(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6811287
(24)【登録日】2020年12月16日
(45)【発行日】2021年1月13日
(54)【発明の名称】基板処理装置
(51)【国際特許分類】
H01L 21/027 20060101AFI20201228BHJP
G03F 7/30 20060101ALI20201228BHJP
G03F 7/16 20060101ALI20201228BHJP
【FI】
H01L21/30 562
G03F7/30 501
G03F7/16 502
【請求項の数】20
【全頁数】52
(21)【出願番号】特願2019-117335(P2019-117335)
(22)【出願日】2019年6月25日
(62)【分割の表示】特願2015-163614(P2015-163614)の分割
【原出願日】2015年8月21日
(65)【公開番号】特開2019-176180(P2019-176180A)
(43)【公開日】2019年10月10日
【審査請求日】2019年6月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】000207551
【氏名又は名称】株式会社SCREENホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100093056
【弁理士】
【氏名又は名称】杉谷 勉
(74)【代理人】
【識別番号】100142930
【弁理士】
【氏名又は名称】戸高 弘幸
(74)【代理人】
【識別番号】100175020
【弁理士】
【氏名又は名称】杉谷 知彦
(74)【代理人】
【識別番号】100180596
【弁理士】
【氏名又は名称】栗原 要
(72)【発明者】
【氏名】稲垣 幸彦
【審査官】
今井 彰
(56)【参考文献】
【文献】
特開2003−347186(JP,A)
【文献】
特開平08−321537(JP,A)
【文献】
特開2006−339449(JP,A)
【文献】
特開2012−204759(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/027、21/30
G03F 7/26−7/24
G03C 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板処理装置であって、
平面視で略矩形である前部熱処理ブロックと、
平面視で略矩形である前部中継ブロックと、
平面視で略矩形である液処理ブロックと、
を備え、
前記前部熱処理ブロックは、
前記前部熱処理ブロック内に配置され、基板に熱処理を行う熱処理ユニットと、
前記前部熱処理ブロック内に配置され、前記前部熱処理ブロックの前記熱処理ユニットに基板を搬送する前部主搬送機構と、
を備え、
前記前部中継ブロックは、
前記前部中継ブロック内に配置され、基板を載置する載置部と、
前記前部中継ブロック内に配置され、前記前部中継ブロックの前記載置部に基板を搬送する前部搬送機構と、
を備え、
前記液処理ブロックは、
前記液処理ブロック内に配置され、基板に液処理を行う液処理ユニットと、
前記液処理ブロック内に配置され、前記液処理ユニットに基板を搬送する液処理用搬送機構と、
を備え、
前記前部熱処理ブロックと前記前部中継ブロックは、接続されて、相互に基板を搬送可能であり、
前記前部中継ブロックと前記液処理ブロックは、接続されて、相互に基板を搬送可能であり、
前記前部中継ブロックは、前記液処理ブロックと前記前部熱処理ブロックとの間に配置されている基板処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の基板処理装置において、
平面視で、前記前部熱処理ブロックと前記前部中継ブロックと前記液処理ブロックは、この順番で一列に並ぶ基板処理装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の基板処理装置において、
前記前部熱処理ブロックは、前記前部熱処理ブロックの前記前部主搬送機構が設置される搬送スペースを有し、
前記液処理ブロックは、前記液処理用搬送機構が設置される搬送スペースを有し、
前記前部中継ブロックの前記載置部は、前記前部熱処理ブロックの前記搬送スペースと前記液処理ブロックの前記搬送スペースとの間に配置されている基板処理装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記前部熱処理ブロックの前記前部主搬送機構は、
前記前部熱処理ブロックの前記熱処理ユニットに基板を搬送する第1前部主搬送機構と、
前記前部熱処理ブロックの前記熱処理ユニットに基板を搬送する第2前部主搬送機構と、
を備え、
前記前部中継ブロックの前記前部搬送機構は、
前記前部中継ブロックの前記載置部に基板を搬送する第1前部搬送機構と、
前記前部中継ブロックの前記載置部に基板を搬送する第2前部搬送機構と、
を備え、
前記液処理ブロックの前記液処理用搬送機構は、
前記液処理ユニットに基板を搬送する第1液処理用搬送機構と、
前記液処理ユニットに基板を搬送する第2液処理用搬送機構と、
を備え、
前記前部熱処理ブロックの前記第1前部主搬送機構と前記前部中継ブロックの前記第1前部搬送機構と前記液処理ブロックの前記第1液処理用搬送機構は、第1の基板を搬送し、
前記前部熱処理ブロックの前記第2前部主搬送機構と前記前部中継ブロックの前記第2前部搬送機構と前記液処理ブロックの前記第2液処理用搬送機構は、前記第1の基板とは異なる第2の基板を搬送する基板処理装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記前部熱処理ブロックの前記熱処理ユニットは、
第1の基板に熱処理を行う、複数の第1熱処理ユニットと、
前記第1の基板とは異なる第2の基板に熱処理を行う、複数の第2熱処理ユニットと、
を備え、
前記前部中継ブロックの前記載置部は、
前記第1の基板を載置する、1つ以上の第1載置部と、
前記第2の基板を載置する、1つ以上の第2載置部と、
を備え
前記液処理ユニットは、
前記第1の基板に液処理を行う、複数の第1液処理ユニットと、
前記第2の基板に液処理を行う、複数の第2液処理ユニットと、
を備える基板処理装置。
【請求項6】
基板処理装置であって、
平面視で略矩形である前部熱処理ブロックと、
平面視で略矩形である前部中継ブロックと、
平面視で略矩形である液処理ブロックと、
平面視で略矩形である後部中継ブロックと、
平面視で略矩形である後部熱処理ブロックと、
を備え、
前記前部熱処理ブロックは、
前記前部熱処理ブロック内に配置され、基板に熱処理を行う熱処理ユニットと、
前記前部熱処理ブロック内に配置され、前記前部熱処理ブロックの前記熱処理ユニットに基板を搬送する前部主搬送機構と、
を備え、
前記前部中継ブロックは、
前記前部中継ブロック内に配置され、基板を載置する載置部と、
前記前部中継ブロック内に配置され、前記前部中継ブロックの前記載置部に基板を搬送する前部搬送機構と、
を備え、
前記液処理ブロックは、
前記液処理ブロック内に配置され、基板に液処理を行う液処理ユニットと、
前記液処理ブロック内に配置され、前記液処理ユニットに基板を搬送する液処理用搬送機構と、
を備え、
前記後部中継ブロックは、
前記後部中継ブロック内に配置され、基板を載置する載置部と、
前記後部中継ブロック内に配置され、前記後部中継ブロックの前記載置部に基板を搬送する後部搬送機構と、
を備え、
前記後部熱処理ブロックは、
前記後部熱処理ブロック内に配置され、基板に熱処理を行う熱処理ユニットと、
前記後部熱処理ブロック内に配置され、前記後部熱処理ブロックの前記熱処理ユニットに基板を搬送する後部主搬送機構と、
を備え、
前記前部熱処理ブロックと前記前部中継ブロックは、接続されて、相互に基板を搬送可能であり、
前記前部中継ブロックと前記液処理ブロックは、接続されて、相互に基板を搬送可能であり、
前記液処理ブロックと前記後部中継ブロックは、接続されて、相互に基板を搬送可能であり、
前記後部中継ブロックと前記後部熱処理ブロックは、接続されて、相互に基板を搬送可能であり、
前記前部中継ブロックは、前記液処理ブロックと前記前部熱処理ブロックとの間に配置され、
前記後部中継ブロックは、前記液処理ブロックと前記後部熱処理ブロックとの間に配置されている基板処理装置。
【請求項7】
請求項6に記載の基板処理装置において、
平面視で、前記前部熱処理ブロックと前記前部中継ブロックと前記液処理ブロックと前記後部中継ブロックと前記後部熱処理ブロックは、この順番で一列に並ぶ基板処理装置。
【請求項8】
請求項6または7に記載の基板処理装置において、
前記前部熱処理ブロックは、前記前部熱処理ブロックの前記前部主搬送機構が設置される搬送スペースを有し、
前記液処理ブロックは、前記液処理用搬送機構が設置される搬送スペースを有し、
前記後部熱処理ブロックは、前記後部熱処理ブロックの前記後部主搬送機構が設置される搬送スペースを有し、
前記前部中継ブロックの前記載置部は、前記前部熱処理ブロックの前記搬送スペースと前記液処理ブロックの前記搬送スペースとの間に配置されており、
前記後部中継ブロックの前記載置部は、前記液処理ブロックの前記搬送スペースと前記後部熱処理ブロックの前記搬送スペースとの間に配置されている基板処理装置。
【請求項9】
請求項6から8のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記前部熱処理ブロックの前記前部主搬送機構は、
前記前部熱処理ブロックの前記熱処理ユニットに基板を搬送する第1前部主搬送機構と、
前記前部熱処理ブロックの前記熱処理ユニットに基板を搬送する第2前部主搬送機構と、
を備え、
前記前部中継ブロックの前記前部搬送機構は、
前記前部中継ブロックの前記載置部に基板を搬送する第1前部搬送機構と、
前記前部中継ブロックの前記載置部に基板を搬送する第2前部搬送機構と、
を備え、
前記液処理ブロックの前記液処理用搬送機構は、
前記液処理ユニットに基板を搬送する第1液処理用搬送機構と、
前記液処理ユニットに基板を搬送する第2液処理用搬送機構と、
を備え、
前記後部中継ブロックの前記後部搬送機構は、
前記後部中継ブロックの前記載置部に基板を搬送する第1後部搬送機構と、
前記後部中継ブロックの前記載置部に基板を搬送する第2後部搬送機構と、
を備え、
前記後部熱処理ブロックの前記後部主搬送機構は、
前記後部熱処理ブロックの前記熱処理ユニットに基板を搬送する第1後部主搬送機構と、
前記後部熱処理ブロックの前記熱処理ユニットに基板を搬送する第2後部主搬送機構と、
を備え、
前記前部熱処理ブロックの前記第1前部主搬送機構と前記前部中継ブロックの前記第1前部搬送機構と前記液処理ブロックの前記第1液処理用搬送機構と前記後部中継ブロックの前記第1後部搬送機構と前記後部熱処理ブロックの前記第1後部主搬送機構は、第1の基板を搬送し、
前記前部熱処理ブロックの前記第2前部主搬送機構と前記前部中継ブロックの前記第2前部搬送機構と前記液処理ブロックの前記第2液処理用搬送機構と前記後部中継ブロックの前記第2後部搬送機構と前記後部熱処理ブロックの前記第2後部主搬送機構は、前記第1の基板とは異なる第2の基板を搬送する基板処理装置。
【請求項10】
請求項6から9のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記前部熱処理ブロックの前記熱処理ユニットは、
第1の基板に熱処理を行う、複数の第1熱処理ユニットと、
第2の基板に熱処理を行う、複数の第2熱処理ユニットと、
を備え、
前記前部中継ブロックの前記載置部は、
前記第1の基板を載置する、1つ以上の第1載置部と、
前記第2の基板を載置する、1つ以上の第2載置部と、
を備え、
前記液処理ユニットは、
第1の基板に液処理を行う、複数の第1液処理ユニットと、
第2の基板に液処理を行う、複数の第2液処理ユニットと、
を備え、
前記後部中継ブロックの前記載置部は、
前記第1の基板を載置する、1つ以上の第1載置部と、
前記第2の基板を載置する、1つ以上の第2載置部と、
を備え、
前記後部熱処理ブロックの前記熱処理ユニットは、
第1の基板に熱処理を行う、複数の第1熱処理ユニットと、
第2の基板に熱処理を行う、複数の第2熱処理ユニットと、
を備える基板処理装置。
【請求項11】
請求項1から10のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記前部中継ブロックの複数の前記載置部は、互いに上下方向に並び、
前記前部中継ブロックの複数の前記前部搬送機構は、前記前部中継ブロックの前記載置部の側方に配置され、
複数の前記液処理用搬送機構は、互いに上下方向に並び、
前記液処理用搬送機構のそれぞれが前記前部中継ブロックの少なくとも1つ以上の前記載置部と向かい合うように、前記前部中継ブロックの前記載置部は配置される基板処理装置。
【請求項12】
請求項11に記載の基板処理装置において、
前記前部熱処理ブロックの複数の前記前部主搬送機構は、上下方向および横方向のいずれかの方向に並び、
前記前部熱処理ブロックの前記前部主搬送機構のそれぞれが前記前部中継ブロックの少なくとも1つ以上の前記載置部と向かい合うように、前記前部中継ブロックの前記載置部は配置される基板処理装置。
【請求項13】
請求項12に記載の基板処理装置において、
前記前部中継ブロックの少なくともいずれかの前記載置部は、前記前部熱処理ブロックの1つ以上の前記前部主搬送機構、および、前記液処理ブロックの1つ以上の前記液処理用搬送機構の両方と向かい合う位置に配置される基板処理装置。
【請求項14】
請求項12または13に記載の基板処理装置において、
前記前部熱処理ブロックは、基板を載置する複数の載置部を備え、
前記前部熱処理ブロックの複数の前記載置部は、前記前部熱処理ブロックの前記前部主搬送機構の側方において、互いに上下方向に並び、
前記前部中継ブロックの前記前部搬送機構のそれぞれが前記前部熱処理ブロックの少なくとも1つ以上の前記載置部と向かい合うように、前記前部熱処理ブロックの前記載置部は配置される基板処理装置。
【請求項15】
請求項14に記載の基板処理装置において、
前記前部熱処理ブロックの前記載置部は、前記前部熱処理ブロックに接続されるインデクサ部に開放されており、
前記前部熱処理ブロックの前記前部主搬送機構と前記インデクサ部は、前記前部熱処理ブロックの前記載置部を介して相互に基板を搬送する基板処理装置。
【請求項16】
請求項14または15に記載の基板処理装置において、
前記前部熱処理ブロックの少なくともいずれかの前記載置部は、前記前部中継ブロックの1つ以上の前記前部搬送機構と向かい合い、かつ、前記前部熱処理ブロックに接続されるインデクサ部に開放されている基板処理装置。
【請求項17】
請求項1から16のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記液処理ユニットは、
基板に塗膜材料を塗布する塗布ユニットと、
基板に現像液を供給する現像ユニットと、
を備える基板処理装置。
【請求項18】
請求項1から17のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記前部中継ブロックは、
前記基板処理装置内においていずれの処理も行われていない基板を蓄積するインバッファ部と、
前記基板処理装置内において一連の処理が行われた基板を蓄積するアウトバッファ部と、
を備えている基板処理装置。
【請求項19】
請求項1から18のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記前部熱処理ブロックと前記液処理ブロックは、直接的に接続されていない基板処理装置。
【請求項20】
請求項1から19のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記前部中継ブロックの前記載置部および前記前部搬送機構は、前記前部熱処理ブロックの前記熱処理ユニットと前記液処理ブロックの前記液処理ユニットの間に配置される基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、半導体ウエハ、フォトマスク用のガラス基板、液晶表示装置用のガラス基板、光ディスク用の基板など(以下、単に基板と称する)に処理を行う基板処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の装置として、基板に液処理を行う液処理ユニットと基板に熱処理を行う熱処理ユニットを備える基板処理装置がある。この基板処理装置では、液処理および熱処理を含む一連の処理に行うことができる(例えば、特許文献1参照)。ここで、液処理は、例えば、レジスト膜材料を基板に塗布する処理や現像液を基板に供給する処理である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−010291号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
従来の装置では、液処理ユニットと熱処理ユニットが高密度に配置されている。例えば、液処理ユニットと熱処理ユニットは、同じブロック内に配置されている。例えば、液処理ユニットと熱処理ユニットは、搬送スペースを挟んで向かい合っている。したがって、液処理ユニットが、熱処理ユニットの影響を受けるおそれがある。具体的には、液処理ユニットにおける処理温度が、熱処理ユニットの影響によって、変動するおそれがある。また、熱処理ユニット内の雰囲気が搬送スペースに放出されることによって、液処理ユニット内の雰囲気の清浄度が低下するおそれがある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、熱処理ユニットが液処理ユニットに及ぼす影響を低減できる基板処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、本発明は、基板処理装置であって、平面視で略矩形である前部熱処理ブロックと、平面視で略矩形である前部中継ブロックと、平面視で略矩形である液処理ブロックと、を備え、前記前部熱処理ブロックは、前記前部熱処理ブロック内に配置され、基板に熱処理を行う熱処理ユニットと、前記前部熱処理ブロック内に配置され、前記前部熱処理ブロックの前記熱処理ユニットに基板を搬送する主搬送機構と、を備え、前記前部中継ブロックは、前記前部中継ブロック内に配置され、基板を載置する載置部と、前記前部中継ブロック内に配置され、前記前部中継ブロックの前記載置部に基板を搬送する搬送機構と、を備え、前記液処理ブロックは、前記液処理ブロック内に配置され、基板に液処理を行う液処理ユニットと、前記液処理ブロック内に配置され、前記液処理ユニットに基板を搬送する液処理用搬送機構と、を備え、前記前部熱処理ブロックと前記前部中継ブロックは、接続されて、相互に基板を搬送可能であり、前記前部中継ブロックと前記液処理ブロックは、接続されて、相互に基板を搬送可能であり、前記前部中継ブロックは、前記液処理ブロックと前記前部熱処理ブロックとの間に配置されている基板処理装置である。
【0007】
本発明は、基板処理装置であって、前部熱処理ブロックと、前部中継ブロックと、液処理ブロックと、を備え、前記前部熱処理ブロックは、基板に熱処理を行う熱処理ユニットと、前記前部熱処理ブロックの前記熱処理ユニットに基板を搬送する主搬送機構と、を備え、前記前部中継ブロックは、基板を載置する載置部と、前記前部中継ブロックの前記載置部に基板を搬送する搬送機構と、を備え、前記液処理ブロックは、基板に液処理を行う液処理ユニットと、前記液処理ユニットに基板を搬送する液処理用搬送機構と、を備え、前記前部熱処理ブロックと前記前部中継ブロックは、接続されて、相互に基板を搬送可能であり、前記前部中継ブロックと前記液処理ブロックは、接続されて、相互に基板を搬送可能であり、前記前部中継ブロックは、前記液処理ブロックと前記前部熱処理ブロックとの間に配置されている基板処理装置である。
【0008】
[作用・効果]本発明に係る基板処理装置によれば、液処理ブロックと前部熱処理ブロックとの間に、前部中継ブロックが配置されている。ここで、前部中継ブロックは、載置部と搬送機構とを備えている。したがって、前部中継ブロックの載置部および搬送機構が、液処理ユニットと前部熱処理ブロックの熱処理ユニットとの間に配置されている。前部中継ブロックの載置部および搬送機構は、前部熱処理ブロックの熱処理ユニットが放出する熱や雰囲気が、液処理ユニットに到達することを好適に妨げる。よって、前部熱処理ブロックの熱処理ユニットが液処理ユニットに及ぼす影響を低減できる。
【0009】
上述した発明において、平面視で、前記前部熱処理ブロックと前記前部中継ブロックと前記液処理ブロックは、この順番で一列に並ぶことが好ましい。このような配置によれば、前部熱処理ブロックの熱処理ユニットと液処理ユニットとの離隔距離を効果的に大きくできる。
【0010】
上述した発明において、前記前部熱処理ブロックは、前記前部熱処理ブロックの前記主搬送機構が設置される搬送スペースを有し、前記液処理ブロックは、前記液処理用搬送機構が設置される搬送スペースを有し、前記前部中継ブロックの前記載置部は、前記前部熱処理ブロックの前記搬送スペースと前記液処理ブロックの前記搬送スペースとの間に配置されていることが好ましい。前部中継ブロックの載置部は、前部熱処理ブロックの搬送スペースの雰囲気が液処理ブロックの搬送スペースに流れることを好適に妨げることができる。
【0011】
上述した発明において、前記前部熱処理ブロックの前記主搬送機構は、前記前部熱処理ブロックの前記熱処理ユニットに基板を搬送する第1主搬送機構と、前記前部熱処理ブロックの前記熱処理ユニットに基板を搬送する第2主搬送機構と、を備え、前記前部中継ブロックの前記搬送機構は、前記前部中継ブロックの前記載置部に基板を搬送する第1搬送機構と、前記前部中継ブロックの前記載置部に基板を搬送する第2搬送機構と、を備え、前記液処理ブロックの前記液処理用搬送機構は、前記液処理ユニットに基板を搬送する第1液処理用搬送機構と、前記液処理ユニットに基板を搬送する第2液処理用搬送機構と、を備え、前記前部熱処理ブロックの前記第1主搬送機構と前記前部中継ブロックの前記第1搬送機構と前記液処理ブロックの前記第1液処理用搬送機構は、第1の基板を搬送し、前記前部熱処理ブロックの前記第2主搬送機構と前記前部中継ブロックの前記第2搬送機構と前記液処理ブロックの前記第2液処理用搬送機構は、前記第1の基板とは異なる第2の基板を搬送することが好ましい。第1の基板を搬送する搬送機構を「第1の搬送機構群」と呼ぶとすると、前部熱処理ブロックの第1主搬送機構と前部中継ブロックの第1搬送機構と液処理ブロックの第1液処理用搬送機構は、第1の搬送機構群に属する。また、第2の基板を搬送する搬送機行を「第2の搬送機構群」と呼ぶとすると、前部熱処理ブロックの第2主搬送機構と前部中継ブロックの第2搬送機構と液処理ブロックの第2液処理用搬送機構は、第2の搬送機構群に属する。ここで、第1、第2の搬送機構群の両方に属する共通の搬送機構は無いので、第1の搬送機構群による基板の搬送と第2の搬送機構群による基板の搬送は、互いに独立している。よって、第1の搬送機構群による基板の搬送と第2の搬送機構群による基板の搬送を並行して実行できる。これにより、基板処理装置の稼働率を向上させることができる。また、第1の搬送機構群と第2の搬送機構群が、相互に影響を及ぼすことを防止できる。例えば、第1の搬送機構群による基板の搬送に支障が発生した場合であっても、第2の搬送機構群による基板の搬送を滞りなく実行できる。
【0012】
上述した発明において、前記前部熱処理ブロックの前記熱処理ユニットは、第1の基板に熱処理を行う、複数の第1熱処理ユニットと、前記第1の基板とは異なる第2の基板に熱処理を行う、複数の第2熱処理ユニットと、を備え、前記前部中継ブロックの前記載置部は、前記第1の基板を載置する、1つ以上の第1載置部と、前記第2の基板を載置する、1つ以上の第2載置部と、を備え、前記液処理ユニットは、前記第1の基板に液処理を行う、複数の第1液処理ユニットと、前記第2の基板に液処理を行う、複数の第2液処理ユニットと、を備えることが好ましい。第1熱処理ユニットと第1載置部と第1液処理ユニットは第1の基板のみを受け入れ、第2熱処理ユニットと第2載置部と第2液処理ユニットは第2の基板のみを受け入れる。第1の基板は、第1熱処理ユニットと第1載置部と第1液処理ユニットを結ぶ第1経路に沿って、搬送される。他方、第2の基板は、第2熱処理ユニットと第2載置部と第2液処理ユニットを結ぶ第2経路に沿って、搬送される。ここで、第1経路と第2経路に共通して含まれる処理ユニットや載置部は無く、第1経路と第2経路は完全に分離されている。よって、例えば第1経路に沿った基板の搬送に支障が発生した場合であっても、第2送経路に沿った基板の搬送を滞りなく実行できる。さらに、前部熱処理ブロックは複数の第1熱処理ユニットを備え、液処理ブロックは複数の第1液処理ユニットを備える。よって、一部の第1熱処理ユニットや一部の第1液処理ユニットが故障した場合であっても、他の第1熱処理ユニットや他の第1液処理ユニットに基板を搬送することによって、第1経路に沿った基板の搬送を続行できる。第2経路に沿った基板の搬送も、同様に、第2熱処理ユニットや第2液処理ユニットの故障の影響を受けにくい。
【0013】
本発明は、基板処理装置であって、平面視で略矩形である前部熱処理ブロックと、平面視で略矩形である前部中継ブロックと、平面視で略矩形である液処理ブロックと、平面視で略矩形である後部中継ブロックと、平面視で略矩形である後部熱処理ブロックと、を備え、前記前部熱処理ブロックは、前記前部熱処理ブロック内に配置され、基板に熱処理を行う熱処理ユニットと、前記前部熱処理ブロック内に配置され、前記前部熱処理ブロックの前記熱処理ユニットに基板を搬送する主搬送機構と、を備え、前記前部中継ブロックは、前記前部中継ブロック内に配置され、基板を載置する載置部と、前記前部中継ブロック内に配置され、前記前部中継ブロックの前記載置部に基板を搬送する搬送機構と、を備え、前記液処理ブロックは、前記液処理ブロック内に配置され、基板に液処理を行う液処理ユニットと、前記液処理ブロック内に配置され、前記液処理ユニットに基板を搬送する液処理用搬送機構と、を備え、前記後部中継ブロックは、前記後部中継ブロック内に配置され、基板を載置する載置部と、前記後部中継ブロック内に配置され、前記後部中継ブロックの前記載置部に基板を搬送する搬送機構と、を備え、前記後部熱処理ブロックは、前記後部熱処理ブロック内に配置され、基板に熱処理を行う熱処理ユニットと、前記後部熱処理ブロック内に配置され、前記後部熱処理ブロックの前記熱処理ユニットに基板を搬送する主搬送機構と、を備え、前記前部熱処理ブロックと前記前部中継ブロックは、接続されて、相互に基板を搬送可能であり、前記前部中継ブロックと前記液処理ブロックは、接続されて、相互に基板を搬送可能であり、前記液処理ブロックと前記後部中継ブロックは、接続されて、相互に基板を搬送可能であり、前記後部中継ブロックと前記後部熱処理ブロックは、接続されて、相互に基板を搬送可能であり、前記前部中継ブロックは、前記液処理ブロックと前記前部熱処理ブロックとの間に配置され、前記後部中継ブロックは、前記液処理ブロックと前記後部熱処理ブロックとの間に配置されている基板処理装置である。
【0014】
本発明は、基板処理装置であって、前部熱処理ブロックと、前部中継ブロックと、液処理ブロックと、後部中継ブロックと、後部熱処理ブロックと、を備え、前記前部熱処理ブロックは、基板に熱処理を行う熱処理ユニットと、前記前部熱処理ブロックの前記熱処理ユニットに基板を搬送する主搬送機構と、を備え、前記前部中継ブロックは、基板を載置する載置部と、前記前部中継ブロックの前記載置部に基板を搬送する搬送機構と、を備え、前記液処理ブロックは、基板に液処理を行う液処理ユニットと、前記液処理ユニットに基板を搬送する液処理用搬送機構と、を備え、前記後部中継ブロックは、基板を載置する載置部と、前記後部中継ブロックの前記載置部に基板を搬送する搬送機構と、を備え、前記後部熱処理ブロックは、基板に熱処理を行う熱処理ユニットと、前記後部熱処理ブロックの前記熱処理ユニットに基板を搬送する主搬送機構と、を備え、前記前部熱処理ブロックと前記前部中継ブロックは、接続されて、相互に基板を搬送可能であり、前記前部中継ブロックと前記液処理ブロックは、接続されて、相互に基板を搬送可能であり、前記液処理ブロックと前記後部中継ブロックは、接続されて、相互に基板を搬送可能であり、前記後部中継ブロックと前記後部熱処理ブロックは、接続されて、相互に基板を搬送可能であり、前記前部中継ブロックは、前記液処理ブロックと前記前部熱処理ブロックとの間に配置され、前記後部中継ブロックは、前記液処理ブロックと前記後部熱処理ブロックとの間に配置されている基板処理装置である。
【0015】
[作用・効果]本発明に係る基板処理装置によれば、液処理ブロックと前部熱処理ブロックとの間に、前部中継ブロックが配置されている。ここで、前部中継ブロックは、載置部と搬送機構とを備えている。したがって、前部中継ブロックの載置部および搬送機構が、液処理ユニットと前部熱処理ブロックの熱処理ユニットとの間に配置されている。前部中継ブロックの載置部および搬送機構は、前部熱処理ブロックの熱処理ユニットが放出する熱や雰囲気が、液処理ユニットに到達することを好適に妨げる。よって、前部熱処理ブロックの熱処理ユニットが液処理ユニットに及ぼす影響を低減できる。
【0016】
液処理ブロックと後部熱処理ブロックとの間に、後部中継ブロックが配置されている。ここで、後部中継ブロックは、載置部と搬送機構とを備えるブロックである。したがって、後部中継ブロックの載置部および搬送機構が、液処理ユニットと後部熱処理ブロックの熱処理ユニットとの間に配置されている。後部中継ブロックの載置部および搬送機構は、後部熱処理ブロックの熱処理ユニットが放出する熱や雰囲気が、液処理ユニットに到達することを好適に妨げる。よって、後部熱処理ブロックの熱処理ユニットが液処理ユニットに及ぼす影響を低減できる。
【0017】
上述した発明において、平面視で、前記前部熱処理ブロックと前記前部中継ブロックと前記液処理ブロックと前記後部中継ブロックと前記後部熱処理ブロックは、この順番で一列に並ぶことが好ましい。このような配置によれば、前部熱処理ブロックの熱処理ユニットと液処理ユニットとの離隔距離を効果的に大きくできる。さらに、後部熱処理ブロックの熱処理ユニットを液処理ユニットから効果的に遠ざけることができる。
【0018】
上述した発明において、前記前部熱処理ブロックは、前記前部熱処理ブロックの前記主搬送機構が設置される搬送スペースを有し、前記液処理ブロックは、前記液処理用搬送機構が設置される搬送スペースを有し、前記後部熱処理ブロックは、前記後部熱処理ブロックの前記主搬送機構が設置される搬送スペースを有し、前記前部中継ブロックの前記載置部は、前記前部熱処理ブロックの前記搬送スペースと前記液処理ブロックの前記搬送スペースとの間に配置されており、前記後部中継ブロックの前記載置部は、前記液処理ブロックの前記搬送スペースと前記後部熱処理ブロックの前記搬送スペースとの間に配置されていることが好ましい。前部中継ブロックの載置部は、前部熱処理ブロックの搬送スペースの雰囲気が液処理ブロックの搬送スペースに流れることを好適に妨げることができる。さらに、後部中継ブロックの載置部は、後部熱処理ブロックの搬送スペースの雰囲気が液処理ブロックの搬送スペースに流れることを好適に妨げることができる。
【0019】
上述した発明において、前記前部熱処理ブロックの前記主搬送機構は、前記前部熱処理ブロックの前記熱処理ユニットに基板を搬送する第1主搬送機構と、前記前部熱処理ブロックの前記熱処理ユニットに基板を搬送する第2主搬送機構と、を備え、前記前部中継ブロックの前記搬送機構は、前記前部中継ブロックの前記載置部に基板を搬送する第1搬送機構と、前記前部中継ブロックの前記載置部に基板を搬送する第2搬送機構と、を備え、前記液処理ブロックの前記液処理用搬送機構は、前記液処理ユニットに基板を搬送する第1液処理用搬送機構と、前記液処理ユニットに基板を搬送する第2液処理用搬送機構と、を備え、前記後部中継ブロックの前記搬送機構は、前記後部中継ブロックの前記載置部に基板を搬送する第1搬送機構と、前記後部中継ブロックの前記載置部に基板を搬送する第2搬送機構と、を備え、前記後部熱処理ブロックの前記主搬送機構は、前記後部熱処理ブロックの前記熱処理ユニットに基板を搬送する第1主搬送機構と、前記後部熱処理ブロックの前記熱処理ユニットに基板を搬送する第2主搬送機構と、を備え、前記前部熱処理ブロックの前記第1主搬送機構と前記前部中継ブロックの前記第1搬送機構と前記液処理ブロックの前記第1液処理用搬送機構と前記後部中継ブロックの前記第1搬送機構と前記後部熱処理ブロックの前記第1主搬送機構は、第1の基板を搬送し、前記前部熱処理ブロックの前記第2主搬送機構と前記前部中継ブロックの前記第2搬送機構と前記液処理ブロックの前記第2液処理用搬送機構と前記後部中継ブロックの前記第2搬送機構と前記後部熱処理ブロックの前記第2主搬送機構は、前記第1の基板とは異なる第2の基板を搬送することが好ましい。第1の基板を搬送する搬送機構を「第1の搬送機構群」と呼ぶとすると、第1の搬送機構群は、前部熱処理ブロックの第1主搬送機構と前部中継ブロックの第1搬送機構と液処理ブロックの第1液処理用搬送機構と後部中継ブロックの第1搬送機構と後部熱処理ブロックの第1主搬送機構は、第1の搬送機構群に属する。また、第2の基板を搬送する搬送機行を「第2の搬送機構群」と呼ぶとすると、前部熱処理ブロックの第2主搬送機構と前部中継ブロックの第2搬送機構と液処理ブロックの第2液処理用搬送機構と後部中継ブロックの第2搬送機構と後部熱処理ブロックの第2主搬送機構は、第2の搬送機構群に属する。ここで、第1、第2の搬送機構群の両方に属する共通の搬送機構は無いので、第1の搬送機構群による基板の搬送と第2の搬送機構群による基板の搬送は、互いに独立している。よって、第1の搬送機構群による基板の搬送と第2の搬送機構群による基板の搬送を並行して実行できる。これにより、基板処理装置の稼働率を向上させることができる。また、第1の搬送機構群と第2の搬送機構群が、相互に影響を及ぼすことを防止できる。例えば、第1の搬送機構群による基板の搬送に支障が発生した場合であっても、第2の搬送機構群による基板の搬送を滞りなく実行できる。
【0020】
上述した発明において、前記前部熱処理ブロックの前記熱処理ユニットは、第1の基板に熱処理を行う、複数の第1熱処理ユニットと、第2の基板に熱処理を行う、複数の第2熱処理ユニットと、を備え、前記前部中継ブロックの前記載置部は、前記第1の基板を載置する、1つ以上の第1載置部と、前記第2の基板を載置する、1つ以上の第2載置部と、を備え、前記液処理ユニットは、第1の基板に液処理を行う、複数の第1液処理ユニットと、第2の基板に液処理を行う、複数の第2液処理ユニットと、を備え、前記後部中継ブロックの前記載置部は、前記第1の基板を載置する、1つ以上の第1載置部と、前記第2の基板を載置する、1つ以上の第2載置部と、を備え、前記後部熱処理ブロックの前記熱処理ユニットは、第1の基板に熱処理を行う、複数の第1熱処理ユニットと、第2の基板に熱処理を行う、複数の第2熱処理ユニットと、を備えることが好ましい。前部/後部熱処理ブロックの第1熱処理ユニットと前部/後部中継ブロックの第1載置部と液処理ブロックの第1液処理ユニットは、第1の基板のみを受け入れる。他方、前部/後部熱処理ブロックの第2熱処理ユニットと前部/後部中継ブロックの第2載置部と液処理ブロックの第2液処理ユニットは、第2の基板のみを受け入れる。第1の基板は、前部/後部熱処理ブロックの第1熱処理ユニットと前部/後部中継ブロックの第1載置部と液処理ブロックの第1液処理ユニットを結ぶ第1経路に沿って搬送される。他方、第2の基板は、前部/後部熱処理ブロックの第2熱処理ユニットと前部/後部中継ブロックの第2載置部と液処理ブロックの第2液処理ユニットを結ぶ第2経路に沿って、搬送される。ここで、第1経路と第2経路に共通して含まれる処理ユニットや載置部は無く、第1経路と第2経路は完全に分離されている。よって、例えば第1経路に沿った基板の搬送に支障が発生した場合であっても、第2送経路に沿った基板の搬送を滞りなく実行できる。さらに、前部/後部熱処理ブロックはそれぞれ複数の第1熱処理ユニットを備え、液処理ブロックは複数の第1液処理ユニットを備える。よって、一部の第1熱処理ユニットや一部の第1液処理ユニットが故障した場合であっても、他の第1熱処理ユニットや他の第1液処理ユニットに基板を搬送することによって、第1経路に沿った基板の搬送を続行できる。第2経路に沿った基板の搬送も、同様に、第2熱処理ユニットや第2液処理ユニットの故障の影響を受けにくい。
【0021】
上述した発明において、前記前部中継ブロックの複数の前記載置部は、互いに上下方向に並び、前記前部中継ブロックの複数の前記搬送機構は、前記前部中継ブロックの前記載置部の側方に配置され、複数の前記液処理用搬送機構は、互いに上下方向に並び、前記液処理用搬送機構のそれぞれが前記前部中継ブロックの少なくとも1つ以上の前記載置部と向かい合うように、前記前部中継ブロックの前記載置部は配置されることが好ましい。このような構造によれば、上下方向に並ぶ液処理用搬送機構のそれぞれは、前部中継ブロックの載置部を介して、前部中継ブロックの搬送機構に基板を渡すことができ、また、前部中継ブロックの搬送機構から基板を受けることができる。
【0022】
上述した発明において、前記前部熱処理ブロックの複数の前記主搬送機構は、上下方向および横方向のいずれかの方向に並び、前記前部熱処理ブロックの前記主搬送機構のそれぞれが前記前部中継ブロックの少なくとも1つ以上の前記載置部と向かい合うように、前記前部中継ブロックの前記載置部は配置されることが好ましい。このような構造によれば、前部熱処理ブロックの複数の主搬送機構が上下方向に並ぶ場合であっても、横方向に並ぶ場合であっても、前部熱処理ブロックの主搬送機構のそれぞれは、前部中継ブロックの載置部を介して、前部中継ブロックの搬送機構に基板を渡すことができ、また、前部中継ブロックの搬送機構から基板を受けることができる。
【0023】
上述した発明において、前記前部中継ブロックの少なくともいずれかの前記載置部は、前記前部熱処理ブロックの1つ以上の前記主搬送機構、および、前記液処理ブロックの1つ以上の前記液処理用搬送機構の両方と向かい合う位置に配置されることが好ましい。前部熱処理ブロックの主搬送機構と液処理ブロックの液処理用搬送機構は、前部中継ブロックの載置部を介して、相互に基板を搬送可能である。すなわち、前部熱処理ブロックの主搬送機構と液処理ブロックの液処理用搬送機構は、前部中継ブロックの搬送機構を使用せずに、相互に基板を搬送可能である。よって、前部熱処理ブロックと液処理ブロックとの間において、基板を効率良く搬送できる。
【0024】
上述した発明において、前記前部熱処理ブロックは、基板を載置する複数の載置部を備え、前記前部熱処理ブロックの複数の前記載置部は、前記前部熱処理ブロックの前記主搬送機構の側方において、互いに上下方向に並び、前記前部中継ブロックの前記搬送機構のそれぞれが前記前部熱処理ブロックの少なくとも1つ以上の前記載置部と向かい合うように、前記前部熱処理ブロックの前記載置部は配置されることが好ましい。前部熱処理ブロックの主搬送機構と前部中継ブロックの搬送機構は、前部中継ブロックの載置部を介して基板を相互に搬送することができるのみならず、前部熱処理ブロックの載置部を介して基板を相互に搬送することができる。よって、前部熱処理ブロックと前部中継ブロックとの間における基板搬送の信頼性を高めることができる。
【0025】
上述した発明において、前記前部熱処理ブロックの前記載置部は、前記前部熱処理ブロックに接続されるインデクサ部に開放されており、前記前部熱処理ブロックの前記主搬送機構と前記インデクサ部は、前記前部熱処理ブロックの前記載置部を介して相互に基板を搬送することが好ましい。前部熱処理ブロックとインデクサ部との間で、基板を好適に搬送できる。
【0026】
上述した発明において、前記前部熱処理ブロックの少なくともいずれかの前記載置部は、前記前部中継ブロックの1つ以上の前記搬送機構と向かい合い、かつ、前記前部熱処理ブロックに接続されるインデクサ部に開放されていることが好ましい。前部中継ブロックの搬送機構とインデクサ部は、前部熱処理ブロックの載置部を介して、相互に基板を搬送可能である。すなわち、前部中継ブロックの搬送機構とインデクサ部は、前部熱処理ブロックの主搬送機構を使用せずに、相互に基板を搬送可能である。よって、前部中継ブロックとインデクサ部との間において、基板を効率良く搬送できる。
【0027】
上述した発明において、前記液処理ユニットは、基板に塗膜材料を塗布する塗布ユニットと、基板を現像液を供給する現像ユニットと、を備えることが好ましい。基板に塗膜を形成でき、基板を現像できる。
【0028】
上述した発明において、前記前部中継ブロックは、前記基板処理装置内においていずれの処理も行われていない基板を蓄積するインバッファ部と、前記基板処理装置内において一連の処理が行われた基板を蓄積するアウトバッファ部と、を備えていることが好ましい。処理部はインバッファ部に蓄積された未処理の基板を処理でき、処理部は処理済の基板をアウトバッファ部に蓄積できる。このため、基板処理装置に対する基板の供給や基板処理装置からの基板の回収が停止した場合であっても、基板処理装置の生産能力が低下することを抑制できる。
【0029】
上述した発明において、前記前部熱処理ブロックと前記液処理ブロックは、直接的に接続されていないことが好ましい。
【0030】
上述した発明において、前記前部中継ブロックの前記載置部および前記搬送機構は、前記前部熱処理ブロックの前記熱処理ユニットと前記液処理ブロックの前記液処理ユニットの間に配置されることが好ましい。
【発明の効果】
【0031】
本発明に係る基板処理装置によれば、熱処理ユニットが液処理ユニットに及ぼす影響を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】実施例1に係る基板処理装置の概念図である。
【
図2】実施例1に係る基板処理装置の平面図である。
【
図5】搬送機構と載置部の関係を模式的に示す概念図である。
【
図6】インデクサ部から見た前部熱処理ブロックの正面図である。
【
図7】インデクサ部から見た前部中継ブロックの正面図である
【
図8】インデクサ部から見た液処理ブロックの正面図である。
【
図9】インデクサ部から見た後部中継ブロックの正面図である。
【
図10】インデクサ部から見た後部熱処理ブロックの正面図である。
【
図11】実施例1に係る基板処理装置の制御ブロック図である。
【
図13】基板に行う処理の手順を示すフローチャートである。
【
図14】第1の基板および第2の基板がブロックの間を移動する様子を模式的に示す概念図である。
【
図15】各搬送機構が繰り返し行う動作例を模式的に示す図である。
【
図16】実施例1に係る基板処理装置の概念図である。
【
図17】実施例2に係る基板処理装置の平面図である。
【
図20】インデクサ部から見た前部熱処理ブロックの正面図である。
【
図21】インデクサ部から見た前部中継ブロックの正面図である。
【
図22】インデクサ部から見た液処理ブロックの正面図である。
【
図23】インデクサ部から見た後部中継ブロックの正面図である。
【
図24】インデクサ部から見た後部熱処理ブロックの正面図である。
【
図25】インデクサ部から見たインターフェースブロックの前部の正面図である。
【
図26】インデクサ部から見たインターフェースブロックの後部の正面図である。
【
図27】基板の往路の搬送経路を模式的に示す図である。
【
図28】基板の復路の搬送経路を模式的に示す図である。
【
図29】基板に行う処理の手順を示すフローチャートである。
【
図30】各搬送機構が繰り返し行う動作例を模式的に示す図である。
【
図31】変形実施例において、第1の基板および第2の基板がブロックの間を移動する様子を模式的に示す概念図である。
【
図32】
図32(a)、(b)、(c)はそれぞれ、変形実施例に係る液処理ブロックの構成を模式的に示す側面図である。
【実施例1】
【0033】
以下、図面を参照してこの発明の実施例1を説明する。
【0034】
<基板処理装置の概要>
図1は、実施例1に係る基板処理装置の概念図である。実施例1は、液処理および熱処理を含む一連の処理を基板(例えば、半導体ウエハ)Wに行う基板処理装置1である。
【0035】
基板処理装置1はインデクサ部11と処理部17とを備える。インデクサ部11は基板Wを処理部17に搬送する。処理部17は基板Wに処理を行う。インデクサ部11と処理部17は、直接的に接続されており、相互に基板Wを搬送可能である。なお、「相互に搬送する」とは、一方から他方に基板Wを搬送すること、および、他方から一方に基板Wを搬送することの両方を意味する。
【0036】
さらに、基板処理装置1は、露光機EXPと接続されている。より具体的には、処理部17と露光機EXPは、直接的に接続されており、相互に基板Wを搬送可能である。露光機EXPは、基板処理装置1の外部機器である。露光機EXPは、基板Wに露光処理を行う。
【0037】
処理部17は、熱処理ブロックBAと中継ブロックBBと液処理ブロックBCと中継ブロックBDと熱処理ブロックBEを備えている。熱処理ブロックBA、BEはそれぞれ、基板Wに熱処理を行う。中継ブロックBB、BDはそれぞれ、基板Wを中継する。液処理ブロックBCは、基板Wに液処理を行う。
【0038】
ブロックBA、BB、BC、BD、BEは、この順番で繋がっている。ブロックBA−BBは、直接的に接続されており、相互に基板Wを搬送可能である。同様に、ブロックBB−BC、BC−BD、BD−BEはそれぞれ、直接的に接続されており、相互に基板Wを搬送可能である。ただし、ブロックBAは、ブロックBC、BD、BEと直接的に接続されていない。ブロックBBは、ブロックBD、BEと直接的に接続されていない。ブロックBCは、ブロックBA、BEと直接的に接続されていない。
【0039】
ブロックの機能に着目すれば、ブロックBAからブロックBEまでの機能の配列は、以下の通りである。
機能の配列:熱処理→中継→液処理→中継→熱処理
この機能の配列は、逆向きの(すなわち、ブロックBEからブロックBAまでの)機能の配列と同じである。
【0040】
前部熱処理ブロックBAは、さらに、インデクサ部11と直接的に接続されている。後部熱処理ブロックBEは、さらに、露光機EXPと直接的に接続されている。
【0041】
以下では、熱処理ブロックBAを「前部熱処理ブロックBA」と呼び、熱処理ブロックBEを「後部熱処理ブロックBA」と呼ぶ。同様に、中継ブロックBBを「前部中継ブロックBB」と呼び、中継ブロックBDを「後部熱中継ブロックBD」と呼ぶ。
【0042】
前部熱処理ブロックBAは、熱処理ユニットHAと主搬送機構TAとを備える。熱処理ユニットHAは、基板Wに熱処理を行う。熱処理は、例えば加熱処理や冷却処理である。主搬送機構TAは、熱処理ユニットHAに基板Wを搬送する。主搬送機構TAは、いわゆるローカル搬送機構(熱処理ユニットごとに設置され、専ら1つの熱処理ユニットに対して基板を搬入/搬出するための機構)を意味しない。
【0043】
前部中継ブロックBBは、載置部PBと搬送機構TBを備える。載置部PBは、基板Wを載置する。搬送機構TBは、載置部PBに基板Wを搬送する。
【0044】
液処理ブロックBCは、液処理ユニットSCと液処理用搬送機構TCを備える。液処理ユニットSCは、基板Wに液処理を行う。液処理は、基板Wに処理液を供給する処理である。処理液は、例えば塗膜材料や現像液である。すなわち、液処理は、例えば塗布処理や現像処理である。液処理用搬送機構TCは、液処理ユニットSCに基板Wを搬送する。
【0045】
後部中継ブロックBDは、載置部PDと搬送機構TDを備える。載置部PDは、基板Wを載置する。搬送機構TDは、載置部PDに基板Wを搬送する。
【0046】
後部熱処理ブロックBEは、熱処理ユニットHEと主搬送機構TEを備える。熱処理ユニットHEは、基板Wに熱処理を行う。主搬送機構TEは、熱処理ユニットHEに基板Wを搬送する。主搬送機構TEは、いわゆるローカル搬送機構を意味しない。
【0047】
なお、例えば、「熱処理ユニットHA」と単に記載したときは、前部熱処理ブロックBAの熱処理ユニットを意味し、後部熱処理ブロックBEの熱処理ユニットを意味しない。他の同じ名称の部材についても、同様に、符号によって区別するものとする。
【0048】
隣り合う搬送機構同士は、相互に基板Wを搬送する。具体的には、搬送機構TA−TBは、相互に基板Wを搬送する。同様に、搬送機構TB−TC、TC−TD、TD−TEはそれぞれ、相互に基板Wを搬送する。さらに、主搬送機構TAとインデクサ部11とは、相互に基板Wを搬送する。主搬送機構TEと露光機EXPとは、相互に基板Wを搬送する。
【0049】
基板処理装置1は、例えば、次のように動作する。インデクサ部11から処理部17に基板Wを搬送する。処理部17は基板Wに処理を行う。具体的には、液処理ユニットSCが液処理(例えば、塗布処理)を基板Wに行い、熱処理ユニットHEが熱処理を基板Wに行う。これにより、基板Wに塗膜が形成される。塗膜が形成された基板Wを処理部17から露光機EXPに搬送する。露光機EXPは基板Wを露光する。露光された基板Wを露光機EXPから処理部17に搬送する。処理部17は露光された基板Wに処理を行う。具体的には、液処理ユニットSCが液処理(例えば、現像処理)を基板Wに行い、熱処理ユニットHAが熱処理を基板Wに行う。これにより、基板Wが現像される。処理部17からインデクサ部11に、現像された基板Wを搬送する。
【0050】
このように構成される基板処理装置1では、前部熱処理ブロックBAと液処理ブロックBCとの間に、第1中継ブロックBBが配置されている。すなわち、前部熱処理ブロックBAと液処理ブロックBCは直接的に接続されていない。前部中継ブロックBBは、載置部PBと搬送機構TBとを備えている。したがって、載置部PBおよび搬送機構TBが、液処理ユニットSCと熱処理ユニットHAとの間に配置されている。載置部PBと搬送機構TBは、熱処理ユニットHAが放出する熱や雰囲気が液処理ユニットSCに到達することを好適に妨げる。すなわち、熱処理ユニットHAが液処理ユニットSCに及ぼす影響を低減できる。その結果、液処理ユニットSCは液処理を品質良く行うことができる。
【0051】
液処理ブロックBCと後部熱処理ブロックBEとの間に、後部中継ブロックBDが配置されている。すなわち、液処理ブロックBCと後部熱処理ブロックBEは直接的に接続されていない。ここで、後部中継ブロックBDは、載置部PDと搬送機構TDとを備えている。したがって、載置部PDおよび搬送機構TDが、液処理ユニットSCと熱処理ユニットHEとの間に配置されている。載置部PDと搬送機構TDは、熱処理ユニットHEが放出する熱や雰囲気が液処理ユニットSCに到達することを好適に妨げる。すなわち、熱処理ユニットHEが液処理ユニットSCに及ぼす影響を低減できる。その結果、液処理ユニットSCは液処理を一層品質良く行うことができる。
【0052】
以下では、基板処理装置1の構造について、さらに詳しく説明する。
【0053】
<基板処理装置1の全体構造>
図2は、実施例1に係る基板処理装置1の平面図である。
各ブロックBA、BB、BC、BD、BEは、一列に並ぶ。各ブロックBA、BB、BC、BD、BEが並ぶ方向は水平である。
【0054】
ここで、各ブロックBA、BB、BC、BD、BEが並ぶ方向を「前後方向X」と呼ぶ。特に、ブロックBEからブロックBAに向かう方向を「前方XF」と呼び、前方XFとは反対の方向を「後方XB」と呼ぶ。また、前後方向Xと直交する水平な方向を、「横方向Y」または単に「側方」と呼ぶ。さらに、「横方向Y」の一方向を適宜に「右方YR」とよび、右方YRとは反対の他方向を「左方YL」と呼ぶ。垂直な方向を「上下方向Z」と呼ぶ。
【0055】
各ブロックBA、BB、BC、BD、BEはそれぞれ、平面視で略矩形である。各ブロックBA、BB、BC、BD、BEの横方向Yの長さは、略同じである。処理部17の全体も、平面視で略矩形である。
【0056】
インデクサ部11と処理部17と露光機EXPも、この順番で前後方向Xに一列に並ぶ。インデクサ部11は、前部熱処理ブロックBAの前面に接続されている。露光機EXPは、後部熱処理ブロックBEの背面に接続されている。
【0057】
<インデクサ部11>
図2乃至4を参照する。
図3は、
図2における矢視a−aの側面図である。
図4は、
図2における矢視b−bの側面図である。
【0058】
インデクサ部11は、キャリア載置部12と、インデクサ用搬送機構13と、搬送スペース16を備えている。
【0059】
キャリア載置部12はキャリアCを載置する。キャリアCは、複数枚の基板Wを収容する。キャリアCは、例えば、FOUP(front opening unified pod)である。キャリアCは、例えば不図示の外部搬送機構によって、キャリア載置部12上に載置される。
【0060】
搬送スペース16は、キャリア載置部12の後方XBに設けられている。搬送スペース16には、インデクサ用搬送機構13が設置されている。インデクサ用搬送機構13は、キャリアCに基板Wを搬送する。インデクサ用搬送機構13は、さらに、前部熱処理ブロックBAに基板Wを搬送可能である。
【0061】
例えば、インデクサ用搬送機構13は、基板Wを保持する2つのハンド14と、各ハンド14を駆動するハンド駆動機構15とを備えている。各ハンド14は、それぞれ1枚の基板Wを保持する。ハンド駆動機構15は、前後方向X、横方向Yおよび上下方向Zにハンド14を移動させ、かつ、上下方向Zを中心にハンド14を回転させる。これにより、インデクサ用搬送機構13は、キャリアCおよび前部熱処理ブロックBAに基板Wを搬送する。
【0062】
<前部熱処理ブロックBAの構造>
図2乃至6を参照する。
図5は、搬送機構と載置部の関係を模式的に示す概念図である。矢印付の線は、搬送機構がアクセスする載置部を示す。なお、「アクセスする」とは、載置部/処理ユニットに基板Wを搬入したり、載置部/処理ユニットから基板Wを搬出する位置に搬送機構が移動することを言う。
図6は、インデクサ部11から前部熱処理ブロックBAを見た正面図である。
【0063】
前部熱処理ブロックBAは、熱処理ユニットHAと主搬送機構TAのほかに、搬送スペースAAと載置部PAを備えている。
【0064】
平面視において、搬送スペースAAは前部熱処理ブロックBAの横方向Y中央に配置されている。換言すれば、平面視において、搬送スペースAAは、基板処理装置1の横方向Yの中心を通る中心線IC上に配置されている。中心線ICは、仮想線であり、前後方向Xに平行である。平面視で、搬送スペースAAは、前後方向Xに延びる。
【0065】
前部熱処理ブロックBAは、さらに、搬送スペースAAに清浄な気体を供給する給気ユニットSAAと、搬送スペースAAから気体を排出する排気ユニットEXAとを備える。給気ユニットSAAは、搬送スペースAAの上部に配置され、気体を下方に吹き出す。排気ユニットEXAは、搬送スペースAAの下部に配置されている。これにより、搬送スペースAAには、下向きの気体の流れ(ダウンフロー)が形成される。
【0066】
主搬送機構TAは、搬送スペースAAに設置されている。主搬送機構TAは、主搬送機構TARと主搬送機構TALを含む。主搬送機構TARと主搬送機構TALは、互いに横方向Yに並ぶように配置されている。
【0067】
熱処理ユニットHAと載置部PAは、搬送スペースAAの両側方にそれぞれ配置されている。熱処理ユニットHAは、搬送スペースAAの右方YRに配置される2つの熱処理ユニットHARと、搬送スペースAAの左方YLに配置される2つの熱処理ユニットHALを含む。載置部PAは、搬送スペースAAの右方YRに配置される載置部PARと、搬送スペースAAの左方YLに配置される載置部PALとを含む。
【0068】
熱処理ユニットHARおよび載置部PARは、主搬送機構TARの右方YRに位置する。主搬送機構TARは、2つの熱処理ユニットHARおよび1つの載置部PARと向かい合う。2つの熱処理ユニットHARと1つの載置部PARとは、互いに上下方向Zに並ぶように配置されている。主搬送機構TARは、上下方向Zに昇降可能に構成され、熱処理ユニットHARおよび載置部PARにアクセスする。
【0069】
熱処理ユニットHALおよび載置部PALは、主搬送機構TALの左方YLに位置する。主搬送機構TALは、2つの熱処理ユニットHALおよび1つの載置部PALと向かい合う。2つの熱処理ユニットHALと1つの載置部PALとは、互いに上下方向Zに並ぶように配置されている。主搬送機構TALは、上下方向Zに昇降可能に構成され、熱処理ユニットHALおよび載置部PALにアクセスする。
【0070】
<前部中継ブロックBBの構造>
図2−5、7を参照する。
図7は、前部中継ブロックBBをインデクサ部11から見た正面図である。
【0071】
前部中継ブロックBBは、載置部PBと搬送機構TBを備えている。
【0072】
平面視において、載置部PBは前部中継ブロックBBの横方向Y中央に配置されている。換言すれば、平面視において、載置部PBは、基板処理装置1の中心線IC上に配置されている。
【0073】
複数の載置部PBは、互いに上下方向Zに並ぶように配置されている。より具体的には、載置部PBは、載置部PB1、PB2、PB3、PB4を含む。載置部PB1、PB1、PB3、PB4は、互いに上下方向Zに並ぶ。載置部PB1、PB2、PB3、PB4は、下から上に向かってこの順番に並ぶ。
【0074】
搬送機構TBは、載置部PBの両側方にそれぞれ配置されている。具体的には、搬送機構TBは、載置部PBの右方YRに配置される搬送機構TBRと、載置部PBの左方YLに配置される搬送機構TBLを含む。搬送機構TBR、TBLはそれぞれ、載置部PBと向かい合う。
【0075】
換言すれば、前部中継ブロックBBは、載置部PBの右方YRに形成される搬送スペースABRと、載置部PBの左方YLに形成される搬送スペースABLとを備える。搬送スペースABRには搬送機構TBRが設置される。搬送スペースABLには搬送機構TBLが設置される。
【0076】
なお、搬送スペースABR、ABLの上部にはそれぞれ、給気ユニットSABR、SABLが設置される。搬送スペースABR、ABLの下部にはそれぞれ、排気ユニットEXBR、EXBLが設置されている。
【0077】
搬送機構TBR、TBLはそれぞれ、載置部PBと向かい合う。搬送機構TBRは、上下方向Zに昇降可能に構成され、少なくとも載置部PB1、PB3にアクセスする。搬送機構TBLは、上下方向Zに昇降可能に構成され、少なくとも載置部PB2、PB4にアクセスする。
【0078】
<液処理ブロックBCの構造>
図2−5、8を参照する。
図8は、液処理ブロックBCをインデクサ部11から見た正面図である。
【0079】
液処理ブロックBCは、上下方向に並ぶ複数の階層K1、K2、K3、K4を含む階層構造を有する。各階層K1、K2、K3、K4はそれぞれ、1つの液処理用搬送機構TCと、その液処理用搬送機構TCが基板Wを搬送する1つ以上の液処理ユニットSCを有する。階層K1、K2、K3、K4は、下から上に向かってこの順番で並ぶ。以下、具体的に説明する。
【0080】
液処理ブロックBCは、液処理ユニットSCと液処理用搬送機構TCのほか、搬送スペースACを備えている。平面視において、搬送スペースACは液処理ブロックBCの横方向Y中央に配置されている。換言すれば、平面視において、搬送スペースACは、基板処理装置1の中心線IC上に配置されている。平面視で、搬送スペースACは、前後方向Xに延びる。
【0081】
搬送スペースACは、複数(例えば4つ)の分割搬送スペースAC1、AC2、AC3、AC4に区分されている。分割搬送スペースAC1、AC2、AC3、AC4は、互いに上下方向Zに並ぶ。分割搬送スペースAC1、AC2、AC3、AC4は、下から上に向かってこの順番で並ぶ。
【0082】
分割搬送スペースAC1、AC2、AC3、AC4の上部にはそれぞれ、給気ユニット(不図示)が設置され、分割搬送スペースAC1、AC2、AC3、AC4の下部にはそれぞれ、排気ユニット(不図示)が設置されている。
【0083】
液処理ブロックBCは、複数(例えば3つ)の遮蔽板40を備えてもよい。遮蔽板40は、上下方向に隣り合う2つの分割スペースの間に設置され、2つの分割スペースの雰囲気を遮断する。例えば、遮蔽板40は、分割搬送スペースAC1と分割搬送スペースAC2との間、分割搬送スペースAC2と分割搬送スペースAC3との間、および、分割搬送スペースAC3と分割搬送スペースAC4との間に設置されている。
【0084】
分割搬送スペースAC1、AC2、AC3、AC4には、液処理用搬送機構TCが1つずつ設置されている。各液処理用搬送機構TCは、互いに上下方向Zに並ぶように配置されている。
【0085】
より具体的には、液処理用搬送機構TCは、液処理用搬送機構TC1、TC2、TC3、TC4を含む。液処理用搬送機構TC1、TC2、TC3、TC4はそれぞれ、分割搬送スペースAC1、AC2、AC3、AC4に設置される。各液処理用搬送機構TC1、TC2、TC3、TC4は、互いに上下方向に並ぶ。各液処理用搬送機構TC1、TC2、TC3、TC4は、下から上に向かってこの順番で並ぶ。液処理用搬送機構TC1は、分割搬送スペースAC1内を動き、他の分割搬送スペースAC2、AC3、AC4に及ばない。他の液処理用搬送機構TC2、TC3、TC4も、同様である。
【0086】
液処理ユニットSCは、分割搬送スペースAC1、AC2、AC3、AC4の側方にそれぞれ配置されている。より具体的には、液処理ユニットSCは、液処理ユニットSC1、SC2、SC3、SC4を含む。液処理ユニットSC1は、分割搬送スペースAC1の両側方にそれぞれ配置される。本実施例1では、1つの液処理ユニットSC1が液処理用搬送機構TC1の右方YRに配置され、他の1つの液処理ユニットSC1が液処理用搬送機構TC1の左方YLに配置される。同様に、液処理ユニットSC2は、分割搬送スペースAC2の両側方にそれぞれ配置される。液処理ユニットSC3は、分割搬送スペースAC3の両側方にそれぞれ配置される。液処理ユニットSC4は、分割搬送スペースAC4の両側方にそれぞれ配置される。
【0087】
搬送スペースACの右方YRに配置される液処理ユニットSC1、SC2、SC3、SC4は、互いに上下方向Zに並ぶ。搬送スペースACの左方YLに配置される液処理ユニットSC1、SC2、SC3、SC4も、互いに上下方向Zに並ぶ。
【0088】
液処理用搬送機構TC1は、両側方に設けられる2つの液処理ユニットSC1と向かい合う。液処理用搬送機構TC1は、上下方向Zを中心に回転可能に構成され、2つの液処理ユニットSC1にアクセスする。ただし、液処理用搬送機構TC1は、他の階層に設けられる液処理ユニットSC2、SC3、SC4にアクセスしない。同様に、液処理用搬送機構TC2、TC3、TC4はそれぞれ、液処理ユニットSC2、SC3、SC4にアクセスする。
【0089】
上述した分割搬送スペースACi、液処理用搬送機構TCi、液処理ユニットSCiは、それぞれ階層Kiを構成する要素である(但し、iは、1、2、3、4のいずれかである)。
【0090】
<後部中継ブロックBDの構造>
図2−5、9を参照する。
図9は、後部中継ブロックBDをインデクサ部11から見た正面図である。
【0091】
後部中継ブロックBDは、前部中継ブロックBBと同じ構造を有する。すなわち、後部中継ブロックBDは、載置部PDと搬送機構TDのほかに、搬送スペースADR、ADL、給気ユニットSADR、SADL、排気ユニットEXDR、EXDLを備えている。載置部PDは、載置部PD1、PD2、PD3、PD4を含み、搬送機構TDは、搬送機構TDR、TDLを含む。これら後部中継ブロックBDの各要素の相対的な位置関係は、前部中継ブロックBBの各要素の相対的な位置関係と同じである。
【0092】
具体的には、後部中継ブロックBDの構造については、上述した<前部中継ブロックBBの構造>の説明において、前部中継ブロックBBを後部中継ブロックBDに読み替え、搬送機構TB、TBR、TBLをそれぞれ、搬送機構TD、TDR、TDLに読み替え、載置部PB、PB1、PB2、PB3、PB4をそれぞれ、載置部PD、PD1、PD2、PD3、PD4に読み替え、搬送スペースABR、ABLを搬送スペースADR、ADLに読み替え、給気ユニットSABR、SABLを給気ユニットSADR、SADLに読み替え、排気ユニットEXBR、EXBLを排気ユニットEXDR、EXDLに読み替えるものとする。
【0093】
<後部熱処理ブロックBEの構造>
図2−5、10を参照する。
図10は、後部熱処理ブロックBEをインデクサ部11から見た正面図である。
【0094】
後部熱処理ブロックBEは、前部熱処理ブロックBAと同じ構造を有する。すなわち、後部熱処理ブロックBEは、熱処理ユニットHEと主搬送機構TEのほかに、搬送スペースAEと載置部PEと給気ユニットSAEと排気ユニットEXEを備えている。熱処理ユニットHEは、熱処理ユニットHERと熱処理ユニットHELを含み、載置部PEは、載置部PERと載置部PELを含み、主搬送機構TEは主搬送機構TERと主搬送機構TELを含む。後部熱処理ブロックBEの各要素の相対的な位置関係は、前部熱処理ブロックBAの各要素の相対的な位置関係と同じである。
【0095】
具体的には、後部熱処理ブロックBEの構造については、上述した<前部熱処理ブロックBAの構造>の説明において、前部熱処理ブロックBAを後部熱処理ブロックBEに読み替え、主搬送機構TA、TAR、TALをそれぞれ、主搬送機構TE、TER、TELに読み替え、熱処理ユニットHA、HAR、HALをそれぞれ、熱処理ユニットHE、HER、HELに読み替え、載置部PA、PAR、PALをそれぞれ、載置部PE、PER、PELに読み替え、搬送スペースAAを搬送スペースAEに読み替え、給気ユニットSAAを給気ユニットSAEに読み替え、排気ユニットEXAを排気ユニットEXAに読み替えるものとする。
【0096】
<インデクサ部11とブロックBAとの関係>
図2−5を参照する。載置部PA(載置部PARおよび載置部PAL)は、インデクサ部11(搬送スペース16)に対して開放されている。インデクサ用搬送機構13は、載置部PAにアクセスする。これにより、インデクサ用搬送機構13と主搬送機構TARは、載置部PARを介して基板Wを相互に搬送する。インデクサ用搬送機構13と主搬送機構TALは、載置部PALを介して基板Wを相互に搬送する。
【0097】
<前部熱処理ブロックBAと前部中継ブロックBBとの関係>
主搬送機構TAと搬送機構TBは、前部熱処理ブロックBAの載置部PAを介して、基板Wを相互に搬送する。
【0098】
具体的には、搬送機構TBRと載置部PARは、前後方向Xに並ぶ。載置部PARは、搬送スペースABRに開放されている。搬送機構TBRと載置部PARは、向かい合う。搬送機構TBRは、上下方向Zを中心に回転可能に構成され、載置部PARにアクセスする。これにより、主搬送機構TARと搬送機構TBRは、載置部PARを介して、相互に基板Wを搬送可能である。
【0099】
同様に、搬送機構TBLと載置部PALは、前後方向Xに並ぶ。載置部PALは、搬送スペースABLに開放されている。搬送機構TBLと載置部PALは、向かい合う。搬送機構TBLは、上下方向Zを中心に回転可能に構成され、載置部PALにアクセスする。これにより、主搬送機構TALと搬送機構TBLは、載置部PALを介して、相互に基板Wを搬送可能である。
【0100】
さらに、主搬送機構TAと搬送機構TBは、前部中継ブロックBBの載置部PBを介して、基板Wを相互に搬送する。
【0101】
具体的には、載置部PBと搬送スペースAAは、前後方向Xに並ぶ。すなわち、主搬送機構TARと載置部PBは略前後方向に並び、主搬送機構TALと載置部PBは略前後方向に並ぶ。各載置部PBは、搬送スペースAAに開放されている。主搬送機構TARは、載置部PBに向かい合う。主搬送機構TALも、載置部PBに向かい合う。主搬送機構TARは、上下方向Zに昇降し、上下方向Zを中心に回転することによって、少なくとも載置部PB1、PB3にアクセスする。これにより、主搬送機構TARと搬送機構TBRは、載置部PB1、PB3を介して、相互に基板Wを搬送可能である。主搬送機構TALは、上下方向Zに昇降し、上下方向Zを中心に回転することによって、少なくとも載置部PB2、PB4にアクセスする。これにより、主搬送機構TALと搬送機構TBLは、載置部PB2、PB4を介して、相互に基板Wを搬送可能である。
【0102】
<インデクサ部11とブロックBAとブロックBBの関係>
インデクサ用搬送機構13と搬送機構TBは、主搬送機構TAを使用せずに、基板Wを相互に搬送可能である。
【0103】
具体的には、載置部PARは、インデクサ用搬送機構13および搬送機構TBRの両方と向かい合う。インデクサ用搬送機構13と搬送機構TBRは、載置部PARを介して、基板Wを相互に搬送可能である。すなわち、インデクサ用搬送機構13と搬送機構TBRは、主搬送機構TAをスキップして、基板Wを相互に搬送できる。
【0104】
同様に、載置部PALはインデクサ用搬送機構13と搬送機構TBLの両方と向かい合う。インデクサ用搬送機構13と搬送機構TBLは、載置部PALを介して、基板Wを相互に搬送可能である。すなわち、インデクサ用搬送機構13と搬送機構TBLは、主搬送機構TAをスキップして、基板Wを相互に搬送できる。
【0105】
<ブロックBBとブロックBCの関係>
搬送スペースACと載置部PBは前後方向Xに並ぶ。
載置部PB1、PB2、PB3、PB4はそれぞれ、分割搬送スペースAC1、AC2、AC3、AC4と向かい合う位置に配置されている。
載置部PB1、PB2、PB3、PB4はそれぞれ、分割搬送スペースAC1、AC2、AC3、AC4に開放されている。各液処理用搬送機構TC1、TC2、TC3、TC4はそれぞれ、載置部PB1、PB2、PB3、PB4と向かい合う。
【0106】
各液処理用搬送機構TC1、TC2、TC3、TC4はそれぞれ、前後方向Xに移動可能に構成され、載置部PB1、PB2、PB3、PB4にアクセスする。これにより、液処理用搬送機構TC1と搬送機構TBRは、載置部PB1を介して基板Wを相互に搬送する。液処理用搬送機構TC2と搬送機構TBLは、載置部PB2を介して基板Wを相互に搬送する。液処理用搬送機構TC3と搬送機構TBRは、載置部PB3を介して基板Wを相互に搬送する。液処理用搬送機構TC4と搬送機構TBLは、載置部PB4を介して基板Wを相互に搬送する。
【0107】
<ブロックBAとブロックBBとブロックBCの関係>
【0108】
主搬送機構TAと液処理用搬送機構TCは、搬送機構TBを使用せずに、基板Wを相互に搬送可能である。
【0109】
具体的には、載置部PB1は、液処理用搬送機構TC1と主搬送機構TARの両方と向かい合う。液処理用搬送機構TC1と主搬送機構TARは、載置部PB1を介して、基板Wを相互に搬送可能である。すなわち、液処理用搬送機構TC1と主搬送機構TARは、搬送機構TBRをスキップして、基板Wを相互に搬送できる。
【0110】
載置部PB2は、液処理用搬送機構TC2と主搬送機構TALの両方と向かい合う。液処理用搬送機構TC2と主搬送機構TALは、載置部PB2を介して、基板Wを相互に搬送可能である。すなわち、液処理用搬送機構TC2と主搬送機構TALは、搬送機構TBLをスキップして、基板Wを相互に搬送できる。
【0111】
載置部PB3は、液処理用搬送機構TC3と主搬送機構TARの両方と向かい合う。液処理用搬送機構TC3と主搬送機構TARは、載置部PB3を介して、基板Wを相互に搬送可能である。すなわち、液処理用搬送機構TC3と主搬送機構TARは、搬送機構TBRをスキップして、基板Wを相互に搬送できる。
【0112】
載置部PB4は、液処理用搬送機構TC4と主搬送機構TALの両方と向かい合う。液処理用搬送機構TC4と主搬送機構TALは、載置部PB4を介して、基板Wを相互に搬送可能である。すなわち、液処理用搬送機構TC4と主搬送機構TALは、搬送機構TBLをスキップして、基板Wを相互に搬送できる。
【0113】
<ブロックBCとブロックBDの関係>
液処理ブロックBCと後部中継ブロックBDの関係は、前部中継ブロックBBと液処理ブロックBCとの関係と同じである。すなわち、液処理用搬送機構TCと搬送機構TDは、載置部PDを介して基板Wを相互に搬送する。具体的には、液処理用搬送機構TC1と搬送機構TDRは、載置部PD1を介して基板Wを相互に搬送する。液処理用搬送機構TC2と搬送機構TDLは、載置部PD2を介して基板Wを相互に搬送する。液処理用搬送機構TD3と搬送機構TDRは、載置部PD3を介して基板Wを相互に搬送する。液処理用搬送機構TC4と搬送機構TDLは、載置部PD4を介して基板Wを相互に搬送する。
【0114】
<ブロックBDとブロックBEの関係>
後部中継ブロックBDと後部熱処理ブロックBEの関係は、前部中継ブロックBBと前部熱処理ブロックBAの関係と同じである。
【0115】
すなわち、搬送機構TDと主搬送機構TEは、後部中継ブロックBDの載置部PDを介して、基板Wを相互に搬送する。具体的には、搬送機構TDRと主搬送機構TERは、載置部PD1、PD3を介して、相互に基板Wを搬送する。搬送機構TDLと主搬送機構TELは、載置部PD2、PD4を介して、相互に基板Wを搬送する。
【0116】
さらに、搬送機構TDと主搬送機構TEは、後部熱処理ブロックBEの載置部PEを介して、基板Wを相互に搬送する。具体的には、搬送機構TDRと主搬送機構TERは、載置部PERを介して、相互に基板Wを搬送する。搬送機構TDLと主搬送機構TELは、載置部PELを介して、相互に基板Wを搬送する。
【0117】
<ブロックBCとブロックBDとブロックBEの関係>
液処理ブロックBCと後部中継ブロックBDと後部熱処理ブロックBEの関係は、液処理ブロックBCと前部中継ブロックBBと前部熱処理ブロックBAの関係と同じである。すなわち、液処理用搬送機構TCと主搬送機構TEとは、搬送機構TDを使用せずに、基板Wを相互に搬送可能である。
【0118】
具体的には、液処理用搬送機構TC1と主搬送機構TERは、載置部PD1を介して、基板Wを相互に搬送する。液処理用搬送機構TC2と主搬送機構TELは、載置部PD2を介して、基板Wを相互に搬送する。液処理用搬送機構TC3と主搬送機構TERは、載置部PD3を介して、基板Wを相互に搬送する。液処理用搬送機構TC4と主搬送機構TELは、載置部PD4を介して、基板Wを相互に搬送する。
【0119】
<後部熱処理ブロックBEと露光機EXPの関係>
各載置部PEは、露光機EXPに開放されている。露光機EXPは、載置部PERと載置部PELにアクセスする。これにより、主搬送機構TERと露光機EXPとは、載置部PERを介して基板Wを相互に搬送する。主搬送機構TELと露光機EXPとは、載置部PELを介して基板Wを相互に搬送する。
【0120】
<前部熱処理ブロックBAの各要素の構造>
なお、本明細書では、異なる要素が同じ構造を有する場合には、その構造に共通の符号を付すことで詳細な説明を省略する。
【0121】
熱処理ユニットHAは、プレート21とチャンバー23とシャッター24とを備えている。熱処理プレート21は、基板Wを載置する。プレート21の内部または外部には、プレート21の温度を調節する温調機器(例えば、ヒータなどの発熱機器やヒートシンクなどの吸熱機器)が取り付けられている。プレート21はプレート21上の基板Wに熱を与え、または、プレート21上の基板Wから熱を奪い、基板Wを所定の温度に調整する(すなわち、熱処理する)。チャンバー23は、プレート21を収容する。チャンバー23は、チャンバー23の表面に形成される基板搬送口23aを有する。基板搬送口23aは、主搬送機構TAと向かい合う(換言すれば、搬送スペースAAと接する)位置に配置されている。シャッター24は、基板搬送口23aを開閉する。
図6では、熱処理ユニットHARのチャンバー23は閉塞されており、熱処理ユニットHALのチャンバー23は開放されている。
【0122】
載置部PAは、基板Wを載置するプレート26を備えている。プレート26は、棚27上に設置されている。プレート26はチャンバーなどで閉塞されておらず、基本的に水平方向(前後方向Xおよび横方向Y)に開放されている。このため、主搬送機構TAのみならず、インデクサ用搬送機構13や搬送機構TBなども、載置部PAに容易にアクセスできる。
【0123】
主搬送機構TAは、ガイド軸部31と駆動機構32と一対のハンド33を備えている。ガイド軸部31は、上下方向Zに延びている。駆動機構32は、ガイド軸部31に取り付けられている。駆動機構32は、ガイド軸部31に沿って昇降し、かつ、ガイド軸部31回りに回転する。さらに、駆動機構32は、ガイド軸部31に対して水平方向に進退移動(伸縮)する。例えば、駆動機構32は、屈伸可能なリンク機構(不図示)を備えてもよい。一対のハンド33は、駆動機構32に取り付けられている。各ハンド33は1枚の基板Wを水平姿勢で保持する。
【0124】
<前部中継ブロックBBの各要素の構造>
載置部PBは、載置部PAと略同じ構造を有する。すなわち、載置部PBは、棚27に取り付けられるプレート26を備えている。
【0125】
搬送機構TBは、主搬送機構TAと略同じ構造を有する。すなわち、搬送機構TBは、ガイド軸部31と駆動機構32とハンド33とを備えている。
【0126】
<液処理ブロックBCの各要素の構造>
液処理ユニットSC1、SC2は、塗布処理を基板Wに行う。液処理ユニットSC1、SC2は略同じ構造を有する。具体的には、液処理ユニットSC1、SC2はそれぞれ、回転保持部41とカップ42とノズル43とチャンバー44とシャッター45を備えている。回転保持部41は、基板Wを回転可能に保持する。カップ42は、回転保持部41の周囲に設けられ、飛散された処理液を回収する。ノズル43は、塗膜材料を処理液として基板Wに吐出する。塗膜材料は、例えば、レジスト膜材料である。ノズル43は、回転保持部41の上方の処理位置と、カップ42の上方から外れた退避位置との間にわたって移動可能に設けられる。チャンバー44は、回転保持部41とカップ42とノズル43を収容する。チャンバー44は、チャンバー44の表面に形成される基板搬送口44aを有する。基板搬送口44aは、液処理用搬送機構TC1又はTC2と向かい合う(換言すれば、分割搬送スペースAC1又はAC2と接する)位置に配置されている。シャッター45は、基板搬送口44aを開閉する。
図8では、液処理ユニットSC1のチャンバー44は閉塞されており、液処理ユニットSC2のチャンバー44は開放されている。
【0127】
液処理ユニットSC3、SC4は、現像処理を基板Wに行う。液処理ユニットSC3、SC4は略同じ構造を有する。液処理ユニットSC3、SC4はそれぞれ、回転保持部51とカップ52とノズル53とチャンバー54とシャッター55を備える。回転保持部51は、基板Wを回転可能に保持する。カップ52は、回転保持部51の周囲に配置され、飛散された処理液を回収する。ノズル53は、現像液(処理液)を基板Wに吐出する。ノズル53は、回転保持部51の上方の処理位置と、カップ52の上方から外れた退避位置との間にわたって移動可能に設けられる。チャンバー54は、回転保持部51とカップ52とノズル53を収容する。チャンバー54は、チャンバー54の表面に形成される基板搬送口54aを有する。基板搬送口54aは、液処理用搬送機構TC3又はTC4と向かい合う(換言すれば、分割搬送スペースAC3又はAC4と接する)位置に配置されている。シャッター55は、基板搬送口54aを開閉する。
図8では、液処理ユニットSC3のチャンバー54は閉塞されており、液処理ユニットSC4のチャンバー54は開放されている。
【0128】
液処理用搬送機構TCは、駆動機構61と1対のハンド62を備えている。駆動機構61は、例えば、遮蔽板40に取り付けられている。ハンド62は、駆動機構61に取り付けられている。駆動機構61は、各種方向X、Y、Zに各ハンド62を移動させ、上下方向Zを中心に各ハンド62を回転させる。各ハンド62は基板Wを保持する。
【0129】
<後部中継ブロックBDの各要素の構造>
載置部PDは、載置部PAと略同じ構造を有する。すなわち、載置部PDは、棚27に取り付けられるプレート26を備えている。
【0130】
搬送機構TDは、主搬送機構TAと略同じ構造を有する。すなわち、搬送機構TDは、ガイド軸部31と駆動機構32とハンド33とを備えている。
【0131】
<後部熱処理ブロックBEの各要素の構造>
熱処理ユニットHEは、熱処理ユニットHAと略同じ構造を有する。すなわち、熱処理ユニットHEは、プレート21とチャンバー23とシャッター24とを備えている。
【0132】
載置部PEは、載置部PAと略同じ構造を有する。すなわち、載置部PEは、棚27に取り付けられるプレート26を備えている。
【0133】
主搬送機構TEは、主搬送機構TAと略同じ構造を有する。すなわち、主搬送機構TEは、ガイド軸部31と駆動機構32とハンド33とを備えている。
【0134】
<ブロックの接続構造>
図2−4、
図6−10を参照する。前部熱処理ブロックBAは、さらに、フレームFAを備える。フレームFAは、熱処理ユニットHAと主搬送機構TAと載置部PAを支持する。フレームFAは、略箱形状を有し、熱処理ユニットHAと載置部PAと主搬送機構TAとを収容する。フレームFAは、載置部PAをインデクサ部11および前部中継ブロックBBにそれぞれ開放するための開口(不図示)を有する。
【0135】
同様に、他のブロックBB、BC、BD、BEはそれぞれ、フレームFB、FC、FD、FEを備える。各フレームFB−FEはそれぞれ、ブロックBB−BEの処理ユニット、載置部、搬送機構などを支持する。各フレームFB−FEはそれぞれ、略箱形状を有し、ブロックBB−BEの要素を収容する。各フレームFB、FC、FD、FEはそれぞれ、載置部PB、PD、PEを隣接するブロックに開放するための開口(不図示)を有する。
【0136】
ブロックBA−BBの接続は、フレームFA−FBの連結によって実現される。ブロックBB−BC、BC−BD、BD−BEの接続はそれぞれ、フレームFB−FC、FC−FD、FD−FEの連結によって実現される。
【0137】
基板処理装置1を製造するときには、まず、ブロックBA、BB、BC、BD、BEを組み立てる。例えばブロックBAの場合、フレームFAに熱処理ユニットHAと主搬送機構TAと載置部PAを取り付ける。続いて、各ブロックBA、BB、BC、BD、BEを相互に接続するとともに、ブロックBAにインデクサ部11を接続する。
【0138】
<制御系の構成>
図11は、基板処理装置1の制御ブロック図である。基板処理装置1は、さらに、制御部67を備えている。
【0139】
制御部67は、例えば、処理部17に設置されている。制御部67は、インデクサ部11および処理部17を統括的に制御する。具体的には、インデクサ部11のインデクサ用搬送機構13の動作を制御し、ブロックBA−BEに設けられる各搬送機構およびブロックBA、BC、BEに設けられる各処理ユニットの動作を制御する。
【0140】
制御部67は、各種処理を実行する中央演算処理装置(CPU)、演算処理の作業領域となるRAM(Random-Access Memory)、固定ディスク等の記憶媒体等によって実現されている。記憶媒体には、基板Wを処理するための処理レシピ(処理プログラム)や、各基板Wを識別するための情報など各種情報を記憶されている。
【0141】
<処理部17における基板の搬送経路>
図12は基板Wの搬送経路を模式的に示す図である。
図12に示すように、処理部17内において基板Wが移動する経路は、2つある。便宜上、処理部17内の経路を、往路と復路に分ける。往路は、インデクサ部11から処理部17に入ってから、処理部17から露光機EXPに出るまでの基板Wの経路である。復路は、露光機EXPから処理部17に入ってから、処理部17からインデクサ部11に出るまでの基板Wの経路である。
【0142】
(往路)
往路の第1経路は、以下の各要素をこの順序で通る:
載置部PAR→載置部PB1→液処理ユニットSC1→載置部PD1→熱処理ユニットHER→載置部PER。
往路の第2経路は、以下の各要素をこの順序で通る:
載置部PAL→載置部PB2→液処理ユニットSC2→載置部PD2→熱処理ユニットHEL→載置部PEL。
【0143】
(復路)
復路の第1経路は、以下の各要素をこの順序で通る:
載置部PER→載置部PD3→液処理ユニットSC3→載置部PB3→熱処理ユニットHAR→載置部PAR。
復路の第2経路は、以下の各要素をこの順序で通る:
載置部PEL→載置部PD4→液処理ユニットSC4→載置部PB4→熱処理ユニットHAL→載置部PAL。
【0144】
ここで、第1経路と第2経路に共通して含まれる処理ユニットや載置部は、無い。すなわち、第1経路と第2経路は、完全に異なる(完全分離されている)。
【0145】
載置部PAR、PB1、PB3、PD1、PD3、PERは、本発明の第1載置部の例であり、載置部PAL、PB2、PB4、PD2、PD4、PELは、本発明の第2載置部の例である。液処理ユニットSC1、SC3は、本発明の第1液処理ユニットの例であり、液処理ユニットSC2、SC4は、本発明の第2液処理ユニットの例である。熱処理ユニットHAR、HERは、本発明の第1熱処理ユニットの例であり、熱処理ユニットHAL、HELは、ER、本発明の第2熱処理ユニットの例である。
【0146】
さらに、第1経路上には、複数の処理ユニットSC1が並列に接続される。他の処理ユニットHER、SC3、HARも、同様である。
【0147】
第1経路を移動する基板Wと第2経路を移動する基板Wとは、異なる。以下では、第1経路を移動する基板Wを「第1の基板W」と適宜に呼び、第2経路を移動する基板Wを「第2の基板W」と適宜に呼ぶ。
【0148】
また、搬送機構TAR、TBR、TC1、TC3、TDR、TERが搬送する基板Wと、搬送機構TAL、TBL、TC2、TC4、TDL、TELが搬送する基板Wは、異なる。搬送機構TAR、TBR、TC1、TC3、TDR、TERを第1の搬送機構群と呼ぶとすると、第1の搬送機構群は上述した第1の基板Wを第1経路に沿って搬送する。搬送機構TAL、TBL、TC2、TC4、TDL、TELを第2の搬送機構群と呼ぶとすると、第2の搬送機構群は上述した第2の基板Wを第2経路に沿って搬送する。ここで、第1の搬送機構群と第2の搬送機構群に共通して含まれる搬送機構は、無い。すなわち、第1の搬送機構群と第2の搬送機構群とは、相互に独立している。
【0149】
主搬送機構TAR、TERは、本発明の第1主搬送機構の例であり、主搬送機構TAL、TELは、本発明の第2主搬送機構の例である。搬送機構TBR、TDRは、本発明の第1搬送機構の例であり、搬送機構TBL、TDLは、本発明の第2搬送機構の例である。液処理用搬送機構TC1、TC3は、本発明の第1液処理用搬送機構の例であり、液処理用搬送機構TC2、TC4は、本発明の第2液処理用搬送機構の例である。
【0150】
<基板処理装置1の動作例>
図12−15を参照して、基板処理装置1の動作例を説明する。
図13は、基板に行う処理の手順を示すフローチャートである。
図14は、第1の基板Wおよび第2の基板WがブロックBA−BEの間を移動する様子を模式的に示す概念図である。なお、
図14では、便宜上、液処理ユニットSC1、SC2に塗布処理を意味する「COAT」を付記し、液処理ユニットSC3、SC4に現像処理を意味する「DEV」を付記する。
図15は、各搬送機構が繰り返し行う動作例を模式的に示す図である。
【0151】
<インデクサ部11が処理部17に基板Wを供給する動作>
インデクサ用搬送機構13は、キャリアCから1枚の基板Wを搬出し、その基板Wを載置部PAR上に載置する。続いて、インデクサ用搬送機構13は、キャリアCから1枚の基板Wを搬出し、その基板Wを載置部PAL上に載置する。その後、インデクサ用搬送機構13は、再び、キャリアCから載置部PARに基板Wを搬送する。このように、インデクサ用搬送機構13は、載置部PARと載置部PALに交互に、基板Wを1枚ずつ搬送する。
【0152】
<処理部17の動作(往路)>
第1経路に関連する動作と第2経路に関連する動作は類似しているので、便宜上、第1経路に関連する動作を説明する。なお、第2経路に関連する動作は、以下の説明において、搬送機構TBR、TC1、TERをそれぞれ、搬送機構TBL、TC2、TELに読み替え、載置部PAR、PB1、PD1、PERをそれぞれ、載置部PAL、PB2、PD2、PELに読み替え、処理ユニットSC1、HERを、処理ユニットSC2、HELに読み替えたものに相当する。
【0153】
搬送機構TBRは、載置部PAR上の基板Wを取り、その基板Wを載置部PB1に搬送する。液処理用搬送機構TC1は、載置部PB1上の基板Wを取り、その基板Wを液処理ユニットSC1に搬送する。ここで、液処理用搬送機構TC1は、2つの液処理ユニットSC2に交互に基板Wを搬送する。
【0154】
液処理用搬送機構TC1が液処理ユニットSC1に基板Wを搬送するとき、シャッター45が基板搬送口44aを一時的に開放する。これにより、ハンド62がチャンバー44内に進入することを許容する。ハンド62がチャンバー44の外部に退出した後、再び、シャッター45は基板搬送口44aを閉塞する。これにより、液処理ユニットSC1は、チャンバー44が閉塞された状態で、液処理を行う。
【0155】
液処理ユニットSC1は、基板Wに塗膜材料を塗布する(ステップS1)。具体的には、回転保持部41が基板Wを保持する。ノズル43が退避位置から処理位置に移動する。回転保持部41が基板Wを回転させ、ノズル43が塗膜材料を吐出する。塗膜材料が基板Wの表面に塗布される。塗膜材料の一部は基板Wから振り切られてカップ42に回収される。
【0156】
塗布処理が終了すると、液処理用搬送機構TC1は、液処理ユニットSC1から基板Wを搬出する。この際も、チャンバー44は分割搬送スペースAC1に開放される。そして、液処理用搬送機構TC1は、その基板Wを載置部PD1に搬送する。
【0157】
なお、液処理用搬送機構TC1は、載置部PB1から取った未処理の基板Wを保持した状態で、液処理ユニットSC1から処理済みの基板Wを搬出し、続けて、未処理の基板Wを液処理ユニットSC1に搬入してもよい。
【0158】
主搬送機構TERは、載置部PD1から基板Wを取り、熱処理ユニットHERに搬送する。ここで、主搬送機構TERは、2つの熱処理ユニットHERに交互に基板Wを搬送する。主搬送機構TERが熱処理ユニットHERに基板Wを搬送するとき、シャッター24が基板搬送口23aを一時的に開放する。これにより、主搬送機構TERのハンド33がチャンバー23内に進入することを許容する。ハンド33がチャンバー23の外部に退出した後、再び、シャッター24は基板搬送口23aを閉塞する。これにより、熱処理ユニットHERは、チャンバー23が閉塞された状態で、熱処理を行う。
【0159】
熱処理ユニットHERは、基板Wに熱処理を行う(ステップS2)。
【0160】
熱処理が終了すると、主搬送機構TERは、熱処理ユニットHERから基板Wを搬出する。この際も、チャンバー23は搬送スペースAEに開放される。そして、主搬送機構TERは、その基板Wを載置部PERに搬送する。
【0161】
以上が、往路における第1経路に関連する動作である。往路における第1経路および第2経路に関連する各動作を、並行して行ってもよい。
【0162】
<露光機EXPの動作>
載置部PERおよび載置部PEL上の基板Wは、露光機EXPに搬送される。露光機EXPは、基板Wに露光処理を行う(ステップS3)。露光処理が終了すると、露光機EXPから載置部PERおよび載置部PELに基板Wは搬送される。
【0163】
<処理部17の動作(復路)>
第1経路に関連する動作と第2経路に関連する動作は類似しているので、便宜上、第1経路に関連する動作を説明する。なお、第2経路に関連する動作は、以下の説明において、搬送機構TAR、TC3、TDRをそれぞれ、搬送機構TAL、TC4、TDLに読み替え、載置部PAR、PB3、PD3、PERをそれぞれ、載置部PAL、PB4、PD4、PELに読み替え、処理ユニットSC3、HARを、処理ユニットSC4、HALに読み替えたものに相当する。
【0164】
搬送機構TDRは、載置部PERから載置部PD3に搬送する。液処理用搬送機構TC3は、載置部PD3から液処理ユニットSC3に基板Wを搬送する。ここで、液処理用搬送機構TC3は、2つの液処理ユニットSC3に交互に基板Wを搬送する。
【0165】
液処理用搬送機構TC3が液処理ユニットSC3に基板Wを搬送するとき、シャッター55が基板搬送口54aを一時的に開放する。
【0166】
液処理ユニットSC3は、基板Wに現像液を供給する(ステップS4)。具体的には、回転保持部51が基板Wを保持する。ノズル53が退避位置から処理位置に移動する。ノズル53が現像液を吐出する。現像液は基板Wの表面を覆う。このとき、回転保持部51が基板Wを回転させてもよい。所定の時間が経過すると、基板W上から現像液を除去する。例えば、回転保持部51が基板Wを回転させることによって基板W上から現像液を振り切ってもよい。あるいは、ノズル53とは異なるノズル(不図示)が洗浄液を基板Wに供給し、基板W上の現像液を洗浄液に置換してもよい。現像液等は、カップ52に回収される。
【0167】
現像処理が終了すると、液処理用搬送機構TC3は、液処理ユニットSC3から基板Wを搬出する。この際も、チャンバー54は分割搬送スペースAC3に開放される。そして、液処理用搬送機構TC3は、その基板Wを載置部PB3に搬送する。
【0168】
主搬送機構TARは、載置部PB3から熱処理ユニットHARに搬送する。ここで、主搬送機構TARは、2つの熱処理ユニットHARに交互に基板Wを搬送する。主搬送機構TARが熱処理ユニットHERに基板Wを搬送するとき、シャッター24は熱処理ユニットHERのチャンバー23を開閉する。
【0169】
熱処理ユニットHARは、基板Wに熱処理を行う(ステップS5)。
【0170】
熱処理が終了すると、主搬送機構TARは、熱処理ユニットHARから基板Wを搬出する。この際も、チャンバー23は搬送スペースAAに開放される。そして、主搬送機構TARは、その基板Wを載置部PARに搬送する。
【0171】
以上が、復路における第1経路に関連する動作である。復路における第1経路および第2経路に関連する各動作を、並行して行ってもよい。
【0172】
<インデクサ部11が処理部17から基板Wを回収する動作>
インデクサ用搬送機構13は、載置部PARからキャリアCに基板Wを搬送する。続いて、インデクサ用搬送機構13は、載置部PALからキャリアCに基板Wを搬送する。その後、インデクサ用搬送機構13は、再び、載置部PARからキャリアCに基板Wを搬送する。このように、インデクサ用搬送機構13は、載置部PARと載置部PALから交互に、基板Wを1枚ずつ搬出する。
【0173】
なお、インデクサ用搬送機構13は、載置部PAR上の基板Wを取る動作に続いて、別の基板Wを載置部PARに載置してもよい。同様に、インデクサ用搬送機構13は、載置部PAL上の基板Wを取る動作に続いて、別の基板Wを載置部PALに載置してもよい。
【0174】
<実施例1の効果>
上述したとおり、熱処理ユニットHAが液処理ユニットSCに及ぼす影響を低減できる。また、熱処理ユニットHEが液処理ユニットSCに及ぼす影響を低減できる。
【0175】
この効果をより具体的に例示する。熱処理ユニットHAに基板Wを搬入するときや熱処理ユニットHAから基板Wを搬出するとき、チャンバー23が搬送スペースAAに開放される。このため、熱処理ユニットHA(チャンバー23)内の処理ガス(以下、「熱処理ガス」という)が、搬送スペースAAに流出することは避けられない。しかしながら、搬送スペースAAと液処理ユニットSCとの間には、前部中継ブロックBB(すなわち、載置部PBと搬送機構TB)が設けられている。このため、搬送スペースAAの熱処理ガスが液処理ユニットSCに到達することを好適に抑制できる。同様に、熱処理ユニットHEを開放する度に熱処理ユニットHEから搬送スペースAEに熱処理ガスが流出しても、液処理ユニットSCを好適に保護できる。
【0176】
前部熱処理ブロックBAは、給気ユニットSAAと排気ユニットEXAを備えているので、熱処理ユニットHAが液処理ユニットSCに及ぼす影響を一層低減できる。前部中継ブロックBBは、給気ユニットSABR、SABLと排気ユニットEXBR、EXBLを備えているので、熱処理ユニットHAが液処理ユニットSCに及ぼす影響を一層低減できる。液処理ブロックBCは、給気ユニット(不図示)と排気ユニット(不図示)を備えているので、熱処理ユニットHAが液処理ユニットSCに及ぼす影響を一層低減できる。
【0177】
同様に、ブロックBD、BEも、給気ユニットSADR、SADLとSAEと排気ユニットEXDR、EXDL、EXEを備えているので、熱処理ユニットHEが液処理ユニットSCに及ぼす影響を一層低減できる。
【0178】
ブロックBA、BB、BCはこの順番で一列に並ぶので、熱処理ユニットHAを液処理ユニットSCから効果的に遠ざけることができる。同様に、ブロックBC、BD、BEはこの順番で一列に並ぶので、熱処理ユニットHEを液処理ユニットSCから効果的に遠ざけることができる。
【0179】
載置部PBが搬送スペースAAと搬送スペースACとの間に配置されている。より具体的には、載置部PB1、PB2、PB3、PB4がそれぞれ、搬送スペースAAと分割搬送スペースAC1、AC2、AC3、AC4との間に配置されている。このため、載置部PB(PB1、PB2、PB3、PB4)は、搬送スペースAAの雰囲気が搬送スペースAC(AC1、AC2、AC3、AC4)に流れることを好適に妨げることができる。
【0180】
同様に、載置部PDが搬送スペースAEと搬送スペースACとの間に配置されている。より具体的には、載置部PD1、PD2、PD3、PD4がそれぞれ、搬送スペースAEと分割搬送スペースAC1、AC2、AC3、AC4との間に配置されている。このため、載置部PD(PD1、PD2、PD3、PD4)は、搬送スペースAEの雰囲気が搬送スペースAC(AC1、AC2、AC3、AC4)に流れることを好適に妨げることができる。
【0181】
特に、搬送スペースAAと載置部PBと搬送スペースACが、中心線ICに沿って1列に並んでいるので、搬送スペースAAの雰囲気が搬送スペースACに流れることを一層好適に防止できる。同様に、搬送スペースAEと載置部PDと搬送スペースACが、中心線ICに沿って1列に並んでいるので、搬送スペースAEの雰囲気が搬送スペースACに流れることを一層好適に防止できる。
【0182】
第1の搬送機構群と第2の搬送機構群とは、相互に独立している。よって、第1の搬送機構群による基板Wの搬送と第2の搬送機構群による基板Wの搬送が、相互に影響を及ぼすことを防止できる。例えば、第1の搬送機構群に属する少なくとも1つの搬送機構が故障した場合であっても、第2の搬送機構群による基板Wの搬送が遅延したり、停止することがない。これにより、基板処理装置1の稼働率が低下することを抑制できる。
【0183】
第1経路と第2経路は、完全に分離されている。すなわち、第1の基板Wが通る載置部/処理ユニットと、第2の基板Wが通る載置部/処理ユニットは、完全に異なる。よって、第1経路に沿った基板搬送と第2経路に沿った基板搬送が、相互に影響を及ぼすことを防止できる。例えば、第1経路上の少なくとも1つ以上の載置部/処理ユニットが故障した場合であっても、第2経路に沿った基板搬送を止める必要はない。これにより、基板処理装置1の稼働率が低下することを一層抑制できる。
【0184】
第1経路上には、処理ユニットSC1、SC3、HAR、HERがそれぞれ2つずつ配置されている。2つの処理ユニットSC1は互いに並列に接続される。他の処理ユニットSC3、HAR、HERも同様である。よって、液処理や熱処理を並行して行うことができる。その結果、第1経路における基板Wの処理能力(スループット)を高めることができる。また、例えば処理ユニットSC1の一方が故障した場合であっても、他方の処理ユニットSC1に基板Wを搬送することによって第1経路に沿った基板搬送を継続できる。その結果、第1経路における基板搬送の信頼性を高めることができる。
【0185】
同様に、第2経路上には、処理ユニットSC2、SC4、HAL、HELが2つずつ配置されている。よって、第2経路における基板Wの処理能力を高めることができ、かつ、第2経路に沿った基板搬送の信頼性を高めることができる。
【0186】
第1経路に沿って搬送される第1の基板Wと、第2経路に沿って搬送される第2の基板Wは、異なる。よって、第1の基板Wの搬送と第2の基板Wの搬送が、相互に影響を及ぼすことを防止できる。例えば、第1の基板Wの搬送を停止した場合であっても、第2の基板Wの搬送を止める必要はない。これにより、基板処理装置1の稼働率が低下することを一層抑制できる。
【0187】
載置部PB1、PB2、PB3、PB4は互いに上下方向に並び、かつ、液処理用搬送機構TC1、TC2、TC3、TC4も互いに上下方向に並ぶ。さらに、載置部PB1は、液処理用搬送機構TC1と向かい合う位置に配置されている。同様に、載置部PB2、PB3、PB4はそれぞれ、液処理用搬送機構TC2、TC3、TC4と向かい合う位置に配置されている。このため、液処理用搬送機構TC1と搬送機構TBRとは、載置部PB1を介して、基板Wを相互に搬送できる。同様に、液処理用搬送機構TC3と搬送機構TBRとは、載置部PB3を介して、基板Wを相互に搬送できる。また、液処理用搬送機構TC2/TC4と搬送機構TBLは、載置部PB2/PB4を介して、基板Wを相互に搬送できる。
【0188】
同様に、載置部PDと液処理用搬送機構TCとは、載置部PBと液処理用搬送機構TCとの相対的な位置関係と同様に配置されている。このため、各液処理用搬送機構TC1、TC3はそれぞれ、搬送機構TDRと基板Wを相互に搬送でき、各液処理用搬送機構TC2、TC4はそれぞれ、搬送機構TDLと基板Wを相互に好適に搬送できる。
【0189】
主搬送機構TAR、TALは横方向Yに並ぶ。載置部PB1は、主搬送機構TARおよび主搬送機構TALの両方と向かい合う位置に配置されている。同様に、載置部PB2ーPB4はそれぞれ、主搬送機構TARおよび主搬送機構TALの両方と向かい合う位置に配置されている。このため、主搬送機構TARは搬送機構TBRと基板Wを相互に搬送でき、主搬送機構TALは搬送機構TBLと基板Wを相互に好適に搬送できる。
【0190】
主搬送機構TARと液処理用搬送機構TC1、TC3は、搬送機構TBを使用せずに、基板Wを相互に搬送できる。また、主搬送機構TALと液処理用搬送機構TC2、TC4は、搬送機構TBを使用せずに、基板Wを相互に搬送できる。よって、前部熱処理ブロックBAと液処理ブロックBCとの間でので、基板Wを効率良く搬送できる。
【0191】
同様に、主搬送機構TERと液処理用搬送機構TC1、TC3は、搬送機構TDを使用せずに、基板Wを相互に搬送できる。また、主搬送機構TELと液処理用搬送機構TC2、TC4は、搬送機構TDを使用せずに、基板Wを相互に搬送できる。よって、後部熱処理ブロックBEと液処理ブロックBCとの間でので、基板Wを効率良く搬送できる。
【0192】
載置部PARは、主搬送機構TARの側方で、かつ、搬送機構TBRと向かい合う位置に配置されている。よって、主搬送機構TARと搬送機構TBRは、載置部PBを介して基板Wを搬送できるのみならず、載置部PARを介して基板Wを相互に搬送できる。同様に、載置部PALは、主搬送機構TALの側方で、かつ、搬送機構TBLと向かい合う位置に配置されている。よって、主搬送機構TALと搬送機構TBLは、載置部PBを介して基板Wを搬送できるのみならず、載置部PALを介して基板Wを相互に搬送できる。したがって、前部熱処理ブロックBAと前部中継ブロックBBとの間において、基板を柔軟に搬送できる。
【0193】
同様に、主搬送機構TERと搬送機構TDRは、載置部PD1、PD3、PERのいずれを使っても、基板Wを相互に搬送できる。主搬送機構TELと搬送機構TDLは、載置部PD2、PD4、PELのいずれを使っても、基板Wを相互に搬送できる。よって、後部熱処理ブロックBEと後部中継ブロックBDとの間において、基板を柔軟に搬送できる。
【0194】
載置部PAR、PALはそれぞれ、インデクサ部11に対して開放されている。よって、インデクサ用搬送機構13と主搬送機構TARは、基板Wを相互に好適に搬送でき、インデクサ用搬送機構13と主搬送機構TALは、基板Wを相互に好適に搬送できる。
【0195】
インデクサ用搬送機構13と搬送機構TBRとは、主搬送機構TAを使用せずに、基板Wを相互に搬送できる。また、インデクサ用搬送機構13と搬送機構TBLとは、主搬送機構TAを使用せずに、基板Wを相互に搬送できる。よって、インデクサ部11と前部中継ブロックBBとの間でので、基板Wを効率良く搬送できる。
【0196】
液処理ユニットSCは、液処理ユニットSC1−SC4を備え、液処理ユニットSC1、SC2は、塗膜材料を基板Wに塗布する塗布ユニットであり、SC3、SC4は現像液を基板Wに供給する現像ユニットである。よって、基板Wに塗布処理および現像処理を好適に行うことができる。
【0197】
液処理用搬送機構TCの数は、他のブロックBA、BB、BD、BEよりも多い(具体的には、他のブロックBA、BB、BD、BEの倍に相当する)。よって、液処理ブロックBCにおける基板Wの搬送能力を効果的に向上させることができる。
【0198】
ブロックBAからブロックBEまでの機能の配列は、ブロックBEからブロックBAまでの機能の配列と同じである。よって、インデクサ部11をブロックBAに接続せずに、ブロックBEに接続することもできる。
【0199】
図16を参照する。
図16は、ブロックBEにインデクサ部11を接続することによって得られる基板処理装置1Rの概念図である。図示するように、基板処理装置1Rは、実施例1に係る基板処理装置1と同等の機能を発揮する。
【0200】
さらに、基板処理装置1と基板処理装置1Rとは、基本的に同じ構造を有するので、同一視できる。つまり、前部熱処理ブロックBAと後部熱処理ブロックBEとは、基本的に同じ構造であり、同一視でき、前部中継ブロックBBと後部中継ブロックBDとは、基本的に同じ構造であり、同一視でき、ブロックBAから見た処理部17の構造は、ブロックBEから見た処理部17の構造と同じである。このため、インデクサ部11をブロックBA、BEのいずれに接続しても誤接続とはならず、基板処理装置1の組立作業を簡易化できる。また、ブロックBA、BEのいずれにインデクサ部11を接続するかによって、ブロックBA、BEや、処理部17の設計図が変わることはない。よって、ブロックBA、BEのいずれにインデクサ部11が接続されるか、まだ決まっていない段階で処理部17を製造しておくことができる。インデクサ部11の接続位置が決まれば、その通りにインデクサ部11と処理部17とを接続するだけであり、基板処理装置1を短期間に完成させることができる。
【実施例2】
【0201】
次に、図面を参照してこの発明の実施例2を説明する。なお、実施例1と同じ構成については同符号を付すことで詳細な説明を省略する。
【0202】
<基板処理装置1の全体構造>
図17は、実施例2に係る基板処理装置1の平面図である。実施例2に係る基板処理装置1は、基板Wに反射防止膜、レジスト膜および保護膜を形成し、かつ、基板Wを現像する装置である。
【0203】
基板処理装置1は、インデクサ部11と処理部17とインターフェースブロックBFを備える。インターフェースブロックBFは、露光機EXPとの間で基板Wを相互に搬送する。インデクサ部11と処理部17とインターフェースブロックBFと露光機EXPは、この順番で前後方向Xに1列に並ぶ。インターフェースブロックBFは、処理部17(後部熱処理ブロックBE)および露光機EXPと直接的に接続されている。露光機EXPは、例えば液浸法により基板Wに露光処理を行う。
【0204】
<前部熱処理ブロックBAの構造>
図17−20を参照する。
図18は、
図17における矢視a−aの側面図である。
図19は、
図17における矢視b−bの側面図である。
図20は、前部熱処理ブロックBAをインデクサ部11から見た正面図である。
【0205】
前部熱処理ブロックBAは、上下方向に並ぶ2つの階層を含む階層構造を有する。具体的には、搬送スペースAAは、2つの分割搬送スペースAA1、AA2に区分されている。分割搬送スペースAA1、AA2は、互いに上下方向Zに並ぶ。分割搬送スペースAA1、AA2は、この順番で下から上に向かって並ぶ。
【0206】
主搬送機構TAは、主搬送機構TA1と主搬送機構TA2を備える。主搬送機構TA1は、分割搬送スペースAA1に設置され、主搬送機構TA2は分割搬送スペースAA2に設置されている。各主搬送機構TA1、TA2は、互いに上下方向Zに並ぶように配置されている。
【0207】
前部熱処理ブロックBAは、熱処理ユニットとして、加熱ユニットHPaA、HPbA、HPcAと疎水化処理ユニットAHPを備える。前部熱処理ブロックBAは、載置部SPA、RPAを備えている。各要素HPaA、HPbA、HPcA、AHP、SPA、RPAはそれぞれ、分割搬送スペースAA1、AA2の側方に配置されている。以下では、各要素の符号に、設置場所を示す記号を適宜に付す。設置場所を示す記号は、高さ位置(階層)を示す数字(例えば、1、2)と、右方YR、左方YLのいずれかを示す「R」/「L」とを組み合わせたものである。高さ位置を示す数字「1」/「2」はそれぞれ、分割搬送スペースAA1/AA2と同じ高さを意味する。例えば、載置部SPA1Rは、分割搬送スペースAA1の右方YRに設置される載置部SPAであり、加熱ユニットHPaA2Lは、分割搬送スペースAA2の左方YLに設置される加熱ユニットHPaAである。
【0208】
各加熱ユニットHPaA、HPbA、HPcAはそれぞれ、基板Wを加熱する。疎水化処理ユニットAHPは、基板Wと塗膜との密着性を高める疎水化処理を行う。具体的には、密着強化処理ユニットAHPは、ヘキサメチルジシラザン(HMDS:Hexamethyldisilazane)を含む処理ガスを基板Wに供給しつつ、基板Wを温調する。
【0209】
加熱ユニットHPaAは、実施例1で説明したプレート21とチャンバー23とシャッター24の他に、ローカル搬送機構25を備えている(
図15参照)。ローカル搬送機構25は、基板Wを横方向Yに搬送し、基板Wをプレート21上に載置する。他の加熱ユニットHPbA、HPcAおよび疎水化処理ユニットAHPも同様に、ローカル搬送機構25を備えている。
【0210】
載置部SPA、RPAは、実施例1の載置部PAと同じ構造を有する。載置部SPAは、例えば、専ら後方XBに向かう基板Wを載置するために使用され、載置部RPAは、例えば、専ら前方XFに向かう基板Wを載置するために使用される。
【0211】
主搬送機構TA1、TA2はそれぞれ、ガイド軸部31と駆動機構32とハンド33とを備えている。
【0212】
主搬送機構TA1は、分割搬送スペースAA1の右方YRに設置される各要素HPaA1R、HPbA1R、HPcA1R、AHP1R、SPA1R、RPA1Rと、分割搬送スペースAA1の左方YLに設置される各要素HPaA1L、HPbA1L、HPcA1LR、AHP1R、SPA1R、RPA1Rにアクセスする。
【0213】
主搬送機構TA2は、分割搬送スペースAA2の右方YRに設置される各要素HPaA2R、HPbA2R、HPcA2R、AHP2R、SPA2R、RPA2Rと、分割搬送スペースAA2の左方YLに設置される各要素HPaA2L、HPbA2L、HPcA2LR、AHP2R、SPA2R、RPA2Rにアクセスする。
【0214】
<前部中継ブロックBBの構造>
図17−19、21を参照する。
図21は、前部中継ブロックBBをインデクサ部11から見た正面図である。
【0215】
前部中継ブロックBBは、載置部SPB、RPBと冷却載置部PCPBと冷却ユニットCPBとを備えている。冷却ユニットCPBは、熱処理ユニットの一態様であり、基板Wを冷却する。冷却載置部PCPBは、基板Wを載置するとともに冷却する。冷却載置部PCPBは、載置部の一態様であるとともに熱処理ユニットの一態様でもある。冷却載置部PCPBは、プレート26と、プレート26の熱を奪う吸熱機器(不図示)を備えている。冷却載置部PCPBは、載置部SPB、RPBと同様に、水平方向に開放されている。
【0216】
載置部SPB、RPBと冷却載置部PCPBと冷却ユニットCPBとは、前部中継ブロックBBの横方向Y中央において、互いに上下方向に積層されている。
【0217】
液処理ブロックBCは後述するように分割搬送スペースAC1、AC2、…、AC8を有し、要素SPB、RPB、PCPB、CPBとは、液処理ブロックBCの分割搬送スペースAC1、AC2、…、AC8のそれぞれと向かい合う高さに配置されている。以下では、各要素SPB、RPB、PCPB、CPBの符号に、高さ位置(階層)を示す数字(例えば、1、2、…、8)を付す。高さ位置を示す数字「i」は、液処理ブロックBCの分割搬送スペースACiと同じ高さを意味する。例えば、要素RPB8、SPB8、CPB8はいずれも、分割搬送スペースAC8と向かい合う位置に配置されている。
【0218】
なお、分割搬送スペースAC1−AC4の全体と分割搬送スペースAA1とが、同等の高さであり、分割搬送スペースAC5−AC8の全体と分割搬送スペースAA2とが、同等の高さである。
【0219】
前部中継ブロックBBは、インバッファ部Bf−inとアウトバッファ部Bf−outを備える。インバッファ部Bf−inは、基板処理装置1内において熱処理や液処理などの如何なる処理も行われていない基板Wを蓄積する。アウトバッファ部Bf−outは、基板処理装置1内において一連の処理が完了した基板Wを蓄積する。インバッファ部Bf−inおよびアウトバッファ部Bf−outがそれぞれ蓄積可能な基板Wの数は、例えば50枚である。
【0220】
インバッファ部Bf−inは、搬送スペースABR(搬送機構TBR)の右方YRに配置されている。アウトバッファ部Bf−outは、搬送スペースABL(搬送機構TBL)の左方YLに配置されている。
【0221】
搬送機構TBR、TBLはそれぞれ、各要素SPB、RPB、PCPB、CPBにアクセスする。搬送機構TBRは、さらに、インバッファ部Bf−inにアクセスする。搬送機構TBLは、さらに、インバッファ部Bf−outにアクセスする。
【0222】
<液処理ブロックBCの構造>
図17−19、22を参照する。
図22は、液処理ブロックBCをインデクサ部11から見た正面図である。
【0223】
液処理ブロックBCは、上下方向に並ぶ8つの階層を含む階層構造を有する。具体的には、搬送スペースACは、8つの分割搬送スペースAC1、AC2、…、AC8に区分されている。分割搬送スペースAC1、AC2、…、AC8は、互いに上下方向Zに並ぶ。分割搬送スペースAC1、AC2、…、AC8は、下から上に向かってこの順番で並ぶ。
【0224】
液処理用搬送機構TCは、液処理用搬送機構TC1、TC2、…、TC8を含む。液処理用搬送機構TC1、TC2、…、TC8はそれぞれ、分割搬送スペースAC1、AC2、…、AC8に設置されている。
【0225】
液処理ユニットSCは、液処理ユニットSC1、SC2、…、SC8を含む。液処理ユニットSC1、SC2、…、SC8はそれぞれ、分割搬送スペースAC1、AC2、…、AC8の側方に設置されている。
【0226】
液処理ユニットSC1、SC2、…、SC6は、塗布ユニットである。より詳しくは、液処理ユニットSC1、SC2は反射防止膜用塗布ユニット(BARC)であり、液処理ユニットSC3、SC4はレジスト膜用塗布ユニット(RESIST)であり、液処理ユニットSC5、SC6は保護膜用塗布ユニット(TARC)である。反射防止膜用塗布ユニットSC1、SC2は、基板Wに反射防止膜材料を塗布する。レジスト膜用塗布ユニットSC3、SC4は、基板Wにレジスト膜材料を塗布する。保護膜用塗布ユニットSC5、SC6は、基板Wに保護膜材料塗布する。液処理ユニットSC7、SC8は、現像ユニット(DEV)である。
【0227】
なお、実施例2では、
図17、18に示すように、2つの液処理ユニットSCが液処理用搬送機構TCの右方YRに配置され、2つの液処理ユニットSCが液処理用搬送機構TCの左方YLに配置されている。液処理用搬送機構TCの右方YRに設置される2つ液処理ユニットSCは、ノズル43/53およびチャンバー44/54を共用している。液処理用搬送機構TCの左方YLに設置される2つ液処理ユニットSCも、同様に、ノズル43/53およびチャンバー44/54を共用している。
【0228】
液処理用搬送機構TC1、TC2、…、TC8はそれぞれ、液処理ユニットSC1、SC2、…、SC8にアクセスする。
【0229】
<後部中継ブロックBDの構造>
図17−19、23を参照する。
図23は、後部中継ブロックBDをインデクサ部11から見た正面図である。
【0230】
後部中継ブロックBDは、載置部SPD、RPDと冷却載置部PCPDと冷却ユニットCPDを備えている。載置部SPD、RPDと冷却載置部PCPDと冷却ユニットCPDとは、後部中継ブロックBDの横方向Y中央において、互いに上下方向に積層されている。
【0231】
要素SPD、RPD、PCPD、CPDは、液処理ブロックBCの分割搬送スペースAC1、AC2、…、AC8のそれぞれと向かい合う高さ位置に配置されている。以下では、各要素SPD、RPD、PCPD、CPDの符号に、高さ位置(階層)を示す数字(例えば、1、2、…、8)を付す。高さ位置を示す数字「i」は、その要素が液処理ブロックBCの分割搬送スペースACiと向かい合うことを意味する。
【0232】
搬送機構TDR、TDLはそれぞれ、各要素SPD、RPD、PCPD、CPDにアクセスする。
【0233】
なお、搬送機構TDRの右方YRや搬送機構TDLの左方YLには、インバッファ部Bf−inやアウトバッファ部Bf−outが設置されていない。このため、後部中継ブロックBDの右側部や左側部に、例えば、液処理ブロックBCに処理液を供給するためのポンプ等を設置できる。
【0234】
<後部熱処理ブロックBEの構造>
図17−19、24を参照する。
図24は、後部熱処理ブロックBEをインデクサ部11から見た正面図である。
【0235】
後部熱処理ブロックBEは、前部熱処理ブロックBAと同様に、2つの階層を含む階層構造を有する。具体的には、搬送スペースAEは、分割搬送スペースAE1、AE2に区分されている。
【0236】
主搬送機構TEは、主搬送機構TE1と主搬送機構TE2を備える。主搬送機構TE1は、分割搬送スペースAE1に設置され、主搬送機構TE2は分割搬送スペースAE2に設置されている。
【0237】
後部熱処理ブロックBEは、熱処理ユニットとして、加熱ユニットHPaE、HPbEと、冷却ユニットCPEとを備えている。また、後部熱処理ブロックBEは、載置部SPE、RPEとエッジ露光ユニットEEWを備えている。エッジ露光ユニットEEWは、基板W上のレジスト膜の周縁部を露光する。
【0238】
各要素ユニットHPaE、HPbE、CPE、SPE、RPE、EEWはそれぞれ、分割搬送スペースAE1、AE2の側方に配置されている。以下では、各要素の符号に、設置場所を示す記号を適宜に付す。設置場所を示す記号は、高さ位置(階層)を示す数字(例えば、1、2)と、右方YR、左方YLのいずれかを示す「R」/「L」とを組み合わせたものである。高さ位置を示す数字「1」/「2」はそれぞれ、要素が分割搬送スペースAE1/AE2と向かい合うことを意味する。
【0239】
<インターフェースブロックBFの構造>
図17−19、25、26を参照する。
図25は、インターフェースブロックBFの前部をインデクサ部11から見た正面図である。
図26は、インターフェースブロックBFの後部をインデクサ部11から見た正面図である。
【0240】
インターフェースブロックBFの前部(処理部17側)には、載置部SPF1、RPF1、SPF2、RPF2と搬送機構TFR、TFLと露光前洗浄ユニットBSR、BSLと露光後洗浄処理ユニットSOR、SOLが設置されている。
【0241】
露光前洗浄ユニットBSR、BSLは、露光処理前の基板Wを洗浄し、乾燥する。露光前洗浄処理ユニットBSR、BSLは、例えば、基板Wの裏面や端部を洗浄する。露光後洗浄処理ユニットSOR、SOLは、露光処理後の基板Wを洗浄し、乾燥する。例えば、露光前洗浄処理ユニットBSR、BSLと露光後洗浄処理ユニットSOR、SOLはそれぞれ、基板Wを回転させる基板回転機構や、基板Wに洗浄液を供給する洗浄液供給機構や、基板Wを洗浄するためのブラシ等の洗浄具など(いずれも不図示)を備える。
【0242】
載置部SPF1、RPF1、SPF2、RPF2は、インターフェースブロックBFの横方向Y中央に配置されている。載置部SPF1、RPF1、SPF2、RPF2は、互いに上下方向Zに並ぶ。載置部SPF1、RPF1は、後部熱処理ブロックBEの分割搬送スペースAE1と向かい合う位置に配置されている。載置部SPF2、RPF2は、後部熱処理ブロックBEの分割搬送スペースAE2と向かい合う位置に配置されている。
【0243】
搬送機構TFRは、載置部SPF1、RPF1、SPF2、RPF2の右方YRに配置される。露光前洗浄ユニットBSRと露光後洗浄処理ユニットSORは、搬送機構TFRの右方YRに配置されている。露光前洗浄ユニットBSRと露光後洗浄処理ユニットSORは、互いに上下方向Zに並ぶ。
【0244】
搬送機構TFLは、載置部SPF1、RPF1、SPF2、RPF2の左方YLに配置される。露光前洗浄ユニットBSLと露光後洗浄処理ユニットSOLは、搬送機構TFLの左方YLに配置されている。露光前洗浄ユニットBSLと露光後洗浄処理ユニットSOLは、互いに上下方向Zに並ぶ。
【0245】
インターフェースブロックBFの後部(露光機EXP側)には、冷却載置部PCPFと載置部RPFBと搬送機構BHUと露光後加熱処理ユニットPEBR、PEBLと送りバッファ部SBfと戻りバッファ部RBfが設置されている。
【0246】
露光後加熱処理ユニットPEBR、PEBLは、熱処理ユニットの一態様であり、露光処理後の基板Wを加熱する露光後加熱処理(Post Exposure Bake)を行う。送りバッファ部SBfは、露光機EXPに搬送する前の基板Wを蓄積する。戻りバッファ部RBfは、露光機EXPから返ってきた基板Wを蓄積する。
【0247】
冷却載置部PCPFと載置部RPFBは、インターフェースブロックBFの横方向Y中央に配置されている。冷却載置部PCPFと載置部RPFBは、互いに上下方向Zに並ぶ。搬送機構BHUは、冷却載置部PCPFおよび載置部RPFBの右方YRに配置される。
【0248】
送りバッファ部SBfと戻りバッファ部RBfは、インターフェースブロックBFの横方向Y中央で、冷却載置部PCPFおよび載置部RPFBの上方に配置されている。送りバッファ部SBfと戻りバッファ部RBfは、互いに上下方向Zに並ぶ。
【0249】
露光後加熱処理ユニットPEBRは、送りバッファ部SBfおよび戻りバッファ部RBfの右方YRに配置されている。複数の露光後加熱処理ユニットPEBRは、互いに上下方向Zに並ぶ。露光後加熱処理ユニットPEBLは、送りバッファ部SBfおよび戻りバッファ部RBfの左方YLに配置されている。複数の露光後加熱処理ユニットPEBLは、互いに上下方向Zに並ぶ。
【0250】
搬送機構TFRは、載置部SPF1、RPF1と露光前洗浄ユニットBSRと露光後洗浄処理ユニットSORと冷却載置部PCPFと載置部RPFBと露光後加熱処理ユニットPEBRと送りバッファ部SBfと戻りバッファ部RBfにアクセスする。
【0251】
搬送機構TFLは、載置部SPF2、RPF2と露光前洗浄ユニットBSLと露光後洗浄処理ユニットSOLと冷却載置部PCPFと載置部RPFBと露光後加熱処理ユニットPEBLと送りバッファ部SBfと戻りバッファ部RBfにアクセスする。
【0252】
搬送機構BHUは、載置部SPF1、RPF1、SPF2、RPF2にアクセスする。搬送機構BHUは、さらに、露光機EXPに基板Wを搬送し、露光機EXPから基板Wを受け取る。
【0253】
<インデクサ部11とブロックBAとの関係>
図17−19を参照する。インデクサ用搬送機構13と主搬送機構TAは基板Wを相互に搬送する。具体的には、載置部SPA、RPAは、インデクサ部11(搬送スペース16)に対して開放されており、インデクサ用搬送機構13は載置部SPA、RPAにアクセス可能である。インデクサ用搬送機構13と主搬送機構TA1は、載置部SPA1R、SPA1L、RPA1R、RPA1Lを介して、基板Wを相互に搬送する。インデクサ用搬送機構13と主搬送機構TA2は、載置部SPA2R、SPA2L、RPA2R、RPA2Lを介して、基板Wを相互に搬送する。
【0254】
<前部熱処理ブロックBAと前部中継ブロックBBとの関係>
主搬送機構TAと搬送機構TBは、基板Wを相互に搬送可能である。
【0255】
具体的には、搬送機構TBRは、搬送スペースAAの右方YRに配置されている載置部SPA1R、RPA1R、SPA2R、RPA2Rのみならず、搬送スペースAAの右方YRに配置されている熱処理ユニットHPaA1R、HPbA1R、HPcA1R、AHP1R、HPaA2R、HPbA2R、HPcA2R、AHP2Rにもアクセス可能である。よって、主搬送機構TA1と搬送機構TBRは、載置部SPA1R、RPA1Rを介して、基板Wを相互に搬送可能である。主搬送機構TA2と搬送機構TBRは、載置部SPA2R、RPA2Rを介して、基板Wを相互に搬送可能である。さらに、搬送機構TBRは、搬送スペースAAの右方YRに配置されている熱処理ユニットHPaA1R等に基板Wを搬送可能である。
【0256】
同様に、搬送機構TBLは、搬送スペースAAの左方YLに配置されている載置部SPA1L、RPA1L、SPA2L、RPA2Lのみならず、搬送スペースAAの左方YLに配置されているユニットHPaA1L、HPbA1L、HPcA1L、AHP1L、HPaA2L、HPbA2L、HPcA2L、AHP2Lにもアクセス可能である。よって、主搬送機構TA1と搬送機構TBLは、載置部SPA1L、RPA1Lを介して、基板Wを相互に搬送可能である。主搬送機構TA2と搬送機構TBLは、載置部SPA2L、RPA2Lを介して、基板Wを相互に搬送可能である。さらに、搬送機構TBLは、搬送スペースAAの左方YLに配置されている熱処理ユニットHPaA1L等に基板Wを搬送可能である。
【0257】
分割搬送スペースAC1−AC4と向かい合う載置部SPB、RPB、冷却載置部PCPBおよび冷却ユニットCPBは、分割搬送スペースAA1とも向かい合う。このような前部中継ブロックBBの下半分の載置部SPB、冷却載置部PCPBおよび冷却ユニットCPBに、主搬送機構TA1はアクセス可能である。よって、主搬送機構TA1と搬送機構TBR、TBLは、前部中継ブロックBBの下半分の載置部SPB等を介して、基板Wを相互に搬送可能である。
【0258】
分割搬送スペースAC5−AC8と向かい合う載置部SPB、RPB、冷却載置部PCPBおよび冷却ユニットCPBは、分割搬送スペースAA2とも向かい合う。このような前部中継ブロックBBの上半分の載置部SPB、冷却載置部PCPBおよび冷却ユニットCPBに、主搬送機構TA2はアクセス可能である。よって、主搬送機構TA2と搬送機構TBR、TBLは、前部中継ブロックBBの上半分の載置部SPB等を介して、基板Wを相互に搬送可能である。
【0259】
<インデクサ部11とブロックBAとブロックBBの関係>
インデクサ用搬送機構13と搬送機構TBは、主搬送機構TAを使用せずに、基板Wを相互に搬送可能である。
【0260】
具体的には、インデクサ用搬送機構13および搬送機構TBRは、載置部SPA1R、RPA1R、載置部SPA2R、RPA2Rを介して、基板Wを相互に搬送できる。また、インデクサ用搬送機構13および搬送機構TBLは、載置部SPA1L、RPA1L、載置部SPA2L、RPA2Lを介して、基板Wを相互に搬送できる。
【0261】
<ブロックBBとブロックBCの関係>
搬送機構TBと液処理用搬送機構TCとは、基板Wを相互に搬送可能である。
【0262】
具体的には、液処理用搬送機構TC1は、載置部RPB1と冷却載置部PCPB1にアクセス可能である。搬送機構TBR、TBLと液処理用搬送機構TC1は、載置部RPB1または冷却載置部PCPB1を介して、基板Wを相互に搬送可能である。同様に、液処理用搬送機構TC2、TC3、…、TC8はそれぞれ、同じ高さ位置に配置される載置部SPB、RPBまたは冷却載置部PCPBを介して、搬送機構TBR、TBLとの間で、基板Wを相互に搬送可能である。
【0263】
<ブロックBAとブロックBBとブロックBCの関係>
主搬送機構TAと液処理用搬送機構TCは、搬送機構TBを使用せずに、基板Wを相互に搬送可能である。例えば、主搬送機構TA1と液処理用搬送機構TC1は、要素RPB1、PCPB1を介して、基板Wを相互に搬送可能である。
【0264】
<ブロックBCとブロックBDの関係>
液処理ブロックBCと後部中継ブロックBDの関係は、前部中継ブロックBBと液処理ブロックBCとの関係と同じである。すなわち、液処理用搬送機構TC1、TC2、…、TC8はそれぞれ、搬送機構TDR、TDLとの間で、基板Wを相互に搬送可能である。
【0265】
<ブロックBDとブロックBEの関係>
後部中継ブロックBDと後部熱処理ブロックBEの関係は、前部中継ブロックBBと前部熱処理ブロックBAの関係と同じである。
【0266】
具体的には、搬送機構TDRと主搬送機構TE1は、載置部SPE1R、RPE1Rを介して、基板Wを相互に搬送可能である。搬送機構TDRと主搬送機構TE2とは、載置部SPE2R、RPE2Rを介して、基板Wを相互に搬送可能である。同様に、搬送機構TDLと主搬送機構TE1は、載置部SPE1R、RPE1Lを介して、基板Wを相互に搬送可能である。搬送機構TDLと主搬送機構TE2とは、載置部SPE2L、RPE2Lを介して、基板Wを相互に搬送可能である。さらに、搬送機構TDR,TDLと主搬送機構TE1とは、後部中継ブロックBDの下半分の載置部SPD等を介して、基板Wを相互に搬送可能である。搬送機構TDR,TDLと主搬送機構TE2とは、後部中継ブロックBDの上半分の載置部SPD等を介して、基板Wを相互に搬送可能である。
【0267】
搬送機構TDRは、搬送スペースAEの右方YRに配置されている加熱ユニットHPaE、HPbE、冷却ユニットCPEおよびエッジ露光ユニットEEWに基板Wを搬送可能である。搬送機構TDLは、搬送スペースAEの左方YLに配置されている加熱ユニットHPaE、HPbE、冷却ユニットCPEおよびエッジ露光ユニットEEWに基板Wを搬送可能である。
【0268】
<ブロックBCとブロックBDとブロックBEの関係>
液処理ブロックBCと後部中継ブロックBDと後部熱処理ブロックBEの関係は、液処理ブロックBCと前部中継ブロックBBと前部熱処理ブロックBAの関係と同じである。すなわち、液処理用搬送機構TCと主搬送機構TEとは、搬送機構TDを使用せずに、基板Wを相互に搬送可能である。
【0269】
<後部熱処理ブロックBEと露光機EXPの関係>
搬送機構BHUは、露光機EXPに基板Wを搬送し、露光機EXPから基板Wを受け取る。
【0270】
<処理部17における基板の搬送経路>
図27は基板Wの往路の搬送経路を模式的に示す図である。
図28は基板Wの復路の搬送経路を模式的に示す図である。
図27、28に示すように、処理部17内において基板Wが移動する経路は、2つ(すなわち、第1経路と第2経路)ある。
【0271】
第1経路と第2経路に共通して含まれる処理ユニットや載置部は、無い。すなわち、第1経路と第2経路は、完全に分離されている。第1経路上の各要素はそれぞれ、本発明の第1載置部、第1熱処理ユニットおよび第1液処理ユニットのいずれかの例であり、第2経路上の各要素はそれぞれ、本発明の第2載置部、第2熱処理ユニットおよび第2液処理ユニットのいずれかの例である。
【0272】
第1経路上には、処理ユニットAHP、SC1など各種の処理ユニットがそれぞれ複数配置されている。第2経路上にも、同様に、各種の処理ユニットがそれぞれ複数配置されている。
【0273】
なお、第1経路に沿って基板Wを搬送する搬送機構群と、第2経路に沿って基板Wを搬送する搬送機構群とは、相互に独立していない。例えば、主搬送機構TA1は、第1経路上を搬送される第1の基板W、および、第2経路上を搬送される第2の基板Wの両方を搬送する。
【0274】
<基板処理装置1の動作例>
図27−30を参照して、実施例2に係る基板処理装置1の動作例を説明する。
図29は、基板に行う処理の手順を示すフローチャートである。
図30は、各搬送機構が繰り返し行う動作例を模式的に示す図である。
【0275】
<インデクサ部11が処理部17に基板Wを供給する動作>
インデクサ用搬送機構13は、キャリアCから載置部SPAに基板Wを搬送する。例えば、インデクサ用搬送機構13は、載置部SPA1R、SPA1L、SPA2R、SPA2Lに交互に基板Wを搬送する。
【0276】
<処理部17の動作(往路)>
第1経路に関連する動作と第2経路に関連する動作は類似しているので、便宜上、第1経路に関連する動作を説明し、第2経路に関連する動作の説明は省略する。
【0277】
搬送機構TBRは、載置部SPA1R/SPA2Rから疎水化処理ユニットAHP1R/AHP2Rに搬送する。疎水化処理ユニットAHP1R/AHP2Rは基板Wに疎水化処理を行う。搬送機構TBRは、疎水化処理ユニットAHP1R/AHP2Rから冷却載置部PCPB1に基板Wを搬送する。冷却載置部PCPB1は基板Wを冷却する。これらの一連の熱処理が、
図27に示すステップS11に相当する。
【0278】
液処理用搬送機構TC1は、冷却載置部PCPB1から液処理ユニットSC1に基板Wを搬送する。液処理ユニットSC1は、基板Wに反射防止膜材料を塗布する(ステップS12)。液処理用搬送機構TC1は、液処理ユニットSC1から載置部RPB1に基板Wを搬送する。
【0279】
搬送機構TBRは、載置部RPB1から加熱ユニットHPaA1Rに基板Wを搬送する。加熱ユニットHPaA1Rは、基板Wを加熱する。主搬送機構TA1は、加熱ユニットHPaA1Rから加熱ユニットHPbA1Rに基板Wを搬送する。加熱ユニットHPbA1Rは、基板Wを加熱する。例えば、加熱ユニットHPbA1Rが加熱する温度は、加熱ユニットHPaA1Rよりも高い。これによれば、基板Wの温度を速やかに高めることができる。搬送機構TBRは、加熱ユニットHPbA1Rから冷却載置部PCPB3に基板Wを搬送する。冷却載置部PCPB3は、基板Wを冷却する。これらの一連の熱処理が、
図27に示すステップS13に相当する。
【0280】
液処理用搬送機構TC3は、冷却載置部PCPB3から液処理ユニットSC3に基板Wを搬送する。液処理ユニットSC3は、基板Wにレジスト膜材料を塗布する(ステップS14)。
【0281】
液処理用搬送機構TC3は、液処理ユニットSC3から載置部SPD3に基板Wを搬送する。搬送機構TDRは、載置部SPD3から加熱ユニットHPaE1R/HPaE2Rに搬送する。加熱ユニットHPaE1R/HPaE2Rは基板Wを加熱する。搬送機構TDRは、加熱ユニットHPaE1R/HPaE2Rから冷却載置部PCPD5に基板Wを搬送する。冷却載置部PCPD5は、基板Wを冷却する。これらの一連の熱処理が、
図27に示すステップS15に相当する。
【0282】
液処理用搬送機構TC5は、冷却載置部PCPD5から液処理ユニットSC5に基板Wを搬送する。液処理ユニットSC5は、基板Wに保護膜材料を塗布する(ステップS16)。
【0283】
液処理用搬送機構TC5は、液処理ユニットSC5から載置部SPD5に基板Wを搬送する。搬送機構TDRは、載置部SPD5から加熱ユニットHPbE1R/HPbE2Rに搬送する。加熱ユニットHPbE1R/HPbE2Rは基板Wを加熱する。主搬送機構TE1は、加熱ユニットHPbE1Rから冷却ユニットCPE1Rに基板Wを搬送する。主搬送機構TE2は、加熱ユニットHPbE2Rから冷却ユニットCPE2Rに基板Wを搬送する。冷却ユニットCPE1R/CPE2Rは、基板Wを冷却する。これらの一連の熱処理が、
図27に示すステップS17に相当する。
【0284】
主搬送機構TE1は、冷却ユニットCPE1Rからエッジ露光ユニットEEW1Rに基板Wを搬送する。主搬送機構TE2は、冷却ユニットCPE2Rからエッジ露光ユニットEEW2Rに基板Wを搬送する。エッジ露光ユニットEEW1R/EEW2Rは、基板Wの周縁部を露光する(ステップS18)。
【0285】
搬送機構TFRは、エッジ露光ユニットEEW1R/EEW2Rから載置部SPF1に基板Wを搬送する。
【0286】
<インターフェースブロックBFと露光機EXPの動作>
搬送機構TFRは、露光前洗浄ユニットBSRに基板Wを搬送する。露光前洗浄ユニットBSRは、基板Wを洗浄する(ステップS19)。
【0287】
搬送機構TFRは、露光前洗浄ユニットBSRから冷却載置部PCPFに基板Wを搬送する。冷却載置部PCPFは基板Wを所定の温度に調整する。
【0288】
搬送機構BHUは、冷却載置部PCPFから露光機EXPに基板Wを搬送する。露光機EXPは、露光処理を基板Wに行う(ステップS20)。
【0289】
搬送機構BHUは、露光機EXPから載置部RPFBに基板Wを搬送する。搬送機構TFRは、載置部RPFBから露光後洗浄処理ユニットSORに基板Wを搬送する。露光後洗浄処理ユニットSORは、基板Wを洗浄する(ステップS21)。
【0290】
搬送機構TFRは、露光後洗浄処理ユニットSORから露光後加熱処理ユニットPEBRに基板Wを搬送する。露光後加熱処理ユニットPEBRは、基板Wを加熱する(ステップS22)。
【0291】
搬送機構TFRは、露光後加熱処理ユニットPEBRから載置部RPE1に基板Wを搬送する。
【0292】
<処理部17の動作(復路)>
搬送機構TDRは、載置部RPE1から冷却載置部PCPD7に基板Wを搬送する。冷却載置部PCPD7は、基板Wを冷却する(ステップS23)。
【0293】
液処理用搬送機構TC7は、冷却載置部PCPD7から液処理ユニットSC7に基板Wを搬送する。液処理ユニットSC7は、基板Wを現像する(ステップS24)。
【0294】
液処理用搬送機構TC7は、液処理ユニットSC7から載置部RPB7に基板Wを搬送する。搬送機構TBRは、載置部RPB7から加熱ユニットHPcA1R/HPcA2Rに基板Wを搬送する。加熱ユニットHPcA1R/HPcA2Rは、基板Wを加熱する。主搬送機構TA1は、加熱ユニットHPcA1Rから冷却ユニットCPB4に基板Wを搬送する。主搬送機構TA2は、加熱ユニットHPcA2Rから冷却ユニットCPB5に基板Wを搬送する。冷却ユニットCPB4、CPB5は基板Wを冷却する。これらの一連の熱処理が、
図27に示すステップS25に相当する。
【0295】
主搬送機構TA1は、冷却ユニットCPB4から載置部RPA1Rに基板Wを搬送する。主搬送機構TA2は、冷却ユニットCPB5から載置部RPA2Rに基板Wを搬送する。
【0296】
<インデクサ部11が処理部17から基板Wを回収する動作>
インデクサ用搬送機構13は、載置部RPA1R/RPA2RからキャリアCに基板Wを搬送する。
【0297】
<実施例2の効果>
上述したとおり、実施例2に係る基板処理装置1によっても、実施例1と同じような効果を奏する。
【0298】
特に、放出される熱や処理ガスが高温になる加熱ユニットHPa、HPb、HPcや疎水化処理ユニットが、液処理ユニットSCに及ぼす影響を低減できる。また、加熱ユニットHPaE、HPbEが液処理ユニットSCに及ぼす影響も低減できる。
【0299】
また、実施例2に係る基板処理装置1によれば、基板Wに各種の処理を行うことができる。例えば、レジスト膜と反射防止膜と保護膜を基板Wに形成できる。
【0300】
実施例2では、主搬送機構TA1、TA2は上下方向Zに並ぶ。冷却載置部PCPB1−PBPB4や載置部RPB1−RPB4はそれぞれ主搬送機構TA1と向かい合い、載置部SPB5−SPB8、RPB5−RPB8はそれぞれ主搬送機構TA2と向かい合う。このため、主搬送機構TA1と搬送機構TBRは、基板Wを相互に搬送でき、主搬送機構TALと搬送機構TBLは、基板Wを相互に好適に搬送できる。
【0301】
前部中継ブロックBBは、インバッファ部Bf−inを備えている。よって、インデクサ部11から処理部17への基板Wの供給が停止した場合であっても、処理部17はインバッファ部Bf−inに蓄積された基板Wに対して処理できる。
前部中継ブロックBBは、アウトバッファ部Bf−outを備えている。よって、処理部17からインデクサ部11への基板Wの回収が停止した場合であっても、処理部17はアウトバッファ部Bf−outに基板Wを蓄積できる。よって、基板処理装置の生産能力が低下することを抑制できる。
【0302】
インデクサ部11がブロックBEに接続され、インターフェースブロックBFが前部熱処理ブロックBAに接続された装置を、基板処理装置1Rとすると、この基板処理装置1Rは、実施例2に係る基板処理装置1と同等の機能を発揮する。したがって、インデクサ部11をブロックBEに接続することも可能である。これにより、基板処理装置1の組立作業を簡易化できる。
【0303】
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
【0304】
(1)上述した実施例1では、
図14に示すように、液処理ユニットSC1から搬出した基板Wであっても、液処理ユニットSC2から搬出した基板Wであっても、後部熱処理ブロックBEに搬送したが、これに限られない。すなわち、液処理ユニットSC1から搬出した基板Wを、前部熱処理ブロックBAおよび後部熱処理ブロックBEの一方に搬送し、液処理ユニットSC2から搬出した基板Wを、前部熱処理ブロックBAおよび後部熱処理ブロックBEの他方に搬送してもよい。
【0305】
図31を参照する。
図31は、変形実施例において、第1の基板Wおよび第2の基板WがブロックBA−BEの間を移動する様子を模式的に示す概念図である。図示するように、第1の基板Wを、液処理ユニットSC1から前部熱処理ブロックBAに搬送し、第2の基板Wを、液処理ユニットSC2から後部熱処理ブロックBEに搬送する。また、第1の基板Wを、液処理ユニットSC3から前部熱処理ブロックBAに搬送し、第2の基板Wを、液処理ユニットSC4から後部熱処理ブロックBEに搬送する。このような変形実施例によっても、第1の基板Wと第2の基板Wに、同じ一連の処理を行うことができる。
【0306】
(2)上述した実施例1、2において、液処理ブロックBCの構成を適宜に変更してもよい。例えば、階層Kの数、液処理ユニットSCの数、液処理ユニットSCの処理内容などを適宜に変更してもよい。
【0307】
図32(a)、(b)、(c)は、変形実施例に係る液処理ブロックの構成を模式的に示す側面図である。
【0308】
図32(a)に示すように、階層K1、K2の液処理ユニットSC1、SC2を反射防止膜用塗布ユニット(BARC)とし、階層K3、K4の液処理ユニットSC3、SC4をレジスト膜用塗布ユニット(RESIST)とし、階層K5−K8の液処理ユニットSC5ーSC8を現像ユニット(DEV)に変更してもよい。
【0309】
図32(b)に示すように、階層K1−K4の液処理ユニットSC1ーSC4を反射防止膜およびレジスト膜を塗布する塗布ユニット(RESIST/BARC)とし、階層K5−K8の液処理ユニットSC5ーSC8を現像ユニット(DEV)に変更してもよい。
【0310】
図32(c)に示すように、階層K1−K8の液処理ユニットSC1ーSC8を反射防止膜およびレジスト膜を塗布する塗布ユニット(RESIST/BARC)としてもよい。
【0311】
(3)上述した実施例1、2において、液処理ユニットSCが使用する処理液を適宜に変更してもよい。例えば、処理液は、洗浄液や薬液であってもよい。また、上述した実施例1、2において、基板Wに行う一連の処理の手順は、適宜に変更してもよい。
【0312】
(4)上述した実施例1、2において、ブロックBD、BEを省略してもよい。このような変形実施例によっても、前部熱処理ブロックBAに設けられる熱処理ユニットHAが液処理ユニットSCに及ぼす影響を低減できる。
【0313】
(5)上述した実施例および各変形実施例の各構成を適宜に組み合わせるように変更してもよい。
【符号の説明】
【0314】
1 … 基板処理装置
1R … 基板処理装置
11 … インデクサ部
12 … キャリア載置部
13 … インデクサ用搬送機構
BA … 前部熱処理ブロック
BB … 前部中継ブロック
BB … 第1中継ブロック
BC … 液処理ブロック
BE … 後部熱処理ブロック
BF … インターフェースブロック
TA、TAR、TAL、TA1、TA2 … 前部熱処理ブロックの主搬送機構
TB、TBR、TBL … 前部中継ブロックの搬送機構
TC、TC1、TC2、TC3、TC4 … 液処理用搬送機構
TD、TDR、TDL … 後部中継ブロックの搬送機構
TE、TER、TEL、TE1、TE2 … 後部熱処理ブロックの主搬送機構
TFR、TFL、BHU … インターフェースブロックの搬送機構
AA … 前部熱処理ブロックの搬送スペース
AA1 … 前部熱処理ブロックの分割搬送スペース
AA2 … 前部熱処理ブロックの分割搬送スペース
ABR、ABL … 前部中継ブロックの搬送スペース
AC … 液処理ブロックの搬送スペース
AC1−AC8 … 液処理ブロックの分割搬送スペース
ADR、ADL … 後部中継ブロックの搬送スペース
AE … 後部熱処理ブロックの搬送スペース
AE1、AE2 … 後部熱処理ブロックの分割搬送スペース
HA、HAR、HAL … 前部熱処理ブロックの熱処理ユニット
HPaA、HPbA、HPcA … 前部熱処理ブロックの加熱ユニット
AHP … 前部熱処理ブロックの密着強化処理ユニット
PA、PAR、PAL、SPA、RPA … 前部熱処理ブロックの載置部
PB、PB1−PB4、SPB5ーSPB8、RPB1ーRPB8 … 前部中継ブロックの載置部
PCPB1−PCPB8 … 前部中継ブロックの冷却載置部
CPB1ーCPB8 … 前部中継ブロックの冷却ユニット
Bf−in … 前部中継ブロックのインバッファ部
Bf−out … 前部中継ブロックのアウトバッファ部
SC、SC1−SC8 … 液処理ユニット
K1ーK8 … 階層
PD、PD1ーPD4、SPD1−SPD8、RPD1−RPD4 … 後部中継ブロックの載置部
PCPD5−PCPD8 … 後部中継ブロックの冷却載置部
CPD1−CPD8 … 後部中継ブロックの冷却ユニット
HE、HER、HEL … 後部熱処理ブロックの熱処理ユニット
HPaE、HPbE … 後部熱処理ブロックの加熱ユニット
CPE … 後部熱処理ブロックの冷却ユニット
PE、PER、PEL、SPE、RPE … 後部熱処理ブロックの載置部
W … 基板
C … キャリア
EXP … 露光機