特許第6813902号(P6813902)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6813902
(24)【登録日】2020年12月22日
(45)【発行日】2021年1月13日
(54)【発明の名称】収容容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 19/44 20060101AFI20201228BHJP
【FI】
   B65D19/44 D
【請求項の数】4
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2018-160920(P2018-160920)
(22)【出願日】2018年8月30日
(65)【公開番号】特開2019-172368(P2019-172368A)
(43)【公開日】2019年10月10日
【審査請求日】2019年4月5日
(31)【優先権主張番号】特願2018-61570(P2018-61570)
(32)【優先日】2018年3月28日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】390032056
【氏名又は名称】ヒロホー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100091719
【弁理士】
【氏名又は名称】忰熊 嗣久
(72)【発明者】
【氏名】小早川 昌士
【審査官】 長谷川 一郎
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2006/0013647(US,A1)
【文献】 特開平11−198936(JP,A)
【文献】 特開平02−139345(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 19/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
適当な間隔を隔てて複数本が並行に設けられたデッキチャネルを有するボックスパレットと、
発泡樹脂製の直方体の上側面に凹部を設け、下面から縦に延びた縦溝と、その後水平に延びる横溝とが、正面から背面に掛けて貫通する連結溝を有する受け枕と、
前記デッキチャネルと受け枕を連結する樹脂成形物であって、デッキチャネルの両側の横側面を外方から挟み込む一対の把持部と、前記一対の把持部の夫々の先端に設けられデッキチャネルの下側面を引っかける爪と、前記一対の把持部を橋渡し状に連結してデッキチャネルの上側面に接触するブリッヂ部と、前記ブリッヂ部の上側に位置して間に受け枕が挿入された一対の横側面部と、一対の横側面部の高さ途中から夫々が前記連結溝の中に対向状に突出した一対の連結突起とを具備するジョイントとを有し、
前記一対の把持部と一対の前記横側面部の夫々は、前記ブリッヂ部を挟んで一枚の板のように連続しており、かつ、
前記連結溝は、縦溝が連結突起の幅長に相当する幅で上に向けて開口しており、前記ブリッヂ部と連結突起の間の高さ距離に相当する位置で方向を変え、さらに水平方向に前記連結突起の幅長に対応する長さだけ削除されて前記横溝が形成されており、
前記ジョイント若しくは受け枕を縦方向に動かすことにより、前記連結突起が前記連結溝の縦溝に挿入され、その後、前記ジョイント若しくは受け枕を水平に動かすことにより、前記連結突起が横溝に納められていることを特徴とする収容容器。

【請求項2】
前記受け枕は前記連結溝の水平方向の位置を逆にした連結溝がさらに設けられており、夫々の連結溝に前記ジョイントが取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の収容容器。
【請求項3】
適当な間隔を隔てて複数本が並行に設けられたデッキチャネルを有するボックスパレットと、
発泡樹脂製の直方体の上側面に凹部を設け、下面から縦に延びた縦溝と、その後水平に延びる横溝とが、正面から背面に掛けて貫通する連結溝を有する受け枕と、
前記デッキチャネルと受け枕を連結する樹脂成形物であって、デッキチャネルの両側の横側面を外方から挟み込む一対の把持部と、前記一対の把持部の夫々の先端に設けられデッキチャネルの下側面を引っかける爪と、前記一対の把持部を橋渡し状に連結してデッキチャネルの上側面に接触するブリッヂ部と、前記ブリッヂ部の上側に位置して間に受け枕が挿入された一対の横側面部と、一対の横側面部の高さ途中から夫々が対向状に突出した一対の連結突起とを具備するジョイントとを有し、
前記連結突起は前記連結溝の縦溝に挿入され、その後、水平に動かすことにより、横溝に納められている収容容器であって、
前記ジョイントは、前記一対の把持部と前記一対の把持部を橋渡し状に連結する第1ブリッヂとを有する固定部と、前記一対の横側面部を橋渡し状に連結する第2ブリッヂとを有する接続部とを有し、前記第1のブリッヂと第2のブリッヂのそれぞれには互いを雌雄の関係で連結する係止部が設けられ、連結された前記第1のブリッヂと第2のブリッヂにより前記ブリッヂ部を構成すること特徴とする収容容器。
【請求項4】
前記固定部の第1ブリッヂに設けられた係止部に対して、雌雄の関係で連結可能な係止部が前記横側面部に設けられていること特徴とする請求項3に記載の収容容器。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車用部品などの大型の部材を梱包する収容容器に関する。
【背景技術】
【0002】
大型の部材を運搬するに際しては、部材が傷付き若しくは変形しないように、台車やボックスパレットの上に枕材を配置し、その上に部材を搭載する。例えば、特許文献1においては、ボックスパレットの桁の上に枕材を配置する例が示されている。また、特許文献2においては、部品が嵌まる凹部を設けた受け枕を多段に積み重ねた例が示されている。これら、いずれの文献も、垂直方向の柱に設けられた案内溝に落とし込むことにより枕材若しくは受け枕を固定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開昭52−9244号公報
【特許文献2】実開昭57−149220号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
収容容器は、運送対象の部品毎に仕様が異なりオーダーメイドで容器メーカにより製造されている。特許文献1や2では、台車やボックスパレットに受け枕を取り付ける際には、台車やボックスパレット側に用意されている溝を使う。このような溝を用いる場合、受け枕は上から入れる必要がある。受け枕と運送対象の部品を交互に積み重ねて配置して多段積する。
【0005】
特許文献1や2で対象とするような受け枕を挟んで積み重ねられる部品だけではなく、自動車の部品は多種多様である。多段に積み重ねることができない部品の場合は、夫々の段に桁を設けて、夫々に受け枕を設定する。
【0006】
図3は、ボックスパレット1の多段のデッキチャネル5に受け枕30を設定した収容容器を示している。図3Aにおいて、受け枕30は、直方体の上側面33に対して、1又は複数の凹部31を設けた発泡樹脂製の部材である。凹部31の形状は、収容する部品に対して嵌合し支持する形状になっている。また、受け枕30の正面37から背面38に掛けて貫通する穴32が低い位置に離散的に開口している。
【0007】
図3Bは、ボックスパレット1に受け枕30を設定する例を示している。ボックスパレット1は、フォークリフトの爪が挿入される差し込み口3を下側に有し、四隅の柱2に対して、多段に棚が設けられている。各段の棚は、柱2の間をボックスパレット1の長さ方向に並行に渡された2本のビーム4の間を、さらにデッキチャネル5が橋渡しされている。デッキチャネル5は、適当な間隔を隔てて複数本が並行に設けられている。デッキチャネル5は、金属製の角パイプであり、上側面が平坦な上側面5aとなっている。ボックスパレット1には、差し込み口3の代わりに若しくは併設してキャスター(図示せず)を有するものが有り、台車と呼ばれる場合もある。
【0008】
このような、ボックスパレット1に対して受け枕30を設置する場合、まず、直方体の発泡樹脂を所用の形状に切断して受け枕30を作成する。受け枕30の下側面34は平坦な面となっており、これに両面テープ36を貼り付ける。両面テープ36から剥離紙35を剥離し、デッキチャネル5に貼り付ける。その後、穴32に対して結束バンド39により、デッキチャネル5に対して結束する。結束バンド39の余剰のバンド部およびテール部を切断し、ヘッド部を穴32に押し込む。運送対象の部品に結束バンド39が当たらないようにするためである。
【0009】
このように収容容器は、手作りの工程を経ており、作業工程が多くて作業効率が悪いという問題があった。また、受け枕30の上側面33に対して凹部31の形状を設けるために、直方体の発泡樹脂を切断して切り出しているが、受け枕30は柔軟であり、圧縮した上でプレス刃型により凹部の形状を切断する。この際、発泡樹脂の直方体の下側面形状がそのまま受け枕30の下側面34の形状として用いられる。すなわち、プレス刃型の刃が当たらないということである。このように、プレス刃型の刃が当たる上側面33側と、当たらない下側面34側とが存在することにより、切断の際に発泡樹脂が流動し寸法のバラツキが出やすいという問題があった。
【0010】
そこで本発明は、収容容器の製作工程の削減を図り、かつ受け枕の寸法バラツキを押さえた収容容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するため本発明の収容容器は、適当な間隔を隔てて複数本が並行に設けられたデッキチャネルを有するボックスパレットと、
発泡樹脂製の直方体の上側面に凹部を設け、下面から縦に延びた縦溝と、その後水平に延びる横溝とが、正面から背面に掛けて貫通する連結溝を有する受け枕と、
前記デッキチャネルと受け枕を連結する樹脂成形物であって、デッキチャネルの両側の横側面を外方から挟み込む一対の把持部と、前記一対の把持部の夫々の先端に設けられデッキチャネルの下側面を引っかける爪と、前記一対の把持部を橋渡し状に連結してデッキチャネルの上側面に接触するブリッヂ部と、前記ブリッヂ部の上側に位置して間に受け枕が挿入された一対の横側面部と、一対の横側面部の高さ途中から夫々が前記連結溝の中に対向状に突出した一対の連結突起とを具備するジョイントとを有し、
前記一対の把持部と一対の前記横側面部の夫々は、前記ブリッヂ部を挟んで一枚の板のように連続しており、かつ、
前記連結溝は、縦溝が連結突起の幅長に相当する幅で上に向けて開口しており、前記ブリッヂ部と連結突起の間の高さ距離に相当する位置で方向を変え、さらに水平方向に前記連結突起の幅長に対応する長さだけ削除されて前記横溝が形成されており、
前記ジョイント若しくは受け枕を縦方向に動かすことにより、前記連結突起が前記連結溝の縦溝に挿入され、その後、前記ジョイント若しくは受け枕を水平に動かすことにより、前記連結突起が横溝に納められていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
この発明によれば、受け枕をジョイントに連結し、ジョイントをデッキチャネルに押し込んで取り付けるだけで収容容器が製造できるので、要する工数を大幅に削減することができる。また、受け枕は、上側面及び下側面の両方にプレス刃型の刃が当たるため、片側のみの場合に比べて、寸法のバラツキを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本実施例に係る収容容器を示す図であり、図1Aは分解斜視図、図1Bは組立途中を示す図である。
図2】ジョイントと受け枕を示す図であり、図2A図2Eは夫々ジョイントの平面図、正面図、側面図、下側面図、X−X断面図であり、図2Fは受け枕の一部の正面図、Y−Y断面図である。
図3】従来の収容容器を示す図である。
図4】実施例2によるジョイントを示す図であり、図4A及び図4Bは接続部を示し、図4C及び図4Dは固定部を示す。
図5】固定部と接続部の連結を説明する図であり、図5Aは連結する様子を示し、図5Bは横側面部側から見た連結の様子を示し、図5Cは横側面部の雌係止部を利用して連結する様子を示す。
図6】収容容器を作成する様子を示す図であり、図6Aは蓋にジョイントを固定する様子を示し、図6Bは固定の対象となる収容容器に被せる蓋を示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の実施の形態について添付した図面に基づき説明する。
【実施例1】
【0015】
図1Aにおいて、本実施例に係る収容容器は、ジョイント10と受け枕20とボックスパレット1(デッキチャネル5のみ示した)とを有している。ここにおいて、デッキチャネル5は、図3に示したものと同じである。
図2A−2Eを参照し、ジョイント10について説明する。ジョイント10は、樹脂製の一体成形物であり、デッキチャネル5と連結する固定部10Aと受け枕との接続部10Bを有している。まず、固定部10Aは、デッキチャネル5の上側面5aに接触するブリッヂ部16と、デッキチャネル5の両側の横側面5bを外方から挟み込む一対の把持部11と、一対の把持部11の夫々の先端に設けられデッキチャネル5の下側面5cを引っかける爪12とを有している。ブリッヂ部16は、一対の把持部11を橋渡し状に連結する。一対の把持部11の間隔h1は、デッキチャネル5の幅長Hと同じか若干狭いため、デッキチャネル5を挟み込んだとき、一対の把持部11は押し広げられるように作用し、この反作用としてデッキチャネル5を把持する。爪12は、ジョイント10がデッキチャネル5から脱落することを防止するものであり、爪12とブリッヂ部16との間隔v1はデッキチャネルの縦長Vよりも若干広くなっている。
【0016】
一方、接続部10Bは、ブリッヂ部16を挟んで固定部10Aの上側に位置し、受け枕20の幅長h3よりも若干広い間隔h2を隔てた一対の横側面部13と、一対の横側面部13の高さ途中から夫々が対向状に突出した一対の連結突起14とを有している。連結突起14は、横側面部13の根元側の厚さが厚く、横側面部13から離れるに従って下面側14bは上に向かって、上面側14aは下に向かって薄くなる板状の突起である。連結突起14は、ジョイント10に対して一対若しくは、複数対設けられる(図示の例では、2対設けられている。)。
【0017】
本実施例のジョイント10においては、一対の把持部11と一対の横側面部13の夫々が、ブリッヂ部16を挟んで連続し、一枚の板のような外観を有している。把持部11と横側面部13とブリッヂ部16とが連結する箇所は、構造的な強度を得る為に、夫々の幅長を増大させる膨大部15が設けられている。また、ブリッヂ部16には、表裏を貫通する孔17が設けられている。
【0018】
図2F、2Gを参照して受け枕20について説明する。受け枕20は、発泡樹脂製の直方体の上側面23に対して、1又は複数の凹部21を設けた部材である。凹部21の形状は、収容する部品に対して嵌合し支持するようになっている。また、受け枕20の正面20aから背面20bに掛けて貫通する連結溝22が低い位置に開口している。図2Gに示すように、連結溝22は、同一形状で貫通している。連結溝22は、連結突起14の幅長h4に相当する幅h5で上に向けて開口した縦溝22aと、ブリッヂ部16と連結突起14の間の高さ距離v2に相当する位置で方向を変え、さらに水平方向に連結突起14の幅長h4に対応する長さh6だけ削除された横溝22bとにより形成されている。水平方向に開けられた横溝22bの高さは、連結突起14の根元の厚さよりもやや小さくし、連結突起14の先端よりは大きくしている。また、受け枕20の下側面24から水平方向に開けられた横溝22bの下側までの高さv3は、連結突起の根元の下側の高さ距離v2と同じ程度である。本実施例においては、ジョイント10には2対の連結突起が設けられているため、2つの連結溝の間隔は、連結突起の間隔に対応するものとする。
【0019】
図1Bを参照して、収容容器の製造工程を示す。まず、受け枕20の上側面23に対して凹部21の形状を、下側面24に連結溝22を設けるために、直方体の発泡樹脂を切断する。発泡樹脂を圧縮した上でプレス刃型により切断するが、この際、受け枕20の上側面23及び下側面24の両方にプレス刃型の刃が当たるため、片側のみの場合に比べて、寸法のバラツキを抑制できる。
【0020】
接続部10Bを受け枕20に取り付ける。受け枕20をジョイント10の一対の横側面部13の間に挿入し、ジョイント10の連結突起14と受け枕20の連結溝22とを正対させる。ジョイント10若しくは受け枕20を縦方向に動かして連結突起14を縦溝22aに挿入し、その後、水平に動かすことにより、連結突起14を水平方向に開けられた横溝22bの中に納める。水平方向に開けられた横溝22bは、連結突起14によりやや開き状態になる。連結突起14の根元位置で、ジョイント10と受け枕20は圧接状に当接する。受け枕20の下側面24がジョイント10のブリッヂ部16の両端において圧接することにより、受け枕20の姿勢は安定する。また、横溝22bと連結突起14との相互の高さ位置により、凹部21の高さについての精度を決めることができるという効果がある。
【0021】
受け枕20は所定の長さを有しているので、長さに応じて連結溝22を設け、複数のジョイント10を連結する。受け枕20は、ジョイント10に対して水平方向に移動するかもしれないが、連結溝22の水平方向の位置を逆にしたものを設け、複数のジョイント10を使用すれば水平の移動を防止できる。もし、必要があれば、ブリッヂ部16に開けられた孔17を使って、ネジ6によりジョイント10と受け枕20とを固定しても良い。尚、孔17の周囲には、ネジ6の頭部に対する逃げ溝17aが設けられている。
【0022】
次に、固定部10Aをデッキチャネル5に取り付ける。爪12は、高さが高くなれば、把持部11から離れるテーパー面12aを有している。このテーパー面12aをデッキチャネル5に押し付けることにより、デッキチャネル5が一対の把持部11の間に進入して間隔が次第に開き、最終的にはデッキチャネル5を爪12が抱え込む。
【0023】
上記実施例においては、デッキチャネル5として角パイプを用いたボックスパレット1を示したが、断面がU字或いはH字状のデッキチャネル5であっても良く、左右に面状の側面があるものであれば、把持部か挟み込みかつ爪が引っかかるため適用可能である。
【0024】
本実施例によれば、受け枕20をジョイント10に連結し、ジョイント10をデッキチャネル5に押し込んで取り付けるだけで収容容器が製造できるので、必要とする工数を大幅に削減することができる。また、受け枕20は、上側面23及び下側面24の両方にプレス刃型の刃が当たるため、片側のみの場合に比べて、寸法のバラツキを抑制できる。
【実施例2】
【0025】
実施例1のジョイント10は、デッキチャネル5と連結する固定部10Aと受け枕との接続部10Bとが一体成形物された樹脂製であったが、本実施例においては、固定部10Aと接続部10Bとは別体の樹脂製である。受け枕20は、収容容器に収容する部品に対応して、大きさの異なるものを多種類揃えておくのが望ましい。また、ボックスパレット1も同様に、デッキチャネル5の大きさ(例えば、デッキチャネル5の幅長Hや縦長V)が異なるものを多種類用意しておくことが望ましい。収容容器を製造するメーカにとって、豊富な品種を揃えられるからである。
【0026】
一方で、実施例1のように固定部10Aと接続部10Bとが一体成形されていると、受け枕20とデッキチャネル5の組み合わせに対応した数の種類だけジョイント10を用意しておかなければならない。本実施例は、固定部10Aと接続部10Bとを別体として多種類用意し、その組み合わせにより収容容器の製品バリエーションを増加させる。
【0027】
図4において、図4A及び図4Bは接続部10Bを示し、図4C及び図4Dは固定部10Aを示している。図4A及び図4Bの接続部10Bは、一対の横側面部13の間隔h2が異なっており、例えば幅長h3が異なる受け枕20に対して接続することができる。図4C及び図4Dの固定部10Aは、一対の把持部11の間隔h1が異なっており、例えば、幅長Hの異なるデッキチャネル5に固定することができる。
【0028】
固定部10Aとは接続部10Bとは、互いに連結できる。固定部10Aの第1ブリッヂ16aと、接続部10Bの第2ブリッヂ16bとを互いに重ね合わせ、固定部10Aと接続部10Bとに設けられた雌雄の関係の係止部25、26により互いを連結する。固定部10A側の雄の係止部25は、第1ブリッヂ16aから突出した首部25aと、その上の膨大部25bとを有している。雄の係止部25に隣接して孔17が設けられている。孔17は、実施例1に示したように、ネジ6によりジョイント10と受け枕20とを固定するときに用いられる。
【0029】
接続部10B側には、第2ブリッヂ16bの膨大部25bを通す孔26aと、これに続く幅の狭い孔26bが設けられており、狭い孔26bの入口には首部25aが離脱しないようにフック部26cが設けられている。また、狭い孔26bの周囲の厚さだけ第2ブリッヂ16bの厚さが薄い鍔部26dを有している。孔26a、孔26b、フック部26c、及び鍔部26dにより接続部10B側の雌の係止部26が構成されている。接続部10B側の雌の係止部26は、一方側の横側面部13にも設けられている。また、鍔部26dの厚さが第2ブリッヂ16bの他の部分と比べて薄いのは、固定部10A側の係止部25を第2ブリッヂ16bの厚さの範囲内に納めるように構成するためである。尚、実施例1と同じ機能を有するものは、同一の符号化が付されている。
【0030】
図5Aに、固定部10Aと接続部10Bとを連結する様子を示す。膨大部25bを孔26aに挿入して第1ブリッヂ16aと第2ブリッヂ16bとを互いに重ね合わせ、固定部10Aを孔26bの方向にスライドさせる。この結果、首部25aが孔26bに収容され、フック部26cにより孔26a側へ戻ることが困難になる。また、膨大部25bは、孔26bの周囲の鍔部26dに引っ掛かる。また、固定部10Aと接続部10Bとが連結されたとき、孔17と孔26aは互いに重なり合い、第1ブリッヂ16aと第2ブリッヂ16bを貫通した状態になる。第1ブリッヂ16aと第2ブリッヂ16bが重ね合わさって連結して、実施例1のブリッヂ部16を構成するのである。
【0031】
図5Bは、雌の係止部26が設けられた一方側の横側面部13側から見たときの、受け枕20が接続される様子を示している。図中、本来ならば図面に現れない連結突起14の位置を薄墨で示している。ジョイント10の連結突起14と受け枕20の連結溝22とを正対させる(図5B左側)。ジョイント10若しくは受け枕20を縦方向に動かして連結突起14を縦溝22aに挿入する(図5B中央)その後、水平に動かすことにより連結が完結する(図5B右)。このとき、孔26aを通して、縦溝22aがそのまま見えた状態であれば、連結が完了していないことが分かるので、孔26aは連結のチェックとして使用出来るのである。
【0032】
図5Cは、横側面部13の雌の係止部26を利用して固定部10Aを接続部10Bに連結する様子を示している。この態様においては、固定部10Aの第1ブリッヂ16aが、横側面部13に重ね合わされる。
【0033】
図6は、図5Cに示した態様で連結されたジョイント10を使用して、収容容器を作成する様子を示している。図6Bは、収容容器に被せる蓋27を示している。蓋27は骨材となる角材27aを枠に組み、天板27bを載せてネジ等の結束材により適宜留めて形成される。図5Cに示した態様で連結されたジョイント10は、図6Aに示すように、蓋27の角材27aに対して、固定部10Aを横方向から差し込まれて固定される。受け枕20を接続部10Bに接続するのは、この差し込みの前でも後でも良い。
【0034】
蓋27の角材27aは、収容容器に収容される部品の重さを直接受けるものでは無いので、受け枕20の位置と角材27aの位置が上下に重なっている必要は無いのである。また、天板27bと角材27aの間に固定部10Aの把持部11が差し込まれることになり把持部11の厚さだけ、天板27bは角材27aから多少浮き上がることになるが、これによる天板27bの変形は極僅かである。
【符号の説明】
【0035】
1 ボックスパレット
2 柱
3 差し込み口
4 ビーム
5 デッキチャネル
5a 上側面
5b 横側面
5c 下側面
6 ネジ
10 ジョイント
10A 固定部
10B 接続部
11 把持部
12 爪
12a テーパー面
13 横側面部
14 連結突起
14a 上面側
14b 下面側
15 膨大部
16、16a、16b ブリッヂ部
17 孔
17a 逃げ溝
20 受け枕
20a 正面
20b 背面
21 凹部
22 連結溝
22a 縦溝
22b 横溝
23 上側面
24 下側面
25、26 係止部
25a 首部
25b 膨大部
26a、26b 孔
26c フック部
26d 鍔部
27 蓋
27a 角材
27b 天板

図1
図2
図3
図4
図5
図6