口102と前記第二空キャビティ132との間には第四空キャビティ101が連通して設置される。
【0014】
有益なまた例を示すように、前記装置本体100の上端には前記第一空キャビティ127の上側に位置する入口取付ブロック126が固定装着され、前記入口取付ブロック126の中には前記第一空キャビティ127と連通する上下に貫通したフラックス入口125が設置され、前記フラックス入口125には前記第一空キャビティ127の方向へ延伸する斜面が設置され、これによりフラックス原料を添加することに便利を与える。
【0015】
有益なまた例を示すように、前記環状回転ブロック136と前記円柱形回転ブロック133との相対する端面にはいずれも加熱抵抗線143が固定装着され、前記加熱抵抗線143によって前記第二空キャビティ132の中のフラックスに対して乾燥運転を行う。
【0016】
有益なまた例を示すように、前記装置本体100の下端壁には左右対称の取付台108が固定装着され、前記取付台108の下端にはサポート台107が固定装着され、前記サポート台107によって装置が運転する時の安定度を増加する。
【0017】
初期状態にある時、前記回転モータ119がオフ状態にあり、この時前記イレギュラ平歯車120の歯車部が前記第一平歯車121と噛み合い、前記円柱形回転ブロック133と前記環状回転ブロック136とが前記第二空キャビティ132の中に相対的に静止し、同時に前記第一破砕輪128と前記第二破砕輪150とが前記第一空キャビティ127の中に相対的に静止している。
【0018】
使用する時、作業員がフラックス原料を前記フラックス入口125を経由して前記第一空キャビティ127の中に添加し、この時前記回転モータ119を起動し、前記回転モータ119が前記第四回転軸110を通じて前記第二傘歯車118を動かして回転させ、前記第二傘歯車118が前記第一傘歯車116との間の噛合関係により前記第三回転軸117を動かして回転させ、前記第三回転軸117が前記イレギュラ平歯車120と前記第一平歯車121との間の噛合関係により前記第一回転軸129を動かして回転させ、前記第一回転軸129が前記第一破砕輪128を動かして回転させ、同時に前記第一回転軸129が前記第二平歯車124と前記第三平歯車152との間の噛合関係により前記第二破砕輪150を動かして回転させ、この時前記第一破砕輪128と前記第二破砕輪150とが前記第一空キャビティ127の中のフラックス原料に対して初期の研磨を行い、初期の研磨を施されたフラックス原料が前記第三空キャビティ131を経由して前記第二空キャビティ132の中に落ち、この時前記第四回転軸110が前記第一伝動輪111と前記第二伝動輪114との間の動力の係合を通じて前記第五回転軸160を動かして回転させ、前記第五回転軸160が前記第四平歯車161と前記アウトリングギヤ135との間の噛合関係を通じて前記環状回転ブロック136を動かして回転させ、同時に前記第四回転軸110が前記第四伝動輪109と前記第三伝動輪139との間の動力の係合を通じて前記第六回転軸137を動かして回転させ、前記第六回転軸137が前記円柱形回転ブロック133を動かして回転させ、前記円柱形回転ブロック133の回転する方向と前記環状回転ブロック136とが逆であり、この時、前記円柱形回転ブロック133と前記環状回転ブロック136の外表面の前記破砕ブロック141とによりフラックス原料に対して最後の研磨を施し、同時に前記加熱抵抗線143を起動して前記第二空キャビティ132の中のフラックスを乾燥し、この時加工されたフラックスが前記濾過装置142と前記第四空キャビティ101とを経由して前記出口102から排出される。
【0019】
本発明は構造が簡単で、操作が便利で、緊密に組み立てられた伝動構造によりフラックスの研磨から乾燥等まで各工程を完了し、これによりフラックスの使用に便利を与え、フラックスに対する二次研磨によって最終のフラックス完成品の顆粒度のサイズをもっと精細にさせ、フラックスに対する研磨工芸と乾燥工芸とを同時に進ませ、フラックスの加工効率を増加し、入口に設置される斜面を通じてフラックス原料をもっと便利に添加し、支持台によって装置の運転時の安定性を強化し、これによりフラックスの使用効果を増加する。
【0020】
本分野の技術者が明確できるのは、本発明の総体精神や発想から離脱しない場合で、以上の実施例に各種な変形ができ、それらの変形がすべて本発明の保護範囲にある。本発明の保護方案は本発明の権利要求書を標準とすべきである。
図1
図2
図3
図4