特許第6813744号(P6813744)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6813744ペダル付き電動バイク輸送用の繰り返して使用可能な物流箱
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6813744
(24)【登録日】2020年12月22日
(45)【発行日】2021年1月13日
(54)【発明の名称】ペダル付き電動バイク輸送用の繰り返して使用可能な物流箱
(51)【国際特許分類】
   B65D 88/12 20060101AFI20201228BHJP
   B65D 90/00 20060101ALI20201228BHJP
【FI】
   B65D88/12 U
   B65D90/00 G
【請求項の数】7
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2020-66149(P2020-66149)
(22)【出願日】2020年4月1日
【審査請求日】2020年7月19日
(31)【優先権主張番号】201911215699.2
(32)【優先日】2019年12月2日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520115864
【氏名又は名称】威海市酷尚箱包有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】718003500
【氏名又は名称】鄒 静文
(72)【発明者】
【氏名】王威龍
【審査官】 蓮井 雅之
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−101812(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2016/0312487(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2018/0290820(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 88/12
B65D 90/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
底板と前記底板の前端面の右端に固定的に設けられた固定ブロックを含み、前記底板と前記固定ブロックには自動開閉装置が設けられ、前記自動開閉装置は前記底板と前記固定ブロックの上下両側に対称に設けられた第一側板を含み、前記第一側板の向き合っている側の端面には第一緩衝スポンジが固定的に設けられ、前記固定ブロックの上下端面には右方へ開口した第一翻転溝が対称に形成され、前記第一翻転溝の開口方向が互いに逆であり、前記第一翻転溝の前後壁の間には第一翻転ブロックが回転できるように設けられ、前記第一翻転ブロックの一端が前記第一側板と固定的に連結され、電動バイクを物流箱の中に入れるあるいは物流箱の中から取り出すとき、伝動によって前記第一側板を制御しそれぞれ上下両側へ翻転させることができ、出し入れに便利であり、前記固定ブロックの後側には前輪固定装置が設けられ、前記前輪固定装置は前記固定ブロックの左端面の後側に上下対称に設けられた第一スライドブロック空間を含み、前記第一スライドブロック空間が左方へ開口しており、前記第一スライドブロック空間の上下壁の間には第一ねじロッドが回転できるように設けられ、前記第一スライドブロック空間の中には前記第一ねじロッドにねじ山により連結されかつ左端が外部に延びた第一スライドブロックが上下スライド可能に設置され、前記第一スライドブロックの向き合っている側の端面において前記第一スライドブロック空間の外部には挟み板が固定的に設けられ、前記挟み板の向き合っている側の端面には第二緩衝スポンジが固定的に設けられ、前記挟み板は前輪を挟んで、輸送中にハンドルと前輪が回ったり揺れたりすることを防止でき、前記第一側板には押しロッド装置が設けられ、前記押しロッド装置は前記第一側板の中に設けられた昇降空間を含み、前記昇降空間の後壁の中には第二モーターが固定的に設けられ、前記第二モーターの前端には第六ねじロッドが伝動できるように連結され、前記昇降空間の中には前記第六ねじロッドにねじ山によって連結された昇降ブロックが前後にスライドできるように設けられていることを特徴とするペダル付き電動バイク輸送用の繰り返して使用可能な物流箱。
【請求項2】
前記自動開閉装置は、前記固定ブロックの上下端面に対称に設けられ且つ前記第一翻転溝の左側に位置する第二スライドブロック空間を含み、前記第二スライドブロック空間の互いに近接する側の内壁には第二ねじロッドが回転できるように設けられ、前記第二スライドブロック空間の中には前記第二ねじロッドにねじ山によって連結された第二スライドブロックが上下にスライドできるように設けられ、前記第二スライドブロックの相反する端には連結溝が形成され、前記第一側板の中の右側には第三スライドブロック空間が設けられ、前記第三スライドブロック空間の中には第三スライドブロックが左右にスライドできるように設けられ、前記第三スライドブロック空間の互いに近接する側の内壁には連結通路が連通するように設けられ、前記連結通路の開口が向き合っおり、前記連結通路の中には一端が前記第三スライドブロックと固定的に連結された当接ロッドが左右にスライドできるように設けられ、前記当接ロッドのもう一端が前記連結溝の前後壁の間に回転できるように連結されていることを特徴とする請求項1に記載のペダル付き電動バイク輸送用の繰り返して使用可能な物流箱。
【請求項3】
前記固定ブロックの中において前記第二スライドブロック空間の間には第一連動空間が設けられ、前記第一連動空間の上下壁の間には第一回転軸が回転できるように設けられ、前記第一回転軸の上下両端が前記第二スライドブロック空間の中に延びて前記第二ねじロッドと固定的に連結され、前記第一回転軸において前記第一連動空間の中には第一歯車が固定的に設けられ、前記底板の中において前記固定ブロックの後方には動力空間が設けられ、前記動力空間の右壁には第一モーターが固定的に設けられ、前記第一モーターの左端には第二回転軸が伝動できるように連結され、前記第二回転軸には第一はすば歯車が固定的に設けられ、前記動力空間の前壁の中には前端が前記第一連動空間の中に延びた第三回転軸が回転できるように設けられ、前記第三回転軸の後端において前記動力空間の中には前記第一はすば歯車と噛み合っている第二はすば歯車が固定的に設けられ、前記第三回転軸の前端において前記第一連動空間の中には前記第一回転軸と噛み合っている第三ねじロッドが固定的に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のペダル付き電動バイク輸送用の繰り返して使用可能な物流箱。
【請求項4】
前記底板の左端面には前方と左方へ開口した第二翻転溝が形成され、前記第二翻転溝の上下壁の間には第四回転軸が回転できるように設けられ、前記第四回転軸には前端が外部に延びた第二側板が固定的に設けられ、前記第二側板の後端において前記動力空間の左側にはラック溝穴が設けられ、前記第四回転軸において前記ラック溝穴の中には弓形ラックが固定的に設けられ、前記第二回転軸の左端が前記第二翻転溝の中に延び、前記第二回転軸の左端には前記弓形ラックと噛合している第四ねじロッドが固定的に設けられていることを特徴とする請求項3に記載のペダル付き電動バイク輸送用の繰り返して使用可能な物流箱。
【請求項5】
前記前輪固定装置は、前記固定ブロックの中に設けられ且つ前記第一スライドブロック空間の間に位置する第二連動空間を含み、前記第二連動空間の前後壁の間には第五回転軸が回転できるように設けられ、前記第五回転軸の前後両端が前記第一スライドブロック空間の中に延びて前記第一ねじロッドと固定的に連結され、前記第五回転軸において前記第二連動空間の中には第二歯車が固定的に設けられ、前記第二はすば歯車において前記第二連動空間の中には前記第二歯車と噛合している第五ねじロッドが固定的に設けられていることを特徴とする請求項3に記載のペダル付き電動バイク輸送用の繰り返して使用可能な物流箱。
【請求項6】
前記押しロッド装置は、前記昇降ブロックに上下に貫通するように設けられた押しロッドスライド通路を含み、前記第一緩衝スポンジには前記昇降空間と連通している昇降通路が設けられ、前記昇降通路の開口が向き合っており、上下両側の前記押しロッドスライド通路の中には前記昇降通路を貫通した押しロッドが上下にスライドできるように設けられ、下側の前記昇降空間の下壁には下方へ開口した押しロッド出口が連通するように設けられ、前記昇降ブロックが前限界位置までスライドしたとき、前記押しロッドスライド通路が前記押しロッド出口と連通し、且つ前記押しロッドが前記押しロッドを通って外部までスライドできることを特徴とする請求項1に記載のペダル付き電動バイク輸送用の繰り返して使用可能な物流箱。
【請求項7】
下側の前記押しロッドスライド通路の後壁には引っ掛かり溝が連通するように形成され、前記押しロッドの後端面の下端には引っ掛かりブロック空間が設けられ、前記引っ掛かりブロック空間の中には引っ掛かりブロックが前後にスライドできるように設けられ、前記引っ掛かりブロックの後端は前記引っ掛かり溝の中まで伸びることができ、前記引っ掛かりブロックの前端と前記引っ掛かりブロック空間の内壁にはばねが固定的に連結され、前記引っ掛かりブロックの前端には引き糸が固定的に設けられ、前記引き糸の一端が前記押しロッドの下端を貫通し外部まで延びており、且つ前記引き糸の一端には引きリングが固定的に設けられていることを特徴とする請求項6に記載のペダル付き電動バイク輸送用の繰り返して使用可能な物流箱。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は電動バイク関連設備技術分野を取り上げて、具体的にはペダル付き電動バイク輸送用の繰り返して使用可能な物流箱である。
【背景技術】
【0002】
電動バイクはバッテリーで電力を提供され、モーターで駆動される電動自動車であり、エコで値段も低い。近頃、中国では広く普及され、多くの家庭の主な外出方式となってきた。現在の電動バイク輸送はほとんど、使い捨ての木製輸送フレームを使用し、ワイヤなどで電動バイクを輸送フレームに固定する。輸送中の揺れを軽減できるが、輸送前後の固定作業と取り外し作業は力がかかり、不便となる。また、輸送中で電動バイクを傷つける可能性も高い。本願発明は上記の問題を解決できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国特許出願公開第106315046号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
技術問題:今の電動バイク輸送はほとんど使い捨ての木製輸送フレームを使用し、ワイヤなどで電動バイクを輸送フレームに固定し、輸送中の揺れを軽減できるが、輸送前後の固定作業と取り外し作業は力がかかり、不便となり、また、輸送中で電動バイクを傷つける可能性も高い。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題を解決するため、本願発明は以下の技術プランを採用する:本願発明であるペダル付き電動バイク輸送用の繰り返して使用可能な物流箱は、底板と前記底板の前端面の右端に固定的に設けられた固定ブロックを含み、前記底板と前記固定ブロックには自動開閉装置が設けられ、前記自動開閉装置は前記底板と前記固定ブロックの上下両側に対称に設けられた第一側板を含み、前記第一側板の向き合っている側の端面には第一緩衝スポンジが固定的に設けられ、前記固定ブロックの上下端面には右方へ開口した第一翻転溝が対称に形成され、前記第一翻転溝の開口方向が互いに逆であり、前記第一翻転溝の前後壁の間には第一翻転ブロックが回転できるように設けられ、前記第一翻転ブロックの一端が前記第一側板と固定的に連結され、電動バイクを物流箱の中に入れるあるいは物流箱の中から取り出すとき、伝動によって前記第一側板を制御しそれぞれ上下両側へ翻転させることができ、出し入れに便利であり、前記固定ブロックの後側には前輪固定装置が設けられ、前記前輪固定装置は前記固定ブロックの左端面の後側に上下対称に設けられた第一スライドブロック空間を含み、前記第一スライドブロック空間が左方へ開口しており、前記第一スライドブロック空間の上下壁の間には第一ねじロッドが回転できるように設けられ、前記第一スライドブロック空間の中には前記第一ねじロッドにねじ山により連結されかつ左端が外部に延びた第一スライドブロックが上下スライド可能に設置され、前記第一スライドブロックの向き合っている側の端面において前記第一スライドブロック空間の外部には挟み板が固定的に設けられ、前記挟み板の向き合っている側の端面には第二緩衝スポンジが固定的に設けられ、前記挟み板は前輪を挟んで、輸送中にハンドルと前輪が回ったり揺れたりすることを防止でき、前記第一側板には押しロッド装置が設けられ、前記押しロッド装置は前記第一側板の中に設けられた昇降空間を含み、前記昇降空間の後壁の中には第二モーターが固定的に設けられ、前記第二モーターの前端には第六ねじロッドが伝動できるように連結され、前記昇降空間の中には前記第六ねじロッドにねじ山によって連結された昇降ブロックが前後にスライドできるように設けられている。
【0006】
優選の技術プランとして、前記自動開閉装置は、前記固定ブロックの上下端面に対称に設けられ且つ前記第一翻転溝の左側に位置する第二スライドブロック空間を含み、前記第二スライドブロック空間の互いに近接する側の内壁には第二ねじロッドが回転できるように設けられ、前記第二スライドブロック空間の中には前記第二ねじロッドにねじ山によって連結された第二スライドブロックが上下にスライドできるように設けられ、前記第二スライドブロックの相反する端には連結溝が形成され、前記第一側板の中の右側には第三スライドブロック空間が設けられ、前記第三スライドブロック空間の中には第三スライドブロックが左右にスライドできるように設けられ、前記第三スライドブロック空間の互いに近接する側の内壁には連結通路が連通するように設けられ、前記連結通路の開口が向き合っおり、前記連結通路の中には一端が前記第三スライドブロックと固定的に連結された当接ロッドが左右にスライドできるように設けられ、前記当接ロッドのもう一端が前記連結溝の前後壁の間に回転できるように連結されている。
【0007】
優選の技術プランとして、前記固定ブロックの中において前記第二スライドブロック空間の間には第一連動空間が設けられ、前記第一連動空間の上下壁の間には第一回転軸が回転できるように設けられ、前記第一回転軸の上下両端が前記第二スライドブロック空間の中に延びて前記第二ねじロッドと固定的に連結され、前記第一回転軸において前記第一連動空間の中には第一歯車が固定的に設けられ、前記底板の中において前記固定ブロックの後方には動力空間が設けられ、前記動力空間の右壁には第一モーターが固定的に設けられ、前記第一モーターの左端には第二回転軸が伝動できるように連結され、前記第二回転軸には第一はすば歯車が固定的に設けられ、前記動力空間の前壁の中には前端が前記第一連動空間の中に延びた第三回転軸が回転できるように設けられ、前記第三回転軸の後端において前記動力空間の中には前記第一はすば歯車と噛み合っている第二はすば歯車が固定的に設けられ、前記第三回転軸の前端において前記第一連動空間の中には前記第一回転軸と噛み合っている第三ねじロッドが固定的に設けられている。
【0008】
優選の技術プランとして、前記底板の左端面には前方と左方へ開口した第二翻転溝が形成され、前記第二翻転溝の上下壁の間には第四回転軸が回転できるように設けられ、前記第四回転軸には前端が外部に延びた第二側板が固定的に設けられ、前記第二側板の後端において前記動力空間の左側にはラック溝穴が設けられ、前記第四回転軸において前記ラック溝穴の中には弓形ラックが固定的に設けられ、前記第二回転軸の左端が前記第二翻転溝の中に延び、前記第二回転軸の左端には前記弓形ラックと噛合している第四ねじロッドが固定的に設けられている。
【0009】
優選の技術プランとして、前記前輪固定装置は、前記固定ブロックの中に設けられ且つ前記第一スライドブロック空間の間に位置する第二連動空間を含み、前記第二連動空間の前後壁の間には第五回転軸が回転できるように設けられ、前記第五回転軸の前後両端が前記第一スライドブロック空間の中に延びて前記第一ねじロッドと固定的に連結され、前記第五回転軸において前記第二連動空間の中には第二歯車が固定的に設けられ、前記第二はすば歯車において前記第二連動空間の中には前記第二歯車と噛合している第五ねじロッドが固定的に設けられている。
【0010】
優選の技術プランとして、前記押しロッド装置は、前記昇降ブロックに上下に貫通するように設けられた押しロッドスライド通路を含み、前記第一緩衝スポンジには前記昇降空間と連通している昇降通路が設けられ、前記昇降通路の開口が向き合っており、上下両側の前記押しロッドスライド通路の中には前記昇降通路を貫通した押しロッドが上下にスライドできるように設けられ、下側の前記昇降空間の下壁には下方へ開口した押しロッド出口が連通するように設けられ、前記昇降ブロックが前限界位置までスライドしたとき、前記押しロッドスライド通路が前記押しロッド出口と連通し、且つ前記押しロッドが前記押しロッドを通って外部までスライドできる。
【0011】
優選の技術プランとして、下側の前記押しロッドスライド通路の後壁には引っ掛かり溝が連通するように形成され、前記押しロッドの後端面の下端には引っ掛かりブロック空間が設けられ、前記引っ掛かりブロック空間の中には引っ掛かりブロックが前後にスライドできるように設けられ、前記引っ掛かりブロックの後端は前記引っ掛かり溝の中まで伸びることができ、前記引っ掛かりブロックの前端と前記引っ掛かりブロック空間の内壁にはばねが固定的に連結され、前記引っ掛かりブロックの前端には引き糸が固定的に設けられ、前記引き糸の一端が前記押しロッドの下端を貫通し外部まで延びており、且つ前記引き糸の一端には引きリングが固定的に設けられている。
【発明の効果】
【0012】
本願発明は、自動的に開閉できるから、着荷のとき物流箱の取り外し作業を便利にし、出し入れの速度を速め、大量の時間を節約し、輸送前後の出し入れの作業効率を高め、前輪固定装置と押しロッド装置によって電動バイクを固定するときにワイヤなどを使用しなくてもよく、輸送中の電動バイクの揺れと回りを効果的に軽減し、傷つけられる可能性を下げる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
下記に図1〜5をあわせて本願発明について詳しく説明し、便利に説明するために、下記の方向を以下のように規定する:図1は本願発明装置の正面図であり、以下に述べる上下左右前後の方向と図1の自身投影関係の上下左右前後の方向とが一致である。
【0014】
図1図1は本願発明の全体構成略図
図2図2図1のA―A方向の断面図
図3図3図1のB―B方向の断面図
図4図4図1のC―C方向の断面図
図5図5図2のD―D方向の断面図
【発明を実施するための形態】
【0015】
本願発明であるペダル付き電動バイク輸送用の繰り返して使用可能な物流箱は、主にペダル付き電動バイクの輸送作業に適用され、以下に本願発明の付図とあわせて本願発明を説明する。
【0016】
本願発明であるペダル付き電動バイク輸送用の繰り返して使用可能な物流箱は、底板11と前記底板11の前端面の右端に固定的に設けられた固定ブロック12を含み、前記底板11と前記固定ブロック12には自動開閉装置101が設けられ、前記自動開閉装置101は前記底板11と前記固定ブロック12の上下両側に対称に設けられた第一側板13を含み、前記第一側板13の向き合っている側の端面には第一緩衝スポンジ63が固定的に設けられ、前記固定ブロック12の上下端面には右方へ開口した第一翻転溝14が対称に形成され、前記第一翻転溝14の開口方向が互いに逆であり、前記第一翻転溝14の前後壁の間には第一翻転ブロック15が回転できるように設けられ、前記第一翻転ブロック15の一端が前記第一側板13と固定的に連結され、電動バイクを物流箱の中に入れるあるいは物流箱の中から取り出すとき、伝動によって前記第一側板13を制御しそれぞれ上下両側へ翻転させることができ、出し入れに便利であり、前記固定ブロック12の後側には前輪固定装置102が設けられ、前記前輪固定装置102は前記固定ブロック12の左端面の後側に上下対称に設けられた第一スライドブロック空間40を含み、前記第一スライドブロック空間40が左方へ開口しており、前記第一スライドブロック空間40の上下壁の間には第一ねじロッド41が回転できるように設けられ、前記第一スライドブロック空間40の中には前記第一ねじロッド41にねじ山により連結されかつ左端が外部に延びた第一スライドブロック42が上下スライド可能に設置され、前記第一スライドブロック42の向き合っている側の端面において前記第一スライドブロック空間40の外部には挟み板43が固定的に設けられ、前記挟み板43の向き合っている側の端面には第二緩衝スポンジ44が固定的に設けられ、前記挟み板43は前輪を挟んで、輸送中にハンドルと前輪が回ったり揺れたりすることを防止でき、前記第一側板13には押しロッド装置103が設けられ、前記押しロッド装置103は前記第一側板13の中に設けられた昇降空間49を含み、前記昇降空間49の後壁の中には第二モーター50が固定的に設けられ、前記第二モーター50の前端には第六ねじロッド51が伝動できるように連結され、前記昇降空間49の中には前記第六ねじロッド51にねじ山によって連結された昇降ブロック52が前後にスライドできるように設けられている。
【0017】
有益に、前記自動開閉装置101は、前記固定ブロック12の上下端面に対称に設けられ且つ前記第一翻転溝14の左側に位置する第二スライドブロック空間16を含み、前記第二スライドブロック空間16の互いに近接する側の内壁には第二ねじロッド17が回転できるように設けられ、前記第二スライドブロック空間16の中には前記第二ねじロッド17にねじ山によって連結された第二スライドブロック18が上下にスライドできるように設けられ、前記第二スライドブロック18の相反する端には連結溝23が形成され、前記第一側板13の中の右側には第三スライドブロック空間19が設けられ、前記第三スライドブロック空間19の中には第三スライドブロック20が左右にスライドできるように設けられ、前記第三スライドブロック空間19の互いに近接する側の内壁には連結通路21が連通するように設けられ、前記連結通路21の開口が向き合っおり、前記連結通路21の中には一端が前記第三スライドブロック20と固定的に連結された当接ロッド22が左右にスライドできるように設けられ、前記当接ロッド22のもう一端が前記連結溝23の前後壁の間に回転できるように連結されている。
【0018】
有益に、前記固定ブロック12の中において前記第二スライドブロック空間16の間には第一連動空間24が設けられ、前記第一連動空間24の上下壁の間には第一回転軸25が回転できるように設けられ、前記第一回転軸25の上下両端が前記第二スライドブロック空間16の中に延びて前記第二ねじロッド17と固定的に連結され、前記第一回転軸25において前記第一連動空間24の中には第一歯車26が固定的に設けられ、前記底板11の中において前記固定ブロック12の後方には動力空間27が設けられ、前記動力空間27の右壁には第一モーター28が固定的に設けられ、前記第一モーター28の左端には第二回転軸29が伝動できるように連結され、前記第二回転軸29には第一はすば歯車30が固定的に設けられ、前記動力空間27の前壁の中には前端が前記第一連動空間24の中に延びた第三回転軸31が回転できるように設けられ、前記第三回転軸31の後端において前記動力空間27の中には前記第一はすば歯車30と噛み合っている第二はすば歯車32が固定的に設けられ、前記第三回転軸31の前端において前記第一連動空間24の中には前記第一回転軸25と噛み合っている第三ねじロッド33が固定的に設けられている。
【0019】
有益に、前記底板11の左端面には前方と左方へ開口した第二翻転溝34が形成され、前記第二翻転溝34の上下壁の間には第四回転軸35が回転できるように設けられ、前記第四回転軸35には前端が外部に延びた第二側板36が固定的に設けられ、前記第二側板36の後端において前記動力空間27の左側にはラック溝穴37が設けられ、前記第四回転軸35において前記ラック溝穴37の中には弓形ラック38が固定的に設けられ、前記第二回転軸29の左端が前記第二翻転溝34の中に延び、前記第二回転軸29の左端には前記弓形ラック38と噛合している第四ねじロッド39が固定的に設けられている。
【0020】
有益に、前記前輪固定装置102は、前記固定ブロック12の中に設けられ且つ前記第一スライドブロック空間40の間に位置する第二連動空間45を含み、前記第二連動空間45の前後壁の間には第五回転軸46が回転できるように設けられ、前記第五回転軸46の前後両端が前記第一スライドブロック空間40の中に延びて前記第一ねじロッド41と固定的に連結され、前記第五回転軸46において前記第二連動空間45の中には第二歯車47が固定的に設けられ、前記第二はすば歯車32において前記第二連動空間45の中には前記第二歯車47と噛合している第五ねじロッド48が固定的に設けられている。
【0021】
前記押しロッド装置103は、前記昇降ブロック52に上下に貫通するように設けられた押しロッドスライド通路53を含み、前記第一緩衝スポンジ63には前記昇降空間49と連通している昇降通路54が設けられ、前記昇降通路54の開口が向き合っており、上下両側の前記押しロッドスライド通路53の中には前記昇降通路54を貫通した押しロッド55が上下にスライドできるように設けられ、下側の前記昇降空間49の下壁には下方へ開口した押しロッド出口56が連通するように設けられ、前記昇降ブロック52が前限界位置までスライドしたとき、前記押しロッドスライド通路53が前記押しロッド出口56と連通し、且つ前記押しロッド55が前記押しロッド56を通って外部までスライドできる。
【0022】
有益に、下側の前記押しロッドスライド通路53の後壁には引っ掛かり溝57が連通するように形成され、前記押しロッド55の後端面の下端には引っ掛かりブロック空間58が設けられ、前記引っ掛かりブロック空間58の中には引っ掛かりブロック59が前後にスライドできるように設けられ、前記引っ掛かりブロック59の後端は前記引っ掛かり溝57の中まで伸びることができ、前記引っ掛かりブロック59の前端と前記引っ掛かりブロック空間58の内壁にはばね60が固定的に連結され、前記引っ掛かりブロック59の前端には引き糸61が固定的に設けられ、前記引き糸61の一端が前記押しロッド55の下端を貫通し外部まで延びており、且つ前記引き糸61の一端には引きリング62が固定的に設けられている。
【0023】
以下に図1〜5とあわせて本願発明の使用手順を説明する。
初期状態に、第一側板13が水平状態にあり、第二スライドブロック18が第一連動空間24に近接する側の限界位置にあり、第三スライドブロック20が右限界位置にあり、第二側板36の前端が前限界位置にあり、第一スライドブロック42が第二連動空間45に近接する側の限界位置にあり、昇降ブロック52が前限界位置にあり、押しロッド55の上下両端が押しロッドスライド通路53の中に位置し、引っ掛かりブロック59の後端が引っ掛かり溝57の中まで延びている。
電動バイクを底板11に停める必要があるとき、引きリング62で引き糸61を下方へ引き、引き糸61が引っ掛かりブロック59を引っ掛かりブロック空間58の中まで引き戻し、引き続き引けば押しロッド55が連動して電動バイクの置きに影響しない位置まで下方へスライドし、第一モーター28が作動し第二回転軸29を回転させ、第四ねじロッド39が第二回転軸29に従って回転して弓形ラック38と第四回転軸35を回転させ、これによって第二側板36の上端が地面と当接するまで第二側板36が左方へ翻転し、第二回転軸29が回転するとき、第一はすば歯車30が第二回転軸29に従って回転し、歯車の噛合によって第三回転軸31を回転させ、そして第三回転軸31が第三ねじロッド33と第五ねじロッド48を回転させ、第三ねじロッド33の回転によって第一歯車26を回転させ、第一回転軸25が第一歯車26に従って回転して第二ねじロッド17を回転させ、ねじ山の連結によって第二ねじロッド17を第一連動空間24から離れた方向へスライドさせ、そして当接ロッド22によって第一側板13をそれぞれ上下両側へ翻転させ、これで電動バイクを底板11に停めることができ、第五ねじロッド48が回転するとき第二歯車47を回転させ、第五回転軸46が第二歯車47に従って回転して第一ねじロッド41を回転させ、ねじ山の連結によって第一スライドブロック42を第二連動空間45から離れた方向へスライドさせ、これで電動バイクを停めるときに電動バイクの前輪を挟み板43の間に置くことができる。
電動バイクをセンタースタンドで停めた後、第一モーター28が逆回転して第二側板36を初期状態まで翻転させると同時に上下両側の第一側板13を初期状態まで翻転させ、第一側板13が翻転すると同時に挟み板43を第二連動空間45に近接する側へスライドさせ、挟み板43が電動バイクの前輪を挟み、輸送中にハンドルと前輪が回ったり揺れたりすることを避け、このとき押しロッド55を初期状態まで押し戻し、引っ掛かりブロック59の下端がばね60によって引っ掛かり溝57の中まで挿入され初期状態まで戻り、第二モーター50が作動し第六ねじロッド51を回転させ、ねじ山の連結によって昇降ブロック52を、押しロッド55が電動バイクのペダルと当接するまで後方へスライドさせ、輸送車両が揺れるときに電動バイク全体が揺れたり回ったりすることで傷つけられることは防止できる。
【0024】
以上の方式により、当業者は本願発明の範囲内で作業方法によって様々な変更を行うことができる。
【要約】
【課題】本願発明はペダル付き電動バイク輸送用の繰り返して使用可能な物流箱を開示した。
【解決手段】
底板と前記底板の前端面の右端に固定的に設けられた固定ブロックを含み、前記底板と前記固定ブロックには自動開閉装置が設けられ、前記自動開閉装置は前記底板と前記固定ブロックの上下両側に対称に設けられた第一側板を含み、前記第一側板の向き合っている側の端面には第一緩衝スポンジが固定的に設けられ、前記固定ブロックの上下端面には右方へ開口した第一翻転溝が対称に形成され、前記第一翻転溝の開口方向が互いに逆であり、前記第一翻転溝の前後壁の間には第一翻転ブロックが回転できるように設けられている。
【選択図】図1
図1
図2
図3
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図5