【文献】
ZHU, Chen, et al.,"Robust Plane-Based Calibration of Multiple Non-Overlapping Cameras",2016 Fourth International Conference on 3D Vision,IEEE,2016年10月25日,p.658−664,doi: 10.1109/3DV.2016.73
【文献】
PAGEL, Frank,"Calibration of non-overlapping cameras in vehicles", 2010 IEEE Intelligent Vehicles Symposium,IEEE,2010年,p.1178−1183,doi: 10.1109/IVS.2010.5547991
【文献】
CARRERA, Gerardo,"SLAM-based automatic extrinsic calibration of a multi-camera rig",2011 IEEE International Conference on Robotics and Automation,2011年 5月 9日,p.2652−2659,doi: 10.1109/ICRA.2011.5980294
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
収集された各目標画像に基づいて3次元シーンを再構築し、3次元シーン点群の空間点の前記キャリブレーション座標系における位置情報、及び空間点の各目標画像における投影点位置情報を決定するステップは、
前記目標画像コレクターが異なる時刻に収集した各目標画像に対して特徴点マッチングを行い、シーンにおける空間点の各目標画像における投影点位置情報を決定するステップと、
前記目標画像コレクターの各目標画像の収集時刻における相対位置・姿勢、及び空間点の各目標画像における投影点位置情報に基づいて3次元シーンを再構築し、空間点のキャリブレーション座標系における位置情報を決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のコレクターの相対パラメータのキャリブレーション方法。
各目標画像に対応する目標位置・姿勢の情報、3次元シーン点群の空間点のキャリブレーション座標系における位置情報、及び空間点の各目標画像における投影点位置情報に基づいて、前記目標画像コレクターと前記基準コレクターとの間の相対位置・姿勢を決定するステップは、
各目標画像に対応する目標位置・姿勢の情報、3次元シーン点群の空間点の前記キャリブレーション座標系における位置情報、及び空間点の各目標画像における投影点位置情報に基づいて、コスト関数を構築するステップと、
前記コスト関数を最小化し、反復停止条件を満たす場合に、前記目標画像コレクターと前記基準コレクターとの間の相対位置・姿勢を取得するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のコレクターの相対パラメータのキャリブレーション方法。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面と実施例とを組み合わせて、本発明についてさらに詳しく説明する。なお、ここで説明される具体的な実施例は、単に本発明を解釈するためのものであり、本発明を限定するものではない。また、説明の便宜上、図面には、すべての構成ではなく、本発明に係る部分だけが示されている。
【0012】
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1が提供するコレクターの相対パラメータのキャリブレーション方法のフローチャートである。本実施例は、重ならない視野を有する(視野内で重ならない)複数のカメラ間の外部パラメータをキャリブレーションする場合に適用することができ、例えば、複数のカメラ間の相対位置・姿勢キャリブレーションのシーンである。当該方法は、コレクターの相対パラメータのキャリブレーション装置によって実行されることができ、当該装置は、ソフトウェア及び/又はハードウェアの形式で実現することができ、ネットワーク通信機能を有する任意の電子機器に統合することができる。
【0013】
図1に示すように、本発明の実施例におけるコレクターの相対パラメータのキャリブレーション方法は、以下のステップS101〜ステップS103を含むことができる。
【0014】
ステップS101:目標画像コレクターが少なくとも二つの目標画像を収集するときの基準コレクターのキャリブレーション座標系における基準位置・姿勢の情報(基準位置・姿勢情報)、及び基準コレクターと目標画像コレクターとの間の相対位置・姿勢の変数(相対位置・姿勢変数)に基づいて、目標画像コレクターが各目標画像を収集するときのキャリブレーション座標系における目標位置・姿勢の情報(目標位置・姿勢情報)を決定する。
【0015】
本発明の実施例では、目標画像コレクターは、シーンに対して画像収集を行って、少なくとも二つの目標画像を取得することができる。したがって、目標画像コレクターが少なくとも二つの目標画像における各目標画像をそれぞれに収集した場合、基準コレクターのキャリブレーション座標系におけるそれぞれの基準位置・姿勢情報を決定することができる。目標画像コレクターが毎回一つの目標画像を収集する場合、目標画像コレクターが当該目標画像の当前時刻に基準コレクターのキャリブレーション座標系における基準位置・姿勢情報を収集することを相応して決定することができる。その中、位置・姿勢の情報(位置・姿勢情報)は、位置情報と姿勢情報を含むことができ、位置は、平行移動行列Tによって表示されることができ、姿勢は、回転行列Rによって表示されることができ、位置・姿勢情報は、六つの自由度に関連することができ、そのパラメータは、それぞれX、Y、Z、α、β、及びγである。目標画像コレクターは、カメラ又はビデオカメラなどのカメラであってもよい。基準コレクターは、カメラ又はビデオカメラなどのカメラであってもよいし、慣性ナビゲーション装置であってもよい。選択可能に、複数のカメラシステムに慣性ナビゲーション装置が存在する場合、複数のカメラシステムにおける慣性ナビゲーション装置を直接に基準コレクターとすることができ、複数のカメラシステムにおけるカメラは、それぞれの目標画像コレクターとすることができる。複数のカメラシステムに慣性ナビゲーション装置が存在しない場合、複数のカメラシステムから任意のカメラを基準コレクターとして選択することができ、複数のカメラシステムの残りの他のカメラは、それぞれに目標画像コレクターとすることができる。
【0016】
本発明の実施例では、基準コレクターと目標画像コレクターとの間の相対位置・姿勢を決定するために、基準コレクターと目標画像コレクターとの間の相対関係に基づいて基準コレクターと目標画像コレクターとの間の相対位置・姿勢変数を初期の相対位置・姿勢変数として予め設置することができ、すなわち基準コレクターと目標画像コレクターとの間の相対位置・姿勢変化を予め設置することができる。なお、当該初期の相対位置・姿勢変数は、一つの不正確な相対パラメータであり、本発明の実施例のコレクターの相対パラメータのキャリブレーション方式によって、予め設置された相対位置・姿勢変数に対して連続的に最適化を行って、最終の目標画像コレクターと基準コレクターとの間の相対位置・姿勢を取得することができる。すなわち、コレクターの相対パラメータをキャリブレーションするプロセスを実現する。
【0017】
本発明の実施例では、目標画像コレクターは、複数の目標画像を収集することができ、それに応じて、複数の基準コレクターのキャリブレーション座標系における基準位置・姿勢情報を含むことができ、説明を簡単にするため、以下に、目標画像コレクターが、その中のいずれかの一つの目標画像を収集するときの基準コレクターのキャリブレーション座標系における基準位置・姿勢情報を例として例示的に説明する。例示的に、目標コレクターがj番目の目標画像を収集するときの基準コレクターのキャリブレーション座標系における基準位置・姿勢情報をT
jGとし、基準コレクターと目標画像コレクターとの間の相対位置・姿勢変数をT
GCとした場合、T
jGとT
GCに基づいて目標画像コレクターがj番目の目標画像を収集するときの目標画像コレクターのキャリブレーション座標系におけるj番目の目標位置・姿勢情報T
jCを取得することができる。つまり、基準コレクターのキャリブレーション座標系における基準位置・姿勢情報を決定した後、基準コレクターと目標画像コレクターとの間の相対関係に基づいて、目標画像コレクターのキャリブレーション座標系における目標位置・姿勢情報を決定することができる。目標画像コレクターがj番目の目標画像を収集するときの目標画像コレクターのキャリブレーション座標系におけるj番目の目標位置・姿勢情報T
jCを計算する上記の方式に基づいて、目標画像コレクターが各目標画像を収集するときのキャリブレーション座標系における目標位置・姿勢情報の集合を順次的に取得することができる。
【0018】
ステップS102:収集された各目標画像に基づいて3次元シーンを再構築し、3次元シーン点群の空間点のキャリブレーション座標系における位置情報、及び空間点の各目標画像における投影点位置情報を決定する。
【0019】
具体的には、例えば、スケール不変特徴変換(Scale−Invariant Feature Transform,SIFT)アルゴリズムなどの3次元シーンを再構築するアルゴリズムに基づいて、収集した各目標画像から3次元シーンによって再構築を行って、3次元シーンモデルを取得することができる。
【0020】
本発明の実施例の選択可能な方式では、収集された各目標画像に基づいて3次元シーンを再構築し、3次元シーン点群の空間点のキャリブレーション座標系における位置情報、及び空間点の各目標画像における投影点位置情報を決定するステップは、ステップS1021とステップS1022とを含むことができる。
ステップS1021:目標画像コレクターが異なる時刻に収集した各目標画像に対して特徴点マッチングを行い、シーンにおける空間点の各目標画像における投影点位置情報を決定する。
ステップS1022:目標画像コレクターの各目標画像の収集時刻における相対位置・姿勢、及び空間点の各目標画像における投影点位置情報に基づいて3次元シーンを再構築し、空間点のキャリブレーション座標系における位置情報を決定する。
【0021】
本実施形態では、目標画像コレクターが収集した各目標画像について、当該目標画像に対して特徴点抽出を行い、当該目標画像における少なくとも一つの特徴点を取得することができる。その中、当該特徴点は、目標画像において、明確な特徴を有し、当該目標画像の本質的な特徴を反映可能な画素点であると理解することができる。例えば、当該特徴点は、目標画像におけるコーナー、テクスチャ及びエッジの画素点である。当該特徴点は、明確な特徴を有し、画像の本質的な特徴を効果的に反映する、目標画像における目標対象物を識別できる画素点である。上記の操作に基づいて、目標画像コレクターが異なる時刻に収集した各目標画像の少なくとも一つの特徴点をそれぞれに抽出して取得することができる。さらに、目標画像コレクターが異なる時刻に収集した各目標画像に対して特徴点マッチングを行うことにより、3次元シーンにおける空間点の各目標画像における投影点位置情報を決定することができる。その中、3次元シーンにおける空間点は、目標画像の特徴点のキャリブレーション座標系における実際の位置として理解することができる。例えば、3次元シーンにおける空間点は、特徴点のワールド(世界)座標系又はローカル座標系における実際の座標位置である。
【0022】
本実施形態では、選択可能に、特徴点マッチングを行う各目標画像間の差が大きい場合、スケール不変特徴変換(Scale−Invariant Feature Transform,SIFT)アルゴリズムが、回転、スケール、透視に対して良好なロバスト性を有するという特性を顧慮して、SIFTアルゴリズムを用いて、収集された各目標画像における特徴点を抽出することができる。特徴点マッチングを行う各目標画像間の差が小さい場合、SURF(Speed Up Robust Feature)アルゴリズムとORB(Oriented FAST and Rotated BRIEF)アルゴリズムの抽出速度が速い特性を考慮して、SURFアルゴリズム又はORBアルゴリズムを用いて、収集された各目標画像における特徴点を抽出することができる。もちろん、目標画像の特徴点の抽出方式は、上記のSIFTアルゴリズム、SURFアルゴリズムとORBアルゴリズムを含むが、これらに限定されない。
【0023】
本実施形態では、2Dー2Dカメラの位置・姿勢の推定原理に基づいて、目標画像コレクター(例えば、カメラ)によって収集された二つの目標画像の特徴点に基づいて、目標画像コレクターの自身の座標系の空間における相対的な運動状況を取得することができる。また、目標画像コレクターは、異なる時刻に各目標画像の収集時刻の目標画像を収集して取得することができ、目標画像から少なくとも一つの特徴点を抽出して取得することができる。上記の原理に基づいて、目標画像コレクターの任意の二つの目標画像の特徴点を抽出して取得した後、2Dー2Dカメラの位置・姿勢の推定原理で二つの目標画像に対して特徴点マッチングを行うことにより、目標画像コレクターの相対運動を決定し、目標画像コレクターの相対回転情報と相対位置情報を推定して取得することができる。すなわち、目標画像コレクターの各目標画像の収集時刻における相対位置・姿勢を取得することができる。例えば、目標画像コレクターが第1のフレーム画像を収集するときの位置を参照位置として、目標画像コレクターの第1のフレーム画像と第2のフレーム画像の二つの画像の特徴点マッチング結果に基づいて、目標画像コレクターが第2のフレーム画像を収集するときの目標画像コレクターの相対位置・姿勢を取得することができ、すなわち、目標画像コレクターの自身の座標系の空間における相対位置・姿勢である。三角測量の原理に基づいて、目標画像コレクターの各目標画像の収集時刻における相対位置・姿勢及び空間点の各目標画像における投影点位置情報に基づいて、3次元シーン点群を再構築することができ、3次元シーンの再構築結果により、空間点のキャリブレーション座標系における位置情報を決定することができる。その中、3次元シーンにおける空間点は、目標画像の特徴点のキャリブレーション座標系における実際の位置として理解することができる。
【0024】
ステップS103:各目標画像に対応する目標位置・姿勢の情報(目標位置・姿勢情報)、3次元シーン点群の空間点のキャリブレーション座標系における位置情報、及び空間点の各目標画像における投影点位置情報に基づいて、目標画像コレクターと基準コレクターとの間の相対位置・姿勢を決定する。
【0025】
本発明の実施例の選択可能な実施形態では、目標画像コレクターと基準コレクターとの間の相対位置・姿勢を決定した後、
基準コレクターと異なる目標画像コレクターとの間の相対位置・姿勢に基づいて、異なる目標画像コレクター間の相対位置・姿勢を取得するステップをさらに含む。
【0026】
本実施形態では、位置・姿勢は、位置と姿勢を含むことができ、位置は、平行移動行列Tによって表示されることができ、姿勢は、回転行列Rによって表示されることができ、位置・姿勢は、六つの自由度に関連することができ、そのパラメータは、それぞれX、Y、Z、α、β、及びγである。基準コレクターO、目標画像コレクターAと目標コレクターBを例とすると、基準コレクターOと目標画像コレクターAとの間の相対位置・姿勢1は、(X
1、Y
1、Z
1、α
1、β
1、γ
1)であり、基準コレクターOと目標画像コレクターBとの間の相対位置・姿勢2は、(X
2、Y
2、Z
2、α
2、β
2、γ
2)であり、この時、相対位置・姿勢1(X
1、Y
1、Z
1、α
1、β
1、γ
1)と相対位置・姿勢2(X
2、Y
2、Z
2、α
2、β
2、γ
2)に対してベクトル計算を行うことができる。すなわち、目標画像コレクターAと目標画像コレクターBとの間の相対位置・姿勢3(X
3、Y
3、Z
3、α
3、β
3、γ
3)を取得することができる。もちろん、複数の目標画像コレクターが存在することができるが、上記の目標画像コレクターAと目標画像コレクターBに限定されず、異なる目標画像コレクター間の相対位置・姿勢は、目標画像コレクターAと目標画像コレクターBとの間の相対位置・姿勢3の上記計算方式を参照することができる。
【0027】
本発明の実施例には、コレクターの相対パラメータのキャリブレーション方法が提供され、当該方法は、目標画像コレクターが少なくとも二つの目標画像を収集するときの基準コレクターのキャリブレーション座標系における基準位置情報、及び基準コレクターと目標画像コレクターとの間の相対位置・姿勢変数に基づいて、目標画像コレクターが各目標画像を収集するときキャリブレーション座標系における目標位置情報を決定するステップと、収集された各目標画像に基づいて3次元シーンを再構築し、3次元シーン点群の空間点のキャリブレーション座標系における位置情報、及び空間点の各目標画像における投影点位置情報を決定するステップと、各目標画像に対応する目標位置情報、3次元シーン点群の空間点のキャリブレーション座標系における位置情報、及び空間点の各目標画像における投影点位置情報に基づいて、前記目標画像コレクターと前記基準コレクターとの間の相対位置・姿勢を決定するステップと、を含む。本発明の実施例の技術案は、新しい相対位置・姿勢キャリブレーション方法を提供し、重ならない視野を有する複数のカメラ間の外部パラメータキャリブレーションを実現することができ、シーンにキャリブレーション対象を設置する必要がなく、複数のカメラ間の外部パラメータキャリブレーションの便利性を向上させる。
【0028】
(実施例2)
図2は、本発明の実施例2が提供するコレクターの相対パラメータのキャリブレーション方法のフローチャートである。本実施例は、上記の実施例に基づいてさらに最適化され、本発明の実施例は、上記の一つ又は複数の実施例における各選択可能な方案と組み合わせることができる。
【0029】
図2に示すように、本発明の実施例におけるコレクターの相対パラメータのキャリブレーション方法は、下記のステップS201〜ステップS204を含むことができる。
ステップS201:目標画像コレクターが少なくとも二つの目標画像を収集するときの基準コレクターのキャリブレーション座標系における基準位置・姿勢の情報(基準位置・姿勢情報)、及び基準コレクターと目標画像コレクターとの間の相対位置・姿勢の変数(相対位置・姿勢変数)に基づいて、目標画像コレクターが各目標画像を収集するときのキャリブレーション座標系における目標位置・姿勢の情報(目標位置・姿勢情報)を決定する。
【0030】
本発明の実施例の選択可能な方式では、基準コレクターが慣性ナビゲーション装置である場合、直接に慣性ナビゲーション装置から、慣性ナビゲーション装置によって収集された慣性ナビゲーション装置のワールド座標系における位置・姿勢情報を直接読み取って、目標画像コレクターが少なくとも二つの目標画像を収集するときの基準コレクターのキャリブレーション座標系における基準位置・姿勢情報とする。
【0031】
一般的に、慣性ナビゲーション装置により慣性ナビゲーション装置のワールド座標系における位置・姿勢情報を直接読み取って、基準コレクターのキャリブレーション座標系における基準位置・姿勢情報とすることができるが、基準画像コレクターは、基準画像コレクターのワールド座標系における位置・姿勢情報を直接読み取ることができない。
【0032】
本発明の実施例の選択可能な方式では、基準コレクターが、慣性ナビゲーション装置ではなく、カメラなどのような基準画像コレクターを使用する場合、目標画像コレクターが少なくとも二つの目標画像を収集するときの基準コレクターのキャリブレーション座標系における基準位置・姿勢情報は、以下のステップa1〜ステップa3の操作で決定することができる。
ステップa1:目標画像コレクターが少なくとも二つの目標画像を収集するときに基準コレクターにより収集された各基準画像を取得する。
【0033】
ステップa2:各基準画像から、一つの基準画像を基準キャリブレーション画像として選択し、基準キャリブレーション画像の収集時刻の基準コレクターの座標系をキャリブレーション座標系とする。
【0034】
本実施形態では、目標画像コレクターは、シーンに対して画像収集を行って、少なくとも二つの目標画像を取得することができ、目標画像コレクターが目標画像を収集するとき、基準コレクターも、基準画像を同期的に収集することができる。そのため、目標画像コレクターが少なくとも二つの目標画像を収集するときに基準コレクターにより収集された各基準画像を先に取得することができる。基準コレクターにより収集された各基準画像から任意の基準画像を基準キャリブレーション画像として選択し、基準コレクターが当該基準キャリブレーション画像を収集するときの当該基準コレクターの座標系を決定して、キャリブレーション座標系とする。
【0035】
ステップa3:他の基準画像の収集時刻における他の基準座標系とキャリブレーション座標系と間の相対位置・姿勢を決定して、他の基準画像の収集時刻における基準コレクターのキャリブレーション座標系における基準位置・姿勢の情報(基準位置・姿勢情報)とする。
【0036】
本実施形態では、基準キャリブレーション画像、キャリブレーション座標系及び複数の他の基準画像を決定した後、基準コレクターが他の基準画像を収集するときの基準コレクターの座標系を決定することができ、他の基準座標系として記録することができる。その中、他の基準画像は、基準コレクターにより収集された各基準画像において、基準キャリブレーション画像以外の基準画像と理解することができる。さらに、キャリブレーション座標系と他の基準座標系に基づいて、当該キャリブレーション座標系と他の基準座標系との間の相対位置・姿勢を決定し、決定された相対位置・姿勢を他の基準画像の収集時刻における基準コレクターのキャリブレーション座標系における基準位置・姿勢情報とするため、目標画像コレクターが少なくとも二つの目標画像を収集するときの基準コレクターのキャリブレーション座標系における基準位置・姿勢情報を決定することができる。
【0037】
本実施形態では、他の基準画像の収集時刻における他の基準座標系とキャリブレーション座標系と間の相対位置・姿勢を決定するステップは、具体的に、以下のステップa31〜ステップa34の操作を含むことができる。
ステップa31:第1の他の基準画像と基準キャリブレーション画像との間の特徴点マッチング結果に基づいて、第1の他の基準コレクターの座標系とキャリブレーション座標系との間の基準相対位置・姿勢を決定する。
ステップa32:基準キャリブレーション画像と第1の他の基準画像との特徴点マッチング結果、基準相対位置・姿勢及び基準画像コレクターの内部パラメータに基づいて、基準シーン点群を構築する。
ステップa33:基準シーン点群と第2の他の基準画像との間の特徴点マッチング結果に基づいて、第2の他の基準コレクターの座標系とキャリブレーション座標系との間の基準相対位置・姿勢を決定し、基準シーン点群を更新する。
ステップa34:第2の他の基準画像を新しい第1の他の基準画像とし、新しい第2の他の基準画像を決定し、(戻して、)第1の他の基準画像と基準キャリブレーション画像との間の特徴点マッチング結果に基づいて、第1の他の基準コレクターの座標系とキャリブレーション座標系との間の基準相対位置・姿勢を決定する。
【0038】
具体的には、上記のステップa31〜ステップa34の操作において、ステップa1とステップa2の操作によって基準キャリブレーション画像、キャリブレーション座標系及び複数の他の基準画像を決定することができる。基準画像コレクターが基準画像を収集する頻度が速いことを考慮すると、基準画像コレクターにより収集された隣接する二つのフレームの基準画像の部分的な内容は、同じであるため、隣接する二つのフレームの基準画像に対応される特徴点の間にも一定の対応関係が存在する。2Dー2Dカメラの位置・姿勢の推定原理で、第1の他の基準画像と基準キャリブレーション画像との間に対応される特徴点に対して特徴点マッチングを行って、第1の他の基準画像と基準キャリブレーション画像との間の特徴点対応関係を取得することができる。第1の他の基準画像と基準キャリブレーション画像との間の特徴点マッチング結果に基づいて、第1の他の基準画像と基準キャリブレーション画像との間の相対的な運動状況を決定し、基準画像コレクターが第1の他の基準画像を収集するときの座標系と、基準画像コレクターが基準キャリブレーション画像を収集するときの座標系との間の基準相対位置・姿勢を推定して取得する。すなわち、第1の他の基準コレクターの座標系とキャリブレーション座標系との間の基準相対位置・姿勢を取得する。
【0039】
具体的には、三角測量の原理に基づいて、基準キャリブレーション画像と第1の他の基準画像との特徴点マッチング結果、基準相対位置・姿勢及び基準画像コレクターの内部パラメータに基づいて、基準シーン点群を構築することができる。その中、基準シーン点群によって基準キャリブレーション画像と第1の他の基準画像との特徴点の3次元実シーンにおける位置情報を決定することができる。基準シーン点群の構築が完了され、第2の他の基準画像が収集された場合、3D−2Dカメラの位置・姿勢推定の原理で、基準シーン点群と第2の他の基準画像との間の特徴点に対して特徴点マッチングを行うことができる。さらに、基準シーン点群と第2の他の基準画像との間の特徴点マッチング結果に基づいて、基準画像コレクターが第2の他の基準画像を収集するときの座標系と、基準画像コレクターが基準キャリブレーション画像を収集するときの座標系との間の基準相対位置・姿勢を決定することができる。すなわち、第2の他の基準コレクターの座標系とキャリブレーション座標系との間の基準相対位置・姿勢を決定する同時に、基準シーン点群を更新する。
【0040】
ステップa31〜ステップa34の操作において、第1の他の基準画像と基準キャリブレーション画像の隣接する二つのフレームの基準画像との間の各特徴点対応関係に不良な特徴点が存在する可能性があり、例えば、隣接する二つのフレーム画像において、各フレーム画像には、必ず別のフレーム画像にはない特徴点が存在し、第1の他の基準画像と基準キャリブレーション画像に対して特徴点マッチングを行う場合、異常な対応関係が生じる可能性があるため、隣接する二つのフレーム画像における不良な特徴点に対して除去することを理解することができる。また、基準画像コレクターは、異なる時間で各基準画像を収集して取得することができ、相応される特徴点のマッチングは、すべての時間、及びすべての基準画像コレクターにより収集された各基準画像の間で行われる。
【0041】
ステップS202:収集された各目標画像に基づいて3次元シーンを再構築し、3次元シーン点群の空間点のキャリブレーション座標系における位置情報、及び空間点の各目標画像における投影点位置情報を決定する。
【0042】
本発明の実施例では、収集された各目標画像に基づいて3次元シーンを再構築し、3次元シーン点群の空間点のキャリブレーション座標系における位置情報、及び空間点の各目標画像における投影点位置情報を決定するステップは、目標画像コレクターが異なる時刻に収集した各目標画像に対して特徴点マッチングを行い、シーンにおける空間点の各目標画像における投影点位置情報を決定するステップと、目標画像コレクターの各目標画像の収集時刻における相対位置・姿勢、及び空間点の各目標画像における投影点位置情報に基づいて3次元シーンを再構築し、空間点のキャリブレーション座標系における位置情報を決定するステップと、を含むことができる。
【0043】
ステップS203:各目標画像に対応する目標位置・姿勢の情報(目標位置・姿勢情報)、3次元シーン点群の空間点のキャリブレーション座標系における位置情報、及び空間点の各目標画像における投影点位置情報に基づいて、コスト関数を構築する。
【0044】
本発明の実施例では、本実施例のS203及びS204は、実施例1におけるステップS103に対してさらに最適化されている。選択可能に、各目標画像に対応する目標位置・姿勢情報、3次元シーン点群の空間点のキャリブレーション座標系における位置情報、及び空間点の各目標画像における投影点位置情報に基づいて、以下のコスト関数(数式1)を構築するステップを含む。
【数1】
ただし、Projは、空間点iを目標画像jに投影することを指し、X
iは、3次元シーン点群の空間点iのキャリブレーション座標系における位置情報であり、T
jGT
GCは、目標画像コレクターCが目標画像jを収集するときの目標画像コレクターCのキャリブレーション座標系における目標位置・姿勢の情報であり、T
jGは、目標画像コレクターCが目標画像jを収集するときの基準コレクターのキャリブレーション座標系における基準位置・姿勢の情報であり、T
GCは、基準コレクターと目標画像コレクターとの間の相対位置・姿勢であり、M
ijは、空間点iの目標画像jにおける投影点の投影点位置情報である。
【0045】
本発明の実施例では、T
jGT
GCは、目標画像コレクターCがj番目の目標画像を収集するときの目標画像コレクターCのキャリブレーション座標系における目標位置・姿勢情報である。その中、基準コレクターが慣性ナビゲーション装置である場合、当該キャリブレーション座標系は、ワールド座標系として理解することができ、基準コレクターが基準画像コレクターである場合、当該キャリブレーション座標系は、ステップa2を参照するように、ローカル座標系として理解することができ、各基準画像から、一つの基準画像を基準キャリブレーション画像として選択し、基準キャリブレーション画像の収集時刻の基準コレクターの座標系をキャリブレーション座標系とする。このとき、基準コレクターが基準キャリブレーション画像を収集するときの基準コレクターの座標系をキャリブレーション座標系とする。
【0046】
本発明の実施例では、基準コレクターが慣性ナビゲーション装置である場合、T
jGは、目標画像コレクターCが目標画像jを収集するときの基準コレクターのワールド座標系における基準位置・姿勢情報として理解することができる。基準コレクターがカメラなどの基準画像コレクターである場合、T
jGは、目標画像コレクターCが目標画像jを収集するときの基準コレクターのローカル座標系における基準位置・姿勢情報として理解することができる。
【0047】
ステップS204:コスト関数に対して最小化を行い、反復停止条件を満たす場合、目標画像コレクターと基準コレクターとの間の相対位置・姿勢を取得する。
【0048】
本発明の実施例では、T
GCは、基準コレクターと目標画像コレクターとの間の相対位置・姿勢として理解することができ、当該初期の相対位置・姿勢変数は、一つの不正確な相対パラメータであり、本実施例のコスト関数に対して最小化を行うことによって、目標画像コレクターと基準コレクターとの間の相対位置・姿勢T
GCに対して継続的に最適化することができる。反復停止条件を満たす場合、最適化されている目標画像コレクターと基準コレクターとの間の相対位置・姿勢T
GCを取得することを示す。
【0049】
(実施例3)
図3は、本発明の実施例3が提供するコレクターの相対パラメータのキャリブレーション装置の概略構成図である。本実施例は、重ならない視野を有する複数のカメラ間の外部パラメータをキャリブレーションする場合に適用することができ、例えば、複数のカメラ間の相対位置・姿勢キャリブレーションのシーンである。当該装置は、ソフトウェア及び/又はハードウェアの形式で実現することができ、ネットワーク通信機能を有する任意の電子機器に統合することができる。
【0050】
図3に示すように、本発明の実施例におけるコレクターの相対パラメータのキャリブレーション装置は、目標位置情報決定モジュール301と、空間点位置情報決定モジュール302と、相対位置・姿勢決定モジュール303と、を含むことができる。
その中、目標位置情報決定モジュール301は、目標画像コレクターが少なくとも二つの目標画像を収集するときの基準コレクターのキャリブレーション座標系における基準位置・姿勢の情報、及び基準コレクターと目標画像コレクターとの間の相対位置・姿勢の変数に基づいて、目標画像コレクターが各目標画像を収集するときのキャリブレーション座標系における目標位置・姿勢の情報を決定する。
空間点位置情報決定モジュール302は、収集された各目標画像に基づいて3次元シーンを再構築し、3次元シーン点群の空間点のキャリブレーション座標系における位置情報、及び空間点の各目標画像における投影点位置情報を決定する。
相対位置・姿勢決定モジュール303は、各目標画像に対応する目標位置・姿勢の情報、3次元シーン点群の空間点のキャリブレーション座標系における位置情報、及び空間点の各目標画像における投影点位置情報に基づいて、前記目標画像コレクターと前記基準コレクターとの間の相対位置・姿勢を決定する。
【0051】
本発明の実施例の選択可能な方式では、前記空間点位置情報決定モジュール302は、
目標画像コレクターが異なる時刻に収集した各目標画像に対して特徴点マッチングを行い、シーンにおける空間点の各目標画像における投影点位置情報を決定するための第1の位置情報決定ユニットと、
目標画像コレクターの各目標画像の収集時刻における相対位置・姿勢、及び空間点の各目標画像における投影点位置情報に基づいて3次元シーンを再構築し、空間点のキャリブレーション座標系における位置情報を決定するための第2の位置情報決定ユニットと、を含むことができる。
【0052】
本発明の実施例の選択可能な方式では、前記相対位置・姿勢決定モジュール303は、
各目標画像に対応する目標位置・姿勢の情報、3次元シーン点群の空間点のキャリブレーション座標系における位置情報、及び空間点の各目標画像における投影点位置情報に基づいて、コスト関数を構築するためのコスト関数構築ユニットと、
前記コスト関数を最小化し、反復停止条件を満たす場合、前記目標画像コレクターと前記基準コレクターとの間の相対位置・姿勢を取得するための相対位置・姿勢決定ユニットと、を含むことができる。
【0053】
本発明の実施例の選択可能な方式では、前記コスト関数構築ユニットは、具体的に、以下のコスト関数(数式1)を構築する。
【数2】
ただし、Projは、空間点iを目標画像jに投影することを指し、X
iは、3次元シーン点群の空間点iのキャリブレーション座標系における位置情報であり、T
jGT
GCは、目標画像コレクターCが目標画像jを収集するときの目標画像コレクターCのキャリブレーション座標系における目標位置・姿勢の情報であり、T
jGは、目標画像コレクターCが目標画像jを収集するときの基準コレクターのキャリブレーション座標系における基準位置・姿勢の情報であり、T
GCは、基準コレクターと目標画像コレクターとの間の相対位置・姿勢であり、M
ijは、空間点iの目標画像jにおける投影点の投影点位置情報である。
【0054】
本発明の実施例の選択可能な方式では、基準コレクターが基準画像コレクターである場合、本発明の実施例におけるコレクターの相対パラメータのキャリブレーション装置は、基準画像取得モジュール304と、キャリブレーション座標系決定モジュール305と、及び基準位置情報決定モジュール306と、を含むこともできる。
その中、基準画像取得モジュール304は、目標画像コレクターが少なくとも二つの目標画像を収集するときに基準コレクターにより収集された各基準画像を取得する。
キャリブレーション座標系決定モジュール305は、一つの基準画像を基準キャリブレーション画像として選択し、基準キャリブレーション画像の収集時刻の基準コレクターの座標系をキャリブレーション座標系とする。
基準位置情報決定モジュール306は、他の基準画像の収集時刻における他の基準座標系と前記キャリブレーション座標系との間の相対位置・姿勢を決定して、他の基準画像の収集時刻における基準コレクターのキャリブレーション座標系における基準位置・姿勢の情報とする。
【0055】
本発明の実施例の選択可能な方式では、前記基準位置情報決定モジュール306は、
第1の他の基準画像と基準キャリブレーション画像との間の特徴点マッチング結果に基づいて、第1の他の基準コレクターの座標系と前記キャリブレーション座標系との間の基準相対位置・姿勢を決定するための第1の基準相対位置・姿勢決定ユニットと、
前記基準キャリブレーション画像と第1の他の基準画像の特徴点マッチング結果、基準相対位置・姿勢及び基準画像コレクターの内部パラメータに基づいて、基準シーン点群を構築するための基準シーン点群構築ユニットと、
基準シーン点群と第2の他の基準画像との間の特徴点マッチング結果に基づいて、第2の他の基準コレクターの座標系と前記キャリブレーション座標系との間の基準相対位置・姿勢を決定し、基準シーン点群を更新するための基準シーン点群更新ユニットと、
第2の他の基準画像を新しい第1の他の基準画像とし、新しい第2の他の基準画像を決定し、(戻して、)第1の他の基準画像と基準キャリブレーション画像との間の特徴点マッチング結果に基づいて、第1の他の基準コレクターの座標系と前記キャリブレーション座標系との間の基準相対位置・姿勢を決定するための基準相対位置・姿勢反復処理ユニットと、を含むことができる。
【0056】
本発明の実施例の選択可能な方式では、本発明の実施例におけるコレクターの相対パラメータのキャリブレーション装置は、基準コレクターと異なる目標画像コレクターとの間の相対位置・姿勢に基づいて、異なる目標画像コレクター間の相対位置・姿勢を取得するための相対位置・姿勢取得モジュール307をさらに含むことができる。
【0057】
本発明の実施例で提供するコレクターの相対パラメータのキャリブレーション装置は、上記の本発明の任意の実施例によって提供されるコレクターの相対パラメータのキャリブレーション方法を実行することができ、当該コレクターの相対パラメータのキャリブレーション装置に対応する機能モジュールを実行し、有益な効果を有する。
【0058】
(実施例4)
図4は、本発明の実施例4が提供する電子機器の概略構成図である。
図4は、本発明の実施形態を実現するのに適する例示的な電子機器412のブロック図である。
図4に示される電子機器412は、単なる一つの例であり、本発明の実施例の機能及び使用範囲を一切制限しない。
【0059】
図4に示すように、電子機器412のコンポーネントは、一つ又は複数のプロセッサ416又は記憶装置428と、異なるシステムコンポーネント(記憶装置428とプロセッサ416とを含む)を接続するバス418と、を含むことができるが、これらに限定されない。
【0060】
バス418は、記憶装置バス又は記憶装置コントローラ、周辺バス、アクセラレーテッドグラフィックスポート、プロセッサ又は多様なバス構造のうち任意のバス構造を使用するローカルバスを含む、複数種のバス構造のうち一つ又は複数のものを表す。例をあげると、これらのアーキテクチャは、インダストリスタンダードアーキテクチャ(Industry Subversive Alliance、ISA)バス、マイクロチャネルアーキテクチャ(Micro Channel Architecture、MAC)バス、拡張ISAバス、ビデオエレクトロニクススタンダーズアソシエーション(Video Electronics Standards Association、VESA)ローカルバス、及びペリフェラルコンポーネントインターコネクト(Peripheral Component Interconnect、PCI)バスを含むが、これらに限定されない。
【0061】
電子機器412は、典型的には、多種類のコンピュータシステム読み取り可能な媒体を含む。これらの媒体は、電子機器412がアクセスすることができる任意の使用可能な媒体であってもよく、揮発性媒体及び不揮発性媒体、リムーバブル媒体及びノンリムーバブル媒体を含む。
【0062】
記憶装置428は、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)430及び/又はキャッシュメモリ432などの揮発性メモリの形態のコンピュータシステム読み取り可能な媒体を含んでもよい。電子機器412は、他のリムーバブル/ノンリムーバブル、揮発性/不揮発性コンピュータシステム記憶媒体をさらに含んでもよい。単なる一例として、ストレージシステム434は、ノンリムーバブル、不揮発性磁気媒体(
図4に示されていないが、通常「ハードドライブ」と呼ぶ)に対して読み出し及び書き込みをするために用いることができる。
図4に示されていないが、リムーバブル、不揮発性磁気ディスク(例えば、「フロッピーディスク」)に対して読み出し及び書き込みをするための磁気ディスクドライブ、及びリムーバブル、不揮発性光学ディスク(例えば、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(Compact Disc Read−Only Memory、CD−ROM)、デジタルビデオディスク読み取り専用メモリ(Digital Video Disc−Read Only Memory、DVD−ROM)又は他の光学媒体)に対して読み出し及び書き込みをするための光学ディスクドライブを提供することができる。この場合、各ドライブは、一つ又は複数のデータメディアインターフェイスを介してバス418に接続することがきる。記憶装置428は、本発明の各実施例に記載の機能を実行するように構成されるワンセットのプログラムモジュール(例えば、少なくとも一つ)を有する少なくとも一つのプログラム製品を含んでもよい。
【0063】
一組のプログラムモジュール442(少なくとも一つ)を有するプログラム/ユーティリティ440は、例えば、記憶装置428に記憶されてもよく、このようなプログラムモジュール442は、オペレーティングシステム、一つ又は複数のアプリケーションプログラム、他のプログラムモジュール、及びプログラムデータを含むことができるがこれらに限定されない。これらの例のそれぞれ又は何らかの組み合わせには、ネットワーク環境の実装が含まれる可能性がある。プログラムモジュール442は、通常本発明に記載の実施例における機能及び/又は方法を実行する。
【0064】
電子機器412は、一つ又は複数の外部機器414(例えば、キーボード、ポインティング端末、ディスプレイ424など)と通信することができるし、ユーザが電子機器412とインタラクションすることを可能にする一つ又は複数の端末と通信することもでき、及び/又は電子機器412が一つ又は複数の他のコンピューティングデバイスと通信することを可能にする任意の端末(例えば、ネットワークカード、モデムなど)と通信することができる。そのような通信は、入力/出力(I/O)インターフェイス422を介して行うことができる。また、電子機器412は、ネットワークアダプタ420を介して、一つ又は複数のネットワーク(例えば、ローカルエリアネットワーク(Local Area Network、LAN)、ワイドエリアネットワーク(Wide Area Network、WAN)、及び/又はパブリックネットワーク、例えば、インターネット)と通信することができる。
図4に示すように、ネットワークアダプタ420は、バス418を介して、電子機器412の他のモジュールと通信する。なお、図示されていないが、マイクロコードや端末ドライブ、冗長プロセッサ、外部ディスクドライブアレイ、ディスクアレイ(Redundant Arrays of Independent Disks、RAID)システム、テープドライバ、及びデータバックアップストレージシステムなどを含むがこれらに限定されない他のハードウェア及び/又はソフトウェアモジュールを、電子機器412と組み合わせて使用することができる。
【0065】
プロセッサ416は、記憶装置428に記憶されるプログラムを実行することにより、多様な機能アプリケーション及びデータ処理を実行し、例えば、本発明の実施例が提供するコレクターの相対パラメータのキャリブレーション方法を実現する。当該方法は、
目標画像コレクターが少なくとも二つの目標画像を収集するときの基準コレクターのキャリブレーション座標系における基準位置・姿勢の情報、及び基準コレクターと目標画像コレクターとの間の相対位置・姿勢の変数に基づいて、目標画像コレクターが各目標画像を収集するときのキャリブレーション座標系における目標位置・姿勢の情報を決定するステップと、
収集された各目標画像に基づいて3次元シーンを再構築し、3次元シーン点群の空間点のキャリブレーション座標系における位置情報、及び空間点の各目標画像における投影点位置情報を決定するステップと、
各目標画像に対応する目標位置・姿勢の情報、3次元シーン点群の空間点のキャリブレーション座標系における位置情報、及び空間点の各目標画像における投影点位置情報に基づいて、前記目標画像コレクターと前記基準コレクターとの間の相対位置・姿勢を決定するステップと、を含むことができる。
【0066】
(実施例5)
本発明の実施例5は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。当該プログラムがプロセッサによって実行される場合、本発明の実施例のいずれかに記載のコレクターの相対パラメータのキャリブレーション方法を実現する。当該方法は、
目標画像コレクターが少なくとも二つの目標画像を収集するときの基準コレクターのキャリブレーション座標系における基準位置・姿勢の情報、及び基準コレクターと目標画像コレクターとの間の相対位置・姿勢の変数に基づいて、目標画像コレクターが各目標画像を収集するときのキャリブレーション座標系における目標位置・姿勢の情報を決定するステップと、
収集された各目標画像に基づいて3次元シーンを再構築し、3次元シーン点群の空間点のキャリブレーション座標系における位置情報、及び空間点の各目標画像における投影点位置情報を決定するステップと、
各目標画像に対応する目標位置・姿勢の情報、3次元シーン点群の空間点のキャリブレーション座標系における位置情報、及び空間点の各目標画像における投影点位置情報に基づいて、前記目標画像コレクターと前記基準コレクターとの間の相対位置・姿勢を決定するステップと、を含むことができる。
【0067】
本発明の実施例に係るコンピュータ記憶媒体は、一つ又は複数のコンピュータ読み取り可能な媒体の任意の組み合わせを採用することができる。コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ読み取り可能な信号媒体、或いはコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であってもよい。コンピュータ読み取り可能な媒体は、例えば、電子、磁気、光、電磁気、赤外線、又は半導体のシステム、装置又はデバイス、或いは上記の任意の組み合わせであってもよいがこれらに限定されない。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例(非網羅的なリスト)は、一つ又は複数の配線を備える電気接続部、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD-ROM)、光記憶装置、磁気記憶装置、又は上記の任意の適切な組み合わせを含む。この文書において、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、命令実行システム、装置又はデバイスにより使用され、或いはそれらと組み合わせて使用されることが可能であるプログラムを含む又は記憶する任意の有形の媒体であってもよい。
【0068】
コンピュータ読み取り可能な信号媒体は、ベースバンドにおける、又は搬送波の一部として伝播するデータ信号を含むことができ、その中にはコンピュータ読み取り可能なプログラムコードが搭載される。この伝播するデータ信号は様々な形式を採用することができ、電磁信号、光信号又は上記の任意の適切な組み合わせを含むがこれらに限定されない。コンピュータ読み取り可能な信号媒体は、さらに、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体以外の任意のコンピュータ読み取り可能な媒体であってもよく、当該コンピュータ読み取り可能な媒体は、命令実行システム、装置又はデバイスにより使用され、或いはそれらと組み合わせて使用されるプログラムを送信、伝播又は伝送することができる。
【0069】
コンピュータ読み取り可能な媒体に含まれるプログラムコードは、無線、有線、光ケーブル、RFなど、又は上記の任意の適切な組み合わせを含むがこれらに限定されない任意の適切な媒体によって伝送することができる。
【0070】
一つ又は複数のプログラミング言語又はそれらの組み合わせで本発明の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードを作成することができ、前記プログラミング言語は、Java(登録商標)、Smalltalk、C++などのプロジェクト指向のプログラミング言語を含み、さらに、「C」言語又は同様のプログラミング言語といった従来の手続き型プログラミング言語をも含む。プログラムコードは、完全にユーザーコンピュータで実行されてもよいし、部分的にユーザーコンピュータに実行されてもよいし、スタンドアロンソフトウェアパッケージとして実行されてもよいし、部分的にユーザーコンピュータで、部分的にリモートコンピュータで実行されてもよいし、又は完全にリモートコンピュータ又はサーバーで実行してもよい。リモートコンピュータで実行する場合、リモートコンピュータは、ローカルネットワーク(LAN)又は広域ネットワーク(WAN)を含む任意種類のインターネットを介して、ユーザーコンピュータに接続することができ、或いは、外部コンピュータ(例えば、インターネットサービスプロバイダを利用してインターネットを介して接続可能なもの)に接続することもできる。
【0071】
なお、以上は、本発明の好ましい実施例及び運用される技術的原理に過ぎない。当業者は、本発明が、ここで記載される特定の実施例に限定されないことを理解することができる。当業者であれば、本発明の保護範囲を逸脱することはなく、種々の明らかな変化、新たな調整及び取り換えを行うことができる。したがって、上記実施例により本発明について比較的詳細に説明したが、本発明は、上記実施例のみに限定されず、本発明の構想を逸脱しない場合、より多くの他の効果同等な実施例をさらに含むことができ、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって决定される。