特許第6811314号(P6811314)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6811314搭乗者検出を備えたバックミラーアセンブリ
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  • 特許6811314-搭乗者検出を備えたバックミラーアセンブリ 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6811314
(24)【登録日】2020年12月16日
(45)【発行日】2021年1月13日
(54)【発明の名称】搭乗者検出を備えたバックミラーアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   B60R 11/04 20060101AFI20201228BHJP
   B60R 1/04 20060101ALI20201228BHJP
【FI】
   B60R11/04
   B60R1/04 Z
【請求項の数】14
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2019-518252(P2019-518252)
(86)(22)【出願日】2017年10月6日
(65)【公表番号】特表2019-531224(P2019-531224A)
(43)【公表日】2019年10月31日
(86)【国際出願番号】US2017055558
(87)【国際公開番号】WO2018067942
(87)【国際公開日】20180412
【審査請求日】2019年4月4日
(31)【優先権主張番号】62/405,011
(32)【優先日】2016年10月6日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500115826
【氏名又は名称】ジェンテックス コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100095898
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 満
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100107537
【弁理士】
【氏名又は名称】磯貝 克臣
(72)【発明者】
【氏名】ウェラー アンドリュー ディー
(72)【発明者】
【氏名】リンツ ジョシュア ディー
【審査官】 宮地 将斗
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2009/0116097(US,A1)
【文献】 特開2006−205923(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0046059(US,A1)
【文献】 特開2007−125963(JP,A)
【文献】 特開2004−136761(JP,A)
【文献】 国際公開第2016/021302(WO,A1)
【文献】 特開2008−186793(JP,A)
【文献】 特表2019−505429(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 11/02−11/04
B60R 1/04
G02F 1/15
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両用のバックミラーアセンブリであって、
第1表面及び第2表面を含む第1基材、第3表面及び第4表面を含む第2基材、並びに、前記第2表面と前記第3表面との間に配置される電気光学媒体、を含む電気光学素子と、
環境光レベルを検出するように構成された環境光センサと、
後続の車両からのグレア光を検出するように構成されたグレアセンサと、
前記電気光学素子を通して放射線を伝送するように構成された赤外線(IR)光源と、
前記第4表面の近位にあり、前記電気光学素子を介して物体の画像データを捕捉するように構成された画像センサと、
コントローラと、
を備え、
前記コントローラは、
前記環境光センサから通信される環境光と前記グレアセンサから通信されるグレア光とを監視し、
前記環境光と前記グレア光とに応じて前記電気光学素子の動作条件を制御し、
前記光学素子の前記動作条件と協働して前記光学素子を通しての前記赤外線光源からの放射線出力の強度を制御し、
前記画像データに基づいて、前記車両の少なくとも1人の搭乗者を識別する
ように構成されている
ことを特徴とするバックミラーアセンブリ。
【請求項2】
前記電気光学素子に隣接して配置されたディスプレイ
を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載のバックミラーアセンブリ。
【請求項3】
前記ディスプレイは、前記第4表面の近位に配置されている
ことを特徴とする請求項2に記載のバックミラーアセンブリ。
【請求項4】
前記ディスプレイは、前記画像センサによって捕捉された前記画像データを呈示する
ことを特徴とする請求項2または3に記載のバックミラーアセンブリ。
【請求項5】
前記物体は、前記車両の搭乗者の目に対応する
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のバックミラーアセンブリ。
【請求項6】
前記IR光源は、780ナノメートルを超える波長を有する赤外線を放射する
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のバックミラーアセンブリ。
【請求項7】
前記IR光源は、複数の波長の赤外線を放射する
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のバックミラーアセンブリ。
【請求項8】
前記IR光源は、少なくとも1つの発光ダイオードを含む
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のバックミラーアセンブリ。
【請求項9】
車両用のバックミラーアセンブリであって、
第1表面及び第2表面を含む第1基材、第3表面及び第4表面を含む第2基材、並びに、前記第2表面と前記第3表面との間に配置される電気光学媒体、を含む電気光学素子と、
環境光レベルを検出するように構成された環境光センサと、
後続の車両からのグレア光を検出するように構成されたグレアセンサと、
車両搭乗者に放射線を伝送するように構成された赤外線(IR)光源と、
前記車両搭乗者の識別特徴から反射される前記放射線を示す画像データを捕捉するように構成された画像センサと、
コントローラと、
を備え、
前記コントローラは、
前記環境光と前記グレア光とに応じて前記電気光学素子の動作条件を制御し、
前記光学素子の前記動作条件と協働して前記光学素子を通しての前記赤外線光源からの放射線出力の強度を制御し、
前記画像データに基づいて、前記車両の少なくとも1人の搭乗者を識別する
ように構成されている
ことを特徴とするバックミラーアセンブリ。
【請求項10】
前記電気光学素子に隣接して配置されたディスプレイ
を更に備えたことを特徴とする請求項に記載のバックミラーアセンブリ。
【請求項11】
前記ディスプレイは、前記第4表面の近位に配置されている
ことを特徴とする請求項10に記載のバックミラーアセンブリ。
【請求項12】
前記ディスプレイは、前記画像センサによって捕捉された前記画像データを呈示する
ことを特徴とする請求項10または11に記載のバックミラーアセンブリ。
【請求項13】
前記補足された画像データは、前記車両の搭乗者の目に対応する
ことを特徴とする請求項9乃至12のいずれかに記載のバックミラーアセンブリ。
【請求項14】
前記IR光源は、780ナノメートルを超える波長を有する赤外線を放射する
ことを特徴とする請求項9乃至13のいずれかに記載のバックミラーアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、車両用バックミラーアセンブリに関し、特には、車両のための搭乗者検出を備えたバックミラーアセンブリに関する。
【発明の概要】
【0002】
本開示の一態様によれば、車両用のバックミラーアセンブリは、電気光学素子を含む。第1基材が、第1表面及び第2表面を含む。第2基材が、第3表面及び第4表面を含む。電気光学媒体が、第2表面と第3表面との間に配置される。赤外線(IR)光源が、電気光学素子を通して放射線を伝送するように構成される。画像センサが、第4表面の近位にあり、電気光学素子を介して物体の画像データを捕捉するよう構成される。画像センサは、少なくとも1人の車両の搭乗者を識別するよう構成される。
【0003】
本開示の他の態様によれば、車両用のバックミラーアセンブリは、電気光学素子を含む。第1基材が、第1表面及び第2表面を含む。第2基材が、第3表面及び第4表面を含む。電気光学媒体が、第2表面と第3表面との間に配置される。環境光センサが、環境光レベルを検出するように構成される。赤外線(IR)光源が、車両搭乗者に放射線を伝送するように構成される。IR光源放射線透過率が、検出された環境光レベルに応じて調節される。画像センサが、車両搭乗者の識別特徴の画像データを捕捉するように構成される。画像センサは、少なくとも1人の車両の搭乗者を識別するよう構成される。
【0004】
本開示のさらに他の態様によれば、車両用のバックミラーアセンブリは、電気光学素子を含む。第1基材が、第1表面及び第2表面を含む。第2基材が、第3表面及び第4表面を含む。電気光学媒体が、第2表面と第3表面との間に配置される。赤外線(IR)光源が、電気光学素子を通して放射線を伝送するように構成される。ディスプレイが、電気光学素子の後方に配置される。画像センサが、電気光学素子を介して画像データを捕捉するよう構成される。画像センサは、車両搭乗者の所定の顔面特徴に基づいて、運転者の注意力を監視するように構成される。
【0005】
本開示の、これら及び他の特徴、利点、及び目的は、以下の明細書、特許請求の範囲、及び添付図面を参照して、当業者によって更に理解及び認識されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図面において、
【0007】
図1図1は、画像センサを備えた、本開示によるバックミラーアセンブリの前方斜視図である。
【0008】
図2図2は、本開示の電気光学アセンブリの断面概略図である。
【0009】
図3図3は、本開示の制御ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の例証される実施形態は、主に、バックミラーアセンブリに関連する方法の工程及び装置の構成要素の組み合わせに属する。したがって、本装置の構成要素及び方法の工程は、該当する場合、本明細書の説明の利益を得る当業者には容易に明らかとなろう詳細によって本開示を不明瞭にしないように、本開示の実施形態の理解に関係する特定の詳細のみを示す図面において、慣習的記号によって表されている。さらに、説明及び図面において、同様の数字は、同様の要素を表す。
【0011】
本明細書における記述の目的のために、用語「上部の」、「下部の」、「右の」、「左の」、「後方の」、「前方の」、「垂直の」、「水平の」、及びそれらについての派生語は、図1において関連付けられた開示に関するものとする。別様に述べられない限り、用語「前方の」は、装置を見ることを意図される者により近い装置の表面を指すものであり、用語「後方の」は、装置を見ることを意図された者からより離れた装置の表面を指すものである。しかしながら、それとは逆に明確に特定されたもの以外は、本発明はさまざまな代わりの配向をとり得る、と理解されるべきである。添付図面に図示され、かつ以下の明細書に記述された特定のデバイス及びプロセスは、添付された特許請求の範囲において定義された発明概念の単なる例示的な実施形態であることも理解されるべきである。したがって、本明細書に開示された実施形態に関する特定の寸法及び他の物理的特性は、特許請求の範囲が明示的に別段に述べない限り、限定するものと見なされるべきではない。
【0012】
用語「including(含む)」、「comprises(備える)」、「comprising(備える)」、または任意の他の変形は、要素のリストを備えるプロセス、方法、物品、または装置が、それらの要素のみを含むのではなく、このようなプロセス、方法、物品、または装置に明示的に列挙されもせず、固有でもない他の要素を含んでもよいように、非排他的包括にわたるように意図される。「comprises a...」によって始められる要素は、さらなる制約を受けずに、その要素を備えるプロセス、方法、物品、または装置において、追加の同一要素の存在を妨げない。
【0013】
ここで図1乃至図3を参照すると、参照符号10は、全体として、電気光学素子12を含む車両用のバックミラーアセンブリを示す。第1基材14は、第1表面16及び第2表面18を含む。第2基材20は、第3表面22及び第4表面24を含む。電気光学媒体26が、第2表面18と第3表面22との間に配置される。赤外線(IR)光源であり得る光源30が、電気光学素子12を通して放射線を伝送するように構成されている。画像センサ32が、第4表面24の近位にあり、電気光学素子12を介して物体の画像データ27を捕捉するように構成されている。画像センサ32は、少なくとも1人の車両の搭乗者を識別するように構成されている。
【0014】
図1及び図2を参照すると、図示の実施形態では、画像センサ32は、車両の内部と動作可能に結合されるバックミラーアセンブリ10内での使用のために概して構成されている。バックミラーアセンブリ10は、当該バックミラーアセンブリ10内に配置されたミラーを介して、または車両の後方領域から画像データを捕捉する後方撮像装置と通信するディスプレイを介して、車両後方の視界を提供し得る。画像センサ32が図示されているが、指紋、顔パターン、耳位置認識、網膜及び/または虹彩パターン認識、声紋など、ユーザの生体認証特徴に対応する他の生体認識機能もバックミラーアセンブリ10に実装され得ることが理解されよう。
【0015】
図1に示すように、生体認証機能は、概して、ユーザの網膜または虹彩、もしくはそれら両方、の識別を目的とする。この場合、画像センサ32が関連する画像データ27を収集できるように、目の照射のため、ユーザの目の網膜及び/または虹彩の赤外線照射の形態での補完的照射が必要となる場合がある。当該照射は、900nmより大きい波長を有する赤外線を放射するIR光源30によって達成される。しかしながら、一般的には、900nm未満であり得る他の波長も利用され得ることが想定される。例えば、810nm、850nm、及び940nmの波長は、赤外線撮像装置の一般的に利用可能な波長を代表するものである。この場合、電磁スペクトルの当該部分へのヒトの目の反応レベルが低いため、940nmが望ましい。従って、この波長での赤外線波は典型的には目に見えない。ヒトの視覚の一般的に許容される限界に近い波長である780nmは、電力供給されたときに目に見える赤色光を生じさせることが多い。一部の例では、運転者の気を散らすことを最小限にするために、赤外線エミッタがヒトの目によって容易に検出できないことが望ましい場合があり、これによって全体的な安全性が改善される。さらに、IR光源30は、複数のIR波長のエミッタを含み得る。例えば、運転者モニタリングは940nmの照射を使用し得て、虹彩スキャンは810nmを使用し得る。
【0016】
一部の実装では、バックミラーアセンブリ10は、車両ユーザの1または複数の網膜及び/または虹彩を照射するためのIR光源30に加えて、複数の光源を含み得る。より具体的には、可視スペクトル(390〜700nm)の光を放射する光源が、ユーザの目が画像センサ32の方に向けられるようにユーザのための焦点を提供するように設計されるバックミラーアセンブリ10に含められ得ることが意図される。この場合、光出力は、ユーザの視覚を妨げないように最小限となる。
【0017】
バックミラーアセンブリ10内にアイスキャン識別機能を提供するため、画像センサ32は、電気光学素子12の第4表面24の近位に配置され得る。画像センサ32は、例えば、デジタル電荷結合デバイス(DCCD)または相補型金属酸化膜半導体(CMOS)アクティブ画素センサに相当し得る。しかしながら、他のセンサもまた、関連する画像データ27を捕捉するために使用され得る。さらに、画像センサ32は、固定焦点距離支持レンズまたは可変焦点距離レンズを使用するように構成され得る。さらに、画像センサ32は、当該画像センサ32によって捕捉される視界が、バックミラーアセンブリ10内の画像センサ32、または車両内のバックミラーアセンブリ10、の位置変動を明らかにするために、縮小(reduce)(デジタルズーム)または調和(articulate)(パン、チルト、ロール)され得るように、高解像度能力を有し得る。画像センサ32は、当該画像センサ32及び光源30が同時に作動するように、1または複数の光源30と通信し得ることも、概して意図される。前述のように、光源30は、1または複数の赤外線エミッタに対応し得て、また、可視スペクトルの光エミッタに対応し得る。この構成では、画像センサ32は、画像センサ32がユーザを識別するためにマイクロコントローラによって使用される関連画像データ27を捕捉し得るように、虹彩及び/または網膜を照射するための光源30に対応する1または複数の赤外線エミッタを選択的に作動するように、構成され得る。ユーザがシステムによって認識されるか、またはシステムによって認証された場合に、車両は起動され得て、またはイグニッションが起動され得る。顔面特徴はまた、ユーザの顔に関連する画像データを断続的に捕捉することによって監視され得る。次に、画像データを分析して、ユーザの眠気または他の行動を検出し得る。
【0018】
図1を再び参照すると、光源30は、矢印38の方向にユーザの方へ向けられた複数の発光ダイオードを含む、単一のIRエミッタまたは複数のIRエミッタに対応しうる。発光ダイオードは、電気光学素子12に隣接して、または電気光学素子12の後方に、マトリクスとしてグループ化され得る。光源30は、電気光学素子12に隣接したまたはその後方の様々な位置に配置され得ることが意図されている。図示した実施形態では、光源30は、電気光学素子12の第1及び第2の側面40、42に隣接し、または電気光学素子12の後方にある。特に、光源30の様々な発光ダイオードは、780nmよりも大きい波長、または900nmよりも大きい波長(可視スペクトル外)、を提供するように構成され得る。光源30が電気光学素子12の後方に配置される場合、電気光学素子12は、光が当該電気光学素子12を通過し得るように構成される。一部の例では、図2に示すように、これは、電気光学素子12を通して高レベルの透過率を有することを含み得る。半透過型誘電体コーティングを含む層44が、電気光学素子12の第3表面22または第4表面24上に配置され得ることが、概して意図される。電気光学素子12は、電気光学素子12の第3表面22上に配置された金属ベースの半透過型コーティングを含む層46を含み得ることも、意図される。
【0019】
図2は、電気光学素子12の一実施形態の断面図である。これは概略図であって正確な縮尺ではないことが理解されるべきである。第1基材14は、透明であって、使用が意図される環境で一般的に見られる、変化する温度及び気圧などの条件において動作するのに十分な強度を有する、任意の材料であり得る。第1基材14は、電磁スペクトルの可視領域で概して透明な、任意のタイプのホウケイ酸ガラス、ソーダ石灰ガラス、浮動ガラス、または例えばTicoma,Summit N.J.から入手可能なTopaz(商標)などのポリマーまたはプラスチックなどの任意の他の材料、を含み得る。さらに、第1基材14は、0.5ミリメートル(mm)〜約12.7mmの範囲の厚さのガラスシートから構成され得る。第2基材20は、概して前述の動作条件を満たすべきであり、電気光学素子12がミラーである場合を除き、電気光学素子12は透明である必要はなく、したがってポリマー、金属、ガラス、セラミック、を含み得て、望ましくは0.5mm〜約12.7mmの範囲の厚さを有するガラスシートである。第1基材14及び第2基材20がガラスシートを含む場合、当該ガラスは、導電性材料の層でコーティングされる前またはその後に、焼き入れ(temper)され得る。
【0020】
第3表面22のコーティング及び第2表面18上のコーティングは、その内部に電気光学媒体26が配置されるくぼみを画定するように、封止部材48によって外周部に近接して密封可能なように施される。第3表面22上の層46は、デバイスの最終使用によって変わり得る。装置がエレクトロクロミックミラーである場合、コーティングは透明導電性コーティングであり得、または、コーティングは反射材料または半透過材料の層であり得る。第3表面22のリフレクタの典型的なコーティングは、クロム、ロジウム、銀、銀合金、及び、それらの組み合わせ、である。封止部材48は、第2表面18上のコーティングを第3表面22上のコーティングに接着接合させ、電気光学媒体26がくぼみから漏れないように周辺部を封止することができる、任意の材料であり得る。随意に、第3表面22上の層は、封止部材48が配置される部分の上で、取り外され得る。
【0021】
図3を参照して、バックミラーアセンブリ10と共に用いられる識別システム60のブロック図が示される。マイクロコントローラ62は、画像センサ32(カメラ64の形態)と通信しているのが示され、また、車両のビデオプロセッサ66と通信してもよい。マイクロコントローラ62はまた、補完的照射(IR光源30)に電力供給するパルス幅変調(PWM)電源として作用し得る。もっとも、別の例では、PWM電源はIR光源30に電力供給するために使用されないで、代わりに直流が利用され得て、オン状態とオフ状態との間で動作可能である。通信バス68は、様々な車両の状態を識別するマイクロコントローラ62に信号を送達し当該マイクロプロセッサ62から信号を受信するよう構成され得る。例えば、通信バス68は、車両の運転選択と、点火状態と、ドアの開状態または半開き状態と、バックミラーアセンブリ10の遠隔起動と、をマイクロコントローラ62に通信するよう構成され得る。こうした情報及び制御信号は、マイクロコントローラ62によって利用され得て、バックミラーアセンブリ10及び/または電気光学要素12の様々な状態及び/または制御スキームを起動または調整することができる。
【0022】
マイクロコントローラ62は、通信バス68から信号を受信してバックミラーアセンブリ10を制御するように構成される1つまたは複数の回路を有するプロセッサを含み得る。ビデオプロセッサ66は、バックミラーアセンブリ10または画像センサ32の動作を制御する命令を格納するよう構成されるメモリと通信してもよい。例えば、マイクロコントローラ62は、車両のユーザを識別するために当該マイクロコントローラ62によって利用される1または複数の特徴またはプロファイルを格納するよう構成されてもよい。この形態では、マイクロコントローラ62は、バックミラーアセンブリ10と運転情報及び識別情報を通信して、車両の運転者を識別し得る。さらに、運転者の識別情報に基づいて、マイクロコントローラ62は、車両の追加のシステムを制御する、及び/または、車両の追加のシステムと通信するよう構成されてもよい。マイクロコントローラ62はまた、電力接続及び接地を含む。
【0023】
マイクロコントローラ62はさらに、環境光センサ70と通信可能である。環境光センサ70は概して、例えば、車両近傍の環境光の輝度レベルまたは強度レベルなどの環境光の状態を通信する。環境光のレベルに応答して、マイクロコントローラ62は、ディスプレイからの光強度出力を調整するよう構成されてもよい。この構成では、マイクロコントローラ62のオペレータは、画像センサ32及び/または後方カメラにより捕捉される画像データ27を提供するディスプレイの輝度を調整することができる。さらに、環境光センサ70は、光センサ30の作動を制御するために使用され得る。画像センサ32が画像データ27を捕捉するために十分な環境光がある場合、光源30の起動は不要となり得る。別の例では、光源30は、目、特に目の網膜または虹彩、に関連する画像データ27がユーザから捕捉され得るように、ユーザ用の焦点として単純に作用し得る。画像センサ32は、環境光レベルを制御する入力として使用され得ることも意図される。
【0024】
グレアセンサ80がまた、マイクロコントローラ62と通信し得る。グレアセンサ80は、後続車両のヘッドライトの光を検出するように構成され、次いでその情報をマイクロコントローラ62に中継する。マイクロコントローラ62は次いで、反射された画像をユーザに対して、またはディスプレイ画像をユーザ対して、暗くすることができる。さらに、熱センサ82がまた、マイクロコントローラ62と通信し得る。熱センサ82は、バックミラーアセンブリ10の温度に関連する閾値を監視するように動作可能であり得る。赤外線エミッタが高すぎる温度となる場合、赤外線エミッタ(光源30)への電力が弱められ、熱発生を減少させ、それによって赤外線エミッタ及びバックミラーアセンブリ10の他の構成要素を保護することができる。
【0025】
例示的な実施形態では、昼間の使用対夜間の使用のための電気光学素子12の動作条件を制御するように一般的に構成される制御回路が、画像データを収集する時、画像センサ32と共に使用するための補完的照射を制御するために使用され得る。例えば、前方を向いた環境光センサ70は、環境光状態に関して照射信号をマイクロコントローラ62に送信する。情報は、運転環境の照明条件が閾値レベルを超えたときを決定するために使用され、これは、昼間モードから夜間モード、または夜間モードから昼間モードのスイッチを構成する。同時に、補完的照射源、この場合には前述したように赤外線エミッタを含み得る光源30、が有効化され得る。次に、赤外線エミッタによって提供される補完的照射を使用して、画像データを収集または捕捉する画像センサ32を補助し得る。さらに、補完的照射は、運転環境の照明条件が変化し続ける(例えば、夕暮れまたは明け方の間)とき、強度が変化し得る。
【0026】
別の例示的な実施形態では、光源30によって提供される補完的照射をより良く制御するための取り組みとして、光源30の使用が開始されるレベルは、昼間モードから夜間モード及び夜間モードから昼間モードのスイッチポイントとは異なるレベルであり得る。一般的に、窓の多い少ない、異なる色の内装など、異なる車両で概して発生する環境光の違いのため、補完的照射の所望の開始が各車両プラットフォーム上で異なり得ることが意図される。この初期化ポイントは、特定の車両プラットフォームに基づく所定の設定に基づいて選択され得ることが理解されよう。
【0027】
マイクロコントローラ62はさらに、バックミラーアセンブリ10と後方カメラのうちの少なくとも一方を制御するよう構成される1つまたは複数の入力を受信するよう構成されるインターフェースと通信してもよい。実施形態によっては、当該インターフェースは、車両の1つまたは複数の装置と組み合わされてもよい。例えば、インターフェースは、ゲージクラスタ、A/Vシステム、インフォテインメントシステム、ディスプレイコンソール、及び/または、一般に自動車両で利用可能な様々な入力/出力装置(例えば、ステアリングスイッチ、ステアリングホイール制御など)の一部を形成してもよい。このように、本開示は、車両のバックミラーアセンブリ10を実現する様々な制御スキームを提供する。同様に、マイクロコントローラ62は、後方カメラまたは任意の他の形態の車両カメラシステムと通信してもよい。マイクロコントローラ62は、車両の後方向き視野に対応する後方カメラから画像データ27を受信してもよい。この形態では、表示装置90が、バックミラーアセンブリ10の当該表示装置が識別処理用として利用されていない場合に表示される後方向き視野を提供してもよい。マイクロコントローラ62はさらに、ゲージクラスタ、音響/ビデオ(A/V)システム、インフォテインメントシステム、メディアセンタ、車両コンピューティングシステム、及び/または車両の様々な他の装置もしくはシステム、のうちの1つ以上と通信してもよい。実施形態によっては、マイクロコントローラ62は、表示装置90上に画像センサ32及び後方カメラのうちの少なくとも1つからの画像データ27を表示してもよい。
【0028】
マイクロコントローラ62は、車両の運転者の識別に基づいて、車両用の様々な設定または設定の制限を許可するよう構成されてもよい。許可は、調速機、有料道路の支払承認、識別された運転者に対する使用及び時間のログ、などに対応してもよい。実施形態によっては、バックミラーアセンブリ10はまた、例えば、乗客の数、車両の最高速度、最大加速率などの、使用と時間に対応する情報を文書に記録するよう構成されてもよい。実施形態によっては、マイクロコントローラ62はさらに、車両の運転に領域的制約も設けることができる全地球測位システム(GPS)と通信してもよい。
【0029】
実施形態によっては、マイクロコントローラ62は、車両の運転者の識別情報を利用して、車両の管理者に更新を報告してもよい。例えば、実施形態によっては、マイクロコントローラ62はさらに、移動通信システムと通信してもよい。当該移動通信システムは、様々な移動通信プロトコルを介して、通信するよう構成されてもよい。無線通信プロトコルは、IEEE(米国電気電子学会)802.11(例えば、WiFiTM)、ブルートゥース(登録商標)、高度移動電話サービス(AMPS)、D−AMPS(digital AMPS)、汎欧州デジタル移動電話方式(GSM)(登録商標)、符号分割多元接続(CDMA)、ロングタームエボリューション(LTEまたは4G LTE)、ローカルマルチポイント配信システム(LMDS)、マルチチャネルマルチポイント配信システム(MMDS)、RFID、及び/またはその変形、を含む通信規格に従って動作することができるが、それに限定されない。この形態では、マイクロコントローラ62は、1つまたは複数の所定の出来事に応答して、車両の管理者に警報またはメッセージを送信するよう構成されてもよい。当該警報またはメッセージは、スマートデバイス上で動作するアプリケーションを介するテキストメッセージ、データメッセージ、電子メール、警報などに対応することができる。加えて、マイクロコントローラ62は、対応するプロトコルを有する一方向または双方向無線通信チャネルを有する専用の短距離通信(DSRC)を利用し得る。
【0030】
所定の出来事は、車両の運転者の同一性に基づいて、マイクロコントローラ62によって識別可能な幅広い種類の出来事に対応してもよい。例えば、出来事は、地理的境界線を横断する車両、車両の運転を識別する点火イベント、使用時間が制限されている間の運転(例えば、真夜中から朝5時の間の時間)、制限を超えて車両にいる乗客数の識別、などに対応してもよい。この形態では、マイクロコントローラ62は、画像センサ32を介して制限された車両のユーザを識別し、管理者に通知してもよい。
【0031】
実施形態によっては、マイクロコントローラ62はまた、車両の運転者が識別されていないと報告する場合がある。これは、故障、または、バックミラーアセンブリ10によって識別されることを避けるため故意に企てられたこと、による可能性がある。マイクロコントローラ62は、光源30に信号を送信し得て(特に可視スペクトルの光を放射する場合)、または、虹彩スキャンが完了した時にディスプレイ90に信号を送信し得て、ミスアラインメントがある時や(車両を運転している場合)ユーザの視野を損うことなくスキャンを行うのに十分近くにユーザがいると肯定的な示唆がある時には、ユーザにフィードバックを提供し得る。ミスアラインメントがある場合、バックミラーアセンブリ10の調整は、モータ制御調整を介して達成され得る。モータは、画像センサ32をユーザの目と適切に整列させるために、マイクロコントローラ62と通信し得る。システムは、ユーザに画像センサ32と整列することを要求する前に、関連する画像データを捕捉するためのあらゆる努力を行うように構成され得る。識別情報の無い車両の運転に応答して、車両の管理者は、無許可の車両の活動、またはそうでなければ好ましくない車両の活動、を報告する移動通信システムから提出されたメッセージを介して通知されてもよい。この形態では、車両の管理者は、車両の制限された運転者または車両の確認されていない運転者に対応する、マイクロコントローラ62によって識別可能な任意の形態の制限された活動を通知されてもよい。
【0032】
電気光学素子12は、エレクトロクロミック素子またはプリズム等の素子であってもよい。エレクトロクロミック素子の1つの非限定例は、エレクトロクロミック媒体であり、当該エレクトロクロミック媒体は、少なくとも1つの溶媒と、少なくとも1種類の陽極材料と、少なくとも1種類の陰極材料と、を含む。典型的には、アノード材料とカソード材料の両方が電気活性であり、それらの少なくとも1つはエレクトロクロミックである。その通常の意味にかかわらず、用語「電気活性」は、本明細書では、特定の電位差に曝されたときにその酸化状態が変化する材料として定義されることが理解される。更に、「エレクトロクロミック」という用語は、その通常の意味にかかわらず、特定の電位差に曝されたときに1つまたは複数の波長でその消光係数に変化を示す材料として定義されることが理解されよう。本明細書に記載のエレクトロクロミック成分は、電流が当該材料に加えられると色または不透明度が第1相から第2相に変化するように、色または不透明度が電流によって影響を受ける材料を含む。エレクトロクロミック成分は、単層、単相成分、多層成分、または多相成分であり得、「Electrochromic Layer And Devices Comprising Same」と題する米国特許第5,928,572号、「Electrochromic Compounds」と題する米国特許第5,998,617号、「Electrochromic Medium Capable Of Producing A Preselected Color」と題する米国特許第6,020,987号、「Electrochromic Compounds」と題する米国特許第6,037,471号、「Electrochromic Media For Producing A Pre−selected Color」と題する米国特許第6,141,137号、「Electrochromic System」と題する米国特許第6,241,916号、「Near Infrared−Absorbing Electrochromic Compounds And Devices Comprising Same,」と題する米国特許第6,193,912号、「Coupled Electrochromic Compounds With Photostable Dication Oxidation States」と題する米国特許第6,249,369号、そして「Electrochromic Media With Concentration Enhanced Stability, Process For The Preparation Thereof and Use In Electrochromic Devices」と題する米国特許第6,137,520号、「Electrochromic Device」と題する米国特許第6,519,072号、そして「Electrochromic Polymeric Solid Films, Manufacturing Electrochromic Devices Using Such Solid Films, And Processes For Making Such Solid Films And Devices」と題する国際特許出願PCT/US98/05570号、「Electrochromic Polymer System」と題する国際特許出願PCT/EP98/03852号、及び「Electrochromic Polymeric Solid Films, Manufacturing Electrochromic Devices Using Such Solid Films, And Processes For Making Such Solid Films And Devices」と題する国際特許出願PCT/US98/05570号、に記載され、それらのすべては、当該参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。電気光学素子12はまた、部分的に反射し部分的に透過する特性を有する任意の他の要素であってもよい。電気光学素子12に電流を供給するために、素子の対向する側に電気素子が設けられ、それらの間に電位が生成される。J型クリップが、各電気素子と電気的に係合し、素子線が、J型クリップからプライマリ印刷回路基板(PCB)に延びる。また、この概念は、主要なリフレクタ層の反射偏光子を含む、電気光学素子12で実装され得ることも、概して意図される。さらに、昼光時の追加の色カメラ(画像センサ)活動を支持するために、アクティブ電子光学カラーフィルタが電気光学素子12と共に利用され得る。
【0033】
本開示は、米国特許第9,174,577号、米国特許第8,814,373号、米国特許第8,201,800号、米国特許第8,210,695号、米国特許出願公開第2013/0052497号、米国特許出願公開第2012/0327234号、米国仮特許出願第61/709,716号、米国仮特許出願第61/707,676号、及び、米国仮特許出願第61/704,869号に記述されているような後方視認アセンブリと共に使用されうる。これら文献の開示内容は、当該参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。更に、本開示は、米国特許第8,885,240号、米国特許第8,814,373号、米国特許第8,646,924号、米国特許第8,643,931号、米国特許第8,264,761号、米国仮特許出願第61/707,525号、及び、米国仮特許出願第61/590,259号に記述されているような後方視認パッケージアセンブリと共に使用されうる。これら文献の開示内容は、当該参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。更に、本開示は、米国特許第8,827,517号、米国特許第8,210,695号、及び、米国特許第8,201,800号に記述されているようなベゼルを含むことができることが意図されている。これら文献の開示内容は、当該参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0034】
本明細書に記載される本開示の実施形態は、ある特定の非プロセッサ回路と併せて、本明細書に記載される表示ミラーアセンブリの機能のうちのいくつか、ほとんど、または全てを実装する一つ以上の従来のプロセッサ、ならびに、一つ以上のプロセッサを制御する固有の記憶されたプログラム命令、からなり得ることが理解されよう。非プロセッサ回路には、信号ドライバ、クロック回路、電源回路、及び/またはユーザ入力デバイスが含まれ得るが、これらに限定されない。そのようなものとして、これらの機能は、分類システムを使用または構築するのに用いられる方法の工程として解釈され得る。代替的に、いくつかまたは全ての機能は、記憶されたプログラム命令を有しない状態機械によって、または、各機能もしくは所定の機能のいくつかの組み合わせがカスタムロジックとして実装される一つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)において、実装されることが可能である。当然のことながら、これらの二つのアプローチの組み合わせを使用することが可能である。故に、これらの機能のための方法及び手段が本明細書に記載されてきた。更に、当業者であれば、例えば、利用可能な時間、現在の技術、及び経済的配慮によって動機付けられる、有意の努力及び多くの設計選択にもかかわらず、本明細書に開示される概念及び原理によって導かれるとき、最小限の実験をもってかかるソフトウェア命令及びプログラムならびにICを容易に生成可能であろうことが予想される。
【0035】
記述された開示及び他の構成要素の構築は、いなかる特定の材料にも限定されないことが、当業者によって理解されるだろう。本明細書に開示された発明の他の例示的な実施形態は、本明細書に別段の記載がある場合を除き、広範な材料から形成され得る。
【0036】
本開示用に、用語「coupled(結合された)」(couple,coupling,coupledなどその形式のすべてにおいて)は、直接的であれ間接的であれ、互いに2つの構成要素(電気的または機械的)が接合することを概して意味する。このような接合は、本質的に静止状態かまたは本質的に可動状態であってもよい。このような接合は、2つの構成要素(電気的または機械的)、ならびに、互いとまたは2つの構成要素と1つの単体として一体成形される付加的中間部材で、達成されてもよい。このような接合は、本質的に永続的であってよいか、または、別段の記載がない限り、本質的に取外し可能つまり遊離可能であってもよい。
【0037】
例示的な実施形態において示されるような本開示の要素の構築及び配置は、単に説明的であることに注意することも重要である。本発明の少数の実施形態だけが、本開示において詳細に記述されているが、本開示を検討する当業者は、列挙された主題の新規の教示及び利点から逸脱することなく、多くの修正が可能(例えば、さまざまな要素のサイズ、寸法、構造、形及び比率、パラメータ値、取り付け方法、材料の使用、色、向きなど)であることを容易に認識するだろう。例えば、一体成形として示される要素は、複数の部品が一体成形されてもよいように示される複数の部品または要素から構成されてもよく、インターフェースの操作が逆にまたは他の態様に変化されてもよく、システムの構造及び/または部材またはコネクタまたは他の要素の長さまたは幅が変化されてもよく、要素間に提供された調整位置の性質または個数が変化されてもよい。システムの要素及び/またはアセンブリは、任意の広範な色、質感、及び組合せにおいて、十分な強度または耐久性を提供する、任意の広範な材料から構成されてもよい。その結果、すべてのこのような修正は、本発明の範囲内に含まれるように意図される。他の代用、修正、変化、及び省略は、本発明の精神から逸脱することなく、所望の他の例示的な実施形態のデザイン、操作条件及び配置において、なされ得る。
【0038】
いずれの説明されたプロセスまたは説明されたプロセス内のステップも、その他の開示されたプロセスまたはステップと組み合わされ、本開示の範囲内で構造を形成し得ることが理解されるであろう。本明細書に開示された例示的な構造及びプロセスは、説明のためのものであり、制限として解釈してはならない。
【0039】
変形及び修正が、本開示の概念から逸脱することなく、前述の構造及び方法においてなされ得ることも理解されるべきであり、更に、このような概念は、特許請求の範囲がそれらの言葉で別段に明確に述べられていない限り、以下の特許請求の範囲に含まれるものとされることが理解されるべきである。
図1
図2
図3