特許第6810837号(P6810837)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6810837
(24)【登録日】2020年12月16日
(45)【発行日】2021年1月13日
(54)【発明の名称】顕晶類水晶表面の集中処理システム
(51)【国際特許分類】
   C04B 41/45 20060101AFI20201228BHJP
   B28D 5/02 20060101ALI20201228BHJP
【FI】
   C04B41/45
   B28D5/02 Z
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2019-143197(P2019-143197)
(22)【出願日】2019年8月2日
(65)【公開番号】特開2021-1102(P2021-1102A)
(43)【公開日】2021年1月7日
【審査請求日】2019年8月12日
(31)【優先権主張番号】201910544493.8
(32)【優先日】2019年6月21日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520408331
【氏名又は名称】新東港控股集団有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100115303
【弁理士】
【氏名又は名称】岩永 和久
(72)【発明者】
【氏名】毛春良
【審査官】 永田 和彦
(56)【参考文献】
【文献】 特許第6582229(JP,B1)
【文献】 中国特許出願公開第106363497(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C04B 41/00−41/91,
B28D 5/00−5/04,
A44C 27/00,
B24B 19/22−19/24,47/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
正面視で、処理器外殻を含み、前記処理器外殻の中には作業空間が設置され、前記作業空間の右端壁には駆動機構が装着され、
前記駆動機構の左側には表面処理機構が設置され、前記表面処理機構は回転可能なネジ山ブロックを含み、前記ネジ山ブロックには第一傘歯車と第二傘歯車とがネジ山で連結され、前記第二傘歯車は前記第一傘歯車の下側に位置し、前記第一傘歯車と前記表面処理機構とは伝動可能に噛み合い、前記ネジ山ブロックの左側には表面処理器が設置され、前記作業空間の下端壁には置台が装着され、前記第一傘歯車と前記駆動機構との噛み合いによる伝動で、前記表面処理器は駆動されて前記ネジ山ブロックをめぐって回転でき、それにより、前記置台の上端面に置かれた顕晶類水晶に表面処理を施し、
前記作業空間の上端壁の中には下方に開口した環形溝が形成され、前記環形溝の中には制御機構が設置され、前記制御機構は前記表面処理機構の運動路線を制御でき、
前記作業空間の左端壁の中には右方に開口した狭チャンバが設置され、前記狭チャンバの中には降下機構が設置され、前記降下機構は左右にスライドできる細棒を含み、前記細棒は前記表面処理器を同じ時間間隔で下方へ押すことができ、それにより、より便利に顕晶類水晶に上から下まで全面的に処理を施せることができ、
前記表面処理機構は前記作業空間の上端壁と回転可能に連結された中心軸も含み、前記中心軸には前記ネジ山ブロックが固定され、前記ネジ山ブロックには前記第一傘歯車と前記第二傘歯車とがネジ山で連結され、前記第二傘歯車は前記第一傘歯車の下側に位置し、前記第二傘歯車と前記第一傘歯車とは二本の支持棒によって固定的に連結され、前記中心軸の左端面には横向き棒が固定的に設置され、前記横向き棒の左端には上端が前記環形溝の中に位置する力受け棒が固定的に設置され、前記力受け棒の上端には前記環形溝とスライド可能に連結された弓形ブロックが固定的に設置され、前記力受け棒の左端面には中空ブロックが固定的に設置され、前記中空ブロックの中には前方と左方に開口した方形チャンバが設置され、前記方形チャンバの上下端壁の間には短軸が回転可能に設置されており、
前記短軸には左端が前記作業空間の中に位置する単向棒が固定的に設置され、前記力受け棒の中には下方に開口した昇降チャンバが設置され、前記昇降チャンバの上端壁には昇降ばねが固定的に設置され、前記昇降ばねの下端には前記昇降チャンバとスライド可能に連結された昇降棒が固定的に設置され、前記昇降棒の下端は前記作業空間の中に位置し、且つ前記昇降棒の下端には前記表面処理器が固定的に設置され、前記昇降チャンバの左端壁は妨害溝を通じて前記作業空間と連通し、前記昇降チャンバの中の前記昇降棒の中には左方に開口した圧力溝が四つ均一に形成され、前記圧力溝の右端壁には圧力ばねが固定的に設置され、前記圧力ばねの左端には前記圧力溝とスライド可能に連結された圧力ブロックが固定的に設置され、最下側の前記圧力ブロックは前記妨害溝を貫通しており、
前記降下機構は前記作業空間の左端壁の中に位置する収納チャンバも含み、前記収納チャンバは右方に開口し、前記収納チャンバの上端壁には第一回転軸が回転可能に設置され、前記第一回転軸には伝動棒が六つ均一に、且つ固定的に設置され、前記第一回転軸の下端には第一伝動歯車が固定的に設置され、前記細棒の下端壁には上端が前記収納チャンバの中に位置する第二伝動軸が回転可能に設置され、前記第二伝動軸の上端には前記第一伝動歯車と伝動可能に噛み合った第二伝動歯車が固定的に設置され、前記狭チャンバの中には歯ブロックがスライド可能に設置され、前記第二伝動軸には半歯車が固定的に設置され、前記半歯車が回転する時に、前記歯ブロックと伝動可能に噛み合え、前記歯ブロックの右端面には前記細棒が固定的に設置されており、
前記駆動機構は前記作業空間の右端壁と固定的に連結されたモータを含み、前記モータの左端面には第一駆動軸が回転可能に設置され、前記第一駆動軸には駆動歯車が固定的に設置され、前記第一駆動軸の左端には前記第一傘歯車と伝動可能に噛み合った入力傘歯車が固定的に設置され、前記モータの下側には前記作業空間の右端壁と回転可能に連結された第二駆動軸が設置され、前記第二駆動軸には前記駆動歯車と伝動可能に噛み合った大型歯車が固定的に設置され、前記第二駆動軸の左端には出力傘歯車が固定的に設置されており、
前記制御機構は前記環形溝とスライド可能に連結された第一定位ブロックを含み、前記第一定位ブロックの中には前方に開口した第一弓形チャンバが設置され、前記第一弓形チャンバの上下端壁には前記環形溝と連通した三つの第一定位孔が均一に形成され、前記第一弓形チャンバの中には第二定位ブロックがスライド可能に設置され、前記第二定位ブロックの前端は前記環形溝の中に位置し、前記第二定位ブロックの中には左方に開口した第二弓形チャンバが設置され、前記第二弓形チャンバの上下端壁には四つの第二定位孔が均一に形成され、前記環形溝の上端壁には下方に開口した中心溝が形成され、前記中心溝の中には下端が前記第一定位孔と前記第二定位孔とを貫通した定位ピンが回転可能に設置されており、
前記ネジ山ブロックと前記第一傘歯車とのネジ山による連結によって、前記第一傘歯車は駆動されて降下し、前記入力傘歯車との噛合状態から離脱し、前記第二傘歯車は前記第一傘歯車につれ降下し、前記出力傘歯車と噛み合い、前記出力傘歯車と前記第二傘歯車との噛み合いよる伝動で、前記第二傘歯車は駆動されて逆方向へ回転し、
前記細棒は歯ブロックにつれ運動し、最下側の前記圧力ブロックを前記妨害溝の中から前記昇降チャンバの中に押し込み、前記昇降ばねは復帰し、前記昇降棒を降下連動させ、そして前記表面処理器は前記昇降棒につれ降下することを特徴とする顕晶類水晶表面の集中処理システム。
【請求項2】
前記昇降ばねと前記圧力ばねとは圧縮状態にあることを特徴とする請求項1に記載の顕晶類水晶表面の集中処理システム。
【請求項3】
前記定位ピンによって、前記第一定位ブロックと前記第二定位ブロックとが引っかかることができ、前記定位ピンは一定の角度で回転することで、前記中心溝の中から抜け出せることを特徴とする請求項1に記載の顕晶類水晶表面の集中処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は水晶処理分野を取り上げ、具体的には顕晶類水晶表面の集中処理システムである。
【背景技術】
【0002】
水晶は天然鉱物の一種であり、中で顕晶類水晶は肉眼で判別できるタイプであり、簡単な表面処理を施すだけで良い外観効果を与えられる。しかし、既存する顕晶類水晶に対する加工は自動化レベルが低く、加工範囲の把握及び異なるサイズの水晶に対する加工はすべて人力で調節され、操作が煩雑で、時間もかかる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第106363497号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は顕晶類水晶表面の集中処理システムを提供し、水晶加工における自動化レベルが低いことや、処理範囲を人工で確定することなどの問題を解消することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は以下の技術プランで実現する。
【0006】
本発明の顕晶類水晶表面の集中処理システムは、処理器外殻を含み、前記処理器外殻の中には作業空間が設置され、前記作業空間の右端壁には駆動機構が装着され、
前記駆動機構の左側には表面処理機構が設置され、前記表面処理機構は回転可能なネジ山ブロックを含み、前記ネジ山ブロックには第一傘歯車と第二傘歯車とがネジ山で連結され、前記第二傘歯車は前記第一傘歯車の下側に位置し、前記第一傘歯車と前記表面処理機構とは伝動可能に噛み合い、前記ネジ山ブロックの左側には表面処理器が設置され、前記作業空間の下端壁には置台が装着され、前記第一傘歯車と前記駆動機構との噛み合いによる伝動で、前記表面処理器は駆動されて前記ネジ山ブロックをめぐって回転でき、それにより、前記置台の上端面に置かれた顕晶類水晶に表面処理を施し、
前記作業空間の上端壁の中には下方に開口した環形溝が形成され、前記環形溝の中には制御機構が設置され、前記制御機構は前記表面処理機構の運動路線を制御でき、
前記作業空間の左端壁の中には右方に開口した狭チャンバが設置され、前記狭チャンバの中には降下機構が設置され、前記降下機構は左右にスライドできる細棒を含み、前記細棒は前記表面処理器を同じ時間間隔で下方へ押すことができ、それにより、より便利に顕晶類水晶に上から下まで全面的に処理を施せる。
【0007】
好ましくは、前記表面処理機構は前記作業空間の上端壁と回転可能に連結された中心軸も含み、前記中心軸には前記ネジ山ブロックが固定され、前記ネジ山ブロックには前記第一傘歯車と前記第二傘歯車とがネジ山で連結され、前記第二傘歯車は前記第一傘歯車の下側に位置し、前記第二傘歯車と前記第一傘歯車とは二本の支持棒によって固定的に連結され、前記中心軸の左端面には横向き棒が固定的に設置され、前記横向き棒の左端には上端が前記環形溝の中に位置する力受け棒が固定的に設置され、前記力受け棒の上端には前記環形溝とスライド可能に連結された弓形ブロックが固定的に設置され、前記力受け棒の左端面には中空ブロックが固定的に設置され、前記中空ブロックの中には前方と左方に開口した方形チャンバが設置され、前記方形チャンバの上下端壁の間には短軸が回転可能に設置されている。
【0008】
好ましくは、前記短軸には左端が前記作業空間の中に位置する単向棒が固定的に設置され、前記力受け棒の中には下方に開口した昇降チャンバが設置され、前記昇降チャンバの上端壁には昇降ばねが固定的に設置され、前記昇降ばねの下端には前記昇降チャンバとスライド可能に連結された昇降棒が固定的に設置され、前記昇降棒の下端は前記作業空間の中に位置し、且つ前記昇降棒の下端には前記表面処理器が固定的に設置され、前記昇降チャンバの左端壁は妨害溝を通じて前記作業空間と連通し、前記昇降チャンバの中の前記昇降棒の中には左方に開口した圧力溝が四つ均一に形成され、前記圧力溝の右端壁には圧力ばねが固定的に設置され、前記圧力ばねの左端には前記圧力溝とスライド可能に連結された圧力ブロックが固定的に設置され、最下側の前記圧力ブロックは前記妨害溝を貫通する。
【0009】
好ましくは、前記降下機構は前記作業空間の左端壁の中に位置する収納チャンバも含み、前記収納チャンバは右方に開口し、前記収納チャンバの上端壁には第一回転軸が回転可能に設置され、前記第一回転軸には伝動棒が六つ均一に、且つ固定的に設置され、前記第一回転軸の下端には第一伝動歯車が固定的に設置され、前記細棒の下端壁には上端が前記収納チャンバの中に位置する第二伝動軸が回転可能に設置され、前記第二伝動軸の上端には前記第一伝動歯車と伝動可能に噛み合った第二伝動歯車が固定的に設置され、前記狭チャンバの中には歯ブロックがスライド可能に設置され、前記第二伝動軸には半歯車が固定的に設置され、前記半歯車が回転する時に、前記歯ブロックと伝動可能に噛み合え、前記歯ブロックの右端面には前記細棒が固定的に設置されている。
【0010】
好ましくは、前記駆動機構は前記作業空間の右端壁と固定的に連結されたモータを含み、前記モータの左端面には第一駆動軸が回転可能に設置され、前記第一駆動軸には駆動歯車が固定的に設置され、前記第一駆動軸の左端には前記第一傘歯車と伝動可能に噛み合った入力傘歯車が固定的に設置され、前記モータの下側には前記作業空間の右端壁と回転可能に連結された第二駆動軸が設置され、前記第二駆動軸には前記駆動歯車と伝動可能に噛み合った大型歯車が固定的に設置され、前記第二駆動軸の左端には出力傘歯車が固定的に設置されている。
【0011】
好ましくは、前記制御機構は前記環形溝とスライド可能に連結された第一定位ブロックを含み、前記第一定位ブロックの中には前方に開口した第一弓形チャンバが設置され、前記第一弓形チャンバの上下端壁には前記環形溝と連通した三つの第一定位孔が均一に形成され、前記第一弓形チャンバの中には第二定位ブロックがスライド可能に設置され、前記第二定位ブロックの前端は前記環形溝の中に位置し、前記第二定位ブロックの中には左方に開口した第二弓形チャンバが設置され、前記第二弓形チャンバの上下端壁には四つの第二定位孔が均一に形成され、前記環形溝の上端壁には下方に開口した中心溝が形成され、前記中心溝の中には下端が前記第一定位孔と前記第二定位孔とを貫通した定位ピンが回転可能に設置されている。
【0012】
好ましくは、前記昇降ばねと前記圧力ばねとは圧縮状態にある。
【0013】
好ましくは、前記定位ピンによって、前記第一定位ブロックと前記第二定位ブロックとが引っかかることができ、前記定位ピンは一定の角度で回転することで、前記中心溝の中から抜け出せる。
【発明の効果】
【0014】
本発明は以下のプラス効果を有する:本装置は顕晶類水晶の表面に自動化処理を施し、処理待ちの顕晶類水晶の表面範囲に応じて装置の運動範囲を調節でき、集中処理を行え、且つ顕晶類水晶の高度に応じて表面処理器の高度を調節でき、上から下まで全面的に処理を行え、徹底的に処理できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
下記に図1〜5を合わせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:図1は本発明装置の正面図であり、以下に述べる上下左右前後の方向と図1の自身投影関係の上下左右前後の方向とが一致である。
【0016】
図1図1は本発明の顕晶類水晶表面の集中処理システムの全体全断面の正面構成 略図
図2図2図1におけるAの拡大略図
図3図3図1におけるBの拡大略図
図4図4図1におけるC―C方向からの略図
図5図5図1におけるD―D方向からの略図
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1〜5に記載された顕晶類水晶表面の集中処理システムは、処理器外殻10を含み、前記処理器外殻10の中には作業空間11が設置され、前記作業空間11の右端壁には駆動機構82が装着され、
前記駆動機構82の左側には表面処理機構81が設置され、前記表面処理機構81は回転可能なネジ山ブロック36を含み、前記ネジ山ブロック36には第一傘歯車31と第二傘歯車38とがネジ山で連結され、前記第二傘歯車38は前記第一傘歯車31の下側に位置し、前記第一傘歯車31と前記表面処理機構81とは伝動可能に噛み合い、前記ネジ山ブロック36の左側には表面処理器39が設置され、前記作業空間11の下端壁には置台37が装着され、前記第一傘歯車31と前記駆動機構82との噛み合いによる伝動で、前記表面処理器39は駆動されて前記ネジ山ブロック36をめぐって回転でき、それにより、前記置台37の上端面に置かれた顕晶類水晶に表面処理を施す。
【0018】
前記作業空間11の上端壁の中には下方に開口した環形溝24が形成され、前記環形溝24の中には制御機構83が設置され、前記制御機構83は前記表面処理機構81の運動路線を制御できる。
【0019】
前記作業空間11の左端壁の中には右方に開口した狭チャンバ13が設置され、前記狭チャンバ13の中には降下機構80が設置され、前記降下機構80は左右にスライドできる細棒12を含み、前記細棒12は前記表面処理器39を同じ時間間隔で下方へ押すことができ、それにより、より便利に顕晶類水晶に上から下まで全面的に処理を施せる。
【0020】
さらに、前記表面処理機構81について詳しく説明し、前記表面処理機構81は前記作業空間11の上端壁と回転可能に連結された中心軸26も含み、前記中心軸26には前記ネジ山ブロック36が固定され、前記ネジ山ブロック36には前記第一傘歯車31と前記第二傘歯車38とがネジ山で連結され、前記第二傘歯車38は前記第一傘歯車31の下側に位置し、前記第二傘歯車38と前記第一傘歯車31とは二本の支持棒32によって固定的に連結され、前記中心軸26の左端面には横向き棒25が固定的に設置され、前記横向き棒25の左端には上端が前記環形溝24の中に位置する力受け棒22が固定的に設置され、前記力受け棒22の上端には前記環形溝24とスライド可能に連結された弓形ブロック23が固定的に設置され、前記力受け棒22の左端面には中空ブロック54が固定的に設置され、前記中空ブロック54の中には前方と左方に開口した方形チャンバ59が設置され、前記方形チャンバ59の上下端壁の間には短軸56が回転可能に設置され、
前記短軸56には左端が前記作業空間11の中に位置する単向棒55が固定的に設置され、前記力受け棒22の中には下方に開口した昇降チャンバ57が設置され、前記昇降チャンバ57の上端壁には昇降ばね58が固定的に設置され、前記昇降ばね58の下端には前記昇降チャンバ57とスライド可能に連結された昇降棒40が固定的に設置され、前記昇降棒40の下端は前記作業空間11の中に位置し、且つ前記昇降棒40の下端には前記表面処理器39が固定的に設置され、前記昇降チャンバ57の左端壁は妨害溝51を通じて前記作業空間11と連通し、前記昇降チャンバ57の中の前記昇降棒40の中には左方に開口した圧力溝53が四つ均一に形成され、前記圧力溝53の右端壁には圧力ばね60が固定的に設置され、前記圧力ばね60の左端には前記圧力溝53とスライド可能に連結された圧力ブロック52が固定的に設置され、最下側の前記圧力ブロック52は前記妨害溝51を貫通する。
【0021】
さらに、前記降下機構80について詳しく説明し、前記降下機構80は前記作業空間11の左端壁の中に位置する収納チャンバ19も含み、前記収納チャンバ19は右方に開口し、前記収納チャンバ19の上端壁には第一回転軸21が回転可能に設置され、前記第一回転軸21には伝動棒18が六つ均一に、且つ固定的に設置され、前記第一回転軸21の下端には第一伝動歯車20が固定的に設置され、前記細棒12の下端壁には上端が前記収納チャンバ19の中に位置する第二伝動軸15が回転可能に設置され、前記第二伝動軸15の上端には前記第一伝動歯車20と伝動可能に噛み合った第二伝動歯車17が固定的に設置され、前記狭チャンバ13の中には歯ブロック16がスライド可能に設置され、前記第二伝動軸15には半歯車14が固定的に設置され、前記半歯車14が回転する時に、前記歯ブロック16と伝動可能に噛み合え、前記歯ブロック16の右端面には前記細棒12が固定的に設置されている。
【0022】
好ましくは、前記駆動機構82は前記作業空間11の右端壁と固定的に連結されたモータ29を含み、前記モータ29の左端面には第一駆動軸28が回転可能に設置され、前記第一駆動軸28には駆動歯車30が固定的に設置され、前記第一駆動軸28の左端には前記第一傘歯車31と伝動可能に噛み合った入力傘歯車27が固定的に設置され、前記モータ29の下側には前記作業空間11の右端壁と回転可能に連結された第二駆動軸33が設置され、前記第二駆動軸33には前記駆動歯車30と伝動可能に噛み合った大型歯車34が固定的に設置され、前記第二駆動軸33の左端には出力傘歯車35が固定的に設置されている。
【0023】
好ましくは、前記制御機構83は前記環形溝24とスライド可能に連結された第一定位ブロック43を含み、前記第一定位ブロック43の中には前方に開口した第一弓形チャンバ45が設置され、前記第一弓形チャンバ45の上下端壁には前記環形溝24と連通した三つの第一定位孔47が均一に形成され、前記第一弓形チャンバ45の中には第二定位ブロック44がスライド可能に設置され、前記第二定位ブロック44の前端は前記環形溝24の中に位置し、前記第二定位ブロック44の中には左方に開口した第二弓形チャンバ42が設置され、前記第二弓形チャンバ42の上下端壁には四つの第二定位孔50が均一に形成され、前記環形溝24の上端壁には下方に開口した中心溝48が形成され、前記中心溝48の中には下端が前記第一定位孔47と前記第二定位孔50とを貫通した定位ピン41が回転可能に設置されている。
【0024】
好ましくは、前記昇降ばね58と前記圧力ばね60とは圧縮状態にある。
【0025】
好ましくは、前記定位ピン41によって、前記第一定位ブロック43と前記第二定位ブロック44とが引っかかることができ、前記定位ピン41は一定の角度で回転することで、前記中心溝48の中から抜け出せる。
【0026】
装置全体の作動手順は以下の通りである。
【0027】
1.加工待ちの顕晶類水晶を置台37に置き、加工を受ける水晶面の範囲を確定し、定位ピン41を回して抜き出し、第二定位ブロック44と第一定位ブロック43との位置を調整し、第一定位ブロック43の左端面と第二定位ブロック44の左端面との間の空間が加工する範囲である。
【0028】
2.モータ29を始動し、第一駆動軸28を回転連動させ、駆動歯車30と入力傘歯車27とは第一駆動軸28につれ回転し、駆動歯車30と大型歯車34との噛み合いよる伝動で、出力傘歯車35は駆動されて回転し、入力傘歯車27と第一傘歯車31との噛み合いよる伝動で、第一傘歯車31は駆動されて回転し、それにより、中心軸26は駆動されて回転し、表面処理器39は中心軸26の回転につれ、水晶表面に処理を施す。
【0029】
3.弓形ブロック23が中心軸26につれ第一定位ブロック43に止められるまで運動し、ネジ山ブロック36と第一傘歯車31とのネジ山による連結によって、第一傘歯車31は駆動されて降下し、入力傘歯車27との噛合状態から離脱し、第二傘歯車38は第一傘歯車31につれ降下し、出力傘歯車35と噛み合い、出力傘歯車35と第二傘歯車38との噛み合いよる伝動で、第二傘歯車38は駆動されて逆方向へ回転する。
【0030】
4.中心軸26は第二傘歯車につれ逆方向へ回転し、それにより、表面処理器39は駆動されて回転し、水晶に塗料を吹き付ける。
【0031】
5.弓形ブロック23が第二定位ブロック44にとめられるまで、中心軸26は引き続き逆方向へ回転し、単向棒55は中心軸26につれ回転し、この方向で、単向棒55は伝動棒18を押して回転させ、それにより、第一伝動歯車20は駆動されて回転し、第一伝動歯車20と第二伝動歯車17との噛み合いよる伝動で、半歯車14は駆動されて回転する。
【0032】
6.半歯車14と歯ブロック16との噛み合いよる伝動で、歯ブロック16は駆動されて左右に往復運動し、細棒12は歯ブロック16につれ運動し、最下側の圧力ブロック62を妨害溝51の中から昇降チャンバ57の中に押し込み、昇降ばね58は復帰し、昇降棒40を降下連動させ、そして表面処理器39は昇降棒40につれ降下し、それにより、上から下まで水晶に表面処理を施す。
【0033】
7.処理終えた後に、次の処理待ちの水晶の高度をあわせ、表面処理器39を上方へ押し動かすことができる。
【0034】
以上の実施例はあくまで本発明の技術的原理と特徴を説明するためのものであり、本分野の技術者に本発明を理解できることと実施できることを目的とし、本発明を限定するためのものではなく、本発明の意義と原則のもとで行われたいかなる修正と、等価置換と改善などは本発明の保護範囲に含まれるべきである。


図1
図2
図3
図4
図5