特許第6814622号(P6814622)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6814622
(24)【登録日】2020年12月23日
(45)【発行日】2021年1月20日
(54)【発明の名称】シャッタ装置
(51)【国際特許分類】
   E06B 9/17 20060101AFI20210107BHJP
   E06B 1/58 20060101ALI20210107BHJP
【FI】
   E06B9/17 Z
   E06B1/58
【請求項の数】7
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2016-243759(P2016-243759)
(22)【出願日】2016年12月15日
(65)【公開番号】特開2018-96162(P2018-96162A)
(43)【公開日】2018年6月21日
【審査請求日】2019年8月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】302045705
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】野口 博
【審査官】 砂川 充
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−241736(JP,A)
【文献】 特開2004−263462(JP,A)
【文献】 特開2015−190141(JP,A)
【文献】 特開2010−101089(JP,A)
【文献】 特開2006−28966(JP,A)
【文献】 実開昭62−193085(JP,U)
【文献】 特開2002−213041(JP,A)
【文献】 特開2014−181478(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 1/00−1/70
E06B 9/00−9/92
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物の開口を開閉可能に覆うシャッターカーテンを含むシャッタ装置であって、
建物の壁面に取付けられる取付枠を備え、
前記取付枠には、コーキング材が塗布されるコーキング受部が設けられ、
前記コーキング受部は、前記取付枠の外周縁より前記開口側に設けられ
前記取付枠は、第1横枠と、前記第1横枠の左右両端それぞれから下方に伸びる一対の縦枠と、を含み、
前記コーキング受部は、前記第1横枠に設けられた第1受部と、前記一対の縦枠に設けられた第2受部と、を含み、
前記第2受部は、前記取付枠の内側に配置されることを特徴とするシャッタ装置。
【請求項2】
前記取付枠は、前記第1横枠の下方に離れて配置され、前記一対の縦枠それぞれの間に架け渡される第2横枠を含み、
前記コーキング受部は、前記第2横枠に設けられた第3受部を含むことを特徴とする請求項に記載のシャッタ装置。
【請求項3】
前記一対の縦枠は、前記第2横枠の側部から上方に伸びて前記第2受部が設けられる一対の第1縦枠と、前記一対の第1縦枠の下端から下方に伸びる一対の第2縦枠と、からなり、
前記第2受部には前記コーキング材が塗布され、
前記一対の第2縦枠の前記開口側には前記コーキング材が塗布されないことを特徴とする請求項に記載のシャッタ装置。
【請求項4】
前記第3受部は前記第2受部と連続していることを特徴とする請求項2または3に記載のシャッタ装置。
【請求項5】
前記第1受部と前記第2受部との間にシート状の第1シール部材が設けられることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のシャッタ装置。
【請求項6】
前記一対の縦枠には、前記第2受部の外側で縦方向に伸びるシート状の第2シール部材が設けられることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のシャッタ装置。
【請求項7】
前記コーキング受部は、前記取付枠の前記壁面側において前記取付枠の外周縁から内側に離れた位置に設けられる部分を含むことを特徴とする請求項1からのいずれかに記載のシャッタ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の開口に取付けるシャッタ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
建物の開口に取付けるシャッタ装置が知られている。例えば特許文献1には建物の開口に設けられるシャッタ装置が記載されている。このシャッタ装置は、窓開口部の上方の位置において建物の外壁に取り付けられたシャッターケースと、窓開口部の幅方向両側で建物外壁に取り付けられた左右のガイドレールと、シャッターケース内に巻き取られ/繰り出されることで、窓開口部を開閉するシャッターカーテンと、を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013−2174号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者は建物の壁面に取付けるシャッタ装置について以下の認識を得た。
シャッタ装置の内部に雨水などの浸入を防ぐために、シャッタの取付枠の外回り部分と建物の壁面とにわたって湿式のコーキング材を塗布してこれらの隙間を埋めることが考えられる。このように形成したコーキング部分にはその幅や厚みが変動する塗布ムラを生じることがある。取付枠の外回り部分はシャッタ装置の外観を構成するため、塗布ムラがあるとその部分が外側から見えて、見る者に違和感を与えるおそれがある。この違和感を緩和するために、マスキングをして塗布ムラを減らすことも考えられるが、マスキングのために施工作業の手間が余計に掛かるという課題がある。
このことから、本発明者は、シャッタ装置について、施工作業の手間を抑制しつつ、視覚上の違和感を軽減する観点から改善の余地があることを認識した。
【0005】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、施工作業の手間を抑制しつつ、視覚上の違和感を軽減できるシャッタ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のある態様のシャッタ装置は、建物の開口を開閉可能に覆うシャッターカーテンを含むシャッタ装置であって、建物の壁面に取付けられる取付枠を備える。取付枠には、コーキング材が塗布されるコーキング受部が設けられ、コーキング受部は、取付枠の外周縁より開口側に設けられ、取付枠は、第1横枠と、第1横枠の左右両端それぞれから下方に伸びる一対の縦枠と、を含み、コーキング受部は、第1横枠に設けられた第1受部と、一対の縦枠に設けられた第2受部と、を含み、第2受部は、取付枠の内側に配置される。
【0007】
この態様によると、取付枠の外周縁より開口側に配置されるコーキング受部にコーキング材を塗布することができる。
【0008】
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、施工作業の手間を抑制しつつ、視覚上の違和感を軽減できるシャッタ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施の形態に係るシャッタ装置を示す正面図である。
図2図1のシャッタ装置の取付枠を示す斜視図である。
図3図2の取付枠の縦断面を示す断面図である。
図4図2の取付枠の横断面を示す断面図である。
図5図2の取付枠の横断面を示す別の断面図である。
図6図2の取付枠の一部を拡大して示す正面図である。
図7図2の取付枠の一部を拡大して示す背面図である。
図8図2の取付枠の第5受部にコーキング材を塗布した状態を示す正面図である。
図9図2の取付枠の第5受部にコーキング材を塗布した状態を示す背面図である。
図10図2の取付枠に保護部材を設けた状態を示す断面図である。
図11図10の保護部材の周辺を拡大して示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明者は、シャッタ装置について考察し、以下のような認識を得た。
建物の開口に設けられるシャッタ装置では、その内部に雨水などが浸入すると、内部機構に錆を発生することが考えられる。特に、シャッターボックス内にシャッターカーテンを巻き上げるモータが備えられる場合は、その電気配線などに影響することによってシャッター装置の信頼性が低下する懸念がある。また、シャッターボックス内に浸入した水は、シャッターボックスの下方に設けられる窓部に垂れ出して、窓部に染みを生じさせることが考えられる。窓部の染みは、シャッターカーテンを開いたときの美観を損ない、視る者に視覚上の違和感を与える。
【0012】
雨水などの浸入を抑制するために、シャッタ装置の外縁に湿式のコーキング材を塗布することが考えられる。しかし、外縁に塗布したコーキング材には塗布むらが生じ易く、また経年により変色や細かい傷などの劣化を生じることが考えられる。この場合、シャッタ装置およびその周辺の美観を損ない、視る者に視覚上の違和感を与えることがある。劣化が生じた場合には、補修等の手間が掛かる。このことから、本発明者は、コーキング材を正面視で視認できる領域を避けた位置に塗布することを見出し、特に、コーキング材を塗布するコーキング受部を、取付枠の外周縁より開口側に設けることに想い至った。
実施の形態はこのような思索に基づいて案出されたもので、以下にその具体的な構成を説明する。
【0013】
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに各図面を参照しながら説明する。実施の形態、変形例では、同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
また、第1、第2などの序数を含む用語は多様な構成要素を説明するために用いられるが、この用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ用いられ、この用語によって構成要素が限定されるものではない。
【0014】
[実施の形態]
本発明の実施の形態に係るシャッタ装置100について説明する。図1は、実施の形態に係るシャッタ装置100を示す正面図である。図1は建物の外側から視たシャッタ装置の正面を示す。以下、XYZ直交座標系をもとに説明する。X軸方向は水平な左右方向に対応し、Y軸方向は水平な前後方向に対応し、Z軸方向は鉛直な上下方向に対応する。Y軸方向およびZ軸方向はそれぞれX軸方向に直交する。X軸方向は左方向あるいは右方向と、Y軸方向は前方向あるいは後方向と、Z軸方向で正方向を上方向、Z軸方向で負方向を下方向と表記することがある。このような方向の表記はシャッタ装置100の使用姿勢を制限するものではなく、シャッタ装置100は任意の姿勢で使用されうる。
【0015】
シャッタ装置100は、取付枠35と、ガイドレール部12と、シャッターカーテン36と、シャッターボックス38と、を備える。シャッタ装置100は、例えば、建物の窓部や出入口等が設けられた開口を開閉するために好適に設けられる。図1の建物80の壁面82の開口84には、矩形の窓部88が設けられており、シャッタ装置100は窓部88を覆うように設けられる。ガイドレール部12は、窓部88の左右の窓枠86それぞれの外側に設けられる縦長の部材である。ガイドレール部12はシャッターカーテン36の幅方向の両側部を上下動可能にガイドする。ガイドレール部12は、後述する一対の縦枠19に取りつけられる。
【0016】
シャッターカーテン36は左右の外端部36bを有する正面視で矩形状の部材である。シャッターカーテン36は巻取り可能に形成される。シャッターボックス38は、取付枠35の上方において左右に延在する横長箱状の部材である。シャッターボックス38の内部空間には、巻取り部(不図示)に巻き取られたシャッターカーテン36を収容する。シャッターボックス38は、シャッタ装置100の上部において取付枠35の後述する第1横枠と第2横枠とに取付けられる。
【0017】
図2は、シャッタ装置100の取付枠35を示す斜視図である。図2は、図1のシャッタ装置100からガイドレール部12と、シャッターカーテン36と、シャッターボックス38と、を取り外した状態を示す。取付枠35は、第1横枠34と、第2横枠33と、第3横枠32と、一対の縦枠19と、を含む。一対の縦枠19は、第2横枠33の側部から上方に伸びて後述する第2受部47cが設けられる一対の第1縦枠21と、一対の第1縦枠21の下端から下方に伸びる一対の第2縦枠20と、からなる。一対の第1縦枠21と一対の第2縦枠20は縦長のフレーム部材である。一対の第1縦枠21は一対の第2縦枠20と一体に形成される。第3横枠32、第2横枠33、第1横枠34、第1縦枠21および第2縦枠20(以下、各フレームという)は、それぞれ取付ネジによって建物80の壁面82に取付けられる。
【0018】
第3横枠32は、取付枠35の下部において、一対の第2縦枠20の下端部の間に架けわたされる横長のフレーム部材である。第1横枠34は、取付枠35の上部において、一対の第2縦枠20の上端部の間に架けわたされる横長のフレーム部材である。第2横枠33は、第1横枠34の下方に離れて配置される横長のフレーム枠材である。第2横枠33は、上下方向にて第3横枠32と第1横枠34の中間位置より第1横枠34側に位置する。第2横枠33は、一対の第1縦枠21の下部にて、その間に架けわたされる。
【0019】
第1横枠34と、一対の第1縦枠21と、第2横枠33と、は矩形のボックス取付枠35aを構成する。ボックス取付枠35aには主にシャッターボックスが取付られる。第2横枠33と、一対の第2縦枠20と、第3横枠32、は矩形のレール取付枠35bを構成する。レール取付枠35bには主にガイドレール部が取付られる。
【0020】
シャッタ装置100と壁面82の隙間をシールするためのコーキング材を取付枠35の外側など可視領域に塗布する構成では視る者に視覚上の違和感を与える懸念がある。そこで、実施の形態のシャッタ装置100では、取付枠35には、当該取付枠35と壁面82との間の隙間を減少させるためのコーキング材が塗布されるコーキング受部40が設けられ、このコーキング受部は、取付枠35の外周縁35eより内側に配置される。コーキング受部40は、後述する第1〜第5受部を含む。以下、各フレームのコーキング受部について説明する。
【0021】
(外周縁)
先に、取付枠35の外周縁35eについて説明する。図2に示すように、取付枠35の外周縁35eは、第3横枠32の下縁32gと、第1横枠34の上縁34gと、第1縦枠21の外側の側縁21gと、第2縦枠20の外側の側縁20gと、を含む。実施の形態の外周縁35eは、正面視にて、取付枠35をY軸方向で壁面82に投影した投影範囲の外郭線35kに相当する。この場合、取付枠35の外郭線35kの内側を外周縁35eの内側としてもよい。外郭線35kの外側領域は、シャッターカーテン36を閉じた状態にて正面視で視認可能な可視領域であり、コーキング受部40は、この可視領域を避けた非可視領域に設けられる。
【0022】
(コーキング受部)
次に、壁面82に取付けられた状態の各フレームのについて説明する。図3は、図2の取付枠35のA−A線に沿った鉛直面で切断した縦断面を示す断面図である。図3は、特に第1横枠34の縦断面と、第2横枠33の縦断面と、第3横枠32の周辺の縦断面を、示している。本明細書において、各フレームが壁面82に取付けられることには、取付ネジ28が壁面82を貫通して建物80を構成する柱や梁等の躯体90にねじ込まれることを含む(図3〜5も参照)。
【0023】
第1横枠34は装着部41と支持部42を含む。装着部41は壁面82に沿う形状を有する。装着部41は、取付ネジ28によって壁面82に装着される。取付ネジ28は装着部41に設けられた取付孔41hを通って壁面82に進入し、間柱や梁など建物の躯体90にねじ込まれる。支持部42は装着部41の上部からY軸方向で前向きに張り出す。支持部42にはシャッターボックスの上部が固定される。
【0024】
装着部41には、第1受部41cと、保持部41dと、第5受部41fと、が形成される。第5受部41fについては後述する。第1受部41cは、装着部41と壁面82との間の隙間を減少させるためのコーキング材52を塗布する部分である。第1受部41cは、取付枠35の外周縁35eより内側に配置される。第1受部41cは、取付枠35の第1横枠34の壁面82側において取付枠35の外周縁35eから内側に離れた位置に設けられる。特に、第1受部41cは、第1横枠34の上縁34gより下側に配置される。第1受部41cは、壁面82から前方に離れる方向(略Y軸方向)に張り出す。
【0025】
保持部41dは、第1受部41cに塗布されたコーキング材52の壁面82と反対側をカバーする部材である。保持部41dは、第1受部41cに塗布されたコーキング材52の流れ出しを抑制する。保持部41dは、第1受部41cの前端から上方に張り出す。保持部41dによってコーキング材52の流れ出しを抑えるから、コーキング材52の塗布量を増やして隙間を埋める効果を高めることができる。保持部41dは、壁面82と略平行に伸びて、壁面82との間にコーキング材52を収容する空間を形成する。図3に示すように、コーキング材52は、保持部41dと壁面82との間の空間の途中まで塗布されてもよい。第1受部41cは、第1横枠34の壁面82側にて、外周縁35eから内側に離れた位置に設けられる。
【0026】
第2横枠33は装着部43と支持部44を含む。装着部43は壁面82に沿う形状を有する。装着部43は取付ネジ28によって壁面82に装着される。取付ネジ28は装着部43に設けられた取付孔43hを通って壁面82に進入し、間柱や梁など建物の躯体90にねじ込まれる。支持部44は装着部43の下部からY軸方向で前向きに張り出す。支持部44にはシャッターボックスの下部が固定される。
【0027】
装着部43には、第3受部43cと、保持部43dと、が形成される。第3受部43cは、装着部43と壁面82との間の隙間を減少させるためのコーキング材54を塗布する部分である。第3受部43cは、取付枠35の外周縁35eより内側に配置される。第3受部43cは、壁面82から離れる方向(略Y軸方向)に張り出す。保持部43dは、第3受部43cに塗布されたコーキング材54の壁面82と反対側をカバーする部材である。保持部43dは、第3受部43cに塗布されたコーキング材54の流れ出しを抑制する。保持部43dは、第3受部43cの前端から上方に張り出す。保持部43dによってコーキング材54の流れ出しを抑えるから、コーキング材54の塗布量を増やして隙間を埋める効果を高めることができる。保持部43dは、壁面82と略平行に伸びて、壁面82との間にコーキング材54を収容する空間を形成する。第3受部43cは、第2横枠33の壁面82側にて、外周縁35eから内側に離れた位置に設けられる。
【0028】
次に、サイドフレームのコーキング受部について説明する。図4は、図2の取付枠35のB−B線に沿った水平面で切断し横断面を示す断面図であり、特に第1縦枠21の周辺の横断面を示している。図5は、図2の取付枠35のC−C線に沿った水平面で切断し横断面を示す断面図であり、特に第2縦枠20の周辺の横断面を示している。
【0029】
第1縦枠21は装着部47と支持部48を含む。装着部47は壁面82に沿う形状を有する。装着部47は、取付ネジ28によって壁面82に装着される。取付ネジ28は装着部47に設けられた取付孔47hを通って壁面82に進入し、間柱や梁など建物の躯体90にねじ込まれる。支持部48は装着部47の側部からY軸方向で前向きに張り出す。支持部48にはシャッターボックスの上部が固定される。
【0030】
装着部47には、第2受部47cが形成される。第2受部47cは、装着部47と壁面82との間の隙間を減少させるためのコーキング材56を塗布する部分である。第2受部47cは、取付枠35の外周縁35eより内側に配置される。特に、第2受部47cは、第1縦枠21の側縁21gより内側に配置される。第2受部47cは、壁面82から前方に離れる方向(略Y軸方向)に張り出す。第2受部47cは外周縁35eから内側に離れた位置に設けられる。
【0031】
第2縦枠20は装着部49と支持部50を含む。装着部49は壁面82に沿う形状を有する。装着部49は、取付ネジ28によって壁面82に装着される。取付ネジ28は装着部49に設けられた取付孔49hを通って壁面82に進入し、間柱や梁など建物の躯体90にねじ込まれる。支持部50は装着部49の側部からY軸方向で前向きに張り出す。支持部50にはガイドレールが固定される。
【0032】
装着部49には、第4受部49cが形成される。第4受部49cは、装着部49と壁面82との間の隙間を減少させるためのコーキング材を塗布可能な形状を有する。第4受部49cは、取付枠35の外周縁35eより内側に配置される。特に、第4受部49cは、第2縦枠20の側縁20gより内側に配置される。第4受部49cは、壁面82から前方に離れる方向(略Y軸方向)に張り出す。第4受部49cは外周縁35eから内側に離れた位置に設けられる。図5に示すように、実施の形態では一対の第2縦枠20の開口84側に設けた第4受部49cにはコーキング材は塗布されない。
【0033】
図6は、取付枠35の一部を拡大して示す正面図である。雨水などの浸入を抑制する観点から、コーキング材は連続して塗布されることが望ましい。そこで、実施の形態のシャッタ装置100では、図6に示すように、第2横枠33に設けられた第3受部43cは、第1縦枠21に設けられた第2受部47cと連続している。これらのコーキング受部が連続していることにより、この部分にはコーキング材を繋げて塗布することができる。
【0034】
(シール部材)
実施の形態のシャッタ装置100は、雨水などの浸入をさらに抑制する観点から、コーキング受部とは別にシート状のシール部材60を備えている。図7は、壁面に取りつけられた状態の取付枠35の一部を拡大して示す背面図である。図7では壁面の表示を省略している。シール部材60は、取付枠35と壁面との間に介在され、これらの間の隙間を小さくする。シール部材60は、乾式シール材であってもよく、例えば両面テープなどにより取付枠35に取り付けられる。シール部材60は、シール性を具備するものであれば特に素材に制限はないが、例えばスポンジ状の素材から形成されてもよい。シール部材60は、それぞれ矩形状の第1シール部材62、第2シール部材64、第3シール部材66および第4シール部材68を含む。第4シール部材68については後述する。
【0035】
第1シール部材62について説明する。第1横枠34の第1受部41cと、第1縦枠21の第2受部47cとの間において、取付枠35と壁面との間の隙間が大きくなることが考えられる。そこで、実施の形態のシャッタ装置100には、第1横枠34に設けられた第1受部41cと、第1縦枠21に設けられた第2受部47cとの間にシート状の第1シール部材62が設けられる。一例として、第1シール部材62は、その長手方向を横向きに、装着部41の第1受部41cの下側に貼り付けられる。第1シール部材62は、第1横枠34の左右の両側部それぞれに設けられてもよい。
【0036】
第2シール部材64について説明する。雨水などの浸入をさらに抑制する観点から、縦枠のシール性能は高い方が好ましい。そこで、実施の形態のシャッタ装置100では、第1縦枠21に、第1縦枠21に設けられた第2受部47cとは別に、縦方向に伸びるシート状の第2シール部材64が設けられる。一例として、第2シール部材64は、その長手方向を縦向きに、第1縦枠21の第2受部47cの外側に貼り付けられる。特に、第2シール部材64は第2受部47cと並んで縦方向に伸びる。第2シール部材64は第1シール部材62と連続して設けられてもよい。
【0037】
第3シール部材66について説明する。第2横枠33の両端部で、壁面との間の隙間が大きくなることが考えられる。そこで、実施の形態のシャッタ装置100では、第2横枠33の装着部43にシート状の第3シール部材66が設けられる。一例として、第3シール部材66は、その長手方向を横向きに、第3受部43cの下側に貼り付けられる。第3シール部材66は第2シール部材64と連続して設けられてもよい。第3シール部材66は、第2横枠33の左右の両側部それぞれに設けられてもよい。
【0038】
第1シール部材62、第2シール部材64および第3シール部材66のいずれかは、施工の現場で設けるようにしてもよい。実施の形態のシャッタ装置100では、第1シール部材62、第2シール部材64および第3シール部材66は、取付枠35に設けられた状態で、施工の現場に供給される。施工の現場での作業が減るので、不慣れな作業者でも短時間で施工することができる。
【0039】
次に、実施の形態のシャッタ装置100のその他の構成を説明する。図3を参照する。第1横枠34の装着部41は、取付孔41h、傾斜部41bと、延伸部41aと、第5受部41fと、をさらに含む。取付孔41hは、第1横枠34を壁面82に取付ネジ28で取付けるため前後に貫通する孔である。取付孔41hは、例えば左右に離隔して一定の間隔ごとに設けられてもよい。傾斜部41bは、上側に行くに従って壁面82から離れる方向に傾斜する部分である。取付孔41hは傾斜部41bに設けられている。延伸部41aは傾斜部41bの上端から上向に伸びる部分である。
【0040】
(第5受部)
第5受部41fについて説明する。第5受部41fは、装着部41と壁面82との間の隙間を減少させるためのコーキング材59を塗布する部分である。第5受部41fは、取付枠35の外周縁35eより内側に配置される。特に、第5受部41fは、第1横枠34の下側に配置される。第5受部41fは、壁面82から前方に離れる方向(略Y軸方向)に張り出す。第5受部41fの中間部は傾斜部41bの下端に接続される。Y軸方向において、第5受部41fの一端は壁面82に接し、他端は傾斜部41bの下端を越えて壁面82から離れる方向に突出している。第5受部41fの下面にはコーキング材が塗布されてもよい。
【0041】
シャッターボックス内にはシャッターカーテンの巻き上げ機構や電気モータが収容されるため、特にボックス取付枠35aの内側への雨水などの浸入を減らすことが望ましい。そこで、ボックス取付枠35aのシール性能を向上するために、ボックス取付枠35aの内側の4辺に連続してコーキング材を塗布してもよい。特に、第5受部41fにコーキング材を塗布してもよい。図8は、第5受部41fにコーキング材59を塗布した状態を示す正面図である。図9は、第5受部41fにコーキング材59を塗布した状態を示す背面図である。図8、9は、図6、7に対してコーキング材59が塗布されている点で相違する。コーキング材59を第5受部41fに塗布することにより、ボックス取付枠35aの内側の4辺に連続してコーキング材が塗布され、ボックス取付枠35aのシール性能を向上することができる。
【0042】
(保護部材)
湿式のシール材であるコーキング材の経時変化は小さいことが望ましい。そこで塗布されたコーキング材の近傍に乾式のシール材を併用することが考えられる。一例として、第1受部41cに塗布されたコーキング材52について説明する。図3に示すように、コーキング材52は、上側の表面が直接的に外部空間と接しているので、外気による劣化を生じ易い。コーキング材52が劣化するとシール性能が低下してボックス取付枠35aの内側へ雨水などが浸入する可能性が高くなる。そこで、コーキング材52を保護するために、コーキング材52の上側に保護部材53を設けてもよい。
【0043】
図10は、取付枠35に保護部材53を設けた状態を示す断面図である。図10は、図3の第1横枠34の断面図に対して、保護部材53が設けられている点で相違する。図11は保護部材53の周辺を拡大して示す断面図である。保護部材53は、コーキング材52が塗布された第1横枠34の保持部41dと壁面82との間の隙間に詰められる詰め物状の部材である。保護部材53は塗布されたコーキング材52の外気側を覆うことで、コーキング材52と外気の接触を減らし、劣化を軽減することができる。コーキング材52が湿式のシール材であるのに対して、保護部材53は固形の乾式シール材である。保護部材53は、例えば、ポリ塩化ビニル(polyvinyl chloride)など弾性を有する樹脂材料から押出成形により形成されてもよい。保護部材53は、指で押せば凹む程度の弾力を有することが望ましい。
【0044】
図11に示すように、保護部材53は、幹状部53bと、第1枝部53dと、第2枝部53eと、第3枝部53fと、を含む。幹状部53bは、上端部から下端部まで下向に伸びる幹状の部分である。第1枝部53dは、幹状部53bの上端部から前後両側に伸びる枝状の部分である。図11に示しように、第1枝部53dの前方に伸びる部分は、支持部42の上面に被るように接し、後方に伸びる部分は反るように変形して壁面82に接する。第2枝部53eは、幹状部53bの中間部から前後両側に伸びる枝状の部分である。
【0045】
図11に示すように、第2枝部53eの前方に伸びる部分は反るように変形して保持部41dに接し、後方に伸びる部分は反るように変形して壁面82に接する。第2枝部53eの前方に伸びる部分の先端は、保持部41dの上端から後方に張出す突起41jに引っ掛かり係止部を構成している。第2枝部53eはコーキング材52の上面を覆うように設けられる。第3枝部53fは、幹状部53bの下端部から前後両側に伸びる枝状の部分である。図11に示しように、第2枝部53eは先端に行くに従って上方に伸び、下向矢印の先端のような形状を有する。
【0046】
図3を参照する。第1横枠34の支持部42は、第1支持部42bと、第2支持部42cと、接続部42d、42eと、を含む。第1支持部42bと第2支持部42cは装着部41からY軸方向で前向きに張り出す。第2支持部42cは第1支持部42bから上方に離隔して設けられる。接続部42d、42eは、上下に延在して第1支持部42bと第2支持部42cとを接続する。接続部42eは、接続部42dの前方に離隔して設けられる。
【0047】
第2横枠33の装着部43は、傾斜部43bと、延伸部43aと、突起部43fと、をさらに含む。傾斜部43bは、下側に行くに従って壁面82から離れる方向に傾斜する部分である。装着部43には、取付ネジ28が通るための取付孔43hが複数設けられる。取付孔43hは、第2横枠33を壁面82に取付ネジ28で取付けるため前後に貫通する孔である。取付孔43hは、例えば左右に離隔して一定の間隔ごとに設けられてもよい。装着部43は、壁面82に取付ネジ28によって装着される。取付孔43hは傾斜部43bに設けられている。延伸部43aは傾斜部43bの下端から下向に伸びる部分である。突起部43fは、傾斜部43bの下端から壁面82に向かって突出する部分で、突出端が壁面82に接する。
【0048】
第2横枠33の支持部44は、第1支持部44bと、第2支持部44cと、第3支持部44dと、を含む。第1支持部44bと第2支持部44cそれぞれは延伸部43aからY軸方向で前向きに張出す。第2支持部44cは第1支持部44bの下方に離隔して設けられる。第1支持部44bと第2支持部44cの前端は接続され、第3支持部44dはこれらの接続部から前向きに張出す。
【0049】
第3横枠32は装着部45と支持部46を含む。装着部45は壁面82に沿って左右に伸びる形状を有する。装着部45は取付ネジ28によって壁面82に装着される。取付ネジ28は装着部45に設けられた取付孔45hを通って壁面82に進入し、間柱や梁など建物の躯体90にねじ込まれる。支持部46は装着部45の下部からY軸方向で前向きに張り出す。
【0050】
第3横枠32の装着部45は、第1延伸部45aと、第2延伸部45bと、第1突起部45cと、第2突起部45dと、を含む。第1延伸部45aおよび第2延伸部45bは、壁面82に平行に伸び左右に長い帯状をなしている。第2延伸部45bは第1延伸部45aの上端から上向きに伸びる。取付孔45hは第2延伸部45bに設けられ、取付ネジ28は壁面82に垂直な方向にねじ込まれる。第1突起部45cは、第1延伸部45aの下端から壁面82に向かって突出して突出端が壁面82に接する。第2突起部45dは、第2延伸部45bの上端から壁面82に向かって突出して突出端が壁面82に接する。装着部45の複数の箇所には、取付ネジ28が通るための取付孔45hが設けられる。取付孔45hは、第2横枠33を壁面82に取付ネジ28で取付けるため前後に貫通する孔である。取付孔45hは、例えば左右に離隔して一定の間隔ごとに設けられてもよい。装着部45は、壁面82に取付ネジ28によって装着される。
【0051】
第3横枠32の支持部46は、第1支持部46bと、第2支持部46cと、後壁部46dと、底部46eと、前壁部46fと、を含む。第1支持部46bと第2支持部46cそれぞれは、第1延伸部45aからY軸方向で前方に張出す。第1支持部46bは第2支持部46cの上方に離隔して設けられる。後壁部46dは、第1支持部46bの前端からZ軸方向で下方に張出して第2支持部46cの前端に接続される。底部46eは、第2支持部46cの前端から前方に張出す。前壁部46fは、底部46eの前端から上方に張出す。後壁部46dと、底部46eと、前壁部46fと、によって画定される空間に、シャッターカーテンの下端部を収容する収容部32jが設けられる。
【0052】
図4を参照する。第1縦枠21の装着部47は、取付孔47h、傾斜部47bと、延伸部47aと、突起47d、47eと、をさらに含む。取付孔47hは、第1縦枠21を壁面82に取付ネジ28で取付けるため前後に貫通する孔である。取付孔47hは、例えば上下に離隔して一定の間隔ごとに設けられてもよい。傾斜部47bは、外側に行くに従って壁面82から離れる方向に傾斜する部分である。取付孔47hは傾斜部47bに設けられている。延伸部47aは傾斜部47bの外側の端から外向に壁面82と略平行に伸びる部分である。突起47d、47eは延伸部47aの内側と外側の端からそれぞれ後ろ向きに突出して、先端が壁面82に接する。突起47dと突起47eの間であって延伸部47aと壁面82との間の隙間には第2シール部材64が介装される。
【0053】
第1縦枠21の支持部48は、第1支持部48bと、接続部48dと、を含む。第1支持部48bは延伸部47aの外側の端からY軸方向で前方に張出す。接続部48dは第1支持部48bの前端からX軸方向で内側に張出す。支持部48にはシャッターボックスの側部が取付けられる。
【0054】
図5を参照する。第2縦枠20の装着部49は、取付孔49h、傾斜部49bと、延伸部49aと、突起49d、49dと、をさらに含む。取付孔49hは、第1縦枠21を壁面82に取付ネジ28で取付けるため前後に貫通する孔である。取付孔49hは、例えば上下に離隔して一定の間隔ごとに設けられてもよい。傾斜部49bは、外側に行くに従って壁面82から離れる方向に傾斜する部分である。取付孔49hは傾斜部49bに設けられている。延伸部49aは傾斜部49bの外側の端から外向に壁面82と略平行に伸びる部分である。突起49d、49eは延伸部49aの内側と外側の端からそれぞれ後ろ向きに突出して、先端が壁面82に接する。突起49dと突起49eの間であって延伸部49aと壁面82との間の隙間には第4シール部材68が介装される。第4シール部材68は、その長手方向を縦向きに、第2縦枠20に貼り付けられる。第4シール部材68は第3シール部材66と連続して設けられてもよい。
【0055】
第2縦枠20の支持部50は、第1支持部50bと、接続部50dと、を含む。第1支持部50bは延伸部49aの外側の端からY軸方向で前方に張出す。接続部50dは第1支持部50bの前端からX軸方向で内側に張出す。支持部50にはガイドレール部が取付けられる。
【0056】
装着部41、43、45および支持部42、44、46それぞれは、例えば左右に伸びる帯状に形成されてもよい。装着部47、49および支持部48、50それぞれは、例えば上下に伸びる帯状に形成されていてもよい。装着部41、43、45、47、49および支持部42、44、46、48、50は、例えば、それぞれ押出し加工によって一体に形成されてもよい。
【0057】
(傾斜部)
傾斜部41b、43b、47bおよび49b(以下、各傾斜部という)が傾斜することで、取付孔41h、43h、47hおよび49h(以下、各取付孔という)が傾斜する。このことにより、取付ネジ28の先端部を各取付孔から斜めに傾斜させて壁面82にねじ込むことができる。各傾斜部の傾斜は、取付ネジ28を取り付けることができれば特に限定されず、例えば壁面82に平行な方向に対して0°〜45°の範囲で傾斜していてもよい。この構成では、取付ネジ28は壁面82に垂直な方向に対して0°〜45°の範囲で傾斜してねじ込まれる。各傾斜部の傾斜は、好ましくは5°以上に設定されてもよい。各傾斜部の傾斜は、それぞれ異なっていてもよく、同じであってもよい。
【0058】
次に、実施の形態に係るシャッタ装置100の作用、効果を説明する。
【0059】
実施の形態に係るシャッタ装置100では、取付枠35には、コーキング材が塗布されるコーキング受部40が設けられ、コーキング受部40は、取付枠35の外周縁より開口84側に設けられている。この構成によれば、取付枠35の外周縁より開口84側に設けたコーキング受部40にコーキング材を塗布できるから、塗布したコーキング材の外観へのはみ出しを減らすことができる。塗布後のコーキング材を覆うカバー部材を用いない場合でも、コーキング材による視覚上の違和感を軽減することができる。塗布後のコーキング材が受ける外光を減らして、外光による劣化を緩和することができる。一定の範囲で塗布ムラが許容されるので、マスキングを減らして作業効率を向上することができる。コーキング材の塗布作業が簡単になるので不慣れな作業者でもすることが可能になる。
【0060】
実施の形態に係るシャッタ装置100では、取付枠35は、第1横枠34と、第1横枠34の左右の端部それぞれから下方に伸びる一対の縦枠19と、を含み、コーキング受部40は、第1横枠34に設けられた第1受部41cと、一対の縦枠19に設けられた第2受部47cと、を含んでいる。この構成によれば、第1横枠34と一対の第1縦枠21とで囲まれた領域への雨水などの浸入を減らすことができる。特に、第1受部41cを含むことで、下向に浸入しようとする雨水を抑え、第2受部47cを含むことで、横向きに浸入しようとする雨水を抑えることができる。
【0061】
実施の形態に係るシャッタ装置100では、取付枠35は、第1横枠34の下方に離れて配置され、一対の第1縦枠21それぞれの間に架け渡される第2横枠33を含み、コーキング受部40は、第2横枠33に設けられた第3受部43cを含んでいる。この構成によれば、第3受部43cが設けられた第2横枠33の下方に設けられた窓部88への雨水の垂れを減らすことができる。
【0062】
実施の形態に係るシャッタ装置100では、一対の縦枠19は、第2横枠33の側部から上方に伸びて第2受部47cが設けられる一対の第1縦枠21と、一対の第1縦枠21の下端から下方に伸びる一対の第2縦枠20と、からなり、第2受部47cにはコーキング材56が塗布され、一対の第2縦枠20の開口84側にはコーキング材が塗布されない。この構成によれば、窓枠86の直ぐ横に位置する一対の第2縦枠20の開口84側にはコーキング材が塗布されないため、この部分でコーキング材による視覚上の違和感を軽減することができる。
【0063】
実施の形態に係るシャッタ装置100では、第3受部43cは第2受部47cと連続している。この構成によれば、これらが不連続である場合と比較して、コーキング材を繋げて塗布することが容易になる。それぞれの受部に塗布したコーキング材の間の隙間を減らしてシール効果を向上させることができる。
【0064】
実施の形態に係るシャッタ装置100では、第1受部41cと第2受部47cとの間にシート状の第1シール部材62が設けられる。この構成によれば、第1受部41cと第2受部47cとの間の領域にシール部材を設けない場合と比較して、この領域における取付枠35と壁面82との間の隙間を減らしてシール効果を向上させることができる。第1シール部材62としてシート状の乾式シール材を用いることで、容易に作業することができる。正面から見えにくい領域に設けることができるので、第1シール部材62による視覚上の違和感を小さくすることができる。
【0065】
実施の形態に係るシャッタ装置100では、一対の第1縦枠21には、第2受部47cの外側で縦方向に伸びるシート状の第2シール部材64が設けられる。この構成によれば、シールを二重構造にすることができるので、第2シール部材64を設けない場合と比較して、第1縦枠21からの雨水などの浸入を減らしてシール効果を向上させることができる。
【0066】
実施の形態に係るシャッタ装置100では、コーキング受部40は、取付枠35の第1横枠34の壁面82側において取付枠35の外周縁35eから内側に離れた位置に設けられる第1受部41cを含む。この構成によれば、取付枠35の外側からコーキング材52を塗布することができる。塗布後のコーキング材の状態を外部から容易に確認することができる。コーキング材が流出しにくいので、塗布量を増やすことができる。
【0067】
実施の形態に係るシャッタ装置100では、取付枠35には、当該取付枠35と壁面82との間の隙間を減少させるためのコーキング材が塗布されるコーキング受部40が設けられ、コーキング受部40は、シャッターカーテン36が閉じられた状態において正面視で視認できる領域を避けた位置に配置されている。この構成によれば、視認できる領域を避けた位置に配置されたコーキング受部40にコーキング材を塗布できるから、塗布したコーキング材の視認できる領域へのはみ出しを減らし、コーキング材による視覚上の違和感を軽減することができる。
【0068】
以上、本発明の実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態は例示であり、いろいろな変形および変更が本発明の特許請求の範囲内で可能なこと、またそうした変形例および変更も本発明の特許請求の範囲にあることは当業者に理解されるところである。従って、本明細書での記述および図面は限定的ではなく例証的に扱われるべきものである。
【0069】
以下、変形例について説明する。変形例の図面および説明では、実施の形態と同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付する。実施の形態と重複する説明を適宜省略し、実施の形態と相違する構成について重点的に説明する。
【0070】
(変形例1)
実施の形態の説明では、第3横枠32にはコーキング受部が設けられていない例について説明したが、これに限られない。第3横枠32にコーキング材を塗布するためのコーキング受部が設けられてもよい。
【0071】
(変形例2)
実施の形態の説明では、第1縦枠21および第2縦枠20にはコーキング保持部が設けられていない例について説明したが、これに限られない。このようなコーキング保持部は取付枠35の何れの箇所にも設けることができる。例えば、第1縦枠21および第2縦枠20の少なくとも一方には、コーキング受部に塗布されたコーキング材の壁面とは反対側をカバーして、コーキング材の流れ出しを抑制する保持部が設けられてもよい。
【0072】
(変形例3)
実施の形態の説明では、コーキング材が取付枠35の外側から塗布されるコーキング受部(以下、外塗受部という)である第1受部41cが、第1横枠34に設けられる例について説明したが、これに限られない。外塗受部は、取付枠35の壁面82側において外周縁35eから内側に離れた位置であれば取付枠35の何れの箇所にも設けることができる。例えば、外塗受部は第1縦枠21や第2縦枠20に設けられてもよい。
【0073】
上述の変形例によれば、実施の形態に係るシャッタ装置100によって奏される作用効果と同様の作用効果が奏される。
【0074】
上述した実施の形態と変形例の任意の組み合わせもまた本発明の実施の形態として有用である。組み合わせによって生じる新たな実施の形態は、組み合わされる実施の形態および変形例それぞれの効果をあわせもつ。
【0075】
説明に使用した図面では、部材の関係を明瞭にするために一部の部材にハッチングを施しているが、当該ハッチングはこれらの部材の素材や材質を制限するものではない。
【符号の説明】
【0076】
100・・シャッタ装置、 21・・第1縦枠、 20・・第2縦枠、 34・・第1横枠、 33・・第2横枠、 32・・第3横枠、 35・・取付枠、 35e・・外周縁、 36・・シャッターカーテン、 41c、43c、47c、49c・・コーキング受部、 41d、43d・・保持部、 52、54、56、58・・コーキング材、60・・シール部材、 80・・建物、 82・・壁面。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11