(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
心臓疾患が、狭心症、不安定狭心症、心筋梗塞、心不全、急性冠状動脈疾患、急性心不全、慢性心不全、および心原性損傷からなる群より選択されるところの、請求項13に記載の治療剤。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の1の態様は、式I:
【化1】
[式中:
Ar
1は、フェニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピロリル、フラニル、チエニル、ピラゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアジニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、またはベンゾジオキシルであり、シアノ、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルキルチオ、およびSO
2R
6より選択される1−3個の置換基で置換され;
Ar
2は、フェニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、またはピラジニルであり、シアノ、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、およびハロアルコキシより選択される0−3個の置換基で置換され;
Ar
3は、アリール、またはヘテロアリールであり、シアノ、ハロ、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、(NR
1R
2)アルキル、(CO
2R
3)アルキル、(CONR
4R
5)アルキル、(SO
2R
6)アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロアルコキシ、シクロアルコキシ、NR
1R
2、CO
2R
3、CONR
4R
5、SO
2R
6、オキソ、アリール、およびヘテロアリールより選択される0−3個の置換基で置換され;
R
1は、水素、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルスルホニル、またはハロアルキルスルホニルであり;
R
2は、水素、またはアルキルであるか;
あるいはNR
1R
2は、一緒になって、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、およびモルホリニルより選択され、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、およびハロアルコキシより選択される0−3個の置換基で置換され;
R
3は、アルキル、またはハロアルキルであり;
R
4は、水素、アルキル、または(R
7R
8N)アルキルであり;
R
5は、水素、またはアルキルであるか;
あるいはNR
4R
5は、一緒になって、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、およびモルホリニルより選択され、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、およびハロアルコキシより選択される0−3個の置換基で置換され;
R
6は、アルキル、またはR
7R
8Nであり;
R
7は、水素、またはアルキルであり;
R
8は、水素、またはアルキルであるか;
あるいはNR
7R
8は、一緒になって、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、およびモルホリニルより選択され、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、およびハロアルコキシより選択される0−3個の置換基で置換され;および
Xは、水素、ハロ、ヒドロキシ、またはアルコキシである]
で示される化合物、またはその医薬的に許容される塩である。
【0009】
本発明のもう一つ別の態様は、式Iの化合物であって、ここで:
Ar
1が、フェニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピロリル、フラニル、チエニル、ピラゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアジニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、またはベンゾジオキシルであり、シアノ、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルキルチオ、およびSO
2R
6より選択される1−3個の置換基で置換され;
Ar
2が、シアノ、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、およびハロアルコキシより選択される0−3個の置換基で置換されるフェニルまたはピリジニルであり;
Ar
3が、フェニル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリジノニル、ピロリル、フラニル、チエニル、ピラゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアジニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、またはベンゾジオキシルであり、シアノ、ハロ、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、(NR
1R
2)アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロアルコキシ、シクロアルコキシ、NR
1R
2、CO
2R
3、CONR
4R
5、およびSO
2R
6より選択される0−3個の置換基で置換され;
R
1が、水素、アルキル、アルキルカルボニル、アルキルスルホニル、またはハロアルキルスルホニルであり;
R
2が、水素、またはアルキルであるか;
あるいはNR
1R
2が、一緒になって、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、およびモルホリニルより選択され、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、およびハロアルコキシより選択される0−3個の置換基で置換され;
R
3が、水素、またはアルキルであり;
R
4が、水素、アルキル、または(R
7R
8N)アルキルであり;
R
5が、水素、またはアルキルであるか;
あるいはNR
4R
5が、一緒になって、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、およびモルホリニルより選択され、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、およびハロアルコキシより選択される0−3個の置換基で置換され;
R
6が、アルキル、またはR
7R
8Nであり;
R
7が、水素、またはアルキルであり;
R
8が、水素、またはアルキルであるか;
あるいはNR
7R
8が、一緒になって、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、およびモルホリニルより選択され、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、およびハロアルコキシより選択される0−3個の置換基で置換され;および
Xが、水素、ハロ、ヒドロキシ、またはアルコキシである
ところの化合物またはその医薬的に許容される塩である。
【0010】
本発明のもう一つ別の態様は、式Iの化合物であって、ここでAr
1がフェニル、ピリジニル、ピリダジニル、チアゾリル、またはベンゾジオキソイルであり、シアノ、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、およびアルキルチオより選択される1−3個の置換基で置換され;Ar
2が、フェニル、またはピリジニルであり、シアノおよびハロより選択される0−3個の置換基で置換され;Ar
3が、フェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリジノニル、チエニル、ピラゾリル、イソキサゾリル、ベンゾジオキソイルであり、シアノ、ハロ、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、(NR
1R
2)アルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、NR
1R
2、CO
2R
3、CONR
4R
5、およびSO
2R
6より選択される0−3個の置換基で置換されるところの化合物である。
【0011】
本発明のもう一つ別の態様は、式Iの化合物であり、ここでAr
1がフェニルまたはピリジニルであり、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、またはアルキルチオより選択される1−3個の置換基で置換されるところの化合物である。
【0012】
本発明のもう一つ別の態様は、式Iの化合物であって、ここでAr
1がフェニルまたはピリジニルであり、Ar
1と結合する窒素に対してハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、またはアルキルチオの1個の置換基で1,4−置換されており、0−2個のフルオロ置換基でも置換されるところの化合物である。
【0013】
本発明のもう一つ別の態様は、式Iの化合物であって、ここでAr
2がフェニルまたはピリジニルであり、シアノ、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、およびハロアルコキシより選択される0−3個の置換基で置換されるところの化合物である。
【0014】
本発明のもう一つ別の態様は、式Iの化合物であって、ここでAr
2がそれと結合する窒素と、Ar
3とに対して1,4−置換されるところの化合物である。
【0015】
本発明のもう一つ別の態様は、式Iの化合物であって、ここでAr
2がフェニルまたはピリジニルであり、Ar
2が結合する窒素と、Ar
3とに対して1,4−置換されており、シアノ、ハロ、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、およびハロアルコキシより選択される0−3個の置換基で置換されるところの化合物である。
【0016】
本発明のもう一つ別の態様は、式Iの化合物であって、ここでAr
2がフェニルまたはピリジニルであり、Ar
2が結合する窒素と、Ar
3とに対して1,4−置換されており、シアノ、およびハロより選択される0−3個の置換基で置換されるところの化合物である。
【0017】
本発明のもう一つ別の態様は、式Iの化合物であって、ここでAr
3がフェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリジノニル、チエニル、ピラゾリル、イソキサゾリル、ベンゾジオキソイルであり、シアノ、ハロ、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、(NR
1R
2)アルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、NR
1R
2、CO
2R
3、CONR
4R
5、およびSO
2R
6より選択される0−3個の置換基で置換されるところの化合物である。
【0018】
本発明のもう一つ別の態様は、式Iの化合物であって、ここでAr
3がフェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリジノニル、チエニル、ピラゾリル、イソキサゾリル、ベンゾジオキソイルであり、シアノ、ハロ、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、(NR
1R
2)アルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、NR
1R
2、CO
2R
3、CONR
4R
5、およびSO
2R
6より選択される0−3個の置換基で置換されるところの化合物である。
【0019】
本発明のもう一つ別の態様は、式Iの化合物であって、ここでAr
3がフェニルまたはピリジニルであり、シアノ、ハロ、アルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、(NR
1R
2)アルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、NR
1R
2、CO
2R
3、CONR
4R
5、およびSO
2R
6より選択される0−3個の置換基で置換されるところの化合物である。
【0020】
本発明のもう一つ別の態様は、Xが水素であるところの式Iの化合物である。
【0021】
本発明のもう一つ別の態様は、Xがハロまたはヒドロキシであるところの式Iの化合物である。
【0022】
式Iの化合物では、R
1、R
2、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
8、X、Ar
1、Ar
2、およびAr
3を含む、可変置換基のどの例の範囲も、可変置換基の他のどの例の範囲とも独立して使用され得る。本発明はそれ自体で異なる態様を組み合わせることを包含する。
【0023】
他に特記されない限り、これらの用語は次の意味を有する。「アルキル」は炭素数1ないし6の直鎖または分岐鎖のアルキル基を意味する。「アルケニル」は少なくとも1個の二重結合を有する炭素数2ないし6の直鎖または分岐鎖のアルキル基を意味する。「アルキニル」は少なくとも1個の三重結合を有する炭素数2ないし6の直鎖または分岐鎖のアルキル基を意味する。「シクロアルキル」は炭素数3ないし7の単環式環系を意味する。炭化水素基(例えば、アルコキシ)を含む用語は炭化水素の部分に直鎖および分岐鎖の異性体を包含する。「ハロ」はフルオロ、クロロ、ブロモ、およびヨードを包含する。「ハロアルキル」および「ハロアルコキシ」はモノハロからペルハロのすべてのハロゲン化異性体を包含する。「アリール」は炭素数6ないし12の単環式または二環式芳香族炭化水素基あるいは一方または両方の環が芳香族である二環式縮合環系を意味する。二環式縮合環系は4ないし7員の芳香族または非芳香族の炭素環式環に縮合したフェニル基からなる。アリール基の代表例として、限定されないが、フェニル、インダニル、インデニル、ナフチル、およびテトラヒドロナフチルが挙げられる。「ヘテロアリール」は、窒素、酸素および硫黄より独立して選択される1−5個のヘテロ原子を含む5ないし7員の単環式または8ないし11員の二環式環系を意味する。結合位置が特定されない場合、当業者によって理解されるように、結合はいずれか適切な位置でなされてもよい。置換基と結合パターンの組み合わせは、当業者によって理解されるように、安定した化合物をもたらす組み合わせだけである。括弧および複数の括弧なる語は結合の相関関係を当業者に明確にするものとする。例えば、((R)アルキル)などの語は置換基Rでさらに置換されているアルキル置換基を意味する。
【0024】
ヘテロアリールは、N−置換のピリジノニル:
【化2】
を包含する
【0025】
本発明は本発明の化合物のすべての医薬的に許容される塩の形態を包含する。医薬的に許容される塩は、その対イオンが化合物の薬理活性または毒性に有意に寄与せず、それ自体が薬理均等物として機能する、塩である。これらの塩は、商業的に利用可能な試薬を利用する一般的な有機合成法に従って、製造され得る。いくつかの陰イオン塩の形態として、アセタート、アシストラート、ベシラート、ブロミド、クロリド、シトラート、フマラート、グルコウロナート、ヒドロブロミド、ヒドロクロリド、ヒドロヨーダイド、ヨーダイド、ラクタート、マレアート、メシラート、ニトラート、パモアート、ホスファート、スクシナート、サルファート、タートラート、トシラート、およびキシノホアートが挙げられる。いくつかの陽イオン塩の形態として、アンモニウム、アルミニウム、ベンザチン、ビスマス、カルシウム、コリン、ジエチルアミン、ジエタノールアミン、リチウム、マグネシウム、メグルミン、4−フェニルシクロヘキシルアミン、ピペラジン、カリウム、ナトリウム、トロメタミンおよび亜鉛が挙げられる。
【0026】
本発明のいくつかの化合物は、指摘される炭素を以下の構造で含む、立体異性体の形態にて存在する。本発明は、エナンチオマーおよびジアステレオマーを含む、あらゆる立体異性体の化合物を包含する。立体異性体を製造かつ分離する方法は当該分野において知られている。本発明はすべての互変異性体の形態の化合物を包含する。本発明はアトロプ異性体および回転異性体を包含する。
【化3】
【0027】
本発明は化合物中に存在する原子のすべての同位体を包含するものとする。同位体は原子番号は同じであるが、質量数の異なるそれらの原子を包含する。限定されるものではなく、一般的な例で言えば、水素の同位体は、重水素および三重水素を包含する。炭素の異性体は
13Cおよび
14Cを包含する。本発明の同位体で標識された化合物は、一般的に、当業者に既知の慣用的な技法により、あるいは本明細書に記載の方法と同様の方法によって、通常であれば利用される非標識の試薬の代わりに、適切に同位体標識された試薬を用いて調製され得る。そのような化合物は、例えば、生理活性を測定することの標体および試薬として、多種多様な使用の可能性がある。安定した同位体の場合には、かかる化合物は、好ましくは生物学的、薬理学的または薬物動態的特性を修飾する可能性がある。
【0028】
生物学的方法
N−ホルミルペプチド受容体(FPR)は、炎症作用の間の白血球応答を容易にする、一連の化学誘引物質受容体である。FPRは7回膜貫通Gタンパク質結合受容体のスーパーファミリーに属し、阻害性G−タンパク質(Gi)と連結する。ヒトにおいて3種のファミリーメンバー(FPR1、FPR2およびFPR3)が同定され、主に骨髄性細胞にて多様な分布で見つかっているが、複数の器官および組織でも報告されている。アゴニストと結合して、FPRは、細胞内シグナル変換、Ca
2+動員および転写などの多数の生理経路を活性化する。そのファミリーは、炎症性および炎症収束性の両方の下流応答を活性化するタンパク質、ポリペプチド、および脂肪酸の代謝産物を含む、一連の様々なリガンドと相互に作用する。
【0029】
FPR2受容体は炎症および抗炎症の両方の応答を惹起する複数のリガンドと結合する。FPR2による炎症性メディエーターの放出は、血清アミロイドA(SAA)およびアミロイドβ(1−42)などの内因性タンパク質リガンドにより促進されると報告されており、それに対して炎症の収束はアラキドン酸代謝産物、リポキシンA4(LXA4)およびエピ−リポキシン(ATL)およびドコサヘキセン酸代謝産物、リゾルビンD1(RvD1)を含むリガンドによって誘発される。炎症収束作用を有する脂肪酸代謝産物は、FPR2受容体を介し、アポトーシス性(apototic)好中球の食作用をマクロファージで刺激することによって炎症の阻害および収束を媒介する。アポトーシス性好中球の除去は炎症収束性経路を活性化するサイトカインの放出を誘発する。
【0030】
FPR1受容体は、元来は、N−ホルミルメチオニン−ロイシル−フェニルアラニン(FMLP)などのN−ホルミルメチオニン含有ペプチドに対して高い親和性を有する受容体として単離された。該タンパク質は哺乳類の食細胞および白血球を病原体の侵入部位にまたは炎症した組織に向かわせ、これらの細胞を活性化して病原体を殺すか、または細胞破片を除去する。
【0031】
FPR2およびFPR1の環状アデノシン一リン酸(cAMP)アッセイ
ホルスコリン(FPR2の場合は最終5μM、またはFPR1では最終10μM)およびIBMX(最終200μM)の混合物を、試験化合物/DMSO(最終1%)を0.020nM〜100μMの範囲の最終濃度で予め点在させた、384ウェルのプロキシプレート(Proxiplate)(Perkin-Elmer)に添加した。ヒトFPR1またはヒトFPR2受容体を過剰発現するチャイニーズハムスター卵巣細胞(CHO)を、10%正規FBS、250μg/mlのゼオシン、および300μg/mlのヒグロマイシン(Life Technologies)を補足した、F−12(Hams)培地にて培養した。ウェル当たり2,000個のヒトFPR2細胞、またはウェル当たり4,000個のヒトFPR1細胞を、0.1%BSA(Perkin-Elmer)を補足したダルベッコ(Dulbecco)PBS(カルシウムおよびマグネシウムを含む)(Life Technologies)中にて添加することにより、反応を開始させた。その反応混合物を室温で30分間インキュベートした。細胞内cAMPのレベルを、HTRF HiRange cAMPアッセイ試薬キット(Cisbio)を用い、製造業者の指示に従って測定した。クリプタート接合した抗cAMPおよびd2フルオロフォア標識のcAMPの溶液を供給された溶菌緩衝液にて別々に作製した。反応の終了の際に、細胞を等容量のd2−cAMP溶液および抗cAMP溶液を用いて溶菌させた。室温で1時間インキュベートさせた後、時間分解蛍光強度を、Envision(Perkin-Elmer)を用いて、400nmでの励起を、590nmと665nmでの二色発光を測定した。較正曲線を、cAMPの外部標体を1μMから0.1pMの範囲の濃度で用い、665nmの発光の蛍光強度を590nmの発光の強度に対する割合をcAMP濃度に対してプロットすることにより、作成した。次に、化合物のcAMP生成を阻害する能力および活性を、cAMPレベルと化合物の濃度とのプロットから由来の4パラメータロジスティック方程式に適合させることにより決定した。
【0032】
下記の実施例を上記のFPR2およびFPR1 cAMPアッセイにおいて試験し、FPR2および/またはFPR1アゴニスト活性を有することが判明した。それらアッセイの1つで
<1μM(1000nM)の一連のIC
50値が観察された。下記の表1は、次の実施例について測定された、FPR2およびFPR1 cAMPアッセイにおけるEC
50値を列挙する。
【0034】
次の実施例:1、4、5、6、7、8、9、10、11、12、29、30、31、33、51、54、56、57、61、67、68、69、70、72、79、80、81、88、91、93、98、105、106、107、108、109、111、112、113、115、116、118、121、122、133、136、137、138、141、143、146、150、151、152、154、155、163、164、165、168、171、172、173、182、186、187、190、191、194、196、202、206、207、および210を上記のhFPR2アッセイにて試験し、
<0.005μM(5nM)のEC
50値のhFPR2アゴニスト活性を有することが判明した。
【0035】
次の実施例:2、13、14、18、19、20、32、34、35、37、38、39、52、55、59、63、64、71、73、74、83、84、85、89、92、96、97、102、103、104、110、114、119、120、123、124、128、131、132、135、140、142、149、156、158、167、169、178、185、192、193、195、198、200、201、203、204、205、208、および209を上記のhFPR2アッセイにて試験し、0.005μMと0.040μMの間のEC
50値のhFPR2アゴニスト活性を有することが判明した。
【0036】
次の実施例:3、21、22、23、24、25、40、41、42、43、44、45、46、50、53、60、62、65、75、87、90、94、95、99、100、101、117、126、127、130、134、144、147、148、157、159、160、161、162、170、179、180、181、および189を上記のhFPR2アッセイにて試験し、0.04μMと1μMの間のEC
50値のhFPR2アゴニスト活性を有することが判明した。
【0037】
医薬組成物および使用方法
本発明の化合物は、アテローム性動脈硬化症、心不全、喘息、COPD、嚢胞性線維症を含む肺疾患、神経炎症性疾患、例えば多発性硬化症、アルツハイマー病、および脳卒中、炎症性腸疾患、関節リウマチ、乾癬、敗血症、および腎臓線維症などの慢性炎症性疾患を含め、種々の症状および障害の治療用に、哺乳類、好ましくはヒトに投与されてもよい。
【0038】
特記されない限り、次の用語は規定される意味を有する。「対象」なる語は、その分野における当業者に理解されるように、FPR2および/またはFPR1アゴニストでの治療で潜在的に利益を受けうるいずれかのヒトまたは他の哺乳類種をいう。ある対象は心臓血管疾患の危険因子のあるいずれかの年齢のヒトを包含する。一般的な危険因子として、年齢、性別、体重、家族歴、睡眠時無呼吸、アルコールの使用または喫煙、運動不足、不整脈、黒色表皮症などのインスリン耐性の徴候、高血圧、脂質異常症、または多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)が挙げられる。「患者」なる語は、当該分野の当業者によって決定されるような、治療に適する人を意味する。「治療する」または「治療」は当該分野の当業者によって理解されるように、患者または対象の治療に及ぶ。「予防する」または「予防」は、当該分野における当業者によって理解されるように、臨床的病態の発生の可能性を減少させる目的の患者または対象の無症候性病態の予防的治療(すなわち、防止および/または危険減少)に及ぶ。患者は、一般集団と比べて、臨床的病態に罹患する危険性を高めることが知られている因子に基づいて、予防的治療のために選択される。「治療的に効果的な量」は、この分野における当業者によって理解されるように効果的である、化合物の量を意味する。
【0039】
本発明のもう一つ別の態様は、治療的に効果的な量の式Iの化合物を医薬担体と組み合わせて含む、医薬組成物である。
【0040】
本発明のもう一つ別の態様は、治療的に効果的な量の式Iの化合物を少なくとも1つの他の治療剤および医薬担体と組み合わせて含む、医薬組成物である。
【0041】
「医薬組成物」は、本発明の化合物を少なくとも1つのさらなる医薬的に許容される担体と組み合わせて含む、組成物を意味する。「医薬的に許容される担体」は、生物学的に活性な試剤を動物に、特に哺乳類に送達するのに、投与方法および剤形の特性に応じて、当該分野にて一般に許容される媒体、すなわち、希釈剤、保存剤、充填剤、流量調整剤、崩壊剤、湿潤剤、乳化剤、沈殿防止剤、甘味剤、矯味矯臭剤、香料、抗菌剤、抗真菌剤、滑沢剤および分散剤などの、アジュバント、賦形剤またはベヒクルをいう。
【0042】
医薬的に許容される担体は、当業者の十分な権限の範囲内にある多くの因子に従って、処方される。これらは、限定されないが、処方される活性剤の型および特性;薬剤含有の組成物を投与すべき対象;組成物を投与する意図される経路;および標的とされる治療指標を包含する。医薬的に許容される担体は、水性および非水性の両方の液体媒体、ならびに種々の固体および半固体剤形を包含する。かかる担体は、活性剤に加えて、多くの異なる成分および添加剤を包含することができ、そのようなさらなる成分は、当業者に周知の様々な理由で、例えば活性剤、結合剤の安定化等のために製剤中に含められる。医薬的に許容される適切な担体、およびその選択に関与する因子の記載は、例えば、Allen、L.V.,Jr.ら、Remington:The Science and Practice of Pharmacy(2巻)、第22版、Pharmaceutical Press(2012)などの容易に利用可能な種々の情報源にて見られる。
【0043】
特に単一の投与単位として提供される場合には、併用される活性成分の間で化学的相互作用の生じる可能性がある。このため、本発明の化合物と、別の治療剤が単一の投与単位中で合わされる場合、その活性成分は単一の投与単位にて合わされるが、活性成分間の物理的接触を最小限に抑える(すなわち、減らす)ように、それらは処方される。例えば、1つの活性成分は腸溶コーティングされてもよい。活性成分の一方を腸溶コーティングすることにより、併用される活性成分間の接触を最小限に抑えることができるだけでなく、これらの一方の成分が胃で放出されずに、むしろ腸で放出されるように、これらの一方の成分の消化管での放出を調整することが可能である。活性成分の一方はまた、消化管全体を通しての徐放性に影響を及ぼし、併用される活性成分間の物理的接触を最小限に抑えるのにも供する、材料で被覆されてもよい。さらには、その徐放性成分はこの成分の放出が腸のみで生じるようにさらに腸溶コーティングすることもできる。さらにもう一つ別の解決方法は、一方の成分が徐放性および/または腸溶性ポリマーで被覆され、他方の成分も低粘度のグレードのヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)などのポリマーまたは活性成分をさらに分離するために当該分野にて知られる他の適切な材料で被覆されるところの、併用生成物の製剤を含む。ポリマー被覆は他の成分との相互作用に対してさらなる障壁を形成するのに供する。
【0044】
本発明のもう一つ別の態様は、治療的に効果的な量の式Iの化合物を患者に投与することを含む、心臓疾患の治療方法である。
【0045】
本発明のもう一つ別の態様は、狭心症、不安定狭心症、心筋梗塞、心不全、急性冠状動脈疾患、急性心不全、慢性心不全、および心原性損傷からなる群より選択される心臓疾患の治療方法である。
【0046】
本発明のもう一つ別の態様は治療が心筋梗塞後であるところの心臓疾患の治療方法である。
【0047】
本発明のもう一つ別の態様は、治療的に効果的な量の式Iの化合物を他の治療剤と併せて患者に投与することを含む心臓疾患の治療方法である。
【0048】
本発明の化合物は、適切な手段により、例えば、錠剤、カプセル剤(その各々は徐放性または持続放出性製剤を包含する)、ピル剤、散剤、顆粒剤、エリキシル剤、チンキ剤、懸濁剤(ナノ懸濁剤、ミクロ懸濁剤、噴霧乾燥分散剤を包含する)、シロップ剤、および乳剤などで経口的に;舌下的に;頬側的に;皮下、静脈内、筋肉内、または胸骨下注射または注入技法(例えば、滅菌注射可能な水性または非水性溶液または懸濁液)などで非経口的に;経鼻的に(吸入噴霧によるなどの鼻腔膜への投与を含む);局所的に(クリームまたは軟膏の形態などで);または直腸的に(坐剤の形態などで)投与され得る。それらは、単独で投与され得るが、一般には、選択される投与経路および標準的な薬務に基づいて選択される医薬担体と一緒に投与されるであろう。
【0049】
本発明の化合物についての投与計画は、もちろん、個々の試剤の薬力学的特性およびその投与様式および経路、受容者の種類、年齢、性別、健康、医学的状態、および体重;症候の特性および程度;併用療法の種類;治療頻度;患者の摂取方法、腎臓および肝臓機能、および所望する効果などの既知の因子に応じて変化するであろう。
【0050】
一般的な指針によれば、各活性成分の一日の経口用量は、指示効果に用いられる場合、約0.01〜約5000mg/日、好ましくは約0.1〜約1000mg/日、最も好ましくは約0.1〜約250mg/日の範囲であろう。静脈内的には、最も好ましい用量は、定速注入の間で約0.01〜約10mg/kg/分の範囲であろう。本発明の化合物は一日1回の服用で投与されてもよく、あるいは一日の総用量を毎日2回、3回または4回に分けた用量で投与されてもよい。
【0051】
投与に適する剤形(医薬組成物)は、投与単位に付き約1mg〜約2000mgの活性成分を含有してもよい。これらの医薬組成物中に、活性成分は、通常、組成物の総重量に基づいて約0.1−95重量%の量で配合されるであろう。経口投与用の典型的なカプセルは、少なくとも1つの本発明の化合物(250mg)、ラクトース(75mg)、およびステアリン酸マグネシウム(15mg)を含有する。その混合物を60メッシュのシーブに通し、No.1ゼラチンカプセルに詰める。典型的な注射製剤は、少なくとも1つの本発明の化合物(250mg)を無菌状態でバイアルに入れ、無菌状態で凍結乾燥させて密封することにより製造される。使用の際に、該バイアルの中身を2mLの生理食塩水と混合して注射用製剤を製造する。
【0052】
本発明の化合物は、上記した疾患または障害の治療に有用な:抗アテローム性動脈硬化剤、抗脂質異常症剤、抗糖尿病剤、抗高血糖症剤、抗高インスリン血症剤、抗血栓剤、抗網膜症剤、抗神経病剤、抗腎障害剤、虚血治療剤、抗高血圧剤、抗肥満剤、抗高脂血症剤、抗高トリグリセリド血症剤、抗高コレステロール血症剤、抗再狭窄剤、抗膵臓剤、脂質降下剤、食欲減退剤、記憶増強剤、抗認知症剤、認識促進剤、食欲抑制剤、心不全の治療剤、末梢動脈疾患の治療剤、悪性腫瘍の治療剤、および抗炎症剤を含む、他の適切な治療剤と合わせて利用されてもよい。
【0053】
本発明の化合物は、ループ希釈剤、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤、アンジオテンシンII受容体遮断剤(ARB)、アンジオテンシン受容体−腎細胞溶解素阻害剤(ARNI)、ベータ遮断剤、電解質コルチコイド受容体アンタゴニスト、ニトロキシルドナー、RXFP1アゴニスト、APJアゴニストおよび強心剤より選択される次の心不全剤の少なくとも1つと一緒に使用されてもよい。これらの薬剤は、限定されないが、フロセミド、ブメタニド、トルセミド、サクビトリアル−バルサルタン、チアジド系利尿剤、カプトプリル、エナラプリル、リシノプリル、カルベジロール、メトポロール、ビソプロロール、セレラキン、スピロノラクトン、エプレレノン、イバブラジン、カンデサルタン、エプロサルタン、イルベスタライン、ロサルタン、オルメサルタン、テルミサルタン、およびバルサルタンを包含する。
【0054】
本発明の化合物は、アテローム性動脈硬化症の治療において、少なくとも1つの次の治療剤:抗高脂血症剤、血漿中HDL増強剤、抗高コレステロール血症剤、コレステロール生合成阻害剤(HMG CoAレダクターゼ阻害剤など)、LXRアゴニスト、プロブコール、ラロキシフェン、ニコチン酸、ニコチンアミド、コレステロール吸収阻害剤、胆汁酸抑制剤(アニオン交換樹脂、または四級アミン(例えば、コレスチルアミンまたはコレスチポール)など)、低密度リポタンパク質受容体誘発剤、クロフィブラート、フェノフィブラート、ベンゾフィブラート、シプロフィブラート、ゲムフィブロジル、ビタミンB
6、ビタミンB
12、抗酸化性ビタミン、β−ブロッカー、抗糖尿病剤、アンジオテンシンIIアンタゴニスト、アンジオテンシン変換酵素阻害剤、血小板凝集阻害剤、フィブリノーゲン受容体アンタゴニスト、アスピリンおよびフィブリン酸誘導体と組み合わせて利用されてもよい。
【0055】
本発明の化合物は、少なくとも1つの次の治療剤:コレステロール生合成阻害剤、特にHMG CoAレダクターゼ阻害剤と組み合わせて利用されてもよい。適切なHMG CoAレダクターゼ阻害剤の例は、限定されないが、ロバスタチン、シンバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、アトルバスタチン、およびロスバスタチンを包含する。
【0056】
本発明の化合物は、所望する標的療法に応じて、少なくとも1つの以下の抗糖尿病剤と組み合わせて使用されてもよい。実験は糖尿病および高脂血症の制御が第2薬剤を治療投与計画に加えることによりさらに改善され得ることを示す。抗糖尿病剤の例として、限定されないが、スルホニル尿素(クロルプロパミド、トルブタミド、アセトヘキサミド、トラザミド、グリブリド、グリクラジド、グリナーゼ、グリメピリド、およびグリピジドなど)、ビグアニド(メトホルミンなど)、チアゾリジンジオン(シグリタゾン、ピオグリタゾン、トログリタゾン、およびロシグリタゾンなど);PPARα、PPARβおよびPPARγの選択的および非選択的活性化剤などの関連性インシリン感作剤;デヒドロエピアンドロステロン(DHEA、またはその複合硫酸エステル、DHEA−SO
4とも称される);抗グルココルチコイド;TNFα阻害剤;ジペプチジルペプチダーゼIV(DPP4)阻害剤(シタグリプチン、サキサグリプチンなど)、GLP−1アゴニストまたはアナログ(エキセナチドなど)、α−グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、ミグリトール、およびボグリボースなど)、プラムリンチド(ヒトホルモンアミリンの合成アナログ)、他のインスリン分泌促進剤(レパグリニド、グリクイドン、およびナテグリニドなど)、インスリン、ならびにアテローム性動脈硬化症の治療のために上記された治療剤が挙げられる。
【0057】
本発明の化合物は、フェニルプロパノールアミン、フェンテルミン、ジエチルプロピオン、マジンドール、フェンフルラミン、デクスフェンフルラミン、フェンチラミン、β
3−アドレノレセプターアゴニスト剤;シブトラミン、消化管リパーゼ阻害剤(オルリスタットなど)、およびレプチンより選択される少なくとも1つの以下の抗肥満剤と組み合わせて使用されてもよい。肥満または肥満関連の障害を治療するのに使用される他の薬剤は、神経ペプチドY、エンテロスタチン、コレシストキニン、ボンベシン、アミリン、ヒスタミンH
3受容体、ドーパミンD2受容体調整剤、メラニン細胞刺激ホルモン、コルチコトロフィン放出因子、ガラニンおよびガンマアミノ酪酸(GABA)を包含する。
【0058】
本発明の化合物は、FPR2の関連する試験またはアッセイにおいて、標体または参照の化合物として、例えば、特性基準または対照として有用でもある。かかる化合物は、例えば、FPR2活性の関連する薬学研究において用いるための市販のキットにて提供される可能性がある。例えば、本発明の化合物は、アッセイにおいて対照として用い、その既知の活性を未知の活性の化合物と比較することができる。これにより、実験者はアッセイが適切に行われていることを確認し、特に試験化合物が対照となる化合物の誘導体である場合に、比較となる基準を提供する。新たなアッセイまたはプロトコルを開発する場合に、その有効性を本発明の化合物を用いて試験することができる。本発明の化合物はまた、FPR2の関連する診断アッセイにおいて使用されてもよい。
【0059】
本発明は製造品も包含する。本明細書中で用いられるように、製造品は、限定されないが、キットおよびパッケージを包含するものとする。本発明の製造品は、(a)第1の容器と;(b)第1の容器に入れられる医薬組成物(ここで、該組成物は、本発明の化合物またはその医薬的に許容される塩を含む第1の治療薬を含む)と;(c)該医薬組成物が脂質異常症およびその後遺症の治療に用いることができる旨を記載した添付説明書とを含む。別の実施態様において、該添付説明書には、該医薬組成物が第2の治療薬と組み合わせて(上と同義)、脂質異常症およびその後遺症の治療に用いることができる旨が記載される。該製造品はさらに、(d)第2の容器(ここで、構成要素(a)および(b)は第2の容器に入れられ、構成要素(c)は第2の容器内または容器外に置かれる)を含んでいてもよい。第1および第2の容器に入れられるとは、各容器が該アイテムをその領域内に保持することを意味する。第1の容器は、医薬組成物の保持に用いられる容器である。この容器は、製造、貯蔵、運搬、および/または個別/大量販売のためのものである。第1の容器は、ボトル、ジャー、バイアル、フラスコ、シリンジ、チューブ(例えば、クリーム製剤用のもの)、または医薬品の製造、保持、貯蔵、または流通に用いられる任意の別の容器に及ぶものとする。第2の容器は、第1の容器、所望によって添付説明書を保持するために用いられるものである。第2の容器の例は、限定されないが、箱(例えば、ダンボールまたはプラスチック)、木箱、紙箱(carton)、袋(例えば、紙またはプラスチックの袋)、ポーチ、および布袋(sack)である。添付説明書は、テープ、接着剤、ホッチキス、または他の付着方法により第1の容器に物理的に付着しているか、または、第1の容器と物理的に付着する手段を用いることなく第2の容器内に置くこともできる。あるいは、添付説明書は第2の容器の外に置かれる。第2の容器の外に置く場合、添付説明書はテープ、接着剤、ホッチキス、または他の付着方法により物理的に付着していることが好ましい。あるいは、物理的に付着することなく第2の容器に近接または接触した状態とすることもできる。添付説明書は、第1の容器に入れられた医薬組成物に関連する情報が記載されたラベル、タグ、マーカーなどである。その記載された情報は、通常、該製造品が販売される地域を管理する規制当局(例えば、アメリカ食品医薬品局)により決定されるであろう。好ましくは、添付説明書は、特に、該医薬組成物が認可された事柄の表示を記載したものである。添付説明書は、人々がその内にまたはその上に記載された情報を読み取ることができる、いずれの材料で作られていてもよい。好ましくは、添付説明書は、それ上に所望とする情報が形成される(例えば、印刷または貼り付けられる)印刷可能な材料(例えば、紙、プラスチック、ダンボール、ホイール、紙またはプラスチック製のシール等)である。
【0060】
化学的方法
本明細書にて使用される略語は、以下のように:「1x」は1回と、「2x」は2回と、「3x」は3回と、「℃」は摂氏温度と、「aq」は水性と、「Col」はカラムと、「eq」は当量と、「g」はグラムと、「mg」はミリグラムと、「L」はリットルと、「mL」はミリリットルと、「μL」はマイクロリットルと、「N」は規定度と、「M」はモルと、「nM」はナノモルと、「mol」はモルと、「mmol」はミリモルと、「min」は分と、「h」は時間と、「rt」は室温と、「RT」は保持時間と、「ON」は一夜と、「atm」は大気圧と、「psi」はポンド毎平方インチと、「conc.」は濃縮と、「aq」は「Aqueous」と、「sat」または「sat’d」は飽和と、「MW」は分子量と、「mw」または「μwave」はマイクロ波と、「mp」は融点と、「Wt」は重量と、「MS」または「Mass Spec」は質量分析と、「ESI」はエレクトロスプレーイオン化質量分析と、「HR」は高分解能と、「HRMS」は高分解能質量分析と、「LCMS」は液体クロマトグラフィー質量分析と、「HPLC」は高圧液体クロマトグラフィーと、「RPHPLC」は逆相HPLCと、「TLC」または「tlc」は薄層クロマトグラフィーと、「NMR」は核磁気共鳴分光法と、「nOe」は核オーバーハウザー効果分光法と、「
1H」はプロトンと、「δ」はデルタと、「s」は一重項と、「d」はニ重項と、「t」は三重項と、「q」は四重項と、「m」は多重項と、「br」はブロードなと、「Hz」はヘルツと定義され、「α」、「β」、「R」、「S」、「E」および「Z」は当業者に周知の立体化学表示である。
【0062】
本発明の化合物は、以下のスキームにおいて、および具体的な実施態様のセクションにて示される方法を含め、当該分野にて公知の種々の方法により製造され得る。合成スキームに示される構造物の番号付けおよび可変基の番号付けは、特許請求の範囲または残りの明細書での構造物または可変基の番号付けとは異なり、混同すべきではない。スキーム中の可変基は本発明のいくつかの化合物の製造の仕方を説明するに過ぎないものとする。
【0063】
開示は後記の説明としての実施例に限定されるものではなく、その実施例はあらゆる点で例示としてであり、限定するものではない、と考えるべきである。従って、特許請求の範囲と均等である意義および範囲内にある変更はすべて包含されるものとする。
【0064】
この分野でいずれかの合成経路を計画するにおいてもう一つ別の主に考慮すべきことは、本発明に記載の化合物に存在する反応性に富む官能基を保護するのに使用される保護基を慎重に選択することであることも理解されよう。当業者に対して多くの代替手段を記載する信頼できる説明書は、Greene、T.W.ら、Protecting Groups in Organic Synthesis、第4版、Wiley(2007)である。
【0065】
一般式(I):
【化4】
[式中、A、B、およびCは、各々、Ar
1、Ar
2、およびAr
3として上記されるとおりである]
で示される化合物は、次の1または複数の合成スキームにより調製され得る。
【0066】
本発明の1−アリールピペリジノン化合物(ここで、環A、BおよびCは置換フェニル環である)は、適宜保護された3−アミノピペリジン−2−オン
1a(ここで、PGはBoc、またはCbzなどの保護基である)から出発する、スキーム1に示される一般的経路により調製され得る。
1aと、置換ヨードベンゼン
1bまたは他の適切なハロアリールまたはヘテロアリール化合物とを、ブタノールまたはジオキサンなどの適当な溶媒中、炭酸カリウムなどの塩基、およびN,N’−ジメチルエチレンジアミンなどの適切なリガンドの存在下で銅触媒のカップリングに供し、1−フェニルピペリジノン
1cを得ることができる。この変換のためのさらなる方法として、環Bの特性に応じて、次のカップリングの型について当業者に公知の方法を用いて、ウルマン(Ullmann)、ゴールドバーグ(Goldberg)、およびブッフバルト(Buchwald)の銅触媒によるアミド化、またはブッフバルトのPd触媒によるアミド化の変形した他の方法が挙げられる(例えば、Yin & Buchwald Organic Lett. 2000, 2, 1101;Klapersら、JACS, 2001, 123, 7727;Klaparsら、JACS, 2002, 124, 7421;Yin & Buchwald JACS. 2002, 124, 6043;Kiyomor, Madoux & Buchwald、Tet. Lett., 1999, 40, 2657を参照のこと)。その後で、
1cと、適宜置換されたフェニルボロン酸
1d、または類似するボロン酸エステルまたはトリフルオロボロン酸エステル試薬とをパラジウム触媒のカップリングに付し、ビアリール化合物
1eを得ることができる。BocまたはCbz保護基を
1eから除去し、つづいて得られた遊離アミンを適宜置換されたイソシアン酸フェニル
1g、またはフェニルカルバミン酸4−ニトロフェニル
1hと縮合させて尿素
1fを得ることができる。適切なイソシアン酸エステルまたはフェニルカルバミン酸4−ニトロフェニルは商業的に入手可能であるか、当業者に既知の方法により対応するアニリンより容易に得ることができる。あるいはまた、尿素
1fは脱保護された3−アミノピペリジノン中間体をクロロギ酸4−ニトロフェニルと反応させてカルバミン酸エステルを形成し、つづいて適宜置換されたアニリン
1iと縮合させることで得ることができる。本発明のさらなる化合物(ここで、環A、BまたはCは、ピリジン、ピリミジン、チアゾール等などのヘテロアリール環である)はまた、スキーム1に示される方法を用い、
1bの代わりに適切なヨウ化または臭化ヘテロアリールを、
1dの代わりにヘテロアリールボロン酸またはボロン酸エステルを、そして
1eの代わりにヘテロアリールアミン、イソシアン酸エステルまたはカルバミン酸p−ニトロフェニルを用いることで調製され得ることも当業者であれば理解するであろう。
【0068】
別法として、スキーム2に記載されるように、本発明の化合物は、
1eから
1fに変換するのに上記した条件を用い、最初にアミンを脱保護し、次に環Aとの尿素結合を形成させることにより中間体
1cより調製され、化合物
2aを得ることができる。次に化合物
2aを、
1cの
1eへの変換についてのスキーム1に示されるようなPd−触媒条件下で、適切なボロン酸またはボロン酸エステルとカップリングさせることができる。
【0070】
加えて、本発明の化合物は、中間体
2aを、鈴木(Suzuki)および宮浦(Miyaura)の方法に従って、イリジウム触媒のC−Hホウ素化反応を用い、ボロン酸エステル
3bに変換し、つづいて得られたピナコラトボロン種をパラジウムまたは銅触媒の方法を用いてハロゲン化アリールまたはヘテロアリールとカップリングさせ、化合物
1fを得ることによっても調製され得る。
【0072】
本発明の他の特徴は、本発明を説明するために提供され、発明を限定することを意図としない、以下に記載の具体的な実施態様を通じて明らかとなろう。
【0073】
以下の方法は、特に指定のない限り、具体的な実施例において使用された。中間体および最終生成物の精製は、順相または逆相のいずれかのクロマトグラフィーを介して実施された。順相クロマトグラフィーは、別段の指示がない限り、予め装填されたSiO
2カートリッジを用い、ヘキサンおよび酢酸エチル、またはDCMおよびMeOHのいずれかの勾配で溶出して実施された。逆相分取性HPLCは、C18カラムをUV220nmで、または分取性LCMSで検出して用い、溶媒A(90%水、10%MeOH、0.1%TFA)および溶媒B(10%水、90%MeOH、0.1%TFA)の勾配で、または溶媒A(95%水、5%ACN、0.1%TFA)および溶媒B(5%水、95%ACN、0.1%TFA)の勾配で、または溶媒A(95%水、2%ACN、0.1%HCOOH)および溶媒B(98%ACN、2%水、0.1%HCOOH)の勾配で、または溶媒A(95%水、5%ACN、10mM NH
4OAc)および溶媒B(98%ACN、2%水、10mM NH
4OAc)の勾配で、または溶媒A(98%水、2%ACN、0.1%NH
4OH)および溶媒B(98%ACN、2%水、0.1%NH
4OH)の勾配で溶出して実施された。
【0074】
LC/MS:実施例の特徴付けに利用される方法
逆相分析性HPLC/MSは、ウォーターズ(Waters)マイクロマス(MICROMASS)(登録商標)ZQ質量分析計を合体させたウォーターズ・アクイティ(Waters Acquity)システムで行われた。
【0075】
方法A:
3分間にわたって0から100%Bまでの直線勾配に付し、100%Bで0.75分間保持する;
220nmでUV視覚化
カラム:ウォーターズ BEH C18 2.1x50mm
流速:1.0mL/分
溶媒A:0.1%TFA、95%水、5%アセトニトリル
溶媒B:0.1%TFA、5%水、95%アセトニトリル
【0076】
方法B:
3分間にわたって0から100%Bまでの直線勾配に付し、100%Bで0.75分間保持する;
220nmでUV視覚化
カラム:ウォーターズ BEH C18 2.1x50mm
流速:1.0mL/分
溶媒A:10mM酢酸アンモニウム、95%水、5%アセトニトリル
溶媒B:10mM酢酸アンモニウム、5%水、95%アセトニトリル
【0077】
分析性HPLC:実施例の特徴付けに利用される方法
生成物は逆相分析性HPLCにより分析され、ディスカバリー(Discovery)VPソフトウェアで作動する、島津製分析性HPLCシステムで実施された。RT=保持時間
【0078】
方法A:サンファイア(SunFire)C18カラム(3.5μm C18、3.0x150mm);12分間にわたって10−100%溶媒Bとし、ついで3分間100%溶媒Bとする勾配溶出(1.0mL/分)を用いた。溶媒Aは95%水、5%アセトニトリル、0.05%TFAであり、溶媒Bは5%水、95%アセトニトリル、0.05%TFAであり、UV 220nmである。
【0079】
方法B:エックスブリッジ・フェニル(XBridge Phenyl)カラム(3.5μm C18、3.0x150mm);12分間にわたって10−100%溶媒Bとし、ついで3分間100%溶媒Bとする勾配溶出(1.0mL/分)を用いた。溶媒Aは95%水、5%アセトニトリル、0.05%TFAであり、溶媒Bは5%水、95%アセトニトリル、0.05%TFAであり、UV 220nmである。
【0080】
方法C:アセンティス・エクスプレス(Ascentis Express)C18、2.1x50mm、2.7μm粒子;溶媒A:95%水、5%アセトニトリル、0.05%TFA;溶媒B:95%アセトニトリル、5%水、0.1%TFA;温度:50℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで1分間保持する;流速:1.1mL/分
【0081】
方法D:アセンティス・エクスプレス C18、2.1x50mm、2.7μm粒子;溶媒A:95%水、5%アセトニトリル+10mM酢酸アンモニウム;溶媒B:95%アセトニトリル、5%水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:4分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで1分間保持する;流速:1.1mL/分
【0082】
方法E:アセンティス・エクスプレス C18、2.1x50mm、2.7μm粒子;溶媒A:95%水、5%アセトニトリル、0.05%TFA;溶媒B:95%アセトニトリル、5%水、0.1%TFA;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで1分間保持する;流速:1.1mL/分
【0083】
方法F:アセンティス・エクスプレス C18、2.1x50mm、2.7μm粒子;溶媒A:95%水、5%アセトニトリル+10mM酢酸アンモニウム;溶媒B:95%アセトニトリル、5%水+10mM酢酸アンモニウム;温度:50℃;勾配:3分間にわたって0−100%Bとし、ついで100%Bで1分間保持する;流速:1.1mL/分
【0084】
方法G:サンファイア C18カラム(3.5μm C18、3.0x150mm);25分間にわたって0−100%溶媒Bとし、ついで100%溶媒Bで5分間保持するとする勾配溶出(1.0mL/分)を用いた。溶媒Aは95%水、5%アセトニトリル、0.05%TFAであり、溶媒Bは5%水、95%アセトニトリル、0.05%TFAであり、UV 220nmである。
【0085】
方法H:エックスブリッジカラム(3.5μm C18、3.0x150mm);25分間にわたって10−100%溶媒Bとし、ついで5分間100%溶媒Bとする勾配溶出(1.0mL/分)を用いた。溶媒Aは95%水、5%アセトニトリル、0.05%TFAであり、溶媒Bは5%水、95%アセトニトリル、0.05%TFAであり、UV 220nmである。
【0086】
方法I:サンファイア C18カラム(3.5μm、4.6x150mm);12分間にわたって10−100%溶媒Bとし、ついで3分間100%溶媒Bとする勾配溶出(1.0mL/分)を用いた。溶媒Aは95%水、5%アセトニトリル、0.05%TFAであり、溶媒Bは5%水、95%アセトニトリル、0.05%TFAであり、UV 220nmである。
【0087】
方法J:エックスブリッジ・フェニルカラム(3.5μm、4.6x150mm);12分間にわたって10−100%溶媒Bとし、ついで3分間100%溶媒Bとする勾配溶出(1.0mL/分)を用いた。溶媒Aは95%水、5%アセトニトリル、0.05%TFAであり、溶媒Bは5%水、95%アセトニトリル、0.05%TFAであり、UV 220nmである。
【0088】
方法K:サンファイア C18カラム(3.5μm、4.6x150mm);25分間にわたって10−100%溶媒Bとし、ついで5分間100%溶媒Bとする勾配溶出(1.0mL/分)を用いた。溶媒Aは95%水、5%アセトニトリル、0.05%TFAであり、溶媒Bは5%水、95%アセトニトリル、0.05%TFA、UV 220nmである。
【0089】
方法L:エックスブリッジ・フェニルカラム(3.5μm、4.6x150mm);25分間にわたって10−100%溶媒Bとし、ついで5分間100%溶媒Bとする勾配溶出(1.0mL/分)を用いた。溶媒Aは95%水、5%アセトニトリル、0.05%TFAであり、溶媒Bは5%水、95%アセトニトリル、0.05%TFAであり、UV 220nmである。
【0090】
方法M:サンファイア C18カラム(3.5μm、4.6x150mm);18分間にわたって10−100%溶媒Bとし、ついで5分間100%溶媒Bとする勾配溶出(1.0mL/分)を用いた。溶媒Aは95%水、5%アセトニトリル、0.05%TFAであり、溶媒Bは5%水、95%アセトニトリル、0.05%TFAであり、UV 220nmである。
【0091】
方法N:エックスブリッジ・フェニルカラム(3.5μm、4.6x150mm);18分間にわたって10−100%溶媒Bとし、ついで5分間100%溶媒Bとする勾配溶出(1.0mL/分)を用いた。溶媒Aは95%水、5%アセトニトリル、0.05%TFAであり、溶媒Bは5%水、95%アセトニトリル、0.05%TFAであり、UV 220nmである。
【0092】
SFCおよびキラル精製方法
方法I:キラルパック(Chiralpak)AD−H、250x4.6mm、5.0μm粒子;CO
2:60%、共溶媒%:40%{0.2%DEA/IPA:ACN(1:1)};総流量:4.0g/分;背圧:100バール;温度:25℃;UV:218nm
【0093】
方法II:キラルパック OD−H、250x4.6mm、5.0μm粒子;CO
2:60%、共溶媒:40%{0.2% DEA/IPA:ACN(1:1)};総流量:4.0g/分;背圧:104バール;温度:24.9℃;UV:287nm
【0094】
方法III:キラルパック OJ−H、250x4.6mm、5.0μm粒子;CO
2%:60%、共溶媒%:30%(0.3%DEA/メタノール);総流量:4.0g/分;背圧:101バール;温度:23.6℃;UV:272nm
【0095】
方法IV:キラルパック AS−H、250x4.6mm、5.0μm粒子;CO
2%:60%、共溶媒%:40%(0.3%DEA/メタノール);総流量:4.0g/分;背圧:102バール;温度:25.4℃;UV:272nm
【0096】
方法V:キラルセル(Chiralcel)OJ−H、250x4.6mm、5.0μm粒子;CO
2%:60%、共溶媒%:40%(0.2%DEA/メタノール);総流量:4.0g/分;背圧:102バール;温度:24.6℃;UV:272nm
【0097】
方法VI:ルクスセルロース(Luxcellulose)−2、250x4.6mm、5.0μm粒子;CO
2%:60%、共溶媒%:35%(0.2%DEA/メタノール);総流量:3.0g/分;背圧:101バール;温度:23.6℃;UV:260nm
【0098】
方法VII:キラルセル AS−H、250x4.6mm、5.0μm粒子;CO
2%:60%、共溶媒%:40%(0.2%DEA/メタノール);総流量:4.0g/分、背圧:101バール、温度:24.4℃;UV:270nm
【0099】
方法VIII:キラルパック IC、250x4.6mm、5.0μm粒子;CO
2%:60%、共溶媒%:40%(0.2%DEA/メタノール);総流量:4.0g/分;背圧:101バール;温度:24.4℃;UV:270nm
【0100】
方法IX:カラム:キラルパック IF(250x4.6mm)、5ミクロン;移動相:−0.2%DEA/エタノール;流速:1.0ml/分
【0101】
方法X:カラム:ルクスアミロース(LUX AMYLOSE)2(250x4.6mm)、5ミクロン;移動相:0.2%DEA/n−ヘキサン:エタノール:5:95;流速:1.0ml/分
【0102】
方法XI:カラム:キラルセル OD−H(250x4.6mm)、5ミクロン;移動相:−0.2%DEA/n−ヘキサン:エタノール:70:30;流速:1.0ml/分
【0103】
方法XII:カラム:キラルパック ID(250x4.6mm)、5ミクロン;移動相:−0.1%DEA/メタノール;流速:1.0ml/分
【0104】
NMR:実施例の特徴付けに利用される方法
1H NMRスペクトル等が、次のような周波数で動作する、ブルカー(Bruker)または日本電子(JEOL)(登録商標)フーリエ変換分光計を用いて得られた:
1H NMR:400MHz(ブルカーまたはJEOL(登録商標))または500MHz(ブルカーまたはJEOL(登録商標));
13C NMR:100MHz(ブルカーまたはJEOL(登録商標))。スペクトルデータは、化学シフト(多重度、カップリング定数、水素数)のフォーマットで報告される。化学シフトは内部標準であるテトラメチルシラン(δ単位、テトラメチルシラン=0ppm)から低磁場にシフトしたppmで特定され、および/または溶媒ピークとも称される。それは
1H NMRスペクトルにおいて、CD
2HSOCD
3では2.49ppmで、CD
2HODでは3.30ppmで、CD
3CNでは1.94ppmで、およびCDCl
3では7.24ppmで現れ、
13C NMRスペクトルにおいて、CD
3SOCD
3では39.7ppmで、CD
3ODでは49.0ppmで、およびCDCl
3では77.0ppmで現れる。
13C NMRスペクトルはすべてデカップリングしたプロトンである。
【0105】
中間体1:(R)−1−(1−(4−ブロモフェニル)−2−オキソピペリジン−3−イル)−3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)尿素
【化8】
【0106】
中間体1a:(R)−(1−(4−ブロモフェニル)−2−オキソピペリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル
【化9】
【0107】
1Lの密封した管において、(R)−(2−オキソピペリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(23g、110ミリモル)の1,4−ジオキサン(300mL)中溶液に、1,4−ジブロモベンゼン(28g、120ミリモル)、三塩基性リン酸カリウム(34g、160ミリモル)、ヨウ化銅(8.2g、43ミリモル)、N,N’−ジメチルエチレンジアミン(4.7ml、43ミリモル)を添加した。該反応混合物にアルゴンを10−15分間パージし、次に60℃一夜加熱した。反応混合物を酢酸エチル(250mL)で希釈し、ブライン溶液(200mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮して粗生成物を得た。該粗化合物を330gmのシリカゲルカラムを通して精製し、酢酸エチル:石油エーテル(40:60)で溶出し、(1−(4−ブロモフェニル)−2−オキソピペリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(20gm)のオフホワイトの固体を得た。その精製した生成物のキラルSFC分析は約10%のエピマー化を示した。次に該化合物をSFCを通して精製し、中間体1a(15gm、40ミリモル、収率38%)を白色の固体として得た。MS(ESI) m/z:369.0/371.0(M+H);
1H NMR(400MHz、CDCl
3):δ ppm 7.48(d,J=4.8Hz,2H)、7.11(d,J=4.8Hz,2H)、5.48(brs,1H)、4.25−4.18(m,1H)、3.70−3.62(m,2H)、2.60−2.52(m,1H)、2.08−1.95(m,2H)、1.74−1.64(m,1H)、1.43(s,9H);[α]
D25(c=0.1、MeOH):+30.0;キラル純度(SFC):99.9%、保持時間=4.15分(ピーク−01(0.105%)の時間=3.03分およびピーク−02の保持時間(99.9%)=4.15分;共溶媒:0.2%DEA/メタノール;カラム:ウェルク(Whelk)−01(R,R)(250x4.6)mm 5μ;カラム温度:24.5;総流量:3;CO
2の流速:1.8;共溶媒の流速:1.2;共溶媒の%40;背圧:100)
【0108】
分取性SFC条件:カラム/規模:ウェルク(R,R)(250x30)mm、5μ;CO
2%:70%;共溶媒%:(0.2%DEA/メタノール)の30%;総流量:120g/分;背圧:100バール;温度:30℃;UV:240nm;ピーク−01の保持時間=3.20分、およびピーク−02の保持時間=4.60分
【0109】
中間体1b:(R)−3−アミノ−1−(4−ブロモフェニル)ピペリジン−2−オン・塩酸塩
【化10】
【0110】
中間体1a(400mg、1.1ミリモル)の1,4−ジオキサン(10mL)中の冷却した溶液に、4N HCl/1,4−ジオキサン(5.2mL)を添加し、室温で2時間攪拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を減圧下で乾燥させてガム状の固体を得た。該固体をさらにジエチルエーテル(2x20mL)でのトリチュレーションに供し、乾燥させて中間体1b(300mg、0.98ミリモル、収率91%)をオフホワイトの固体として得た。MS(ESI) m/z:271.0(M+H);
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ 8.36(brs,3H)、7.65−7.60(m,2H)、7.32−7.26(m,2H)、4.06−3.99(m,1H)、3.77−3.68(m,1H)、3.64−3.58(m,1H)、2.28−2.24(m,1H)、2.06−1.96(m,2H)、1.96−1.85(m,1H)
【0111】
中間体1
中間体1bの(R)−3−アミノ−1−(4−ブロモフェニル)ピペリジン−2−オン(300mg、1.1ミリモル)のTHF(10mL)中の冷却した溶液に、TEA(0.47mL、3.3ミリモル)および1−イソシアナト−4−(トリフルオロメチル)ベンゼン(210mg、1.1ミリモル)を添加し、その反応混合物を室温で15時間攪拌した。その混合物を減圧下で濃縮し、粗化合物を得、それをジエチルエーテルでトリチュレートし、中間体1(450mg、0.99ミリモル、収率88%)を明褐色の固体として得た。MS(ESI) m/z:458.0(M+H);
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ 9.28(s,1H)、7.62−7.55(m,6H)、7.31−7.26(m,2H)、6.71(d,J=6.5Hz,1H)、4.37−4.23(m,1H)、3.75−3.59(m,2H)、2.29−2.25(m,1H)、2.03−1.93(m,2H)、1.87−1.75(m,1H)
【0112】
中間体2:(S)−1−(1−(4−ブロモフェニル)−2−オキソピペリジン−3−イル)−3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)尿素
【化11】
【0113】
(S)−3−アミノ−1−(4−ブロモフェニル)ピペリジン−2−オンを中間体1bと同様の方法にて合成した。(S)−3−アミノ−1−(4−ブロモフェニル)ピペリジン−2−オン・塩酸塩(300mg、1.1ミリモル)のTHF(10mL)中の冷却した溶液に、TEA(0.39mL、2.8ミリモル)および1−イソシアナト−4−(トリフルオロメチル)ベンゼン(210mg、1.1ミリモル)を添加し、その反応混合物を室温で15時間攪拌した。該混合物を減圧下で濃縮し、粗化合物を得、それをジエチルエーテルでトリチュレートし、中間体2(300mg、0.66ミリモル、収率59%)をオフホワイトの固体として得た。MS(ESI) m/z:459.0(M+H);
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ 9.21(s,1H)、7.64−7.54(m,6H)、7.29(d,J=9.0Hz,2H)、6.67(d,J=7.0Hz,1H)、4.38−4.28(m,1H)、3.75−3.60(m,2H)、2.36−2.22(m,1H)、2.05−1.91(m,2H)、1.87−1.73(m,1H)
【0114】
中間体3:(R)−1−(1−(4−ブロモフェニル)−2−オキソピペリジン−3−イル)−3−(4−クロロフェニル)尿素
【化12】
【0115】
(R)−3−アミノ−1−(4−ブロモフェニル)ピペリジン−2−オン(350mg、1.3ミリモル)のTHF(10mL)中の冷却した溶液に、TEA(0.45mL、2.6ミリモル)および1−クロロ−4−イソシアナトベンゼン(200mg、1.3ミリモル)を添加し、その反応混合物を室温で15時間攪拌した。該混合物を減圧下で濃縮し、粗生成物を得、それをジエチルエーテルでトリチュレートし、中間体3(400mg、0.95ミリモル、収率72%)を明褐色の固体として得た。MS(ESI) m/z:423.0(M+H);
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ 8.90(s,1H)、7.58(d,J=9.0Hz,2H)、7.42(d,J=8.5Hz,2H)、7.27(dd,J=8.5、6.0Hz,4H)、6.54(d,J=6.5Hz,1H)、4.37−4.24(m,1H)、3.75−3.58(m,2H)、2.31−2.22(m,1H)、2.04−1.93(m,2H)、1.85−1.72(m,1H)
【0116】
中間体4:((R)−1−(2−オキソ−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピペリジン−3−イル)−3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)尿素
【化13】
【0117】
中間体1(1.0g、2.2ミリモル)の1,4−ジオキサン(10mL)中溶液に、BISPIN(0.84g、3.3ミリモル)および酢酸カリウム(0.43g、4.4ミリモル)を添加した。その反応混合物に窒素を5分間パージし、Pd(dppf)Cl
2・DCMアダクツ(0.18g、0.22ミリモル)を充填した。その反応混合物に窒素を再び3分間パージし、60℃で16時間加熱した。該反応混合物を冷却し、セライトパッドを通して濾過し、酢酸エチル(50mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、該粗化合物をカラムクロマトグラフィーに付して精製し、中間体4(0.70g、1.4ミリモル、収率64%)を淡褐色の固体として得た。MS(ESI) m/z:504(M+H);
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6)δ 9.2(s,1H)、7.73−7.65(m,2H)、7.63−7.53(m,4H)、7.36−7.28(m,2H)、6.71−6.63(m,1H)、4.40−4.30(m,1H)、3.78−3.61(m,2H)、2.36−2.24(m,1H)、2.04−1.93(m,2H)、1.86−1.73(m,1H)、1.29(s,12H)
【0118】
中間体5:(R)−1−(4−クロロフェニル)−3−(2−オキソ−1−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピペリジン−3−イル)尿素
【化14】
【0119】
中間体3(0.50g、1.2ミリモル)の1,4−ジオキサン(10mL)中溶液に、BISPIN(0.45g、1.8ミリモル)および酢酸カリウム(0.23g、2.4ミリモル)を添加した。その反応混合物に窒素を5分間パージし、Pd(dppf)Cl
2・DCMアダクツ(0.097g、0.12ミリモル)を充填した。その反応混合物に再び窒素を3分間パージし、60℃で16時間加熱した。該反応混合物を冷却し、セライトパッドを通して濾過し、酢酸エチル(50mLx2)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、粗化合物をカラムクロマトグラフィーに付して精製し、中間体5(0.50g、1.1ミリモル、収率90%)を淡褐色の固体として得た。MS(ESI) m/z:470.2(M+H);
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ 8.90(s,1H)、7.91(s,2H)、7.68(d,J=8.5Hz,2H)、7.33(d,J=8.5Hz,2H)、7.26(d,J=9.0Hz,2H)、6.57−6.51(m,1H)、4.36−4.27(m,1H)、3.77−3.62(m,2H)、2.35−2.24(m,1H)、2.04−1.93(m,2H)、1.83−1.71(m,1H)、1.29(s,12H)
【0120】
中間体6:(R)−(1−(5−ブロモピリジン−2−イル)−2−オキソピペリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル
中間体7:(S)−(1−(5−ブロモピリジン−2−イル)−2−オキソピペリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル
中間体8:(R)−(1−(6−ヨードピリジン−3−イル)−2−オキソピペリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル
中間体9:(S)−(1−(6−ヨードピリジン−3−イル)−2−オキソピペリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル
【0122】
(2−オキソピペリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(4.0g、19ミリモル)を乾燥DMF(10mL)中に含有する溶液に、5−ブロモ−2−ヨードピリジン(5.3g、19ミリモル)および三塩基性リン酸カリウム(7.9g、37ミリモル)を添加した。その反応混合物に窒素を30分間パージし、ヨウ化銅(I)(0.36g、1.9ミリモル)およびN,N’−ジメチルエチレンジアミン(0.33g、3.7ミリモル)を充填した。その反応混合物に再び窒素を10分間パージし、60℃で15時間加熱した。該反応混合物を冷却し、セライトパッドを通して濾過し、酢酸エチル(50mL)で洗浄し、その濾液を減圧下で濃縮した。粗化合物をカラムクロマトグラフィーに付して精製して2.3gのラセミ混合物を得、それをさらに超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)(方法I)を用いるエナンチオマー分離に供し、中間体7−10を単一のエナンチオマーとして得た。
【0123】
中間体7(1.5g、4.1ミリモル、収率22%);MS(ESI) m/z:372(M+H);
1H NMR(400MHz、CDCl
3):δ 8.44(dd,J=2.3、0.8Hz,1H)、7.85−7.81(m,1H)、7.81−7.76(m,1H)、5.48(brs,1H)、4.47−4.33(m,2H)、3.75−3.66(m,1H)、2.61−2.56(m,1H)、2.07−1.98(m,2H)、1.70−1.62(m,1H)、1.48(s,9H);中間体7の絶対立体化学が単一分子結晶構造により確認された。
【0124】
中間体8(0.90g、2.4ミリモル、収率13%);MS(ESI) m/z:372(M+H);δ 8.44(dd,J=2.3、0.8Hz,1H)、7.85−7.81(m,1H)、7.81−7.76(m,1H)、5.48(brs,1H)、4.47−4.33(m,2H)、3.75−3.66(m,1H)、2.61−2.56(m,1H)、2.07−1.98(m,2H)、1.70−1.62(m,1H)、1.48(s,9H)
【0125】
中間体9(1.9g、4.6ミリモル、収率24%);MS(ESI) m/z:418(M+H);
1H NMR(400MHz、CDCl
3):δ 8.59(dd,J=2.3、0.8Hz,1H)、7.95(dd,J=8.8、2.3Hz,1H)、7.75(dd,J=8.8、0.8Hz,1H)、5.49(brs,1H)、4.47−4.33(m,2H)、3.73−3.66(m,1H)、2.63−2.53(m,1H)、2.07−1.98(m,2H)、1.70−1.60(m,1H)、1.48(s,9H)
【0126】
中間体10(2.2g、5.3ミリモル、収率28%);MS(ESI) m/z:418(M+H);
1H NMR(400MHz、CDCl
3):δ 8.59(dd,J=2.3、0.8Hz,1H)、7.95(dd,J=8.8、2.3Hz,1H)、7.75(dd,J=8.8、0.8Hz,1H)、5.49(brs,1H)、4.47−4.33(m,2H)、3.73−3.66(m,1H)、2.63−2.53(m,1H)、2.07−1.98(m,2H)、1.70−1.60(m,1H)、1.48(s,9H)
【0127】
実施例1:1−(4−クロロフェニル)−3−(1−(3−フルオロ−2’−(メチルスルホニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−2−オキソピペリジン−3−イル)尿素
【化16】
【0128】
実施例1A:(1−(4−クロロ−2−フルオロフェニル)−2−オキソピペリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル
【化17】
【0129】
4−クロロ−2−フルオロ−1−ヨードベンゼン(5.3g、21ミリモル)、(2−オキソピペリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(2.0g、9.3ミリモル)、N,N’−ジメチル−1,2−エタンジアミン(0.25g、2.8ミリモル)、CuI(0.89g、4.7ミリモル)およびK
2CO
3(6.5g、47ミリモル)のn−BuOH(20mL)中混合物を窒素での脱気処理に付し、100℃で一夜加熱した。反応混合物を冷却し、セライトパッドを通して濾過し、EtOAcで洗浄した。該反応溶液を濃縮し、残渣をEtOAcで希釈し、NH
4Cl飽和水溶液で、つづいてブラインで洗浄した。該有機液をMgSO
4で乾燥させ、濃縮して粗生成物を得た。その粗生成物をカラムクロマトグラフィーに付して精製し、標記化合物(1.2g、収率37%)を得た。立体中心の部分的ラセミ化が観察された。MS(ESI) m/z:343.1(M+H)
【0130】
実施例1B:(1−(3−フルオロ−2’−(メチルスルホニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−2−オキソピペリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル
【化18】
【0131】
実施例1A(150mg、0.44ミリモル)、(2−(メチルスルホニル)フェニル)ボロン酸(260mg、1.3ミリモル)、Na
2CO
3(230mg、2.2ミリモル)およびクロロ(2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシ−1,1’−ビフェニル)[2−(2’−アミノ−1,1’−ビフェニル)]パラジウム(II)(47mg、0.066ミリモル)のトルエン(2.0mL)、EtOH(2.0mL)およびH
2O(0.20mL)中混合物にアルゴンをパージし、密封したバイアル中、マイクロ波照射により150℃で1時間加熱した。その反応混合物を濃縮し、カラムクロマトグラフィーに付して精製し、実施例1B(160mg、収率79%)を得た。MS(ESI) m/z:463.2(M+H)
【0132】
実施例1C:3−アミノ−1−(3−フルオロ−2’−(メチルスルホニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)ピペリジン−2−オン
【化19】
【0133】
実施例1B(160mg、0.35ミリモル)のCH
2Cl
2(5.0mL)中溶液に、HCl/ジオキサン(0.87mL、3.5ミリモル)を添加した。室温で6時間攪拌した後、反応混合物を濃縮し、粗生成物(125mg、99%)を得た。MS(ESI) m/z:363.1(M+H)
【0134】
実施例1:実施例1C(30mg、0.075ミリモル))のDMF(1.0mL)中溶液に、1−クロロ−4−イソシアナトベンゼン(12mg、0.075ミリモル)およびEt
3N(0.11mL、0.75ミリモル)を加えた。室温で1時間攪拌した後、その反応混合物を濾過し、該生成物を逆相分取性HPLCに付して精製し、標記化合物(55mg、収率60%)を得た。MS(ESI) m/z:516.1(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 12.50(s,1H)、8.25(d,J=7.8Hz,1H)、8.05−7.63(m,9H)、7.16−6.97(m,3H)、6.72(d,J=7.4Hz,1H)、4.33−4.10(m,1H)、4.04−3.84(m,2H)、2.35(t,J=9.0Hz,1H)、2.18(d,J=9.8Hz,2H)、2.04−1.86(m,1H);分析性HPLC:RT=1.74分(方法B)
【0135】
実施例2:1−(5−クロロピリジン−2−イル)−3−(1−(3−フルオロ−2’−(メチルスルホニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−2−オキソピペリジン−3−イル)尿素
【化20】
【0136】
5−クロロピリジン−2−アミン(10mg、0.078ミリモル)のDCM(0.50mL)中溶液に、ピリジン(0.025ml、0.31ミリモル)を添加した。5分間攪拌した後、クロロギ酸4−ニトロフェニル(17mg、0.086ミリモル)を加え、該混合物を室温で一夜攪拌した。反応混合物に1C(28mg、0.078ミリモル)を、つづいてTEA(0.050mL)を添加し、該反応混合物を一夜攪拌した。その反応混合物を濃縮し、粗生成物を得、それを逆相分取性HPLCに付して精製し、標記化合物(19mg、収率46%)を得た。MS(ESI) m/z:517.0(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 9.47(s,1H)、8.22(d,J=2.3Hz,1H)、8.10(d,J=7.8Hz,1H)、8.01(brs,1H)、7.84−7.75(m,2H)、7.75−7.66(m,1H)、7.58(d,J=8.8Hz,1H)、7.51−7.42(m,2H)、7.36(d,J=11.0Hz,1H)、7.28(d,J=8.0Hz,1H)、4.51−4.35(m,1H)、3.80−3.56(m,2H)、2.90(s,3H)、2.33(dd,J=11.6、5.8Hz,1H)、2.03(d,J=5.5Hz,2H)、1.89−1.83(m,1H);分析性HPLC:RT=1.60分(方法A)
【0137】
実施例3:4’−(2−オキソ−3−(3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)ピペリジン−1−イル)−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキシアミド
【化21】
【0138】
実施例3A:1−(1−(4−クロロフェニル)−2−オキソピペリジン−3−イル)−3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)尿素
【化22】
【0139】
実施例3Aは、実施例1Aおよび1Cに記載の操作を用い、1−クロロ−4−ヨードベンゼンより調製された。MS(ESI) m/z:412.3(M+H)
【0140】
実施例3:実施例3A(25mg、0.061ミリモル)、(2−カルバモイルフェニル)ボロン酸(30mg、0.18ミリモル)およびCsF(46mg、0.30ミリモル)のCH
3CN(1.3mL)およびH
2O(0.20mL)中溶液に、ジクロロビス(トリシクロヘキシルホスフィン)パラジウム(II)(9.0mg、0.012ミリモル)を添加した。反応混合物に窒素をパージし、密封したバイアル中にてマイクロ波照射により150℃で0.5時間加熱した。その反応混合物を濾過し、生成物を分取性逆相HPLCに付して精製し、標記化合物(2.1mg、収率6.7%)を得た。MS(ESI) m/z:497.3(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 9.26(s,1H)、7.71(brs,1H)、7.61−7.53(m,3H)、7.49−7.23(m,9H)、6.74(d,J=6.7Hz,1H)、4.42−4.30(m,1H)、3.72(d,J=14.4Hz,1H)、3.52(brs,1H)、2.28(brs,1H)、2.00(brs,2H)、1.82(brs,1H);分析性HPLC:RT=1.649分(方法B)
【0141】
次の記載は、本発明の式(I)の化合物の、上記の方法、または当業者に公知のその変法を用いて調製されるさらなる実施例である。
【0142】
次の実施例4−30は実施例1について記載される一般的操作を用いて同様に調製された。
【0143】
実施例4:4’−(3−(3−(4−クロロフェニル)ウレイド)−2−オキソピペリジン−1−イル)−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキシアミド
【化23】
【0144】
MS(ESI) m/z:462.9(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 8.94(s,1H)、7.71(s,1H)、7.54−7.23(m,13H)、6.58(d,J=6.6Hz,1H)、4.42−4.25(m,1H)、3.83−3.60(m,2H)、2.34−2.20(m,1H)、2.05−1.92(m,2H)、1.90−1.69(m,1H);分析性HPLC:RT=1.48分(方法B)
【0145】
実施例5:1−(1−(3−フルオロ−2’−(メチルスルホニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−2−オキソピペリジン−3−イル)−3−(p−トリル)尿素
【化24】
【0146】
MS(ESI) m/z:495.9(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 8.60(s,1H)、8.08(m,1H)、7.77(m,1H)、7.69(m,1H)、7.50−7.39(m,2H)、7.33(d,J=11.0Hz,1H)、7.29−7.20(m,3H)、7.03(d,J=8.1Hz,2H)、6.46(d,J=7.2Hz,1H)、4.39−4.27(m,1H)、3.66(m,2H)、2.88(s,3H)、2.25(d,J=6.9Hz,1H)、2.20(s,3H)、2.05−1.95(m,2H)、1.83(m,1H);分析性HPLC:RT=1.61分(方法B)
【0147】
実施例6:4’−(3−(3−(4−クロロフェニル)ウレイド)−2−オキソピペリジン−1−イル)−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキシアミド
【化25】
【0148】
MS(ESI) m/z:481.1(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 8.91(s,1H)、7.83(s,1H)、7.56−7.38(m,8H)、7.34−7.19(m,4H)、6.59(d,J=7.0Hz,1H)、4.40−4.28(m,1H)、3.69−3.49(m,2H)、2.27(d,J=6.3Hz,1H)、2.06−1.96(m,2H)、1.83(m,1H);分析性HPLC:RT=1.59分(方法B)
【0149】
実施例7:4’−(2−オキソ−3−(3−(p−トリル)ウレイド)ピペリジン−1−イル)−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキシアミド
【化26】
【0150】
MS(ESI) m/z:443(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 8.67(s,1H)、7.74(brs,1H)、7.54−7.23(m,11H)、7.04(d,J=8.2Hz,2H)、6.48(d,J=6.8Hz,1H)、4.36−4.22(m,1H)、3.78−3.63(m,1H)、2.27(m,5H)、1.98(m,2H)、1.85−1.66(m,1H);分析性HPLC:RT=1.39分(方法B)
【0151】
実施例8:1−(1−(3−フルオロ−2’−(メチルスルホニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−2−オキソピペリジン−3−イル)−3−(4−(メチルチオ)フェニル)尿素
【化27】
【0152】
MS(ESI) m/z:528.1(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 8.74(s,1H)、8.09(d,J=7.7Hz,1H)、7.77(t,J=7.4Hz,1H)、7.69(t,J=7.7Hz,1H)、7.50−7.39(m,2H)、7.35(m,3H)、7.26(d,J=8.1Hz,1H)、7.17(d,J=8.5Hz,2H)、6.52(d,J=7.0Hz,1H)、4.39−4.27(m,1H)、3.65−3.55(m,2H)、2.88(s,3H)、2.39(s,3H)、2.26(m,1H)、2.08−1.96(m,2H)、1.84(m,1H);分析性HPLC:RT=1.65分(方法B)
【0153】
実施例9:1−(1−(3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−2−オキソピペリジン−3−イル)−3−(p−トリル)尿素
【化28】
【0154】
MS(ESI) m/z:418.2(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 8.63(s,1H)、7.84−7.35(m,8H)、7.27(d,J=8.2Hz,2H)、7.04(d,J=8.1Hz,2H)、6.49(d,J=6.9Hz,1H)、4.42−4.27(m,1H)、3.74−3.60(m,1H)、3.57−3.45(m,1H)、2.29(m,1H)、2.21(s,3H)、2.01(m,2H)、1.82(m,1H);分析性HPLC:RT=2.06分(方法B)
【0155】
実施例10:3−{1−[2−フルオロ−4−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−1−イル)フェニル]−2−オキソピペリジン−3−イル}−1−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素
【化29】
【0156】
MS(ESI) m/z:488.8(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 9.18(s,1H)、7.76−7.44(m,8H)、7.30(d,J=8.2Hz,1H)、6.72(d,J=7.2Hz,1H)、6.51(d,J=9.2Hz,1H)、6.37(t,J=6.6Hz,1H)、4.45−4.28(m,1H)、3.80−3.64(m,2H)、2.26(d,J=5.3Hz,1H)、2.02(m,2H)、1.87(m,1H);分析性HPLC:RT=1.55分(方法B)
【0157】
実施例11:1−(1−(3−フルオロ−2’−(メチルスルホニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−2−オキソピペリジン−3−イル)−3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)尿素
【化30】
【0158】
MS(ESI) m/z:550.1(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 9.19(s,1H)、8.11(d,J=7.7Hz,1H)、7.78(t,J=7.3Hz,1H)、7.71(t,J=7.6Hz,1H)、7.64−7.55(m,4H)、7.51−7.44(m,2H)、7.37(d,J=11.0Hz,1H)、7.29(d,J=7.9Hz,1H)、6.73(d,J=6.9Hz,1H)、4.44−4.32(m,1H)、3.78−3.62(m,2H)、2.90(s,3H)、2.31(m,1H)、2.04(m,2H)、1.93−1.79(m,1H);分析性HPLC:RT=1.86分(方法A)
【0159】
実施例12:1−(4−クロロフェニル)−3−{1−[2−フルオロ−4−(2−オキソ−1,2−ジヒドロピリジン−1−イル)フェニル]−2−オキソピペリジン−3−イル}尿素
【化31】
【0160】
MS(ESI) m/z:455.2(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 8.87(s,1H)、7.65(d,J=5.5Hz,1H)、7.57−7.37(m,5H)、7.32−7.17(m,3H)、6.59(d,J=7.0Hz,1H)、6.50(s,1H)、6.37(t,J=6.4Hz,1H)、4.56−4.29(m,1H)、3.85−3.62(m,2H)、2.26(m,5.6Hz,1H)、2.02(m,2H)、1.85(m,1H);分析性HPLC:RT=1.47分(方法A)
【0161】
実施例13:1−(4−クロロフェニル)−3−(1−(3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−2−オキソピペリジン−3−イル)尿素
【化32】
【0162】
MS(ESI) m/z:438.2(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 8.90(s,1H)、7.81−7.38(m,10H)、7.32−7.21(m,2H)、6.59(d,J=6.9Hz,1H)、4.40−4.27(m,1H)、3.67−3.41(m,2H)、2.28(d,J=6.2Hz,1H)、2.07−1.96(m,2H)、1.84(m,1H);分析性HPLC:RT=2.02分(方法A)
【0163】
実施例14:1−(4−エチルフェニル)−3−(1−(3−フルオロ−2’−(メチルスルホニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−2−オキソピペリジン−3−イル)尿素
【化33】
【0164】
MS(ESI) m/z:510.3(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 8.63(s,1H)、8.10(m,1H)、7.78(m,1H)、7.70(m,1H)、7.51−7.41(m,2H)、7.37(d,J=10.9Hz,1H)、7.29(d,J=7.9Hz,3H)、7.06(d,J=8.2Hz,2H)、6.48(m,1H)、4.42−4.28(m,1H)、3.76−3.60(m,2H)、2.90(s,3H)、2.60(m,2H)、2.29(m,1H)、2.02(m,2H)、1.82(m,1H)、1.14(t,J=7.5Hz,3H);分析性HPLC:RT=1.79分(方法B)
【0165】
実施例15:1−(4−エチルフェニル)−3−(1−(3−フルオロ−2’−(メチルスルホニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−2−オキソピペリジン−3−イル)尿素
【化34】
【0166】
MS(ESI) m/z:400.9(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 8.92(s,1H)、8.68(s,1H)、8.58(d,J=4.1Hz,1H)、8.11(d,J=7.9Hz,1H)、7.76(d,J=8.3Hz,2H)、7.60−7.41(m,3H)、7.29(d,J=8.2Hz,2H)、7.04(d,J=8.0Hz,2H)、6.49(d,J=6.6Hz,1H)、4.56−4.17(m,1H)、3.89−3.64(m,2H)、2.30(dd,J=11.9、5.8Hz,1H)、2.22(s,3H)、2.06−1.96(m,2H)、1.86−1.68(m,1H);分析性HPLC:RT=1.47分(方法B)
【0167】
実施例16:1−(4−クロロフェニル)−3−(2−オキソ−1−(4−(ピリジン−3−イル)フェニル)ピペリジン−3−イル)尿素
【化35】
【0168】
MS(ESI) m/z:421.1(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 8.93(s,2H)、8.59(s,1H)、8.11(d,J=7.8Hz,1H)、7.76(d,J=8.3Hz,2H)、7.55−7.39(m,5H)、7.27(d,J=8.7Hz,2H)、6.58(d,J=6.8Hz,1H)、4.39−4.20(m,1H)、3.82−3.62(m,2H)、2.29(m,5.8Hz,1H)、2.04−1.96(m,2H)、1.85−1.67(m,1H);分析性HPLC:RT=1.56分(方法B)
【0169】
実施例17:1−(1−(3−フルオロ−2’−(メチルスルホニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−2−オキソピペリジン−3−イル)−3−(4−メトキシフェニル)尿素
【化36】
【0170】
MS(ESI) m/z:511.8(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 8.53(s,1H)、8.10(d,J=7.8Hz,1H)、7.78(t,J=7.4Hz,1H)、7.70(t,J=7.6Hz,1H)、7.50−7.41(m,2H)、7.36(d,J=10.9Hz,1H)、7.29(d,J=8.7Hz,3H)、6.82(d,J=8.8Hz,2H)、6.42(d,J=6.9Hz,1H)、4.42−4.28(m,1H)、3.75−3.60(m,4H)、3.48−3.34(m,2H)、2.90(s,3H)、2.28(m,1H)、2.02(m,2H)、1.83(m,1H);分析性HPLC:RT=1.46分(方法B)
【0171】
実施例18:3’−フルオロ−4’−(2−オキソ−3−(3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)ピペリジン−1−イル)−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキシアミド
【化37】
【0172】
MS(ESI) m/z:515.2(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 9.20(s,1H)、7.83(s,1H)、7.59(s,4H)、7.51−7.38(m,6H)、7.34−7.21(m,2H)、6.71(d,J=6.8Hz,1H)、4.42−4.24(m,1H)、3.76−3.48(m,2H)、2.30(m,1H)、2.02(m,2H)、1.85(m,1H);分析性HPLC:RT=1.73分(方法B)
【0173】
実施例19:1−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−3−(1−(3−フルオロ−2’−(メチルスルホニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−2−オキソピペリジン−3−イル)尿素
【化38】
【0174】
MS(ESI) m/z:534.2(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 9.12(s,1H)、8.09(d,J=7.8Hz,1H)、7.85−7.59(m,3H)、7.51−7.24(m,5H)、7.08(d,J=8.1Hz,1H)、6.68(d,J=7.1Hz,1H)、4.42−4.28(m,1H)、3.63(m.、2H)、2.89(s,3H)、2.26(m,1H)、2.02(m,2H)、1.91−1.54(m,1H);分析性HPLC:RT=1.93分(方法B)
【0175】
実施例20:4’−(2−オキソ−3−(3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)ピペリジン−1−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボキシアミド
【化39】
【0176】
MS(ESI) m/z:497.3(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 9.24(s,1H)、8.21−8.11(m,2H)、7.83(d,J=7.5Hz,2H)、7.74(d,J=8.2Hz,2H)、7.65−7.52(m,5H)、7.41(d,J=7.7Hz,3H)、6.75(d,J=6.6Hz,1H)、4.40−4.21(m,1H)、3.71(brs,2H)、2.26(m,1H)、2.00(m,2H)、1.84(m,1H);分析性HPLC:RT=1.68分(方法B)
【0177】
実施例21:1−(6−クロロピリジン−3−イル)−3−(1−(3−フルオロ−2’−(メチルスルホニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−2−オキソピペリジン−3−イル)尿素
【化40】
【0178】
MS(ESI) m/z:517.2(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 9.12(s,1H)、8.41(d,J=2.4Hz,1H)、8.11(d,J=7.9Hz,1H)、7.95(dd,J=8.7、2.6Hz,1H)、7.83−7.67(m,2H)、7.51−7.24(m,5H)、6.77(d,J=7.0Hz,1H)、4.45−4.23(m,1H)、3.75−3.56(m,2H)、2.91(s,3H)、2.40−2.26(m,1H)、2.03(m,2H)、1.91−1.79(m,1H);分析性HPLC:RT=1.64分(方法A)
【0179】
実施例22:1−(1−(3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−2−オキソピペリジン−3−イル)−3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)尿素
【化41】
【0180】
MS(ESI) m/z:472.2(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 9.22(s,1H)、7.72(d,J=7.5Hz,2H)、7.65−7.54(m,6H)、7.51−7.28(m,3H)、6.74(d,J=6.8Hz,1H)、4.44−4.30(m,1H)、3.73−3.58(m,2H)、2.31(m,1H)、2.03(m,2H)、1.86(m,1H);分析性HPLC:RT=2.18分(方法B)
【0181】
実施例23:1−(1−(3−フルオロ−2’−(メチルスルホニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−2−オキソピペリジン−3−イル)−3−(4−(メチルスルホニル)フェニル)尿素
【化42】
【0182】
MS(ESI) m/z:560.2(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 9.34(s,1H)、8.10(d,J=7.8Hz,1H)、7.85−7.58(m,6H)、7.52−7.42(m,2H)、7.38−7.22(m,2H)、6.79(d,J=7.1Hz,1H)、4.46−4.29(m,1H)、3.82−3.46(m,2H)、3.12(s,3H)、2.95−2.85(m,3H)、2.29(d,J=6.1Hz,1H)、2.04(brs,2H)、1.89(s,1H);分析性HPLC:RT=1.46分(方法B)
【0183】
実施例24:1−(4−シアノフェニル)−3−(1−(3−フルオロ−2’−(メチルスルホニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−2−オキソピペリジン−3−イル)尿素
【化43】
【0184】
MS(ESI) m/z:507.2(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 8.53(s,1H)、8.10(d,J=7.8Hz,1H)、7.78(t,J=7.4Hz,1H)、7.70(t,J=7.6Hz,1H)、7.50−7.41(m,2H)、7.36(d,J=10.9Hz,1H)、7.29(d,J=8.7Hz,3H)、6.82(d,J=8.8Hz,2H)、6.42(d,J=6.9Hz,1H)、4.42−4.28(m,1H)、3.75−3.60(m,2H)、2.90(s,3H)、2.28(m,1H)、2.02(m,2H)、1.83(m,1H);分析性HPLC:RT=1.57分(方法B)
【0185】
実施例25:1−(1−(3−フルオロ−2’−(メチルスルホニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−2−オキソピペリジン−3−イル)−3−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)尿素
【化44】
【0186】
MS(ESI) m/z:566.3(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 8.96(s,1H)、8.10(d,J=7.8Hz,1H)、7.78(t,J=7.4Hz,1H)、7.70(t,J=7.7Hz,1H)、7.54−7.42(m,4H)、7.37(d,J=10.9Hz,1H)、7.28(d,J=7.4Hz,1H)、7.23(d,J=8.7Hz,2H)、6.60(d,J=6.9Hz,1H)、4.42−4.31(m,1H)、3.76−3.59(m,2H)、2.90(s,3H)、2.30(m,1H)、2.02(m,2H)、1.92−1.76(m,1H);分析性HPLC:RT=1.88分(方法A)
【0187】
実施例26:1−(1−(3−フルオロ−2’−(メチルスルホニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−2−オキソピペリジン−3−イル)−3−(5−メチルチアゾール−2−イル)尿素
【化45】
【0188】
MS(ESI) m/z:502.8(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 8.11(d,J=7.9Hz,1H)、7.83−7.69(m,2H)、7.51−7.42(m,2H)、7.39−7.25(m,2H)、7.08−6.93(m,2H)、4.47−4.23(m,1H)、3.69(m,2H)、2.90(s,3H)、2.29(s,4H)、2.04(m,2H)、1.89−1.78(m,2H);分析性HPLC:RT=1.32分(方法A)
【0189】
実施例27:1−(6−クロロピリダジン−3−イル)−3−(1−(3−フルオロ−2’−(メチルスルホニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−2−オキソピペリジン−3−イル)尿素
【化46】
【0190】
MS(ESI) m/z:518.2(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 9.96(s,1H)、8.22−7.98(m,2H)、7.88−7.63(m,4H)、7.51−7.39(m,2H)、7.32−7.18(m,2H)、4.67−4.32(m,1H)、3.69(brs,2H)、2.89(s,3H)、2.31(m,1H)、2.04(m,2H)、1.89(m,1H);分析性HPLC:RT=1.46分(方法A)
【0191】
実施例28:1−(1−(3−フルオロ−2’−(メチルスルホニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−2−オキソピペリジン−3−イル)−3−(4−フルオロフェニル)尿素
【化47】
【0192】
MS(ESI) m/z:500(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 8.76(s,1H)、8.09(d,J=7.7Hz,1H)、7.77(m,1H)、7.69(m,1H)、7.50−7.41(m,2H)、7.41−7.30(m,3H)、7.26(d,J=8.0Hz,1H)、7.06(m,2H)、6.51(d,J=7.1Hz,1H)、4.40−4.28(m,1H)、3.67−3.52(m,2H)、2.89(s,3H)、2.31−2.20(m,1H)、2.07−1.96(m,2H)、1.84(m,1H);分析性HPLC:RT=1.54分(方法B)
【0193】
実施例29:2’−フルオロ−4’−(2−オキソ−3−(3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)ピペリジン−1−イル)−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキシアミド
【化48】
【0194】
MS(ESI) m/z:515(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 9.30(s,1H)、7.70(brs,1H)、7.63−7.11(m,12H)、6.77(d,J=6.7Hz,1H)、4.50−4.30(m,1H)、3.75(d,J=19.2Hz,2H)、2.38−2.20(m,1H)、2.06−1.94(m,2H)、1.88−1.73(m,1H);分析性HPLC:RT=1.64分(方法A)
【0195】
実施例30:4’−(3−(3−(4−クロロフェニル)ウレイド)−2−オキソピペリジン−1−イル)−2’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキシアミド
【化49】
【0196】
MS(ESI) m/z:481(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 8.97(s,1H)、7.72(s,1H)、7.59−7.10(m,12H)、6.59(d,J=6.8Hz,1H)、4.44−4.31(m,1H)、3.85−3.67(m,2H)、2.27(m,1H)、1.99(m,2H)、1.80(m,1H);分析性HPLC:RT=1.63分(方法A)
【0197】
実施例31−53は、実施例2または3について上記される操作を用いて、同様にして調製された。
【0198】
実施例31:1−(1−(2’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−2−オキソピペリジン−3−イル)−3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)尿素
【化50】
【0199】
MS(ESI) m/z:472.3(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 9.19(s,1H)、7.73−7.49(m,7H)、7.40(d,J=7.9Hz,3H)、7.32−7.19(m,2H)、6.70(d,J=6.8Hz,1H)、4.42−4.23(m,1H)、3.86−3.72(m,2H)、2.33−2.19(m,1H)、2.00(m,2H)、1.84(m,1H);分析性HPLC:RT=2.14分(方法B)
【0200】
実施例32:1−(1−(4−(2−フルオロピリジン−3−イル)フェニル)−2−オキソピペリジン−3−イル)−3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)尿素
【化51】
【0201】
MS(ESI) m/z:473(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 9.22(s,1H)、8.32−8.04(m,2H)、7.75−7.55(m,6H)、7.49−7.32(m,3H)、6.71(d,J=6.9Hz,1H)、4.48−4.29(m,1H)、3.82−3.62(m,1H)、3.61−3.48(m,1H)、2.29(m,1H)、2.07−1.92(m,2H)、1.88−1.64(m,1H);分析性HPLC:RT=1.91分(方法B)
【0202】
実施例33:1−(1−(2’−シアノ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−2−オキソピペリジン−3−イル)−3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)尿素
【化52】
【0203】
MS(ESI) m/z:479.2(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 9.23(s,1H)、7.94(d,J=7.7Hz,1H)、7.83−7.74(m,1H)、7.68−7.54(m,8H)、7.48(d,J=8.3Hz,2H)、6.72(d,J=6.9Hz,1H)、4.45−4.25(m,1H)、3.92−3.68(m,2H)、2.28(d,J=6.0Hz,1H)、2.10−1.97(m,2H)、1.65(s,1H);分析性HPLC:RT=1.89分(方法A)
【0204】
実施例34:4’−(2−オキソ−3−(3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)ピペリジン−1−イル)−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボン酸メチル
【化53】
【0205】
MS(ESI) m/z:512(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 9.21(s,1H)、7.73(d,J=7.6Hz,1H)、7.63−7.55(m,5H)、7.50−7.25(m,6H)、6.69(d,J=6.6Hz,1H)、4.42−4.24(m,1H)、3.75(d,J=5.5Hz,2H)、3.60(s,3H)、2.29(d,J=5.4Hz,1H)、1.79(m,2H)、1.44−1.07(m,1H);分析性HPLC:RT=2.09分(方法A)
【0206】
実施例35:1−(2−オキソ−1−(4−(ピリジン−3−イル)フェニル)ピペリジン−3−イル)−3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)尿素
【化54】
【0207】
MS(ESI) m/z:455.1(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 9.23(s,1H)、8.89(s,1H)、8.57(d,J=4.0Hz,1H)、8.09(d,J=7.8Hz,1H)、7.76(d,J=8.2Hz,2H)、7.63−7.32(m,7H)、6.71(d,J=6.8Hz,1H)、4.44−4.31(m,1H)、3.81−3.68(m,1H)、3.60−3.42(m,1H)、2.30(m,1H)、2.00(m,2H)、1.90−1.76(m,1H);分析性HPLC:RT=1.37分(方法A)
【0208】
実施例36:1−(1−([1,1’−ビフェニル]−4−イル)−2−オキソピペリジン−3−イル)−3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)尿素
【化55】
【0209】
MS(ESI) m/z:454.3(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 9.21(s,1H)、7.74−7.55(m,8H)、7.50−7.32(m,5H)、6.70(d,J=6.7Hz,1H)、4.44−4.28(m,1H)、3.81−3.54(m,2H)、2.28(d,J=6.8Hz,1H)、2.09−1.95(m,2H)、1.88−1.72(m,1H);分析性HPLC:RT=2.12分(方法A)
【0210】
実施例37:1−(1−(3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−2−オキソピペリジン−3−イル)−3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)尿素
【化56】
【0211】
MS(ESI) m/z:472.2(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 9.20(s,1H)、7.72(d,J=8.3Hz,2H)、7.62−7.36(m,9H)、7.18(t,J=8.0Hz,1H)、6.70(d,J=6.9Hz,1H)、4.40−4.20(m,1H)、3.78−3.56(m,2H)、2.28−2.22(m,1H)、2.04−1.94(m,2H)、1.84(m,1H);分析性HPLC:RT=2.1分(方法)
【0212】
実施例38:1−(2−オキソ−1−(4−(ピリジン−4−イル)フェニル)ピペリジン−3−イル)−3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)尿素
【化57】
【0213】
MS(ESI) m/z:454.9(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 9.19(s,1H)、8.61(d,J=5.0Hz,2H)、7.82(d,J=8.4Hz,2H)、7.72(d,J=5.6Hz,2H)、7.58(s,4H)、7.45(d,J=8.4Hz,2H)、6.70(d,J=7.1Hz,1H)、4.44−4.30(m,1H)、3.83−3.66(m,2H)、2.26(m,1H)、2.05−1.95(m,2H)、1.85(m,1H);分析性HPLC:RT=1.67分(方法B)
【0214】
実施例39:1−(1−(4’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−2−オキソピペリジン−3−イル)−3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)尿素
【化58】
【0215】
MS(ESI) m/z:472(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 9.22(s,1H)、7.81−7.52(m,8H)、7.39(d,J=8.2Hz,2H)、7.29(t,J=8.7Hz,2H)、6.70(d,J=6.7Hz,1H)、4.47−4.28(m,1H)、3.82−3.59(m,2H)、2.38−2.21(m,1H)、2.00(m,2H)、1.84(m,1H);分析性HPLC:RT=2.04分(方法A)
【0216】
実施例40:3−フルオロ−4’−(2−オキソ−3−(3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)ピペリジン−1−イル)−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボン酸メチル
【化59】
【0217】
MS(ESI) m/z:530.4(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 9.38(s,1H)、7.70−7.53(m,5H)、7.42−7.29(m,6H)、6.90(d,J=6.7Hz,1H)、4.45−4.29(m,1H)、3.86−3.71(m,1H)、3.67−3.37(m,4H)、2.11−1.62(m,3H)、1.41−1.05(m,1H);分析性HPLC:RT=2.15分(方法B)
【0218】
実施例41:1−(1−(4−(2−エトキシ−5−フルオロピリジン−4−イル)フェニル)−2−オキソピペリジン−3−イル)−3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)尿素
【化60】
【0219】
MS(ESI) m/z:517.3(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 9.24(s,1H)、8.21(s,1H)、7.75−7.55(m,6H)、7.46(d,J=8.4Hz,2H)、6.98(d,J=5.3Hz,1H)、6.73(d,J=6.8Hz,1H)、4.45−4.25(m,3H)、3.91−3.68(m,2H)、3.54−3.41(m,3H)、2.38−2.25(m,1H)、2.00(m,2H)、1.85(m,1H);分析性HPLC:RT=2.17分(方法B)
【0220】
実施例42:4’−(2−オキソ−3−(3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)ピペリジン−1−イル)−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボン酸
【化61】
【0221】
MS(ESI) m/z:498.1(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 9.51(s,1H)、7.78−7.53(m,5H)、7.47−7.17(m,7H)、6.99(d,J=6.1Hz,1H)、4.43−4.24(m,1H)、3.75−3.57(m,2H)、2.29(d,J=5.8Hz,1H)、1.98(d,J=6.1Hz,2H)、1.86−1.63(m,1H);分析性HPLC:RT=1.92分(方法A)
【0222】
実施例43:1−(1−(3’−(メチルスルホニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−2−オキソピペリジン−3−イル)−3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)尿素
【化62】
【0223】
MS(ESI) m/z:532.1(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 9.23(s,1H)、8.13(s,1H)、8.03(s,1H)、7.90(d,J=7.8Hz,1H)、7.77−7.69(m,3H)、7.58(s,4H)、7.45(d,J=8.4Hz,2H)、6.74(d,J=7.0Hz,1H)、4.33(d,J=11.6Hz,1H)、3.88−3.66(m,2H)、3.26(s,3H)、2.26(d,J=5.8Hz,1H)、2.09−1.94(m,2H)、1.82(s,1H);分析性HPLC:RT=1.78分(方法B)
【0224】
実施例44:1−(1−(4−(2−メチルピリジン−3−イル)フェニル)−2−オキソピペリジン−3−イル)−3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)尿素
【化63】
【0225】
MS(ESI) m/z:468.9(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 9.24(s,1H)、8.66(d,J=4.8Hz,1H)、8.11(d,J=7.7Hz,1H)、7.69(t,J=6.4Hz,1H)、7.61−7.34(m,8H)、6.73(d,J=6.7Hz,1H)、4.48−4.33(m,1H)、3.85−3.70(m,2H)、2.66−2.54(s,3H)、2.29(m,1H)、2.01(m,2H)、1.87(m,1H);分析性HPLC:RT=1.9分(方法B)
【0226】
実施例45:1−(1−(4−(3−メチルピリジン−4−イル)フェニル)−2−オキソピペリジン−3−イル)−3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)尿素
【化64】
【0227】
MS(ESI) m/z:469.1(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 9.28(s,1H)、8.62−8.37(m,2H)、7.71−7.52(m,4H)、7.45(d,J=2.3Hz,4H)、7.26(d,J=4.8Hz,1H)、6.76(d,J=6.6Hz,1H)、4.42−4.29(m,1H)、3.86−3.66(m,2H)、2.28(m,4H)、2.01(m,2H)、1.90−1.77(m,1H);分析性HPLC:RT=1.76分(方法B)
【0228】
実施例46:1−(1−(4’−シアノ−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−2−オキソピペリジン−3−イル)−3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)尿素
【化65】
【0229】
MS(ESI) m/z:479.2(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 9.24(s,1H)、8.03−7.86(m,4H)、7.78(d,J=8.3Hz,2H)、7.65−7.53(m,4H)、7.46(d,J=8.3Hz,2H)、6.73(d,J=6.7Hz,1H)、4.47−4.28(m,1H)、3.81−3.62(m,1H)、3.55−3.32(m,1H)、2.32−2.21(m,1H)、2.09−1.97(m,2H)、1.92−1.64(m,1H);分析性HPLC:RT=2分(方法A)
【0230】
実施例47:1−(1−(4−(4−メチルピリジン−3−イル)フェニル)−2−オキソピペリジン−3−イル)−3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)尿素
【化66】
【0231】
MS(ESI) m/z:468.9(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 9.26(s,1H)、8.55−8.37(m,2H)、7.59(s,4H)、7.49−7.40(m,4H)、7.26(d,J=4.8Hz,1H)、6.74(d,J=6.5Hz,1H)、4.44−4.25(m,1H)、3.82−3.71(m,1H)、3.71−3.50(m,1H)、2.28(s,3H)、2.01(m,2H)、1.89−1.56(m,2H);分析性HPLC:RT=1.83分(方法B)
【0232】
実施例48:4’−(2−オキソ−3−(3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)ピペリジン−1−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボキシアミド
【化67】
【0233】
MS(ESI) m/z:497.1(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 9.24(s,1H)、8.05(brs,1H)、7.96(d,J=8.0Hz,2H)、7.83−7.72(m,4H)、7.68−7.54(m,4H)、7.47−7.35(m,3H)、6.72(d,J=6.6Hz,1H)、4.46−4.33(m,1H)、3.88−3.65(m,2H)、2.30(m,1H)、2.01(m,2H)、1.84(m,1H);分析性HPLC:RT=1.61分(方法B)
【0234】
実施例49:1−(1−(4’−(メチルスルホニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−2−オキソピペリジン−3−イル)−3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)尿素
【化68】
【0235】
MS(ESI) m/z:532(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 9.59(brs,1H)、8.09−7.94(m,4H)、7.80(d,J=8.3Hz,2H)、7.70−7.43(m,6H)、7.10(brs,1H)、4.41−4.28(m,1H)、3.94−3.63(m,2H)、2.63−2.49(s,3H)、2.32−2.22(m,1H)、2.02(m,2H)、1.90−1.77(m,1H);分析性HPLC:RT=1.71分(方法A)
【0236】
実施例50:2’−シアノ−5−フルオロ−N−メチル−4’−(2−オキソ−3−(3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)ピペリジン−1−イル)−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキシアミド
【化69】
【0237】
MS(ESI) m/z:554(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 8.15(d,J=4.6Hz,1H)、7.87(d,J=8.2Hz,2H)、7.66(d,J=8.2Hz,2H)、7.55(dd,J=8.4、6.0Hz,1H)、7.35−7.23(m,1H)、7.20(dd,J=9.8、2.1Hz,1H)、7.10(d,J=8.5Hz,1H)、6.99−6.79(m,2H)、6.32(s,2H)、4.32(d,J=7.3Hz,1H)、3.14(d,J=6.4Hz,2H)、2.58(d,J=4.6Hz,3H)、2.03−1.59(m,4H);分析性HPLC:RT=1.74分(方法A)
【0238】
実施例51:5−フルオロ−N−メチル−4’−(2−オキソ−3−(3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)ピペリジン−1−イル)−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキシアミド
【化70】
【0239】
MS(ESI) m/z:528.8(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 9.22(s,1H)、8.15(d,J=4.6Hz,1H)、7.59(s,4H)、7.49−7.09(m,7H)、6.69(d,J=6.8Hz,1H)、4.44−4.24(m,1H)、3.86−3.53(m,2H)、2.88(s,3H)、2.28(dd,J=12.1、5.7Hz,1H)、2.07−1.94(m,2H)、1.86−1.69(m,1H);分析性HPLC:RT=1.69分(方法B)
【0240】
実施例52:1−(1−(2’−(モルホリン−4−カルボニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−2−オキソピペリジン−3−イル)−3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)尿素
【化71】
【0241】
MS(ESI) m/z:567.2(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 9.22(s,1H)、7.68−7.26(m,12H)、6.81−6.59(m,1H)、4.34(brs,1H)、3.74−3.49(m,2H)、3.31−3.05(m,2H)、3.00−2.87(m,2H)、2.80−2.63(m,2H)、2.42(d,J=11.4Hz,1H)、2.28(d,J=5.8Hz,1H)、2.08−1.95(m,2H)、1.89−1.72(m,2H);分析性HPLC:RT=1.88分(方法B)
【0242】
実施例53:1−(1−(4−(2−メトキシピリジン−3−イル)フェニル)−2−オキソピペリジン−3−イル)−3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)尿素
【化72】
【0243】
MS(ESI) m/z:484.9(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 9.21(s,1H)、8.26−8.10(m,1H)、7.85−7.72(m,1H)、7.66−7.52(m,6H)、7.35(d,J=8.4Hz,2H)、7.15−6.94(m,1H)、6.77−6.63(m,1H)、4.40−4.25(m,1H)、3.87(s,3H)、3.73−3.58(m,2H)、2.31−2.21(m,1H)、2.10−1.96(m,2H)、1.87−1.68(m,1H);分析性HPLC:RT=2.01分(方法B)
【0244】
実施例54:N−メチル−4’−(2−オキソ−3−(3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)ピペリジン−1−イル)−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキシアミド
【化73】
【0245】
実施例54A:4’−(2−オキソ−3−(3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)ピペリジン−1−イル)−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボン酸メチル
【化74】
【0246】
実施例54Aは、実施例3に記載の経路と同様の経路にて、実施例3Aおよび2−(メトキシカルボニル)フェニル)ボロン酸より合成された。MS(ESI) m/z:512.5(M+H)
【0247】
実施例54B:4’−(2−オキソ−3−(3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)ピペリジン−1−イル)−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボン酸
【化75】
【0248】
実施例54A(100mg、0.20ミリモル)のTHF(1.0mL)、MeOH(1.0mL)およびH
2O(0.20mL)中溶液に、LiOH−H
2O(41mg、0.98ミリモル)を添加した。反応混合物を室温で一夜攪拌した。反応溶液をEtOAcおよび1N HClで希釈し、層を分離し、水層をEtOAc(2x)で抽出した。抽出液を合わせ、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して粗生成物(80mg、0.16ミリモル)を得た。MS(ESI) m/z:498.4(M+H)
【0249】
実施例54:実施例54B(40mg、0.080ミリモル)、メタナミン(0.015mL、0.40ミリモル)、HATU(61mg、0.16ミリモル)およびEt
3N(0.11mL、0.80ミリモル)のDMF(1.0mL)中混合物を室温で5時間攪拌した。反応溶液を濾過し、生成物を逆相分取性HPLCを介して精製し、標記化合物(2.0mg、0.0038ミリモル)を得た。MS(ESI) m/z:511.0(M+H).
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 9.29(s,1H)、8.18−8.07(m,1H)、7.61(m,5H)、7.36(m,7H)、6.86−6.65(m,1H)、4.46−4.31(m,1H)、3.81−3.63(m,2H)、3.16(m,1H)、2.59(s,3H)、2.37−2.24(m,1H)、2.01(m,2H);分析性HPLC:RT=1.649分(方法A)
【0250】
実施例55:N,N−ジメチル−4’−(2−オキソ−3−(3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)ピペリジン−1−イル)−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキシアミド
【化76】
【0251】
実施例55は実施例54に記載の操作を用いて合成された。MS(ESI) m/z:525.2(M+H);
1H NMR(500MHz、DMSO−d
6)δ 9.58(s,1H)、7.79−7.29(m,12H)、7.10(d,J=6.4Hz,1H)、4.46−4.28(m,1H)、3.80−3.57(m,2H)、2.79(s,3H)、2.47(s,3H)、2.27(d,J=6.1Hz,1H)、2.00(m,2H)、1.91−1.76(m,1H);分析性HPLC:RT=1.76分(方法A)
【0252】
実施例56:4’−(3−(3−(4−クロロフェニル)ウレイド)−2−オキソピペリジン−1−イル)−N−メチル−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキシアミド
【化77】
【0253】
実施例56A:4’−(3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−オキソピペリジン−1−イル)−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボン酸
【化78】
【0254】
実施例56Aは、実施例1Aおよび実施例1Bを調製するのに記載された反応経路と同様の経路にて、1−クロロ−4−ヨードベンゼンおよび2−ボロノ安息香酸より調製された。MS(ESI) m/z:411.3(M+H)
【0255】
実施例56B:(1−(2’−(メチルカルバモイル)−[1,1’−ビフェニル]−4−イル)−2−オキソピペリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル
【化79】
【0256】
実施例56Bは、実施例4を調製するのに記載されるアミドカップリング条件を用い、実施例56Aから調製された。MS(ESI) m/z:424.3(M+H)
【0257】
実施例56C:4’−(3−アミノ−2−オキソピペリジン−1−イル)−N−メチル−[1,1’−ビフェニル]−2−カルボキシアミド
【化80】
【0258】
実施例56Cは、実施例1Cを調製するのに記載された脱保護条件を用い、実施例56Bより調製された。MS(ESI) m/z:324.1(M+H)
【0259】
実施例56は、実施例1を調製するのに記載された条件を用い、実施例5Cおよび1−クロロ−4−イソシアナトベンゼンより調製された。MS(ESI) m/z:477.4(M+H)
【0260】
実施例57:(R)−1−(1−(4−(2−フルオロピリジン−3−イル)フェニル)−2−オキソピペリジン−3−イル)−3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)尿素
【化81】
【0261】
中間体1の1,4−ジオキサン(2mL)中溶液に、三塩基性リン酸カリウム(23mg、0.13ミリモル)および(2−フルオロピリジン−3−イル)ボロン酸(11mg、0.079ミリモル)を添加した。該反応混合物に窒素を5分間パージし、Pd(dppf)Cl
2・DCMアダクツ(5.4mg、6.6マイクロモル)を充填した。該反応混合物に再び窒素を3分間パージし、60℃で15時間加熱した。該混合物を冷却し、セライトパッドを通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮して粗生成物を得、それを逆相クロマトグラフィーに付して精製し、標記化合物(11mg、34%、0.023ミリモル)をオフホワイトの固体として得た。MS(ESI) m/z:473.1(M+H);
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ 9.22(s,1H)、8.25(d,J=5.14Hz,1H)、8.18−8.11(m,1H)、7.68−7.56(m,6H)、7.51−7.44(m,3H)、6.70(d,J=6.60Hz,1H)、4.41−4.34(m,1H)、3.82−3.68(m,2H)、2.35−2.28(m,1H)、2.06−1.98(m,2H)、1.89−1.79(m,1H);分析性HPLC:RT=2.08分(方法F)
【0262】
表2に列挙される次の実施例は、適切なボロン酸を用い、中間体1−3から、実施例57に示される操作と同様の操作を使用することで製造された。
【0263】
表2
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
【表12】
【表13】
【表14】
【表15】
【表16】
【表17】
【0264】
実施例138:(R)−N−(3−(4−(2−オキソ−3−(3−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ウレイド)ピペリジン−1−イル)フェニル)ピリジン−2−イル)メタンスルホンアミド
【化82】
【0265】
中間体4(0.050g、0.099ミリモル)の1,4−ジオキサン(2mL)中溶液に、N−(3−ブロモピリジン−2−イル)メタンスルホンアミド(0.025g、0.099ミリモル)および三塩基性リン酸カリウム(0.042g、0.20ミリモル)を添加した。その反応混合物に窒素を5分間パージし、Pd(dppf)Cl
2・DCMアダクツ(8.1mg、9.9マイクロモル)を充填した。該反応混合物に再び窒素を3分間パージし、60℃で16時間加熱した。該反応混合物を冷却し、セライトパッドを通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物をRP−HPLCに付して精製し、標記化合物(19mg、0.035ミリモル、収率35%)を得た。MS(ESI) m/z:548(M+H);
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ 9.67(s,1H)、9.26−9.19(s,1H)、8.41−8.35(m,1H)、7.78−7.71(m,1H)、7.64−7.55(m,6H)、7.54−7.4(m,2H)、7.31−7.24(m,1H)、6.73−6.66(m,1H)、4.45−4.31(m,1H)、3.82−3.7(m,2H)、3.0−2.8(m,4H)、2.04−1.97(m,2H)、1.90−1.81(m,1H);RT=1.859分(方法F)
【0266】
表3に列挙される次の実施例は、実施例138に示されるのと同様の操作を用いて、中間体4または5より製造された。
【0268】
実施例146:(R)−1−(4−クロロフェニル)−3−(1−(5−(2−フルオロフェニル)ピリジン−2−イル)−2−オキソピペリジン−3−イル)尿素
【化83】
【0269】
実施例146a:(R)−(1−(5−(2−フルオロフェニル)ピリジン−2−イル)−2−オキソピペリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル
【化84】
【0270】
中間体7(150mg、0.41ミリモル)の1,4−ジオキサン(5mL)中溶液に、三塩基性リン酸カリウム(170mg、0.81ミリモル)および(2−フルオロフェニル)ボロン酸(57mg、0.41ミリモル)を添加した。反応混合物に窒素を5分間パージし、Pd(dppf)Cl
2・DCMアダクツ(33mg、0.041ミリモル)を充填した。該反応混合物に再び窒素を3分間パージし、60℃で15時間加熱した。該反応混合物を冷却し、セライトパッドを通して濾過し、酢酸エチル(20mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残渣をカラムクロマトグラフィーに付して精製し、実施例146a(120mg、0.31ミリモル、収率77%)を褐色の固体として得た。MS(ESI) m/z:386(M+H);
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ 8.61(s,1H)、8.00(d,J=8.0Hz,1H)、7.85(d,J=8.5Hz,1H)、7.64−7.59(m,1H)、7.43−7.51(m,1H)、7.31− 7.39(m,2H)、7.08(d,J=8.5Hz,1H)、4.29−4.21(m,1H)、4.25−4.15(m,1H)、3.76−3.85(m,1H)、2.03−2.13(m,1H)、1.90−1.99(m,2H)、1.89−1.73(m,1H)、1.40(s,9H)
【0271】
実施例146B:(R)−3−アミノ−1−(5−(2−フルオロフェニル)ピリジン−2−イル)ピペリジン−2−オン・塩酸塩
【化85】
【0272】
実施例146A(120mg、0.31ミリモル)の1,4−ジオキサン(10mL)中の冷却した溶液に、1,4−ジオキサン中4N HCl(1.6mL)を添加し、室温で2時間攪拌した。溶媒を蒸発させ、該混合物をジエチルエーテル(10mlx2)でトリチュレートし、実施例146B(80mg、0.25ミリモル、収率80%)を明褐色の固体として得た。MS(ESI) m/z:286.2(M+H)
【0273】
実施例146:
実施例146B(40mg、0.12ミリモル)のTHF(5mL)中の冷却した溶液に、TEA(0.052mL、0.37ミリモル)および1−クロロ−4−イソシアナトベンゼン(19mg、0.12ミリモル)を添加し、反応混合物を室温で15時間攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、その粗化合物をRP−HPLCに付して精製し、実施例146(10mg、収率18%)を得た。MS(ESI) m/z:439(M+H);
1H NMR(400MHz、DMSO−d
6):δ 8.94(s,1H)、8.62(s,1H)、8.03−7.99(m,1H)、7.89(d,J=8.6Hz,1H)、7.62(td、J=7.9、1.6Hz,1H)、7.51−7.41(m,3H)、7.39−7.32(m,2H)、7.30−7.25(m,2H)、6.60(d,J=7.3Hz、1H)、4.48(dt,J=12.0、6.9Hz,1H)、4.26(dt,J=13.0、6.5Hz,1H)、3.86−3.78(m,1H)、2.36−2.27(m,1H)、2.03−1.93(m,2H)、1.83−1.71(m,1H);RT=2.116分(方法E)
【0274】
表4に列挙される次の化合物は、中間体1a、(R)−(1−(4−ブロモフェニル)−2−オキソピペリジン−3−イル)カルバミン酸tert−ブチル(中間体1の合成の間に得られる)、または中間体7−10より出発し、実施例146に示される操作と同様の操作を用いて、製造された。
【0275】
表4
【表20】
【表21】
【表22】
【表23】
【表24】
【表25】
【表26】
【表27】
【表28】
【表29】
【表30】
【表31】
【0276】
当業者にとって、本開示が上記の例示として実施例に限定されないこと、および本開示がその本質的な属性から逸脱することなく他の特定の形態にて実施され得ることは明らかであろう。従って、実施例は、すべての点で例示であって、限定するものではないと考えるのが望ましく、上記の実施例よりもむしろ添付した特許請求の範囲を照会すべきであり、従って特許請求の範囲の意義および均等の範囲の範囲内にある変形はすべてそこに包含されるものとする。