特許第6810850号(P6810850)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6810850
(24)【登録日】2020年12月16日
(45)【発行日】2021年1月13日
(54)【発明の名称】自動的に階段を上れるトランク
(51)【国際特許分類】
   A45C 5/14 20060101AFI20201228BHJP
   A45C 5/04 20060101ALI20201228BHJP
【FI】
   A45C5/14 H
   A45C5/04
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2019-117921(P2019-117921)
(22)【出願日】2019年6月25日
(65)【公開番号】特開2020-182798(P2020-182798A)
(43)【公開日】2020年11月12日
【審査請求日】2019年6月28日
(31)【優先権主張番号】201910372073.6
(32)【優先日】2019年5月6日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520154748
【氏名又は名称】平湖市聚頂包装有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】718003500
【氏名又は名称】鄒 静文
(72)【発明者】
【氏名】馬▲あ▼麗
【審査官】 種子島 貴裕
(56)【参考文献】
【文献】 中国実用新案第205923240(CN,U)
【文献】 中国特許出願公開第106820515(CN,A)
【文献】 特開2007−037755(JP,A)
【文献】 特開2007−089926(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45C 5/14
A45C 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
正面視で、トランクを含み、前記トランクの右側外壁面には上下前後対称な四本の短棒が固定的に連結され、前記短棒の右側にはキャスターが回転可能に連結され、前記トランクの中には隔て板が固定的に連結され、前記隔て板は前記トランクを前後に分け、下チャンバと上チャンバとの二つの内部チャンバを形成し、前記下チャンバは後方に開口しており、前記上チャンバは前方に開口しており、前記下チャンバの後端壁面と前記上チャンバの前端壁面とにはそれぞれ下カバープレートと上カバープレートとが設置され、前記下チャンバの後端壁面と前記上チャンバとは前記下カバープレートと前記上カバープレートとそれぞれファスナーで連結され、前記下カバープレートと前記上カバープレートとはファスナーによって開閉でき、前記隔て板には中心対称な引掛装置が二つ設置され、前記引掛装置の後端には前記下チャンバの中にある歯車筺体が固定的に連結され、前記歯車筺体の中には歯車筺体内部チャンバが設置され、前記歯車筺体内部チャンバの中には運動切替装置が設置され、前記運動切替装置は自動的に階段を上れるトランク全体に動力を提供でき、且つ運動パタンを切り替えることもでき、前記運動切替装置には中心対称に配置された機械脚が四つ回転可能に連結され、前記機械脚は回転でき、且つ前記運動切替装置による動力も伝達でき、前記機械脚の末端には機械足が回転可能に連結され、前記機械足は回転運動することで階段上りを可能にすることを特徴とする自動的に階段を上れるトランク。
【請求項2】
前記引掛装置は左右対称した大型抜き穴を含み、前記大型抜き穴は前記隔て板に連通するように設置され、前記大型抜き穴の中には左右対称した小内部チャンバが設置され、前記小内部チャンバの中には引掛り棒がスライド可能に連結され、前記引掛り棒と前記小内部チャンバとの間には引掛り棒ばねが連結され、前記引掛り棒の間には前記歯車筺体と固定的に連結された引掛りブロックが当接しており、前記引掛りブロックの後端面と前記歯車筺体とは固定的に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の自動的に階段を上れるトランク。
【請求項3】
前記運動切替装置は前記歯車筺体と回転可能に連結され、且つ上下に伸びた主モータ軸を含み、前記主モータ軸の上端には駆動輪が固定的に連結され、前記主モータ軸の下端には前記歯車筺体の内壁に固定された主モータが伝動可能に連結され、前記歯車筺体の中には上下に伸び、且つ前記主モータ軸の右側にあるモータ軸が回転可能に連結され、前記モータ軸の下端には前記歯車筺体の内壁に固定されたモータが伝動可能に連結され、前記モータ軸の上端にはカムが固定的に連結され、前記カムの左右端面にはそれぞれ従動棒と従動短棒がスライド可能に装着され、前記カムが回転すると、前記従動棒と前記従動短棒とが上下に移動し、前記歯車筺体の中には左右対称で、且つ上下に伸びた歯車切替軸が二本回転可能に連結され、左側の前記歯車切替軸を例とし、前記歯車切替軸は前記モータ軸の左側にあり、前記歯車切替軸には主スリーブがスライド可能に連結され、前記主スリーブには大型回し盤が二つ上下対称に、且つ固定的に連結され、前記大型回し盤には前記大型回し盤の半径方向に沿って外部に開口した環状の回し盤溝が設置され、前記主スリーブには前記駆動輪と噛み合うように連結された遊び歯車が固定的に連結され、前記主スリーブには前記遊び歯車の上方にある小型プーリが固定的に連結され、左右両側の前記小型プーリの間にはVベルトが連結され、前記従動棒の左端面と左側の前記主スリーブとは固定的に連結され、前記従動短棒の右端面と右側の前記主スリーブとは固定的に連結され、前記歯車筺体の中には左右対称で、且つ上下に伸びた二本の主軸が回転可能に連結され、前記主軸には前記遊び歯車と噛み合った中歯車が固定的に連結され、前記主軸には上下対称な二つの小型スリーブがスライド可能に連結され、前記小型スリーブの頂端面には小型スプライン輪が固定的に連結され、前記小型スリーブには前記小型スプライン輪の下方にある大型スプライン輪が固定的に連結され、前記小型スリーブには前記大型スプライン輪の下方にある小型回し盤が固定的に連結され、前記小型回し盤において前記大型回し盤に近接した側が前記回し盤溝の中に挿入され、且つ前記小型回し盤と前記大型回し盤との回転に影響しないことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自動的に階段を上れるトランク
【請求項4】
前記機械脚は前記小型スプライン輪とスプラインによって連結された機械脚殻体を含み、前記機械脚殻体の中には下方に開口した外殻内部チャンバと殻体内部チャンバとが設置され、前記外殻内部チャンバと前記主軸とは軸線が同じであり、且つ前記小型スプライン輪の上下移動に運動スペースを提供し、前記殻体内部チャンバは前記外殻内部チャンバの左側に位置し、前記大型スプライン輪には主プーリと主歯車とがスプラインによって連結され、前記主プーリと前記主歯車とが固定的に連結されて複合輪を形成し、前記複合輪には上下貫通した抜き穴が設置され、且つ前記複合輪には同期ベルトが噛み合うように連結され、前記同期ベルトの左端と前記機械足とは噛み合うように連結され、前記同期ベルトは前記複合輪による動力を前記機械足に伝達することができることを特徴とする請求項1又は請求項3に記載の自動的に階段を上れるトランク。
【請求項5】
前記機械足は前記同期ベルトと噛み合うように連結された回転輪を含み、前記回転輪の中には回転輪内部チャンバが設置され、前記回転輪には上下に伸び、且つ前記回転輪の両側壁面から伸び出した回転輪軸が回転可能に連結され、前記回転輪軸の下端面と前記殻体内部チャンバの内壁面とがスライド可能に連結され、前記回転輪軸の上端面は付勢棒に当接しており、前記付勢棒の上端面は前記トランクの外壁面に固定的に連結され、前記回転輪軸には前記付勢棒の下側にあるとめ金盤が固定的に連結され、前記とめ金盤の下端面には左右対称な二つのとめ金ばねが固定的に連結され、前記とめ金ばねの下端面と前記回転輪内部チャンバの下壁面とが固定的に連結され、前記回転輪の上側内壁には環状に均一に配置された三つのピンが固定的に連結され、前記ピンの下端面には伸縮筒が固定的に連結され、前記伸縮筒の中には前記回転輪の半径方向に沿って外部に開口した伸縮筒内部チャンバが設置され、前記伸縮筒内部チャンバには伸縮棒がスライド可能に連結され、前記伸縮棒には上下貫通したとめ金孔が設置され、前記伸縮棒において前記回転輪の半径方向に沿って外部に向いた側にはゴムボールが固定的に連結され、前記伸縮棒のもう一つの端面には伸縮ばねが固定的に連結され、前記伸縮ばねのもう一つの端面は前記伸縮筒内部チャンバの底面と固定的に連結され、前記伸縮棒は伸縮でき、前記とめ金盤は収納された前記伸縮棒を固定でき、それにより、前記機械足を収納させることに便利であり、前記運動切替装置が前記隔て板に固定的に装着された時、前記付勢棒は前記回転輪軸を圧迫することで、前記伸縮棒を放すことができることを特徴とする請求項1又は請求項3又は請求項4に記載の自動的に階段を上れるトランク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は階段上りの自動化技術分野を取り上げ、具体的には自動的に階段を上れるトランクである。
【背景技術】
【0002】
既存する自動的に階段を上れるトランクは、建物内に専用の階段上りの設備を設置する必要があり、コストは高いのである。また、建物内に専用スペースを設置する必要があるため、一部の建物には階段上りの設備を設置することができなく、大規模に普及することが難しい。本発明が設計した設備は以上の問題を解決できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第109527745号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は自動的に階段を上れるトランクを提供し、既存技術にある上記の欠点を解消することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の自動的に階段を上れるトランクは、トランクを含み、前記トランクの右側外壁面には上下前後対称な四本の短棒が固定的に連結され、前記短棒の右側にはキャスターが回転可能に連結され、前記トランクの中には隔て板が固定的に連結され、前記隔て板は前記トランクを前後に分け、下チャンバと上チャンバとの二つの内部チャンバを形成し、前記下チャンバは後方に開口しており、前記上チャンバは前方に開口しており、前記下チャンバの後端壁面と前記上チャンバの前端壁面とにはそれぞれ下カバープレートと上カバープレートとが設置され、前記下チャンバの後端壁面と前記上チャンバとは前記下カバープレートと前記上カバープレートとそれぞれファスナーで連結され、前記下カバープレートと前記上カバープレートとはファスナーによって開閉でき、前記隔て板には中心対称な引掛装置が二つ設置され、前記引掛装置の後端には前記下チャンバの中にある歯車筺体が固定的に連結され、前記歯車筺体の中には歯車筺体内部チャンバが設置され、前記歯車筺体内部チャンバの中には運動切替装置が設置され、前記運動切替装置は自動的に階段を上れるトランク全体に動力を提供でき、且つ運動パタンを切り替えることもでき、前記運動切替装置には中心対称に配置された機械脚が四つ回転可能に連結され、前記機械脚は回転でき、且つ前記運動切替装置による動力も伝達でき、前記機械脚の末端には機械足が回転可能に連結され、前記機械足は回転運動することで階段上りを可能にし、
前記運動切替装置が前記機械脚を後ろに一定の角度を回転連動させた後、前記運動切替装置は作業パタンを変え、前記機械足を回転連動させ、階段上りを可能にする。
【0006】
優選的に、前記引掛装置は左右対称した大型抜き穴を含み、前記大型抜き穴は前記隔て板に連通するように設置され、前記大型抜き穴の中には左右対称した小内部チャンバが設置され、前記小内部チャンバの中には引掛り棒がスライド可能に連結され、前記引掛り棒と前記小内部チャンバとの間には引掛り棒ばねが連結され、前記引掛り棒の間には前記歯車筺体と固定的に連結された引掛りブロックが当接しており、前記引掛りブロックの後端面と前記歯車筺体とは固定的に連結され、
前記引掛り装置は前記運動切替装置と前記隔て板との固定的な連結と取り外しとを可能にする。
【0007】
優選的に、前記運動切替装置は前記歯車筺体と回転可能に連結され、且つ上下に伸びた主モータ軸を含み、前記主モータ軸の上端には駆動輪が固定的に連結され、前記主モータ軸の下端には前記歯車筺体の内壁に固定された主モータが伝動可能に連結され、前記歯車筺体の中には上下に伸び、且つ前記主モータ軸の右側にあるモータ軸が回転可能に連結され、前記モータ軸の下端には前記歯車筺体の内壁に固定されたモータが伝動可能に連結され、前記モータ軸の上端にはカムが固定的に連結され、前記カムの左右端面にはそれぞれ従動棒と従動短棒がスライド可能に装着され、前記カムが回転すると、前記従動棒と前記従動短棒とが上下に移動し、前記歯車筺体の中には左右対称で、且つ上下に伸びた歯車切替軸が二本回転可能に連結され、左側の前記歯車切替軸を例とし、前記歯車切替軸は前記モータ軸の左側にあり、前記歯車切替軸には主スリーブがスライド可能に連結され、前記主スリーブには大型回し盤が二つ上下対称に、且つ固定的に連結され、前記大型回し盤には前記大型回し盤の半径方向に沿って外部に開口した環状の回し盤溝が設置され、前記主スリーブには前記駆動輪と噛み合うように連結された遊び歯車が固定的に連結され、前記主スリーブには前記遊び歯車の上方にある小型プーリが固定的に連結され、左右両側の前記小型プーリの間にはVベルトが連結され、前記従動棒の左端面と左側の前記主スリーブとは固定的に連結され、前記従動短棒の右端面と右側の前記主スリーブとは固定的に連結され、前記歯車筺体の中には左右対称で、且つ上下に伸びた二本の主軸が回転可能に連結され、前記主軸には前記遊び歯車と噛み合った中歯車が固定的に連結され、前記主軸には上下対称な二つの小型スリーブがスライド可能に連結され、前記小型スリーブの頂端面には小型スプライン輪が固定的に連結され、前記小型スリーブには前記小型スプライン輪の下方にある大型スプライン輪が固定的に連結され、前記小型スリーブには前記大型スプライン輪の下方にある小型回し盤が固定的に連結され、前記小型回し盤において前記大型回し盤に近接した側が前記回し盤溝の中に挿入され、且つ前記小型回し盤と前記大型回し盤との回転に影響しなく
前記運動切替装置は前記機械脚と前記機械足との協働回転、又は機械足の独自回転を可能にする。
【0008】
優選的に、前記機械脚は前記小型スプライン輪とスプラインによって連結された機械脚殻体を含み、前記機械脚殻体の中には下方に開口した外殻内部チャンバと殻体内部チャンバとが設置され、前記外殻内部チャンバと前記主軸とは軸線が同じであり、且つ前記小型スプライン輪の上下移動に運動スペースを提供し、前記殻体内部チャンバは前記外殻内部チャンバの左側に位置し、前記大型スプライン輪には主プーリと主歯車とがスプラインによって連結され、前記主プーリと前記主歯車とが固定的に連結されて複合輪を形成し、前記複合輪には上下貫通した抜き穴が設置され、且つ前記複合輪には同期ベルトが噛み合うように連結され、前記同期ベルトの左端と前記機械足とは噛み合うように連結され、前記同期ベルトは前記複合輪による動力を前記機械足に伝達することができ、
前記機械脚は回転することで、前記機械足を作動位置に運動させ、且つ動力を前記機械足に伝達できる。
【0009】
優選的に、前記機械足は前記同期ベルトと噛み合うように連結された回転輪を含み、前記回転輪の中には回転輪内部チャンバが設置され、前記回転輪には上下に伸び、且つ前記回転輪の両側壁面から伸び出した回転輪軸が回転可能に連結され、前記回転輪軸の下端面と前記殻体内部チャンバの内壁面とがスライド可能に連結され、前記回転輪軸の上端面は付勢棒に当接しており、前記付勢棒の上端面は前記トランクの外壁面に固定的に連結され、前記回転輪軸には前記付勢棒の下側にあるとめ金盤が固定的に連結され、前記とめ金盤の下端面には左右対称な二つのとめ金ばねが固定的に連結され、前記とめ金ばねの下端面と前記回転輪内部チャンバの下壁面とが固定的に連結され、前記回転輪の上側内壁には環状に均一に配置された三つのピンが固定的に連結され、前記ピンの下端面には伸縮筒が固定的に連結され、前記伸縮筒の中には前記回転輪の半径方向に沿って外部に開口した伸縮筒内部チャンバが設置され、前記伸縮筒内部チャンバには伸縮棒がスライド可能に連結され、前記伸縮棒には上下貫通したとめ金孔が設置され、前記伸縮棒において前記回転輪の半径方向に沿って外部に向いた側にはゴムボールが固定的に連結され、前記伸縮棒のもう一つの端面には伸縮ばねが固定的に連結され、前記伸縮ばねのもう一つの端面は前記伸縮筒内部チャンバの底面と固定的に連結され、前記伸縮棒は伸縮でき、前記とめ金盤は収納された前記伸縮棒を固定でき、それにより、前記機械足を収納させることに便利であり、前記運動切替装置が前記隔て板に固定的に装着された時、前記付勢棒は前記回転輪軸を圧迫することで、前記伸縮棒を放すことができ、
前記機械足は回転することで、伸縮棒にあるゴムボールと階段とを次第に接触させ、階段上りを行う。
【発明の効果】
【0010】
本発明のメリットは:本発明は他の装置を要らず、自動的に階段を上れ、利用者は簡単にトランクを持って階段を上下でき、また、トランクにおける階段上り装置は取り外し可能であり、さらに、階段上り装置における機械足は伸縮でき、収納に便利である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
下記に図1〜6をあわせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:図1は本発明装置の正面図であり、以下に述べる上下左右前後の方向と図1の自身投影関係の上下左右前後の方向とが一致である。
【0012】
図1図1は本発明の自動的に階段を上れるトランクの全体構成略図
図2図2図1におけるA―Aの構成略図
図3図3図1におけるB―Bの構成略図
図4図4図1におけるC―Cの構成略図
図5図5図1におけるD―Dの構成略図
図6図6図2におけるEの構成拡大略図
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の自動的に階段を上れるトランクは、トランク45を含み、前記トランク45の右側外壁面には上下前後対称な四本の短棒44が固定的に連結され、前記短棒44の右側にはキャスター43が回転可能に連結され、前記トランク45の中には隔て板46が固定的に連結され、前記隔て板46は前記トランク45を前後に分け、下チャンバ47と上チャンバ54との二つの内部チャンバを形成し、前記下チャンバ47は後方に開口しており、前記上チャンバ54は前方に開口しており、前記下チャンバ47の後端壁面と前記上チャンバ54の前端壁面とにはそれぞれ下カバープレート49と上カバープレート52とが設置され、前記下チャンバ47の後端壁面と前記上チャンバ54とは前記下カバープレート49と前記上カバープレート52とそれぞれファスナーで連結され、前記下カバープレート49と前記上カバープレート52とはファスナーによって開閉でき、前記隔て板46には中心対称な引掛装置100が二つ設置され、前記引掛装置100の後端には前記下チャンバ47の中にある歯車筺体11が固定的に連結され、前記歯車筺体11の中には歯車筺体内部チャンバ48が設置され、前記歯車筺体内部チャンバ48の中には運動切替装置200が設置され、前記運動切替装置200は自動的に階段を上れるトランク全体に動力を提供でき、且つ運動パタンを切り替えることもでき、前記運動切替装置200には中心対称に配置された機械脚300が四つ回転可能に連結され、前記機械脚300は回転でき、且つ前記運動切替装置200による動力も伝達でき、前記機械脚300の末端には機械足400が回転可能に連結され、前記機械足400は回転運動することで階段上りを可能にし、
前記運動切替装置200が前記機械脚300を後ろに一定の角度を回転連動させた後、前記運動切替装置200は作業パタンを変え、前記機械足400を回転連動させ、階段上りを可能にする。
【0014】
好ましくは、前記引掛装置100は左右対称した大型抜き穴73を含み、前記大型抜き穴73は前記隔て板46に連通するように設置され、前記大型抜き穴73の中には左右対称した小内部チャンバ67が設置され、前記小内部チャンバ67の中には引掛り棒69がスライド可能に連結され、前記引掛り棒69と前記小内部チャンバ67との間には引掛り棒ばね68が連結され、前記引掛り棒69の間には前記歯車筺体11と固定的に連結された引掛りブロック70が当接しており、前記引掛りブロック70の後端面と前記歯車筺体11とは固定的に連結され、
前記引掛り装置100は前記運動切替装置200と前記隔て板46との固定的な連結と取り外しとを可能にする。
【0015】
好ましくは、前記運動切替装置200は前記歯車筺体11と回転可能に連結され、且つ上下に伸びた主モータ軸35を含み、前記主モータ軸35の上端には駆動輪32が固定的に連結され、前記主モータ軸35の下端には前記歯車筺体11の内壁に固定された主モータ38が伝動可能に連結され、前記歯車筺体11の中には上下に伸び、且つ前記主モータ軸35の右側にあるモータ軸36が回転可能に連結され、前記モータ軸36の下端には前記歯車筺体11の内壁に固定されたモータ37が伝動可能に連結され、前記モータ軸36の上端にはカム29が固定的に連結され、前記カム29の左右端面にはそれぞれ従動棒28と従動短棒31がスライド可能に装着され、前記カム29が回転すると、前記従動棒28と前記従動短棒31とが上下に移動し、前記歯車筺体11の中には左右対称で、且つ上下に伸びた歯車切替軸22が二本回転可能に連結され、左側の前記歯車切替軸22を例とし、前記歯車切替軸22は前記モータ軸36の左側にあり、前記歯車切替軸22には主スリーブ24がスライド可能に連結され、前記主スリーブ24には大型回し盤59が二つ上下対称に、且つ固定的に連結され、前記大型回し盤59には前記大型回し盤59の半径方向に沿って外部に開口した環状の回し盤溝71が設置され、前記主スリーブ24には前記駆動輪32と噛み合うように連結された遊び歯車34が固定的に連結され、前記主スリーブ24には前記遊び歯車34の上方にある小型プーリ25が固定的に連結され、左右両側の前記小型プーリ25の間にはVベルト26が連結され、前記従動棒28の左端面と左側の前記主スリーブ24とは固定的に連結され、前記従動短棒31の右端面と右側の前記主スリーブ24とは固定的に連結され、前記歯車筺体11の中には左右対称で、且つ上下に伸びた二本の主軸58が回転可能に連結され、前記主軸58には前記遊び歯車34と噛み合った中歯車33が固定的に連結され、前記主軸58には上下対称な二つの小型スリーブ17がスライド可能に連結され、前記小型スリーブ17の頂端面には小型スプライン輪21が固定的に連結され、前記小型スリーブ17には前記小型スプライン輪21の下方にある大型スプライン輪42が固定的に連結され、前記小型スリーブ17には前記大型スプライン輪42の下方にある小型回し盤41が固定的に連結され、前記小型回し盤41において前記大型回し盤59に近接した側が前記回し盤溝71の中に挿入され、且つ前記小型回し盤41と前記大型回し盤59との回転に影響しなく
前記運動切替装置200は前記機械脚300と前記機械足400との協働回転、又は機械足400の独自回転を可能にする。
【0016】
好ましくは、前記機械脚300は前記小型スプライン輪21とスプラインによって連結された機械脚殻体40を含み、前記機械脚殻体40の中には下方に開口した外殻内部チャンバ18と殻体内部チャンバ27とが設置され、前記外殻内部チャンバ18と前記主軸58とは軸線が同じであり、且つ前記小型スプライン輪21の上下移動に運動スペースを提供し、前記殻体内部チャンバ27は前記外殻内部チャンバ18の左側に位置し、前記大型スプライン輪42には主プーリ19と主歯車20とがスプラインによって連結され、前記主プーリ19と前記主歯車20とが固定的に連結されて複合輪39を形成し、前記複合輪39には上下貫通した抜き穴72が設置され、且つ前記複合輪39には同期ベルト15が噛み合うように連結され、前記同期ベルト15の左端と前記機械足400とは噛み合うように連結され、前記同期ベルト15は前記複合輪39による動力を前記機械足400に伝達することができ、
前記機械脚300は回転することで、前記機械足400を作動位置に運動させ、且つ動力を前記機械足400に伝達できる。
【0017】
好ましくは、前記機械足400は前記同期ベルト15と噛み合うように連結された回転輪13を含み、前記回転輪13の中には回転輪内部チャンバ66が設置され、前記回転輪13には上下に伸び、且つ前記回転輪13の両側壁面から伸び出した回転輪軸14が回転可能に連結され、前記回転輪軸14の下端面と前記殻体内部チャンバ27の内壁面とがスライド可能に連結され、前記回転輪軸14の上端面は付勢棒12に当接しており、前記付勢棒12の上端面は前記トランク45の外壁面に固定的に連結され、前記回転輪軸14には前記付勢棒12の下側にあるとめ金盤56が固定的に連結され、前記とめ金盤56の下端面には左右対称な二つのとめ金ばね65が固定的に連結され、前記とめ金ばね65の下端面と前記回転輪内部チャンバ66の下壁面とが固定的に連結され、前記回転輪13の上側内壁には環状に均一に配置された三つのピン61が固定的に連結され、前記ピン61の下端面には伸縮筒55が固定的に連結され、前記伸縮筒55の中には前記回転輪13の半径方向に沿って外部に開口した伸縮筒内部チャンバ63が設置され、前記伸縮筒内部チャンバ63には伸縮棒51がスライド可能に連結され、前記伸縮棒51には上下貫通したとめ金孔62が設置され、前記伸縮棒51において前記回転輪13の半径方向に沿って外部に向いた側にはゴムボール50が固定的に連結され、前記伸縮棒51のもう一つの端面には伸縮ばね64が固定的に連結され、前記伸縮ばね64のもう一つの端面は前記伸縮筒内部チャンバ63の底面と固定的に連結され、前記伸縮棒51は伸縮でき、前記とめ金盤56は収納された前記伸縮棒51を固定でき、それにより、前記機械足400を収納させることに便利であり、前記運動切替装置200が前記隔て板46に固定的に装着された時、前記付勢棒12は前記回転輪軸14を圧迫することで、前記伸縮棒51を放すことができ、
前記機械足400は回転することで、伸縮棒51にあるゴムボール50と階段とを次第に接触させ、階段上りを行う。
【0018】
はじめに、運動切替装置200にある機械脚300は水平面に平行し、機械足400の中の伸縮棒51は収縮状態にあり、ファスナーで下カバープレート49を開け、運動切替装置200を引掛り装置100によって隔て板46に固定させ、同時に付勢棒12は機械足400の中の回転輪軸14を押して歯車筺体11から離れた方向へ移動させ、とめ金盤56をとめ金孔62から滑り出させ、伸縮棒51は伸縮ばね64の弾力によって外部へ伸び出し、それにより、装着中、機械足400は自動的に伸縮棒51を伸び出せる。
【0019】
作業中、主モータ38を起動し、主モータ軸35と、駆動輪32と、遊び歯車34と、中歯車33と、小型スリーブ17と、小型スプライン輪21とによって複合輪39と機械脚殻体40との回転を連動させ、同時に主モータ38は主モータ軸35と、駆動輪32と、遊び歯車34と、左側の小型プーリ25と、Vベルト26とによって右側の小型プーリ25に動力を伝達し、それにより、左右両側の機械脚300は同時に後ろに回転し、複合輪39は同期ベルト15によって機械足400の回転を連動させ、機械脚300が作動角度に回転した時、定時プログラムでモータ37を起動し、カム29を連動させて従動棒28と従動短棒31とを上に並進させ、主スリーブ24は大型回し盤59によって小型回し盤41を押して上に並進させ、小型スリーブ17に小型スプライン輪21を連動させて外殻内部チャンバ18又は抜き穴72に入らせ、それにより、小型スプライン輪21を機械脚殻体40と離脱させ、この時定時プログラムはモータ37の回転を止め、主モータ38は引き続き機械足400の回転を連動させ、機械足400は伸縮棒51の回転を連動させ、複数の伸縮棒51は次第に階段と接触し、階段上りを可能にする。
【0020】
作業を終えた後、一時的に主モータ38を止め、同時にプログラムはモータ37を逆回転させ、小型スプライン輪21と機械脚殻体40とを再び連結させ、この時、プログラムは主モータ38を逆回転させ、機械脚300を水平位置に戻らせ、装置全体は初期状態に戻す。
【0021】
本発明のメリットは:本発明は他の装置を要らず、自動的に階段を上れ、利用者は簡単にトランクを持って階段を上下でき、また、トランクにおける階段上り装置は取り外し可能であり、さらに、階段上り装置における機械足は伸縮でき、収納に便利である。
【0022】
以上の方式により、当分野の技術者は本発明の範囲内に作業パタンに応じて様々な変形ができる。
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