(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、保険サービスシステムの構成例を示す図である。
スマートフォン100は、インターネットを介して保険会社サーバ300と接続することができる。保険会社サーバ300は、保険会社が運用するサーバである。スマートフォン100を所有するユーザが、そのスマートフォン100を保険対象とするスマートフォン保険に加入しようとすることを想定する。スマートフォン100には、保険加入用のスマホアプリ(ネイティブアプリ)がインストールされているものとする。この例で、保険会社は保険者であり、ユーザは被保険者である。
【0013】
本実施形態では、ユーザがWebサービスによるスマートフォン保険の加入申込みを行う際に、保険対象製品であるスマートフォン100の液晶ディスプレイの状態を伝えられるようにするために、鏡を使ったスマートフォン100の自撮りによってスマートフォン100の正面の撮影画像を得る。
【0014】
図2(A)は、初期画面110の画面図である。
スマートフォン100の正面には、液晶ディスプレイとタッチセンサとを組み合わせたタッチパネルと、インカメラ102と、ホームボタン104とが設けられている。正面側のインカメラ102は、いわゆる「自撮り」に使用される。スマートフォン100の背面側には、アウトカメラ(不図示)が設けられている。アウトカメラは、通常のデジタルカメラのように他者や景色を撮影するときに使用される。
【0015】
スマホアプリを起動すると、スマートフォン100の液晶ディスプレイに初期画面110が表示される。たとえば「画面割れの修理代・盗難などを補償します。」というスマートフォン保険の概要が表示される。ここでいう「画面」とは、液晶ディスプレイのことである。また、「保険対象のスマートフォンからお申込みください。」という注意メッセージが表示される。本実施形態では、保険対象とするスマートフォン100以外からは、保険加入の申し込みを行えない。つまり、申し込みの操作を行ったスマートフォン100が保険対象となる。これらの内容を了承したユーザは、次へボタン112をタッチする。ホームボタン104が押された場合に、次へボタン112がタッチされた場合と同様に動作してもよい。
【0016】
図2(B)は、撮影ガイド画面120の画面図である。
初期画面110で次へボタン112がタッチされると、スマートフォン100の液晶ディスプレイに撮影ガイド画面120が表示される。たとえば「スマートフォンの画面を鏡に映して撮影してください。」というガイドメッセージが表示される。また、スマートフォン100の正面を鏡の方へ向けて、スマートフォン100の正面を撮影する姿勢を表すイラストが表示される。本実施形態では、鏡で反射したスマートフォン100を、スマートフォン100のインカメラ102で撮影して、画面の状態を確認できるようにする。撮影の仕方を理解したユーザは、次へボタン122をタッチする。ホームボタン104が押された場合に、次へボタン122がタッチされた場合と同様に動作してもよい。
【0017】
図2(C)は、ライブビュー画面130の画面図である。
撮影ガイド画面120で次へボタン122がタッチされると、スマートフォン100の液晶ディスプレイにライブビュー画面130が表示される。ライブビュー画像領域134には、スマートフォン100のインカメラ102で取得するライブビュー画像が表示される。スマートフォン100の正面を鏡の方へ向けると、反射したスマートフォン100の映像がライブビュー画像に写り込む。ライブビュー画像領域134の中央付近には、基準枠136が表示される。スマートフォン100の位置と向きを調整して、基準枠136にスマートフォン100の映像を合わせるように、ユーザに促す。そのために、「スマートフォンを基準枠に合わせてください。」というメッセージを表示する。基準枠を赤や青など、目立つ色で表示してもよい。その場合には、「・・・赤枠に合わせてください。」と表現してもよい。
図2(C)の例では、スマートフォン100の映像のうち、左上部分が基準枠136に収まっている。なお、この図で、スマートフォン100を持つユーザの映像は省いている。
【0018】
ユーザは、鏡越しにスマートフォン100の映像中のライブビュー画像を見て、基準枠136にスマートフォン100の映像が収まるようにスマートフォン100の位置と向きを調整する。基準枠136にスマートフォン100の映像が収まった状態で、ユーザはOKボタン132をタッチする。ホームボタン104が押された場合に、OKボタン132がタッチされた場合と同様に動作してもよい。
【0019】
図3(A)は、カウントダウン画面140の画面図である。
ライブビュー画面130でOKボタン132がタッチされると、撮影のタイミングまでのカウントダウンが始まる。カウントダウンが進行している間、スマートフォン100の液晶ディスプレイにカウントダウン画面140が表示される。カウントダウン画面140は、ライブビュー画面130におけるライブビュー画像領域134と同様のライブビュー画像領域144を含む。
図3(A)の例では、スマートフォン100の映像の全体が基準枠146に収まっている。カウントダウンの間に、ユーザは、スマートフォン100の位置と向きを微調整することができる。なお、カウントダウン中のOKボタン142は、白黒反転表示となる。
【0020】
図3(B)は、撮影用画面150の画面図である。
カウントダウンが進んで撮影のタイミングに至る直前に、カウントダウン画面140から撮影用画面150に切り替わる。撮影用画面150として、画面割れを判別しやすい背景画像が表示される。この例では、全体が一様の白色である背景画像が撮影用画面150として表示される。撮影用画面150は、この例に限らず画面割れを判別しやすい輝度、色彩や模様の画像であってもよい。そして、撮影のタイミングでインカメラ102による静止画像の撮影が行われる。この例における撮影画像は静止画像であるが、動画像を撮影してもよい。また、静止画像と動画像の両方を撮影してもよい。
【0021】
図3(C)は、撮影画像画面160の画面図である。
インカメラ102による撮影を終えると、スマートフォン100の液晶ディスプレイに撮影画像画面160が表示される。撮影画像領域164には、撮影画像、つまりインカメラ102によって撮影された静止画像が表示される。撮影画像中のスマートフォン100の液晶ディスプレイの映像は、撮影用画面150が表示された状態のものである。もしも液晶ディスプレイが破損している場合には、撮影用画面150の上に破損の跡が表われる。つまり、ひび割れが写りこむ。この図では、ひび割れが起きていない状態を示している。
【0022】
次に、ユーザの氏名や住所などのユーザ情報を受け付けるために、「ユーザ情報を入力してください。」というメッセージが表示される。撮影画像を確認したユーザは、次へボタン162をタッチする。ホームボタン104が押された場合に、次へボタン162がタッチされた場合と同様に動作してもよい。
【0023】
撮影画像画面160で次へボタン162がタッチされると、ユーザ情報入力画面(不図示)が表示される。ユーザ情報入力画面は、ユーザの氏名、住所、電話番号およびメールアドレスなどのユーザ情報の入力を受け付ける。そして、スマートフォン100は、保険加入の申込み情報を保険会社サーバ300へ送信する。保険加入の申込み情報は、ユーザ情報、スマートフォン100の機器情報(たとえば、機種コードや製造番号)および撮影画像を含む。機器情報は、オペレーティングシステムから取得可能である。
【0024】
保険会社サーバ300は、保険加入の申込み情報を受信すると、保険申込みの受付完了の通知をスマートフォン100へ返信する。スマートフォン100は、保険申込みの受付完了の通知を受けると、スマートフォン保険の申込みが完了した旨を表示して、メイン処理を終える。
【0025】
図4は、スマートフォン100の機能ブロック図である。
スマートフォン100の各構成要素は、CPU(Central Processing Unit)および各種コプロセッサ(coprocessor)などの演算器、メモリやストレージといった記憶装置、それらを連結する有線または無線の通信線を含むハードウェアと、記憶装置に格納され、演算器に処理命令を供給するソフトウェアによって実現される。コンピュータプログラムは、デバイスドライバ、オペレーティングシステム、それらの上位層に位置する各種アプリケーションプログラム、また、これらのプログラムに共通機能を提供するライブラリによって構成されてもよい。図示した各ブロックは、ハードウェア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。
【0026】
スマートフォン100は、ユーザインターフェース処理部210、データ処理部240、通信部260およびデータ格納部250を含む。ユーザインターフェース処理部210は、タッチパネルやスピーカー等を介したユーザインターフェース処理を担当する。通信部260は、ネットワークを介した通信処理を担当する。データ格納部250は各種データを格納する。データ処理部240は、通信部260により取得されたデータおよびデータ格納部250に格納されているデータに基づいて各種処理を実行する。データ処理部240は、ユーザインターフェース処理部210、通信部260およびデータ格納部250のインターフェースとしても機能する。
【0027】
ユーザインターフェース処理部210は、ユーザによる操作入力を受け付ける入力部212と、ユーザへの情報提示を行う出力部214とを含む。
入力部212は、ボタンタッチ操作およびユーザ情報の入力操作を受け付ける受付部216を含む。出力部214は、液晶ディスプレイに各種画面を表示する表示処理部220を含む。表示処理部220については、
図5に関連して詳述する。
【0028】
データ処理部240は、カメラ制御部242および装置情報取得部244を含む。
カメラ制御部242は、インカメラ102およびアウトカメラ(不図示)を制御して撮影を行う。装置情報取得部244は、オペレーティングシステムからスマートフォン100の装置情報(たとえば、機種コードや製造番号など)を取得する。
【0029】
通信部260は、データを送信する送信部280とデータを受信する受信部270を含む。
送信部280は、保険加入の申込み情報(ユーザ情報、機器情報および撮影画像を含む)を保険会社サーバ300へ送信する申込み情報送信部282を含む。受信部270は、保険会社サーバ300から保険加入申込みの受領通知を受信する受領通知受信部272を含む。
【0030】
図5は、表示処理部220の機能ブロック図である。
表示処理部220は、初期表示処理部222、ガイド表示処理部224、ライブビュー表示処理部226、カウントダウン表示処理部228、撮影用表示処理部230、撮影画像表示処理部232、入力画面表示処理部234および受領通知表示処理部236を含む。
【0031】
初期表示処理部222は、初期画面110(
図2(A))をスマートフォン100の液晶ディスプレイに表示する。ガイド表示処理部224は、撮影ガイド画面120(
図2(B))をスマートフォン100の液晶ディスプレイに表示する。ライブビュー表示処理部226は、ライブビュー画面130(
図2(C))をスマートフォン100の液晶ディスプレイに表示する。カウントダウン表示処理部228は、カウントダウン画面140(
図3(A))をスマートフォン100の液晶ディスプレイに表示する。撮影用表示処理部230は、撮影用画面150(
図3(B))をスマートフォン100の液晶ディスプレイに表示する。撮影画像表示処理部232は、撮影画像画面160(
図3(C))をスマートフォン100の液晶ディスプレイに表示する。入力画面表示処理部234は、ユーザ情報入力画面(不図示)をスマートフォン100の液晶ディスプレイに表示する。受領通知表示処理部236は、スマートフォン100の液晶ディスプレイに保険加入の申込みが受領された旨を表示する。
【0032】
図6は、スマートフォン100のメイン処理過程を示すフローチャートである。
スマホアプリが起動されると、初期表示処理部222が初期画面110(
図2(A))をスマートフォン100の液晶ディスプレイに表示する(S10)。受付部216が、初期画面110の次へボタン112へのタッチ操作を受け付けると、ガイド表示処理部224は、初期画面110に代えて撮影ガイド画面120(
図2(B))をスマートフォン100の液晶ディスプレイに表示する(S12)。
【0033】
受付部216が、撮影ガイド画面120の次へボタン122へのタッチ操作を受け付けると、ライブビュー表示処理部226は、撮影ガイド画面120に代えてライブビュー画面130(
図2(C))をスマートフォン100の液晶ディスプレイに表示する。また、カメラ制御部242がインカメラ102を制御して、インカメラ102から連続的に得られるフレーム画像によるライブビュー画像を生成する。ライブビュー表示処理部226は、生成されたライブビュー画像を、ライブビュー画面130のライブビュー画像領域134に表示する(S14)。
【0034】
受付部216が、ライブビュー画面130のOKボタン132へのタッチ操作を受け付けると、カウントダウン表示処理部228は、カウントダウンを開始して、カウントダウン画面140(
図3(A))をスマートフォン100の液晶ディスプレイに表示する(S16)。カウントダウン表示処理部228は、カウントの進行に応じて「×秒前」のカウント表示を切り替える。カウントダウンが進行している間、カウントダウン表示処理部228は、ライブビュー表示処理部226と同様に、カウントダウン画面140のライブビュー画像領域144にライブビュー画像を表示する
【0035】
カウントダウンが進んで撮影のタイミングに至る直前に、撮影用表示処理部230は、カウントダウン画面140に代えて撮影用画面150(
図3(B))をスマートフォン100の液晶ディスプレイに表示する(S18)。この例では撮影用画面150として、全体が一様に白色の背景画像を用いる。画面全体が一様である画像を用いると、ひび割れを見分けやすい。画面全体が一様の縞模様や格子模様などであってもよい。そして、カメラ制御部242がインカメラ102を制御して、インカメラ102に撮影動作を行わせる(S20)。カメラ制御部242は、インカメラ102から撮影画像を得る。
【0036】
インカメラ102による撮影を終えると、撮影画像表示処理部232は、撮影用画面150に代えて撮影画像画面160(
図3(C))をスマートフォン100の液晶ディスプレイに表示する(S22)。このとき、撮影画像表示処理部232は、撮影画像領域164に撮影画像を表示する。
【0037】
受付部216が、撮影画像画面160の次へボタン162へのタッチ操作を受け付けると、スマートフォン100はユーザ情報受付処理を実行する(S24)。ユーザ情報受付処理では、入力画面表示処理部234がユーザ情報入力画面をスマートフォン100の液晶ディスプレイに表示する。そして、受付部216が、ユーザの氏名、住所、電話番号およびメールアドレスなどのユーザ情報の入力を受け付ける。
【0038】
受付部216が、ユーザ情報入力に続いて、保険加入の申込みの指示を意味する申込みボタン(不図示)のタッチの受け付けを終えると、装置情報取得部244は、オペレーティングシステムからスマートフォン100の装置情報を取得する(S26)。具体的には、たとえば機種コードや製造番号などを取得する。機種コードは、製品の種類を特定する情報の例である。製造番号は、製品を個体として識別する情報の例である。このようにすれば、ユーザが装置情報を入力する手間が省かれ、入力ミスを防ぐことができる。
【0039】
申込み情報送信部282は、保険加入の申込み情報(ユーザ情報、機器情報および撮影画像を含む)を保険会社サーバ300へ送信する(S28)。保険会社サーバ300は、保険加入の申込み情報を受信すると、受領通知をスマートフォン100へ返信する。
【0040】
受領通知受信部272が受領通知を受信すると、受領通知表示処理部236は、スマートフォン100の液晶ディスプレイに保険加入の申込みが受領された旨を表示する(S30)。
【0041】
この後、保険会社は、保険加入の申込み情報に含まれるユーザ情報、装置情報および撮影画像に基づいて、スマートフォン保険への加入の認否を審査する。たとえば、撮影画像にスマートフォン100の画面割れが写っている場合には、保険の加入を認めない。審査を終えると、保険会社サーバ300は、審査結果をスマートフォン100へ通知する。保険会社サーバ300は、画像認識によって画面割れを自動判定してもよい。
【0042】
本実施形態では、製品の撮影と一連の処理として、製品の撮影画像を含む保険加入の申込み情報を保険会社サーバ300へ送信する。つまり、スマホアプリで撮影した画像以外の画像を申込み情報に含めることはできない。たとえば、写真フォルダにある画像を保険加入の申込みに使うことはできないので、破損する前の昔の写真を添付するような不正は防止できる。また、他のスマートフォンから受信した画像を転用するようなこともできない。したがって、友達のスマートフォンで撮影した画像を、自らのスマートフォンで撮影したかのように見せかけるという不正も防がれる。保険会社が欺かれるリスクが低減されるので、保険料を安く抑えることができるという面もある。
【0043】
[変形例]
ライブビュー画面130(
図2(C))に関連して、画像解析部(不図示)がライブビュー画像に含まれるスマートフォン100の映像を抽出するようにしてもよい。さらに、画像解析部は、スマートフォン100の映像が基準枠136に収まっているか否かを判定してもよい。スマートフォン100の映像が基準枠136に収まっている場合に、画像解析部は、撮影条件を満たしていると判定してもよい。画像解析部が撮影条件を満たしていると判定した場合に、音声出力部(不図示)が「位置が合いました。OKボタンにタッチしてください。」という音声メッセージを発して、カウントダウンへの移行を促すようにしてもよい。あるいは、画像解析部が撮影条件を満たしていると判定したタイミングで、カメラ制御部242がインカメラ102を制御して、自動的にインカメラ102に撮影動作を行わせてもよい。基準枠136は、スマートフォン100の映像を合わせるための位置基準の例である。
【0044】
画像解析部は、ライブビュー画像において基準枠136に対するスマートフォン100の映像のずれ方向を特定してもよい。そして、ずれ方向に基づいて、音声出力部が「スマートフォンを左へ移動してください。」、「スマートフォンを右へ移動してください。」、「スマートフォンを上へ移動してください。」あるいは「スマートフォンを下へ移動してください。」などのような位置合わせを指示する音声メッセージを発するようにしてもよい。
【0045】
ライブビュー画面130(
図2(C))に関連して、ライブビュー表示処理部226は、基準枠136に代えてQRコード(登録商標)を表示してもよい。そして、QRコード認識部(不図示)において、撮影画像に含まれるQRコードを認識してもよい。QRコード認識部は、撮影画像に含まれるQRコードを認識した場合に、撮影条件を満たしていると判定してもよい。QRコード認識部は、撮影画像に含まれるQRコードを認識し、認識されたQRコードの位置が基準範囲(たとえば、中央付近の所定領域)の中にある場合に、撮影条件を満たしていると判定してもよい。さらに、QRコードの大きさが基準範囲に含まれることを、撮影条件に加えてもよい。QRコードは、位置および大きさを認識するための図形の例である。図形認識部(不図示)が、QRコード以外の所定図形を基準として、撮影条件を判定してもよい。QRコード認識部あるいは図形認識部が撮影条件を満たしていると判定した場合に、音声出力部が「位置が合いました。OKボタンにタッチしてください。」という音声メッセージを発して、カウントダウンへの移行を促すようにしてもよい。または、QRコード認識部あるいは図形認識部が撮影条件を満たしていると判定したタイミングで、カメラ制御部242がインカメラ102を制御して、自動的にインカメラ102に撮影動作を行わせてもよい。QRコードで表すデータの内容は、毎回同じでもよいし、その都度異なるようにしてもよい。毎回異なるQRコードを用いれば、鏡に反射する映像を模した偽画像を作ることが困難になるので、不正を防ぎやすくなる。QRコードは、図形コードの例である。QRコードに代えてバーコードを使用してもよい。
【0046】
QRコード認識部は、QRコードの位置によってスマートフォン100のずれ方向を特定してもよい。また、図形認識部は、所定図形の位置によってスマートフォン100のずれ方向を特定してもよい。そして、ずれ方向に基づいて、音声出力部が「スマートフォンを左へ移動してください。」などのような位置合わせ指示の音声メッセージを発するようにしてもよい。
【0047】
スマートフォン100は、QRコードで表すデータの内容を、サーバ300から取得するようにしてもよい。また、鏡に映った状態でQRコードが正常になるように、ライブビュー表示処理部226は、QRコードを左右反転させてから表示してもよい。あるいは、QRコード認識部が、撮影画像中においてQRコードに近似する図形を検出して、その図形を反転させてからQRコードとして認識するようにしてもよい。
【0048】
実施形態では、撮影を1回行う例を示したが、撮影を複数回行うようにしてもよい。複数の静止画像を申込み情報に含めてもよい。また、撮影の都度、異なる背景画像を撮影用画面150(
図3(B))として表示するようにしてもよい。ひび割れの状態によって、その状態が現れやすい背景画像が異なることがある。複数の背景画像を使って撮影を行えば、いろいろな状態のひび割れを判別しやすくなる。
【0049】
実施形態では、カメラ制御部242が静止画像の撮影を行う例を示したが、カメラ制御部242が動画像の撮影を行うようにしてもよい。動画像であれば多数のフレーム画像を含むので、好適なフレーム画像を選んで、より確実な判定を行える。また、動画像を撮影している間に、撮影用画面150(
図3(B))として表示する背景画像を切り替えるようにしてもよい。上述のように、複数の背景画像を使えば、いろいろな状態のひび割れを判別しやすくなる。動画像は、撮影画像として申込み情報に含められる。また、動画像と静止画像の両方を、撮影画像として申込み情報に含めてもよい。
【0050】
撮影用表示処理部230は、撮影用画面150(
図3(B))に当日日付および現在時刻を重ねて表示してもよい。また、撮影画像検証部(不図示)において、撮影画像に写っている当日日付および現在時刻を読み取り、読み取った当日日付および現在時刻が撮影日時と合わない場合に不正と判断してもよい。撮影用表示処理部230は、当日日付および現在時刻を左右反転して表示してもよい。撮影画像検証部は、当日日付および現在時刻に相当する領域を左右反転してから読み取りを行ってもよい。
【0051】
スマートフォンに代えて、タブレットやノートパソコンを保険対象として上述の実施形態および変形例を適用してもよい。
【0052】
上述の実施形態および変形例に示したスマホアプリはネイティブアプリに限らない。Webアプリで、上述の実施形態および変形例に示した処理を実現してもよい。
【0053】
保険対象は、家庭用電気器具、自動車や備品などでもよい。その場合にはカメラ制御部242がアウトカメラ(不図示)を制御して、保険対象を撮影する。その場合、アウトカメラのライブビュー画像に基準枠を重ねて表示する方法などは、上述の実施形態や変形例と同様である。また、保険加入の申込み方法なども、上述の実施形態や変形例と同様である。
【0054】
なお、本発明は上記実施形態や変形例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。上記実施形態や変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成してもよい。また、上記実施形態や変形例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。
【解決手段】情報処理装置は、カメラと、カメラを制御して、保険対象となる製品を撮影するカメラ制御部と、製品の撮影と一連の処理として、保険加入の申込みを受け付ける受付部と、保険加入の申込みの受け付けと一連の処理として、撮影された製品の静止画像及び/又は動画像を付して保険加入の申込みを保険者の装置へ送信する送信部と、を有する。