特許第6815046号(P6815046)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6815046情報処理システム、情報処理方法、情報処理端末、サーバおよびそれらのアプリケーションプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6815046
(24)【登録日】2020年12月24日
(45)【発行日】2021年1月20日
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法、情報処理端末、サーバおよびそれらのアプリケーションプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20210107BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20210107BHJP
【FI】
   G06Q30/02 300
   G06Q50/10
【請求項の数】13
【全頁数】32
(21)【出願番号】特願2019-200300(P2019-200300)
(22)【出願日】2019年11月1日
【審査請求日】2019年11月22日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518052393
【氏名又は名称】Pinmicro株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100134430
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 卓士
(72)【発明者】
【氏名】クルヴィラ・ティビ
【審査官】 松田 岳士
(56)【参考文献】
【文献】 特開2018−173869(JP,A)
【文献】 特開2006−344116(JP,A)
【文献】 特開2017−182590(JP,A)
【文献】 特開2006−106949(JP,A)
【文献】 特開2011−198070(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0075058(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバにおいて、展示会の来場者に関する来場者情報と前記来場者を識別する来場者IDとを紐付けて来場者登録部に登録する来場者登録ステップと、
前記サーバにおいて、前記来場者情報と前記来場者IDとを含むデータを暗号化キーで暗号化して暗号化二次元コードを生成する暗号化二次元コード生成ステップと、
前記暗号化キーに対応する復号キーで前記暗号化二次元コードを復号可能なアプリケーションがインストールされた情報処理端末を識別する端末IDと、前記情報処理端末を提供された出展者に関する出展者情報と、を紐付けて出展者登録部に登録する出展者登録ステップと、
前記情報処理端末が、前記来場者に配布された前記暗号化二次元コードを撮像して、前記来場者情報と前記来場者IDとを前記復号キーで復号して蓄積部に蓄積する蓄積ステップと、
前記情報処理端末が、前記暗号化二次元コードから復号された前記来場者情報を表示する表示ステップと、
前記暗号化二次元コードから復号されて前記蓄積部に蓄積された前記来場者IDの履歴のみを、前記情報処理端末から前記サーバに送信する送信ステップと、
前記サーバが、受信した前記来場者IDの履歴と送信元の前記端末IDの履歴とに基づいて前記来場者登録部と前記出展者登録部とを参照し、前記来場者情報と前記出展者情報とを関連付ける関連付けステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項2】
展示会において、出展者に配布される情報処理端末と、前記情報処理端末によって収集された情報を処理するサーバとを含む情報処理システムであって、
前記サーバは、
展示会の来場者に関する来場者情報と前記来場者を識別する来場者IDとを紐付けて登録する来場者登録部と、
前記来場者情報と前記来場者IDとを含むデータを暗号化キーで暗号化して暗号化二次元コードを生成する暗号化二次元コード生成部と、
前記情報処理端末を識別する端末IDと、前記情報処理端末を提供された出展者に関する出展者情報と、を紐付けて登録する出展者登録部と、
を備え、
前記情報処理端末は、
前記来場者に配布された暗号化二次元コードを撮像する撮像部と、
撮像した前記暗号化二次元コードを復号して、外部ネットワークにアクセスすることなく、来場者情報と前記来場者を識別する来場者IDとを抽出する復号部と、
前記復号部で抽出した前記来場者情報と前記来場者IDとを蓄積する蓄積部と、
前記来場者情報を表示する情報表示部と、
前記蓄積部に蓄積された前記来場者IDの履歴のみを、前記外部ネットワークを介してサーバに送信する送信部と、
を備え、
前記サーバは、さらに、
前記情報処理端末において前記来場者が保持する暗号化二次元コードから復号された前記来場者IDの履歴のみを、前記情報処理端末から受信する受信部と、
受信した前記来場者IDの履歴と送信元の前記端末IDの履歴とに基づいて前記来場者登録部と前記出展者登録部とを参照し、前記来場者情報と前記出展者情報とを関連付けて蓄積する蓄積部とを備えた情報処理システム。
【請求項3】
請求項2に記載の情報処理システムにおいて出展者に配布される情報処理端末であって、
前記展示会の来場者に配布された暗号化二次元コードを撮像する撮像部と、
撮像した前記暗号化二次元コードを復号して、外部ネットワークにアクセスすることなく、撮像した前記暗号化二次元コードに含まれた来場者情報と前記来場者を識別する来場者IDとを抽出する復号部と、
前記復号部で抽出した前記来場者情報と前記来場者IDとを蓄積する蓄積部と、
前記来場者情報を表示する情報表示部と、
前記蓄積部に蓄積された前記来場者IDの履歴のみを、前記外部ネットワークを介してサーバに送信する送信部と、
を備えた情報処理端末。
【請求項4】
前記来場者に関連する追加的な情報の入力を受け付け、前記来場者情報に紐づけて前記蓄積部に蓄積させる情報取得部をさらに備え、
前記送信部は、さらに、前記追加的な情報を前記来場者IDとともに前記サーバに送信する請求項3に記載の情報処理端末。
【請求項5】
前記追加的な情報は前記来場者を評価する情報を含み、前記追加的な情報は前記情報表示部に表示されたソフトキーの操作により入力される請求項4に記載の情報処理端末。
【請求項6】
前記蓄積部は、前記来場者情報を、前記来場者情報を得た日時に対応付けて蓄積し、
前記情報表示部は、さらに、前記蓄積部に蓄積された前記来場者情報を前記日時の順に一覧表示する請求項3乃至5のいずれか1項に記載の情報処理端末。
【請求項7】
前記暗号化二次元コードを復号可能な復号キーを保持する保持部をさらに備え、
前記復号部は、前記保持部に保持された前記復号キーにより前記暗号化二次元コードを復号する請求項3乃至6のいずれか1項に記載の情報処理端末。
【請求項8】
前記送信部は、前記来場者IDを記憶する数が閾値を超えた場合に前記来場者IDをサーバに送信する請求項3乃至7のいずれか1項に記載の情報処理端末。
【請求項9】
請求項2に記載の情報処理システムにおいて出展者に配布される情報処理端末で実行されるアプリケーションプログラムであって、
前記展示会の来場者に配布された暗号化二次元コードを撮像する撮像ステップと、
撮像した前記暗号化二次元コードを復号して、外部ネットワークにアクセスすることなく、撮像した前記暗号化二次元コードに含まれた来場者情報と前記来場者を識別する来場者IDとを抽出する復号ステップと、
前記復号ステップにおいて抽出した前記来場者情報と前記来場者IDとを蓄積部に蓄積する蓄積ステップと、
前記来場者情報を表示部に表示させる情報表示ステップと、
前記蓄積部に蓄積された前記来場者IDの履歴のみを、前記外部ネットワークを介して前記来場者IDをサーバに送信する送信ステップと、
をコンピュータに実行させる情報処理端末のアプリケーションプログラム。
【請求項10】
請求項2に記載の情報処理システムにおいて出展者に配布された情報処理端末から収集された来場者の情報を処理するサーバであって、
前記来場者が入力した来場者情報と、前記来場者を識別する来場者IDとを紐付けて登録する来場者登録部と、
前記来場者情報と前記来場者IDとを含むデータを暗号化キーで暗号化して暗号化二次元コードを生成する暗号化二次元コード生成部と、
前記情報処理端末が配布された出展者の出展者情報と、配布された前記情報処理端末を識別する端末IDとを紐付けて登録する出展者登録部と、
前記情報処理端末において前記来場者が保持する暗号化二次元コードから前記暗号化キーに対応する復号キーで復号された前記来場者IDの履歴のみを、前記情報処理端末から受信する受信部と、
受信された前記来場者IDの履歴と送信元の前記端末IDの履歴とに基づいて前記来場者登録部と前記出展者登録部とを参照し、前記来場者情報と前記出展者情報とを関連付けて蓄積する蓄積部と、
を備えたサーバ。
【請求項11】
前記受信部は、前記情報処理端末から入力された前記来場者に関連する追加的な情報を、前記来場者IDに対応してさらに受信し、
前記蓄積部は、前記追加的な情報を前記来場者と前記出展者とに紐付けて蓄積する請求項10に記載のサーバ。
【請求項12】
前記受信部は、前記来場者IDと前記情報処理端末が前記来場者IDを取得した日時とを対応付けて受信し、
前記来場者のそれぞれに前記日時の順に前記出展者を対応付けて、前記展示会における前記来場者の動線を解析する解析部をさらに備えた請求項10または11に記載のサーバ。
【請求項13】
請求項2に記載の情報処理システムにおいて出展者に配布された情報処理端末から収集された来場者の情報を処理するサーバのアプリケーションプログラムであって、
前記来場者が入力した来場者情報と、前記来場者を識別する来場者IDとを紐付けて来場者登録部に登録する来場者登録ステップと、
前記来場者情報と前記来場者IDとを含むデータを暗号化キーで暗号化して暗号化二次元コードを生成する暗号化二次元コード生成ステップと、
前記情報処理端末が配布された出展者の出展者情報と、配布された前記情報処理端末を識別する端末IDとを紐付けて出展者登録部に登録する出展者登録ステップと、
前記情報処理端末において前記来場者が保持する暗号化二次元コードから前記暗号化キーに対応する復号キーで復号された前記来場者IDの履歴のみを、前記情報処理端末から受信する受信ステップと、
受信された前記来場者IDの履歴と送信元の前記端末IDの履歴とに基づいて前記来場者登録部と前記出展者登録部とを参照し、前記来場者情報と前記出展者情報とを関連付けて蓄積部に蓄積する蓄積ステップと、
をコンピュータに実行させるサーバ用のアプリケーションプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、展示会において来場者の情報を得る技術に関する。
【背景技術】
【0002】
上記技術分野において、特許文献1には、展示会の入場者に、入場者情報から生成された二次元コードを付した入場証を発券し、出展ブースに配置された装置で二次元コードを読んで、入場者情報および入場者に対応してあらかじめ保持された情報を表示すると共に、入場者に紐付けた入力情報を記憶する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−008082号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記文献に記載の技術では、それぞれの出展者における来場者の情報を得ることは可能であるが、展示会全体における来場者の情報を得ることができなかった。
【0005】
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理方法は、
サーバにおいて、展示会の来場者に関する来場者情報と前記来場者を識別する来場者IDとを紐付けて来場者登録部に登録する来場者登録ステップと、
前記サーバにおいて、前記来場者情報と前記来場者IDとを含むデータを暗号化キーで暗号化して暗号化二次元コードを生成する暗号化二次元コード生成ステップと、
前記暗号化キーに対応する復号キーで前記暗号化二次元コードを復号可能なアプリケーションがインストールされた情報処理端末を識別する端末IDと、前記情報処理端末を提供された出展者に関する出展者情報と、を紐付けて出展者登録部に登録する出展者登録ステップと、
前記情報処理端末が、前記来場者に配布された前記暗号化二次元コードを撮像して、前記来場者情報と前記来場者IDとを前記復号キーで復号して蓄積部に蓄積する蓄積ステップと、
前記情報処理端末が、前記暗号化二次元コードから復号された前記来場者情報を表示する表示ステップと、
前記暗号化二次元コードから復号されて前記蓄積部に蓄積された前記来場者IDの履歴のみを、前記情報処理端末から前記サーバに送信する送信ステップと、
前記サーバが、受信した前記来場者IDの履歴と送信元の前記端末IDの履歴とに基づいて前記来場者登録部と前記出展者登録部とを参照し、前記来場者情報と前記出展者情報とを関連付ける関連付けステップと、
を含む。
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理システムは、
展示会において、出展者に配布される情報処理端末と、前記情報処理端末によって収集された情報を処理するサーバとを含む情報処理システムであって、
前記サーバは、
展示会の来場者に関する来場者情報と前記来場者を識別する来場者IDとを紐付けて登録する来場者登録部と、
前記来場者情報と前記来場者IDとを含むデータを暗号化キーで暗号化して暗号化二次元コードを生成する暗号化二次元コード生成部と、
前記情報処理端末を識別する端末IDと、前記情報処理端末を提供された出展者に関する出展者情報と、を紐付けて登録する出展者登録部と、
を備え、
前記情報処理端末は、
前記来場者に配布された暗号化二次元コードを撮像する撮像部と、
撮像した前記暗号化二次元コードを復号して、外部ネットワークにアクセスすることなく、来場者情報と前記来場者を識別する来場者IDとを抽出する復号部と、
前記復号部で抽出した前記来場者情報と前記来場者IDとを蓄積する蓄積部と、
前記来場者情報を表示する情報表示部と、
前記蓄積部に蓄積された前記来場者IDの履歴のみを、前記外部ネットワークを介してサーバに送信する送信部と、
を備え、
前記サーバは、さらに、
前記情報処理端末において前記来場者が保持する暗号化二次元コードから復号された前記来場者IDの履歴のみを、前記情報処理端末から受信する受信部と、
受信した前記来場者IDの履歴と送信元の前記端末IDの履歴とに基づいて前記来場者登録部と前記出展者登録部とを参照し、前記来場者情報と前記出展者情報とを関連付けて蓄積する蓄積部とを備えた。
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理端末は、
上記情報処理システムにおいて出展者に配布される情報処理端末であって、
前記展示会の来場者に配布された暗号化二次元コードを撮像する撮像部と、
撮像した前記暗号化二次元コードを復号して、外部ネットワークにアクセスすることなく、撮像した前記暗号化二次元コードに含まれた来場者情報と前記来場者を識別する来場者IDとを抽出する復号部と、
前記復号部で抽出した前記来場者情報と前記来場者IDとを蓄積する蓄積部と、
前記来場者情報を表示する情報表示部と、
前記蓄積部に蓄積された前記来場者IDの履歴のみを、前記外部ネットワークを介してサーバに送信する送信部と、
を備えた。
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係るプログラムは、
上記情報処理システムにおいて出展者に配布される情報処理端末で実行されるアプリケーションプログラムであって、
前記展示会の来場者に配布された暗号化二次元コードを撮像する撮像ステップと、
撮像した前記暗号化二次元コードを復号して、外部ネットワークにアクセスすることなく、撮像した前記暗号化二次元コードに含まれた来場者情報と前記来場者を識別する来場者IDとを抽出する復号ステップと、
前記復号ステップにおいて抽出した前記来場者情報と前記来場者IDとを蓄積部に蓄積する蓄積ステップと、
前記来場者情報を表示部に表示させる情報表示ステップと、
前記蓄積部に蓄積された前記来場者IDの履歴のみを、前記外部ネットワークを介して前記来場者IDをサーバに送信する送信ステップと、
をコンピュータに実行させる。
【0010】
上記目的を達成するため、本発明に係るサーバは、
上記情報処理システムにおいて出展者に配布された情報処理端末から収集された来場者の情報を処理するサーバであって、
前記来場者が入力した来場者情報と、前記来場者を識別する来場者IDとを紐付けて登録する来場者登録部と、
前記来場者情報と前記来場者IDとを含むデータを暗号化キーで暗号化して暗号化二次元コードを生成する暗号化二次元コード生成部と、
前記情報処理端末が配布された出展者の出展者情報と、配布された前記情報処理端末を識別する端末IDとを紐付けて登録する出展者登録部と、
前記情報処理端末において前記来場者が保持する暗号化二次元コードから前記暗号化キーに対応する復号キーで復号された前記来場者IDの履歴のみを、前記情報処理端末から受信する受信部と、
受信された前記来場者IDの履歴と送信元の前記端末IDの履歴とに基づいて前記来場者登録部と前記出展者登録部とを参照し、前記来場者情報と前記出展者情報とを関連付けて蓄積する蓄積部と、
を備えた。
【0011】
上記目的を達成するため、本発明に係るプログラムは、
上記情報処理システムにおいて出展者に配布された情報処理端末から収集された来場者の情報を処理するサーバのアプリケーションプログラムであって、
前記来場者が入力した来場者情報と、前記来場者を識別する来場者IDとを紐付けて来場者登録部に登録する来場者登録ステップと、
前記来場者情報と前記来場者IDとを含むデータを暗号化キーで暗号化して暗号化二次元コードを生成する暗号化二次元コード生成ステップと、
前記情報処理端末が配布された出展者の出展者情報と、配布された前記情報処理端末を識別する端末IDとを紐付けて出展者登録部に登録する出展者登録ステップと、
前記情報処理端末において前記来場者が保持する暗号化二次元コードから前記暗号化キーに対応する復号キーで復号された前記来場者IDの履歴のみを、前記情報処理端末から受信する受信ステップと、
受信された前記来場者IDの履歴と送信元の前記端末IDの履歴とに基づいて前記来場者登録部と前記出展者登録部とを参照し、前記来場者情報と前記出展者情報とを関連付けて蓄積部に蓄積する蓄積ステップと、
をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、展示会における通信の輻輳を避けながら、来場者の情報を効率的に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1A】本発明の第1実施形態に係る情報処理端末とサーバとを含む情報処理システムの構成を示すブロック図である。
図1B】本発明の第1実施形態に係る情報処理端末とサーバとによる情報処理方法の手順を示すフローチャートである。
図2A】本発明の第2実施形態に係る情報処理端末を含む情報処理システムの構成および動作の概要を示す図である。
図2B】本発明の第2実施形態に係る情報処理端末を含む情報処理システムの構成および動作の概要を示す図である。
図2C】本発明の第2実施形態に係る情報処理端末を含む情報処理システムの構成および動作の概要を示す図である。
図3】本発明の第2実施形態に係る情報処理端末を含む情報処理システムの構成を示すブロック図である。
図4A】本発明の第2実施形態に係る情報処理端末を含む情報処理システムの動作手順を示すシーケンス図である。
図4B】本発明の第2実施形態に係る情報処理端末を含む情報処理システムの動作手順を示すシーケンス図である。
図5】本発明の第2実施形態に係る情報処理端末の機能構成を示すブロック図である。
図6】本発明の第2実施形態に係る来場者情報データベースの構成を示す図である。
図7】本発明の第2実施形態に係る情報処理端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
図8】本発明の第2実施形態に係る情報処理端末の処理手順を示すフローチャートである。
図9】本発明の第2実施形態に係るクラウドサーバの機能構成を示すブロック図である。
図10A】本発明の第2実施形態に係る来場者登録部の構成を示す図である。
図10B】本発明の第2実施形態に係る出展者登録部の構成を示す図である。
図10C】本発明の第2実施形態に係る来場者履歴蓄積部の構成を示す図である。
図10D】本発明の第2実施形態に係る来場者解析結果記憶部の構成を示す図である。
図11】本発明の第2実施形態に係るクラウドサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
図12】本発明の第2実施形態に係るクラウドサーバの処理手順を示すフローチャートである。
図13A】本発明の第3実施形態に係る情報処理端末を含む情報処理システムの構成および動作の概要を示す図である。
図13B】本発明の第3実施形態に係る情報処理端末を含む情報処理システムの構成および動作の概要を示す図である。
図14】本発明の第3実施形態に係る情報処理端末の機能構成を示すブロック図である。
図15】本発明の第3実施形態に係る来場者情報データベースの構成を示す図である。
図16】本発明の第3実施形態に係る情報処理端末の処理手順を示すフローチャートである。
図17】本発明の第3実施形態に係るクラウドサーバの機能構成を示すブロック図である。
図18】本発明の第3実施形態に係る来場者履歴蓄積部の構成を示す図である。
図19】本発明の第3実施形態に係るクラウドサーバの処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素は単なる例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。なお、本明細書で使用する「暗号化二次元コード」は、コード化する対象データを暗号化キーで暗号化した暗号化データから生成された二次元コードを表す。本実施形態においては、二次元コードとしてはマトリクス型二次元コードの1つであるQRコード(登録商標)が使用されるが、限定されるものではない。そして、「暗号化二次元コード」は、解読されて暗号化データに復元され、暗号化キーに対応する復号キーにより対象データに復号される。本実施形態においては、コード化する対象データとして、来場者IDと来場者情報、および、出展者IDと出展者情報が用いられる。
【0015】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としての情報処理システムおよび情報処理方法について、図1Aおよび図1Bを用いて説明する。
【0016】
図1Aに示す本実施形態の情報処理システム100は、展示会において、出展者に配布されて来場者との間で用いられる情報処理端末110と、情報処理端末110によって収集された来場者の情報を処理するサーバ120とを含むシステムである。
【0017】
図1Aに示すように、情報処理端末110は、展示会において、出展者に配布されて来場者との間で用いられる装置である。情報処理端末110は、撮像部111と、復号部112と、蓄積部113と、情報表示部114と、送信部115と、を含む。撮像部111は、来場者101が保持する暗号化二次元コード102を撮像する。復号部112は、撮像した暗号化二次元コード102を復号して、外部ネットワーク130にアクセスすることなく、撮像した暗号化二次元コード102に含まれた来場者情報と来場者101を識別する来場者IDとを抽出する。蓄積部113は、復号部112で抽出した来場者情報と来場者IDとを蓄積する。情報表示部114は、来場者情報を表示する。送信部115は、蓄積部113に蓄積された来場者IDを、外部ネットワーク130を介してサーバ120に送信する。
【0018】
図1Aに示すように、サーバ120は、展示会において、出展者に配布された情報処理端末110から収集された来場者の情報を処理する装置である。サーバ120は、来場者登録部121と、暗号化二次元コード生成部122と、出展者登録部123と、受信部124と、蓄積部125と、を含む。来場者登録部121は、来場者が入力した来場者情報と、来場者を識別する来場者IDとを紐付けて登録する。暗号化二次元コード生成部122は、来場者情報と来場者IDとを含むデータを暗号化キーで暗号化して暗号化二次元コードを生成する。出展者登録部123は、情報処理端末110が配布された出展者の出展者情報と、配布された情報処理端末110を識別する端末IDとを紐付けて登録する。受信部124は、情報処理端末110において来場者が保持する暗号化二次元コード102から復号された来場者IDを、情報処理端末110から受信する。蓄積部125は、受信された来場者IDと送信元の情報処理端末110の端末IDとに基づいて、来場者情報と出展者情報とを紐付けて蓄積する。
【0019】
図1Bに示す本実施形態の情報処理方法は、展示会において、来場者の情報を収集するための方法である。本実施形態の情報処理方法は、来場者登録ステップS101と、暗号化二次元コード生成ステップS102と、出展者登録ステップS103と、蓄積ステップS104と、表示ステップS105と、送信ステップS106と、情報関連ステップS107と、を含む。
【0020】
来場者登録ステップS101においては、サーバ120が、来場者に関する来場者情報と来場者を識別する来場者IDとを紐付けて来場者登録部に登録する。暗号化二次元コード生成ステップS102においては、サーバ120が、来場者情報と来場者IDとを含むデータを暗号化キーで暗号化して暗号化二次元コードを生成して、来場者に配布する。出展者登録ステップS103においては、サーバ120が、暗号化キーに対応する復号キーで暗号化二次元コードを復号可能なアプリケーションがインストールされ、出展者に配布された情報処理端末110を識別する端末IDと、出展者に関する出展者情報と、を紐付けて出展者登録部123に登録する。蓄積ステップS104においては、情報処理端末110が、撮像した暗号化二次元コードから来場者情報と来場者IDとを復号して蓄積部113に蓄積する。表示ステップS105においては、情報処理端末110が、暗号化二次元コードから復号された来場者情報を表示する。送信ステップS106においては、暗号化二次元コードから復号されて蓄積部113に蓄積された来場者IDの履歴を、情報処理端末110からサーバ120に送信する。情報関連ステップS107においては、サーバ120が、来場者登録部121と出展者登録部123とを参照して、受信した来場者IDと送信元の端末IDとの履歴から来場者情報と出展者情報とを関連付ける。
【0021】
本実施形態によれば、外部ネットワークを介した来場者IDの送信を効果的に行いながら、外部ネットワークにアクセスすることなく来場者情報を表示できるので、展示会における通信の輻輳を避けながら、来場者の情報を効率的に得ることができる。また、暗号化二次元コードおよび来場者IDのみの露出に限定されるので、来場者情報などの秘匿性が保たれる。
【0022】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る情報処理端末を含む情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理端末を含む情報処理システムは、展示会において、出展者に配布して来場者の情報を収集するために用いられる情報処理端末において、来場者が保持する暗号化二次元コードに含まれる来場者情報の履歴を蓄積して、その一覧を表示する。また、情報処理システムに含まれるサーバにおいては、情報処理端末において暗号化二次元コードから復号された来場者IDを受信して、受信された来場者IDと送信元の情報処理端末の端末IDとに基づいて、来場者と出展者とを紐付けて蓄積する。そして、来場者IDと来場者IDを取得した日時とを対応付けて受信し、来場者のそれぞれに日時の順に前記出展者を対応付けて、展示会における来場者の動線などを解析して出展者に提供する。
【0023】
《情報処理システム》
以下、図2A図4Bを参照して、本実施形態に係る情報処理端末210を含む情報処理システム200の構成および動作を説明する。
【0024】
(構成および動作の概要)
図2A図2Cは、本実施形態に係る情報処理端末210を含む情報処理システム200の構成および動作の概要を示す図である。
【0025】
図2Aは、情報処理端末210を含む情報処理システム200の全体の動作概要を示す図である。
【0026】
情報処理システム200では、ステップS201において、既に出展者用アプリケーションがインストールされた情報処理端末210が出展者205へ配布される。情報処理端末210の出展者用アプリケーションを起動すると、情報処理端末210の表示画面215には、暗号化二次元コード読み取りを指示するコード読取のアイコンと、蓄積された来場者情報の一覧表示を指示する履歴確認のアイコンとが表示される。
【0027】
情報処理システム200では、ステップS202において、来場者201が名刺情報やアンケート情報を含む来場者情報を入力すると、来場者IDを付与して、来場者IDと来場者情報とを含む暗号化二次元コード203が生成される。暗号化二次元コード203は、来場者201が保持する登録証202に印刷される。なお、暗号化二次元コード203を復号する復号キーは、情報処理端末210にインストールされた出展者用アプリケーションが有しており、出展者用アプリケーションにしか暗号化二次元コード203は復号できない。
【0028】
情報処理システム200では、ステップS203において、展示会204の出展ブースに来訪した来場者201の保持する登録証202の暗号化二次元コード203を読み取るため、情報処理端末210に表示されたコード読取のアイコンをタッチする。情報処理端末210の表示画面216に示されるように、来場者201が保持する登録証202の暗号化二次元コード203が情報処理端末210で読み取られ、情報処理端末210にインストールされた出展者用アプリケーションにより来場者IDと来場者情報とが復号される。
【0029】
情報処理システム200では、ステップS204において、暗号化二次元コード203から復号された来場者IDと来場者情報とが情報処理端末210に蓄積される。また、ステップS204において、情報処理端末210の表示画面217に示されるように、暗号化二次元コード203から復号された来場者情報が情報処理端末210に表示される。出展者205は、情報処理端末210に表示された来場者情報から、来場者201の名刺情報やアンケート情報を得て、来場者201とのスムースで効果的な対応が可能となる。また、来場者情報の表示のために、情報処理端末210とクラウドサーバ220などとの通信は必要ないので、展示会における通信の輻輳を避けることができる。
【0030】
情報処理システム200では、ステップS205において、所定のタイミングで情報処理端末210に蓄積された来場者IDのみをクラウドサーバ220に送信する。クラウドサーバ220では、受信した来場者IDに紐付けられた来場者情報を検索し、送信元の情報処理端末210の端末IDにより出展者ブースを紐付けることで、来場者の展示会での動向履歴を蓄積できる。なお、来場者IDを送信するタイミングは、閾値を超えた数の来場者情報が蓄積された場合、あるいは、所定時間間隔、時間帯で異なる時間間隔、午前と午後、などがある。
【0031】
図2Bは、情報処理システム200における、出展者205へ配布された情報処理端末210の表示画面215〜218の遷移を示す図である。なお、図2Bにおいて、図2Aと同様の構成要素やステップには同じ参照番号やステップ番号を付して、重複する説明を省略する。ステップS201の表示画面215、ステップS203の表示画面216、ステップS204の表示画面217は、図2Aと同様である。
【0032】
情報処理システム200では、ステップS206において、表示画面215の履歴確認のアイコンがタッチされることにより、表示画面218のように、情報処理端末210に蓄積された来場者情報の履歴が一覧表示される。一覧表示は、時系列にソートされたものであっても、日付や時間単位の履歴であっても、キーワードでソートされた一覧であってもよい。
【0033】
図2Cは、情報処理システム200における、展示会の会期中(S201〜S206)と会期終了後(S211)との処理の概要を示す図である。なお、図2Cにおいて、図2Aおよび図2Bと同様の構成要素やステップには同じ参照番号やステップ番号を付して、重複する説明を省略する。
【0034】
展示会の会期中(S201〜S206)には、情報処理端末210に加えて、各出展ブースに配置された出展者用PC(パーソナルコンピュータ)230が図示されている。出展者用PC230は出展者用専用サイトにアクセスすることによって、その表示画面235には、出展ブース全体の来場者情報や展示会全体の動向などが表示される。
【0035】
会期終了後(S211)には、展示会で収集されクラウドサーバ220に蓄積された来場者IDに基づいて、ブース来訪者情報が暗号化した状態で記憶媒体221などにより出展者に納品される。
【0036】
(システム構成)
図3は、本実施形態に係る情報処理端末210を含む情報処理システム200の構成を示すブロック図である。
【0037】
情報処理システム200は、ネットワーク340を介して接続される、展示会204内の各情報処理端末と、クラウドサーバ220と、来場者が有する情報処理端末351,352と、を備える。
【0038】
展示会204には、複数の出展者ブース311〜313が設置される。各出展者ブース311〜313には、情報処理端末210が主催者から配布され、情報処理端末230が配置される。情報処理端末210は、出展者が携帯してブースに来訪した来場者の暗号化二次元コードを読んで暗号化二次元コードに含まれた来場者情報を表示する。また、情報処理端末210は、所定のタイミングで来場者を識別する来場者IDをクラウドサーバ220に送信する。情報処理端末230は、ブースの出展者専用サイトからブースに来訪した来場者の一覧を取得して表示する。また、展示会204には、来場者の展示会への入場を管理するために、来場者の確認、当日来場者への暗号化二次元コードの発行を行う情報処理端末360が設置されている。情報処理端末360には、暗号化二次元コードを登録証202に印刷するプリンタ362や暗号化二次元コードを読み取るリーダ361が接続される。
【0039】
クラウドサーバ220は、所定のタイミングで情報処理端末210から受信した来場者IDの履歴を蓄積し、管理し、解析する。クラウドサーバ220は、来場者管理データベース321を有する。来場者管理データベース321は、来場者登録部322と、出展者登録部323と、来場者履歴蓄積部324と、来場者解析結果記憶部325と、を含む。来場者登録部322は、本展示会204への来場を予約した、あるいは、同日に入場口で登録した来場者を、来場者IDを付与して来場者情報と共に登録する。出展者登録部323は、本展示会204へ出展した出展者に出展者IDを付与して、出展者情報に加えて、主催者から配布した情報処理端末210の端末IDを登録する。来場者履歴蓄積部324は、情報処理端末210から受信した暗号化二次元コードに含まれた来場者IDに基づいて、来場者登録部322や出展者登録部323を参照して来場者の履歴を生成して蓄積する。来場者解析結果記憶部325は、来場者履歴蓄積部324に蓄積された来場者履歴を解析して、例えば、来場者数の動向や来場者の動線などを記憶する。
【0040】
(動作シーケンス)
図4Aおよび図4Bは、本実施形態に係る情報処理端末210を含む情報処理システム200の動作手順を示すシーケンス図である。なお、図4Aおよび図4Bにおいては、煩雑さを避けるため、来場者IDおよび来場者情報の収集を中心に説明し、図3の情報処理端末360による入場口での暗号化二次元コードの印刷処理などは省略している。
【0041】
図4Aには、来場者に暗号化二次元コードが付与され、出展者に暗号化二次元コードを解読および復号可能な出展者用アプリケーションがインストールされた情報処理端末210が配布されるまでの準備の動作シーケンスが図示されている。なお、図4Aでクラウドサーバ220の処理ステップとして示されているものは、主催者側の処理ステップと理解されるべきで、クラウドサーバ220の処理ステップに限定しているわけではない。図4Aにおいて破線で示された処理ステップは、クラウドサーバ220の処理に限定されない。
【0042】
来場者は、ステップS401において、情報処理端末351、352から名刺情報やアンケート回答などを含む来場者情報を入力して、来場者として登録を要求する。なお、来場者の登録要求は、情報処理端末351、352からに限定されることはなく、オフラインによる登録であってもよい。情報処理端末351、352から来場者情報を受信すると、クラウドサーバ220は、ステップS403において、来場者IDを付与して来場者情報を来場者登録部322に登録する。
【0043】
クラウドサーバ220は、ステップS405において、来場者IDおよび来場者情報を暗号化キーで暗号化し、暗号化データに基づいて暗号化二次元コードを生成する。クラウドサーバ220は、ステップS407において、生成された暗号化二次元コードを登録した来場者に付与する。来場者または来場者が有する情報処理端末351、352は、ステップS409において、暗号化された来場者IDおよび来場者情報を含む暗号化二次元コードを取得する。なお、暗号化二次元コードは、オンラインにより情報処理端末351、352で受信して印刷しても、主催者側で印刷して来場者がオフラインで受信してもよい。また、図4Aではクラウドサーバ220で暗号化二次元コードが作成されるように示されているが、他の装置に送られて印刷されてもよい。来場者情報の秘匿性が保たれる手順が選択されるのが望ましい。
【0044】
クラウドサーバ220は、ステップS411において、暗号化二次元コードの読み取り、解読、復号キーなどを含む出展者用アプリケーションを、出展者に配布する情報処理端末210にインストールする。出展者は、ステップS413において、クラウドサーバ220に出展者情報を提供して出展者の登録を要求する。出展者の登録要求には、配布を望む情報処理端末210の数なども含まれてよい。なお、出展者の登録要求は、出展者が有する端末からオンラインで行われても、オフラインで書類を提出して行われてもよい。クラウドサーバ220は、ステップS415において、出展者IDを付与して出展者情報を出展者登録部323に登録する。出展者による出展許可をすると、クラウドサーバ220は、ステップS417において、出展者に情報処理端末210を配布する。そして、クラウドサーバ220は、ステップS419において、出展者に情報処理端末210の端末IDを配布先の出展者ブース(その位置)に紐付けして、出展者登録部323に登録する。
【0045】
来場者が当日に予約無く入場口に来場した場合、ステップS421およびS429において、入場口に配置された情報処理端末360で暗号化二次元コードの付与を受けられるように構成してもよい。
【0046】
図4Bには、来場者が保持する暗号化二次元コードを、出展者が携帯する情報処理端末210で撮像し、解読し、復号して表示する展示会の各出展者ブースでの動作シーケンスが図示されている。
【0047】
各出展者ブースの出展者に配布された情報処理端末210は、ステップS441において、各出展者ブースに来訪した来場者が保持する暗号化二次元コードを撮像して読み取る。情報処理端末210は、ステップS443において、暗号化二次元コードを解読し、保持された復号キーにより来場者IDと来場者情報とを復号する。そして、情報処理端末210は、ステップS445において、復号された来場者情報を情報処理端末210に表示する。また、情報処理端末210は、ステップS447において、復号された来場者IDおよび来場者情報を情報処理端末210のデータベースに蓄積する。
【0048】
また、情報処理端末210は、ステップS451において、データベースに蓄積された来場者情報の一覧表示の指示を受けると、ステップS453において、蓄積された来場者一覧を表示する。なお、来場者一覧は、日時順などでソートされているのが望ましい。
【0049】
また、情報処理端末210は、ステップS461において、データベースに蓄積された来場者IDおよび来場者情報の内、来場者IDのみをクラウドサーバ220に送信するタイミングを検出する。例えば、送信するタイミングは、閾値を超えた数の来場者情報が蓄積された場合、あるいは、所定時間間隔、時間帯で異なる時間間隔、午前と午後、などがあるが限定されない。展示会の規模や情報処理端末210の数、来場者数などを考慮して、クラウドサーバ220での来場者管理や解析が滞ることなく、かつ、通信の輻輳を回避できるように送信するタイミングが制御されるのが望ましい。送信するタイミングを検出すると、情報処理端末210は、ステップS463において、クラウドサーバ220に蓄積された来場者IDを送信する。なお、送信データには、情報処理端末210が来場者IDを取得したタイムスタンプも含まれる。
【0050】
情報処理端末210から来場者IDを受信したクラウドサーバ220は、ステップS465において、来場者IDに対応付けて、出展者ブースの履歴を来場者履歴蓄積部324に蓄積する。そして、クラウドサーバ220は、ステップS467において、来場者履歴蓄積部324に蓄積された来場者履歴を、来場者登録部322の来場者情報や出展者登録部323の出展者情報を参照しながら、来場者数の動向や来場者の動線など解析する。クラウドサーバ220は、ステップS469において、来場者の履歴情報やその解析情報を出力する。なお、図4Bには明瞭に図示されていないが、来場者の履歴情報やその解析情報は各出展者にオンラインおよびオフラインで提供されてよい。例えば、各出展者ブース311〜313の情報処理端末230から、会期中に参照可能とするのが望ましい。
【0051】
《情報処理端末》
以下、図5図7を参照して、本実施形態に係る情報処理端末210の構成および動作について説明する。
【0052】
(機能構成)
図5は、本実施形態に係る情報処理端末210の機能構成を示すブロック図である。
【0053】
情報処理端末210は、アプリケーションインストール部501と、入出力インタフェース502と、出展者用アプリケーション実行部503と、を備える。アプリケーションインストール部501は、出展者に配布される情報処理端末210に出展者用のアプリケーションプログラムをインストールする。なお、出展者用のアプリケーションプログラムは、展示会に特有の、暗号化二次元コードの読み取り、解読、復号をするためのモジュールや復号キーなどを含む。出展者用のアプリケーションプログラムは、通信媒体を介してダウンロードされてもよいし、記憶媒体を介してローカルにインストールされてもよい。入出力インタフェース502は、情報処理端末210が有する入出力機器との接続を制御する。入出力インタフェース502には、カメラを含む暗号化二次元コード撮像部521と、来場者情報や出展者へのメッセージなどを表示する表示部522と、情報処理端末210への操作入力をする操作部523と、音声入出力部524と、記憶媒体を接続する外部記憶制御部525と、が接続される。
【0054】
出展者用アプリケーション実行部503は、アプリケーションインストール部501によりインストールされた出展者用のアプリケーションプログラムを実行して、以下の機能構成部を実現する。出展者用アプリケーション実行部503は、来場者情報データベース530と、復号キー取得部531と、復号キー保持部532と、暗号化二次元コード取得部534と、暗号化二次元コード復号部535と、来場者情報出力部536と、来場者情報記憶部537と、を備える。また、出展者用アプリケーション実行部503は、来場者一覧取得部538と、来場者一覧出力部539と、を備える。さらに、出展者用アプリケーション実行部503は、来場者ID送信タイミング制御部540と、来場者ID取得部541と、来場者ID送信部542と、を備える。
【0055】
来場者情報データベース530は、来場者が保持する暗号化二次元コードから復号した来場者情報を蓄積するデータベースである。復号キー取得部531は、操作部523から入力された復号キーを取得する。なお、復号キーがあらかじめ出展者用アプリケーションに埋め込まれている場合には、復号キー取得部531を必要としない。復号キー保持部532は、復号キー533を記憶して保持する。暗号化二次元コード取得部534は、暗号化二次元コード撮像部521が撮像した来場者が保持する暗号化二次元コードを取得する。暗号化二次元コード復号部535は、暗号化二次元コードを解読して、復号キー保持部532に保持された復号キー533により、暗号化二次元コードに含まれる来場者IDと来場者情報とを復号する。
【0056】
来場者情報出力部536は、暗号化二次元コード復号部535が復号した来場者情報を表示部522に所定のフォーマットで表示する。また、来場者情報記憶部537は、暗号化二次元コード復号部535が復号した来場者IDおよび来場者情報を来場者情報データベース530に蓄積する。なお、来場者情報データベース530にタイムスタンプ(来訪時刻)や来訪時間も蓄積されてよい。
【0057】
来場者一覧取得部538は、操作部523からの来場者一覧要求に応答して、来場者情報データベース530から蓄積された来場者一覧を取得する。そして、来場者一覧出力部539は、取得した来場者一覧を表示部522に表示する。なお、来場者一覧は、訪問時刻や他の項目でソートされて表示されてよい。
【0058】
来場者ID送信タイミング制御部540は、来場者情報データベース530に蓄積された来場者IDをクラウドサーバ220に送信するタイミングを制御する。例えば、送信するタイミングは、閾値を超えた数の来場者情報が蓄積された場合、あるいは、所定時間間隔、時間帯で異なる時間間隔、午前と午後、などのように、展示会の規模や情報処理端末210の数、来場者数などを考慮して、クラウドサーバ220での来場者管理や解析が滞ることなく、かつ、通信の輻輳を回避できるように制御される。来場者ID取得部541は、来場者ID送信タイミング制御部540が制御するタイミングで、来場者情報データベース530から蓄積された来場者IDをタイムスタンプと共に取得する。来場者ID送信部542は、取得した来場者IDをタイムスタンプと共にクラウドサーバ220に送信する。
【0059】
(来場者情報データベース)
図6は、本実施形態に係る来場者情報データベース530の構成を示す図である。来場者情報データベース530は、来場者が保持する暗号化二次元コードから復号された来場者IDと来場者情報を蓄積するために用いられる。
【0060】
来場者情報データベース530は、暗号化二次元コードから復号された来場者ID601に対応付けて、暗号化二次元コードから復号された来場者情報602と、来訪時刻を示すタイムスタンプや来訪時間603と、を記憶する。
【0061】
(ハードウェア構成)
図7は、本実施形態に係る情報処理端末210のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0062】
図7で、CPU710は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで図5の機能構成を実現する。CPU(Central Processing Unit)710は1つであっても複数であってもよい。ROM(Read Only Memory)720は、初期データおよびプログラムなどの固定データおよびプログラムを記憶する。ネットワークインタフェース730は、ネットワーク340を介してクラウドサーバ220への来場者IDの送信を制御する。
【0063】
RAM(Random Access Memory)740は、CPU710が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM740には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する領域が確保されている。暗号化二次元コード撮像画像741は、暗号化二次元コード撮像部521が撮像した来場者が保持する暗号化二次元コードの画像データである。復元コード742は、暗号化二次元コード撮像画像741を解読したコード列である。復号した来場者ID、来場者情報743は、復元コード742から復号キーにより復号された来場者IDおよび来場者情報である。来場者一覧情報744は、出展者の指示に従い来場者情報データベース530から読み出した来場者の一覧情報である。表示データ745は、表示部522に表示される、暗号化二次元コードから復号された来場者情報や、来場者一覧などのデータである。入出力データ746は、入出力インタフェース502を介して入出力機器と入出力するデータである。送信データ747は、ネットワークインタフェース730を介して送信されるデータである。
【0064】
ストレージ750は、CPU710が使用する、本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。復号キー533は、撮像した暗号化二次元コードから来場者IDおよび来場者情報を復号するためのキーである。来場者情報データベース530は、図6に示した、復号された来場者IDと来場者情報を蓄積するためのデータベースである。表示フォーマット751は、復号された来場者情報あるいは蓄積された来場者一覧を表示するためのフォーマットである。なお、表示フォーマット751には、操作部523がタッチパネルとして構成される場合に、タッチパネルのフォーマットも格納される。
【0065】
ストレージ750には、以下のプログラムが格納される。端末制御プログラム752は、本情報処理端末210の全体を制御するプログラムである。出展者用アプリケーション753は、情報処理端末210を出展者に配布する出展者用の端末とするためのアプリケーションプログラムである。出展者用アプリケーション753には、暗号化二次元コード復号モジュール754と、来場者情報管理モジュール755と、来場者一覧出力モジュール756と、来場者ID送信モジュール757と、が含まれる。暗号化二次元コード復号モジュール754は、来場者が保持する暗号化二次元コードを読んで来場者IDと来場者情報を復号し、復号した来場者情報を表示するモジュールである。来場者情報管理モジュール755は、復号した来場者IDと来場者情報を来場者情報データベース530に蓄積して管理するモジュールである。来場者一覧出力モジュール756は、来場者一覧表示の要求に応答して、来場者情報データベース530から読み出した来場者一覧を表示するモジュールである。来場者ID送信モジュール757は、送信タイミングになると、来場者情報データベース530から読み出した来場者IDをクラウドサーバ220に送信するモジュールである。
【0066】
入出力インタフェース502は、図5で示したように入出力機器とのデータ入出力を制御するためのインタフェースを行なう。接続された入出力機器は図5と同様である。
【0067】
なお、図7のRAM740やストレージ750には、情報処理端末210が有する汎用の機能や他の実現可能な機能に関連するプログラムやデータは図示されていない。
【0068】
(処理手順)
図8は、本実施形態に係る情報処理端末210の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図7のCPU710がRAM740を使用して実行し、図5の機能構成を実現する。以下、情報処理端末210を代表させて説明する。
【0069】
情報処理端末210は、ステップS811において、出展者用のアプリケーションのインストールであるか否かを判定する。出展者用のアプリケーションのインストールであれば、情報処理端末210は、ステップS813において、出展者用のアプリケーションを取得する。なお、出展者用のアプリケーションの取得先は、クラウドサーバ220であっても記憶媒体であってもよい。情報処理端末210は、ステップS815において、出展者用のアプリケーションをストレージ750に記憶する。
【0070】
出展者用のアプリケーションのインストールでなければ、情報処理端末210は、ステップS821において、インストールされた出展者用のアプリケーションの起動であるか否かを判定する。出展者用のアプリケーションの起動であれば、情報処理端末210は、ステップS831において、来場者が保持する暗号化二次元コードの撮像であるか否かを判定する。暗号化二次元コードの撮像であれば、情報処理端末210は、ステップS833において、撮像した暗号化二次元コードを解読し、復号キーで復号して、来場者IDと来場者情報とを取得する。情報処理端末210は、ステップS835において、復号して取得された来場者情報を表示部522に表示する。そして、情報処理端末210は、ステップS837において、復号して取得された来場者IDおよび来場者情報を来場者情報データベース530にタイムスタンプと共に記憶する。
【0071】
次に、情報処理端末210は、ステップS823において、出展者用のアプリケーションの終了であるか否かを判定する。出展者用のアプリケーションの終了でない場合、情報処理端末210は、ステップS831に戻って、処理を続ける。
【0072】
ステップS831の判定において暗号化二次元コードの撮像でなければ、情報処理端末210は、ステップS841において、蓄積された来場者情報の一覧表示であるか否かを判定する。来場者情報の一覧表示であれば、情報処理端末210は、ステップS843において、来場者情報データベース530から蓄積された来場者情報を読み出して、来場者一覧を生成する。そして、情報処理端末210は、ステップS845において、生成された来場者一覧を表示部522に表示する。
【0073】
暗号化二次元コードの撮像でなく、来場者情報の一覧表示でなければ、情報処理端末210は、ステップS851において、蓄積された来場者IDのクラウドサーバ220への送信タイミングであるか否かを判定する。来場者IDのクラウドサーバ220への送信タイミングであれば、情報処理端末210は、ステップS853において、来場者情報データベース530から蓄積された来場者IDを読み出す。そして、情報処理端末210は、ステップS855において、来場者IDをタイムスタンプと共にクラウドサーバ220に送信する。
【0074】
《クラウドサーバ》
以下、図9図12を参照して、本実施形態のクラウドサーバ220の構成および動作について説明する。
【0075】
(機能構成)
図9は、本実施形態に係るクラウドサーバ220の機能構成を示すブロック図である。
【0076】
クラウドサーバ220は、通信制御部901と、サーバ用アプリケーション実行部902と、を備える。通信制御部901は、ネットワーク340を介する情報処理端末210、230、351〜352、360などとの通信を制御する。
【0077】
サーバ用アプリケーション実行部902は、クラウドサーバ220の有する機能の内、本実施形態に係わるサーバ用アプリケーションを実行する。サーバ用アプリケーション実行部902は、来場者管理データベース321と、来場者情報受信部921と、来場者ID付与部922と、暗号化二次元コード生成部923と、出展者情報受信部924と、配布端末情報受信部925と、出展者・情報処理端末関連情報生成部926と、を有する。さらに、サーバ用アプリケーション実行部902は、来場者ID受信部927と、来場者ID記憶部928と、来場者履歴解析部929と、解析結果送信部930と、を有する。
【0078】
来場者管理データベース321は、展示会への来場者に関する情報を収集して、来場者の解析に使用するためのデータベースである。来場者管理データベース321は、図3で示したように、来場者登録部322と、出展者登録部323と、来場者履歴蓄積部324と、来場者解析結果記憶部325と、を含む。
【0079】
来場者情報受信部921は、来場者が有する情報処理端末351や352から来場予約の登録のための来場者情報を受信する。来場者ID付与部922は、受信した来場者情報に対して来場者を識別する来場者IDを付与して、来場者管理データベース321の来場者登録部322に登録する。暗号化二次元コード生成部923は、クラウドサーバ220で暗号化二次元コードを生成する場合は、来場者登録部322に登録された来場者IDと来場者情報を含む暗号化二次元コードを生成して、来場者が有する情報処理端末351や352に送信する。なお、暗号化二次元コードは、主催者側で印刷して来場者にオフラインで提供してもよい。
【0080】
出展者情報受信部924は、出展者からのオンラインによる出展者情報を受信する。配布端末情報受信部925は、出展者に配布した情報処理端末を識別する端末IDを受信する。なお、出展者情報の入力や配布した端末IDの入力はオフラインによる入力であってもよい。出展者・情報処理端末関連情報生成部926は、展示会内の出展位置を含む出展者情報と、配布された情報処理端末の端末IDとを関連付けて、出展者登録部323に登録する。
【0081】
来場者ID受信部927は、所定のタイミングで、配布した情報処理端末210から送信される来場者IDをタイムスタンプと共に受信する。来場者ID記憶部928は、受信した来場者IDを送信元の端末IDから出展者と紐付けて来場者履歴蓄積部324に記憶する。来場者履歴解析部929は、来場者履歴蓄積部324に蓄積された来場者の履歴から、来場者数の動向や来場者の動線などを解析する。解析結果送信部930は、解析結果を出展者の端末に送信する。なお、来場者履歴蓄積部324に蓄積された来場者の履歴の出展者への提供や、解析結果を出展者への提供は、記憶媒体などでオフラインにより行われてもよい。
【0082】
(来場者登録部)
図10Aは、本実施形態に係る来場者登録部322の構成を示す図である。来場者登録部322は、展示会への来場を予約した、あるいは、当日に来場した来場者を登録している。
【0083】
来場者登録部322は、来場者ID1011に対応付けて、来場者情報1012と、生成された暗号化二次元コード1013と、を記憶する。来場者情報1012には、暗号化二次元コードに含ませて、情報処理端末210に表示することが出展者に役立つ情報として、来場者の名刺情報、興味対象などのアンケート情報などが含まれる。なお、暗号化二次元コードに含ませる情報は、来場者IDの外は容量制限内で出展者によって選択することも可能である。
【0084】
(出展者登録部)
図10Bは、本実施形態に係る出展者登録部323の構成を示す図である。出展者登録部323は、展示会へ出展する出展者を登録している。
【0085】
出展者登録部323は、出展者ID1021に対応付けて、出展者情報1022と、出展者に配布された情報処理端末の端末ID1023と、を記憶する。なお、出展者情報1022には、出展者が出展する展示会内のブース位置も含まれる。また、端末ID1023は、出展者が携帯する情報処理端末から受信した来場者IDをブース位置に紐付けるために使用される。
【0086】
(来場者履歴蓄積部)
図10Cは、本実施形態に係る来場者履歴蓄積部324の構成を示す図である。来場者履歴蓄積部324は、出展者が携帯する情報処理端末から受信した来場者IDから、来場者登録部322および出展者登録部323の情報を参照して、来場者の履歴を生成して蓄積している。
【0087】
来場者履歴蓄積部324は、来場者ID1031に対応付けて、出展者が携帯する情報処理端末による来場者ID1031の取得日時1032と、来場者ID1031が取得された出展者ブースを示す出展者情報1033と、を記憶する。なお、出展者情報1033には、出展者が携帯する情報処理端末の端末IDと、情報処理端末を携帯する出展者IDと、出展者が居る出展ブースの位置と、が含まれる。
【0088】
(来場者解析結果記憶部)
図10Dは、本実施形態に係る来場者解析結果記憶部325の構成を示す図である。来場者解析結果記憶部325は、来場者履歴蓄積部324から解析された来場者の動向や動線などの解析結果を記憶している。なお、図10Dには、解析例として、来場者の動線を解析した来場者解析テーブル1040と、出展者の状況を解析した出展者解析テーブル1050とを示す。しかしながら、解析はこれらに限定されるものではない。
【0089】
来場者解析テーブル1040は、来場者ID1041に対応付けて、来場者情報1042と、来場日1043と、を記憶する。そして、来場日1043に対応して、動線情報として、複数の時系列の立ち寄った時刻、立ち寄ったブース、立ち寄った時間を記憶する。
【0090】
出展者解析テーブル1050は、出展者ID1051に対応つけて、出展ブースへの来訪者数情報1052と、滞在時間情報1053と、他の出展者(出展ブース)との関連情報1054と、を記憶する。来訪者数情報1052としては、全開催期間のトータル数、日毎の来訪者数、時間毎の来訪者数などが含まれる。滞在時間情報1053としては、来訪者の平均値として、日毎の平均滞在時間、時間毎の平均滞在時間などが含まれる。他の出展者との関連情報1054としては、本ブースに来訪する前のブースや本ブースの後に立ち寄るブースなどの情報が含まれる。
【0091】
(ハードウェア構成)
図11は、本実施形態に係るクラウドサーバ220のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0092】
図11で、CPU1110は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで図9の機能構成を実現する。CPU(Central Processing Unit)1110は1つであっても複数であってもよい。ROM(Read Only Memory)1120は、初期データおよびプログラムなどの固定データおよびプログラムを記憶する。ネットワークインタフェース1130は、ネットワーク340を介して、出展者に配布された情報処理端末210からの来場者IDの受信、あるいは、他の情報処理端末230、351〜352、360との通信を制御する。
【0093】
RAM(Random Access Memory)1140は、CPU1110が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM1140には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する領域が確保されている。登録される来場者情報1141は、来場者の所有する情報処理端末351、352から来場者登録部322に登録するために入力された情報である。登録される来場者ID1142は、登録される来場者情報1141に付与されて来場者登録部322に登録する情報である。暗号化二次元コード1143は、登録される来場者情報1141および来場者ID1142を含んで暗号化された情報である。出展者情報1144は、出展者により出展者登録部323に登録するために入力された情報である。出展者・情報処理端末関連情報1145は、出展者と当該出展者に配布された情報処理端末とを関連付ける情報である。蓄積される来場者ID1146は、出展者に配布された情報処理端末で暗号化二次元コードから取得して送信され、来場者履歴蓄積部324に蓄積されるための情報である。情報処理端末ID(出展者ID)1147は、暗号化二次元コードから復号した来場者IDの送信元の情報処理端末またはそれを配布された出展者を識別する情報である。蓄積情報1148は、来場者履歴蓄積部324に登録するように構成された情報である。送受信データ1149は、ネットワークインタフェース1130を介して送受信されるデータである。
【0094】
ストレージ1150は、CPU1110が使用する、本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。来場者登録部322と、出展者登録部323と、来場者履歴蓄積部324、来場者解析結果記憶部325は、図10A図10Dで示したように、来場者管理データベース321に含まれる構成要素である。
【0095】
ストレージ1150には、以下のプログラムが格納される。サーバ制御プログラム1151は、本クラウドサーバ220の全体を制御するプログラムである。サーバ用アプリケーション1152は、クラウドサーバ220を出展者に配布する出展者用の端末からの出展者IDを収集して管理するためのアプリケーションプログラムである。サーバ用アプリケーション1152には、来場者登録モジュール1153と、出展者登録モジュール1154と、来場者ID取得特関モジュール1155と、来場者解析モジュール1156と、が含まれる。来場者登録モジュール1153は、展示会への来場を予約した、あるいは、当日来場した来場者の来場者情報を、来場者IDを付与して登録するモジュールである。出展者登録モジュール1154は、展示会への出展を企画した出展者の出展者情報を、出展者に主催者から配布された情報処理端末の端末IDと共に登録するモジュールである。来場者ID取得特関モジュール1155は、出展者に主催者から配布された情報処理端末から暗号化二次元コードを復号して得た来場者IDを受信して、来場者履歴蓄積部324に蓄積するモジュールである。来場者解析モジュール1156は、来場者履歴蓄積部324に蓄積された来場者と出展者との関連情報の履歴から、来場者の動向や動線を解析するモジュールである。
【0096】
なお、図11のRAM1140やストレージ1150には、クラウドサーバ220が有する汎用の機能や他の実現可能な機能に関連するプログラムやデータは図示されていない。
【0097】
(処理手順)
図12は、本実施形態に係るクラウドサーバ220の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャーとは、図11のCPU1110がRAM1140を使用して実行し、図9の機能構成を実現する。
【0098】
クラウドサーバ220は、ステップS1211において、来場者の登録要請であるか否かを判定する。来場者の登録要請であれば、クラウドサーバ220は、ステップS1213において、来場者情報を受信する。そして、クラウドサーバ220は、ステップS1215において、受信した来場者情報に来場者IDを付与する。クラウドサーバ220において、暗号化二次元コードを生成する場合、クラウドサーバ220は、ステップS1217において、来場者IDと来場者情報とを含む暗号化二次元コードを生成する。クラウドサーバ220は、ステップS1219において、来場者IDと来場者情報とを関連付けて来場者登録部322に登録する。
【0099】
来場者の登録要請でない場合、クラウドサーバ220は、ステップS1221において、出展者の登録要請であるか否かを判定する。出展者の登録要請であれば、クラウドサーバ220は、ステップS1223において、出展者情報を受信する。そして、クラウドサーバ220は、ステップS1235において、受信した出展者情報に出展者IDを付与する。クラウドサーバ220は、ステップS1237において、出展者に配布した情報処理端末の端末IDと出展者IDとを紐付ける。そして、情報処理端末の端末IDと出展者IDとを出展者登録部323に登録する。
【0100】
来場者の登録要請でなく、出展者の登録要請でない場合、クラウドサーバ220は、ステップS1231において、出展者に配布した情報処理端末からの来場者IDの受信であるか否かを判定する。来場者IDの受信であれば、クラウドサーバ220は、ステップS1233において、出展者登録部323を参照して送信元の情報処理端末IDから出展者ID(出展ブース位置)を取得する。そして、クラウドサーバ220は、ステップS1235において、来場者IDに紐付けて、来場者履歴蓄積部324に出展ブース位置の履歴を蓄積する。
【0101】
来場者の登録要請でなく、出展者の登録要請でなく、来場者IDの受信でない場合、クラウドサーバ220は、ステップS1241において、来場者の解析要請であるか否かを判定する。来場者の解析要請であれば、クラウドサーバ220は、ステップS1243において、来場者履歴蓄積部324から来場者履歴を取得する。クラウドサーバ220は、ステップS1245において、取得した来場者履歴を解析する。そして、クラウドサーバ220は、ステップS1247において、解析結果を来場者解析結果記憶部325に記憶すると共に、解析の要請元に出力する。
【0102】
本実施形態によれば、外部ネットワークを介した情報送信を効果的に行いながら、外部ネットワークにアクセスすることなく来場者情報を表示できるので、展示会における通信の輻輳を避けながら、来場者の情報を効率的に得ることができる。すなわち、来場者IDと来場者情報とを含む暗号化二次元コードを各来場者に付与して、出展ブースでは暗号化二次元コードを出展者に配布した情報処理端末で復号した来場者情報を表示する。そのため、その都度、ネットワークにアクセスすることがないので、展示会における通信の輻輳を避けることができる。また、暗号化二次元コードは、出展者に配布した情報処理端末にインストールした出展者用アプリケーションを用いて特有の復号キーでしか復号できないので、来場者情報の秘匿性に優れている。また、来場者の出展ブースへの来訪情報は、所定タイミングの来場者IDのサーバへの送信によって、サーバ側で来場者情報と紐付けられるので、削減した回数の削減したデータ量の送信により来場者の履歴を収集できる。そのため、展示会における通信の輻輳を避けることができる。そして、本実施形態においては、暗号化二次元コードおよび来場者IDのみの露出に限定されるので、来場者情報などの秘匿性がより保たれる。
【0103】
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る情報処理端末を含む情報処理システムについて説明する。本実施形態に係る情報処理端末を含む情報処理システムは、上記第2実施形態と比べると、来場者IDに加えて追加的な情報が情報処理端末から入力可能で、来場者IDに対応付けてサーバに送信される点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0104】
《情報処理システムの概要》
図13Aおよび図13は、本実施形態に係る情報処理端末1310を含む情報処理システム1300の構成および動作の概要を示す図である。
【0105】
図13Aは、情報処理端末1310を含む情報処理システム1300の全体の動作概要を示す図である。なお、図13Aにおいて、図2Aと同様の構成要素やステップには同じ参照番号やステップ番号を付して、重複する説明を省略する。
【0106】
情報処理システム1300では、ステップS1304において、情報処理端末1310の表示画面1313に、暗号化二次元コードから復号された来場者情報に加えて、出展者が追加的な情報を入力するためのソフトキー1371、1372が表示されている。ソフトキー1371は、後日、来場者への電話が必要であることを入力するソフトキーである。また、ソフトキー1371は、後日、来場者への展示会では送付しない資料送付が必要であることを入力するソフトキーである。なお、追加的な情報は、これらに限定されない。コメント入力欄を表示して簡単なコメントを入力する構成であってもよい。追加的な情報は、展示会終了後に有用である、出展者による来場者の印象あるいは評価を示す情報が含まれるのが望ましく、かつ、簡単な操作で入力可能な構成が望ましい。
【0107】
図13Bは、情報処理システム1300における、出展者205へ配布された情報処理端末1310の表示画面215、216、1317、218の遷移を示す図である。なお、図13Bにおいて、図2Bと同様の構成要素やステップには同じ参照番号やステップ番号を付して、重複する説明を省略する。ステップS201の表示画面215、ステップS203の表示画面216、ステップS206の表示画面218は、図2Bと同様である。
【0108】
情報処理システム1300では、ステップS1304において、情報処理端末1310の表示画面1317に、出展者が追加的な情報を入力するためのソフトキー1371、1372が表示されている。なお、ソフトキー1371、1372については、図13Aの説明と同様である。
【0109】
《情報処理端末》
以下、図14図16を参照して、本実施形態に係る情報処理端末1310の構成および動作を説明する。
【0110】
(機能構成)
図14は、本実施形態に係る情報処理端末1310の機能構成を示すブロック図である。なお、図14において、図5と同様の機能構成には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0111】
情報処理端末1310は、出展者用アプリケーション実行部1403を備える。出展者用アプリケーション実行部1403は、操作部1423と、来場者情報データベース1430と、追加情報取得部1436と、追加情報記憶部1437と、来場者ID・追加情報取得部1441と、来場者ID・追加情報送信部1442と、を有する。
【0112】
操作部1423は、データを入力する入力部を有し、ソフトキーやコメント欄から追加的な情報が入力可能である。来場者情報データベース1430は、暗号化二次元コードから復号された来場者IDと来場者情報とに加え、来場者IDに対応して、出展者により入力された追加的な情報を蓄積する。追加情報取得部1436は、操作部1423から入力される追加的な情報を取得する。追加情報記憶部1437は、取得された追加的な情報を来場者情報データベース1430に記憶する。来場者ID・追加情報取得部1441は、来場者IDのクラウドサーバ1320への送信タイミングにおいて、来場者情報データベース1430に蓄積された来場者IDと追加的な情報とを、タイムスタンプと共に取得する。来場者ID・追加情報送信部1442は、取得された来場者IDと追加的な情報とを、タイムスタンプと共にクラウドサーバ1320へ送信する。
【0113】
(来場者情報データベース)
図15は、本実施形態に係る来場者情報データベース1430の構成を示す図である。来場者情報データベース530は、来場者が保持する暗号化二次元コードから復号された来場者IDと来場者情報と、出展者により入力された追加的な情報を蓄積するために用いられる。なお、図15において、図6と同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0114】
来場者情報データベース530は、来場者ID601に対応付けて、追加的な情報1504を格納する。追加的な情報1504には、出展者から来場者への電話での連絡の要否や、来場者への展示会では渡せなかった資料の送付、出展者のコメントなどが含まれる。すなわち、追加的な情報1504には、展示会終了後に有用である、出展者による来場者の印象あるいは評価を示す情報が含まれるのが望ましい。
【0115】
(処理手順)
図16は、本実施形態に係る情報処理端末1310の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図7のCPU710がRAM740を使用して実行し、図14の機能構成を実現する。なお、図16において、図8と同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明を省略する。
【0116】
情報処理端末1310は、ステップS1636において、来場者情報を表示した画面から出展者が入力した追加情報を取得する。そして、情報処理端末1310は、ステップS1637において、来場者IDと来場者情報と追加情報とを来場者情報データベース1430に記憶する。
【0117】
《クラウドサーバ》
以下、図17図19を参照して、本実施形態に係るクラウドサーバ1320の構成および動作を説明する。
【0118】
(機能構成)
図17は、本実施形態に係るクラウドサーバ1320の機能構成を示すブロック図である。なお、図17において、図9と同様の機能構成には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0119】
クラウドサーバ1320は、サーバ用アプリケーション実行部1702を備える。サーバ用アプリケーション実行部1702は、来場者管理データベース1721と、来場者ID・追加情報受信部1727と、来場者ID・追加情報記憶部1728と、を有する。
【0120】
来場者管理データベース1721は、来場者履歴蓄積部1724を有し、来場者履歴蓄積部1724には、来場者IDに対応付けて出展者が入力した追加的な情報が蓄積される。来場者ID・追加情報受信部1727は、出展者に配布された情報処理端末から暗号化二次元コードから復号された来場者IDと共に、情報処理端末に出展者が入力した追加的な情報を受信する。来場者ID・追加情報記憶部1728は、受信した来場者IDと共に、情報処理端末に出展者が入力した追加的な情報を来場者履歴蓄積部1724に記憶する。
【0121】
(来場者履歴記憶部)
図18は、本実施形態に係る来場者履歴蓄積部1724の構成を示す図である。来場者履歴蓄積部1724は、出展者が携帯する情報処理端末から受信した来場者IDと追加的な情報とから、来場者登録部322および出展者登録部323の情報を参照して、来場者の履歴を生成して蓄積している。なお、図18において、図10Cと同様の構成要素には同じ参照番号を付して、重複する説明を省略する。
【0122】
来場者履歴蓄積部1724は、各来場者ID1031の各取得日時1032に対応付けて、追加的な情報1834を記憶する。追加的な情報1834は、出展者から来場者への電話での連絡の要否や、来場者への展示会では渡せなかった資料の送付、出展者のコメントなどが含まれる。
【0123】
(処理手順)
図19は、本実施形態に係るクラウドサーバ1320の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、図11のCPU1110がRAM1140を使用して実行し、図17の機能構成を実現する。なお、図17において、図12と同様のステップには同じステップ番号を付して、重複する説明を省略する。
【0124】
クラウドサーバ1320は、ステップS1931において、来場者IDと追加的な情報との受信であるか否かを判定する。来場者IDと追加的な情報との受信であれば、クラウドサーバ1320は、ステップS1935において、来場者IDに紐付けて、追加情報、出展ブース位置の履歴を来場者履歴蓄積部1724に蓄積する。
【0125】
本実施形態によれば、上記実施形態の効果に加えて、出展者による来場者の印象などの後日有用となる情報を簡単な操作で追加できるので、来場者の情報をより効率的に得ることができる。
【0126】
[他の実施形態]
なお、上記実施形態においては、サーバにおいて出展者を出展者に配布した情報処理端末の端末IDに基づいて特定した。しかし、出展者の登録時に配布された出展者IDと出展者情報とから生成された暗号化二次元コードを、情報処理端末のアプリケーション起動時に撮像して、復号された出展者IDと出展者情報とを情報処理端末に保持する。そして、情報処理端末に蓄積された来場者IDのサーバへの送信時に、出展者IDを付して送信する構成であっても実現でき、同様の効果を奏する。
【0127】
また、上記実施形態においては、暗号化二次元コードを復号して収集された来場者IDは来場者履歴の解析に使用されたが、暗号化二次元コードを提示した来場者に対して、後日、各来訪先ブースでは配布していない資料を配付するために使用してもよい。このようなサービスを行うことにより、来場者が、保持する暗号化二次元コードを出展者が携帯する情報処理端末で読み取るように積極的に提示するインセンティブを高めることができる。
【0128】
また、上記実施形態においては、暗号化二次元コード(暗号化QRコード(登録商標))による来場者IDと来場者情報とを符号化したが、三次元コードや四次元コードなどにおいても同様の効果を奏することは明らかである。
【0129】
また、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の技術的範囲で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステムまたは装置も、本発明の技術的範囲に含まれる。
【0130】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されてもよいし、単体の装置に適用されてもよい。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する情報処理プログラムが、システムあるいは装置に供給され、内蔵されたプロセッサによって実行される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラム、あるいはそのプログラムを格納した媒体、そのプログラムをダウンロードさせるWWW(World Wide Web)サーバも、プログラムを実行するプロセッサも本発明の技術的範囲に含まれる。特に、少なくとも、上述した実施形態に含まれる処理ステップをコンピュータに実行させるプログラムを格納した非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)は本発明の技術的範囲に含まれる。
【要約】      (修正有)
【課題】展示会における通信の輻輳を避けながら、来場者の情報を効率的に得る情報処理システム、情報処理方法、情報処理端末、サーバおよびそれらのアプリケーションプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理システムにおいて、サーバ120は、展示会の来場者に関する来場者情報と来場者を識別する来場者IDとを紐付けて登録し、来場者情報と来場者IDとを含むデータを暗号化して暗号化二次元コードを生成し、暗号化二次元コードを復号可能なアプリケーションがインストールされた情報処理端末110を識別する端末IDと、情報処理端末を提供された出展者に関する出展者情報とを紐付けて登録する。情報処理端末は、暗号化二次元コードを撮像して、来場者情報と来場者IDとを復号して蓄積し、蓄積された来場者IDの履歴をサーバに送信する。サーバは、受信した来場者IDと送信元の端末IDとの履歴から来場者情報と出展者情報とを関連付ける。
【選択図】図1B
図1A
図1B
図2A
図2B
図2C
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図10C
図10D
図11
図12
図13A
図13B
図14
図15
図16
図17
図18
図19