【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の課題を解決するための構成として、
本発明は、暖房対象室の床部に設置される床暖房パネルを有して前記暖房対象室を暖める床暖房装置と、前記床暖房装置の作動を制御する制御装置と、前記床暖房装置を運転停止させる停止予定時刻の入力を可能にする入力部と、前記暖房対象室の室温を検出する室温検出器とを備えた床暖房システムにおいて、
前記制御装置は、
前記床暖房装置の運転開始時点から運転停止時点までの連続運転時間を取得して記憶する運転時間取得処理と、
前記運転停止時点の前記室温が設定下限温度に低下するまでに要する前記運転停止時点からの所要時間、又は、前記運転停止時点の前記室温が単位温度低下するまでに要する所要時間を計測し、計測した前記所要時間を実快温維持時間として記憶する快温時間取得処理と、
前記連続運転時間が、前記床暖房装置を前記停止予定時刻よりも前の早切り時刻に運転停止させる早切りが可能になる早切り可能時間に達しているか否かを判定して判定結果を記憶する早切り判定処理と、
直近の数日間に記憶した複数の前記判定結果と複数の前記実快温維持時間とに基づいて、今回の前記連続運転時間が前記早切り可能時間に達した場合に得られる快温維持時間を推定する快温時間推定処理とを行うとともに、
前記早切り判定処理にて今回の前記連続運転時間が前記早切り可能時間に達していると判定した場合に、前記快温維持時間に基づいて前記床暖房装置の早切りに関する制御処理を行うように構成されている。
【0013】
この構成によると、制御装置は、床暖房装置が運転されるごとに運転時間取得処理と早切り判定処理とを行い、これらの処理により、床暖房装置の連続運転時間を取得して記憶するとともに、この連続運転時間が早切り可能時間に達しているか否かを判定して判定結果を記憶する。ここでの早切り可能時間は、床暖房装置を停止予定時刻よりも前の早切り時刻に運転停止させる早切りが可能になる時間、つまり、床暖房パネルからの熱が暖房対象室の壁や天井などに充分に蓄えられていると推測される時間であることから、制御装置は、早切り判定処理において、暖房対象室の壁や天井などに床暖房パネルからの熱が充分に蓄えられているか否かを判定することになる。そして、制御装置は、暖房対象室の壁や天井などでの蓄熱が充分である場合に早切りに関する制御処理を行うことになる。
【0014】
つまり、暖房対象室の壁や天井などでの蓄熱状態が床暖房装置の早切りが可能な状態か否かの判定を、制御装置の早切り判定処理によって自動的に精度良く行える。又、これにより、この早切り判定処理にて床暖房装置の早切りが可能と判定された場合に、快温維持時間に基づく床暖房装置の早切りに関する制御処理を精度良く行える。
【0015】
又、制御装置は、床暖房装置が運転されるごとに快温時間取得処理を行い、この処理により、床暖房装置の運転停止後に得られる実快温維持時間を計測して記憶する。この実快温維持時間には、暖房対象室の構造(例えば断熱性など)や暖房対象室周辺の外気温などの影響を受ける暖房対象室の壁や天井などでの蓄熱具合が加味されている。又、実快温維持時間は、直前の床暖房装置の連続運転時間が早切り可能時間に達している場合は、床暖房パネルからの熱が暖房対象室の壁や天井などに充分に蓄えられていることによって安定して長くなる。実快温維持時間は、直前の床暖房装置の連続運転時間が早切り可能時間に達していない場合は、連続運転時間が短くなるほど、暖房対象室の壁や天井などに蓄えられる熱量が少なくなることによって大幅に短くなる。
【0016】
更に、制御装置は、床暖房装置の運転が開始されるごとに快温時間推定処理を行い、この処理により、今回の床暖房装置の連続運転時間が早切り可能時間に達した場合に得られる快温維持時間を推定する。そして、この快温時間推定処理においては、快温時間取得処理で得た実快温維持時間だけでなく、実快温維持時間と早切り判定処理で得た判定結果とに基づいて快温維持時間を推定することから、暖房対象室の壁や天井などでの蓄熱状態を考慮した状態で快温維持時間を推定することができる。又、この快温時間推定処理においては、以前に取得した全ての実快温維持時間と全ての判定結果とに基づいて快温維持時間を推定するのではなく、快温維持時間の推定に影響を及ぼす外気温などの差が小さい直近の数日間に記憶した複数の判定結果と複数の実快温維持時間とに基づいて快温維持時間を推定することから、外気温を検出する外気温検出器などを設けることなく、快温時間推定処理に要する負担を軽減しながら、外気温などを考慮した状態で快温維持時間を推定することができる。つまり、この快温時間推定処理においては、暖房対象室の壁や天井などでの蓄熱状態及び外気温などを考慮した精度の高い快温維持時間を推定することができる。
【0017】
そして、制御装置は、早切り判定処理にて今回の連続運転時間が早切り可能時間に達していると判定した場合に、前述した推測精度の高い快温維持時間に基づいて床暖房装置の早切りに関する制御処理を行うことから、床暖房装置の早切りに関する制御処理をより精度良く行うことができる。
【0018】
本発明をより好適にするための構成の一つとして、
文字情報を表示する表示装置を備え、
前記制御装置は、前記早切りに関する制御処理として、前記快温維持時間を早切り許容時間として前記表示装置に表示させる早切り時間表示処理を行うように構成されている。
【0019】
この構成によると、制御装置が早切り判定処理にて今回の連続運転時間が早切り可能時間に達していると判定した場合は、暖房対象室の壁や天井などでの蓄熱状態及び外気温などを考慮した推定精度の高い快温維持時間が早切り許容時間として表示装置に表示される。これにより、使用者は、暖房対象室から退出する何分前に床暖房装置を運転停止させることができるかを、表示装置に表示された早切り許容時間を目視することによって容易に把握することができる。そして、使用者は、暖房対象室を退出する予定時刻から早切り許容時間を遡った時刻に床暖房装置を運転停止させることにより、床暖房装置の不要な運転を回避しながら、床暖房装置の運転停止時点から退出予定時刻までの間も、室温が快適な温度に維持された暖房対象室において快適に過ごすことができる。
【0020】
本発明をより好適にするための構成の一つとして、
前記制御装置は、前記入力部から前記停止予定時刻が入力された場合は、
前記運転時間取得処理において、今回の前記運転開始時点と前記停止予定時刻と前記快温維持時間とから今回の前記連続運転時間を取得し、
前記早切り判定処理において、今回の前記連続運転時間が前記早切り可能時間に達しているか否かを判定し、
前記早切り判定処理にて今回の前記連続運転時間が前記早切り可能時間に達していないと判定した場合は、前記停止予定時刻に前記床暖房装置を運転停止させる予定時刻停止処理を行い、
前記早切り判定処理にて今回の前記連続運転時間が前記早切り可能時間に達していると判定した場合は、前記早切りに関する制御処理として、前記停止予定時刻から前記快温維持時間を遡った早切り時刻に前記床暖房装置を運転停止させる早切り処理を行うように構成されている。
【0021】
この構成によると、制御装置は、使用者により停止予定時刻が入力されると、運転時間取得処理において、今回の運転開始時点から停止予定時刻までの時間から快温時間推定処理で得た快温維持時間を除いた時間を今回の連続運転時間として取得する。そして、制御装置は、早切り判定処理にて今回の連続運転時間が早切り可能時間に達していないと判定した場合は、暖房対象室の壁や天井などでの蓄熱が充分ではなく、快温維持時間が経過するまでの間、暖房対象室の壁や天井などからの輻射熱だけで暖房対象室の温度を快適な温度に維持することができないことから、予定時刻停止処理を行う。又、制御装置は、早切り判定処理にて今回の連続運転時間が早切り可能時間に達していると判定した場合は、暖房対象室の壁や天井などでの蓄熱が充分であり、快温維持時間が経過するまでの間、暖房対象室の壁や天井などからの輻射熱だけで暖房対象室の温度を快適な温度に維持することができることから、早切り処理を行う。
【0022】
その結果、今回の連続運転時間が早切り可能時間に達しているか否かにかかわらず、使用者は、床暖房装置の運転開始時点から停止予定時刻までの間、室温が快適な温度に維持された暖房対象室において快適に過ごすことができる。そして、今回の連続運転時間が早切り可能時間に達している場合は、床暖房装置の不要な運転を自動的に回避することができる。
【0023】
本発明をより好適にするための構成の一つとして、
前記制御装置は、前記快温時間推定処理として、
直近の数日間に記憶した複数の前記実快温維持時間から、前記早切り判定処理にて前記連続運転時間が前記早切り可能時間に達していると判定した場合に取得した前記実快温維持時間を抽出する抽出処理と、
抽出した前記実快温維持時間の平均時間を前記快温維持時間として求める平均化処理とを行うように構成されている。
【0024】
この構成によると、制御装置は、快温時間推定処理においては、快温維持時間の推定に影響を及ぼす外気温などの差が小さい直近の数日間に記憶した複数の実快温維持時間から、暖房対象室の壁や天井などでの蓄熱が充分でないときに取得した実快温維持時間を除外し、暖房対象室の壁や天井などでの蓄熱が充分であるときに取得した実快温維持時間のみの平均時間を求めて、この平均時間を快温維持時間とすることになる。
【0025】
その結果、制御装置は、快温時間推定処理において、暖房対象室の壁や天井などでの蓄熱状態及び外気温などを適正に考慮したより精度の高い快温維持時間を推定することができる。
【0026】
本発明をより好適にするための構成の一つとして、
外気温を検出する外気温検出器を備え、
前記制御装置は、
前記床暖房装置の運転中に外気温を取得して記憶する外気温取得処理を行い、
前記快温時間推定処理として、
直近の数日間に記憶した複数の前記実快温維持時間と複数の前記外気温とに基づいて、前記早切り判定処理にて前記連続運転時間が前記早切り可能時間に達していると判定した場合に取得した前記実快温維持時間と前記外気温との対応関係を示す第1関係情報を生成する第1情報生成処理と、
今回の前記床暖房装置の運転中に前記外気温取得処理で取得した最新外気温と前記第1関係情報とに基づいて、直近の数日間に記憶した複数の前記外気温のうちの前記最新外気温に最も近い外気温に対応する前記実快温維持時間を前記快温維持時間として抽出する抽出処理とを行うように構成されている。
【0027】
この構成によると、制御装置は、快温時間推定処理においては、快温維持時間の推定に影響を及ぼす外気温などの差が小さい直近の数日間に記憶した複数の実快温維持時間から、暖房対象室の壁や天井などでの蓄熱が充分でないときに取得した実快温維持時間を除外し、暖房対象室の壁や天井などでの蓄熱が充分であるときに取得した実快温維持時間のうちから、今回の暖房時の外気温に最も近い外気温に対応する実快温維持時間を抽出して、この実快温維持時間を快温維持時間とすることになる。
【0028】
その結果、制御装置は、快温時間推定処理において、暖房対象室の壁や天井などでの蓄熱状態及び暖房時の外気温などを適正に考慮したより精度の高い快温維持時間を推定することができる。
【0029】
本発明をより好適にするための構成の一つとして、
前記制御装置は、
前記外気温取得処理において、前記外気温の取得時刻を記憶し、
前記第1情報生成処理において、直近の数日間に記憶した複数の前記外気温と複数の前記取得時刻との対応関係を生成し、
前記抽出処理において、前記最新外気温に最も近い外気温が複数ある場合は、前記最新外気温の取得時刻に最も似た時刻に取得された外気温に対応する前記実快温維持時間を前記快温維持時間として抽出するように構成されている。
【0030】
この構成によると、例えば、取得時刻が夜間から明け方までの時刻であれば、この時刻に取得した外気温が下がり勾配の外気温であることを知ることができる。又、取得時刻が朝から昼までの時刻であれば、この時刻に取得した外気温が上がり勾配の外気温であること知ることができる。この点を利用して、最新外気温の取得時刻に最も似た時刻に取得された外気温に対応する実快温維持時間を快温維持時間として抽出するようにすれば、最新外気温と同じ勾配の外気温に対応する実快温維持時間を快温維持時間として採用することができる。これにより、最新外気温と逆勾配の外気温に対応する実快温維持時間を快温維持時間として採用する場合に比較して、より精度の高い快温維持時間を推定することができる。
【0031】
その結果、制御装置は、快温時間推定処理において、暖房対象室の壁や天井などでの蓄熱状態及び外気温などに加えて、快温維持時間に影響を及ぼす外気温の取得時刻をも考慮した、より精度の高い快温維持時間を推定することができる。
【0032】
本発明をより好適にするための構成の一つとして、
外気温を検出する外気温検出器を備え、
前記制御装置は、
前記床暖房装置の運転中に外気温を取得して記憶する外気温取得処理を行い、
前記快温時間推定処理として、
直近の数日間に記憶した複数の前記実快温維持時間と複数の前記外気温とに基づいて、前記早切り判定処理にて前記連続運転時間が前記早切り可能時間に達していると判定した場合に取得した前記実快温維持時間と前記外気温との関係を示す近似式を生成する近似式生成処理と、
今回の前記床暖房装置の運転中に前記外気温取得処理で取得した最新外気温と前記近似式とに基づいて、前記最新外気温に対応する前記快温維持時間を求める演算処理とを行うように構成されている。
【0033】
この構成によると、制御装置は、快温時間推定処理においては、快温維持時間の推定に影響を及ぼす外気温などの差が小さい直近の数日間に記憶した複数の実快温維持時間及び複数の外気温から、暖房対象室の壁や天井などでの蓄熱が充分でないときに取得した実快温維持時間と外気温とを除外し、暖房対象室の壁や天井などでの蓄熱が充分であるときに取得した実快温維持時間及び外気温から、実快温維持時間と外気温との関係を示す近似式を生成し、この近似式と今回の床暖房装置の運転中に取得した外気温とに基づいて、今回の暖房時の外気温に対応する快温維持時間を求めることになる。
【0034】
その結果、制御装置は、快温時間推定処理において、暖房対象室の壁や天井などでの蓄熱状態及び暖房時の外気温などを適正に考慮したより精度の高い快温維持時間を推定することができる。
【0035】
本発明をより好適にするための構成の一つとして、
前記制御装置は、
前記早切り可能時間を取得する早切り可能時間取得処理を行い、
前記早切り可能時間取得処理として、
直近の数日間に記憶した複数の前記連続運転時間と複数の前記実快温維持時間とに基づいて、直近の数日間での前記連続運転時間とその直後の前記実快温維持時間との対応関係を示す第2関係情報を生成する第2情報生成処理と、
前記第2関係情報に基づいて、前記実快温維持時間が最も長くなったときの直前の前記連続運転時間を抽出する抽出処理と、
抽出した前記連続運転時間から最短連続運転時間を選択する選択処理と、
選択した前記最短連続運転時間を前記早切り可能時間として記憶する記憶処理とを行うように構成されている。
【0036】
この構成によると、早切り可能時間取得処理においては、制御装置は、第2情報生成処理と抽出処理とを行うことにより、早切り可能時間の取得に影響を及ぼす外気温などの差が小さい直近の数日間に記憶した連続運転時間とその直後の実快温維持時間との対応関係から、実快温維持時間が最も長くなったときの直前の連続運転時間を抽出する。これにより、外気温を考慮した状態で、暖房対象室の壁や天井などでの蓄熱量が最大になったときの連続運転時間を取得することができる。そして、制御装置は、選択処理と記憶処理とを行うことにより、抽出した連続運転時間から最短連続運転時間を選択し、選択した最短連続運転時間を早切り可能時間として記憶する。これにより、暖房対象室の壁や天井などでの蓄熱量を最大にするために必要な最小限の連続運転時間を取得することができ、この最小限の連続運転時間を早切り可能時間として記憶することができる。
【0037】
つまり、外気温などを考慮した状態で、暖房対象室の壁や天井などでの蓄熱量を最大にするために必要な最短連続運転時間を取得することができ、この最短連続運転時間を早切り可能時間として早切り判定処理において使用することができる。
【0038】
その結果、制御装置は、早切り判定処理を、外気温などを考慮して取得した最短連続運転時間に基づいてより適正に行うことができる。
【0039】
本発明をより好適にするための構成の一つとして、
外気温を検出する外気温検出器を備え、
前記制御装置は、
前記床暖房装置の運転中に外気温を取得して記憶する外気温取得処理と、
前記早切り可能時間を取得する早切り可能時間取得処理とを行い、
前記早切り可能時間取得処理として、
直近の数日間に記憶した複数の前記連続運転時間と複数の前記実快温維持時間と複数の前記外気温とに基づいて、直近の数日間での前記連続運転時間とその直後の前記実快温維持時間と前記外気温との対応関係を示す第2関係情報を生成する第2情報生成処理と、
前記第2関係情報に基づいて、前記外気温ごとに前記実快温維持時間が最も長くなったときの直前の前記連続運転時間を抽出する抽出処理と、
抽出した前記連続運転時間から前記外気温ごとの最短連続運転時間を選択する選択処理と、
選択した前記外気温ごとの前記最短連続運転時間を前記早切り可能時間として記憶する記憶処理と、
今回の前記床暖房装置の運転中に前記外気温取得処理で取得した最新外気温と、記憶した前記外気温ごとの前記早切り可能時間とに基づいて、前記最新外気温に最も近い前記外気温に対応する前記早切り可能時間を判定用の早切り可能時間に設定する設定処理とを行うように構成されている。
【0040】
この構成によると、早切り可能時間取得処理においては、制御装置は、第2情報生成処理と抽出処理とを行うことにより、早切り可能時間の取得に影響を及ぼす外気温などの差が小さい直近の数日間に記憶した連続運転時間とその直後の実快温維持時間と外気温との対応関係から、外気温ごとに実快温維持時間が最も長くなったときの直前の連続運転時間を抽出する。これにより、外気温ごとに暖房対象室の壁や天井などでの蓄熱量が最大になったときの連続運転時間を取得することができる。又、制御装置は、選択処理と記憶処理とを行うことにより、抽出した連続運転時間から外気温ごとの最短連続運転時間を選択し、選択した外気温ごとの最短連続運転時間を早切り可能時間として記憶する。これにより、外気温ごとに異なる暖房対象室の壁や天井などでの蓄熱量を最大にするために必要な最小限の連続運転時間を取得することができ、これらの最小限の連続運転時間を外気温ごとの早切り可能時間として記憶することができる。そして、制御装置は、設定処理を行うことにより、記憶した外気温ごとの早切り可能時間から、今回の暖房時の外気温に最も近い外気温に対応する早切り可能時間を抽出して、この早切り可能時間を判定用の早切り可能時間に設定することになる。
【0041】
つまり、外気温などによって異なる暖房対象室の壁や天井などでの蓄熱量を最大にするために必要な最短連続運転時間を取得することができ、これらの外気温ごとの最短連続運転時間から、今回の暖房時の外気温に最も近い外気温に対応する早切り可能時間を判定用の早切り可能時間として早切り判定処理において使用することができる。
【0042】
その結果、制御装置は、早切り判定処理を、外気温などによって異なる暖房対象室の壁や天井などでの蓄熱量を最大にするために必要な最短連続運転時間に基づいて、より適正に行うことができる。