(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6813741
(24)【登録日】2020年12月22日
(45)【発行日】2021年1月13日
(54)【発明の名称】発動機の洗浄汚水に対する処理装置
(51)【国際特許分類】
B01D 29/01 20060101AFI20201228BHJP
【FI】
B01D29/04 520C
B01D29/04 510B
B01D29/04 520Z
B01D29/04 530A
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2020-22842(P2020-22842)
(22)【出願日】2020年2月13日
【審査請求日】2020年6月3日
(31)【優先権主張番号】201911039198.3
(32)【優先日】2019年10月29日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520437021
【氏名又は名称】杭州反貝電子科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】718003500
【氏名又は名称】鄒 静文
(72)【発明者】
【氏名】鐘新杰
【審査官】
瀧 恭子
(56)【参考文献】
【文献】
特開2009−285584(JP,A)
【文献】
実開昭54−161193(JP,U)
【文献】
特開昭62−210013(JP,A)
【文献】
中国特許出願公開第102744231(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01D 23/00−35/04、35/08−37/08
F02B 53/00−59/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外殻を含み、前記外殻の内部右端には伝動空間が設けられ、前記外殻の中にはさらに第一水入り空間が設けられ、前記第一水入り空間の下側には濾過空間が設けられ、前記伝動空間の中には伝動機構が設けられ、前記第一水入り空間の中には塞ぎを感知でき且つ濾過と排水を加速できる加圧機構が設けられ、前記濾過空間の中には濾過を行う濾過機構が設けられ、前記濾過空間の中にはさらにホコリと油を洗い流せる洗い流し機構が設けられ、
前記加圧機構は前記第一水入り空間の左側に位置する第二水入り空間を含み、前記第二水入り空間の上内壁には下方に開口する隔離板空間が設けられ、前記第一水入り空間の中には従動空間が設けられ、前記隔離板空間の中には前記隔離板空間の中で上下できる隔離板が設けられ、前記隔離板の上面には前記隔離板空間の上内壁と連結された牽引ばねが固定され、前記従動空間の中には前記従動空間の中で上下できるラックが設けられ、前記ラックの上端左面には固定板が固定的に連結され、前記固定板の下面には前記従動空間の下内壁と連結された弾性ばねが固定され、前記ラックの下面には前記第一水入り空間の中で上下できるピストン板が固定され、前記伝動空間の右内壁には駆動軸が回転可能に連結され、前記駆動軸は左端が前記隔離板空間の左内壁に延在し、前記駆動軸の左端には前記隔離板の前面と噛み合った第一扇形歯車が設けられ、前記第一扇形歯車の右端にはさらに前記ラックと噛み合った第二扇形歯車が設けられ、前記駆動軸の右端には前記伝動空間の中に位置する従動歯車が設けられ、前記ピストン板の右端上面には麻縄が固定的に連結され、前記濾過空間の右内壁には左方に開口する移動空間が設けられ、前記移動空間の中には前記移動空間の中で上下できる移動ブロックが設けられ、前記移動空間の下内壁には前記移動ブロックの下面と連結された連結ばねが設けられ、前記移動ブロックの右面には糸縄の一端が固定的に連結され、前記移動ブロックの左面には浮板が固定的に連結され、
前記伝動機構によって動力が提供され、
前記伝動機構は前記伝動空間の右内壁に固定されたモータを含み、前記モータの左端には伝動軸が伝動可能に連結され、前記伝動軸の左端には摺動歯車がキーで連結され、前記摺動歯車の中には左方に開口する摺動空間が設けられ、前記摺動空間の中には前記摺動空間の中で摺動できるスライダが設けられ、前記スライダの左面には前記糸縄の他端が連結され、前記伝動軸の右端には前記摺動歯車の右側に位置する環状板が設けられ、前記環状板の左面には前記摺動歯車の右面と連結された二本の引張ばねが固定され、
前記濾過機構は前記濾過空間の左内壁と右内壁とに設けられた昇降空間を含み、前記昇降空間のいずれも中に昇降ブロックが設けられ、前記昇降ブロックは前記昇降空間の中で上下でき、前記昇降ブロックの下面には前記昇降空間の下内壁と連結された圧縮ばねが設けられ、右側の昇降ブロックの上面に牽引縄が固定的に連結され、二つの前記昇降ブロックは濾過板によって固定的に連結され、前記濾過板は前記濾過空間の中で上下でき、前記伝動空間の下内壁には上方に開口する推動棒空間が設けられ、前記推動棒空間の中には前記推動棒空間の中で上下できる推動棒が設けられ、前記推動棒の下面には前記推動棒空間の下内壁と連結された復位ばねが固定され、前記推動棒の左面には前記牽引縄の他端が固定的に連結され、前記濾過空間の下内壁には排水口が設けられ、前記伝動軸の左端には前記推動棒の上側に位置するカムが設けられ、
前記洗い流し機構は前記濾過空間の右側に位置する集め空間を含み、前記集め空間の左内壁には前記濾過空間と連通する連通穴が設けられ、前記連通穴の中には妨害板空間が設けられ、前記妨害板空間の中には前記妨害板空間の中で上下できる妨害板が設けられ、前記妨害板の上面には前記妨害板空間の上内壁と連結された圧力ばねが固定され、前記妨害板の上面には前記麻縄の一端が連結され、前記集め空間の右内壁には外部と連通する不純物排出口が設けられ、前記濾過空間の左内壁には外部と連通するパイプが設けられ、前記パイプの中には妨害ブロック空間が設けられ、前記妨害ブロック空間の中には前記妨害ブロック空間の中で上下できる妨害ブロックが設けられ、前記妨害ブロックの上面には前記妨害ブロック空間の上内壁と連結された伸縮ばねが固定され、前記妨害ブロックの上面には細縄が固定的に連結され、前記第二水入り空間の下内壁には上方に開口する圧迫ブロック空間が設けられ、前記圧迫ブロック空間の中には前記圧迫ブロック空間の中で上下できる圧迫ブロックが設けられ、前記圧迫ブロックの下面には前記圧迫ブロック空間の下内壁と連結された弾力ばねが固定され、前記圧迫ブロックの左面には前記細縄の一端が固定的に連結され、前記第二水入り空間の左内壁には外部と連通する水入り口が設けられていることを特徴とする発動機の洗浄汚水に対する処理装置。
【請求項2】
はじめに、前記浮板と前記移動ブロックとは前記移動空間の内部下端に位置することを特徴とする請求項1に記載の発動機の洗浄汚水に対する処理装置。
【請求項3】
はじめに、前記摺動歯車は前記従動歯車と連結されておらず、前記引張ばねが持つ牽引力は、前記摺動歯車が前記伝動軸で摺動するときに受けた摩擦力より強いことを特徴とする請求項1に記載の発動機の洗浄汚水に対する処理装置。
【請求項4】
はじめに、前記隔離板と前記ラックとはそれぞれ前記牽引ばねと前記弾性ばねとの牽引力により、それぞれ前記隔離板空間と前記従動空間の中に位置することを特徴とする請求項1に記載の発動機の洗浄汚水に対する処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は洗浄分野を取り上げ、特に発動機の洗浄汚水に対する処理装置に関わる。
【背景技術】
【0002】
発動機は長時間の使用を経て、数多くのホコリと油が残され、よって定期的に発動機を洗浄する必要がある。しかし、発動機を洗浄した後に、残った汚水にホコリと油が残され、そのまま排出すると、汚染をもたらし。よって排出する前に、処理を行う必要がある。
現段階において、発動機を洗浄した後に、残った汚水は基本的にそのまま下水道に排出され、再利用できず、水汚染などの環境汚染をもたらしてしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第102744231号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
発動機の洗浄汚水に対する処理装置を提供し、濾過効率の悪さや濾過装置の塞ぎなどの問題を解消し、濾過効率を上げ、塞ぎ物を処理可能にする
ことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願発明は以下の技術的解決策で実現される。
【0006】
本願に記載の発動機の洗浄汚水に対する処理装置は、外殻を含み、前記外殻の内部右端には伝動空間が設けられ、前記外殻の中にはさらに第一水入り空間が設けられ、前記第一水入り空間の下側には濾過空間が設けられ、前記伝動空間の中
には伝動機構が設けられ、前記第一水入り空間の中には塞ぎを感知でき且つ濾過と排水を加速できる加圧機構が設けられ、前記濾過空間の中には濾過を行う濾過機構が設けられ、前記濾過空間の中にはさらにホコリと油を洗い流せる洗い流し機構が設けられ、
前記加圧機構は前記第一水入り空間の
左側に位置する第二水入り空間を含み、前記第二水入り空間の上内壁には下方に開口する隔離板空間が設けられ、前記第一水入り空間の中には従動空間が設けられ、前記隔離板空間の中には前記隔離板空間の中で上下できる隔離板が設けられ、前記隔離板の上面には前記隔離板空間の上内壁と連結された牽引ばねが固定され、前記従動空間の中には前記従動空間の中で上下できるラックが設けられ、前記ラックの
上端左面には固定板が固定的に連結され、前記固定板の下面には前記従動空間の下内壁と連結された弾性ばねが固定され、前記ラックの下面には前記第一水入り空間の中で上下できるピストン板が固定され、前記伝動空間の右内壁には駆動軸が回転可能に連結され、前記駆動軸は左端が前記隔離板空間の左内壁に延在し、前記駆動軸の左端には前記隔離板の前面と噛み合った第一扇形歯車が設けられ、前記第一扇形歯車の
右端にはさらに前記ラックと噛み合った第二扇形歯車が設けられ、前記駆動軸の右端には前記伝動空間の中に位置する従動歯車が設けられ、前記ピストン板の右端上面には麻縄が固定的に連結され、前記濾過空間の右内壁には左方に開口する移動空間が設けられ、前記移動空間の中には前記移動空間の中で上下できる移動ブロックが設けられ、前記移動空間の下内壁には前記移動ブロックの下面と連結された連結ばねが設けられ、前記移動ブロックの右面には糸縄の一端が固定的に連結され、前記移動ブロックの左面には浮板が固定的に連結され、
前記伝動機構によって動力が提供される。
【0007】
さらに、前記伝動機構は前記伝動空間の右内壁に固定されたモータを含み、前記モータの左端には伝動軸が伝動可能に連結され、前記伝動軸の左端には摺動歯車がキーで連結され、前記摺動歯車の中には左方に開口する摺動空間が設けられ、前記摺動空間の中には前記摺動空間の中で摺動できるスライダが設けられ、前記スライダの左面には前記糸縄の他端が連結され、前記伝動軸の右端には前記摺動歯車の右側に位置する環状板が設けられ、前記環状板の左面には前記摺動歯車の右面と連結された二本の引張ばねが固定されている。
【0008】
さらに、前記濾過機構は前記濾過空間の左内壁と右内壁とに設けられた昇降空間を含み、前記昇降空間のいずれも中に昇降ブロックが設けられ、前記昇降ブロックは前記昇降空間の中で上下でき、前記昇降ブロックの下面には前記昇降空間の下内壁と連結された圧縮ばねが設けられ、右側の昇降ブロックの上面に牽引縄が固定的に連結され、二つの前記昇降ブロックは濾過板によって固定的に連結され、前記濾過板は前記濾過空間の中で上下でき、前記伝動空間の下内壁には上方に開口する推動棒空間が設けられ、前記推動棒空間の中には前記推動棒空間の中で上下できる推動棒が設けられ、前記推動棒の下面には前記推動棒空間の下内壁と連結された復位ばねが固定され、前記推動棒の左面には前記牽引縄の他端が固定的に連結され、前記濾過空間の下内壁
には排水口が設けられ、前記伝動軸の左端には前記推動棒の上側に位置するカムが設けられている。
【0009】
さらに、前記洗い流し機構は前記濾過空間の右側に位置する集め空間を含み、前記集め空間の左内壁には前記濾過空間と連通する連通穴が設けられ、前記連通穴の中には妨害板空間が設けられ、前記妨害板空間の中には前記妨害板空間の中で上下できる妨害板が設けられ、前記妨害板の上面には前記妨害板空間の上内壁と連結された圧力ばねが固定され、前記妨害板の上面には前記麻縄の一端が連結され、前記集め空間の右内壁には外部と連通する不純物排出口が設けられ、前記濾過空間の左内壁には外部と連通するパイプが設けられ、前記パイプの中には妨害ブロック空間が設けられ、前記妨害ブロック空間の中には前記妨害ブロック空間の中で上下できる妨害ブロックが設けられ、前記妨害ブロックの上面には前記妨害ブロック空間の上内壁と連結された伸縮ばねが固定され、前記妨害ブロックの上面には細縄が固定的に連結され、前記第二水入り空間の下内壁には上方に開口する圧迫ブロック空間が設けられ、前記圧迫ブロック空間の中には前記圧迫ブロック空間の中で上下できる圧迫ブロックが設けられ、前記圧迫ブロックの下面には前記圧迫ブロック空間の下内壁と連結された弾力ばねが固定され、前記圧迫ブロックの左面には前記細縄の一端が固定的に連結され、前記第二水入り空間の左内壁には外部と連通する水入り口が設けられている。
【0010】
さらに、はじめに、前記浮板と前記移動ブロックとは前記移動空間の内部下端に位置する。
【0011】
さらに、はじめに、前記摺動歯車は前記従動歯車と連結されておらず、前記引張ばねが持つ牽引力は、前記摺動歯車が前記伝動軸で摺動するときに受けた摩擦力より強い。
【0012】
さらに、はじめに、前記隔離板と前記ラックとはそれぞれ前記牽引ばねと前記弾性ばねとの牽引力により、それぞれ前記隔離板空間と前記
従動空間の中に位置する。
【発明の効果】
【0013】
本発明は以下のプラス効果を有する:本願発明はシンプルな構成と簡単な操作方法を有し、作業時に、高効率且つ継続的に発動機の洗浄汚水に振動濾過を行い、また、除去機能も有し、汚水処理時に濾過板が塞がられた場合に、本願発明は自動的に感知して濾過板を処理し、さらに塞ぎ物を集められる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
下記に
図1〜4を合わせて本発明について詳しく説明し、便利に説明するために、本願に記載の各方向を以下のように規定する:
図1は本願発明の正面図であり、本願に記載の各方向は、
図1における観察方向に基づくものである。
【0015】
【
図4】
図4は本願発明における第一扇形歯車の全断面の正面構成略図
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1〜
図4を参照し、本願に記載の発動機の洗浄汚水に対する処理装置は、外殻18を含み、前記外殻18の内部右端には伝動空間48が設けられ、前記外殻18の中にはさらに第一水入り空間34が設けられ、前記第一水入り空間34の下側には濾過空間16が設けられ、前記伝動空間48の中
には伝動機構53が設けられ、前記第一水入り空間34の中には塞ぎを感知でき且つ濾過と排水を加速できる加圧機構35が設けられ、前記濾過空間16の中には濾過を行う濾過機構11が設けられ、前記濾過空間16の中にはさらにホコリと油を洗い流せる洗い流し機構25が設けられ、前記加圧機構35は前記第一水入り空間34の
左側に位置する第二水入り空間33を含み、前記第二水入り空間33の上内壁には下方に開口する隔離板空間39が設けられ、前記第一水入り空間34の中には従動空間40が設けられ、前記隔離板空間39の中には前記隔離板空間39の中で上下できる隔離板37が設けられ、前記隔離板37の上面には前記隔離板空間39の上内壁と連結された牽引ばね38が固定され、前記従動空間40の中には前記従動空間40の中で上下できるラック43が設けられ、前記ラック43の
上端左面には固定板42が固定的に連結され、前記固定板42の下面には前記従動空間40の下内壁と連結された弾性ばね41が固定され、前記ラック43の下面には前記第一水入り空間34の中で上下できるピストン板45が固定され、前記伝動空間48の右内壁には駆動軸47が回転可能に連結され、前記駆動軸47は左端が前記隔離板空間39の左内壁に延在し、前記駆動軸47の左端には前記隔離板37の前面と噛み合った第一扇形歯車36が設けられ、前記第一扇形歯車36の
右端にはさらに前記ラック43と噛み合った第二扇形歯車44が設けられ、前記駆動軸47の右端には前記伝動空間48の中に位置する従動歯車46が設けられ、前記ピストン板45の右端上面には麻縄73が固定的に連結され、前記濾過空間16の右内壁には左方に開口する移動空間56が設けられ、前記移動空間56の中には前記移動空間56の中で上下できる移動ブロック57が設けられ、前記移動空間56の下内壁には前記移動ブロック57の下面と連結された連結ばね13が設けられ、前記移動ブロック57の右面には糸縄58の一端が固定的に連結され、前記移動ブロック57の左面には浮板14が固定的に連結され、
前記伝動機構53によって動力が提供される。
【0017】
好ましくは、前記伝動機構53は前記伝動空間48の右内壁に固定されたモータ52を含み、前記モータ52の左端には伝動軸66が伝動可能に連結され、前記伝動軸66の左端には摺動歯車68がキーで連結され、前記摺動歯車68の中には左方に開口する摺動空間67が設けられ、前記摺動空間67の中には前記摺動空間67の中で摺動できるスライダ64が設けられ、前記スライダ64の左面には前記糸縄58の他端が連結され、前記伝動軸66の右端には前記摺動歯車68の右側に位置する環状板70が設けられ、前記環状板70の左面には前記摺動歯車68の右面と連結された二本の引張ばね69が固定されている。
【0018】
好ましくは、前記濾過機構11は前記濾過空間16の左内壁と右内壁とに設けられた昇降空間20を含み、前記昇降空間20のいずれも中に昇降ブロック21が設けられ、前記昇降ブロック21は前記昇降空間20の中で上下でき、前記昇降ブロック21の下面には前記昇降空間20の下内壁と連結された圧縮ばね19が設けられ、右側の昇降ブロック21の上面に牽引縄12が固定的に連結され、二つの前記昇降ブロック21は濾過板17によって固定的に連結され、前記濾過板17は前記濾過空間16の中で上下でき、前記伝動空間48の下内壁には上方に開口する推動棒空間51が設けられ、前記推動棒空間51の中には前記推動棒空間51の中で上下できる推動棒50が設けられ、前記推動棒50の下面には前記推動棒空間51の下内壁と連結された復位ばね55が固定され、前記推動棒50の左面には前記牽引縄12の他端が固定的に連結され、前記濾過空間16の下内壁
には排水口15が設けられ、前記伝動軸66の左端には前記推動棒50の上側に位置するカム49が設けられている。
【0019】
好ましくは、前記洗い流し機構25は前記濾過空間16の右側に位置する集め空間10を含み、前記集め空間10の左内壁には前記濾過空間16と連通する連通穴65が設けられ、前記連通穴65の中には妨害板空間59が設けられ、前記妨害板空間59の中には前記妨害板空間59の中で上下できる妨害板63が設けられ、前記妨害板63の上面には前記妨害板空間59の上内壁と連結された圧力ばね62が固定され、前記妨害板63の上面には前記麻縄73の一端が連結され、前記集め空間10の右内壁には外部と連通する不純物排出口60が設けられ、前記濾過空間16の左内壁には外部と連通するパイプ24が設けられ、前記パイプ24の中には妨害ブロック空間23が設けられ、前記妨害ブロック空間23の中には前記妨害ブロック空間23の中で上下できる妨害ブロック22が設けられ、前記妨害ブロック22の上面には前記妨害ブロック空間23の上内壁と連結された伸縮ばね26が固定され、前記妨害ブロック22の上面には細縄27が固定的に連結され、前記第二水入り空間33の下内壁には上方に開口する圧迫ブロック空間28が設けられ、前記圧迫ブロック空間28の中には前記圧迫ブロック空間28の中で上下できる圧迫ブロック32が設けられ、前記圧迫ブロック32の下面には前記圧迫ブロック空間28の下内壁と連結された弾力ばね30が固定され、前記圧迫ブロック32の左面には前記細縄27の一端が固定的に連結され、前記第二水入り空間33の左内壁には外部と連通する水入り口29が設けられている。
【0020】
好ましくは、はじめに、前記浮板14と前記移動ブロック57とは前記移動空間56の内部下端に位置する。
【0021】
好ましくは、はじめに、前記摺動歯車68は前記従動歯車46と連結されておらず、前記引張ばね69が持つ牽引力は、前記摺動歯車68が前記伝動軸66で摺動するときに受けた摩擦力より強い。
【0022】
好ましくは、はじめに、前記隔離板37と前記ラック43とはそれぞれ前記牽引ばね38と前記弾性ばね41との牽引力により、それぞれ前記隔離板空間39と前記
従動空間40の中に位置する。
【0023】
本願発明の作動手順は以下の通りである。
【0024】
1、発動機を洗浄した後の汚水は水入り口29により第二水入り空間33に入り、やがて第一水入り空間34を経由して濾過空間16に入り、そして濾過板17に濾過され、ホコリと油は濾過板17の上面に残され、対して濾過を経った水は排水口15から排水される。
【0025】
2、モータ52を起動し、モータ52の作動により伝動軸66は回転し、摺動歯車68とカム49とを駆動して回転させ、カム49は突起部が推動棒50と当接するまで回転したとき、推動棒50は押されて下方へ運動し、牽引縄12を引き締め、そして二つの昇降ブロック21及び濾過板17は引かれて上昇し、また、カム49は突起部が推動棒50と当接しなくなるまで回転したとき、推動棒50が復位ばね55により上昇し、牽引縄12は緩くなり、二つの昇降ブロック21及び濾過板17とは二本の圧縮ばね19により降下し、このように往復運動することで、振動効果を果たし、濾過板17が水に対する濾過作業を加速する。
【0026】
3、ホコリと油が濾過板17で多く堆積すると、濾過板17が水に対する濾過効率は下がり、水は濾過空間16の中で積もり、浮板14は水の浮力により上昇し、移動ブロック57をつれて上昇し、そして糸縄58は引き締まり、摺動歯車68は糸縄58の牽引により左方へ従動歯車46と噛み合い、そして従動歯車46は駆動されて回転し、第二扇形歯車44と第一扇形歯車36とを回転させ、噛み合いにより、ラック43と隔離板37とは連動して降下し、第一水入り空間34は隔離板37の降下により閉鎖されて密封空間を形成し、ここで水入り口29に水を入れることを止め、ピストン板45はラック43の降下により降下し、第一水入り空間34の中の水を圧迫し、第一扇形歯車36と第二扇形歯車44とは歯なし部がそれぞれ隔離板37及びラック43との噛み合いから離脱するまで回転したとき、ラック43と隔離板37とはそれぞれ弾性ばね41と牽引ばね38との牽引により上昇し、このように往復運動することで、濾過空間16の中のホコリと油を攪拌して水位を降下させ、水位が降下した後に、浮板14と移動ブロック57とは連結ばね13により上昇し復位する。
【0027】
4、ピストン板45の降下につれて麻縄73は段々引き締まり、隔離板37が降下して圧迫ブロック32を圧迫するときに、麻縄73はちょうど完全に引き締まり、妨害板63は麻縄73の牽引により上昇し、集め空間10と濾過空間16とは連通穴65によって連通し、また、隔離板37が降下して圧迫ブロック32を圧迫するときに、圧迫ブロック32は降下して細縄27を引き締め、妨害ブロック22は細縄27に引かれて上昇し、パイプ24が連通し、そしてパイプ24の中の水は濾過板17にある塞ぎ物を連通穴65から集め空間10の中に流し込む。
【0028】
5、濾過板17にある塞ぎ物を除去した後に、濾過空間16の中の水位が下がり、浮板14と移動ブロック57とは連結ばね13により降下し、摺動歯車68は糸縄58の牽引をなくし、引張ばね69の牽引により右方へ従動歯車46と離脱して復位し、ここで従動歯車46は回転を止め、従動軸47と、第一扇形歯車36と、第二扇形歯車44とも回転を止め、隔離板37とラック43とはそれぞれ牽引ばね38と弾性ばね41により上昇し復位する。
【0029】
上記実施例は当該分野に携わる従業員が本願発明の内容を理解し実施できるように、本願発明の技術的考案と特徴を説明するものに過ぎなく、上記内容を持って本願発明の保護範囲を制限することはできない。本願発明の考案に基づき、行われた等価変換や改変もまた、本願発明の保護範囲に含まれるべき。
【要約】
【課題】本願は発動機の洗浄汚水に対する処理装置を開示した。
【解決手段】
本願に記載の発動機の洗浄汚水に対する処理装置は、外殻を含み、前記外殻の内部右端には伝動空間が設けられ、前記外殻の中にはさらに第一水入り空間が設けられ、前記第一水入り空間の下側には濾過空間が設けられ、前記伝動空間の中には本願発明に動力を提供できる伝動機構が設けられ、前記第一水入り空間の中には塞ぎを感知でき且つ濾過と排水を加速できる加圧機構が設けられ、前記濾過空間の中には濾過を行う濾過機構が設けられ、前記濾過空間の中にはさらにホコリと油を洗い流せる洗い流し機構が設けられ、前記加圧機構は前記第一水入り空間の右側に位置する第二水入り空間を含み、前記第二水入り空間の上内壁には下方に開口する隔離板空間が設けられる。
【選択図】
図1