特許第6814863号(P6814863)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6814863ゴルフスイングの撮影を支援する方法、システムおよび非一過性のコンピュータ読み取り可能記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6814863
(24)【登録日】2020年12月23日
(45)【発行日】2021年1月20日
(54)【発明の名称】ゴルフスイングの撮影を支援する方法、システムおよび非一過性のコンピュータ読み取り可能記録媒体
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/232 20060101AFI20210107BHJP
   A63B 69/36 20060101ALI20210107BHJP
【FI】
   H04N5/232 030
   H04N5/232 190
   A63B69/36 541W
【請求項の数】11
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2019-194943(P2019-194943)
(22)【出願日】2019年10月28日
(65)【公開番号】特開2020-78069(P2020-78069A)
(43)【公開日】2020年5月21日
【審査請求日】2019年10月28日
(31)【優先権主張番号】10-2018-0130233
(32)【優先日】2018年10月29日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519384770
【氏名又は名称】クリーツ インク
【氏名又は名称原語表記】CREATZ., INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100196117
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 利恵
(72)【発明者】
【氏名】ヨン ホ スク
(72)【発明者】
【氏名】ジェイ ホ スク
【審査官】 ▲徳▼田 賢二
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−224859(JP,A)
【文献】 特開2016−012832(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/232
A63B 69/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴルフスイングの撮影を支援する方法であって、
ゴルフスイングと関連するシナリオを参照して、複数のユーザーデバイスのうち、ゴルフスイングを遂行するユーザーに関する情報とマッチングされるユーザーデバイスを決定する第1段階、および
前記決定されるユーザーデバイスの撮影モジュールによって、前記ユーザーのゴルフスイングが撮影されるようにする第2段階を含む、方法。
【請求項2】
前記第1段階は、前記複数のユーザーデバイスのうち、前記ゴルフスイングと関連するシナリオに基づいて決定される順番に該当するユーザーに対応するユーザーデバイスを、前記マッチングされるユーザーデバイスとして決定する段階を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2段階は、前記ユーザーの位置および姿勢のうち、少なくとも一つに関する情報に基づいて前記撮影の開始時点および終了時点を決定する段階を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2段階は、前記ゴルフスイングの対象となるゴルフボールの位置に関する情報に基づいて、前記撮影の開始時点および終了時点を決定する段階を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ゴルフスイングと関連したシナリオの結果に関する情報を、前記決定されるユーザーデバイスに提供する段階をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
請求項1に記載された方法を遂行するためのコンピュータプログラムを記録する、非一過性のコンピュータ読み取り可能記録媒体。
【請求項7】
ゴルフスイングの撮影を支援するシステムであって、
ゴルフスイングと関連するシナリオを参照して、複数のユーザーデバイスのうち、ゴルフスイングを遂行するユーザーに関する情報とマッチングされるユーザーデバイスを決定する対象デバイス決定部、および
前記決定されるユーザーデバイスの撮影モジュールによって、前記ユーザーのゴルフスイングが撮影されるようにする撮影管理部を含む、システム。
【請求項8】
前記対象デバイス決定部は、前記複数のユーザーデバイスのうち、前記ゴルフスイングと関連するシナリオに基づいて決定される順番に該当するユーザーに対応するユーザーデバイスを、前記マッチングされるユーザーデバイスとして決定する、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記撮影管理部は、前記ユーザーの位置および姿勢のうち少なくとも一つに関する情報に基づいて、前記撮影の開始時点および終了時点を決定する、請求項7に記載のシステム。
【請求項10】
前記撮影管理部は、前記ゴルフスイングの対象となるゴルフボールの位置に関する情報に基づいて、前記撮影の開始時点および終了時点を決定する、請求項7に記載のシステム。
【請求項11】
前記ゴルフスイングと関連したシナリオの結果に関する情報を、前記決定されるユーザーデバイスに提供する結果情報管理部をさらに含む、請求項7に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はゴルフスイングの撮影を支援する方法、システムおよび非一過性のコンピュータ読み取り可能記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
生活水準の向上と余暇時間の増加によってゴルフが大衆化しており、余暇活用の一環としてゴルフに新しく入門する人々も増加している。一般的にゴルフは、フィールドでティー(tee)や底に置かれたボールをゴルフクラブ(グリップ、シャフトおよびヘッドを有する)で打撃して、定められた回数内にホールに入れることを目的とするスポーツである。ゴルフの人気が高いため、ゴルファーが直接フィールドまで行かなくてもゴルフスイングができる室内ゴルフ場も増加している。
【0003】
ゴルフスイングは、ゴルフクラブのヘッドをある特定の軌道に動かしながらゴルフボールを望む距離だけ望む方向に正確に打ち飛ばすことを目標とする。正しいゴルフスイングをするためには、スイングのための一連の姿勢、すなわち、アドレス(address)−バッグスイング(back swing)−インパクト(impact)−フィニッシュ(finish)が非常に重要である。ゴルファーには、前記のような一連の姿勢要素を繰り返して自分に合う理想の姿勢を見つけ出し、それを常に同様に再現できるようにすることがゴルフ練習の目標となる。そこで、室内ゴルフ練習場、ゴルフシミュレーション練習場などでは、このような目標の達成を支援するために、ユーザーのスイングを撮影するカメラが設置されている。
【0004】
これに関する従来技術の一例として、クラブヘッドに隣接するように付着されてゴルファーの移動スイングを撮影する第1撮影モジュールとスイング場所に隣接するように設置されてゴルファーの全身スイングを撮影する第2撮影モジュールを具備し、第1撮影モジュールと第2撮影モジュールで撮影された映像を受信する通信モジュール、通信モジュールによって受信した移動スイング映像と全身スイング映像を分析する分析モジュール、分析モジュールで分析された情報を出力する出力モジュール、そして、分析モジュールで分析された情報を保存する保存モジュールを含むことを特徴とする、ゴルフスイング動作分析システムが挙げられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、既存の室内ゴルフ練習場またはゴルフシミュレーション練習場に備えられたカメラは、経済的な理由でウェブカメラ(web cam)またはCCTVカメラ程度のものであったため、その映像画質が劣悪であり、ゴルファーのスイング姿勢を細かく見て分析するには困難な水準のものであった。
【0006】
そこで、本発明では、高性能の撮影モジュールを有するスマートフォンなどのスマートデバイスが大衆化した点に着目して、複数のスマートデバイスがそれぞれ既存のゴルフシミュレーションシステムなどと連動するようにし、複数のスマートデバイスのそれぞれが該当ゴルファーのゴルフスイングを撮影するようにする技術を提案する。
【0007】
本発明は前述した従来技術の問題点をすべて解決することをその目的とする。
【0008】
また、本発明は従来のゴルフシミュレーションシステムに別途の高価な撮影モジュールを設置せずともゴルファーのための高画質ゴルフスイング映像を提供することを他の目的とする。
【0009】
また、本発明はゴルファーが自分のスマートデバイスを利用して自分のゴルフスイングを撮影し、これを自分のスマートデバイスに保存できるようにすることによって、ゴルファーの個人情報を適切に保護することをさらに他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決し目的を達成するための本発明の代表的な構成は下記の通りである。
【0011】
本発明の一態様によると、ゴルフスイングの撮影を支援する方法であって、ゴルフスイングと関連するシナリオを参照して、複数のユーザーデバイスのうちゴルフスイングを遂行するユーザーに関する情報とマッチングされるユーザーデバイスを決定する第1段階、および前記決定されるユーザーデバイスの撮影モジュールによって、前記ユーザーのゴルフスイングが撮影されるようにする第2段階を含む方法が提供される。
【0012】
本発明の他の態様によると、ゴルフスイングの撮影を支援するシステムであって、ゴルフスイングと関連するシナリオを参照して、複数のユーザーデバイスのうちゴルフスイングを遂行するユーザーに関する情報とマッチングされるユーザーデバイスを決定する対象デバイス決定部、および前記決定されるユーザーデバイスの撮影モジュールによって、前記ユーザーのゴルフスイングが撮影されるようにする撮影管理部を含むシステムが提供される。
【0013】
この他にも、本発明を具現するための他の方法、他のシステムおよび前記方法を遂行するためのコンピュータプログラムを記録する非一過性のコンピュータ読み取り可能な記録媒体がさらに提供される。
【発明の効果】
【0014】
本発明によると、従来のゴルフシミュレーションシステムに別途の高価な撮影モジュールを設置せずともゴルファーのための高画質ゴルフスイング映像を提供することができるようになる。
【0015】
また、本発明によると、ゴルファーが自分のスマートデバイスを利用して自分のゴルフスイングを撮影し、これを自分のスマートデバイスに保存できるようにすることによって、ゴルファーの個人情報を適切に保護することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の一実施形態によりゴルフスイングの撮影を支援するための全体システムの概略的な構成を示す図面である。
図2】本発明の一実施形態に係る支援システムの内部構成を詳細に図示する図面である。
図3】本発明の一実施形態に係る支援システムにより撮影が支援される状況を例示的に示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
後述する本発明についての詳細な説明は、本発明が実施され得る特定の実施形態を例示として図示する添付図面を参照する。このような実施形態は当業者が本発明を実施できるのに充分なように詳細に説明される。本発明の多様な実施形態は互いに異なるが相互に排他的である必要はないということが理解されるべきである。例えば、本明細書に記載されている特定の形状、構造および特性は、本発明の精神と範囲を逸脱することなく一実施形態から他の実施形態に変更されて具現され得る。また、それぞれの実施形態内の個別構成要素の位置または配置も本発明の精神と範囲を逸脱することなく変更され得ることが理解されるべきである。したがって、後述する詳細な説明は限定的な意味で行われるものではなく、本発明の範囲は特許請求の範囲の請求項が請求する範囲およびそれと均等なすべての範囲を包括するものと理解されるべきである。図面で類似する参照符号は多様な側面に亘って同一または類似する構成要素を示す。
【0018】
以下では、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が本発明を容易に実施できるようにするために、本発明の多様な好ましい実施形態に関して添付された図面を参照して詳細に説明する。
【0019】
全体システムの構成
【0020】
図1は、本発明の一実施形態によりゴルフスイングの撮影を支援するための全体システムの概略的な構成を示す図面である。
【0021】
図1に図示された通り、本発明の一実施形態に係る全体システムは、通信網100、支援システム200および複数のユーザーデバイス300を含んで構成され得る。
【0022】
まず、本発明の一実施形態に係る通信網100は、有線通信や無線通信のような通信の様態にかかわらず構成され得、近距離通信網(LAN;Local Area Network)、都市圏通信網(MAN;Metropolitan Area Network)、広域通信網(WAN;Wide Area Network)等の多様な通信網で構成され得る。好ましくは、本明細書で言う通信網100は公知のインターネットまたはワールドワイドウェブ(WWW;World Wide Web)であり得る。しかし、通信網100は、これに限定されず、公知の有無線データ通信網、公知の電話網または公知の有無線テレビ通信網をその少なくとも一部において含んでもよい。
【0023】
例えば、通信網100は無線データ通信網であって、無線周波数(RF;Radio Frequency)通信、ワイファイ(WiFi)通信、セルラー(LTEなど)通信、ブルートゥース(登録商標)通信(さらに具体的には、低電力ブルートゥース(登録商標)(BLE;Bluetooth(登録商標) Low Energy)通信)、赤外線通信、超音波通信などのような従来の通信方法を少なくともその一部分において具現するものである。
【0024】
次いで、本発明の一実施形態に係る支援システム200はメモリ手段を具備し、マイクロ・プロセッサを搭載して演算能力を備えたデジタルデバイスであり得る。このような支援システム200はサーバーシステムであり得る。一方、本発明の一実施形態によると、このような支援システム200は従来のゴルフシミュレーションシステム(図示されず)に含まれてもよい。
【0025】
本発明の一実施形態に係る支援システム200は、ゴルフスイングと関連するシナリオ(scenario)を参照して後述する複数のユーザーデバイス300のうち、ゴルフスイングを遂行するユーザーに関する情報とマッチングされるユーザーデバイス300を決定し、その決定されるユーザーデバイス300の撮影モジュールを利用してユーザーのゴルフスイングを撮影するようにする機能を遂行することができる。
【0026】
一実施形態に係る撮影モジュールはユーザーデバイス300に含まれたカメラでありえ、このようなカメラは2次元または3次元カメラ、赤外線または紫外線カメラなどを含むことができる。代案として、カメラはユーザーデバイス300に含まれてはいないが、これによって制御される外部のカメラでもよい。
【0027】
本発明に係る支援システム200の構成と機能については下記でさらに詳述することにする。一方、支援システム200について前記のように説明したが、このような説明は例示的なものであり、支援システム200に要求される機能や構成要素の少なくとも一部が、必要に応じて外部システム(図示されず)内で実現されてもよいことや外部システム内に含まれてもよいことは当業者に自明である。
【0028】
次いで、本発明の一実施形態に係るユーザーデバイス300は、通信網100を通じて支援システム200に接続してから通信をする機能を含むデジタル機器であって、スマートフォン、タブレットPCなどのように、メモリ手段を具備し、マイクロ・プロセッサを搭載して演算能力を備えた携帯可能なデジタル機器であれば、いくらでも本発明に係るユーザーデバイス300として採択され得る。
【0029】
一方、本発明の一実施形態によると、ユーザーデバイス300にはゴルフスイングの撮影を支援するためのアプリケーションが含まれていてもよい。このようなアプリケーションは支援システム200または外部のアプリケーション配布サーバー(図示されず)からダウンロードされたものであり得る。このようなアプリケーションの機能については下記でさらに説明する。
【0030】
支援システムの構成
【0031】
以下では、本発明の具現のために重要な機能を遂行する支援システム200の内部構成および各構成要素の機能について詳察する。
【0032】
図2は、本発明の一実施形態に係る支援システム200の内部構成を詳細に図示する図面である。
【0033】
図2に図示される通り、支援システム200は、対象デバイス決定部210、撮影管理部220、結果情報管理部230、充電管理部240、通信部250および制御部260を含んで構成され得る。本発明の一実施形態によると、対象デバイス決定部210、撮影管理部220、結果情報管理部230、充電管理部240、通信部250および制御部260は、その少なくとも一部がユーザーデバイス300や外部のシステムと通信するプログラムモジュールであり得る。このようなプログラムモジュールは、運営システム、応用プログラムモジュールまたはその他のプログラムモジュールの形態で支援システム200に含まれ得、物理的には多様な公知の記憶装置に保存され得る。また、このようなプログラムモジュールは支援システム200と通信可能な遠隔記憶装置に保存されてもよい。一方、このようなプログラムモジュールは、本発明により後述する特定の業務を遂行したり特定の抽象データ類型を遂行するルーチン、サブルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを包括したりするが、これに制限されはしない。
【0034】
まず、本発明の一実施形態に係る対象デバイス決定部210は、ゴルフスイングと関連するシナリオを参照して、複数のユーザーデバイス300のうち、ゴルフスイングをまもなく遂行するユーザーに関する情報とマッチングされるユーザーデバイス300を決定する機能を遂行することができる。一実施形態によると、前記のようなゴルフスイングと関連するシナリオには、実際の試合や練習でのゴルフショット進行順(例えば、ティーショット(tee shot)進行順)またはゴルフシミュレーションでのゴルフショット進行順に関するシナリオが含まれ得る。また、一実施形態によると、ユーザーに関する情報には、ユーザーの順番に関する情報やユーザーの識別情報(例えば、顔のイメージ、名前、ID、生年月日、電話番号、デバイスIMEIなど)が含まれ得る。
【0035】
例えば、対象デバイス決定部210は、複数のユーザーデバイス300のそれぞれと通信網100を通じて、共にまたは順次連結されながら、その連結されたユーザーデバイス300のうち、ゴルフスイングと関連するシナリオに基づいて決定される順番に該当するユーザーに対応するユーザーデバイス300を、マッチングされるユーザーデバイス300として決定することができる。より具体的には、ゴルフスイングと関連するシナリオが第1ユーザー、第2ユーザー及び第3ユーザー間の個人戦の試合(individual sport)であり、第1〜第3ユーザーの順でゴルフスイングを遂行するようにシナリオが決定された場合、対象デバイス決定部210は、第1ユーザーがゴルフスイングを遂行した後には前記シナリオによりゴルフスイングを遂行する順番となる第2ユーザーに対応するユーザーデバイス300を、マッチングされるユーザーデバイス300として決定することができる。
【0036】
前記のようなゴルフスイングと関連するシナリオは、複数のユーザーデバイス300のうち少なくとも一つに含まれているアプリケーションによって事前に入力されたものであるか従来のゴルフシミュレーションシステムのシミュレーション進行により決定されるものであり得る。
【0037】
次いで、本発明の一実施形態に係る撮影管理部220は、対象デバイス決定部210により決定されるユーザーデバイス300の撮影モジュールが該当ユーザーのゴルフスイングを撮影するようにすることができる。
【0038】
具体的には、撮影管理部220は撮影指示の対象となるユーザーデバイス300が決定されると、ユーザーのゴルフスイングの撮影のための開始時点および終了時点に関する情報を決定することができ、その決定される情報に基づいて前記のように決定されたユーザーデバイス300がその撮影モジュールによって撮影を開始し終了するように制御することができる。
【0039】
例えば、撮影管理部220は、ユーザーの位置および姿勢のうち少なくとも一つに関する情報に基づいて撮影開始時点および終了時点を決定することができる。
【0040】
より具体的には、撮影管理部220は、ユーザーが所定のゴルフスイングゾーン(zone)に位置したりユーザーがゴルフスイングの準備動作を取る場合に、撮影が開始されるようにすることができ、ユーザーが所定のゴルフスイングゾーンから外れたりユーザーがゴルフスイングのフィニッシュ動作を取る場合に、撮影が終了するようにすることができる。
【0041】
このために、撮影管理部220は公知のイメージ分析手段を含むことができる。このような公知のイメージ分析手段は、ユーザーのゴルフスイングゾーンに関する姿のイメージやユーザーのゴルフスイング動作のイメージを、あらかじめ設定された所定のプロファイルと比較することができる。
【0042】
他の例として、撮影管理部220は、ゴルフスイングの対象となるゴルフボールの位置に関する情報に基づいて撮影開始時点および終了時点を決定することができる。
【0043】
より具体的には、撮影管理部220はゴルフボールが所定のゴルフスイングゾーンやティーに存在する場合に撮影が開始されるようにすることができ、ゴルフボールがゴルフスイングゾーンやティーから外れる場合に撮影が終了するようにすることができる。
【0044】
次いで、本発明の一実施形態に係る結果情報管理部230は、ゴルフスイングと関連したシナリオの結果(すなわち、ユーザーのそれぞれのゴルフスイングの結果)に関する情報が適切に管理され、必要情報がユーザーデバイス300に提供されるようにする機能を遂行することができる。
【0045】
例えば、結果情報管理部230は、各ユーザーのゴルフスイングの撮影されたイメージが該当ユーザーデバイス300にのみ保存されるようにし(すなわち、このようなイメージが試合のディスプレイなどのために支援システム200に一時的に提供されたとしても、ディスプレイ後に完全に削除されるようにし)、各ユーザーのゴルフスイングが連続的に撮影されたイメージの整理された集まり(または動画)が該当ユーザーのユーザーデバイス300に提供されるようにすることができる。
【0046】
次いで、本発明の一実施形態に係る充電管理部240は、複数のユーザーデバイス300の少なくとも一部が有線でまたは無線で充電されるようにする機能を遂行することができる。
【0047】
例えば、充電管理部240はそれが含むケーブルと充電端子によってユーザーデバイス300と連結されてそれを有線充電することができ、磁気誘導現象に基づいた誘導結合方式および電磁気的共振現象に基づいた共振結合方式のうち、少なくとも一つによってユーザーデバイス300を無線充電することもできる。
【0048】
次いで、本発明の一実施形態に係る通信部250は、対象デバイス決定部210、撮影管理部220、結果情報管理部230および充電管理部240からの/へのデータの送受信を可能にする機能を遂行することができる。
【0049】
最後に、本発明の一実施形態に係る制御部260は、対象デバイス決定部210、撮影管理部220、結果情報管理部230、充電管理部240および通信部250間のデータの流れを制御する機能を遂行することができる。すなわち、制御部260は、支援システム200の外部からの/へのデータの流れまたは支援システム200の各構成要素間のデータの流れを制御することによって、対象デバイス決定部210、撮影管理部220、結果情報管理部230、充電管理部240および通信部250でそれぞれ固有の機能を遂行するように制御することができる。
【0050】
図3は、本発明の一実施形態に係る支援システム200により撮影が支援される状況を例示的に示す図面である。
【0051】
図3に図示された通り、本発明の一実施形態に係る支援システム200がキオスク(kiosk)の形態で構成され、従来のゴルフシミュレーションシステム400と通信網100を通じて連結される場合を仮定することができる。
【0052】
まず、複数のユーザーのそれぞれが自分のユーザーデバイス300をキオスク(支援システム)200に据え置くと、その据え置かれる複数のユーザーデバイス300のそれぞれがキオスク(支援システム)200と通信網100を通じて連結され得、有線や無線で充電され得る。
【0053】
その後、ゴルフスイングと関連するシナリオに基づいて、キオスク(支援システム)200と連結される複数のユーザーデバイス300のうち、ゴルフスイングをまもなく遂行するユーザーに関する情報とマッチングされるユーザーデバイス300が決定され得る。
【0054】
その後、前記決定されるユーザーデバイス300の撮影モジュールが該当ユーザーのゴルフスイングを撮影するようにすることができる。この場合、ユーザーの位置および姿勢のうち少なくとも一つに関する情報またはゴルフスイングの対象となるゴルフボールの位置に関する情報に基づいて、該当撮影の開始時点および終了時点が決定され得る。
【0055】
その後、前記決定されるユーザーデバイス300に、前記ゴルフスイングと関連したシナリオの結果に関する情報、すなわち、該当ユーザーのゴルフスイングのイメージの整理された集まり(または動画)が提供されるようにすることができる。
【0056】
以上で説明された本発明に係る実施形態は、多様なコンピュータ構成要素を通じて実行され得るプログラム命令語の形態で具現されてコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録され得る。前記コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、プログラム命令語、データファイル、データ構造などを単独でまたは組み合わせて含むことができる。前記コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されるプログラム命令語は本発明のために特別に設計されて構成されたものであるか、コンピュータソフトウェア分野の当業者に公知とされている使用可能なものであり得る。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例には、ハードディスク、フロッピーディスクおよび磁気テープのような磁気媒体、CD−ROMおよびDVDのような光記録媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような磁気−光媒体(magneto−optical medium)、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどのような、プログラム命令語を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令語の例には、コンパイラによって作られるような機械語コードだけでなく、インタープリタなどを使ってコンピュータによって実行され得る高級言語コードも含まれる。ハードウェア装置は本発明に係る処理を遂行するために一つ以上のソフトウェアモジュールに変更され得、その逆も同じである。
【0057】
以上、本発明が具体的な構成要素などのような特定の事項と限定された実施形態および図面によって説明されたが、これは本発明のより全般的な理解を助けるために提供されたものに過ぎず、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であればこのような記載から多様な修正と変更を図ることができる。
【0058】
したがって、本発明の思想は前記説明された実施形態に限定されて定められてはならず、後述する特許請求の範囲だけでなくこの特許請求の範囲と均等なまたはこれから等価的に変更されたすべての範囲は、本発明の思想の範疇に属するものと言える。
【符号の説明】
【0059】
100 通信網
200 支援システム
210 対象デバイス決定部
220 撮影管理部
230 結果情報管理部
240 充電管理部
250 通信部
260 制御部
300 ユーザーデバイス
図1
図2
図3