(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1プリセット時間閾値は、第1時間未満であり、前記第1時間は、前記補償器に接続する前記ラインの距離保護Iセグメントを分析し計算する前記ライン保護装置に必要な時間と、距離保護Iセグメントの保護アクション遅延時間との合計であるか;もしくは、前記第1プリセット時間閾値は、前記第1時間と、高速バイパススイッチのトリガ応答時間との間の相違よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【発明の概要】
【0005】
上記の技術的問題を解決するために、本発明の実施形態は、ライン距離保護における補償器の影響を抑制し、先行技術のライン保護装置の保護性能に影響する問題を解決し、ラインの距離保護のためにライン保護装置の性能を確保し、パワーシステムの安全で安定した動作を確保し、産業上の適応性を確立するための、方法および装置を提供することを意図する。
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明の実施形態の技術的な解決を以下に記述する:
【0007】
ラインの距離保護上の影響を抑制する方法であって、この方法は、
【0008】
第1電流を得るために、補償器に接続したラインまたは補償器の直列コンバータの電流を得ることであって、補償器は、補償器に接続されたラインの電流をコントロールするように構成し、補償器は、静的同期直列補償器、統合パワーフローコントローラ、インターラインパワーフローコントローラ、および変換可能な静的補償器を備え;
【0009】
第1電圧を得るために、補償器に接続したバスまたは補償器に接続されたラインの電圧を取得すること;
【0010】
第1電流とプリセット電流閾値との間の関係を比較すること;
【0011】
第1電圧とプリセット電圧閾値との間の関係を比較すること;
【0012】
第1電流がプリセット電流閾値よりも大きく、および第1期間が第1プリセット時間閾値よりも大きい場合に、直列コンバータまたは直列トランスフォーマを終了させることであって;直列コンバータは補償器内の装置であり、第1期間の時間は、第1電流がプリセット電流閾値よりも大きい時間であり;
【0013】
第1電流がプリセット電流閾値より小さいかまたは同等である場合か、または第1電流がプリセット電流閾値よりも大きく、および第1電流が第1プリセット時間閾値よりも小さいかまたは同等である場合に、第1電圧を得るために、補償器に接続するバスまたは補償器に接続するラインの電圧を得ること;
【0014】
第1電圧とプリセット電圧閾値との間の関係を比較すること;
【0015】
第1電圧がプリセット電圧閾値より小さいかまたは同等であり、および第2期間が第2プリセット時間閾値よりも大きい場合に、直列コンバータの出力電圧をゼロにセットし、かつ第2電流を得るために、第1電流に対応する構成要素の電流を得ることであって;第2期間の時間は、第1電圧がプリセット電圧閾値より小さいかまたは同等である時間であり;
【0016】
第2電流がプリセット閾値電流よりも大きく、および第3期間が第1プリセット時間閾値よりも大きい場合に、直列コンバータおよび直列トランスフォーマを終了することであって、第3期間は、第2電流がプリセット閾値より大きい期間であり;
【0017】
第2電流がプリセット電流閾値より小さいかまたは同等である場合か、または第2電流がプリセット電流閾値より大きく、第3期間が第1プリセット時間閾値より小さいかまたは同等である場合、第2電圧を得るために第1電圧に対応するラインの電圧を取得すること;
【0018】
第2電圧がプリセット電圧閾値よりも大きい場合、および第4期間が第3プリセット時間閾値よりも大きい場合、直列コンバータの出力電圧をゼロにセットすることをキャンセルし、かつ第1電流を得るために、補償器に接続するラインのまたは補償器内の直列コンバータの電流の取得を実行することであって;第4期間は、第2電圧がプリセット電圧閾値の持続より大きい期間であることを含む。
【0019】
任意的に、直列コンバータおよび直列トランスフォーマの終了は以下を含む:
【0020】
直列コンバータをロックし、オンにする直列トランスフォーマと並列に高速バイパスをトリガーすること;
【0021】
直列トランスフォーマと並列に機械的バイパススイッチをクローズすること。
【0022】
任意的に、直列コンバータおよび直列トランスフォーマを終了後、本方法は以下のステップをさらに含む:
【0023】
プリセット時間が来た際に、補償器に接続するラインの電流および電圧を取得すること;
【0024】
補償器に接続するラインの電流がプリセット電流の範囲内にあり、かつ補償器に接続するラインの電圧がプリセット電圧の範囲内にある場合、直列コンバータおよび直列トランスフォーマを利用可能にすること。
【0025】
任意的に、第2電流を得るために第1電流に対応する構成要素の電流を取得した後に、本方法はさらに以下のステップを含む:
【0026】
第2電流がプリセット閾値より小さいかまたは同等であるか、または第2電流がプリセット電流閾値より多く、第3期間が第1プリセット時間閾値より小さいかまたは同等である場合に、第1実行指示をライン保護装置に送信することであって;ライン保護装置は補償器に接続するラインを保護するために構成し、第1実行指示は、第1ルールに従って、補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値をアップデートするようにライン保護装置に指示するために使用すること;
【0027】
第1の実行指示を送信後、タイミングをスタートし、プリセット期間後に第2の電圧を取得すること;
【0028】
第2電圧がプリセット電圧閾値より大きく、および第4期間が第3プリセット時間閾値よりも大きい場合に、第2実行指示をライン保護装置に送信することであって;第2実行指示は、補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値を、当該補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値をアップデートする前の値にリセットするよう、ライン保護装置に指示するために使用すること。
【0029】
任意的に、直列コンバータおよび直列トランスフォーマを終了後、本方法は、以下のステップをさらに含む:
【0030】
機械的バイパススイッチがオフになる際に、第3実行指示をライン保護装置に送信することであって;第3実行指示を、第2プリセット指示に従って、補償器に接続する距離保護インピーダンスのセット値をアップデートするよう、ライン保護装置に指示するために使用すること;
【0031】
第3実行指示の送信後、タイミングをスタートし、プリセット期間後に補償器に接続するラインの電流および電圧を取得すること;
【0032】
補償器に接続するラインの電流がプリセット電流の範囲内にあり、補償器に接続するラインの電圧がプリセット電圧の範囲内にある場合、直列コンバータおよび直列トランスフォーマを利用可能にすること;
【0033】
機械的バイパススイッチがクローズする際に、ライン保護装置に通知シグナルを送信することであって;通知シグナルを、補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値を、当該補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値をアップデートする前の値にリセットするように、ライン保護装置に知らせるために使用することを含む。
【0034】
任意的に、第1プリセット時間の閾値は第1時間よりも短く、ここで、第1時間は、補償器に接続するラインの距離保護Iセグメントを分析して計算するライン保護装置に必要な時間と、距離保護Iセグメントの保護アクション遅延時間の合計である。
【0035】
代わりに、第1プリセット時間の閾値は、高速バイパススイッチのトリガーの第1時間および応答時間の間の相違より小さい。
【0036】
ライン距離保護上の補償器の影響を抑制する方法であって、この方法は:
【0037】
補償器により送信された第1実行指示を受信すること;および
【0038】
第1実行指示への応答での補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値を得て、それを第1インピーダンスにセットすること;
【0039】
第1インピーダンスおよび第1プリセットルールを基にした補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値をアップデートすること;
【0040】
補償器によって送信された第2実行指示を受信すること;
【0041】
第2実行指示への応答で、第1インピーダンスとして補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値をセットすることを含む。
【0042】
任意的に、以下を構成する第1インピーダンスおよび第1プリセットルールを基にした、補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値を前記アップデートすること:
【0043】
補償器に接続するライン側のインピーダンスを基にした、直列コンバータのインピーダンス上での同等のプロセスを実行して第2インピーダンスを取得すること;
【0044】
第1インピーダンス、第2インピーダンス、および直列トランスフォーマの漏れインピーダンスを追加して第3インピーダンスを取得すること;
【0045】
補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値を、第3インピーダンスにアップデートすることを含む。
【0047】
補償器によって送信された第3実行指示を受信すること;
【0048】
第3実行指示に応答して第1インピーダンスを、直列トランスフォーマの漏れリアクタンスに追加して第4インピーダンスを取得すること;
【0049】
補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値を第4インピーダンスにセットすること;
【0050】
補償器によって送信された通知シグナルを受信すること;
【0051】
通知シグナルに応答して、補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値を第1インピーダンスとしてセットすることを含む。
【0052】
ライン距離保護上での補償器の影響を抑制する方法であって、この方法は:
【0053】
補償器に接続するラインが通常に働く場合に、補償器に接続するライン、または補償器内の直列コンバータの電流を検出して第1電流を取得し、補償器に接続するバスか、または補償器に接続するラインの電圧を検出して第1電圧を取得すること;
【0054】
第1電流と、プリセット電流閾値との間の関係を比較すること;
【0055】
第1電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第1期間が第1プリセット時間閾値よりも大きい場合に、直列コンバータをロックし、オンにするべき直列トランスフォーマに並列に接続する高速バイパススイッチをトリガーし、かつ直列トランスフォーマに並列に接続する機械的バイパススイッチをクローズすることであって;第1期間は、第1電流がプリセット電流閾値よりも大きい期間であり;
【0056】
第1電流がプリセット電流閾値より小さいかまたは同等の場合、もしくは第1電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第1期間が第1プリセット時間閾値よりも小さいかまたは同等である場合に、第1電圧とプリセット電圧閾値の間の関係を比較すること;
【0057】
第1電圧がプリセット電圧閾値よりも小さいかまたは同等の場合、かつ第2期間が第2プリセット時間閾値よりも大きい場合に、直列コンバータの出力電圧をゼロにセットすることであって;第2期間は、第1電圧がプリセット電圧閾値より小さいかまたは同等の期間であり;
【0058】
第1電流に対応する要素の電流を得て第2電流を取得すること;
【0059】
第2電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第3期間が第1プリセット時間閾値よりも大きい場合に、直列コンバータをロックし、オンにするべき直列トランスフォーマに並列に接続する高速バイパススイッチをトリガーし、かつ直列トランスフォーマに並列に接続する機械的バイパススイッチをクローズすることであって;第3期間は、第2電流がプリセット電流閾値よりも大きい期間であり;
【0060】
第2電流がプリセット電流閾値よりも小さいかまたは同等である場合、もしくは第2電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第3期間が第1プリセット時間閾値よりも小さいかまたは同等である場合に、直列コンバータの出力電圧をゼロに維持すること;
【0061】
第1電圧に対応するラインの電圧を得て第2電圧を取得すること;
【0062】
第2電圧がプリセット電圧閾値よりも大きく、第4期間が第3プリセット時間閾値よりも大きい場合に、直列コンバータの出力電圧をゼロにセットすることをキャンセルし、補償器内の直列コンバータまたは補償器に接続するラインの電流の取得を実行して第1電流を取得することであって;第4期間は第2電圧がプリセット電圧閾値よりも大きい期間であることを含む。
【0063】
補償器は、第1取得ユニット、第1比較ユニット、終了ユニット、第1処理ユニット、および第2処理ユニットを含み:
【0064】
第1取得ユニットは補償器に接続するラインまたは補償器内の直列コンバータの電流を取得して第1の電流を得るために構成され;補償器は、補償器に接続されるラインの電流を制御するために使用され、補償器は、静的同期直列補償器、統合電力フローコントローラ、インターライン電力フローコントローラ、および変換可能な静的補償器を含み;
【0065】
第1取得ユニットは、補償器に接続するするバスまたは補償器に接続するラインの電圧を取得して第1電圧を得るようにさらに構成され;
【0066】
第1比較ユニットは、第1電流およびプリセット電流閾値の間の関係を比較するために構成され;
【0067】
第1比較ユニットは、第1電圧およびプリセット電圧閾値の間の関係を比較するために、さらに構成され;
【0068】
終了ユニットは、第1電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第1期間が第1プリセット閾値よりも大きい場合に、直列コンバータおよび直列トランスフォーマを終了させるように構成され、直列トランスフォーマは補償器内のデバイスであり、第1期間は、第1プリセット電流閾値よりも大きい第1電流の期間であり;
【0069】
第1電流がプリセット電流閾値よりも小さいかまたは同等の場合、もしくは第1電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第1期間が第1プリセット時間閾値よりも小さいかまたは同等である場合に、第1取得ユニットは、補償器に接続するバスまたは補償器に接続するラインの電圧を取得して第1電圧を得るように、さらに構成され;
【0070】
第1比較ユニットは、第1電圧およびプリセット電圧閾値の間の関係を比較するように、さらに構成され;
【0071】
第1電圧がプリセット電圧閾値よりも小さいかまたは同等であり、第2期間が第2プリセット時間閾値よりも大きい場合に、第1処理ユニットは、直列コンバータの出力電圧をゼロにセットし、第1電流に対応する要素の電流を取得して第2電流を得るように構成され;第2期間は、第1電圧がプリセット電圧閾値よりも小さいかまた同等である期間であり;
【0072】
第2電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第3期間が第1プリセット時間閾値よりも大きい場合に、終了ユニットは、直列コンバータおよび直列トランスフォーマを終了させるように、さらに構成され;第3期間は、第2電流がプリセット電流閾値の期間よりも大きい期間であり;
【0073】
第2電流がプリセット電流閾値よりも小さいかまたは同等である場合、もしくは第2電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第3期間が第1プリセット時間閾値よりも小さいかまたは同等である場合に、第1取得ユニットは、第1電圧に対応するラインの電圧を取得して第2電圧を得るように、さらに構成され;
【0074】
第2電圧がプリセット電圧閾値より大きく、第4期間が第3プリセット時間閾値よりも大きい場合に、第2処理ユニットは、直列コンバータの出力電圧をゼロにセットすることをキャンセルし、補償器内の直列コンバータ、または補償器に接続するラインの電流の取得を実行して第1電流を得るように構成され;第4期間は、第2電圧がプリセット電圧閾値よりも大きい期間である。
【0075】
任意的に、終了ユニットは、第1プロセスモジュールおよび第2プロセスモジュールを含み;
【0076】
第1処理モジュールは、直列コンバータをロックし、オンにするべき直列トランスフォーマに並列に接続する高速バイパススイッチをトリガーするように構成され;
【0077】
直列トランスフォーマが機械的バイパススイッチに並列に接続する場合、第2処理モジュールは機械的バイパススイッチをクローズするように構成される。
【0078】
任意的に、終了ユニットは第2取得ユニットおよび第3処理ユニットを、さらに含み;
【0079】
プリセット時間が来たときに、第2取得ユニットは、補償器に接続するラインの電流および電圧を取得するように構成され;
【0080】
補償器に接続するラインの電流がプリセット電流の範囲内にあり、補償器に接続するラインの電圧がプリセット電圧の範囲内にある場合、第3処理ユニットは直列コンバータおよび直列トランスフォーマを利用可能にするように構成される。
【0081】
任意的に、第2処理ユニットは、第1伝送ユニットおよび第3取得ユニットを、さらに含み;
【0082】
第2電流がプリセット電流閾値より小さいかまたは同等である場合、もしくは第2電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第3期間が第1プリセット時間閾値よりも小さいかまたは同等である場合に、第1伝送ユニットは第1実行指示をライン保護装置に送信するように構成され;ライン保護装置は、補償器に接続するラインを保護するように構成され、第1実行指示はライン保護装置に、第1プリセットルールに従って、補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値をアップデートするように指示するために使用され;
【0083】
第1実行指示の送信のプリセット時間の期間後に、第3取得ユニットは、第2電圧を取得するように構成され;
【0084】
第2電圧がプリセット電圧閾値よりも大きく、第4期間が第3プリセット時間閾値よりも大きい場合に、第1伝送ユニットは、第2実行指示をライン保護装置に送信するようにさらに構成されており;第2実行指示は、ライン保護装置が、補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値を補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値をアップデートする前の値にリセットするように、指示するように使用される。
【0085】
任意的に、終了ユニットは、第2伝送ユニット、第4取得ユニット、および第4プロセスユニットをさらに含み;
【0086】
機械的バイパススイッチがオフになったときに、第2伝送ユニットは、第3実行指示をライン保護装置に送信するように構成されており;第3実行指示は、ライン保護装置が、第2プリセットルールに従って、補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値をアップデートするように指示するように使用され;
【0087】
第4取得ユニットは、第3実行指示の送信後、タイミングをスタートし、プリセット期間後に、補償器に接続するラインの電流および電圧を取得するために構成され;
【0088】
補償器に接続するラインの電流がプリセット電流の範囲内にあり、補償器に接続するラインの電圧がプリセット電圧内にある場合、第4処理ユニットは直列コンバータおよび直列トランスフォーマを使用可能にするように構成され;
【0089】
機械的バイパススイッチがクローズしたときに、第2伝送ユニットは、通知シグナルをライン保護装置に送信するように、さらに構成され;通知シグナルは、ライン保護装置に、接続する補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値を、補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値をアップデートする前の値にリセットするように通知するために使用される。
【0090】
任意的に、第1プリセット時間閾値は第1時間より少なく;第1時間は補償器に接続するラインの距離保護Iセグメントを分析し計算するライン保護装置に必要な時間、および距離保護Iセグメントの保護アクション遅延時間の合計であり;
【0091】
代わりに、第1プリセット時間は、高速バイパススイッチをトリガーするための、第1時間および応答時間の間の相違よりも小さい。
【0092】
ライン保護装置は、受信ユニット、第5処理ユニットおよびアップデートユニットを含み;
【0093】
受信ユニットは、補償器によって送信された第1実行指示を受信するように構成され;
【0094】
第5プロセスユニットは、第1実行指示に応答して補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値を取得し、それを第1インピーダンスにセットするように構成される;
【0095】
アップデートユニットは、第1インピーダンスおよび第1プリセットルールに基づいた補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値をアップデートするように構成される;
【0096】
受信ユニットは、補償器によって送信された第2実行指示を受信するように、さらに構成される;
【0097】
第5プロセスユニットは、第2実行指示に応答して、補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値を第1インピーダンスとしてセットするように、さらに構成される。
【0098】
任意的に、アップデートユニットは、第3処理モジュール、計算モジュールおよびアップデートモジュールを含み;
【0099】
第3プロセスモジュールは、補償器に接続するライン側のインピーダンスに基づく、直列コンバータのインピーダンスと同等のプロセスを実行して第2インピーダンスを得るように構成され;
【0100】
計算モジュールは、第1インピーダンス、第2インピーダンス、および第3インピーダンスを得る直列トランスフォーマの漏れリアクタンスを追加するために、さらに構成され;
【0101】
アップデートモジュールは、補償器を第3インピーダンスに接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値をアップデートするように、さらに構成される。
【0102】
任意的に、装置は、第1セットユニットを、さらに含み;
【0103】
受信ユニットは、補償器によって送信された第3実行指示を受信するために、さらに構成され;
【0104】
第5プロセスユニットは、第1インピーダンスを、第3実行指示に応答して、直列トランスフォーマの漏れリアクタンスに追加して第4インピーダンスを得るように、さらに構成され;
【0105】
第1セットユニットは、補償器を第4インピーダンスに接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値をセットするように、さらに構成され;
【0106】
受信ユニットは、補償器によって送信された通知シグナルを受信するように、さらに構成され;
【0107】
第5処理ユニットは、通知シグナルへの応答で補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値を第1インピーダンスとしてセットするように、さらに構成される。
【0108】
補償器は、検出ユニット、第2比較ユニット、第6処理ユニット、第2セットユニット、第5取得ユニット、および維持ユニットを含み;
【0109】
補償器に接続するラインが通常に動作するときに、検出ユニットは補償器に接続するラインかまたは補償器内の直列コンバータの電流を検出して第1電流を得て、並びに補償器に接続するバスかまたは補償器に接続するラインの電圧を検出して第1電圧を得るように構成され;
【0110】
第2比較ユニットは、第1電流およびプリセット電流閾値との間の関係を比較するように構成され;
【0111】
第1電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第1期間が第1プリセット時間閾値よりも大きい場合、第6処理ユニットは、直列コンバータをロックし、オンにするべき直列トランスフォーマを並列に接続した高速バイパススイッチをトリガーし、直列トランスフォーマを並列に接続した機械的バイパススイッチをクローズするように構成されており;第1期間は、第1電流がプリセット電流閾値よりも大きい期間であり;
【0112】
第1電流がプリセット電流閾値よりも小さいかまたは同等である場合、もしくは第1電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第1期間が第1プリセット時間閾値よりも小さいかまたは同等である場合に、第2比較ユニットは第1電圧およびプリセット電圧閾値の間の関係を比較するように、さらに構成され;
【0113】
第1電圧がプリセット電圧閾値より小さいかまたは同等であり、第2期間が第2プリセット時間閾値よりも大きい場合、第2セットユニットは直列コンバータの出力電圧をゼロにセットするように構成され;第2期間は第1電圧が、プリセット電圧閾値よりも小さいかまたは同等である期間であり;
【0114】
第5取得ユニットは、第1電流に対応する要素の電流を取得して第2電流を取得するよう構成され;
【0115】
第2電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第3期間が第1プリセット期間閾値よりも大きい場合、第6処理ユニットは直列コンバータをロックし、オンにするべき直列トランスフォーマを並列に接続する高速バイパススイッチをトリガーし、直列トランスフォーマを並列に接続する機械的バイパススイッチをクローズするよう、さらに構成されており;第3期間は第2電流がプリセット電流閾値よりも大きい期間であり;
【0116】
第2電流がプリセット電流閾値よりも小さいかまたは同等であるか、もしくは第2電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第3期間が第1プリセット時間閾値より小さいかまたは同等である場合、維持ユニットは直列コンバータの出力電圧をゼロに維持するよう構成され;
【0117】
第5取得ユニットは、第1電圧に対応するラインの電圧を取得して第2電圧を得るよう構成され;
【0118】
第2電圧がプリセット電圧閾値よりも大きく、第4期間が第3プリセット時間閾値よりも大きい場合、第6処理ユニットは直列コンバータの出力電圧をゼロにセットすることをキャンセルし、補償器内の直列コンバータかまたは補償器に接続するラインの電流の取得を実行して第1電流を取得するように、さらに構成され;第4期間は、第2電圧がプリセット電圧閾値より大きい期間である。
【0119】
ライン距離保護上の補償器の影響を抑制する方法および装置は、本発明の実施形態によって提供され、本方法は:補償器に接続するラインかまたは補償器内の直列コンバータの電流を取得して第1電流を得ること;補償器に接続するバスの電圧または補償器に接続するラインの電圧を取得して第1電圧を得ること;第1電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第1期間が第1プリセット時間閾値よりも大きい場合に、直列コンバータおよび直列トランスフォーマを終了すること;第1電圧がプリセット電圧閾値より小さいかまたは同等であり、第2時間閾値より大きい場合に、直列コンバータの出力電圧をゼロにセットし、第1電流に対応する要素の取得を続けて第2電流を得ること;第2電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第3期間が第1プリセット時間閾値よりも大きいときに、直列コンバータまたは直列トランスフォーマを終了すること、そうでない場合、第2電流が上記の状態を満たさないときに、第1電圧に対応するラインの電圧を取得して第2電圧を得ること;第2電圧がプリセット電圧閾値より大きく、第4期間が第3プリセット時間閾値よりも大きい場合に、直列コンバータの出力電圧をゼロにセットすることをキャンセルし、補償器に接続ラインかまたは補償器内の直列コンバータの電流の取得を実行して第1電流を得ることを含み;したがってライン保護装置が動作する場合、かまたはパワーシステムで使用する補償器内の直列コンバータかまたは補償器に接続するラインの電流がプリセット状態に達する場合に、直列コンバータおよび直列トランスフォーマを終了し、直列コンバータおよび直列トランスフォーマは動作せず、ライン上の直列コンバータおよび直列トランスフォーマの特徴の動作の影響が抑制され、その影響が補償器内の直列コンバータおよび直列トランスフォーマの働く状態のコントロールを促進し、先行技術のライン保護装置の保護パフォーマンス上の影響の問題を解決し、ラインの距離保護のライン保護装置のパフォーマンスを保証し、パワーシステムの安全で安定した動作を確実にし、産業上の利用可能性を保証する。
【発明を実施するための形態】
【0129】
本発明の実施形態における技術的解決策は、添付の図面を参照して以下に明確かつ完全に説明される。
【0130】
本発明の実施形態は、ライン距離保護に対する補償器の影響を抑制する方法を提供する。
図1に関して、本方法は以下のステップを含む:
【0131】
ステップ101:補償器に接続するラインか、または補償器内の直列コンバータの電流を取得して第1電流を得ること。
【0132】
ここで、補償器は、補償器に接続されたラインの電流を制御するために使用され、補償器は、静的同期直列補償器、統合電力フローコントローラ、インターラインパワーフローコントローラ、および変換可能な静的補償器で構成される。
【0133】
特に、ステップ101の補償器に接続するラインかまたは補償器内の直列コンバータの電流を取得して第1電流を得ることは、ライン距離保護上の補償器の影響を抑制する装置によって、達成することができる。ライン距離保護上の補償器の影響を抑制する装置は補償器になることができ、補償器は、静的同期直列補償器、統合パワーフローコントローラ、インターラインパワーフローコントローラ、および変換可能な静的補償器になることができる。
【0134】
本実施形態では、補償器に接続するラインが故障したとき、(リレー保護デバイスのような)ライン保護装置は、補償器に接続するライン上のリレー保護動作を実行することを必要とする;並びに補償器内の直列コンバータかまたは補償器に接続するラインの電流を取得する前、および補償器に接続するラインが通常に働くときに、補償器内の直列コンバータかまたは補償器に接続するラインの電流の電流、並びに補償器に接続するバスの電圧または補償器に接続するラインの電圧は、リアルタイムで補償器によって監視することができ、補償器に接続するラインに欠陥があるかどうかを、この時に発見することができる。
【0135】
ステップ102:補償器に接続するバスまたは補償器に接続ラインの電圧を取得して第1電圧を得ること。
【0136】
特に、ステップ102で第1電圧を得るために、補償器に接続するバスの電圧または補償器に接続するラインの電圧を取得することは、ライン距離保護上の補償器の影響を抑制する装置によって、実現することができる。
【0137】
ステップ101およびステップ102は特定の順序で実行されず、ステップ101およびステップ102は同時に実行できることに留意されたい。
【0138】
ステップ103:第1電流とプリセット電流閾値の間の関係を比較すること。
【0139】
特に、ステップ103で、第1電流とプリセット電流閾値の間の関係を比較することは、ライン距離保護上の補償器の影響を抑制する装置によって達成することができる。プリセット電流閾値は、パワーシステムが耐えることができる過電流を実際に測定および分析することによって得られる経験値、または理論的分析によって得られる経験値、もしくは実際の測定分析と理論的分析を組み合わせて得られる経験値とすることができる。プリセット電流閾値は、特定の状態で修正できることに留意されたい。
【0140】
ステップ104:第1電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第1期間が第1プリセット閾値よりも大きい場合に、直列コンバータと直列トランスフォーマを終了すること。
【0141】
ここで、直列トランスフォーマは補償器内のデバイスであり、第1期間は、プリセット電流閾値よりも大きい第1電流の期間である。
【0142】
特に、ステップ104では、第1電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第1期間が第1プリセット時間閾値よりも大きい場合に、直列コンバータと直列トランスフォーマを終了することはライン距離保護上の補償器の影響を抑制する装置によって、達成されることもできる。第1プリセット電流閾値は、実際の測定分析によって得られる経験値、または理論的分析によって得られる経験値、もしくは実際の測定分析と理論的分析を組み合わせて得られる経験値とすることができる。
【0143】
ステップ105:第1電圧とプリセット電圧閾値の間の関係を比較すること。
【0144】
特に、ステップ105で、第1電圧とプリセット電圧閾値の間の関係を比較することは、ライン距離保護上の補償器の影響を抑制する装置によって達成することができる。プリセット電圧閾値は、理論的分析によって得られた経験値になることができ、または実際の測定および理論的分析の最大数によって得られることができ、並びにプリセット電圧閾値は実際の状態で決定された、特定の状態に改定されることもある。
【0145】
ステップ103〜104およびステップ105は特定の順序で実行されず、ステップ103〜104およびステップ105は同時に実行できることに留意されたい。
【0146】
ステップ106:第1電圧がプリセット電圧閾値よりも小さいかまたは同等であり、第2期間が第2プリセット時間閾値よりも大きい場合に、直列コンバータの出力電圧をゼロにセットして、第2電流を得るために第1電流に対応する要素の電流を取得すること。
【0147】
ここで、第2期間は、第1電圧がプリセット電圧閾値よりも小さいかまたは同等である、期間である。
【0148】
特に、ステップ106で、第1電圧がプリセット電圧閾値よりも小さいかまたは同等であり、第2期間が第2プリセット時間閾値よりも大きい場合、直列コンバータの出力電圧をゼロにセットし、第2電流を得るために第1電流に対応する要素の電流を取得することは、ライン距離保護上の補償器の効果を抑制する装置によって、達成することができる。第1電流がプリセット電流閾値よりも小さいかまたは同等であるとき、もしくは第1電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第1期間が第2プリセット時間閾値よりも小さいかまたは同等である場合、第1電圧がプリセット電圧閾値より小さいかまたは同等であり、第2期間が第2プリセット時間閾値よりも大きい場合、並びに直列コンバータの出力電圧がゼロにセットされた後、第1電流に対応する要素の電流は第2電流を得るために得られることにより、ライン保護装置上の直列コンバータの影響を決定できる。補償器に接続するバスまたは補償器に接続するラインの第1電圧がプリセット電圧閾値よりも大きい場合、ステップ101〜109を繰り返し、補償器に接続するラインは再び不良となり、補償器内の直列コンバータと直列トランスフォーマを終了し、直列コンバータの出力電圧をゼロにセットすることが可能となり、これがライン保護装置上の補償器の影響を抑制する。第2プリセット時間閾値は、実際の測定分析により得られた経験値、理論的分析により得られた経験値、または実際の測定分析と理論的分析を組み合わせた経験値であり得る。
【0149】
ここで、直列コンバータの出力電圧をゼロにセットし、第2電流を得るための第1電流に対応する要素の電流を取得するステップ106の後、第1電圧がプリセット電圧閾値より小さいかまたは同等であり、第2期間が第2プリセット時間閾値よりも大きい場合、ステップ107〜108またはステップ109は、実行するために選択される;第2電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第3期間が第1プリセット時間閾値よりも大きい場合、ステップ107〜108は実行するために選択される;第2電圧がプリセット電圧閾値よりも大きく、第4期間が第3プリセット時間閾値よりも大きい場合、ステップ109は実行するために選択される;
【0150】
ステップ107:第2電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第3期間が第1プリセット時間閾値よりも大きい場合に、直列コンバータと直列トランスフォーマを終了する。
【0151】
第3期間は、第2電流がプリセット電流閾値よりも大きい期間である。
【0152】
特に、ステップ107で、第2電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第3期間が第1プリセット時間閾値よりも大きい場合に、直列コンバータおよび直列トランスフォーマを終了することは、ライン距離保護上の補償の影響を抑制する装置によって達成できる。第3プリセット時間閾値は、実際の測定分析によって得られた経験値、または理論的分析によって得られた経験値、または実際の測定分析および理論的な分析の組み合わせて得られる経験値とすることができる。
【0153】
ステップ108:第2電流がプリセット電流閾値より小さいかまたは同等である場合、または第2電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第3期間が第1プリセット時間閾値より小さいかまたは同等である場合に、第1電圧に対応するラインの電圧を取得して第2電圧を得ること。
【0154】
特に、ステップ108で、第2電流がプリセット電流閾値より小さいかまたは同等である場合、または第2電流がプリセット閾値より大きく、第3電流がプリセット時間閾値よりも小さいかまたは同等である場合、第2電圧を得る第1電圧に対応する電圧を取得することは、ライン距離保護上の補償器の影響を抑制する装置によって達成できる。
【0155】
ステップ109:第2電圧がプリセット電圧閾値よりも大きく、第4期間が第3プリセット時間閾値よりも大きい場合、直列コンバータの出力電圧をゼロにセットすることをキャンセルすること、また補償器に接続するラインか、または補償器内の直列コンバータの電流を取得することを実行して第1電流を得ること。
【0156】
ここで、第4期間は、第2電圧がプリセット電圧閾値よりも大きい期間である。
【0157】
特に、ステップ109で、第2電圧がプリセット電圧閾値よりも大きく、第4期間が第3プリセット時間閾値よりも大きい場合、直列コンバータの出力電圧をゼロにセットすることをキャンセルし、補償器に接続するラインかまたは補償器の直列コンバータの電流の取得を実行して第1電流を得ることは、ライン距離保護上の補償器の影響を抑制する装置によって達成できる。第2電圧がプリセット電圧閾値よりも大きく、第4期間が第3プリセット時間閾値よりも大きい場合、直列コンバータの出力電圧をゼロにセットすることをキャンセルすることは、直列コンバータの出力電圧をゼロにコントロールをもはやしないことである。直列コンバータの出力電圧は、出力する電流電圧であり、ステップ101〜109での操作に対応することは繰り返し行われ、補償器に接続するラインが再び故障するときに、補償器内の直列コンバータと直列トランスフォーマを終了し、直列コンバータの出力電圧をゼロにセットし、ライン保護装置上の補償器の影響を抑制することが可能である。
【0158】
第1プリセット時間閾値、第2プリセット時間閾値、および第3プリセット時間閾値は同一または異なることもあり、特定の状況は実際の出願によって決定されることに留意されたい。
【0159】
ライン距離保護上の補償器の影響を抑制する方法は、本発明の実施形態によって提供され、ここで、本方法は以下を構成する:補償器に接続するラインの電流または補償器内の直列コンバータの電流を取得して第1電流を得ること;補償器に接続するバスまたは補償器に接続するラインの電圧を取得して第1電圧を得ること;第1電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第1期間が第1プリセット時間閾値よりも大きい場合、直列コンバータと直列トランスフォーマを終了すること;第1電圧がプリセット電圧閾値より小さいかまたは同等であり、第2期間が第2時間閾値よりも大きい場合、直列コンバータの出力電圧をゼロにセットし、第2電流を得るために第1電流に対応する要素の電流の取得を継続すること;第2電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第3期間が第1プリセット時間閾値よりも大きいときに、直列コンバータと直列トランスフォーマを終了すること、さもなければ、第2電流が上記の条件を満たさないときに、第2電圧を得るために第1電圧に対応するラインの電圧を取得すること;第2電圧がプリセット電圧閾値よりも大きく、第4期間が第3プリセット時間閾値よりも大きい場合に、直列コンバータの出力電圧をゼロにセットすることをキャンセルし、補償器に接続するラインかまたは補償器内の直列コンバータの電流を取得することを実行して第1電流を得る;ゆえに、ライン保護装置が働く場合、補償器かまたはパワーシステムで使用する補償器内の直列コンバータに接続するラインの電力がプリセット状態を満たすときに、直列コンバータと直列トランスフォーマを終了し、直列コンバータと直列トランスフォーマは動作せず、保護装置上の直列コンバータと直列トランスフォーマの特徴を操作する影響は抑制され、その影響は、補償器内の直列コンバータと直列トランスフォーマの動作する状態のコントロールを機能させ、先行技術のライン保護装置の保護パフォーマンスでの影響の問題を解決し、ラインの距離保護のライン保護装置のパフォーマンスを確かにし、パワーシステムの安全で安定した動作を確かにし、産業上の利用性を確かなものとする。
【0160】
本発明の実施形態は、ライン距離保護上の補償器の影響を抑制する方法を提供する。
図2では、本方法は以下のステップを含む:
【0161】
ステップ201:補償器は、補償器に接続するラインかまたは補償器内の直列コンバータの電流を取得して第1電流を得ること。
【0162】
ここで、補償器は、補償器、静的同期直列補償器、統合されたパワーフローコントローラ、インターラインパワーフローコントローラ、および変換可能な静的補償器を構成する補償器に接続するラインの電流をコントロールするように構成される。
【0163】
特に、補償器に得られた電流は交流電流となり、得られた電圧は交流電流圧となることができる。補償器をUPFCとして取得し、取得した電流を例としてUPFCの直列コンバータのAC電流とする。UPFCコントロールパワー伝送システムが通常に動作するかまたは故障する場合、補償器かまたはUPFCの直列コンバータのAC電流に接続するラインのAC電流は第1電流を得るために取得することができる。
【0164】
ステップ202:補償器は、補償器に接続するバスまたは補償器に接続するラインの電圧を取得して第1電圧を得ること。
【0165】
特に、ステップ203で、UPFCの直列コンバータのAC電流がコンディションを満たさない場合、補償器で得られる電圧が、例によってUPFCに接続するバスのAC電圧であるとし、直列コンバータと直列トランスフォーマで動作は実行しないが、分析のためのUPFCに接続するバスのAC電圧を得ることを継続する。
【0166】
ステップ201およびステップ202は特定の順序で実行されず、ステップ201およびステップ202は同時に実行できることに留意されたい。
【0167】
ステップ203:補償器は、第1電流とプリセット電流閾値の間の関係を比較すること。
【0168】
特に、直列コンバータの交流電流に対応するプリセット電流閾値および補償器に接続するラインの交流電流に対応するプリセット電流閾値は、同一または異なることがあり、特定の状況は実際のコンディションによって決定づけられる。UPFCにコントロールされたパワーシステムが故障する場合、補償器はUPFC内の直列コンバータの電流とプリセット電流閾値の間の大きさの関係を比較する。
【0169】
ステップ204:第1電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第1期間が第1プリセット時間閾値よりも大きい場合に、補償器は直列コンバータをロックし、オンにするべき直列トランスフォーマを並列に接続する高速バイパススイッチをトリガーする。
【0170】
ここで、直列トランスフォーマは補償器内のデバイスであり、第1期間は第1電流がプリセット電流閾値よりも大きい期間である;第1プリセット時間閾値は第1プリセット時間より少なく、第1時間は、補償器に接続するラインの距離保護Iセグメントを分析し計算するライン保護装置に必要な時間および距離保護Iセグメントの保護実行遅延時間の合計である;もしくは、第1プリセット時間閾値は、高速バイパススイッチをトリガーする第1時間と応答時間の間の相違よりも小さい。
【0171】
特に、UPFC内の直列コンバータのAC電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第1期間が第1プリセット時間閾値よりも大きいときに、補償器はコンバータをロックし、過電流保護を利用可能にするためにオンにする直列トランスフォーマに接続する高速バイパススイッチをトリガーする。
【0172】
ステップ205:補償器は、直列トランスフォーマを並列に接続する機械的バイパススイッチをクローズすること。
【0173】
特に、UPFC内の直列コンバータのAC電流がプリセット電流閾値よりも大きく、UPFC内の直列コンバータのAC電流期間がプリセット電流閾値よりも大きい場合に、補償器は直列コンバータをロックし、直列トランスフォーマを並列に接続する高速バイパススイッチをオンにし、補償器は、過電流保護の機能をも実現できる機械的バイパススイッチをクローズする。
【0174】
ステップ206:プリセット時間が来たときに、補償器は、補償器に接続するラインの電流および電圧を取得すること。
【0175】
特に、プリセット時間は、期間または将来の時点であり、実際の状況、例えば5分など、ライン保護機能に対応する保護動作を実行するためにライン保護装置が必要とする時間、または理論的分析により得られた経験値によって設定され得る;UPFCの直列コンバータと直列トンランスフォーマを終了した後、プリセット時間が来た場合、UPFCの補償器に接続するラインのAC電流とAC電圧が取得され、プリセット時間は特定のトラブルシューティング状況に従ってユーザによってセットできるが限定されない。
【0176】
ステップ207:補償器に接続するラインの電流がプリセット電流の範囲内にあり、補償器に接続するラインの電圧がプリセット電圧の範囲内にある場合に、補償器は、直列コンバータと直列トランスフォーマを利用可能にすること。
【0177】
特に、補償器に接続するラインのAC電流がプリセット電流の範囲内にある場合に、補償器に接続するラインのAC電流がプリセット電流の範囲内にあるか、補償器に接続するラインのAC電圧がプリセット電圧の範囲内にあるかを決定づけるか、または補償器に接続するラインのAC電流がプリセット電流の範囲内にあるかを最初に決定づけることによって行われ、次いで、補償器に接続するラインのAC電圧がプリセット電圧の範囲内にあるかを決定づけることによって行われる;もしくは、補償器に接続するラインのAC電圧がプリセット電圧の範囲内にある場合、補償器に接続するラインのAC電圧がプリセット電圧の範囲内にあるかを最初に決定づけることによって行われ、補償器に接続するラインのAC電流がプリセット電流の範囲内にあり、補償器に接続するラインのAC電圧がプリセット電圧の範囲に内にある場合、補償器に接続するラインのAC電流がプリセット電流の範囲内にあるかを決定づけ、決定の結果を得ることによって行われ、次に、補償器に接続するラインのAC電流がプリセット電流の範囲内にあり、補償器に接続するラインのAC電圧がプリセット電圧の範囲内にある場合に、終了した直列コンバータと直列トランスフォーマを利用可能にすることによって行われ、直列コンバータと直列トランスフォーマは再び稼働し、パワーシステムで、アクティブおよびリアクティブパワーフローのコントロールを実現することによって行われる。
【0178】
ステップ208:補償器は、第1電圧とプリセット電圧閾値の間の関係を比較すること。
【0179】
特に、UPFCに接続するバスのAC電圧に対応するプリセット電圧閾値は、UPFCに接続するラインのAC電圧に対応するプリセット電圧閾値と同等になることがあり、実際の用途に応じて異なることもある。
【0180】
ステップ209:第1電圧がプリセット電圧閾値より小さいかまたは同等であり、第2期間が第2プリセット時間閾値よりも大きい場合に、補償器は、直列コンバータの出力電圧をゼロにセットし、第1電流に対応する要素の電流を取得して第2電流を得ること。
【0181】
ここで、第2期間は、第1期間がプリセット電圧閾値より小さいかまたは同等である期間である。
【0182】
特に、第1電圧がプリセット電圧閾値よりも大きいか、または第1電圧がプリセット電圧閾値よりも小さいかまたは同等であり、第2期間が第2プリセット時間閾値よりも小さい場合、補償器はステップ201〜213を繰り返し実行し、補償器に接続するラインが再び故障した場合に、補償器の直列コンバータと直列トランスフォーマを終了することは可能であり、プリセット時間が来た場合に、補償器に直列コンバータと直列トランスフォーマが補償器に接続するラインの過電流をコントロールすることを再利用可能にする。
【0183】
UPFCに接続するラインのAC電圧がプリセット電圧閾値より小さいかまたは同等であり、第2期間が第2プリセット時間閾値より大きいときに、UPFCは直列コンバータの出力電圧をゼロにセットし、ゆえに、ライン保護装置のUPFCの直列コンバータの効果を減少させる。ステップ209は、第2電流とプリセット電流閾値との間の関係を比較するプロセスの決定づけを暗黙的に含むことに留意されたい。
【0184】
ここで、直列コンバータの出力電圧をゼロにセットし、補償器によって第2電流を得るために第1電流に対応する要素の電流を取得した後、第1電圧がプリセット電圧閾値より小さいかまたは同等であり、第2期間が第2プリセット時間閾値より大きい場合、ステップ210〜213またはステップ214〜215が選択され、実行される。第2電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第3期間が第1プリセット時間閾値よりも大きい場合、ステップ210〜213は 実行するために選択される。第2電流がプリセット電流閾値より小さいかまたは同等である場合、もしくは第2電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第3期間が第1プリセット時間閾値よりも小さいかまたは同等である場合に、ステップ214〜215を実行する;
【0185】
ステップ210:第2電流がプリセット電流閾値より大きく、第3期間が第1プリセット時間閾値よりも大きい場合に、補償器は、コンバータをロックし、オンにするべき直列トランスフォーマを並列に接続する高速バイパススイッチをトリガーすること。
【0186】
ここで、第3期間は、第2電流がプリセット電流閾値より大きい期間である。
【0187】
ステップ211:補償器は、直列トランスフォーマを並列に接続する機械的バイパススイッチをクローズする。
【0188】
ステップ212:プリセット時間が来たときに、補償器は、補償器に接続するラインの電流と電圧を取得する。
【0189】
ステップ213:補償器に接続するラインの電流がプリセット電流の範囲内にあり、補償器に接続するラインの電圧がプリセット電圧の範囲内にある場合、補償器は直列コンバータと直列トランスフォーマを利用可能にする。
【0190】
ステップ214:第2電流がプリセット電流閾値より小さいかまたは同等である場合、もしくは第2期間がプリセット電流閾値より大きく、第3期間が第1プリセット時間閾値より小さいかまたは同等である場合、補償器は第1電圧に対応する電圧を取得して第2電圧を得る。
【0191】
ステップ215:第2電圧がプリセット電圧閾値よりも大きく、第4期間が第3プリセット時間閾値よりも大きい場合、補償器は、直列コンバータの出力電圧をゼロにセットすることをキャンセルし、補償器に接続するラインかまたは補償器の直列コンバータの電流の取得を実行して第1電流を得る。
【0192】
ここで、第4期間は、第2電圧がプリセット電圧閾値よりも大きい期間である。
【0193】
特に、第2電圧がプリセット電圧閾値よりも小さいかまたは同等である場合、もしくは第2電圧がプリセット電圧閾値よりも大きく、第4期間が第3プリセット時間閾値より小さいかまたは同等である場合に、UPFCの直列コンバータの出力電圧はゼロに維持される。
【0194】
ステップ203〜207およびステップ208〜215は特定の順序で実行されず、ステップ203〜207およびステップ208〜215は同時に実行できることに留意されたい。
【0195】
他の実施形態における同じステップまたは概念の説明は、他の実施形態で参照される場合があり、詳細は本明細書で再度説明されないことに留意されたい。
【0196】
ライン距離保護上の補償器の影響を抑制する方法は、本発明の実施形態によって提供される;ここで、本方法は以下を構成する:補償器に接続するラインかまたは補償器の直列コンバータの電流を取得して第1電流を得ること;補償器に接続するバス、または補償器に接続するラインの電圧を取得して第1電圧を得ること;第1電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第1期間が第1プリセット時間閾値よりも大きい場合に、直列コンバータと直列トランスフォーマを終了すること;第1電圧がプリセット電圧閾値よりも小さいかまたは同等であり、第2期間が第2時間閾値よりも大きい場合に、直列コンバータの出力電圧をゼロにセットし、第2電流を得るために第1電流に対応する要素の電流の取得を継続すること;第2電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第3期間が第1プリセット時間閾値よりも大きいときに、直列コンバータと直列トランスフォーマを終了すること、さもなければ、第2電流が上記の条件を満たさないときに、第2電圧を得るために第1電圧に対応するラインの電圧を取得すること;第2電圧がプリセット電圧閾値よりも大きく、第4期間が第3プリセット時間閾値よりも大きい場合に、直列コンバータの出力電圧をゼロにセットすることをキャンセルし、補償器に接続するラインかまたは補償器内の直列コンバータ電流の取得を実行して第1電流を得ること;ゆえに、ライン保護装置が動作する場合、補償器かまたはパワーシステムで使用する補償器内の直列コンバータに接続するラインの電流がプリセットの条件を満たすときに、直列コンバータと直列トランスフォーマを終了すること、つまり、直列コンバータと直列トランスフォーマは操作せず、ライン保護装置の直列コンバータと直列トランスフォーマの特徴を操作することの影響は抑制され、補償器の直列コンバータと直列トランスフォーマの作業状態を機能し、先行技術のライン保護装置の保護パフォーマンスの影響の問題を解決し、ラインの距離保護のライン保護装置のパフォーマンスを確かにし、パワーシステムの安全で安定した動作を確かにし、産業上の利用可能性を確実なものとする。
【0197】
本発明の実施形態は、ライン距離保護の補償器の影響を抑制する方法を提供する。
図3では、本方法は以下のステップを含む:
【0198】
ステップ301:補償器は、補償器に接続するラインかまたは補償器の直列コンバータの電流を取得して第1電流を得ること。
【0199】
ここで、補償器は、補償器に接続するラインの電流をコントロールするために使用され、補償器は、静的同期直列補償器、統合パワーフローコントローラ、インターラインパワーフローコントローラ、および変換可能な静的補償器を構成する。
【0200】
ステップ302:補償器は、補償器に接続するバスまたは補償器に接続するラインの電圧を取得して第1電圧を得ること。
【0201】
ステップ301およびステップ302は特定の順序で実行されず、ステップ301およびステップ302は同時に実行できることに留意されたい。
【0202】
ステップ303:補償器は、第1電流とプリセット電流閾値との間の関係を比較すること。
【0203】
ステップ304:第1電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第1期間が第1プリセット時間閾値よりも大きい場合に、補償器は、直列コンバータをロックし、オンにするべき直列トランスフォーマを並列に接続する高速バイパススイッチをトリガーする。
【0204】
直列トランスフォーマは補償器内のデバイスであり、第1期間は、第1電流がプリセット電流閾値よりも大きい期間であり、第1時間は、補償器に接続するラインの距離保護Iセグメントを分析して計算するライン保護装置に必要な時間および距離保護Iセグメントの保護アクション遅延時間の合計である;もしくは、第1プリセット時間閾値は、第1時間と高速バイパススイッチをトリガーする応答時間の相違よりも小さい。
【0205】
ステップ305:補償器は、第3実行指示をライン保護装置に送信する。
【0206】
ここで、第3実行指示は、ライン保護装置が、第2プリセットルールに従って、補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値をアップデートするように指示するために使用される。
【0207】
特に、ライン距離保護上の補償器の影響を抑制するデバイスはライン保護装置になることもあり、ライン保護装置はリレー保護装置のような保護デバイスにもなり得る。通信処理は、補償器とライン保護装置の間で設立することができる。直列トランスフォーマと直列コンバータの終了後、実行指示はライン保護装置に送られ、ライン保護装置は、償器に接続するラインの距離保護インピーダンスセット値に通知し、保護動作の対応を行う。直列トランスフォーマに並列に接続する高速バイパススイッチをオンにした後、機械的バイパススイッチをクローズする前に、第3実行指示はライン保護装置に送られることもある。
【0208】
ステップ306:ライン保護装置は、補償器によって送られた第3実行指示を受信する。
【0209】
ステップ307:ライン保護装置は、第1インピーダンスを、第3実行指示で漏れリアクタンスと直列トランスフォーマに追加して第4インピーダンスを得る。
【0210】
特に、直列トランスフォーマの漏れリアクタンスは、直列トランスフォーマの取扱説明書または直列トランスフォーマの銘板から取得できる。第1のインピーダンスは、補償器に接続された、距離保護インピーダンスのセット値である。
【0211】
ステップ308:ライン保護装置は、補償器に接続されたラインの距離保護インピーダンスセット値を第4インピーダンスにセットする。
【0212】
ステップ309:補償器は、直列トランスフォーマに並列な機械的バイパススイッチをクローズする。
【0213】
ここで、直列トランスフォーマに並列に接続する機械的バイパススイッチは時間遅延を有するため、補償器によって直列トランスフォーマに並列な械的バイパススイッチをクローズするステップ311はステップ304と同時に実行することができ、直列トランスフォーマに並列な機械的バイパススイッチが正常にクローズしなかったときにステップ305は実行される。
【0214】
ステップ310:補償器は第3実行指示の送付後、タイミングをスタートし、プリセット時間期間後に補償器に接続するラインの電流と電圧を得る。
【0215】
ステップ311:補償器に接続するラインの電流がプリセット電流の範囲内にあり、補償器に接続するラインの電圧がプリセット電圧の範囲内にある場合に、補償器は直列コンバータと直列トランスフォーマを利用可能にする。
【0216】
特に、直列コンバータを利用可能にすることは、直列コンバータを利用可能にすることによって達成できる。直列コンバータを利用可能にすることは、直列トランスフォーマに並列な機械的バイパススイッチを切断することによって実現できる。実際のエンジニアリングアプリケーションでは、機械的バイパススイッチをクローズした後、オンになっている高速バイパススイッチが自動的にロックされる。
【0217】
ステップ312:直列トランスフォーマに並列に接続する機械的バイパススイッチをクローズした後、補償器は通知シグナルをライン保護装置に送信する。
【0218】
通知シグナルは、補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスを補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスセット値をアップデートする前の値に、セットするライン保護装置を通知するために使用される。
【0219】
特に、直列トランスフォーマに並列に接続する機械的バイパススイッチがクローズした後、すぐに通知シグナルはライン保護装置に送られるシグナルになり得る。
【0220】
ステップ309〜310およびステップ312は特定の順序で実行されず、ステップ309〜310はステップ312の後に実行できるか、またはステップ312と同時に実行できることに留意されたい。特定の実行処理は、実際の条件によって決定づけることができる。
【0221】
ステップ313:ライン保護装置は、補償器によって送られた通知シグナルを受信する。
【0222】
ステップ314:ライン保護装置は通知シグナルに応答し、第1インピーダンスとしての補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値にセットする。
【0223】
特に、ライン保護装置が、補償器に接続されるラインの距離保護インピーダンスセット値を第1インピーダンスにセットするときに、応答指示は補償器に送られることもある。
【0224】
ステップ315:補償器は、第1電圧とプリセット電圧閾値との間の関係を比較する。
【0225】
ステップ316:第1電圧がプリセット電圧閾値よりも小さいかまたは同等であり、第2期間が第2プリセット時間閾値よりも大きい場合、補償器は直列コンバータの出力電圧をゼロにセットし、第1電流に対応する要素の電圧を取得して第2電流を得る。
【0226】
第2期間は、第1電圧がプリセット電圧閾値より小さいかまたは同等である期間である。
【0227】
ここで、第1電圧がプリセット電圧閾値よりも小さいかまたは同等であり、第2期間が第2プリセット時間閾値よりも大きい場合に、補償器は直列コンバータの出力電圧をゼロにセットし、第1電流に対応する要素の電流を取得して第2電圧を得るステップ316の後、ステップ317〜327またはステップ328〜337が選択され、実行されることができる。第2電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第3期間が第1プリセット時間閾値よりも大きい場合に、ステップ317〜327は実行するために選ばれる。第2電流がプリセット電流閾値よりも小さいかまたは同等である場合、または第2電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第3期間が第1プリセット時間閾値よりも小さいかまたは同等である場合、ステップ328〜337は実行するために選ばれる。
【0228】
ステップ317:第2電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第3期間が第1プリセット時間閾値よりも大きい場合、補償器は直列コンバータをロックし、オンにするべき直列トランスフォーマに並列に接続する高速バイパススイッチをトリガーする。
【0229】
ここで、第3期間は、第2電流がプリセット電流閾値よりも大きい期間である。
【0230】
ステップ318:直列トランスフォーマに並列に接続する機械的バイパススイッチがクローズした後、補償器は第3実行指示をライン保護装置に送信する。
【0231】
ここで、第3実行指示は、ライン保護装置が、第2プリセットルールに従って、補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスセット値をアップデートするように指示するために使用される。
【0232】
ステップ319:ライン保護装置は、補償器に送られた第3実行指示を受信する。
【0233】
ステップ320:ライン保護装置は、第1インピーダンスを応答の第4インピーダンスを得る直列トランスフォーマの漏れリアクタンスに追加する。
【0234】
ステップ321:ライン保護装置は、補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスセット値を、第4インピーダンスにセットする。
【0235】
ステップ322:補償器は、直列トランスフォーマに並列な機械的バイパススイッチをクローズする。
【0236】
ステップ323:補償器は第3実行指示の送信後、タイミングをスタートし、プリセット時間の期間後に、補償器に接続するラインの電流と電圧を得る。
【0237】
ステップ324:補償器に接続するラインの電流がプリセット電流の範囲内にあり、補償器に接続ラインの電圧がプリセット電圧の範囲内にある場合、補償器は、直列コンバータと直列トランスフォーマを利用可能にする。
【0238】
ステップ325:直列トランスフォーマに並列に接続する機械的バイパススイッチをクローズした後、通知シグナルはライン保護装置に送信される。
【0239】
ここで、通知シグナルは、ライン保護装置に、補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスを、補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスセット値をアップデートする前の値にセットするように、通知するように使用される。
【0240】
ステップ326:ライン保護装置は、補償器によって送られた通知シグナルを受信する。
【0241】
ステップ327:ライン保護装置は通知シグナルに応答し、第1インピーダンスとしての補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスセット値をセットする。
【0242】
ステップ328:第2電流がプリセット電流閾値より小さいかまたは同等である場合、または第2電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第3電流が第1プリセット時間閾値よりも小さいかまたは同等である場合に、補償器は第1電圧に対応するラインの電圧を取得して第2電圧を得る。
【0243】
ステップ329:第2電圧がプリセット電圧閾値よりも大きく、第4期間が第3プリセット時間閾値よりも大きい場合、補償器は直列コンバータの出力電圧をゼロにセットすることをキャンセルし、補償器に接続するラインかまたは補償器の直列コンバータの電流を取得することを実行して第1電流を得る。
【0244】
ここで、第4期間は、第2電圧がプリセット電圧閾値よりも大きい期間である。
【0245】
特に、補償器は直列コンバータの出力電圧をゼロにセットすることをキャンセルし、直列コンバータの出力電圧のコントロール処理をキャンセルし、直列コンバータの出力電圧は現在出力されるべき電圧である。
【0246】
ステップ330:第2電流がプリセット電流閾値より小さいかまたは同等である場合、または第2電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第3期間がプリセット時間閾値よりも小さいかまたは同等である場合、補償器は第1実行指示をライン保護装置に送信する。
【0247】
ここで、ライン保護装置は補償器に接続するラインを保護するために構成され、第1実行指示は、ライン保護装置が、第1プリセットルールに従って、補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスセット値をアップデートするように、指示するように使用される。
【0248】
ステップ328〜329およびステップ330は、特定の順序で実行される。ステップ328〜329は、ステップ330と同時に実行できる。特定の実行処理は、実際の用途に従って決定づけられる。
【0249】
ステップ331:ライン保護装置は、補償器によって送られた第1実行指示を受信する。
【0250】
ステップ332:ライン保護装置は第1実行指示に応答し、補償器に接続する距離保護インピーダンスのセット値を取得し、これを第1インピーダンスとしてセットする。
【0251】
ステップ333:ライン保護統治は、第1インピーダンスと第1プリセットルールに基づく補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスセット値をアップデートする。
【0252】
ここで、ライン保護装置によって第1インピーダンスと第1プリセットルールに基づく補償器に接続する、ラインの距離保護インピーダンスのセット値をアップデートするステップ333は、以下によって実行される:
【0253】
a.ライン保護装置は、第2インピーダンスを得る補償器に接続するライン側のインピーダンスに基づく、直列コンバータのインピーダンス上で同等の処理を実行する。
【0254】
特に、補償器に接続するライン側のインピーダンスは直列コンバータのインピーダンスよりもずっと大きいため、等価抵抗の計算方法は、ライン側のインピーダンスに対応する第1インピーダンスの等価インピーダンスを得る、直列コンバータのインピーダンスの処理と同等に使用することができる。
【0255】
b.ライン保護装置は、第1インピーダンス、第2インピーダンスと、第3インピーダンスを得る直列トランスフォーマの漏れリアクタンスを追加する。
【0256】
c.ライン保護装置は、補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスを、第3インピーダンスにアップデートする。
【0257】
ステップ333:補償器は第1実行指示を送信した後、タイミングをスタートし、プリセット時間の期間後に第2電圧を取得する。
【0258】
特に、ステップ330に対応して、第2電流がプリセット電流閾値より小さいかまたは同等であるとき、もしくは第2電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第3期間がプリセット時間閾値よりも小さいかまたは同等であるときに、ステップ334は補償器によって実行され、得られた第2電圧は、ステップ328で得られた第2電圧と同じ電圧である。
【0259】
ステップ335:第2電圧がプリセット電圧閾値よりも大きく、第4期間が第3プリセット時間閾値よりも大きい場合、補償器は第2実行指示をライン保護装置に送信する。
【0260】
ここで、第2実行指示は、ライン保護装置が補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値を、ライン保護装置が補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値をアップデートする前の値にリセットするように、指示するために使用される。
【0261】
ステップ336:ライン保護装置は、補償器によって送られた第2実行指示を受信する。
【0262】
ステップ337:ライン保護装置は、補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値を、第2実行指示の応答で第1インピーダンスにセットする。
【0263】
特に、第1インピーダンスは、補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値に割り当て、補償器に接続するラインを保護するライン保護装置の補償器の影響は、さらに抑制することができる。
【0264】
さらに、ステップ303〜314 およびステップ315〜337は特定の順序で実行されず、ステップ303〜314およびステップ315〜337は同時に実行できる。
【0265】
他の実施形態における、同じステップまたは概念の説明は、他の実施形態で参照されることがあり、詳細は、本明細書で再度説明されないことに留意されたい。
【0266】
ライン距離保護の補償器の影響を抑制する方法は、本発明の実施形態によって提供され、ここで、本方法は:補償器に接続するラインかまたは補償器内の直列コンバータの電流を取得して第1電流を得ること;補償器に接続するバスまたは補償器に接続するラインの電圧を取得して第1電圧を得ること;第1電圧がプリセット電圧閾値よりも大きく、第1期間が第1プリセット時間閾値よりも大きい場合に、直列コンバータと直列トランスフォーマを終了すること;第1電圧がプリセット電圧閾値よりも小さいかまたは同等であり、第2期間が第2時間閾値よりも大きい場合に、直列コンバータの出力電圧をゼロにセットし、第1電流に対応する要素の電流の取得を継続して第2電流を得ること;第2電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第3期間が第1プリセット時間閾値よりも大きい場合に、直列コンバータと直列トランスフォーマを終了すること;さもなければ、第2電流が上記の条件を満たさない場合に、第1電圧に対応するラインの電圧を取得して第2電圧を得ること;第2電圧がプリセット電圧閾値よりも大きく、第4期間が第3プリセット時間閾値よりも大きい場合に、直列コンバータの出力電圧のセットをキャンセルし、補償器に接続するラインかまたは補償器内の直列コンバータの電流の取得を実行して第1電流を得ること;ゆえに、ライン保護装置が動作する場合、補償器かまたはパワーシステムで使用する補償器内の直列コンバータに接続するラインの電流がプリセット条件を満たす場合に、直列コンバータと直列トランスフォーマを終了すること;を含み、直列コンバータと直列トランスフォーマは動作せず、ライン保護装置の直列コンバータと直列トランスフォーマの特徴を操作する影響は抑制され、これは、補償器の直列コンバータと直列トランスフォーマのワーキング状態のコントロールを機能し、先行技術のライン保護装置の保護パフォーマンスの影響の問題を解決し、ラインの距離保護のライン保護装置のパフォーマンスを確かにし、産業上の利用性を確実なものとする。
【0267】
前述した実施形態に基づき、本発明の実施形態は、ライン距離保護の補償器の影響を抑制する方法を提供し、本方法は:下記のステップを含む:
【0268】
ステップA:補償器に接続するラインが通常通りに動作する場合に、補償器に接続するラインかまたは補償器の直列コンバータの電流を検出して第1電流を得て、補償器に接続するバスまたはラインの電圧を検出して第1電圧を得る。
【0269】
ステップB:補償器は、第1電流とプリセット電流閾値との間の関係を比較する。
【0270】
ステップC:第1電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第1期間が第1プリセット時間閾値よりも大きい場合に、補償器は直列コンバートをロックし、オンにするべき直列トランスフォーマに並列に接続する高速バイパススイッチをトリガーし、直列トランスフォーマに並列ない機械的バイパススイッチをクローズする。
【0271】
ここで、第1期間は、第1電流がプリセット電流閾値より大きい期間である。
【0272】
ステップD:第1電流がプリセット電流閾値よりも小さいかまたは同等である場合、もしくは第1電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第1期間が第1プリセット時間閾値よりも小さいかまたは同等である場合、補償器は、プリセット電圧閾値を伴う第1電圧の間の関係を比較する。
【0273】
ステップE:第1電圧がプリセット電圧閾値よりも小さいかまたは同等であり、第2期間が第2プリセット時間閾値よりも大きい場合に、補償器は、直列コンバータの出力電圧をゼロにセットする。
【0274】
ここで、第2期間は、第1電圧がプリセット電圧閾値よりも小さいかまたは同等である期間である。
【0275】
ステップF:補償器は、第1電流に対応する要素の電流を取得して第2電流を得る。
【0276】
ステップG:第2電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第3期間が第1時間閾値よりも大きい場合に、補償器は直列コンバータをロックし、オンにする直列トランスフォーマに並列に接続する高速バイパススイッチをトリガーし、直列トランスフォーマに並列な機械的バイパススイッチをクローズする。
【0277】
ここで、第3期間は、第2電流がプリセット電流閾値よりも大きい期間である。
【0278】
ステップH:第2電流がプリセット電流閾値よりも小さいかまたは同等である場合、もしくは第2電流がプリセット電流閾値よりも大きく第3期間が第1プリセット時間閾値よりも小さいかまたは同等である場合に、補償器は直列コンバータの出力電圧をゼロに維持する。
【0279】
ステップI:補償器は、第1電圧に対応するラインの電圧を取得して第2電圧を得る。
【0280】
ステップJ:第2電圧がプリセット電圧閾値よりも大きく、第4期間が第3プリセット時間閾値よりも大きい場合に、補償器は、直列コンバータの出力電圧をゼロにセットすることをキャンセルし、補償器内の直列コンバータかまたは補償器に接続するラインの電流の取得を実行して第1電流を得る。
【0281】
ここで、第4期間は第2電圧がプリセット電圧閾値よりも大きい期間である。
【0282】
他の実施形態における、同じステップまたは概念の説明は、他の実施形態で参照されることがあり、詳細は、本明細書で再度説明されないことに留意されたい。
【0283】
本方法では、本発明の上記実施形態で使用するUPFCの回路接続モードは、
図4で参照することができ、直列コンバータ41、直列トランスフォーマ42、直列コンバータの出力端での電流トランスフォーマ43、高速バイパススイッチ44、補償器に接続するバス45、バス電圧トランスフォーマ46、直列トランスフォーマの出力側の電圧トランスフォーマ47、および直列トランスフォーマの出力側の電流トランスフォーマ48、機械的バイパススイッチ49、および並列コンバータ410を含む。
図4に対応する基本的な構造等価図は、
図5に示され、ここで、
図5は、さらに並列コンバータの出力側の電流トランスフォーマ411と、並列コンバータの出力側の電圧トランスフォーマ412を含む。特に、直列コンバータの出力端の電流トランスフォーマ43は、直列コンバータの電流を得るために使用され、バス電圧トランスフォーマ46は、補償器に接続するバス45の電圧を得るために使用され、また直列トランスフォーマの出力側の電圧トランスフォーマ47は、補償器に接続するラインの電圧を得るために使用され、直列トランスフォーマの出力側の電流トランスフォーマ48は、補償器に接続するラインの電流を得るために使用され、並列コンバータの出力側の電流トランスフォーマ411は、並列コンバータの電流を得るために使用され、並列コンバータの出力側の電圧トランスフォーマ412は、並列コンバータの電圧を得るために使用される。高速バイパス44は、直列トランスフォーマ42に並列に接続し、直列トランスフォーマの入力側に接続する。機械的バイパススイッチ49も、直列トランスフォーマ42に並列に接続し、直列トランスフォーマの出力側に接続する。直列トランスフォーマを伴う高速バイパススイッチ44と機械的バイパススイッチ49の接続は、
図4に示すことができる。高速バイパススイッチ44は、直列トランスフォーマ42に並列に接続し、直列トランスフォーマの出力側に接続し、直列トランスフォーマ42の出力端側の機械的バイパススイッチ49に並列に接続し、これらは
図4に示されないことに留意されたい。
【0284】
本発明の実施形態は、補償器5を提供し、
図1から5に対応する実施形態によって提供された、ライン距離保護上の補償器の影響を抑制する方法に適用でき、補償器は:第1取得ユニット51、第1比較ユニット52、終了ユニット53、第1処理ユニット54、および第2処理ユニット55を含み:
【0285】
第1取得ユニット51は、補償器に接続するラインかまたは補償器内の直列コンバータの電流を取得して第1電流を得るために、構成される。
【0286】
ここで、補償器は、補償器に接続するラインの電流のコントロールのために使用され、補償器は、静的同期直列補償器、統合パワーフローコントローラ、インターラインパワーフローコントローラおよび変換可能な静的補償器を含む。
【0287】
第1電流がプリセット電流閾値よりも小さいかまたは同等である場合、もしくは第1電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第1期間が第1プリセット時間閾値よりも小さいかまたは同等である場合に、第1取得ユニット51は、補償器に接続するバスかまたは補償器に接続するラインの電圧を取得して第1電圧を得るために、さらに構成される。
【0288】
第1比較ユニット52は、第1電流とプリセット電流閾値との間の関係を比較するために、構成される。
【0289】
第1比較ユニット52は、第1電圧とプリセット電圧閾値との間の関係を比較するために、さらに構成される。
【0290】
第1電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第1期間が第1プリセット時間閾値よりも大きい場合に、終了ユニット53は、直列コンバータと直列トランスフォーマを終了するために、構成される。
【0291】
ここで、直列トランスフォーマは補償器内のデバイスであり、第1期間は第1電流がプリセット電流閾値よりも大きい期間であり、また第1プリセット時間閾値は第1時間よりも小さい;第1時間は、補償器に接続するラインの距離保護Iセグメントを分析し計算するライン保護装置に必要な時間と、距離保護Iセグメントの保護アクション遅延時間との合計であるか;もしくは、第1プリセット時間閾値は、高速バイパススイッチをトリガーするための、第1時間と応答時間の間の相違よりも小さい。
【0292】
第1電流がプリセット電流閾値よりも小さいかまたは同等である場合、もしくは第1電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第1期間が第1プリセット時間閾値よりも小さいかまたは同等である場合に、第1取得ユニット51は、補償器に接続するバスまたは補償器に接続するラインの電圧を取得して第1電圧を得るために、さらに構成される。
【0293】
第1比較ユニット52は、第1電圧とプリセット電圧閾値との間の関係を比較するために、さらに構成される。
【0294】
第1電圧が電圧閾値よりも小さいかまたは同等であり、第2期間が第2プリセット時間閾値よりも大きい場合に、第1処理ユニット54は、直列コンバータの出力電圧をゼロにセットするよう、構成される。
【0295】
ここで、第2期間は、第1電圧が、プリセット電圧閾値より小さいかまたは同等である期間である。
【0296】
第2電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第3期間が第1プリセット時間閾値よりも大きい場合に、終了ユニット53は、直列コンバータと直列トランスフォーマを終了するよう、さらに構成される。
【0297】
ここで、第3期間は、第2電流がプリセット閾値よりも大きい期間である。
【0298】
第2電流がプリセット電流閾値より小さいかまたは同等である場合、もしくは第2電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第3期間が第1プリセット時間閾値よりも小さいかまたは同等である場合に、第1取得ユニット51は、第1電圧に対応するラインの電圧を取得して第2電圧を得るために、さらに構成される。
【0299】
第2電圧がプリセット電圧閾値よりも大きく、第4期間が第3プリセット時間閾値よりも大きい場合に、第2処理ユニット55は、直列コンバータの出力電圧をゼロにセットすることをキャンセルし、補償器内の直列コンバータかまたは補償器に接続するラインの第1電流を取得することを実行するために、構成される。
【0300】
ここで、第4期間は、第2電圧がプリセット電圧閾値よりも大きい期間である。
【0301】
ライン距離保護上の補償器の影響を抑制する装置は、本発明の実施形態によって提供され、ここで本装置は:補償器に接続するラインかまたは補償器内の直列コンバータの電流を取得して第1電流を得ること;補償器に接続するバス、または補償器に接続するラインの電圧を取得して第1電圧を得ること;第1電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第1期間が第1プリセット時間閾値よりも大きい場合に、直列コンバータと特列トランスフォーマを終了すること;第1電圧がプリセット電圧閾値よりも小さいかまたは同等であり、第2期間が第2時間閾値よりも大きい場合に、直列コンバータの出力電圧をゼロにセットし、第1電流に対応する要素の電流の取得を継続して第2電流を得ること;第2電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第3期間が第1プリセット時間閾値よりも大きいときに、直列コンバータと直列トランスフォーマを終了すること;さもなければ、第2電流が上記の条件を満たさないときに、第1電圧に対応するラインの電圧を取得して第2電圧を得ること;第2電圧がプリセット電圧閾値よりも大きく、第4期間が第3プリセット時間閾値よりも大きい場合に、直列コンバータの出力電圧をゼロにセットすることをキャンセルし、補償器に接続するラインかまたは補償器内の直列コンバータの電流の取得を実行して第1電流を得ること;ゆえに、ライン保護装置が動作する場合、補償器かまたはパワーシステムで使用する補償器の直列コンバートに接続するラインの電流がプリセット条件を満たすときに、直列コンバータと直列トランスフォーマを終了することを含み、直列コンバータと直列トランスフォーマは動作せず、ライン保護装置の直列コンバータと直列トランスフォーマの特徴の動作の影響は抑制され、補償器の直列コンバータと直列トランスフォーマのワーキング状態を制御容易とし、先行技術のライン保護装置の保護パフォーマンスの影響の問題を解決し、パワーシステムの安全で安定した動作を確実にし、産業上の利用性を確実なものとする。
【0302】
特に、
図7を参照して、終了ユニット53は:第1処理モジュール531および第2処理モジュール532を含み:
【0303】
第1処理モジュール531は、直列コンバータをロックし、オンにするべき直列トランスフォーマに並列な高速バイパススイッチをトリガーするために、構成される。
【0304】
第2処理モジュール532は、直列トランスフォーマが機械的バイパススイッチに並列に接続する場合、機械的バイパススイッチをクローズするよう、構成される。
【0305】
特に、
図7を参照して、終了ユニット53は:第2取得ユニット56および第3処理ユニット57を含み:
【0306】
第2取得ユニット56は、プリセット時間が来たときに、補償器に接続するラインの電流と電圧を取得するために構成される。
【0307】
第3処理ユニット57は、補償器に接続するラインの電流がプリセット電流の範囲内にあり、補償器に接続するラインの電圧がプリセット電圧の範囲内にある場合、直列コンバータと直列トランスフォーマを利用可能にするよう、構成される。
【0308】
特に、
図7を参照すると、第2処理ユニット55は:第1伝送ユニット58および第3取得ユニット59をさらに含み:
【0309】
第1伝送ユニット58は、第2電流がプリセット電流閾値よりも小さいかまたは同等である場合、もしくは第2電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第3期間が第1プリセット時間閾値よりも小さいかまたは同等である場合に、第1実行指示をライン保護装置に送信するために、構成される。
【0310】
ここで、ライン保護装置は、補償器に接続するラインを保護するために構成され、第1実行指示は、ライン保護装置に、第1プリセットルールに従って、補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値をアップデートするように指示するために、使用される。
【0311】
第3取得ユニット59は、第1実行指示が送られた後、タイミングをスタートするように構成され、プリセット時間の期間後に第2電圧を取得するように構成される。
【0312】
第2電圧がプリセット電圧閾値よりも大きく、第4期間が第3プリセット時間閾値よりも大きいときに、第1伝送ユニット58は、第2実行指示をライン保護装置に送信するように、さらに構成される。
【0313】
ここで、第2実行指示は、ライン保護装置に、補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値を、補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値にアップデートする前の値にセットするように、指示するように使用される。
【0314】
特に、
図8を参照すると、終了ユニット53は:第2伝送ユニット510、第4取得ユニット511、および第4処理ユニット512をさらに含み:
【0315】
第2伝送ユニット510は、機械的バイパススイッチがオフになる場合に、第3実行指示をライン保護装置に送信するように、構成される。
【0316】
ここで、第3実行指示は、ライン保護装置が、第2プリセットルールに従って、補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値をアップデートするように指示するように、使用される。
【0317】
第4取得ユニット510は、第3指示が送られた後、タイミングをスタートするよう構成され、プリセット時間の期間後に補償器に接続するラインの電流と電圧を得るように、構成される。
【0318】
第4処理ユニット512は、補償器に接続するラインの電流がプリセット電流の範囲内にあり、補償器に接続する電圧がプリセット電圧の範囲内にある場合に、直列コンバータと直列トランスフォーマを利用可能にするよう、構成される。
【0319】
機械的バイパスがクローズするときに、第2伝送ユニット510は、通知シグナルをライン保護装置に送信するよう、さらに構成される。
【0320】
ここで、通知シグナルは、ライン保護装置が、補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスを、補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値をアップデートする前の値にセットするように、通知するよう、利用される。
【0321】
この実施形態における各ユニットとモジュールとの間の相互作用プロセスにおいて、
図1〜
図3に対応する実施形態によって提供されるライン距離保護に対する補償器の影響を抑制する方法における相互作用プロセスに言及し、その詳細はここでは再度説明しないことに留意されたい。
【0322】
補償器は、本発明の実施形態によって提供され、以下のステップ: 補償器に接続するラインかまたは補償器内の直列コンバータの電流を取得して第1電流を得ること;補償器に接続するバスまたは補償器に接続するラインの電圧を取得して第1電圧を得ること;第1電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第1期間が第1プリセット時間閾値よりも大きい場合に、直列コンバータと直列トランスフォーマを終了すること;第1電圧がプリセット電圧閾値よりも小さいかまたは同等であり、第2期間が第2時間閾値よりも大きい場合に、直列コンバータの出力電圧をゼロにセットし、第1電流に対応する要素の電流の取得を継続して第2電流を得ること;第2電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第3期間が第1プリセット時間閾値よりも大きいときに、直列コンバータと直列トランスフォーマを終了すること、さもなければ、第2電流が上記の条件を満たさないときに、第1電圧に対応するラインの電圧を取得して第2電圧を得ること;第2電圧がプリセット電圧閾値よりも大きく、第4期間が第3プリセット時間閾値よりも大きい場合に、直列コンバータの出力電圧をゼロにセットすることキャンセルし、補償器に接続するラインかまたは補償器内の直列コンバータの電流の取得を実行して第1電流を得ること;ゆえに、ライン保護装置が動作すること、補償器かまたはパワーシステムで使用する補償器の直列コンバートに接続するラインの電流がプリセット条件を満たすときに、直列コンバータと直列トランスフォーマを終了することを実行して、直列コンバータと直列トランスフォーマは動作せず、ライン保護装置の直列コンバータと直列トランスフォーマの特徴を動作する影響は抑制され、補償器の直列コンバータと直列トランスフォーマのワーキング状態の制御を容易とし、先行技術のライン保護装置の保護パフォーマンスの影響の問題を解決し、パワーシステムの安全で安定した動作を確実にし、産業上の利用性を確実なものとする。
【0323】
本発明の実施形態は、ライン保護装置6を提供し、それは、前例の実施形態によって提供されたライン距離保護の補償器の影響を抑制する方法に適応することができる。
図9では、装置は:受信ユニット61第5処理ユニット62およびアップデートユニット63を含み:
【0324】
受信ユニット61は、補償器に送られた第1実行指示を受信するよう、構成される。
【0325】
第5処理ユニット62は、補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値を得て、それを、第1実行指示の応答での第1インピーダンスにセットするよう、構成される。
【0326】
アップデートユニット63は、第1インピーダンスと第1プリセットルールを基にした補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値をアップデートするよう、構成される。
【0327】
受信ユニット61は、補償器に接続された第2実行指示を受信するよう、構成される。
【0328】
第5処理ユニット62は、補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値を、第2実行指示の応答での第1インピーダンスにセットするよう、さらに構成される。
【0329】
特に、
図9では、アップデートユニット63は:第3処理モジュール631、計算モジュール632、およびアップデートモジュール633を含む。
【0330】
第3処理モジュール631は、第2インピーダンスを得る補償器に接続するライン側のインピーダンスを基に、直列コンバータのインピーダンスの等価処理を実行するよう、構成される。
【0331】
計算モジュール632は、第1インピーダンス、第2インピーダンス、および第3インピーダンスを得る直列トランスフォーマの漏れリアクタンスを追加するよう、さらに構成される。
【0332】
アップデートモジュール633は、補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスを、第3インピーダンスにアップデートするよう、さらに構成される。
【0333】
特に、
図9では、デバイスはさらに、第1セットユニット64を含み:
【0334】
受信ユニット61は、補償器によって送られた第3実行指示を受信するよう、さらに構成される。
【0335】
第5処理ユニット62は、第1インピーダンスを、第3実行指示の応答での第4インピーダンスを得る、直列トランスフォーマの漏れリアクタンスを追加するよう、さらに構成される。
【0336】
第1セットユニット64は、第4インピーダンスとしての補償器を接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値をセットするよう、構成される。
【0337】
受信ユニット61は、補償器に送られた通知シグナルを受信するよう、さらに構成される。
【0338】
第5プロセスユニット62は、通知シグナルに応答し、補償器に接続するラインの距離保護インピーダンスのセット値を、第1インピーダンスにセットするよう、さらに構成される。
【0339】
この実施形態におけるユニットとモジュールとの間の相互作用プロセスは、前述の実施形態で提供されるライン距離保護に対する、補償器の影響を抑制するための方法における相互作用プロセスであり、詳細は本明細書で再度説明しないことに留意されたい。
【0340】
本発明の実施形態によって提供されたライン保護装置は、補償器によって送られた実行指示を受信した後、実行指示の応答での実行指示に対応する動作を実行し;ゆえに、ライン保護装置が動作するとき、パワーシステムの補償器の直列コンバータかまたは補償器に接続するラインの電流がプリセット条件を満たす場合、またはパワーシステムの補償器の直列コンバータかまたは補償器に接続するラインの電流がプリセット条件を満たさないが、補償器の直列コンバータかまたは補償器に接続するラインの電圧がプリセット条件および直列コンバータと直列トランスフォーマの終了を満たす場合、ライン保護装置は、補償器によって送られた実行指示を受信し、ライン保護上の直列コンバータおよび直列トランスフォーマの特徴の動作の影響は抑制され、それは補償器の直列コンバータと直列トランスフォーマのワーキング状態のコントロールを機能し、先行技術のライン保護装置の保護パフォーマンスの影響の問題を解決し、ライン距離保護のライン保護装置のパフォーマンスを確かにし、パワーシステムの安全で安定した動作を確かにし、産業上の利用可能性を確実なものとする。
【0341】
前述の実施形態を基に、本発明の実施形態は:検出ユニット、第2比較ユニット、第6処理ユニット、第2セットユニット、第5取得ユニット、および維持ユニット補償器を提供し:
【0342】
検出ユニットは、補償器に接続するラインが通常に動作するとき、補償器に接続するラインかまたは補償器の直列コンバータの電流を検出し、第1電流を得て、補償器に接続するバスかまたは補償器に接続するラインの電圧を検出して第1電圧を得るよう、構成される。
【0343】
第2比較ユニットは、第1電流とプリセット電流閾値との間の関係を比較するよう、構成される。
【0344】
第6処理ユニットは、第1電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第1期間が第1プリセット時間閾値よりも大きい場合に、直列コンバータをロックし、オンにするべき直列トランスフォーマに並列に接続する高速バイパススイッチをトリガーし、直列トランスフォーマに並列に接続する機械的バイパススイッチをクローズするよう、構成される。
【0345】
ここで、第1期間は、第1電流がプリセット電流閾値よりも大きい期間である。
【0346】
第1電流がプリセット電流閾値より小さいかまたは同等である場合、もしくは第1電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第1期間が第1プリセット時間閾値よりも小さいか同等である場合に、第2比較ユニットは、第1電圧とプリセット電圧閾値との間の関係を比較するよう、さらに構成される。
【0347】
第2セットユニットは、第1電圧がプリセット電圧閾値よりも小さいかまたは同等であり、第2期間が第2プリセット時間閾値よりも大きい場合、直列コンバータの出力電圧をゼロにセットするよう、構成される。
【0348】
ここで、第2期間は、第1電圧がプリセット電圧閾値よりも小さいかまたは同等である期間である。
【0349】
第5取得ユニットは、第1電流に対応する要素の電流を取得して第2電流を得るよう、構成される。
【0350】
第2電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第3期間が第1プリセット時間閾値よりも大きい場合に、第6プロセスユニットは、直列コンバータをロックし、オンにするべき直列トランスフォーマを並列に接続する高速バイパススイッチをトリガーするよう、さらに構成される。
【0351】
ここで、第3期間は、第2電流がプリセット電流閾値よりも大きい期間である。
【0352】
維持ユニットは、第2電流がプリセット電流閾値よりも小さいかまたは同等である場合、もしくは第2電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第3期間が第1プリセット時間閾値よりも小さいかまたは同等である場合に、直列コンバータの出力電圧をゼロに維持するよう、構成される。
【0353】
第5取得ユニットは、第1電圧に対応するラインの電圧を取得して第2電圧を得るよう、さらに構成される。
【0354】
第2電圧がプリセット電圧閾値よりも大きく、第4期間が第3プリセット時間閾値よりも大きい場合に、第6プロセスユニットは、直列コンバータの出力電圧をゼロにセットすることをキャンセル、補償器内の直列コンバータかまたは補償器に接続するラインの電流を取得することを実行して第1電流を得るよう、さらに構成される。
【0355】
ここで、第4期間は、第2電圧がプリセット電圧閾値よりも大きい期間である。
【0356】
この実施形態におけるユニットとモジュールとの間の相互作用プロセスは、前述の実施形態で提供されるライン距離保護に対する補償器の影響を抑制するための方法における相互作用プロセスであり、詳細は本明細書で再度説明しないことに留意されたい。
【0357】
本発明の実施形態によって提供された、補償器は、以下のステップを実行する:補償器に接続するラインかまたは補償器の直列コンバータの電流を取得して第1電流を得ること:補償器に接続するバスまたは補償器に接続するラインの電圧を取得して第1電圧を得ること:第1電流がプリセット電流閾値よりも大きく、第1期間が第1プリセット時間閾値よりも大きい場合に、直列コンバータと直列トランスフォーマを終了すること;第1電圧がプリセット電圧閾値よりも小さいかまたは同等であり、第2期間が第2時間閾値より大きい場合に、直列コンバータの出力電圧をゼロにセットし、第1電流に対応する要素の取得を継続して第2電流を得ること;第2電流がプリセット電流閾値よりも大きく第3期間が第1プリセット時間閾値よりも大きい場合に、直列コンバータと直列トランスフォーマを終了すること;さもなければ、第2電流が上記の条件を満たさない場合に、第1電圧に対応するラインの電圧を取得して第2電圧を得ること;第2電圧がプリセット電圧閾値よりも大きく、第4期間が第3プリセット時間閾値よりも大きい場合に、直列コンバータの出力電圧をゼロにセットすることをキャンセルすること、補償器に接続するラインかまたラインの電流を取得する直列コンバータの電流の取得を実行しては第1電流を得ること;ゆえに、ラインの保護装置が働くとき、パワーシステムで使用する補償器内の直列コンバータかまたは補償器に接続するラインの電流がプリセット条件を満たすときに、直列コンバータおよび直列トランスフォーマを終了すること、直列コンバータと直列トランスフォーマは動作せず、ライン保護装置の直列コンバータと直列トランスフォーマの特徴の動作の影響は、抑制され、これらは補償器の直列コンバータおよび直列トランスフォーマのワーキング状態のコントロールを機能し、先行技術でのライン保護装置の保護パフォーマンスの影響の問題を解決し、ラインの距離保護のライン保護装置の実行を確かにし、パワーシステムの安全で安定した動作を確かにし、産業上の利用性を確かなものとする。
【0358】
実際のアプリケーションでは、第1取得ユニット51、第1比較ユニット52、終了ユニット53、第1処理ユニット54、第2処理ユニット55、第2取得ユニット56、第3処理ユニット57、第1伝送ユニット58、第3取得ユニット59、第2伝送ユニット510、第4取得ユニット511、第4処理ユニット512、第1処理モジュール531、第2処理モジュール532、受信ユニット61、第5処理ユニット62、アップデートユニット63、第1セットユニット64、第3処理ユニットモジュール631、計算モジュール632、およびアップデートモジュールは、それぞれ無線データ伝送デバイスに位置する中央処理ユニット(Central Processing Unit、CPU)、マイクロ処理ユニット(Micro Processor Unit、MPU)、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)またはフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)とし得る。
【0359】
当業者は、本発明の実施形態を方法、システム、またはコンピュータプログラム製品として提供できることを理解するであろう。従って、本発明は、ハードウェアの実施形態、ソフトウェアの実施形態、またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせの形を採ることができる。さらに、本発明は、コンピュータ使用可能プログラムコードを含む1つ以上のコンピュータ使用可能記憶媒体(ディスク記憶装置および光学記憶装置などを含むがこれらに限定されない)で実施されるコンピュータプログラム製品の形をとることができる。
【0360】
本発明は、本発明の実施形態による方法、装置(システム)、およびコンピュータプログラム製品のフローチャート図および/またはブロック図を参照して説明されてきた。フローチャートおよび/またはブロック図の各フローおよび/またはブロック、ならびにフローチャートおよび/またはブロック図のフローおよび/またはブロックの組み合わせは、コンピュータプログラムの指示によって実装できることを理解されたい。これらのコンピュータプログラムの指示は、マシンを生成する、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、またはその他のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサに提供され、1つまたは複数の処理および/またはフローチャートのブロック図で指定された機能を実装するよう、コンピュータのプロセッサまたはその他のプログラム可能なデータ処理デバイスによって実行される指示を生成するデバイスに提供される。
【0361】
コンピュータプログラム命令は、コンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理デバイスに特定の方法で動作するように、指示することができるコンピュータ可読メモリに格納することもでき、その結果、コンピュータ可読メモリに格納された命令は命令デバイスを含む製品を生成する。指示装置は、フローの1つまたは複数のロック、またはフローチャートのフローおよび/またはロック図で指定された機能を実装する。
【0362】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデバイス上で、一連の操作ステップが実行されるように、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータ処理デバイスにロードすることもできる。命令は、フローの1つ以上、またはフロー図のロックで指定された機能を実装するための手順を提供する。
【0363】
上記は本発明の好ましい実施形態に過ぎず、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。