(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記コンテンツ制御部は、前記対象情報に基づいて、前記共有コンテンツに、前記オブジェクトが含まれると判定された場合には、当該オブジェクトに対して前記所定の制御処理を行う
ことを特徴とする請求項2または3に記載の情報処理装置。
前記コンテンツ制御部は、前記音声加工処理として、前記発話音声の音程を変更する変更する変更処理、前記発話音声を消去する処理、前記発話音声のピッチを変更する変更する変更処理、前記発話音声の音量を変更する変更する変更処理のうちの少なくともいずれか1つを行う
ことを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
前記取得部は、前記対象情報として、前記コンテンツに含まれる一部分のコンテンツであって、前記所定のサービスでの共有を禁止するよう指定される指定コンテンツを示す情報を取得する
ことを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
前記コンテンツ制御部は、前記対象情報に基づいて、前記共有コンテンツに、前記対象情報が示すコンテンツが含まれると判定された場合には、当該対象情報が示すコンテンツに対して前記所定の制御処理を行う
ことを特徴とする請求項10または11に記載の情報処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本願にかかる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ説明する。なお、この実施形態により本願にかかる情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において、同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0012】
〔1.情報処理の一例〕
まず、
図1を用いて、実施形態にかかる情報処理の一例について説明する。
図1は、実施形態にかかる情報処理の一例を示す図である。実施形態にかかる情報処理は、
図1に示す情報処理装置100によって行われる。
【0013】
図1の説明に先立って、
図3を用いて、実施形態にかかる情報処理システムについて説明する。
図3は、実施形態にかかる情報処理システム1の構成例を示す図である。実施形態にかかる情報処理システム1は、
図3に示すように、端末装置10と、提供主装置30と、SNS装置60と、情報処理装置100とを含む。端末装置10、提供主装置30、SNS装置60、情報処理装置100は、ネットワークNを介して有線または無線により通信可能に接続される。なお、
図1に示す情報処理システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の提供主装置30や、複数台のSNS装置60や、複数台の情報処理装置100が含まれてよい。SNSは、Social Networking Serviceの略である。
【0014】
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等である。
【0015】
例えば、端末装置10は、動画コンテンツを再生するプレーヤーを含む動画サイト(「動画サイトST」とする)を表示画面に表示する。また、端末装置10は、動画コンテンツを再生する専用のアプリケーション、言い換えれば、動画コンテンツを再生する専用のプレーヤーを制御するアプリケーションがインストールされる場合がある。
【0016】
具体的には、動画サイトSTでは、ブラウザ上で機能するプレーヤー(ブラウザ版プレーヤー)で動画コンテンツを閲覧させることもできるし、アプリケーション(アプリ版プレーヤー)を端末装置10にインストールさせることにより動画コンテンツを閲覧させることもできる。また、ブラウザ版プレーヤーおよびアプリ版プレーヤーのいずれが利用される場合であっても、動画コンテンツはストリーミング配信される。
【0017】
また、後述するが、ユーザは、例えば、動画コンテンツを所定のサービス(例えば、SNS)上の友だちと共有(シェア)したいと考える場合、かかる動画コンテンツのうち、共有したい部分を指定することで、指定した部分を所定のサービス(例えば、SNS)に投稿することができる。
【0018】
提供主装置30は、実施形態にかかる情報処理装置100を管理する事業主(「事業主T2」とする)に各種動画コンテンツを提供する提供主、すなわち、コンテンツプロバイダーによって利用される情報処理装置である。また、提供主装置30を管理する事業主を事業主M1とする。提供主装置30は、例えば、事業主M1の操作に応じて、動画コンテンツを情報処理装置100に入稿するサーバ装置である。このようなことから、事業主M1は、インターネット配信用の動画コンテンツ(番組)を製作したり、製作したテレビ番組をインターネット配信用に編集し直す。そして、事業主M1は、製作した自社のコンテンツが、事業主T2により運営される動画サイトSTを介してユーザに配信されるよう、動画コンテンツを情報処理装置100に入稿する。したがって、事業主M1は、いわゆるコンテンツプロバイダーともいえる。
【0019】
SNS装置60は、SNSあるいは動画共有サービスを提供するサーバ装置である。本実施形態では、以下に示すサービスSA1を提供するサーバ装置とする。SNS装置60は、情報処理装置100によってアップロードされたコンテンツを、サービスSA1を利用するユーザ間において共有可能なように、サービスSA1に投稿する。
【0020】
ここで、実施形態にかかる情報処理が行われるにあたっての前提について説明する。事業主T2が、事業主M1によって製作された動画コンテンツVC1を配信する場合を例に挙げる。動画コンテンツVC1は各種の権利対象となっていることから、事業主T2は、事業主M1に無断で動画コンテンツVC1を配信することはできない。例えば、動画コンテンツVC1は著作権の権利対象となっているし、動画コンテンツVC1内に登場する登場人物、建造物、作品等は肖像権の権利対象となっている。事業主M1は、動画コンテンツVC1を製作するにあたって、必要な権利処理を行っているため、著作権や肖像権をはじめとする各種の権利は、事業主M1に帰属している。このため、事業主T2は、動画サイトSTで動画コンテンツVC1を配信するにあたって、事業主M1の許諾を得る(契約する)一連のプロセスである権利処理を行う。
【0021】
事業主M1の許諾が得られれば、事業主T2が、動画サイトSTで動画コンテンツVC1を配信することに問題はない。しかし、事業主M1は、権利上の問題等から、動画コンテンツVC1を動画サイトST以外のサービス等にむやみに拡散されることを好ましく思わない場合がある。上記のとおり、動画サイトSTは、ユーザに対して、動画コンテンツの一部(例えば、再生時間120分のうちの任意の30分といったワンシーン)をSNSや動画共有サービスで共有可能にする機能(コンテンツ共有機能)を有するため、動画コンテンツVC1がユーザの手によって、様々なサービスでユーザ間で共有される可能性がある。事業主TMは、このような状況を好まない場合がある。
【0022】
一方で、コンテンツ共有機能は、ユーザにとって非常に便利な機能であるし、事業主T2にとっても有用な機能であるため、事業主T2は、コンテンツ共有機能を維持したいと考える。この例として、例えば、ユーザが動画コンテンツのワンシーンをSNSに投稿することで、他のユーザに共有させてくれると、ワンシーンではなく動画コンテンツ1本全て視聴したいといったように、動画コンテンツに対して興味を持つユーザが出てくる。こうしたユーザは、動画コンテンツ1本全てを視聴するために、動画サイトSTに訪問し、例えば、会員登録してくれる可能性が高い。このようなことから、ユーザが動画コンテンツのワンシーンをSNSに投稿してくれるということは、動画サイトSTへの集客性が高まることにつながるため、事業主T2にとってコンテンツ共有機能は有益な機能といえる。
【0023】
したがって、上記のような権利対象に対する権利侵害とならない範囲内で動画コンテンツを共有可能にするための情報処理が必要となる。
【0024】
以上のような前提および問題点を踏まえて、実施形態にかかる情報処理装置100は、権利対象に対する権利侵害とならない範囲内で動画コンテンツを共有可能にするための情報処理として、以下に示す実施形態にかかる情報処理を行う。具体的には、情報処理装置100は、所定のサービスにおいてコンテンツを共有させる際の権利対象に関する情報である対象情報を取得し、取得した対象情報に基づいて、コンテンツに対する所定のサービスでの視聴を制限する所定の制御処理を行う。
【0025】
例えば、情報処理装置100は、権利対象として、コンテンツの配信を行う配信業者に係る権利処理の対象となっているオブジェクトに関する対象情報を取得する。具体的には、情報処理装置100は、対象情報として、オブジェクトであって、所定のサービスにおいて共有されるコンテンツに含まれる場合に視聴を制限するよう指定されるオブジェクトを示す情報を取得する。
【0026】
情報処理装置100は、対象情報に基づいて、コンテンツのうち、所定のサービスで共有させる一部分である共有コンテンツであって、ユーザにより指定された共有コンテンツに、オブジェクトが含まれると判定された場合には、当該オブジェクトに対して所定の制御処理を行う。例えば、情報処理装置100は、所定の制御処理として、権利対象となっているオブジェクトの少なくとも一部分をぼかすぼかし処理を行う。
【0027】
以下、実施形態にかかる情報処理の一例について説明する。
図1の例では、コンテンツを動画コンテンツとする。しかし、コンテンツは、動画コンテンツに限定されるものではなく、例えば、画像コンテンツであってもよい。また、
図1の例では、所定のサービスをSNSであるサービスSA1とする。また、コンテンツの配信を行う配信業者は、情報処理装置100を管理する事業主T2である。また、
図1の例では、端末装置10は、ユーザU1によって利用されるものとする。しかしながら、端末装置10は各ユーザ毎に存在する。また、ユーザU1は、端末装置10を操作し、動画サイトSTを訪問し、動画コンテンツVC1を視聴し終わったものとする。そして、ユーザU1は、動画コンテンツVC1のうちのワンシーンを、サービスSA1の他のユーザとの間で共有しようとしているものとする。また、動画コンテンツVC1は、事業主M1によって製作および提供されたコンテンツであるとする。
【0028】
なお、
図1の例では、動画コンテンツVC1をはじめとする各種動画コンテンツは、プレーヤーPL1によって再生制御される。例えば、プレーヤーPL1は、ユーザU1によって再生ボタンBT1が押下された場合には、動画コンテンツVC1をプレーヤーPL1に対応する表示領域(点線で示される矩形の領域)内に再生表示する。また、
図1では、不図示であるが、ユーザに対する再生制御を行わせるシークバー、早送りボタン、巻き戻しボタン、一時停止ボタン等も表示されてよい。
【0029】
さて、具体的な説明に入ると、まず、ユーザU1は、動画コンテンツVC1のうち、サービスSA1で共有させる一部分(ワンシーン)である共有コンテンツを情報処理装置100に対して指定する(ステップS11)。
図1の例では、情報処理装置100は、動画コンテンツVC1の再生時間(120分)のうち、共有コンテンツの開始位置に相当する時間位置を指定させることで、指定された時間位置から30秒後までの30秒間のシーンを共有コンテンツとして認識するものとする。なお、30秒は一例に過ぎず、例えば、10秒であってもよい。そして、
図1の例では、ユーザU1は、共有コンテンツの開始位置として、時間位置40分を指定したものとする。つまり、ユーザU1は、動画コンテンツVC1の時間位置40分を開始位置とする共有コンテンツShC11を指定したものとする。
【0030】
また、ユーザU1は、時間位置40分の指定を示す指定情報を情報処理装置100に送信する(ステップS12)。例えば、ユーザU1は、時間位置40分を開始位置とする共有コンテンツShC11のサービスSA1への投稿、すなわちサービスSA1の他のユーザ間での共有を指示する投稿ボタンBT2を押下することにより、指定情報を情報処理装置100に送信する。指定情報には、共有コンテンツShC11の一部とするメイン(基本)の動画コンテンツが動画コンテンツVC1であることを示す情報(例えば、
図5に示すコンテンツID)も含まれる。
【0031】
情報処理装置100は、ユーザから共有コンテンツの指定を受け付ける(ステップS13)。
図1の例では、情報処理装置100は、ユーザU1から共有コンテンツの指定を受け付ける。具体的には、情報処理装置100は、ユーザU1から時間位置40分の指定を示す指定情報を受け付けることで、時間位置40分を開始位置とする30秒間の動画コンテンツVC1、すなわち時間位置40分〜40.5分に対応する動画コンテンツVC1を共有コンテンツShC11として認識する。
【0032】
次に、情報処理装置100は、サービスSA1においてコンテンツを共有させる際の権利対象に関する情報である対象情報に基づいて、ユーザU1により指定された共有コンテンツShC11に権利対象が含まれるか否かを判定する(ステップS14)。例えば、情報処理装置100は、権利対象として、コンテンツの配信を行う配信業者(事業主T2)に係る権利処理の対象となっているオブジェクトに関する対象情報に基づいて、共有コンテンツShC11に権利処理の対象となっているオブジェクトが含まれるか否かを判定する。例えば、情報処理装置100は、オブジェクトであって、サービスSA1において共有される共有コンテンツShC11に含まれる場合に視聴を制限するよう指定されるオブジェクトを示す対象情報に基づいて、共有コンテンツShC11に権利処理の対象となっているオブジェクトが含まれるか否かを判定する。
【0033】
情報処理装置100は、ステップS14での判定処理に対象情報記憶部122に記憶される対象情報を用いる。ここで、対象情報記憶部122について説明する。対象情報記憶部122は、所定のサービス(例えば、サービスSA1)においてコンテンツを共有させる際の権利対象に関する情報である対象情報を記憶する。
【0034】
図1の例では、対象情報記憶部122は、「提供主ID」、「NGオブジェクト」といった項目を有する。「提供主ID」は、動画コンテンツの提供主(動画コンテンツの製作主、または、コンテンツプロバイダー)を識別する識別情報を示す。「NGオブジェクト」は、所定のサービス(例えば、サービスSA1)において共有される共有コンテンツに含まれる場合に視聴を制限するよう指定されるオブジェクトを示す。また、「NGオブジェクト」は、事業主T2に係る権利処理の対象となっているオブジェクトと言い換えることができる。そして、かかる指定は、提供主によって行われる。例えば、提供主は、肖像権等に関与する人物、建造物、作品等のオブジェクトを「NGオブジェクト」として指定する。すなわち、
図1の例では、提供主ID「M1」によって識別される事業主(事業主M1)が、「人物O1および人物O2」がユーザによって指定された共有コンテンツに含まれる場合には、「人物O1および人物O2」に対して視聴制限を設けるよう指定している例を示す。
【0035】
なお、「NGオブジェクト」は、NGオブジェクトを示すテキスト(例えば、人物名、建造物名、作品名等)であってもよいし、NGオブジェクトを示す画像であってもよい。つまり、「NGオブジェクト」は、NGオブジェクトを識別可能な情報であれば、そのような情報であってもよい。
【0036】
このような状態において、情報処理装置100は、対象情報記憶部122を参照することで、共有コンテンツShC11の中に、各提供主により指定されるNGオブジェクトが含まれるか否かを判定する。例えば、情報処理装置100は、共有コンテンツShC11を解析することにより、共有コンテンツShC11に含まれるオブジェクトが何であるかを特定する。
図1の例では、情報処理装置100は、共有コンテンツShC11に含まれるオブジェクトが「人物O1、人物NP1、人物NP2」であることを特定したものとする。そうすると、情報処理装置100は、対象情報記憶部122に記憶される「NGオブジェクト」と、「人物O1」、「人物NP1」、「人物NP2」それぞれとのマッチングを行うことにより、共有コンテンツShC11の中に、各提供主により指定される「NGオブジェクト」が含まれるか否かを判定する。
【0037】
図1に示す対象情報記憶部122の例では、事業主M1が「人物O1」をNGオブジェクトとして指定している。したがって、情報処理装置100は、共有コンテンツShC11の中には、「人物O1」がNGオブジェクトとして含まれると判定する。
【0038】
情報処理装置100は、ステップS14の判定処理において、共有コンテンツShC11にNGオブジェクトが含まれるとの判定結果を得たことに応じて、共有コンテンツShC11の閲覧を制限する制御処理を行う(ステップS15)。具体的には、情報処理装置100は、サービスSA1でのユーザによる閲覧を制限する制御処理を行う。例えば、情報処理装置100は、動画コンテンツVC1のデータから、共有コンテンツShC11のデータを抽出する。そして、情報処理装置100は、抽出した共有コンテンツShC11について、NGオブジェクトである「人物O1」の少なくとも一部分をぼかすぼかし処理(ブラーをかける)を行う。この点について、
図2を用いて説明する。
図2は、実施形態にかかる情報処理に含まれる制御処理の一例を示す図である。
【0039】
例えば、共有コンテンツShC11は、
図2に示すように、動画ファイルF11−1、動画ファイルF11−2、動画ファイルF11−3、動画ファイルF11−4、といった4つの動画ファイルによって構成されるものとする。そして、共有コンテンツShC11は、再生時間120分の動画コンテンツVC1のうち、時間位置40分〜40.5分までの30秒間の動画コンテンツVC1に対応する。そして、
図2の例では、動画ファイルF11−1、F11−2、F11−3には、NGオブジェクトである「人物O1」が含まれる。したがって、情報処理装置100は、「人物O1」の少なくとも一部分として、「顔」にブラー(ぼかし)をかけるといった制御処理を行う。例えば、情報処理装置100は、「人物O1」の「顔」に対応する円領域AR1に対してブラーをかけることにより、「人物O1」であることをユーザが容易には特定不可能な状態に制御する。
【0040】
なお、「人物O1」の閲覧を制限する制御処理であれば、情報処理装置100は、「人物O1」をいかなる態様に編集する制御処理を行ってもよい。例えば、情報処理装置100は、「人物O1」の顔をぼかすのではなく、「人物O1」の顔を黒塗りにしてもよい。また、情報処理装置100は、「人物O1」の顔だけでなく、全体をぼかしてもよいし、黒塗りにしてもよい。
【0041】
一方、情報処理装置100は、NGオブジェクトの対象になっていない「人物NP1」および「人物NP2」には、閲覧を制限する制御処理を行わない。
【0042】
そして、情報処理装置100は、制御処理を行った処理済みの共有コンテンツShC11を、サービスSA1を提供するサーバ装置であるSNS装置60に送信する(ステップS16)。例えば、情報処理装置100は、処理済みの共有コンテンツShC11をSNS装置60にアップロードする。そうすると、SNS装置60は、情報処理装置100によってアップロードされた共有コンテンツShC11を、サービスSA1を利用するユーザ間において共有可能なように、サービスSA1に投稿する。
【0043】
これにより、サービスSA1を利用するユーザU1以外の他のユーザは、ユーザU1の投稿コメント「この動画おススメです!」とともに、処理済みの共有コンテンツShC11を閲覧することができるようになる。処理済みの共有コンテンツShC11では、「人物O1」の顔はぼやかされているため、他のユーザは、処理済みの共有コンテンツShC11を視聴する限りでは、「人物O1」であることを容易には特定できない場合が多い。そして、他のユーザは、顔がぼやかされていることにより、この人物は誰なのだろうと興味を高められる。このように人物への興味が高まると、結果的に、共有コンテンツShC11そのもの、つまり動画コンテンツVC1自体への興味を高められる可能性がある。そうすると、他のユーザは、動画コンテンツVC1を視聴するために動画サイトSTを利用しようとするため、動画サイトSTの集客性が高まることに繋がる。
【0044】
さて、これまで説明してきたように、実施形態にかかる情報処理装置100は、所定のサービスにおいてコンテンツを共有させる際の権利対象に関する情報である対象情報を取得し、取得した対象情報に基づいて、コンテンツに対する所定のサービスでの閲覧を制限する所定の制御処理を行う。例えば、情報処理装置100は、コンテンツに対する権利を有するコンテンツ提供元(製作主)により指定された権利対象に閲覧制限をかける。そして、情報処理装置100は、権利対象に閲覧制限がかけられたコンテンツを共有させる。これにより、情報処理装置100は、権利対象のコンテンツを保護しつつ、権利対象のコンテンツや動画サイトSTに対する集客性を高めることができる。
【0045】
なお、
図1の例では、情報処理装置100が、共有コンテンツに権利対象のオブジェクトが含まれる場合に、この権利対象のオブジェクトに閲覧制限をかけた状態で、共有コンテンツを共有させる例を示した。しかし、情報処理装置100は、共有コンテンツに権利対象のコンテンツ(例えば、共有コンテンツを一部分に含むメインの動画コンテンツのワンシーン)に対する所定のサービスでの閲覧を制限する制御処理を行ってもよい。この点については後述する。
【0046】
〔2.情報処理装置の構成〕
次に、
図4を用いて、実施形態にかかる情報処理装置100について説明する。
図4は、実施形態にかかる情報処理装置100の構成例を示す図である。
図4に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。例えば、情報処理装置100は、
図1で説明した情報処理を行うサーバ装置である。
【0047】
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークと有線または無線で接続され、例えば、端末装置10、提供主装置30、SNS装置60との間で情報の送受信を行う。
【0048】
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子またはハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、動画コンテンツ記憶部121と、対象情報記憶部122と、シェア情報記憶部123とを有する。
【0049】
(動画コンテンツ記憶部121について)
動画コンテンツ記憶部121は、コンテンツを記憶する。例えば、動画コンテンツ記憶部121は、提供主から提供された動画コンテンツを記憶する。ここで、
図5に実施形態にかかる動画コンテンツ記憶部121の一例を示す。
図5の例では、動画コンテンツ記憶部121は、「提供主ID」、「提供主名」、「コンテンツID」、「コンテンツ」といった項目を有する。
【0050】
「提供主ID」は、動画コンテンツの提供主(動画コンテンツの製作主、または、コンテンツプロバイダー)を識別する識別情報を示す。「提供主名」は、提供主の名称を示す。例えば、提供主が法人である場合には、「提供主名」には、提供主を示す法人名が入力される。「コンテンツID」は、提供主によって提供された動画コンテンツを識別する識別情報を示す。「コンテンツ」は、提供主によって提供された動画コンテンツそのものであり、例えば、動画コンテンツのデータを示す。
【0051】
すなわち、
図5の例では、提供主ID「M1」によって識別される事業主(事業主M1)の名称は「A社」であり、事業主M1がコンテンツID「VC1」によって識別される動画コンテンツ(動画コンテンツVC1)を提供(入稿)した例を示す。
【0052】
(対象情報記憶部122について)
対象情報記憶部122は、所定のサービス(例えば、サービスSA1)においてコンテンツを共有させる際の権利対象に関する情報である対象情報を記憶する。ここで、
図6に実施形態にかかる対象情報記憶部122の一例を示す。
図6の例では、対象情報記憶部122は、「提供主ID」、「NGオブジェクト」、「NGコンテンツ」といった項目を有する。また、「NGコンテンツ」は、「基本コンテンツID」および「NGシーン」といった項目を含む。
図6に示す対象情報記憶部122は、
図1で説明した対象情報記憶部122をより具体化したものである。
【0053】
「提供主ID」は、動画コンテンツの提供主(動画コンテンツの製作主、または、コンテンツプロバイダー)を識別する識別情報を示す。「NGオブジェクト」は、所定のサービス(例えば、サービスSA1)において共有される共有コンテンツに含まれる場合に視聴を制限するよう指定されるオブジェクトを示す。また、「NGオブジェクト」は、事業主T2に係る権利処理の対象となっているオブジェクトと言い換えることができる。
【0054】
「NGコンテンツ」に対応する「基本コンテンツID」は、「NGシーン」をワンシーンに含む大元の動画コンテンツを識別する識別情報を示す。「NGシーン」は、「基本コンテンツID」によって識別される動画コンテンツの中に含まれる一部分のコンテンツ(すなわち、ワンシーン)であって、所定のサービス(例えば、サービスSA1)での共有を禁止するよう指定される指定コンテンツに対応する。また、「NGシーン」は、事業主T2に係る権利処理の対象となっている指定コンテンツと言い換えることができる。また、例えば、提供主は、動画コンテンツの中で、肖像権等に関与する人物、建造物、作品等のオブジェクト(NGオブジェクト)を含むシーンや、その他SNSで共有されることを禁止するシーンを指定する。例えば、提供主は、動画コンテンツに対応する時間位置の範囲を指定することで、この時間位置の範囲内のシーンの共有を禁止する。
【0055】
すなわち、
図6の例では、提供主ID「M1」によって識別される事業主(事業主M1)が、「人物O1および人物O2」がユーザによって指定された共有コンテンツに含まれる場合には、「人物O1および人物O2」に対して視聴制限を設けるよう指定している例を示す。また、
図6の例では、事業主M4が、基本コンテンツID「VC4」によって識別される動画コンテンツ(動画コンテンツVC4)の中で、時間位置32.4分〜35.0分に対応するシーン(NGC4)を、共有を禁止する「NGシーン」として指定している例を示す。
【0056】
(シェア情報記憶部123について)
シェア情報記憶部123は、所定のサービス(例えば、サービスSA1)において共有させる共有コンテンツに関する情報を記憶する。ここで、
図7に実施形態にかかるシェア情報記憶部123の一例を示す。
図7の例では、シェア情報記憶部123は、「ユーザID」、「投稿先」、「基本コンテンツID」、「共有コンテンツ」といった項目を有する。
【0057】
「ユーザID」は、ユーザを識別する識別情報を示す。「投稿先」は、「共有コンテンツ」の投稿先を示すサービスであって、どのサービスで共有コンテンツを共有したいかを示す情報である。
図1の例では、ユーザU1がサービスSA1に対応する投稿ボタンBT2を押下している。かかる場合、「投稿先」には、サービスSA1の識別情報「SA1」が入力される。「基本コンテンツID」は、「共有コンテンツ」をワンシーンとして含む大元の動画コンテンツを識別する識別情報を示す。
【0058】
「共有コンテンツ」は、「基本コンテンツID」によって識別される動画コンテンツのうち、所定のサービス(例えば、サービスSA1)で共有させる一部分である共有コンテンツであって、ユーザにより指定された共有コンテンツを識別する識別情報を示す。例えば、情報処理装置100は、基本コンテンツID「VC1」によって識別される動画コンテンツVC1の再生時間(120分)のうち、共有コンテンツの開始位置に相当する時間位置を指定させることで、指定された時間位置から30秒後までの30秒間のシーンを共有コンテンツとして認識する。このため、
図7の例では、ユーザU1が、共有コンテンツの開始位置として、時間位置40分を指定したことにより、動画コンテンツVC1のうち、時間位置40分〜40.5分までの30秒間のシーンが共有コンテンツShC11として認識された例を示す。
【0059】
(制御部130について)
図3に戻り、制御部130は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0060】
図3に示すように、制御部130は、入稿受付部131と、取得部132と、指定受付部133と、判定部134と、コンテンツ制御部135と、投稿部136とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、
図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0061】
(入稿受付部131について)
入稿受付部131は、コンテンツの入稿を受け付ける。例えば、入稿受付部131は、動画コンテンツの提供主(動画コンテンツの製作主、または、コンテンツプロバイダー)から動画コンテンツの入稿を受け付ける。また、入稿受付部131は、入稿されたコンテンツを動画コンテンツ記憶部121に格納する。
【0062】
(取得部132について)
取得部132は、所定のサービスにおいてコンテンツを共有させる際の権利対象に関する情報である対象情報を取得する。例えば、取得部132は、権利対象として、コンテンツの配信を行う配信業者に係る権利処理の対象となっているオブジェクトに関する対象情報を取得する。また、例えば、取得部132は、対象情報として、オブジェクトであって、所定のサービスにおいて共有されるコンテンツ(共有コンテンツ)に含まれる場合に視聴を制限するよう指定されるオブジェクトを示す情報を取得する。例えば、取得部132は、「NGオブジェクト」の指定を受け付ける。
【0063】
また、取得部132は、権利対象として、コンテンツの配信を行う配信業者に係る権利処理の対象となっているコンテンツに関する対象情報を取得する。例えば、取得部132は、対象情報として、コンテンツに含まれる一部分のコンテンツであって、所定のサービスでの共有を禁止するよう指定される指定コンテンツを示す情報を取得する。例えば、取得部132は、指定コンテンツとして、コンテンツの配信を行う配信業者に係る権利処理の対象となっているオブジェクトを含む指定コンテンツを示す情報を取得する。例えば、取得部132は、「NGコンテンツ」の指定を受け付ける。
【0064】
例えば、取得部132は、提供主から対象情報を取得する。例えば、取得部132は、提供主から対象情報の指定を受け付ける。また、取得部132は、取得した対象情報を対象情報記憶部122に格納する。例えば、取得部132は、対象情報として、「NGオブジェクト」を示す情報を対象情報記憶部122に格納する。また、取得部132は、「NGコンテンツ」を示す情報として、「NGシーン」に対応する時間位置と、「基本コンテンツID」との組合せを対象情報記憶部122に格納する。また、取得部は、判定部134が判定処理を行う際に、対象情報記憶部122から対象情報を取得する。
【0065】
(指定受付部133について)
指定受付部133は、コンテンツのうち、所定のサービスで共有させる当該コンテンツの一部分(ワンシーン)である共有コンテンツの指定をユーザから受け付ける。
図1の例を用いて説明すると、例えば、ユーザU1が端末装置10を用いてサービスSA1に対応する投稿ボタンBT2を押下した場合には、指定受付部133は、端末装置10を介して、共有コンテンツの指定を受け付ける。例えば、ユーザU1が、共有コンテンツの開始位置として、動画コンテンツVC1の時間位置40分を指定した状態で投稿ボタンBT2を押下した場合には、指定受付部133は、動画コンテンツVC1の時間位置40分が指定されたことを示す指定情報を端末装置10から受け付ける。そして、指定受付部133は、動画コンテンツVC1のうち、時間位置40分〜40.5分までの30秒間のシーンを共有コンテンツShC11として認識する。
【0066】
また、指定受付部133は、共有コンテンツを示す情報をシェア情報記憶部123に格納する。例えば、指定受付部133は、「共有コンテンツ」を示す時間位置(時間範囲)と、共有コンテンツに対する基本コンテンツの「基本コンテンツID」とを対応付けてシェア情報記憶部123に格納する。
【0067】
(判定部134について)
判定部134は、対象情報記憶部122に記憶される対象情報に基づいて、所定のサービスで共有させる一部分である共有コンテンツであって、ユーザにより指定された共有コンテンツに対象情報が含まれるか否かを判定する。例えば、判定部134は、対象情報記憶部122に記憶される対象情報に基づいて、ユーザにより指定された共有コンテンツに、所定のサービスでの視聴を制限するよう指定されるオブジェクト(NGオブジェクト)が含まれるか否か、または、所定のサービスでの共有を禁止するよう指定される指定コンテンツ(NGシーン)が含まれるか否かを判定する。ここで、かかる判定処理について、
図1および
図6の例を用いて説明する。
【0068】
図1の例では、指定受付部133は、共有コンテンツとして、動画コンテンツVC1中の時間位置40分〜40.5分の30秒間に対応するワンシーンである共有コンテンツShC11の指定をユーザU1から受け付けている。このため、判定部134は、共有コンテンツShC11に、提供主によって指定されるNGオブジェクトが含まれるか否か、または、提供主によって指定されるNGシーンが含まれるか否かを判定する。
【0069】
例えば、判定部134は、共有コンテンツShC11を解析することにより、共有コンテンツShC11に含まれるオブジェクトが何であるかを特定する。例えば、判定部134は、共有コンテンツShC11に含まれるオブジェクトが「人物O1、人物NP1、人物NP2」であることを特定したものとする。そうすると、判定部134、対象情報記憶部122に記憶される「NGオブジェクト」と、「人物O1」、「人物NP1」、「人物NP2」それぞれとのマッチングを行うことにより、共有コンテンツShC11の中に、各提供主により指定される「NGオブジェクト」が含まれるか否かを判定する。
【0070】
図6に示す対象情報記憶部122の例では、事業主M1が「人物O1」をNGオブジェクトとして指定している。したがって、判定部134は、共有コンテンツShC11の中には、「人物O1」がNGオブジェクトとして含まれると判定する。
【0071】
また、判定部134、共有コンテンツShC11を一部分とする大元の動画コンテンツ、すなわち共有コンテンツShC11に対応する基本コンテンツが、動画コンテンツVC1であることから、対象情報記憶部122に記憶される「NGシーン」であって、基本コンテンツID「VC1」が対応付けられる「NGシーン」を抽出する。例えば、判定部134、かかる「NGシーン」を示す時間範囲を対象情報記憶部122から抽出する。そして、判定部134、共有コンテンツShC11を示す時間範囲「時間位置40分〜40.5分」に、かかる「NGシーン」を示す時間範囲の少なくとも一部が含まれるか否かを判定する。
図6の例では、基本コンテンツID「VC1」が対応付けられる「NGシーン」がそもそも存在しないため、判定部134は、共有コンテンツShC11には、提供主によって指定されるNGシーンが含まれないと判定する。
【0072】
したがって、ユーザU1の例では、判定部134は、共有コンテンツShC11の中にはNGオブジェクトである「人物O1」が含まれると判定する一方で、共有コンテンツShC11にはNGシーンが含まれないと判定する。このように、共有コンテンツの中にNGオブジェクトが含まれるとの判定結果を「判定結果パターン1」とする。
【0073】
ここで、
図1では不図示であるが、指定受付部133は、共有コンテンツとして、動画コンテンツVC4中の時間位置32分〜32.5分の30秒間に対応するワンシーンである共有コンテンツShC42の指定をユーザU4から受け付けたとする。このため、判定部134は、共有コンテンツShC42に、提供主によって指定されるNGオブジェクトが含まれるか否か、または、提供主によって指定されるNGシーンが含まれるか否かを判定する。
【0074】
例えば、判定部134は、共有コンテンツShC42を解析することにより、共有コンテンツShC42に含まれるオブジェクトが何であるかを特定する。例えば、判定部134は、共有コンテンツShC42に含まれるオブジェクトが「人物NP1、人物NP2」であることを特定したものとする。そうすると、判定部134、対象情報記憶部122に記憶される「NGオブジェクト」と、「人物NP1」、「人物NP2」それぞれとのマッチングを行うことにより、共有コンテンツShC42の中に、各提供主により指定される「NGオブジェクト」が含まれるか否かを判定する。
【0075】
図6に示す対象情報記憶部122の例では、「人物NP1」、「人物NP2」ともにNGオブジェクトとして指定されていない。したがって、判定部134は、共有コンテンツShC42の中にはNGオブジェクトが含まれないと判定する。
【0076】
また、判定部134、共有コンテンツShC42を一部分とする大元の動画コンテンツ、すなわち共有コンテンツShC42に対応する基本コンテンツが、動画コンテンツVC4であることから、対象情報記憶部122に記憶される「NGシーン」であって、基本コンテンツID「VC4」が対応付けられる「NGシーン」を抽出する。例えば、判定部134は、
図6の例では、かかる「NGシーン」(シーンNGC4)を示す時間範囲として、「時間位置32.4分〜35分」を対象情報記憶部122から抽出する。そして、判定部134、共有コンテンツShC42を示す時間範囲「時間位置32分〜32.5分」に、シーンNGC4を示す時間範囲「時間位置32.4分〜35分」の少なくとも一部が含まれるか否かを判定する。かかる例では、判定部134は、シーンNGC4を示す時間範囲「時間位置32.4分〜35分」のうち「時間位置32.4分〜32.5分」の10秒間が、共有コンテンツShC42を示す時間範囲「時間位置32分〜32.5分」に含まれると判定する。
【0077】
したがって、ユーザU4の例では、判定部134は、共有コンテンツShC42の中にはNGオブジェクトが含まれないと判定する一方で、共有コンテンツShC42にはNGシーンが含まれると判定する。このように、共有コンテンツの中にNGシーンが含まれるとの判定結果を「判定結果パターン2」とする。
【0078】
なお、上記例では、判定部134が、1つの共有コンテンツに対してNGオブジェクトのみが含まれるか、あるいは、1つの共有コンテンツに対してNGコンテンツのみが含まれると判定する例を示した。しかし、共有コンテンツの状況によっては、判定部134は、1つの共有コンテンツにOGオブジェクトおよびNGコンテンツの両方が含まれると判定する場合もある。
【0079】
(コンテンツ制御部135について)
コンテンツ制御部135は、取得部132により取得された対象情報に基づいて、コンテンツに対する所定のサービスでの視聴を制限する所定の制御処理を行う。例えば、コンテンツ制御部135は、所定の制御処理として、対象情報が示すコンテンツ(NGシーン)を所定のサービスで共有不可能な状態に制御する。
【0080】
まず、「判定結果パターン1」の場合での制御処理について説明する。コンテンツ制御部135は、対象情報に基づいて、所定のサービスにおいて共有されるコンテンツに、NGオブジェクトが含まれると判定された場合には、当該NGオブジェクトに対して所定の制御処理を行う。具体的には、コンテンツ制御部135は、対象情報に基づいて、動画コンテンツのうち、所定のサービスで共有させる一部分(ワンシーン)である共有コンテンツであって、ユーザにより指定された共有コンテンツに、NGオブジェクトが含まれると判定された場合には、当該NGオブジェクトに対して所定の制御処理を行う。
【0081】
例えば、コンテンツ制御部135は、所定の制御処理として、NGオブジェクトの少なくとも一部分に対して所定の編集を加える。例えば、コンテンツ制御部135は、所定の制御処理として、NGオブジェクトの少なくとも一部分をぼかすぼかし処理を行う。
【0082】
図1のように、ユーザU1に指定された共有コンテンツShC11について「判定結果パターン1」が得られた場合を例に挙げると、コンテンツ制御部135は、動画コンテンツ記憶部121に格納される動画コンテンツVC1から、共有コンテンツShC11を抽出する。そして、コンテンツ制御部135は、
図2で説明したように、共有コンテンツShC11を構成する動画ファイルのうち、NGオブジェクトである「人物O1」の顔をぼやかす。
図2の例では、共有コンテンツShC11を構成する4つの動画ファイルのうち、動画ファイルF11−1、F11−2、F11−3には、NGオブジェクトである「人物O1」が含まれる。かかる場合、コンテンツ制御部135は、「人物O1」の少なくとも一部分として、「顔」にブラー(ぼかし)をかけるといった制御処理を行う。例えば、コンテンツ制御部135は、「人物O1」の「顔」に対応する円領域AR1に対してブラーをかけることにより、「人物O1」であることをユーザが容易には特定不可能な状態に制御する。また、コンテンツ制御部135は、処理済みの共有コンテンツShC11を投稿部136に送信する。
【0083】
次に、「判定結果パターン2」の場合での制御処理について説明する。コンテンツ制御部135は、対象情報に基づいて、所定のサービスにおいて共有されるコンテンツに、対象情報が示すコンテンツが含まれると判定された場合には、当該対象情報が示すコンテンツに対して所定の制御処理を行う。具体的には、コンテンツ制御部135は、対象情報に基づいて、動画コンテンツのうち、所定のサービスで共有させる一部分(ワンシーン)である共有コンテンツであって、ユーザにより指定された共有コンテンツに、NGシーン(指定コンテンツの一例)が含まれると判定された場合には、当該NGシーンに対して、所定の制御処理を行う。
【0084】
例えば、コンテンツ制御部135は、所定の制御処理として、所定のサービスにおいて共有されるコンテンツの中から、NGコンテンツを除外する。ユーザU4に指定された共有コンテンツShC42について「判定結果パターン2」が得られた場合を例に挙げると、コンテンツ制御部135は、動画コンテンツ記憶部121に格納される動画コンテンツVC4から、共有コンテンツShC42を抽出する。ここで、上記例では、判定部134は、「NGシーン」を示す時間範囲「時間位置32.4分〜35分」のうち「時間位置32.4分〜32.5分」の10秒間が、共有コンテンツShC42を示す時間範囲「時間位置32分〜32.5分」に含まれると判定している。したがって、かかる場合、コンテンツ制御部135は、共有コンテンツShC42から、NGシーンを除外する。具体的には、コンテンツ制御部135は、共有コンテンツShC42から、「時間位置32.4分〜32.5分」の10秒間の部分(NGシーン)を除外する。
【0085】
なお、かかる制御処理により、当初30秒であった共有コンテンツShC42が、20秒となる。したがって、コンテンツ制御部135は、例えば、動画コンテンツVC4のうちNGシーンとして指定されていないシーンを、20秒となった共有コンテンツShC42に対して付加してもよい。例えば、コンテンツ制御部135は、動画コンテンツVC4のうち、NGシーンとして指定されていないシーンであって10秒間のシーンを抽出する。そして、コンテンツ制御部135は、抽出したこの10秒のシーンを、20秒の共有コンテンツShC42の後に付加することにより、共有コンテンツShC42の再生長を30秒に戻してもよい。
【0086】
また、コンテンツ制御部135は、共有コンテンツShC42から、「時間位置32.4分〜32.5分」の10秒間の部分(NGシーン)を除外するのではなく、このNGシーン全体をぼやかす制御処理を行ってもよい。また、コンテンツ制御部135は、処理済みの共有コンテンツShC42を投稿部136に送信する。
【0087】
(投稿部136について)
投稿部136は、コンテンツ制御部135により制御処置された処理済みの共有コンテンツを所定のサービス(例えば、SNS)に投稿する。具体的には、投稿部136は、コンテンツ制御部135により制御処置された処理済みの共有コンテンツが、所定のサービス(例えば、SNS)においてユーザ間で共有されるよう、所定のサービスを提供するSNS装置60に送信する。例えば、投稿部136は、ユーザに指定された投稿先に対応するSNSを提供するSNS装置60に対して、処理済みの共有コンテンツを送信する。
【0088】
図1の例では、ユーザU1がサービスSA1に対応する投稿ボタンBT2を押下することで、指定情報を情報処理装置100に送信している。つまり、ユーザU1は、共有コンテンツShC1を、サービスSAを利用するユーザ間で共有したいため、サービスSA1に対応する投稿ボタンBT2を押下している。したがって、かかる例では、投稿部136は、SNSの1つであるサービスSA1を提供するSNS装置60に対して、処理済みの共有コンテンツShC11を送信する。
【0089】
〔3.処理手順〕
次に、
図8を用いて、実施形態にかかる情報処理の手順について説明する。
図8は、実施形態にかかる情報処理手順を示すフローチャートである。
図8の例では、情報処理装置100は、提供主から対象情報を取得済みであるものとする。
【0090】
まず、指定受付部133は、動画コンテンツの中で、ユーザ間で共有したい部分(ワンシーン)である共有コンテンツの指定をユーザから受け付けたか否かを判定する(ステップS101)。また、指定受付部133は、例えば、どのサービスのユーザ間で共有コンテンツを共有したいかといった、共有先(投稿先)のサービスの指定も受け付ける。例えば、指定受付部133は、共有コンテンツの指定と、共有先(投稿先)のサービスの指定を同時に受け付けることができる。
【0091】
例えば、指定受付部133は、動画コンテンツの再生時間の中で共有コンテンツの開始位置となる時間位置の指定(指定情報)を受け付けたか否かを判定する。指定受付部133は、共有コンテンツの指定を受け付けていない場合には(ステップS101;No)、受け付けるまで待機する。
【0092】
一方、判定部134は、指定受付部133により共有コンテンツの指定を受け付けたと判定された場合には(ステップS101;Yes)、ユーザにより指定された共有コンテンツに対象情報が含まれるか否かを判定する判定処理を行う(ステップS102)。例えば、判定部134は、共有コンテンツに対象情報の一つであるNGオブジェクトが含まれるか否かを判定する。例えば、判定部134は、共有コンテンツを解析することにより、共有コンテンツに含まれるオブジェクト(人物、建造物、作品等)を特定する。そして、判定部134は、特定したオブジェクトと、対象情報の一つであるNGオブジェクトとのマッチングを行うことで、共有コンテンツにNGオブジェクトが含まれるか否かを判定する。
【0093】
また、例えば、判定部134は、共有コンテンツに対象情報の一つであるNGコンテンツ(NGシーン)が含まれるか否かを判定する。例えば、判定部134は、共有コンテンツを示す時間範囲に、「NGシーン」を示す時間範囲の少なくとも一部が含まれるか否かを判定する。判定部134は、共有コンテンツを示す時間範囲に、「NGシーン」を示す時間範囲の少なくとも一部が含まれる場合には、共有コンテンツにNGシーンが含まれると判定する。
【0094】
次に、コンテンツ制御部135は、判定部134による判定結果に基づいて、共有コンテンツに含まれる対象情報に対して、ユーザに指定されたサービスでの視聴を制限する制御処理を行う(ステップS103)。例えば、コンテンツ制御部135は、判定部134により共有コンテンツにNGオブジェクトが含まれると判定された場合には、NGオブジェクトの少なくとも一部分に対して所定の編集を加える。例えば、コンテンツ制御部135は、所定の制御処理として、NGオブジェクトの少なくとも一部分をぼかすぼかし処理を行う。
【0095】
また、例えば、コンテンツ制御部135は、判定部134により共有コンテンツにNGシーンが含まれると判定された場合には、所定のサービスにおいて共有されるコンテンツの中から、NGコンテンツを除外する。
【0096】
次に、投稿部136は、共有コンテンツがユーザに指定された共有先(投稿先)にて共有されるよう、共有コンテンツをユーザに指定された共有先(投稿先)に対応するSNS装置60にアップロードする(ステップS104)。投稿部136は、共有コンテンツにNGオブジェクトおよびNGシーンが含まれず制御処理されなかった場合には、この未処理のままの共有コンテンツをSNS装置60に送信する。一方、投稿部136は、共有コンテンツにNGオブジェクトまたはNGシーンが含まれていたことにより制御処理された場合には、処理済みの共有コンテンツをSNS装置60に送信する。そして、SNS装置60は、情報処理装置100から受け付けた共有コンテンツをSNS内で共有させる。
【0097】
〔4.変形例〕
上記実施形態にかかる情報処理装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、情報処理装置100の他の実施形態について説明する。
【0098】
〔4−1.NGシーンを共有不可能に制御(1)〕
上記実施形態では、情報処理装置100が、共有コンテンツにNGシーンが含まれると自判定した場合には、共有コンテンツからこのNGシーンを除外する例を示した。しかし、そもそもNGシーンが含まれる共有コンテンツをユーザが指定できないよう、NGシーンに対して制御を行っておいてもよい。例えば、コンテンツ制御部135は、NGシーンがユーザに指定される共有コンテンツに含まれてしまうことが無いよう、NGシーンに対して所定の制御処理を行う。この点について、上述した「判定結果パターン2」の例を用いて説明する。
【0099】
「判定結果パターン2」では、判定部134は、共有コンテンツShC42の中にはNGオブジェクが含まれないと判定する一方で、共有コンテンツShC42にはNGシーン(シーンNGC4)が含まれると判定している。かかる場合、コンテンツ制御部135は、共有コンテンツShC42にはNGシーンが含まれることから、共有コンテンツShC42の指定は無効であることをユーザU4に提示する。例えば、コンテンツ制御部135は、共有コンテンツShC42の開始位置である時間位置「32分」が指定された場合には、「この位置を指定することはできません」のような警告を端末装置10に表示させる。
【0100】
これにより、情報処理装置100は、NGシーンを含まないように共有コンテンツを指定させることができるため、NGシーンを保護しつつ、動画コンテンツVC4や動画サイトSTに対する集客性を高めることができる。
【0101】
〔4−2.NGシーンを共有不可能に制御(2)〕
また、コンテンツ制御部135は、共有コンテンツにはNGシーン場合、その共有コンテンツの指定は無効であることを提示するのではなく、動画コンテンツのうち、NGシーンを含まないシーンを提示する。そして、コンテンツ制御部135は、このシーンの中で共有コンテンツとなるシーンを指定するようレコメンドする。この点についても、上述した「判定結果パターン2」の例を用いて説明する。
【0102】
例えば、コンテンツ制御部135は、動画コンテンツVC4について共有コンテンツの指定(開始位置の指定)が受け付けられる前の段階で、動画コンテンツVC4のうちNGシーン(シーンNGC4)を含まない部分(シーン)を提示することにより、この部分(シーン)の中から任意の位置を共有コンテンツとして指定するようユーザU4にレコメンドする。
【0103】
図6の例では、動画コンテンツVC4のうち、時間範囲「時間位置32.4分〜35分」がNGシーンとして指定されている。したがって、かかる場合、動画コンテンツVC4のうちNGシーン(シーンNGC4)を含まない部分(シーン)は、「0分〜32.4分」および「35分〜」である。このため、コンテンツ制御部135は、「0分〜32.4分」および「35分〜」といった範囲内のシーンを共有コンテンツとして指定するようユーザU4にレコメンドする。
【0104】
これにより、情報処理装置100は、NGシーンを含まないように共有コンテンツを指定させることができるため、NGシーンを保護しつつ、動画コンテンツVC4や動画サイトSTに対する集客性を高めることができる。
【0105】
〔4−3.音声加工処理〕
上記実施形態では、ユーザが共有しようとする共有コンテンツに権利処理の対象となっているオブジェクトが含まれる場合には、情報処理装置100が、このオブジェクトに閲覧制限をかけた状態で、共有コンテンツをSNSサービスに投稿する例を示した。例えば、
図1および
図2の例では、情報処理装置100が、共有コンテンツShC11の中にNGオブジェクトである「人物O1」が含まれていることにより、「人物O1」の一部をぼかす処理を行ったうえで、共有コンテンツShC11をSNSサービスに投稿する例を示した。
【0106】
しかし、情報処理装置100は、共有コンテンツに権利処理の対象となっているオブジェクトが含まれる場合には、このオブジェクトの発話音声に制限をかけた状態で、共有コンテンツをSNSサービスに投稿してもよい。具体的には、コンテンツ制御部135は、SNSサービスでの視聴を制限する制御処理として、オブジェクト(人物)の発話音声を加工する音声加工処理を行う。例えば、コンテンツ制御部135は、音声加工処理として、発話音声の音程(キー)を変更する変更する変更処理、発話音声を消去する処理、発話音声のピッチを変更する変更する変更処理、発話音声の音量を変更する変更する変更処理のうちの少なくともいずれか1つを行う。この点について、
図1および
図2の例を用いて説明する。
【0107】
まず、
図1の例では、判定部134は、共有コンテンツShC11の中には、「人物O1」がNGオブジェクトとして含まれると判定する。したがって、コンテンツ制御部135は、共有コンテンツShC11にNGオブジェクトが含まれるとの判定結果を得たことに応じて、共有コンテンツShC11の視聴を制限する制御処理を行う。具体的には、コンテンツ制御部135は、サービスSA1でのユーザによる視聴を制限する制御処理を行う。例えば、コンテンツ制御部135は、動画コンテンツVC1のデータから、共有コンテンツShC11のデータを抽出する。そして、コンテンツ制御部135は、抽出した共有コンテンツShC11について、NGオブジェクトである「人物O1」の発話音声を加工する音声加工処理を行う。ここでは、コンテンツ制御部135が、発話音声の音程(キー)を変更する例を挙げる。
【0108】
共有コンテンツShC11は、
図2に示すように、動画ファイルF11−1、動画ファイルF11−2、動画ファイルF11−3、動画ファイルF11−4、といった4つの動画ファイルによって構成されるものとする。また、
図2の例では、動画ファイルF11−1、F11−2、F11−3には、NGオブジェクトである「人物O1」が含まれる。したがって、コンテンツ制御部135は、動画ファイルF11−1、F11−2、F11−3に含まれる音声データであって、「人物O1」の発話音声に対応する音声データを抽出し、抽出した音声データのキーを変更する。なお、このときコンテンツ制御部135は、音声データのピッチや音量も合わせて変更することもできる。
【0109】
そして、投稿部136は、音声加工処理が行われた処理済みの共有コンテンツShC11を、サービスSA1を提供するサーバ装置であるSNS装置60に送信する。例えば、投稿部136は、処理済みの共有コンテンツShC11をSNS装置60にアップロードする。
【0110】
このように、実施形態にかかる情報処理装置100は、権利処理の対象となっているオブジェクトの発話音声を制御することにより、権利処理の対象となっているオブジェクトを含むコンテンツに対するSNSサービスでの視聴を制限する。権利対象のコンテンツを保護しつつ、権利対象のコンテンツに対する集客性を高めることができる。
【0111】
なお、本変形例では、コンテンツ制御部135が、NGオブジェクトである「人物O1」の発話音声を加工する音声加工処理を行う例を示したが、既に説明済みのぼかし処理も合わせて行ってもよい。
【0112】
〔5.ハードウェア構成〕
また、上記実施形態にかかる情報処理装置100は、例えば
図9に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図9は、情報処理装置100の機能を実現するコンピュータ1000の一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0113】
CPU1100は、ROM1300又はHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0114】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、および、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、通信網50を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを、通信網50を介して他の機器へ送信する。
【0115】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを、入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0116】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラム又はデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0117】
例えば、コンピュータ1000が実施形態にかかる情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部120内のデータが格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを、記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、通信網50を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0118】
〔6.その他〕
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0119】
以上、本願の実施形態をいくつかの図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0120】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。